JP6673400B2 - 焦点検出装置及び撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、焦点検出装置及び撮像装置に関するものである。
コントラスト法を用いて、フォーカスレンズのオートフォーカス動作を再起動(合焦駆動)させるカメラにおいては、一般に、焦点評価値を演算する。この焦点評価値は、被写体が変更されると、大抵の場合変化する。このため、焦点評価値が変化したとき、オートフォーカス動作を再起動させることにより、新しい被写体にピントを合わせ直すことが行われている(特許文献1参照)。
特開2003−107328号公報
しかし、被写体が変更された場合であってもオートフォーカス動作が再起動しないことがある。それは、例えば、低コントラストの被写体にピントが合った状態から、それとは距離が異なる高コントラストの被写体(被写体変更直後はピンボケ)に変更された場合である。このような場合、焦点評価値が変化に乏しく、オートフォーカス動作が再起動しないので、ピンボケ状態が続いてしまう。
これを解決するために、例えば、ほんの僅かでも焦点評価値が変化した場合に、もしくは定期的に再起動させる方法がある。しかし、この方法では再起動を頻繁に繰り返すため安定性が悪くなるという問題がある。
本発明の課題は、合焦レンズの合焦駆動を適切に行うことができる焦点検出装置及び撮像装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により前記課題を解決する。
本発明の焦点調節装置は、焦点調節レンズを有する光学系による像を撮像して信号を出力する撮像部と、前記撮像部から出力された信号の高周波成分を強調する処理を行った第1信号と前記第1信号を積算した第2信号とを出力する出力部と、前記焦点調節レンズが停止している間であって、前記第1信号の最大値が第1閾値未満であり、かつ、前記第2信号のの変化が第2閾値以上であると前記焦点調節レンズを移動させる制御部と、を備える構成とした。
本発明によれば、合焦レンズの合焦駆動を適切に行うことができる焦点検出装置及び撮像装置を提供することができる。
第1実施形態における焦点検出装置を備えたカメラのブロック図である。 オリジナル画像に、高周波成分を強調するフィルタをかけた処理を行った場合のフィルタ出力f(x,y)のイメージを示したものであり、(a)はフィルタ処理前、(b)はフィルタ処理後である。 第1実施形態におけるコントラストAF時のレンズ駆動の様子を図に表したものであり、前回と今回の合焦位置が遠い場合を示す。 第1実施形態のコントラストAFの動作を表すフローチャートである。 第1実施形態におけるコントラストAF時のレンズ駆動の様子を図に表したものであり、今回と前回の合焦位置が近い場合を示す。 第1実施形態におけるコントラストAF時のレンズ駆動の様子を図に表したものであり、今回と前回の合焦位置が近い場合を示す。 第2実施形態のコントラストAFの動作を表すフローチャートである。 第3実施形態のコントラストAFの動作を表すフローチャートである。
<第1実施形態>
以下、図面等を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は本発明の第1実施形態における焦点検出装置(カメラマイコン300)を備えたカメラのブロック図である。
本実施形態のデジタルカメラ1(以下、単にカメラ1という)は、カメラボディ10とレンズ鏡筒200と、から構成されている。本実施形態においてレンズ鏡筒200は、カメラボディ10に対して、マウント部4を介して着脱可能であるが、本発明はこれに限らず、レンズ鏡筒200がカメラボディ10に対して着脱不能な一体型であってもよい。
まず、レンズ鏡筒200について説明する。
図1に示すように、レンズ鏡筒200は、撮影光学系210、絞り250、ズームエンコーダ220、フォーカスエンコーダ230、フォーカスレンズ駆動モータ、レンズマイコン400を備える。
撮影光学系210は、被写体像を撮像面上に結像させるための撮影光学系であり、レンズ210a,210b,210c,210dを含んでいる。
レンズ210bはズーム(焦点距離調節)レンズとして光軸方向に移動可能である。通常は図示しないズーム環などをユーザーが回すことによりズームレンズの位置が変化し、それに応じて光学系全体の焦点距離が変わるようになっている。
ズームエンコーダ220は、ズームレンズ210bの位置をモニタする。
レンズ210cはフォーカス(焦点調節)レンズとして光軸方向に移動可能である。フォーカスレンズ210cはカメラボディ内で演算されたレンズ駆動信号に従ってフォーカスレンズ駆動モータ240により駆動される。フォーカスレンズ210cの位置はフォーカスエンコーダ230によりモニタされる。
フォーカスエンコーダ230は、フォーカスレンズ210cの位置をモニタする。モニタした結果は、カメラマイコン300のレンズ駆動制御部320へ逐次送信される。
フォーカスレンズ駆動モータ240は、フォーカスレンズ210cを光軸方向に駆動するためのアクチュエータである。フォーカスレンズ210cを駆動するための信号はモータ制御部410から送られてくる。
絞り250は、撮像素子20に到達する光の量を調整する開口絞りである。絞り250の設定はカメラ1が自動的に行う場合と、撮影者が行う場合がある。プログラムモードやシャッタスピード優先モードの場合は測光素子の出力などから絞り値を決定する。絞り優先モードやマニュアルモードの場合は撮影者が設定する。
絞り250はカメラ1もしくは撮影者が設定した値に応じて不図示の絞り制御モータ等により制御される。
レンズマイコン400は、レンズ鏡筒200に内蔵され、フォーカスレンズの駆動制御などを行うマイコンであり、モータ制御部410と、レンズデータ保存部420と、を備える。
モータ制御部410は、後述するレンズ駆動制御部320から送られてきた情報を、モータ駆動のための信号に変換するためのドライバである。
レンズデータ保存部420は、レンズの光学的・メカ的データなどを保存しておくメモリである。本実施形態では、フォーカスレンズの駆動範囲やフォーカスレンズのガタ量を格納しており、必要に応じてレンズ駆動制御部320に情報を送信する。
次に、カメラボディ10について説明する。
カメラボディ10は、撮像素子20と、ミラー80と、ファインダ部100と、操作部150と、カメラマイコン300とを備える。
撮像素子20は、レンズ鏡筒200の撮影光学系からの光束を受光するCCDやCMOSなどのデバイスで、撮影光学系の予定焦点面に設けられている。
撮像素子20は、受光した光信号を電気信号に変換してカメラマイコン300に送出する。
ミラー80は、半透過性(ハーフミラー)のクイックリターンミラーであって、ミラーダウン時において被写体光の一部を後述するフォーカシングスクリーン30へ反射し、それ以外の被写体光は、ミラー80を透過して撮像素子20へと直進する。
ファインダ部100は、撮影光学系210を通ってミラー80によって反射された被写体の光学像を観察するための光学式のファインダであり、フォーカシングスクリーン30と、ペンタプリズム40と、測光素子50と、リレーレンズ60と、接眼部70とを備える。
撮影光学系210を通った被写体光は、カメラボディ10に導かれ、一部がミラー80で反射され、ファインダ光学系を構成するフォーカシングスクリーン30、ペンタプリズム40、リレーレンズ60を介して接眼部70にて観察可能となる。またペンタプリズム40を通った一部の光束は、測光素子50に導かれることで測光に用いられる。
カメラマイコン300は、カメラボディ10に内蔵され、AF(オートフォーカス)などのカメラ1の制御を行う。カメラマイコン300は、マウント部4に設けられた電気信号接点部(図示せず)によりレンズマイコン400と電気的に接続されている。
カメラマイコン300は、レンズマイコン400からレンズ情報を受信するとともにレンズマイコン400へレンズ駆動情報を送信する。
また、カメラマイコン300は、フィルタ部310aと、焦点評価値算出部310bと、フィルタ最大値算出部310cと、判定部310dと、再起動制御部310eと、レンズ駆動制御部320と、を備える。フィルタ部310aと、焦点評価値算出部310bと、フィルタ最大値算出部310cと、判定部310dと、再起動制御部310eとについては、後述する。
カメラマイコン300内のレンズ駆動制御部320は、コントラストAF時のレンズ駆動量、合焦位置の検出、合焦位置への駆動などコントラストAF全般の制御を行う。
操作部150は、シャッタレリーズボタンや、動画撮影開始ボタンなどの撮影者がカメラ1の各種動作モードを設定するための入力スイッチであり、コントラストAFスイッチ120も含む。
この操作部150の操作情報はカメラマイコン300へ送出され、当該カメラマイコン300によりカメラ1全体の動作が制御される。
コントラストAFスイッチ120は、撮影者によって操作されるスイッチで、ライブビューが出力されている間にこのスイッチが押されるとAFを開始し、スイッチが押されている間AFを実行する。ただし、これに限定されず、スイッチの状態によらず、常時AFを実行するものであってもよい。
次に、カメラマイコン300に含まれる、フィルタ部310aと、焦点評価値算出部310bと、フィルタ最大値算出部310cと、判定部310dと、再起動制御部310eと、レンズ駆動制御部320と、について詳細に説明する。
まず、フィルタ部310aは、以下の(式1)に示す測距エリア内の各画素の高周波成分を強調するフィルタをかける処理を行い、画像の高周波成分を強調したフィルタ出力f(x,y)を得る。
Figure 0006673400
ここで、
x:画像の水平方向座標 y:画像の垂直方向座標
f(x,y):画像の高周波成分を強調したフィルタ出力
K(j):フィルタ係数
I(x,y):画素値
である。
なお、図2はオリジナル画像に、高周波成分を強調するフィルタをかけた処理を行った場合のフィルタ出力f(x,y)のイメージを示したものであり、図2(a)はフィルタ処理前、(b)はフィルタ処理後である。高周波成分を強調する際、水平方向に走査するので、垂直方向(カメラの画面の短辺方向)が強調された画像となる。
次に、焦点評価値算出部310bは、(式1)で求めたフィルタ出力f(x,y)を測距エリア内で積算して焦点評価値AFvalを算出する。
Figure 0006673400
ここで、
AFval:焦点評価値
である。
フィルタ最大値算出部310cは、(式1)で求めた測距エリア内の各画素で算出されたフィルタ出力のうち、最大のものを求め、フィルタ最大値fmaxとする。
Figure 0006673400
ここで、Max( )は( )内変数の最大値である。
そして、判定部310dは、フィルタ最大値fmaxが所定の第1閾値より小さいという第1条件(フィルタ条件)、及び、被写体像が合焦している場合に満たされる焦点評価値AFvalが所定の第2閾値より大きいという第2条件(評価値条件)を満たしているかを判定する。
そして、再起動制御部310eは、第1条件と第2条件との少なくとも一方を満たしていると判定した場合に、合焦レンズ210cの合焦位置を求めるために、合焦レンズ210cを駆動させる合焦駆動(再起動)を行うことを決定し、その結果をレンズ駆動制御部320へ送信する。
なお、この焦点評価値AFval及びフィルタ最大値fmaxは、低コントラスト被写体やピンボケのときに低くなる傾向がある。
図3は第1実施形態におけるコントラストAF時のレンズ駆動の様子の一例を図に表したものである。この図では常時AFを前提としているため、コントラストAFスイッチ120の操作によらず動作するものとする。ただし、これに限定されず、コントラストAFスイッチ120を操作しているときだけ常時AFを実施するようにしてもよい。コントラストAFはフォーカスレンズ210cを動かしながら焦点評価値を算出し、焦点評価値が最大になる位置を合焦位置として焦点合わせを行うものである。第1実施形態におけるカメラマイコン(焦点検出装置)300において、コントラストAFは以下の動作に分けられる。
(1)待機
「待機」は、フォーカスレンズ210cを停止させたまま、再びフォーカスレンズ210cを駆動させる(再起動する)かの判定(再起動判定)を行う動作である。待機中もカメラマイコン300は、焦点評価値AFvalを取得し続け、以下の条件のいずれかを満たしたら再起動する、と判定する。
・評価値条件:焦点評価値AFvalが所定以上変化した場合
・フィルタ条件:フィルタ最大値fmaxが所定値より小さい場合
(2)ウォブリング
「ウォブリング」は、図3に示すように、レンズを至近位置、中心位置、無限位置に駆動して、それぞれの位置で焦点評価値を取得する動作である。それぞれの位置での焦点評価値の大小関係により、サーチの方向を決定する。
(サーチ方向の決定)
至近位置、中心位置、無限位置の焦点評価値を以下のように定義した時、
至近位置の焦点評価値=AFvalnr
中心位置の焦点評価値=AFvalct
無限位置の焦点評価値=AFvalfr
以下の条件でサーチ方向を決定する。
・無限方向にサーチ:AFvalfr>AFvalct>AFvalnr
・至近方向にサーチ:AFvalfr<AFvalct<AFvalnr
以下の条件を満たした場合は、ウォブリングでフォーカスレンズ210cを駆動した範囲の中に合焦位置があるとし、サーチは行わずに合焦駆動を行う。
・AFvalfr<AFvalct かつ AFvalct>AFvalnr
以上の何れの条件も満たさない場合はサーチ方向が不定となる。この場合は予め決められた方向にサーチを行う(サーチを行わずに再び待機としても良い)。
(3)サーチ
「サーチ」は、所定速度でフォーカスレンズを駆動しながら焦点評価値を取得し、焦点評価値とそれを取得したレンズ位置を対応付けで保存する動作である。この動作を合焦位置が見つかるまで継続する。保存したデータから、レンズ位置に対して焦点評価値が明らかに山状になったら合焦位置が見つかったとする。
(4)合焦駆動
「合焦駆動」は、サーチで合焦位置が見つかったら、合焦位置へレンズを駆動して停止する動作である。
次に、第1実施形態のコントラストAFの動作について、図4に示す第1実施形態のコントラストAFの動作を表すフローチャートに基づいて説明する。本フローチャートは、例えばライブビューONで開始する。
まず、カメラマイコン300は、フィルタ条件による再起動を許可する(ステップS100)。
フィルタ条件による再起動とは、上述したように、フィルタ最大値fmaxが所定値より小さい場合に、焦点評価値AFvalが変化しなくてもAF動作を再起動する第1条件のことである。
ライブビューONの直後は、ピント状態がわからないのでフィルタ条件による再起動を許可しておき、ピンボケ状態でライブビューONとなったときに再起動するようにする。
フォーカスレンズ210cを停止させたまま焦点評価値AFval、フィルタ最大値fmaxを取得して再起動が必要か否かを判定する(ステップS200)。
すなわち、焦点評価値AFvalが一定の値以上変化したか(評価値条件、第2条件)、または、フィルタ最大値が所定の値以下であったか(フィルタ条件、第1条件)を判定する。
ここで、評価値条件による判定は常時行う。
また、フィルタ条件による再起動は、許可されている場合のみ行う。ただし、ライブビューON直後は、許可されているか否かに限らず、強制的に再起動させるようにしても良い。
再起動が必要ならばS400へ進み、必要でなければS200に戻る(ステップS300)。
ウォブリングを実行する(ステップS400)。
ウォブリングで合焦位置が見つかったかを判定する。見つかっていればS600へ進み、見つかっていなければS1100へ進む(ステップS500)。
合焦駆動を行う(ステップS600)。
今回、評価値条件は満たさず、フィルタ条件のみで再起動したかを判定する(ステップS700)。つまり、焦点評価値AFvalの変化は殆どないが、フィルタ最大値fmaxが閾値より小さい状態で再起動したかを判定する。肯定判定の場合はS800へ進み、否定判定の場合はS1000へ進む。
なお、肯定判定は、複数回肯定された場合に肯定判定を行うものであってもよい。
フォーカスレンズ210cの前回と今回の合焦位置が近いか否かを判定する(ステップS800)。
例えば、フォーカスレンズ210cにおける前回と今回の合焦位置の差が焦点深度もしくは焦点深度に順ずる値以内であれば合焦位置が近いと判定する。近ければS900へ進み、近くなければS1000へ進む。
フィルタ条件による再起動を禁止してS200へ戻る(ステップS900)。
フィルタ条件による再起動を許可してS200へ戻る(ステップS1000)。
サーチを実行する。サーチの方向はウォブリングで決定した方向とする(ステップS1100)。
サーチで合焦位置が見つかったかを判定する。見つかっていればS600へ進み、見つかっていなければS1300へ進む(ステップS1200)。
所定範囲をサーチしたか否かを判定する。所定範囲サーチしていなければS1100に戻り、サーチ済であればS1400に進む(ステップS1300)。ここで、所定範囲は一般的にはフォーカスレンズ駆動範囲である。
S1400は検出不能と判断する。
ここで、フィルタ条件を、再起動を許可するか禁止するかを決定する条件(S700)とする理由は以下の通りである。
(1)今回、フィルタ条件のみで再起動し、かつ前回と今回の合焦位置が近い場合(例;図5や図6)はフィルタ条件の再起動を禁止する(ステップS700:YES,ステップS800:YES)。
フィルタ条件を常時許可してしまうと低コントラスト被写体の時に再起動しやすくなり、安定性に欠けてしまう。しかし、フィルタ条件を常時禁止してしまうと、偽合焦した場合などに再起動しなくなりピントがボケた状態が続いてしまう。そこで、フィルタの条件で再起動し、かつ前回と今回の合焦位置が近い場合は低コントラスト被写体に合焦している状態とみなしてフィルタ条件再起動を禁止する。
すなわち、低コントラスト被写体に合焦している場合、もう一度再起動を行い、再び同じレンズ位置で合焦したら、間違いなく合焦していると判断して合焦を確定とする場合があげられる。
これにより、低コントラスト被写体で再起動を繰り返さなくなりAFが安定する。
(2)今回フィルタの条件のみで再起動し、かつ前回と今回の合焦位置が遠い場合(例;図3)はフィルタ条件の再起動を許可する(ステップS700:YES,ステップS800:NO)。
低コントラスト被写体が動いている場合は焦点評価値変化が少なくフィルタの条件のみで再起動することが多い。また、このシーンでは(特に被写体がカメラから遠ざかる/近づく方向の場合)再起動及び合焦を繰り返すたびに合焦位置が変わってくる。そうすると、フィルタ条件による再起動を禁止すると被写体にピントが追従しなくなることがある。よって、フィルタの条件のみで再起動しても合焦位置が前回と異なる場合は被写体が動いているものとみなし、フィルタ条件による再起動を許可とする。
(3)今回フィルタの条件のみで再起動していない場合はフィルタ条件による再起動を許可する(ステップS700:NO)。
評価値変化の条件のみを満たして再起動した、もしくは評価値変化の条件とフィルタの条件の両方を満たして再起動した場合が含まれる。評価値変化が発生するのは主に被写体が変更された時である。被写体が変更されるとその過程で焦点評価値が不安定となるため、本来の合焦位置でないところに焦点評価値の山ができ偽合焦する可能性がある。しかし、フィルタの条件を許可しておけば偽合焦しても再起動がかかるためピントを合わせなおすことができる。
(4)検出不能の場合はフィルタ条件による再起動を禁止する(ステップS1400)。
レンズにキャップが装着された状態やAFでピントを合わせることができないほどの低コントラスト被写体であることが考えられる。この場合はフィルタの条件を許可してしまうと再起動→ウォブリング→サーチ→検出不能を繰り返してしまい、電力を無駄に消費してしまうなど弊害が起きる。よって、フィルタ条件による再起動を禁止する。
以上、本実施形態によると、以下の効果を有する。
(1)フィルタ条件のみで再起動し、かつ前回と今回の合焦位置が近い場合はフィルタ条件の再起動を禁止するので、低コントラスト被写体で再起動を繰り返さなくなりAFが安定する。
(2)フィルタ条件のみで再起動し、かつ前回と今回の合焦位置が遠い場合はフィルタ条件の再起動を許可するので、低コントラストの被写体が動いている場合も被写体にピントが追従することができる。
(3)フィルタ条件のみで再起動していない場合はフィルタ条件の再起動を許可するので、本来の合焦位置でないところに焦点評価値の山ができ偽合焦しても、再起動がかかるためピントを合わせなおすことができる。
(4)検出不能の場合はフィルタ条件の再起動を禁止するので、レンズにキャップが装着された状態やAFでピントを合わせることができないほどの低コントラスト被写体である場合、再起動→ウォブリング→サーチ→検出不能を繰り返すことなく、電力を無駄に消費してしまうなど弊害が生じない。
以上、AF再起動条件を最適化することにより、ピンボケ状態が継続する問題を解決すると共に、AF動作が安定する。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態における焦点検出装置(カメラマイコン300)を備えたカメラのブロック図は、第1実施形態のブロック図は図1と共通であるので説明を省略する。
図7は第2実施形態のコントラストAFの動作を表すフローチャートである。図7のフローチャートにおいて、第1実施形態の図4のフローチャートと共通する部分の説明は省略する。
第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、第1実施形態のステップ800が、第2実施形態ではステップ810となっている点である。
ステップS810では、ウォブリングで合焦したか否かを判定する。ウォブリングでの合焦ならばS900へ進み、ウォブリングでの合焦でない(サーチでの合焦)ならばS1000へ進む。
一般的にウォブリングは駆動量が小さいため、ウォブリングで合焦したならば前回と今回の合焦位置が近いとみなすことができる。このため、第2実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
第1実施形態のように前回と今回の合焦位置をモニタする場合、レンズにガタがあると実際は同じ被写体に向いているのに合焦位置が遠いと判定される場合がある。しかし、第2実施形態によると、このようにウォブリングで合焦したか否かで判断するので、レンズにガタがある場合であっても誤判定を防ぐことができる。
また、本実施形態によると、フォーカスレンズ210cの絶対位置がわからない場合であっても、適用可能である。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態における焦点検出装置(カメラマイコン300)を備えたカメラのブロック図は、第1実施形態のブロック図は図1と共通であるので説明を省略する。
図8は第3実施形態のコントラストAFの動作を表すフローチャートである。図8のフローチャートは、第2実施形態の図7のフローチャートにおいて、ステップ810とステップ1000との間に、ステップ820が含まれている点が異なる。その他のステップは第2実施形態と共通であるので、共通する部分の説明は省略する。
ステップS820では、サーチにおいて所定条件で合焦したか否かを判定する。所定条件での合焦ならばS900へ進み、ウォブリングでの合焦でない(サーチでの合焦)ならばS1000へ進む。S900へ進む際のレンズ駆動の例は図6となる。
ウォブリングの幅を狭くすると、ウォブリングでサーチする範囲内に合焦位置があるにもかかわらず、フォーカスレンズ210cが合焦しないことがある。
ウォブリングを、フォーカスレンズ210cの駆動方向の判断のみに用いる場合、ウォブリングで合焦は起こらず、サーチの状態によって前回と今回の合焦位置が近いか否かを判断する必要がある。
被写体が動いているなどの要因により必ずしも評価値の山が綺麗に出てくるとは限らない。第3実施形態では、その対策として、サーチにおいて合焦位置を1往復したら合焦する条件を設けておく。その条件で合焦したら前回と今回の合焦位置が近いとみなし、フィルタ条件の再起動を禁止する。
第3実施形態によると、第1、第2実施形態の効果に加え、被写体が動いているなどの要因により必ずしも評価値の山が綺麗に出てこない場合であっても、サーチにおいて合焦位置を1往復したら合焦する条件を設けておくので、AF動作が安定する。
1:カメラ、10:カメラボディ、20:撮像素子、150:操作部、200:レンズ鏡筒、210b:ズームレンズ、210c:フォーカスレンズ、230:フォーカスエンコーダ、240:フォーカスレンズ駆動モータ、300:カメラマイコン、310a:フィルタ部、310b:焦点評価値算出部、310c:フィルタ最大値算出部、310d:判定部、310e:再起動制御部、320:レンズ駆動制御部、400:レンズマイコン、410:モータ制御部、420:レンズデータ保存部

Claims (8)

  1. 焦点調節レンズを有する光学系による像を撮像して信号を出力する撮像部と、
    前記撮像部から出力された信号の高周波成分を強調する処理を行った第1信号と前記第1信号を積算した第2信号とを出力する出力部と、
    前記焦点調節レンズが停止している間であって、前記第1信号の最大値が第1閾値未満であり、かつ、前記第2信号の値の変化が第2閾値以上であると前記焦点調節レンズを移動させる制御部と、を備える焦点調節装置。
  2. 請求項1に記載の焦点調節装置であって、
    前記制御部は、前記焦点調節レンズが移動後に停止している間であって、前記第1信号の最大値が前記第1閾値未満であり、前記第2信号の値の変化が前記第2閾値以上であると前記焦点調節レンズを移動させる焦点調節装置。
  3. 請求項1または2に記載の焦点調節装置であって、
    前記制御部は、前記第2信号の値の変化が前記第2閾値以上であると前記焦点調節レンズを移動させ、前記焦点調節レンズを移動させた後、前記第1信号の最大値が前記第1閾値未満であると前記焦点調節レンズを移動させる焦点調節装置。
  4. 請求項1から3の何れか1項に記載された焦点検出装置であって、
    前記制御部は、前記第1信号の最大値が第1閾値未満であり、かつ、前記第2信号の値の変化が第2閾値未満であると前記焦点調節レンズを移動させない焦点調節装置。
  5. 請求項1から4の何れか1項に記載された焦点検出装置であって、
    前記制御部は、前記第1信号の最大値が前記第1閾値未満であると前記焦点調節レンズを移動させ、前記焦点調節レンズを移動させた後、前記第1信号の最大値が前記第1閾値未満であり、かつ、前記第2信号の値の変化が前記第2閾値未満であると前記焦点調節レンズを移動させない焦点調節装置。
  6. 請求項1から5の何れか1項に記載された焦点検出装置であって、
    前記第2信号は、前記光学系の合焦位置を検出するための評価値である焦点調節装置。
  7. 請求項1から6の何れか1項に記載された焦点検出装置であって、
    前記制御部は、前記焦点調節レンズを移動させると、ウォブリング及びサーチの少なくとも一方を用いて前記光学系の合焦位置の検出する焦点検出装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の焦点調節装置を備える撮像装置。
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