JP6673857B2 - 折り畳み式踏台 - Google Patents

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Description

本発明は、2枚の側板と2枚の横板の上に1枚の天板が載置され、該横板と天板とが中央で分割され、その繋ぎ目の角部及び中央の折り目に沿って形成されたヒンジによって折り畳み自在に形成された踏台に関する。
周囲を下から支えるように立てた側板と横板に矩形の天板が載置され、中央で分割された横板と天板の折り目に沿って形成された中央のヒンジによって該ヒンジの両側が平面的に折り畳まれる従来の踏台は、2枚の天板、4枚の横板及び2枚の側板を接続する辺縁のヒンジを含めて全てがプラスチックで形成されている。
各板を連結するヒンジは、図12に示すように、各板の辺縁が凹部と凸部が交互に形成され、軸部となる凸部が別の板の凹部に嵌るように噛み合わされ、更に各軸部には軸芯にU字形の凹部と凸部が相互に嵌合されて両側の板が擺動可能に連結されている。
踏台を組み立てる際には、U字形の凹部に凸部を側面から嵌め込んで各板を連結するために該凹部の深さよりも少し浅いU字形の差込溝Uが凹部の側面に形成されている。
このことは、U字形の凹部に嵌っていた凸部が、差込溝Uを通過するとヒンジが壊れてしまう可能性を持つものとなっている。
そして、各板と一体の軸部はプラスチック素材であるため、使用しているうちに紫外線を受けて劣化し、又踏台への荷重や衝撃による損傷の発生等により疲労してヒンジが脆弱化して行くという問題を抱えている。
又、踏台の側板と横板は安定的に置けるようにするため、下が開いた台形を成しており、天板上から垂直に荷重が加えられると、横板と側板の下側が開く方向にベクトルの力が働くこととなる。
そして、例えば、横板の中央のヒンジの軸芯の凹部と凸部とが、外開き方向の力に耐えられなくなると、一番下の軸部が外れ、そこから上に向かって次々に軸部が外れて行き、中央のヒンジ全体が両側に分離し、次に該ヒンジに繋がった天板の中央のヒンジ、次に天板と横板及び側板とを連結した辺縁のヒンジも外れて、踏台が完全に破壊されてしまうこととなる。
又、側板と横板とを連結するヒンジは約90度に開いた状態で使用され、差込溝Uが台形の斜面側に向かって形成されているので、天板への荷重による外開き方向の力が浅い差込溝Uのある方向に働くため、横板が差込溝Uから外れて、ヒンジが壊れてしまうおそれがある。
この破壊は踏台の使用中に起こり、載った人が落下して大事故となる可能性がある。
このようなヒンジの破壊に対して、従来のプラスチック製の踏台は、ヒンジ部分を大きくするなどの方法はあるものの、この方法では過度に大きくしようとすると板全体を平面的に薄く折り畳むことができなくなるので、結局有効な対策はなかった。
一方、従来の踏台は、何も持たない身体の軽い人は天板に登ろうとするとき、踏台上に立ち上がってもほとんど問題は起こらないが、重い荷物等を持って登ろうとするとき、先ず台の天板隅の角部に片足を載せ、次いで、片方の足を立ち上げて台の天板の中央部を踏み込もうとする仕草をすることが多々あり、このとき、踏台の隅角部に載せた足を軸として他方の上に向けて足を離した瞬間に、その軸足部がぐらついてしまい、姿勢を崩してしまうことがある。
これは、上述の如く、ヒンジを介して板を折り畳み自在とする構造なのでヒンジには多少の緩みがあり、身体が軽い場合には影響がないが重たい荷物を持って登ると負荷が大きくなり、このヒンジの緩みによって左右への大きな揺れを招いてしまう。
そして、このような左右の揺れが繰り返される結果、プラスチック素材のヒンジは短期間に脆弱化が進み、その脆弱化したヒンジによって踏台が崩壊してしまう可能性が増大して行くこととなる。
なお、このような折り畳み式踏台には、特許文献1及び特許文献2の合成樹脂製の踏台が提案されているが、いずれも構成する各板に一体形成され相互に軸芯の凹凸を嵌合させ、連結状態に遊びのあるヒンジを使用しているため、使用する際の左右の揺れが発生することとなる。
そして、該特許文献1及び特許文献2とも、その揺れの繰り返しによるヒンジの脆弱化を解消するための有効な手段を有していない。
特開2015−139553号公報 実用新案登録第3159702号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、以下の構成により、重い荷物を持って載ってもヒンジが破壊されない強固な折り畳み式踏台を提供し、又、踏台のぐらつきを防止することでヒンジの劣化を抑え、使用寿命を長く保つことが可能となる安全な折り畳み式踏台を提供しようとするものである。
本発明折り畳み式踏台は、2枚の側板と2枚の横板の上に天板が載置されると共に該横板と天板とが中央で分割され、その繋ぎ目の角部及び分割された中央の折り目に沿ってヒンジが形成され、該ヒンジによって折り畳み自在に形成された踏台において、前記両横板の中央縦ヒンジは、中央に設けた開口部により両側に分離され、天板の中央ヒンジは、分割された一方側に設けた取手と該取手を囲うように他方側に設けた取手枠部とにより両側に分離され、両側板と天板とを繋ぐ両横ヒンジと両側板と両横板とを繋ぐ各縦ヒンジは、ヒンジの両外側から複数番目までの軸芯に沿った軸孔を有する軸部と、該軸孔を有する軸部の次番目の軸孔を有さない軸部と、該軸孔を有さない両側の軸部間の中間の軸部とに形成され、前記軸孔を有さない軸部と中間の軸部は夫々対向する軸芯凹部と軸心凸部を相互に嵌合させて連結し、前記複数の軸部の連続した軸孔の長さと等しい長さのネジ山のない円筒部を有し且つ押圧面が平面状の頭部を有する金属製の半スクリュードリルネジを、前記軸孔に差し込んで前記軸孔を有さない軸部にねじ込み固定し、前記半スクリュードリルネジのネジ山のない円筒部と前記軸部の軸孔とを密接状態に擺動させることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、上記発明において、前記中央縦ヒンジは、該開口部に臨んだ軸孔を有さない軸部と、それ以外の軸芯に沿った軸孔を有する複数の軸部とに形成され、前記複数の軸部の連続した軸孔の長さと等しい長さのネジ山のない円筒部を有し且つ押圧面が平面状の頭部を有する金属製の半スクリュードリルネジを、前記軸孔に差し込んで前記開口部内に臨んだ軸孔を有さない軸部にねじ込み固定し、前記半スクリュードリルネジのネジ山のない円筒部と前記軸部の軸孔とを密接状態に擺動させることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、上記発明において、前記中央ヒンジは、該取手枠部内に臨んだ軸孔を有さない軸部と、それ以外の軸芯に沿った軸孔を有する複数の軸部とに形成され、前記複数の軸部の連続した軸孔の長さと等しい長さのネジ山のない円筒部を有し且つ押圧面が平面状の頭部を有する金属製の半スクリュードリルネジを、前記軸孔に差し込んで前記取手枠部内に臨んだ軸孔を有さない軸部にねじ込み固定し、前記半スクリュードリルネジのネジ山のない円筒部と前記軸部の軸孔とを密接状態に擺動させることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、上記発明において、前記中央で分割された左右の天板裏側に、両横板の上端で天板を支える支持凸部に対向する位置に係止片を配設すると共に、同天板裏側の該支持凸部と直交状に外側で隣接する位置に、2本の係止凸条を天板の長手方向に平行させて形成し、該両横板の支持凸部の高さを、分割された左右の天板が中央のヒンジに向けて水平又は沈み込む状態を保つ寸法としたことを特徴とする。
従来のプラスチック製の折り畳み式踏台は、載った人の位置を安定させるため側板は下が大きく開いた台形となっているが、図12に示すように、横板と側板の連結された辺縁の縦ヒンジが約90度に開くように連結されているため、踏台を組み立てるための差込溝Uが台形の板面外側に向かって開いた状態となる。このため、天板に加わる垂直の荷重から受けた外開き方向のベクトルの力によって差込溝Uが抜ける方向に働くこととなる。
そして、人が天板に上に載ることで外開き方向に発生するベクトルの力を受けて、縦ヒンジの一番下の軸部が外れると、そこから上に向かって次々に軸部が外れて行き、最終的には縦ヒンジが両側に分離して踏台が破壊されてしまうこととなる。
これに対して、本発明の踏台は、側板と横板を繋ぐ縦ヒンジに、天板に加わる荷重による外開き方向のベクトルの力が発生しても、各縦ヒンジの上下両外側の軸芯に金属製の半スクリュードリルネジを使用しているので各縦ヒンジが大幅に強化される。
更に、側板と天板を繋ぐ横ヒンジに、天板に加わる垂直の荷重を受けると、天板を下から支えている側板及び横板に荷重が分散する。その際、プラスチックの天板の台面に加わる荷重は、均一にではなく、中央部が凹んで台面の変形を伴って、ヒンジ部分を内側に引き下げる方向の強い力が局部的に加わるが、前記側板と天板を繋ぐ横ヒンジの両外側の軸芯に金属製の半スクリュードリルネジを使用することでヒンジ全体が強化される。
この結果、前記縦ヒンジの強化と前記横ヒンジが夫々強化されることにより、使用中の踏み台の破壊が防止されて安全性を大きく高めることが可能となる。
そして、重い荷物を持って天板に載っても、縦ヒンジからの踏台の破壊が起こらないため安心して踏台を使用することができる。
又、縦ヒンジと横ヒンジに使用した半スクリュードリルネジは軸孔に密接状態に差し込んだ構造であるため、それらのヒンジの軸部の遊び幅が小さくなり、この結果、各ヒンジの遊び幅から生じる踏台の横振れの幅を減少させ、横振れの繰り返しによる材料疲労を軽減し、プラスチック素材の各ヒンジの軸部の脆弱化による踏台の崩壊が防止され安全性を高めとともに使用寿命を大きく延ばすことが可能となる。
請求項3に記載の発明は、前記横板の中央縦ヒンジの軸芯に金属製の半スクリュードリルネジを使用したことで、中央縦ヒンジが強化されるため、重い荷物を持って天板に載っても中央縦ヒンジの破壊が防止され、上記縦ヒンジと横ヒンジの強化と相俟って、使用中の踏台の破壊が防止され、安心して踏台を使用することができる。
又、半スクリュードリルネジは軸孔に密接状態に差し込んだ構造であるため、それらのヒンジの軸部の遊び幅が小さくなり、この結果、各ヒンジの遊び幅から生じる踏台の横振れの幅を減少させ、横振れの繰り返しによる材料疲労を軽減し、プラスチック素材の各ヒンジの軸部の脆弱化による踏台の崩壊が防止され安全性を高めとともに使用寿命を更に大きく延ばすことが可能となる。
請求項4に記載の発明は、前記天板の中部に取手及び取手枠部が切り抜かれ、該天板の中央の中央ヒンジが前記取手枠部の両側に分離され、長さも取手枠部の両側に小さく形成されるためそのままでは中央ヒンジが弱体化することとなるが、両側の中央ヒンジの軸芯に金属製の半スクリュードリルネジを使用することで、中央ヒンジが強化される。
この結果、中央縦ヒンジの強化と同時に前記天板の取手枠部の両側の中央ヒンジが分解され難くなり、使用中の踏み台の崩壊が防止されて安全性を更に高めることが可能となる。
又、半スクリュードリルネジは軸孔に密接状態に差し込んだ構造であるため、それらのヒンジの軸部の遊び幅が小さくなり、この結果、各ヒンジの遊び幅から生じる踏台の横振れの幅を減少させ、横振れの繰り返しによる材料疲労を軽減し、プラスチック素材の各ヒンジの軸部の脆弱化による踏台の崩壊が防止され安全性を高めとともに使用寿命を更に大きく延ばすことが可能となる。
請求項4に記載の発明は、踏台に重い荷物等を持って登ろうとヒンジと平行する角部に足を掛けて登っても、横板の上端で天板を支える支持凸部とこれに直交する状態に隣接された係止凸条とが交差して支え合い、生じる負荷に対抗し、ズレや揺れを起こさせることなく安定に踏台に登ることができる。
そして、横振れが殆ど起こらなくなる結果、プラスチック素材のヒンジの軸部の脆弱化による踏台の崩壊が防止され安全性が高められると共に踏台の使用寿命をより長く伸ばすことが可能となる。
本発明の斜視図である。 要部の拡大底面図である。 横板と側板を繋ぐ横ヒンジを示す要部の縦断側面図である。 天板と側板を繋ぐ縦ヒンジを示す要部の水平断面図である。 天板と側板を繋ぐ横ヒンジ中間部の軸部の軸芯凹部及び軸芯凸部を示し、(イ)はその要部の拡大側面図、(ロ)はその要部の拡大断面図である。 踏台の組立中の状態の、天板と側板を繋ぐ横ヒンジ中間部の軸部の軸芯凹部及び軸芯凸部を示し、(イ)はその要部の拡大側面図、(ロ)はその要部の拡大断面図である。 横板の中央縦ヒンジを示す要部の縦断側面図である。 天板の中央ヒンジを示す要部の水平断面図である。 支持凸部と係止凸条の係合状態を一部切欠状態で示す側面図である。 支持凸部と係止凸条の係合状態を示す要部の縦断側面図である。 支持凸部と係止凸条の折り畳み途中の状態を示す要部の縦断側面図である。 従来の折り畳み踏台の斜視図である。
本発明の折り畳み式踏台の実施形態を、図を参照して以下説明する。
本発明は、図1に示すように、2枚の側板20と2枚の横板30の上に中央に取手43が刳り貫かれて設けられた天板40を載置すると共に、横板30と天板40とを中央で分割し、その繋ぎ目の角部及び分割された中央の折り目に沿ってヒンジを形成し、該ヒンジによって各板20、30、40が折り畳み自在となるように形成する。
そのため、中央の横の折り目に形成される中央ヒンジ45で左右に分けられた天板41、42は山折りに外側に折り畳まれ、中央の縦の折り目に形成される中央縦ヒンジ35a、35bで左右に分けられた横板31、32は谷折りに内側に折り畳まれるように形成する。
即ち、該折り畳み式踏台10は折り畳まれると、中央ヒンジ45両側の左右の天板41,42は、中央ヒンジ45を上側に突き出して2枚が重ね合わせとなり、左側の側板21と右側の側板22と、その間に谷折りされて2重となった中央縦ヒンジ35a、35b両側の横板31、32とが合計4枚の厚さに重なり合って折り畳まれることとなる。
この折り畳みと展開の仕方を更に詳しく説明すると、先ず、踏み台10の天板40の取手枠部43を上方へ持ち上げると、前記中央ヒンジ45を中心軸として左天板41及び右天板42の縁に前記中央ヒンジ45と平行に形成された横ヒンジ23a、23bを軸として山折りに折り畳まれ、これに連れて、前記中央縦ヒンジ35a、35bを中心軸として左横板31と右横板32の縁に前記中央縦ヒンジ35と平行に形成された縦ヒンジ24a、24b、24c、24dを軸に内側へ谷折りに折り畳まれる。この結果、展開状態の踏み台10が4枚の板が重なり合って薄く折り畳まれる。
逆に展開するときには、取手枠部43を降ろして側板20の左側板21、右横板22及び横板30の左横板31、右横板32の下端部を床面等に付け、側板20の左側板21、右側板22の開口部90等を持って左右に引いて開くと、上記とは逆の作用で、それぞれのヒンジを軸として左横板31、右横板32及び左天板41、右天板42が回動し、これに連れて、側板20と天板40及び側板20と横板30が同時に回動し、図1の如き踏台10となる。
上記折り畳みと展開の仕方は従来の折り畳み式踏台と同様である。
又、図9に示すように、左右の横板31、32は材料の節約と軽量化のために中央に開口部90を設け、下辺両側に脚部を形成するために下辺切欠部91を設ける。
この結果、前記横板31、32の中央縦ヒンジ35a、35bは、前記開口部90よりも上側のヒンジ35a、35bと前記開口部90と下辺切欠部91との間のヒンジ35a、35bとに分けられる。
又、図2に示すように、左右の天板41、42の中央に設けた取手43及び該取手43を囲う取手枠部44よって、中央ヒンジ45も取手枠部44の両側に分けられる。
本発明は、図1に示すように、前記側板20と天板40の繋ぎ目の角部の横ヒンジ23と前記側板20と横板30の繋ぎ目の角部の縦ヒンジ24とを半スクリュードリルネジを用いて強化するものである。
該横ヒンジ23及び縦ヒンジ24の強化について、横ヒンジ23から先に説明する。
前記側板20と天板40とを繋ぐ横ヒンジ23は、前記左右の側板21、22の上部辺縁と左右の天板41、42の辺縁に凹部と凸部とを交互に一体的に形成し、ヒンジの軸部となる一方側の凸部と他方側の凸部とが各凹部に嵌って交互に重なり、図3に示すように、左右の天板41、42の軸部70a、70b、70c、70d、70e、70fの横ヒンジ23の軸芯と、左右の側板21、22の軸部71a、71b、71c、71d、71eの横ヒンジ23の軸芯とを一連に連結させる。
上記図3は、ヒンジの両外側から2番目までの軸芯に沿った軸孔を有する軸部70a、71a、71e、70fと、該軸孔を有する軸部の次の3番目の軸孔を有さない軸部70b、70eと、該軸孔を有さない両側の3番目の軸部70b、70e間の中間の軸部71b、70c、71c、70d、71dと、に形成した態様である。
本発明の前記軸孔を有する軸部は、ヒンジの両外側から2番目までに限定するものではなく、ヒンジの両外側から複数番目までを軸部とするものであり、その場合、前記横ヒンジ23は、ヒンジの両外側から該複数番目までの軸芯に沿った軸孔を有する軸部70a、71a、71e、70fと、該軸孔を有する軸部の次番目の軸孔を有さない軸部70b、70eと、該軸孔を有さない両側の軸部70b、70e間の中間の軸部71b、70c、71c、70d、71dとに形成する。
そして、前記軸孔を有さない軸部70b、70eと中間の軸部71b、70c、71c、70d、71dは夫々対向する軸芯凹部72と軸心凸部73を相互に嵌合させて連結し、前記複数の軸部の連続した軸孔74の長さと等しい長さのネジ山のない円筒部76cを有し且つ押圧面が平面状の頭部76aを有する金属製の半スクリュードリルネジ76を、前記軸孔74に差し込んで前記軸孔を有さない軸部70b、70eにねじ込み固定する。
前記半スクリュードリルネジは、ステンレス等の強度の大きい金属製とし、図3に示すように、頭部76aは押圧面が平面状のなべ頭又はトラス頭とし、ネジ山のないストレートな棒状の円筒部76cは貫通する軸孔を有する軸部70a、71a、71e、70fの連続した軸孔74の長さを合計した長さを有し、先端のネジ部7bは軸芯の長さよりも短く、該軸部の軸芯を突き抜けない長さのものを用いる。
なお、頭部が皿状のものは、ドライバーで締め付ける際に、皿状部分が軸孔74に入り込み、該軸孔74の開口部を損傷するので好ましくない。
又、該軸孔74に円筒部76cを僅かの遊び幅に密接状態で遊貫させるのは、半スクリュードリルネジ76と軸孔74との摩擦抵抗を少なくし、ヒンジの開閉が円滑にでき、且つ軸芯の横振れを最小限に抑えるためである。
本発明に使用する半スクリュードリルネジは、以下の説明では全て上記タイプのものをとする。
続けて上記図3の態様で更に詳しく説明すると、両外側から3番目までの横ヒンジ23の軸部70a、71a、70b、70e、71e、70fは肉厚に形成する。
そして、そのうち両外側から2番目までの横ヒンジ23の軸部70a、71a、71e、70fには軸芯に沿った軸孔74を設けて各軸孔74に半スクリュードリルネジ76の円筒部76cを遊び幅の少ない密接状態に遊貫させると共に両外側から3番目の軸孔を有さない軸部70b、70eに内側から先端が突き出さないようネジ部76bをねじ込んで固定する。
又、両外側から3番目の軸部の内側と4番目以降の横ヒンジ23中間の軸部71b、70c、71c、70d、71dは、図3に示すように、夫々対向する軸芯凹部72と軸心凸部73を形成し、該軸芯凹部72と軸心凸部73を相互に嵌合させ、前記横ヒンジ23中間の軸部71b、70c、71c、70d、71dは、図5に示すように、各板相互の軸芯凹部72と軸芯凸部73とを嵌め込んで連結させる。
その際、前記軸芯凹部72の側部には軸芯凸部73が外側から嵌め込めるように該軸芯凹部72よりも少し浅い組み立て用のU字形の差込溝77を形成する。
該横ヒンジ23の嵌め込み方法は、先ず、両外側から4番目以降の横ヒンジ23中間の軸部71b、70c、71c、70d、71dを、図6の(イ)及び(ロ)に示すように、該差込溝77の浅部77aよりも深い差込溝の深部77bの軸芯凹部72に浅い差込溝77aより長く突出させた軸芯凸部73を外側の深部77bから強く押し込んで浅部77aを通過させ、図5の(イ)及び(ロ)に示すように、軸芯凸部73を軸芯部の軸芯凹部72に遊嵌させて前記側板20と天板40とを連結する。そして次に、両外側から3番目の軸部70b、70eに対して、両外側から2番目までの横ヒンジ23の軸孔74から半スクリュードリルネジ76をねじ込んで固定する。
この結果、横ヒンジ23の軸部の全てが連結される。
そして、前記軸芯凹部72と軸芯凸部73とを嵌め込んだヒンジ部分は、軸部が緩く連結されることとなるが、軸芯に金属の半スクリュードリルネジ76を入れた部分は強度が高められ且つ軸孔74の口径は半スクリュードリルネジ76の円筒部76cにごく近い外径とすることで遊びを少なくできるため、本発明の踏台は従来の踏台よりもぐらつきを少なく大変安定したものとなる。
次に前記縦ヒンジ35について説明する。
前記側板20と横板30を繋ぐ縦ヒンジ35は、上記横ヒンジ23と同様に、ヒンジの両外側には軸心に半スクリュードリルネジ86を備え、中間の軸部は軸芯凹部82と軸芯凸部83とを嵌め込んで連結させた構造とする。
その構造は、前記左右の側板21、22の側部の辺縁と左右の横板31、32の側部の辺縁とに凹部と凸部とを交互に一体的に形成し、ヒンジの軸部となる一方側の凸部と他方側の凸部とが各凹部に嵌って交互に重なり、図4に示すように、左右の横板31、32の軸部80a、80b、80c、80d、80e、80fの縦ヒンジ24の軸芯と、左右の側板21、22の軸部81a、81b、81c、81d、81eの縦ヒンジ24の軸芯とを一連に連結させる。
上記図4は、ヒンジの両外側から2番目までの軸芯に沿った軸孔を有する軸部80a、81a、81e、80fと、該軸孔を有する軸部の次の3番目の軸孔を有さない軸部80b、80eと、該軸孔を有さない両側の3番目の軸部80b、80e間の中間の軸部81b、80c、81c、80d、81dと、に形成した態様である。
本発明の前記軸孔を有する軸部は、ヒンジの両外側から2番目までに限定するものではなく、ヒンジの両外側から複数番目までを軸部とするものであり、その場合、前記縦ヒンジ24は、ヒンジの両外側から該複数番目までの軸芯に沿った軸孔を有する軸部80a、81a、81e、80fと、該軸孔を有する軸部の次番目の軸孔を有さない軸部80b、80eと、該軸孔を有さない両側の軸部80b、80e間の中間の軸部81b、80c、81c、80d、81dとに形成する。
そして、前記軸孔を有さない軸部80b、80eと中間の軸部81b、80c、81c、80d、81dは夫々対向する軸芯凹部82と軸心凸部83を相互に嵌合させて連結し、前記複数の軸部の連続した軸孔84の長さと等しい長さのネジ山のない円筒部86cを有し且つ押圧面が平面状の頭部86aを有する金属製の半スクリュードリルネジ86を、前記軸孔84に差し込んで前記軸孔を有さない軸部80b、80eにねじ込み固定する。
又、両外側から3番目の軸部の内側と4番目以降の縦ヒンジ24中間の軸部81b、80c、81c、80d、81dは、図4に示すように、夫々対向する軸芯凹部82と軸心凸部83を形成し、該軸芯凹部82と軸心凸部83を相互に嵌合させ、前記縦ヒンジ24中間の軸部81b、80c、81c、80d、81dは、各板相互の軸芯凹部82と軸芯凸部83とを嵌め込んで連結させる。
該縦ヒンジ24の軸芯凹部82と軸芯凸部83の仕組み及び嵌め込み方法は、上記横ヒンジ23の場合と同様である。
そして、両外側から3番目の軸部80b、80eに対して、両外側から2番目までの縦ヒンジ24の軸孔84から半スクリュードリルネジ86をねじ込んで固定する。
この結果、縦ヒンジ24の軸部の全てが連結される。
そして、前記軸芯凹部82と軸芯凸部83とを嵌め込んだヒンジ部分は、軸部が緩く連結されることとなるが、軸芯に金属の半スクリュードリルネジ86を入れた部分は強度が高められ且つ軸孔84の口径は半スクリュードリルネジ86の円筒部86cにごく近い外径とすることで遊びを少なくできるため、本発明の踏台は従来の踏台よりもぐらつきを少なく大変安定したものとなる。
次に、本発明では、前記開口部90の両側の左右の横板31、32を繋ぐ中央縦ヒンジ35a、35bを前記金属製の半スクリュードリルネジ58で強化する形態が可能であり、その形態について次に説明する。
前記左右の横板31、32の開口部90の上側と下側の中央縦ヒンジ35a、35bは、図1に示すように、左右の横板31、32の中央の折り目に凹部と、その凹部に嵌る凸部とが交互に一体的に形成され、中央縦ヒンジ35a、35bの軸部となる一方側の凸部と他方側の凸部とが交互に上下重なるように連結される。
又、図7に示すように、該中央縦ヒンジ35bの凹部に嵌め込まれる軸部52a、52b、53a、54a、54b、55aは肉厚に形成し、その軸部52a、52b、53a、54a、54b、55aの軸芯に、金属製の半スクリュードリルネジ58を、開口部90に臨む軸部52b、54a以外の軸部52a、53a、54b、55aには軸芯に沿った軸孔56を設けて各軸孔56に半スクリュードリルネジ58の円筒部58cを遊び代が少ない密接状態に遊貫させると共に前記開口部90に臨む軸部52b、54aには先端が開口部90内に突き出さないように前記半スクリュードリルネジ58のネジ部58bをねじ込んで固定する。
前記軸孔56の口径は各軸部を円滑な回動を可能とさせるため半スクリュードリルネジ58との間に擺動させるための若干の遊びが必要なので、半スクリュードリルネジ58の円筒部58cの径より僅かに大きく形成する。
又、前記中央縦ヒンジ35a、35bの軸部を肉厚に形成するのは、軸芯に設けた軸孔56及びネジ部58bのねじ込みにより生じた穿孔によって軸部が弱体化するのを防ぐためである。
そして、図7に示すように、最上部の軸部52aと最下部の軸部54bの軸孔56から開口部90に臨む軸部52b、54aの軸芯に前記半スクリュードリルネジ58を差し込むが、その際、前記開口部90に臨むネジ部58bにはネジ先端部が軸部52b、54aを突き抜けないようにねじ込んで固定する。
このように半スクリュードリルネジ58のネジ先端部が軸部52b、54aの先端部を突き抜けないようにするのは、前記半スクリュードリルネジ58のネジ部58bの先端が軸部52b、54aから開口部90内に突出していると使用者を傷つける危険性があるからである。
そして、金属製の半スクリュードリルネジ58をヒンジの軸芯に用いることで、前記横板30の開口部90の上側と下側のヒンジ35a、35bが強化されることとなる。
なお、前記開口部90に臨む軸部52b、54aのねじ込み側の軸芯に小さいガイド穴を予め設ければ、ネジ固定時に半スクリュードリルネジ58のネジ先端部が軸芯を正確に捕えてねじ込み易くなる。
前記横板30の中央に開口部90を設けることで左右の横板31、32を繋いだ中央縦ヒンジ35が上下両側に短く形成されるため、開口部90がなく連続する中央縦ヒンジと比べると強度が劣ることになるが、本発明では上記の如く金属製の半スクリュードリルネジ58を中央縦ヒンジ35の軸芯に用いることで、左右の横板31、32の下側と上側の中央縦ヒンジ35a、35bが大きく強化され、天板40に加わる垂直方向の荷重による外開き方向の力に対して中央縦ヒンジ35a、35bが容易には分解せず、踏台10の安全性を高めると共に使用寿命を長く保てるようになる。
又、本発明では、前記取手43及び取手囲枠44の両側の左右の天板41、42を繋ぐ中央ヒンジ45を前記金属製の半スクリュードリルネジ66で強化する形態が可能でありその形態について次に説明する。
この形態では、図1に示すように、前記左右の天板41、42の中央の折り目に凹部と、その凹部に嵌る凸部とが交互に一体的に形成され、中央ヒンジ45の軸部となる一方側の凸部と他方側の凸部とが交互に重なり合い擺動可能に連結される。
そして、図8に示すように、前記中央ヒンジ45の凹部に嵌め込まれる中央ヒンジ45の各軸部62a、62b、62c、63a、63b、63c、64a、64b、64c、65a、65b、65cは肉厚に形成する。
更に、前記天板40の取手枠部44で分離された両側の各中央ヒンジ45は、取手枠部44内に臨んだ中央ヒンジの軸部63c、65c以外の中央ヒンジの軸部62a、62b、62c、63a、63b、64a、64b、64c、65a、65bに軸芯に沿った軸孔60を設けて該軸孔60に外側から金属製の半スクリュードリルネジ66の円筒部66cを遊貫させると共にネジ部66bを取手枠部44内に臨んだ中央ヒンジの軸部63c、65cの軸芯にねじ込み固定する。
その際、取手枠部44内に臨んだ中央ヒンジ45の軸部63c、65cにはネジ部66bの先端が取手枠部44内に突き出さないようネジ部66bをねじ込んで固定する。
なお、前記中央ヒンジ45の各軸部62a、62b、62c、63a、63b、63c、64a、64b、64c、65a、65b、65cを肉厚に形成するが、その理由は、前記中央縦ヒンジ35a、35bの軸部52a、52b、53a、54a、54b、55aと同様に、軸芯に設けた軸孔60及びネジ部66bのねじ込みにより生じた穿孔によって中央ヒンジ45が弱体化するのを防ぐためである。
又、前記軸孔60の口径は各軸部を円滑な回動を可能とさせるため半スクリュードリルネジ66との間に擺動させるための若干の遊びが必要なので、半スクリュードリルネジ66の円筒部66cの径より僅かに大きく前記軸孔60と円筒部66cとが密接状態となるように形成する。
使用する半スクリュードリルネジ66のサイズは、図8に示すように、ネジ溝のない円筒部66cは取手枠部44内に臨んだ中央ヒンジ45の軸部63c、65cを除いた軸部の連続した軸孔60の長さと同じ長さとする。
なお、前記連続した軸孔60の長さは、軸孔60の開口部に頭部隠し孔61を設けた場合には頭部隠し孔61ないものより短い長さとなる。
先端のネジ部66bは、連結末端の取手枠部44内に臨んだ軸部63c、65cの軸芯の長さよりも短いもの使用する。
そして、軸部の外側から差し込んだ半スクリュードリルネジ66のネジ部66bを取手枠部44内に臨んだ軸部63c、65cの軸芯にねじ込んで固定する際に、ネジ部65bの先端が軸部を突き抜けないように固定するする。
その理由はネジ部66bの先端部が軸部63c、65cから取手囲枠44内に突出していると、その内部の取手43を傷付け、又使用者を傷つける危険性があり、この危険性を避けるためである。
この形態では、前記天板40の中央に取手囲枠44を設けることで左右の天板41、42を繋いだ中央ヒンジ45の両側に短く別れるため、中央に取手がないものに比べて強度が大幅に低下するが、本発明では上記の如く金属製の半スクリュードリルネジ66を中央ヒンジ45の軸芯に用いることで、上記横板30の中央縦ヒンジ35a、35bの半スクリュードリルネジ58による強化と合わせて中央の折り目に沿った中央ヒンジ45も強化される。
この結果、上記横板30の中央縦ヒンジ35a、35bの破壊と連動して起こる中央ヒンジ45の破壊が防止されて、安全に踏台を使用することが可能となる。
又、本発明は踏台のぐらつきを防止することでプラスチック素材の曲げ変形の繰り返しから生じるヒンジの劣化を抑えて使用寿命を長く保つことが可能となるヒンジ部分から離れた部分における構造が可能であり、この構造の形態を以下説明する。
踏台を展開した状態を示す図2及び図10の如く、両側の中央縦ヒンジ35a、35bを軸として左右に分割されたうちの左横板31の上端部には、左右の天板41と接してこれを支える支持凸部33a、33bを配設し、右横板32の上端部には、同様に天板42と接してこれを支える支持凸部34a、34bを配設する。
そして、前記左右の天板41、42の裏面には、横板31、32の上端で天板41、42を支える前記支持凸部33a、33b、34a、34bに内側から対向する位置に左係止片46a、46b及び右係止片47a、47bを配設する。
即ち、上記支持凸部33a、33b、34a、34bに対し、直角方向に向かい、折り畳み踏台が一旦展開されて踏台が形成されたとき、その後にヒンジの作用によって再び折り畳まれようとする力が働いた場合、前記支持凸部33a、33b、34a、34bが左係止片46a、46b及び右係止片47a、47bに当って止まり、安定的に踏台の展開された形を維持可能とする。
更に、図10及び図11に示すように、左右の天板41、42の裏側で、横板31、32の上端で該天板41、42を支える支持凸部33a、33b、34a、34bと外側から直交状に隣接する位置に、2本の凸状の左係止凸条48、右係止凸条49を天板41、42の中央ヒンジ45の軸方向と平行に形成する。
前記支持凸部33a、33b、34a、34bと直交状に隣接するとは、図9に示すように、支持凸部33a、33b、34a、34bが横板31、32の上端に配されるのに対し、係止凸条48、49は、天板41、42の裏側から下に向かって突設されるもので、例えば支持凸部33aと隣接する係止凸条48にあっては、図10に示すように、該支持凸部33aの外側の立壁部に軽く接触する程度の近接位置とし、且つ、前記支持凸部33aが横板31の板面と同一方向に配設されるのに対し、この支持凸部33aは前記係止凸条48と直交方向に接するものとする。
凸条とは、支持凸部33aと接してこれと対立する関係をいい、例えば、2mmの厚みで、高さ11mm程度の凸片を指す。これが天板41の中央ヒンジ45の軸方向に平行する方向で、筋状に伸びた状態となる。
前記係止凸条48、49の配設位置は、前記支持凸部33a、33b、34a、34bの外側とし、左係止凸条48及び右係止凸条49を分割された左天板41及び右天板42の各ほぼ中央部に配すると、左右の天板41、42上に人が載った際に重い荷物等で大きな負荷の掛かった場合、天板41、42の中央部が下がり左係止凸条48と右係止凸条49とが内側へ移動しようとしても、該左係止凸条48及び右係止凸条49を前記支持凸部33a、33b、34a、34bの外側が当たってその移動を拘束し、天板41、42の横振れを防止することが可能となる。
更に、上記左右の横板31、32の支持凸部33a、33b、34a、34bの高さは、分割された左天板41と右天板42とが、ほぼ水平な姿勢又は若干の谷型となる姿勢を保つ寸法とする。
即ち、図9に示すように、左右の天板41、42が中央ヒンジ45を介して左右に分割されたとき、その左右の天板41、42相互のなす角度は、横板30の支持凸部33a、33b、34a、34bの高さによって決定される。
従って、前記中央ヒンジ45を中心軸としたとき、そこから左右に伸びる形態をとる左天板41と右天板42は、互いが交差して一定の角度で向き合うこととなり、その角度は中央ヒンジ45を軸として左右の支持凸部33a、33b、34a、34bが支える高さによって定まることになる。
そして、従来この支持凸部33a、33b、34a、34bの高さは、中央ヒンジ45を頂点とした若干の山形となるよう形成されていた。
ここにあって、本発明は、該横板30の支持凸部33a、33b、34a、34bの高さを、分割された左右の天板41、42が中央のヒンジ45に向けて水平又はやや沈み込む姿勢を保つ寸法とする。
つまり、左右の横板31、32上部の支持凸部33a、33b、34a、34bの高さを水平な左右の天板41、42の位置又はその位置より少し中央を下げて支える位置になるよう低く下げて、天板41、42にとって、左右の横ヒンジ23a、23bと中央ヒンジ45とで形成される3点による角度構成が、水平状態又は若干の谷型となるように形成する。
このように左右の天板41、42を水平状態又は若干の谷型となるように形成すると、例えば、人が重い荷物等を持って展開状態の踏台に登ろうとするときには、多くは、一旦側板21、22と天板41、42との堺界部となる左側の横ヒンジ23a若しくは右側の横ヒンジ23bに靴底を当てて、次いで、そこを軸足として他方の足を持ち上げて、全体の身体を踏台の上に載せようとする。
このとき、図10に示すように、その登ろうとする負荷圧(白抜き矢印)は、側板21、22と横板31、32境界の縦ヒンジ24a、24bの上端部と、横ヒンジ23a、23bとの4点の間に形成される台形部の上角部を矢印方向に押圧することになる。
すると、その台形部における上角からの押圧力は、側板21、22がプラスチックの可撓性及び横ヒンジ23a、23bによる回動性等によって、台形を若干歪ませて、天板41、42を押圧方向にズレさせるように作用する。
この横振れは、若干であったとしても、片足立ちの軸足を揺らすこととなり、重い荷物等をもった人には、不安定さをもたらすことになり、転倒等の重大な事故を招く虞が生じる。
しかし、本発明折り畳み式踏台にあっては、図2に示す如く、左右の天板41、42の裏側で、横板31、32の上端で天板41、42を支える支持凸部33a、33b、34a、34bと直交状に隣接する位置に、2本の凸状の左係止凸条48及び右係止凸条49を天板41、42の中央ヒンジ45の軸方向に平行する方向に平行させて形成してある。
この結果、上角部に足を掛けて登っても、左横板31の上端で天板41を支える支持凸部33a、33bとこれに直交する状態に隣接された左係止凸条48とが交差し合い、生じる負荷に対抗する。
つまり、上記の如く、上角部に足を掛けて登った場合、左天板41が左右にズレる方向に力が働いても、天板裏側に設けた左係止凸条48が、左横板31の上端に形成される左係止凸条48と直交状態に交差し当接し合い、この動きを封鎖してしまう。
この作用は、同時に右横板32の支持凸部34a、34bと右係止凸条49との間にも惹起され、且つ、左横板31と右横板32とは連続されているので、上記左横板31に生じたズレの作用に対して、右横板32の支持凸部34a、34bと右係止凸条49もこれを封じ込めるように働き、両者は互いに協奏して動きを拘束する働きをなす。
よって、上角部に足を掛けて登っても、天板41、42にズレや揺れを起こさせる虞が解消され、転倒等の事故をなくして極めて安定的に登ることができると同時にプラスチックの曲げ変形の繰り返しによる強度低下が防止される。
なお、ヒンジと直交する方向から登ろうとする際には、左右の側板21、22に拘束された横ヒンジ23a、23bが負荷が作用する方向には回動しないので、上記ズレによる問題は生じない。
さて、従来の折り畳み式踏台にあっては、折り畳み式の左天板41と右天板42とが左右の横ヒンジ23a、23bを基軸として中央ヒンジ45で山折りに折り返され、つまり、該中央ヒンジ45を頂点とした山形の三角形を形成した状態となっている場合には、天板41、42へ垂直に荷重が掛かると、左右の天板41、42の中央が下に押し下げられて中央ヒンジ45が閉じる方向への力が働きその反作用として左右の側板21、22が両側へ開く方向に力が発生する。この力は縦ヒンジ24で繋がる左右の横板31、32に対して中央縦ヒンジ35を両側に分離しようとする力となる。このとき横板31、32の支持凸部33a、33b、34a、34bに対して左右の右係止凸条48、49は両側へ離れる方向に移動するので働きを失い、中央縦ヒンジ35にとってヒンジの分解を助長にすることとなるので好ましくない。
これに対して、本発明はこれとは逆に左右の天板41、42を谷折り状態としており、この場合には、同時に左右の横板31、32の支持凸部33a、33b、34a、34bと左右の右係止凸条48、49が内側へ押し合い、左右の側板21、22が両側へ閉じる方向に力が発生するので左右の横板31、32に中央縦ヒンジ35を両側から押えることとなるので振止効果が発揮されて中央縦ヒンジ35が分離しに難くなるので好ましい。
なお、左係止片46a、46b及び右係止片47a、47bと左係止凸条48及び右係止凸条49とは若干離して形成すると、踏台の折り畳み及び展開の操作が容易となる。
10 踏台
20 側板
21 左側板
22 右側板
23a、23b 横ヒンジ
24a、24b、24c、24d 縦ヒンジ
30 横板
31 左横板
32 右横板
33a、33b 支持凸部
34a、34b 支持凸部
35a、35b 中央縦ヒンジ
40 天板
41 左天板
42 右天板
43 取手
44 取手囲枠
45 中央ヒンジ
46a、46b 左係止片
47a、47b 右係止片
48 左係止凸条
49 右係止凸条
50a上側の左横板
50b上側の右横板
51a下側の左横板
51b下側の右横板
52a 左横板の中央縦ヒンジの軸部
52b 左横板の開口部に臨んだ中央縦ヒンジの軸孔を有さない軸部
53a 右横板の中央縦ヒンジの軸部
54a 左横板の開口部に臨んだ中央縦ヒンジの軸孔を有さない軸部
54b 左横板の中央縦ヒンジの軸部
55a 右横板の中央縦ヒンジの軸部
56 軸孔
57 頭部隠し孔
58 半スクリュードリルネジ
58a 頭部
58b ネジ部
58c 円筒部
60 軸孔
61 頭部隠し孔
62a、62b、62c 右天板側の軸孔を有する中央ヒンジの軸部
63a、63b 左天板側の中央ヒンジの軸孔を有する軸部
63c 左天板側の取手枠部内に臨んだ中央ヒンジの軸孔を有さない軸部
64a、64b、64c 右天板側の中央ヒンジの軸孔を有する軸部
65a、65b 左天板側の中央ヒンジの軸孔を有する軸部
65c 左天板側の取手枠部内に臨んだ中央ヒンジの軸孔を有さない軸部
66 半スクリュードリルネジ
66a 頭部
66b ネジ部
66c 円筒部
70a、70f 横ヒンジの天板側の軸孔を有する各軸部
70c、70d 横ヒンジの天板側の軸孔を有さない中間の軸部
70b、70e 横ヒンジの天板側の軸孔を有さない軸部
71a、71e 横ヒンジの側板側の軸孔を有する各軸部
71b、71c、71d 横ヒンジの側板側の軸孔を有さない中間の軸部
72 軸芯凹部
73 軸芯凸部
74 軸孔
75 頭部隠し孔
76 半スクリュードリルネジ
76a 頭部
76b ネジ部
76c 円筒部
77 差込溝
77a 差込溝の深部
77b 差込溝の浅部
80a、80f 縦ヒンジの天板側の軸孔を有する各軸部
80c、80d 縦ヒンジの天板側の軸孔を有さない中間の軸部
80b、80e 縦ヒンジの天板側の軸孔を有さない軸部
81a、81e 縦ヒンジの側板側の軸孔を有する各軸部
81b、81c、81d 縦ヒンジの側板側の軸孔を有さない中間の軸部
82 軸芯凹部
82 軸芯凹部
83 軸芯凸部
84 軸孔
85 頭部隠し孔
86 半スクリュードリルネジ
86a 頭部
86b ネジ部
86c 円筒部
87 差込溝
90 開口部
91 下辺切欠部
U 差込溝


Claims (4)

  1. 2枚の側板と2枚の横板の上に天板が載置されると共に該横板と天板とが中央で分割され、その繋ぎ目の角部及び分割された中央の折り目に沿ってヒンジが形成され、該ヒンジによって折り畳み自在に形成された踏台において、
    前記両横板の中央縦ヒンジは、中央に設けた開口部により両側に分離され、天板の中央ヒンジは、分割された一方側に設けた取手と該取手を囲うように他方側に設けた取手枠部とにより両側に分離され、
    両側板と天板とを繋ぐ両横ヒンジと両側板と両横板とを繋ぐ各縦ヒンジは、ヒンジの両外側から複数番目までの軸芯に沿った軸孔を有する軸部と、該軸孔を有する軸部の次番目の軸孔を有さない軸部と、該軸孔を有さない両側の軸部間の中間の軸部とに形成され、
    前記軸孔を有さない軸部と中間の軸部は夫々対向する軸芯凹部と軸心凸部を相互に嵌合させて連結し、
    前記複数の軸部の連続した軸孔の長さと等しい長さのネジ山のない円筒部を有し且つ押圧面が平面状の頭部を有する金属製の半スクリュードリルネジを、前記軸孔に差し込んで前記軸孔を有さない軸部にねじ込み固定し、
    前記半スクリュードリルネジのネジ山のない円筒部と前記軸部の軸孔とを密接状態に擺動させることを特徴とする折り畳み式踏台。
  2. 中央縦ヒンジは、該開口部に臨んだ軸孔を有さない軸部と、それ以外の軸芯に沿った軸孔を有する複数の軸部とに形成され、
    前記複数の軸部の連続した軸孔の長さと等しい長さのネジ山のない円筒部を有し且つ押圧面が平面状の頭部を有する金属製の半スクリュードリルネジを、前記軸孔に差し込んで前記開口部内に臨んだ軸孔を有さない軸部にねじ込み固定し、
    前記半スクリュードリルネジのネジ山のない円筒部と前記軸部の軸孔とを密接状態に擺動させることを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式踏台。
  3. 中央ヒンジは、該取手枠部内に臨んだ軸孔を有さない軸部と、それ以外の軸芯に沿った軸孔を有する複数の軸部とに形成され、
    前記複数の軸部の連続した軸孔の長さと等しい長さのネジ山のない円筒部を有し且つ押圧面が平面状の頭部を有する金属製の半スクリュードリルネジを、前記軸孔に差し込んで前記取手枠部内に臨んだ軸孔を有さない軸部にねじ込み固定し、
    前記半スクリュードリルネジのネジ山のない円筒部と前記軸部の軸孔とを密接状態に擺動させることを特徴とする請求項1又は2に記載の折り畳み式踏台。
  4. 中央で分割された左右の天板裏側に、両横板の上端で天板を支える支持凸部に対向する位置に係止片を配設すると共に、同天板裏側の該支持凸部と直交状に外側で隣接する位置に、2本の係止凸条を天板の長手方向に平行させて形成し、
    該両横板の支持凸部の高さを、分割された左右の天板が中央のヒンジに向けて水平又は沈み込む状態を保つ寸法としたことを特徴とする請求項1から3のうちのいずれかに記載の折り畳み式踏台。


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