JP2017184577A - 太陽電池発電システム - Google Patents
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Abstract
Description
一般的に太陽電池モジュールは大きな起電力を得るために、各太陽電池セルが直列接続された太陽電池セルユニットを更に並列接続した構造を有する。このようなタイプの太陽電池モジュールは、使用中に受光面の一部に様々な要因によって影が生じた際に、影の部分のセルが直列に接続された方向と逆方向に接続されたダイオードとして振る舞うために大きな抵抗となってしまう。そのため、直列接続方向の電流が抑制され出力が低下することになる。さらには、影が生じた太陽電池セルは、過大な逆バイアス電圧負荷がかかることにより局所的に熱が発生し(ホットスポット)、その結果、該太陽電池セルに不可逆的な欠陥が発生する場合がある。
また、直列接続の段数nが下記式(1)を充足するよう、太陽電池モジュールを構成することで、電圧を調整して局所的に発生する熱を抑制する技術が知られている(特許文献2参照)。
n<Rshm/2.5/Vpm×Ipm+1・・・(1)
(1)太陽電池モジュールが複数並列に接続された太陽電池発電システムであって、
前記太陽電池モジュールは、太陽電池セルが直列接続された太陽電池セルユニットを少なくとも有し、
少なくとも2つの太陽電池モジュールにおいて、前記直列接続された太陽電池セルユニットに中間電極線が配置されており、かつ、該中間電極線どうしが接続されている、太陽電池発電システム。
(2)前記複数並列に接続された太陽電池モジュールの全てにおいて、太陽電池セルユニットに中間電極線が配置されており、かつ、該中間電極線どうしが接続されている(1)に記載の太陽電池発電システム。
(3)前記太陽電池モジュールが有機薄膜太陽電池モジュールである、(1)又は(2)に記載の太陽電池発電システム。
また、本発明の説明において図面を用いるが、用いる図面はいずれも本発明の具体的実施形態に係る太陽電池発電システム、又は太陽電池モジュールの構成部材を模式的に示すものであって、理解を深めるべく部分的な強調、拡大、縮小、又は省略等を行っており、各構成部材の縮尺や形状等を正確に表すものとはなっていない場合がある。更に、図面を用いた説明に用いる様々な数値は、いずれも一例を示すものであり、必要に応じて様々に変更することができる。
太陽電池セルは、通常、基板上に、少なくとも下部電極、発電層、及び上部電極をこの順に積層して構成される。なお、下部電極及び上部電極を合わせて一対の電極と称する場合がある。また、本発明において、下部電極、発電層、及び上部電極をこの順に積層した積層体を、太陽電池素子と称する場合もある。
以下、太陽電池モジュールの一般的な構成を説明する。
太陽電池セルにより構成される太陽電池モジュールを有機薄膜太陽電池モジュールと称す場合がある。
集電線の材料としては、金属や合金などが挙げられ、中でも抵抗率の低い銅やアルミ、銀、金、ニッケルなどを用いることが好ましく、銅やアルミが安価であることから、特に好ましい。また、錆防止のため、集電線の周囲をスズや銀などでメッキしたり、表面を樹脂などでコートしてあったり、フィルムをラミネートしてあってもよい。集電線の形状としては、例えば、平角線、箔、平板、ワイヤ状等が挙げられるが、接着面積の確保などの理由から、平角線や、箔、平板状のものを用いることが好ましい。また、集電線を電気取出端子として使用することができるため、平板状であることがより好ましい。
であることが好ましく、より好ましくは10μm以上である。また、2mm以下であることが好ましく、より好ましくは1mm以下、さらに好ましくは500μm以下、特に好ましくは300μm以下である。集電線の厚さが上記下限以上であることで、集電線の抵抗値の上昇を抑制し、発電した電力を効率よく外部に取り出すことができる。また、上記上限以下であることで、有機薄膜太陽電池モジュールの重量が増加するとともに可撓性が減少したり、薄膜太陽電池モジュール表面に凹凸が発生しやすくなったり、生産コストが増加するなどの問題が生じる恐れがある。
なお、表面保護層の受光面側に更に表面保護シートを有してもよいが、薄膜太陽電池モジュールが屋外に配置されない場合には、表面保護シートはなくてもよい。
例えば、表面保護層に例示した樹脂以外の樹脂、金属箔、樹脂中に繊維等を分散させたフィルム、または樹脂含浸された織布または不織布等、ガラスを用いることができる。
また、表面保護層と裏面保護層とは同一の材料、厚さであることが好ましい。製造過程における加熱や、薄膜太陽電池モジュールを使用する際の太陽光等により熱膨張するが、その際に生じる応力を相殺して、薄膜太陽電池モジュールの変形を抑制することができる。
加えて、表面保護層及び/又は裏面保護層が、剛性を有する材料からなると、薄膜太陽電池モジュールがたわみづらい点で好ましい。剛性を有する材料としては、ガラス、ポリカーボネート等の透明樹脂、アルミニウム、木材、ポリ塩化ビニル等があげられ、上記の透光性をも満たす点で、ガラス及び透明樹脂が好ましい。
b、20nが電気的に並列に接続されている。並列接続される太陽電池モジュールの数は特段限定されず、2以上であればよく、3以上であってよく、5以上であってよく、10以上であってよい。
また、図1においては、太陽電池モジュール20a、20b、20nは、それぞれ、4つの太陽電池セルユニットを有し、各太陽電池セルユニットはおおよそ30〜50の太陽電池セルを有する構成を示しているが、太陽電池モジュール20a、20b、20nを構成する太陽電池セルユニットの数、及び各太陽電池セルユニットを構成する太陽電池セルの数はこれに限定されない。各太陽電池モジュールは、1つの太陽電池セルユニットのみを有していてもよいし、複数の太陽電池セルユニットを有していてもよい。また、各太陽電池セルユニットも複数の太陽電池セルを有していてもよい。なお、同じ太陽電池モジュール内の複数の太陽電池セルユニットは集電線により互いに並列に接続されている。なお、各太陽電池モジュールの集電線どうしは、例えば、導電23により接続することができる。
太陽電池モジュールを製造する際には、上部電極14上に集電線21や中間電極22を配置した後、ラミネート封止を行う。その際に、高いラミネート圧がかかることで、集電線21や中間電極22が配置されたセルの発電層にダメージを与え、太陽電池としての性
能を低下されることが懸念される。そのため、予め集電線及び/又は中間電極線の下に位置する発電層13の少なくとも一部又は全てをパターニングにより取り除き、該部分に上部電極導通部を形成する形態とすることもできる。なお、図中右端のセルは、集電線により電気を取出すのみであり、発電の機能を有さなくてもよいことから、上部電極導通部を形成しても、しなくてもよい。
図4において、仮に、中間電極線22が設けられていないと、例えば、薄膜太陽電池モジュール20bの一部に影Sが生じると、影Sが生じた太陽電池セル部分での出力が低下するために太陽電池モジュール全体の出力が著しく低下することになる。さらに、当該影Sが生じた太陽電池セルは、回路上の抵抗となるために、逆方向ダイオードとして振る舞うことになる。そのため、太陽電池モジュールの出力が大幅に低下することになる。また、当該影Sが生じた太陽電池セルには、逆バイアスの電圧が印可され、局所的に発熱するというホットスポットが発生する場合がある。ホットスポットが発生すると、特に、耐熱性の低い有機薄膜太陽電池セルの場合、当該太陽電池セルが破損するという欠陥が生じる場合がある。しかしながら本実施形態においては、他の薄膜太陽電池モジュールと接続された中間電極線22の存在により、電流が図中矢印の方向に迂回(バイパス)することになる。そのため、当該影Sが生じた太陽電池セルの影響による大幅な出力低下を防ぐことができるとともに、当該影Sが生じた太陽電池セルに逆電圧がかかりホットスポットが発生するという問題を防止することができる。
11 素子基板
12 下部電極
13 光電変換層
14 上部電極
14´ 上部電極導通部
200 太陽電池発電システム
20a、20b、20n 薄膜太陽電池モジュール
21 集電線
22 中間電極線
23 導線
Claims (3)
- 太陽電池モジュールが複数並列に接続された太陽電池発電システムであって、
前記太陽電池モジュールは、太陽電池セルが直列接続された太陽電池セルユニットを少なくとも有し、
少なくとも2つの太陽電池モジュールにおいて、前記直列接続された太陽電池セルユニットに中間電極線が配置されており、かつ、該中間電極線どうしが接続されている、太陽電池発電システム。 - 前記複数並列に接続された太陽電池モジュールの全てにおいて、太陽電池セルユニットに中間電極線が配置されており、かつ、該中間電極線どうしが接続されている、請求項1に記載の太陽電池発電システム。
- 前記太陽電池モジュールが有機薄膜太陽電池モジュールである、請求項1又は2に記載の太陽電池発電システム。
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JP2016072650A JP2017184577A (ja) | 2016-03-31 | 2016-03-31 | 太陽電池発電システム |
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-
2016
- 2016-03-31 JP JP2016072650A patent/JP2017184577A/ja active Pending
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