JP6676310B2 - エクステンション用まつ毛及びその製造方法 - Google Patents
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Description
本発明のエクステンション用まつ毛は、まつ毛に固定される人工まつ毛であり、まつ毛本体と、このまつ毛本体の根元側の端部に配置され、外部からエネルギーを与えられると、変形してまつ毛本体をまつ毛に固定する固定部と、を備えるものである。このようなエクステンション用まつ毛は、接着剤を使用せず簡単にまつ毛に取り付けることができる。そのため、エクステンション用まつ毛を用いると、短い時間で施術時間が可能である。
まつ毛本体は、従来公知のエクステンション用まつ毛に用いられるものを適宜採用することができる。
固定部は、上述の通り、まつ毛本体の根元側の端部に配置され、外部からエネルギーを与えられると、変形してまつ毛本体をまつ毛に固定するものである。ここで、「変形」とは、熱などにより溶けて形が変わること、板状などのものが湾曲して形が変わることなどを含む概念である。そして、「変形してまつ毛本体をまつ毛に固定する」とは、固定部によってまつ毛本体がまつ毛に取り付けられることを意味し、固定部が溶着などしてまつ毛本体をまつ毛に取り付けることを含む概念である。
フィルム状部材20は、図2〜図4に示すように、物性が異なる表面層24と裏面層26とを備えることができる。即ち、フィルム状部材は、表面層とこの表面層に積層された裏面層とを備え、表面層と裏面層とが異なる物性を示すものとすることができる。ここで、「物性が異なる」とは、表面層と裏面層とを比べたときにこれらが同じものでないことを意味する。具体的には、収縮率、構成材料、帯電状態、融点などが異なる場合が含まれる。
本発明のエクステンション用まつ毛の製造方法は、外部からエネルギーを与えられると、互いに合わさるように湾曲するシート材に、複数のまつ毛部材(まつ毛本体)を互いに離間させた状態で配列して固定してまつ毛固定シートを作製するまつ毛固定シート工程と、作製したまつ毛固定シートについてまつ毛部材ごとにシート材に切れ込みを入れて、エクステンション用まつ毛を作製するエクステンション用まつ毛作製工程と、を有している。
シート材は、フィルム状部材となるものであり、このシート材を適宜切断することによりフィルム状部材が形成される。
「まつ毛部材ごとにシート材に切れ込みを入れる」とは、各まつ毛部材が他のまつ毛部材と切り離されるようにシート材を切ることである。このとき、シート材には、シート材によってフィルム状部材が形成されるように所定の軌道で切れ込みを入れる。
本発明のエクステンション用まつ毛の施術方法では、施術対象者のまつ毛に、本発明のエクステンション用まつ毛の根元部分を重ねた後、エクステンション用まつ毛のフィルム状部材にエネルギーを加えることによりフィルム状部材を、その両端部が互いに合わさるように反り返えらせて施術対象者のまつ毛に、エクステンション用まつ毛を固定させる。
まず、ポリエステル樹脂製の表面層と、この表面層に積層されたポリ塩化ビニル樹脂からなる裏面層とからなるシート材を用意した。次に、複数のまつ毛部材(まつ毛本体となるもの)を用意した。このまつ毛部材は、先端部が湾曲しているものであった。次に、上記シート材の裏面層上に、上記まつ毛部材を互いに離間させた状態で配列して固定してまつ毛固定シートを作製した(まつ毛固定シート工程)。シート材にまつ毛部材を固定する際には、熱処理によって固定する方法を採用した。
Claims (11)
- まつ毛に固定される人工まつ毛であり、
まつ毛本体と、前記まつ毛本体の根元側の端部に配置され、外部からエネルギーを与えられると、変形して前記まつ毛本体を前記まつ毛に固定する固定部と、を備え、
前記固定部が、前記まつ毛本体の延びる方向と交差するように延びる右側突出部と左側突出部とからなる突出部材と、を備え、
前記突出部材は、外部からエネルギーを与えられると、両端部が互いに合わさるように湾曲するものであるエクステンション用まつ毛。 - 前記まつ毛本体は、湾曲しており、前記突出部材は、外部からエネルギーを与えられると、前記まつ毛本体が湾曲する方向と同じ方向または反対方向に湾曲する請求項1に記載のエクステンション用まつ毛。
- 前記突出部材が、フィルム状であるフィルム状部材である請求項1または2に記載のエクステンション用まつ毛。
- 前記フィルム状部材は、物性が異なる表面層と裏面層とを備える請求項3に記載のエクステンション用まつ毛。
- 前記フィルム状部材の前記表面層と前記裏面層とは、収縮率が異なるか、融点が異なるものである請求項3に記載のエクステンション用まつ毛。
- 前記フィルム状部材の前記表面層は、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、熱収縮性樹脂、感光性樹脂、及び熱硬化樹脂からなる群より選択される少なくとも一種であり、前記裏面層は、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、熱収縮性樹脂、感光性樹脂、及び熱硬化樹脂からなる群より選択される少なくとも一種である請求項5に記載のエクステンション用まつ毛。
- 前記フィルム状部材には、スリットが形成されている請求項3〜6のいずれか一項に記載のエクステンション用まつ毛。
- 前記フィルム状部材は、根元と端部の厚さが異なる請求項3〜7のいずれか一項に記載のエクステンション用まつ毛。
- 請求項1〜8のいずれか一項に記載のエクステンション用まつ毛の製造方法であって、
外部からエネルギーを与えられると、互いに合わさるように湾曲するシート材に、複数のまつ毛部材を互いに離間させた状態で配列して固定してまつ毛固定シートを作製するまつ毛固定シート工程と、
作製した前記まつ毛固定シートについて前記まつ毛部材ごとに前記シート材に切れ込みを入れて、エクステンション用まつ毛を作製するエクステンション用まつ毛作製工程と、を有するエクステンション用まつ毛の製造方法。 - 施術対象者のまつ毛に、請求項1〜8のいずれか一項に記載のエクステンション用まつ毛の根元部分を重ねた後、前記エクステンション用まつ毛の前記固定部にエネルギーを加えることにより前記固定部をその両端部が互いに合わさるように湾曲させて前記施術対象者のまつ毛に、前記エクステンション用まつ毛を固定させるエクステンション用まつ毛の施術方法。
- 前記エネルギーが熱であり、前記フィルム状部材に、50〜300℃の熱を加えることにより、前記フィルム状部材をその両端部が互いに合わさるように湾曲させる請求項10に記載のエクステンション用まつ毛の施術方法。
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