(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る会議システム10を示す図である。会議システム10は、第1の場所(例えば東京オフィス)の利用者および第2の場所(例えば大阪オフィス)の利用者にテレビ会議をさせることができる。具体的には、会議システム10は、第1の場所の利用者の音声および画像を第2の場所の利用者に提供する。また、会議システム10は、第2の場所の利用者の音声および画像を第1の場所の利用者に提供する。これにより、会議システム10によれば、異なる場所の利用者にコミュニケーションをさせることができる。
なお、本例では、会議システム10は、第1の場所および第2の場所の利用者にテレビ会議を提供する例を示すが、3か所以上の場所の利用者にテレビ会議を提供してもよい。また、会議システム10は、第1の場所の音声および画像を、第1の場所の利用者に提供してもよい(一人会議)。
会議システム10は、第1の機器20−1と、第2の機器20−2と、中継装置22と、セッション管理装置24と、複数のクライアント装置26と、サーバ装置30とを備える。これらの装置は、ネットワークを介して接続される。ネットワークは、LAN(Local Area Network)であってもよいし、WAN(Wide Area Network)であってもよいし、WANに公衆回線が含まれていてもよいし、どのようなネットワークであってもよい。
第1の機器20−1は、第1の場所に設置された会議端末装置である。第1の機器20−1は、第1の場所の利用者の音声を集音した音声データおよび第1の場所の利用者を撮像した画像データを生成する。第1の機器20−1は、生成した音声データおよび画像データをネットワークを介して中継装置22に送信する。また、第1の機器20−1は、中継装置22から、第2の機器20−2により生成された音声データおよび画像データを受信する。第1の機器20−1は、受信した音声データを出力し、受信した画像データを表示する。
第2の機器20−2は、第2の場所に設置された会議端末装置である。第2の機器20−2は、第2の場所の利用者の音声を集音した音声データおよび第2の場所の利用者を撮像した画像データを生成する。第2の機器20−2は、生成した音声データおよび画像データをネットワークを介して中継装置22に送信する。また、第2の機器20−2は、中継装置22から、第1の機器20−1により生成された音声データおよび画像データを受信する。第2の機器20−2は、受信した音声データを出力し、受信した画像データを表示装置に表示する。
なお、第1の機器20−1および第2の機器20−2は同一の機能および構成を有する。第1の機器20−1および第2の機器20−2をまとめて、機器20と呼ぶ場合もある。
中継装置22は、第1の機器20−1から受信した音声データおよび画像データを第2の機器20−2に送信する。中継装置22は、第2の機器20−2から受信した音声データおよび画像データを第1の機器20−1に送信する。
セッション管理装置24は、複数の機器20間で情報を送受信するための処理であるセッションを管理する。本実施形態においては、中継装置22が機器20間の情報の送受信を仲介することにより、セッションが実行される。セッション管理装置24は、機器20からセッションへの参加を受け付ける。そして、セッション管理装置24は、セッションに参加した機器20に対してアクセスするための情報(IPアドレスおよびパスワード等)を中継装置22に設定する。これにより、中継装置22は、セッションに参加している機器20と情報を送受信することができる。
このような機器20、中継装置22およびセッション管理装置24は、異なる場所の利用者にコミュニケーションをさせることができる。
クライアント装置26は、利用者のそれぞれが保持している情報処理装置である。クライアント装置26は、例えば、スマートフォン、タブレット端末またはノート型コンピュータ等である。クライアント装置26は、グループに属する複数の利用者に一斉にメッセージを送信するためのアプリケーションプログラムを実行している。
サーバ装置30は、ネットワーク上にサービスを提供するための情報処理装置である。サーバ装置30は、例えば一般的なコンピュータ等により実現される。サーバ装置30は、グループに属する複数の利用者にメッセージを一斉に送信するサービスを提供するためのプログラムを実行している。
このようなクライアント装置26およびサーバ装置30は、グループに属する利用者にメッセージを送信するメッセージシステムを提供することができる。
それぞれの利用者には、メッセージシステムの提供を受けるために、固有の利用者IDが割り当てられている。サーバ装置30は、それぞれの利用者IDを管理する。利用者は、クライアント装置26に利用者IDを入力することにより、メッセージシステムを利用することができる。
サーバ装置30は、それぞれのグループに属する利用者を管理する。利用者は、複数のグループに同時に属することも可能である。それぞれのグループには、固有のグループIDが割り当てられている。利用者は、自身が属するグループを選択してメッセージをサーバ装置30に送信する。サーバ装置30は、利用者からのメッセージを、選択したグループに対応付けて記憶する。また、利用者は、サーバ装置30から、自身が属するグループの利用者が送信したメッセージのログを受信することができる。これにより、それぞれの利用者は、選択したグループに属する全ての利用者にメッセージを送信することができる。
また、会議システム10は、クライアント装置26およびサーバ装置30により実現されるメッセージシステムを用いて、機器20をセッションに参加させることができる。
それぞれの機器20には、メッセージシステムの提供を受けるために、固有の機器IDが割り当てられている。サーバ装置30は、それぞれの機器IDを管理する。機器20は、機器IDを用いてサーバ装置30とやり取りをすることができる。
また、サーバ装置30は、クライアント装置26から招待要求を受信したことに応じて、グループへの参加を招待する招待通知を機器20に送信する。機器20は、サーバ装置30から受信した招待通知が正当である場合、グループへの参加を承認する。サーバ装置30は、機器20によりグループへの招待が承認された場合、その機器20をグループに参加させる。
そして、機器20は、グループに参加した場合、セッションを開始する。これにより、機器20は、グループに属する他の機器20との間で情報の送受信をすることが可能となり、テレビ会議を実現することができる。
図2は、メッセージを表示するメッセージ画面の一例を示す図である。クライアント装置26は、利用者によりグループを選択された場合、例えば図2に示すようなメッセージ画面を表示する。
メッセージ画面には、吹き出しが時系列に並んで表示される。それぞれの吹き出しには、グループに属する利用者が送信したメッセージが含まれる。それぞれの吹き出しの横には、メッセージを送信した利用者を識別するアイコンおよびテキストが表示される。それぞれの吹き出しは、利用者を識別するアイコンから出ている。
また、利用者を識別するアイコンは、送信したメッセージが自身である場合、画面左側に表示され、送信したメッセージが自身以外の利用者である場合、画面右側に表示される。また、それぞれの吹き出しの横には、メッセージの送信時刻が表示される。
また、メッセージ画面の下には、新規のメッセージを入力するためのボックスおよび音声入力ボタン等が表示される。クライアント装置26は、このボックスにテキストが入力されたり、音声入力ボタンを押して音声が発せられたりした場合、メッセージを生成してサーバ装置30に送信する。
このようにクライアント装置26は、図2に示すようなメッセージ画面により、選択したグループに属する利用者が送信したメッセージを表示することができる。また、クライアント装置26は、図2に示すようなメッセージ画面により、選択したグループに属する複数の利用者に送信すべきメッセージを生成してサーバ装置30に送信することができる。なお、図2は一例であり、クライアント装置26は、他の形式のメッセージ画面を表示してもよい。
図3は、会議端末装置である機器20のハードウェア構成の一例を示す図である。会議端末装置である機器20は、演算装置301と、記憶装置302と、キー入力装置303と、表示装置304と、カメラ305と、マイクロフォン306と、スピーカー307と、近接通信I/F部308と、ネットワークI/F部309とを備える。
演算装置301は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)等を有し、プログラムを実行して機器20の全体を制御する。記憶装置302は、例えばフラッシュメモリおよびハードディスク等であり、プログラムおよび各種のデータを記憶する。キー入力装置303は、各種のボタン等であり、利用者による機器20に対する操作情報を取得する。
表示装置304は、画像データを表示する。カメラ305は、被写体を撮像して画像データを生成する。マイクロフォン306は、周囲の音声を集音して音声データを生成する。スピーカー307は、音声データに応じた音声を外部に出力する。
近接通信I/F部308は、例えば非接触近接通信(NFC)方式により外部の装置との間で情報通信をする。ネットワークI/F部309は、例えばインターネットプロトコル等の通信プロトコルに従って、ネットワークを介して他の装置と情報を送受信する。
図4は、クライアント装置26のハードウェア構成の一例を示す図である。クライアント装置26は、演算装置401と、記憶装置402と、入力操作装置403と、表示装置404と、近接通信I/F部405と、ネットワークI/F部406と、カメラ407とを備える。
演算装置401は、CPU、ROMおよびRAM等を有し、プログラムを実行して情報処理およびクライアント装置26の全体を制御する。記憶装置402は、例えばフラッシュメモリおよびハードディスク等であり、プログラムおよび各種のデータを記憶する。入力操作装置403は、例えばタッチパネル等であり、利用者により入力された情報を取得する。表示装置404は、各種の情報を表示する。
近接通信I/F部405は、例えば非接触近接通信(NFC)方式により外部の装置との間で情報通信をする。ネットワークI/F部406は、例えばインターネットプロトコル等の通信プロトコルに従って、ネットワークを介して他の装置と情報を送受信する。カメラ407は、被写体を撮像して画像データを生成する。
このように、クライアント装置26は、一般的なコンピュータと同様の構成を有する情報処理装置である。なお、サーバ装置30も、近接通信I/F部405およびカメラ407を備えない点において異なるが、他はクライアント装置26と同様の構成を有するので、説明を省略する。
図5は、第1実施形態に係る機器20、クライアント装置26およびサーバ装置30の機能構成を示す図である。会議端末装置である機器20は、会議処理部41と、承認部42と、セッション開始部43と、セッション終了部44とを有する。これらの機能は、図3に示す演算装置301により実行されるプログラムと、図3に示すハードウェアとが協働して実現される。
会議処理部41は、テレビ会議を実現するための処理を実行する。会議処理部41のより詳細な機能については図6でさらに説明する。
承認部42は、機器20をグループに参加させるための処理を実行する。承認部42のより詳細な機能については図8でさらに説明する。
セッション開始部43は、他機器と情報を送受信させるための処理であるセッションを開始させる処理、および、機器20をセッションに参加させる処理を実行する。セッション開始部43のより詳細な機能については図9でさらに説明する。
セッション終了部44は、機器20をセッションから退出させる処理およびセッションを終了させる処理を実行する。セッション終了部44のより詳細な機能については図10でさらに説明する。
クライアント装置26は、グループメンバー表示部46と、メッセージ処理部47と、招待部48と、追い出し部49とを有する。これらの機能は、図4に示す演算装置401により実行されるプログラムと、図4に示すハードウェア構成とが協働して実現される。
グループメンバー表示部46は、グループ、および、グループに属するメンバーを利用者に表示する。グループメンバー表示部46のより詳細な機能については図7でさらに説明する。
メッセージ処理部47は、メッセージの生成およびメッセージを表示する。メッセージ処理部47のより詳細な機能については図7でさらに説明する。
招待部48は、機器20をグループに参加させるための処理を実行する。招待部48のより詳細な機能については図8でさらに説明する。
追い出し部49とは、機器20をセッションから退出させるための処理を実行する。追い出し部49のより詳細な機能については図10でさらに説明する。
サーバ装置30は、グループメンバー管理部51と、ログ管理部52と、参加処理部53と、開始処理部54と、終了処理部55とを有する。これらの機能は、図4に示す演算装置401により実行されるプログラムと、図4に示すハードウェア構成とが協働して実現される。
グループメンバー管理部51は、グループ、および、グループに属するメンバーを管理する。グループメンバー管理部51のより詳細な機能については図7でさらに説明する。
ログ管理部52は、メッセージのログを管理する。ログ管理部52のより詳細な機能については図7でさらに説明する。
参加処理部53は、機器20をグループに参加させるための処理を実行する。参加処理部53のより詳細な機能については図8でさらに説明する。
開始処理部54は、セッションを開始させる処理および機器20をセッションに参加させる処理を実行する。開始処理部54のより詳細な機能については図9でさらに説明する。
終了処理部55は、機器20をセッションから退出させる処理およびセッションを終了させる処理を実行する。終了処理部55のより詳細な機能については図10でさらに説明する。
図6は、会議処理部41の機能構成を示す図である。会議処理部41は、音声取得部61と、撮像処理部62と、合成部63と、通信部64と、分離部65と、音声出力部66と、表示制御部67とを有する。
音声取得部61は、マイクロフォン306により取得された音声信号から音声データを生成する。撮像処理部62は、カメラ305により撮像された撮像データに基づき画像データを生成する。合成部63は、音声データおよび画像データを合成して伝送用データに変換する。
通信部64は、合成部63により生成された伝送用データを中継装置22へと送信する。また、通信部64は、中継装置22から、他の機器20により生成された伝送用データを受信する。
分離部65は、他の機器20により生成された伝送用データから音声データおよび画像データを抽出する。音声出力部66は、分離部65により抽出された音声データを音声信号に変換してスピーカー307に与えて、スピーカー307から音声を出力させる。表示制御部67は、分離部65により抽出された画像データに応じて表示装置304を制御して、表示装置304に画像を表示させる。このような会議処理部41では、利用者にテレビ会議をさせることができる。
図7は、第1実施形態に係るクライアント装置26およびサーバ装置30における、グループおよびメンバーの管理、および、メッセージの送受信を実行する機能構成を示す図である。
グループメンバー管理部51は、メンバー情報記憶部71と、メンバー情報送信部72とを含む。グループメンバー表示部46は、メンバー情報受信部73と、グループ一覧表示部74と、メンバー表示部75とを含む。
メンバー情報記憶部71は、それぞれの利用者を識別する利用者IDおよびそれぞれの機器20を識別する機器IDを記憶する。また、メンバー情報記憶部71は、それぞれの利用者が属するグループを識別するグループIDを記憶する。
メンバー情報送信部72は、何れかの利用者が操作するクライアント装置26からアクセスがあった場合、その利用者が属するグループ一覧、グループ一覧に含まれるそれぞれのグループを識別するグループID、および、グループ一覧に含まれるそれぞれのグループのメンバーを示すメンバー一覧を送信する。また、メンバー情報送信部72は、グループに属するメンバーの構成に変更があった場合、メンバー一覧をそのグループのメンバーが操作するクライアント装置26に送信する。
メンバー情報受信部73は、グループ一覧、グループIDおよびメンバー一覧をサーバ装置30から受信する。グループ一覧表示部74は、利用者からの指示に応じて、グループ一覧を表示する。メンバー表示部75は、グループ一覧に含まれる何れかのグループを識別するグループIDが利用者に指定された場合、指定されたグループIDに対応するメンバー一覧を表示する。
メッセージ処理部47は、メッセージ生成部78と、メッセージ送信部79と、ログ受信部83と、ログ表示部84とを含む。ログ管理部52は、メッセージ受信部80と、ログ記憶部81と、ログ送信部82とを含む。
メッセージ生成部78は、利用者が属するグループのうちの何れか1つのグループの選択を受け付ける。メッセージ生成部78は、例えば図2に示したようなメッセージ画面を表示し、メッセージ画面に対する利用者の操作に応じてメッセージを生成する。メッセージは、例えばテキストデータである。なお、メッセージは、画像データであっても、音声データであってもよい。メッセージ送信部79は、生成されたメッセージを、選択されたグループを識別するグループIDとともにサーバ装置30に送信する。
メッセージ受信部80は、クライアント装置26から、メッセージをグループIDとともに受信する。ログ記憶部81は、メッセージ受信部80が受信したメッセージをグループIDに対応付けて記憶する。ログ送信部82は、何れかの利用者が操作するクライアント装置26からアクセスがあった場合、その利用者が属するグループの利用者が送信したメッセージのログを、そのクライアント装置26に送信する。
ログ受信部83は、サーバ装置30から、そのクライアント装置26を操作する利用者が属するグループのメンバーが送信したメッセージのログを受信する。ログ表示部84は、利用者が属するグループのうちの何れか1つのグループの選択を受け付ける。ログ表示部84は、図2に示したようなメッセージ画面に、選択されたグループに属するメンバーが送信したメッセージのログを表示する。
図8は、第1実施形態に係る機器20、クライアント装置26およびサーバ装置30における、機器20をグループに参加させる処理を実行する機能構成を示す図である。
承認部42は、トークン生成部86と、トークン出力部87と、招待通知受信部93と、トークン判定部94と、承認情報送信部95とを含む。招待部48は、トークン取得部88と、招待要求生成部89と、招待要求送信部90とを含む。参加処理部53は、招待要求受信部91と、招待通知送信部92と、承認情報受信部96と、メンバー追加部97と、参加メッセージ生成部98とを含む。
トークン生成部86は、利用者による操作に応じてトークン情報を生成する。トークン情報は、例えば、1回毎に異なるランダムな文字列である。トークン生成部86は、生成したトークン情報をトークン出力部87およびトークン判定部94に与える。
トークン出力部87は、利用者による操作に応じて、クライアント装置26により取得可能なトークン情報、および、自身を識別する機器IDを出力する。例えば、トークン出力部87は、トークン情報および機器IDを表す2次元コード(QRコード(登録商標)またはバーコード等)を表示する。また、例えば、トークン出力部87は、トークン情報および機器IDを非接触近接通信(NFC)により出力する。また、例えば、トークン出力部87は、赤外線またはその他の通信によりトークン情報および機器IDをクライアント装置26に対して出力してもよい。
トークン取得部88は、機器20から出力されたトークン情報および機器IDを、利用者による操作に応じて取得する。例えば、機器20が2次元コードを表示した場合には、トークン取得部88は、クライアント装置26が備えるカメラ407により2次元コードを撮像して、2次元コードに含まれるトークン情報および機器IDを取得する。また、例えば、機器20が非接触近接通信(NFC)によりトークン情報および機器IDを出力する場合には、トークン取得部88は、トークン情報および機器IDを非接触近接通信(NFC)により受信する。
招待要求生成部89は、クライアント装置26を操作する利用者が属する何れかのグループのうち、機器20を招待するグループの選択を受け付ける。招待要求生成部89は、選択されたグループを識別するグループID、および、トークン取得部88が取得したトークン情報および機器IDを含む招待要求を生成する。招待要求送信部90は、生成された招待要求をサーバ装置30に送信する。
招待要求受信部91は、クライアント装置26から招待要求を受信する。招待要求受信部91は、招待要求に含まれるトークン情報、機器IDおよびグループIDを招待通知送信部92に与える。
招待通知送信部92は、招待要求受信部91から受け取ったグループIDのグループに招待する招待通知を、招待要求受信部91から受け取った機器IDの機器20に送信する。この場合、招待通知送信部92は、招待通知に、招待要求受信部91から受け取ったトークン情報およびグループIDを含める。
招待通知受信部93は、サーバ装置30から招待通知を受信する。招待通知受信部93は、招待通知に含まれるトークン情報およびグループIDをトークン判定部94に与える。
トークン判定部94は、トークン出力部87が出力したトークン情報を含む招待通知をサーバ装置30から受信したか否かを判定する。具体的には、トークン判定部94は、トークン生成部86が生成したトークン情報と、招待通知に含まれていたトークン情報とが一致した場合に、招待通知が正当であると判定する。また、トークン判定部94は、トークン情報が一致しなかった場合に、招待通知が正当でないと判定する。トークン判定部94は、判定結果およびグループIDを承認情報送信部95に与える。
承認情報送信部95は、受信した招待通知が正当である場合、グループIDにより特定されるグループへの参加を承認する承認情報をサーバ装置30に送信する。この場合、承認情報送信部95は、承認情報にグループIDおよび機器IDを含める。なお、承認情報送信部95は、受信した招待通知が正当でなかった場合には、何ら処理をしなくてもよいし、正当でなかった旨の通知をしてもよい。
承認情報受信部96は、機器20から承認情報を受信する。承認情報受信部96は、受信した承認情報に含まれるグループIDおよび機器IDをメンバー追加部97に与える。
メンバー追加部97は、メンバー情報記憶部71にアクセスして、承認情報に含まれるグループIDのグループに、承認情報に含まれる機器IDの機器20を新たなメンバーとして追加する。なお、メンバー追加部97によりグループに属するメンバーが更新された場合、メンバー情報送信部72は、その更新されたグループに属するそれぞれのメンバーに対して、更新後のメンバー一覧を送信する。
参加メッセージ生成部98は、メンバー追加部97が機器20をメンバーに追加した場合、参加メッセージを生成する。そして、参加メッセージ生成部98は、機器20が追加されたグループに対応付けて、生成した参加メッセージのログをログ記憶部81に記憶させる。参加メッセージのログがログ記憶部81に記憶された場合、ログ送信部82は、その参加メッセージを、機器20が追加されたグループに属するそれぞれのメンバーに送信する。
図9は、第1実施形態に係る機器20およびサーバ装置30における、セッションを開始させる処理および機器20をセッションに参加させる処理を実行する機能構成を示す図である。
セッション開始部43は、メンバー一覧受信部110と、開始参加判断部111と、開始要求送信部112と、セッション情報受信部113と、状態情報送信部114と、開始通知送信部117と、セッション情報抽出部120と、参加要求送信部121とを含む。開始処理部54は、状態情報受信部115と、状態情報更新部116と、開始通知受信部118と、開始メッセージ生成部119とを含む。
メンバー一覧受信部110は、サーバ装置30から、自身が参加しているグループのメンバー一覧を受信する。メンバー一覧受信部110は、そのグループに属するメンバーが更新される毎に、メンバー一覧を受信する。
開始参加判断部111は、新たにセッションを開始させるか、既に存在するセッションに参加させるかを判断する。開始参加判断部111は、受信したメンバー一覧を参照して、メンバー一覧に他の同種の機器20が存在しない場合には、セッションが存在しないと判断し、新たにセッションを開始させる。開始参加判断部111は、受信したメンバー一覧を参照して、メンバー一覧に他の同種の機器20が存在する場合には、既にセッションが存在していると判断し、既に存在するセッションに自身を参加させる。
開始参加判断部111は、新たにセッションを開始させる場合、開始要求送信部112を呼び出す。開始要求送信部112は、セッション管理装置24に、新たにセッションを開始させる開始要求を送信する。開始要求には、自身のIPアドレスおよび自身にアクセスするためのパスワード等を含む。
セッション管理装置24は、機器20から開始要求を受信すると、その機器20を含むセッションを開始する。例えば、セッション管理装置24は、中継装置22に対して機器20のアドレスおよびパスワードを設定する。これにより、中継装置22は、開始要求を送信した機器20と情報を送受信することができる。
なお、中継装置22を介して情報を送受信する場合、参加している機器20が1つだけの場合であっても、セッションを開始することができる。従って、セッションを開始した直後は、セッションに参加している機器20が1つだけの状態となる(一人会議)。セッション管理装置24は、セッションの開始要求を送信した機器20に、新たに開始したセッションに参加するためのセッション情報(例えば、会議IDおよびパスワード)を送信する。
セッション情報受信部113は、セッション管理装置24からセッション情報(例えば、会議IDおよびパスワード)を受信する。セッション情報受信部113は、受信したセッション情報に含まれる会議IDおよびパスワードを抽出して状態情報送信部114に与える。状態情報送信部114は、取得した会議ID、パスワード、自身を識別する機器IDおよび自身が参加しているグループを識別するグループIDをサーバ装置30に送信する。
状態情報受信部115は、機器20から、会議ID、パスワード、機器IDおよびグループIDを受信する。状態情報受信部115は、受信した会議ID、パスワード、機器IDおよびグループIDを状態情報更新部116に与える。状態情報更新部116は、メンバー情報記憶部71に記憶された、受信したグループIDのメンバー一覧にアクセスする。そして、状態情報更新部116は、受信したグループIDのメンバー一覧における、受信した機器IDの機器20についての状態が記述される状態情報の項目に、受信した会議IDおよびパスワードを含める。
開始通知送信部117は、開始要求送信部112が開始要求をセッション管理装置24に送信した場合に、セッションが開始されたことを示す開始通知をサーバ装置30に送信する。開始通知には、機器IDおよびグループIDが含まれる。
開始通知受信部118は、機器20から開始通知を受信する。開始通知受信部118は、開始通知に含まれる機器IDおよびグループIDを開始メッセージ生成部119に与える。
開始メッセージ生成部119は、開始通知を受信した場合、セッションが新たに開始されたことを示す開始メッセージを生成する。そして、開始メッセージ生成部119は、開始通知に含まれるグループIDのグループに対応付けて、生成した開始メッセージのログをログ記憶部81に記憶させる。開始メッセージのログがログ記憶部81に記憶された場合、ログ送信部82は、その開始メッセージを、開始通知に含まれるグループIDのグループに属するそれぞれのメンバーに送信する。
また、開始参加判断部111は、既に存在するセッションに自身を参加させる場合、セッション情報抽出部120を呼び出す。セッション情報抽出部120は、メンバー一覧に含まれる他の同種の機器20の状態情報から、セッション情報(会議IDおよびパスワード)を抽出する。セッション情報抽出部120は、抽出したセッション情報を参加要求送信部121に与える。
参加要求送信部121は、セッション情報抽出部120からセッション情報を受け取った場合、既に存在するセッションへの参加を要求する参加要求を送信する。参加要求には、セッション情報、自身のIPアドレスおよび自身にアクセスするためのパスワード等を含む。
セッション管理装置24は、機器20から参加要求を受信すると、セッション情報(会議IDおよびパスワード)が正当であることを条件として、その機器20を、指定された会議IDのセッションに参加させる。例えば、セッション管理装置24は、中継装置22に対して、参加を要求した機器20のIPアドレスおよびパスワードを設定する。これにより、中継装置22は、既にセッションに参加している機器20から受信した情報を、新たに参加させた機器20に送信することができ、さらに、逆方向の情報の送受信もすることができる。
図10は、第1実施形態に係る機器20、クライアント装置26およびサーバ装置30における、機器20をセッションから退出させる処理およびセッションを終了させる処理を実行する機能構成を示す図である。
セッション終了部44は、電源オフ検知部131と、セッション退出要求送信部132と、グループ退出要求送信部133と、セッション切断検知部137と、退出通知受信部142と、セッション終了判断部143と、終了通知送信部144とを含む。終了処理部55は、グループ退出要求受信部134と、メンバー削除部135と、退出メッセージ生成部136と、追い出し要求受信部140と、退出通知送信部141と、終了通知受信部145と、終了メッセージ生成部146とを含む。
電源オフ検知部131は、機器20に対して電源オフの操作がされたことを検知する。セッション退出要求送信部132は、電源オフ検知部131が電源オフの操作がされたことを検知した場合、セッション退出要求をセッション管理装置24に送信する。セッション管理装置24は、機器20からセッション退出要求を受信した場合、その機器20をセッションから退出させる。
グループ退出要求送信部133は、電源オフ検知部131が電源オフの操作がされたことを検知した場合、グループ退出要求をサーバ装置30に送信する。グループ退出要求には、機器IDおよびグループIDが含まれる。
グループ退出要求受信部134は、機器20からグループ退出要求を受信する。グループ退出要求受信部134は、グループ退出要求に含まれるグループIDおよび機器IDをメンバー削除部135に与える。
メンバー削除部135は、メンバー情報記憶部71に記憶された、グループ退出要求に含まれるグループIDのメンバー一覧にアクセスする。メンバー削除部135は、アクセスしたメンバー一覧のメンバーから、グループ退出要求に含まれる機器IDの機器20を削除する。
退出メッセージ生成部136は、メンバー削除部135が、機器20をメンバーから削除した場合、その機器20がメンバーから退出したことを示す退出メッセージを生成する。そして、退出メッセージ生成部136は、グループ退出要求に含まれるグループIDのグループに対応付けて、生成した退出メッセージのログをログ記憶部81に記憶させる。退出メッセージのログがログ記憶部81に記憶された場合、ログ送信部82は、その退出メッセージをグループ退出要求に含まれるグループIDのグループに属するそれぞれのメンバーに送信する。
セッション切断検知部137は、何らかの原因によりセッションが切断されたことを検知する。例えば、セッション切断検知部137は、ネットワークを介した通信ができなくなりセッションが切断されたことを検知する。グループ退出要求送信部133は、セッション切断検知部137がセッションの切断を検知した場合、グループ退出要求をサーバ装置30に送信する。そして、グループ退出要求受信部134、メンバー削除部135および退出メッセージ生成部136は、セッションが切断されたことによりグループ退出要求が送信された場合も、電源オフの操作がされた場合と同様に処理を実行する。
クライアント装置26の追い出し部49は、利用者による、グループに参加している機器20の追い出し操作を受け付ける。この場合、追い出し部49は、追い出し操作時に、グループIDおよび機器IDを受け付ける。そして、追い出し部49は、グループに参加している機器20を追い出す追い出し要求をサーバ装置30に送信する。追い出し要求には、追い出し操作時に受け付けた、グループIDおよび機器IDが含まれる。
追い出し要求受信部140は、クライアント装置26から追い出し要求を受信する。追い出し要求受信部140は、追い出し要求に含まれるグループIDおよび機器IDをメンバー削除部135に与える。そして、メンバー削除部135および退出メッセージ生成部136は、追い出し要求を受信した場合も、電源オフの操作がされた場合と同様に処理を実行する。
退出通知送信部141は、追い出し要求に含まれる機器IDを追い出し要求受信部140から受け取る。退出通知送信部141は、追い出し要求に含まれる機器IDの機器20に対して、グループから退出したことを示す退出通知を送信する。
退出通知受信部142は、サーバ装置30から退出通知を受信する。退出通知受信部142は、サーバ装置30から退出通知を受信した場合、セッション退出要求送信部132を呼び出す。セッション退出要求送信部132は、退出通知受信部142から呼び出された場合、セッション退出要求をセッション管理装置24に送信する。
セッション終了判断部143は、セッション退出要求送信部132がセッション退出要求を送信したときに、自身がセッションに含まれる最後の機器20であるか否かを判断する。セッション終了判断部143は、自身がセッションに含まれる最後の機器20である場合、セッションが終了したと判断する。セッション終了判断部143は、自身がセッションから退出しても、他の機器20がまだセッションに含まれる場合には、セッションは終了しないと判断する。
終了通知送信部144は、セッション終了判断部143によりセッションが終了したと判断された場合に、セッションが終了したことを示す終了通知をサーバ装置30に送信する。終了通知には、グループIDが含まれる。
終了通知受信部145は、機器20から終了通知を受信する。終了通知受信部145は、終了通知に含まれるグループIDを終了メッセージ生成部146に与える。
終了メッセージ生成部146は、何れかの機器20から終了通知を受信した場合、セッションが終了したことを示す終了メッセージを生成する。そして、終了メッセージ生成部146は、終了通知に含まれるグループIDのグループに対応付けて、生成した終了メッセージのログをログ記憶部81に記憶させる。終了メッセージのログがログ記憶部81に記憶された場合、ログ送信部82は、その終了メッセージを終了通知に含まれるグループIDのグループに属するそれぞれのメンバーに送信する。
図11は、会議システム10の処理の流れを示すフローチャートである。会議システム10は、それぞれの機器20について、図11に示すような流れで処理を実行する。
まず、ステップS11において、会議システム10は、機器20をグループに参加させる処理を実行する。続いて、ステップS12において、会議システム10は、セッションを開始させる処理および機器20をセッションに参加させる処理を実行する。そして、ステップS13において、会議システム10は、機器20をセッションから退出させる処理およびセッションを終了させる処理を実行する。
図12は、機器20をグループに参加させる処理のシーケンスを示す図である。会議システム10は、機器20をグループに参加させる場合、図12のシーケンスで処理を実行する。
まず、利用者は、機器20を起動する(S21)。続いて、機器20は、トークン情報を生成する(S22)。
続いて、利用者は、クライアント装置26を起動する(S23)。例えば、利用者は、クライアント装置26上で所定のプログラムを実行させる。クライアント装置26は、起動すると、例えば、図13のAに示すように、グループ選択画面を表示する(S24)。グループ選択画面には、利用者がメンバーとして属するグループを示したグループ一覧を含む。
続いて、利用者は、図13のAに示すように、グループ選択画面を操作して、何れか1つのグループを選択する(S25)。グループが選択されると、クライアント装置26は、選択されたグループを識別するグループIDを保持する(S26)。続いて、クライアント装置26は、図13のBに示すような、選択されたグループのメッセージ画面を表示する(S27)。
ここで、メッセージ画面には、機器20をグループに参加させるための機能を実行させるためのボタンが含まれる。続いて、利用者は、図13のBに示すように、メッセージ画面を操作して、機器20をグループに参加させるための機能を選択する(S28)。ここでは、2次元コード(例えばQRコード(登録商標))を読み取る機能が選択される。クライアント装置26は、2次元コードを読み取る機能が選択された場合、図13のCに示すような、2次元コードを読み取るためのコードリーダ画面を表示する(S29)。
続いて、利用者は、機器20を操作して、コード表示機能を選択する(S30)。機器20は、コード表示機能が選択されると、例えば図14に示すように、表示装置に2次元コードを表示させる(S31)。この2次元コードには、機器IDおよびトークン情報が含まれる。
続いて、利用者は、クライアント装置26により機器20に表示された2次元コードを撮像する(S32)。続いて、クライアント装置26は、撮像した2次元コードの画像から、2次元コードに含まれる機器IDおよびトークン情報を取得する(S33)。
続いて、クライアント装置26は、利用者が選択したグループを識別するグループID、機器IDおよびトークン情報を含む招待要求をサーバ装置30に送信する(S34)。続いて、サーバ装置30は、招待要求に含まれる機器IDにより特定される機器20に、グループIDおよびトークン情報を含む招待通知を送信する(S35)。
機器20は、サーバ装置30から招待通知を受信すると、ステップS22で生成したトークン情報と、招待通知に含まれるトークン情報とが一致するか否かを判定する(S36)。機器20は、一致した場合、招待通知が正当であると判定する。機器20は、招待通知が正当であると判定した場合、承認情報をサーバ装置30に送信する(S37)。
サーバ装置30は、承認情報を受信すると、機器20をグループIDのグループのメンバーに追加する(S38)。これにより、機器20は、グループに参加した状態となる。
そして、サーバ装置30は、機器20がグループに参加したことを示す参加メッセージを生成して、グループのメンバー全員のクライアント装置26に送信する(S39)。これにより、クライアント装置26は、図15に示すような、東京オフィスの会議端末装置がグループに参加したことを示すメッセージ201をメッセージ画面に表示することができる。
図16は、非接触近接通信(NFC)方式を用いて、機器20をグループに参加させる処理のシーケンスを示す図である。会議システム10では、非接触近接通信(NFC)方式を用いて、機器20をグループに参加させることもできる。この場合、会議システム10は、図16のシーケンスで処理を実行する。
まず、会議システム10は、ステップS21からステップS27までは図12のシーケンスと同様の処理を実行する。
メッセージ画面が表示された場合、利用者は、図17のAに示すように、メッセージ画面を操作して、機器20をグループに参加させるための機能を選択する(S41)。ここでは、利用者は、非接触近接通信方式で情報を読み取る機能を選択する。クライアント装置26は、非接触近接通信方式で情報を読み取る機能が選択された場合、図17のBに示すような、利用者に非接触近接通信により情報を読み取らせるための近接通信画面を表示する(S42)。
続いて、利用者は、クライアント装置26を、機器20の非接触通信用の端子に近づける(S43)。続いて、クライアント装置26は、非接触通信により、機器20から機器IDおよびトークン情報を取得する(S44)。
そして、以後、会議システム10は、ステップS34からステップS39まで図12のシーケンスと同様の処理を実行する。
図18は、会議システム10におけるセッションを開始させる処理および機器20をセッションに参加させる処理のシーケンスを示す図である。会議システム10は、セッションを開始させる場合および機器20をセッションに参加させる場合、図18のシーケンスで処理を実行する。
まず、第1の機器20−1(例えば、東京オフィスの会議端末装置)がグループに参加した場合、第1の機器20−1は、サーバ装置30から、参加したグループのメンバー一覧を受信する(S51)。
続いて、第1の機器20−1は、新たにセッションを開始するか、既に存在するセッションに参加するかを判断する(S52)。第1の機器20−1は、受信したメンバー一覧に他の同種の機器20が存在しない場合、新たにセッションを開始し、メンバー一覧に他の同種の機器20が存在する場合には、既に存在するセッションに参加する。ここでは、第1の機器20−1は、メンバー一覧に他の機器20が存在しないので、新たにセッションを開始すると判断した。
続いて、第1の機器20−1は、セッション管理装置24に、セッションの開始要求を送信する(S53)。続いて、セッション管理装置24は、第1の機器20−1から開始要求を受信すると、第1の機器20−1を含むセッションを開始する。続いて、セッション管理装置24は、第1の機器20−1に対して、セッション情報(会議IDおよびパスワード)を送信する(S54)。
続いて、第1の機器20−1は、セッション管理装置24から受信したセッション情報に含まれる会議IDおよびパスワードを、サーバ装置30に送信する(S55)。サーバ装置30は、図19に示すように、受信した会議IDおよびパスワードを、対応するグループのメンバー一覧における、第1の機器20−1の状態情報の項目に追加する(S56)。
また、第1の機器20−1は、開始要求をセッション管理装置24に送信した場合、セッションが開始されたことを示す開始通知をサーバ装置30に送信する(S57)。
第1の機器20−1から開始通知を受信すると、サーバ装置30は、開始メッセージを生成して、グループのメンバー全員のクライアント装置26に送信する(S58)。これにより、クライアント装置26は、図20に示すような、テレビ会議が開始されたことを示すメッセージ202をメッセージ画面に表示することができる。
続いて、第2の機器20−2(例えば、大阪オフィスの会議端末装置)がグループに参加したとする。この場合、例えば、クライアント装置26は、図21に示すような、大阪オフィスの会議端末装置がグループに参加したことを示すメッセージ203をメッセージ画面に表示する。
続いて、第2の機器20−2は、サーバ装置30から、参加したグループのメンバー一覧を受信する(S61)。続いて、第2の機器20−2は、新たにセッションを開始するか、既に存在するセッションに参加するかを判断する(S62)。ここでは、第1の機器20−1がメンバー一覧に含まれているので、第2の機器20−2は、既に存在するセッションに参加すると判断した。
続いて、第2の機器20−2は、メンバー一覧に含まれる第1の機器20−1の状態情報から、セッション情報(会議IDおよびパスワード)を抽出する(S63)。続いて、第2の機器20−2は、セッション管理装置24に、セッションへの参加要求を送信する(S64)。参加要求には、セッションに参加するために必要な会議IDおよびパスワードが含まれる。そして、セッション管理装置24は、第2の機器20−2から参加要求を受信すると、第2の機器20−2を参加させる。
これにより、セッション管理装置24は、第1の機器20−1および第2の機器20−2の2台をセッションに参加させて、テレビ会議を実施させることができる。
図22は、会議システム10における電源オフの操作をしたことにより、機器20をセッションから退出させる処理のシーケンスを示す図である。会議システム10は、機器20に対して電源オフの操作がされた場合、図22のシーケンスで、機器20をセッションから退出させる。
会議システム10は、第1の機器20−1(東京オフィスの会議端末装置)および第2の機器20−2(大阪オフィスの会議端末装置)の2台がセッションに参加し、テレビ会議を実施している。
まず、利用者は、第1の機器20−1に対して電源オフの操作をする(S71)。第1の機器20−1は、電源オフの操作がされたことを検知した場合、グループ退出要求をサーバ装置30に送信する(S72)。グループ退出要求には、機器IDおよびグループIDが含まれる。
続いて、サーバ装置30は、グループ退出要求に含まれるグループIDのグループのメンバーから、グループ退出要求に含まれる機器IDの機器20を削除する(S73)。これにより、第1の機器20−1は、グループから退出した状態となる。
そして、サーバ装置30は、第1の機器20−1がグループから退出したことを示す退出メッセージを生成して、グループのメンバー全員のクライアント装置26に送信する(S74)。これにより、クライアント装置26は、図23に示すような、東京オフィスの会議端末装置がグループから退出したことを示すメッセージ204をメッセージ画面に表示することができる。
また、第1の機器20−1は、電源オフの操作がされたことを検知した場合、セッション退出要求をセッション管理装置24に送信する(S75)。セッション管理装置24は、第1の機器20−1からセッション退出要求を受信した場合、第1の機器20−1をセッションから退出させる(S76)。
そして、第1の機器20−1は、電源をオフとする(S77)。以後、会議システム10は、第2の機器20−2(大阪オフィスの会議端末装置)の1台がセッションに参加し、1台でテレビ会議を実施している状態となる(一人会議)。
図24は、会議システム10における、セッションが切断したことにより、機器20をグループから退出させる処理のシーケンスを示す図である。会議システム10は、例えばセッションが切断した場合、図24のシーケンスで、機器20をグループから退出させる。
会議システム10は、第1の機器20−1(東京オフィスの会議端末装置)および第2の機器20−2(大阪オフィスの会議端末装置)の2台がセッションに参加し、テレビ会議を実施している。
まず、第1の機器20−1は、セッションの切断を検知する(S81)。第1の機器20−1は、セッションの切断を検知した場合、グループ退出要求をサーバ装置30に送信する(S82)。
続いて、サーバ装置30は、グループ退出要求に含まれるグループIDのグループのメンバーから、グループ退出要求に含まれる機器IDの機器20を削除する(S83)。これにより、第1の機器20−1は、グループから退出した状態となる。
そして、サーバ装置30は、第1の機器20−1がグループから退出したことを示す退出メッセージを生成して、グループのメンバー全員のクライアント装置26に送信する(S84)。以後、会議システム10は、第2の機器20−2(大阪オフィスの会議端末装置)の1台がセッションに参加し、1台でテレビ会議を実施している状態となる。
図25は、会議システム10における、利用者が追い出し操作をしたことにより、機器20をセッションから退出させる処理のシーケンスを示す図である。会議システム10は、利用者がクライアント装置26に対して追い出し操作をした場合、図25のシーケンスで、機器20をセッションから退出させる。
会議システム10は、第1の機器20−1(東京オフィスの会議端末装置)および第2の機器20−2(大阪オフィスの会議端末装置)の2台がセッションに参加し、テレビ会議を実施している。
まず、利用者は、図26のAに示すように、メッセージ画面に対して、機器一覧を表示させるための操作をする(S91)。機器一覧を表示させる操作がされると、クライアント装置26は、図26のBに示すような、機器一覧画面を表示する(S92)。機器一覧画面には、グループに参加している機器20の一覧が示されている。
ここでは、第1の機器20−1(東京オフィスの会議端末装置)および第2の機器20−2(大阪オフィスの会議端末装置)の2台が機器一覧画面に示されている。続いて、利用者は、何れかの機器20を選択して、グループから退出させるための追い出し操作をした(S93)。ここでは、利用者は、第1の機器20−1を選択して追い出し操作をした。
クライアント装置26は、第1の機器20−1の追い出し操作を受け付けると、第1の機器20−1をグループから退出させる追い出し要求をサーバ装置30に送信する(S94)。追い出し要求には、グループIDおよび第1の機器20−1の機器IDが含まれる。
サーバ装置30は、追い出し要求に含まれるグループIDのグループのメンバーから、追い出し要求に含まれる機器IDの機器20(第1の機器20−1)を削除する(S95)。これにより、第1の機器20−1は、グループから退出した状態となる。
続いて、サーバ装置30は、第1の機器20−1に、グループから退出したことを示す退出通知を送信する(S96)。第1の機器20−1は、退出通知を受信した場合、セッション退出要求をセッション管理装置24に送信する(S97)。セッション管理装置24は、第1の機器20−1からセッション退出要求を受信した場合、第1の機器20−1をセッションから退出させる(S98)。
また、サーバ装置30は、第1の機器20−1がグループから退出したことを示す退出メッセージを生成して、グループのメンバー全員のクライアント装置26に送信する(S99)。
これにより、会議システム10は、第2の機器20−2(大阪オフィスの会議端末装置)の1台がセッションに参加し、1台でテレビ会議を実施している状態となる。
続いて、利用者が、第2の機器20−2(大阪オフィスの会議端末装置)をグループから退出させるための追い出し操作をする。この場合、会議システム10は、第2の機器20−2について、ステップS91からS99までの処理と同様の処理を実行する。
ここで、第2の機器20−2は、セッションに含まれる最後の機器20である。従って、第2の機器20−2は、セッション退出要求を送信した後に(S97)、セッションが終了したことを示す終了通知をサーバ装置30に送信する(S101)。終了通知には、グループIDが含まれる。
サーバ装置30は、第2の機器20−2から終了通知を受信した場合、セッションが終了したことを示す終了メッセージを生成する。サーバ装置30は、生成した終了メッセージを、終了通知に含まれるグループIDのグループのメンバー全員のクライアント装置26に送信する(S102)。これにより、クライアント装置26は、図27に示すような、テレビ会議が終了したことを示すメッセージ205をメッセージ画面に表示することができる。以後、会議システム10は、何れの機器20(会議端末装置)もセッションに参加していない状態(セッション終了状態)となる。
以上のように、本実施形態に係る会議システム10は、クライアント装置26およびサーバ装置30により実現されるメッセージシステムを用いて、機器20をテレビ会議のためのセッションに参加させることができる。また、会議システム10は、メッセージシステムを用いて、機器20をテレビ会議のためのセッションから退出させることができる。このように、本実施形態に係る会議システム10によれば、アドレスおよびパスワード等を利用者が入力することなく、他機器と情報を送受信するための処理であるセッションを容易に開始および終了することができる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態に係る共有システム210を説明する。第2実施形態に係る共有システム210は、第1実施形態に係る会議システム10と略同一の機能および構成を有する。従って、第2実施形態に係る共有システム210の説明については、第1実施形態に係る会議システム10と略同一の構成および機能を有する装置およびユニットに同一の符号を付け、共通の内容については詳細な説明を省略する。
図28は、第2実施形態に係る共有システム210を示す図である。共有システム210は、第1の場所の利用者および第2の場所の利用者に、電子黒板を共有させる。すなわち、共有システム210は、第1の場所の利用者および第2の場所の利用者に、1つの電子黒板を共有して使用しているように、電子黒板に線画を描画させることができる。
具体的には、共有システム210は、第1の場所の電子黒板に手書き入力された線画を、第1の場所の電子黒板および第2の場所の電子黒板に表示させる。また、共有システム210は、第2の場所の電子黒板に手書き入力された線画も、第1の場所の電子黒板および第2の場所の電子黒板に表示させる。なお、本例では、共有システム210は、第1の場所および第2の場所の利用者に電子黒板を共有させる例を示すが、3か所以上の場所の利用者に電子黒板を共有させてもよい。
共有システム210は、第1の機器20−1と、第2の機器20−2と、複数のクライアント装置26と、サーバ装置30とを備える。これらの装置は、ネットワークを介して接続される。
第2実施形態において、第1の機器20−1は、第1の場所に設置された電子黒板である。第2の機器20−2は、第2の場所に設置された電子黒板である。電子黒板は、ボード(表示入力面)を有し、ボードに対して電子ペン等により手書き入力された線画を表示するとともに、描画データとして取り込む。このような電子黒板は、利用者がホワイトボード等に手書きで線画を書き込んでいるようなインターフェイスを提供することができる。
また、第2実施形態においては、第1の機器20−1と第2の機器20−2とがネットワークを、中継装置22等を介さずに、直接セッションを確立して、連携した動作をする。これにより、共有システム210によれば、異なる場所の複数の利用者に、1つの電子黒板を共有しているように線画を描画させることができる。
図29は、電子黒板である機器20のハードウェア構成の一例を示す図である。電子黒板である機器20は、演算装置501と、記憶装置502と、描画入力装置503と、表示装置504と、近接通信I/F部505と、ネットワークI/F部506とを備える。
演算装置501は、CPU、ROMおよびRAM等を有し、プログラムを実行して機器20の全体を制御する。記憶装置502は、例えばフラッシュメモリおよびハードディスク等であり、プログラムおよび各種のデータを記憶する。描画入力装置503は、電子ペン等を用いた利用者による手書き入力を取り込んで描画情報を生成する。表示装置504は、利用者により入力された描画情報を表示する。描画入力装置503および表示装置504は、一体化されていてもよい。
近接通信I/F部505は、例えば非接触近接通信(NFC)方式により外部の装置との間で情報通信をする。ネットワークI/F部506は、例えばインターネットプロトコル等の通信プロトコルに従って、ネットワークを介して他の装置と情報を送受信する。
図30は、第2実施形態に係る機器20、クライアント装置26およびサーバ装置30の機能構成を示す図である。
電子黒板である機器20は、描画処理部221と、承認部42と、セッション開始部43と、セッション終了部44とを有する。これらの機能は、図29に示す演算装置501により実行されるプログラムと、図29に示すハードウェアとが協働して実現される。
描画処理部221は、描画情報の入力および表示を行うとともに、電子黒板の共有を実現するための処理を実行する。描画処理部221のより詳細な機能については図31でさらに説明する。
図31は、描画処理部221の機能構成を示す図である。描画処理部221は、描画入力部231と、描画情報生成部232と、描画情報送信部233と、描画情報受信部234と、描画情報記憶部235と、描画情報表示制御部236とを有する。
描画入力部231は、利用者による電子ペン等を用いた描画操作を受け付ける。描画情報生成部232は、利用者による描画操作に応じた描画情報を生成する。描画情報送信部233は、電子黒板の共有をしている場合、生成された描画情報をネットワークを介して他の電子黒板に送信する。
描画情報受信部234は、電子黒板の共有をしている場合、他の電子黒板から送信された描画情報を受信する。描画情報記憶部235は、描画情報生成部232により生成された描画情報を記憶する。また、電子黒板の共有をしている場合、描画情報記憶部235は、描画情報生成部232により生成された描画情報と、描画情報受信部234により受信された描画情報とを合成して記憶する。描画情報表示制御部236は、描画情報記憶部235に記憶された描画情報を表示させる。
図32は、第2実施形態に係る機器20およびサーバ装置30における、セッションを開始させる処理および機器20をセッションに参加させる処理を実行する機能構成を示す図である。
セッション開始部43は、メンバー一覧受信部110と、準備開始判断部240と、セッション準備部241と、状態情報送信部114と、開始通知送信部117と、セッション情報抽出部120と、セッション確立部242とを含む。
準備開始判断部240は、メンバー一覧を受信した場合、セッションの準備をするか、セッションを開始するかを判断する。準備開始判断部240は、受信したメンバー一覧を参照して、メンバー一覧に他の同種の機器20が存在しない場合には、セッションを準備させる。準備開始判断部240は、受信したメンバー一覧を参照して、メンバー一覧に他の同種の機器20が存在する場合には、セッションを開始させる。
準備開始判断部240は、セッションを準備する場合、セッション準備部241を呼び出す。セッション準備部241は、他の機器20と連携して動作するための準備をする。例えば、セッション準備部241は、他の機器20からのアクセスを受け付け可能な待ち受け状態とする。さらに、セッション準備部241は、自身のIPアドレスおよび自身にアクセスするためのパスワードを生成する。
セッション準備部241は、セッションの準備が完了すると、生成したIPアドレスおよびパスワードを状態情報送信部114に与える。状態情報送信部114は、取得したIPアドレス、パスワード、自身を識別する機器IDおよび自身が参加しているグループを識別するグループIDをサーバ装置30に送信する。
状態情報受信部115は、機器20から、IPアドレス、パスワード、機器IDおよびグループIDを受信する。状態情報受信部115は、受信したIPアドレス、パスワード、機器IDおよびグループIDを状態情報更新部116に与える。状態情報更新部116は、メンバー情報記憶部71に記憶された、受信したグループIDのメンバー一覧にアクセスする。そして、状態情報更新部116は、受信したグループIDのメンバー一覧における、受信した機器IDの機器20についての状態が記述される状態情報の項目に、受信したIPアドレスおよびパスワードを含める。
また、準備開始判断部240は、既に存在するセッションに自身を参加させる場合、セッション情報抽出部120を呼び出す。セッション情報抽出部120は、メンバー一覧に含まれる他の機器20の状態情報から、セッション情報(IPアドレスおよびパスワード)を抽出する。セッション情報抽出部120は、抽出したセッション情報をセッション確立部242に与える。
セッション確立部242は、セッション情報抽出部120からセッション情報を受け取った場合、セッション情報に含まれるIPアドレスの他の機器20に対して、セッション情報に含まれるパスワードを用いてアクセスする。そして、セッション確立部242は、他の機器20とネットワークを介して直接セッションを確立する。これにより、セッションを確立して、2つの機器は、互いに情報を送受信することができる。
開始通知送信部117は、セッション確立部242がセッションを確立した場合、セッションが開始されたことを示す開始通知をサーバ装置30に送信する。
図33は、第2実施形態に係る機器20、クライアント装置26およびサーバ装置30における、機器20をセッションから退出させる処理およびセッションを終了させる処理を実行する機能構成を示す図である。
セッション終了部44は、電源オフ検知部131と、セッション退出処理部251と、グループ退出要求送信部133と、セッション切断検知部137と、退出通知受信部142と、セッション終了判断部143と、終了通知送信部144とを含む。
セッション退出処理部251は、電源オフ検知部131が電源オフの操作がされたことを検知した場合、機器20をセッションから退出させる処理を実行する。また、セッション退出処理部251は、サーバ装置30から、グループから退出したことを示す退出通知を受信した場合も、機器20をセッションから退出させる処理を実行する。
セッション終了判断部143は、セッション退出処理部251がセッションから退出する処理を実行した場合に、自身が退出した結果、セッションが終了したか否かを判断する。例えば、2台の機器20が連携して動作している場合、1台の機器20がセッションから退出するとセッションが終了する。セッション終了判断部143は、このような場合、セッションが終了したと判断する。セッション終了判断部143は、自身がセッションから退出しても、まだ他の機器20によりセッションが継続される場合には、セッションは終了しないと判断する。
終了通知送信部144は、セッション終了判断部143によりセッションが終了したと判断された場合に、セッションが終了したことを示す終了通知をサーバ装置30に送信する。
図34は、共有システム210におけるセッションを開始させる処理および機器20をセッションに参加させる処理のシーケンスを示す図である。共有システム210は、セッションを開始させる場合および機器20をセッションに参加させる場合、図34のシーケンスで処理を実行する。
まず、第1の機器20−1(例えば、東京オフィスの電子黒板)がグループに参加したとする。この場合、例えば、クライアント装置26は、図35に示すような、東京オフィスの電子黒板が参加したことを示すメッセージ261をメッセージ画面に表示する。そして、第1の機器20−1がグループに参加した場合、第1の機器20−1は、サーバ装置30から、自身が参加しているグループのメンバー一覧を受信する(S201)。
続いて、第1の機器20−1は、セッションを準備するか、セッションを開始するかを判断する(S202)。第1の機器20−1は、受信したメンバー一覧を参照して、メンバー一覧に他の同種の機器20が存在しない場合には、セッションを準備し、メンバー一覧に他の同種の機器20が存在する場合には、セッションを開始する。ここでは、第1の機器20−1は、メンバー一覧に他の同種の機器20が存在しないので、セッションを準備すると判断した。
続いて、第1の機器20−1は、セッションを準備する(S203)。続いて、第1の機器20−1は、サーバ装置30に、第1の機器20−1と情報を送受信するために必要なセッション情報(IPアドレスおよびパスワード等)を送信する(S204)。サーバ装置30は、図36に示すように、受信したIPアドレスおよびパスワードを、対応するグループのメンバー一覧における、第1の機器20−1の状態情報の項目に追加する(S205)。
続いて、第2の機器20−2(例えば、大阪オフィスの電子黒板)がグループに参加したとする。この場合、例えば、クライアント装置26は、図35に示すような、大阪オフィスの電子黒板が参加したことを示すメッセージ262をメッセージ画面に表示する。
続いて、第2の機器20−2は、サーバ装置30から、自身が参加しているグループのメンバー一覧を受信する(S211)。続いて、第2の機器20−2は、セッションを準備するか、セッションを開始するかを判断する(S212)。ここでは、第2の機器20−2は、メンバー一覧に第1の機器20−1が存在するので、セッションを開始すると判断した。
続いて、第2の機器20−2は、メンバー一覧に含まれる第1の機器20−1の状態情報から、セッション情報(IPアドレスおよびパスワード)を抽出する(S213)。続いて、第2の機器20−2は、セッション情報を用いて第1の機器20−1にアクセスしてセッションを確立する(S214)。
続いて、第2の機器20−2は、セッションが確立した場合、セッションが開始されたことを示す開始通知をサーバ装置30に送信する(S215)。第2の機器20−2から開始通知を受信すると、サーバ装置30は、セッションが開始したことを示す開始メッセージを生成して、グループのメンバー全員のクライアント装置26に送信する(S216)。これにより、クライアント装置26は、図35に示すような、電子黒板の共有が開始されたことを示すメッセージ263をメッセージ画面に表示することができる。
図37は、共有システム210における、電源オフの操作をしたことにより、機器20をセッションから退出させる処理のシーケンスを示す図である。共有システム210は、機器20に対して電源オフの操作がされた場合、図37のシーケンスで、機器20をセッションから退出させる。
共有システム210は、第1の機器20−1(東京オフィスの電子黒板)および第2の機器20−2(大阪オフィスの電子黒板)の2台がセッションに参加し、電子黒板の共有を実施している。
まず、利用者は、第1の機器20−1に対して電源オフの操作をする(S221)。第1の機器20−1は、電源オフの操作がされたことを検知した場合、グループ退出要求をサーバ装置30に送信する(S222)。グループ退出要求には、機器IDおよびグループIDが含まれる。
続いて、サーバ装置30は、グループ退出要求に含まれるグループIDのグループのメンバーから、グループ退出要求に含まれる機器IDの機器20を削除する(S223)。これにより、第1の機器20−1は、グループから退出した状態となる。
そして、サーバ装置30は、第1の機器20−1がグループから退出したことを示す退出メッセージを生成して、グループのメンバー全員のクライアント装置26に送信する(S224)。これにより、クライアント装置26は、図38に示すような、東京オフィスの電子黒板が退出したことを示すメッセージ264をメッセージ画面に表示することができる。
また、第1の機器20−1は、電源オフの操作がされたことを検知した場合、セッションからの退出処理を実行する(S225)。ここで、第1の機器20−1がセッションから退出すると、セッションが終了する。従って、第1の機器20−1は、セッションが終了したことを示す終了通知をサーバ装置30に送信する(S226)。終了通知には、グループIDが含まれる。
サーバ装置30は、第1の機器20−1から終了通知を受信した場合、セッションが終了したことを示す終了メッセージを生成して、終了通知に含まれるグループIDのグループのメンバー全員のクライアント装置26に送信する(S227)。これにより、クライアント装置26は、図38に示すような、電子黒板の共有が終了したことを示すメッセージ265をメッセージ画面に表示することができる。
そして、第1の機器20−1は、電源をオフとする(S228)。以後、共有システム210には、何れの機器20も電子黒板の共有をしていない状態となる。
図39は、共有システム210における、セッションが切断したことにより、機器20をグループから退出させる処理のシーケンスを示す図である。共有システム210は、例えばセッションが切断した場合、図39のシーケンスで、機器20をグループから退出させる。
共有システム210は、第1の機器20−1(東京オフィスの電子黒板)および第2の機器20−2(大阪オフィスの電子黒板)の2台がセッションに参加し、電子黒板の共有を実施している。
まず、第1の機器20−1は、セッションの切断を検知する(S231)。第1の機器20−1は、セッションの切断を検知した場合、グループ退出要求をサーバ装置30に送信する(S232)。
続いて、サーバ装置30は、グループ退出要求に含まれるグループIDのグループのメンバーから、グループ退出要求に含まれる機器IDの機器20を削除する(S233)。これにより、第1の機器20−1は、グループから退出した状態となる。
そして、サーバ装置30は、第1の機器20−1がグループから退出したことを示す退出メッセージを生成して、グループのメンバー全員のクライアント装置26に送信する(S234)。
また、第1の機器20−1がセッションから退出すると、セッションが終了する。従って、第1の機器20−1は、セッションが切断したことを検知した場合、セッションが終了したことを示す終了通知をサーバ装置30に送信する(S235)。終了通知には、グループIDが含まれる。
サーバ装置30は、第1の機器20−1から終了通知を受信した場合、セッションが終了したことを示す終了メッセージを生成して、終了通知に含まれるグループIDのグループのメンバー全員のクライアント装置26に送信する(S236)。以後、共有システム210は、何れの機器20も電子黒板の共有をしていない状態となる。
図40は、共有システム210における、利用者が追い出し操作をしたことにより、機器20をセッションから退出させる処理のシーケンスを示す図である。共有システム210は、利用者がクライアント装置26に対して追い出し操作をした場合、図40のシーケンスで、機器20をセッションから退出させる。
共有システム210は、第1の機器20−1(東京オフィスの電子黒板)および第2の機器20−2(大阪オフィスの電子黒板)の2台がセッションに参加し、電子黒板の共有を実施している。
まず、利用者は、メッセージ画面に対して、機器一覧を表示させるための操作をする(S241)。機器一覧を表示させる操作がされると、クライアント装置26は、機器一覧画面を表示する(S242)。
ここでは、第1の機器20−1(東京オフィスの電子黒板)および第2の機器20−2(大阪オフィスの電子黒板)の2台が機器一覧に示されている。そして、利用者は、第1の機器20−1を選択して、グループから退出させるための追い出し操作をした(S243)。
クライアント装置26は、利用者による、第1の機器20−1の追い出し操作を受け付けると、第1の機器20−1をグループから退出させる追い出し要求をサーバ装置30に送信する(S244)。追い出し要求には、グループIDおよび第1の機器20−1の機器IDが含まれる。
サーバ装置30は、追い出し要求に含まれるグループIDのグループのメンバーから、追い出し要求に含まれる機器IDの機器20(第1の機器20−1)を削除する(S245)。これにより、第1の機器20−1は、グループから退出した状態となる。
続いて、サーバ装置30は、第1の機器20−1に、グループから退出したことを示す退出通知を送信する(S246)。第1の機器20−1は、退出通知を受信した場合、セッションからの退出処理を実行する(S247)。
また、サーバ装置30は、第1の機器20−1がグループから退出したことを示す退出メッセージを生成して、グループのメンバー全員のクライアント装置26に送信する(S248)。
また、第1の機器20−1は、自身がセッションを退出するとセッションが終了するので、セッションが終了したことを示す終了通知をサーバ装置30に送信する(S249)。終了通知には、グループIDが含まれる。
サーバ装置30は、第1の機器20−1から終了通知を受信した場合、セッションが終了したことを示す終了メッセージを生成して、終了通知に含まれるグループIDのグループのメンバー全員のクライアント装置26に送信する(S250)。
第1の機器20−1がセッションを退出すると、セッションは終了する。しかし、第1の機器20−1は、他の機器20からのアクセスを受け付けることが可能な、セッションの準備状態となる。
このような状態において、第2の機器20−2に対して、ステップS241からS250までに示すような、処理を実行することができる。この場合、第2の機器20−2は、セッションの準備状態を解消する。以後、共有システム210は、何れの機器20(電子黒板)もセッションの準備をしていない状態となる。
以上のように、本実施形態に係る共有システム210は、クライアント装置26およびサーバ装置30により実現されるメッセージシステムを用いて、機器20を電子黒板の共有のセッションに参加させることができる。また、会議システム10は、メッセージシステムを用いて、機器20を電子黒板の共有のためのセッションから退出させることができる。このように、本実施形態に係る会議システム10によれば、アドレスおよびパスワード等を利用者が入力することなく、他機器と情報を送受信するための処理であるセッションを容易に開始および終了することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態に係る情報処理システム600を説明する。第3実施形態に係る情報処理システム600は、第1実施形態に係る会議システム10および第2実施形態に係る共有システム210に適用される。第3実施形態に係る情報処理システム600の説明については、第1実施形態に係る会議システム10および第2実施形態に係る共有システム210と略同一の機能および構成を有する装置およびユニットに同一の符号を付け、共通の内容については詳細な説明を省略する。
図41は、第3実施形態に係る情報処理システム600を示す図である。情報処理システム600は、少なくとも1つの機器20と、タグ装置610と、クライアント装置26と、サーバ装置30とを備える。
機器20は、例えば、第1実施形態において示した会議端末装置20−Aまたは第2実施形態において示した電子黒板20−Bである。機器20は、サーバ装置30により管理されているグループに参加した場合、他の場所等に設置された対応する他の機器20とセッションを開始する。例えば、会議端末装置20−Aは、グループに参加した場合、他の会議端末装置20−Aとセッションを開始して、テレビ会議のための処理を実行する。また、例えば、電子黒板20−Bは、グループに参加した場合、他の電子黒板20−Bとセッションを開始して、他の電子黒板20−Bと連携して動作する。
タグ装置610は、サーバ装置30と情報をネットワークを介して送受信可能である。また、タグ装置610は、クライアント装置26と情報を例えば非接触近接(NFC)を介して送受信可能である。
タグ装置610は、固有のタグIDが割り当てられている。タグ装置610は、固有のタグIDを用いて、サーバ装置30により管理されるグループに参加することができる。
例えば、クライアント装置26は、タグ装置610のグループへの参加要求をサーバ装置30に送信する。サーバ装置30は、タグ装置610のグループへの参加要求を、クライアント装置26から受信した場合、タグ招待要求をタグ装置610に送信する。タグ装置610は、サーバ装置30から受信したタグ招待要求が正当である場合、グループへの参加を承認する。サーバ装置30は、タグ装置610によりグループへの参加が承認された場合、そのタグ装置610をグループに参加させる。
また、それぞれの機器20は、タグ装置610と紐づけること(関連付けること)が可能である。サーバ装置30は、タグ装置610と紐づけられた機器20を示す紐づけ情報を記憶する。これにより、サーバ装置30は、タグ装置610と機器20との紐づけ関係を管理することができる。
また、サーバ装置30は、タグ装置610をグループに参加させた場合、そのタグ装置610に紐づけられた機器20もグループに参加させる。従って、機器20は、紐づけられたタグ装置610のグループへの参加に伴い、そのグループに自動的に参加することができる。利用者は、タグ装置610をグループに参加させる操作をすることにより、そのタグ装置610に紐づけられた全ての機器20もグループに参加させることができる。
図42は、第3実施形態に係るタグ装置610およびクライアント装置26の外観の一例を示す図である。
タグ装置610は、例えば、利用者が片手で持てる程度の大きさで、利用者により持ち運び可能である。タグ装置610は、クライアント装置26と例えば非接触近接通信を介して情報を送受信可能である。従って、利用者は、クライアント装置26に対して所定の操作をして、クライアント装置26をタグ装置610に所定距離より近づけた場合、クライアント装置26とタグ装置610との間で情報を送受信させることができる。
図43は、第3実施形態に係るタグ装置610のハードウェア構成の一例を示す図である。タグ装置610は、演算装置611と、記憶装置612と、近接通信I/F部613と、ネットワークI/F部614とを備える。
演算装置611は、CPU、ROMおよびRAM等を有し、プログラムを実行して情報処理およびタグ装置610の全体を制御する。記憶装置612は、例えばフラッシュメモリおよびハードディスク等であり、プログラムおよび各種のデータを記憶する。
近接通信I/F部613は、例えば非接触近接通信方式により外部の装置との間で情報通信をする。ネットワークI/F部614は、例えばインターネットプロトコル等の通信プロトコルに従って、ネットワークを介して他の装置と情報を送受信する。このように、タグ装置610は、一般的なコンピュータと同様の構成を有する情報処理装置である。
図44は、第3実施形態に係るクライアント装置26、タグ装置610、機器20およびサーバ装置30の機能構成を示す図である。
第3実施形態に係るクライアント装置26、機器20およびサーバ装置30は、第1実施形態または第2実施形態に示した機能構成に加えて、さらに、図44に示す機能構成を有する。
サーバ装置30は、紐づけ情報記憶部621と、紐づけ更新部622と、タグ参加処理部623と、機器参加処理部624と、タグ退出処理部625とをさらに有する。
紐づけ情報記憶部621は、タグ装置610と機器20との紐づけ関係を示す紐づけ情報を記憶する。例えば、紐づけ情報は、タグ装置610に割り当てられたタグIDと、そのタグ装置610に紐づけられた機器20の機器IDとを対応付けた情報である。
例えば、紐づけ情報は、下記の表1に示すようなテーブルである。
表1に示すテーブルは、それぞれの行に、固有の紐づけIDと、タグ装置610のタグIDと、そのタグ装置610に紐づけられた1つの機器20の機器IDとを含む。
上記の表1に示された関係は、下記の表2のように表される。
すなわち、タグIDが“0001”のタグ装置610には、機器IDが“1001”、“1002”および“1003”の機器20が紐づけられている。また、タグIDが“0002”のタグ装置610には、機器IDが“1011”および“1012”の機器20が紐づけられている。また、タグIDが“0003”のタグ装置610には、機器IDが“1021”および“1022”の機器20が紐づけられている。なお、1つの機器20が複数のタグ装置610に紐づけられていてもよい。
紐づけ更新部622は、紐づけ情報記憶部621に記憶された紐づけ情報を更新するための処理を実行する。紐づけ更新部622のより詳細な機能については図45でさらに説明する。
タグ参加処理部623は、タグ装置610をグループに参加させるための処理を実行する。タグ参加処理部623のより詳細な機能については図46でさらに説明する。
機器参加処理部624は、タグ装置610がグループに参加したことに伴い、タグ装置610に紐づいている機器20をグループに自動参加させるための処理を実行する。機器参加処理部624のより詳細な機能については図47でさらに説明する。
タグ退出処理部625は、タグ装置610をグループから退出させるための処理を実行する。タグ退出処理部625のより詳細な機能については図48でさらに説明する。
クライアント装置26は、紐づけ要求処理部631と、タグ招待処理部632と、タグ追い出し部633とをさらに有する。
紐づけ要求処理部631は、タグ装置610と機器20とを紐づけるための処理を実行する。紐づけ要求処理部631のより詳細な機能については図45でさらに説明する。
タグ招待処理部632は、タグ装置610をグループに参加させるための処理を実行する。タグ招待処理部632のより詳細な機能については図46でさらに説明する。
タグ追い出し部633は、タグ装置610をグループから退出させるための処理を実行する。タグ追い出し部633のより詳細な機能については図48でさらに説明する。
タグ装置610は、パスワード処理部641を有する。パスワード処理部641は、タグ装置610をグループに参加させる場合に、パスワードの出力処理およびパスワードの判定処理を実行する。パスワード処理部641のより詳細な機能については図46でさらに説明する。
機器20は、紐づけ確認処理部642と、招待確認部643をさらに有する。
紐づけ確認処理部642は、タグ装置610と機器20とを紐づけるための処理を実行する。紐づけ確認処理部642のより詳細な機能については図45でさらに説明する。
招待確認部643は、タグ装置610に紐づいている機器20をグループに自動参加させるための処理を実行する。招待確認部643のより詳細な機能については図47でさらに説明する。
図45は、第3実施形態に係るクライアント装置26、機器20およびサーバ装置30における、紐づけ情報の更新処理を実行する機能構成を示す図である。
紐づけ要求処理部631は、ログイン部661と、紐づけリスト受信部664と、紐づけリスト表示部665と、紐づけ要求生成部666と、紐づけ要求送信部667とを含む。紐づけ更新部622は、ログイン受付部662と、紐づけリスト送信部663と、紐づけ要求受信部668と、確認要求送信部669と、了承情報受信部673と、紐づけ情報更新部674とを含む。紐づけ確認処理部642は、確認要求受信部670と、了承操作受付部671と、了承情報送信部672とを含む。
ログイン部661は、クライアント装置26がウェブブラウザ等を介してサーバ装置30にアクセスした場合、サーバ装置30にログインするための情報を入力する画面を表示する。利用者は、例えば、タグ装置610の筐体等に記載されたタグIDおよびログインパスワードを認識して、クライアント装置26に入力する。ログイン部661は、利用者により入力されたタグIDおよびログインパスワードを含むログイン要求をサーバ装置30に送信する。
ログイン受付部662は、クライアント装置26からログイン要求を受信する。ログイン受付部662は、ログイン要求に含まれるタグIDおよびログインパスワードが正当である場合、クライアント装置26からのアクセスを許可する。
紐づけリスト送信部663は、紐づけリストをクライアント装置26に送信する。紐づけリストは、受け付けたタグIDのタグ装置610に紐づけられた機器20を識別する機器IDを含む。
紐づけリスト受信部664は、サーバ装置30から紐づけリストを受信する。紐づけリスト表示部665は、紐づけリストを受信した場合、受信した紐づけリストを表示する。
紐づけ要求生成部666は、新規に機器20を紐づけるための操作がされた場合、サーバ装置30に紐づけを要求するための情報を入力する画面を表示する。利用者は、例えば、紐づけ対象の機器20の筐体等に記載された機器ID等を認識して、クライアント装置26に入力する。利用者により機器ID等が入力された場合、紐づけ要求生成部666は、紐づけ対象の機器20を識別する機器IDを含む紐づけ要求を生成する。
紐づけ要求送信部667は、紐づけ要求生成部666により生成された紐づけ要求をサーバ装置30に送信する。これにより、紐づけ要求送信部667は、利用者により指定された機器20をタグ装置610に紐づけることを要求する紐づけ要求をサーバ装置30に送信することができる。
紐づけ要求受信部668は、クライアント装置26から紐づけ要求を受信する。確認要求送信部669は、紐づけ要求を受信した場合、紐づけ要求により指定された機器20に、確認要求を送信する。すなわち、確認要求送信部669は、紐づけ要求に含まれる機器IDの機器20に、確認要求を送信する。確認要求には、ログイン時に入力されたタグID(紐づけ対象のタグ装置610を識別するタグID)が含まれる。
確認要求受信部670は、サーバ装置30から確認要求を受信する。了承操作受付部671は、サーバ装置30から確認要求を受信した場合、確認要求に含まれるタグIDのタグ装置610と紐づけをするか確認するための確認画面を利用者に表示する。そして、了承操作受付部671は、利用者からの了承操作を受け付ける。了承情報送信部672は、利用者により了承操作がされた場合、了承情報をサーバ装置30に送信する。
了承情報受信部673は、機器20から了承情報を受信する。紐づけ情報更新部674は、機器20から了承情報を受信した場合、紐づけ要求により指定された機器20をタグ装置610に紐づけるように、紐づけ情報記憶部621に記憶された紐づけ情報を更新する。
以上のように情報処理システム600は、機器20をタグ装置610に紐づけることができる。なお、情報処理システム600は、紐づけリストに含まれる機器IDの機器20とタグ装置610との紐づけ関係を解消させる処理を実行してもよい。
図46は、第3実施形態に係るクライアント装置26、タグ装置610およびサーバ装置30における、タグ装置610をグループに参加させる処理を実行する機能構成を示す図である。
タグ招待処理部632は、タグ参加操作受付部691と、パスワード取得要求送信部692と、パスワード取得部695と、タグ招待要求送信部696とを含む。パスワード処理部641は、パスワード生成部693と、パスワード送信部694と、タグ招待通知受信部699と、パスワード判定部700と、タグ承認情報送信部701とを含む。タグ参加処理部623は、タグ招待要求受信部697と、タグ招待通知送信部698と、タグ承認情報受信部702と、タグ追加部703と、タグ参加メッセージ生成部704とを含む。
タグ参加操作受付部691は、タグ装置610をグループのメンバーとして参加させる操作を受け付ける。パスワード取得要求送信部692は、グループのメンバーとして参加させるタグ装置610に対して、パスワード取得要求を送信する。パスワード取得要求送信部692は、非接触近接通信によりパスワード取得要求をタグ装置610に送信する。
パスワード生成部693は、クライアント装置26からパスワード取得要求を受信した場合、パスワードを生成する。本実施形態においては、パスワード生成部693は、生成する毎に値が異なるワンタイムパスワードを生成する。パスワード送信部694は、タグIDおよび生成したパスワードを、パスワード取得要求の送信元のクライアント装置26に送信する。
パスワード取得部695は、タグ装置610から、タグIDおよびパスワードを取得する。タグ招待要求送信部696は、タグ装置610からタグIDおよびパスワードを取得した場合、タグ招待要求をサーバ装置30に送信する。タグ招待要求には、招待先のグループを識別するグループID、タグ装置610から取得したタグID、および、タグ装置610から取得したパスワードが含まれる。
タグ招待要求受信部697は、クライアント装置26からタグ招待要求を受信する。タグ招待通知送信部698は、タグ招待要求を受信した場合、タグ招待要求に含まれるタグIDにより識別されるタグ装置610に、グループへの参加を招待するタグ招待通知を送信する。タグ招待通知には、タグ招待要求に含まれていたパスワードが含まれる。
タグ招待通知受信部699は、サーバ装置30からタグ招待通知を受信する。パスワード判定部700は、パスワード生成部693が直前に生成したパスワードを含むタグ招待通知を、サーバ装置30から受信したか否かを判定する。具体的には、パスワード判定部700は、タグ招待通知に含まれるパスワードと、パスワード生成部693が直前に生成したパスワードとが一致するか否かを判断する。タグ承認情報送信部701は、タグ招待通知に含まれるパスワードと、パスワード生成部693が直前に生成したパスワードとが一致した場合、タグ承認情報をサーバ装置30に送信する。
タグ承認情報受信部702は、タグ装置610からタグ承認情報を受信する。タグ追加部703は、タグ承認情報を受信した場合、タグ装置610を、グループに参加させる。具体的には、タグ追加部703は、タグ承認情報を受信した場合、メンバー情報記憶部71に記憶された、タグ招待要求に含まれていたグループIDのグループのメンバー一覧にアクセスする。そして、タグ追加部703は、タグ招待要求に含まれていたグループIDのグループのメンバー一覧に、タグ招待要求に含まれていたタグIDを、新たなメンバーとして追加する。これにより、タグ装置610は、タグ招待要求に含まれるグループIDのグループに参加した状態となる。
タグ参加メッセージ生成部704は、タグ装置610がグループに参加した場合、タグ装置610がグループに参加したことを示す参加メッセージを生成して、グループのメンバー全員のクライアント装置26に送信する。
図47は、第3実施形態に係る機器20およびサーバ装置30における、タグ装置610に紐づいた機器20をグループに参加させる処理を実行する機能構成を示す図である。
機器参加処理部624は、紐づけ機器特定部731と、メンバー招待通知送信部732と、メンバー承認情報受信部736と、タグメンバー追加部737と、タグメンバー参加メッセージ生成部738と、起動通知受信部740と、タグ特定部741とを含む。招待確認部643は、メンバー招待通知受信部733と、メンバー承認情報送信部735と、起動通知送信部739とを含む。
紐づけ機器特定部731は、タグ装置610がグループに参加した場合、紐づけ情報記憶部621に記憶されている紐づけ情報に基づきタグ装置610に紐づけられた機器20を特定する。メンバー招待通知送信部732は、特定した機器20にメンバー招待通知を送信する。すなわち、メンバー招待通知送信部732は、グループに参加したタグ装置610に紐づけられた機器20にメンバー招待通知を送信する。
メンバー招待通知受信部733は、サーバ装置30からメンバー招待通知を受信する。メンバー承認情報送信部735は、サーバ装置30からメンバー招待通知を受信した場合、メンバー承認情報をサーバ装置30に送信する。
メンバー承認情報受信部736は、機器20からメンバー承認情報を受信する。タグメンバー追加部737は、メンバー承認情報を受信した場合、メンバー承認情報の送信元の機器20(特定した機器20)を、グループに参加させる。具体的には、タグメンバー追加部737は、メンバー承認情報を受信した場合、メンバー情報記憶部71に記憶された、タグ装置610が参加しているグループのメンバー一覧にアクセスする。そして、タグメンバー追加部737は、タグ装置610が参加しているグループのメンバー一覧に、メンバー承認情報の送信元の機器20(特定した機器20)の機器IDを、新たなメンバーとして追加する。これにより、機器20は、タグ装置610が参加しているグループに参加した状態となる。
タグメンバー参加メッセージ生成部738は、機器20がグループに参加した場合、機器20がグループに参加したことを示す参加メッセージを生成して、グループのメンバー全員のクライアント装置26に送信する。
起動通知送信部739は、機器20が電源が投入されて起動した場合、起動したことを示す起動通知をサーバ装置30に送信する。起動通知受信部740は、機器20から起動通知を受信する。タグ特定部741は、機器20から起動通知を受信した場合、紐づけ情報記憶部621に記憶されている紐づけ情報を参照して、起動通知の送信元の機器20が紐づいているタグ装置610を特定する。さらに、タグ特定部741は、機器20が紐づいているタグ装置610がグループに参加しているか否かを判断する。タグ特定部741は、機器20が紐づいているタグ装置610がグループに参加している場合には、そのグループに機器20を参加させるための参加要求をタグメンバー追加部737に与える。
タグメンバー追加部737は、タグ特定部741から参加要求を受け取った場合、起動通知の送信元の機器20を、その機器20が紐づいているタグ装置610が参加しているグループに参加させる。
図48は、第3実施形態に係るクライアント装置26、機器20およびサーバ装置30における、タグ装置610をグループから退出させる処理を実行する機能構成を示す図である。
タグ退出処理部625は、タグ追い出し要求受信部761と、参加機器特定部762と、参加機器削除部763と、メンバー退出通知送信部764と、タグ削除部765と、タグ退出メッセージ生成部766とを含む。
クライアント装置26のタグ追い出し部633は、グループに参加しているタグ装置610をグループから退出させるための追い出し操作を受け付ける。そして、タグ追い出し部633は、利用者が追い出し操作をした場合、タグ装置610をグループから退出させるタグ追い出し要求をサーバ装置30に送信する。タグ追い出し要求には、タグ装置610のタグIDが含まれる。
タグ追い出し要求受信部761は、クライアント装置26からタグ追い出し要求を受信する。参加機器特定部762は、タグ追い出し要求を受信した場合、タグ装置610に紐づいている機器20を抽出する。さらに、参加機器特定部762は、タグ装置610に紐づいている機器20のうち、グループに参加している機器20を特定する。
参加機器削除部763は、クライアント装置26からタグ追い出し要求を受信した場合、参加機器特定部762が特定した機器20を、グループから削除する。具体的には、参加機器削除部763は、タグ追い出し要求を受信した場合、メンバー情報記憶部71に記憶された、削除対象のタグ装置610が参加しているグループのメンバー一覧にアクセスする。そして、参加機器削除部763は、削除対象のタグ装置610が参加しているグループのメンバー一覧から、特定した機器20の機器IDを削除する。これにより、参加機器特定部762が特定した機器20は、グループから退出した状態となる。
メンバー退出通知送信部764は、グループから退出した全ての機器20に、その機器20がグループから退出したことを示す退出通知を送信する。機器20は、退出通知を受信した場合、セッションを終了する。これにより、機器20は、テレビ会議または連携動作を終了することができる。
タグ削除部765は、クライアント装置26からタグ追い出し要求を受信した場合、タグ追い出し要求に含まれるタグIDのタグ装置610を、グループから削除する。具体的には、タグ削除部765は、タグ追い出し要求を受信した場合、メンバー情報記憶部71に記憶された、削除対象のタグ装置610が参加しているグループのメンバー一覧にアクセスする。そして、タグ削除部765は、グループのメンバー一覧から、タグ装置610のタグIDを削除する。これにより、タグ装置610は、グループから退出した状態となる。
タグ退出メッセージ生成部766は、タグ装置610がグループから退出した場合、タグ装置610がグループから退出したことを示す退出メッセージを生成して、グループのメンバー全員のクライアント装置26に送信する。
図49は、紐づけ情報の更新処理のシーケンスを示す図である。図50は、ログイン画面770の一例を示す図である。図51は、紐づけリスト画面772の一例を示す図である。図52は、情報入力画面777の一例を示す図である。図53は、確認画面779の一例を示す図である。
情報処理システム600は、紐づけ情報を更新する場合、図49のシーケンスで処理を実行する。
まず、利用者は、紐づけ対象となるタグ装置610のタグIDおよびログインパスワードを認識する(S311)。タグIDおよびログインパスワードは、例えば、タグ装置610の筐体等に記載されている。続いて、利用者は、クライアント装置26を操作してサーバ装置30にアクセスし、例えば、図50に示すようなログイン画面770を表示させる。利用者は、紐づけ対象となるタグ装置610のタグIDおよびログインパスワードをログイン画面770に入力する(S312)。
続いて、クライアント装置26は、例えば、図50のログインボタン771が利用者により押されたことに応じて、入力されたタグIDおよびログインパスワードを含むログイン要求をサーバ装置30に送信する(S313)。
続いて、サーバ装置30は、ログイン要求を受信する。サーバ装置30は、ログイン要求を受信した場合、タグIDおよびログインパスワードが正当であるか否かを判断する。サーバ装置30は、ログイン要求に含まれるタグIDおよびログインパスワードが正当である場合、クライアント装置26からのアクセスを許可する。そして、サーバ装置30は、アクセスを許可すると、紐づけリストをクライアント装置26に送信する(S314)。
続いて、クライアント装置26は、サーバ装置30から紐づけリストを受信する。クライアント装置26は、紐づけリストを受信した場合、受信した紐づけリストを表示する(S315)。例えば、クライアント装置26は、図51に示すような紐づけリスト画面772を表示する。紐づけリスト画面772は、リスト773を含む。リスト773は、受け付けたタグIDのタグ装置610に紐づけられた機器20を識別する機器IDおよび機器20の名称を含む。また、紐づけリスト画面772は、リスト773に含まれる機器IDおよび名称等を、編集および削除するためのボタンも含む。
続いて、利用者は、紐づけ対象の機器20の機器ID等を認識する(S316)。機器IDは、例えば、機器20の筐体等に記載されている。続いて、利用者は、クライアント装置26を操作してサーバ装置30にアクセスし、新規に機器20を紐づけるための画面を表示させる。例えば、利用者は、図51に示される新規紐づけボタン774を押す。新規紐づけボタン774が押された場合、クライアント装置26は、図52に示すような情報入力画面777を表示する。利用者は、紐づけ対象となる機器20の機器IDおよび名称を情報入力画面777に入力する(S317)。
続いて、クライアント装置26は、例えば、図52の紐づけ要求の送信ボタン778が利用者により押されたことに応じて、入力された機器IDおよび名称等を含む紐づけ要求をサーバ装置30に送信する(S318)。
続いて、サーバ装置30は、クライアント装置26から紐づけ要求を受信する。サーバ装置30は、紐づけ要求を受信した場合、紐づけ要求により指定された機器20に、確認要求を送信する(S319)。すなわち、確認要求送信部669は、紐づけ要求に含まれる機器IDの機器20に、確認要求を送信する。確認要求には、ログイン時に入力されたタグID(紐づけ対象のタグ装置610のタグID)が含まれる。
続いて、機器20は、サーバ装置30から確認要求を受信する。機器20は、サーバ装置30から確認要求を受信した場合、確認要求に含まれるタグIDのタグ装置610と紐づけをするか確認するための確認画面を利用者に表示する(S320)。例えば、機器20は、図53に示すような確認画面779を表示する。
続いて、機器20は、利用者からの了承操作を受け付ける(S321)。機器20は、利用者により了承操作がされた場合、了承情報をサーバ装置30に送信する(S322)。
続いて、サーバ装置30は、機器20から了承情報を受信する。サーバ装置30は、機器20から了承情報を受信した場合、紐づけ要求により指定された機器20をタグ装置610に紐づけるように、紐づけ情報記憶部621に記憶された紐づけ情報を更新する(S323)。このような処理により、情報処理システム600は、新規な機器20をタグ装置610に紐づけることができる。
図54は、タグ装置610をグループに参加させる処理のシーケンスを示す図である。図55は、タグ装置610がグループに参加した場合における、参加機器一覧画面の一例を示す図である。
情報処理システム600は、タグ装置610をグループに参加させる場合、図54のシーケンスで処理を実行する。
まず、利用者は、クライアント装置26を起動する(S351)。例えば、利用者は、クライアント装置26上で所定のプログラムを実行させる。クライアント装置26は、起動すると、グループ選択画面を表示する(S352)。グループ選択画面は、利用者がメンバーとして属するグループを示したグループ一覧を含む。
続いて、利用者は、グループ選択画面を操作して、何れか1つのグループを選択する(S353)。グループが選択されると、クライアント装置26は、選択されたグループを識別するグループIDを保持する(S354)。続いて、クライアント装置26は、選択されたグループのメッセージ画面を表示する(S355)。
ここで、メッセージ画面には、タグ装置610をグループに参加させる機能を実行させるためのボタンが含まれる。続いて、利用者は、メッセージ画面を操作して、タグ装置610をグループに参加させる機能を実行させるボタンを押す(S356)。クライアント装置26は、タグ装置610をグループに参加させる機能を実行させるボタンが押された場合、非接触近接通信により、タグ装置610にパスワード取得要求を送信する(S357)。
タグ装置610は、クライアント装置26からパスワード取得要求を受信した場合、パスワードを生成する(S358)。ここでは、タグ装置610は、ワンタイムパスワードを生成する。続いて、タグ装置610は、タグIDおよび生成したパスワードを、パスワード取得要求の送信元のクライアント装置26に送信する(S359)。
続いて、クライアント装置26は、タグIDおよびパスワードを受信する。続いて、クライアント装置26は、タグ招待要求をサーバ装置30に送信する(S360)。タグ招待要求には、招待先のグループを識別するグループID、タグ装置610から取得したタグID、および、タグ装置610から取得したパスワードが含まれる。
続いて、サーバ装置30は、クライアント装置26からタグ招待要求を受信する。続いて、サーバ装置30は、タグ招待要求に含まれるタグIDにより識別されるタグ装置610に、グループへの参加を招待するタグ招待通知を送信する(S361)。タグ招待通知には、タグ招待要求に含まれていたパスワードが含まれる。
続いて、タグ装置610は、サーバ装置30からタグ招待通知を受信する。続いて、タグ装置610は、タグ招待通知に含まれるパスワードと、直前に生成したパスワードとが一致するか否かを判定する(S362)。タグ装置610は、タグ招待通知に含まれるパスワードと、直前に生成したパスワードとが一致した場合、タグ承認情報をサーバ装置30に送信する(S363)。
続いて、サーバ装置30は、タグ装置610からタグ承認情報を受信する。続いて、サーバ装置30は、タグ招待要求に含まれていたグループIDのグループのメンバー一覧に、タグ招待要求に含まれていたタグIDを、新たなメンバーとして追加する(S364)。これにより、タグ装置610は、タグ招待要求に含まれるグループIDのグループに参加した状態となる。
続いて、サーバ装置30は、タグ装置610がグループに参加したことを示す参加メッセージを生成して、グループのメンバー全員のクライアント装置26に送信する(S365)。このような処理により、情報処理システム600は、タグ装置610をグループに参加させることができる。
また、S365の処理が終了した後に、利用者が、クライアント装置26に対して、参加機器一覧画面を表示させる操作をしたとする。この場合、クライアント装置26は、例えば、図55に示すような参加機器一覧画面を表示する。図55に示す参加機器一覧画面は、タグ装置610がグループに参加しているが、タグ装置610に紐づけられた機器20(例えば電子黒板A、電子黒板B、会議端末装置)はまだグループに参加していない状態を示している。
図56は、タグ装置610に紐づいた機器20をグループに参加させる処理のシーケンスを示す図である。図57は、タグ装置610に紐づいた機器20がグループに参加した場合における、参加機器一覧画面の一例を示す図である。
情報処理システム600は、タグ装置610に紐づいた機器20をグループに参加させる場合、図56のシーケンスで処理を実行する。
タグ装置610がグループに参加した場合、まず、サーバ装置30は、紐づけ情報に基づき、グループに参加したタグ装置610に紐づけられた全ての機器20を特定する(S381)。続いて、サーバ装置30は、特定した機器20にメンバー招待通知を送信する(S382)。
続いて、機器20は、サーバ装置30からメンバー招待通知を受信する。機器20は、メンバー招待通知を受信した場合、メンバー承認情報をサーバ装置30に送信する(S383)。なお、機器20は、メンバー招待通知を受信した場合、確認画面等を利用者に表示せず、自動的にメンバー承認情報をサーバ装置30に送信する。機器20は、タグ装置610に紐づけられ、且つ、タグ装置610もパスワードによる認証した後にグループに参加しているので、サーバ装置30との間で信頼関係が構築済みであるためである。さらに、タグ装置610がグループに参加している時点において、利用者がタグ装置610の近傍に存在することも保障されている。従って、機器20は、グループに参加することを利用者が承認しているとみなして、自動的にメンバー承認情報をサーバ装置30に送信することができる。
続いて、サーバ装置30は、機器20からメンバー承認情報を受信する。続いて、サーバ装置30は、タグ装置610が参加しているグループのメンバー一覧に、メンバー承認情報の送信元の機器20(特定した機器20)の機器IDを、新たなメンバーとして追加する(S384)。これにより、機器20は、タグ装置610が参加しているグループに参加した状態となる。
続いて、サーバ装置30は、機器20がグループに参加したことを示す参加メッセージを生成して、グループのメンバー全員のクライアント装置26に送信する(S385)。このような処理により、情報処理システム600は、タグ装置610に紐づけられた機器20を、グループに参加させることができる。なお、情報処理システム600は、タグ装置610に紐づいた機器20が複数ある場合、複数の機器20のそれぞれについて、S382からS385の処理を実行する。
また、S385の処理が終了した後に、利用者が、クライアント装置26に対して、参加機器一覧画面を表示させる操作をしたとする。この場合、クライアント装置26は、例えば、図57に示すような参加機器一覧画面を表示する。図57に示す参加機器一覧画面は、タグ装置610がグループに参加しており、且つ、タグ装置610に紐づけられた機器20のうち、参加操作をした機器20(例えば電子黒板Aおよび会議端末装置)がグループに参加している状態であることを示す。
図58は、機器20が起動した場合の処理のシーケンスを示す図である。情報処理システム600は、機器20が起動した場合、図58のシーケンスで処理を実行する。
まず、利用者は、機器20を起動させる操作をする(S411)。例えば、利用者は、機器20に電源を投入する。続いて、起動を開始した機器20は、起動したことを示す起動通知をサーバ装置30に送信する(S412)。
続いて、サーバ装置30は、機器20から起動通知を受信する。続いて、サーバ装置30は、紐づけ情報を参照して、起動通知の送信元の機器20が紐づいているタグ装置610を特定する(S413)。起動通知の送信元の機器20が何れかのタグ装置610に紐づいている場合、さらに、サーバ装置30は、機器20が紐づいているタグ装置610が参加しているグループを特定する(S414)。起動通知の送信元の機器20に紐づいているタグ装置610が、何れかのグループに参加している場合、サーバ装置30は、起動通知の送信元の機器20に、タグ装置610が参加しているグループへの参加を招待するメンバー招待通知を送信する(S415)。
続いて、機器20は、サーバ装置30からメンバー招待通知を受信する。機器20は、メンバー招待通知を受信した場合、メンバー承認情報をサーバ装置30に送信する(S416)。
続いて、サーバ装置30は、機器20からメンバー承認情報を受信する。続いて、サーバ装置30は、タグ装置610が参加しているグループのメンバー一覧に、メンバー承認情報の送信元の機器20(特定した機器20)の機器IDを、新たなメンバーとして追加する(S417)。これにより、機器20は、タグ装置610が参加しているグループに参加した状態となる。続いて、サーバ装置30は、機器20がグループに参加したことを示す参加メッセージを生成して、グループのメンバー全員のクライアント装置26に送信する(S418)。このような処理により、情報処理システム600は、タグ装置610がグループに参加した後に、タグ装置610に紐づけられた機器20が起動した場合、その機器20をグループに参加させることができる。
図59は、タグ装置610をグループから退出させる処理のシーケンスを示す図である。情報処理システム600は、タグ装置610をグループから退出させる場合、図59のシーケンスで処理を実行する。
まず、クライアント装置26は、グループに参加している機器20の一覧を示す画面を表示する(S431)。続いて、利用者は、参加機器一覧画面の中からタグ装置610を選択し、グループから退出させる操作をする(S432)。続いて、クライアント装置26は、タグ装置610をグループから退出させるタグ追い出し要求をサーバ装置30に送信する(S433)。タグ追い出し要求には、タグ装置610のタグIDが含まれる。
続いて、サーバ装置30は、クライアント装置26からタグ追い出し要求を受信する。続いて、サーバ装置30は、タグ追い出し要求に含まれるタグIDのタグ装置610(削除対象のタグ装置610)に紐づいている機器20を抽出する(S434)。さらに、サーバ装置30は、削除対象のタグ装置610に紐づいている機器20のうち、グループに参加している機器20を特定する(S435)。
続いて、サーバ装置30は、削除対象のタグ装置610が参加しているグループのメンバー一覧から、特定した機器20の機器IDを削除する(S436)。これにより、削除対象のタグ装置610に紐づいている機器20は、グループから退出した状態となる。
続いて、サーバ装置30は、グループから退出した全ての機器20に、グループから退出したことを示す退出通知を送信する(S437−1、S437−2)。機器20は、退出通知を受信した場合、セッションを終了する。これにより、機器20は、テレビ会議または連携動作を終了することができる。
続いて、サーバ装置30は、削除対象のタグ装置610が参加しているグループのメンバー一覧から、削除対象のタグ装置610のタグIDを削除する(S438)。これにより、タグ装置610は、グループから退出した状態となる。続いて、サーバ装置30は、タグ装置610がグループから退出した場合、タグ装置610に、グループから退出したことを示す退出通知を送信する(S439)。続いて、サーバ装置30は、タグ装置610がグループから退出したことを示す退出メッセージを生成して、グループのメンバー全員のクライアント装置26に送信する(S440)。このような処理により、情報処理システム600は、タグ装置610、および、タグ装置610に紐づけられた機器20を、グループから退出させることができる。
以上のように、本実施形態に係る情報処理システム600は、タグ装置610を用いて、タグ装置610に紐づいている機器20をグループに参加させることができる。これにより、本実施形態に係る情報処理システム600によれば、複数の機器20をまとめてグループに参加させることができる。
(第4実施形態)
第4実施形態に係る情報処理システム800を説明する。第4実施形態に係る情報処理システム800は、第3実施形態に係る情報処理システム600と略同一の機能および構成を有する。従って、第4実施形態に係る情報処理システム800の説明については、第3実施形態に係る情報処理システム600と略同一の機能および構成を有する装置およびユニットに同一の符号を付け、共通の内容については詳細な説明を省略する。
図60は、第4実施形態に係る情報処理システム800を示す図である。第4実施形態に係る情報処理システム800は、仮想タグ装置810をさらに備える。仮想タグ装置810は、ネットワークに設けられた情報処理装置である。仮想タグ装置810は、例えば一般的なコンピュータ等により実現される。
仮想タグ装置810は、何れかのタグ装置610と対応付けられている。仮想タグ装置810は、タグ装置610に割り当てられたタグIDによりサーバ装置30からアクセスが可能である。
タグ装置610は、第1パスワードを生成する。タグ装置610は、例えば、一定時間毎に(例えば1分毎に)変更される第1パスワードを生成する。仮想タグ装置810は、第2パスワードを生成する。仮想タグ装置810は、タグ装置610が生成する第1パスワードと同一の第2パスワードを生成する。すなわち、仮想タグ装置810およびタグ装置610は、同一のパスワードを同期して生成する。
なお、第4実施形態において、タグ装置610は、サーバ装置30とネットワークを介して情報を送受信する機能を有さない。すなわち、タグ装置610は、クライアント装置26と情報を非接触近接等を介して送受信可能であるが、サーバ装置30とは情報を送受信することはできない。
図61は、第4実施形態に係るタグ装置610のハードウェア構成の一例を示す図である。本実施形態に係るタグ装置610は、演算装置611と、記憶装置612と、近接通信I/F部613と、時刻発生部811とを備える。
時刻発生部811は、絶対時刻を発生する。演算装置611は、時刻発生部811から発生された絶対時刻に基づき、第1パスワードを生成する。これにより、タグ装置610は、仮想タグ装置810と同期して同一のパスワードを生成することができる。
図62は、第4実施形態に係るクライアント装置26、タグ装置610、仮想タグ装置810およびサーバ装置30における、タグ装置610をグループに参加させる処理を実行する機能構成を示す図である。
第4実施形態に係るタグ装置610のパスワード処理部641は、第1パスワード生成部831と、パスワード送信部694とを含む。仮想タグ装置810は、第2パスワード生成部832と、タグ招待通知受信部699と、パスワード判定部700と、タグ承認情報送信部701とを含む。
第1パスワード生成部831は、仮想タグ装置810が生成する第2パスワードと同一であって、第2パスワードと同一時刻に値が変更される第1パスワードを生成する。パスワード送信部694は、クライアント装置26からパスワード取得要求を受信した場合、タグIDおよび生成した第1パスワードを、パスワード取得要求の送信元のクライアント装置26に送信する。
パスワード取得部695は、タグ装置610から、タグIDおよび第1パスワードを取得する。タグ招待要求送信部696は、タグ装置610からタグIDおよび第1パスワードを取得した場合、タグ招待要求をサーバ装置30に送信する。タグ招待要求には、招待先のグループを識別するグループID、タグ装置610から取得したタグID、および、タグ装置610から取得した第1パスワードが含まれる。
タグ招待要求受信部697は、クライアント装置26からタグ招待要求を受信する。タグ招待通知送信部698は、タグ招待要求を受信した場合、タグ招待要求に含まれるタグIDにより識別される仮想タグ装置810に、グループへの参加を招待するタグ招待通知を送信する。タグ招待通知には、タグ招待要求に含まれていた第1パスワードが含まれる。
タグ招待通知受信部699は、サーバ装置30からタグ招待通知を受信する。第2パスワード生成部832は、タグ装置610の第1パスワード生成部831により生成される第1パスワードと同一であって、同一の時刻に値が変更される第2パスワードを生成する。
パスワード判定部700は、第2パスワードと同一の第1パスワードを含むタグ招待通知をサーバ装置30から受信したか否かを判定する。具体的には、パスワード判定部700は、タグ招待通知に含まれる第1パスワードと、第2パスワード生成部832が直前に生成した第2パスワードとが一致するか否かを判断する。タグ承認情報送信部701は、タグ招待通知に含まれる第1パスワードと、第2パスワード生成部832が直前に生成した第2パスワードとが一致した場合、タグ承認情報をサーバ装置30に送信する。
タグ承認情報受信部702は、仮想タグ装置810からタグ承認情報を受信する。タグ追加部703は、タグ承認情報を受信した場合、タグ装置610を、グループに参加させる。具体的には、タグ追加部703は、タグ承認情報を受信した場合、メンバー情報記憶部71に記憶された、タグ招待要求に含まれるグループIDのグループのメンバー一覧にアクセスする。そして、タグ追加部703は、タグ招待要求に含まれるグループIDのグループのメンバー一覧に、タグ招待要求に含まれているタグIDを、新たなメンバーとして追加する。これにより、タグ装置610は、タグ招待要求に含まれるグループIDのグループに参加した状態となる。
タグ参加メッセージ生成部704は、タグ装置610がグループに参加した場合、タグ装置610がグループに参加したことを示す参加メッセージを生成して、グループのメンバー全員のクライアント装置26に送信する。
図63は、第4実施形態における、タグ装置610をグループに参加させる処理のシーケンスを示す図である。第4実施形態において、情報処理システム800は、タグ装置610をグループに参加させる場合、図63のシーケンスで処理を実行する。
まず、タグ装置610は、定期的に第1パスワードを生成する(S451、S452)。また、仮想タグ装置810は、タグ装置610と同一のタイミングにおいて、第1パスワードと同一の値の第2パスワードを生成する(S451、S452)。
続いて、利用者は、クライアント装置26を起動する(S453)。クライアント装置26は、起動すると、グループ選択画面を表示する(S454)。続いて、利用者は、グループ選択画面を操作して、何れか1つのグループを選択する(S455)。グループが選択されると、クライアント装置26は、選択されたグループを識別するグループIDを保持する(S456)。続いて、クライアント装置26は、選択されたグループのメッセージ画面を表示する(S457)。
続いて、利用者は、メッセージ画面を操作して、タグ装置610をグループに参加させる機能を実行させるボタンを押す(S458)。続いて、利用者は、クライアント装置26を、タグ装置610に近づける。すると、クライアント装置26は、非接触近接通信により、タグ装置610にパスワード取得要求を送信する(S459)。
タグ装置610は、クライアント装置26からパスワード取得要求を受信した場合、タグID、および、直前に生成した第1パスワードを、パスワード取得要求の送信元のクライアント装置26に送信する(S460)。
続いて、クライアント装置26は、タグIDおよび第1パスワードを受信する。続いて、クライアント装置26は、タグ招待要求をサーバ装置30に送信する(S461)。タグ招待要求には、招待先のグループを識別するグループID、タグ装置610から取得したタグID、および、タグ装置610から取得した第1パスワードが含まれる。
続いて、サーバ装置30は、クライアント装置26からタグ招待要求を受信する。続いて、サーバ装置30は、タグ招待要求に含まれるタグIDにより識別される仮想タグ装置810に、グループへの参加を招待するタグ招待通知を送信する(S462)。タグ招待通知には、タグ招待要求に含まれていた第1パスワードが含まれる。
続いて、仮想タグ装置810は、サーバ装置30からタグ招待通知を受信する。続いて、仮想タグ装置810は、タグ招待通知に含まれる第1パスワードと、自身が直前に生成した第2パスワードとが一致するか否かを判定する(S463)。仮想タグ装置810は、タグ招待通知に含まれる第1パスワードと、直前に生成した第2パスワードとが一致した場合、タグ承認情報をサーバ装置30に送信する(S464)。
続いて、サーバ装置30は、仮想タグ装置810からタグ承認情報を受信する。続いて、サーバ装置30は、招待要求に含まれるグループIDのグループのメンバー一覧に、招待要求に含まれているタグIDを、新たなメンバーとして追加する(S465)。これにより、タグ装置610は、タグ招待要求に含まれるグループIDのグループに参加した状態となる。続いて、サーバ装置30は、タグ装置610がグループに参加したことを示す参加メッセージを生成して、グループのメンバー全員のクライアント装置26に送信する(S466)。
以上のように、本実施形態に係る情報処理システム800は、タグ装置610を用いて、タグ装置610に紐づいている機器20をグループに参加させることができる。これにより、情報処理システム800によれば、複数の機器20をまとめてグループに参加させることができる。さらに、本実施形態の情報処理システム800は、サーバ装置30との情報の送受信を仮想タグ装置810が行う。これにより、本実施形態の情報処理システム800によれば、タグ装置610がネットワークを介した通信機能を有さなくてよいので、構成を簡易にすることができる。
(第5実施形態)
第5実施形態に係る情報処理システム900を説明する。第5実施形態に係る情報処理システム900の説明において、第3実施形態に係る情報処理システム600および第4実施形態に係る情報処理システム800と略同一の機能および構成を有する装置およびユニットに同一の符号を付け、共通の内容については詳細な説明を省略する。
図64は、第5実施形態に係る情報処理システム900を示す図である。本実施形態に係る情報処理システム900は、複数のクライアント装置26(26−A、26−B、26−C)と、タグ装置610と、サーバ装置30とを備える。なお、図中には、3つのクライアント装置26を示しているが、情報処理システム900は、クライアント装置26を何個備えてもよい。また、情報処理システム900は、第4実施形態に係るタグ装置610と、仮想タグ装置810とを備える構成であってもよい。
複数のクライアント装置26のそれぞれは、異なる利用者により保有されている。複数のクライアント装置26は、保有している利用者のアカウントにより同一のグループに参加している。
図65は、第5実施形態に係る情報処理システム900における出席処理のシーケンスを示す図である。図66は、出席確認画面の一例を示す図である。
本実施形態に係る情報処理システム900は、複数の利用者のそれぞれが、自身が保有しているクライアント装置26を用いて、タグ装置610をグループに参加させる処理を行う。サーバ装置30は、タグ装置610をグループに参加させる処理がされた場合、その処理をしたクライアント装置26を保有する利用者が出席したことを示す出席メッセージを送信する。
例えば、情報処理システム900は、図65のシーケンスで処理を実行する。
まず、第1の利用者(例えば鈴木さん)が、第1のクライアント装置26−Aを用いてタグ装置610をグループに参加させる処理をする。すると、情報処理システム900は、図54に示したS356〜S363の処理を実行する。続いて、サーバ装置30は、タグ装置610をグループに追加する処理を実行する(S481)。続いて、サーバ装置30は、第1の利用者が出席したことを示す出席メッセージを生成して、グループのメンバー全員のクライアント装置26に送信する(S482−1、S482−2、S482−3)。
続いて、第2の利用者(例えば田中さん)が、第2のクライアント装置26−Bを用いてタグ装置610をグループに参加させる処理をする。すると、情報処理システム900は、図54に示したS356〜S363の処理を実行する。この場合、既にグループにタグ装置610は参加済みである。従って、サーバ装置30は、タグ装置610をグループに追加する処理をスキップする(S483)。続いて、サーバ装置30は、第2の利用者が出席したことを示す出席メッセージを生成して、グループのメンバー全員のクライアント装置26に送信する(S484−1、S484−2、S484−3)。
続いて、第3の利用者(例えば佐藤さん)が、第3のクライアント装置26−Cを用いてタグ装置610をグループに参加させる処理をする。すると、情報処理システム900は、図54に示したS356〜S363の処理を実行する。この場合、既にグループにタグ装置610は参加済みである。従って、サーバ装置30は、タグ装置610をグループに追加する処理をスキップする(S485)。続いて、サーバ装置30は、第3の利用者が出席したことを示す出席メッセージを生成して、グループのメンバー全員のクライアント装置26に送信する(S486−1、S486−2、S486−3)。
以上の処理を実行することにより、それぞれのクライアント装置26には、図66に示すような出席確認画面が表示される。すなわち、クライアント装置26は、第1の利用者(例えば鈴木さん)、第2の利用者(例えば田中さん)および第3の利用者(例えば佐藤さん)が順番に会議に参加したことを示す出席メッセージを出席確認画面に表示する。
以上のように、本実施形態に係る情報処理システム900は、利用者によりタグ装置610の参加処理をさせることにより、利用者の出席情報を提供することができる。
以上、本発明の複数の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能である。