JP6672583B2 - タイヤ載架具の構造 - Google Patents
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Description
本発明は、大型にしても離脱時の作業性が良いタイヤ載架具の構造を提供する。
図2に符号1で示すタイヤ保持装置は、車両5に搭載されていて、予備タイヤ4を車両5のフロア下部に保持固定するものである。タイヤ保持装置1は、図1に示すように、予備タイヤ4を巻き上げる周知の遊星歯車機構を備えた巻上装置2と、予備タイヤ4を載せて保持するタイヤ載架具10を備えている。巻上装置2は、ワイヤロープやチェーンなどの吊り索3を巻き取るリール部6が軸7と一体回転可能に設けられていて、軸7に図示しない操作工具を連結して巻取方向と送り出し方向に回転させることで、吊り索3をリール部6で巻き取ったり、送り出すように構成されている。タイヤ保持装置1には、リール部6の回転にロックを与える周知の機構が設けられている。吊り索3の一方の端部3bは、リール部6に固定されていて、他方の端部はリール部6から下に垂れ下げられている。以下、吊り索3の他方の端部を垂下端3aと称する。
次に、本発明の第1の実施形態の特徴部分であるタイヤ載架具10の構成について説明する。
本実施形態に係るタイヤ載架具10は、図3、図4に示すように、吊り索3の垂下端3a側に連結される本体部11と、本体部11から突出していて予備タイヤ4のホイール40の内側面40aと当接する係合部としての載架板12を備えている。本体部11は、載架板12よりも車体上方Aに向かって山形状に膨設されていて、平面形状が略楕円形状を成している。本体部11の長手方向の長さL1は開口部42の直径rよりも小さく(r−α)なるように形成されていて、開口部42内に挿入可能な大きさとされている。
本体内部11cには、孔部11bから挿通された垂下端3aを上部15aに通して連結するための連結吊り部材15が配置されている。連結吊り部材15の下端15bには、上下方向に移動可能な可動片17が下方に対して抜け止めされて装着されている。この可動片17と連結吊り部材15の上部15aの間には弾性部材であるコイルスプリング18が介装されている。
載架板12は、係合部の全長となる端部12aと端部12b間の長さL2が、開口部42の直径rよりも大きく(r+α)なるように形成されている。載架板12の長さ(全長)L2は、吊り索3が巻取装置2によって巻き取られて巻き上げられた際に、端部12a、12bがホイール40の開口部42よりも矢印Bで示す径方向において外側に位置する内側面40aと当接する長さとされている。本実施形態では、取付孔43が貫通して形成されているディスク部41の内側面が内側面40aを構成し、端部12aと端部12bとが内側面40aに当接可能な長さに形成されている。また、タイヤ載架具10は、破線で示す本体部11の孔部11bの中央(本体部11の連結中央部)から載架板12の端部12a、12bまでの長さL3、L3が等しく(L3=L3)なるように形成されている。各長さL3は、タイヤ載架具10の位置が開口部42に対して径方向Bにずれて、垂下端3aが開口部42内の片側に位置した場合でも、ずれた方向と反対側に位置する端部が内側面40aに当接可能な長さに設定されている。
また、本実施形態において、タイヤ載架具10は、端部12aと端部12bが上下方向に位置するように立てた姿勢を占めると、平面視した際の、その投影面積が、開口部42の平面上の開口面積よりも、小さくなるように形成されている。
しかし、本実施形態では、本体部11から水平方向に突出している載架板12の端部12aと端部12bにそれぞれ本体部11に向かって窪んだ段差部13、13を形成しているので、開口部42から何れかの段差部13を目視することができる、開口部42から挿入した作業者の指を段差部13に引っかける、あるいは段差部13の部分を掴むことができる。このため、タイヤ載架具10を大型にしても予備タイヤ4の離脱時の作業性が良くなり、結果としての大型にしても予備タイヤ4の離脱時の作業性のよいタイヤ載架具10の構造を提供することができる。
第2の実施形態では、タイヤ載架具10が、予備タイヤ4との当接状態が解除されて垂下端3aに吊り下げられた状態(離間状態)のとき、吊り索3の垂下端3aとの連結部11aを中心に傾斜する重量バランスとなるように形成されている。つまり、タイヤ載架具10は、予備タイヤ4に対する保持力がなくなった時に、端部12a又は端部12bの何れか一方が、車体上方A側に位置する向きに傾斜するように構成されている。
タイヤ載架具10を傾斜させるための構成としては、図11に示すように、載架板12の端部12a側と端部12b側とでその板厚T1、T2を(T1<T2)異ならせてもタイヤ載架具10の重心バランスをずらして自重でタイヤ載架具10を傾斜させることができる。
タイヤ載架具10を傾斜させるための構成としては、図12に示すように、垂下端3aを本体内部11c側に挿通するための孔部11bの位置を、端部12a側又は端部12b側の何れかにずらして形成することで、連結部19の位置を、本体部11の上部中央11aから端部12a又は端部12bの何れか側に移動するようにしてもよい。このような構成としても、タイヤ載架具10の重心バランスをずらして自重でタイヤ載架具10を傾斜させることができる。あるいは、端部12a又は端部12bの何れか一方に重りを付加してもタイヤ載架具10の重心バランスをずらして自重でタイヤ載架具10を傾斜させることができるので好ましい。
また、タイヤ載架具10の傾斜角度によっては、開口部42からタイヤ載架具10を離脱する際に、投影面積が小さくなるようにタイヤ載架具10を立てる姿勢変化を作業者がする必要がなくなり、より作業性のよいタイヤ載架具10の構造を提供することができるので好ましい。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
3 吊り索
3a 垂下端
4 予備タイヤ
5 車体
10 タイヤ載架具
11 本体部
11b 連結部
12 係合部
12a、12b 係合部の端部
13 段差部
40 ホイール
40a ホイールの内側面
42 開口部
r 開口部の直径
L1 本体部の全長
L2 係合部の全長
Claims (2)
- 巻取装置で巻き取られる吊り索の垂下端側に連結されていて、予備タイヤを載せるタイヤ載架具の構造であって、
前記タイヤ載架具は、
前記予備タイヤのホイールの中央に形成された開口部の直径よりも小さく形成されていて、前記吊り索の垂下端側に連結された本体部と、
前記本体部から水平方向に延びていて、両端に前記開口部の径方向の外側に位置し前記本体部に向かって窪んだ段差部を有するとともに、前記吊り索が前記巻取装置によって巻き取られた際に、前記両端が前記ホイールの内側面と当接するように全長が前記開口部の直径よりも長く形成された係合部を備え、
前記本体部は前記係合部から上方に向かって膨設され、
前記本体部の膨張した内部に前記垂下端と連結される連結吊り部材を有するタイヤ載架具の構造。 - 前記タイヤ載架具は、前記予備タイヤとの当接状態が解除されたときに、前記吊り索の垂下端との連結部を中心に傾斜し、上方からの平面視において前記開口部の開口面積よりも乗架具投影面積が小さくなる重量バランスとなるように構成されている請求項1に記載のタイヤ載架具の構造。
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JP2014223283A JP6672583B2 (ja) | 2014-10-31 | 2014-10-31 | タイヤ載架具の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014223283A JP6672583B2 (ja) | 2014-10-31 | 2014-10-31 | タイヤ載架具の構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2016088217A JP2016088217A (ja) | 2016-05-23 |
JP6672583B2 true JP6672583B2 (ja) | 2020-03-25 |
Family
ID=56017163
Family Applications (1)
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JP2014223283A Active JP6672583B2 (ja) | 2014-10-31 | 2014-10-31 | タイヤ載架具の構造 |
Country Status (1)
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Family Cites Families (4)
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2014
- 2014-10-31 JP JP2014223283A patent/JP6672583B2/ja active Active
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JP2016088217A (ja) | 2016-05-23 |
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