JP6672471B2 - 4−フェニル−5−アルコキシカルボニル−2−チアゾール−2−イル−1,4−ジヒドロピリミジン−6−イル]メチル]−3−オキソ−5,6,8,8a−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−2−イル]−カルボン酸の調製のためのプロセス - Google Patents

4−フェニル−5−アルコキシカルボニル−2−チアゾール−2−イル−1,4−ジヒドロピリミジン−6−イル]メチル]−3−オキソ−5,6,8,8a−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−2−イル]−カルボン酸の調製のためのプロセス Download PDF

Info

Publication number
JP6672471B2
JP6672471B2 JP2018543245A JP2018543245A JP6672471B2 JP 6672471 B2 JP6672471 B2 JP 6672471B2 JP 2018543245 A JP2018543245 A JP 2018543245A JP 2018543245 A JP2018543245 A JP 2018543245A JP 6672471 B2 JP6672471 B2 JP 6672471B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
compound
process according
solvent
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018543245A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019507144A (ja
Inventor
チェン,ジュンリ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
F Hoffmann La Roche AG
Original Assignee
F Hoffmann La Roche AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by F Hoffmann La Roche AG filed Critical F Hoffmann La Roche AG
Publication of JP2019507144A publication Critical patent/JP2019507144A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6672471B2 publication Critical patent/JP6672471B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D487/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/495Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with two or more nitrogen atoms as the only ring heteroatoms, e.g. piperazine or tetrazines
    • A61K31/4985Pyrazines or piperazines ortho- or peri-condensed with heterocyclic ring systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • A61P31/20Antivirals for DNA viruses
    • A61P31/22Antivirals for DNA viruses for herpes viruses

Description

本発明は、B型肝炎感染またはB型肝炎感染により引き起こされる疾患に関する患者におけるウイルス性疾患の予防および処置に有用である、式(Ia)の化合物、
特に式(I)の化合物
またはその薬学的に許容可能な塩もしくはジアステレオマーの調製のためのプロセスに関し、式中:
は、フェニルであり、それは、未置換であるか、または独立してハロゲンおよびC1−6アルキルから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されており;
は、C1−6アルキルであり;
は、−C2x−であり;
xは、1、2、3、4、5、6または7である。
式(I)の化合物の合成アプローチは、特許国際公開第2015132276号において開示されているが、それは、以下の問題のため、商業的プロセスには適していない:
(a)全収率が、非常に低い(0.2〜0.4%);
(b)大量の認定された(qualified)出発物質(tert−ブチル (3S)−3−(ヒドロキシメチル)ピペラジン−1−カルボキシレート)は、商業的に入手できない;
(c)カラム精製が、中間体の内の4種類、例えば以下の中間体に関して必要とされる:O1−ベンジル O4−tert−ブチル (2S)−2−(ヒドロキシメチル)ピペラジン−1,4−ジカルボキシレート;O1−ベンジル O4−tert−ブチル (2R)−2−[[(3−エトキシ−2,2−ジメチル−3−オキソ−プロピル)アミノ]メチル]ピペラジン−1,4−ジカルボキシレート(部分的に、または全部ラセミ);tert−ブチル (8aR)−2−(3−エトキシ−2,2−ジメチル−3−オキソ−プロピル)−3−オキソ−5,6,8,8a−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−7−カルボキシレートおよびエチル (4S)−6−(ブロモメチル)−4−(3−フルオロ−2−メチル−フェニル)−2−チアゾール−2−イル−1,4−ジヒドロピリミジン−5−カルボキシレート;
(d)2種類の重要な中間体であるエチル 4−(3−フルオロ−2−メチル−フェニル)−6−メチル−2−チアゾール−2−イル−1,4−ジヒドロピリミジン−5−カルボキシレートおよびtert−ブチル (8aR)−2−(3−エトキシ−2,2−ジメチル−3−オキソ−プロピル)−3−オキソ−5,6,8,8a−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−7−カルボキシレートは、ラセミまたは部分的にラセミであり、従ってキラルHPLCまたはキラルSFCが、その中間体または最終的なAPIのキラル精製のために必要とされる;
(e)スワーン酸化は、大規模に関して頑強ではなく、それは、可能性のあるラセミ化の問題により、通常は小規模で行われる;
(f)3−[(8aS)−3−オキソ−1,5,6,7,8,8a−ヘキサヒドロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−2−イル]−2,2−ジメチル−プロパン酸(TFA塩、大量の無機塩を含有する)は、粘着性の半固体であり、不十分な変換および最終工程におけるより多くの不純物をもたらし、それは、最終的なAPIに関するHPLC精製につながる。
国際公開第2015132276号
従って、上記の問題に基づいて、本発明の1つの目的は、工学規模で適用されることができ、かつ/または結果としてより高い収量および/もしくは所望の純度での生成物の獲得をもたらすことができる代わりの効率的な合成アプローチを見付けることである。上記で言及された問題(a)〜(f)のいずれかに取り組むことも、本発明の目的の1つである。
本発明の別の側面は、式(X)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、鏡像異性体もしくはジアステレオマーの調製のための新規のプロセスに関し:
式中、Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7である。
式(X)の化合物は、本明細書で記載される薬学的に活性のある式(I)の化合物の合成および製造における重要な中間体である。
図1.実施例9のX線構造。
定義
本明細書で用いられる際、用語“C1−6アルキル”は、1〜6個、特に1〜5個の炭素原子を含有する飽和直鎖または分枝鎖アルキル基、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル等を意味する。特定の“C1−6アルキル”基は、メチルまたはエチルである。
用語“ハロゲン”は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素、特にフッ素または塩素を意味する。
用語“ジアステレオマー”は、2個以上のキラル中心を有する立体異性体を意味し、その分子は、互いの鏡像ではない。
用語“薬学的に許容可能な塩”は、式Iの化合物の生物学的有効性および特性を保持し、適切な非毒性有機もしくは無機酸または有機もしくは無機塩基から形成される従来の酸付加塩類または塩基付加塩類を指す。酸付加塩類は、例えば無機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸および硝酸に由来する酸付加塩類、ならびに有機酸、例えばp-トルエンスルホン酸、サリチル酸、メタンスルホン酸、シュウ酸、コハク酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、フマル酸等に由来する酸付加塩類を含む。塩基付加塩類は、アンモニウム、カリウム、ナトリウムおよび第四級アンモニウム水酸化物、例えば水酸化テトラメチルアンモニウムに由来する塩基付加塩類を含む。化合物の向上した物理的および化学的安定性、吸湿性、流動性ならびに可溶性を得るための医薬化合物を塩にする化学修飾は、薬化学者(pharmaceutical chemist)に周知の技法である。それは、例えばBastin R.J., et al., Organic Process Research & Development 2000, 4, 427-435において;またはAnsel, H., et al., In: Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems, 第6版 (1995), pp. 196 and 1456-1457において記載されている。
略語
ACN アセトニトリル
API 有効医薬成分
Boc tert−ブトキシカルボニル
(R)−BNP酸 リン酸水素(R)−(−)−1,1’−ビナフチル−2,2’−ジイル
CPME シクロペンチルメチルエーテル
DBU 1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン
DIPEA N,N−ジイソプロピルエチルアミン
eq 等量
GABA γ−アミノ酪酸
IPA イソプロパノール
IPAc 酢酸イソプロピル
EtOAcまたはEA 酢酸エチル
MEK 2−ブタノン
2−MeTHF 2−メチルテトラヒドロフラン
MIBK メチルイソブチルケトン
MSA メタンスルホン酸
MTBE メチルtert−ブチルエーテル
NBS N−ブロモスクシンイミド
NMM N−メチルモルホリン
TEA トリエチルアミン
TFA トリフルオロ酢酸
TMP 2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
v/v 体積比
V65 2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)
wt% 重量百分率
本発明は、スキーム1において概説されている式(X)の化合物およびスキーム2において概説されている式(I)の化合物を調製するためのプロセスを提供する。
スキーム1
スキーム2
式中、Rは、フェニルであり、それは、未置換であるか、または独立してハロゲンおよびC1−6アルキルから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されており;Rは、C1−6アルキルであり;Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7であり;Rは、C1−6アルキルであり;酸は、D−(+)−DTTA、L−DTTA、L−酒石酸、D−DBTA、(+)−CSA、リン酸水素(S)−(+)−1,1’−ビナフチル−2,2’−ジイルまたはリン酸水素(R)−(−)−1,1’−ビナフチル−2,2’−ジイルである。
合成は、以下の工程の1以上を含む:
工程a)イソシアネート(III)の形成、
式中、Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7である;
工程b)イソシアネート(III)および化合物(IV)の付加反応による尿素(V)の形成、
式中、Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7である;
工程c)尿素(V)の環化反応による式(VI)の化合物の形成、
式中、Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7である;
工程d)式(VI)の化合物の保護による式(VII)の化合物の形成、
式中、Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7であり;Rは、C1−6アルキルである;
工程e)式(VII)の化合物の選択的還元による式(VIII)の化合物の形成、
式中、Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7であり;Rは、C1−6アルキルである;
工程f)式(VIII)の化合物の加水分解による式(IX)の化合物の形成、
式中、Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7であり;Rは、C1−6アルキルである;
工程g)式(IX)の化合物の脱保護による式(X)の化合物の形成、
式中、Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7である;
工程h)ビギネリ様反応による式(XIV)の化合物の形成、
式中、Rは、フェニルであり、それは、未置換であるか、または独立してハロゲンおよびC1−6アルキルから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されており;Rは、C1−6アルキルである;
工程i)式(XVI)の化合物または溶媒和物の鏡像異性体塩の形成および再結晶、
式中、Rは、フェニルであり、それは、未置換であるか、または独立してハロゲンおよびC1−6アルキルから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されており;Rは、C1−6アルキルであり;酸は、D−(+)−DTTA、L−DTTA、L−酒石酸、D−DBTA、(+)−CSA、リン酸水素(S)−(+)−1,1’−ビナフチル−2,2’−ジイルまたはリン酸水素(R)−(−)−1,1’−ビナフチル−2,2’−ジイルである;
工程j)式(XVII)の鏡像異性体化合物の、その式(XVI)の鏡像異性体塩または溶媒和物からの回収、
式中、Rは、フェニルであり、それは、未置換であるか、または独立してハロゲンおよびC1−6アルキルから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されており;Rは、C1−6アルキルである;
工程k)式(XVII)の化合物の臭素化反応による式(XVIII)の化合物の形成、
式中、Rは、フェニルであり、それは、未置換であるか、または独立してハロゲンおよびC1−6アルキルから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されており;Rは、C1−6アルキルである;
工程l)式(X)の化合物による式(XVIII)の化合物の置換反応による、式(I)の化合物の形成、
式中、Rは、フェニルであり、それは、未置換であるか、または独立してハロゲンおよびC1−6アルキルから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されており;Rは、C1−6アルキルであり;Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7である。
本発明の別の態様は、式(Ia)の化合物も、スキーム1(ラセミ性出発物質を用いる)およびスキーム2(キラル分離工程を用いない)に類似して合成されることができることである。
プロセス工程の本発明の詳細な記載は、以下の通りである:
工程a)イソシアネート(III)の形成。
イソシアネート(III)は、適切な溶媒中で適切な塩基の存在下でホスゲン試薬を用いて合成される。変換は、原則として冷却条件下で実施される。
適切な溶媒は、2−MeTHF、THF、IPAc、EA、トルエンおよびDCMから選択され、特に、適切な溶媒は、DCMである。
適切な塩基は、NaCO、NaHCO、KCO、NaPOおよびKPOから選択される。そして特に、塩基は、5〜25重量%の濃度の水性NaCOまたは5〜30重量%の濃度の水性KCOである。より詳細には、塩基は、10〜15重量%の濃度の水性NaCOである。塩基の添加速度は、制御され、一方で反応温度は、−20℃〜40℃、特に0℃〜10℃である。
適切なホスゲン試薬は、ホスゲン、ジホスゲンおよびトリホスゲンから選択され、特に、ホスゲン試薬は、トリホスゲンである。トリホスゲンの量は、式(II)の化合物の0.34〜1.0等量、特に0.34〜0.45等量である。
工程b)イソシアネート(III)および化合物(IV)の付加反応による尿素(V)の形成。
尿素(V)は、適切な有機溶媒中で合成される。変換は、原則として冷却条件下で実施される。
付加反応は、2−MeTHF、THF、IPAc、EA、トルエンおよびDCMから選択される適切な有機溶媒中で実施される。特に、溶媒は、DCMである。
反応は、0℃〜60℃、特に5℃〜25℃で実施される。
工程c)尿素(V)の環化反応による式(VI)の化合物の形成。
式(VI)の化合物は、適切な有機溶媒中で適切な酸の存在下での尿素(V)の環化により合成される。変換は、原則として加熱条件下で実施される。
適切な溶媒は、2−MeTHF、IPAc、EA、トルエン、DCM、メタノールおよびエタノールから選択される。特に、溶媒は、エタノールである。
適切な酸は、三フッ化ホウ素エーテラート、リン酸、硫酸、HBrおよびHClから選択され;特に、酸は、HClであり、より詳細には、酸は、濃HClである。酸の添加速度は、制御され、一方で反応温度は、0℃〜50℃、特に25℃〜50℃であり、一方で放出されるガスは、制御されることができる。反応は、25℃〜78℃、特に50℃〜78℃で実施される。
工程d)式(VI)の化合物の保護による式(VII)の化合物の形成。
式(VII)の化合物は、適切な溶媒中で適切な保護試薬を用いて適切な塩基の存在下で合成される。変換は、原則として冷却条件下で実施される。
適切な保護試薬は、クロロホルメートおよび無水物から選択される。特に、保護試薬は、クロロギ酸ベンジルまたはBoc無水物であり、より詳細には、保護試薬は、Boc無水物である。
適切な溶媒は、2−MeTHF、THF、IPAc、EtOAcおよびDCMから選択される。特に、溶媒は、THFまたは2−MeTHFである。
適切な塩基は、TEA、DIPEA、NaCO、NaHCO、KCO、NaPOおよびKPOから選択される。特に、塩基は、NaCOまたはNaHCOであり、より詳細には、塩基は、水性NaCOまたは水性NaHCOである。反応は、0℃〜40℃、特に0〜5℃の反応温度で実施される。
適切な長さの時間、通常は2〜6時間の後、反応は、HPLCを用いてモニターすることにより完了される。式(VII)の化合物は、当業者に既知の方法により、例えば抽出により単離される。粗製の式(VII)の化合物は、直接次の工程に用いられる。
式(VII)の化合物の形成は、尿素(V)の直接環化から達成されることができ、それは、高い変換を与えるが、部分的なラセミ化(4%〜50%のR−異性体)を引き起こす。尿素(V)の直接環化は、DCM、エタノール、トルエンおよびCPMEから選択される溶媒中で、ナトリウム tert−ブトキシド、DBU、TMP、NaCOおよびDMAPから選択される触媒量の塩基を用いて実施されることができる。
工程e)式(VII)の化合物の選択的還元による式(VIII)の化合物の形成。
式(VIII)の化合物は、適切な溶媒中で適切な触媒的ルイス酸および適切な還元試薬の存在下で合成される。そして、変換は、原則として冷却条件下で実施される。
適切な溶媒は、THF、2−MeTHFおよびシクロペンチルメチルエーテルから選択され、特に、溶媒は、THFまたは2−MeTHFである。
適切な還元試薬は、水素化アルミニウムリチウム、ジヒドロ-ビス−(2−メトキシエトキシ)アルミン酸ナトリウム、ジメチルスルフィドボラン、フェニルシランおよびボランテトラヒドロフラン錯体から選択され、特に、還元試薬は、ボランテトラヒドロフラン錯体である。そして、ボランテトラヒドロフラン錯体の量は、式(VII)の化合物の1.6〜5.0等量、特に1.6〜2.0等量である。
触媒的ルイス酸は、InCl、YCl、ZnCl、Zn(OAc)およびBF・EtOから選択され、特に、ルイス酸は、BF・EtOである。そして、BF・EtOの量は、式(VII)の化合物の0.05−1.1等量、特に0.2等量である。
反応は、−40〜40℃、特に10℃〜15℃の反応温度で実施される。
通常、4〜5等量のボランテトラヒドロフラン錯体は、100%の変換を与え得るが、他のカルボニル基を超える(over)還元の乏しい選択性に悩まされる。触媒量のBF・EtOにより、選択性が向上するだけでなく、ボランテトラヒドロフラン錯体の量も、4〜5等量から1.6〜2.0等量に減少する。
工程f)式(VIII)の化合物の加水分解による式(IX)の化合物の形成。
式(IX)の化合物は、適切な溶媒中で適切な塩基の存在下で合成され、続いて仕上げ手順が行われる。
適切な溶媒は、THF、メタノールおよびエタノールから選択される。特に、溶媒は、メタノールである。
加水分解に関する適切な塩基は、LiOH、NaOHおよびKOHから選択される。特に、塩基は、水性NaOHである。
反応は、0℃〜60℃、特に25℃〜40℃の温度で実施される。
式(IX)の化合物は、不純物を除去するための適切な有機溶媒による抽出および適切な溶媒中での再結晶を含む仕上げ手順により単離される。
抽出において用いられる適切な有機溶媒は、THF、EA、IPAc、MTBEおよびトルエンから選択される。特に、抽出において用いられる有機溶媒は、IPAcである。
式(IX)の化合物の再結晶のための適切な溶媒は、IPAc、メタノールおよび水の混合溶媒、エタノールおよび水の混合溶媒ならびにIPAcおよびヘプタンの混合溶媒から選択される。
工程g)式(IX)の化合物の脱保護による式(X)の化合物の形成。
式(X)の化合物は、適切な溶媒中で適切な酸の存在下で合成される。
適切な溶媒は、DCM、ジオキサン、EtOAc、IPAc、IPA、アセトン、MIBKならびにMIBKおよびアセトンの混合溶媒から選択される。特に、溶媒は、MIBKである。
適切な酸は、TFA、リン酸、MSA、硫酸、HBrおよびHClから選択される。特に、酸は、TFAまたはHClであり、より詳細には、酸は、HClである。
酸の添加速度は、制御され、一方で反応温度は、0℃〜45℃、特に8℃〜25℃で維持され、一方で放出ガスは、制御されることができる。
酸の量は、式(IX)の化合物の3〜10等量、特に3〜4等量である。
適切な長さの時間、通常は0.5〜2時間の後、反応は、HPLCによるモニタリングにより完了される。式(X)の化合物は、適切な溶媒中での再結晶により固体として単離される。
式(X)の化合物の再結晶のための適切な溶媒は、アセトニトリル、IPAc、MIBK、エタノール、アセトン、アセトンおよびメタノールの混合溶媒、ならびにアセトンおよびMIBKの混合溶媒から選択され、特に、溶媒は、アセトンである。
工程h)ビギネリ様反応による式(XIV)の化合物の形成。
式(XIV)の化合物は、適切な溶媒中で適切な触媒の存在下で合成される。そして、変換は、原則として加熱条件下で実施される。
この工程は、さらに、ビギネリ様反応のそれぞれの段階を改変することにより先行技術(CN101041658)と比較して最適化されており、それは、スキーム3において示されているような3段階によるワン・ポット反応として実施される:1)第1段階は、クネーフェナーゲル縮合による中間体1の形成であり;2)第2段階は、中間体2の形成であり;3)第3段階は、脱水である。洗練された反応条件は、芳香族化を9.45%から1%未満(不純物1)まで減少させ、収率を70%から84%まで向上させる。
スキーム3:
適切な溶媒は、メタノール、エタノール、IPA、tert−BuOH、2,2,2−トリフルオロエタノール(2,2,2−trifluroethanol)およびトルエンから選択され、特に、溶媒は、IPAである。
工程h)の第1段階において用いられる適切な触媒は、TEA、TEAおよびAcOHの混合物、ピリジン、ピリジンおよびAcOHの混合物、グリシン、β−アラニン、GABA、DBUおよびAcOHの混合物ならびにAcOHおよびピペリジンの混合物から選択され、特に、触媒は、AcOHおよびピペリジンの混合物である。第1段階は、0℃〜50℃の温度で、特に25℃〜30℃の温度で実施される。
工程h)の第2段階において用いられる適切な塩基は、TEA、DIPEA、DBU、ナトリウムエトキシドおよびナトリウムtert−ブトキシドから選択され、特に、塩基は、ナトリウムエトキシドまたはTEAである。不純物の形成を減少させるため、添加順序は、化合物(XIII)が最初に添加された後塩基が制御された添加速度で添加されるように定められる。第2段階は、25℃〜80℃、特に25℃〜30℃の温度で実施される。
工程h)の第3段階は、50℃〜80℃の温度で、特に70℃〜75℃の温度で実施される。
工程i)式(XVI)の化合物または溶媒和物の鏡像異性体塩の形成および再結晶。
式(XVI)の化合物の鏡像異性体塩は、適切な有機溶媒中で適切な有機酸の存在下で合成される。変換は、原則として加熱条件下で実施される。
鏡像異性体塩の形成において用いられる適切な有機酸は、D−(+)−DTTA、L−DTTA、L−酒石酸、D−DBTA、(+)−CSA、リン酸水素(S)−(+)−1,1’−ビナフチル−2,2’−ジイルおよびリン酸水素(R)−(−)−1,1’−ビナフチル−2,2’−ジイルから選択され、特に、有機酸は、リン酸水素(R)−(−)−1,1’−ビナフチル−2,2’−ジイルである。
鏡像異性体塩の形成において用いられる適切な有機溶媒は、THF、MTBE、CPME、MeOH、EtOH、IPA、IPAc、EA、MEK、DCM、ヘプタン、アセトン、ACN、トルエン、MIBK、トリフルオロエタノールならびにACNおよびMTBEの混合溶媒、ACNおよびIPAcの混合溶媒、ACN/EAの混合溶媒、ACN/エタノールの混合溶媒、MIBKおよび水の混合溶媒ならびにエタノールおよび水の混合溶媒から選択され、特に、有機溶媒は、エタノールである。式(XVI)の化合物または溶媒和物の粗製の鏡像異性体塩は、固体として単離され、他の鏡像異性体塩は、原則として母液中で保持される。
有機酸(XV)の適切な量は、式(XIV)の化合物の0.5〜1.0等量、特に0.85〜1.0等量である。
鏡像異性体塩の形成は、原則として、25℃〜80℃の温度で、特に70℃〜80℃の温度で実施される。
キラル純度をさらに向上させるため、式(XIV)の化合物または溶媒和物の粗製の鏡像異性体塩の再結晶が、適切な溶媒中で達成される。再結晶において用いられる適切な溶媒は、エタノール、MIBK、IPAc、トルエンおよびMTBEから選択され、特に、溶媒は、エタノールである。
工程j)式(XVII)の鏡像異性体化合物の、その式(XVI)の鏡像異性体塩または溶媒和物からの回収。
式(XVII)の化合物は、適切な有機溶媒中で適切な塩基の存在下でその式(XVI)の鏡像異性体塩または溶媒和物から回収され、続いて適切な仕上げ手順が行われる。
適切な塩基は、TEA、DIPEA、メチルジシクロヘキシルアミン、NMM、NaOH、NaCO、NaHCO、KOHおよびナトリウム tert−ブトキシドから選択され、特に、塩基は、NaOHである。塩基の適切な量は、式(XVI)の鏡像異性体塩の1.0〜2.0等量、特に1.1等量である。
反応は、DCM、2−MeTHF、MTBEおよびフルオロベンゼンから選択される有機溶媒中で実施され、特に、有機溶媒は、DCMである。
この段階での水の除去は、工程k)における不純物の形成を減少させることができる。水を除去するために用いられる適切な仕上げ手順は、モレキュラーシーブ、NaSOまたはMgSO上での乾燥および水の共沸による除去から選択され、特に、仕上げ手順は、水の共沸による除去である。
工程k)式(XVII)の化合物の臭素化反応による式(XVIII)の化合物の形成。
式(XVIII)の化合物は、適切な有機溶媒中で適切な臭素化試薬の存在下で適切な添加剤を用いて、または用いずに合成される。そして、変換は、原則として加熱条件下で実施される。
適切な臭素化試薬は、NBS、臭素、ピリジントリブロミドおよび1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(1,3−dibromo−5,5−dimethylhydantion)から選択され、特に、臭素化試薬は、NBSである。臭素化反応は、0℃〜80℃、特に35℃〜40℃の温度で実施される。
適切な添加剤は、AcCl、オルトギ酸トリメチル、オルトギ酸トリエチル、トリフルオロ酢酸無水物、無水酢酸およびPBrから選択され、特に、添加剤は、PBrである。
反応は、通常は四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、ACN、酢酸、フルオロベンゼン、クロロベンゼンおよびDCMから選択される有機溶媒中で実施され、特に、有機溶媒は、DCMである。
工程l)式(X)の化合物による式(XVIII)の化合物の置換反応による、式(I)の化合物の形成。
式(I)の化合物は、適切な有機溶媒中で適切な塩基の存在下で合成される。
適切な塩基は、TMP、DIPEA、TEA、トリプロピルアミン、N,N−ジシクロヘキシルメチルアミン、DBU、NMM、2,6−ルチジン、1−メチルイミダゾール、1,2−ジメチルイミダゾール、テトラメチルピペリジン−4−オール、NaCO、KCO、NaHCOおよびトリス(2−ヒドロキシルエチル)アミンから選択され、特に、塩基は、TMPまたはトリス(2−ヒドロキシルエチル)アミンであり;より詳細には、塩基は、トリス(2−ヒドロキシルエチル)アミンである。
塩基の適切なpKaおよび求核性は、この工程における収率および不純物の形成に直接関連する。TMPおよびトリス(2−ヒドロキシルエチル)アミンは、両方とも結果として高い選択性を伴う良好な収率をもたらし得るが、TMPを塩基として用いる場合、ヒドラジンに関連する不純物が、最終的なAPIに導入され得る。
適切な有機溶媒は、THF、IPAc、EtOAc、MTBE、フルオロベンゼン、クロロベンゼンおよびDCMから選択され、特に、有機溶媒は、DCMである。
置換反応は、原則として、0℃〜40℃の温度で、特に10℃〜25℃の温度で実施される。
最後の3工程(工程j)、工程k)および工程l))中の全ての不純物は、式(I)の化合物の最終的な粗生成物に持ち込まれる。酸−塩基仕上げおよび再結晶による効率的な精製手順が、APIの純度を確実にするためにうまく開発されている。
式(I)の化合物の精製手順は、以下の工程を含む:1)適切な溶媒中で適切な酸および適切な塩基を用いる酸−塩基仕上げ;ならびに2)適切な有機溶媒中で適切な種晶添加を伴って、または伴わずに実施される再結晶。
式(I)の化合物の精製のための酸−塩基仕上げにおいて用いられる酸は、HCl、HBr、HSO、HPO、MSA、トルエンスルホン酸およびカンファースルホン酸から選択され、特に、酸は、HPOである。水性HPOの濃度は、15重量%〜60重量%から選択され;特に、水性HPOの濃度は、35重量%〜40重量%である。そして、HPOの量は、式(XVII)の化合物の5〜25等量、特に10〜15等量である。HPOの量は、本質的であり、APIの最大限の回収率および最小限の不純物を得るように注意深く設計される。
式(I)の化合物の精製のための酸−塩基仕上げにおいて用いられる塩基は、NaOH、KOH、KCOおよびNaCOから選択され、特に、塩基は、NaOHである。
式(I)の化合物の精製のための酸−塩基仕上げにおいて不純物を抽出するために用いられる適切な有機溶媒は、MTBE、EA、IPAc、酢酸ブチル、トルエンおよびDCMから選択され;特に、有機溶媒は、EAまたはDCMであり;より詳細には、溶媒は、DCMである。
式(I)の化合物の再結晶のための適切な溶媒は、IPA、エタノール、EtOAc、IPAc、酢酸ブチル、トルエン、MIBK、アセトンおよび水の混合溶媒、IPAおよび水の混合溶媒、エタノールおよび水の混合溶媒から選択され、特に、溶媒は、エタノールおよび水の混合溶媒である。種晶添加の量は、式(I)の化合物の0.5〜5重量%であり、特に、種晶添加の量は、1重量%である。
実施例1
エチル 3−イソシアナト−2,2−ジメチル−プロパノエート(実施例1)の調製:
表題化合物は、以下のスキームに従って調製された:
100Lのガラスで裏打ちされた反応器に、エチル 3−アミノ−2,2−ジメチル−プロパノエート塩酸塩(2.40kg、13.21mol、化合物1−a)およびDCM(28.8L)を20℃〜25℃で入れた。0℃〜5℃まで冷却した反応混合物に、トリホスゲン(1.76kg、5.93mol)を一部ずつ添加した。次いで、水性NaCO(10重量%、2.80kg、26.4mol)を、温度を8℃未満に維持しながら添加した。反応混合物を、5℃〜8℃でさらに2時間撹拌した。次いで、結果として得られた反応混合物を、ブライン(20重量%、12.0L)および水性NaCO(20重量%、12.0L)で洗浄し、次いで、有機相を、NaSOのパッドを通して濾過し、濾液をそれ以上精製せずに直接次の工程に用いた。分析的に純粋な実施例1が、粗製の溶液の直接濃縮により油として得られた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.20 (d, J = 8.0, 2H), 3.42 (s, 2H), 1.30 (t, J = 8.0, 3H), 1.25 (s, 6H)。
実施例2
O1−tert−ブチル O3−メチル (3S)−4−[(3−エトキシ−2,2−ジメチル−3−オキソ−プロピル)カルバモイル]ピペラジン−1,3−ジカルボキシレート(実施例2)の調製:
表題化合物は、以下のスキームに従って調製された:
50Lのガラスで裏打ちされた反応器に、エチル 3−イソシアナト−2,2−ジメチル−プロパノエート(実施例1)のDCM中における上記溶液を入れた。5〜10℃まで冷却した溶液に、O1−tert−ブチル O3−メチル (3S)−ピペラジン−1,3−ジカルボキシレート(2.64kg、10.81mol、化合物IV)を10℃未満で一部ずつ添加した。反応混合物を、25℃で2時間撹拌した。溶媒を40℃/0.07MPaで除去すると、粗製の実施例2(4.9kg、純度:94.98%)が得られ、それを直接次の工程に用いた。分析的に純粋な実施例2が、フラッシュクロマトグラフィーにより油として得られた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 5.45-5.48 (m, 1H), 4.85 (s, br, 1H), 4.54 (d, J = 13.6, 1H), 4.12 (q, J = 7.6, 2H), 3.69 (s, 3H), 3.30-3.38 (m, 4H), 3.06-3.09 (m, 1H), 2.87 (s, br, 1H), 1.41 (s, 9H), 1.24 (t, J = 7.6, 3H), 1.16 (s, 6H); MS m/e = 416.1 [M+H] +
実施例3
エチル 3−[(8aS)−1,3−ジオキソ−6,7,8,8a−テトラヒドロ−5H−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−2−イル]−2,2−ジメチル−プロパノエート塩酸塩(実施例3)の調製:
表題化合物は、以下のスキームに従って調製された:
50Lのガラスで裏打ちされた反応器に、O1−tert−ブチル O3−メチル (3S)−4−[(3−エトキシ−2,2−ジメチル−3−オキソ−プロピル)カルバモイル]ピペラジン−1,3−ジカルボキシレート(4.9kg、最後の工程からの粗製の実施例2)およびエタノール(24.5L)を入れた。反応混合物に、濃HCl(2.95L)を、温度を15℃〜45℃で維持しながらゆっくりと添加した。次いで、反応混合物を70℃〜80℃で5時間撹拌した。40℃まで冷却された得られた混合物に、トルエン(14.7L)を添加した。水を、55℃/0.1MPaにおけるトルエンおよびエタノールを用いる共沸除去により、固体が観察されるまで除去した。残留物を、15℃〜20℃に冷却し、さらに0.5時間撹拌した。固体を遠心分離により収集し、2.40kgの生成物である実施例3が、乾燥後に得られた。濾液を濃縮すると、約3.50Lになった。追加の670gの生成物である実施例3が、濾過および乾燥後に得られた。(純度:97.2%、2工程に関する収率:89%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.94 (s, 1H), 4.55-4.85 (m, 1H), 3.99-4.06 (m, 3H), 3.49-3.54 (m, 3H), 3.31-3.47 (m, 2H), 3.06-3.12 (m, 1H), 2.85-2.88 (m, 1H), 1.18 (t, J = 7.2, 3H), 1.10 (s, 6H); MS m/e = 284.1 [M+H] +
実施例4
tert−ブチル (8aS)−2−(3−エトキシ−2,2−ジメチル−3−オキソ−プロピル)−1,3−ジオキソ−5,6,8,8a−テトラヒドロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−7−カルボキシレート(実施例4)の調製:
表題化合物は、以下のスキームに従って調製された:
50Lのガラスで裏打ちされた反応器に、エチル 3−[(8aS)−1,3−ジオキソ−6,7,8,8a−テトラヒドロ−5H−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−2−イル]−2,2−ジメチル−プロパノエート塩酸塩(3.07kg、9.6mol、実施例3)およびTHF(11.7L)を入れた。0〜5℃に冷却された混合物に、BocO(560g、9.79mol)を添加した後、水性NaCO(10重量%、5.6kg、5.28mol)を4℃〜8℃でゆっくりと添加した。反応混合物を、5℃〜10℃でさらに4時間撹拌した。結果として得られた混合物に、トルエン(7.98L)を添加した。0.5時間撹拌した後、相を分離した。有機層を20%ブライン(7.98L)で洗浄し、次いでNaSOで乾燥させた。有機相を40℃で濃縮すると、粗生成物である実施例4(3.34kg、純度(UV215):99.1%)が油として得られ、それを直接次の工程に用いた。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 4.16-4.20 (m, 2H), 4.01 (t, J = 7.2, 2H), 3.85-3.89 (m, 2H), 3.50 (s, 2H), 2.91-2.97 (m, 1H), 2.80 (br, 2H), 1.61 (s, 9H), 1.26 (t, J = 7.2, 3H), 1.19 (s, 6H); MS m/e = 328.1 [M+H] +
実施例5
tert−ブチル(8aR)−2−(3−エトキシ−2,2−ジメチル−3−オキソ−プロピル)−3−オキソ−5,6,8,8a−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−7−カルボキシレート(実施例5)の調製:
表題化合物は、以下のスキームに従って調製された:
50Lのガラスで裏打ちされた反応器に、tert−ブチル (8aS)−2−(3−エトキシ−2,2−ジメチル−3−オキソ−プロピル)−1,3−ジオキソ−5,6,8,8a−テトラヒドロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−7−カルボキシレート(3.33kg、8.50mol、実施例4)およびTHF(6.51L)を入れた。その懸濁液を、真空下で脱気し、Nで3回パージした。0〜5℃に冷却された溶液に、BF・EtO(241g、1.70mol)を添加した後、5℃〜10℃で3.5時間かけてボラン−テトラヒドロフラン錯体(1M、17L、2.0等量)を添加した。添加後、反応混合物を10℃でさらに18時間撹拌した後、EtOAc(7.49L)を添加し、次いで水性NaCO(3重量%、24.0g)を10℃未満で3〜4時間かけて添加した。次いで、反応混合物を5℃〜10℃で1時間撹拌した。固体を除去した後、濾液の相を分離し、水層をEA(7.49L)で抽出した。有機相を合わせてブライン(20重量%、5.51L)で洗浄し、次いで40℃で濃縮すると、粗生成物である実施例5(3.04kg、純度(UV215):75.5%)が黄色の油として得られ、それを直接次の工程に用いた。MS m/e = 370.1 [M+H] +
実施例6
3−[(8aR)−7−tert−ブトキシカルボニル−3−オキソ−5,6,8,8a−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−2−イル]−2,2−ジメチル−プロパン酸(実施例6)の調製:
表題化合物は、以下のスキームに従って調製された:
機械式撹拌器、温度計および窒素バブラー(bubbler)を備えた20Lの三つ口丸底フラスコに、tert−ブチル (8aS)−2−(3−エトキシ−2,2−ジメチル−3−オキソ−プロピル)−1,3−ジオキソ−5,6,8,8a−テトラヒドロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−7−カルボキシレート(80重量%、3.03kg、6.56mol、実施例5)およびメタノール(3.12L)を15℃〜20℃で入れた。0〜5℃に冷却された反応混合物に、水性NaOH(10重量%、5.25kg、13.12mol)を4℃〜10℃でゆっくりと添加した。添加後、反応混合物を20℃〜25℃でさらに16時間撹拌し、次いで水(3.64L)で希釈した。メタノールを真空(40℃/0.09〜0.1MPa)下で除去した。結果として得られた残留物を、IPAC(4.85L)で2回抽出した。5℃〜10℃に冷却された水層を、10℃未満で水性HCl(6M、1.90L)でpH=3.0〜4.0に調節し、次いで固体が形成された。懸濁液を5℃〜10℃で1時間撹拌した。固体を濾過により収集し、水で洗浄し、次いで真空(0.09〜0.1MPa)中で45〜50℃で16時間乾燥させると、生成物である実施例6(2.12kg、純度(UV215):99.2%、キラル純度:99.2%、3工程に関する収率:65%)が白色固体として得られた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.98-4.09 (m, 2H), 3.76-3.80 (m, 1H), 3.47-3.52 (m, 2H), 3.30-3.41 (m, 2H), 3.00-3.04 (s, 1H), 2.85-2.88 (m, 1H), 2.60-2.75 (m, 2H), 1.45 (s, 9H), 1.22 (s, 6H); MS m/e = 342.1 [M+H] +
実施例7
3−[(8aS)−3−オキソ−1,5,6,7,8,8a−ヘキサヒドロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−2−イル]−2,2−ジメチル−プロパン酸塩酸塩(実施例7)の調製:
表題化合物は、以下のスキームに従って調製された:
機械式撹拌器、温度計および窒素バブラーを備えた20Lの三つ口丸底反応器に、3−[(8aR)−7−tert−ブトキシカルボニル−3−オキソ−5,6,8,8a−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−2−イル]−2,2−ジメチル−プロパン酸(2.10kg、6.15mol、実施例6)を入れた後、MIBK(8.82L)を15℃〜20℃で添加した。その懸濁液に、HCl(12M、1.54L)を15℃〜27℃でゆっくりと添加した。反応混合物を1時間撹拌した。反応混合物を真空(0.09〜0.1MPa)中で45℃において濃縮すると、桃色の油が得られた。残留物にアセトン(2.2L)を添加し、その懸濁液を18℃〜23℃で16時間撹拌した。その塩をブフナー漏斗を用いる濾過により収集し、アセトンで洗浄した。湿ったケーキを真空オーブン(40℃/約0.1MPa)中で窒素抽気(nitrogen bleed)しながら16時間乾燥させると、実施例7(1.43kg、純度:100%、キラル純度:100%、収率:83.7%)が白色固体として得られた。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.42 (br, 1 H), 9.75 (br, 2H), 3.91-3.97 (m, 1H), 3.70-3.75 (m, 1H), 3.12-3.29 (m, 5H), 3.01-3.04 (m, 1H), 2.65-2.75 (m, 2H), 1.24 (s, 6H); MS m/e = 242.1 [M+H] +
実施例8
エチル 4−(3−フルオロ−2−メチル−フェニル)−6−メチル−2−チアゾール−2−イル−1,4−ジヒドロピリミジン−5−カルボキシレート(実施例8)の調製:
表題化合物は、以下のスキームに従って調製された:
機械式撹拌器、温度計および窒素バブラーを備えた1500Lの反応器に、3−フルオロ−2−メチル−ベンズアルデヒド(32.68kg、23.66mol、化合物8−a)、IPA(256.5kg)および3−オキソブタン酸エチル(30.78kg、23.65mol、化合物8−b)を20℃〜30℃で入れた。反応混合物に、ピペリジン(2.03kg)および酢酸(1.58kg)を20℃〜30℃で添加した。4時間後、結果として得られた溶液に、チアゾール−2−カルボキサミジン塩酸塩(36.51kg、90重量%、20.11mol、化合物8−c)を添加し、続いてトリエチルアミン(23.90kg、23.66mol)を50分間かけて添加した。反応混合物を、25℃〜30℃でさらに12時間撹拌し、次いで70℃〜75℃で8時間撹拌した。反応が終了した後、反応混合物を30℃まで冷却し、水(261kg)を50分間かけて添加した。懸濁液を20℃〜30℃でさらに10時間撹拌した。固体を濾過により収集し、IPA/水(v/v=1:1、33L)および水(33L)で洗浄した。湿ったケーキを真空オーブン(50℃/約0.1MPa)中で窒素抽気しながら16時間乾燥させると、生成物である実施例8(61kg、純度:99.5%、収率:83.9%)が黄色固体として得られた。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.86 (s, 1 H), 7.96 (d, J=3.2Hz, 1H), 7.88 (d, J=3.2 Hz, 1H), 7.15-7.20 (m, 1H), 6.99-7.04 (m, 1H), 5.83 (s, 1H), 3.94 (q, J=7.2 Hz, 2H), 2.48 (s, 3H), 2.44 (d, J=1.6 Hz, 3H), 1.09 (t, J=7.2 Hz, 3H); MS m/e = 360.0 [M+H] +
実施例9
エチル (4S)−4−(3−フルオロ−2−メチル−フェニル)−6−メチル−2−チアゾール−2−イル−1,4−ジヒドロピリミジン−5−カルボキシレート モノ(R)−(−)−1,1’−ビナフチル−2,2’−ジイル リン酸水素塩(実施例9)の調製:
表題化合物は、以下のスキームに従って調製された:
機械式撹拌器、温度計および窒素バブラーを備えた1500Lの反応器に、4−(3−フルオロ−2−メチル−フェニル)−6−メチル−2−チアゾール−2−イル−1,4−ジヒドロピリミジン−5−カルボキシレート(61kg、169.7mol、実施例8)およびエタノール(481kg)を20℃〜30℃で入れた。反応混合物を75℃まで加熱し、75℃において全ての黄色固体が溶解するまで攪拌した。リン酸水素(R)−(−)−1,1’−ビナフチル−2,2’−ジイル(59.2kg、170.0mol)を添加し、撹拌を4時間維持した。反応混合物を4時間で30℃までゆっくりと冷却し、次いで濾過した。収集された固体をエタノール(60L)で洗浄し、次いで1500L反応器に戻した。DCM(600L)を添加し、懸濁液を加熱還流させた。懸濁液にエタノール(300L)を0.5時間かけて添加し、撹拌を0.5時間維持した。追加の300Lのエタノールを40℃において0.5時間かけて添加した。DCMを38〜60℃において蒸留して除き、結果として得られた混合物を60℃においてさらに1時間撹拌し、次いで8時間かけて60℃から30℃まで冷却した。キラル塩を遠心分離により収集し、エタノール(60L)で洗浄した。湿ったケーキを真空オーブン(50℃/約0.1MPa)中で窒素抽気しながら24時間乾燥させると、実施例9(52.7kg、純度:99.6%、キラル純度:99.1%、収率:44%)が淡黄色固体として得られた。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.14 (d, J=8.8 Hz, 2H), 8.04-8.08 (m, 4H), 7.48-7.54 (m, 4H), 7.33-7.37 (m, 2H), 7.19-7.25 (m, 3H), 7.05-7.25 (m, 2H), 5.87 (s, 1H), 3.99 (q, J=7.2 Hz, 2H), 2.46 (s, 3H), 2.44 (s, 3H), 1.04 (t, J=7.2 Hz, 3H); MS m/e = 360.0 [M+H] +。絶対構造は、XRPDにより確証された。
実施例10
3−[(8aS)−7−[[(4S)−5−エトキシカルボニル−4−(3−フルオロ−2−メチル−フェニル)−2−チアゾール−2−イル−1,4−ジヒドロピリミジン−6−イル]メチル]−3−オキソ−5,6,8,8a−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−2−イル]−2,2−ジメチル−プロパン酸(実施例10)の調製:
表題化合物は、以下のスキームに従って調製された:
工程1)エチル (4S)−4−(3−フルオロ−2−メチル−フェニル)−6−メチル−2−チアゾール−2−イル−1,4−ジヒドロピリミジン−5−カルボキシレート(化合物10−a)の調製:
機械式撹拌器、温度計および窒素バブラーを備えた10Lのフラスコに、エチル (4S)−4−(3−フルオロ−2−メチル−フェニル)−6−メチル−2−チアゾール−2−イル−1,4−ジヒドロピリミジン−5−カルボキシレート モノ(R)−(−)−1,1’−ビナフチル−2,2’−ジイル リン酸水素塩(500.0g、706mmol、実施例9)およびDCM(5.0L)を入れた。その懸濁液に、水性NaOH(20重量%、1.1等量、155.4g、777mmol)を20℃〜30℃で10分間かけて滴加した。反応混合物を20℃〜30℃で4時間撹拌した。次いで、結果として得られた反応混合物を濾過し、収集された固体をDCM(500mL)で洗浄した。濾液を合わせて水(1.0L)で洗浄し、乾燥するまで真空中で濃縮した。残留物に新しいDCM(1.0L)を添加し、結果として得られた溶液を乾燥するまで真空中で濃縮し、このプロセスを2回繰り返した。結果として得られた黄色の油(化合物10−a)をDCM(2.5L)中で溶解させ、それ以上精製せずに次の工程に用いた。
工程2)エチル (4S)−6−(ブロモメチル)−4−(3−フルオロ−2−メチル−フェニル)−2−チアゾール−2−イル−1,4−ジヒドロピリミジン−5−カルボキシレート(化合物10−b)の調製:
機械式撹拌器、温度計および窒素バブラーを備えた10Lのフラスコに、工程1)からのエチル (4S)−4−(3−フルオロ−2−メチル−フェニル)−6−メチル−2−チアゾール−2−イル−1,4−ジヒドロピリミジン−5−カルボキシレート(706mmol、化合物10−a)のDCM(4.0L)中における溶液を入れた。32℃〜37℃に加熱された反応混合物に、PBr(2.71g、7.06mmol)を添加し、続いて温度を35℃〜40℃で維持しながらNBS(125.6g、706mmol)を一部ずつ添加した。0.5時間後、NBSの追加のバッチ(12.6g、70.6mmol)を反応混合物に添加し、それを95%より多くが変換されるまでHPLCにより注意深くモニターした。結果として得られた化合物10−bの溶液を10〜20℃に冷却し、直接次の工程に用いた。MS m/e = 436.1/438.0 [M+H] +
工程3)3−[(8aS)−7−[[(4S)−5−エトキシカルボニル−4−(3−フルオロ−2−メチル−フェニル)−2−チアゾール−2−イル−1,4−ジヒドロピリミジン−6−イル]メチル]−3−オキソ−5,6,8,8a−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−2−イル]−2,2−ジメチル−プロパン酸(実施例10)の調製:
機械式撹拌器、温度計および窒素バブラーを備えた10Lのフラスコに、最後の工程からのエチル (4S)−6−(ブロモメチル)−4−(3−フルオロ−2−メチル−フェニル)−2−チアゾール−2−イル−1,4−ジヒドロピリミジン−5−カルボキシレートのDCM中における溶液を入れた。10〜20℃に冷却された反応混合物に、3−[(8aS)−3−オキソ−1,5,6,7,8,8a−ヘキサヒドロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−2−イル]−2,2−ジメチル−プロパン酸塩酸塩(193g、635mmol、純度:91.6重量%、実施例7)を添加し、続いてDCM(350mL)中のトリエタノールアミン(329g、2.33mol)を25℃未満で一部ずつ添加した。反応混合物を、20℃〜30℃で16時間撹拌した。次いで、結果として得られた反応混合物に、水(1.25L)を添加し、水層をHPO(85重量%)を用いてpH=3〜4に調節した。相分離の後、有機相を酸性水(1.25L、pH=2〜3を有するHPO溶液)で洗浄した。相分離の後、有機相をHPO水溶液(35重量%、1980g)で1回およびHPO水溶液(35重量%、990g)で1回抽出した。水層を合わせてDCM(500mL)で抽出した。0℃〜10℃に冷却された水層に、DCM(2.0L)を添加した。次いで、水層をNaOH水溶液(50重量%、770g)でpH=3〜4に調節した。相分離後、有機相を水(1.5L)で洗浄し、セライト(25g)を通して濾過し、次いで真空中で約500mLまで濃縮した。残留物をエタノール(500mL)で希釈し、真空中で約500mLまで濃縮し、このプロセスをもう1回繰り返した。次いで、残留物を再度エタノール(1700mL)で希釈し、全ての固体が溶解するまで70〜80℃に加熱した。前の溶液に、60℃〜78℃の内部温度を維持しながら添加漏斗を介して水(2.20L)を添加した。次いで、反応混合物を2時間かけて55℃に冷却し、50℃〜55℃で1時間維持し、次いで3時間かけて25℃まで冷却し、25℃でさらに1時間撹拌した。固体を濾過により収集し、エタノール/水(v/v=1/1、250g)で洗浄した。湿ったケーキを真空オーブン(45℃〜55℃/約0.1Mpa、窒素抽気を伴う)中で35時間乾燥させると、生成物である実施例10(260.0g、純度:99.1%、キラル純度:99.8%、収率:61.5%)が淡黄色固体として得られた。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.35 (s, 1H), 9.60 (s, 1H), 8.01 (d, J=3.2 Hz, 2H), 7.93 (d, J=3.2 Hz, 2H), 7.15-7.19 (m, 1H), 7.01-7.05 (m, 2H), 5.89 (s, 1H),3.87-4.00 (m, 4H), 3.62-3.73(m, 2H), 3.33-3.39 (m, 1H), 3.27 (d, J=14.0Hz, 1H), 3.16 (d, J=14.0Hz, 1H), 2.93-3.00 (m, 2H), 2.77-2.82 (m, 2H), 2.45 (t, J=1.6 Hz, 3H), 2.15 (d, J=11.2 Hz, 1H), 2.02 (d, J=11.2Hz, 1H), 1.03-1.08 (m, 9H); MS m/e = 599.6 [M+H] +
実施例11
4−(2−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−6−メチル−2−チアゾール−2−イル−1,4−ジヒドロピリミジン−5−カルボン酸 メチルエステル(実施例11)の調製:
表題化合物は、以下のスキームに従って調製された:
機械式撹拌器、温度計および窒素バブラーを備えた1000Lのガラスで裏打ちされた反応器に、2−クロロ−4−フルオロ−ベンズアルデヒド(30.8kg、194mol、化合物11−a)およびIPA(188.0kg)を入れた。次いで、その溶液に、アセト酢酸メチル(22.7kg、195mol、化合物11−b)を添加し、続いてピペリジン(1.74kg、20.4mol)および酢酸(1.32kg、22.0mol)を添加した。次いで、反応混合物を43℃〜47℃に加熱し、そのような温度で5時間撹拌した。次いで、反応混合物に、チアゾール−2−カルボキサミジン塩酸塩(19.8kg、121.0mol、化合物8−c)を添加し、続いてトリエチルアミン(20.0kg、198.0mol)を添加した。反応混合物を80℃〜85℃に加熱し、7時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を20℃〜25℃に冷却し、次いで水(52.0kg)を添加した。結果として得られた懸濁液を、20℃〜25℃で2時間撹拌した。固体を遠心分離により収集し、イソプロパノール/水(42kg、v/v=10/3)で洗浄した。湿った固体を真空オーブン中で乾燥させると、実施例11(35.05kg、純度:95.8%、収率:79.2%)が黄色固体として得られた。MS m/e = 366.2 [M+H] +
実施例12
(R)−4−(2−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−6−メチル−2−チアゾール−2−イル−1,4−ジヒドロピリミジン−5−カルボン酸 メチルエステル モノ(R)−(−)−1,1’−ビナフチル−2,2’−ジイル リン酸水素塩 モノMIBK溶媒和物(実施例12)の調製:
表題化合物は、以下のスキームに従って調製された:
機械式撹拌器、温度計および窒素バブラーを備えた1000Lの反応器に、4−(2−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−6−メチル−2−チアゾール−2−イル−1,4−ジヒドロピリミジン−5−カルボン酸 メチルエステル(23.8kg、65.06mol、実施例11)、MIBK(660L)および精製水(6.6L)を室温で入れた。反応混合物を、全ての黄色固体が溶解するまで室温でさらに20分間撹拌した。リン酸水素(R)−(−)−1,1’−ビナフチル−2,2’−ジイル(18.1kg、52.05mol)を室温で一度に添加した後、反応混合物を75℃に加熱し、撹拌を14時間維持した。反応混合物を6時間でゆっくりと40℃まで冷却し、次いで40℃でさらに2時間撹拌した。キラル塩を遠心分離により収集し、MIBK(50L)で3回すすいだ。結果として得られた固体を55℃において真空中で24時間乾燥させると、実施例12(21.75kg、キラル純度:99.45%、収率:83.5%)が淡黄色固体として得られた。MS m/e =366.2 [M+H]+
実施例13
3−[(8aS)−7−[[(4R)−4−(2−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−5−メトキシカルボニル−2−チアゾール−2−イル−1,4−ジヒドロピリミジン−6−イル]メチル]−3−オキソ−5,6,8,8a−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−2−イル]−2,2−ジメチル−プロパン酸(実施例13)の調製:
表題化合物は、以下のスキームに従って調製された:
工程1)(4R)−4−(2−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−6−メチル−2−チアゾール−2−イル−1,4−ジヒドロピリミジン−5−カルボキシレート(化合物13−a)の調製:
磁力撹拌器、温度計および窒素バブラーを備えた250mLフラスコに、(R)−4−(2−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−6−メチル−2−チアゾール−2−イル−1,4−ジヒドロピリミジン−5−カルボン酸 メチルエステル モノ(R)−(−)−1,1’−ビナフチル−2,2’−ジイル リン酸水素塩 モノMIBK溶媒和物(20.0g、24.6mmol、化合物11−a)およびジクロロメタン(200mL)を入れた。反応混合物に、NaOH水溶液(20重量%、5.40g、27.0mmol)を20℃〜30℃で10分間かけて滴加した。反応混合物を20℃〜30℃でさらに2.5時間撹拌し、次いで濾過し、収集された固体をジクロロメタン(20mL)で洗浄した。濾液を水(50mL)で洗浄した。有機相を合わせて真空中で乾燥するまで濃縮した。残った残留物に、新しいDCM(50mL)を添加し、結果として得られた溶液を真空中で乾燥するまで濃縮し、このプロセスを2回繰り返した。黄色の油として得られた化合物13−aを、DCM(100mL)中で溶解させ、それ以上精製せずに次の工程において用いた。
工程2)メチル (4R)−6−(ブロモメチル)−4−(2−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−2−チアゾール−2−イル−1,4−ジヒドロピリミジン−5−カルボキシレート(化合物13−b)の調製:
磁力撹拌器、温度計および窒素バブラーを備えた250mLフラスコに、工程1)からのメチル (4R)−4−(2−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−6−メチル−2−チアゾール−2−イル−1,4−ジヒドロピリミジン−5−カルボキシレート(24.6mmol)のDCM(100L)中における溶液を入れた。32℃〜37℃に加熱された反応混合物に、PBr(67mg、0.076mmol)を添加し、続いて温度を維持しながらNBS(4.42g、24.6mmol)を一部ずつ添加した。0.5時間後、NBSの追加のバッチ(663mg、3.69mmol)を反応混合物に添加し、それを95%より多くが変換されるまでHPLCにより注意深くモニターした。結果として得られた化合物13−bの溶液を、10〜20℃まで冷却し、直接次の工程に用いた。MS m/e = 443.9/445.8/447.7 [M+H] +
工程3)3−[(8aS)−7−[[(4R)−4−(2−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−5−メトキシカルボニル−2−チアゾール−2−イル−1,4−ジヒドロピリミジン−6−イル]メチル]−3−オキソ−5,6,8,8a−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−2−イル]−2,2−ジメチル−プロパン酸(実施例13)の調製:
磁力撹拌器、温度計および窒素バブラーを備えた250mLフラスコに、最後の工程からのメチル (4R)−6−(ブロモメチル)−4−(2−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−2−チアゾール−2−イル−1,4−ジヒドロピリミジン−5−カルボキシレートのDCM中における溶液を入れた。10℃〜20℃に冷却されたその溶液に、3−[(8aS)−3−オキソ−1,5,6,7,8,8a−ヘキサヒドロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−2−イル]−2,2−ジメチル−プロパン酸塩酸塩(5.09g、16.8mmol、純度:91.6重量%、実施例7)を添加し、続いてトリエタノールアミン(8.77g、26.8mmol)を25℃未満で一部ずつ添加した。反応混合物を20℃〜30℃で16時間撹拌し、次いで水(30mL)を添加し、水層をHPO(85重量%)を用いてpH=3〜4に調節した。相分離の後、有機相を酸性水(30mL、pH=2〜3を有するHPO溶液)で洗浄し、次いで水性HPO(35重量%、70g)で1回および水性HPO(35重量%、35g)で1回抽出した。水層を合わせてDCM(30mL)で抽出し、次いで0℃〜10℃に冷却し、再度新しいDCM(100mL)を添加した。その後、水層を水性NaOH溶液(50重量%、30g)でpH=3〜4に調節した。相分離の後、有機相を水(50mL)で洗浄し、真空中で濃縮して乾燥させた。残留物をエタノール(25mL)で希釈し、真空中で濃縮して乾燥させ、次いで再度エタノール(25mL)で希釈し、全ての固体が溶解するまで70〜80℃に加熱した。前の溶液に、内部温度を50℃〜78℃で維持しながら添加漏斗を介して水(25mL)を添加した。反応混合物を3時間かけて25℃まで冷却し、25℃でさらに1時間撹拌した。固体を濾過により収集し、エタノール/水(v/v=1/1、10mL)で洗浄した。湿ったケーキを真空オーブン(50℃/約0.1Mpa、窒素抽気を伴う)中で30時間乾燥させると、生成物である実施例11(4.28g、純度:99.3%;収率:42%)が淡黄色固体として得られた。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.34 (s, 1H), 9.69 (s, 1H), 8.03 (d, J=3.2 Hz, 2H), 7.94 (d, J=3.2 Hz, 2H), 7.37-7.44 (m, 1H), 7.15-7.20 (m, 1H), 6.04 (s, 1H), 3.95 (d, J=16.8Hz, 1H), 3.87(d, J=16.8Hz, 1H), 3.62-3.72(m, 2H), 3.54(s, 3H), 3.36-3.39 (m, 1H), 3.27 (d, J=14.0Hz, 1H), 3.15(d, J=14.0Hz, 1H), 2.77-2.84(m, 2H), 2.13-2.18(m, 2H), 2.03(t, J=10.8Hz, 1H), 1.08 (m, 6H) MS m/e = 606.2 [M+H] +
実施例14
工程l)の酸−塩基仕上げにおけるHPO濃度および当量のスクリーニング
工程l)の酸−塩基仕上げにおけるHPOの量は、本質的であり、APIの最大限の回収率および最小限の不純物を得るように注意深く設計される。実施例10の工程3)におけるHPOの濃度および当量は、表1に従ってスクリーニングされた。主な不純物は、下記で示される不純物2であった。
最初のHPO溶液での洗浄(pH=3〜4およびpH=2〜3)後、有機層中の純度は、生成物/不純物2(Rt(不純物)=19.4分)=71.9/1.38(ピーク面積%)であり、様々なHPO濃度および当量によるさらなる抽出の選択された例が、試験され、表1において示されている。
上記の研究は、表2において示されている以下のHPLCパラメーターを用いて試験された。
表1において示されている結果によれば、工程l)の酸−塩基仕上げにおけるHPOの量は、APIの回収率および不純物の量に直接関連している。従って、HPOの特定の濃度は、35重量%〜40重量%であり、式(XVII)の化合物の10〜15当量であった。
非限定的に、本発明は以下の態様を含む。
[態様1]
式(I)の化合物:
[式中:
は、フェニルであり、それは、未置換であるか、または独立してハロゲンおよびC1−6アルキルから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されており;
は、C1−6アルキルであり;
は、−C2x−であり;
xは、1、2、3、4、5、6または7である]
またはその薬学的に許容可能な塩もしくはジアステレオマーの調製のためのプロセスであって、以下の工程:
工程a)イソシアネート(III)の形成、
式中、Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7である;
工程b)イソシアネート(III)および化合物(IV)の付加反応による尿素(V)の形成、
式中、Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7である;
工程c)尿素(V)の環化反応による式(VI)の化合物の形成、
式中、Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7である;
工程d)式(VI)の化合物の保護による式(VII)の化合物の形成、
式中、Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7であり;Rは、C1−6アルキルである;
工程e)式(VII)の化合物の選択的還元による式(VIII)の化合物の形成、
式中、Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7であり;Rは、C1−6アルキルである;
工程f)式(VIII)の化合物の加水分解による式(IX)の化合物の形成、
式中、Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7であり;Rは、C1−6アルキルである;
工程g)式(IX)の化合物の脱保護による式(X)の化合物の形成、
式中、Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7である;
工程h)ビギネリ様反応による式(XIV)の化合物の形成、
式中、Rは、フェニルであり、それは、未置換であるか、または独立してハロゲンおよびC1−6アルキルから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されており;Rは、C1−6アルキルである;
工程i)式(XVI)の化合物または溶媒和物の鏡像異性体塩の形成および再結晶、
式中、Rは、フェニルであり、それは、未置換であるか、または独立してハロゲンおよびC1−6アルキルから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されており;Rは、C1−6アルキルであり;酸は、D−(+)−DTTA、L−DTTA、L−酒石酸、D−DBTA、(+)−CSA、リン酸水素(S)−(+)−1,1’−ビナフチル−2,2’−ジイルまたはリン酸水素(R)−(−)−1,1’−ビナフチル−2,2’−ジイルである;
工程j)式(XVII)の鏡像異性体化合物の、その式(XVI)の鏡像異性体塩または溶媒和物からの回収、
式中、Rは、フェニルであり、それは、未置換であるか、または独立してハロゲンおよびC1−6アルキルから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されており;Rは、C1−6アルキルである;
工程k)式(XVII)の化合物の臭素化反応による式(XVIII)の化合物の形成、
式中、Rは、フェニルであり、それは、未置換であるか、または独立してハロゲンおよびC1−6アルキルから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されており;Rは、C1−6アルキルである;
工程l)式(X)の化合物による式(XVIII)の化合物の置換反応による、式(I)の化合物の形成、
式中、Rは、フェニルであり、それは、未置換であるか、または独立してハロゲンおよびC1−6アルキルから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されており;Rは、C1−6アルキルであり;Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7である;
の1以上を含むプロセス。
[態様2]
態様1に記載のプロセスであって、Rが、クロロフルオロフェニルもしくはメチルクロロフェニルであり;Rが、メチルもしくはエチルであり;Rが、ジメチルエチルである;またはその薬学的に許容可能な塩もしくはジアステレオマーであるプロセス。
[態様3]
態様1または2に記載のプロセスであって、
またはその薬学的に許容可能な塩もしくはジアステレオマーの合成のためのプロセス。
[態様4]
式(X)の化合物:
[式中:
は、−C2x−であり;
xは、1、2、3、4、5、6または7である]
またはその薬学的に許容可能な塩、鏡像異性体もしくはジアステレオマーの調製のためのプロセスであって、以下の工程:
工程a)イソシアネート(III)の形成、
式中、Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7である;
工程b)イソシアネート(III)および化合物(IV)の付加反応による尿素(V)の形成、
式中、Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7である;
工程c)尿素(V)の環化反応による式(VI)の化合物の形成、
式中、Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7である;
工程d)式(VI)の化合物の保護による式(VII)の化合物の形成、
式中、Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7であり;Rは、C1−6アルキルである;
工程e)式(VII)の化合物の選択的還元による式(VIII)の化合物の形成、
式中、Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7であり;Rは、C1−6アルキルである;
工程f)式(VIII)の化合物の加水分解による式(IX)の化合物の形成、
式中、Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7であり;Rは、C1−6アルキルである;
工程g)式(IX)の化合物の脱保護による式(X)の化合物の形成、
式中、Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7である;
の1以上を含むプロセス。
[態様5]
態様4に記載のプロセスであって、Rが、ジメチルエチルである;またはその薬学的に許容可能な塩もしくはジアステレオマーであるプロセス。
[態様6]
態様4または5に記載のプロセスであって、
またはその薬学的に許容可能な塩もしくはジアステレオマーの合成のためのプロセス。
[態様7]
態様1〜6のいずれか1項に記載のプロセスであって、工程a)におけるイソシアネート(III)の形成が、ホスゲン試薬を含む溶媒中で塩基の存在下で実施され、該溶媒が、2−MeTHF、THF、IPAc、EA、トルエンおよびDCMから選択され、特に、該溶媒が、DCMであることを特徴とするプロセス。
[態様8]
態様7に記載のプロセスであって、該塩基が、NaCO、NaHCO、KCO、NaPOおよびKPOから選択され、特に、該塩基が、5〜25重量%の濃度の水性NaCOまたは5〜30重量%の濃度の水性KCOであり、より詳細には、該塩基が、10〜15重量%の濃度の水性NaCOであるプロセス。
[態様9]
態様7または8に記載のプロセスであって、該ホスゲン試薬が、ホスゲン、ジホスゲンおよびトリホスゲンから選択され、特に、該ホスゲン試薬が、トリホスゲンであり;該トリホスゲンの量が、式(II)の化合物の0.34〜1.0等量、特に0.34〜0.45等量であるプロセス。
[態様10]
態様1〜9のいずれか1項に記載のプロセスであって、工程c)における式(VI)の化合物の形成が、有機溶媒中で酸の存在下で実施され、該溶媒が、2−MeTHF、IPAc、EA、トルエン、DCM、メタノールおよびエタノールから選択され、特に、該溶媒が、エタノールであることを特徴とするプロセス。
[態様11]
態様10に記載のプロセスであって、該酸が、三フッ化ホウ素エーテラート、リン酸、硫酸、HBrおよびHClから選択され、特に、該酸が、HC1であり、より詳細には、該酸が、濃HClであるプロセス。
[態様12]
態様1〜11のいずれか1項に記載のプロセスであって、工程d)における式(VII)の化合物の形成が、溶媒中で保護試薬を用いて塩基の存在下で実施され、該保護試薬が、クロロホルメートおよび無水物から選択され、特に、該保護試薬が、クロロギ酸ベンジルまたはBoc無水物であり、より詳細には、該保護試薬が、Boc無水物であることを特徴とするプロセス。
[態様13]
態様12に記載のプロセスであって、該溶媒が、2−MeTHF、THF、IPAc、EtOAcおよびDCMから選択され、特に、該溶媒が、THFまたは2−MeTHFであるプロセス。
[態様14]
態様12または13に記載のプロセスであって、該塩基が、TEA、DIPEA、NaCO、NaHCO、KCO、NaPOおよびKPOから選択され、特に、該塩基が、NaCOまたはNaHCOであり、より詳細には、該塩基が、水性NaCOまたは水性NaHCOであるプロセス。
[態様15]
態様1〜14のいずれか1項に記載のプロセスであって、工程e)における式(VIII)の化合物の形成が、触媒的ルイス酸および還元試薬の存在下で実施され、該触媒的ルイス酸が、InCl、YCl、ZnCl、Zn(OAc)およびBF・EtOから選択され;特に、該ルイス酸が、BF・EtOであり、BF・EtOの量が、式(VII)の化合物の0.05−1.1等量、特に0.2等量であることを特徴とするプロセス。
[態様16]
態様15に記載のプロセスであって、該還元試薬が、水素化アルミニウムリチウム、ジヒドロ−ビス−(2−メトキシエトキシ)アルミン酸ナトリウム、ジメチルスルフィドボラン、フェニルシランおよびボランテトラヒドロフラン錯体から選択され;特に、該還元試薬が、ボランテトラヒドロフラン錯体であり、ボランテトラヒドロフラン錯体の量が、式(VII)の化合物の1.6〜5.0等量、特に1.6〜2.0等量であるプロセス。
[態様17]
態様1〜16のいずれか1項に記載のプロセスであって、工程f)における式(VIII)の化合物が、仕上げ手順により単離され、該仕上げ手順が、不純物を除去するための有機溶媒による抽出を含み、該有機溶媒が、THF、EA、IPAc、MTBEおよびトルエンから選択され、特に、該有機溶媒が、IPAcであることを特徴とするプロセス。
[態様18]
態様1〜17のいずれか1項に記載のプロセスであって、工程g)における式(X)の化合物の形成が、溶媒中で酸の存在下で実施され、該酸が、TFA、リン酸、MSA、硫酸、HBrおよびHClから選択され、特に、該酸が、HClであることを特徴とするプロセス。
[態様19]
態様18に記載のプロセスであって、該溶媒が、DCM、ジオキサン、EtOAc、IPAc、IPA、アセトン、MIBKならびにMIBKおよびアセトンの混合溶媒から選択され;特に、該溶媒が、MIBKであるプロセス。
[態様20]
態様18または19に記載のプロセスであって、工程g)における式(X)の化合物が、溶媒中での再結晶により単離され、該溶媒が、アセトニトリル、IPAc、MIBK、エタノール、アセトン、アセトンおよびメタノールの混合溶媒、ならびにアセトンおよびMIBKの混合溶媒から選択され、特に、該溶媒が、アセトンであることを特徴とするプロセス。
[態様21]
態様1〜20のいずれか1項に記載のプロセスであって、工程i)における式(XVI)の化合物または溶媒和物の鏡像異性体塩が、溶媒中で再結晶され、該溶媒が、エタノール、MIBK、IPAc、トルエンおよびMTBEから選択され、特に、該溶媒が、エタノールであることを特徴とするプロセス。
[態様22]
態様1〜21のいずれか1項に記載のプロセスであって、工程l)における式(I)の化合物の形成が、塩基の存在下で実施され、該塩基が、TMP、DIPEA、TEA、トリプロピルアミン、N,N−ジシクロヘキシルメチルアミン、DBU、NMM、2,6−ルチジン、1−メチルイミダゾール、1,2−ジメチルイミダゾール、テトラメチルピペリジン−4−オール、NaCO、KCO、NaHCOおよびトリス(2−ヒドロキシルエチル)アミンから選択され;特に、該塩基が、TMPまたはトリス(2−ヒドロキシルエチル)アミンであり;より詳細には、該塩基が、トリス(2−ヒドロキシルエチル)アミンであることを特徴とするプロセス。
[態様23]
態様22に記載のプロセスであって、式(I)の化合物が、工程l)において酸−塩基仕上げにより精製され、該酸−塩基仕上げにおいて用いられる該酸が、HCl、HBr、HSO、HPO、MSA、トルエンスルホン酸およびカンファースルホン酸から選択され;特に、該酸が、HPOであり、水性HPOの濃度が、15重量%〜60重量%から選択され、特に、水性HPOの濃度が、35重量%〜40重量%であり;HPOの量が、式(XVII)の化合物の5〜25等量、特に10〜15等量であることを特徴とするプロセス。
[態様24]
態様22または23のいずれか1項に記載のプロセスであって、式(I)の化合物が、工程l)において有機溶媒中で再結晶され、該有機溶媒が、IPA、エタノール、EtOAc、IPAc、酢酸ブチル、トルエン、MIBK、アセトンおよび水の混合溶媒、IPAおよび水の混合溶媒、エタノールおよび水の混合溶媒から選択され;特に、該溶媒が、エタノールおよび水の混合溶媒であることを特徴とするプロセス。

Claims (57)

  1. 式(I)の化合物:
    [式中:
    は、フェニルであり、それは、未置換であるか、または独立してハロゲンおよびC1−6アルキルから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されており;
    は、C1−6アルキルであり;
    は、−C2x−であり;
    xは、1、2、3、4、5、6または7である]
    またはその薬学的に許容可能な塩もしくはジアステレオマーの調製のためのプロセスであって、以下の工程:
    工程a)イソシアネート(III)の形成、
    式中、Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7である;
    工程b)イソシアネート(III)および化合物(IV)
    の付加反応による尿素(V)の形成、
    式中、Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7である;
    工程c)尿素(V)の環化反応による式(VI)の化合物の形成、
    式中、Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7である;
    工程d)式(VI)の化合物の保護による式(VII)の化合物の形成、
    式中、Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7であり;Rは、C1−6アルキルである;
    工程e)式(VII)の化合物の選択的還元による式(VIII)の化合物の形成、
    式中、Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7であり;Rは、C1−6アルキルである;
    工程f)式(VIII)の化合物の加水分解による式(IX)の化合物の形成、
    式中、Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7であり;Rは、C1−6アルキルである;
    工程g)式(IX)の化合物の脱保護による式(X)の化合物の形成、
    式中、Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7である;
    工程h)ビギネリ様反応による式(XIV)の化合物の形成、
    式中、Rは、フェニルであり、それは、未置換であるか、または独立してハロゲンおよびC1−6アルキルから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されており;Rは、C1−6アルキルである;
    工程i)式(XVI)の化合物または溶媒和物の鏡像異性体塩の形成および再結晶、
    式中、Rは、フェニルであり、それは、未置換であるか、または独立してハロゲンおよびC1−6アルキルから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されており;Rは、C1−6アルキルであり;酸は、D−(+)−DTTA、L−DTTA、L−酒石酸、D−DBTA、(+)−CSA、リン酸水素(S)−(+)−1,1’−ビナフチル−2,2’−ジイルまたはリン酸水素(R)−(−)−1,1’−ビナフチル−2,2’−ジイルである;
    工程j)式(XVII)の鏡像異性体化合物の、その式(XVI)の鏡像異性体塩または溶媒和物からの回収、
    式中、Rは、フェニルであり、それは、未置換であるか、または独立してハロゲンおよびC1−6アルキルから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されており;Rは、C1−6アルキルである;
    工程k)式(XVII)の化合物の臭素化反応による式(XVIII)の化合物の形成、
    式中、Rは、フェニルであり、それは、未置換であるか、または独立してハロゲンおよびC1−6アルキルから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されており;Rは、C1−6アルキルである;
    工程l)式(X)の化合物による式(XVIII)の化合物の置換反応による、式(I)の化合物の形成、
    式中、Rは、フェニルであり、それは、未置換であるか、または独立してハロゲンおよびC1−6アルキルから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されており;Rは、C1−6アルキルであり;Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7である;
    からなるプロセス。
  2. 請求項1に記載のプロセスであって、Rが、クロロフルオロフェニルもしくはメチルクロロフェニルであり;Rが、メチルもしくはエチルであり;Rが、ジメチルエチルである;またはその薬学的に許容可能な塩もしくはジアステレオマーであるプロセス。
  3. 請求項1または2に記載のプロセスであって、
    またはその薬学的に許容可能な塩もしくはジアステレオマーの合成のためのプロセス。
  4. 式(X)の化合物:
    [式中:
    は、−C2x−であり;
    xは、1、2、3、4、5、6または7である]
    またはその薬学的に許容可能な塩、鏡像異性体もしくはジアステレオマーの調製のためのプロセスであって、以下の工程:
    工程a)イソシアネート(III)の形成、
    式中、Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7である;
    工程b)イソシアネート(III)および化合物(IV)
    の付加反応による尿素(V)の形成、
    式中、Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7である;
    工程c)尿素(V)の環化反応による式(VI)の化合物の形成、
    式中、Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7である;
    工程d)式(VI)の化合物の保護による式(VII)の化合物の形成、
    式中、Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7であり;Rは、C1−6アルキルである;
    工程e)式(VII)の化合物の選択的還元による式(VIII)の化合物の形成、
    式中、Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7であり;Rは、C1−6アルキルである;
    工程f)式(VIII)の化合物の加水分解による式(IX)の化合物の形成、
    式中、Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7であり;Rは、C1−6アルキルである;
    工程g)式(IX)の化合物の脱保護による式(X)の化合物の形成、
    式中、Rは、−C2x−であり;xは、1、2、3、4、5、6または7である;
    からなるプロセス。
  5. 請求項4に記載のプロセスであって、Rが、ジメチルエチルである;またはその薬学的に許容可能な塩もしくはジアステレオマーであるプロセス。
  6. 請求項4または5に記載のプロセスであって、
    またはその薬学的に許容可能な塩もしくはジアステレオマーの合成のためのプロセス。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のプロセスであって、工程a)におけるイソシアネート(III)の形成が、ホスゲン試薬を含む溶媒中で塩基の存在下で実施され、該溶媒が、2−MeTHF、THF、IPAc、EA、トルエンおよびDCMから選択される、プロセス。
  8. 該溶媒が、DCMである、請求項7に記載のプロセス
  9. 請求項7又は8に記載のプロセスであって、該塩基が、NaCO、NaHCO、KCO、NaPOおよびKPOから選択される、プロセス
  10. 該塩基が、5〜25重量%の濃度の水性NaCOまたは5〜30重量%の濃度の水性KCO である、請求項9に記載のプロセス
  11. 該塩基が、10〜15重量%の濃度の水性NaCOである、請求項9または10に記載のプロセス
  12. 請求項7〜11のいずれか1項に記載のプロセスであって、該ホスゲン試薬が、ホスゲン、ジホスゲンおよびトリホスゲンから選択される、プロセス
  13. 該ホスゲン試薬が、トリホスゲンである、請求項12に記載のプロセス
  14. 該トリホスゲンの量が、式(II)の化合物の0.34〜1.0等量である、請求項13に記載のプロセス
  15. トリホスゲンの量が、式(II)の化合物の0.34〜0.45等量である、請求項13または14に記載のプロセス
  16. 請求項1〜15のいずれか1項に記載のプロセスであって、工程c)における式(VI)の化合物の形成が、有機溶媒中で酸の存在下で実施され、該溶媒が、2−MeTHF、IPAc、EA、トルエン、DCM、メタノールおよびエタノールから選択される、プロセス
  17. 該溶媒が、エタノールである、請求項16に記載のプロセス
  18. 請求項16または17に記載のプロセスであって、該酸が、三フッ化ホウ素エーテラート、リン酸、硫酸、HBrおよびHClから選択される、プロセス
  19. 該酸が、HC1である、請求項18に記載のプロセス
  20. 該酸が、濃HClである、請求項19に記載のプロセス
  21. 請求項1〜20のいずれか1項に記載のプロセスであって、工程d)における式(VII)の化合物の形成が、溶媒中で保護試薬を用いて塩基の存在下で実施され、該保護試薬が、クロロホルメートおよび無水物から選択される、プロセス
  22. 該保護試薬が、クロロギ酸ベンジルまたはBoc無水物である、請求項21に記載のプロセス
  23. 該保護試薬が、Boc無水物である、請求項21または22に記載のプロセス
  24. 請求項21〜23のいずれか1項に記載のプロセスであって、該溶媒が、2−MeTHF、THF、IPAc、EtOAcおよびDCMから選択される、プロセス
  25. 該溶媒が、THFまたは2−MeTHFである、請求項24に記載のプロセス
  26. 請求項21〜25いずれか1項に記載のプロセスであって、該塩基が、TEA、DIPEA、NaCO、NaHCO、KCO、NaPOおよびKPOから選択される、プロセス
  27. 該塩基が、Na CO またはNaHCO である、請求項26に記載のプロセス
  28. 該塩基が、水性Na CO または水性NaHCO である、請求項27に記載のプロセス
  29. 請求項1〜28のいずれか1項に記載のプロセスであって、工程e)における式(VIII)の化合物の形成が、触媒的ルイス酸および還元試薬の存在下で実施され、該触媒的ルイス酸が、InCl、YCl、ZnCl、Zn(OAc)およびBF・EtOから選択される、プロセス
  30. 該ルイス酸が、BF ・Et Oである、請求項29に記載のプロセス
  31. BF ・Et Oの量が、式(VII)の化合物の0.05−1.1等量である、請求項30に記載のプロセス
  32. BF ・Et Oの量が、式(VII)の化合物の0.2等量である、請求項30または31に記載のプロセス
  33. 請求項29〜32のいずれか1項に記載のプロセスであって、該還元試薬が、水素化アルミニウムリチウム、ジヒドロ−ビス−(2−メトキシエトキシ)アルミン酸ナトリウム、ジメチルスルフィドボラン、フェニルシランおよびボランテトラヒドロフラン錯体から選択される、プロセス
  34. 該還元試薬が、ボランテトラヒドロフラン錯体である、請求項33に記載のプロセス
  35. ボランテトラヒドロフラン錯体の量が、式(VII)の化合物の1.6〜5.0等量である、請求項34に記載のプロセス
  36. ボランテトラヒドロフラン錯体の量が、式(VII)の化合物の1.6〜2.0等量である、請求項34または35に記載のプロセス
  37. 請求項1〜36のいずれか1項に記載のプロセスであって、工程f)における式(VIII)の化合物が、仕上げ手順により単離され、該仕上げ手順が、不純物を除去するための有機溶媒による抽出を含み、該有機溶媒が、THF、EA、IPAc、MTBEおよびトルエンから選択される、プロセス
  38. 該有機溶媒が、IPAcである、請求項37に記載のプロセス
  39. 請求項1〜38のいずれか1項に記載のプロセスであって、工程g)における式(X)の化合物の形成が、溶媒中で酸の存在下で実施され、該酸が、TFA、リン酸、MSA、硫酸、HBrおよびHClから選択される、プロセス
  40. 該酸が、HClである、請求項39に記載のプロセス
  41. 請求項39または40に記載のプロセスであって、該溶媒が、DCM、ジオキサン、EtOAc、IPAc、IPA、アセトン、MIBKならびにMIBKおよびアセトンの混合溶媒から選択される、プロセス
  42. 該溶媒が、MIBKである、請求項41に記載のプロセス
  43. 請求項39〜42のいいずれか1項に記載のプロセスであって、工程g)における式(X)の化合物が、溶媒中での再結晶により単離され、該溶媒が、アセトニトリル、IPAc、MIBK、エタノール、アセトン、アセトンおよびメタノールの混合溶媒、ならびにアセトンおよびMIBKの混合溶媒から選択される、プロセス
  44. 該溶媒が、アセトンである、請求項43に記載のプロセス
  45. 請求項1〜44のいずれか1項に記載のプロセスであって、工程i)における式(XVI)の化合物または溶媒和物の鏡像異性体塩が、溶媒中で再結晶され、該溶媒が、エタノール、MIBK、IPAc、トルエンおよびMTBEから選択される、プロセス
  46. 該溶媒が、エタノールである、請求項45に記載のプロセス
  47. 請求項1〜46のいずれか1項に記載のプロセスであって、工程l)における式(I)の化合物の形成が、塩基の存在下で実施され、該塩基が、TMP、DIPEA、TEA、トリプロピルアミン、N,N−ジシクロヘキシルメチルアミン、DBU、NMM、2,6−ルチジン、1−メチルイミダゾール、1,2−ジメチルイミダゾール、テトラメチルピペリジン−4−オール、NaCO、KCO、NaHCOおよびトリス(2−ヒドロキシルエチル)アミンから選択される、プロセス
  48. 該塩基が、TMPまたはトリス(2−ヒドロキシルエチル)アミンである、請求項47に記載のプロセス
  49. 該塩基が、トリス(2−ヒドロキシルエチル)アミンである、請求項47または48に記載のプロセス
  50. 請求項47〜49のいずれか1項に記載のプロセスであって、式(I)の化合物が、工程l)において酸−塩基仕上げにより精製され、該酸−塩基仕上げにおいて用いられる該酸が、HCl、HBr、HSO、HPO、MSA、トルエンスルホン酸およびカンファースルホン酸から選択される、プロセス
  51. 該酸が、H PO である、請求項50に記載のプロセス
  52. 水性H PO の濃度が、15重量%〜60重量%から選択される、請求項51に記載のプロセス
  53. 水性H PO の濃度が、35重量%〜40重量%である、請求項51または52に記載のプロセス
  54. PO の量が、式(XVII)の化合物の5〜25等量である、請求項51に記載のプロセス
  55. PO の量が、式(XVII)の化合物の10〜15等量である、請求項51または54に記載のプロセス
  56. 請求項47〜55のいずれか1項に記載のプロセスであって、式(I)の化合物が、工程l)において有機溶媒中で再結晶され、該有機溶媒が、IPA、エタノール、EtOAc、IPAc、酢酸ブチル、トルエン、MIBK、アセトンおよび水の混合溶媒、IPAおよび水の混合溶媒、エタノールおよび水の混合溶媒から選択される、プロセス
  57. 該溶媒が、エタノールおよび水の混合溶媒である、請求項56に記載のプロセス
JP2018543245A 2016-02-19 2017-02-16 4−フェニル−5−アルコキシカルボニル−2−チアゾール−2−イル−1,4−ジヒドロピリミジン−6−イル]メチル]−3−オキソ−5,6,8,8a−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−2−イル]−カルボン酸の調製のためのプロセス Active JP6672471B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CNPCT/CN2016/074132 2016-02-19
CN2016074132 2016-02-19
PCT/EP2017/053443 WO2017140750A1 (en) 2016-02-19 2017-02-16 Process for the preparation of 4-phenyl-5-alkoxycarbonyl-2-thiazol-2-yl-1,4-dihydropyrimidin-6-yl]methyl]-3-oxo-5,6,8,8a-tetrahydro-1h-imidazo[1,5-a]pyrazin-2-yl]-carboxylic acid

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019507144A JP2019507144A (ja) 2019-03-14
JP6672471B2 true JP6672471B2 (ja) 2020-03-25

Family

ID=58054130

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018543245A Active JP6672471B2 (ja) 2016-02-19 2017-02-16 4−フェニル−5−アルコキシカルボニル−2−チアゾール−2−イル−1,4−ジヒドロピリミジン−6−イル]メチル]−3−オキソ−5,6,8,8a−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−2−イル]−カルボン酸の調製のためのプロセス

Country Status (17)

Country Link
US (1) US10927116B2 (ja)
EP (2) EP3416966B1 (ja)
JP (1) JP6672471B2 (ja)
KR (2) KR20210059801A (ja)
CN (1) CN108718527B (ja)
AR (1) AR107633A1 (ja)
AU (2) AU2017219189B2 (ja)
BR (1) BR112018016932A2 (ja)
CA (1) CA3011650A1 (ja)
ES (1) ES2899369T3 (ja)
HR (1) HRP20211816T1 (ja)
IL (2) IL260153B (ja)
MX (1) MX2018009944A (ja)
PL (1) PL3416966T3 (ja)
SG (2) SG10202110927VA (ja)
SI (1) SI3416966T1 (ja)
WO (1) WO2017140750A1 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
LT3114128T (lt) * 2014-03-07 2019-03-25 F. Hoffmann-La Roche Ag Nauji 6 padėtyje kondensuoti heteroarildihidropirimidinai, skirti hepatito b virusinės infekcijos gydymui ir profilaktikai
AU2018290511B2 (en) 2017-06-26 2022-01-27 Sunshine Lake Pharma Co., Ltd. Dihydropyrimidine compounds and uses thereof in medicine
WO2019001420A1 (en) 2017-06-27 2019-01-03 Janssen Pharmaceutica Nv HETEROARYLDIHYDROPYRIMIDINE DERIVATIVES AND METHODS OF TREATING INFECTIONS WITH HEPATITIS B VIRUS
CN109678859B (zh) * 2017-10-18 2020-12-29 广东东阳光药业有限公司 二氢嘧啶类化合物及其在药物中的应用
TW201945003A (zh) 2018-03-01 2019-12-01 愛爾蘭商健生科學愛爾蘭無限公司 2,4-二胺基喹唑啉衍生物及其醫學用途
US11053235B2 (en) 2018-08-09 2021-07-06 Janssen Sciences Ireland Unlimited Company Substituted 1,4-dihydropyrimidines for the treatment of HBV infection or HBV-induced diseases
TW202035412A (zh) * 2018-12-20 2020-10-01 比利時商健生藥品公司 雜芳基二氫嘧啶衍生物和治療b型肝炎感染之方法
KR20210106421A (ko) * 2018-12-20 2021-08-30 얀센 파마슈티카 엔.브이. 헤테로아릴디히드로피리미딘 유도체 및 b형 간염 감염의 치료 방법
BR112021019054A2 (pt) 2019-03-25 2021-11-30 F Hoffmann La Roche Ag Formas sólidas de um composto do modificador alostérico da proteína do núcleo do vhb
US20220315588A1 (en) 2019-06-06 2022-10-06 Hoffmann-La Roche Inc. Alternative process for the preparation of 4-phenyl-5-alkoxycarbonyl-2-thiazol-2-yl-1,4-dihydropyrimidin-6-yl]methyl]-3-oxo-5,6,8,8a-tetrahydro-1h-imidazo[1,5-a]pyrazin-2-yl]-carboxylic acid
WO2020255039A1 (en) 2019-06-18 2020-12-24 Janssen Sciences Ireland Unlimited Company Combination of hepatitis b virus (hbv) vaccines and quinazoline derivatives
CA3146992A1 (en) * 2019-07-31 2021-02-04 Janssen Sciences Ireland Unlimited Company Dihydropyrimidine derivatives and uses thereof in the treatment of hbv infection or of hbv-induced diseases
WO2021078221A1 (zh) * 2019-10-24 2021-04-29 广东东阳光药业有限公司 二氢嘧啶类化合物及其在药物中的应用
IL297595A (en) * 2020-04-28 2022-12-01 Hoffmann La Roche A process for the preparation of a chiral piperazine-2-carboxylic acid

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10012823A1 (de) 2000-03-16 2001-09-20 Bayer Ag Arzneimittel gegen virale Erkrankungen
DE10125131A1 (de) 2001-05-23 2002-12-05 Bayer Ag Verfahren zur Spaltung des Methyl 4-(2-chlor-4-fluorphenyl)-2-(3,5-difluor-2-pyridinyl)-6-methyl-1,4-dihydro-5-pyrmidincarboxylat-Racemats
CN100453542C (zh) 2007-04-30 2009-01-21 广东东阳光药业有限公司 2-杂环取代的二氢嘧啶消旋化合物的拆分方法
WO2010069147A1 (zh) 2008-12-17 2010-06-24 张中能 二氢嘧啶类化合物、其组合物及其应用
CN103626752B (zh) 2012-08-24 2015-08-12 广东东阳光药业有限公司 二氢嘧啶类化合物及其在药物中的应用
EP2892893B2 (en) 2012-09-10 2019-10-16 F.Hoffmann-La Roche Ag 6-amino acid heteroaryldihydropyrimidines for the treatment and prophylaxis of hepatitis b virus infection
EA201592126A1 (ru) 2013-05-17 2016-05-31 Ф. Хоффманн-Ля Рош Аг 6-мостиковые гетероарилдигидропиримидины для лечения и профилактики заражения вирусом гепатита b
LT3114128T (lt) * 2014-03-07 2019-03-25 F. Hoffmann-La Roche Ag Nauji 6 padėtyje kondensuoti heteroarildihidropirimidinai, skirti hepatito b virusinės infekcijos gydymui ir profilaktikai
AR101319A1 (es) * 2014-07-31 2016-12-07 Hoffmann La Roche Resolución quiral de los ésteres del ácido 4-aril-2-tiazol-2-il-1,4-dihidropirimidin-5-carboxílico
AR103222A1 (es) 2014-12-23 2017-04-26 Hoffmann La Roche Procedimiento para la preparación de análogos de 4-fenil-5-alcoxicarbonil-2-tiazol-2-il-1,4-dihidropirimidina

Also Published As

Publication number Publication date
US20190010155A1 (en) 2019-01-10
SG11201805595TA (en) 2018-07-30
EP3416966A1 (en) 2018-12-26
US10927116B2 (en) 2021-02-23
JP2019507144A (ja) 2019-03-14
KR20180104177A (ko) 2018-09-19
AR107633A1 (es) 2018-05-16
ES2899369T3 (es) 2022-03-11
CN108718527A (zh) 2018-10-30
KR20210059801A (ko) 2021-05-25
MX2018009944A (es) 2018-11-09
CA3011650A1 (en) 2017-08-24
SI3416966T1 (sl) 2022-01-31
WO2017140750A1 (en) 2017-08-24
SG10202110927VA (en) 2021-11-29
IL286912A (en) 2021-10-31
IL260153B (en) 2021-10-31
BR112018016932A2 (pt) 2019-01-08
HRP20211816T1 (hr) 2022-03-04
IL260153A (en) 2018-07-31
AU2017219189B2 (en) 2021-04-01
AU2021203860A1 (en) 2021-07-08
CN108718527B (zh) 2022-06-28
EP3416966B1 (en) 2021-09-29
KR102255228B1 (ko) 2021-05-25
EP3954691A1 (en) 2022-02-16
PL3416966T3 (pl) 2022-01-17
AU2017219189A1 (en) 2018-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6672471B2 (ja) 4−フェニル−5−アルコキシカルボニル−2−チアゾール−2−イル−1,4−ジヒドロピリミジン−6−イル]メチル]−3−オキソ−5,6,8,8a−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−2−イル]−カルボン酸の調製のためのプロセス
WO2016102438A1 (en) Process for the preparation of 4-phenyl-5-alkoxycarbonyl-2-thiazol-2-yl-1,4-dihydropyrimidine analogues
KR102257159B1 (ko) Btk 억제제 제조 방법
EP2609099A2 (en) Sitagliptin, salts and polymorphs thereof
JP2017522343A (ja) ホスホルアミデート類の合成
HUE025985T2 (en) Process for the preparation of 6-substituted-1- (2H) -isoquinolinones
WO2020194115A1 (en) Process for the preparation of elagolix sodium and intermediates thereof
FI120259B (fi) Menetelmä epoksidin valmistamiseksi
GB2289276A (en) Preparation of furanylpyridine derivatives and their use in the preparation of ompounds for treating injection by HIV
KR100325279B1 (ko) Hiv프로테아제억제제를제조하는방법
AU681499B2 (en) Regiospecific process to make cis-1-amino-2-alkanol from epoxide
JP5017101B2 (ja) 不斉四置換炭素原子含有化合物の製法
JP2022535112A (ja) 4-フェニル-5-アルコキシカルボニル-2-チアゾール-2-イル-1,4-ジヒドロピリミジン-6-イル]メチル]-3-オキソ-5,6,8,8a-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[1,5-a]ピラジン-2-イル]-カルボン酸を調製するための代替方法
JP2015521635A (ja) ソリフェナシン又はその塩の調製方法
TW201536759A (zh) 製備嘧啶中間物之方法
EP3931197B1 (en) Process for the preparation of (6s)-3-[(4s)-4-cyano-2-oxo-pyrrolidin-1-yl]-6-methyl-n-(3,4,5-trifluorophenyl)-6,7-dihydro-4h-pyrazolo[1,5-a]pyrazine-5-carboxamide
JP2013539760A (ja) 抗ウイルス化合物およびその有用な中間体の調製方法
KR20230118099A (ko) 4-(3,5-디플루오로페닐)-N-[3-(6-메틸피리미딘-4-일)-3-아자비시클로[3.2.1]옥탄-8-일]-6,7-디히드로-5H-[1,2,4]트리아졸로[1,5-a]피리미딘-2-아민의 제조 방법
JP2014185091A (ja) 3−アミン−4−ピペリドン誘導体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180815

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190709

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190716

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191016

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200304

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6672471

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250