JP7431413B2 - センサ、及びこのセンサを備える塗装装置 - Google Patents

センサ、及びこのセンサを備える塗装装置 Download PDF

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Description

本発明は、センサ、及びこのセンサを備える塗装装置に関するものである。
特許文献1には、構成片(被測定物)を挟み、対向する位置に一対のセンサが配置されたコーティング設備が開示されている。このコーティング設備は、構成片を挟み、噴霧器が配置されており、各センサから発する検知光によって測定された構成片の寸法に基づいて各噴霧器が前後方向に移動し、これによって、構成片に対して良好に塗料を噴霧することができる。各センサは、コンベアの移動軸に垂直である鉛直面に対して所定の角度で傾斜している。こうした構成は、各センサが互いに干渉し合うことを抑える目的であると考えられ、各センサが同時に動作していることを示唆するものと考えられる。
特表2018-506427号公報
検知光が構成片から反射する向きは一様ではなく、検知光が照射される向きに対して構成片がなす角度等によって様々な向きに反射し得ると考えられる。このため、各センサが同時に動作している場合、構成片によって反射した一方のセンサが発した検知光を、他方のセンサが受光することが起こり得る。このような場合、構成片の寸法を正確に計測できなくなるおそれがある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、被測定物の外形を良好に測定することができるセンサ、及びこのセンサを備える塗装装置を提供することを目的とする。
第1発明のセンサは、
被測定物の三次元形状を特定する三次元形状特定手段を複数有し、各前記三次元形状特定手段が前記被測定物に対向するように配置された三次元形状認識部と、
各前記三次元形状特定手段の測定動作を同期するように制御する制御装置と、
を備えている。
第2発明の塗装装置は、
第1発明のセンサと、
前記被測定物に対して相対移動しながら前記被測定物に塗料を噴出する塗装ガンと、
を備え、
前記三次元形状特定手段は、前記被測定物の被塗面までの距離を計測して前記被測定物の三次元形状を特定し、
前記制御装置は、前記三次元形状特定手段によって計測された前記距離の情報に基づいて、前記被塗面に塗料を塗着させる際の塗装条件を設定又は変更し、前記塗装ガンの前記被測定物に対する移動を制御する。
第1発明のセンサは、制御装置によって複数の三次元形状特定手段の測定動作を同期するように制御するため、各三次元形状特定手段の測定動作のばらつきに起因する被測定物の三次元形状特定結果の精度低下を抑えることができる。
第2発明の塗装装置は、制御装置によって複数の三次元形状特定手段の測定動作を同期するように制御するため、各三次元形状特定手段の測定動作のばらつきに起因する被測定物の三次元形状特定結果の精度低下を抑えることができる。これによって、被測定物の三次元形状を良好に特定することができ、これにともない塗装ガンの移動を良好に制御することができる。
図1は、本願発明の塗装装置及び三次元形状認識部を左方から見た側面図である。 図2は、塗装装置を下流側から見た側面図である。 図3は、センサを下流側から見た概略側面図であって、各三次元形状特定手段によって被測定物の被塗面を計測している状態を示す。 図4は、センサを下流側から見た概略側面図であって、各三次元形状特定手段の検知光の発光方向の位相のずれを示す。 図5は、三次元形状特定手段から放射する検知光がなす対象範囲を示す概略平面図である。 図6は、三次元形状認識部、及び制御装置の構成を示すブロック図である。
第1発明のセンサの三次元形状特定手段は、回転しながら放射状に検知光を発するとともに被測定物から反射した検知光を受光することによって被測定物までの距離を検出し、制御装置は、隣合う各三次元形状特定手段の相互間において回転中における検知光の発光方向の位相を、所定の角度ずらすように制御してもよい。この構成によれば、隣合う三次元形状特定手段の相互間において回転中における検知光の発光方向の位相を所定の角度ずらすことによって、各三次元形状特定手段同士が互いに干渉し合うことを防止し、三次元形状認識部を良好に動作させることができる。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1を図1から図6を参照して説明する。尚、以下の説明において、前後の方向については、図1における左方を前方、右方を後方と定義し、上下の方向については、図1にあらわれる向きをそのまま上方、下方と定義し、左右の方向については、図2から4にあらわれる向きをそのまま左方、右方と定義する。なお、塗装ガン13における移動方向については、レシプロケータ14のアーム14Aが上下方向に移動する方向に平行であり、且つコンベア12の左右方向の中心を通る基準線CCを基準にして、被塗物40に向けて塗装ガン13が接近する方向を前進方向Fと定義し、被塗物40から遠ざかる方向を後進方向Rと定義する(図2参照。)。
本実施例1の塗装装置10は、図1、2、3に示すように、塗装ブース11と、コンベア12と、塗装ガン13と、レシプロケータ14と、センサ19とを備えている。塗装ブース11は、箱状をなしている。塗装ブース11は、左側部11Aと右側部11Bとが離隔して左右に並んでいる(図2参照。)。左側部11A、及び右側部11Bの各々は、コンベア12の左方と右方とに配置されている(図2参照。)。コンベア12は、塗装ブース11内において、被測定物である被塗物40を、所定間隔を空けて吊り下げた状態で後方向(以下、搬送方向Trともいう)へ水平に搬送する。コンベア12が被塗物40を搬送する搬送速度は、例えば、0.1m/minから6m/minである。コンベア12に吊り下げられた被塗物40は、左側部11Aと右側部11Bとの間を搬送方向Trに通過する。
塗装ガン13は、塗装ブース11外に設置されたレシプロケータ14のアーム14Aの先端部に取り付けられ、被塗物40の被塗面41に向けて塗料を噴出する。塗装ブース11の左側部11Aの左面には、上下方向に延びてスリット11Cが開口して形成されている(図2参照。)。レシプロケータ14のアーム14Aは、スリット11Cに挿通されている(図2参照。)。塗装ガン13は、塗装ブース11内に配置されている(図2参照。)。レシプロケータ14は、塗装ガン13を被塗物40の搬送方向Tr(図1参照)と交差する二次元方向(上下方向、及び前進方向F・後進方向R(図2参照))に移動させる。つまり、塗装ガン13は、被塗物40に対して相対移動しながら被塗物40に塗料を噴出するのである。
センサ19は、三次元形状認識部20と、制御装置34を有している(図6参照。)。三次元形状認識部20は、塗装ブース11におけるレシプロケータ14及び塗装ガン13よりも被塗物40の搬送方向Trにおける上流側に配されている(図1参照。)。三次元形状認識部20は、搬送される被塗物40の被塗面41の三次元形状を計測するものである。三次元形状認識部20は、複数の三次元形状特定手段21を備えている。
各三次元形状特定手段21は、図6に示すように、モータ22と、モータ22によって回転駆動される投受光用ミラー23と、回転位置検出器24と、投光器25と、受光器26と、受光器26に接続された距離演算部27と、を備えている。各三次元形状特定手段21は、所謂、ToF(Time Of Flight)センサである。ToFセンサは、自身から発した測定媒体であるレーザ光が対象物に照射され、対象物から反射したレーザ光が自身に戻るまでに要した時間に基づいて、自身と対象物との距離を計測することができる。各三次元形状特定手段21の仕様は互いに同じである。各三次元形状特定手段21は、レーザ光(測定媒体)を発することによって被塗物40の被塗面41上の任意の点と自身との距離(すなわち、被塗面41までの距離)を計測する測定動作を行い、これによって、被塗物40の三次元形状を特定する。
モータ22の回転中心軸28は被塗物40の搬送方向Trと平行な方向を向いている(図1参照。)。尚、本実施例では、モータ22の回転中心軸28と三次元形状特定手段21の回転中心軸28を同義で用いる。モータ22の回転数は、例えば、2400rpmである。投受光用ミラー23は、モータ22の回転中心軸28に対して45°の角度で傾いている。回転位置検出器24は、投受光用ミラー23の回転中心軸28周りにおける周方向の位置を検出する。例えば、投受光用ミラー23は、モータ22によって回転中心軸28周りに0.025秒で一回回転する。これにより、各三次元形状特定手段21は、0.025秒毎に被塗物40の被塗面41の三次元形状を計測することができる。ここで、コンベア12の搬送速度が6m/minである場合、コンベア12によって被塗物40が0.025秒で搬送される距離は2.5mmである。したがって、この場合、各三次元形状特定手段21は、横方向に2.5mm毎に被塗面41の三次元形状を計測することができる。ここでいう、横方向とは、コンベア12の搬送方向Trである。
投光器25は、測定媒体である検知光DLとして赤外線レーザ光を水平に照射する。投光器25から発せられた検知光DLは、モータ22によって回転する投受光用ミラー23で反射され、三次元形状特定手段21の外部へ向けて回転中心軸28と直交する径方向外方へ放射される。回転中心軸28から10m離れたところでは、投受光用ミラー23で反射した赤外線レーザ(検知光DL)は、回転中心軸28に直交する方向におよそ160mmに拡がり、回転中心軸28に平行な方向におよそ25mmに拡がる。つまり、投受光用ミラー23で反射した赤外線レーザの放射軌跡は、回転中心軸28から離れるにしたがって回転中心軸28に平行な方向に寸法が拡がる対象範囲29(図5参照)をなす。つまり、三次元形状特定手段21は、回転しながら放射状に検知光DLを発するのである。
このように構成された三次元形状特定手段21は、上下方向に直列に複数が配置されて三次元形状認識部20を構成している。具体的には、各三次元形状特定手段21の回転中心軸28は、互いに平行にされている。上下方向に隣合う三次元形状特定手段21の回転中心軸28の間の寸法は、同じにされている。
各三次元形状特定手段21から発せられた検知光DLの一部は、直接、被塗物40の被塗面41に照射される。そして、被塗面41から反射した検知光DLは、検知光DLを発した三次元形状特定手段21に入射して、受光器26によって受光される。各三次元形状特定手段21の受光器26は、対象範囲29の内の、所定の範囲R内における検知光DLを受光し得る構成とされている。例えば、この所定の範囲Rは、投受光用ミラー23で反射した赤外線レーザが被塗物40に向けて水平方向に発せられた状態を中央として、赤外線レーザが水平方向に対して上側に35°傾いた角度から下側に35°傾いた角度までの間の範囲である。つまり、所定の範囲Rは、投受光用ミラー23で反射した赤外線レーザが被塗物40に向けて水平方向に発せられた状態を中央として±35°の範囲である。
受光器26は、対象範囲29を通り三次元形状特定手段21に入射し、投受光用ミラー23で反射した検知光DLのみを受光する。距離演算部27には、受光器26にて受光した検知光DLの位相情報と、回転位置検出器24からの投受光用ミラー23の回転位置情報とが入力される。投受光用ミラー23の回転位置情報は、対象範囲29における赤外線レーザ(検知光DL)の放射角度の情報として処理される。
距離演算部27では、入力された情報に基づいて演算が行われ、検知光DLの対象範囲29における被塗面41(被塗物40)の三次元形状のデータが得られる。つまり、三次元形状特定手段21は、被塗物40から反射した検知光DLを受光することによって被塗物40までの距離を検出するのである。距離演算部27には、速度センサ30から、コンベア12の搬送速度(三次元形状特定手段21に対する被塗物40の相対変位速度)に応じて所定の周期毎にハイレベルとローレベルの信号が交互に入力される。例えば、速度センサ30は、コンベア12が10mm移動する毎にハイレベルと、ローレベルの2つの信号を1回ずつ交互に出力する構成とされている。
距離演算部27は、こうして得られた三次元形状のデータと、速度センサ30から入力される信号とを対応付けることによって、被塗物40の被塗面41の横方向における所定の間隔毎の三次元形状のデータを順に生成する。投光器25から検知光DLを発しているにもかかわらず、受光器26が検知光DLを受光しない場合、距離演算部27は、受光していないことを示す値(例えば、65533)を出力する。
制御装置34は、例えばマイクロコンピュータを主体として構成されており、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置、ROM(Read Only Memory)又はRAM(Random Access Memory)などのメモリ、A/D変換器等を有した構成とされている。制御装置34は、各三次元形状特定手段21の測定動作を同期するように制御し得る構成とされている。制御装置34は、距離演算部27において生成された三次元形状のデータ(すなわち、三次元形状特定手段21によって計測された被塗物40の被塗面41までの距離の情報)に基づいて、コンベア12、レシプロケータ14、及び塗装ガン13等の動作を制御して、被塗面41に塗料を塗着させる際の塗装条件を設定又は変更し、塗装ガン13の被塗物40に対する移動を制御し得る構成とされている。
次に、センサ19が被塗物40の被塗面41の三次元形状を計測する方法について説明する。
図1から図4に示すように、被塗物40は、全体として板面を上下方向に向けた板状をなす。被塗物40の被塗面41の上端縁部には、左方へリブ状に突出する上部突起42が形成され、被塗面41の高さ方向中央部には、左方へリブ状に突出する中央部突起43が形成され、被塗面41の下端縁部には、左方へリブ状に突出する下部突起44が形成されている。
上に位置する三次元形状特定手段21(以下、上の三次元形状特定手段21ともいう)は、上部突起42よりも僅かに上方の位置に配置されている。上下中央に位置する三次元形状特定手段21(以下、中央の三次元形状特定手段21ともいう)は、中央部突起43よりも僅かに下方の位置に配置されている。下に位置する三次元形状特定手段21(以下、下の三次元形状特定手段21ともいう)は、下部突起44よりも僅かに下方の位置に配置されている。
例えば、図3に示す点Aは、中央の三次元形状特定手段21が測定し得る範囲に位置している。点Aと回転中心軸28との間における上下方向の距離H、及び塗装ガン13が前進及び後進する方向の距離Lは、H=a×sinθ、L=a×cosθとして求めることができる。つまり、被塗面41上の上下方向における任意の点と、回転中心軸28との間における上下方向の距離H、及び塗装ガン13が前進及び後進する方向の距離Lは三次元形状特定手段21によって計測された距離aに基づいて求めることができる。各三次元形状特定手段21は、被塗面41を上下方向に所定の距離毎(例えば、1cm毎)に自身からの距離aを測定する。三次元形状認識部20は、例えば、被塗面41の上下方向に1cm毎に、自身からの距離aを測定することができる。
領域B1は、中央の三次元形状特定手段21からの検知光DLが中央部突起43によって妨げられる。このため中央の三次元形状特定手段21は、領域B1における自身からの距離を計測することができない。一方、上の三次元形状特定手段21は、領域B1に対して、検知光DLを照射することができる。このため、上の三次元形状特定手段21は、領域B1における自身からの距離を計測することができる。
領域B2は、下の三次元形状特定手段21からの検知光DLが下部突起44によって妨げられる。このため下の三次元形状特定手段21は、領域B2における自身からの距離を計測することができない。一方、中央の三次元形状特定手段21は、領域B2に対して、検知光DLを照射することができる。このため、中央の三次元形状特定手段21は、領域B2における自身からの距離を計測することができる。制御装置34は、各三次元形状特定手段21の距離演算部27において演算した被塗面41における自身からの距離のデータを取得して、いずれかの三次元形状特定手段21から取得した距離のデータを用いて領域B1,B2における距離のデータを補うのである。
領域D1は、中央の三次元形状特定手段21、及び上の三次元形状特定手段21の各々から距離を計測することができる。領域D2は、中央の三次元形状特定手段21、及び下の三次元形状特定手段21の両方から距離を計測することができる。つまり、領域D1,D2は、三次元形状認識部20によって重複して距離のデータが計測される。制御装置34は、各三次元形状特定手段21の距離演算部27において演算した距離のデータを取得して、各三次元形状特定手段21から取得した領域D1,D2における距離のデータの内の一つを選択する。具体的には、制御装置34は、上下方向における領域D1,D2の所定の点Dxにおいて重複して測定された2つの距離のデータの内、小さい値を採用するのである。こうして、制御装置34は、被塗物40における被塗面41の上端から下端にかけての距離のデータを合成するのである。
制御装置34は、隣合う三次元形状特定手段21の相互間において回転中における検知光DLの発光方向の位相を、所定の角度ずらすように制御して、上記のように被塗面41の上端から下端にかけての距離のデータを合成する。
例えば、各三次元形状特定手段21は、制御装置34に対して、モータ22によって回転する投受光用ミラー23が所定の一方向(すなわち、基準方向)に向いた際に基準方向信号を出力し得る構成とされている。例えば、モータ22の回転数が2400rpmの場合、基準方向信号は0.025秒毎に制御装置34に出力される構成とされている。各三次元形状特定手段21は、互いに設計公差の範囲内のばらつきを有している。このため、各三次元形状特定手段21に同じ大きさの電圧を電源として付与しても、互いのモータ22の回転数がばらついてしまう場合がある。
制御装置34は、各三次元形状特定手段21に印加する電圧の大きさを、例えば、PWM制御によって変化させ得る構成とされている。これによって、制御装置34は、各三次元形状特定手段21に付与する電圧の大きさを個別に調整し、各モータ22の回転数を同じにすることができる。これとともに、制御装置34は、各三次元形状特定手段21から基準方向信号が入力されるタイミングを等間隔にするように調整して、隣合う三次元形状特定手段21の相互間において、回転中における検知光DLの発光方向の位相を所定の角度ずらす(図4参照。)。例えば、実施例1の三次元形状認識部20は、隣合う三次元形状特定手段21から発せられる検知光の発光方向の位相を120°ずらしている。この位相のずれは、360°を三次元形状認識部20が有する三次元形状特定手段21の数で除した結果である。この場合、制御装置34には、0.025秒÷3≒0.0083秒毎に、各三次元形状特定手段21から順番に基準方向信号が入力されることになる。つまり、制御装置34に対して、各三次元形状特定手段21が隣合う順に0.0083秒毎に基準方向信号が入力されれば、隣合う三次元形状特定手段21から発せられる検知光の発光方向の位相が120°ずれていることになる。
三次元形状認識部20は、被塗物40における横方向(コンベア12の搬送方向Tr)においても、所定の距離毎(例えば、1cm毎)に三次元形状を測定する。被塗物40はコンベア12によって所定の搬送速度で搬送されている。このため、被塗物40における横方向の三次元形状の測定は、被塗物40が所定の距離搬送された毎に上記した上下方向における三次元形状の測定を三次元形状認識部20によって行うのである。
この場合、各三次元形状特定手段21の測定動作によって得られる被塗物40の三次元形状の横方向の位置は、所定のずれが生じ得る。隣合う三次元形状特定手段21から発せられる検知光の発光方向の位相は、120°ずれているため、上の三次元形状特定手段21の測定動作の開始から、下の三次元形状特定手段21の測定動作の終了までに、0.0083秒×3=0.025秒程度の時間のずれが生じることになる。しかし、測定動作をより確実に実行するために、一つの三次元形状特定手段21において、測定動作を0.025秒実行した後(すなわち、検知光DLを一回(360°)回転させた後)に、次の三次元形状特定手段21の測定動作を実行することが好ましい。このため、上の三次元形状特定手段21の測定動作の開始から、下の三次元形状特定手段21の測定動作の終了までの間には、少なくとも、3つの三次元形状特定手段21の各々が測定動作を実行する時間(0.025秒×3)と、隣合う三次元形状特定手段21の間における位相がずれる時間(0.0083秒×2)と、を加算したずれが生じ得る。
コンベア12によって被塗物40は搬送方向Trに移動している。このため、上記の時間内に被塗物40が移動することによって、上の三次元形状特定手段21の測定動作によって得られる被塗物40の三次元形状の横方向の位置と、下の三次元形状特定手段21の測定動作によって得られる被塗物40の三次元形状の横方向の位置と、は横方向にずれることになる。このずれは、コンベア12の搬送速度や、モータ22の回転速度等を変更することによって調整し得る。こうして、制御装置34は、被塗物40における被塗面41の上下方向及び横方向の三次元形状のデータを生成するのである。
塗装を行う際には、コンベア12を作動させ、コンベア12に被塗物40を適宜配置して吊り下げて被塗物40を塗装ブース11へ搬送する。この搬送の過程において、三次元形状認識部20は、計測した三次元形状のデータを制御装置34に出力する。制御装置34は、三次元形状認識部20から入力された三次元形状のデータを被塗物40における横方向における所定の位置の三次元形状のデータとして記憶する。
ここで、三次元形状認識部20と、レシプロケータ14の塗装ガン13との間の搬送方向Trにおける距離は、所定の値に設定されている。コンベア12の搬送速度も所定の値に設定されている。したがって、被塗物40における任意の点が、三次元形状認識部20に対向する位置から塗装ガン13に対向する位置に到達するまでの時間Tは、三次元形状認識部20と塗装ガン13との間の搬送方向Trにおける距離を、コンベア12の搬送速度によって除することによって求めることができる。つまり、制御装置34は、現在測定した被塗物40の三次元形状のデータを記憶しておき、時間Tが経過した後、記憶したデータに基づいて、制御装置34から塗装用制御信号を出力する。
そして、この塗装用制御信号によって、図2に実線及び想像線で示すように、レシプロケータ14が被塗面41の三次元形状に合わせて塗装ガン13を適正に移動させるとともに、塗装ガン13が適正な塗料噴出を行う。制御装置34は、搬送される被塗物40に合わせて、現在塗装ガン13に対向する位置に対応した三次元形状のデータに基づいて塗装用制御信号の出力を行う。これによって、塗装装置10は、被塗物40の被塗面41に満遍なく塗料を塗着させることができる。
上記のように構成された実施例1によれば、以下の効果を奏する。
センサ19は、被塗物40の三次元形状を特定する三次元形状特定手段21を複数有し、各三次元形状特定手段21が被塗物40に対向するように配置された三次元形状認識部20と、各三次元形状特定手段21の測定動作を同期するように制御する制御装置34とを備えている。この構成によれば、センサ19は、制御装置34によって複数の三次元形状特定手段21の測定動作を同期するように制御するため、各三次元形状特定手段21の測定動作のばらつきに起因する被塗物40の三次元形状特定結果の精度低下を抑えることができる。
センサ19は、回転しながら放射状に検知光DLを発するとともに被塗物40から反射した検知光DLを受光することによって被塗物40までの距離を検出する。制御装置34は、隣合う各三次元形状特定手段21の相互間において回転中における検知光DLの発光方向の位相を、所定の角度ずらすように制御してもよい。この構成によれば、隣合う三次元形状特定手段21の相互間において回転中における検知光DLの発光方向の位相を所定の角度ずらすことによって、各三次元形状特定手段21同士が互いに干渉し合うことを防止し、三次元形状認識部20を良好に動作させることができる。
塗装装置10は、センサ19と、被塗物40に対して相対移動しながら被塗物40に塗料を噴出する塗装ガン13とを備えている。三次元形状特定手段21は、被塗物40の被塗面41までの距離を計測して被塗物40の三次元形状を特定する。制御装置34は、三次元形状特定手段21によって計測された距離の情報に基づいて、被塗面41に塗料を塗着させる際の塗装条件を設定又は変更し、塗装ガン13の被塗物40に対する移動を制御する。
この構成によれば、塗装装置10は、制御装置34によって複数の三次元形状特定手段21の測定動作を同期するように制御するため、各三次元形状特定手段21の測定動作のばらつきに起因する被塗物40の三次元形状特定結果の精度低下を抑えることができる。これによって、被塗物40の三次元形状を良好に特定することができ、これにともない塗装ガン13の移動を良好に制御することができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、三次元形状認識部が3つの三次元形状特定手段を有しているが、三次元形状特定手段の数はこれに限定されない。
(2)上記実施例では、コンベアに吊り下げられる被塗物の外形が同じであるが、異なる外形の被塗物を並べてコンベアに吊り下げてもよい。
(3)上記実施例では、測定媒体として赤外線レーザ光を利用しているが、超音波等を用いてもよい。
(4)上記実施例では、隣合う三次元形状特定手段から発せられる検知光の発光方向の位相は、120°ずれているが、三次元形状特定手段の数に応じて検知光の発光方向の位相のずれを調整すればよい。
10…塗装装置
13…塗装ガン
19…センサ
20…三次元形状認識部
21…三次元形状特定手段
34…制御装置
40…被塗物(被測定物)
41…被塗面

Claims (2)

  1. 被測定物の三次元形状を特定する三次元形状特定手段を複数有し、各前記三次元形状特定手段が前記被測定物と対向するように配置された三次元形状認識部と、
    各前記三次元形状特定手段の測定動作を同期するように制御する制御装置と、
    を備え、
    前記三次元形状特定手段は、回転しながら放射状に検知光を発するとともに前記被測定物から反射した前記検知光を受光することによって前記被測定物までの距離を検出し、
    前記制御装置には、各前記三次元形状特定手段から順番に、各前記三次元形状特定手段に設けられた前記検知光を反射する投受光用ミラーが基準方向に向いたときに基準方向信号が入力され、
    前記制御装置は、各前記三次元形状特定手段から前記基準方向信号が入力されるタイミングを等間隔にするように調整することによって隣合う各前記三次元形状特定手段の相互間において回転中における前記検知光の発光方向の位相を、所定の角度ずらすように制御し、前記被測定物に対して同じ側に配置され隣合う前記三次元形状特定手段によって重複して測定された前記被測定物までの2つの距離のデータの内、小さい値を採用することを特徴とするセンサ。
  2. 請求項1に記載のセンサと、
    前記被測定物に対して相対移動しながら前記被測定物に塗料を噴出する塗装ガンと、
    を備え、
    前記三次元形状特定手段は、前記被測定物の被塗面までの距離を計測して前記被測定物の三次元形状を特定し、
    前記制御装置は、前記三次元形状特定手段によって計測された前記距離の情報に基づいて、前記被塗面に塗料を塗着させる際の塗装条件を設定又は変更し、前記塗装ガンの前記被測定物に対する移動を制御する塗装装置。
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