JP6672805B2 - 波長可変干渉フィルター、電子部品、電子部品の製造方法、および電子機器 - Google Patents

波長可変干渉フィルター、電子部品、電子部品の製造方法、および電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、波長可変干渉フィルター、電子部品、電子部品の製造方法、および電子機器に関する。
従来、対向配置された一対の反射膜の間隔を静電引力によって調節し、その反射膜間の多重干渉によって、所望の波長の光を取り出す波長可変干渉フィルターが知られていた。この波長可変干渉フィルターの反射膜は、所望の波長の光を精度よく取り出すために、所定の反射率や面精度を備えている。
例えば、特許文献1には、一対の反射膜として、銀または銀合金の単層膜を用いた波長可変干渉フィルターが提案されている。
特開2012−220765号公報
しかしながら、特許文献1に記載の波長可変干渉フィルターでは、印加される熱負荷に起因して、場合によっては、反射膜を構成する銀または銀合金に変質が発生しやすくなるという課題があった。詳しくは、銀や銀合金は、例えば金などと比べて化学的な安定性が低く、原子が移動しやすい材質である。そのため、熱負荷や経時の影響によって原子が移動し、凝集が起こることで、反射膜の表面に微細な隆起が発生する可能性があった。反射膜の表面に微細な隆起が発生すると、反射膜の面精度および反射率の低下や乱反射の発生を招く。従って、銀または銀合金の反射膜の変質は、波長可変干渉フィルターの波長分解能などの光学的特性および品質を悪化させるおそれがあった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例]本適用例に係る波長可変干渉フィルターは、第1の基板と、第1の基板と対向する第2の基板と、第1の基板と第2の基板との間に配置された第1の反射膜と、第1の反射膜と第2の基板との間に配置された第2の反射膜と、を含み、第1の基板は光を透過させ、第1の反射膜は銀を含み、第1の基板が含む水酸基の濃度は、500ppm以下、または1000ppm以上であることを特徴とする。
本適用例によれば、第1の基板の水酸基濃度を所定の範囲とすることにより、銀を含む第1の反射膜における銀の凝集が抑制される。これによって、第1の反射膜が熱負荷や経時の影響を受けにくくなり、第1の反射膜の変質が抑えられて隆起の発生が抑制される。第1の反射膜における隆起の発生が抑えられることによって、第1の反射膜の反射率や面精度などの波長可変干渉フィルターの光学的特性および品質が、長期にわたって維持可能になる。すなわち、第1の反射膜の変質の発生を抑制することにより、信頼性が向上した波長可変干渉フィルターを提供することができる。
上記適用例に記載の波長可変干渉フィルターにおいては、第1の基板は石英基板であることが好ましい。
これによれば、第1の基板が含む水酸基の濃度を、容易に上記の範囲とすることができる。
上記適用例に記載の波長可変干渉フィルターにおいては、第1の基板が含む水酸基の濃度は、100ppm以下、または1000ppm以上であることが好ましい。
これによれば、第1の反射膜における銀の凝集がさらに抑制され、第1の反射膜表面における隆起の発生をより抑えることができる。
上記適用例に記載の波長可変干渉フィルターにおいては、第1の反射膜を覆う保護膜を有することが好ましい。
これによれば、第1の反射膜の表面が保護膜により保護されるため、第1の反射膜が外界(気相)から受ける影響を緩和することにより、第1の反射膜の変質を抑制することができる。
上記適用例に記載の波長可変干渉フィルターにおいては、保護膜が酸化インジウムガリウムを含むことが好ましい。
これによれば、第1の反射膜表面の保護が強化されて、外界の影響が更に緩和されるため、第1の反射膜の変色や変質を低減することができる。
上記適用例に記載の波長可変干渉フィルターにおいては、第1の反射膜の厚さが、10nm以上、60nm以下であることが好ましい。
これによれば、波長可変干渉フィルターに必要な透過率を確保した上で、緻密な膜が形成される。そのため、第1の基板と第1の反射膜との界面の保護が強化され、隆起の発生をさらに抑えることができる。
上記適用例に記載の波長可変干渉フィルターにおいては、第2の基板は石英基板であり、第2の反射膜は銀を含み、第2の基板が含む水酸基の濃度は、500ppm以下、または1000ppm以上であり、第2の反射膜を覆う保護膜を有することが好ましい。
これによれば、第2の反射膜における銀の凝集が抑制され、また第2の反射膜の保護が強化されるため、第2の反射膜表面における隆起の発生を低減することができる。これにより、波長可変干渉フィルターにおける信頼性がさらに向上する。
上記適用例に記載の電子部品は、上記波長可変干渉フィルターと、ベース基板と、ベース基板に対向して配置され、ベース基板との間に、波長可変干渉フィルターを収納するための収納部を形成する第1蓋部と、ベース基板および第1蓋部を接合する接合部材と、を備えることが好ましい。
これによれば、光学的特性や品質が安定した波長可変干渉フィルターを搭載することにより、信頼性が向上した電子部品を提供することができる。
上記適用例に記載の電子部品の製造方法は、接合部材を介して、ベース基板と第1蓋部とを配置して筐体を構成する工程と、接合部材を加熱して筐体を封止する工程と、を含むことが好ましい。
これによれば、熱負荷の影響を受けにくい第1の反射膜を備えているため、加熱される工程を含んでいても良好な光学的特性および品質を有する電子部品を製造できる。
上記適用例に記載の電子機器は、上記波長可変干渉フィルターを備えることが好ましい。
これによれば、光学的特性や品質が安定した波長可変干渉フィルターを備え、信頼性が向上した電子部品を用いた電子機器を提供することができる。
実施形態1に係る波長可変干渉フィルターの概略構成を示す平面図。 波長可変干渉フィルターの概略構成を示す断面図。 実施例に係る石英基板の条件および評価結果を示す図表。 水酸基濃度と隆起数の関係を示すグラフ図。 実施形態2に係る電子部品の概略構成を示す断面図。 電子部品の製造方法を示す概略断面図。 電子部品の製造方法を示す概略断面図。 電子部品の製造方法を示す概略断面図。 実施形態3に係るプリンターの概略構成を示す斜視図。 プリンターに搭載された分光器の概略構成を示す断面図。 プリンターの概略構成を示すブロック図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各層や各部材を認識可能な程度の大きさにするため、各層や各部材の尺度を実際とは異ならせしめている。
(実施形態1)
<波長可変干渉フィルターの構成>
本実施形態に係る波長可変干渉フィルターの構成について、図1および図2を参照して説明する。図1は波長可変干渉フィルターの概略構成を示す平面図である。図2は、図1における波長可変干渉フィルターを、A−Aで切断した断面図である。
図1に示した波長可変干渉フィルター5は、いわゆるファブリーペローエタロンであり、平面が略矩形の板状の光学部材である。波長可変干渉フィルター5は、第1の基板としての固定基板51と、固定基板51と対向する第2の基板としての可動基板52とを備えている。ここで、波長可変干渉フィルター5について、固定基板51または可動基板52の基板厚み方向から見た図1に示すような平面視を、以降、フィルター平面視と呼ぶ。また、フィルター平面視における、固定基板51および可動基板52の中心を、平面中心点Oとする。
固定基板51は、第1の反射膜としての固定反射膜54、電極配置溝511、反射膜設置部512などを有している。これらは、平面中心点Oを略中心として環状に設けられている。また、可動基板52は、第2の反射膜としての可動反射膜55、可動部521、可動部521を保持する保持部522などを有している。これらも、平面中心点Oを略中心として環状に設けられている。
また、固定基板51の一端側(辺C1−C2)は、可動基板52の基板端縁(辺C5−C6)よりも外側に突出している。可動基板52の一端側(辺C7−C8)は、固定基板51の基板端縁(辺C3−C4)よりも外側に突出しており、この突出部分によって電装面524が形成されている。
固定基板51および可動基板52は、光透過性を有する石英基板によって形成されている。この透光性によって、固定基板51側の外部から取り込まれる(入射する)光は、可動基板52側から取り出される(射出する)ことが可能となっている。
また、図2に示すように、固定基板51の外周部近傍には第1接合面513が、可動基板52の外周部近傍には第2接合面523が、それぞれ設けられている。第1接合面513と第2接合面523とは、接合膜53を介して接合されている。これにより、固定基板51と可動基板52とは一体となって、波長可変干渉フィルター5の筐体を構成している。接合膜53としては、例えば、オルガノポリシロキサンを主成分とするプラズマ重合膜を、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法などを用いて形成している。
上述したように、固定基板51には固定反射膜54が設けられ、可動基板52の可動部521には可動反射膜55が設けられている。固定反射膜54は、固定基板51の可動基板52に対向する面に配置され、可動反射膜55は、可動基板52の固定基板51に対向する面に配置されている。換言すると、固定反射膜54は、固定基板51と可動基板52との間に配置され、可動反射膜55は、固定反射膜54と可動基板52との間に配置されている。また、これらの固定反射膜54および可動反射膜55は、反射膜間ギャップG1の間隔をもって対向配置され、一対の反射膜を構成している。
また、波長可変干渉フィルター5には、反射膜間ギャップG1の寸法を調整するための、静電アクチュエーター56が設けられている。静電アクチュエーター56は、固定基板51側に設けられる第1電極としての固定電極561と、可動基板52側に設けられる第2電極としての可動電極562とを備えている。なお、固定電極561および可動電極562は、固定基板51および可動基板52の基板表面に接した構成としているが、この構成に限定されない。例えば、他の膜部材を介して設けられる構成であってもよい。
<固定基板>
固定基板51は、可動基板52に対向する対向面51Aと、対向面51Aとは反対側に外側面51Bとを有している。外側面51Bは光学面を構成しており、光の散乱や乱反射などによる光量損失、光の入射角および射出角の変動が抑制されている。
また、固定基板51は、例えば、厚さが600μmに調製された、石英ガラス製の石英基板を加工して形成されている。具体的には、固定基板51の対向面51Aには、エッチングによって、電極配置溝511および反射膜設置部512が形成されている。エッチング方法としては、既存の処理方法を採用することができる。例えば、フッ素化合物を用いたウェットエッチング処理、フッ素系ガスを用いたドライエッチング処理などが挙げられる。
電極配置溝511の溝の底面には、固定電極面511Aが配置されている。この固定電極面511Aには、静電アクチュエーター56を構成する固定電極561が設けられ、可動部521の可動電極562に対向している。固定電極561には、可動電極562との絶縁性を確保するために、可動電極562と対向する面に、絶縁膜が設けられていてもよい。
反射膜設置部512は略円柱状に形成され、可動基板52と対向する面(突出先端面)には、反射膜設置面512Aが設けられている。また、反射膜設置部512は、電極配置溝511から可動基板52側に突出して形成されているため、反射膜設置面512Aは、固定電極面511Aよりも可動基板52に近い位置にある。従って、固定電極561と可動電極562との距離を電極間ギャップG2とすると、電極間ギャップG2は反射膜間ギャップG1より大きな寸法で構成されている。
反射膜設置面512Aには、可動反射膜55と対向して固定反射膜54が設けられている。固定反射膜54および可動反射膜55としては、銀または銀合金の膜が適している。銀または銀合金の膜は、可視光域から近赤外域にわたる広い波長範囲において、高い反射特性を有している。従って、銀または銀合金の膜を固定反射膜54および可動反射膜55に用いることにより、所望の目標波長の光を、広い対象波長域から選択的に取り出すことが可能となる。
固定反射膜54の銀または銀合金の膜は、具体的には、既存のスパッタリング法などを用いて成膜した後、エッチング処理によって不要部分を除去して形成される。固定反射膜54の銀または銀合金の膜の厚さは、10nm以上、60nm以下とすることが好ましい。これらは、発明者らの光学特性のシミュレーション結果に基づくものであり、銀または銀合金の膜は厚いほど膜が緻密になり、変質などが起きにくくなる。銀または銀合金の膜の厚さを上記の範囲とすることにより、膜の緻密さを確保した上で、波長可変干渉フィルター用の反射膜に必要な光透過性を備えることができる。
ここで、本実施形態では、固定反射膜54として銀にサマリウム、銅、ビスマス、ネオジムなどを微量含む銀合金を用いている。
また、銀や銀合金の薄膜は、銀原子が移動しやすいため、それによって凝集が起きて膜に変質が発生することがある。そのため、固定反射膜54の表面に保護膜541を設けている。保護膜541としては、導電性および光透過性を有し、酸素や水などの分子を透過しにくい材料であればよく、特に限定されない。例えば、インジウム系酸化物、スズ系酸化物、および亜鉛系酸化物からなる群から選ばれる、少なくとも1種を含む膜からなる積層膜を用いることができる。具体的には、インジウム系酸化物としての酸化インジウムガリウム(InGaO)、酸化インジウムスズ(Snドープ酸化インジウム:ITO)、セリウムドープ酸化インジウム(ICO)、スズ系酸化物としての酸化スズ(SnO2)、亜鉛系酸化物としてのアルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)、ガリウムドープ酸化亜鉛(GZO)、酸化亜鉛(ZnO)などが挙げられる。また、インジウム系酸化物と亜鉛系酸化物からなるインジウム亜鉛酸化物(IZO:登録商標)なども用いることができる。これらを材料とする膜は、透明導電膜と呼ばれ、光透過性および導電性を備えている。
上述した材料は、酸化や硫化などの原因となるガスの透過を抑制する効果があり、耐熱性、光透過性などを備えていることから、反射膜の保護膜として適している。また、これらは、銀および銀合金との密着性や、光学膜としての信頼性も有している。中でも、InGaOは銀と反応しにくいため安定であり、保護膜に好適である。さらに、InGaOは、可視光域において概ね80%以上の高い透過率と、0.001Ω・cm以下の導電性とを有している。そのため、本実施形態では、保護膜541の材料としてInGaOを用いている。なお、保護膜541としてのInGaO膜は、具体的には、既存のスパッタリング法などを用いて成膜した後、エッチング処理によって不要部分を除去して形成される。
<可動基板>
可動基板52は、例えば、厚さが600μmに調製された石英ガラス製の石英基板に、エッチング加工を施して形成されている。加工の方法としては、上述した固定基板51と同様な方法を用いている。
可動基板52に設けられた可動部521は、保持部522よりも厚さが大きく形成され、可動基板52の厚さと同一寸法に形成されている。また、可動部521は、固定基板51に対向する面として、対向面52Aを有している。この対向面52Aには、固定反射膜54と反射膜間ギャップG1の距離をもって対向する可動反射膜55、および固定電極561と電極間ギャップG2の距離をもって対向する可動電極562が設けられている。また、可動基板52において、対向面52Aの反対側には外側面52Bが設けられている。外側面52Bは、固定基板51の外側面51Bと同様な光学面を構成している。
可動反射膜55は、上述した固定反射膜54と同様の銀合金を用いて、固定反射膜54と同様な方法で形成されている。また、固定反射膜54の表面に保護膜541を設けたのと同様に、可動反射膜55の表面に保護膜551を設けている。保護膜551は、保護膜541と同様にInGaOを用いて、保護膜541と同様な方法で形成されている。
保持部522は、可動部521よりも厚さが小さく、可動部521の周囲を囲うダイヤフラムを構成している。そのため、保持部522は、可動部521よりも撓みやすく、僅かな静電引力によって可動部521を固定基板51側へ変位させることが可能になっている。このように可動部521が変位した状態では、厚さが大きい可動部521の剛性が保持部522の剛性に勝るため、保持部522が撓んでも、可動部521の形状変化は抑制される。従って、可動部521に設けられた可動反射膜55においても、撓みは発生しにくく、一対の反射膜を構成する固定反射膜54と可動反射膜55とは、常に略平行状態が維持される構成となっている。ここで、本実施形態では、保持部522をダイヤフラム状としているが、これに限定されない。例えば、平面中心点Oを中心として、等角度間隔で配置された梁状の保持部が設けられた構成などであってもよい。
保持部522の外側には、基板外周部525が配置されている。この基板外周部525が固定基板51と対向する面には、第2接合面523が設けられている。第2接合面523は、上述したように、固定基板51の第1接合面513と、接合膜53を介して接合されている。
<固定基板および可動基板の平面配置>
図1に示すように、固定基板51のフィルター平面視において、電極配置溝511は、反射膜設置部512より大きな径寸法で構成されている。また、対向面51Aには、電極配置溝511から固定基板51の辺C3−C4まで連通する配線溝(図示せず)が設けられている。また、固定電極561は、平面中心点Oを略中心として環状に設けられている。この環状の形状としては、円環状や一部から引出電極が突出する形状、一部が欠けた形状、一部が分断された形状なども含まれる。
固定電極561の外周縁の一部には、固定引出電極563が設けられている。固定引出電極563は、電極配置溝511から辺C3−C4側に向かって設けられた配線溝に沿って引き出されている。さらに、配線溝には、可動基板52側に向かって突設されたバンプ部565Aが設けられ、固定引出電極563は、バンプ部565Aまで達している。また、固定引出電極563は、バンプ部565A上で可動基板52側に設けられた固定接続電極565に当接して電気的に接続されている。固定接続電極565は、配線溝に対向する領域から電装面524まで延びて、電装面524において固定電極パッド565Pを構成している。
ここで、固定電極561や固定引出電極563の電極材料としては、例えば、酸化インジウムスズ(Snドープ酸化インジウム:ITO)、チタンタングステンおよび金の薄膜積層体、クロムおよび金の薄膜積層体などを用いることができる。固定電極561や固定引出電極563は、例えば、蒸着法やスパッタリング法などを用いて形成された後、エッチングによって電極または配線としてパターニングされている。
可動基板52のフィルター平面視において、可動部521は、少なくとも反射膜設置部512の外周縁の径寸法よりも大きい径寸法にて、略円状に形成されている。また、可動電極562は、固定電極561と略同一形状となる環状に形成されている。上述した通り、この可動電極562は、固定電極561とともに静電アクチュエーター56を構成している。
さらに、可動基板52には、可動電極562の外周縁に接続された可動引出電極564が設けられている。可動引出電極564は、可動部521から配線溝に対向する領域に沿って、電装面524に亘って設けられており、電装面524において可動電極パッド564Pを構成している。また、上述したように、可動基板52に設けられた固定接続電極565は、バンプ部565Aを介して固定引出電極563に接続されている。可動電極562や可動引出電極564などの電極および配線の形成には、上述した固定基板51と同様な方法を用いている。
<石英基板の水酸基濃度>
固定基板51および可動基板52は、上述したように、光を透過可能な石英基板で構成されている。この石英基板に含まれる水酸基の濃度は、500ppm以下、または1000ppm以上としている。より好ましくは、100ppm以下、または1000ppm以上である。本実施形態においては、上記水酸基の濃度が、100ppm以下、または1000ppm以上の石英基板を用いている。上記の濃度範囲は、発明者らの実験結果に基づくものであり、石英基板を用いることによって、上記の濃度範囲とすることが容易となる。実験結果については、後述する実施例にて詳しく説明する。なお、本発明において濃度単位としてのppmは、質量ppmをいう。
ここで、石英基板に含まれる水酸基の濃度は、赤外分光法によって求めることができる。以下、その方法について説明する。
赤外分光法には、赤外分光光度計を用いる。赤外分光光度計としては、FT−IR(Fourier Transform Infrared Spectroscopy:フーリエ変換赤外分光光度計)が一般的に用いられる。FT−IRによって得られた、石英基板の赤外線吸収スペクトルにおける、特定波数の水酸基由来の吸収ピークの高さから、水酸基の濃度が算出可能である。
まず、FT−IRの試料室内を乾燥窒素によって十分に置換する(窒素パージ)。窒素パージは、装置内の赤外線光路において、大気に含まれる水分の影響を低減することを目的とする。従って、測定中も上記の窒素パージは継続する。
次いで、FT−IRの赤外線照射光路上の試料室に、試料としての石英基板を設置する。その後、上記の窒素パージを行ってから、石英基板の透過測定を実施する。具体的には、赤外線を光路上に照射し、石英基板を透過した透過光を検出器で受光することにより、測定を行う。これにより赤外線吸収スペクトルが得られる。ここで、上記測定の赤外線吸収スペクトルから、試料を設置せずに測定したブランクの赤外線吸収スペクトルを差し引いて、石英基板の赤外線吸収スペクトルとする。これは、窒素パージ後も微量に残存する大気中の水に由来する水酸基の分を排除するためである。
次に、得られた石英基板の赤外線吸収スペクトルにおいて、3600cm-1付近に出現する水酸基由来の、O−H伸縮の吸収ピークの高さ(吸光度)を求める。ここで、このピーク高さをA、水酸基の濃度をC(単位:ppm)、石英基板の厚さ寸法をL(cm)、モル吸光係数をε(単位:l/mol・cm)、水素の原子量をMH、酸素の原子量をMO、石英基板の密度をρとすると、式C=A/(L×ε)×(MO+MH)/ρ×103が成り立つ。上記式において、ε=77.5、MO=16、MH=1、ρ=2.2、およびAとLの数値を代入することにより、水酸基の濃度Cが得られる。
本実施形態では、気相合成法に分類される、直接法またはスート法のVAD(Vapor Axial-phase Deposition)法によって製造された石英ガラスを用いている。一般に、直接法で製造された石英ガラス中の水酸基の濃度は、概ね500ppm以上であり、VAD法では概ね200ppm以下となる。
<銀合金反射膜の評価>
次に、固定反射膜54および可動反射膜55として用いる、銀合金反射膜における変質(隆起)発生の評価方法を説明する。なお、この評価では、石英基板表面に形成した反射膜の変質を確認するため、波長可変干渉フィルターには組み込まずに、石英基板単体を試験片として評価を行った。
まず、上述した方法にて、水酸基の濃度が1039ppmであった石英基板を用い、この石英基板の表面に、反射膜として銀合金を26.6nmの厚さで成膜した。さらに、この反射膜の表面に、保護膜としてInGaOを積層して形成した。
次いで、この石英基板に対して、真空下、280℃で3時間の熱負荷を与えた。その後、走査型電子顕微鏡を用いて銀合金膜の表面の微細な隆起を観察した。具体的には、銀合金膜の表面を撮像し、画像にコントラスト調整を施した。これによって、上記の隆起は明点として表示される。そこで、この撮像画像において、石英基板の面積0.01mm2に相当する領域について、画像解析により明点(上記の隆起)を計数した。その結果、上記石英基板において、銀合金膜表面の隆起の発生数は0個であった。ここで、波長可変干渉フィルターの信頼性を確保するためには、上記評価における隆起の発生数は0個である必要がある。
以下に、本実施形態の波長可変干渉フィルターに係わる石英基板について、実施例と比較例とを示し、本実施形態の効果をより具体的に説明する。
<石英基板および反射膜の準備>
図3は、実施例および比較例の石英基板における、水酸基の濃度および反射膜の隆起の個数などの条件を示した図表である。
各実施例および各比較例の石英基板について、上述した方法により水酸基のピーク高さを求め、水酸基の濃度を算出した。水酸基濃度は、実施例1から実施例4が100ppm以下、実施例5から実施例8が1000ppm以上、比較例1から比較例6が500ppm超、1000ppm未満の区分に分かれている。ここで、これらの石英基板に用いた石英ガラスは、実施例1から実施例4がスート法(VDA法)、実施例5から実施例8、および比較例1から比較例6が直接法、によって製造されたものを用いている。
次いで、各実施例および各比較例の石英基板を用いて、上記実施形態と同一構成の銀合金の反射膜を形成した。また、保護膜についても、上記実施形態と同様にInGaOを積層して形成した。なお、実施例および比較例においても、上記実施形態と同様に、石英基板単体を試験片として評価を行った。
<反射膜の評価結果>
各実施例および各比較例の反射膜について、上記実施形態と同様に、熱負荷を印加して反射膜表面の隆起の個数を調査した。その結果を図3に示す。また、図4は、水酸基の濃度と隆起数との関係を示すグラフ図である。図4のグラフでは、図3の表に示した各実施例および各比較例のデータについて、横軸に水酸基の濃度、縦軸に隆起数をプロットしている。
図3に示したように、実施例1から実施例8の石英基板に形成した反射膜は、いずれも隆起の発生が0個であり、隆起の発生が抑制されていることがわかった。これに対して、比較例1から比較例6の石英基板に形成した反射膜では、いずれも多くの隆起の発生があり、信頼性が劣っていることが示された。
また、図4に示したように、水酸基の濃度が100ppm以下または1000ppm以上である実施例の範囲では、隆起の発生が見られない。これに対して、水酸基の濃度が500ppmを超え、1000ppm未満である比較例の範囲では、最大で800個近い隆起が発生している。このように、実施例に係る石英基板では変質が抑えられ、波長可変干渉フィルターとしても信頼性が向上するものであることが示された。
ここで、石英基板の水酸基の濃度が、100ppm以下または1000ppm以上であれば、銀合金の膜の変質が抑制され、隆起の発生が抑えられる機構について考察する。
銀合金は、銀自体が有する凝集しやすさ(凝集性)と、銀合金中の添加元素が凝集を抑制する作用(抑制性)とを備えていると考えられる。そのため、凝集性と抑制性との強弱によって隆起の発生しやすさが決まるが、さらに、そこへ石英基板の水酸基濃度が影響していると推察される。詳細な因果関係は検討中であるが、水酸基濃度の影響として、例えば、水酸基濃度が、100ppm以下では凝集性が減衰され、1000ppm以上では抑制性が強化されるといった影響が推測される。
以上に述べたように、本実施形態に係わる波長可変干渉フィルターによれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態の波長可変干渉フィルターによれば、銀合金の反射膜の表面における隆起の発生を抑制し、波長分解能などの光学的特性および品質が維持可能で、信頼性が向上した波長可変干渉フィルターを提供することができる。詳しくは、従来技術では、銀または銀合金の反射膜表面に隆起が発生するおそれがあったが、本実施形態によれば、石英基板の水酸基濃度を所定の範囲とすることによって、反射膜における銀の凝集が抑制される。そのため、反射膜が熱負荷や経時の影響を受けにくくなり、銀合金の変質が抑えられて上記隆起の発生が抑制される。これにより、波長可変干渉フィルターの反射膜における反射率や面精度が変化しにくくなり、長期にわたって波長分解能を安定に保つことができる。
また、反射膜の銀合金の膜の厚さを所定の範囲とすることによって、反射膜に必要な透過率を確保した上で、緻密な膜とすることができる。これにより、反射膜と石英基板との界面の保護が強化され、隆起の発生をより抑えることができる。
さらには、銀合金の反射膜をInGaOの保護膜で覆うことによって、反射膜の保護が強化されて変色や変質が低減される。これにより、反射膜の耐久性がより改善されて、波長可変干渉フィルターの信頼性が一層向上する。
(実施形態2)
<電子部品の構成>
本実施形態に係わる電子部品の構成について、図5を参照して説明する。図5は、波長可変干渉フィルターを備えた電子部品の概略構成を示す断面図である。なお、実施形態1と同一の構成部位については、同一の符号を使用し、重複する説明は省略する。
図5に示した電子部品200は、ベース基板としての収納用パッケージ100、第1蓋部30、接合部材22、波長可変干渉フィルター5、収納部2を有している。換言すれば、電子部品200は、内部の収納部2に波長可変干渉フィルター5が実装された、光学フィルターデバイスである。この電子部品200は、入射した光から、内蔵する波長可変干渉フィルター5によって、所望の波長の光を取り出して射出させる機能を有している。
収納用パッケージ100は、波長可変干渉フィルター5を収納する収納部2、基部10、側壁部20、第1蓋部30、開口部21、第2蓋部40などを備えている。
基部10には、波長可変干渉フィルター5と対向する領域に、光を透過させる円形の開口部21が形成されている。なお、開口部21の形状は円形に限定するものではなく、三角形、矩形、多角形、楕円形などや、これらを組み合わせた形状であってもよい。
電子部品200の形状は直方体である。また、基部10、第1蓋部30の平面形状は、略矩形としている。
基部10の外側面10s(波長可変干渉フィルター5が搭載される面とは反対側の面)には、外部接続端子16が設けられている。また、基部10の波長可変干渉フィルター5が搭載される面には、導電パターン14が設けられている。導電パターン14と外部接続端子16とは、基部10の内部に形成された配線パターン(図示せず)により、電気的に接続されている。
導電パターン14は、上述した、波長可変干渉フィルター5の固定電極パッド565Pおよび可動電極パッド564P(図1参照)と電気的に接続されている。これらの接続には、例えば、FPC(Flexible Printed Circuit)を適用して、銀ペースト、ACF(Anisotropic Conductive Film)などを用いることができる。これらの中でも、アウトガス成分が少ない銀ペーストを用いることが好ましい。また、FPCによる接続を用いずに、例えばワイヤーボンディングなどによる配線接続を採用してもよい。
側壁部20は、収納部2の側面部を構成する枠状体であり、例えば、積層セラミック基板によって構成されている。この側壁部20は、基部10に積層するように基部10と一体に成形されている。
第1蓋部30は、収納部2の底部に対向する天部を構成するガラス基板である。この第1蓋部30は、収納部2を覆うように、側壁部20に接合部材22を介して接合され、収納部2の天部を気密封止している。また、第2蓋部40は、開口部21を収納部2の外側から覆うガラス基板である。この第2蓋部40は、開口部21を形成する基部10の外側面10sに、接合部材23を介して接合され、開口部21を気密封止している。
換言すれば、収納部2は、基部10、側壁部20、第1蓋部30、第2蓋部40によって囲まれる空洞部を形成している。これにより、収納部2では、第1蓋部30および第2蓋部40によって気密状態が保たれている。
ここで、接合部材22,23による接合方法としては、例えば、低融点ガラス接合、ガラスフリット接合、ガラス封着、ろう付けなどが挙げられるが、この中でも低融点ガラス(ガラスペースト)を用いることが好ましい。ガラスペーストは、低融点ガラスに液体を添加してペースト状としたもので、低融点ガラスのガラス転移点を超える温度に加熱することにより接合が可能となる。ガラスペーストは、他の接合部材と比べて低温で接合できるため、本実施形態に適している。
開口部21の平面中心を通り、基部10に対して略垂直な直線を直線Bとすると、第1蓋部30および第2蓋部40の略平面中心は、直線B上に配置されている。また、波長可変干渉フィルター5の平面中心点Oも、この直線B上に位置するように構成されている。上記の配置により、第1蓋部30から光が入射し、波長可変干渉フィルター5により取り出された所定の波長の光が、第2蓋部40から射出される。
また、第1蓋部30および第2蓋部40は、ガラス基板に限定するものではなく、透過させる光の波長に応じて、石英、シリコン、ゲルマニウムなどを用いてもよい。
なお、電子部品200の外形寸法は特に限定されないが、例えば基部10の平面矩形の端辺が10mmを超える程度である。
<電子部品の製造方法>
次に、波長可変干渉フィルターを備えた電子部品の製造方法について、図6A、図6B、図6Cを参照して説明する。図6A、図6B、図6Cは、電子部品の製造方法を示す概略断面図である。
本実施形態の電子部品200の製造方法は、収納用パッケージ100および第1蓋部30を配置して電子部品200の筐体を構成する工程と、接合部材22を加熱して収納用パッケージ100を気密封止する工程とを含んでいる。
まず、収納用パッケージ100に、導電パターン14および外部接続端子16を形成する。また、第1蓋部30および第2蓋部40を所定の大きさに切断して準備する。次いで、図6Aに示すように、外側面10sの開口部21の周囲に、接合部材23としてガラスペースト(低融点ガラス)を塗布する。この塗布されたガラスペーストに第2蓋部40を圧着してガラスペーストを押し広げると共に、第2蓋部40と外側面10sとを位置合わせして仮接合する。その後、仮接合したガラスペーストを低融点ガラスのガラス転移点を超える温度に加熱して焼成し、第2蓋部40と外側面10sとを接合する。
次に、図6Bに示すように、収納部2に波長可変干渉フィルター5を収納して、搭載する。このとき、波長可変干渉フィルター5の外部端子としての固定電極パッド565Pおよび可動電極パッド564P(図1参照)と、導電パターン14とを電気的に接続して実装する。また併せて、波長可変干渉フィルター5を、接着剤などを用いて収納用パッケージ100に固定してもよい。
次に、図6Cに示すように、側壁部20と第1蓋部30との接合箇所に、接合部材22としてのガラスペースト(低融点ガラス)を塗布する。この塗布されたガラスペーストに第1蓋部30を圧着してガラスペーストを押し広げると共に、第1蓋部30と側壁部20とを位置合わせして仮接合する。その後、仮接合したガラスペーストを低融点ガラスのガラス転移点を超える温度に加熱して焼成し、第1蓋部30と側壁部20とを接合して気密封止する。このとき、波長可変干渉フィルター5にも上記の温度に近い熱が印加される。
ここで、上記の工程(接合工程)において、熱負荷がかかることにより、従来の銀または銀合金の反射膜では変質(微細な隆起)が発生しやすかった。本発明によれば、熱負荷が印可されても、銀合金の反射膜における隆起の発生を抑制することが可能である。
以上の工程を経て、波長可変干渉フィルター5は外界に対して気密封止され、図5に示した電子部品200が製造される。
なお、電子部品200の製造方法は、上記の工程に限定されるものではない。各工程の順序が逆であってもよく、二つの工程を並行して実施してもよい。例えば、ガラスペーストを焼成する工程は併合が可能であり、接合部材22および接合部材23の加熱は同時に実施してもよい。
以上に述べたように、本実施形態によれば、実施形態1での効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
本実施形態によれば、波長可変干渉フィルター5が電子部品200の内部に気密封止されるため、波長可変干渉フィルター5の光学的特性や品質が維持され、信頼性が向上した電子部品200を提供することができる。詳しくは、気密封止によって、波長可変干渉フィルター5が外界から遮断され、水や酸素などの影響を受けにくくなる。そのため、波長可変干渉フィルター5における、反射膜の銀の凝集が抑制され、加えて保護膜形成によって信頼性が向上する。さらに、電子部品200の製造時に印可される熱負荷に対しても、反射膜の隆起発生が抑えられる。これにより、電子部品200としての信頼性をも向上させることができる。
また、電子部品200の気密封止に低融点ガラスを用いているため、ガラス接合やろう付けと比べて比較的低温で接合が可能となる。そのため、接合工程において波長可変干渉フィルター5にかかる熱負荷が低減され、銀合金の反射膜の変質が抑制される。これにより、信頼性を向上させた電子部品と電子部品の製造方法とを、提供することができる。
(実施形態3)
<プリンターの構成>
次に、波長可変干渉フィルター5を備えた電子機器について、プリンターを例に挙げ、図7を参照して説明する。図7は、プリンターの概略構成を示す斜視図である。
図7に示した、プリンター300は、インクジェットプリンターである。インクジェットプリンターは、被印刷物上にインクの液滴を吐出して、画像などを印刷する電子機器である。
プリンター300は、搬送ユニット120、キャリッジ130、キャリッジ移動ユニット140、分光器170、制御ユニット150などを有している。分光器170は、キャリッジ130に載置され、内部に波長可変干渉フィルター5を搭載した電子部品200を有している。従って、プリンター300は、分光器170を備えることにより、印刷が実施された印刷部の色調を分光測定する機能を有している。さらに、測定した色調データを解析して、所望の色調に補正する機能も有している。
キャリッジ130の底面には分光器170と隣り合ってヘッドユニット(図示せず)が配置されている。このヘッドユニットの複数のノズルから、インクが液滴として吐出される。ヘッドユニットは、被印刷物としての媒体Aと対向して配置され、インクの液滴が媒体Aに着弾して印刷がなされる。また、キャリッジ130には、ヘッドユニットへインクを供給するための複数のインクカートリッジ161が搭載されている。このインクカートリッジ161には、異なる色種のインクが個別に収納されており、それらの微小な液滴を吐出することで、カラー画像の印刷を可能としている。また、インクカートリッジ161は、キャリッジ130に対して着脱自在であり、インク残量のなくなったものを交換可能としている。
また、キャリッジ130は、キャリッジ移動ユニット140に駆動されて、キャリッジガイド軸141上を往復運動が可能としている。これによって、キャリッジ130の底面に設置されたヘッドユニットも、往復運動が自在となっている。
搬送ユニット120は、搬送ローラー121を備えている。この搬送ローラー121は、媒体Aを搬送する機能を有している。具体的には、プリンター300背面の供給ユニット110から供給された媒体Aを、印刷が実行されるプラテン122上を搬送し、さらにはプリンター300の外部へ搬出する機能を有している。ここで、図7における媒体Aの搬送方向をY軸方向、キャリッジ130の往復運動方向と略平行で、Y軸方向と直交する方向をX軸方向、X軸方向およびY軸方向と直交するプリンター300の上下方向をZ方向と定義する。
分光器170は、ヘッドユニットと同様にプラテン122と対向して配置されている。従って、測定を実施する場合には、分光器170がプラテン122上の媒体Aと対向して位置する。さらに、キャリッジ移動ユニット140および搬送ユニット120によって、ヘッドユニットおよび分光器170は、媒体Aに対してX軸方向およびY軸方向へ相対的に走査が可能となっている。
また、制御ユニット150は、上述した機能を制御する制御部であって、キャリッジ130と配線131とを介して電気的に接続されている。そのため、ヘッドユニットに係る液滴吐出情報、インクカートリッジ161に係るインク量情報、分光器170に係る測色情報、キャリッジ移動ユニット140や搬送ユニット120の動作情報などが、双方の間で送受信可能な構成となっている。配線131としては、例えばFFC(Flexible Flat Cable)などを用いることができる。
なお、本実施形態では、インクカートリッジ161がキャリッジ130に搭載された、いわゆるオンキャリッジ型のプリンターを例に説明したが、これに限定されない。例えば、インク収納容器をキャリッジには搭載せず、インク配管によってインクをヘッドユニットへ供給する、オフキャリッジ型であってもよい。
また、プリンター300に用いるインクとしては、例えば、水系インク、非水系インク、紫外線硬化型などの反応性インクなどが挙げられ、媒体Aや印刷物に求める特性に合わせて選択することができる。
さらに、ヘッドユニットにおける液滴吐出手段としては、例えば、圧電素子、電気機械変換素子、電気熱変換素子を用いることができる。
<分光器の構成>
次に、分光器の構成について、図8を参照して説明する。図8は、分光器の概略構成を示す断面図である。なお、上記実施形態と同一の構成部位については、同一の番号を使用し、重複する説明は省略する。
図8に示した分光器170は、光源部171、電子部品200、受光部173、導光部174を有し、それらが筐体175に収容されている。筐体175には、媒体A上の印刷部としての測定位置Rに対向して、測定用開口部176が設けられている。
分光器170は、測定位置Rに対し、測定用開口部176を通して、光源部171から照明光を照射し、測定位置Rで反射された光成分(反射光)を、導光部174によって電子部品200に入射させる。次いで、電子部品200は、上記の反射光から所定波長の光を射出(透過)させて、受光部173に到達させる。ここで、電子部品200は、搭載する波長可変干渉フィルター5によって、所定の波長の光を選択する機能を有している。そのため、可視光域における各波長の光の光量を測定することにより、測定位置Rの分光測定が可能となっている。
ここで、測定位置Rには、プリンター300が搭載する各色インク単色の印刷区画(以降、カラーパッチという)に加えて、2色以上のインクの液滴を所定の比率で混合印刷させた、混色のカラーパッチが含まれることが好ましい。混色のカラーパッチを分光測定することにより、印刷プロファイルデータを詳細に補正することが可能となる。
光源部171は、光源171A、集光部171Bを有している。光源部171は、光源171Aから射出された光を、媒体A上の測定位置Rの表面に対して、法線方向(Z軸方向)から照射する。
ここで、光源171Aとしては、可視光域における各波長の光を射出可能なものが好ましく、例えば、ハロゲンランプ、キセノンランプ、白色発光ダイオードなどが挙げられる。光源171Aとして、特に、キャリッジ130内の限られた空間に設置するには、小型で軽量な白色ダイオードが適している。
集光部171Bは、例えば集光レンズなどによって構成され、光源171Aから射出された光を、測定位置Rに集光させる機能を有している。なお、本実施形態では、集光部171Bは単一の集光レンズで構成しているが、複数のレンズを組み合わせて構成してもよい。
電子部品200は、上述のとおり、内部に波長可変干渉フィルター5を搭載している。波長可変干渉フィルター5の可動電極パッド564P、および固定電極パッド565Pが接続された外部接続端子16(図5参照)は、制御ユニット150(図7参照)に電気的に接続されている。そして、制御ユニット150からの指令信号によって、波長可変干渉フィルター5の静電アクチュエーター56(図2参照)に、所定の電圧が印加される。これによって、波長可変干渉フィルター5の反射膜間ギャップG1(図2参照)の距離が変わり、所定の波長の光が射出される構成となっている。
受光部173は、波長可変干渉フィルター5の平面中心点O(図1参照)の軸線上(光軸上)に配置され、波長可変干渉フィルター5を透過した光を受光する。この受光部173は、制御ユニット150の制御によって、受光量に応じた検出信号(電流値)を出力する。また、受光部173により出力された検出信号は、I−V変換器(図示せず)、増幅器(図示せず)、AD変換器(図示せず)を介して制御ユニット150に入力される。
導光部174は、反射鏡174A、バンドパスフィルター174Bを有している。この導光部174は、測定位置Rにおいて、媒体Aの表面に対して45°で反射された光を、反射鏡174Aによって波長可変干渉フィルター5の光軸上に反射させる。また、バンドパスフィルター174Bは、紫外線および赤外線を透過せず、可視光域(例えば波長が380nmから720nm)の光を透過させる機能を有している。このため、波長可変干渉フィルター5には可視光域の光が選択的に入射し、受光部173においては、可視光域から選択された所定の波長の光が受光される構成となっている。
<制御ユニットの構成>
次に、プリンターの制御ユニットについて、図9を参照して説明する。図9はプリンターの概略構成を示すブロック図である。
図9に示すように、プリンター300は、制御部としての制御ユニット150と電気的に接続されている。制御ユニット150は、I/F151、ユニット制御回路152、メモリー153、CPU(Central Processing Unit)154を有している。また、制御ユニット150は、パーソナルコンピューターなどの外部機器400と接続されている。
I/F151は、外部機器400から入力される印刷データを、CPU154に入力する。ユニット制御回路152は、供給ユニット110、搬送ユニット120、ヘッドユニット、キャリッジ移動ユニット140、上述した分光器170の光源171A、電子部品200、受光部173などをそれぞれ制御する制御回路を有している。このユニット制御回路152は、CPU154からの指令信号によって、上述した各ユニットの動作を制御する。なお、各ユニットの制御回路は制御ユニット150とは別体で設けられ、制御ユニット150に接続される構成であってもよい。
メモリー153には、プリンター300の動作を制御する各種プログラムや各種データが記憶されている。各種データとしては、例えば、波長可変干渉フィルター5の制御に係わる、静電アクチュエーター56への印加電圧に対する、透過光の波長を示すV−λデータ、印刷データに含まれる色データに対する、各インクの吐出量を対応させた印刷プロファイルデータなどが挙げられる。また、光源171Aの各波長に対する、発光特性(発光スペクトル)、受光部173における各波長に対する受光特性(受光感度特性)などのデータが記憶されていてもよい。
CPU154は、メモリー153に記憶された各種プログラムを読み出し実行することにより、供給ユニット110、搬送ユニット120、キャリッジ移動ユニット140の駆動制御、ヘッドユニットの印刷制御、分光器170による測定制御(波長可変干渉フィルター5における静電アクチュエーター56の駆動制御、受光部173の受光制御)、分光器170を用いた分光測定結果による測色処理、印刷プロファイルデータの補正(更新)処理などを実施する機能を有している。
以上に述べたように、本実施形態によれば、上記実施形態における効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
本実施形態によれば、分光器170によって、安定した波長分解能で印刷部の分光測定が可能なプリンターを提供することができる。詳しくは、分光器170が搭載する波長可変干渉フィルター5は、銀合金の反射膜の変質が抑えられ、信頼性が向上している。そのため、波長可変干渉フィルター5からは、高い波長分解能かつ十分な光量で、目標波長の光を透過させることが可能となる。これにより、受光部173において上記透過光を受光することで、測定対象としてのカラーパッチの分光測定を、精度よく実施することができる。
また、従来は印刷物の色調調整(再現)には労力や時間を要したが、本実施形態によれば、印刷を実行したプリンターを用い、その場で印刷プロファイルデータを修正することが可能であり、所望の色調を容易に再現して印刷することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。以下に変形例を挙げて説明する。
(変形例1)
上記実施形態の電気機器はプリンターを例に説明したが、その他、様々な分野において本発明の波長可変干渉フィルターを搭載した電子部品、および電子機器を適用することができる。
例えば、その他の電子機器として、特定物質の存在を検出するための光学系を基本としたシステムなどに用いてもよい。本発明の電子部品による分光計測方式を用いた、上記のシステムとしては、具体的には、特定ガスの高感度検出のための車載用ガス漏れ検出器や、呼気検査用の光音響希ガス検出器のようなガス検出器などが挙げられる。あるいは、近赤外線分光による糖類の非侵襲的測定や、食物、生体、鉱物などを対象とした非侵襲的測定に用いる、物質成分分析装置などを挙げることもできる。
また、例えば、各波長の光の強度を経時的に変化させることによって、光でデータを伝送させることも可能となる。この場合、波長可変干渉フィルターを用いて特定波長の光を分光し、受光部にて受光させて、特定波長の光によって伝送されるデータを抽出することができる。このようなデータ抽出用電子部品を備えた電子機器を用いて、各波長の光のデータを処理することにより、光通信を実施することもできる。
さらに、電子機器としては、本発明の電子部品によって光を分光することにより、分光画像を撮像する分光カメラ、分光分析機などにも適用できる。また、本発明の電子部品をバンドパスフィルターとして用いてもよく、例えば、発光素子が射出する所定の波長域の光のうち、所定の波長を中心とした狭帯域の光のみを波長可変干渉フィルターで分光して透過することが可能となる。そのため、この構成を光学式レーザー装置として用いることができる。
あるいは、本発明の電子部品を生体認識装置に用いることも可能である。例えば、近赤外領域や可視光領域の光を利用して、血管や指紋、網膜、虹彩などの認証装置にも適用できる。
以上に述べたように、本変形例によれば、入射光から所定の波長の光を分光する、いかなる装置にも適用が可能である。また、複数のデバイスによって所望の波長を取り出していた従来の装置に比べて、電子部品や電子機器の小型化や軽量化が容易になる。併せて、複数の波長の光を、同一の電子部品で分光できるため、処理の効率が向上する。従って、例えば、携帯用や車載用の電子部品として好適に用いることができる。
2…収納部、5…波長可変干渉フィルター、22…接合部材、30…第1蓋部、51…固定基板(第1の基板)、52…可動基板(第2の基板)、54…固定反射膜(第1の反射膜)、55…可動反射膜(第2の反射膜)、100…収納パッケージ、200…電子部品、300…プリンター、541,551…保護膜。

Claims (10)

  1. 第1の基板と
    記第1の基板に配置された第1の反射膜と、
    前記第1の反射膜と対向する第2の反射膜と、を備え
    記第1の反射膜は銀を含み、
    前記第1の基板が含む水酸基の濃度は、1000ppm以上であることを特徴とする波長可変干渉フィルター。
  2. 前記第1の基板は石英基板であることを特徴とする請求項1に記載の波長可変干渉フィルター。
  3. 前記第1の反射膜を覆う保護膜を有することを特徴とする、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の波長可変干渉フィルター。
  4. 前記保護膜が酸化インジウムガリウムを含むことを特徴とする、請求項に記載の波長可変干渉フィルター。
  5. 前記第1の反射膜の厚さが、10nm以上、60nm以下であることを特徴とする、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の波長可変干渉フィルター。
  6. 前記第1の基板と対向する第2の基板と、を備え、
    前記第2の反射膜は、前記第2の基板に配置され、
    前記第2の基板は石英基板であり、
    前記第2の反射膜は銀を含み、
    前記第2の基板が含む水酸基の濃度は、1000ppm以上であり、
    前記第2の反射膜を覆う保護膜を有することを特徴とする、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の波長可変干渉フィルター。
  7. 前記第1の反射膜と前記第2の反射膜との間で光を干渉させ、可視光域の光を透過させることを特徴とする、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の波長可変干渉フィルター。
  8. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の波長可変干渉フィルターと、
    ベース基板と、
    前記ベース基板に対向して配置され、前記ベース基板との間に、前記波長可変干渉フィルターを収納するための収納部を形成する第1蓋部と、
    前記ベース基板および前記第1蓋部を接合する接合部材と、を備えたことを特徴とする、電子部品。
  9. 請求項8に記載の電子部品の製造方法であって、
    前記接合部材を介して、前記ベース基板と前記第1蓋部とを配置して筐体を構成する工程と、
    前記接合部材を加熱して前記筐体を封止する工程と、を含むことを特徴とする電子部品の製造方法。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の、波長可変干渉フィルターを備えたことを特徴とする電子機器。
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