JP6673688B2 - 計測方法および計測用プログラム - Google Patents

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本発明は、計測技術に関する。
電気鉄道の電力供給用の架線(トロリー線)は、定められた位置に設置されている必要がある。この架線の位置の調整や検査を作業員がメジャーを用いて行うのは、面倒であり、手間がかかる。架線の位置の検出を光学的な手法を用いて行う方法として、レーザ光を用いた技術が知られている(特許文献1や2を参照)。電気鉄道の路線が分岐する付近では、2系統の架線が交差し、一方の系統から他方の系統への切り替えが行われる。この場所において、副線上の架線は、本線に近づくと、上方に逃げ、上下に離れた状態で本線上の架線の上を通過する。この本線上の架線の上方を、間隔をおいて通過する副線の架線をわたり線という。この2系統の架線は、互いに接触しないように、また車両のパンタグラフとの位置関係が適切になるように、その三次元位置を設定する必要がある。
特開平2006−123787号公報 特許第3610446号公報
上述した従来技術は、上述したような2系統の架線が立体的な位置関係を有した状態で交差する部分の計測には適していない。そこで、本発明は、複数の架線が立体的な位置関係を有した状態で交差する部分の計測に適した計測技術を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、レーザスキャナを用いて、架線の三次元位置情報を計測する計測方法であって、前記レーザスキャナにより前記架線のレーザスキャンを行うことで計測データを得るステップと、前記計測データに基づき、前記架線の三次元点群位置データを抽出する位置データ抽出ステップと、前記架線の前記三次元点群位置データに基づき、前記架線の前記三次元点群位置データの欠落部分を予測する予測ステップとを有し、前記架線の高さ位置と前記レーザスキャナの測距レーザ光の交点の位置により形成されるラインが前記架線と角度αで交差し、前記角度αは、1°〜45°である計測方法である。
請求項2に記載の発明は、コンピュータに読み取らせて実行させることで、レーザスキャナを用いて、架線の三次元位置情報を計測するための計測用プログラムであって、コンピュータに前記レーザスキャナにより前記架線のレーザスキャンを行うことで計測データを得るステップと、前記計測データに基づき、前記架線の三次元点群位置データを抽出する位置データ抽出ステップと、前記架線の前記三次元点群位置データに基づき、前記架線の前記三次元点群位置データの欠落部分を予測する予測ステップとを実行させ、前記架線の高さ位置と前記レーザスキャナの測距レーザ光の交点の位置により形成されるラインが前記架線と角度αで交差し、前記角度αは、1°〜45°である計測用プログラムである。
本発明によれば、複数の架線が立体的な位置関係を有した状態で交差する部分の計測には適した計測技術が得られる。
実施形態の概念図である。 実施形態の概念図である。 実施形態のブロック図である。 実施形態における処理の手順の一例を示すフローチャートである。 検査基準の一例である。 実施形態のブロック図である。 実施形態の概念図である。 実施形態の概念図である。 実施形態の概念図である。 実施形態の概念図である。
(第1の実施の形態)
図1には、軌道(レール)101上を走行可能な検査車両100が示されている。検査車両100は、電気鉄道車両への電力の供給を行うための架線102の三次元位置を、レーザスキャナを用いて三次元計測する。なお、検査車両100は、軌道の歪みや傾き、その他鉄道の運行に必要な各種の検査も行うが、この点についは、通常の検査車両と同じであるので説明は省略する。
検査車両100は、架線計測装置200を備えている。架線計測装置200は、レーザスキャナ25を備えている。レーザスキャナ25の車両100における外部標定要素(位置と向き)は予め計測されており、既知である。図2(A)には、時刻T1におけるレーザスキャナ25の照射範囲が示され、図2(B)には、T1から特定の時間が経過した時刻T2におけるレーザスキャナ25の照射範囲が示されている。この例では、図2(A)→(B)に示すように、レーザスキャナ25の光学系は、車両100の前の方向からみて、時計回りに回転し、回転しつつ角度θ°の角度範囲(図2(C)参照)に複数の測定用レーザ光を照射する。なお光学系の回転の方向は、図示の場合と逆方向であってもよい。
図2(C)に示すように、レーザスキャナ25は、光学系を備えた回転部25aを備えている。回転部25aは、角度θ(30°〜60°)の扇状の角度範囲において、光軸が等角な位置関係となるように複数個(例えば36本)の測定用レーザ光照射装置が配置されている。この構造では、角度θの範囲において扇状に複数本のレーザ光が同時に間欠的に照射される。
図2(A)および(B)の視点から見ると、複数本のレーザビームは、X軸上に並んでいるので重なって1本に見える。回転部25aは、X軸を回転軸として、図2(A)および(B)の視点から見て時計回りに回転する(反時計回りでもよい)。レーザスキャナ25をX軸方向で移動させつつ図2(C)の角度θの範囲に扇状に複数のレーザ光を同時に間欠的に照射し、更に図2(A)および(B)に示すような回転部25aの回転を行うことで、レーザスキャナ25から見て、X軸方向に延在した軸長が有限な円筒内面をスキャンするようなレーザスキャンが行われる。
上記の動作により、側方および上方のレーザスキャンを行い、レーザ測距の原理から三次元点群位置データ(以下、点群データ)得る。点群データは、レーザ光が当たった点の三次元座標の集まりとして得られる。レーザスキャナ25が取得する点群データは、レーザスキャナ25を原点とした三次元座標系におけるレーザ光の反射点の三次元座標値として得られる。レーザスキャナ25としては、例えば米国Velodyne社の全方位LiDARイメージングユニットを用いることができる。レーザスキャナ25の技術については、例えば米国特許8767190号公報や米国特許7969558号公報に記載されている。
架線計測装置200は、電子回路によって構成されるコンピュータであり、CPU、半導体メモリやハードディスク装置等の記憶装置、各種のインタフェースを備えている。架線計測装置200は、後述する各種の処理を行うためのハードウェアおよびソフトウェア的に構成された処理機能を有している。
図3には、架線計測装置200のブロック図が示されている。架線計測装置200は、データ受付部201、架線位置データ抽出部202、架線位置特定部210、架線位置予測部203、位置計測部204、架線相対位置関係算出部205、判定部206、スキャン制御部207、経時変化データ作成部208、記憶部209を備えている。
架線計測装置200が備える各機能部は、ソフトウェア的に構成されていてもよいし、専用の演算回路や電子回路によって構成されていてもよい。また、ソフトウェア的に構成された機能部と、専用の演算回路によって構成された機能部が混在していてもよい。例えば、図示する各機能部は、CPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのPLD(Programmable Logic Device)などの電子回路により構成される。各機能部を専用のハードウェアで構成するのか、CPUにおけるプログラムの実行によりソフトウェア的に構成するのかは、要求される演算速度、コスト、消費電力等を勘案して決定される。例えば、特定の機能部をFPGAで構成すれば、処理速度の上では優位であるが高コストとなる。他方で、CPUでプログラムを実行することで特定の機能部を実現する構成は、ハードウェア資源を節約できるので、コスト的に優位となる。しかしながら、CPUで機能部を実現する場合、処理速度は、専用のハードウェアに比較して見劣りする。また、CPUで機能部を実現する場合、複雑な演算に対応できない場合もあり得る。なお、機能部を専用のハードウェアで構成することとソフトウェア的に構成することは、上述した違いはあるが、特定の機能を実現するという観点からは、等価である。
データ受付部201は、レーザスキャナ25が取得した点群データを受け付ける。複数のレーザスキャナを用いる場合は、各レーザスキャナが取得した点群データがデータ受付部201で受け付けられる。また、データ受付部201は、取得した点群データを地図座標系等の汎用性のある座標系における点群データに変換する。
すなわち、検査車両100の地図座標系上の位置は、位置計測部204によって計測されている。この計測値およびレーザスキャナ25の検査車両100に対する外部標定要素を用いて、レーザスキャナ25が計測した点群データを地図座標系上におけるデータに変換する。この処理は、レーザスキャナ25の側で行ってもよい。なお、地図座標系というのは、GNSSで得られる三次元位置データを扱う場合に用いる座標系のことである。
架線位置データ抽出部202は、データ受付部201が受け付けた点群データから、架線102の点群データを抽出する。架線102の点群データの抽出は、以下のようにして行われる。まず予め、架線102の大凡の位置を設計図(架線102の施工図面)から取得し、その設計位置を中心とした筒状の空間(例えば、半径7〜12cmの円筒空間や多角柱の空間)を設定する。そして、得られた点群データにおいて、上記の円筒空間内に存在し、且つ、直線性、連続性、延在方向に関する条件を満たす点群を架線102の点群として抽出する。これは、本線の架線に限らず、本線に合流または本線から分岐する副線の架線(例えば、わたり線)についても同じである。
架線位置特定部210は、架線102に係る点群データに基づき、架線102の三次元モデルを作成し、架線102の位置を特定する。例えば。架線102に係る点群を線に変換し、空間中の線の方程式を導出することで、架線102の位置を三次元座標系上で取り扱えるようにする。例えば、架線位置データ抽出部202が抽出した架線102の点群データにフィッティングする線の方程式を算出する。この際、閾値を設けてイレギュラーな点群を排除し、滑らかな線となるように処理を行う。点群データの取り扱いや点群データを用いた三次元モデルの作成に関しては、例えば特開2012−230594号公報に記載されている。
架線位置予測部203は、以下の処理を行う。図2(A)→(B)に示すようにレーザスキャナ25は、回転しつつ点群位置データの計測を行なう。図2の場合、ある特定の時刻において照射される範囲は、X軸上の線状の部分であるので、架線102が検出できない期間が存在する。架線102の計測は、検査車両100を走行させながら行うので、この場合、架線102を計測可能な期間と、架線102を計測できない期間とが交互に繰り返される。よって、得られる架線102の点群データは、時間軸上および空間軸上において間欠的に得られる。架線位置予測部203は、欠落した架線102の位置データを取得した架線103の位置データに基づいて予測する。具体的には、架線には、連続性があるので、最適直線や最適2次曲線でモデル化し、補完モデルを予測する。
位置計測部204は、図示省略したGNSS装置とIMU(慣性航法装置)からの信号に基づき、架線計測装置200の位置をリアルタイムに計測する。位置の測定は、線路や線路の脇に配置された位置特定用のマーカから得られる情報を用いることもできる。なお、図示しないGNSS装置とIMUの検査車両100における外部標定要素は予め測定されており既知である。
架線相対位置関係算出部205は、主線上の架線(第1の架線)と副線上の架線(第2の架線)の相対位置関係を算出する。具体的には、主線上の架線(第1の架線)の線の方程式と、副線上の架線(第2の架線)の線の方程式を作成し、それらの差分を計算することで、両者の立体位置関係を算出する。
判定部206は、対象となる2つの架線(例えば、主線上の架線と副線上の架線(わたり線)の立体位置関係が予め定められた位置関係を満たしているか否か、を判定する。判定基準の具体的な例については後述する。
スキャン制御部207は、レーザスキャナ25のスキャンのタイミングを制御する。上述したように、レーザスキャナ25には、上空の計測が不可能になる期間が存在する。ところで、位置計測装置204によって、架空線計測装置200の位置は、リアルタイムに計測されている。また、主線上の架線とわたり線が交差する付近は、設計図面上で予め判明している。したがって、主線上の架線とわたり線が交差する付近でレーザスキャナ25が上空を指向するようにスキャンの開始時間を制御することで、上記交差部分がセンシングの不感期間とならないようにする。この制御がスキャン制御部207において行われる。
経時変化データ作成部208は、特定箇所の測定データを時間軸上で比較したデータを作成する。例えば、特定のポイント箇所における2系統の架線が交差する箇所の測定データに関し、1月10日の測定データ、2月11日の測定データ、3月10日の測定データ・・・・というように測定データを時間軸上で並べて比較した経時変化データを作成する。この経時変化データは、管理項目の数値の予測等に利用できる。
記憶部209は、架線計測装置200で扱うデータおよび架線計測装置200の動作に必要なプログラムを記憶する。
(処理の一例)
ここでは、検査車両100を軌道101上で走行させ、架線102および架線102と交差するわたり線の架設位置を検査する場合の一例を説明する。図4にこの例における処理の手順を示す。図4の処理を実行するプログラムは、記憶部209に記憶されている。このプログラムは、適当な記憶媒体に記憶され、そこから提供される形態であってもよい。
まず、前提として、架線の架設状況を決める設計データは予め取得され、記憶部209に記憶されているとする。また、検査車両100の位置は、リアルタイムに位置計測部204で計測されており、そのデータはリアルタイムに得られているとする。
また、この例では、2つの線路が分岐または合流する付近(ポイント付近)における本線の架線とわたり線の架線(本線の架線と交差し、上方の逃げる架線)の位置関係を検査する場合を説明する。図5には、本線の架線とわたり線の架線とが交差する付近における管理基準の一例が示されている。架線の架設時には、図5の管理基準を満たすように工事が行われる。以下に示す処理は、図5の管理基準が満たされているか否かを検査する場合の一例である。
処理が開始されると、スキャン開始に適切なタイミングか否かの判定が行われる(ステップS101)。この処理は、スキャン制御部207で行われる。この処理では、図5の架線の公差箇所の付近がスキャン範囲に含まれるスキャン開始タイミングであるか否か、が判定される。ここで、図5の架線の公差箇所の付近がスキャン範囲に含まれるスキャン開始タイミングである場合は、スキャンを開始し(ステップS102)、そうでなければステップS101の処理を繰り返す。
ステップS101で行われる処理の詳細な一例を説明する。まず、その時刻におけるレーザスキャナ25の位置の情報、検査車両の速度の情報、架線の公差箇所までの距離、レーザスキャナ25の指向方向の情報を取得する。図2(A)および(B)に示すように、レーザスキャナ25の光学系を備えた回転部25aは回転するので、レーザスキャナ25が2系統の架線を捉えることができる線路101上の位置は、飛び飛びの位置となる。具体的には、計測可能な走行範囲→計測不可能な走行範囲→計測可能な走行範囲→計測不可能な走行範囲→・・・と繰り返される。上記の処理では、この計測可能な走行範囲と計測不可能な走行範囲が計算され、更に交差箇所に到達した時点でスキャナ201が計測可能な走行範囲にあるのか否かが判定される。
スキャンが開始されると(ステップS102)、レーザスキャナ25が計測した点群データを取得する(ステップS103)。点群データは、データ受付部201で受け付けられる。点群データを取得したら、その中から架線に係る点群データを抽出する(ステップS104)。この処理は、架線位置データ抽出部202で行われる。
架線に係る点群データを抽出したら、この点群データから架線の位置を特定する。例えば、架線の位置を示す直線の式を得る(ステップS105)。この処理は、架線位置特定部210で行われる。架空線の位置を特定したら、測量データが欠落している部分の架線の位置を予測する(ステップS106)。この処理は、架線位置予測部203で行われる。
次に、ステップS106までの処理で得られた架線の計測位置(予測位置も含む)のデータから、図5の管理基準が満たされているか否かを判定する(ステップS107)。この処理では、この段階で得られている本線の架線の式とわたり線の架線の式とから、図5に示す2つの架線が図5に示す位置関係に収まっているか否かが判定される。この処理では、まず2つの架線の三次元空間中における相対位置関係が算出される。この処理は、架線相対位置関係算出部205で行われる。そして、図5で示す位置関係が満たされる否か、の判定が判定部206で行われる。
レーザスキャナで得た点群データの絶対値には、誤差が含まれるが、2つの架線の相対位置関係(差分)を算出することで、この誤差が相殺される。このため、図5の位置関係の評価をより高い精度で行うことができる。
ステップS107の判定の結果、架線の位置関係が基準を満たしている場合、経時変化データの作成を行い(ステップS109)、基準を満たしていない場合、エラー処理を行う(ステップS108)。エラー処理では、問題のあった場所を特定できるデータが作成される。例えば、地図ソフトの表示画面上で、基準を満たさない検査箇所を特定できる強調表示を行ったデータが作成される。
そして、処理を終了するか否かが判定され、終了指示が出されている等の場合、処理を終了し、そうでなければステップS104以下の処理を繰り返す。以上の処理は、スキャンと同時に行ってもよいし、一端スキャンデータを一通り取得し、その後に改めて後処理で行ってもよい。
(第2の実施形態)
第1の実施形態において、複数のレーザスキャナを用いることもできる。図6には、同じ種類の複数のレーザスキャナを検査車両の進行方向に交わる方向(この場合は、検査車両の進行方向に直交した水平方向)に並べた場合の例が示されている。図6には、レーザスキャナ211と212が示されている。レーザスキャナ211と212は、架線102に対し、略正三角形の頂点となる位置に配置されている。レーザスキャナ211と212は、同じ方向を向いており、同期して同じ位相、同じスキャン速度で動作する。なお、動作の詳細は、第1の実施形態の場合と同じである。
この場合、図6に示すように、レーザスキャナ211が架線102をスキャンできない期間にレーザスキャナ212が架線102をレーザスキャンし、また逆にレーザスキャナ212が架線102をスキャンできない期間にレーザスキャナ211が架線102をレーザスキャンする。このため、図2の場合に比較して未計測期間を減らすことができる。すなわち、少なくとも一方のレーザスキャナが架線102をスキャン範囲に捉える期間を長くでき、架線102のレーザスキャンが行われない不計測期間を図2の場合に比較して短くできる。図6の構成において、用いるレーザスキャナは、2台に限定されず、3台以上であってもよい。
図6の場合、レーザスキャナ211と212の位置の違いに対応して、各レーザスキャナが取得する点群データの座標値にずれが生じるが、2つのレーザスキャナの外部評定要素は予め取得されているので、一方の点群データを平行移動させることで、他方の点群データと統合して取り扱うことができる。また、2つの点群データを地図座標系上の点群データに変換することで、2つの点群データを統合して取り扱うことができる。これは、第3、第4および第5の実施の形態の場合も同じである。
(第3の実施の形態)
第2の実施形態において、2台のレーザスキャナのスキャン方向(ある時刻のY−Z平面のおけるレーザ光の照射方向)をずらした状態、言い換えると位相をずらした状態でスキャンを行う構成も可能である。図7にこの場合の例を示す。この場合、同じ種類の2台のレーザスキャナ213と214を図6の場合よりも近接して配置し、スキャン方向が70°〜80°程度ずれるようにして同期させてスキャンを行う。
この場合、2台のレーザスキャナのスキャン範囲を合成することで、スキャンが行われない死角となる範囲を狭めることができる。図7の場合も図6の場合と同様に、少なくとも一方のレーザスキャナが架線102をスキャン範囲に捉える期間を長くでき、架線102のレーザスキャンが行われない不計測期間を図2の場合に比較して短くできる。なお、動作の詳細は、第1の実施形態の場合と同じである。図7の構成において、用いるレーザスキャナは、2台に限定されず、3台以上であってもよい。
(第4の実施形態)
複数のレーザスキャナを同軸上に配置し、且つ、各レーザスキャナのスキャン範囲をずらした構成も可能である。図8に一例を示す。図8は、レーザスキャナの回転軸が同軸となる関係で4台のレーザスキャナ221,222,223,224を配置した場合の例が示されている。
図9は、ある特定の時刻における4台のレーザスキャナ221,222,223,224のスキャン範囲の関係である。4台のレーザスキャナ221,222,223,224は、同じもので、光学系の回転方向も同じである。ただし、図示するように特定の時刻におけるスキャン方向(ある時刻のY−Z平面におけるレーザ光の照射方向)がそれぞれ90°ずれており、この関係を保った状態で、各レーザスキャナの光学系が回転し、レーザスキャンが行われる。
なお、5台以上のレーザスキャナを用いてもよい。また、2台または3台のレーザスキャナを同軸配置し、スキャン範囲をずらす設定も可能である。複数のレーザスキャナの配置は、同軸配置でなく、軸の方向を同じとし、左右(Y軸方向:図8の紙面に垂直な方向)にずらしての配置でもよい。
(第5の実施形態)
以上の構成において、レーザスキャナの光学系の回転軸を架線に対して斜めにしてもよい。この場合の一例を図10に示す。図10には、上方から見た架線102と1台のレーザスキャナ230が示されている。レーザスキャナ230は、図2のレーザスキャナ25と同じもので、光学系を備えた回転部230aを備えている。図10には、レーザスキャナ230の回転部230aの回転軸の軸方向が架線102の延在方向に対して、斜めである状態、すなわち、レーザスキャナ230の回転部230aの回転軸の軸方向と架線102の延在方向とが角度αで交差した状態が示されている。
ここで、ライン240上の複数の点が、架線102の高さと測距レーザ光の交点の位置である。時刻の関係をT1<T2<T3として、図10(A)には、時刻T1の状態、図10(B)には、時刻T2の状態、図10(C)には、時刻T3の状態が示されている。この場合、複数のレーザビームが架線102に時間差をおいて順次当たるので、レーザスキャナが架線をレーザスキャンできる期間を図2の場合に比較して長くできる。図10の構成は、図6〜図9に示す複数のレーザスキャナを用いる場合にも適用することができる。
図10の角度αの設定は、レーザスキャナ230のスキャン速度、スキャン密度、検査時における検査車両の速度、レーザスキャナ230から架線102までの距離、架線102の幅等を勘案して設定する。
例えば、図10と図8の構成を組み合わせると、第1のレーザスキャナが架線を捉えている期間に続いて、第2のレーザスキャナが架線を捉えている期間への移行を切れ目なく行うことが可能となる。そして、この関係を連続させることで、スキャンが行われない期間を無くすことも可能である。この場合におけるレーザスキャナの数の設定は、用いるレーザスキャナのスキャン速度、スキャン密度、検査時における検査車両の速度、レーザスキャナ230から架線102までの距離、架線102の幅、図10の角度αの値等を勘案して行われる。一例であるが、角度αは1°〜45°程度の範囲から選択される
100…検査車両、101…軌道(線路)、102…架線、200…架線計測装置、25…レーザスキャナ、25a…光学系を備えた回転部、211…レーザスキャナ、212…レーザスキャナ、213…レーザスキャナ、214…レーザスキャナ、221〜224…レーザスキャナ、230…レーザスキャナ。

Claims (2)

  1. レーザスキャナを用いて、架線の三次元位置情報を計測する計測方法であって、
    前記レーザスキャナにより前記架線のレーザスキャンを行うことで計測データを得るステップと、
    前記計測データに基づき、前記架線の三次元点群位置データを抽出する位置データ抽出ステップと、
    前記架線の前記三次元点群位置データに基づき、前記架線の前記三次元点群位置データの欠落部分を予測する予測ステップ
    を有し、
    前記架線の高さ位置と前記レーザスキャナの測距レーザ光の交点の位置により形成されるラインが前記架線と角度αで交差し、
    前記角度αは、1°〜45°である計測方法。
  2. コンピュータに読み取らせて実行させることで、レーザスキャナを用いて、架線の三次元位置情報を計測するための計測用プログラムであって、
    コンピュータに
    前記レーザスキャナにより前記架線のレーザスキャンを行うことで計測データを得るステップと、
    前記計測データに基づき、前記架線の三次元点群位置データを抽出する位置データ抽出ステップと、
    前記架線の前記三次元点群位置データに基づき、前記架線の前記三次元点群位置データの欠落部分を予測する予測ステップ
    を実行させ、
    前記架線の高さ位置と前記レーザスキャナの測距レーザ光の交点の位置により形成されるラインが前記架線と角度αで交差し、
    前記角度αは、1°〜45°である計測用プログラム。
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