JP7130422B2 - 梯子 - Google Patents
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Description
その種の梯子は、特許文献1に記載のように、2本の支柱と、該支柱間に所定間隔おきに架設された複数の踏板とを備えており、階上に傾斜した状態で立てかけられて使用される。
そこで、梯子の勾配(傾斜角度)を緩やかにする方法が考えられるが、梯子の勾配を緩やかにすると、降段時に、階上床面から1段目(最上段)の踏板が遠くなってしまうため、階上床面から1段目に降りる際に不安感を抱いてしまう。
また、最上段の踏板の奥側端部が支柱よりも奥側に張り出しているので、階上床面の端縁部と最上段の踏板との間隔が狭くなり、階上床面と踏板の隙間から階下の床面が見えづらくなるため、階上床面から降りる際に恐怖感を抱くことなく、安心して降段することができる。
最上段の踏板は、第2踏面を上向きにし、第1踏面を下向きにした状態で前記支柱に取り付けられていることにある。
<第1実施例>
先ずは、第1実施例について、図1から図4を参照して説明する。梯子1は、ロフトや屋根裏の階上とその階下とを行き来するのに使用する梯子の例である。梯子1は、二本の支柱10と、該支柱10間に所定間隔おきに架設された複数の踏板30とを備えている。図1及び図2に示すように、本実施形態は、支柱10間に同一の踏板30が9段架設されている。30Aは最上段の踏板であり、30Bは2段目の踏板である。最上段の踏板30Aは、その奥側端部31Aが支柱10よりも奥側に張り出している。
支柱形材18は、アルミニウムまたはアルミニウム合金等の金属製材料を押し出し成形することによって形成される。支柱形材18には、踏板固定用孔21A,21Bが、踏板30の設置段数にあわせて穿設されている。踏板固定用孔21A,21Bは、踏板30を固定するためのネジ20が挿通されるものであり、梯子1を傾斜した状態に立てかけたときに、階下の床面と略水平となる方向に並列して穿設されている。
踏板30は、左右方向を回転軸として上下にひっくり返すことにより最上段の踏板30A及び2段目の踏板30Bとして利用できるようになっている。具体的には、2段目の踏板30Bにおいて、上面を第1踏面32とし、下面を第2踏面33とすると、最上段の踏板30Aは、第2踏面33を上向きにし、第1踏面32を下向きにした状態で取り付けられる。踏板30の第1踏面32と第2踏面33には、滑り止めのための溝34が幅方向に沿って形成されている。なお、本実施例の踏板30は、外観が点対称に形成されているが、最上段と2段目とのどちらにも利用できれば、外観が非対称に形成されていてもよい。
また、最上段の踏板30Aは、その前側端部41Aが支柱10の前側面部22の近傍に位置する。これに対して、2段目の踏板30Bは、その前側端部41Bが支柱10の前側面部22から前側に大きく突き出して、最上段の踏板30Aの前側端部41Aよりも支柱10の前側面部22から前側に離れている(3段目以降の踏板30も同様である)。
2段目の踏板30Bは、前側の踏板固定用孔21Aから第1螺合部39にネジ20が螺合され、奥側の踏板固定用孔21Bから第2螺合部40にネジ20が螺合されて、第1螺合部39を前側に第2螺合部40を奥側に位置させた状態で支柱形材18に取り付けられる。このようにして取り付けられた2段目の踏板30Bおいては、上面が第1踏面32となり、下面が第2踏面33となっている。
上記最上段の踏板30Aは、その奥側端部31Aが支柱10よりも奥側に張り出しており、最上段の踏板30Aの奥側端部31Aは、2段目の踏板30Bの奥側端部31Bよりも支柱10から奥側に離れた位置となる。
また、階上床面の端縁部から最上段の踏板30Aが近くなるため、階上床面の端縁部と最上段の踏板30Aの奥側端部31Aとの隙間から階下の床面が見えづらくなり、階上床面から降りる際に恐怖感を抱くことなく、安心して降段することができる。
また、第1実施例の踏板30は、第1螺合部39と第2螺合部40の2つの螺合部で、同一の踏板30を支柱10に対して奥行き方向に位置をずらした状態で取り付けることができ、別途に螺合部を設ける必要がないため、踏板30を軽量化することができる。
第1実施例の変形例について、図5を参照して説明する。第1実施例では、同一の踏板30について左右方向を回転軸として上下にひっくり返すことにより、最上段の踏板30Aと2段目の踏板30Bとのいずれにも用いている。変形例では、同一の踏板300について上下をひっくり返さずに前後を入れ替えることにより、最上段の踏板300Aと2段目の踏板300Bとのいずれにも用いている。
なお、上述の第1実施例では、2つの踏板固定孔21A,21Bが、踏板30毎に支柱10の長手方向に並列して設けられているが、本変形例では、最上段の踏板300Aが2段目の踏板300Bと平行になるよう、支柱10における最上段用の踏板固定孔21A,21Bの位置が上述の第1実施例から変更されている。
これに対し、最上段の踏板300Aは、2段目の踏板30Bと同様に第1踏面32が上向きであるが、2段目の踏板30Bとは前後を入れ替えられて、第2螺合部40が前側に位置し、第1螺合部39が奥側に位置するように配置される。そして、前側の踏板固定用孔21Aから第2螺合部40にネジ20が螺合され、奥側の踏板固定用孔21Bから第1螺合部39にネジ20が螺合されて支柱形材18に取り付けられる。
このように、変形例の踏板300は、踏面として使用するのが上面(第1踏面32)のみであるため、第1実施例よりも下面側(第2踏面33側)の形状を自由に設計することができる。
第2実施例について、図6を参照して説明する。第2実施例の梯子は、上記第1実施例と踏板以外において変わるところがないため、以下、第1実施例と異なる踏板を中心に説明することとし、第1実施例と同一の構成については同一の符号を付し、その詳細は第1実施例の説明を援用する。第2実施例においては、図3に示す踏板30に代えて、図6に示す踏板50が用いられる。
図6中、50Aは最上段の踏板であり、50Bは2段目の踏板である。最上段の踏板50Aと2段目の踏板50Bは、同一の踏板50が用いられる。各踏板50の上面には、滑り止めのための溝51が幅方向に沿って形成されている。
前側螺合部57から中間螺合部58までの距離と、中間螺合部58から奥側螺合部59までの距離とをほぼ等しくしている。また、前側螺合部57から中間螺合部58までの距離及び中間螺合部58から奥側螺合部59までの距離は、2つの踏板固定用孔21A,21Bとの距離とほぼ等しくしている。
そして、最上段の踏板50Aは、前側の踏板固定用孔21Aから前側螺合部57にネジ20が螺合され、奥側の踏板固定用孔21Bから中間螺合部58にネジ20が螺合されて支柱形材18に取り付けられる。また、最上段の踏板50Aは、奥側端部53が支柱10の奥側面部11から奥側に大きく突き出し、前側端部52が支柱10の前側面部22の近傍に位置している。
このように最上段の踏板50Aは、その奥側端部51Aが支柱10よりも奥側に張り出しており、最上段の踏板50Aの奥側端部51Aは、2段目の踏板50Bの奥側端部51Bよりも支柱10から奥側に離れた位置となる。
また、第2実施例の踏板50は、踏面として使用するのは上面のみであるため、下面の形状を自由に設計することができる。
10 支柱
11 奥側面部
12 上側フック
13 下側フック
14 係止孔
15 手すり
16 上端カバー
17 下端カバー
18 支柱形材
19 支柱カバー
20 ネジ
21A,21B 踏板固定用孔
22 前側面部
30,50 踏板
30A,50A 最上段の踏板
30B,50B 2段目の踏板
31A,31B 奥側端部
32 第1踏面
33 第2踏面
34,51 溝
35 第1リブ
36 第2リブ
37 第1ビスホール
38 第2ビスホール
39 第1螺合部
40 第2螺合部
41A,41B 前側端部
42,60 踏板キャップ
43,61 ネジ挿通孔
52 前側端部
53 奥側端部
54 前側ビスホール
55 中間ビスホール
56 奥側ビスホール
57 前側螺合部
58 中間螺合部
59 奥側螺合部
Claims (3)
- 2本の支柱と、該支柱間に所定間隔おきに架設された複数の踏板とを備えた梯子であって、
昇降する側を前側とし、反対側を奥側とし、
最上段の踏板は、その奥側端部が前記支柱よりも奥側に張り出しており、
最上段の踏板の奥側端部は、上から2段目の踏板の奥側端部よりも支柱から奥側に離れており、
前記複数の踏板の両側端部には、前記支柱への固定用のネジが螺合される第1螺合部及び第2螺合部が奥行き方向に離れて設けられ、
前記2段目の踏板は、第1螺合部を前側に第2螺合部を奥側に位置させた状態で前記支柱に取り付けられ、
前記最上段の踏板は、第2螺合部を前側に第1螺合部を奥側に位置させた状態で前記支柱に取り付けられ、
前記最上段の踏板の奥側端部から第1螺合部までの距離は、前記2段目の踏板の奥側端部から第2螺合部までの距離よりも長くされていることを特徴とする梯子。 - 前記2段目の踏板において、上面を第1踏面とし、下面を第2踏面とし、
前記最上段の踏板は、第2踏面を上向きにし、第1踏面を下向きにした状態で前記支柱に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の梯子。 - 2本の支柱と、該支柱間に所定間隔おきに架設された複数の踏板とを備えた梯子であって、
昇降する側を前側とし、反対側を奥側とし、
最上段の踏板は、その奥側端部が前記支柱よりも奥側に張り出しており、
最上段の踏板の奥側端部は、上から2段目の踏板の奥側端部よりも支柱から奥側に離れており、
前記複数の踏板の両側端部には、前記支柱への固定用のネジが螺合される前側螺合部、中間螺合部及び奥側螺合部が、奥行き方向に所定間隔をおいて設けられ、
前記2段目の踏板は、中間螺合部と奥側螺合部とにネジが螺合され前記支柱に取り付けられ、
前記最上段の踏板は、前側螺合部と中間螺合部とにネジが螺合され前記支柱に取り付けられていることを特徴とする梯子。
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- 2018-04-27 JP JP2018086885A patent/JP7130422B2/ja active Active
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