JP6677033B2 - 電池制御システム - Google Patents

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Description

本発明は電池制御システムに関し、より特定的には、複数のセルにそれぞれ接続された複数の電圧変換装置を備える電池制御システムに関する。
複数のセルを含むバッテリの充放電を制御する電池制御システムが広く普及している。このような電池制御システムにおいて、複数のセルにそれぞれ接続された複数の電圧変換装置(DC/DCコンバータ)を備える構成が提案されている。たとえば特開2013−192389号公報(特許文献1)に開示された放電制御システムは、互いに直列に接続された複数のセルの各々に並列に接続された降圧コンバータを備える。各降圧コンバータを独立に制御することで、各セルを個別に放電させることが可能である。これにより、セル間の電圧のばらつきを解消したり、セル間のSOC(State Of Charge)のばらつきを解消したりすることができる(たとえば特許文献1の段落[0019]参照)。
特開2013−192389号公報 特開2015−080328号公報
バッテリの使用環境によっては(たとえば極低温の環境においては)、バッテリから供給可能な電力(供給電力)が低下し得る。あるいは、バッテリが劣化することでバッテリの供給電力が低下する場合もある。このような場合には、たとえDC/DCコンバータ(昇圧または降圧コンバータ)を用いて各セルの電圧を個別に調整可能であっても、バッテリ全体としての供給電力が低下してしまう可能性がある。
バッテリの供給電力を確保するための対策として、バッテリ内で直列に接続されたセルの数を必要最低数以上に設定すること、いわばセル数にマージンを設けることも考えられる。しかし、そうすると、負荷への出力電圧が、負荷が動作可能な電圧範囲よりも高くなってしまう可能性がある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、負荷への出力電圧を負荷が動作可能な電圧範囲内に維持しつつ、バッテリからの供給電力の低下を抑制可能な電池制御システムを提供することである。
本発明のある局面に従う電池制御システムは、負荷に電力を供給する。電池制御システムは、複数のセルを含むバッテリと、複数のセルにそれぞれ接続された複数の電圧変換装置と、切替装置と、制御装置とを備える。切替装置は、複数の電圧変換装置と負荷との間に電気的に接続され、複数のセルのうちの少なくとも一部が負荷に直列に接続される一方で残部が負荷にいずれも接続されない「第1の状態」と、複数のセルのうち第1の状態で接続されるセル数よりも多いセルが負荷に並列に接続される「第2の状態」とを切り替え可能に構成される。制御装置は、バッテリから供給可能な電力が所定値よりも大きい場合に「第1の状態」に切替装置を制御する。一方で、制御装置は、供給可能な電力が所定値よりも小さい場合には「第2の状態」に切替装置を制御するとともに、複数の電圧変換装置から負荷への出力電圧が負荷が動作可能な電圧範囲内になるように複数の電圧変換装置を制御する。
上記構成によれば、バッテリから供給可能な電力が所定値よりも大きい場合には、複数のセルを負荷に直列に接続させる「第1の状態」が選択される一方で、バッテリから供給可能な電力が所定値よりも大きい場合には、複数のセルを負荷に並列に接続させる「第2の状態」が選択される。「第2の状態」で負荷に接続されるセル数は、「第1の状態」で負荷に接続されるセル数よりも大きい。多くのセルを直列に接続すると負荷への出力電圧が、負荷が動作可能な電圧範囲を超えてしまう可能性があるところ、複数のセルを負荷に並列に接続させることにより、セル数を増加させてバッテリからの供給電力の低下を抑制しつつ、負荷への出力電圧を上記電圧範囲内に維持することが可能になる。
本実施の形態に係る電池制御システムが搭載されたハイブリッド車両の全体構成を概略的に示すブロック図である。 比較例に係る電池制御システムにおける補機系の構成を詳細に示す回路ブロック図である。 本実施の形態に係る電池制御システムにおける補機系の構成を詳細に示す回路ブロック図である。 補機バッテリの通常時における切替装置の構成を示す図である。 補機バッテリの出力電力低下時における切替装置の構成を示す図である。 切替装置の切替効果を説明するための図である。 本実施の形態において実行される補機系の制御を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
また、以下に説明する実施の形態では、本発明に係る電池制御システムがハイブリッド車両に搭載される構成を例に説明する。しかし、電池制御システムが搭載可能な車両はハイブリッド車両に限定されず、電気自動車または燃料自動車であってもよい。また、電池制御システムの用途は車両用に限定されるものではなく、各種電気機器用または定置用であってもよい。
<ハイブリッド車両の構成>
図1は、本実施の形態に係る電池制御システムが搭載されたハイブリッド車両の全体構成を概略的に示すブロック図である。車両1は、モータジェネレータ10,20と、動力分割機構30と、エンジン40と、駆動輪50と、電力制御ユニット(PCU:Power Control Unit)60と、電池制御システム100とを備える。電池制御システム100は、メインバッテリ150と、DC/DCコンバータ160と、補機系200と、電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)300とを備える。
モータジェネレータ10,20の各々は、たとえば三相交流永久磁石型モータである。モータジェネレータ10は、エンジン40を始動させる際にはメインバッテリ150の電力を用いてエンジン40のクランクシャフトを回転させる。また、モータジェネレータ10は、エンジン40の動力を用いて発電することも可能である。モータジェネレータ10によって発電された交流電力は、PCU60により直流電力に変換されてメインバッテリ150に充電される。また、モータジェネレータ10によって発電された交流電力がモータジェネレータ20に供給される場合もある。
モータジェネレータ20は、メインバッテリ150からの供給電力およびモータジェネレータ10による発電電力のうちの少なくとも一方を用いて駆動軸を回転させる。また、モータジェネレータ20は、車両1の回生制動によって発電することも可能である。モータジェネレータ20によって発電された交流電力は、PCU60により直流電力に変換されてメインバッテリ150に充電される。
動力分割機構30は、たとえば遊星歯車機構であり、エンジン40のクランクシャフト、モータジェネレータ10の回転軸および駆動軸を機械的に連結する。動力分割機構30およびモータジェネレータ20のうちの少なくとも一方からの動力は駆動輪50に伝達される。また、路面から駆動輪50が受けた反力はモータジェネレータ20に伝達される。これにより、モータジェネレータ20は回生制動時に発電する。
エンジン40は、ガソリンエンジンまたはディーゼルエンジン等の内燃機関である。エンジン40は、ECU300からの制御信号に応じて車両1が走行するための動力を発生する。エンジン40により発生した動力は動力分割機構30に出力される。
PCU60は、メインバッテリ150に蓄えられた直流電力を昇圧し、昇圧された電圧を交流電圧に変換してモータジェネレータ10,20に供給する。また、PCU60は、モータジェネレータ10,20により発電された交流電力を直流電力に変換して、メインバッテリ150に供給する。
メインバッテリ150は、再充電が可能に構成された直流電源である。メインバッテリ150は、代表的にはニッケル水素電池またはリチウムイオン電池などの二次電池を含んで構成される。メインバッテリ150の電圧は、たとえば約200Vの高電圧である。なお、二次電池に代えて、電気二重層キャパシタなどのキャパシタをメインバッテリ150に用いてもよい。
DC/DCコンバータ160および補機系200は、PCU60とメインバッテリ150とを結ぶ電力線間に互いに直列に接続される。DC/DCコンバータ160は、メインバッテリ150と補機系200との間で直流電圧を変換する。補機系200の構成の詳細については後述する。
ECU300は、CPU(Central Processing Unit)301と、メモリ302と、入出力バッファ(図示せず)とを含んで構成される。ECU300は、各センサから受ける信号ならびにメモリ302に記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、車両1が所望の状態となるように各機器を制御する。ECU300により実行される主要な制御として補機系200の充放電制御が挙げられるが、この制御の詳細については後述する。
[比較例]
以下では、本実施の形態に係る電池制御システム100の特徴をより明確にするために、まず、比較例に係る電池制御システムの構成について説明する。比較例に係る電池制御システムは、以下に説明するように、補機系200に代えて補機系900を備える点において、電池制御システム100と異なる。
図2は、比較例に係る電池制御システムにおける補機系900の構成を詳細に示す回路ブロック図である。補機系900は、補機バッテリ910と、監視ユニット920と、コンバータ931〜933と、補機負荷950とを含む。
補機バッテリ910は、互いに直列に接続された3つのセル911〜913を含む。各セル911〜913はリチウムイオン電池であるが、セルの種類は特に限定されるものではなく、たとえばニッケル水素電池であってもよい。また、セル数は複数であればよく、2つであっても4つ以上であってもよい。
監視ユニット920は、電圧センサ921〜923と、温度センサ925とを含む。電圧センサ921〜923は、セル911〜913にそれぞれ並列に接続され、接続されたセルの電圧を検出する。電圧センサ921〜923による検出結果(電圧V1〜V3)は、ECU300へと出力される。温度センサ925は、補機バッテリ910の温度(電池温度)TBを検出し、その検出結果をECU300へと出力する。
コンバータ931〜933は、双方向コンバータであって、セル911〜913にそれぞれ並列に接続される。コンバータ931〜933の各々は、コンバータをPWM(Pulse Width Modulation)制御するための制御信号PWM1〜PWM3をECU300から受けると、接続されたセル(対応するセル)の電圧を昇圧または降圧する。一方、コンバータ931〜933が制御信号PWM1〜PWM3をそれぞれ受けていない状態では、コンバータ931〜933の入力側と出力側とが直結される。その結果、セル911〜913の電圧は、昇圧または降圧されることなく、そのまま出力される。
補機負荷950は、10数Vの低電圧で動作する電子機器であり、たとえばヘッドランプまたは駐車灯などのランプ類に代表される電子機器である。なお、補機負荷950にECU300を含んでもよい。
このように、補機系900では、コンバータ933〜933をセル911〜913にそれぞれ設けることにより、各セル911〜913を個別に充放電させることが可能である。これにより、セル911〜913間の電圧(V1〜V3)のばらつきを解消したり、セル911〜913間のSOC(State Of Charge)のばらつきを解消したりすることができる。
しかしながら、補機バッテリ910の使用環境によっては、補機バッテリ910から供給可能な電力(供給電力)が低下し所定値を下回り得る。一例として、ハイブリッド車両が極低温の環境下(たとえば−30℃以下の環境下)に置かれた場合には、補機バッテリ910を保護するために補機バッテリ910の充放電が制限され、補機バッテリ910の供給電力が低下し得る。あるいは、継続的な大電流での充放電に伴い補機バッテリ910の劣化(いわゆるハイレート劣化)または補機バッテリ910の経年劣化により、補機バッテリ910の供給電力が低下する場合もある。このような場合には、たとえコンバータ931〜933を用いてセル911〜913の電圧を個別に調整可能であっても、補機バッテリ910全体としての供給電力が低下し、補機負荷950に十分な電力を供給できない可能性がある。
補機バッテリ910の供給電力を確保するための対策として、セル数に「マージン」を設けること、すなわち、図示しないが4つ目のセルを直列に接続することも考えられる。しかしながら、そうすると、補機負荷910への出力電圧が、補機負荷950が動作可能な電圧範囲よりも高くなってしまう可能性がある。数値を用いて説明すると、補機負荷950が動作可能な電圧範囲が11Vから15Vまでの場合に、各4Vの4つのセルを直列に接続することで補機負荷950への出力電圧は16Vになり、上記電圧範囲の上限値(15V)よりも高くなってしまう。
そこで、本実施の形態においては、コンバータ231〜234と補機負荷250との間に、セル211〜214の直列接続と並列接続とを切り替え可能に構成される切替装置240(いずれも図3参照)を設ける構成を採用する。
[本実施の形態]
図3は、本実施の形態に係る電池制御システム100における補機系の構成を詳細に示す回路ブロック図である。電池制御システム100における補機系200は、セル数が4である点、および、切替装置240をさらに備える点において、比較例における補機系900(図2参照)と異なる。補機バッテリ210に含まれる各セル211〜214、ならびに、監視ユニット220に含まれる電圧センサ221〜224および温度センサ225の構成は、比較例における対応する構成と同等であるため、説明は繰り返さない。
コンバータ231〜234の構成は基本的に共通であるため、以下ではコンバータ231の構成について代表的に説明する。コンバータ231は、セル211の電圧を昇圧または降圧して電力線PL1,GL1間に出力する。また、コンバータ231は、電力線PL1,GL1間の電圧を昇圧または降圧してセル211に供給することも可能である。コンバータ231は、コンデンサC1〜C3と、スイッチS1と、インダクタL1と、スイッチング素子Q1,Q2と、ダイオードD1,D2とを含む。
コンデンサC1は、セル211の正極と負極との間に電気的に接続される。スイッチS1は、セル211の正極とインダクタL1の一方端との間に電気的に接続される。コンデンサC2は、インダクタL1の一方端とセル211の負極との間に電気的に接続される。スイッチング素子Q1,Q2は、電力線PL1,GL1間に互いに直列に接続される。ダイオードD1,D2は、スイッチング素子Q1,Q2にそれぞれ逆並列に接続される。インダクタL1の他方端は、スイッチング素子Q1とスイッチング素子Q2との接続ノードに電気的に接続される。コンデンサC3は、電力線PL1,GL1間に電気的に接続される。なお、コンバータ231の上記構成は例示に過ぎず、他の構成を採用することも可能である。
切替装置240は、各々がSPDT(single pole double throw)スイッチであるスイッチSW1〜SW7を含む。各スイッチSW1〜SW7は、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)等のスイッチング素子を用いて実現される。各スイッチSW1〜SW7は、1つの入力ノードIn(n=1〜7)と、2つの出力ノードOn1,On2とを有する。
スイッチSW1について、入力ノードI1は電力線PL1に電気的に接続される。一方の出力ノードO11は電気的に浮いた状態である。他方の出力ノードO12は、補機負荷250へと電力を供給するための電力線PLに電気的に接続される。
スイッチSW2について、入力ノードI2は電力線GL1に電気的に接続される。一方の出力ノードO21は接地電位GNDに接続される。他方の出力ノードO22は、スイッチSW3の出力ノードO31に電気的に接続される。
スイッチSW3について、入力ノードI3は電力線PL2に電気的に接続される。一方の出力ノードO31は、スイッチSW2の出力ノードO22に電気的に接続される。他方の出力ノードO32は電力線PLに電気的に接続される。
スイッチSW4について、入力ノードI4は電力線GL2に電気的に接続される。一方の出力ノードO41は接地電位GNDに接続される。他方の出力ノードO42は、スイッチSW5の出力ノードO51に電気的に接続される。
スイッチSW5について、入力ノードI5は電力線PL3に電気的に接続される。一方の出力ノードO51は、スイッチSW4の出力ノードO42に電気的に接続される。他方の出力ノードO52は電力線PLに電気的に接続される。
スイッチSW6について、入力ノードI6は電力線GL3に電気的に接続される。一方の出力ノードO61は接地電位GNDに接続される。他方の出力ノードO62は、スイッチSW7の出力ノードO71に電気的に接続される。
スイッチSW7について、入力ノードI7は電力線PL4に電気的に接続される。一方の出力ノードO71は、スイッチSW6の出力ノードO62に電気的に接続される。他方の出力ノードO72は電力線PLに電気的に接続される。なお、電力線GL4は接地電位GNDに接続される。
各スイッチSW1〜SW7では、ECU300からの接続指令に従って、出力ノードOn1,On2のうちのいずれか一方と入力ノードInとが電気的に接続される。なお、本実施の形態において切替装置240に7つのスイッチSW1〜SW7が含まれることは例示に過ぎず、スイッチの数は適宜変更可能である。
以上のように構成された切替装置240においては、補機バッテリ210から補機負荷250へ供給可能な電力が低下していない状態(以下「通常状態」とも記載する)と、補機バッテリ210から補機負荷250へ供給可能な電力が低下した状態(以下「出力電力低下状態」とも記載する)とで、各スイッチSW1〜SW7の接続が切り替えられる。供給電力低下の要因としては、電池温度TBの低下または補機バッテリ210の劣化などが挙げられる。以下では、通常状態における切替装置240の構成と、出力電力低下状態における切替装置240の構成とを順に説明する。
<通常状態>
図4は、通常状態における切替装置240の構成を示す図である。なお、図4および後述する図5では、図面が煩雑になるのを防ぐため、各スイッチSW1〜SW7のノード(In,On1,On2)の参照符号の記載を省略するとともに、各コンバータ231〜234の構成要素の記載を省略する。
図3および図4を参照して、補機バッテリ210の通常状態において、切替装置240は、3つのセル211〜213が補機負荷250に直列に接続されるとともに、セル214が他のセル211〜213および補機負荷250から電気的に遮断される(接続されない)ように制御される。より具体的には、スイッチSW1〜SW7では、出力ノードO12,O22,O31,O42,O51,O61,O71がそれぞれ選択される。なお、補機負荷250に直列に接続されるセルは、セル211〜213に代えて、セル212〜214であってもよい。
また、コンバータ231〜233において昇圧動作または降圧動作は行なわれず、各セル211〜213の電圧がそのまま出力される。すなわち、コンバータ231〜233の各々において、スイッチS1は導通状態であるとともに、スイッチング素子Q1,Q2のスイッチング動作(PWM動作)は行なわれない。また、コンバータ234においてもスイッチング動作は行なわれない。
<出力電力低下状態>
図5は、出力電力低下状態における切替装置240の構成を示す図である。図3および図5を参照して、補機バッテリ210の出力電力低下状態において、切替装置240は、4つすべてのセル211〜214が補機負荷250に並列に接続されるように制御される。より具体的には、スイッチSW1〜SW7では、出力ノードO12,O21,O32,O41,O52,O61,O72がそれぞれ選択される。
また、コンバータ231〜234においては、スイッチング素子Q1,Q2のスイッチング動作(PWM動作)が行なわれ、対応するセルの電圧が変換されて出力される。各コンバータ231〜234から補機負荷250への出力電圧は、補機負荷250の動作電圧の範囲内(本実施の形態では11V〜15Vの範囲内)になるように制御される。
なお、図4に示す切替装置440の状態は本発明に係る「第1の状態」に相当し、図5に示す切替装置440の状態は本発明に係る「第2の状態」に相当する。ただし、「第2の状態」では少なくとも一部のセルが補機負荷250に並列に接続されていればよいので、たとえば2並列×2直列の構成であってもよい。すなわち、セル211,212が互いに並列され、かつセル213,214が互いに並列されるとともに、セル211,222とセル213,214とが直列に接続されてもよい。
図6は、切替装置240の切替効果を説明するための図である。切替効果の理解を容易にするため、本実施の形態においては下記数値を用いて説明するが、これらの数値は例示に過ぎず適宜変更することができる。
図6(A)に示すように、補機負荷950が動作可能な電圧範囲は、上述のように11Vから15Vまでの範囲である。各セルの電圧は4Vであり、かつ、各セルの電流供給能力(供給可能な最大電流)は、本来、たとえば12Aである。しかし、電池温度TBの低下等に起因して各セルから供給可能な電力が低下すると、各セルの電流供給能力は、たとえば10Aになる。この場合、各セルの電力供給能力(供給可能な最大電力)は、4V×10A=40Wになる。また、各コンバータ231〜234の電力変換効率を90%とする。
切替装置240の構成を通常状態のままにすると、セル211〜214のうちの3つのセル(図4に示す例ではセル211〜213)が補機負荷250に直列に接続される。一方で、コンバータ231〜234による電圧変換は行なわれない。そのため、補機負荷250への出力電圧は4V×3=12Vである。また、補機バッテリ210の電流供給能力は、各セル211〜213の電流供給能力と等しく、10Aである。したがって、補機バッテリ210の電力供給能力は、12V×10A=120Wである。
これに対し、図6(B)に示すように、切替装置240の構成を出力電力低下状態に対応するように変化させると、セル211〜214が補機負荷250に並列に接続される。さらに、コンバータ231〜234による電圧変換が行なわれ、各セル211〜214の電圧は、たとえば4Vから12Vに昇圧される。ここでコンバータ231〜234の電力変換効率90%を用いて逆算すると、各セル211〜214の電流供給能力は40W×0.90/12V=3Aである。セル211〜214は互いに並列に接続されるので、補機バッテリ210(およびコンバータ231〜234)の電流供給能力はセル数倍になり、3A×4=12Aである。したがって、補機バッテリ210の電力供給能力は、12V×12A=144Wであり、通常状態のままの場合(図6(A)参照)と比べて大きくなる。
このように、本実施の形態によれば、出力電力低下状態では切替装置240を用いてセル211〜214を補機負荷250に並列に接続する。多くのセルを直列に接続すると補機負荷250への出力電圧が補機負荷250が動作可能な電圧範囲(動作電圧範囲)を超えてしまう可能性があるところ、セル211〜214を補機負荷250に並列に接続させることにより、セル数を増加させて補機バッテリ210からの供給電力の低下を抑制しつつ、補機バッテリ210の出力電圧を動作電圧範囲内に維持することが可能になる。
<制御フロー>
図7は、本実施の形態において実行される補機系200の制御を示すフローチャートである。このフローチャートは、所定周期毎または所定条件が成立する度にメインルーチンから呼び出されて実行される。このフローチャートに含まれる各ステップ(「S」と略す)は、基本的にはECU300によるソフトウェア処理によって実現されるが、その一部または全部がECU300内に作製されたハードウェア(電気回路)によって実現されてもよい。
まず、ECU300は、補機バッテリ210から補機負荷250への供給電力を低下させる条件が成立しているか否かを判定する。より具体的には、S10において、ECU300は、補機バッテリ210の温度(電池温度)TBが所定の基準値(たとえば極低温)未満であるか否かを判定する。
電池温度TBが基準値以上である場合(S10においてNO)、ECU300は、S20において、補機バッテリ210の劣化が進行しているか否か、すなわち、補機バッテリ210の劣化の進行度合いを示す指数(劣化指数)が所定値よりも大きいか否かをさらに判定する。より具体的に、劣化指数としては、たとえば、補機バッテリ210の製造時からの経過年数を用いてもよいし、各セル211〜214の内部抵抗の増加量を用いてもよいし、補機バッテリ210の容量(または容量維持率)を用いてもよいし、補機バッテリ210の劣化積算値ΣDを用いてもよい。これら劣化指数の算出には公知の手法を用いることができるため、詳細な説明は繰り返さない。
電池温度TBが基準値以上であり(S10においてNO)、かつ、補機バッテリ210の劣化指数が所定値以下である場合(S20においてNO)、ECU300は、補機バッテリ210からの供給電力を低下させる条件は成立していないとして処理をS30に進める。
S30において、ECU300は、3つのセル211〜213が補機負荷250に直列に接続されるように切替装置240を制御する。一方、セル214は、スイッチSW7の出力ノードO71が選択されることにより、セル211〜213および補機負荷250とは電気的に遮断される。S40において、ECU300は、セル211〜214の出力電圧がそのまま出力されるようにコンバータ231〜234を制御する。
これに対し、電池温度TBが基準値未満である場合(S10においてYES)、または補機バッテリ210の劣化指数が所定値よりも大きい場合(S20においてYES)、ECU300は、補機バッテリ210の出力電力を低下させる条件が成立しているとして処理をS50に進める。
S50において、ECU300は、セル211〜214が補機負荷250に並列に接続されるように切替装置240を制御する。S60において、ECU300は、コンバータ231〜234から補機負荷250への出力電圧が補機負荷250の動作電圧範囲内になるようにコンバータ231〜234を制御する。
S40またはS60の処理が終了すると、ECU300は、処理をメインルーチンへと戻す。
以上のように、本実施の形態によれば、補機バッテリ210から供給可能な電力を低下させる条件が成立していない場合には、セル211〜213を補機負荷250に直列に接続させる一方で、上記条件が成立した場合においては、セル211〜214を補機負荷250に並列に接続させる。すべてのセル211〜214を直列に接続すると補機負荷250への出力電圧が、補機負荷250の動作電圧範囲(11Vから15Vまでの範囲)を超えてしまう可能性があるところ、セル211〜214を補機負荷250に並列に接続させることにより、セル数を増加させても補機負荷250への出力電圧を上記動作電圧範囲内に維持することが可能になる。したがって、補機バッテリ210からの供給電力の低下を抑制することができる。
なお、セル211〜214が補機負荷250に並列に接続されている場合に、いずれかのセルの異常を検出したときには、ECU300は、当該セルに接続されたコンバータを停止させ、当該セルを他のセルから電気的に切り離してもよい。また、いずれかのセル(および当該セルに接続されたコンバータ)に故障が生じた場合には、当該セル(およびコンバータ)のみを交換することが可能であるので、故障時の修理コストを低減することができる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、10,20 モータジェネレータ、30 動力分割機構、40 エンジン、50 駆動輪、60 PCU、100 電池制御システム、150 メインバッテリ、160 DC/DCコンバータ、200,900 補機系、210,910 補機バッテリ、211〜214,911〜913 セル、220,920 監視ユニット、221〜224,921〜923 電圧センサ、225,925 温度センサ、231〜234,931〜933 コンバータ、S1 スイッチ、C1〜C3 コンデンサ、GL1〜GL4,PL,PL1〜PL4 電力線、L1 インダクタ、Q1,Q2 スイッチング素子、D1,D2 ダイオード、240 切替装置、SW1〜SW7 スイッチ、I1〜I7 入力ノード、O11〜O72 出力ノード、250,950 補機負荷、300 ECU、301 CPU、302 メモリ。

Claims (1)

  1. 負荷に電力を供給するための電池制御システムであって、
    複数のセルを含むバッテリと、
    前記複数のセルにそれぞれ接続された複数の電圧変換装置と、
    前記複数の電圧変換装置と前記負荷との間に電気的に接続され、前記複数のセルのうちの少なくとも一部が前記負荷に直列に接続される一方で残部が前記負荷にいずれも接続されない第1の状態と、前記複数のセルのうち前記第1の状態で接続されるセル数よりも多いセルが前記負荷に並列に接続される第2の状態とを切り替え可能に構成された切替装置と、
    前記バッテリから前記負荷への供給電力を低下させる条件が成立していない場合に前記第1の状態に前記切替装置を制御する一方で、前記条件が成立している場合には前記第2の状態に前記切替装置を制御するとともに、前記複数の電圧変換装置から前記負荷への出力電圧が前記負荷が動作可能な電圧範囲内になるように前記複数の電圧変換装置を制御する制御装置とを備える、電池制御システム。
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