JP6677087B2 - 太陽電池モジュール - Google Patents
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Description
通常、太陽電池モジュールは大きな起電力を得るために、複数の太陽電池セルが直列接続された太陽電池セルユニットを複数有し、さらに複数の太陽電池セルユニットどうしが並列接続された構造を有する。このような太陽電池モジュールを建物などの構造物等に設置すると、太陽電池モジュールの一部に影が生じる場合がある。ここで、太陽電池モジュールの一部に影が生じると、影が生じた太陽電池セルは、直列接続された方向と逆方向に接続されたダイオードとして振る舞うことになるために、大きな抵抗となってしまう。そのため、太陽電池セルユニットの直列接続方向の電流が抑制され、結果的に太陽電池モジュールの出力が大幅に低下することになる。さらには、影が生じた太陽電池セルは、過大な逆バイアス電圧負荷がかかることにより局所的に熱が発生し(ホットスポット)、その結果、該太陽電池セルに不可逆的な欠陥が発生する場合がある。
到した。
(1)複数の太陽電池セルが直列に接続された太陽電池セルユニットを少なくとも有する太陽電池モジュールであって、
該太陽電池セルユニットは複数の太陽電池セルが直列接続された第1の発電部と、複数の太陽電池セルが直列接続された第2の発電部とを有し、
該第2の発電部は、該第1の発電部における太陽電池セルの直列接続方向に対して略法線方向に太陽電池セルが直列接続されており、
前記第1の発電部と前記第2の発電部との境界において、少なくとも一部に絶縁部が存在する、太陽電池モジュール。
(2)前記第2の発電部は、前記第1の発電部で発電した電流を2以上の方向に分岐する構成である(1)に記載の太陽電池モジュール。
(3)前記第1の発電部と前記第2の発電部との境界において、絶縁部と導電部が交互に存在する、(2)に記載の太陽電池モジュール。
(4)有機薄膜太陽電池モジュールである、(1)から(3)のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
また、本発明の説明において図面を用いるが、用いる図面はいずれも本発明の具体的実施形態に係る太陽電池モジュールの構成部材を模式的に示すものであって、理解を深めるべく部分的な強調、拡大、縮小、又は省略等を行っており、各構成部材の縮尺や形状等を正確に表すものとはなっていない場合がある。更に、図面を用いた説明に用いる様々な数値は、いずれも一例を示すものであり、必要に応じて様々に変更することができる。
トを少なくとも有する。また、太陽電池モジュールは、複数の太陽電池セルユニットを有していてもよく、特に、複数の太陽電池セルユニットが互いに並列に接続されている構造が好ましい。なお、本発明において、太陽電池セルを太陽電池素子と称す場合がある。以下、太陽電池モジュールの一般的な構成を説明する。
で、太陽電池において発電した電気を取り出すことができる。
集電線の材料としては、金属や合金などが挙げられ、中でも抵抗率の低い銅やアルミ、銀、金、ニッケルなどを用いることが好ましく、銅やアルミが安価であることから、特に好ましい。また、錆防止のため、集電線の周囲をスズや銀などでメッキしたり、表面を樹脂などでコートしてあったり、フィルムをラミネートしてあってもよい。集電線の形状としては、例えば、平角線、箔、平板、ワイヤ状等が挙げられるが、接着面積の確保などの理由から、平角線や、箔、平板状のものを用いることが好ましい。また、集電線を電気取出端子として使用することができるため、平板状であることがより好ましい。
下であることが好ましく、800μm以下であることがより好ましく、500μm以下であることが更に好ましい。すなわち、好ましい態様である表面保護層と薄膜太陽電池素子との間、および薄膜太陽電池素子と裏面保護層との間に少なくとも一層の封止層を有する場合には、薄膜太陽電池モジュールあたりの封止層の厚さは、200μm以上であることが好ましく、400μm以上であることがより好ましく、600μm以上であることが更に好ましい。一方、2000μm以下であることが好ましく、1600μm以下であることがより好ましく、1000μm以下であることが更に好ましい。封止層の厚さを上記範囲とすることで、適度な耐衝撃性を得ることができると共に、コストおよび重量の観点からも好ましく、発電特性も十分に発揮することができる。
なお、表面保護層の受光面側に更に表面保護シートを有してもよいが、薄膜太陽電池モジュールが屋外に配置されない場合には、表面保護シートはなくてもよい。
例えば、表面保護層に例示した樹脂以外の樹脂、金属箔、樹脂中に繊維等を分散させたフィルム、または樹脂含浸された織布または不織布等、ガラスを用いることができる。
また、表面保護層と裏面保護層とは同一の材料、厚さであることが好ましい。製造過程における加熱や、薄膜太陽電池モジュールを使用する際の太陽光等により熱膨張するが、その際に生じる応力を相殺して、薄膜太陽電池モジュールの変形を抑制することができる。
加えて、表面保護層及び/又は裏面保護層が、剛性を有する材料からなると、薄膜太陽電池モジュールがたわみづらい点で好ましい。剛性を有する材料としては、ガラス、ポリカーボネート等の透明樹脂、アルミニウム、木材、ポリ塩化ビニル等があげられ、上記の透光性をも満たす点で、ガラス及び透明樹脂が好ましい。
太陽電池セルユニット100は、複数の太陽電池セルが直列接続された発電部16を有しており、各太陽電池セルが発電し、電流が流れることになる。ここで、下部電極12をカソードとし、上部電極14をアノードとすると、太陽電池セルで発生した電流は図中矢印の方向に流れ、集電線15を介して電気が取り出される。
この際、図3に示すように、太陽電池セルユニットの一部の太陽電池セルに影Sが生じると、影が生じた箇所の太陽電池セルは電流の流れる方向と逆方向に直列接続されたダイオードとして振る舞う。そのため、当該太陽電池セル16’以外の他の太陽電池セルで発電した電流が、影が生じた太陽電池セル16’に流れようとすると大きな発熱を伴い、いわゆるホットスポットの問題が生じる。その結果、当該影が生じた太陽電池セルが破損してしまう場合がある。
それぞれの発電部を構成する太陽電池セルは、発電能を有する通常の太陽電池セルであればよい。また、第1の発電部において、直列接続される太陽電池セルの数は特段に限定されず、所望の電圧とすべく太陽電池セルの数を決定することができる。直列接続される太陽電池セルの数は、通常2以上であり、5以上であってよく、10以上であってよく、一方、通常100以下であり、50以下であってよい。また、第2の発電部において、直列接続される太陽電池セルの数は特段の制限はないが、第2の発電部27に影が生じた場合に、複数の太陽電池セルに跨って影が生じることでホットスポットによる太陽電池セルの破損を防ぐことができることから、2以上であることが好ましく、一方、影が生じていない際に、効率良く電流を取り出すために、20以下であることが好ましい。
上面模式図である。当該実施形態に係る太陽電池セルユニット300も、図4の実施形態に係る太陽電池セルユニットと同様に、太陽電池セルユニット300は、第1の発電部36と第2の発電部37を有する。第1の発電部36は、複数の太陽電池セル30が直列に接続されてなり、図中上下方向は、第1の発電部36における太陽電池セルの直列接続方向である。
該実施形態は、複数の太陽電池セルが直列接続された第1の発電部36と、該第1の発電部36における太陽電池セルの直列接続方法に対して法線方向に太陽電池セルが直列接続された第2の発電部36を有するが、第1の発電部36で発電した電流を、第2の発電部において2以上の方向に分岐させる分岐部を有する構成となっている。
ルを構成する電極を介して接続されている。より具体的には、第1の発電部36を構成する太陽電池セルの上部電極と、第2の発電部37を構成する太陽電池セルの下部電極とを接続させた構成としている。さらに、図7(a)に示すように、第2の発電部37において、第1の発電部36と接続している第2の発電部37を構成する太陽電池セルの上部電極と、当該太陽電池セルに隣り合う2つの太陽電池セルの下部電極と接続した構造としている。このような構造にすることにより、第2の発電部37において、2方向に直列接続された構造を形成することができ、電流を2方向に分岐することができる。なお、下部電極をアノードとし、上部電極をカソードとする場合、第2の発電部37において、第1の発電部36と接続している第2の発電部37を構成する太陽電池セルの下部電極と、当該太陽電池セルに隣り合う2つの太陽電池セルの上部電極とを接続した構造とすることが好ましい。なお、下部電極をアノードとし、上部電極をカソードとする場合、図7(b)において、第1の発電部36を構成する太陽電池セルの下部電極と、第2の発電部37を構成する太陽電池セルの上部電極とを接続させる構成とすることが好ましい。また、図7(c)においても、第1の発電部36と接続している第2の発電部37を構成する太陽電池セルの下部電極と、当該太陽電池セルに隣り合う2つの太陽電池セルの上部電極とを接続させた構造とすることが好ましい。
て影が生じやすい箇所に第2の発電部を設けることが好ましい。実際に太陽電池モジュールを設置する際、特に、構造物の壁や窓に薄膜太陽電池モジュールを設置する際には、屋根や窓枠の存在により太陽電池セルユニットの端部において特に影が生じやすく、ホットスポットの問題が生じやすい。そのため、第2の発電部は太陽電池セルユニットの端部に存在することが好ましく、第1の発電部36の直列方向端部に存在することがより好ましい。また、太陽電池セルユニット中に複数の第2の発電部を設けてもよい。
10、20、30 太陽電池セル
11、31 太陽電池素子基板
12、32 下部電極
13、33 発電層
14、34 上部電極
15、25、35 集電線
16 発電部
26、36 第1の発電部
16´ 逆方向ダイオード様太陽電池セル
27、37 第2の発電部
28a、28b、38a、38b 境界
29a、29b、39a 空隙
39b 導電部
S 影
Claims (3)
- 太陽電池セルが複数直列に接続された太陽電池セルユニットを少なくとも有する太陽電
池モジュールであって、
該太陽電池セルユニットは複数の太陽電池セルが直列接続された第1の発電部と、複数
の太陽電池セルが直列接続された第2の発電部とを有し、
該第2の発電部は、該第1の発電部における太陽電池セルの直列接続方向に対して略法
線方向に太陽電池セルが直列接続されており、且つ、該第1の発電部で発電した電流を2以上の方向に分岐させる構造であり、
前記第1の発電部と前記第2の発電部との境界において、少なくとも一部に絶縁部が存在する、太陽電池モジュール。 - 前記第1の発電部と前記第2の発電部との境界において、絶縁部と導電部が交互に存在する、請求項1に記載の太陽電池モジュール。
- 有機薄膜太陽電池モジュールである、請求項1又は2に記載の太陽電池モジュール。
Priority Applications (1)
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JP2016114518A JP6677087B2 (ja) | 2016-06-08 | 2016-06-08 | 太陽電池モジュール |
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JP2016114518A JP6677087B2 (ja) | 2016-06-08 | 2016-06-08 | 太陽電池モジュール |
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JP2017220583A JP2017220583A (ja) | 2017-12-14 |
JP6677087B2 true JP6677087B2 (ja) | 2020-04-08 |
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ID=60657762
Family Applications (1)
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JP2016114518A Active JP6677087B2 (ja) | 2016-06-08 | 2016-06-08 | 太陽電池モジュール |
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Country | Link |
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JP (1) | JP6677087B2 (ja) |
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2016
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