JP6671560B1 - モータ制御装置、モータ情報計算プログラム、およびモータ情報計算方法 - Google Patents

モータ制御装置、モータ情報計算プログラム、およびモータ情報計算方法 Download PDF

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Abstract

クレーン(2)の搬送部を移動させるモータ(21)を制御するモータ制御装置(1)が、搬送部の加減速特性に基づいてモータ(21)に対する速度指令を生成する指令生成部(11)と、速度指令から積荷の振動周波数成分を除去するノッチフィルタ(12)と、フィルタ特性を指定するノッチパラメータ(42)をノッチフィルタ(12)に設定するパラメータ設定部(16)と、ノッチフィルタ(12)を適用しない場合の加減速特性を指定する速度指令パラメータ(41)に含まれる減速パラメータおよびノッチパラメータ(42)に基づいて、ノッチフィルタ(12)を適用してモータ(21)を駆動させた場合に搬送部が減速を開始してから停止するまでの搬送部の移動距離および移動時間の少なくとも一方を計算して出力する補正情報計算部(17)と、を備える。

Description

本発明は、モータを制御するモータ制御装置、モータ情報計算プログラム、およびモータ情報計算方法に関する。
天井走行クレーンまたは旋回クレーンといったクレーンは、懸垂したロープに積荷を吊り下げて積荷を移動させる装置である。これらのクレーンには、オペレータによって操作される操作式クレーンと自動で動作する自動クレーンとがある。
例えば、天井走行クレーンの場合、横行および走行の操作において、加減速を有する速度指令に従って天井を走行する台車を移動させると、台車の移動に伴い積荷に振動が発生する。台車の停止後にも振動が残留すると、タクトタイムが増大し、また、安全面で問題となる。そのため、台車の停止後も残留する積荷の振動を抑制することを目的とした様々な制振制御技術が提案されている。
特許文献1には、コンテナを吊り上げるワイヤの繰り出しおよび巻き取りを行うドラムに対する操作信号から特定周波数域の振動成分を除去して振動を抑制するためのノッチフィルタを備えたコンテナ搬送クレーンが記載されている。
特開2007−223745号公報
しかしながら、制振制御フィルタであるノッチフィルタを使用して振動抑制を行う場合、オペレータによっては操作性が阻害されるという問題があった。ノッチフィルタ適用時の速度指令には、ノッチフィルタの使用に伴い制振制御の動作が行われるため、ノッチフィルタを適用しない場合と比較して目標速度への到達時間(整定時間ともいう)に遅れが発生する。すなわち、ノッチフィルタを適用した場合、ノッチフィルタを適用しない場合と比較して、クレーンの搬送部である台車の移動速度は、加減速時の変化が緩やかになる。よって、オペレータがクレーンの台車を停止させる操作を行ってからクレーンの台車が実際に停止するまでの移動距離は、ノッチフィルタを適用した場合の方がノッチフィルタを適用しない場合よりも長くなる。そのため、ノッチフィルタ適用前の操作に慣れているオペレータが、それまでに身に着けた感覚でノッチフィルタ適用後のクレーンを操作すると、台車はオペレータが予測した目標停止位置を超過してより移動を行った位置で停止してしまう。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、制振制御フィルタを適用した場合であっても、クレーンの搬送部の停止位置が所望の停止位置からどれだけ延びるのかを容易に通知できるモータ制御装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、クレーンの搬送部を移動させるためのモータを制御するモータ制御装置であって、搬送部を移動させる際の加速特性および減速特性である加減速特性に基づいてモータに対する速度指令を生成する指令生成部と、速度指令から搬送部で搬送される積荷の振動周波数成分を除去する制振制御フィルタとを備える。また、本発明のモータ制御装置は、制振制御フィルタのフィルタ特性を指定する制振制御パラメータを制振制御フィルタに設定するパラメータ設定部を備える。また、本発明のモータ制御装置は、制振制御フィルタを適用しない場合の加減速特性を指定する速度指令パラメータに含まれるパラメータのうち減速特性を指定する減速パラメータおよび制振制御パラメータに基づいて、制振制御フィルタを適用してモータを駆動させた場合に搬送部が減速を開始してから停止するまでの搬送部の第1の移動距離および第1の移動時間の少なくとも一方を計算して出力する補正情報計算部を備える。補正情報計算部は、第1の移動距離と、制振制御フィルタを適用せずにモータを駆動させた場合に搬送部が減速を開始してから停止するまでの搬送部の第2の移動距離と、の差を計算して出力する。
本発明にかかるモータ制御装置は、制振制御フィルタを適用した場合であっても、クレーンの搬送部の停止位置が所望の停止位置からどれだけ延びるのかを容易に通知できるという効果を奏する。
実施の形態1にかかるモータ制御装置を備えた搬送システムの構成例を示す図 実施の形態1にかかるモータ制御装置がノッチフィルタを用いない場合の加減速時間を説明するための図 実施の形態1にかかるモータ制御装置による情報処理の手順を示すフローチャート 実施の形態1にかかるモータ制御装置が備えるノッチフィルタの閾値調整パラメータを説明するための図 実施の形態2にかかるモータ制御装置による情報処理の手順を示すフローチャート 実施の形態2にかかるモータ制御装置がノッチフィルタを用いた場合の総移動距離および総移動時間を説明するための図 実施の形態3にかかるモータ制御装置による情報処理の手順を示すフローチャート 実施の形態1から3にかかるモータ制御装置のハードウェア構成例を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかるモータ制御装置、モータ情報計算プログラム、およびモータ情報計算方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、これらの実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかるモータ制御装置を備えた搬送システムの構成例を示す図である。搬送システム100は、モータ制御装置1と、機械装置の一例であるクレーン2と、操作機器3と、モニタ4とを有している。
モータ制御装置1は、クレーン2を構成するモータ21を制御する装置である。モータ制御装置1は、指令生成部11と、ノッチフィルタ12と、微分器13と、減算器14と、速度制御部15と、パラメータ設定部16と、補正情報計算部17とを備える。クレーン2は、モータ21に加えて、モータ21の位置を検出する位置検出器22を備える。クレーン2は、天井走行クレーンまたは旋回クレーンである。
天井走行クレーンは、台車から懸垂したロープに積荷を吊り下げて、台車の横行および走行と、積荷の昇降とを行うクレーン装置である。天井走行クレーンの例は、ホイスト式クレーンまたはクラブトロリ式クレーンである。天井走行クレーンが備える台車は、ホイスト、トロリーなど、巻上機を搬送する装置である。
旋回クレーンは、ブーム(アーム部)の先端部に配置されたフックから懸垂したロープに積荷を吊り下げて、ブームの旋回、起伏および伸縮と、積荷の昇降とを行うクレーン装置である。クレーン2が天井走行クレーンの場合、台車が積荷を搬送する搬送部であり、クレーン2が旋回クレーンの場合、ブームが積荷を搬送する搬送部である。
以下の説明では、クレーン2が天井走行クレーンである場合について説明する。クレーン2は、モータ21を駆動させることにより移動する台車を備えるものとする。なお、図1では、クレーン2が備える台車の記載を省略している。
クレーン2は、オペレータによって操作される操作式クレーンと、自動で動作する自動クレーンとの何れであってもよい。実施の形態1では、クレーン2は、台車が速度制御される操作式クレーンである。
図1の説明に戻り、モータ制御装置1の指令生成部11には、オペレータによるクレーン2の操作を受け付ける操作機器3が接続される。操作機器3は、オペレータにより操作される操作レバーなどを備えて構成される。操作機器3は、操作を受け付けると、操作内容に対応する加減速信号30を出力する。加減速信号30は、クレーン2の搬送部である台車の移動および停止を指示する信号であり、例えば、台車の移動を指示する場合は‘1’、台車の停止を指示する場合は‘0’となるような信号である。なお、図1ではモータ制御装置1の外部に操作機器3を設ける構成としたが、モータ制御装置1が操作機器3を備える構成であってもよい。操作機器3がオペレータから受け付ける操作は、クレーン2の台車の移動、すなわち台車の加速を開始させるための第1の操作と、クレーン2の台車を停止させるための第2の操作とを含む。
モニタ4は、モータ制御装置1から送られてくる情報(後述する加減速移動距離yad *および加減速時間tad *)を受け付けて、表示する表示装置である。モニタ4の例は、液晶モニタである。
ここで、オペレータは、クレーン2の台車を何m移動させたいか、および、どこで停止させたいか、といった位置的なイメージを持ちクレーン2を操作する。オペレータがノッチフィルタを適用していないモータ制御装置に接続されたクレーンの操作に慣れている場合、ノッチフィルタ12を適用したモータ制御装置1に接続されたクレーン2を操作すると、台車の実際の動きがオペレータが記憶している動きと異なるために台車を目標の位置に停止させることが難しくなる。そのため、実施の形態1にかかるモータ制御装置1は、クレーン2の減速を開始させるタイミングをオペレータに把握させるための手段として、台車の動作特性である加減速移動距離yad *および加減速時間tad *の少なくとも一方を計算してオペレータに通知する。
クレーン2の台車は、停止している状態から加速を開始して一定速度に到達し、特定の時間だけ一定速度で移動した後、減速を開始して停止する。停止していた台車が加速を開始してから一定速度に到達するまでに台車が移動する距離が加速距離であり、一定速度で移動している台車が減速を開始してから停止するまでに台車が移動する距離が減速距離である。また、停止していた台車が加速を開始してから一定速度に到達するまでの時間が加速時間であり、一定速度で移動している台車が減速を開始してから停止するまでの時間が減速時間である。
なお、台車が加速に要する時間および距離と、台車が減速に要する時間および距離とは異なってもよいが、実施の形態1では、台車が加速に要する時間および距離と、台車が減速に要する時間および距離とが同じである場合について説明する。すなわち、実施の形態1では、ノッチフィルタ12の適用の有無に関わらず、台車の加速距離と減速距離とは同じであり、かつ台車の加速時間と減速時間とは同じである。
以下の説明では、ノッチフィルタ12を適用した場合の加速距離およびノッチフィルタ12を適用した場合の減速距離(第1の移動距離)を、ともに加減速移動距離yad *という。また、ノッチフィルタ12を適用しない場合の加速距離およびノッチフィルタ12を適用しない場合の減速距離(第2の移動距離)を、ともに加減速移動距離yadという。
また、ノッチフィルタ12を適用した場合の加速時間およびノッチフィルタ12を適用した場合の減速時間(第1の移動時間)を、ともに加減速時間tad *という。また、ノッチフィルタ12を適用しない場合の加速時間およびノッチフィルタ12を適用しない場合の減速時間(第2の移動時間)を、ともに加減速時間tadという。このように、実施の形態1では、ノッチフィルタ12を適用した場合の加減速移動距離および加減速時間には、「*」を付しており、ノッチフィルタ12を適用しない場合の加減速移動距離および加減速時間と区別する。
モータ制御装置1は、オペレータが操作機器3の操作を開始する際に、加減速移動距離yad *または加減速時間tad *をモニタ4に表示させる。これにより、オペレータは、操作機器3の操作を実行する際に、加減速移動距離yad *または加減速時間tad *を知ることができる。したがって、ノッチフィルタを適用していないモータ制御装置に接続されたクレーンの操作に慣れているオペレータであっても、ノッチフィルタ12を適用したモータ制御装置1に対して目標の位置に台車を停止させることが可能となる。例えば、加減速移動距離yad *として「3m」がモニタ4に表示された場合、オペレータは、台車が目標の停止位置から3mの距離まで近づいた時点で停止操作を行い台車の減速を開始させればよい。これにより、台車を所望の位置に停止させることができる。
なお、モータ制御装置1は、搬送システム100の立ち上げ時に加減速移動距離yad *または加減速時間tad *を表示させてもよいし、オペレータによる操作機器3の操作中に加減速移動距離yad *または加減速時間tad *を表示させてもよい。
図1の説明に戻り、指令生成部11は、操作機器3から送られてくる加減速信号30に基づいて速度指令43を生成してノッチフィルタ12へ出力する。このとき、指令生成部11は、台車を移動させる際の台車の加減速特性に基づいてモータ21に対する速度指令43を生成する。加減速特性は、ノッチフィルタ12を適用しない場合の台車の加速特性および減速特性であり、後述する速度指令パラメータ41によって指定される。
ノッチフィルタ12は、台車の停止後も残留する積荷の振動を抑制するための制振制御フィルタである。ノッチフィルタ12は、指令生成部11から入力される速度指令43を補正し、補正後の速度指令である補正速度指令44を減算器14へ出力する。すなわち、ノッチフィルタ12は、モータ21に対する速度指令43を補正して補正速度指令44を生成する補正部である。
ノッチフィルタ12は、台車の速度を制御するための速度指令43に対し、特定範囲の周波数の信号を減衰させ、その他の周波数の信号を通す。ノッチフィルタ12では、積荷の振動周波数がノッチ周波数に設定されており、入力される速度指令43からクレーン2の振動周波数成分を除去することにより速度指令43を補正して補正速度指令44を生成する。すなわち、ノッチフィルタ12は、速度指令43から、積荷の搬送に起因する積荷の振動成分である搬送振動成分を除去し、補正速度指令44を生成する。搬送振動成分は、共振周波数であり、振動周波数で示される。このように、ノッチフィルタ12は、搬送振動成分が差し引かれた速度指令となるよう、速度指令43を補正することによって、積荷の搬送に起因する積荷の振動を抑制する。ノッチフィルタ12の伝達関数は、複素数sの関数であり、以下の式(1)で示される。
Figure 0006671560
ノッチフィルタ12は、速度指令43からωnの周波数成分を除去した補正速度指令44の波形を減算器14に出力する。
減算器14は、微分器13から入力されるモータ実速度48を補正速度指令44から減算して速度差分45を生成し、速度制御部15へ出力する。
速度制御部15は、減算器14から入力される速度差分45に基づいて、速度差分45を0にするモータ電圧46を生成し、モータ電圧46をクレーン2のモータ21に印加する。速度制御部15は、モータ電圧46をモータ21に印加することで、クレーン2の台車を移動させる。
クレーン2の位置検出器22は、モータ21の位置、すなわち、モータ21の回転子の位置を検出し、検出結果をモータ実位置47として微分器13へ出力する。微分器13は、入力されるモータ実位置47を微分してモータ実速度48を求め、減算器14へ出力する。
パラメータ設定部16は、指令生成部11、ノッチフィルタ12、および速度制御部15で用いられる各パラメータを設定する。パラメータ設定部16へは、搬送システム100の設計者によって予め速度指令パラメータ41、ノッチパラメータ42、および制御パラメータ49が設定されている。パラメータ設定部16は、指令生成部11に対しては速度指令パラメータ41を設定し、ノッチフィルタ12に対してはノッチパラメータ42を設定する。また、パラメータ設定部16は、速度制御部15に対しては制御パラメータ49を設定する。また、パラメータ設定部16は、速度指令パラメータ41およびノッチパラメータ42を補正情報計算部17に送る。
速度指令パラメータ41は、加減速時間設定値tad、一定速時間設定値ttop、および一定速度設定値Wtopである。ノッチパラメータ42は、ノッチフィルタ12のフィルタ特性を指定するための制振制御パラメータである。具体的には、ノッチパラメータ42は、ノッチ中心周波数ωn[rad/s]、ノッチ深さd[-]、およびノッチ幅ζ[-]である。制御パラメータ49の例は、速度制御ゲインである。
加減速時間設定値tadは、ノッチフィルタ12が無効な場合に、停止していた台車が加速を開始してから一定速度設定値Wtopに対応する一定速度に到達するまでの加速時間を指定した値である。また、加減速時間設定値tadは、ノッチフィルタ12が無効な場合に、一定速度設定値Wtopに対応する一定速度で移動している台車が減速を開始してから停止するまでの減速時間を指定した値でもある。実施の形態1では、加速時間と減速時間とが同じであるので、加速時間を示す加減速時間設定値tadと、減速時間を示す加減速時間設定値tadとは同じである。以下の説明では、加減速時間設定値tadが減速時間である場合について説明する。
一定速度設定値Wtopは、台車を一定速度で移動させる間の台車への速度設定値である。一定速時間設定値ttopは、ノッチフィルタ12が無効な場合に、一定速度設定値Wtopで台車を移動させる間の一定時間を指定した値(一定時間設定値)である。実施の形態1では、クレーン2が操作式クレーンであるので、モータ制御装置1は、一定速時間設定値ttopを用いない。すなわち、オペレータの操作機器3への操作によって台車を一定速度で移動させる時間(後述の一定速時間ttop)が決まる。換言すると、台車を一定速度で移動させる時間は、オペレータがレバーをオンにしている時間で変動する。台車が一定速度となってから、オペレータが操作機器3のレバー等をオフにするまでの時間が一定速時間設定値ttopである。
ノッチフィルタ12が無効な場合、加減速時間設定値tadと、加減速時間設定値tadに対応する実際の減速時間とは同じであるものとする。同様に、ノッチフィルタ12が無効な場合、一定速度設定値Wtopと、一定速度設定値Wtopに対応する実際の一定速度とは同じであり、一定速時間設定値ttopと、一定速時間設定値ttopに対応する実際の一定時間とは同じであるものとする。
以下の説明では、ノッチフィルタ12が無効な場合の、加減速時間設定値tadに対応する実際の減速時間を加減速時間tadという場合がある。同様に、以下の説明では、ノッチフィルタ12が無効な場合の、一定速度設定値Wtopに対応する実際の一定速度を一定速度Wtopという場合があり、ノッチフィルタ12が無効な場合の、一定速時間設定値ttopに対応する実際の一定時間を一定速時間ttopという場合がある。
モータ制御装置1では、ノッチフィルタ12が有効であるので、実際の台車の動作は、ノッチフィルタ12の影響を受ける。ノッチフィルタ12が有効な場合、加減速時間tadは、ノッチフィルタ12の影響を受けて加減速時間tad *になる。
クレーン2が自動クレーンである場合にノッチフィルタ12が有効であれば、一定速時間ttopは、ノッチフィルタ12の影響を受けて一定速時間ttop *になるものとする。なお、一定速度Wtopは、ノッチフィルタ12の影響を受けないので、ノッチフィルタ12が有効な場合も一定速度Wtopは不変である。
台車が停止している状態でオペレータが操作機器3のレバー等をオンにすると、モータ制御装置1は、加減速時間tad *の間台車を加速させることによって、台車の速度を一定速度Wtopまで上昇させる。台車が一定速度Wtopで移動している状態でオペレータが操作機器3のレバー等をオフにすると、モータ制御装置1は、加減速時間tad *の間台車を減速させることによって、台車を停止させる。すなわち、台車が一定速度Wtopで移動している状態でオペレータが操作機器3のレバー等をオフにすると、モータ制御装置1は、台車を加減速移動距離yad *だけ移動させた後に台車を停止させる。
したがって、オペレータは、加減速時間tad *または加減速移動距離yad *を知っていれば、台車を所望の位置に停止させるための適切なタイミングで操作機器3のレバー等をオフにすることができる。実施の形態1では、モータ制御装置1が、加減速移動距離yad *および加減速時間tad *の少なくとも一方を計算してモニタ4に表示させる。
ノッチ中心周波数ωnは、ノッチフィルタ12が除去する振動周波数のうちの中心の振動周波数(角周波数)である。ノッチ深さdは、ノッチフィルタ12が除去する振動周波数の深さ(ゲイン)である。ノッチ幅ζは、ノッチフィルタ12が除去する振動周波数の幅である。速度制御ゲインは、台車の速度を制御する際の制御ゲインである。
補正情報計算部17は、速度指令パラメータ41およびノッチパラメータ42に基づいて、補正速度指令44が示す加減速移動距離yad *および加減速時間tad *を計算する。補正情報計算部17は、計算した加減速移動距離yad *および加減速時間tad *をモニタ4へ出力する。なお、実施の形態1ではモータ制御装置1とモニタ4とを別構成とする場合の例を示したが、一体型の構成、すなわち、モータ制御装置1にモニタ4が含まれる構成としてもよい。
ここで、加減速移動距離yad,yad *および加減速時間tad,tad *について説明する。図2は、実施の形態1にかかるモータ制御装置がノッチフィルタを用いない場合の加減速時間を説明するための図である。図2において、横軸は時間であり、縦軸は台車の速度である。図2では、速度指令43の波形を示している。
モータ制御装置1がノッチフィルタ12を用いない場合、オペレータが操作機器3のレバー等をオンにすると、台車は、加減速時間tadの間一定の加速度で速度が上昇し、一定速度Wtopに到達する。さらに、台車は、一定速度Wtopで移動を続ける。オペレータが操作機器3のレバー等をオンにした後、(加減速時間tad)+(一定速時間ttop)の時間が経過して、オペレータが操作機器3のレバー等をオフにすると、台車は、加減速時間tadの間一定の減速度で速度が下降し停止する。すなわち、台車が一定速度Wtopとなってからオペレータが操作機器3のレバー等をオフにすると、台車は、加減速時間tadの後に停止する。
台車が加速を開始して一定速度Wtopとなるまでの間に台車が移動する距離が加速時の加減速移動距離yadである。加速時の加減速移動距離yadは、底辺を加減速時間tad、高さを一定速度Wtopとした三角形領域A1の面積に対応している。
台車が減速を開始して停止するまでの間に台車が移動する距離が減速時の加減速移動距離yadである。減速時の加減速移動距離yadは、底辺を加減速時間tad、高さを一定速度Wtopとした三角形領域A2の面積に対応している。
モータ制御装置1がノッチフィルタ12を用いない場合、台車が移動を開始してから停止するまでの時間である総移動時間は、(加減速時間tad)+(一定速時間ttop)+(加減速時間tad)である。
モータ制御装置1がノッチフィルタ12を用いない場合、台車が移動を開始してから停止するまでの距離である総移動距離は、下底を(加減速時間tad)+(一定速時間ttop)+(加減速時間tad)とし、上底を一定速時間ttopとし、高さを一定速度Wtopとした場合の台形の面積に対応している。
モータ制御装置1がノッチフィルタ12を用いた場合の加減速時間tad *は、ノッチフィルタ12を用いない場合の加減速時間tadよりも長くなる。このため、台車が移動を開始してから停止するまでの時間である総移動時間は、モータ制御装置1がノッチフィルタ12を用いない場合よりも、ノッチフィルタ12を用いた場合の方が長くなる。なお、台車が移動を開始してから停止するまでの時間である総移動距離は、モータ制御装置1がノッチフィルタ12を用いた場合とノッチフィルタ12を用いない場合とで同じである。
つぎに、モータ制御装置1による情報処理の手順について説明する。図3は、実施の形態1にかかるモータ制御装置による情報処理の手順を示すフローチャートである。パラメータ設定部16は、クレーン2の立ち上げ時に、指令生成部11に対しては速度指令パラメータ41の値を入力し、ノッチフィルタ12に対してはノッチパラメータ42の値を入力する。また、パラメータ設定部16は、速度制御部15に対しては制御パラメータ49の値を入力する。これにより、指令生成部11へは、速度指令パラメータ41の値が設定され、ノッチフィルタ12に対してはノッチパラメータ42の値が設定され、速度制御部15に対しては制御パラメータ49の値が設定される。また、パラメータ設定部16は、速度指令パラメータ41およびノッチパラメータ42を補正情報計算部17に送る。
補正情報計算部17は、パラメータ設定部16から送られてくる速度指令パラメータ41を受け付ける(ステップS10)。ここでの速度指令パラメータ41は、加減速時間tadおよび一定速度Wtopである。補正情報計算部17は、パラメータ設定部16から送られてくるノッチパラメータ42を受け付ける(ステップS20)。
補正情報計算部17は、速度指令パラメータ41およびノッチパラメータ42に基づいて、ノッチフィルタ12を適用した場合の加減速移動距離yad *を計算する(ステップS30)。また、補正情報計算部17は、速度指令パラメータ41およびノッチパラメータ42に基づいて、ノッチフィルタ12を適用した場合の加減速時間tad *を計算する(ステップS40)。
具体的には、補正情報計算部17は、以下の式(2)を用いて、加減速移動距離yad *を計算する。また、補正情報計算部17は、以下の式(3)を用いて、加減速時間tad *を計算する。
Figure 0006671560
Figure 0006671560
式(2)に示すWtopad/2は、ノッチフィルタ12が無い場合のyadに対応している。したがって、式(2)に示す2Wtopζ(1−d)/ωnが、ノッチフィルタ12によって延びた距離である。また、式(3)に示すαζ(1−d)/ωnがノッチフィルタ12によって延びた時間である。
このように、モータ制御装置1は、装置立ち上げ時のパラメータ設定の段階で、補正速度指令44の加減速移動距離yad *および加減速時間tad *を計算できる。なお、モータ制御装置1は、加減速移動距離yad *および加減速時間tad *の少なくとも一方を計算しておけばよい。
式(3)におけるα[-]は、閾値調整パラメータである。ここで、ノッチフィルタ12に適用される閾値調整パラメータについて説明する。図4は、実施の形態1にかかるモータ制御装置が備えるノッチフィルタの閾値調整パラメータを説明するための図である。図4において、横軸は時間であり、縦軸は台車の速度である。
ノッチフィルタ12に帯域遮断型のフィルタが適用された場合、ノッチフィルタ12の出力値が一定値に収束するには無限大の時間を要する。しかし、実際には位置検出器22およびモータ制御装置1には速度の分解能で決まる収束値の閾値があり、一定となる出力値は閾値以下になる。このため、ノッチフィルタ12の出力値が一定値に収束する時刻は、一定値の時刻として扱うことができる。αは、この閾値を調整する閾値調整パラメータである。例えば、減速の場合には、図4に示すように速度が0の一定値となるためには、αを大きくすれば速度を0とみなせる速度Wαを低く設定でき、αを小さくすれば速度を0とみなせる速度Wαは高く設定できる。
したがって、位置検出器22およびモータ制御装置1に応じた適切な速度Wαが設定されることにより、速度Wαとなる時間を加減速時間tad *として扱うことができる。補正情報計算部17へは、位置検出器22およびモータ制御装置1に応じた適切なαを設定しておく。補正情報計算部17は、設定されたαを用いて速度Wαを計算し、速度Wαを用いて加減速時間tad *および加減速移動距離yad *を計算する。
補正情報計算部17は、計算結果である、加減速時間tad *および加減速移動距離yad *の少なくとも一方をモニタ4に出力する(ステップS50)。これにより、モニタ4が、加減速時間tad *および加減速移動距離yad *の少なくとも一方を表示させる。補正情報計算部17は、モニタ4に計算結果を数値で表示させてもよいし、後述する図6のようなグラフで表示させてもよい。なお、モータ制御装置1は、モニタ4以外の装置に加減速移動距離yad *および加減速時間tad *を出力してもよい。
オペレータは、モニタ4に表示されている加減速時間tad *および加減速移動距離yad *を確認した後、または確認しながら操作機器3への操作を実行する。オペレータが操作機器3のレバー等をオンにすると、操作機器3は、オペレータによる操作を受け付けて、操作内容に対応する加減速信号30を指令生成部11に出力する。
指令生成部11は、加減速信号30に基づいて速度指令43を生成してノッチフィルタ12へ出力する。具体的には、オペレータが操作機器3のレバー等をオンにすると、加減速時間設定値tad、一定速度設定値Wtopに基づいて、速度指令43を生成し、ノッチフィルタ12へ出力する。
操作式クレーンの場合、オペレータがレバーをオンにすると台車は加減速時間tad *の間加速し、一定速度Wtop *に至る。同様に、オペレータがレバーをオフにすると台車は加減速時間tad *の間減速し速度0に至る。
なお、ステップS10の処理と、ステップS20の処理とは何れが先に実行されてもよい。また、ステップS30の処理と、ステップS40の処理とは何れが先に実行されてもよい。実施の形態1では、補正情報計算部17が加減速時間tadを用いて加減速移動距離yad *および加減速時間tad *を計算したが、補正情報計算部17は、速度指令パラメータ41に含まれるパラメータのうち減速特性を指定する減速パラメータを用いて加減速移動距離yad *および加減速時間tad *を計算してもよい。この場合、パラメータ設定部16は、速度指令パラメータ41に含まれる減速パラメータを補正情報計算部17に送る。
このように、実施の形態1では、補正情報計算部17が、速度指令パラメータ41およびノッチパラメータ42に基づいて、ノッチフィルタ12を適用してモータ21を駆動させた場合の加減速移動距離yad *および加減速時間tad *の少なくとも一方を計算して出力する。これにより、クレーン2の台車の停止位置が所望の停止位置からどれだけ延びるのかを容易に通知できる。
この結果、オペレータは、加減速移動距離yad *および加減速時間tad *の少なくとも一方を認識したうえで、操作機器3を操作することができる。したがって、ノッチフィルタ12を適用して速度指令43を補正した場合であっても、クレーン2の台車を容易に所望の停止位置に停止させることが可能となる。
実施の形態2.
つぎに、図5および図6を用いてこの発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2では、モータ制御装置1が、自動クレーンに対して、モータ制御装置1の立ち上げ時に、ノッチフィルタ12を適用した場合の総移動時間および総移動距離を計算する。
前述したように、総移動時間は、台車が移動を開始してから停止するまでの時間である。また、総移動距離は、台車が移動を開始してから停止するまでの移動距離、すなわち、台車が移動を開始してから停止するまでの間に台車が移動する距離である。
一般的に、自動クレーンの場合、ノッチフィルタを有効にすると、ノッチフィルタが無効の場合よりも総移動時間が伸びるが、その増分が不明である。すなわち、ノッチフィルタを有効にすると、総移動時間が長くなり、タクトタイムが見積もれなくなる。この場合、設計者は、実際に自動クレーンを動かしてみないと、どれだけのタクトタイムを要するのかが分からないので、自動クレーンの運転パターンを設計するのに手間を要していた。例えば、設計者は、ノッチフィルタを有効にして総移動時間が伸びた分を減らそうとして単に加減速時間または一定速時間だけを短く設定すると、総移動距離が目標より短くなってしまう。
このため、本実施の形態では、ノッチフィルタ12を有効にした場合の総移動時間および総移動距離を設計者に通知することによって、設計者に、所望のタクトタイムに収まるように運転パターンを決定させる。設計者は、例えば、加減速時間tadまたは一定速時間ttopを短くした後、総移動距離が目標と同じになるよう、一定速度Wtopを大きくすればよい。なお、設計者は、一定速度Wtopを大きくした後、総移動距離が目標と同じになるよう、加減速時間tadまたは一定速時間ttopを短くさせてもよい。このように、総移動距離はWtop×(tad+ttop)で決まるので、設計者は、予め定まっている総移動距離になるよう、かつ総移動時間が所望のタクトタイムに収まるよう新たなWtop,tad,ttopを設定する。
本実施の形態では、自動クレーンを実際に動かすまでに以下の処理が行われる。
(処理1)搬送システム100の設計者が、ノッチフィルタ12が無効の状態で所望の総移動時間および所望の総移動距離となるように、予め運転パターンを作成して自動クレーンに設定する。
(処理2)ノッチフィルタ12を有効にして処理1で設定した運転パターンで自動クレーンを動かした場合の総移動時間をモニタ4が表示することで、搬送システム100の設計者にノッチフィルタ12が有効な場合の総移動時間を通知する。
(処理3)搬送システム100の設計者が、通知された総移動時間に基づいて、所望のタクトタイムに収まるよう、自動クレーンに設定されている運転パターンの設定を修正する。
(処理4)修正された運転パターンで、自動クレーンを実際に動かす。
実施の形態2では、クレーン2は、台車が速度制御または位置制御される自動クレーンである。実施の形態2では、モータ制御装置1が、台車を速度制御する場合について説明する。
図5は、実施の形態2にかかるモータ制御装置による情報処理の手順を示すフローチャートである。図5の各処理のうち実施の形態1の図2で説明した処理と同様の処理については重複する説明は省略する。
補正情報計算部17は、パラメータ設定部16から送られてくる速度指令パラメータ41を受け付ける(ステップS11)。ここでの速度指令パラメータ41は、加減速時間tad、一定速度Wtop、および一定速時間設定値ttopである。また、補正情報計算部17は、パラメータ設定部16から送られてくるノッチパラメータ42を受け付ける(ステップS20)。
補正情報計算部17は、速度指令パラメータ41およびノッチパラメータ42に基づいて、ノッチフィルタ12を適用した場合の加減速移動距離yad *および加減速時間tad *を計算する(ステップS30,S40)。
また、補正情報計算部17は、速度指令パラメータ41およびノッチパラメータ42に基づいて、ノッチフィルタ12を適用した場合の台車の総移動距離yall *を計算する(ステップS45)。総移動距離yall *は、停止している台車が移動を開始してから停止するまでに台車が移動した距離である。
また、補正情報計算部17は、速度指令パラメータ41およびノッチパラメータ42に基づいて、ノッチフィルタ12を適用した場合の台車の総移動時間tall *を計算する(ステップS46)。総移動時間tall *は、停止している台車が移動を開始してから停止するまでの時間である。
加減速時間tad *、加減速移動距離yad *、総移動距離yall *、および総移動時間tall *は、搬送システム100の設計者が、自動クレーンの運転パターンを決定する際に必要となる情報である。ノッチフィルタ12を適用した場合の加減速時間tad *は、ノッチフィルタ12を適用しない場合の加減速時間tadよりも長くなる。このため、総移動距離yall *を一定としつつ、所望の総移動時間(タクトタイム)に収めるには、搬送システム100の設計者が、加減速時間tad *、加減速移動距離yad *、総移動距離yall *、および総移動時間tall *に基づいて、後述する図6のような運転パターンを決定する。補正情報計算部17は、計算結果である、加減速時間tad *、加減速移動距離yad *、総移動距離yall *、および総移動時間tall *をモニタ4に出力する(ステップS51)。これにより、モニタ4が、加減速時間tad *、加減速移動距離yad *、総移動距離yall *、および総移動時間tall *を表示させる。補正情報計算部17は、モニタ4に計算結果を数値で表示させてもよいし、後述する図6のようなグラフで表示させてもよい。
搬送システム100の設計者は、モニタ4に表示された情報に基づいて、自動クレーンの運転パターンを決定する。なお、モータ制御装置1は、モニタ4以外の装置に計算結果を出力してもよい。
このように、操作式クレーンでは加減速時間tadおよび一定速度Wtopが設定され、一定速時間設定値ttopは、レバーのオンおよびオフの操作により変動するが、自動クレーンの場合には、一定速時間設定値ttopも確定する。このため、補正情報計算部17は、総移動距離yall *および総移動時間tall *を計算することができる。
停止している台車が移動を開始してから停止するまでの移動距離は、ノッチフィルタ12の有無にかかわらず一定である。すなわち、ノッチフィルタ12によって補正される前の速度指令43の積分値(総移動距離yall)とノッチフィルタ12によって補正された後の補正速度指令44の積分値(総移動距離yall *)とは等しい。したがって、補正情報計算部17は、総移動距離yall *を、以下の式(4)を用いて計算する。
Figure 0006671560
ここで、加減速移動距離yad,yad *および加減速時間tad,tad *について説明する。図6は、実施の形態2にかかるモータ制御装置がノッチフィルタを用いた場合の総移動距離および総移動時間を説明するための図である。図6において、横軸は時間であり、縦軸は台車の速度である。図6では自動クレーンの運転パターンとしてパラメータ設定部16に加減速時間設定値tad、一定速時間設定値ttop、一定速度設定値Wtopを設定した場合の速度指令43の波形61と補正速度指令44の波形62とを比較した図を示している。速度指令43の波形61は、図2に示した波形と同様の波形である。
図6に示すように、tad *は、ノッチフィルタ12による補正が有る場合の加減速時間である。ttop *は、ノッチフィルタ12による補正が有る場合に台車を一定速度で移動させる時間(一定速時間)である。すなわち、ノッチフィルタ12による補正が無い場合の加減速時間がtadであり、ノッチフィルタ12による補正が有る場合の加減速時間がtad *である。また、ノッチフィルタ12による補正が無い場合の一定速時間がttopであり、ノッチフィルタ12による補正が有る場合の一定速時間がttop *である。
自動クレーンの場合、ノッチフィルタ12による補正の有無に関わらず加速開始が設定された特定時刻で加速が開始され、減速開始が設定された特定時刻で減速が開始される。このため、tad *+ttop *=tad+ttopである。すなわち、ノッチフィルタ12による補正が有る場合のレバーのオン時間(tad *+ttop *)と、ノッチフィルタ12による補正が無い場合のレバーのオン時間(tad+ttop)は等しい。
モニタ4は、加減速時間tad *、加減速移動距離yad *、総移動時間tall *、および総移動距離yall *を表示させる。図6では、加減速時間tad *は10秒である。加減速移動距離yad *は、Wtopで移動している台車が減速を開始してから停止するまでの間に進んだ距離である。
搬送システム100の設計者は、モニタ4に表示された情報に基づいて、自動クレーンの運転パターンを決定する。具体的には、搬送システム100の設計者は、運転パターンとしてパラメータ設定部16に設定されている加減速時間設定値tad、一定速時間設定値ttop、一定速度設定値Wtopを、新たな加減速時間設定値tad *、一定速時間設定値ttop *、一定速度設定値Wtop *に修正して新しい運転パターンをパラメータ設定部16に再設定する。このとき、搬送システム100の設計者は、総移動距離yallと総移動距離yall *とを同じ距離に維持しつつ、総移動時間tall *が所望の時間内に収まるよう、加減速時間設定値tad *、一定速時間設定値ttop *、一定速度設定値Wtop *を設定する。搬送システム100の設計者は、例えば、加減速時間設定値tad *および一定速時間設定値ttop *を、元の加減速時間設定値tadおよび一定速時間設定値ttopよりも短くすることによって、総移動時間tall *を減らしつつ、一定速度設定値Wtop *を元の一定速度設定値Wtopよりも大きくすることによって、総移動距離yall *を総移動距離yallと同じ距離にする。
このように、搬送システム100の設計者は、設定速度である一定速度設定値Wtop *を上げ、かつ設定時間である加減速時間設定値tad *および一定速時間設定値ttop *を短くすることで総移動時間tall *が長くなることを抑制する。ただし、速度、トルクといった機械的制約、電気的制約があるので、一定速度設定値Wtop *、加減速時間設定値tad *、および一定速時間設定値ttop *は、制約の範囲内で調整する必要がある。
なお、ステップS11の処理と、ステップS20の処理とは何れが先に実行されてもよい。また、ステップS30の処理と、ステップS40の処理とは何れが先に実行されてもよい。また、ステップS45の処理と、ステップS46の処理とは何れが先に実行されてもよい。
このように、実施の形態2では、補正情報計算部17が、加減速時間設定値tad、一定速度設定値Wtop、および一定速時間設定値ttopに基づいて、ノッチフィルタ12を適用してモータ21を駆動させた場合の総移動距離yall *および総移動時間tall *を計算して出力する。これにより、クレーン2の台車の総移動時間が所望の総移動時間からどれだけ増えるのかを容易に通知できる。
この結果、設計者は、総移動時間tall *および総移動距離yall *を認識したうえで、自動クレーンの運転パターンを決定することができる。したがって、ノッチフィルタ12を適用して速度指令43を補正した場合であっても、決定した運転パターンによって、所望のタクトタイムでクレーン2の台車を容易に所望の停止位置に停止させることが可能となる。
また、補正情報計算部17が、実施の形態1と同様に、加減速時間tad *および加減速移動距離yad *を計算して出力する。これにより、設計者は、加減速時間tad *および加減速移動距離yad *を認識したうえで、自動クレーンの運転パターンを決定することができる。
実施の形態3.
つぎに、図7を用いてこの発明の実施の形態3について説明する。実施の形態3では、クレーン2は、操作式クレーンである。実施の形態3では、モータ制御装置1が、ノッチフィルタ12を適用しない場合の加減速移動距離yadと、ノッチフィルタ12を適用した場合の加減速移動距離yad *との差を計算して出力する。また、モータ制御装置1が、ノッチフィルタ12を適用しない場合の加減速時間tadと、ノッチフィルタ12を適用した場合の加減速時間tad *との差を計算して出力する。
図7は、実施の形態3にかかるモータ制御装置による情報処理の手順を示すフローチャートである。図7の各処理のうち実施の形態1の図2で説明した処理と同様の処理については重複する説明は省略する。
補正情報計算部17は、パラメータ設定部16から送られてくる速度指令パラメータ41を受け付ける(ステップS10)。ここでの速度指令パラメータ41は、加減速時間tad、および一定速度Wtopである。また、補正情報計算部17は、パラメータ設定部16から送られてくるノッチパラメータ42を受け付ける(ステップS20)。
補正情報計算部17は、速度指令パラメータ41およびノッチパラメータ42に基づいて、ノッチフィルタ12を適用した場合の加減速移動距離yad *および加減速時間tad *を計算する(ステップS30,S40)。
また、補正情報計算部17は、ノッチフィルタ12を適用しない場合の加減速移動距離yadと、ノッチフィルタ12を適用した場合の加減速移動距離yad *との差、すなわち加減速移動距離の差分である距離差分Δyad *を計算する(ステップS47)。補正情報計算部17は、以下の式(5)を用いて距離差分Δyad *を計算する。
Figure 0006671560
また、補正情報計算部17は、ノッチフィルタ12を適用しない場合の加減速時間tadと、ノッチフィルタ12を適用した場合の加減速時間tad *との差、すなわち加減速時間の差分である時間差分Δtad *を計算する(ステップS48)。補正情報計算部17は、以下の式(6)を用いて時間差分Δtad *を計算する。
Figure 0006671560
補正情報計算部17は、計算結果である、距離差分Δyad *および時間差分Δtad *をモニタ4に出力する(ステップS52)。これにより、モニタ4が、距離差分Δyad *および時間差分Δtad *を表示させる。また、補正情報計算部17は、加減速時間tad *および加減速移動距離yad *をモニタ4に出力してもよい。また、補正情報計算部17は、モニタ4以外の装置に計算結果を出力してもよい。オペレータは、モニタ4に表示されている距離差分Δyad *および時間差分Δtad *を確認した後、または確認しながら操作機器3への操作を実行する。なお、補正情報計算部17は、距離差分Δyad *および時間差分Δtad *の少なくとも一方を計算してモニタ4に出力すればよい。
なお、ノッチフィルタ12(制振制御)を有効にした時の総移動時間tall *を設計者に通知して、設計者が、総移動時間tall *に基づいて運転パターンの設定を修正することも可能であるが、補正情報計算部17が、自動で運転パターンの設定を修正することも可能である。すなわち、設計者が、補正情報計算部17に所望の総移動時間(新たな総移動時間)および所望の総移動距離(新たな総移動距離)を入力するだけで、補正情報計算部17が、ノッチフィルタ12を有効にした時に、所望の総移動時間および所望の総移動距離になるような運転パターン(Wtop *、tad *、ttop *)を計算し、パラメータ設定部16に登録することも可能である。なお、設計者は、所望の総移動距離として、総移動距離yall *を指定してもよい。
このように、実施の形態3では、補正情報計算部17が、距離差分Δyad *および時間差分Δtad *の少なくとも一方を計算して出力する。これにより、オペレータは、距離差分Δyad *および時間差分Δtad *の少なくとも一方を認識したうえで、操作機器3を操作することができる。したがって、ノッチフィルタ12を適用して速度指令43を補正した場合であっても、クレーン2の台車を容易に所望の停止位置に停止させることが可能となる。
なお、搬送システム100は、実施の形態3で説明した処理を自動クレーンに適用し、自動クレーンの設計者に対して距離差分Δyad *および時間差分Δtad *を表示してもよい。また、搬送システム100は、実施の形態2で説明した処理を操作式クレーンに適用し、操作式クレーンのオペレータに対して距離差分Δyad *および時間差分Δtad *を表示してもよい。
ここで、モータ制御装置1のハードウェア構成について説明する。図8は、実施の形態1から3にかかるモータ制御装置のハードウェア構成例を示す図である。モータ制御装置1を構成する構成要素のそれぞれは、プロセッサ301およびメモリ302により実現することができる。
プロセッサ301の例は、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)ともいう)またはシステムLSI(Large Scale Integration)である。メモリ302の例は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)である。
モータ制御装置1は、プロセッサ301が、メモリ302で記憶されている、モータ制御装置1の動作を実行するためのモータ情報計算プログラムを読み出して実行することにより実現される。また、このモータ情報計算プログラムは、モータ制御装置1の手順または方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。メモリ302は、プロセッサ301が各種処理を実行する際の一時メモリにも使用される。
なお、モータ制御装置1の機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。すなわち、モータ制御装置1を構成する構成要素の一部を図8に示したプロセッサ301およびメモリ302で実現し、残りの構成要素を専用の処理回路で実現するようにしてもよい。例えば、パラメータ設定部16および補正情報計算部17をプロセッサ301およびメモリ302で実現し、その他の各構成要素を専用の処理回路で実現してもよい。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 モータ制御装置、2 クレーン、3 操作機器、4 モニタ、11 指令生成部、12 ノッチフィルタ、13 微分器、14 減算器、15 速度制御部、16 パラメータ設定部、17 補正情報計算部、21 モータ、22 位置検出器、30 加減速信号、41 速度指令パラメータ、42 ノッチパラメータ、43 速度指令、44 補正速度指令、45 速度差分、46 モータ電圧、47 モータ実位置、48 モータ実速度、49 制御パラメータ、100 搬送システム、301 プロセッサ、302 メモリ。

Claims (10)

  1. クレーンの搬送部を移動させるためのモータを制御するモータ制御装置であって、
    前記搬送部を移動させる際の加速特性および減速特性である加減速特性に基づいて前記モータに対する速度指令を生成する指令生成部と、
    前記速度指令から前記搬送部で搬送される積荷の振動周波数成分を除去する制振制御フィルタと、
    前記制振制御フィルタのフィルタ特性を指定する制振制御パラメータを前記制振制御フィルタに設定するパラメータ設定部と、
    前記制振制御フィルタを適用しない場合の前記加減速特性を指定する速度指令パラメータに含まれるパラメータのうち前記減速特性を指定する減速パラメータおよび前記制振制御パラメータに基づいて、前記制振制御フィルタを適用して前記モータを駆動させた場合に前記搬送部が減速を開始してから停止するまでの前記搬送部の第1の移動距離および第1の移動時間の少なくとも一方を計算して出力する補正情報計算部と、
    を備え
    前記補正情報計算部は、前記第1の移動距離と、前記制振制御フィルタを適用せずに前記モータを駆動させた場合に前記搬送部が減速を開始してから停止するまでの前記搬送部の第2の移動距離と、の差を計算して出力する、
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記指令生成部は、前記搬送部の加速を開始させるための第1の操作および前記搬送部を停止させるための第2の操作に基づいて前記速度指令を生成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記減速パラメータは、前記搬送部が減速を開始してから停止するまでの前記搬送部の移動時間が設定された減速時間設定値と、前記搬送部を一定速度で移動させる間の前記搬送部の速度が設定された一定速度設定値とを含む、
    ことを特徴とする請求項2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記補正情報計算部は、前記第1の移動時間と、前記制振制御フィルタを適用せずに前記モータを駆動させた場合に前記搬送部が減速を開始してから停止するまでの前記搬送部の第2の移動時間と、の差を計算して出力する、
    ことを特徴とする請求項1からの何れか1つに記載のモータ制御装置。
  5. クレーンの搬送部を移動させるためのモータを制御するモータ制御装置であって、
    前記搬送部を移動させる際の加速特性および減速特性である加減速特性に基づいて前記モータに対する速度指令を生成する指令生成部と、
    前記速度指令から前記搬送部で搬送される積荷の振動周波数成分を除去する制振制御フィルタと、
    前記制振制御フィルタのフィルタ特性を指定する制振制御パラメータを前記制振制御フィルタに設定するパラメータ設定部と、
    前記制振制御フィルタを適用しない場合の前記加減速特性を指定する速度指令パラメータに含まれるパラメータのうち前記減速特性を指定する減速パラメータおよび前記加速特性を指定する加速パラメータと、前記制振制御パラメータと、に基づいて、前記制振制御フィルタを適用して前記モータを駆動させた場合に前記搬送部が加速を開始してから停止するまでの前記搬送部の総移動距離および総移動時間を計算して出力する補正情報計算部と、
    を備え、
    前記補正情報計算部は、設計者によって新たな総移動距離および新たな総移動時間が指定されると、前記制振制御フィルタを適用した場合に前記新たな総移動距離および前記新たな総移動時間となる、前記クレーンの運転パターンを計算し、前記運転パターンを前記パラメータ設定部に登録し、
    前記パラメータ設定部は、前記運転パターンに対応する速度指令パラメータを前記指令生成部に設定することを特徴とするモータ制御装置。
  6. 前記速度指令パラメータは、前記搬送部が加速を開始してから一定速度となるまでの前記搬送部の移動時間および前記搬送部が減速を開始してから停止するまでの前記搬送部の移動時間が設定された加減速時間設定値と、前記搬送部を一定速度で移動させる間の前記搬送部の速度が設定された一定速度設定値と、前記搬送部を一定速度で移動させる間の移動時間が設定された一定時間設定値とを含み、
    前記指令生成部は、前記加減速時間設定値、前記一定速度設定値、および前記一定時間設定値に基づいて前記速度指令を生成する、
    ことを特徴とする請求項に記載のモータ制御装置。
  7. 前記補正情報計算部は、前記加減速時間設定値、前記一定速度設定値、および前記一定時間設定値に基づいて、前記総移動距離を計算して出力する、
    ことを特徴とする請求項に記載のモータ制御装置。
  8. 前記補正情報計算部は、前記加減速時間設定値、前記一定速度設定値、および前記一定時間設定値に基づいて、前記総移動時間を計算して出力する、
    ことを特徴とする請求項またはに記載のモータ制御装置。
  9. クレーンの搬送部を移動させるためのモータを制御するモータ情報計算プログラムであって、
    前記搬送部を移動させる際の加速特性および減速特性である加減速特性に基づいて生成される前記モータへの速度指令から前記搬送部で搬送される積荷の振動周波数成分を除去する制振制御フィルタに対し、前記制振制御フィルタのフィルタ特性を指定する制振制御パラメータを設定するパラメータ設定ステップと、
    前記制振制御フィルタを適用しない場合の前記加減速特性を指定する速度指令パラメータに含まれるパラメータのうち前記減速特性を指定する減速パラメータおよび前記制振制御パラメータに基づいて、前記制振制御フィルタを適用して前記モータを駆動させた場合に前記搬送部が減速を開始してから停止するまでの前記搬送部の第1の移動距離および第1の移動時間の少なくとも一方を計算して出力する計算ステップと、
    をコンピュータに実行させ
    前記計算ステップでは、前記第1の移動距離と、前記制振制御フィルタを適用せずに前記モータを駆動させた場合に前記搬送部が減速を開始してから停止するまでの前記搬送部の第2の移動距離と、の差を計算して出力する、
    ことを特徴とするモータ情報計算プログラム。
  10. クレーンの搬送部を移動させるためのモータを制御するモータ情報計算方法であって、
    前記搬送部を移動させる際の加速特性および減速特性である加減速特性に基づいて生成される前記モータへの速度指令から前記搬送部で搬送される積荷の振動周波数成分を除去する制振制御フィルタに対し、前記制振制御フィルタのフィルタ特性を指定する制振制御パラメータを設定するパラメータ設定ステップと、
    前記制振制御フィルタを適用しない場合の前記加減速特性を指定する速度指令パラメータに含まれるパラメータのうち前記減速特性を指定する減速パラメータおよび前記制振制御パラメータに基づいて、前記制振制御フィルタを適用して前記モータを駆動させた場合に前記搬送部が減速を開始してから停止するまでの前記搬送部の第1の移動距離および第1の移動時間の少なくとも一方を計算して出力する計算ステップと、
    を含み、
    前記計算ステップでは、前記第1の移動距離と、前記制振制御フィルタを適用せずに前記モータを駆動させた場合に前記搬送部が減速を開始してから停止するまでの前記搬送部の第2の移動距離と、の差を計算して出力する、
    ことを特徴とするモータ情報計算方法。
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