JP6669224B2 - テープ送り出し機構用リフィル - Google Patents

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Description

本発明は、重ね合わせた複数枚の用紙の端部等を一体的に綴じ合わせる綴じ機のうち、特に金属製の針を使用しない方式の綴じ機の切込刃に関する。
従来、金属製の針を使用しない方式の綴じ機が種々考えられている。このような綴じ機の一例として、例えば、複数枚の用紙にカット孔を穿孔し、このカット孔に一面に粘着剤を塗工した粘着テープを挿通させ、粘着テープの端部同士を粘着剤により止着することで複数枚の用紙の端縁の外側とカット孔とを通過する閉ループを形成するようにして複数の用紙を綴じるものを挙げることができる(例えば、特許文献1参照)。
ところで、上記特許文献1に記載した綴じ機の場合、ステージの下方から綴じ部材としての粘着テープを一回の綴じ動作毎に一定寸法ずつ送り出すテープ送り出し機構が設けられている。
このような従来のテープ送り出し機構では、用紙を綴じようとする枚数の上限やカット孔を形成する位置に応じて、綴じ部材としての粘着テープの長さ寸法が予め設定されている。そして正確に作動させるべく、送り出す綴じ機側の仕様と、送り出されるテープやテープを剥離可能に保持する離間紙の仕様を合わせなければならない。そうなると、例えば粘着テープの個体差が大きい場合等では、正確な送り出しに支障を来してしまう場合がある。また、粘着テープを送り出す長さ寸法を異ならせたいときは、テープ送り出し機構自体の仕様を変更するか、或いは送り出し寸法を異ならせるための格別の構成を付与しなければならない
このような課題はテープとして粘着テープを適用した綴じ機に限られない。すなわちテープを所定寸法送り出すための既存の種々のテープ送り出し機構が共通に有する課題である。
特許第3122807号公報 特開2011−189547号公報
本発明は、このような不具合に着目したものであり、簡素な構成を有しつつ、所望の長さでテープを送り出し得るテープ送り出し機構に好適に用いられるリフィルを提供することを目的としている。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち本発明に係る綴じ機の切込刃は、用紙との間で相対往復運動し用紙を貫通することにより用紙にカット孔を形成するための刃先をその先端部に備えた刃本体と、この刃本体に厚み方向に貫通して設けられ、前記刃本体を前記カット孔内から抜き取る際に用紙を綴じるための帯状をなす綴じ部材を係わり合わせた状態で前記カット孔に該綴じ部材を挿し通すための綴じ部材挿通窓と、前記刃本体から厚み方向に隆起することにより前記綴じ部材挿通窓が前記カット孔を通過するときに当該カット孔の対向する対をなす切断端縁を離間させ隙間を形成する隙間形成用の隆起部とを備えていることを特徴とする。
このようなものであれば、綴じ部材がカット孔を挿通するときにはカット孔の対向する切断端縁同士が離間した、換言すればカット孔が拡開した状態とすることで、綴じ部材がカット孔に干渉してしまうことを有効に回避することが可能となる。すなわち本発明によれば、綴じ機を使用するために必要な操作力を有効に削減することができる綴じ機に用いられる切込刃を提供することができる。
そしてカット孔を有効に拡開させ得る構成として、隆起部が、綴じ部材挿通窓の幅方向両側に形成されている構成を挙げることができる。
また、綴じ部材が用紙を通過するタイミングで有効にカット孔を拡開させ得る構成として、隆起部が、この綴じ部材挿通窓の先端縁よりも基端側に少なくとも一部が設けられている構成を挙げることができる。
特にカット孔に綴じ部材が最も干渉し易いタイミングは綴じ部材が綴じ部材挿通窓の先端縁により持ち上げられながらカット孔を通過するタイミングである係るタイミングで有効にカット孔への綴じ部材の干渉を回避するためには、隆起部が、綴じ部材挿通窓よりも先端側に延出している構成とすることが望ましい。
また、カット孔自体を損傷させずに大きく拡開させるためには、隆起部が、最も隆起した隆起端から刃本体の幅方向端縁に向けて傾斜させて設けた傾斜面を有しているものとすればよい。
さらにカット孔を有効に拡開させ得る構成としては、隆起部が、刃本体における用紙の綴じ元側に面する裏面側及び用紙の綴じ先側に面する表面側の両方に形成されている構成を挙げることができる。
特に、刃本体が、用紙の綴じ先側へ向けて膨出するカット孔を形成し得るように湾曲した断面形状をなすものであれば、カット孔における膨出下側の切断端縁が隆起部により上下にめくられるので、より有効にカット孔を拡開し得る。
<刃先の厚み構造>
また、上記本発明と同じ課題を解決するために、別に次のような手段を講じることができる。すなわち当該発明に係る綴じ機の切込刃は、以下の構成を有する。
(1)用紙との間で相対往復運動し用紙を貫通することにより用紙にカット孔を形成するための刃先をその先端部に備えた刃本体と、
この刃本体に厚み方向に貫通して設けられ、前記刃本体を前記カット孔内から抜き取る際に用紙を綴じるための綴じ部材を係わり合わせた状態で前記カット孔に該綴じ部材を挿し通すための綴じ部材挿通窓と、
を備えている綴じ機の切込刃であって、
前記刃先が、先端から基端側へ向けて漸次幅寸法及び厚み寸法を大きくなる形状をなし、前記カット孔の幅寸法よりも小さい幅寸法をなす幅狭領域及び漸次厚み寸法が変化する薄肉領域を有し、この薄肉領域が前記幅狭領域を包含していることを特徴とする綴じ機の切込刃。
このようなものであれば、刃先が用紙に通過する箇所の断面積の増加を従来よりも緩慢に行わせることができる。その結果小さい操作力でカット孔を穿孔することができる。すなわち本発明によれば、綴じ機を使用するために必要な操作力を有効に削減することができる綴じ機に用いられる切込刃を提供することができる。
(2)前記薄肉領域よりも基端側で前記刃本体から厚み方向に隆起することにより前記カット孔の対向する対をなす切断端縁を離間させることにより隙間を形成する隙間形成用の隆起部を有している(1)記載の綴じ機の切込刃。
これにより、刃本体とカット孔の切断端縁との間に隙間が形成されるので、切込刃が通過するときに紙に接する箇所を小さくして小さい力で切り込み刃を動作させることができる。
(3)前記隆起部が、当該隆起部の先端縁から基端側へ向かって前記隆起寸法を大きくするテーパ面を有している(1)又は(2)記載の綴じ機の切込刃。
これにより、切込刃のスムーズな穿孔動作に寄与することができる。
(4)前記テーパ面の先端縁と前記薄肉領域の基端縁とを連続させている(3)記載の綴じ機の切込刃。
これにより、カット孔の穿孔動作全域を通したスムーズな切込刃の動作に寄与することができる。
(5)前記隆起部が、前記刃本体における前記用紙の綴じ元側に面する裏面側及び前記用紙の綴じ先側に面する表面側の両方に形成されている(2)、(3)又は(4)記載の綴じ機の切込刃。
これにより、切断端縁と切込刃との接触をさらに少なくして穿孔中の摩擦をさらに減じ
ることができる。
(6)前記刃本体が、湾曲形状の前記カット孔を形成し得るように湾曲した断面形状をなす(1)、(2)、(3)、(4)又は(5)記載の綴じ機の切込刃。
これにより、刃本体の厚みを薄く構成して穿孔に要する操作力を削減しても、刃本体の剛性を有効に確保できる。
(7)前記綴じ部材挿通窓の下端縁が前記刃本体の断面形状に沿って湾曲している(6)記載の綴じ機の切込刃。
薄い刃本体とすれば自ずと綴じ部材挿通窓の縁部も薄く構成されてしまい綴じ部材に局所的に作用力が集中してしまい屈曲させてしまうといった不具合の招来も考えられる。しかし上述した構成により、綴じ部材を引き上げる際には厚み方向に寸法を大きく取って引き上げることができる。その結果、綴じ部材への局所的な力の集中による折り癖の発生や綴じ部材の損傷を回避したり綴じ部材の損傷や望まない折れ等を防いだりすることができる。
上記の切込刃と有する当該発明に係る綴じ機は、当該切込刃と用紙を保持するステージとを具備してなり、このステージに保持された用紙に前記切込刃を貫通させて抜き取ることにより前記用紙を前記綴じ部材により綴じるように構成された綴じ機である。
上記の切込刃を有する当該発明に係る綴じ機は、当該切込刃と、用紙を保持するステージと、このステージに保持された用紙に前記切込刃を貫通させて前記カット孔を形成するための操作力を受け付ける手動操作部と、前記手動操作部に加えられる操作力が消勢した際に前記切込刃を用紙から抜き取るためのスプリングとを備えた綴じ機である。
<定寸法送り出し機構>
ところで、上記特許文献1に記載した綴じ機の場合、ステージの下方から綴じ部材としての粘着テープを一回の綴じ動作毎に一定寸法ずつ送り出すテープ送り出し機構が設けられている。
このような従来のテープ送り出し機構では、用紙を綴じようとする枚数の上限やカット孔を形成する位置に応じて、綴じ部材としての粘着テープの長さ寸法が予め設定されている。そして粘着テープを所定寸法正確にするために、送り出す綴じ機側の仕様と、送り出される粘着テープやこの粘着テープを剥離可能に保持する離間テープといった動作テープの仕様を合わせなければならない。そうなると、例えば動作テープ側の個体差が大きい場合等では、正確な送り出しに支障を来してしまう場合がある。また、動作テープを送り出す長さ寸法を異ならせたいときは、動作テープの仕様変更のみならず、さらにテープ送り出し機構自体の仕様を変更したり、或いは送り出し寸法を異ならせるための格別の構成を付与したりしなければならない。
このような課題は送り出される側の動作テープとして粘着テープ又は離間テープを適用した綴じ機に限られない。すなわち動作テープを所定寸法送り出すための既存の種々のテープ送り出し機構が共通に有する課題である。
当該発明は上述した点に着目したものであり、簡素な構成を有しつつ、所望の長さでテープを送り出し得るテープ送り出し機構を提供することを目的としている。
当該発明は、このような目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。すなわち当該発明に係るテープ送り出し機構は、以下の構成を有する。
(1)動作方向に沿って間欠的に設けられた複数の凹部を有する動作テープと、
この動作テープを送り出すための操作力を受ける操作部と、
操作部に付与された操作力により前記動作テープを動作させるテープ動作部と、
前記凹部に係り合い前記動作テープの動作を禁止する係合状態し得る凸部と、
前記操作力がテープ動作部に伝わる前に当該操作力により前記係合状態を解除する始動時解除部と、
係合が解除された前記凸部を動作中の動作テープの表面に弾性付勢させるとともに前記凹部が凸部に相当する位置まで動作したときに前記係合状態とする弾性付勢部と、
前記弾性付勢部により前記係合状態とした後に継続して付与される操作力が前記動作テープの動作に変換されることを禁止する伝達禁止部と
を有していることを特徴とするテープ送り出し機構。
このようなものであれば、動作テープを送り出す寸法を決定する要因を動作テープに設けた凹部の配置のみとすることができる。その結果、動作テープの個体差に拘わらず正確な送り出し動作を行う事が出来る。また、動作テープ以外の構成を何ら変更したり、格別の構成を何ら付与したりすることなく動作テープに設けた凹部の配置を変更するのみで動作テープを送り出す寸法を適宜設定することができる。すなわち当該発明によれば、簡素な構成としながらも正確なテープの送り出しを実現することができる。
(2)前記動作テープに設けられた複数の凹部が動作方向に沿って所定間隔で設けられた複数の開口であり、前記凸部が前記開口に嵌り得る突起である(1)記載のテープ送り出し機構。
これにより、より単純な構成で上述した正確な寸法の送り出しを実現し得る。
(3)前記テープ動作部が、前記動作テープを巻き取る巻取リールである(1)又は(2)記載のテープ送り出し機構。
これにより、動作テープの安定した動作を実現し得る。
(4)前記操作部が、使用者に直接操作される操作レバーと、操作レバーに加えられた操作力により反復動作するラック部材と、前記ラック部材の動作により回転動作するピニオン部材とを有するものであり、
前記伝達禁止部が、前記ピニオン部材に対しすべり部を介して支持されるとともに前記巻取リールを支持するクラッチである(3)記載のテープ送り出し機構。
これにより、ラック部材及びピニオン部材の動作中にクラッチが選択的に滑り動作をおこなうことで、所要の寸法以上の動作テープの送り出しを有効に禁止し得る。
(5)操作力が付与されていないときに前記ラック部材の動作終端から動作始端へ戻り動作させる戻り部材と、この戻り部材による戻り動作のときに前記ラック部材及び前記ピニオン部材を離間させる離間機構とを有している(4)記載のテープ送り出し機構。
これにより、動作部品に過度の負担を掛けることなく安定した動作を維持し得る。
(6)前記離間機構が、前記ラック部材に設けられた突起を案内する案内レールに設けられている(5)記載のテープ送り出し機構。
これにより、ラック部材の安定した戻り動作を実現することができる。
(7)前記ラック部材が動作終端に至るまでの中間位置にあるときに前記動作始端への戻り動作を禁止する戻り防止機構を有している(4)、(5)又は(6)記載のテープ送り出し機構。
これにより、操作部に加わる外力によるラック部材の動作寸法にばらつきがあっても動作テープを所要の寸法の送り出しを安定して維持し得る。
<使用済み離間テープを収容し得る綴じ機>
ところで、上記特許文献1に記載した綴じ機の場合、ステージの下方から綴じ部材としての粘着テープを一回の綴じ動作毎に一定寸法ずつ送り出すテープ送り出し機構が設けられている。
ここで、上記特許文献1記載の綴じ機に限られず従来の綴じ部材として帯状の離間テープに隔離可能に保持された粘着テープを用いた綴じ機では、粘着テープ送り出した後の離間テープは綴じ機の外部に順次排出される構成を適用している。このような構造を適用していると、粘着テープを送り出している作業中に綴じ機から表出する離間テープは漸次長くなっていくので、不要に長くなった離間テープが使用者の作業に支障を来したり、使用者が離間テープを切断、廃棄する手間を作業中に強いたりするものとなっていた。
当該発明は、斯かる点に着目したものであり、粘着テープを剥離させた離間テープを好適に収容し、使用者が快適に連続使用し得る綴じ機を提供することを目的としている。
当該発明は、このような目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。すなわち当該発明に係る綴じ機は、以下の構成を有する。
(1)一面に粘着剤が塗工された帯状の粘着テープによって、重層された複数の用紙を綴じることができる綴じ機構と、
所定長さの前記粘着テープを連続配置した状態で剥離可能に支持している離間テープを折り返し支持することにより前記粘着テープの少なくとも一部を前記離間テープから剥離させてケース外部に位置させる離間誘発部、及びこの離間誘発部を経て送り出された前記離間テープをケース内部に収容し得る離間テープ収容部を有するテープ送り出し機構と
を具備することを特徴とする綴じ機。
このようなものであれば、離間テープが使用者の作業に支障を来したり、使用者が離間テープを切断、廃棄する作業を作業中に強いたりすることを回避することができる。すなわち当該発明によれば、使用者が快適に連続使用し得る綴じ機を提供することができる。
(2)前記離間テープ収容部が、前記離間テープを巻き取る巻取リールと、この巻取リールを支持するリール支持板とを有し、前記離間テープを前記巻取リールに巻回保持された状態で前記ケース外へ排出し得る(1)記載の綴じ機。
これにより、使用後の離間テープの排出の手間も簡便なものとすることができる。
(3)前記リール支持板が前記粘着テープを支持した離間テープを巻回保持した操出リールを回転可能に支持することによりリフィルを構成している(2)記載の綴じ機。
これにより、粘着テープの充填と離間テープの廃棄を同時に行うことができる。
(4)前記離間テープが動作方向に沿って間欠的に設けられた複数の凹部を有するものであり、
前記リフィルが、前記凹部に係り合い前記動作テープの動作を禁止する係合状態とし得る凸部と、外力により前記係合状態を解除する始動時解除部と、係合が解除された前記凸部を動作中の離間テープの表面に弾性付勢させるとともに前記凹部が凸部に相当する位置まで動作したときに前記係合状態とする弾性付勢部とを有している(3)記載の綴じ機。
これにより、粘着テープ及び離間テープの送り出し動作を正確に行うことができる。
(5)前記テープ送り出し機構が、
前記離間テープを送り出すための操作力を受けて前記巻取リールを回転させる操作部と、前記弾性付勢部により前記係合状態とした後に継続して付与される操作力が前記離間テープの動作に変換されることを禁止する伝達禁止部とを有している(4)記載の綴じ機。
これにより、操作力如何にかかわらず、離間テープが所定寸法以上に送り出されてしまうという不具合を有効に回避し得る。
(6)前記操作部が、使用者に直接操作される操作レバーと、操作レバーに加えられた操作力により反復動作するラック部材と、前記ラック部材の動作により回転動作するピニオン部材とを有するものであり、
前記伝達禁止部が、前記ピニオン部材に対しすべり部を介して支持されるとともに前記巻取リールを支持するクラッチである(5)記載の綴じ機。
これにより、巻取リールの正確な動作を実現することができる。
(7)前記離間テープに設けられた複数の凹部が動作方向に沿って所定間隔で設けられた複数の開口であり、前記凸部が前記開口に嵌り得る突起である(4)、(5)又は(6)記載の綴じ機。
これにより、離間テープを所定寸法送り出したときに停止させる動作を正確に行わせることができる。
<定寸法送り出しができるリフィル>
ところで、上記特許文献1に記載した綴じ機の場合、ステージの下方から綴じ部材としての粘着テープを一回の綴じ動作毎に一定寸法ずつ送り出すテープ送り出し機構が設けられている。
このような従来のテープ送り出し機構では、用紙を綴じようとする枚数の上限やカット孔を形成する位置に応じて、綴じ部材としての粘着テープの長さ寸法が予め設定されている。そして正確に作動させるべく、送り出す綴じ機側の仕様と、送り出されるテープやテープを剥離可能に保持する離間紙の仕様を合わせなければならない。そうなると、例えば粘着テープの個体差が大きい場合等では、正確な送り出しに支障を来してしまう場合がある。また、粘着テープを送り出す長さ寸法を異ならせたいときは、テープ送り出し機構自体の仕様を変更するか、或いは送り出し寸法を異ならせるための格別の構成を付与しなければならない。
このような課題はテープとして粘着テープを適用した綴じ機に限られない。すなわちテープを所定寸法送り出すための既存の種々のテープ送り出し機構が共通に有する課題である。
当該発明は上述した点に着目したものであり、簡素な構成を有しつつ、所望の長さでテープを送り出し得るテープ送り出し機構に好適に用いられるリフィルを提供することを目
的としている。
当該発明は、このような目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。すなわち当該発明に係るテープ送り出し機構用リフィルは、以下の構成を有する。
(1)動作方向に所定間隔で設けた複数の凹部を有する動作テープと、
外力により前記動作テープを動作させるテープ動作部と、
前記凹部に係り合い前記動作テープの動作を禁止する係合状態とし得る凸部と、外力により前記係合状態を解除する係合解除部と、
係合が解除された前記凸部を動作中の動作テープの表面に弾性付勢させるとともに前記凹部が凸部に相当する位置まで動作したときに前記係合状態とする弾性付勢部と
を備えたテープ送り出し機構用リフィル。
このようなものであれば、動作テープに設けた凹部の位置で確実に動作テープの動作を禁止することができる。その結果、簡素な構成を有しつつ、所望の長さでテープを送り出し得るテープ送り出し機構に好適に用いられるリフィルを提供することができる。
(2)前記動作テープに設けられた複数の凹部が動作方向に沿って所定間隔で設けられた複数の開口であり、前記凸部が前記開口に嵌り得る突起である(1)記載のテープ送り出し機構用リフィル。
これにより、簡素な構成で確実に動作テープの動作を禁止し得る係合状態を実現することができる。
(3)前記テープ動作部が、前記動作テープを巻き取る巻取リールである(1)又は(2)記載のテープ送り出し機構用リフィル。
これにより、動作テープの安定した動作を実現することができる。
(4)前記動作テープが一面に粘着剤が塗工された帯状の粘着テープを連続配置した状態で剥離可能に支持している離間テープであり、
前記粘着テープを支持している離間テープを巻回保持する操出リールと、
この操出リールから送り出された前記粘着テープを前記離間テープから剥離させ得る離間誘発部と、
この離間誘発部を経て送り出された前記離間テープを巻き取る巻取リールとを有している(3)記載のテープ送り出し機構用リフィル。
これにより、粘着テープを綴じ部材として複数の用紙を綴じる綴じ機に好適に適用し得る。
(5)前記リール支持板と前記巻取リール又は前記操出リールとの間に前記離間テープの送り出し方向とは反対方向の逆回転を禁止する逆回転禁止機構を設けている(4)記載のテープ送り出し機構用リフィル。
これにより、粘着テープの送り出しをより正確なものとすることができる。
(6)前記凸部、前記係合解除部及び前記弾性付勢部を一体に成形している(1)、(2)、(3)、(4)又は(5)記載のテープ送り出し機構用リフィル。
これにより、リフィルを構成する部品点数を有効に削減し得る。
(7)前記係合状態にある前記凸部の先端に係り合い前記凸部を支持する凸部支持部材を有している(1)、(2)、(3)、(4)、(5)又は(6)記載のテープ送り出し機構用リフィル。
これにより、係合状態を安定して維持することができるので、保管時や輸送中において動作テープの不要な動作を有効に禁止し得る。
<綴じ部材の幅方向ガイド>
ところで、上記特許文献1に記載した綴じ機の場合、ステージの下方から綴じ部材としての粘着テープを一回の綴じ動作毎に一定寸法ずつ送り出すテープ送り出し機構が設けられている。このテープ送り出し機構により、綴じ機構の動作時には粘着テープが所定の位置に保持されている。
しかしながら、綴じ動作中に粘着テープが何らかの要因で幅方向にずれてしまうと、綴じ動作中に綴じ機構における他の機構部品に粘着剤が止着してしまう等の不具合が起こり綴じ動作が正常に行えなかったり、また用紙を綴じることができたとしても十分な綴じ強度が得られなかったりするという不具合を招来してしまう。
また上記不具合は特許文献1記載の綴じ機に限定されるのみならず、切込刃が綴じ部材を係わり合わせることの可能な窓を有するとともに、切込刃をカット孔内から抜き取る動作中にこの窓に係わり合わせた綴じ部材をカット孔に挿し通すようにしている構成の綴じ機全般において存在する。
当該発明は、このような不具合に着目したものであり、複数の用紙を綴じる動作を円滑且つ正確に行い得る綴じ機を提供することを目的としている。
当該発明は、このような目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。すなわち当該発明に係る綴じ機は、以下の構成を有する。
(1)用紙との間で相対往復運動し用紙を貫通することにより用紙にカット孔を形成するための刃先をその先端部に備えた刃本体、及び、この刃本体に厚み方向に貫通して設けられ、前記刃本体を前記カット孔内から抜き取る際に用紙を綴じるための帯状をなす綴じ部材を係わり合わせた状態で前記カット孔に当該綴じ部材を挿し通すための綴じ部材挿通窓を有する切込刃と、前記用紙を載置するためのステージとを具備してなり、このステージに載置された用紙に前記切込刃を貫通させて抜き取ることにより前記用紙を前記綴じ部材により綴じる綴じ機であって、
用紙を綴じるための綴じ動作中に前記綴じ部材の少なくとも幅方向のずれを防止するための幅方向ガイドを有していることを特徴とする綴じ機。
このようなものであれば、綴じ部材が所要の幅方向の位置に位置付けられながら綴じ動作を行うことができるので、綴じ動作を正確に行うことができる。その結果、複数の用紙を綴じる動作を円滑且つ正確に行い得る綴じ機を提供することができる。
(2)前記綴じ部材が粘着テープであるとともに、この粘着テープにより前記カット孔及び前記用紙の綴じ元側の端縁を通る閉ループを形成することで重層された複数の前記用紙を綴じるものであり、
前記幅方向ガイドが、前記切込刃よりも綴じ元側で前記粘着テープをガイドする綴じ元側ガイドと、この綴じ元側ガイドよりも前記切込刃を介した綴じ先側で前記粘着テープをガイドする綴じ先側ガイドとを有している(1)記載の綴じ機。
これにより、綴じ動作中に粘着テープが幅方向にずれてしまう不具合を有効に回避し得る。
(3)前記用紙の前記カット孔よりも綴じ元側を押圧する押圧動作を行う押圧部材を有するものであり、
前記綴じ先側ガイドが、前記紙押さえに設けられている(2)記載の綴じ機。
これにより、粘着テープのガイドと確実な綴じ動作とを併せて実現し得る。
(4)前記綴じ元側ガイドが、前記紙押さえにおいて前記用紙を押さえる押さえ面から突設されるとともに、この紙押さえ面が用紙を押さえるときに前記紙押さえへ没入する没入動作を行う(3)記載の綴じ機。
これにより、綴じ元側ガイドが紙押さえの作用に干渉することを有効に回避することができる。
(5)前記綴じ先側ガイドの先端が、綴じ動作前にある前記切込刃の先端よりもさらに先端側にある(2)、(3)又は(4)記載の綴じ機。
これにより、綴じる前の用紙が切込刃の下方を通るときに粘着テープが刃先に触れてしまうことを回避することができる。
(6)前記綴じ元側ガイドの先端が綴じ動作前にある前記切込刃の先端よりもさらに先端側にあるものであり、
前記用紙を綴じるための所定のセット位置に位置付ける動作中に前記粘着テープが前記綴じ元側ガイド及び前記綴じ先側ガイドの両方に接するようにしている(5)記載の綴じ機。
これにより、用紙の挿入動作中に一切刃先が粘着テープに触れることを回避することができる。
(7)前記綴じ先側ガイドよりもさらに綴じ先側に前記カット孔を挿通した前記粘着テープを圧縮する圧縮ローラを具備するものであり、
前記綴じ先側ガイドが前記圧縮ローラに圧縮される前の前記カット孔を挿通した前記粘着テープを幅方向にガイドし得る(2)、(3)、(4)、(5)又は(6)記載の綴じ機。
これにより、一連の綴じ動作を通して粘着テープの幅方向のガイドを確実に行い得る。
<拡開する用紙ガイド>
ところで、上記特許文献1に記載した綴じ機の場合、ステージの下方から綴じ部材としての粘着テープを一回の綴じ動作毎に一定寸法ずつ送り出すテープ送り出し機構が設けられている。このテープ送り機構により、綴じ機構動作時には粘着テープが所定の位置に保持されている。
しかしながら、綴じ動作時に重層された複数の用紙を所定位置よりも傾斜した状態で綴じてしまったり、用紙同士がずれて重ねられた状態で綴じ動作を行うと、綴じた後の綴じテープがゆるんだり、閉ループが形成されなかったり、用紙同士がずれた状態で綴じられた場合、綴じた後に用紙同士を揃えた場合等に粘着テープ及びカット孔の両側端に不要な
力が掛かってしまい、カット孔が裂けてしまうという不具合を招来してしまう。
当該発明は、このような不具合に着目したものであり、複数の用紙を綴じる動作を円滑且つ正確に行い得る綴じ機を提供することを目的としている。
当該発明は、このような目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。すなわち当該発明に係る綴じ機は、以下の構成を有する。
(1)用紙との間で相対往復運動し用紙を貫通することにより用紙にカット孔を形成するための刃先をその先端部に備えた刃本体、及び、この刃本体に厚み方向に貫通して設けられ、前記刃本体を前記カット孔内から抜き取る際に用紙を綴じるための綴じ部材を係わり合わせた状態で前記カット孔に該綴じ部材を挿し通すための綴じ部材挿通窓を有する切込刃と、前記用紙を載置するためのステージとを具備してなり、このステージに載置された用紙に前記切込刃を貫通させて抜き取ることにより前記用紙を前記綴じ部材により綴じる綴じ機であって、
前記ステージ上に設けられ前記用紙に接していない待機姿勢から前記用紙を綴じるための所定のセット位置で位置決めするガイド姿勢まで動作し得るものであり、前記セット位置まで移動する前記用紙に当接しながら幅方向に拡開する拡開動作を促す拡開動作誘導面と、この拡開動作の動作終端で前記用紙の端部を前記セット位置に位置決めする位置決め面とを有する用紙ガイドを具備していることを特徴とする綴じ機。
このようなものであれば、用紙ガイドの位置決め面が複数の用紙を正確にセット位置に位置決めすることができるので、重層した複数の用紙の正確な綴じ動作に寄与し得る。その結果、数の用紙を綴じる動作を円滑且つ正確に行い得る綴じ機を提供することができる。
(2)前記用紙ガイドが、前記拡開動作誘導面の前記用紙への当接位置を変更しながら回転動作するものである(1)記載の綴じ機。
これにより、用紙ガイドの正確な動作が実現される。
(3)前記セット位置にある用紙を押圧する押圧動作を行う押圧部材を有するものであり、
前記用紙ガイドが、待機姿勢にあるときに前記押圧部材に当接し前記押圧動作を禁止し得るものである(1)又は(2)記載の綴じ機。
これにより、押圧部材が用紙をセット位置まで動作し得ていないときに用紙を押圧し用紙の位置決めに干渉してしまうことを回避することができる。
(4)前記用紙ガイドが、前記ガイド姿勢で前記ステージの平面視外縁よりも突出するとともに前記待機姿勢で前記ステージの平面視外縁よりも内側に位置付けられる(1)、(2)又は(3)記載の綴じ機。
これにより、使用時以外ではコンパクトに構成し取り扱いを行い易い綴じ機を実現することができる。
(5)前記用紙ガイドが、前記ガイド姿勢で外方に露出する請求項(1)、(2)、(3)、(4)又は(5)記載の綴じ機。
これにより、用紙がセット位置に有るか否かを外方から目視により容易に判別すること
ができる。
(6)前記用紙ガイドが、前記切込刃の両側方に対をなして設けられた対照形状をなすガイド部材を有している(1)、(2)、(3)、(4)又は(5)記載の綴じ機。
これにより、ガイド部材の位置からカット孔が穿孔される位置を把握し易くなり、所望の位置で用紙を綴じることができる。
(7)前記用紙ガイドを前記待機姿勢へ向けて弾性付勢する付勢部材を有している(1)、(2)、(3)、(4)、(5)又は(6)記載の綴じ機。
これにより、セット位置近傍に用紙があるときは常に用紙に用紙ガイドを接しているため、セット位置への位置調整は用紙ガイドを目視しながら容易に行うことができる。
本発明によれば、簡素な構成を有しつつ、所望の長さでテープを送り出し得るテープ送り出し機構に好適に用いられるリフィルを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る綴じ機の斜視図。 同右側面図。 同実施形態に係る綴じ機構を示す中央右断面図。 図3に係る動作説明図。 同実施形態に係る切込刃の表面側を示す斜視図。 同切込刃の裏面側を示す斜視図。 同実施形態に係るテープ送り機構を示す説明図。 図7に係る動作説明図。 同実施形態に係るリフィルの斜視図。 同右側面図。 同左側面図。 同実施形態に係るテープ送り機構の作動説明図。 同上。 同実施形態に係るテープ送り機構の作動説明図。 同上。 同上。 同上。 同上。 同上。 同実施形態に係る綴じ機構の要部を示す斜視図。 図20に係る動作説明図。 同上。 同上。 同上。 同上。 同実施形態に係る綴じ機構の要部を示す中央右断面図。 図26に係る動作説明図。 同上。 同上。 同上。 同実施形態に係る切込刃の要部を示す正面図。 図31に係るA−A線断面図。 同B−B線断面図。 同C−C線断面図。 同D−D線断面図。 同実施形態に係る作用説明図。 同実施形態の変形例に係る下側ケースの要部を示す右側面図。 同変形例に係るテープ送り機構の作動説明図。 同上。 同上。 同変形例に係る作用説明図。
以下、本発明の一実施の形態について図1〜図36を参照して説明する。
本実施形態に係る綴じ機は、図1〜図4に示すように切込刃3を上下に往復動作させることによって、複数枚重層させた用紙Pの綴じ元P3側の縁部P4近傍に当該縁部P4に沿ってカット孔P1を形成する綴じ機構1を有している。そしてこの綴じ機は、上記綴じ機構1を作動させるのに際し、綴じ部材たる粘着テープ81をテープ送り出し機構2によって用紙Pをステージ9上に載置する前に予め所定の位置に保持させておくようにしている。そして図36に示すように、カット孔P1を挿通した粘着テープ81の一端縁部と既に用紙Pに止着してある粘着テープ81の他端縁部と止着することにより粘着テープ81の閉ループを形成することによって、複数の用紙Pを綴じるものである。
本実施形態に係るこの綴じ機は、平板状をなすステージ9の上下に綴じ機構1、テープ送り出し機構2をそれぞれ設けてなる。綴じ機構1は、用紙Pを保持するステージ9に保持された用紙Pに切込刃3を貫通させて抜き取ることにより用紙Pを粘着テープ81により綴じるように構成されたものであり、基材83の一面に粘着剤84が塗工された帯状の粘着テープ81によって、重層された複数の用紙Pを綴じることができるものである。そしてテープ送り出し機構2は、綴じ機構1に供される綴じ部材たる粘着テープ81を順次所定位置まで送り出すためのものである。
ここで、本実施形態に係る綴じ機に用いられる切込刃3は、用紙Pとの間で相対往復運動し用紙Pを貫通することにより用紙Pにカット孔P1を形成するための刃先をその先端部に備えた刃本体30と、この刃本体30に厚み方向に貫通して設けられ、刃本体30をカット孔P1内から抜き取る際に用紙Pを綴じるための帯状をなす綴じ部材たる粘着テープ81を係わり合わせた状態でカット孔P1に該粘着テープ81を挿し通すための綴じ部材挿通窓32と、刃本体30から厚み方向に隆起することにより綴じ部材挿通窓32がカット孔P1を通過するときに当該カット孔P1の対向する対をなす切断端縁P2を離間させ隙間sを形成する隙間形成用の隆起部33とを備えていることを特徴とするものである。
以下、本実施形態に係る綴じ機の切込刃3について、綴じ機の構成及び作用を順次説明しながら詳述する。ステージ9は、上側に綴じ機構1を固定するとともに、下側にテープ送り出し機構2を固定する矩形板状をなすものであり、幅方向中央には、綴じ機構1の作動によって上下方向に往復動作する切込刃3を挿通させるための刃挿通穴90を有している。当該ステージ9における綴じ機構1並びにテープ送り出し機構2を固定する態様については既存の種々の態様を適用し得るので、具体的な説明は省略する。
<綴じ機構の構成説明>
綴じ機構1は、後端側に回転可能に設けられたハンドル12の操作によって切込刃3を
上下動させるためのものである。当該綴じ機構1は、ステージ9上に強固に固定された上側筐体11と、この上側筐体11に回転可能に設けられたハンドル12と、ハンドル12の操作方向とは逆の戻り方向の動作を付与するためのねじりコイルバネ13と、ハンドル12の往復回転動作を切込刃3の上下往復動作に変換するための動作変換部14と、ステージ9上に載置する用紙Pを所定位置に位置決めするための用紙ガイド15と、切込刃3を動作変換部14による上下動を許容しつつ保持する刃ユニット16と、カット孔P1を挿通し起立姿勢にある粘着テープ81を用紙P表面へ押し付けるためのテープ圧縮部17とを有している。なお本実施形態では切込刃3の構成は刃ユニット16の構成を説明後、別途詳述する。
上側筐体11は、例えばプレス加工を施した板金素材をチャネル状に折り曲げ成形することによって成形された板金材を主体とするものであり、適宜他の部材や軸部材等を組み付けることによって、ハンドル12を回転可能に固定するハンドル軸部11aと、後端において動作変換部14の上下動リンク14cを回転可能に支持する後端軸部11bと、前端近傍において動作変換部14の第一リンク14aを回転可能に支持するリンク軸11cと、ねじりコイルバネ13の付勢力をうけるばね受け面11dと、上下同軸14dを保持する上下ガイド穴11eとを有している。
ハンドル12は、上側筐体11のハンドル軸部11aに回転可能に支持されたもので、図1〜図3に示す待機位置から図3に示す動作端まで動作可能に構成されたものである。このハンドル12は、使用者に操作時に把持され易いように背面側を適宜湾曲形状に成型された把持部12aと、内部において第一リンク14aに操作力を伝えるために第一リンク14aの後ろ側の軸を上下摺動可能に支持するリンク支持穴12bとを有している。
ねじりコイルバネ13は、ハンドル12の操作力に対する反力を上下動リンク14cに付与することでハンドル12を動作変換部14を介して待機位置まで付勢するためのものである。また構造上、ハンドル12を待機位置に付勢することは、切込刃3を上昇させることと同義である。
動作変換部14は、上側筐体11のリンク支持部に回転可能に支持された第一リンク14aと、この第一リンク14aに接続している第二リンク14bと、上側筐体11の後端軸部11bに回転可能に支持された上下動リンク14cと、上下動リンク14cに支持されながら上下方向に直線状に動作する上下同軸14dとを有している。第一リンク14aは、上側筐体11に支持される回転軸部14a1と、ハンドル12のリンク支持穴12bに沿って摺動し得る摺動軸部14a2と、上端側において第二リンク14bに接続し、この第二リンク14bを介して上下動リンク14cに操作力を伝達するための引き下げ軸部14a3とを有している。第二リンク14bは、第一リンク14a上端にある引き下げ軸部14a3に連結されるとともに上下動リンク14cに連結することにより、第一リンク14aの動作を上下動リンク14cに伝達する役割を担う。上下動リンク14cは、ねじりコイルバネ13の端部を内面側で受けるばね受け面14c1と、上下同軸14dを支持する軸支持部14c2と、第二リンク14bに連結している連結部とを有している。上下動軸は、刃ユニット16が上側筐体11の動作し得るように当該刃ユニット16に固定されるとともに、軸支持部14c2内を適宜前後方向に摺動しつつ上下ガイド穴11eに沿って上下動し得る。
用紙ガイド15は、ステージ9上において切込刃3を挟んで左右対称に設けられた対をなすガイド部材15aと、これらガイド部材15aをからなるものである。このガイド部材15aは、図示しないばね等といった付勢部材に付勢されている図1及び図2に図示する待機姿勢(Q2)から、図20〜図24等に示される後述するガイド姿勢(Q1)へと拡開動作し得る。すなわち本実施形態に係る用紙ガイド15は、ステージ9上に設けられ
用紙Pに接していない待機姿勢(Q2)から用紙Pを綴じるための所定のセット位置(st)で位置決めするガイド姿勢(Q1)まで動作し得るものである。また、これらガイド部材15aは、セット位置(st)まで移動する用紙Pに当接しながら幅方向に拡開する拡開動作を促す拡開動作誘導面15a1と、この拡開動作の動作終端で用紙Pの端部をセット位置(st)に位置決めする位置決め面15a2とを有している。そしてこの用紙ガイド15は、ガイド姿勢(Q1)でステージ9の平面視外縁よりも突出するとともに待機姿勢(Q2)でステージ9の平面視外縁よりも内側に位置付けられる。また、用紙ガイド15が、ガイド姿勢(Q1)で外方に露出するようにしており、これにより、外方から視認する使用者は用紙Pが正しくセットされている旨を容易に確認し得る。
刃ユニット16は、切込刃3と、この切込刃3を上下動可能且つ交換可能に支持する刃支持ブロック16aと、この刃支持ブロック16aとともに動作し用紙Pを押圧する押圧部材たる紙押さえ16bと、この紙押さえ16bに設けられ切込刃3の動作途中から圧縮される反力ばね16cと、反力ばね16cの下端を支持しつつ紙押さえ16bに組み付けられた後側テープガイド16dとを有している。
刃支持ブロック16aは、切込刃3をねじ止め等により固定支持している刃支持部16a1と、刃支持部16a1の下端側で反力ばね16cを押圧するばね押圧面16a2と、紙押さえ16bの上端部分に接し得るようにして紙押さえ16bの下端をステージ9から離間させた状態で支持する引掛面16a3とを有している。
紙押さえ16bは、下側部分で用紙Pを押圧するとともに上側部分を柱状に形成して反力ばね16cを挿通支持し得るようにしている。そしてこの紙押さえ16bは、刃支持ブロック16aの下降動作によって下降し、ステージ9上に正しくセット位置(st)に載置された用紙Pを綴じ動作中に押圧し得るようにしてある。この紙押さえ16bは、ステージ9上に載置した用紙Pを押圧する押さえ面16b1と、押さえ面16b1の反対側において後側テープガイド16dを支持するガイド受け面16b2と、上端部分をオーバーハング形状とすることで刃支持ブロック16aの引掛面16a3に支持され得る吊り下げ面16b3と、後側テープガイド16dを上下方向に挿通するためのスリット16b4と、待機姿勢(Q2)にある用紙ガイド15に干渉し得ないようにするための凹み面16b5とを有している。
反力ばね16cは、紙押さえ16bの上部を挿通するとともに刃支持ブロック16a及び紙押さえ16bに上下方向から挟持されている圧縮コイルバネである。この反力ばね16cは、刃支持ブロック16aの下降動作においては、切込刃3の上昇動作の初期段階においてねじりコイルバネ13とともに弾性付勢を行う。これにより切込刃3は上昇動作初期において綴じ部材たる粘着テープ81がカット孔P1をスムーズに通過し得るよう、最も強く付勢され得る。
後側テープガイド16dは、切込刃3よりも後側すなわち綴じ元側で綴じ部材たる粘着テープ81をガイドする綴じ元側ガイドに相当する。下側部分において紙押さえ16bのスリット16b4を通過して押さえ面16b1から突出しているときは用紙P近傍に位置付けられる粘着テープ81を幅方向にガイドする対をなす樹脂板であるガイド本体16d1と、このガイド本体16d1の上側で紙押さえ16bに支持されながらガイド本体16d1の対をなす樹脂板を接続する基部16d2とを有している。この後側テープガイド16dは紙押さえ16bがステージ9から離間しているときには反力ばね16cに付勢された状態で紙押さえ16bの押さえ面16b1から下方に突出し、当該押さえ面16b1が用紙Pを押圧するときはガイド本体16d1をスリット16b4内に没入させて押さえ面16b1の用紙Pへの押圧には干渉しない。また、この後側テープガイド16dの先端すなわち下端はハンドル12を操作していないときは切込刃3の先端よりもさらに先端側に
位置付けられている。
テープ圧縮部17は、上側筐体11の前側に組み付けられたもので、切込刃3よりも前側においてステージ9を弾性付勢するように配された圧縮ローラ17bを主体としてなる。切込刃3による綴じ動作を行った後、セット位置(st)にある用紙Pを前方へ引き抜く動作がされると、この圧縮ローラ17bが、粘着テープ81のうち、カット孔P1を挿通した部分を用紙Pへ向けて押圧し得る。このテープ圧縮部17は、圧縮ローラ17bの前方をカバーするローラカバー17aと、ステージ9へ向けて弾性付勢された状態で配された圧縮ローラ17bと、圧縮ローラ17bを弾性付勢するための圧縮ばね17cと、この圧縮ばね17cに弾性付勢されてローラをステージ9へ向けて押し付ける圧縮部材17dと、弾性付勢された圧縮ローラ17bを上下方向に動作可能に支持する圧縮ガイド17eと、圧縮ガイド17eよりも後方に配されて切込刃3の前側に綴じ部材たる粘着テープ81に接しガイドし得る前側テープガイド17fとを有している。ここで本実施形態では、圧縮機構17として圧縮ローラ17bを適用することにより、用紙Pの引き抜き方向がローラ17bの回転方向からずれないように用紙Pを案内する作用も奏している。しかし圧縮機構17は本実施形態のように圧縮ローラ17bを用いる他、回転動作不能に構成された押圧面や複数のローラに掛け渡された無限軌道(いわゆるキャタピラ)を適用する等、種々の構成とすることが可能である。
前側テープガイド17fは、切込刃3よりも前側すなわち綴じ先側で粘着テープ81をガイドする綴じ先側ガイドに相当する。この前側テープガイド17fは、用紙Pをステージ9上に載置する前並びに用紙Pをステージ9上に載置する動作時に加え、カット孔P1を挿通した粘着テープ81を圧縮ローラ17bに押圧される前のタイミングでも、粘着テープ81を幅方向にガイドし得る。前側テープガイド17fは、粘着テープ81の側端を挟み込むようにガイドし得る横ガイド17f1と、横ガイド17f1間において側面視ステージ9から上方に向かって離間するように湾曲形状をなした部分の下端を横ガイド17f1よりも若干上方に位置付けた下端ガイド17f2とを有している。そして本実施形態この下端ガイド17f2の下端は、綴じ動作前にある切込刃3の先端よりもさらに先端側に位置付けられている。
上述した綴じ機構1の構成により、使用者の操作によってハンドル12を移動させると、図3及び図4に示すように、ハンドル12の動作に応じて第一リンク14aの摺動軸部14a2がハンドル12のリンク支持穴12bに沿って下降するとともに引き下げリンクが第二リンク14bを引き下げる。引き下げられた第二リンク14bは上下動部材の連結部を下方に引っ張ることにより、軸支持部14c2において支持した上下同軸14dを上側筐体11の上下ガイド穴11eに沿って直線状に下降させることができる。そしてハンドル12を動作端に位置付けた後に外力を解除すれば、まず反力ばね16c及びねじりコイルバネ13の両方の反力により動作初期は最も勢いよく切込刃3を上昇させ、しかる後にねじりコイルバネ13の反力のみによってハンドル12を図1、図2及び図3に示す、待機位置へと戻すようにしている。
そして、刃ユニット16を構成する切込刃3は、図5、図6、図31〜図35に示すように、先端部に刃先を備えた刃本体30と、綴じ部材である粘着テープ81を挿通するための綴じ部材挿通窓32と、刃本体30から厚み方向に隆起する隆起部33とを有している。この切込刃3は、例えば金属を一体成形することによって形成されたものであるが、勿論一部分を樹脂等の別素材によって形成したものであっても良い。
刃本体30は、用紙Pとの間で相対往復運動し用紙Pを貫通することにより用紙Pにカット孔P1を形成するための刃先31をその先端部に備えたものである。また本実施形態では、刃本体30の側方両端には研磨面36aを形成しつつ側縁36を設けることで、動
作中の用紙Pとの摩擦をさらに軽減せしめている。そしてこの刃本体30は、用紙Pの綴じ先側へ向けて膨出するカット孔P1を形成し得るように湾曲した断面形状をなしている。そして先端部に備えた刃先31は、先端から基端側へ向けて漸次幅寸法及び厚み寸法を大きくなる形状をなし、カット孔P1の幅寸法よりも小さい幅寸法をなす幅狭領域31aと、漸次厚み寸法が変化する薄肉領域31bとを有している。そして本実施形態では、この図5、図6、図31にパターンを付して示した薄肉領域31bが幅狭領域31aを包含しているものとしている。
綴じ部材挿通窓32は、刃本体30に厚み方向に貫通して設けられておる。この綴じ部材挿通窓32は、綴じ機構1の動作中に刃本体30をカット孔P1内から抜き取る際に用紙Pを綴じるための帯状をなす綴じ部材たる粘着テープ81を係わり合わせた状態でカット孔P1に粘着テープ81を挿し通すためのものである。上述したように刃本体30が湾曲した断面形状をなしているため、綴じ部材挿通窓32の上端である基端縁32a及び下端である先端縁32bは、それぞれ平面視湾曲している。
隆起部33は、刃本体30から厚み方向に用紙Pを切断し得ない形状をなしながら隆起することにより綴じ部材挿通窓32がカット孔P1を通過するときに当該カット孔P1の対向する対をなす切断端縁P2を離間させ隙間sを形成するためのものである。この隆起部33は、綴じ部材挿通窓32の両側であり且つ刃本体30の表面30a及び裏面30bに配されている。そしてこの隆起部33は、綴じ部材挿通窓32を上下方向に包含し得るように配置されている。換言すれば隆起部33は、綴じ部材挿通窓32よりも先端側に延出して設けられている。その下端には、先端縁から基端側へ向かって隆起寸法を大きくするテーパ面33bを有している。また隆起部33は、最も隆起した隆起端から刃本体30の幅方向端縁に向けて傾斜させて設けた傾斜面33aを有している。そして本実施形態では、テーパ面33bの先端縁と薄肉領域31bの基端縁とが連続するように配置している。また本実施形態ではテーパ面33bの基端縁を綴じ部材挿通窓32の先端縁32b近傍に設定することで、用紙Pを切断する最大厚み寸法が切込刃3の先端から漸次絶え間なく増大するようにして、スムーズな切込刃3の動作を確保している。
<テープ送り出し機構の構成説明>
続いて、ステージ9下方に設けられたテープ送り出し機構2について図7〜図19に示して説明する。このテープ送り出し機構2は、主に使用者からの操作力を受ける下側ユニット4と、綴じ部材である粘着テープ81を動作テープ8として保持した状態で下側ユニット4に取り付けられるリフィル5とを有している。
下側ユニット4は、各部品を組み付けると共にリフィル5を支持するための下側ケース41と、下側ケース41下端にヒンジhを介して回転可能に組み付けられ下側ユニット4の右側面側を被覆するカバー40と、使用者からの操作を受け付ける操作レバー42と、操作レバー42に連結された湾曲リンク43と、操作力を受けて略往復動作に近い動作を行い得るラック部材44と、ラック部材44に選択的に噛合し得るピニオン部材45と、ラック部材44を動作始端位置に戻る方向に付勢する伸縮ばね47と、ピニオン部材45に対して滑り調節ばね46sにより押圧されることで一定以上の外力による滑り動作が可能なように組み付けられたクラッチ46と、下側ケース41にねじ止めすることでラック部材44を脱落不能に組み付けるラックカバー48とを有している。
カバー40は、閉状態では下側ユニット4内部を閉止して下側ケース41とともに使用者に好適に把持され易い外形を形成するとともに、開状態では下側ケース41に取り付けられたリフィル5を容易に交換し得る。
下側ケース41は、操作レバー42を回転可能に取り付けるとともに伸縮ばね47の一
端を固定するための操作軸41aと、下側部分を適宜凹ませて形成することによりラック部材44の動作を案内するレール41bと、ラック部材44の戻り動作を防止するための逆行防止歯41cと、使用者が操作レバー42の使用しないときに操作レバー42に触れないよう指を掛け得る指掛け41dと、下端側においてピニオン部材45を回転可能に支持することで後述するリフィル5の巻取リール53を間接的に回転可能に支持するピニオン支持軸41fとを有している。
そしてレール41bは、図14〜図19に模式的に示すように、ラック部材44の一部を摺動させ得る領域に設定すべく凹ませて設けた溝部41b1の中央部分に概略直線リブ状の案内突起41b2を形成し、ラック部材44の一部を案内突起41b2に当接することによりラック部材44を案内する。この案内突起41b2はラック部材44の動作方向すなわちピニオン部材45の接線方向に沿った概略直線形状をなし、そのピニオン部材45寄りの長辺を係合維持面41b4とし、係合維持面41b4とは反対側の長辺を離間維持面41b6としている。そしてこれら長辺のうち、ラック部材44の動作基端側の短辺に設けたテーパ面を係合誘導面41b3とし、動作終端側の短辺に設けたテーパ面を離間誘導面41b5としている。
操作レバー42は、動作テープ8を送り出すための操作力を受ける操作部を、湾曲リンク43、ラック部材44及びピニオン部材45とともに構成するものである。操作レバー42は、操作軸41aに回転可能に組み付けられるとともに、指掛け41dの側方及び下方を覆うように取り付けられている。このようにすることで、使用者は操作レバー42を操作するときには指掛け41dの下方を押圧することにより操作し得るとともに、下側ユニット4を持ちながら綴じ機構1のハンドル12を操作するときには誤って操作レバー42を同時に操作してしまわないように、指掛け41dに指を掛けてハンドル12を操作することができる。
湾曲リンク43は、操作レバー42及びラック部材44にそれぞれ接続することにより操作レバー42に付与された操作力をラック部材44へ伝達するとともに、ラック部材44が伸縮ばね47の付勢により戻り動作するときの動作を操作レバー42に伝達することにより、操作レバー42を下方への一方向への操作力のみで往復動作可能にするためのものである。この湾曲リンク43はラック部材44の正確な動作を維持しながら操作レバー42の正確な往復動作の実現に寄与し得る。
ラック部材44は、ピニオン部材45側に噛み合ってピニオン部材45を回転させるラック歯44aと、湾曲リンク43に接続するリンク接続部44bと、リンク接続部44b近傍において両側に突出させて形成され、下側ケース41側およびラックカバー48側に係合しているときには伸縮ばね47の付勢による逆行動作を禁止し得る逆行防止突起44cと、レール41bに係り合うことによって当該レール41bに適宜案内され得る被案内突起44dと、伸縮ばね47の他端側を引っ掛けて接続するばね掛け44eと、リフィル5側に当接して動作テープ8のロック状態を解除するロック解除面44fと、リフィル5側への離間を促して動作テープ8をロック状態へと復帰させるための復帰用テーパ44gとを有している。被案内突起44dは、ラック部材44の近傍に下側ケース41側に突出させて設けられた概略平行四辺形状をなすもので、その先端側のテーパ面をピニオン部材45側への係合を促すための係合誘導面44d1とし、基端側のテーパ面をピニオン部材45側からの離間動作を促すための離間誘導面44d2としている。
伸縮ばね47は、一端を操作軸41aに固定するとともに他端側をラック部材44のばね掛け44eに引っ掛けることで、ラック部材44を動作始端に維持すべく弾性付勢するための戻り部材に相当するものである。そしてラック部材44は湾曲リンク43を介して操作レバー42に対しても接続しているので、この伸縮ばね47はラック部材44のみな
らず湾曲リンク43および操作レバー42をも動作始端へ維持すべく弾性付勢していることとなる。
ピニオン部材45は、下側ケース41のピニオン支持軸41fに回転可能に支持するとともに、ラック部材44の先端部分を下側ケース41と共に側方から挟み込む役割を担う。当該ピニオン部材45は、ラック歯44aに噛み合うピニオン歯45aと、ピニオン支持軸41fに回転可能且つ抜脱不能に係り合う回転軸と、クラッチ46を滑り動作を許容しつつ取り付けるクラッチ取付面45bとを有している。
クラッチ46は、リフィル5側の巻取リール53に直接係り合って回転させ得るとともに、滑り調節ばね46sに押圧されながらピニオン部材45に滑り面を介して接続することで、ピニオン部材45の回転をリフィル5側に伝えることを選択的に禁止し得る伝達禁止部としての役割を担う。このクラッチ46は、巻取リール53を直接支持し回転させるリール支持部46aと、動作テープ8が動作するときはピニオン部材45に対し相対動作せずに回転し動作テープ8の動作が禁止されているときはクラッチ取付面45bに対しすべり動作を行ってピニオン部材45を空転させ得る滑り面46bとを有している。
ラックカバー48は、下側ケース41とともにラック部材44のばね掛け44e近傍を挟み込むようにして下側ケース41に適宜ねじ止め等により固定されている。このラックカバー48には、下側ケース41と側面視同じ位置に逆行防止歯48cが形成されており、この逆転防止歯48cがラック部材44の逆行防止突起44cに係り合うときは、ラック部材44の動作始端側への動作を禁止し得る。
リフィル5は、使用前の動作テープ8を巻回保持しつつ粘着テープ81から離間した離間テープ82を巻き取り下側ケース41内に回収し得るものである。このリフィル5は、動作テープ8を巻回保持している操出リール52と、離間テープ82を巻き取る巻取リール53と、これら操出リール52および巻取リール53を支持するリール支持板51と、離間テープ82に適宜係り合うことで動作テープ8の外力による動作を禁止し得るストッパ部材54と、このストッパ部材54が動作テープ8の動作を禁止しているときにストッパ部材54に係り合い支持するストッパ受け55とを有している。そして当該リフィル5は、巻取リール53と、この巻取リール53を支持するリール支持板51とによって、離間テープ82を巻取リール53に巻回保持させた状態でケースたる下側ユニット4外へ排出し得る離間テープ収容部としての役割を担う。
そしてリフィル5に保持されている動作テープ8は、動作方向に沿って間欠的に設けられた複数の凹部たる開口80を有するものである。そしてこの動作テープ8は、動作テープ8が一面に粘着剤84が塗工された帯状の粘着テープ81と、この粘着テープ81を連続配置した状態で剥離可能に支持している離間テープ82とを有している。粘着テープ81は、例えば紙製の基材83と、この基材83の一面側に塗工された粘着剤84と、基材83に間欠的に設けられたミシン目85とを有している。このミシン目85が設けられた位置は、本実施形態では複数の開口80間の略中間位置に設定されている。これにより、粘着テープ81は開口80間の所定寸法に応じた長さ寸法ずつ離間テープ82から剥離し、綴じ機構1の動作に供し得る。なお本実施形態では、ラック部材44の動作ストロークによって動作し得る動作テープ8の動作距離よりも常に小さい寸法に、開口80間の寸法且つミシン目85間の寸法が設定されている。
また本実施形態では開口80を設けるにあたり、離間テープ82に敢えて穴を設けることなく概略C字状のスリット83sを形成している。このスリット83sを形成することで、ストッパ部材54側の後述する凸部たる突起54bに接することにより表裏が連通する凹部たる開口80が形成されるようにしている。また本実施形態では、スリット83s
の形状を概略C字としたが、凸部に接することで凸部に離間テープ82の表裏を貫通させる凹部が形成され得る形状であればよい。つまりスリットの形状はC字状に限られず、チャネル形状、十字型、一文字形等、種々の形状を適用し得る。
なお本実施形態ではミシン目85をスリット83sとは離間した位置に設けたが勿論、ミシン目85の位置は開口80若しくはスリット83sの位置に何ら限定されない。
続いて、図9〜図11を参照しつつリフィル5の各部の構成を説明する。リール支持板51は、操出リール52及び巻取リール53を支持するための操出リール受け51a及び巻取リール受け51bと、動作テープ8を離間テープ82及び粘着テープ81を離間させ得るように支持する離間誘発部51cと、ストッパ部材54を固定するためのストッパ固定部51dと、操出リール52に係り合って操出リール52のたるみを防止する操出側たるみ防止爪51eと、巻取リール53の巻き取り方向に係る回転のみを許容する巻取側逆転防止爪51fと、複数のテープ案内軸51gとを有している。この離間誘発部51cは、動作テープ8を折り返し支持することによって離間テープ82からの粘着テープ81の剥離を促すためのものである。本実施形態ではこの離間誘発部51cをリール支持板51の一端縁近傍に位置付けることにより、離間誘発部51cによって一部が離間テープ82から離間した粘着テープ81の先端がステージ9を通過し前側テープガイド17f近傍に位置付けられる所定位置に位置付けられるようにしてある。また本実施形態ではこのリール支持板51は、図10に示すように動作テープ8を所要の経路に案内すべく複数のテープ案内軸51gを設けている。当該テープ案内軸51gは、動作テープ8の経路の設定に応じて適宜の箇所に設けることができる。
操出リール52は、動作テープ8を巻回保持しつつ、動作テープ8のたるみを防止すべくリール支持板51の操出側たるみ防止爪51eに係り合う操出側たるみ防止面52eを有している。
巻取リール53は、離間誘発部51cを通過した後の動作テープ8を巻回保持しつつ、離間テープ82を巻取方向とは反対方向の回転を禁止すべくリール支持板51の巻取側逆転防止爪51fに係り合う巻取側逆転防止面53fを有している。すなわち当該巻取リール53は、リール支持板51とともに離間テープ82の反対方向の動作に係る回転を禁止し得る逆回転防止機構を構成している。そして巻取リール53は、本実施形態では操作部を構成する操作レバー42に付与された操作力により動作テープ8を動作させるテープ動作部としての役割を担う。加えて巻取リール53は、リール支持板51とともに離間誘発部51cを経て送り出された離間テープ82をケース内部に収容し得る離間テープ収容部としての役割を担う。
ストッパ部材54は、動作テープ8に設けられた凹部である開口80に動作テープ8の動作中に係り合って動作テープ8の動作を所定寸法動作した時点で正確に停止させるためのものである。このストッパ部材54は、離間誘発部51cを設けた箇所に一端側で回転可能に支持された動作軸54aと、この動作軸54aから動作テープ8に沿って延出した他端側で動作テープ8、具体的には離間テープ82に設けられた開口80に嵌ることで係り合う突起54bと、ストッパ固定部51dに縁部を固定されて突起54bを離間テープ82へ向けて弾性付勢するための弾性付勢部54cと、外力によって突起54bを弾性付勢部54cに抗して動作させて離間テープ82から離間させ得る係合解除部たるロック解除部54dとを有している。そして本実施形態では、これら動作軸54a、凸部たる突起54b、弾性付勢部54c及びロック解除部54dを合成樹脂により一体に成形している。
ストッパ受け55は、リール支持板51に固定されるとともに離間誘発部51cを通過
した離間テープ82をガイドし得るものであり、動作テープ8の動作が突起54bによりロックされているときに当該突起54bを挿入させる突起受け穴55aと、この突起受け穴55aの周囲に設けた平板状のテープ支持面55bとを有している。すなわち当該ストッパ受け55は、係合状態にある凸部たる突起54bの先端に係り合い当該凸部たる突起54bを支持する凸部支持部材に相当する。
<テープ送り出し機構の作動説明>
以上に説明したテープ送り出し機構2によって、リフィル5の巻回保持された綴じ部材たる粘着テープ81は、一部がステージ9を超えて、前側テープガイド17f近傍に位置する所定位置にまで正確に送り出すことができる。以下、斯かるテープ送り出し機構2の動作について、図7〜図19に示して説明する。
図7及び図8は、下側ユニット4における操作部を構成する操作レバー42、湾曲リンク43、ラック部材44及びピニオン部材45の動作を示している。同図に示すように、操作レバー42を手指等により押圧動作すると、湾曲リンク43が動作することによりラック部材44が下方へ押し出される。このとき、ラック部材44のラック歯44aがピニオン部材45のピニオン歯45aに噛み合った状態でラック部材44が動作することによりピニオン部材45が回転する。また、ラック歯44a及びピニオン歯45aが噛み合っている図7に示すときには、ラック部材44の逆行防止突起44cは下側ケース41の逆行防止歯41c及びラックカバー48の逆行防止歯48cにそれぞれ接している。よって同図に示す状態で操作力を解除すれば伸縮ばね47の作用により動作始端へ付勢されるが、このとき逆行防止歯41c、48c及び逆行防止突起44cの噛み合いが起こり、ラック部材44は同図に示す状態で停止する。図8ではラック部材44が動作終端か或いはその近傍にあるときを示している。このときは逆行防止突起44cは逆行防止歯41c、48cとは離間している、よって操作力を解除すれば、操作レバー42湾曲リンク43及びラック部材44は伸縮ばね47の作用により動作始端へ向かって動作する。すなわち本実施形態では、ラック部材44の逆行防止突起44c及び下側ケース41及びラックカバー48にそれぞれ設けられた逆行防止歯41c、48cにより、ラック部材44が動作終端に至るまでの中間位置にあるときに動作始端への戻り動作を禁止する戻り防止機構を構成している。
図12及び図13は、操作レバー42の動作始端及びその近傍における、ラック部材44及びリフィル5の位置を示している。同図では説明の便宜上、リフィル5のうちストッパ部材54及びストッパ受け55のみを図示している。また図13では、ストッパ部材54の突起54bにスリット83sにより形成された開口80を挿通させた状態の離間テープ82を想像線で示すとともに、ストッパ部材54及びストッパ受け55の一部を断面にて示している。操作レバー42が操作されるとまずラック部材44のロック解除面44fがリフィル5のストッパ部材54に設けられたロック解除部54dを押圧することにより、弾性付勢部54cに抗して突起54bがストッパ受け55から退避する。このとき突起54bは突起受け穴55aから速やかに退避する。しかしラック部材44が動作を続けると、ロック解除部54dからロック解除面44fが離間してゆき、ロック解除部54dの位置には復帰用テーパ44gが速やかに位置付けられる。これにより、ロック解除部54dはラック部材44の動作によって一端は突起54bを開口80から退避させるものの、離間テープ82がさらに動作して次なるスリット83sがロック解除部54dの位置に到達する前には再び突起54bが弾性付勢部54cに付勢されるようになる。具体的には一端開口80から退避した突起54bは次なるスリット83sが訪れるまで離間テープ82の裏面を付勢し続ける。すなわち本実施形態では、ラック部材44のロック解除面44f、復帰用テーパ44g及びストッパ部材54のロック解除部54dにより、操作力がテープ動作部である巻取リール53に伝わる前に当該操作力により突起54b及び開口80の係合状態を解除する始動時解除部を構成している。
そして図14〜図19では、レール41bに案内されて動作するラック部材44の一連の動作と、ピニオン部材45及びクラッチ46の動作とを模式的に示している。図14はラック部材44が動作始端にある状態を示している。斯かる状態では、ラック歯44aはピニオン歯45aと離間している。
そして図14に示す状態から操作力が付与されると、図15に示すように、ラック部材44は図示斜め下方向に動作するとともに、被案内突起44dの係合誘導面44d1が案内突起41b2の係合誘導面41b3に当たることによってラック歯44aとピニオン歯45aの噛み合いが始まる。また図15に示すタイミングではリフィル5のストッパ部材54に設けられたロック解除部54dがロック解除面44fに押圧され、離間テープ82の動作が許可された状態となる。
図15に示す状態からさらに操作力を付与すると、レール41bの係合維持面41b4に沿って被案内突起44dが案内されることで、ラック歯44aはピニオン歯45aの接線方向に直線的に動作することによりピニオン部材45が回転し、当該回転に応じてクラッチ46も巻取リール53とともに回転する。
ここで、操作レバー42の一回の操作によって離間テープ82を送り出し得る寸法は、巻取リール53に何ら離間テープ82が巻かれておらず最も径が小さいときでも粘着テープ81の長さ寸法すなわち開口80間の寸法よりも大きく設定している。すなわち、図16に示すようにラック歯44aとピニオン歯45aが噛み合いながらピニオン部材45が回転するいずれかのタイミングではストッパ部材54の突起54bは送り出し動作中の離間テープ82に形成された動作中の開口80に弾性付勢部54cの弾性付勢力により挿入され、離間テープ82の動作及び巻取リール53の動作が禁止される。
換言すれば、図16に示すようなピニオン部材45の回転途中には必ず巻取リール53の動作が禁止される。そうなると図17に示すように、巻取リール53を支持しているクラッチ46は回転が禁止されるものの滑り面46bにより接しているピニオン部材45がすべりながら回転を継続する滑り状態となる。つまり、離間テープ82が所定寸法送り出されればピニオン部材45がクラッチ46の滑り状態とする作用により適宜空転する。その結果、操作レバー42の操作により、離間テープ82はスリット83sの配置により設定された所定寸法だけ、正確に送り出されることとなる。すなわち本実施形態ではこのクラッチ46が、弾性付勢部54cにより突起54bと開口80が係り合う係合状態とした後に継続して付与される操作力が動作テープ8である離間テープ82の動作に変換されることを禁止する伝達禁止部としての役割を担っている。
そして図17ではラック部材44が動作終端にあるところを図示している。ここで操作力が解除されると、被案内突起44dの離間誘導面44d2が案内突起41b2の離間誘導面41b5に接しながら、ラック歯44aとピニオン歯45aが離間する。すなわち被案内突起44dの離間誘導面44d2及びレール41bの離間誘導面41b5は、戻り部材である伸縮ばね47の付勢によって起こる戻り動作の際に、ラック部材44及びピニオン部材45を離間させる離間機構を構成している。
しかる後に図18及び図19に示すように被案内突起44dは離間維持面41b6に沿って戻り動作を行う。このとき逆行防止突起44cは逆行防止歯41c、48cとの係り合いが解除されているので、ラック部材44はスムーズに動作始端まで伸縮ばね47により付勢され位置付けられる。
<綴じ機構の作動説明>
続いて、上記のように送り出された綴じ部材たる粘着テープ81を用いて綴じ機構1が複数の用紙Pを綴じる作動について、図20〜図30に示して説明する。図20〜図24は綴じ機構1並びに動作テープ8の要部を示す斜視図である。図25〜図30は綴じ機構1の要部及び粘着テープ81を示す中央右断面図である。
図20及び図25は、粘着テープ81を所定位置に位置付けて綴じようとする用紙Pを挿入する前の状態を示している。このとき粘着テープ81の上端側は、前側テープガイド17fにより後方からガイドされ、切込刃3に接触することが有効に回避されている。
そして図21及び図26に示すように用紙Pをセット位置(st)へ向けて挿入していくと、図22に示すように、粘着テープ81は、前側テープガイド17f及び後側テープガイド16dに幅方向を案内されつつ、粘着テープ81は前側テープガイド17fの下端ガイド17f2と紙押さえ16bの押さえ面16b1、後側テープガイド16dに同時に接しながら動作する。この下端ガイド17f2及び紙押さえ16bの押さえ面16b1は刃先31の最先端よりも下方に位置付けられているため、切込刃3が粘着テープ81に触れることは無い。そして図21に示す状態から図22に示すセット位置(st)へ用紙Pを動作させると、粘着テープ81は綴じ元側を巻き込むようにして用紙Pに止着していく。同時に用紙Pの綴じ元P3側の縁部P4は用紙ガイド15への当接を開始する。すなわち用紙Pの綴じ元P3側の縁部P4は待機姿勢(Q2)にあるガイド部材15aの拡開動作誘導面15a1を接触することにより、ガイド部材15aの回転動作が開始される。回転動作中は拡開動作誘導面15a1は用紙Pへの接触位置を変更しながらガイド部材15aは拡開動作を継続する。
そして図22及び図27ではハンドル12を動作させることで切込刃3を下降させてゆくときを示している。このとき粘着テープ81の下端側は綴じ部材挿通窓32を通過する。またこのときは凹み面16b5の下側にガイド部材15aが存在しないため、紙押さえ16bは刃支持部16a1の動作とともに、用紙Pに接するまで下降を続ける。このとき、紙押さえ16bが用紙Pの表面へ近接すると、押さえ面16b1に先立ち後側テープガイド16dのガイド本体16d1は用紙Pに接するため反力ばね16cに抗してスリット16b4内へ収容され、押さえ面16b1の全面が用紙Pを押圧する。またこのとき特に図27に示すように、刃先31を挿通させた用紙Pにはカット孔P1が形成されるとともに、このカット孔P1は切込刃3に設けられた隆起部33に切断端縁P2が拡開され、隙間sが形成された状態となる。
そして図28に示すように切込刃3が上昇するときは粘着テープ81が上記拡開されて形成した隙間sを通過することにより、塗工されている粘着剤84が切断端縁P2にほとんど触れることなく図23及び図29に示すようにカット孔P1を下方から上方へ通過する。
そして図30及び図24に示すように、用紙Pをセット位置(st)から前方へ動作させると、カット孔P1を下方から上方へ通過した粘着テープ81は前側テープガイド17fの横ガイド17f1にガイドされ且つ下端ガイド17f2に接して横方向へのズレを禁止されつつ圧縮ローラ17bにより圧縮される。これにより、粘着テープ81による閉ループがカット孔P1及び綴じ元P3側の縁部P4を挿通した状態で形成される。すなわちこのとき、綴じ部材たる粘着テープ81によって、複数枚の用紙Pは綴じられることとなる。またガイド部材15aは図示しない弾性部材によって待機姿勢(Q2)されていれば良く、そうなると、用紙Pから離間した用紙ガイド15は再び待機姿勢(Q2)をとる。
ここまでの一連の綴じ動作を通じて、本実施形態ではハンドル12、用紙ガイド15、前後側のテープガイド17f、16dはそれぞれ独立して動作し得るように構成している
。しかし勿論、本実施形態はこれら各構成要素の動作を連動させたり、何れかの構成要素の動作姿勢が他の構成要素の動作に影響を与えたりする構成を妨げない。
<切込刃の作用説明>
加えて本実施形態では、上記の綴じ動作を円滑に行わせるべく刃先31が、図5、図6及び図31〜図35に示すように、先端から基端側へ向けて漸次幅寸法及び厚み寸法を大きくなる形状をなすものとしている。そして当該刃先31は、カット孔P1の幅寸法よりも小さい幅寸法をなす幅狭領域31aと漸次厚み寸法が変化する薄肉領域31bとを有し、この図5、図6、図31にパターンを付して示した薄肉領域31bが幅狭領域31aを包含している形状をなす。これにより、図32〜35に示すように用紙Pを通過する断面視においてカット孔P1を形成する幅寸法がカット孔P1の幅寸法に到達する前に厚み寸法が刃本体30における刃先31以外の部分の厚みに到達することは無い。その結果、切込刃3の下降する工程において操作力を急に大きく要するようなタイミングを経ることなく、スムーズな切込刃3の下降によるカット孔P1の形成に寄与し得る。加えてカット孔P1を形成した後には隆起部33がテーパ面33bを経ながら徐々にカット孔P1の切断端縁P2を拡開してゆき、これによりカット孔P1形成後の切込刃3がカット孔P1に接触する面積を削減して切断端縁P2と切込刃3との摩擦を軽減することで、小さい操作力での綴じ動作に寄与し得る。
そして本実施形態ではこの隆起部33を設けることによって形成される隙間sを綴じ部材たる粘着テープ81が通過するようにして、綴じ機構1による綴じ動作を円滑に行い得るようにしている。加えて本実施形態では、切込刃3の両側縁36にはさらにテーパ形状をなす研磨面36aを設け、当該側縁36自体が用紙Pを切断し得る構成としている。これにより切込刃3の上下動作中に切込刃3が用紙Pに側縁36の部位で引っ掛かり難くしている。つまり当該側縁36により、上下動作を行う切込刃3と用紙Pとの摩擦は有効に軽減されている。
また図36に示すように、本実施形態ではカット孔P1の形状を綴じ元側へ向けて膨出するように形成しているので、綴じた後の綴じ先側の用紙Pの取り扱いによってカット孔P1及び粘着テープ81に加わる力を有効に分散させ、用紙Pを綴じた状態を安定して維持し得る。また同図のようなカット孔P1であれば、綴じ先側に形成される切断端縁P2が膨出形状をなすために隆起部33が通過するときは上下にめくられ易くなっている。
以上のような構成とすることにより、本実施形態に係る切込刃3は、粘着テープ81たる粘着テープ81がカット孔P1を挿通するときにはカット孔P1の対向する切断端縁P2同士が離間した、換言すればカット孔P1が拡開した状態となる。これにより、粘着テープ81が用紙を通過する際にカット孔P1に干渉してしまうことを有効に回避し得ている。すなわち本実施形態によれば、綴じ動作時における粘着テープ81とカット孔P1との摩擦を有効に抑えることで、綴じ機を使用するために必要な操作力を有効に削減することを実現している。
そしてカット孔P1を有効に拡開させ得る構成として本実施形態では、隆起部33が、綴じ部材挿通窓32の幅方向両側に形成されている構成を適用している。
また、本実施形態では、隆起部33が、この綴じ部材挿通窓32の先端縁32bよりも基端縁32a側に少なくとも一部が設けられているようにして、実際に粘着テープ81がカット孔を通過するタイミングに応じてカット孔P1を拡開するようにしている。
加えて本実施形態では綴じ部材挿通窓32の先端縁32bよりも基端縁32a側から先端縁32bを越えて先端側へ隆起部33を延出させて設けることにより、実際に綴じ部材
たる粘着テープ81が通過するタイミングに合わせて切断端縁P2を有効に押圧し、カット孔P1を好適に拡開せしめている。
また、カット孔P1自体を損傷させずに大きく拡開させるために本実施形態では、隆起部33が、最も隆起した隆起端から刃本体30の幅方向端縁に向けて平面視傾斜させて設けた傾斜面33aを設けている。
さらにカット孔P1を有効に拡開させて粘着テープ81をより通過させ易いようにするために本実施形態では、隆起部33を刃本体30の裏面30b側及び表面30a側の両方に形成している構成を適用している。
特に本実施形態では、刃本体30が、用紙Pの綴じ先側へ向けて膨出するカット孔P1を形成し得るように湾曲した断面形状をなすものとしているので、カット孔P1における膨出した側の切断端縁P2が隆起部33により上下にめくられ易くなるので、より有効にカット孔P1を拡開し得る。なお勿論、直線形状のカット孔P1を形成すべく平面視直線形状をなす切込刃を適用してもよい。
<刃先の厚み構造>
ここで、本実施形態に係る綴じ機に用いられる切込刃3は、用紙Pとの間で相対往復運動し用紙Pを貫通することにより用紙Pにカット孔P1を形成するための刃先31をその先端部に備えた刃本体30と、この刃本体30に厚み方向に貫通して設けられ、刃本体30をカット孔P1内から抜き取る際に用紙Pを綴じるための粘着テープ81を係わり合わせた状態でカット孔P1に該粘着テープ81を挿し通すための綴じ部材挿通窓32と、を備えている綴じ機の切込刃3であって、刃先31が、先端から基端側へ向けて漸次幅寸法及び厚み寸法を大きくなる形状をなし、カット孔P1の幅寸法よりも小さい幅寸法をなす幅狭領域31a及び漸次厚み寸法が変化する薄肉領域31bを有し、この薄肉領域31bが幅狭領域31aを包含していることを特徴とする。
上記のような構成とすることにより、本実施形態に係る綴じ機の切込刃3は、刃先31が用紙Pに通過する箇所の断面積の増加を従来よりも緩慢に行わせることができる。その結果小さい操作力でカット孔P1を穿孔することができる。すなわち本発明によれば、綴じ機を使用するために必要な操作力を有効に削減することができる綴じ機に用いられる切込刃3を実現している。
切込刃3が通過するときに紙に接する箇所を小さくして小さい力で切り込み刃を動作させるために本実施形態では、薄肉領域31bよりも基端側で刃本体30から厚み方向に隆起することによりカット孔P1の対向する対をなす切断端縁P2を離間させることにより隙間sを形成する隙間形成用の隆起部33を有している。すなわち斯かる構成により、刃本体30とカット孔P1の切断端縁P2との間に隙間sが形成されるので、動作中の切込刃3と用紙Pとの摩擦を軽減することができる。
そして切込刃3のスムーズな穿孔動作を実現するために本実施形態では、隆起部33が、当該隆起部33の先端縁から基端側へ向かって隆起寸法を大きくするテーパ面33bを有した構成を適用している。
特に本実施形態では、カット孔P1の穿孔動作全域を通したスムーズな切込刃3の動作を実現すべく、テーパ面33bの先端縁と薄肉領域31bの基端縁とを連続させた形状の切込刃3を適用している。
また、切断端縁P2と切込刃3との接触をさらに少なくして穿孔中の摩擦をさらに軽減
するために本実施形態では、隆起部33を、刃本体30の裏面30b及び表面30aの両方に形成するようにしている。
そして本実施形態では、刃本体30が、湾曲形状のカット孔P1を形成し得るように湾曲した断面形状をなすようにしているので、刃本体30の厚みを薄く構成して穿孔に要する操作力を削減しても、刃本体30の撓み剛性を高めることによって切込刃3自体の強度を有効に確保できる。なお勿論、直線形状のカット孔P1を形成すべく平面視直線形状をなす切込刃を適用してもよい。
加えて本実施形態では、綴じ部材挿通窓32の下端縁が刃本体30の断面形状に沿って湾曲する構成としている。
上記の切込刃3を有する本実施形態に係る綴じ機は、当該切込刃3と用紙Pを保持するステージ9とを具備してなり、このステージ9に保持された用紙Pに切込刃3を貫通させて抜き取ることにより用紙Pを粘着テープ81により綴じるように構成された綴じ機である。
また、上記の切込刃3を有する本実施形態に係る綴じ機は、当該切込刃3と、用紙Pを保持するステージ9と、このステージ9に保持された用紙Pに切込刃3を貫通させてカット孔P1を形成するための操作力を受け付ける手動操作部たるハンドル12と、ハンドル12に加えられる操作力が消勢した際に切込刃3を用紙Pから抜き取るためのスプリングたる反力ばね16c及びねじりコイルバネ13とを備えた綴じ機である。
<定寸法送り出し機構>
ここで、本実施形態に係るテープ送り出し機構2は、動作方向に沿って間欠的に設けられた複数の凹部たる開口80を有する動作テープ8と、この動作テープ8を送り出すための操作力を受ける操作部たる操作レバー42、湾曲リンク43、ラック部材44及びピニオン部材45と、操作部に付与された操作力により動作テープ8を動作させるテープ動作部たる巻取リール53と、凹部に係り合い動作テープ8の動作を禁止する係合状態し得る凸部たる突起54bと、操作力が巻取リールに伝わる前に当該操作力により係合状態を解除する始動時解除部たるロック解除面44f及びロック解除部54dと、係合が解除された突起54bを動作中の動作テープ8の表面に弾性付勢させるとともに凹部が凸部に相当する位置まで動作したときに係合状態とする弾性付勢部54cと、弾性付勢部54cにより係合状態とした後に継続して付与される操作力が動作テープ8の動作に変換されることを禁止する伝達禁止部たるクラッチ46とを有していることを特徴としている。
上記のような構成により、本実施形態に係るテープ送り出し機構2は、動作テープ8を送り出す寸法を決定する要因を動作テープ8に設けた凹部たる開口80の配置のみとすることができる。その結果、動作テープ8の個体差に拘わらず正確な送り出し動作を行う事が出来る。また、動作テープ8以外の構成を何ら変更したり、格別の構成を何ら付与したりすることなく動作テープ8に設けた凹部たる開口80の配置を変更するのみで動作テープ8を送り出す寸法を適宜設定することができる。すなわち本実施形態によれば、簡素な構成としながらも正確なテープの送り出しを実現せしめている。
より単純な構成で上述した正確な寸法の送り出しを実現するために本実施形態では、動作テープ8に設けられた複数の凹部が動作方向に沿って所定間隔で設けられた複数の開口80であり、凸部が開口80に嵌り得る突起54bである態様を適用している。
動作テープ8の安定した動作を実現するために本実施形態では、動作テープを動作させるためのテープ動作部として、回転駆動によって動作テープ8を巻き取る巻取リール53
を適用している。
そして本実施形態では、操作部を、使用者に直接操作される操作レバー42と、操作レバー42に加えられた操作力により反復動作するラック部材44と、ラック部材44の動作により回転動作するピニオン部材45とを有するものとし、伝達禁止部を、ピニオン部材45に対しすべり部を介して支持されるとともに巻取リール53を支持するクラッチ46としている。斯かる構成により、ラック部材44及びピニオン部材45の動作中にクラッチ46が選択的に滑り動作をおこなうことで、所要の寸法以上の動作テープ8の送り出しを有効に禁止し得る。
動作部品に過度の負担を掛けることなく安定した動作を維持するための具体的な構成として本実施形態では、操作力が付与されていないときにラック部材44の動作終端から動作始端へ戻り動作させる戻り部材たる伸縮ばね47と、この伸縮ばねによる戻り動作のときにラック部材44及びピニオン部材45を離間させる離間機構たる離間誘導面41b3、44d2とを有する構成を適用している。
簡素な構成で確実に動作し得る離間機構を実現するために本実施形態ではラック部材44に設けられた突起たる被案内突起44dを案内する案内レール41bに設けられた離間誘導面41b3としている。これにより、ラック部材44の安定した戻り動作を実現することができる。
特に、外力によるラック部材44の動作寸法にばらつきがあっても動作テープ8を所要の寸法の送り出しを安定して維持するために本実施形態では、ラック部材44が動作終端に至るまでの中間位置にあるときに動作始端への戻り動作を禁止する戻り防止機構たる逆行防止歯41c、48c及び逆行防止突起44cを設けている。
<使用済み離間テープを収容し得る綴じ機>
ここで、本実施形態に係るテープ綴じ機は、一面に粘着剤84が塗工された帯状の粘着テープ81によって、重層された複数の用紙Pを綴じることができる綴じ機構1と、所定長さの粘着テープ81を連続配置した状態で剥離可能に支持している離間テープ82を折り返し支持することにより粘着テープ81の少なくとも一部を離間テープ82から剥離させてケースである下側ユニット4外部に位置させる離間誘発部51c、及びこの離間誘発部51cを経て送り出された離間テープ82を下側ユニット4内部に収容し得る離間テープ収容部を有するテープ送り出し機構2とを具備することを特徴とする。
上記のような構成により、本実施形態に係る綴じ機は、離間テープ82が使用者の作業に支障を来したり、使用者が離間テープ82を切断、廃棄する作業を作業中に強いたりすることを回避することができる。すなわち本実施形態では、使用者が快適に連続使用し得る綴じ機を実現している。
使用後の離間テープ82の排出の手間を簡便なものとするために本実施形態では、離間テープ収容部が、離間テープ82を巻き取る巻取リール53と、この巻取リール53を支持するリール支持板51とを有し、離間テープ82を巻取リール53に巻回保持された状態でケースたる下側ユニット4外へ排出し得る構成を適用している。
粘着テープ81の充填と離間テープ82の廃棄を同時に行えるようにして綴じ機の取り扱いを容易なものとするために本実施形態では、リール支持板51が粘着テープ81を支持した離間テープ82を巻回保持した操出リール52を回転可能に支持することによりリフィル5を構成している。
そして本実施形態では動作テープ8の正確な送り出しができるリフィル5を実現すべく、離間テープ82を動作方向に沿って間欠的に設けられた複数の凹部ある開口80を有するものとし、凹部に係り合い動作テープ8の動作を禁止する係合状態とし得る凸部たる突起54bと、外力により係合状態を解除する始動時解除部たるロック解除部54dと、係合が解除された突起54bを動作中の動作テープ8の表面に弾性付勢させるとともに開口80が突起54bに相当する位置まで動作したときに係合状態とする弾性付勢部54cとを有している構成を適用している。
外力の如何によって離間テープ82を送り出し得る寸法にばらつきがあったとしても正確な寸法で離間テープを送り出し得るものとするために本実施形態では、テープ送り出し機構2が、離間テープ82を送り出すための操作力を受けて巻取リール53を回転させる操作部と、弾性付勢部54cにより係合状態とした後に継続して付与される操作力が離間テープ82の動作に変換されることを禁止する伝達禁止部たるクラッチ46とを有した構成としている。
そして上述した操作部の具体的な構成として本実施形態では、操作部が、使用者に直接操作される操作レバー42と、操作レバー42に加えられた操作力により反復動作するラック部材44と、ラック部材44の動作により回転動作するピニオン部材45とを有するものとし、伝達禁止部が、ピニオン部材45に対しすべり部を介して支持されるとともに巻取リール53を支持するクラッチ46である構成を適用している。
離間テープ82への係り合いを単純な構成で実現するために本実施形態では、離間テープ82に設けられた複数の凹部を動作方向に沿って所定間隔で設けられた複数の開口80とし、凸部が開口80に嵌り得る突起54bとしている。
<定寸法送り出しができるリフィル>
ここで、本実施形態に係るテープ送り出し機構2に用いられるリフィル5は、動作方向に所定間隔で設けた複数の凹部たる開口80を有する動作テープ8と、外力により動作テープ8を動作させるテープ動作部たる巻取リール53と、開口80に係り合い動作テープ8の動作を禁止する係合状態とし得る凸部たる突起80と、外力により係合状態を解除する係合解除部たるロック解除部54dと、係合が解除された突起54bを動作中の動作テープ8の表面に弾性付勢させるとともに開口80が突起54bに相当する位置まで動作したときに係合状態とする弾性付勢部54cとを備えたことを特徴している。
上記のような構成により、本実施形態に係るテープ送り出し機構2用のリフィル5は、動作テープ8に設けた凹部たる開口80の位置で確実に動作テープ8の動作を禁止することができる。その結果、簡素な構成を有しつつ、所望の長さでテープを送り出し得るテープ送り出し機構2に好適に用いられるリフィル5を実現している。
簡素な構成で確実に動作テープ8の動作を禁止し得る係合状態を実現するために本実施形態では、動作テープ8に設けられた複数の凹部を動作方向に沿って所定間隔で設けられた複数の開口80とし、凸部を開口80に嵌り得る突起54bとしている。
動作テープ8の安定した動作を実現すべく本実施形態では、テープ動作部を、動作テープ8を巻き取る巻取リール53としている。
そして本実施形態では、粘着テープ81を綴じ部材として複数の用紙Pを綴じる綴じ機に好適に適用し得る具体的態様として動作テープ8を一面に粘着剤84が塗工された帯状の粘着テープ81を連続配置した状態で剥離可能に支持している離間テープ82とし、粘着テープ81を支持している離間テープ82を巻回保持する操出リール52と、この操出
リール52から送り出された粘着テープ81を離間テープ82から剥離させ得る離間誘発部51cと、この離間誘発部51cを経て送り出された離間テープ82を巻き取る巻取リール53とを有している構成を適用している。
粘着テープ81の送り出しをより正確なものとするために本実施形態では、リール支持板51と巻取リール53との間に離間テープ82の送り出し方向とは反対方向の逆回転を禁止する逆回転禁止機構を設けている。
リフィル5を構成する部品点数を有効に削減するために本実施形態では、凸部たる突起54b、係合解除部たるロック解除部54d及び弾性付勢部54cを一体に成形し、単一のストッパ部材54を構成している。
そして本実施形態では係合状態にある凸部たる突起の先端に係り合い突起54bを支持する凸部支持部材たるストッパ受け55を設けているので、動作テープ8の動作を禁止した係合状態を維持することができるので、保管時や輸送中において動作テープ8の不要な動作を有効に禁止することができる。
<綴じ部材の幅方向ガイド>
ここで、本実施形態に係る綴じ機は、用紙Pとの間で相対往復運動し用紙Pを貫通することにより用紙Pにカット孔P1を形成するための刃先31をその先端部に備えた刃本体30、及び、この刃本体30に厚み方向に貫通して設けられ、刃本体30をカット孔P1内から抜き取る際に用紙Pを綴じるための帯状をなす粘着テープ81を係わり合わせた状態でカット孔P1に当該粘着テープ81を挿し通すための綴じ部材挿通窓32を有する切込刃3と、用紙Pを載置するためのステージ9とを具備してなり、このステージ9に載置された用紙Pに切込刃3を貫通させて抜き取ることにより用紙Pを粘着テープ81により綴じる綴じ機であって、用紙Pを綴じるための綴じ動作中に粘着テープ81の少なくとも幅方向のずれを防止するための幅方向ガイドたる前側テープガイド17f、後側テープガイド16dを有していることを特徴とする。
上記のような構成とすることにより、本実施形態に係る綴じ機は、粘着テープ81が所要の幅方向の位置に位置付けられながら綴じ動作を行うことができるので、綴じ動作を正確におこなうことができる。その結果、複数の用紙Pを綴じる動作を円滑且つ正確に行い得る綴じ機を提供することができる。
本実施形態では綴じ部材が粘着テープ81であるとともに、この粘着テープ81によりカット孔P1及び用紙Pの綴じ元側の端縁を通る閉ループを形成することで重層された複数の用紙Pを綴じる態様の綴じ機であり、当該粘着テープを綴じ動作中に有効にガイドすべく、幅方向ガイドとして、切込刃3よりも綴じ元側で粘着テープ81をガイドする綴じ元側ガイドたる後側テープガイド16dと、この後側テープガイド16dよりも切込刃3を介した綴じ先側で粘着テープ81をガイドする前側テープガイドとを設けている。これにより、綴じ動作中に粘着テープ81が幅方向にずれてしまう不具合を有効に回避し得る。
また本実施形態では、用紙Pのカット孔P1よりも綴じ元側を押圧する押圧動作を行う押圧部材たる紙押さえ16bを有するものとし、後側テープガイド16dをこの紙押さえ16bに設けることによって、粘着テープ81のガイドと用紙Pの位置決めを併せて行うことで、確実な綴じ動作を実現し得る。
後側テープガイド16dが紙押さえ16bの作用に干渉することを有効に回避すべく本実施形態では、後側テープガイド16dが、紙押さえ16bにおいて用紙Pを押さえる押
さえ面16b1から突設されるとともに、この紙押さえ16bの押さえ面16b1が用紙Pを押さえるときに紙押さえ16bへ没入する没入動作を行う構成を適用している。
粘着テープ81が刃先31に触れてしまうことを回避するために本実施形態では、前側テープガイド17fの先端が、綴じ動作前にある切込刃3の先端よりもさらに先端側すなわち下側に位置するようにしている。
特に本実施形態では後側テープガイド16dの先端が綴じ動作前にある切込刃3の先端よりもさらに先端側に位置付け、用紙Pを綴じるための所定のセット位置(st)に位置付ける動作中に粘着テープ81が綴じ元側ガイド及び綴じ先側ガイドの両方に接し得るようにしているので、用紙Pの挿入動作中に一切刃先31が粘着テープ81に触れることを回避し得ている。
一連の綴じ動作を通して粘着テープ81の幅方向のガイドを確実に行い得るようにするために本実施形態では、綴じ先側ガイドよりもさらに綴じ先側にカット孔P1を挿通した粘着テープ81を押圧する圧縮ローラ17bを具備するものであり、綴じ先側ガイドが圧縮ローラ17bに押圧される前のカット孔P1を挿通した粘着テープ81を幅方向にガイドし得る構成を適用している。
<拡開する用紙ガイド>
ここで、本実施形態に係る綴じ機は、用紙Pとの間で相対往復運動し用紙Pを貫通することにより用紙Pにカット孔P1を形成するための刃先31をその先端部に備えた刃本体30、及び、この刃本体30に厚み方向に貫通して設けられ、刃本体30をカット孔P1内から抜き取る際に用紙Pを綴じるための粘着テープ81を係わり合わせた状態でカット孔P1に該粘着テープ81を挿し通すための綴じ部材挿通窓32を有する切込刃3と、用紙Pを載置するためのステージ9とを具備してなり、このステージ9に載置された用紙Pに切込刃3を貫通させて抜き取ることにより用紙Pを粘着テープ81により綴じる綴じ機であって、ステージ9上に設けられ用紙Pに接していない待機姿勢(Q2)から用紙Pを当該用紙Pを綴じるための所定のセット位置(st)で位置決めするガイド姿勢(Q1)まで動作し得るものであり、セット位置(st)まで移動する用紙Pに当接しながら幅方向に拡開する拡開動作を促す拡開動作誘導面15a1と、この拡開動作の動作終端で用紙Pの端部をセット位置(st)に位置決めする位置決め面15a2とを有する用紙ガイド15を具備していることを特徴とする。
上記のような構成とすることにより、本実施形態に係る綴じ機は、用紙ガイド15の位置決め面15a2が複数の用紙Pを正確にセット位置(st)に位置決めすることができるので、重層した複数の用紙Pの正確な綴じ動作に寄与し得る。
用紙ガイド15の正確な動作を実現するために本実施形態では、用紙ガイド15が、拡開動作誘導面15a1の用紙Pへの当接位置を変更しながら回転動作する構成を適用している。
また、用紙Pを正確なセット位置(st)にあるときには確実な綴じ動作に寄与しつつ、用紙Pが正確に位置付けられていないときには用紙Pの位置調整を行い易くするための構成として本実施形態では、用紙Pを押圧する押圧動作を行う押圧部材たる紙押さえ16bを設け、用紙ガイド15が、待機姿勢(Q2)にあるときに紙押さえ16bに当接し押圧動作を禁止するようにしてもよい。つまり当該構成により、紙押さえ16bが用紙Pをセット位置(st)まで動作し得ていないときに用紙Pを押圧し用紙Pの位置決めに干渉してしまうことを回避することができる。
使用時以外ではコンパクトに構成し取り扱いを行い易い綴じ機を実現すべく本実施形態では、用紙ガイド15が、ガイド姿勢(Q1)でステージ9の平面視外縁よりも突出するとともに待機姿勢(Q2)でステージ9の平面視外縁よりも内側に位置付けられる構成を適用している。
用紙Pがセット位置(st)に有るか否かを外方から目視により容易に判別できるようにするために本実施形態では、用紙ガイド15を、ガイド姿勢(Q1)で外方に露出するように構成している。
ガイド部材15aの位置からカット孔P1が穿孔される位置を把握し易くすることで所望の位置で用紙Pを綴じ易いようにするために本実施形態では、用紙ガイド15が、切込刃3の両側方に対をなして設けられた対照形状をなすガイド部材15aを有した構成としている。
セット位置(st)近傍に用紙Pがあるときは常に用紙Pに用紙ガイド15を接しさせて、セット位置(st)への位置調整を用紙ガイド15を目視しながら容易に行うことができるようにするために、本実施形態では、用紙ガイド15を待機姿勢(Q2)へ向けて弾性付勢する付勢部材を設けた構成としてもよい。
<変形例>
以下、本実施形態の変形例について図37〜図41に示して説明する。当該変形例について、上記実施形態の構成要素に相当するものについては同じ符号を付すとともに、その詳細な説明を省略する。
上記実施形態では図37及び図38に示すとおり、レール41bの内部において案内突起41b2のさらに下方すなわちラック部材44の動作端側に、戻り防止部41gを設けるとともに、ラック部材44に対し被案内突起44dのさらに先端側に、乗り上げピン44Hを加えた構成をなす。この乗り上げピン44hは、ラック部材44の動作始端近傍で案内突起41b2の係合誘導面41b3、係合維持面41b4を摺動し、戻り防止部41gに到達する。
戻り防止部41gは、乗り上げピン44hをラック部材44の厚み方向である右側方に乗り上げさせるための同図でパターンを付して示したスロープ41g1と、当該スロープ41g1に乗り上げその後通過する乗り上げピン44hを案内するための案内リブ41g2と、スロープ41g1の終端側を切り立たせて設けた段差である戻り止め面41g3とを有している。案内リブ41g2は、案内突起41b2の離間誘導面41b5及び離間維持面41b6が被案内突起44dに接するタイミングで乗り上げピン44hに接するように形成された離間誘導面41g5及び離間維持面41g6を有している。
そして図37〜図41では、レール41bに案内されて動作するラック部材44の一連の動作と、ピニオン部材45及びクラッチ46の動作とに加え、乗り上げピンの戻り防止部に対する動作を模式的に示している。ラック部材44が動作始端にある状態では、図示しないが上記実施形態同様、ラック歯44aはピニオン歯45aと離間している。そしてさらに操作力が付与されると、ラック部材44は図示斜め下方向に動作するとともに、被案内突起44dの係合誘導面44d1に先んじて乗り上げピン44hが案内突起41b2の係合誘導面41b3に当たることによってラック歯44aとピニオン歯45aの噛み合いが始まる。このタイミングでは上記実施形態同様、リフィル5のストッパ部材54に設けられたロック解除部54dがロック解除面44fに押圧され、離間テープ82の動作が許可された状態となる。
そしてさらに操作力を付与すると、レール41bの係合維持面41b4に沿って被案内突起44dが案内されることで、ラック歯44aはピニオン歯45aの接線方向に直線的に動作することによりピニオン部材45が回転し、当該回転に応じてクラッチ46も巻取リール53とともに回転する。そして上記実施形態と同様、ピニオン部材45が回転するいずれかのタイミングではストッパ部材54の突起54bが動作中の開口80に挿入され、離間テープ82の動作及び巻取リール53の動作が禁止される。この巻取リール53の停止を機にピニオン部材46がクラッチ46に対して動作終端まですべり動作を行う。
そしてラック部材44の動作終点付近では、図39、図41に示すように、乗り上げピン44hが戻り防止部41gに到達する。まず乗り上げピンはパターンで図示したスロープを摺動する。このときラック部材は僅かな寸法ながら右側方すなわち当該ラック部材44の厚み方向に動作し、スロープ41g1の終端にある戻り防止面41g3を乗り越える。図39ではラック部材44が動作終端にあるところを図示している。このとき乗り上げピン44hはスロープ41g1を通過し終わった状態にある。ここで操作力が解除されると図41にて模式的に示すように、乗り上げピン44hは戻り止め面41g3が戻り方向に立設してあるためにスロープ41g1には戻る事が出来ない。そしてそのまま伸縮ばね47の付勢により、乗り上げピン44hは戻り止め面41g3を摺動し、そのまま案内リブ41g2の離間誘導面41g5及び離間維持面41g6を摺動する。これがラック歯44aとピニオン歯45aとが離間する動作を上記実施形態以上に促すことになる。すなわち本変形例では戻り止め面41g3、離間誘導面41g5は、戻り部材である伸縮ばね47の付勢によって起こる戻り動作の際に、ラック部材44及びピニオン部材45を離間させる離間機構を上記実施形態よりもさらに有効に実現している。
しかる後は上記実施形態と同様、被案内突起44dは離間維持面41b6に沿って戻り動作を行う。このとき逆行防止突起44cは逆行防止歯41c、48cとの係り合いが解除されているので、ラック部材44はスムーズに動作始端まで伸縮ばね47により付勢され位置付けられる。
以上、本発明の実施形態並びに変形例について説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形態並びに変形例のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
例えば、上記実施形態では綴じ機として、粘着テープを綴じ部材として用いる態様の綴じ機を開示したが勿論、綴じ部材として用紙を切り起こした切起片を適用したものに本発明を適用してもよい。そして上記実施形態では切込刃を平面視湾曲形状が望ましいとしたが勿論、平面視直線状をなし、当該直線状のカット孔を形成し得る切込刃を適用してもよい。また上記実施形態では隆起部を刃本体に一体に成形したものを開示したが勿論、隆起部のみを別体に構成したり、さらには隆起部を構成する素材を刃本体よりも摩擦係数が小さい素材を適用するようにしたりしても良い。また綴じ部材挿通窓や刃先の具体的な態様は上記実施形態のものに限定されることはなく、既存のものを含め、種々の態様のものを適用することができる。
<刃先の厚み構造>
例えば、上記実施形態並びに変形例では綴じ機として、粘着テープを綴じ部材として用いる態様の綴じ機を開示したが、勿論、綴じ部材として用紙を切り起こした切起片を適用したものに本発明を適用してもよい。そして上記実施形態では切込刃を平面視湾曲形状が望ましいとしたが勿論、平面視直線状をなし、当該直線状のカット孔を形成し得る切込刃を適用してもよい。また刃先の詳細な形状やカット孔の形状といった具体的な態様は上記実施形態のものに限定されることはなく、既存のものを含め、種々の態様のものを適用することができる。
<定寸法送り出し機構>
例えば、上記実施形態並びに変形例ではテープ送り出し機構が綴じ機の一部に用いられる態様を開示したが勿論、本発明に係るテープ送り出し機構は綴じ機に適用されるのみならず、例えばシール状のラベルの貼付装置等、既存の種々のテープ送り出し機構に本発明を適用しても良い。また、上記実施形態では伝達禁止部としてピニオン部材に滑り動作可能に取り付けたクラッチを用いた態様を開示したが、勿論、斯かる態様に限定されることはない。例えば、動作テープの動作が禁止されればピニオンが停止するとともにピニオン歯に噛合するラック歯がピニオン歯から離間する態様や、操作レバーと湾曲リンクとの間で滑り動作を行う態様、動作テープと巻取リールとの間で滑り動作を行う態様等、既存の種々の態様を適用することができる。また動作テープに設けた凹部は本実施形態では動作テープの幅方向中央に設けた開口としたが勿論、動作テープの一側又は両側を切り欠く事によって凹部を設けたり、動作テープをなんら切り欠かずに厚み方向にエンボス加工を施すことにより凹部を設けたりしても良い。加えて粘着テープや操作部の具体的な態様は上記実施形態のものに限定されることはなく、既存のものを含め、種々の態様のものを適用することができる。
<使用済み離間テープを筐体内に収容し得る綴じ機>
例えば、上記実施形態並びに変形例では離間テープを巻き取ることによって収容する態様を開示したが、勿論、単に離間テープを巻き取らずに下側ユニット内に順次詰め込んでいくような態様を適用したものであってもよい。また上記実施形態では綴じ機構の動作とテープ送り出し機構の動作とが独立している態様を開示したが勿論、両機構の動作を互いに連動させるようにしても良い。また操作部やリフィルの具体的な態様は上記実施形態のものに限定されることはなく、既存のものを含め、種々の態様のものを適用することができる。
<定寸法送り出しができるリフィル>
例えば、上記実施形態並びに変形例では綴じ機の一部に用いられるテープ送り出し機構の一部としてのリフィルを開示したが勿論、本発明に係るリフィルは綴じ機に適用されるテープ送り出し機構のみならず、例えばシール状のラベルの貼付装置等、既存の種々のテープ送り出し機構に用いられるリフィルとして本発明を適用しても良い。また動作テープに設けた凹部は本実施形態では動作テープの幅方向中央に設けた開口としたが勿論、動作テープの一側又は両側を切り欠く事によって凹部を設けたり、動作テープをなんら切り欠かずに厚み方向にエンボス加工を施すことにより凹部を設けたりしても良い。またストッパ部材や巻取リール、操出リールの具体的な態様は上記実施形態のものに限定されることはなく、既存のものを含め、種々の態様のものを適用することができる。
<綴じ部材の幅方向ガイド>
例えば、上記実施形態並びに変形例では綴じ機として、粘着テープを綴じ部材として用いる態様の綴じ機を開示したが勿論、綴じ部材として用紙を切り起こした切起片を適用したものに本発明を適用してもよい。また上記実施形態では綴じ部材のガイドをステージよりも上の領域でのみガイドする態様を適用したが勿論、綴じ部材がステージよりも下方に位置するときに作用し得る態様であっても良い。また切込刃や綴じ部材の具体的な態様は上記実施形態のものに限定されることはなく、既存のものを含め、種々の態様のものを適用することができる。
<拡開する用紙ガイド>
例えば、上記実施形態並びに変形例では綴じ機として、粘着テープを綴じ部材として用いる態様の綴じ機を開示したが勿論、綴じ部材として用紙を切り起こした切起片を適用したものに本発明を適用してもよい。また上記実施形態では用紙ガイドがガイド姿勢でない
ときは紙押さえが動作し得ない態様を適用したが勿論、このとき切込刃の動作自体を禁止する構成を適用しても良い。またガイド部材の具体的な動作や配置といった態様は上記実施形態のものに限定されることはなく、既存のものを含め、種々の態様のものを適用することができる。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態並びに変形例に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明は重ね合わせた複数枚の用紙の端部等を一体的に綴じ合わせる綴じ機のうち、特に金属製の針を使用しない方式の綴じ機の切込刃として利用することができる。
3…切込刃
30…刃本体
30b…裏面
30a…表面
31…刃先
32…綴じ部材挿通窓
32a…基端縁
32b…先端縁
33…隆起部
33a…傾斜面
81…綴じ部材(粘着テープ)
P…用紙
P1…カット孔
P2…切断端縁
s…隙間

Claims (7)

  1. 動作方向に所定間隔で設けた複数の凹部を有する動作テープと、
    外力により前記動作テープを動作させるテープ動作部と、
    前記凹部に係り合い前記動作テープの動作を禁止する係合状態とし得る凸部と、外力により前記係合状態を解除する係合解除部と、
    係合が解除された前記凸部を動作中の動作テープの表面に弾性付勢させるとともに前記凹部が凸部に相当する位置まで動作したときに前記係合状態とする弾性付勢部と
    を備えたテープ送り出し機構用リフィル。
  2. 前記動作テープに設けられた複数の凹部が動作方向に沿って所定間隔で設けられた複数の開口であり、前記凸部が前記開口に嵌り得る突起である請求項1記載のテープ送り出し機構用リフィル。
  3. 前記テープ動作部が、前記動作テープを巻き取る巻取リールである請求項1又は2記載のテープ送り出し機構用リフィル。
  4. 前記動作テープが一面に粘着剤が塗工された帯状の粘着テープを連続配置した状態で剥離可能に支持している離間テープであり、
    前記粘着テープを支持している離間テープを巻回保持する操出リールと、
    この操出リールから送り出された前記粘着テープを前記離間テープから剥離させ得る離間誘発部と、
    この離間誘発部を経て送り出された前記離間テープを巻き取る巻取リールとを有している請求項3記載のテープ送り出し機構用リフィル。
  5. 前記操出リールおよび前記巻取リールを支持するリール支持板と前記巻取リール又は前記操出リールとの間に前記離間テープの送り出し方向とは反対方向の逆回転を禁止する逆回転禁止機構を設けている請求項4記載のテープ送り出し機構用リフィル。
  6. 前記凸部、前記係合解除部及び前記弾性付勢部を一体に成形している請求項1、2、3、4又は5記載のテープ送り出し機構用リフィル。
  7. 前記係合状態にある前記凸部の先端に係り合い前記凸部を支持する凸部支持部材を有している請求項1、2、3、4、5又は6記載のテープ送り出し機構用リフィル。
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