JP6675172B2 - 止水処理電線取付け部構造及び止水処理電線取付け部の製造方法 - Google Patents

止水処理電線取付け部構造及び止水処理電線取付け部の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6675172B2
JP6675172B2 JP2015218045A JP2015218045A JP6675172B2 JP 6675172 B2 JP6675172 B2 JP 6675172B2 JP 2015218045 A JP2015218045 A JP 2015218045A JP 2015218045 A JP2015218045 A JP 2015218045A JP 6675172 B2 JP6675172 B2 JP 6675172B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
wires
wire
stopping
core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015218045A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017093078A (ja
Inventor
郁夫 大久保
郁夫 大久保
藤原 宗
宗 藤原
敏男 住本
敏男 住本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
New Japan Radio Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by New Japan Radio Co Ltd filed Critical New Japan Radio Co Ltd
Priority to JP2015218045A priority Critical patent/JP6675172B2/ja
Publication of JP2017093078A publication Critical patent/JP2017093078A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6675172B2 publication Critical patent/JP6675172B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は止水処理電線取付け部構造及び止水処理電線取付け部の製造方法、特に電子機器の筐体から引き出される入出力線、制御線及び信号線等の電線芯線からの水の侵入を防止すると共に、この電線を電子機器筐体に取り付けるための構造とその製造方法に関する。
従来から、電線の芯線から水が浸入し、電気的な不具合を生じさせる問題があり、この対策として、下記特許文献1にも示されているように、電線の絶縁被覆を中間皮剥ぎして露出した芯線に、シリコーン樹脂を滴下した後、ホットメルト入り熱収縮チューブで覆う電線芯線の止水処理構造が提案されている。
このような止水処理構造を備えた電線を電子機器筐体に取り付ける場合、図3に示す構造とすることができる。図3において、1は電線芯線、2は絶縁体被覆、3はケーブル外被、4はケーブルグランド、5は機器筐体への取付け板(蓋)であり、止水処理として、電線の途中(中間)の被覆2を剥がして芯線1に低粘度シリコーン樹脂からなる止水材7を塗布し、全体を熱収縮チューブ8で覆うことが行われる。
また、ケーブルグランド4は、例えばゴムブッシュに電線を通した本体にキャップを所定のトルクで締め付け(ねじ締め)固定する構造からなり、電線の取出し口に配置される取付け板5に電線を固定すると共に、取付け板5における(筐体内部に対する)防塵・防水を図る役目をする。
特開2007−287647号公報
しかしながら、図3の止水処理構造は、処理される芯線1の数が多くなると、処理工数が増えて煩雑になると共に、芯線1毎に熱収縮チューブ8が配置されるため、その分、電線が太くなり、電線の引き回しや接続が難しくなるという不都合がある。
更に、このような止水処理構造を電子機器筐体に取り付ける場合、この止水処理構造自体が筐体の防塵、防水機能を有していないため、電線取出し口の取付け板5において防塵・防水を兼ねるケーブルグランド4が必要となり、電線の取付けコストが高くなってしまう。また、設置工事業者が誤って指定トルクより低トルクで締め付けた場合、粉塵や水の浸入が生じると共に電線の筐体へのしっかりとした固定もできず、電線取付け部で破断する恐れがある等の問題がある。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の電線の止水処理が簡単となり、電線が太くなることもなく、電線の引き回しや接続が容易となり、また低コストにて防塵・防水を兼ねた電線の確実な固定と引っ張り強度の向上を図ることが可能となる止水処理電線取付け部構造及び止水処理電線取付け部の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、芯線からの浸水を防止するための止水処理を施した電線を機器筐体へ取り付ける止水処理電線取付け部構造において、機器筐体の内側に配置された複数の電線は、それぞれの最内側の絶縁被覆が中間皮剥ぎされ、露出する芯線が折り曲げられてその表面が止水材で被覆されていると共に、止水材で被覆された芯線間には絶縁体仕切部材が配置され、止水材で被覆され折り曲げられた状態の芯線の露出部及び上記絶縁体仕切部材が防水材により機器筐体の一部に固定されていることを特徴とする。
請求項2の発明は、上記機器筐体は、電線用孔に複数の電線を保持した取付け板を備え、この取付け板の内側に、束ねられた複数の電線を上記防水材により固定すると共に、この防水材により上記電線用孔を気密状態に塞ぐことを特徴とする。
請求項の発明は、芯線からの浸水を防止するための止水処理を施した電線を機器筐体へ取り付ける止水処理電線取付け部の製造方法において、機器筐体の内側に配置された複数の電線につき、その最内側の絶縁被覆を中間皮剥ぎして露出した芯線を折り曲げ、この折り曲げた状態の芯線に止水材を塗布して止水処理し、この止水材塗布後のそれぞれの芯線部間を絶縁体仕切部材にて仕切り、この仕切部材を介して束ねられ、折り曲げられた芯線を含む複数の電線に防水材を塗布することにより、これらの電線を機器筐体に固定することを特徴とする。
請求項の発明は、上記機器筐体は、電線用孔に複数の電線を保持した取付け板を備え、この取付け板の内側に、束ねられた複数の電線を上記防水材により固定すると共に、この防水材により上記電線用孔を気密状態に塞ぐことを特徴とする。
上記の構成によれば、例えば機器筐体への取付け板の内側の複数の電線において、その絶縁被覆が中間皮剥ぎされ、露出した芯線に止水材である接着剤や樹脂が塗布された後、芯線がショートしないように各電線芯線部の間に絶縁体の仕切部材を置き、束ねられた複数の電線に防水材である接着剤や樹脂を塗布することで、束ねられた状態の電線が筐体に固定される。
また、防水材により、束ねられた複数の電線は取付け板の内側に固定されると同時に、複数の電線(ケーブル)を保持する電線用孔が気密状態に塞がれる。
本発明の止水処理電線取付け部構造及び止水処理電線取付け部の製造方法によれば、止水処理した複数の電線を仕切部材を介してまとめて防水材で固定するので、複数の電線の止水処理が簡単となり、電線が太くなることもなく、電線の引き回しや接続が容易となり、作業時での電線の破断等もなくなるという効果がある。
また、筐体内側の複数の電線を筐体外側の電線に対し折り曲げ・配置することにより、電線の引っ張りや押込みに対する強度が高くなるという利点がある。更に、束ねた電線を取付け板の内側に防水材で気密状態としながら固定することにより、機器筐体への電線の固定が確実になると共に、気密状態により取付け板電線用孔からの粉塵や水の浸入も防止でき、高価なケーブルグランド等を用いる必要もないという利点がある。
本発明の参考実施例に係る止水処理電線取付け部構造を示す図である。 施例の止水処理電線取付け部構造を示す図である。 従来の止水処理及び電線の固定状態を示す図である。
本発明の参考実施例に係る止水処理電線取付け部構造について、その製造工程に従い説明する。図1に、止水処理電線取付け部が示されており、1は電線芯線、2は絶縁体被覆(最内側)、3はケーブル外被、5は機器(電子機器等)筐体の電線(ケーブル)の取付け板(又は蓋)、12は止水材、13は絶縁体仕切部材としての仕切板(フレキシブル薄板等)、14は防水材による固定部、15はケーブルである。上記の取付け板5は、電子機器の筐体に設けられた開口に蓋をする形で取り付けられるもので、この取付け板5には、ケーブル外被3で被覆された状態のケーブル15を通す孔が開けられている。
まず、2本の電線の止水処理として、それぞれの電線の被覆2を中間(途中)で皮剥ぎして露出した芯線1に、接着剤や樹脂(例えば低粘度シリコーン樹脂)からなる止水材12が塗布される。この止水処理によれば、止水材12が芯線1中の素線のそれぞれの線間(隙間)を埋めることで、芯線1を通して浸入する水分を止めることができる。
次に、2本の電線の止水処理した芯線1の部分を完全に覆って絶縁する形で、仕切板13が挿入され、2本の電線を束ねた(まとめた)状態で、接着剤や樹脂からなる防水材が塗布され、この防水材が硬化することで、固定部14が形成される。この固定部14により、2本の電線同士が接着固定され、かつ2本の電線が取付け板5に接着固定される。また同時に、防水材により取付け板5の電線用(ケーブル)孔が気密状態で塞がれる。
即ち、上述のように、取付け板5には、ケーブル15を通す孔が開けられており、この孔に安価なゴムブッシュ16を配置し、このゴムブッシュ16の孔にケーブルが挿入されており、実施例では、固定用の防水材をケーブル15とゴムブッシュ16の部分にも塗布することで、電線用孔を気密状態で塞ぐようにしている。
このような参考実施例によれば、止水処理された隣接する電線の芯線1同士が絶縁体の仕切板13によってショートしないように束ねられ、2本の電線の全体(ケーブル)が防水材により固定されるので、従来のように、個々の電線毎に熱収縮チューブを配置することなく、機器筐体の電線ケーブル取出し部における止水処理と電線ケーブルの固定が容易に行われる。
また、従来では、取付け板5の電線ケーブルの取出し口にケーブルグランド(4)を使用していたが、本実施例では、防水材を硬化させた固定部14で複数の電線を取付け板5の内側に固定すると共に、ケーブル15を挿入する取付け板5の開口部を気密状態にするので、高価なケーブルグランドを用いることなく、安価なゴムブッシュ16を使用して、防塵・防水を兼ねた電線の固定を実現することが可能になるという利点がある。
図2は、実施例の構成であり、これにより実施例を説明する。図2に示されるように、電線の被覆2を皮剥ぎした芯線1を折り曲げた状態とし、この折曲げ芯線1に止水材12を塗布する。そして、この折曲げ芯線1の部分を覆うようにして絶縁体の仕切板23を配置し、防水材を塗布することで、固定部24を形成している。
このような実施例によれば、筐体内側の複数の電線が筐体外側の電線(電線ケーブル取出し方向)に対し折り曲げて配置されることで、電線(ケーブル)の引っ張りや押込みに対する強度が増し、強固な固定により電線接続部での破断等の更なる防止が図れるという利点がある。
特に、この種の機器筐体の設置作業では、機器筐体から延出する電線を持って機器筐体を持ち運ぶ場合が多く、電線の引っ張りに強く、破断等が生じない構造とすることは、作業性の向上につながる
上記各実施例では、2本の電線を持つケーブルについて説明したが、3本以上の電線を持つケーブルやシールド等を有する各種の電線ケーブル(或いはコード)に適用することが可能である。
1…電線芯線、 2…絶縁被覆(最内側)、
3…外被、 4…ケーブルグランド、
5…取付け板、 7,12…止水材(接着剤や樹脂)、
13,23…仕切板(絶縁体)、
14,24…固定部(防水材)、
15…ケーブル、 16…ゴムブッシュ。

Claims (4)

  1. 芯線からの浸水を防止するための止水処理を施した電線を機器筐体へ取り付ける止水処理電線取付け部構造において、
    機器筐体の内側に配置された複数の電線は、それぞれの最内側の絶縁被覆が中間皮剥ぎされ、露出する芯線が折り曲げられてその表面が止水材で被覆されていると共に、
    止水材で被覆された芯線間には絶縁体仕切部材が配置され、
    止水材で被覆され折り曲げられた状態の芯線の露出部及び上記絶縁体仕切部材が防水材により機器筐体の一部に固定されていることを特徴とする止水処理電線取付け部構造。
  2. 上記機器筐体は、電線用孔に複数の電線を保持した取付け板を備え、この取付け板の内側に、束ねられた複数の電線を上記防水材により固定すると共に、この防水材により上記電線用孔を気密状態に塞ぐことを特徴とする請求項1記載の止水処理電線取付け部構造。
  3. 芯線からの浸水を防止するための止水処理を施した電線を機器筐体へ取り付ける止水処理電線取付け部の製造方法において、
    機器筐体の内側に配置された複数の電線につき、その最内側の絶縁被覆を中間皮剥ぎして露出した芯線を折り曲げ、この折り曲げた状態の芯線に止水材を塗布して止水処理し、
    この止水材塗布後のそれぞれの芯線部間を絶縁体仕切部材にて仕切り、
    この仕切部材を介して束ねられ、折り曲げられた芯線を含む複数の電線に防水材を塗布することにより、これらの電線を機器筐体に固定することを特徴とする止水処理電線取付け部の製造方法。
  4. 上記機器筐体は、電線用孔に複数の電線を保持した取付け板を備え、この取付け板の内側に、束ねられた複数の電線を上記防水材により固定すると共に、この防水材により上記電線用孔を気密状態に塞ぐことを特徴とする請求項3記載の止水処理電線取付け部の製造方法。
JP2015218045A 2015-11-06 2015-11-06 止水処理電線取付け部構造及び止水処理電線取付け部の製造方法 Active JP6675172B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015218045A JP6675172B2 (ja) 2015-11-06 2015-11-06 止水処理電線取付け部構造及び止水処理電線取付け部の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015218045A JP6675172B2 (ja) 2015-11-06 2015-11-06 止水処理電線取付け部構造及び止水処理電線取付け部の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017093078A JP2017093078A (ja) 2017-05-25
JP6675172B2 true JP6675172B2 (ja) 2020-04-01

Family

ID=58769133

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015218045A Active JP6675172B2 (ja) 2015-11-06 2015-11-06 止水処理電線取付け部構造及び止水処理電線取付け部の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6675172B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017093078A (ja) 2017-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5158754B2 (ja) 光ケーブルシールド層接続部
KR101771179B1 (ko) 통신케이블의 스플라이스 엔클로저 및 그 위에 수밀실을 형성하는 방법
JP5188713B2 (ja) ドレン線止水構造を備えたシールド線およびドレン線止水方法
JP4680231B2 (ja) コネクタ
JP5405949B2 (ja) 2本の高電圧ケーブル間の接続点用装置
US6591055B1 (en) Sheath bonding arrangement for fiber optic cable splices
KR20180135394A (ko) 배전선로용 절연 커버
CN112792847A (zh) 机器人的线条体单元以及线条体布线方法
KR20170099604A (ko) 해저케이블용 풀링아이, 해저케이블용 풀링아이의 설치방법, 및 풀링아이룰 구비한 해저케이블
US4232184A (en) Cable adapter for converting a cable closure nozzle to a two cable entrance
US4518819A (en) Clamp assembly for power cables
CN105185482A (zh) 一种具有防水外被结构的线缆的制作方法
JP6675172B2 (ja) 止水処理電線取付け部構造及び止水処理電線取付け部の製造方法
KR20170017555A (ko) 해저케이블용 풀링아이의 설치방법 및 상기 풀링아이를 구비한 해저케이블
KR101245365B1 (ko) 광전복합 팬아웃 케이블
JP5384073B2 (ja) 分岐付ケーブル
WO2019188099A1 (ja) ワイヤハーネス
US10498049B2 (en) Assembly as a junction box replacement and method for installing said assembly
JP4380939B2 (ja) 電線接続構造および機器ケース体内の空気抜き方法
US7257305B1 (en) Method and apparatus for removing an isolation closure from a fiber optic cable
JP5119790B2 (ja) グロメットの防水構造
JP2008245119A (ja) ケーブル処理装置
JP2011015554A (ja) ワイヤハーネス
JP2003202427A (ja) ドロップケーブル接続用クロージャ
JP2000113917A (ja) 電気配線の防水装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20180626

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181005

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190716

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190911

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20190911

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20190911

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200303

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200310

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6675172

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250