JP5695263B1 - 医療用の指先保護部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】治療者に痛みや不快感を与えることなく、深爪に起因する巻き爪や陥入爪の痛みを抑制する。【解決手段】一方の面に粘着剤層2が被着されたシート状の基材3と、粘着剤層2上に積層された剥離材4とを備える。基材3には、中央部に指21の腹部に貼付される指貼付部7と、爪22の側爪部26を覆う一対の側爪部保護フラップ8,9と、指21の先端側から爪22の前爪部28側を覆う一対の前爪部保護フラップ10,11とが設けられている。各側爪部保護フラップ8,9は、指貼付部7の左右側方に向かって延長され、側爪部26から爪母24、爪床25に至る領域を覆って貼付される。各前爪部保護フラップ10,11は、指貼付部7の左右側方から指21の斜め上方に向かって延長するように形成され、前爪部28側から指21の背側に延在する爪甲27を覆って貼付される。【選択図】 図1

Description

本発明は、深爪の痛みや陥入爪等の爪の変形を予防するために用いられる医療用の指先保護部材に関する。
人の手足の爪は、指先端の皮膚を支える役割があるが、長く伸ばすと割れを生じさせてしまう。また、伸びた爪を切り取るとき、深爪をしてしまうことがある。
深爪を繰り返すことにより、指先に痛みを生ずるようになり、さらには爪の変形を生じさせる原因にもなっている。このような指先の痛みや爪の変形を生じさせてしまうと、運動機能の障害になってしまう。
深爪の繰り返しにより、一旦、指先の痛みや爪の変形を生ずると、人は、このような痛みや変形を緩和させようと、指先にくい込んでいる爪をさらに深く切り取り、状態を悪化させてしまうことがある。
深爪に起因する痛みや爪の変形を生じたときには、このような痛みや爪の変形を解消するため、医師の治療を受けることになる。医療機関では、陥入爪手術や、変形した爪の矯正などの治療が施される。このような治療を受けるには、通院が必要である。
深爪などに起因する巻き爪を防止するため、巻き爪防止用の絆創膏(特許文献1)や、爪矯正具(特許文献2)が提案されている。
また、指爪被覆用テープとして特許文献3に記載するようなものが提案されている。
特開2013−81723号公報 特開2011−24776号公報 特開平11-19118号公報
従来提案されている巻き爪防止用の絆創膏は、爪の末端と指の表面との間に差し込んで貼り付けるものであり、爪が短く末端が深くくい込んでいる状態の深爪に起因する痛みを防止することができない。また、従来提案されている爪矯正具も、爪と指の間に器具を差し込み爪の変形を矯正するものであり、使用者に痛みを強いるおそれがある。
さらに、指爪被覆用テープは、指爪の末端側を覆って保護することはできるが、巻き爪の発生を抑えることができない。
そこで、本発明は、深爪や陥入爪を生じさせてしまった指の保護を図り、深爪や陥入爪に起因する痛みを緩和するとともに、治療者に痛みや不快感を与えることなく、深爪に起因する巻き爪や陥入爪の発生を予防することができる医療用の指先保護部材を提供するこ
とを目的とする。
特に、本発明は、爪と指が接合している爪床の変形を防止し、再生する爪の変形を防止して巻き爪や陥入爪の発生を予防することができる医療用の指先保護部材を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、深爪を生じている部分に確実に、しかも容易に取り付けることができ、自己管理を容易に行うことができる指先保護部材を提供することを目的とする。
さらにまた、本発明は、指に貼付した後の剥ぎ取りを容易に行うことを可能となし、刺激の少ない、衛生的な保護部材を用いることにより、深爪に起因する指の合併症を予防することができる指先保護部材を提供することにある。
上述したような目的を達成するために提案される本発明は、一方の面に粘着剤層が被着されたシート状の基材と、上記基材の一方の面に被着された上記粘着剤層を覆って剥離可能に積層された剥離材とを備えた医療用の指先保護部材であって、基材には、中央部に指の爪が生える側とは反対側の指の腹側に貼付される指貼付部と、爪の側爪部から爪の爪甲を上記指の両側からそれぞれ斜めに覆う一対の側爪部保護フラップと、指の先端側から上記爪の爪甲を斜めに覆う一対の前爪部保護フラップとが設けられている。
この指先保護部材に設けられる一対の側爪部保護フラップは、上記指貼付部を中心にして、上記指貼付部の左右からそれぞれ上記指貼付部の斜め下方に向かって突出形成されるとともに、上記指貼付部に連続する上記フラップの基部側から上記フラップの先端部側に亘って一連に連続する略円弧状に形成されている。
そして、一対の前爪部保護フラップは、上記指貼付部を中心にして、上記指貼付部の左右からそれぞれ斜め上方に向かって突出形成されるとともに、上記指貼付部に連続する上記フラップの基部側から上記フラップの先端部側に亘って一連に連続する略円弧状に形成され、且つ、上記一対の側爪部保護フラップより大きな面積を有するように形成されている。
そして、本発明に係る指先保護部材は、一対の側爪部保護フラップにより上記爪の側爪部から上記爪の爪甲を上記指の両側からそれぞれ斜めに覆うとともに、上記一対の前爪部保護フラップにより上記指の先端部から上記爪の爪甲を斜めに覆って指に貼付することにより深爪に起因する痛みや爪の変形を予防する
基材は、伸縮性に乏しく通気性のよいシート材により形成することが望ましい。さらに、基材には、指への貼付位置を示す指標を設けることが望ましい。
一対の側爪部保護フラップ及び一対の前爪部保護フラップの各先端部は、それぞれ一連に連続する略円弧状に突出する突出部として形成することが望ましい。
そして、一対の側爪部保護フラップ及び一対の前爪部保護フラップには、指への貼付の順序を示す記号を設けることが望ましい。
本発明に係る指先保護部材は、一対の側爪部保護フラップにより、側爪部から爪基部へ指の両側から覆って支持し、一対の前爪部保護フラップにより、指の先端部から爪の前爪部側を覆うことにより、手足の指のむくみを防止し、深爪や陥入爪を生じさせてしまった指の保護を図り、深爪や陥入爪に起因する痛みを緩和することができる。
特に、本発明に係る指先保護部材の一対の側爪部保護フラップは、手足の指の形状に倣って、爪の成長部分である爪母から爪甲に接合した爪床部分に至る側爪部を指の両側から包み込むように支持できるので、爪の成長に伴う変形を予防する。そして、一対の側爪部保護フラップは、爪の爪母から爪床部分に至る側爪部を覆うに足る大きさに形成されることにより、爪の成長に伴う爪の変形を一層確実に抑えることができる。
本発明は、基材を、伸縮性が乏しく通気性に優れたシート材により形成することにより、爪に大きな負荷を与えることなく手足の指に取り付けることができ、深爪に起因する爪の変形を予防しながら爪の保護を図り、さらに深爪に起因する痛みを抑えることもできる。
本発明に係る指先保護部材は、指への貼付位置を示す指標を有することにより、深爪となった指先の保護を図り、爪の変形を抑制する位置に正確に貼付できる。
本発明に係る指先保護部材は、側爪部保護フラップ及び前爪部保護フラップの先端側を一連に連続する略円弧状に突出する突出部とすることにより、指に貼付する際、各フラップが撓り貼付後のしわが生じにく、一旦指に取り付けた後の剥ぎ取りが容易であり、容易に交換できるので、常時汚れのない清潔な指先保護部材により爪を覆い保護することができる。
さらに、本発明に係る指先保護部材は、貼付位置を示す指標、指への貼付の順序を示す記号を参照しながら容易に所定の位置に貼付でき、深爪の保護とともに、爪の変形を確実に防止できる。
本発明に係る指先保護部材を示す斜視図である。 本発明に係る指先保護部材を示す平面図である。 本発明に係る指先保護部材を示す底面図である。 本発明に係る指先保護部材の正面図である。 本発明に係る指先保護部材の背面図である。 本発明に係る指先保護部材の右側面図である。 指先保護部材の拡大部分断面図である。 貼付位置を位置決めして指接着部を指に貼付した状態を指の上面側から見た斜視図である。 指接着部を指に貼付した状態を指の下面側から見た斜視図である。 指接着部を指の腹側に貼付して指に配設した状態を示す断面図である。 一方の側爪部保護フラップを側爪部から爪を覆う状態を示す斜視図である。 他方の側爪部保護フラップを一方の側爪部保護フラップ上に重ね、側爪部から爪を覆う状態を示す斜視図である。 一方の前爪部保護フラップを指の先端部から前爪部、さらに爪を覆うように折り返す状態を示す斜視図である。 他方の前爪部保護フラップを一方の前爪部保護フラップ上に重ね、指の先端部から前爪部を覆うように折り返して爪を覆った状態を示す斜視図である。 本発明に係る指先保護部材の他の実施の形態を示す平面図である。 本発明に係る指先保護部材のさらに他の実施の形態を示す斜視図である。
以下、本発明を適用した指先保護部材の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は本発明を適用した指先保護部材を示す斜視図であり、図2はその平面図であり、図3は底面図であり、図4は正面図であり、図5は背面図であり、図6は右側面図であり、図7は部分断面図である。
本発明は、人の手足の指に貼付され、指の先端側に生える爪の保護を図るために用いられる医療用の指先保護部材に係り、この指先保護部材1は、図7の断面図に示すように、一方の面に粘着剤層2が被着形成されたシート状の基材3と、この基材3の一方の面に被着形成された粘着剤層2を覆って剥離可能に積層された剥離材4とからなる。
本発明に係る医療用の指先保護部材1を構成する基材3は、平面方向の引っ張り力に対する伸び率が低く、貼付される指の形状にならって容易に変形する材料により形成することが望ましい。さらに、基材3は、被覆した皮膚が蒸れない通気性に優れた材料を用いることが望ましい。すなわち、基材3は、伸縮性に乏しく通気性のよいシート材により形成することが望ましい。
そこで、本実施の形態では、基材3は、植物などの繊維を主体とする材料を漉いて形成した10μm〜200μm程度の厚さを有するシート状の紙を用いて形成されている。この種の紙の平面方向の引っ張り力に対する伸び率は1%以下であり、極めて伸び率の低いものである。10μm〜200μm程度の厚さに漉かれた紙には微小な孔が多数形成され、通気性が確保されている。
なお、基材3は、上述したような紙に限られるものではなく、平面方向の引っ張り力に対する伸び率が紙と同等で通気性に優れたものであればよく、合成樹脂製のシートなどを用いることができる。
本実施の形態に用いられる基材3は、上述したようなシート状の紙を所定の形状に打ち抜き若しくは切断して形成される。基材3の一方の面には、図7に示すように、粘着剤層2が形成されている。粘着剤層2は、基材3の一方の面全面に亘って形成されている。粘着剤層2を構成する材料としては、生体の表面に被着して使用可能なものであればよく、医療用として使用可能な天然ゴム系、シリコーン系等の感圧性の粘着剤を用いることができる。なお、粘着剤層2には、必要に応じて、任意の適切な経皮吸収性薬物を含有してもよい。経皮吸収性薬物としては、鎮痛消炎剤、抗生物質、抗菌剤、抗真菌剤などが挙げられる。
基材3の粘着剤層2が被着された一方の面側には、図3、図7に示すように、シート状の剥離材4が積層されている。剥離材4は、図2に示すように、粘着剤層2の全面を覆って積層されている。この剥離材4は、図7に示すように、基体5と基体5の表面に形成された剥離処理層6とを有する。剥離材4を構成する基体5は、50〜250μmの厚さを有するプラスチックフィルムや紙により形成されている。剥離処理層6は、基体5の表面にシリコーン系樹脂やフッ素系樹脂を被着して形成されている。
剥離材4は、図7に示すように、剥離処理層6を基材3の粘着剤層2上に重ね、基材3の一方の面側に積層される。この剥離材4は、基材3に設けた粘着剤層2の保護を図るとともに、基材3に変形やしわが発生することを防止する機能を有する。
指先保護部材1を構成する基材3には、図1、図2に示すように、指貼付部7と、一対の側爪部保護フラップ8,9と、一対の前爪部保護フラップ10,11が設けられている。指貼付部7は、基材3のほぼ中央部に設けられ、指先保護部材1が手足の指先を保護するように指に貼付されるとき、爪が生える側とは反対側の指の腹側に貼付される部分となる。指先保護部材1は、指貼付部7を指の腹側に貼付することにより、指への貼付位置が位置決めされる。
一対の側爪部保護フラップ8,9は、指貼付部7を指の腹側に貼付して基材3を指に配設したとき、指貼付部7の左右側方に向かって延長するように形成されている。より望ましくは、一対の側爪部保護フラップ8,9は、図1、図2に示すように、指貼付部7の側方から指の付け根方向に向かって延長するように形成することが望ましい。このように形成された側爪部保護フラップ8,9は、巻き皺などを生じさせることなく、人の手足の指の形状に倣って側爪部から指の背面に至る領域を均等に覆うことができる。
一対の側爪部保護フラップ8,9は、爪の成長部分である爪母から爪甲に接合した爪床、側爪部を指の両側から包み込むように支持するに足る大きさに形成することが望ましい。
一対の前爪部保護フラップ10,11は、指貼付部7を指の腹側に貼付して基材3を指に配設したとき、指の形状に倣って、爪の先端側の前爪部側から指の背面側に延在する爪部を覆って貼付されるように、図1、図2に示すように、指貼付部7の左右側方から指の斜め上方に向かって延長するように形成されている。
ところで、一対の前爪部保護フラップ10,11の指貼付部7への連設部側に位置する分岐部12は、指への貼付位置を示す指標として用いられる。
一対の側爪部保護フラップ8,9及び一対の前爪部保護フラップ10,11の先端側に向かって突出する先端部8a,9a及び10a,11aは、図1、図2に示すように、それぞれ一連に連続する略円弧状に突出する突出部として形成されている。一対の側爪部保護フラップ8,9及び一対の前爪部保護フラップ10,11は、先端部8a,9a及び10a,11aが略円弧状に突出する突出部として形成されることにより、一旦指に取り付けた指先保護部材1の剥ぎ取りが容易となり、容易に交換できる。
上述したように構成された指先保護部材1を、深爪を保護するように人の手足の指に貼付する手順を説明する。
まず、指先保護部材1を人の手足の指に貼付するには、剥離材4を基材3から剥がし、基材3の中央部に構成された指貼付部7の粘着剤層2を外方に臨ませ、図8、図9、図10に示すように、粘着剤層2を接着面として指貼付部7を指21の爪22が生える側とは反対側の指腹部23の側に貼付する。
このとき、基材3は、図8、図9、図10に示すように、一対の前爪部保護フラップ10,11の指貼付部7への連設部側に位置する分岐部12を指21の先端部にほぼ一致させさせて貼付される。このとき、一対の側爪部保護フラップ8,9は、図8,図9に示すように、爪22の爪母24から爪床25に至る領域の両側側方にそれぞれ突出するように延在される。なお、一対の側爪部保護フラップ8,9の先端部8a,9aは、指貼付部7の左右側方から指21の付け根側下方に向かって延在する。
そして、基材3が、分岐部12を爪22の先端部位にほぼ一致させて指21に貼付されると、一対の前爪部保護フラップ10,11は、図8、図9に示すように、指21の先端から斜め上方に向かって突出するように延在される。
上述したように、基材3を指21の腹部23の側に貼付した後、一方の側爪部保護フラップ8を、図11に示すように、手足の指の形状に倣って、深爪を生じさせた爪22の側爪部26から爪22の上面側の爪甲27を覆うように折り返しながら指21に貼付する。次いで、他方の側爪保護フラップ9を、図12に示すように、側爪部26から爪22の爪甲27を覆うように折り返しながら指21に貼付する。
なお、一対の側爪部保護フラップ8,9は、両側の側爪部26から爪甲27に至る爪22の全体を安定して支持するように、標準的な人の指に貼付したとき、図12に示すように、互いの先端部が重なる程度の長さに形成されることが望ましい。
次に、指21の先端部から斜め前方に突出した一方の前爪部保護フラップ10を、図13に示すように、指21の先端部から爪22の前爪部28、さらに、指21の背側に延在する爪甲27を覆うように折り返しながら指21に貼付する。次いで、他方の前爪部保護フラップ13を、図14に示すように、指21の先端部から爪22の前爪部28、さらに爪甲27側を覆うように折り返しながら指21に貼付する。
なお、一対の前爪部保護フラップ10,11は、爪22の前爪部28から爪甲27上に至る部分を覆うようにするため、標準的な人の指に貼付したとき、図14に示すように、互いの先端部10a,11aが重なる程度の長さに形成することが望ましい。
上述したように本実施の形態に係る指先保護部材1を指21の先端部側に貼付すると、一対の側爪部保護フラップ8,9により、爪母24から爪床25に至る領域を両側の側爪部から支持することができる。その結果、爪22、特に、爪22の成長領域の縁にある側爪部26の変形を防止し、巻き爪や陥入爪の発生を抑えることができる。なお、爪22の成長基である爪母24は、図10に示すように、指21の骨21aに支持されている。
そして、一対の前爪部保護フラップ10,11により深爪した指の前爪部28側を覆うことができるので、深爪や陥入爪を生じさせてしまった指の保護を図り、深爪や陥入爪に起因する痛みを緩和することができる。
本実施の形態に係る指先保護部材1の一対の側爪部保護フラップ8,9は、指貼付部7の側方から指の付け根方向に向かって延長するように形成されているので、人の手足の指21の形状に倣って貼付されるとき、著しい巻き皺などを生じることなく、爪22の側爪部26から爪甲27に亘る領域を均等に覆って貼付することができる。そして、一対の前爪部保護フラップ10,11は、指貼付部7の左右側方から指21の斜め上方に向かって延長するように形成されることにより、指21の先端部から爪22の末端部側の全体を均等に覆って貼付することができる。
上述した実施の形態では、一対の前爪部保護フラップ10,11の指貼付部7への連設部側に位置する分岐部12を、指21に貼付する際の指標として用いるようにしているが、図15に示すように、基材3の左右の中心を示す指標15,16を印字するようにしてもよい。このような指標15,16を設けることにより、指先保護部材1を所望の位置に正確に貼付できる。さらに、一対の側爪部保護フラップ8,9及び一対の前爪部保護フラップ10,11には指への貼付順を示す記号17,18を印字するようにしてもよい。このように、各保護フラップ8,9及び10,11の貼付順が示されることにより、医療の専門家でもなくとも、容易にしかも正確に、爪22の変形や痛みを防止して指先保護部材1を指21に貼付することができる。
なお、基材3の粘着剤層2を覆って積層される剥離材4は、基材3の左右の中央部に位置する部分に切り込み19を設け、基材3を指に貼付する際、基材3の折り曲げ等により容易に剥離するようにしておくことが望ましい。
さらにまた、剥離材4の剥離を容易にするため、例えば、図16に示すように、剥離材4の一部に基材3から突出する突片4aを設けるようにしてもよい。このように、突片4aを設けることにより、剥離材4のみを把持することができ、基材3からの剥離が容易となる。なお、突片4aは、剥離材4の一部が基材3から突出するようなものであればよく、設ける位置や形状は適宜選択することができる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更できることは言うまでもない。
本発明は、深爪の痛みの対症療法や陥入爪の予防に用いて有用である。
1 指先保護部材、2 粘着剤層、3 基材、4 剥離材、7 指貼付部、8,9 側爪部保護フラップ、10,11 前爪部保護フラップ、12 分岐部、21 指、22 爪、24 爪母、25 爪床、26 側爪部、27 爪甲、28 前爪部

Claims (5)

  1. 一方の面に粘着剤層が被着されたシート状の基材と、上記基材の一方の面に被着された上記粘着剤層を覆って剥離可能に積層された剥離材とを備えた医療用の指先保護部材であって、
    上記基材は、平面方向の引っ張り力に対する伸縮性に乏しく且つ通気性に優れたシート材よりなるとともに、
    上記基材には、中央部に指の爪が生える側とは反対側の指の腹側に貼付される指貼付部と、上記爪の側爪部から上記爪の爪甲を上記指の両側からそれぞれ斜めに覆う一対の側爪部保護フラップと、上記指の先端側から上記爪の爪甲を斜めに覆う一対の前爪部保護フラップとが設けられてなり、
    上記一対の側爪部保護フラップは、上記指貼付部を中心にして、上記指貼付部の左右からそれぞれ上記指貼付部の斜め下方に向かって突出形成されるとともに、上記指貼付部に連続する上記フラップの基部側から上記フラップの先端部側に亘って一連に連続する略円弧状に突出形成され、
    上記一対の前爪部保護フラップは、上記指貼付部を中心にして、上記指貼付部の左右からそれぞれ斜め上方に向かって突出形成されるとともに、上記指貼付部に連続する上記フラップの基部側から上記フラップの先端側に亘って一連に連続する略円弧状に突出形成され、且つ、上記一対の側爪部保護フラップより大きな面積を有するように形成されてなり、
    上記一対の側爪部保護フラップにより上記爪の側爪部から上記爪の爪甲を上記指の両側からそれぞれ斜めに覆うとともに、上記一対の前爪部保護フラップにより上記指の先端部から上記爪の爪甲を斜めに覆って指に貼付されることにより深爪に起因する痛みや爪の変形を予防することを特徴とする医療用の指先保護部材。
  2. 上記一対の側爪部保護フラップは、手足の爪の爪母から爪床部分に至る側爪部を斜めに覆って貼付されるに足る大きさに形成され、上記一対の前爪部保護フラップは、上記指の先端部から爪甲上に至る部分を斜めに覆って貼付されるに足る大きさに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の指先保護部材。
  3. 上記伸縮性に乏しい基材は、平面方向の引っ張り力に対する伸び率が1%以下であるシート材よりなることを特徴とする請求項1又は2に記載の医療用の指先保護部材。
  4. 上記基材には、指への貼付位置を示す指標が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の医療用の指先保護部材。
  5. 上記一対の側爪部保護フラップ及び上記一対の前爪部保護フラップには、指への貼付の順序を示す記号が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の医療用の指先保護部材。
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