JP6673857B2 - 折り畳み式踏台 - Google Patents
折り畳み式踏台 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6673857B2 JP6673857B2 JP2017012976A JP2017012976A JP6673857B2 JP 6673857 B2 JP6673857 B2 JP 6673857B2 JP 2017012976 A JP2017012976 A JP 2017012976A JP 2017012976 A JP2017012976 A JP 2017012976A JP 6673857 B2 JP6673857 B2 JP 6673857B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- hinge
- center
- horizontal
- top plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Special Chairs (AREA)
Description
各板を連結するヒンジは、図12に示すように、各板の辺縁が凹部と凸部が交互に形成され、軸部となる凸部が別の板の凹部に嵌るように噛み合わされ、更に各軸部には軸芯にU字形の凹部と凸部が相互に嵌合されて両側の板が擺動可能に連結されている。
踏台を組み立てる際には、U字形の凹部に凸部を側面から嵌め込んで各板を連結するために該凹部の深さよりも少し浅いU字形の差込溝Uが凹部の側面に形成されている。
このことは、U字形の凹部に嵌っていた凸部が、差込溝Uを通過するとヒンジが壊れてしまう可能性を持つものとなっている。
そして、各板と一体の軸部はプラスチック素材であるため、使用しているうちに紫外線を受けて劣化し、又踏台への荷重や衝撃による損傷の発生等により疲労してヒンジが脆弱化して行くという問題を抱えている。
そして、例えば、横板の中央のヒンジの軸芯の凹部と凸部とが、外開き方向の力に耐えられなくなると、一番下の軸部が外れ、そこから上に向かって次々に軸部が外れて行き、中央のヒンジ全体が両側に分離し、次に該ヒンジに繋がった天板の中央のヒンジ、次に天板と横板及び側板とを連結した辺縁のヒンジも外れて、踏台が完全に破壊されてしまうこととなる。
又、側板と横板とを連結するヒンジは約90度に開いた状態で使用され、差込溝Uが台形の斜面側に向かって形成されているので、天板への荷重による外開き方向の力が浅い差込溝Uのある方向に働くため、横板が差込溝Uから外れて、ヒンジが壊れてしまうおそれがある。
この破壊は踏台の使用中に起こり、載った人が落下して大事故となる可能性がある。
このようなヒンジの破壊に対して、従来のプラスチック製の踏台は、ヒンジ部分を大きくするなどの方法はあるものの、この方法では過度に大きくしようとすると板全体を平面的に薄く折り畳むことができなくなるので、結局有効な対策はなかった。
これは、上述の如く、ヒンジを介して板を折り畳み自在とする構造なのでヒンジには多少の緩みがあり、身体が軽い場合には影響がないが重たい荷物を持って登ると負荷が大きくなり、このヒンジの緩みによって左右への大きな揺れを招いてしまう。
そして、このような左右の揺れが繰り返される結果、プラスチック素材のヒンジは短期間に脆弱化が進み、その脆弱化したヒンジによって踏台が崩壊してしまう可能性が増大して行くこととなる。
なお、このような折り畳み式踏台には、特許文献1及び特許文献2の合成樹脂製の踏台が提案されているが、いずれも構成する各板に一体形成され相互に軸芯の凹凸を嵌合させ、連結状態に遊びのあるヒンジを使用しているため、使用する際の左右の揺れが発生することとなる。
そして、該特許文献1及び特許文献2とも、その揺れの繰り返しによるヒンジの脆弱化を解消するための有効な手段を有していない。
そして、人が天板に上に載ることで外開き方向に発生するベクトルの力を受けて、縦ヒンジの一番下の軸部が外れると、そこから上に向かって次々に軸部が外れて行き、最終的には縦ヒンジが両側に分離して踏台が破壊されてしまうこととなる。
更に、側板と天板を繋ぐ横ヒンジに、天板に加わる垂直の荷重を受けると、天板を下から支えている側板及び横板に荷重が分散する。その際、プラスチックの天板の台面に加わる荷重は、均一にではなく、中央部が凹んで台面の変形を伴って、ヒンジ部分を内側に引き下げる方向の強い力が局部的に加わるが、前記側板と天板を繋ぐ横ヒンジの両外側の軸芯に金属製の半スクリュードリルネジを使用することでヒンジ全体が強化される。
この結果、前記縦ヒンジの強化と前記横ヒンジが夫々強化されることにより、使用中の踏み台の破壊が防止されて安全性を大きく高めることが可能となる。
そして、重い荷物を持って天板に載っても、縦ヒンジからの踏台の破壊が起こらないため安心して踏台を使用することができる。
又、縦ヒンジと横ヒンジに使用した半スクリュードリルネジは軸孔に密接状態に差し込んだ構造であるため、それらのヒンジの軸部の遊び幅が小さくなり、この結果、各ヒンジの遊び幅から生じる踏台の横振れの幅を減少させ、横振れの繰り返しによる材料疲労を軽減し、プラスチック素材の各ヒンジの軸部の脆弱化による踏台の崩壊が防止され安全性を高めとともに使用寿命を大きく延ばすことが可能となる。
又、半スクリュードリルネジは軸孔に密接状態に差し込んだ構造であるため、それらのヒンジの軸部の遊び幅が小さくなり、この結果、各ヒンジの遊び幅から生じる踏台の横振れの幅を減少させ、横振れの繰り返しによる材料疲労を軽減し、プラスチック素材の各ヒンジの軸部の脆弱化による踏台の崩壊が防止され安全性を高めとともに使用寿命を更に大きく延ばすことが可能となる。
この結果、中央縦ヒンジの強化と同時に前記天板の取手枠部の両側の中央ヒンジが分解され難くなり、使用中の踏み台の崩壊が防止されて安全性を更に高めることが可能となる。
又、半スクリュードリルネジは軸孔に密接状態に差し込んだ構造であるため、それらのヒンジの軸部の遊び幅が小さくなり、この結果、各ヒンジの遊び幅から生じる踏台の横振れの幅を減少させ、横振れの繰り返しによる材料疲労を軽減し、プラスチック素材の各ヒンジの軸部の脆弱化による踏台の崩壊が防止され安全性を高めとともに使用寿命を更に大きく延ばすことが可能となる。
そして、横振れが殆ど起こらなくなる結果、プラスチック素材のヒンジの軸部の脆弱化による踏台の崩壊が防止され安全性が高められると共に踏台の使用寿命をより長く伸ばすことが可能となる。
本発明は、図1に示すように、2枚の側板20と2枚の横板30の上に中央に取手43が刳り貫かれて設けられた天板40を載置すると共に、横板30と天板40とを中央で分割し、その繋ぎ目の角部及び分割された中央の折り目に沿ってヒンジを形成し、該ヒンジによって各板20、30、40が折り畳み自在となるように形成する。
即ち、該折り畳み式踏台10は折り畳まれると、中央ヒンジ45両側の左右の天板41,42は、中央ヒンジ45を上側に突き出して2枚が重ね合わせとなり、左側の側板21と右側の側板22と、その間に谷折りされて2重となった中央縦ヒンジ35a、35b両側の横板31、32とが合計4枚の厚さに重なり合って折り畳まれることとなる。
逆に展開するときには、取手枠部43を降ろして側板20の左側板21、右横板22及び横板30の左横板31、右横板32の下端部を床面等に付け、側板20の左側板21、右側板22の開口部90等を持って左右に引いて開くと、上記とは逆の作用で、それぞれのヒンジを軸として左横板31、右横板32及び左天板41、右天板42が回動し、これに連れて、側板20と天板40及び側板20と横板30が同時に回動し、図1の如き踏台10となる。
上記折り畳みと展開の仕方は従来の折り畳み式踏台と同様である。
この結果、前記横板31、32の中央縦ヒンジ35a、35bは、前記開口部90よりも上側のヒンジ35a、35bと前記開口部90と下辺切欠部91との間のヒンジ35a、35bとに分けられる。
又、図2に示すように、左右の天板41、42の中央に設けた取手43及び該取手43を囲う取手枠部44よって、中央ヒンジ45も取手枠部44の両側に分けられる。
前記側板20と天板40とを繋ぐ横ヒンジ23は、前記左右の側板21、22の上部辺縁と左右の天板41、42の辺縁に凹部と凸部とを交互に一体的に形成し、ヒンジの軸部となる一方側の凸部と他方側の凸部とが各凹部に嵌って交互に重なり、図3に示すように、左右の天板41、42の軸部70a、70b、70c、70d、70e、70fの横ヒンジ23の軸芯と、左右の側板21、22の軸部71a、71b、71c、71d、71eの横ヒンジ23の軸芯とを一連に連結させる。
本発明の前記軸孔を有する軸部は、ヒンジの両外側から2番目までに限定するものではなく、ヒンジの両外側から複数番目までを軸部とするものであり、その場合、前記横ヒンジ23は、ヒンジの両外側から該複数番目までの軸芯に沿った軸孔を有する軸部70a、71a、71e、70fと、該軸孔を有する軸部の次番目の軸孔を有さない軸部70b、70eと、該軸孔を有さない両側の軸部70b、70e間の中間の軸部71b、70c、71c、70d、71dとに形成する。
そして、前記軸孔を有さない軸部70b、70eと中間の軸部71b、70c、71c、70d、71dは夫々対向する軸芯凹部72と軸心凸部73を相互に嵌合させて連結し、前記複数の軸部の連続した軸孔74の長さと等しい長さのネジ山のない円筒部76cを有し且つ押圧面が平面状の頭部76aを有する金属製の半スクリュードリルネジ76を、前記軸孔74に差し込んで前記軸孔を有さない軸部70b、70eにねじ込み固定する。
なお、頭部が皿状のものは、ドライバーで締め付ける際に、皿状部分が軸孔74に入り込み、該軸孔74の開口部を損傷するので好ましくない。
又、該軸孔74に円筒部76cを僅かの遊び幅に密接状態で遊貫させるのは、半スクリュードリルネジ76と軸孔74との摩擦抵抗を少なくし、ヒンジの開閉が円滑にでき、且つ軸芯の横振れを最小限に抑えるためである。
本発明に使用する半スクリュードリルネジは、以下の説明では全て上記タイプのものをとする。
そして、そのうち両外側から2番目までの横ヒンジ23の軸部70a、71a、71e、70fには軸芯に沿った軸孔74を設けて各軸孔74に半スクリュードリルネジ76の円筒部76cを遊び幅の少ない密接状態に遊貫させると共に両外側から3番目の軸孔を有さない軸部70b、70eに内側から先端が突き出さないようネジ部76bをねじ込んで固定する。
その際、前記軸芯凹部72の側部には軸芯凸部73が外側から嵌め込めるように該軸芯凹部72よりも少し浅い組み立て用のU字形の差込溝77を形成する。
この結果、横ヒンジ23の軸部の全てが連結される。
そして、前記軸芯凹部72と軸芯凸部73とを嵌め込んだヒンジ部分は、軸部が緩く連結されることとなるが、軸芯に金属の半スクリュードリルネジ76を入れた部分は強度が高められ且つ軸孔74の口径は半スクリュードリルネジ76の円筒部76cにごく近い外径とすることで遊びを少なくできるため、本発明の踏台は従来の踏台よりもぐらつきを少なく大変安定したものとなる。
前記側板20と横板30を繋ぐ縦ヒンジ35は、上記横ヒンジ23と同様に、ヒンジの両外側には軸心に半スクリュードリルネジ86を備え、中間の軸部は軸芯凹部82と軸芯凸部83とを嵌め込んで連結させた構造とする。
その構造は、前記左右の側板21、22の側部の辺縁と左右の横板31、32の側部の辺縁とに凹部と凸部とを交互に一体的に形成し、ヒンジの軸部となる一方側の凸部と他方側の凸部とが各凹部に嵌って交互に重なり、図4に示すように、左右の横板31、32の軸部80a、80b、80c、80d、80e、80fの縦ヒンジ24の軸芯と、左右の側板21、22の軸部81a、81b、81c、81d、81eの縦ヒンジ24の軸芯とを一連に連結させる。
本発明の前記軸孔を有する軸部は、ヒンジの両外側から2番目までに限定するものではなく、ヒンジの両外側から複数番目までを軸部とするものであり、その場合、前記縦ヒンジ24は、ヒンジの両外側から該複数番目までの軸芯に沿った軸孔を有する軸部80a、81a、81e、80fと、該軸孔を有する軸部の次番目の軸孔を有さない軸部80b、80eと、該軸孔を有さない両側の軸部80b、80e間の中間の軸部81b、80c、81c、80d、81dとに形成する。
そして、前記軸孔を有さない軸部80b、80eと中間の軸部81b、80c、81c、80d、81dは夫々対向する軸芯凹部82と軸心凸部83を相互に嵌合させて連結し、前記複数の軸部の連続した軸孔84の長さと等しい長さのネジ山のない円筒部86cを有し且つ押圧面が平面状の頭部86aを有する金属製の半スクリュードリルネジ86を、前記軸孔84に差し込んで前記軸孔を有さない軸部80b、80eにねじ込み固定する。
該縦ヒンジ24の軸芯凹部82と軸芯凸部83の仕組み及び嵌め込み方法は、上記横ヒンジ23の場合と同様である。
そして、両外側から3番目の軸部80b、80eに対して、両外側から2番目までの縦ヒンジ24の軸孔84から半スクリュードリルネジ86をねじ込んで固定する。
この結果、縦ヒンジ24の軸部の全てが連結される。
そして、前記軸芯凹部82と軸芯凸部83とを嵌め込んだヒンジ部分は、軸部が緩く連結されることとなるが、軸芯に金属の半スクリュードリルネジ86を入れた部分は強度が高められ且つ軸孔84の口径は半スクリュードリルネジ86の円筒部86cにごく近い外径とすることで遊びを少なくできるため、本発明の踏台は従来の踏台よりもぐらつきを少なく大変安定したものとなる。
又、図7に示すように、該中央縦ヒンジ35bの凹部に嵌め込まれる軸部52a、52b、53a、54a、54b、55aは肉厚に形成し、その軸部52a、52b、53a、54a、54b、55aの軸芯に、金属製の半スクリュードリルネジ58を、開口部90に臨む軸部52b、54a以外の軸部52a、53a、54b、55aには軸芯に沿った軸孔56を設けて各軸孔56に半スクリュードリルネジ58の円筒部58cを遊び代が少ない密接状態に遊貫させると共に前記開口部90に臨む軸部52b、54aには先端が開口部90内に突き出さないように前記半スクリュードリルネジ58のネジ部58bをねじ込んで固定する。
前記軸孔56の口径は各軸部を円滑な回動を可能とさせるため半スクリュードリルネジ58との間に擺動させるための若干の遊びが必要なので、半スクリュードリルネジ58の円筒部58cの径より僅かに大きく形成する。
又、前記中央縦ヒンジ35a、35bの軸部を肉厚に形成するのは、軸芯に設けた軸孔56及びネジ部58bのねじ込みにより生じた穿孔によって軸部が弱体化するのを防ぐためである。
このように半スクリュードリルネジ58のネジ先端部が軸部52b、54aの先端部を突き抜けないようにするのは、前記半スクリュードリルネジ58のネジ部58bの先端が軸部52b、54aから開口部90内に突出していると使用者を傷つける危険性があるからである。
そして、金属製の半スクリュードリルネジ58をヒンジの軸芯に用いることで、前記横板30の開口部90の上側と下側のヒンジ35a、35bが強化されることとなる。
なお、前記開口部90に臨む軸部52b、54aのねじ込み側の軸芯に小さいガイド穴を予め設ければ、ネジ固定時に半スクリュードリルネジ58のネジ先端部が軸芯を正確に捕えてねじ込み易くなる。
そして、図8に示すように、前記中央ヒンジ45の凹部に嵌め込まれる中央ヒンジ45の各軸部62a、62b、62c、63a、63b、63c、64a、64b、64c、65a、65b、65cは肉厚に形成する。
更に、前記天板40の取手枠部44で分離された両側の各中央ヒンジ45は、取手枠部44内に臨んだ中央ヒンジの軸部63c、65c以外の中央ヒンジの軸部62a、62b、62c、63a、63b、64a、64b、64c、65a、65bに軸芯に沿った軸孔60を設けて該軸孔60に外側から金属製の半スクリュードリルネジ66の円筒部66cを遊貫させると共にネジ部66bを取手枠部44内に臨んだ中央ヒンジの軸部63c、65cの軸芯にねじ込み固定する。
その際、取手枠部44内に臨んだ中央ヒンジ45の軸部63c、65cにはネジ部66bの先端が取手枠部44内に突き出さないようネジ部66bをねじ込んで固定する。
なお、前記中央ヒンジ45の各軸部62a、62b、62c、63a、63b、63c、64a、64b、64c、65a、65b、65cを肉厚に形成するが、その理由は、前記中央縦ヒンジ35a、35bの軸部52a、52b、53a、54a、54b、55aと同様に、軸芯に設けた軸孔60及びネジ部66bのねじ込みにより生じた穿孔によって中央ヒンジ45が弱体化するのを防ぐためである。
又、前記軸孔60の口径は各軸部を円滑な回動を可能とさせるため半スクリュードリルネジ66との間に擺動させるための若干の遊びが必要なので、半スクリュードリルネジ66の円筒部66cの径より僅かに大きく前記軸孔60と円筒部66cとが密接状態となるように形成する。
なお、前記連続した軸孔60の長さは、軸孔60の開口部に頭部隠し孔61を設けた場合には頭部隠し孔61ないものより短い長さとなる。
先端のネジ部66bは、連結末端の取手枠部44内に臨んだ軸部63c、65cの軸芯の長さよりも短いもの使用する。
その理由はネジ部66bの先端部が軸部63c、65cから取手囲枠44内に突出していると、その内部の取手43を傷付け、又使用者を傷つける危険性があり、この危険性を避けるためである。
この結果、上記横板30の中央縦ヒンジ35a、35bの破壊と連動して起こる中央ヒンジ45の破壊が防止されて、安全に踏台を使用することが可能となる。
そして、前記左右の天板41、42の裏面には、横板31、32の上端で天板41、42を支える前記支持凸部33a、33b、34a、34bに内側から対向する位置に左係止片46a、46b及び右係止片47a、47bを配設する。
前記支持凸部33a、33b、34a、34bと直交状に隣接するとは、図9に示すように、支持凸部33a、33b、34a、34bが横板31、32の上端に配されるのに対し、係止凸条48、49は、天板41、42の裏側から下に向かって突設されるもので、例えば支持凸部33aと隣接する係止凸条48にあっては、図10に示すように、該支持凸部33aの外側の立壁部に軽く接触する程度の近接位置とし、且つ、前記支持凸部33aが横板31の板面と同一方向に配設されるのに対し、この支持凸部33aは前記係止凸条48と直交方向に接するものとする。
凸条とは、支持凸部33aと接してこれと対立する関係をいい、例えば、2mmの厚みで、高さ11mm程度の凸片を指す。これが天板41の中央ヒンジ45の軸方向に平行する方向で、筋状に伸びた状態となる。
即ち、図9に示すように、左右の天板41、42が中央ヒンジ45を介して左右に分割されたとき、その左右の天板41、42相互のなす角度は、横板30の支持凸部33a、33b、34a、34bの高さによって決定される。
従って、前記中央ヒンジ45を中心軸としたとき、そこから左右に伸びる形態をとる左天板41と右天板42は、互いが交差して一定の角度で向き合うこととなり、その角度は中央ヒンジ45を軸として左右の支持凸部33a、33b、34a、34bが支える高さによって定まることになる。
そして、従来この支持凸部33a、33b、34a、34bの高さは、中央ヒンジ45を頂点とした若干の山形となるよう形成されていた。
ここにあって、本発明は、該横板30の支持凸部33a、33b、34a、34bの高さを、分割された左右の天板41、42が中央のヒンジ45に向けて水平又はやや沈み込む姿勢を保つ寸法とする。
つまり、左右の横板31、32上部の支持凸部33a、33b、34a、34bの高さを水平な左右の天板41、42の位置又はその位置より少し中央を下げて支える位置になるよう低く下げて、天板41、42にとって、左右の横ヒンジ23a、23bと中央ヒンジ45とで形成される3点による角度構成が、水平状態又は若干の谷型となるように形成する。
このとき、図10に示すように、その登ろうとする負荷圧(白抜き矢印)は、側板21、22と横板31、32境界の縦ヒンジ24a、24bの上端部と、横ヒンジ23a、23bとの4点の間に形成される台形部の上角部を矢印方向に押圧することになる。
すると、その台形部における上角からの押圧力は、側板21、22がプラスチックの可撓性及び横ヒンジ23a、23bによる回動性等によって、台形を若干歪ませて、天板41、42を押圧方向にズレさせるように作用する。
この横振れは、若干であったとしても、片足立ちの軸足を揺らすこととなり、重い荷物等をもった人には、不安定さをもたらすことになり、転倒等の重大な事故を招く虞が生じる。
この結果、上角部に足を掛けて登っても、左横板31の上端で天板41を支える支持凸部33a、33bとこれに直交する状態に隣接された左係止凸条48とが交差し合い、生じる負荷に対抗する。
つまり、上記の如く、上角部に足を掛けて登った場合、左天板41が左右にズレる方向に力が働いても、天板裏側に設けた左係止凸条48が、左横板31の上端に形成される左係止凸条48と直交状態に交差し当接し合い、この動きを封鎖してしまう。
よって、上角部に足を掛けて登っても、天板41、42にズレや揺れを起こさせる虞が解消され、転倒等の事故をなくして極めて安定的に登ることができると同時にプラスチックの曲げ変形の繰り返しによる強度低下が防止される。
20 側板
21 左側板
22 右側板
23a、23b 横ヒンジ
24a、24b、24c、24d 縦ヒンジ
30 横板
31 左横板
32 右横板
33a、33b 支持凸部
34a、34b 支持凸部
35a、35b 中央縦ヒンジ
40 天板
41 左天板
42 右天板
43 取手
44 取手囲枠
45 中央ヒンジ
46a、46b 左係止片
47a、47b 右係止片
48 左係止凸条
49 右係止凸条
50a上側の左横板
50b上側の右横板
51a下側の左横板
51b下側の右横板
52a 左横板の中央縦ヒンジの軸部
52b 左横板の開口部に臨んだ中央縦ヒンジの軸孔を有さない軸部
53a 右横板の中央縦ヒンジの軸部
54a 左横板の開口部に臨んだ中央縦ヒンジの軸孔を有さない軸部
54b 左横板の中央縦ヒンジの軸部
55a 右横板の中央縦ヒンジの軸部
56 軸孔
57 頭部隠し孔
58 半スクリュードリルネジ
58a 頭部
58b ネジ部
58c 円筒部
60 軸孔
61 頭部隠し孔
62a、62b、62c 右天板側の軸孔を有する中央ヒンジの軸部
63a、63b 左天板側の中央ヒンジの軸孔を有する軸部
63c 左天板側の取手枠部内に臨んだ中央ヒンジの軸孔を有さない軸部
64a、64b、64c 右天板側の中央ヒンジの軸孔を有する軸部
65a、65b 左天板側の中央ヒンジの軸孔を有する軸部
65c 左天板側の取手枠部内に臨んだ中央ヒンジの軸孔を有さない軸部
66 半スクリュードリルネジ
66a 頭部
66b ネジ部
66c 円筒部
70a、70f 横ヒンジの天板側の軸孔を有する各軸部
70c、70d 横ヒンジの天板側の軸孔を有さない中間の軸部
70b、70e 横ヒンジの天板側の軸孔を有さない軸部
71a、71e 横ヒンジの側板側の軸孔を有する各軸部
71b、71c、71d 横ヒンジの側板側の軸孔を有さない中間の軸部
72 軸芯凹部
73 軸芯凸部
74 軸孔
75 頭部隠し孔
76 半スクリュードリルネジ
76a 頭部
76b ネジ部
76c 円筒部
77 差込溝
77a 差込溝の深部
77b 差込溝の浅部
80a、80f 縦ヒンジの天板側の軸孔を有する各軸部
80c、80d 縦ヒンジの天板側の軸孔を有さない中間の軸部
80b、80e 縦ヒンジの天板側の軸孔を有さない軸部
81a、81e 縦ヒンジの側板側の軸孔を有する各軸部
81b、81c、81d 縦ヒンジの側板側の軸孔を有さない中間の軸部
82 軸芯凹部
82 軸芯凹部
83 軸芯凸部
84 軸孔
85 頭部隠し孔
86 半スクリュードリルネジ
86a 頭部
86b ネジ部
86c 円筒部
87 差込溝
90 開口部
91 下辺切欠部
U 差込溝
Claims (4)
- 2枚の側板と2枚の横板の上に天板が載置されると共に該横板と天板とが中央で分割され、その繋ぎ目の角部及び分割された中央の折り目に沿ってヒンジが形成され、該ヒンジによって折り畳み自在に形成された踏台において、
前記両横板の中央縦ヒンジは、中央に設けた開口部により両側に分離され、天板の中央ヒンジは、分割された一方側に設けた取手と該取手を囲うように他方側に設けた取手枠部とにより両側に分離され、
両側板と天板とを繋ぐ両横ヒンジと両側板と両横板とを繋ぐ各縦ヒンジは、ヒンジの両外側から複数番目までの軸芯に沿った軸孔を有する軸部と、該軸孔を有する軸部の次番目の軸孔を有さない軸部と、該軸孔を有さない両側の軸部間の中間の軸部とに形成され、
前記軸孔を有さない軸部と中間の軸部は夫々対向する軸芯凹部と軸心凸部を相互に嵌合させて連結し、
前記複数の軸部の連続した軸孔の長さと等しい長さのネジ山のない円筒部を有し且つ押圧面が平面状の頭部を有する金属製の半スクリュードリルネジを、前記軸孔に差し込んで前記軸孔を有さない軸部にねじ込み固定し、
前記半スクリュードリルネジのネジ山のない円筒部と前記軸部の軸孔とを密接状態に擺動させることを特徴とする折り畳み式踏台。 - 中央縦ヒンジは、該開口部に臨んだ軸孔を有さない軸部と、それ以外の軸芯に沿った軸孔を有する複数の軸部とに形成され、
前記複数の軸部の連続した軸孔の長さと等しい長さのネジ山のない円筒部を有し且つ押圧面が平面状の頭部を有する金属製の半スクリュードリルネジを、前記軸孔に差し込んで前記開口部内に臨んだ軸孔を有さない軸部にねじ込み固定し、
前記半スクリュードリルネジのネジ山のない円筒部と前記軸部の軸孔とを密接状態に擺動させることを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式踏台。 - 中央ヒンジは、該取手枠部内に臨んだ軸孔を有さない軸部と、それ以外の軸芯に沿った軸孔を有する複数の軸部とに形成され、
前記複数の軸部の連続した軸孔の長さと等しい長さのネジ山のない円筒部を有し且つ押圧面が平面状の頭部を有する金属製の半スクリュードリルネジを、前記軸孔に差し込んで前記取手枠部内に臨んだ軸孔を有さない軸部にねじ込み固定し、
前記半スクリュードリルネジのネジ山のない円筒部と前記軸部の軸孔とを密接状態に擺動させることを特徴とする請求項1又は2に記載の折り畳み式踏台。 - 中央で分割された左右の天板裏側に、両横板の上端で天板を支える支持凸部に対向する位置に係止片を配設すると共に、同天板裏側の該支持凸部と直交状に外側で隣接する位置に、2本の係止凸条を天板の長手方向に平行させて形成し、
該両横板の支持凸部の高さを、分割された左右の天板が中央のヒンジに向けて水平又は沈み込む状態を保つ寸法としたことを特徴とする請求項1から3のうちのいずれかに記載の折り畳み式踏台。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017012976A JP6673857B2 (ja) | 2017-01-27 | 2017-01-27 | 折り畳み式踏台 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017012976A JP6673857B2 (ja) | 2017-01-27 | 2017-01-27 | 折り畳み式踏台 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018117973A JP2018117973A (ja) | 2018-08-02 |
JP6673857B2 true JP6673857B2 (ja) | 2020-03-25 |
Family
ID=63044166
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017012976A Active JP6673857B2 (ja) | 2017-01-27 | 2017-01-27 | 折り畳み式踏台 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6673857B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200492238Y1 (ko) * | 2019-10-29 | 2020-09-03 | 고호봉 | 휴대용 친환경 조립식 의자 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2504290Y2 (ja) * | 1989-06-09 | 1996-07-10 | 株式会社ニフコ | ヒンジ装置 |
JPH0829739A (ja) * | 1994-05-10 | 1996-02-02 | Takeuchi Kogaku Kogyo Kk | 眼鏡における二物品の連結構造 |
US8661991B2 (en) * | 2005-08-16 | 2014-03-04 | Bradley R. Eveleth | Foldable stool or table |
US20090261643A1 (en) * | 2008-04-21 | 2009-10-22 | Kay Ronald J | Locking collapsible seat apparatus |
JP3159702U (ja) * | 2009-12-24 | 2010-06-03 | キッカーランド デザイン インコーポレイテッド | 折りたたみ式踏み台 |
-
2017
- 2017-01-27 JP JP2017012976A patent/JP6673857B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018117973A (ja) | 2018-08-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR200444935Y1 (ko) | 접철식 작업사다리 | |
US20200270945A1 (en) | Stepladder adapted for use as a single ladder or an extension ladder | |
US4023647A (en) | Freestanding ladder structure | |
US5357876A (en) | Portable hinged riser | |
JP6673857B2 (ja) | 折り畳み式踏台 | |
MX2010009589A (es) | Escaleras, componentes para escaleras y metodos relacionados. | |
US335051A (en) | Ladder-step | |
CN110891461A (zh) | 梯子铰链和结合有梯子铰链的梯子 | |
KR100738261B1 (ko) | 장애인과 유아를 위한 건축용 계단구조 | |
JP6727146B2 (ja) | 折り畳み式踏台 | |
EP3201096A1 (en) | Collapsible pallet container | |
KR20170035530A (ko) | 접이식 발판사다리 | |
KR100977715B1 (ko) | 작업대 | |
US4848515A (en) | Portable swimming pool step device | |
JP2020522636A (ja) | 折畳み式階段 | |
KR101989048B1 (ko) | 엘리베이터 비상탈출용 비상사다리 | |
JP7130422B2 (ja) | 梯子 | |
JP7144844B2 (ja) | 折畳み階段 | |
CN115135846A (zh) | 梯子和梯子横档 | |
JP6989231B2 (ja) | 組立て式トイレ | |
JP4216217B2 (ja) | 梯子状脚体及びこれを用いた可搬式作業台 | |
JP2018040204A (ja) | 折り畳み式踏台 | |
JP2000257362A (ja) | 脚立及び梯子 | |
KR200392870Y1 (ko) | 도배발판 | |
US961357A (en) | Step-ladder. |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20181228 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200218 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200305 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6673857 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |