以下では、図面を参照しながら、本発明に係る各実施例について説明する。
<第一実施例>
図1および図2を参照し、本実施例における制御システム100を説明する。制御システム100は、人に所持され加速度を検出する第1携帯機器10および第2携帯機器20と、車両Cに設けられ、第1携帯機器10および第2携帯機器20が検出したそれぞれの加速度に関する情報を無線通信により受信し、所定の制御内容を行う制御装置30と、を備える。第1携帯機器10および第2携帯機器20は、同一人物に所持されることを前提としている。
第1携帯機器10は、たとえば時計のような形態をした人の身体に身に着けるウェアラブル機器であり、第2携帯機器20は、たとえば携帯電話機(所謂スマートフォン)のような衣服のポケットなどに入れて所持する携帯機器である。もちろん、これらに限定されることはなく、第1携帯機器10は、指にはめる指輪であってもよいし、第2携帯機器20は、ポケットなどに入れられる車両Cを遠隔操作するための電子キー(所謂FOBキー)であってもよく、それぞれの携帯機器は、使用者の所定の部分に所持されることで、所定の動作による加速度を検出するようになっていればよい。
第1携帯機器10は、第1動作検出部11と第1通信部12を備え、第2携帯機器20は、第2動作検出部21と第2通信部22を備える。第1動作検出部11および第2動作検出部21は、腕やポケットなどの所持する部分において、3軸方向(XYZ座標系におけるX軸、Y軸、Z軸)の加速度を検出し電圧値等により出力する加速度センサである。加速度センサには、機械式、光学式、半導体式のもの等があるが、第1携帯機器10や第2携帯機器20に内蔵でき、使用者の腕の動作や歩行に基づくこれら携帯機器への加速度の変化を検出できるものであればいずれの加速度センサでも採用可能である。第1動作検出部11および第2動作検出部21は、それぞれ第1通信部12および第2通信部22に検出した加速度に関する情報を伝達する。なお、本実施例における加速度に関する情報は、所持している使用者の動作を示す3軸方向の加速度の時系列的データである。
第1通信部12と第2通信部22は、無線通信可能な状態であり、本実施例では、第1通信部12から第2通信部22に第1動作検出部11が検出した加速度に関する情報を送信し、第2通信部22は、第1通信部12が送信した加速度に関する情報を受信する。第1通信部12と第2通信部22の間の無線通信の方式は、特に限定されず、両携帯機器は同一人物が所持するので、数10センチメートルから数メートルの近距離通信が可能であればよい。たとえば、Bluetooth(登録商標)などの通信方式で、事前にペアリングを行って通信可能な状態にしておくことが好ましい。第2通信部22は、第1通信部12から受信した加速度に関する情報および第2動作検出部21から伝達された加速度に関する情報を制御装置30に対して送信する。
制御装置30は、第2携帯機器20の第2通信部22と通信を行う制御通信部32と、制御通信部32から両携帯機器からの加速度に関する情報を伝達される第1判断部60および第2判断部70と、所定の加速度に関する情報を記憶する第1記憶部40および第2記憶部50と、第1判断部60および第2判断部70の判断に基づき所定の制御内容を行う制御部31と、を備える。制御通信部32と第2通信部22の間の通信方式は、両携帯機器を所持する使用者の動作(ジェスチャ)は車両Cの比較的近傍で行われることを前提とするので、数10センチメートルから10数メートルの距離を到達する通信方式であれば特に限定されることはなく、第1通信部12と第2通信部22の間の通信方式と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
第1判断部60および第2判断部70は、制御通信部32から伝達されたた加速度に関する情報を第1記憶部40と第2記憶部50に記憶されている情報と比較して、同一または近似の判断を行う。第1記憶部40は、第1携帯機器10が検出する加速度に関する情報の第1パターンを記憶し、第2記憶部50は、第2携帯機器20が検出する加速度に関する情報の第2パターンを記憶している。
両記憶部は、制御部31が行う所定の制御内容に対応して使用者が行う動作(ジェスチャ)の3軸方向の加速度パターンを記憶している。たとえば、車両Cのドアの解錠を行うという所定の制御内容に対応して、第1記憶部40には第1携帯機器10が検出する加速度に関する情報の第1パターンが記憶され、第2記憶部50には第2携帯機器20が検出する加速度に関する情報の第2パターンが記憶されている。所定の制御内容とは、使用者が動作により車両Cに対して行う制御の内容であり、たとえば、ドアの施解錠、ドアの開扉/閉扉、エンジンの始動など、通常車両Cを遠隔から制御する携帯機に設けられた機能の内容であってもよい。
たとえば、第1携帯機器10が腕時計型のウェアラブル機器で、第2携帯機器20がポケットに入った携帯電話機(スマートフォン)である場合を例に説明する。使用者は、ドアの解錠を示す動作として、歩行しながら手首を縦方向に細かく振る動作を予め第1記憶部40と第2記憶部50に記憶させる。この場合、第1記憶部40には、縦方向に細かく振動する加速度パターンが記憶され、第2記憶部50には、縦方向に歩行サイクルのゆっくりとした小さく振動する加速度パターンが記憶される。
使用者が、第2携帯機器20と制御装置30の通信が通ずる範囲内で、歩行しながら手首を縦方向に細かく振る動作を行うと、第1携帯機器10は、手首を縦方向に振る動作の加速度を検出して、検出した加速度に関する時系列的な情報を第1通信部12を通して第2携帯機器20の第2通信部22へ送信する。それと共に、第2携帯機器20は、歩行する動作の加速度を検出して、検出した加速度に関する時系列的な情報を第2通信部22へ伝達し、第2通信部22は、第1携帯機器10の加速度に関する情報および第2携帯機器20の加速度に関する情報を取得すると、両方の情報を制御装置30の制御通信部32へ送信する。
第1判断部60は、第1携帯機器10の加速度に関する情報を制御通信部32から取得し、第1記憶部40に記憶されている第1携帯機器10の加速度に関する情報の複数の第1パターンと比較する。第1携帯機器10が着けられている手首を振る動作は、第1記憶部40に予め記憶されているので、第1携帯機器10が検出した加速度に関する情報は、複数の第1パターンの中の1つと同一または近似されていると判断される。なお、第1携帯機器10または第2携帯機器20が検出した加速度に関する時系列的な情報が、第1パターンまたは第2パターンの加速度に関する情報と近似しているとは、時系列的な差分の積分が所定の大きさ以下であることを言う。仮に、使用者が手首を横に振る動作を行った場合、当該第1パターンの加速度に関する情報とは近似しない。
また、第2判断部70は、第2携帯機器20の加速度に関する情報を制御通信部32から取得し、第2記憶部50に記憶されている第2携帯機器20の加速度に関する情報の複数の第2パターンと比較する。ポケットに入っている第2携帯機器20が受ける歩行動作による加速度に関する情報は、第2記憶部50に予め記憶されているので、第2携帯機器20が検出した加速度に関する情報は、複数の第2パターンの中の1つと同一または近似されていると判断される。仮に、使用者が立ち止まっていた場合、当該第2パターンの加速度に関する情報とは近似しない。
制御部31は、第1携帯機器10が検出した加速度に関する情報を第1判断部60が第1パターンと同一または近似であると判断し、かつ、第2携帯機器20が検出した加速度に関する情報を第2判断部70が第2パターンと同一または近似であると判断した場合、車両Cのドアの解錠という所定の制御内容を行う。仮に、使用者が歩行しながら手首を横に振る動作を行った場合、第2判断部70では複数の第2パターンの中の1つと同一または近似と判断されるが、第1判断部60では近似するとの判断は得られない。この場合は、車両Cのドアの解錠という所定の制御内容を行わない。
また、仮に、使用者が歩行せず立ち止まった状態で手首を縦に振る動作を行った場合、第1判断部60では複数の第1パターンの中の1つと同一または近似と判断されるが、第2判断部70では近似するとの判断は得られない。この場合も、車両Cのドアの解錠という所定の制御内容を行わない。このように、両携帯機器が検出した加速度に関する情報がそれぞれ所定の情報と同一または近似の場合に所定の制御内容を行うことで、意図しない動作による誤った制御を抑制すると共に、意図する動作を的確に検出する制御システム100を提供することができる。また、制御装置30が、取得した加速度情報が事前に記憶した加速度情報と同一または近似するか否かの判断を行うことで、携帯機器側に記憶や判断する機能を備える必要がない。
図2が示す制御システム100の制御フローチャートを参照し、制御システム100の制御について説明する。なお、フローチャートにおけるSは、ステップを意味する。本実施例では、第1携帯機器10と第2携帯機器20とは、Bluetoothにおけるペアリングを予め設定しておき、通信可能な状態であることを前提としている。
第1携帯機器10は、S100において、第2携帯機器20とペアリングがなされているか否かを確認し、ペアリングを確認できない場合はペアリングが確認できるまで待機する。また、同様に、第2携帯機器20は、S130において、第1携帯機器10とペアリングがなされているか否かを確認し、ペアリングを確認できない場合はペアリングが確認できるまで待機する。ペアリングを確認できた場合には、第1携帯機器10の第1動作検出部11は、S102において、加速度を検出したか否かを確認する。加速度を検出しない場合は検出するまで待機する。第1動作検出部11が加速度を検出した場合第1通信部12に加速度に関する情報を伝達し、第1通信部12は、S104において、第2携帯機器20の第2通信部22に第1携帯機器10の加速度に関する情報を送信する。
第2携帯機器20の第2通信部22は、S132において、第1通信部12から第1携帯機器10で検出した加速度に関する情報を受信したか否かを確認する。第1携帯機器10から加速度に関する情報を受信しない場合は受信するまで待機する。受信した場合、第2動作検出部21は、S134において、加速度を検出したか否かを確認する。加速度を検出しない場合は、第2携帯機器20は、S138において、所定時間の間検出するまで待機する。
この所定時間の間に第2動作検出部21が加速度を検出しない場合、適切な動作が行われなかったものとして何もせずに終了する。第2動作検出部21が所定時間内に加速度を検出した場合第2通信部22に加速度に関する情報を伝達し、第2通信部22は、S136において、制御装置30の制御通信部32へ、第1携帯機器10の加速度に関する情報および第2携帯機器20の加速度に関する情報を送信する。なお、本実施例では、説明簡略化のため、第2携帯機器20が第1携帯機器10の加速度に関する情報の受信を待機する例を述べたが、これに限定されず、逆に第1携帯機器10が第2携帯機器20の加速度に関する情報の受信を待機することでもよいし、両方が互いに待機することでもよい。
制御装置30の制御通信部32は、S160において、第1携帯機器10の加速度に関する情報および第2携帯機器20の加速度に関する情報を受信するか否かを待機している。受信した場合には、第1判断部60は、S162において、第1携帯機器10の加速度に関する情報が第1記憶部40に記憶されている加速度に関する情報の第1パターンのいずれかと同一または近似しているか否かを確認する。両者が同一も近似もしていない場合、制御部31は、S168において、制御禁止として、所定の制御内容を行わない。
両者が同一または近似している場合は、第2判断部70は、S164において、第2携帯機器20の加速度に関する情報が第2記憶部50に記憶されている加速度に関する情報の第2パターンのいずれかに同一または近似しており、該当した第2パターンの加速度に関する情報に対応する所定の制御内容が該当した第1パターンの加速度に関する情報に対応する所定の制御内容と一致しているか否かを確認する。両方の加速度に関する情報が同一も近似もしていない場合、または両方の対応する所定の制御内容が一致しない場合、S168において、制御禁止として、所定の制御内容を行わない。
第1携帯機器10の加速度に関する情報が第1記憶部40に記憶されている加速度に関する情報の第1パターンのいずれかと同一または近似している場合および第2携帯機器20の加速度に関する情報が第2記憶部50に記憶されている加速度に関する情報の第2パターンのいずれかと同一または近似している場合であって、該当した第2パターンの加速度に関する情報に対応する所定の制御内容が該当した第1パターンの加速度に関する情報に対応する所定の制御内容と一致した場合、制御部31は、S166において、制御許可として、ドアの解錠などの一致した所定の制御内容を行う。このように、2つの携帯機器が検出した加速度に関する情報が、それぞれ事前に設定された所定の情報と同一または近似の場合に所定の制御内容を行うことで、意図しない動作による誤った制御を抑制すると共に、意図する動作を的確に検出する制御システム100を提供することができる。
<第二実施例>
図3および図4を参照し、本実施例における制御システム100Aを説明する。なお、重複記載を避けるため、上記実施例と同じ構成要素には同じ符号を付し、異なる点を中心に説明する。制御システム100Aは、人に所持され加速度を検出する第1携帯機器10Aおよび第2携帯機器20Aと、車両Cに設けられ、第1携帯機器10Aおよび第2携帯機器20Aが検出したそれぞれの加速度に関する情報を無線通信により受信し、所定の制御内容を行う制御装置30Aと、を備える。
第1携帯機器10Aは、第1動作検出部11と第1通信部12Aを備え、第2携帯機器20Aは、第2動作検出部21と第2通信部22Aを備える。第1動作検出部11および第2動作検出部21は、それぞれ第1通信部12Aおよび第2通信部22Aに検出した加速度に関する情報を伝達する。なお、本実施例における加速度に関する情報は、所持している使用者の動作を示す3軸方向の加速度の時系列的データである。
第1通信部12Aと第2通信部22Aは、無線通信可能な状態であるが、本実施例では、第1通信部12Aは、直接制御装置30Aへ第1動作検出部11が検出した加速度に関する情報を送信し、第2通信部22Aは、直接制御装置30Aへ第2動作検出部21が検出した加速度に関する情報を送信する。
制御装置30Aは、第1携帯機器10Aの第1通信部12Aおよび第2携帯機器20Aの第2通信部22Aと通信を行う制御通信部32Aと、制御通信部32Aから両携帯機器からの加速度に関する情報を伝達される第1判断部60および第2判断部70と、所定の加速度に関する情報を記憶する第1記憶部40および第2記憶部50と、第1判断部60および第2判断部70の判断に基づき所定の制御内容を行う制御部31と、を備える。制御通信部32Aと第1通信部12Aおよび第2通信部22Aの間の通信方式は、両携帯機器を所持する使用者の動作(ジェスチャ)は車両Cの比較的近傍で行われることを前提とするので、数10センチメートルから10数メートルの距離を到達する通信方式であれば特に限定されることはない。
図4が示す制御システム100Aの制御フローチャートを参照し、制御システム100Aの制御について説明する。本実施例でも、第1携帯機器10Aと第2携帯機器20Aとは、Bluetoothにおけるペアリングを予め設定しておき、通信可能な状態であることを前提としている。
第1携帯機器10Aは、S200において、第2携帯機器20Aとペアリングがなされているか否かを確認し、ペアリングを確認できない場合はペアリングが確認できるまで待機する。また、同様に、第2携帯機器20Aは、S230において、第1携帯機器10Aとペアリングがなされているか否かを確認し、ペアリングを確認できない場合はペアリングが確認できるまで待機する。第1携帯機器10Aでペアリングを確認できた場合には、第1携帯機器10Aの第1動作検出部11は、S202において、加速度を検出したか否かを確認する。加速度を検出しない場合は検出するまで待機する。第1動作検出部11が加速度を検出した場合第1通信部12Aに加速度に関する情報を伝達し、第1通信部12Aは、S204において、制御装置30Aの制御通信部32Aに第1携帯機器10Aの加速度に関する情報を送信する。
第2携帯機器20Aでペアリングを確認できた場合には、第2携帯機器20Aの第2動作検出部21は、S232において、加速度を検出したか否かを確認する。加速度を検出しない場合は検出するまで待機する。第2動作検出部21が加速度を検出した場合第2通信部22Aに加速度に関する情報を伝達し、第2通信部22Aは、S234において、制御装置30Aの制御通信部32Aに第2携帯機器20Aの加速度に関する情報を送信する。
制御装置30Aの制御通信部32Aは、S260において、第1通信部12Aからの第1携帯機器10Aの加速度に関する情報または第2通信部22Aからの第2携帯機器20Aの加速度に関する情報を受信することを待機している。いずれか一方を受信した場合、制御通信部32Aは、S262において、受信していない他方の加速度に関する情報を受信するか否か確認する。他方の加速度に関する情報を受信しない場合、制御装置30Aは、S272において、所定時間の間受信するまで待機する。
この所定時間の間に制御装置30Aが他方の加速度に関する情報を受信しない場合、適切な動作が行われなかったものとして何もせずに終了する。制御装置30Aの制御通信部32Aが所定時間内に他方の加速度に関する情報を受信した場合、第1判断部60は、S264において、第1携帯機器10Aの加速度に関する情報が第1記憶部40に記憶されている加速度に関する情報の複数の第1パターンのいずれかと同一または近似しているか否かを確認する。両者が同一も近似もしていない場合、制御部31は、S270において、制御禁止として、所定の制御内容を行わない。
両者が同一または近似している場合は、第2判断部70は、S266において、第2携帯機器20Aの加速度に関する情報が第2記憶部50に記憶されている加速度に関する情報の複数の第2パターンのいずれかに同一または近似しており、該当した第2パターンの加速度に関する情報に対応する所定の制御内容が該当した第1パターンの加速度に関する情報に対応する所定の制御内容と一致しているか否かを確認する。両方の加速度に関する情報が同一も近似もしていない場合、または両方の対応する所定の制御内容が一致しない場合、S270において、制御禁止として、所定の制御内容を行わない。
第1携帯機器10Aの加速度に関する情報が第1記憶部40に記憶されている加速度に関する情報の複数の第1パターンのいずれかと同一または近似している場合および第2携帯機器20Aの加速度に関する情報が第2記憶部50に記憶されている加速度に関する情報の複数の第2パターンのいずれかと同一または近似している場合であって、該当した第2パターンの加速度に関する情報に対応する所定の制御内容が該当した第1パターンの加速度に関する情報に対応する所定の制御内容と一致した場合、制御部31は、S268において、制御許可として、ドアの解錠などの一致した所定の制御内容を行う。
このように、2つの携帯機器が検出した加速度に関する情報が、それぞれ事前に設定された所定の情報と同一または近似の場合に所定の制御内容を行うことで、意図しない動作による誤った制御を抑制すると共に、意図する動作を的確に検出する制御システム100Aを提供することができる。なお、本実施例の制御システム100Aは、加速度を検出する2つの携帯機器からそれぞれの加速度情報を直接受信することで、携帯機器同士の通信は不要であり、システムを容易に構築することができる。
<第三実施例>
図5および図6を参照し、本実施例における制御システム100Bを説明する。なお、重複記載を避けるため、上記実施例と同じ構成要素には同じ符号を付し、異なる点を中心に説明する。制御システム100Bは、人に所持され加速度を検出する第1携帯機器10および第2携帯機器20Bと、車両Cに設けられ、第1携帯機器10および第2携帯機器20Bが検出したそれぞれの加速度に関する情報を無線通信により受信し、所定の制御内容を行う制御装置30Bと、を備える。
第1携帯機器10は、第1動作検出部11と第1通信部12を備える。第2携帯機器20Bは、第2動作検出部21Bと、第1通信部12から第1携帯機器10の加速度に関する情報を受信すると共に第1携帯機器10の加速度に関する情報および第2携帯機器20Bの加速度に関する情報を制御装置30Bへ送信する第2通信部22Bと、第2通信部22Bから第1携帯機器10の加速度に関する情報を取得して判断する第1判断部60Bと、第2動作検出部21Bが検出した加速度に関する情報を伝達されて判断する第2判断部70Bと、所定の加速度に関する情報を記憶する第1記憶部40および第2記憶部50と、を備える。
第2動作検出部21Bは、第2判断部70Bに検出した加速度に関する情報を伝達する。第2判断部70Bは、第2携帯機器20Bの加速度に関する情報を伝達されると、第2記憶部50に記憶されている第2携帯機器20Bの加速度に関する情報の複数の第2パターンと比較する。第2記憶部50に伝達された加速度に関する情報が予め記憶されている場合、第2携帯機器20Bが検出した加速度に関する情報は、複数の第2パターンの中の1つと同一または近似していると判断される。
第1携帯機器10の加速度に関する情報は、第1通信部12から第2通信部22Bに送信される。第2通信部22Bが受信した第1携帯機器10の加速度に関する情報は、第1判断部60Bに伝達される。第1判断部60Bは、第1携帯機器10の加速度に関する情報を第2通信部22Bから取得すると、第1記憶部40に記憶されている第1携帯機器10の加速度に関する情報の複数の第1パターンと比較する。第1携帯機器10の加速度に関する情報が予め記憶されている場合、第1携帯機器10が検出した加速度に関する情報は、複数の第1パターンの中の1つと同一または近似されていると判断される。なお、本実施例における第1通信部12および第2通信部22Bに送信される加速度に関する情報は、所持している使用者の動作を示す3軸方向の加速度の時系列的データである。
第1判断部60Bおよび第2判断部70Bにおいて、それぞれ同一または近似されていると判断された場合には、第2通信部22Bは、制御装置30Bの制御通信部32Bに第1携帯機器10および第2携帯機器20Bの加速度に関する情報を送信する。なお、この際、第2通信部22Bが送信する第1携帯機器10および第2携帯機器20Bの加速度に関する情報とは、使用者の動作を示す3軸方向の加速度の時系列的データではなく、それぞれ同一または近似されていると判断された結果のみを示すものであってもよい。この結果を受信した制御通信部32Bは、制御部31Bに伝達し、制御部31Bは、判断に基づき所定の制御内容を行う。なお、それぞれ同一または近似されていると判断されなかった場合には、第2通信部22Bは、制御通信部32Bに対して何も送信しなくてもよいし、それぞれ同一または近似していると判断されなかった旨の信号を送信してもよい。
このように、本実施例における制御システム100Bでは、加速度を検出する2つの携帯機器の一方に加速度情報を集約した後、制御装置30Bが両方の加速度情報を受信することで、第2携帯機器20Bがネットワークを通じて高度な情報や機能を使用できるような場合にはより柔軟な制御を行うことができる。なお、第1記憶部40や第2記憶部50に記憶されている加速度パターンが膨大になった場合、ネットワークを介して当該加速度パターンにアクセスできるクラウドサーバ上に配置することもできる。さらに、この場合、第1判断部60Bおよび第2判断部70Bもクラウドサーバ上に配置し、第2携帯機器20Bは、クラウドサーバが判断した結果に基づいて車両を制御してもよい。また、加速度を検出する2つの携帯機器の一方が、取得した加速度情報が事前に記憶した加速度情報と同一または近似するか否かの判断を行うことで、制御装置30B側で判断する必要がなくなり、従来の制御装置においても適用可能となる。
図6が示す制御システム100Bの制御フローチャートを参照し、制御システム100Bの制御について説明する。本実施例では、第1携帯機器10と第2携帯機器20Bとは、Bluetoothにおけるペアリングを予め設定しておき、通信可能な状態であることを前提としている。
第1携帯機器10は、S300において、第2携帯機器20Bとペアリングがなされているか否かを確認し、ペアリングを確認できない場合はペアリングが確認できるまで待機する。また、同様に、第2携帯機器20Bは、S330において、第1携帯機器10とペアリングがなされているか否かを確認し、ペアリングを確認できない場合はペアリングが確認できるまで待機する。ペアリングを確認できた場合には、第1携帯機器10の第1動作検出部11は、S302において、加速度を検出したか否かを確認する。加速度を検出しない場合は検出するまで待機する。第1動作検出部11が加速度を検出した場合第1通信部12に加速度に関する情報を伝達し、第1通信部12は、S304において、第2携帯機器20Bの第2通信部22Bに第1携帯機器10の加速度に関する情報を送信する。
第2携帯機器20Bの第2通信部22Bは、S332において、第1通信部12から第1携帯機器10で検出した加速度に関する情報を受信したか否かを確認する。第1携帯機器10から加速度に関する情報を受信しない場合は受信するまで待機する。受信した場合、第2動作検出部21Bは、S334において、加速度を検出したか否かを確認する。加速度を検出しない場合は、第2携帯機器20Bは、S342において、所定時間の間検出するまで待機する。
この所定時間の間に第2動作検出部21Bが加速度を検出しない場合、適切な動作が行われなかったものとして何もせずに終了する。第2動作検出部21Bが所定時間内に加速度を検出した場合、第1判断部60Bは、S336において、第2通信部22Bから取得した第1携帯機器10の加速度に関する情報が第1記憶部40に記憶されている加速度に関する情報の複数の第1パターンのいずれかと同一または近似しているか否かを確認する。両者が同一も近似もしていない場合、第2通信部22Bは何もせずに終了する。
両者が同一または近似している場合は、第2判断部70Bは、S338において、第2携帯機器20Bの加速度に関する情報が第2記憶部50に記憶されている加速度に関する情報の複数の第2パターンのいずれかに同一または近似しており、該当した第2パターンの加速度に関する情報に対応する所定の制御内容が該当した第1パターンの加速度に関する情報に対応する所定の制御内容と一致しているか否かを確認する。両方の加速度に関する情報が同一も近似もしていない場合、または両方の対応する所定の制御内容が一致しない場合、第2通信部22Bは何もせずに終了する。
両方の加速度に関する情報が同一または近似しておりかつ両方の対応する所定の制御内容が一致している場合、第2通信部22Bは、S340において、一致した所定の制御内容を制御できる旨の制御許可要求信号を制御通信部32Bへ送信する。制御通信部32Bは、S360において、制御許可要求信号を受信するか否かを待機している。受信した場合には、制御部31Bは、S362において、一致した所定の制御内容の制御を許可し、制御を行う。このように、2つの携帯機器が検出した加速度に関する情報が、それぞれ事前に設定された所定の情報と同一または近似の場合に所定の制御内容を行うことで、意図しない動作による誤った制御を抑制すると共に、意図する動作を的確に検出する制御システム100Bを提供することができる。
また、加速度を検出する2つの携帯機器の一方に加速度情報を集約した後、制御装置30Bが両方の加速度情報を受信することで、第2携帯機器20Bがネットワークを通じて高度な情報や機能を使用できるような場合にはより柔軟な制御を行うことができる。なお、第1記憶部40や第2記憶部50に記憶されている加速度パターンが膨大になった場合、ネットワークを介して当該加速度パターンにアクセスできるクラウドサーバ上に配置することもできる。さらに、この場合、第1判断部60Bおよび第2判断部70Bもクラウドサーバ上に配置し、第2携帯機器20Bは、クラウドサーバが判断した結果に基づいて車両を制御してもよい。また、加速度を検出する2つの携帯機器の一方が、取得した加速度情報が事前に記憶した加速度情報と同一または近似するか否かの判断を行うことで、制御装置30B側で判断する必要がなくなり、従来の制御装置においても適用可能となる。
<第四実施例>
図7および図8を参照し、本実施例における制御システム100Cを説明する。なお、重複記載を避けるため、上記実施例と同じ構成要素には同じ符号を付し、異なる点を中心に説明する。制御システム100Cは、人に所持され加速度を検出する第1携帯機器10Cおよび第2携帯機器20Cと、車両Cに設けられ、第1携帯機器10Cおよび第2携帯機器20Cが検出したそれぞれの加速度に関する情報を無線通信により受信し、所定の制御内容を行う制御装置30Bと、を備える。
第1携帯機器10Cは、第1動作検出部11Cと、第1動作検出部11Cが検出した加速度に関する情報を伝達されて判断する第1判断部60Cと、所定の加速度に関する情報を記憶する第1記憶部40と、第2携帯機器20Cと通信を行う第1通信部12Cと、を備える。
第2携帯機器20Cは、第2動作検出部21Cと、第1通信部12Cから第1携帯機器10Cの加速度に関する情報を受信すると共に第1携帯機器10Cの加速度に関する情報および第2携帯機器20Cの加速度に関する情報を制御装置30Bへ送信する第2通信部22Cと、第2動作検出部21Cが検出した加速度に関する情報を伝達されて判断する第2判断部70Cと、所定の加速度に関する情報を記憶する第2記憶部50と、を備える。
第1動作検出部11Cおよび第2動作検出部21Cは、それぞれ第1判断部60Cおよび第2判断部70Cに検出した加速度に関する情報を伝達する。第1判断部60Cおよび第2判断部70Cは、それぞれの加速度に関する情報を伝達されると、第1記憶部40および第2記憶部50にそれぞれ記憶されている第1携帯機器10Cおよび第2携帯機器20Cの加速度に関する情報の複数の第1パターンおよび第2パターンと比較する。伝達された加速度に関する情報が予め記憶されている場合、第1携帯機器10Cおよび第2携帯機器20Cが検出した加速度に関する情報は、複数の第1パターンおよび第2パターンの中の1つと同一または近似されていると判断される。
第1携帯機器10Cの加速度に関する情報は、第1通信部12Cから第2通信部22Cに送信される。なお、この際、第1通信部12Cが送信する第1携帯機器10Cの加速度に関する情報とは、使用者の動作を示す3軸方向の加速度の時系列的データではなく、同一または近似されていると判断された結果のみを示すものであってもよい。また、第2携帯機器20Cの加速度に関する情報は、第1携帯機器10Cの加速度に関する情報と共に、第2通信部22Cから制御装置30Bに送信される。第2通信部22Cが送信する第2携帯機器20Cの加速度に関する情報も、同一または近似されていると判断された結果のみを示すものであってもよい。
これらの結果を受信した制御通信部32Bは、制御部31Bに伝達し、制御部31Bは、判断に基づき所定の制御内容を行う。なお、それぞれ同一または近似されていると判断されなかった場合には、第2通信部22Cは、制御通信部32Bに対して何も送信しなくてもよいし、それぞれ同一または近似していると判断されなかった旨の信号を送信してもよい。
このように、本実施例における制御システム100Cでは、加速度を検出する2つの携帯機器のそれぞれが加速度に関する情報を判断することで、両携帯機器がネットワークを通じて高度な情報や機能を使用できるような場合にはより柔軟な制御を行うことができる。また、加速度を検出する2つの携帯機器のそれぞれが、取得した加速度情報が事前に記憶した加速度情報と同一または近似するか否かの判断を行うことで、制御装置30B側で判断する必要がなくなり、従来の制御装置においても適用可能となる。
図8が示す制御システム100Cの制御フローチャートを参照し、制御システム100Cの制御について説明する。本実施例では、第1携帯機器10Cと第2携帯機器20Cとは、Bluetoothにおけるペアリングを予め設定しておき、通信可能な状態であることを前提としている。
第1携帯機器10Cは、S400において、第2携帯機器20Cとペアリングがなされているか否かを確認し、ペアリングを確認できない場合はペアリングが確認できるまで待機する。また、同様に、第2携帯機器20Cは、S430において、第1携帯機器10Cとペアリングがなされているか否かを確認し、ペアリングを確認できない場合はペアリングが確認できるまで待機する。ペアリングを確認できた場合には、第1携帯機器10Cの第1動作検出部11Cは、S402において、加速度を検出したか否かを確認する。加速度を検出しない場合は検出するまで待機する。
第1動作検出部11Cが加速度を検出した場合、第1判断部60Cは、S404において、検出した第1携帯機器10Cの加速度に関する情報が第1記憶部40に記憶されている加速度に関する情報の複数の第1パターンのいずれかと同一または近似しているか否かを確認する。両者が同一も近似もしていない場合、第1通信部12Cは何もせずに終了する。両者が同一または近似している場合は、第1通信部12Cは、S406において、両者が同一または近似している旨(OKの旨)と対応する所定の制御内容を第2携帯機器20Cに送信する。
第2携帯機器20Cの第2通信部22Cは、S432において、第1通信部12Cから第1携帯機器10Cで検出した加速度に関する情報、すなわちOKの旨を受信したか否かを確認する。第1携帯機器10Cから加速度に関する情報を受信しない場合は受信するまで待機する。受信した場合、第2動作検出部21Cは、S434において、加速度を検出したか否かを確認する。加速度を検出しない場合は、第2携帯機器20Cは、S440において、所定時間の間検出するまで待機する。
この所定時間の間に第2動作検出部21Cが加速度を検出しない場合、適切な動作が行われなかったものとして何もせずに終了する。第2動作検出部21Cが所定時間内に加速度を検出した場合、第2判断部70Cは、S436において、取得した第2携帯機器20Cの加速度に関する情報が第2記憶部50に記憶されている加速度に関する情報の複数の第2パターンのいずれかに同一または近似しており、該当した第2パターンの加速度に関する情報に対応する所定の制御内容が該当した第1パターンの加速度に関する情報に対応する所定の制御内容と一致しているか否かを確認する。両者が同一も近似もしていない場合または両方の対応する所定の制御内容が一致しない場合、第2通信部22Cは何もせずに終了する。
両方の加速度に関する情報が同一または近似しておりかつ両方の対応する所定の制御内容が一致している場合、第2通信部22Cは、S438において、一致した所定の制御内容を制御できる旨の制御許可要求信号を制御通信部32Bへ送信する。制御通信部32Bは、S460において、制御許可要求信号を受信するか否かを待機している。受信した場合には、制御部31Bは、S462において、一致した所定の制御内容の制御を許可し、制御を行う。このように、2つの携帯機器が検出した加速度に関する情報が、それぞれ事前に設定された所定の情報と同一または近似の場合に所定の制御内容を行うことで、意図しない動作による誤った制御を抑制すると共に、意図する動作を的確に検出する制御システム100Cを提供することができる。
また、加速度を検出する2つの携帯機器のそれぞれが加速度情報を判断した後、制御装置30Bが両方の加速度情報を受信することで、第1携帯機器10Cおよび第2携帯機器20Cがネットワークを通じて高度な情報や機能を使用できるような場合にはより柔軟な制御を行うことができる。また、加速度を検出する2つの携帯機器のそれぞれが、取得した加速度情報が事前に記憶した加速度情報と同一または近似するか否かの判断を行うことで、制御装置30B側で判断する必要がなくなり、従来の制御装置においても適用可能となる。
<第五実施例>
図9および図10を参照し、本実施例における制御システム100Dを説明する。なお、重複記載を避けるため、上記実施例と同じ構成要素には同じ符号を付し、異なる点を中心に説明する。制御システム100Dは、人に所持され加速度を検出する第1携帯機器10Dおよび第2携帯機器20Dと、車両Cに設けられ、第1携帯機器10Dおよび第2携帯機器20Dが検出したそれぞれの加速度に関する情報を無線通信により受信し、所定の制御内容を行う制御装置30Dと、を備える。
第1携帯機器10Dは、第1動作検出部11Cと、第1動作検出部11Cが検出した加速度に関する情報を伝達されて判断する第1判断部60Cと、所定の加速度に関する情報を記憶する第1記憶部40と、制御装置30Dと通信を行う第1通信部12Dと、を備える。
第2携帯機器20Dは、第2動作検出部21Cと、第2携帯機器20Dの加速度に関する情報を制御装置30Dへ送信する第2通信部22Dと、第2動作検出部21Cが検出した加速度に関する情報を伝達されて判断する第2判断部70Cと、所定の加速度に関する情報を記憶する第2記憶部50と、を備える。
第1携帯機器10Dの加速度に関する情報は、第1通信部12Dから制御装置30Dの制御通信部32Dに送信される。なお、この際、第1通信部12Dが送信する第1携帯機器10Dの加速度に関する情報とは、使用者の動作を示す3軸方向の加速度の時系列的データではなく、同一または近似されていると判断された結果のみを示すものである。また、第2携帯機器20Dの加速度に関する情報は、第2通信部22Dから制御通信部32Dに送信される。第2通信部22Dが送信する第2携帯機器20Dの加速度に関する情報も、同一または近似されていると判断された結果のみを示すものである。
第1通信部12Dと第2通信部22Dは、無線通信可能な状態であるが、本実施例では、第1通信部12Dは、直接制御装置30Dへ第1動作検出部11が検出した加速度に関する情報(同一または近似されていると判断された結果)および該当した第1パターンの加速度に関する情報に対応する所定の制御内容を送信し、第2通信部22Dは、直接制御装置30Dへ第2動作検出部21Cが検出した加速度に関する情報(同一または近似されていると判断された結果)および該当した第2パターンの加速度に関する情報に対応する所定の制御内容を送信する。制御装置30Dの制御通信部32Dは、第1携帯機器10Dおよび第2携帯機器20Dからそれぞれ同一または近似されていると判断された結果およびそれぞれの所定の制御内容を受信すると、制御部31Dにその旨を伝達し、制御部31Dは、両方の対応する所定の制御内容が一致している場合、当該所定の制御内容を制御する。
このように、2つの携帯機器が検出した加速度に関する情報が、それぞれ事前に設定された所定の情報と同一または近似の場合に所定の制御内容を行うことで、意図しない動作による誤った制御を抑制すると共に、意図する動作を的確に検出する制御システム100Dを提供することができる。また、本実施例における制御システム100Dでは、加速度を検出する2つの携帯機器のそれぞれが加速度に関する情報を判断することで、両携帯機器がネットワークを通じて高度な情報や機能を使用できるような場合にはより柔軟な制御を行うことができる。
図10が示す制御システム100Dの制御フローチャートを参照し、制御システム100Dの制御について説明する。本実施例では、第1携帯機器10Dと第2携帯機器20Dとは、Bluetoothにおけるペアリングを予め設定しておき、通信可能な状態であることを前提としている。
第1携帯機器10Dは、S500において、第2携帯機器20Dとペアリングがなされているか否かを確認し、ペアリングを確認できない場合はペアリングが確認できるまで待機する。また、同様に、第2携帯機器20Dは、S530において、第1携帯機器10Dとペアリングがなされているか否かを確認し、ペアリングを確認できない場合はペアリングが確認できるまで待機する。ペアリングを確認できた場合には、第1携帯機器10Dの第1動作検出部11Cおよび第2動作検出部21Cは、S502/S532において、加速度を検出したか否かを確認する。加速度を検出しない場合は検出するまで待機する。
第1動作検出部11Cが加速度を検出した場合、第1判断部60Cは、S504において、検出した第1携帯機器10Dの加速度に関する情報が第1記憶部40に記憶されている加速度に関する情報の複数の第1パターンのいずれかと同一または近似しているか否かを確認する。両者が同一も近似もしていない場合、第1通信部12Dは何もせずに終了する。両者が同一または近似している場合は、第1通信部12Dは、S506において、両者が同一または近似している旨(OKの旨)と対応する所定の制御内容を制御装置30Dに送信する。
第2動作検出部21Cが加速度を検出した場合、第2判断部70Cは、S534において、検出した第2携帯機器20Dの加速度に関する情報が第2記憶部50に記憶されている加速度に関する情報の複数の第1パターンのいずれかと同一または近似しているか否かを確認する。両者が同一も近似もしていない場合、第2通信部22Dは何もせずに終了する。両者が同一または近似している場合は、第2通信部22Dは、S536において、両者が同一または近似している旨(OKの旨)と対応する所定の制御内容を制御装置30Dに送信する。
制御装置30Dの制御通信部32Dは、S560において、第1通信部12Dからの第1携帯機器10Dの加速度に関する情報または第2通信部22Dからの第2携帯機器20Dの加速度に関する情報を受信することを待機している。いずれか一方を受信した場合、制御通信部32Dは、S562において、受信していない他方の加速度に関する情報を受信するか否か確認する。他方の加速度に関する情報を受信しない場合、制御装置30Dは、S566において、所定時間の間受信するまで待機する。
この所定時間の間に制御装置30Dが他方の加速度に関する情報を受信しない場合、適切な動作が行われなかったものとして何もせずに終了する。制御装置30Dの制御通信部32Dが所定時間内に他方の加速度に関する情報を受信した場合であって、該当した第1パターンの加速度に関する情報に対応する所定の制御内容と第2パターンの加速度に関する情報に対応する所定の制御内容とが一致している場合、制御部31Dは、S562において、一致した所定の制御内容の制御を行う。
このように、2つの携帯機器が検出した加速度に関する情報が、それぞれ事前に設定された所定の情報と同一または近似の場合に所定の制御内容を行うことで、意図しない動作による誤った制御を抑制すると共に、意図する動作を的確に検出する制御システム100Dを提供することができる。また、加速度を検出する2つの携帯機器のそれぞれが加速度情報を判断した後、制御装置30Dが両方の加速度情報を受信することで、第1携帯機器10Dおよび第2携帯機器20Dがネットワークを通じて高度な情報や機能を使用できるような場合にはより柔軟な制御を行うことができる。
なお、本発明は、例示した実施例に限定するものではなく、特許請求の範囲の各項に記載された内容から逸脱しない範囲の構成による実施が可能である。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。