JP2016189534A - プログラム及びサーバ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】各種の通知の送信先を、遠隔会議のシチュエーションに応じて柔軟に決定することができる、遠隔会議を実行するサーバ装置用のプログラムとサーバ装置を提供する。【解決手段】サーバ装置は、ネットワークに接続された複数の端末装置による遠隔会議を実行する。サーバ装置では、第一取得手段によって、第一端末装置からの第一通知がネットワークに接続された通信部を介して取得される。第一端末装置は、遠隔会議において予め設定される権限が第一権限に設定された端末装置である。第一決定手段によって、会議形態情報に応じて、複数の端末装置から、第一取得手段によって取得された第一通知の送信先が決定される。会議形態情報は、遠隔会議に接続する端末装置の総数に対応する情報である。第一送信手段によって、第一通知が、通信部から、第一決定手段によって決定された送信先に送信される。【選択図】図16

Description

本発明は、複数の端末装置による遠隔会議を実行するサーバ装置を制御するコンピュータが実行可能なプログラムと、サーバ装置に関する。
ネットワークを介した遠隔会議に関する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、テレビ会議システムが開示されている。このテレビ会議システムでは、議長として選ばれた者の議長端末には会議進行役としての特別の機能が付加され、議長以外の参加者端末も参加者端末としての特別の機能が付加される。このテレビ会議システムでは、ある参加者端末から発言要求の入力がなされると、この要求信号は議長端末に送られる。議長端末では、発言要求信号が何れの端末からのものであるかが判別される。発言要求のあった参加者端末が判別されると、議長用画面のファンクションキー部は、発言要求者選択モード画面となる。発言要求のあった端末の参加者キーは、点減する。議長によって、入力部のキー操作等によって発言要求のあった端末が指定され、発言許可が入力される。議長端末において発言許可の入力がなされると、その許可信号は全端末に送られる。同時に各端末では発言者の画像データの取り込みが開始される。
特開平5−137138号公報
遠隔会議には様々なシチュエーションが存在する。例えば、少人数で同一の資料を参照しながら議論を行うシチュエーションがある。この他、多人数で1人の発表者の話を聴講する講義又は報告会等のシチュエーションがある。前者であれば、端末装置を操作して遠隔会議に出席する各ユーザが、頻繁に発言すると思われる。後者であれば、聴講が目的のユーザは、発言機会が少ないと考えられる。遠隔会議では、端末装置を操作して遠隔会議に出席するユーザのそれぞれに対して、遠隔会議における権限が付与される。例えば、議長としての役割を担うユーザには、権限として「議長」が設定される。発表者としての役割を担うユーザには、権限として「発表者」が設定され、議長又は発表者としての役割を担わないユーザには、権限として「参加者」が設定される。権限「議長」は、最も上位の権限である。権限「参加者」は、最も下位の権限である。権限「発表者」は、参加者より上位で、且つ議長より下位の権限である。
遠隔会議のシチュエーションによって、遠隔会議に出席する者のスタンスも変わる。そのため、所定の出席者が発言要求をした場合、遠隔会議のシチュエーションに応じて、その送信先が柔軟に変化する構成は、遠隔会議に出席する全ユーザにとって、価値が高いと考えられる。しかしながら、上述した特許文献1に開示された技術によれば、遠隔会議のシチュエーションに関わらず、発言要求が参加者端末から議長端末に送信される。そのため、発言要求の送信先を柔軟に変化させることができなかった。
本発明は、各種の通知の送信先を、遠隔会議のシチュエーションに応じて柔軟に決定することができる、遠隔会議を実行するサーバ装置用のプログラムとサーバ装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面は、ネットワークに接続された複数の端末装置による遠隔会議を実行する前記ネットワークに接続されたサーバ装置を制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、前記コンピュータを、前記遠隔会議において予め設定される権限が第一権限に設定された、前記複数の端末装置のうちの第一端末装置からの第一通知を、前記ネットワークに接続された前記サーバ装置の通信部を介して取得する第一取得手段と、前記遠隔会議に接続する前記端末装置の総数に対応する会議形態情報に応じて、前記複数の端末装置から、前記第一取得手段によって取得された前記第一通知の送信先を決定する第一決定手段と、前記第一通知を、前記通信部から、前記第一決定手段によって決定された送信先に送信する第一送信手段と、して機能させるプログラムである。
これによれば、遠隔会議に接続する端末装置の総数に応じて、第一通知の送信先を決定することができる。
本発明の他の側面は、ネットワークに接続された複数の端末装置による遠隔会議を実行する前記ネットワークに接続されたサーバ装置であって、前記遠隔会議において予め設定される権限が第一権限に設定された、前記複数の端末装置のうちの第一端末装置からの第一通知を、前記ネットワークに接続された前記サーバ装置の通信部を介して取得する第一取得手段と、前記遠隔会議に接続する前記端末装置の総数に対応する会議形態情報に応じて、前記複数の端末装置から、前記第一取得手段によって取得された前記第一通知の送信先を決定する第一決定手段と、前記第一通知を、前記通信部から、前記第一決定手段によって決定された送信先に送信する第一送信手段と、を備えるサーバ装置である。これによれば、サーバ装置で、上記のプログラムと同様の作用が実現される。
本発明によれば、各種の通知の送信先を、遠隔会議のシチュエーションに応じて柔軟に決定することができる、遠隔会議を実行するサーバ装置用のプログラムとサーバ装置を得ることができる。
遠隔会議システムの一例を示す図である。 サーバ装置で管理されるデータベースの一例を示す図である。 遠隔会議画面の一例を示す図である。上段は、共有資料と共に拠点画像が表示された状態を示す。下段は、図3上段の状態から拠点画像が挙手画像に切り替えられた状態を示すと共に、チャット画面を含む状態を示す。 参加者処理のフローチャートである。 発表者処理のフローチャートである。 議長処理のフローチャートである。 挙手表示処理のフローチャートである。 挙手表示更新処理のフローチャートである。 議長挙手応答処理のフローチャートである。 SOS表示処理のフローチャートである。 図3上段の状態から拠点画像がSOS画像に切り替えられた状態の遠隔会議画面を示す。 SOS表示更新処理のフローチャートである。 議長SOS応答処理のフローチャートである。 サーバ処理の第一部分のフローチャートである。 サーバ処理の第二部分のフローチャートである。 挙手決定処理のフローチャートである。 SOS決定処理のフローチャートである。 サーバ挙手応答処理のフローチャートである。 サーバSOS応答処理のフローチャートである。 遠隔会議画面の他の例を示す図である。
本発明を実施するための実施形態について、図面を用いて説明する。本発明は、以下に記載の構成に限定されるものではなく、同一の技術的思想において種々の構成を採用することができる。例えば、以下に示す構成の一部は、省略し又は他の構成等に置換してもよい。他の構成を含むようにしてもよい。
<遠隔会議システム>
遠隔会議システム10の概略について、図1〜図3を参照して説明する。遠隔会議システム10は、図1に示すように、サーバ装置20と、会議に出席する複数のユーザによって操作される端末装置を含む。図1では、5台の端末装置が図示されている。端末装置の台数は、実施される遠隔会議のシチュエーションに応じて変化する。実施形態では、説明の便宜上、図1に図示された5台の端末装置のそれぞれを、端末装置41,42,43,44,45という。即ち、端末装置41,42,43,44,45は、会議IDで識別される同一の遠隔会議に接続しているものとする。
会議IDは、端末装置41,42,43,44,45による遠隔会議を識別する情報である。会議IDによって識別される遠隔会議において、端末装置41,42,43,44,45は、端末IDにより識別される。実施形態では、端末装置41,42,43,44,45の各端末IDは、次の通りとする。端末装置41の端末IDは「USER A」とする。端末装置42の端末IDは「USER B」とする。端末装置43の端末IDは「USER C」とする。端末装置44の端末IDは「USER D」とする。端末装置45の端末IDは「USER E」とする。
会議IDによって識別される遠隔会議では、端末装置41,42,43,44,45のそれぞれに対して、所定の権限が設定される。遠隔会議で設定される権限としては、例えば、議長と発表者と参加者が挙げられる。これら3つの権限について、議長は最高位の権限であり、発表者は中位の権限であり、参加者は最低位の権限である。議長は、遠隔会議システム10で利用可能な機能の全てを実行することができる。発表者は、遠隔会議システム10で利用可能な機能のうちの一部の機能の実行が制限される。参加者は、発表者より更に多くの機能の実行が制限される。議長にのみ許可される機能としては、例えば、他の端末装置でのマイク及びカメラの設定(音声設定及び映像設定)の変更と、遠隔操作(リモートデスクトップ)と、遠隔会議に接続できる端末装置の追加(会議依頼送信)及び削除(強制退室)が挙げられる。議長と発表者に許可される機能としては、例えば、資料の共有と、注釈の追加と、議長又は発表者に設定された端末装置とは別の端末装置の表示レイアウトの制御が挙げられる。これらの各機能は、公知の遠隔会議システムで採用された機能である。そのため、後述する点を除き、これら各機能の説明は省略する。実施形態では、遠隔会議で設定される権限は、議長と発表者と参加者とする。
サーバ装置20と端末装置41,42,43,44,45は、ネットワーク90に接続されている。ネットワーク90は、例えば、インターネット又はローカルエリアネットワーク(LAN)のようなネットワークである。遠隔会議システム10において、端末装置41,42,43,44,45による遠隔会議は、サーバ装置20を経由して行われる。
端末装置41,42,43,44,45は、ネットワーク90を介した通信機能を有する通信装置である。端末装置41,42,43,44,45は、例えば、パーソナルコンピュータのような通信装置である。但し、端末装置41,42,43,44,45は、スマートフォン又はタブレット端末のような通信装置であってもよい。端末装置41,42,43,44,45の構成については後述する。
サーバ装置20は、端末装置41,42,43,44,45による遠隔会議を実行する。遠隔会議システム10における遠隔会議では、公知の遠隔会議システムと同様、端末装置41,42,43,44,45のそれぞれとサーバ装置20の間でセッションが確立される。例えば、音データと映像データが、セッションが確立された状態で、端末装置41,42,43,44,45の各端末装置の間を、サーバ装置20を経由して送受信される。音データと映像データは、パケットの形式で、ストリーミング方式により送信される。音データは、端末装置41,42,43,44,45のそれぞれが備えるマイクで集音された音のデータである。
音データの生成と送信について、遠隔会議システム10では、集音された音は、所定の周期単位(例えば、20msec)でエンコードされる。エンコードされた音データは、この周期毎に送信される。このとき、端末装置41,42,43,44,45では、集音された音のレベル(ボリューム)が検出される。端末装置41,42,43,44,45では、音のレベルが所定レベル以上である場合、所定レベル以上の音に対応する音データを含む音パケットが生成される。生成された音パケットは、サーバ装置20に送信される。音のレベルが所定レベル未満である場合、音データは生成されず、音データを含まない空の音パケットが生成される。生成された空の音パケットは、サーバ装置20に送信される。空の音パケットには、ブランク情報がヘッダ部分に含められる。ブランク情報は、音パケットには、音データが含められていないことを示す情報である。映像データは、端末装置41,42,43,44,45のそれぞれが備えるカメラで撮影された画像データである。実施形態では、映像データに対応する画像を、「拠点画像65」という。
遠隔会議システム10では、公知の遠隔会議システムと同様、端末装置41,42,43,44,45の間で、所定の資料が共有される。実施形態では、端末装置41,42,43,44,45の間で共有される資料を「共有資料64」という。共有資料64は、共有資料データに対応する資料である。共有資料データは、例えば、ファイル形式のデータである。端末装置41,42,43,44,45では、共有資料データに従い共有資料64が表示される。共有資料データは、画像データであってもよい。例えば、何れかの端末装置で実行されている所定のアプリケーション画面が共有資料64として共有される場合、共有資料データは、そのアプリケーション画面をキャプチャすることで生成された画像データである。端末装置41,42,43,44,45をそれぞれ操作する各ユーザは、自装置に表示された共有資料64を参照しながら、遠隔会議に出席する。
遠隔会議システム10では、挙手機能とSOS機能が利用される。例えば、権限が参加者に設定された端末装置を操作するユーザが、権限が発表者に設定された端末装置を操作するユーザの発言について、質問事項を有しているとする。この場合、挙手機能が利用される。権限が議長に設定された端末装置を操作するユーザは、参加者の端末装置に対して発言を許可し、又は不許可とすることができる。発言が許可された場合、質問に関する発言が可能となる。即ち、権限が参加者に設定された端末装置で集音された音に対応する音データが、サーバ装置20を介して、他の端末装置に送信される。他の端末装置では、音データが再生される。権限が発表者に設定された端末装置を操作するユーザは、質問に対する応答を発言する。この発言された応答に対応する音データは、サーバ装置20を介して、権限が発表者に設定された端末装置とは別の端末装置に送信される。別の端末装置では、この音データが再生される。
SOS機能は、権限が議長に設定された端末装置と、権限が参加者に設定された端末装置の間で利用される。不測の事態が、遠隔会議の途中に、権限が参加者に設定された端末装置を操作するユーザに生じたとする。不測の事態としては、例えば、遠隔会議に関わる操作方法が分からない場合である。遠隔会議に関わる操作方法としては、例えば、音のボリュームの調整方法が挙げられる。この場合、SOS機能が利用され、権限が議長と参加者に設定された各端末装置を操作する各ユーザの間で、その解決策についてのやり取りが行われる。SOS機能が利用される場合、文字データが、サーバ装置20を介して、前述した2台の端末装置の間を送受信される。
遠隔会議システム10では、音データと映像データと文字データ等のデータが、サーバ装置20を介して、端末装置41,42,43,44,45の間を送受信される。この場合、送信対象のデータには、会議IDと端末IDが関連付けられる。
サーバ装置20では、図2に示すようなデータベースが、会議IDによって識別される遠隔会議毎に管理されている。データベースについては後述する。サーバ装置20は、端末装置41,42,43,44,45のそれぞれから送信された、上述した音データと映像データと文字データを含む各種のデータ(パケット)を受信し、端末装置41,42,43,44,45のうちの特定の端末装置に送信する。例えば、サーバ装置20で、端末装置43からの映像データと会議IDと端末ID「USER C」が受信されたとする。この場合、サーバ装置20では、会議IDと端末ID「USER C」に基づき、データベースから、この端末IDとは異なる端末IDの端末装置41,42,44,45が特定される。サーバ装置20は、端末装置43からの映像データと会議IDと端末ID「USER C」を、特定された端末装置41,42,44,45にそれぞれ送信する。端末装置43からの映像データを受信した端末装置41,42,44,45では、映像データをデコードして得られた拠点画像65を表示することができる。
会議IDによって識別される遠隔会議において、端末装置41,42,43,44,45では、遠隔会議画面60が表示される。遠隔会議画面60は、図3に示すように、挙手ボタン61と、SOSボタン62と、終了ボタン63を含む。遠隔会議画面60には、共有資料64と、拠点画像65が表示される。更に、遠隔会議画面60には、アンミュート画像69と、ミュート画像70が表示される。
挙手ボタン61は、挙手機能の利用申請に関連付けられる。端末装置41,42,43,44,45の各ユーザは、挙手機能を利用する場合、挙手ボタン61を押下する。SOSボタン62は、SOS機能の利用申請に関連付けられる。端末装置41,42,43,44,45の各ユーザは、SOS機能を利用する場合、SOSボタン62を押下する。SOSボタン62の押下に応じて、SOSボタン62が押下された端末装置と、権限が議長に設定された端末の間でチャットが開始される。権限が議長又は発表者に設定された端末装置で表示される遠隔会議画面では、挙手ボタン61とSOSボタン62は、省略するようにしてもよい。この点に関する説明は後述する。終了ボタン63は、遠隔会議の終了に関連付けられる。端末装置41,42,43,44,45の各ユーザは、遠隔会議を終了する場合、終了ボタン63を押下する。この場合、遠隔会議は終了し、サーバ装置20との間で確立されたセッションは、切断される。
端末装置41,42,43,44,45では、遠隔会議画面60における、共有資料64の表示又は非表示と、拠点画像65の表示又は非表示を設定することができる。拠点画像65の表示又は非表示は、拠点画像65のそれぞれに対して個別に設定することができる。遠隔会議画面60では、自装置で撮影された映像データに対応する拠点画像65を表示することもできる。但し、実施形態では、自装置の拠点画像65は、非表示に設定されているとする。図3に示す遠隔会議画面60では、端末IDが「USER A」及び「USER C」である端末装置41,43の拠点画像65が非表示に設定されている。実施形態において、拠点画像65は、端末装置41,42,43,44,45の各拠点画像のそれぞれに対応し、又はこれらを総称するものである。
挙手機能が利用される場合、挙手画像66が表示される。例えば、端末ID「USER B」の端末装置42の拠点画像65が表示に設定されている状態(図3上段参照)で、端末装置42で挙手機能の利用申請の操作が行われたとする。この場合、遠隔会議画面60では、端末装置42の拠点画像65が挙手画像66に切り替えられる(図3下段参照)。但し、挙手画像66の表示は、例えば、端末装置42の拠点画像65に重ねて行うようにしてもよい。実施形態では、拠点画像65と挙手画像66の各画像を切り替えて表示する構成を例に説明する。
拠点画像65が非表示に設定されている状態において、端末装置41,43の何れかの端末装置で挙手機能の利用申請の操作が行われたとする。この場合、遠隔会議画面60では、挙手画像66が、ポップアップ表示される。この場合、挙手画像66は、挙手機能の利用申請がされた端末装置の端末IDと関連付けられた状態で、表示されるようにしてもよい。例えば、拠点画像65が非表示に設定されている端末IDが「USER A」である端末装置41で挙手機能の利用申請の操作が行われたとする。この場合、遠隔会議画面60では、挙手画像66が、端末ID「USER A」と関連付けられた状態で、ポップアップ表示される。
アンミュート画像69は、後述する音声設定「Unmute」に対応する画像である。アンミュート画像69は、音声設定「Unmute」である端末IDの端末装置の拠点画像65に対応させて表示される。ミュート画像70は、後述する音声設定「Mute」に対応する画像である。ミュート画像70は、音声設定「Mute」である端末IDの端末装置の拠点画像65に対応させて表示される。
SOS機能が利用される場合、SOS画像67(図11参照)が表示される。遠隔会議画面60におけるSOS画像67の表示は、所定の端末装置におけるSOSボタン62の押下に応じて行われる。SOS画像67の表示後、所定のタイミングで、チャット画面68が、遠隔会議画面60の所定の位置に表示される。この点については後述する。図3下段では、チャット画面68は、共有資料64に重ねて表示されている。チャット画面68には、自装置で受け付けられた文字と、チャット相手の端末装置からの文字データに対応する文字が表示される。SOS機能を実現するチャット処理は、公知のチャットと同一の手順にて行われる。従って、チャット処理に関する説明は省略する。
<サーバ装置>
サーバ装置20は、図1に示すように、CPU21と、記憶装置22と、RAM23と、通信部24を備える。これら各部21〜24は、バス25に接続される。CPU21は、演算処理を実行する。記憶装置22は、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体により構成される。例えば、記憶装置22は、ハードディスク及び/又はフラッシュメモリにより構成される。この他、記憶装置22は、ROMを含むものであってもよい。記憶装置22には、各種のプログラムが記憶される。例えば、OS(Operating System)と各種のアプリケーションが記憶装置22に記憶される。記憶装置22に記憶されるアプリケーションには、サーバ装置20で実行される後述の各処理(図14〜図19参照)のプログラムと、チャット処理(図19のS241参照)のプログラムが含まれる。後述する各処理のプログラムは、記憶装置22に事前にインストールされる。
事前のインストールは、例えば、半導体メモリ等のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶されたプログラムが、サーバ装置20の読取部(不図示)によって読み取られることで行われる。サーバ装置20が、例えば、光学ドライブ(不図示)を備えている場合、事前のインストールは、光学メディアに記憶されたプログラムが、光学ドライブによって読み取られることで行われるようにしてもよい。この他、事前のインストールは、ネットワーク90に接続されるサーバ装置20とは別のサーバ装置のハードディスク等のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶されたプログラムが、通信部24で伝送信号として受信されることで行われるようにしてもよい。何れの形態とするかは、諸事情を考慮して適宜決定される。コンピュータが読み取り可能な記憶媒体は、一時的な記憶媒体(例えば、伝送信号)を含まない、非一時的な記憶媒体であってもよい。非一時的な記憶媒体は、情報を記憶する期間に関わらず、情報を記憶可能な記憶媒体であればよい。
RAM23は、CPU21が各種のプログラムを実行する際に利用される記憶領域となる。RAM23には、処理の実行途中に、処理で利用される所定のデータ及び情報が所定の記憶領域に記憶される。例えば、図2に示すような、データベースがRAM23に記憶される。但し、データベースは、記憶装置22に記憶されるようにしてもよい。データベースには、端末IDと、権限と、発話状態と、音声設定と、映像設定と、挙手状態と、SOS状態と、挙手通知先と、SOS通知先が関連付けて登録される。端末IDは、上述した通りである。従って、これに関する説明は省略する。
権限は、端末装置41,42,43,44,45のそれぞれに設定された権限である。図2に示す例では、端末ID「USER A」(端末装置41)、「USER B」(端末装置42)及び「USER C」(端末装置43)に対して、権限「参加者」が設定されている。端末ID「USER D」(端末装置44)に対して、権限「発表者」が設定されている。端末ID「USER E」(端末装置45)に対して、権限「議長」が設定されている。図2に示す例では、権限「議長」又は「発表者」である端末IDは、各1個とされている。但し、1個の会議IDによって識別される1回の遠隔会議では、複数の端末IDに対して、権限「議長」を設定することができる。このことは、権限「発表者」についても同じである。
発話状態は、端末装置41,42,43,44,45を操作する各ユーザが、現在、発話中であるかを示す情報である。音データを含む音パケットが、所定回数連続して通信部24で受信されているとする。この場合、サーバ装置20でCPU21は、音データと共に音パケットに含まれる端末IDに一致する端末IDに関連付けられた発話状態として、「発話中」を登録する。ヘッダ部分にブランク情報を含む空の音パケットが、所定回数連続して通信部24で受信されているとする。この場合、CPU21は、ブランク情報と共に音パケットに含まれる端末IDに一致する端末IDに関連付けられた発話状態として、「非発話」を登録する。
音声設定は、音データの送信の許可と不許可に関する設定であり、「Unmute」又は「Mute」の何れかに設定される。音声設定が「Unmute」である場合、この音声設定に関連付けられた端末IDの端末装置では、サーバ装置20への音データ(音パケット)の送信が実行される。即ち、前述の端末装置からは、音データが、サーバ装置20に送信される。従って、この端末装置を操作するユーザは、遠隔会議において発言することができる。音声設定が「Mute」である場合、この音声設定に関連付けられた端末IDの端末装置では、サーバ装置20への音データの送信が制限される。即ち、前述の端末装置からは、音データは、サーバ装置20に送信されない。従って、この端末装置を操作するユーザは、遠隔会議において発言することができない。音声設定が「Mute」である場合、CPU21は、発話状態として「非発話」を登録するようにしてもよい。
音声設定「Unmute」又は「Mute」に対応し、遠隔会議システム10では、次のような処理が実行されるようにしてもよい。即ち、端末装置は、音声設定「Unmute」又は「Mute」に関わらず、サーバ装置20に音データを送信する。サーバ装置20は、音声設定が「Unmute」である端末装置からの音データを、他の端末装置に送信する。音声設定が「Mute」である端末装置からの音データを、他の端末装置に送信しない。このような構成によっても上記同様の状態を実現することができる。
映像設定は、映像データの送信の許可と不許可に関する設定であり、「ON」又は「OFF」の何れかに設定される。映像設定が「ON」である場合、サーバ装置20への映像データの送信が実行される。即ち、前述の端末装置からは、映像データが、サーバ装置20に送信される。映像設定が「OFF」である場合、この映像設定に関連付けられた端末IDの端末装置では、サーバ装置20への映像データの送信が制限される。即ち、前述の端末装置からは、映像データは、サーバ装置20に送信されない。図2では、全ての端末IDに対し、映像設定は「ON」に設定されている。
例えば、端末装置の総数(端末IDの総数)が少ない小規模な遠隔会議(実施形態では、端末装置の総数:5台)では、全ての端末IDに対し映像設定を「ON」とすることで、全ての端末装置41,42,43,44,45の各拠点画像65を、遠隔会議画面60に表示することが可能となる。一方、講義又は報告会形式の大規模な遠隔会議では、例えば、権限が議長と発表者である端末IDに対して、映像設定が「ON」とされ、権限が参加者である端末IDに対しては、映像設定は「OFF」とされる。単なる出席者が操作する端末装置からの映像データが、サーバ装置20を介して、他の端末装置に送信されることを抑制することができる。
映像設定「ON」又は「OFF」に対応し、遠隔会議システム10では、次のような処理が実行されるようにしてもよい。即ち、端末装置は、映像設定「ON」又は「OFF」に関わらず、サーバ装置20に映像データを送信する。サーバ装置20は、映像設定が「ON」である端末装置からの映像データを、他の端末装置に送信する。映像設定が「OFF」である端末装置からの映像データを、他の端末装置に送信しない。このような構成によっても上記同様の状態を実現することができる。
挙手状態とSOS状態と挙手通知先とSOS通知先については後述する。図2に示すデータベースの登録状態は例示である。実施形態では、図2に示すデータベースの登録状態と、図3上下段に示す遠隔会議画面60の表示態様又は後述する図11に示す遠隔会議画面60の表示態様について、それぞれにおける対応は考慮されていない。この点は、後述する図20との対応についても同様である。実施形態では、図2に示すデータベースの登録状態とは異なる状態に基づいた説明とすることもある。
サーバ装置20では、CPU21が記憶装置22に記憶されたOSと図14〜図19に示す各処理のプログラムを実行する等して、サーバ装置20を制御する。これにより、サーバ装置20では、各種の処理が実行され、各種の機能手段が実現される。
通信部24は、サーバ装置20をネットワーク90に接続し、ネットワーク90を介したデータ通信を行う。サーバ装置20では、通信部24を介して、端末装置41,42,43,44,45のそれぞれとの間で各種のデータが送受信される。通信部24は、例えば、イーサネット(登録商標)規格に適合するインターフェース回路等である。通信部24によるネットワーク90への接続は、有線接続とされる。但し、通信部24によるネットワーク90への接続は、無線接続であってもよい。
サーバ装置20は、後述する各処理(図14〜図19)のプログラムが記憶装置22に記憶されている点が、公知のサーバ装置と相違する。但し、サーバ装置20は、ハードウェア的には、公知のサーバ装置と同一の通信機能を有する情報処理装置である。従って、サーバ装置20は、更に、公知のサーバ装置が備える構成を備える。
<端末装置>
端末装置41は、図1に示すように、CPU47と、記憶装置48と、RAM49と、表示部50と、操作部51と、スピーカ52と、通信部53と、接続インターフェース54を備える。これら各部47〜54は、バス55に接続される。実施形態では、接続インターフェース54を「接続I/F54」と記載する。接続I/F54には、マイク56とカメラ57が接続される。端末装置42,43,44,45は、端末装置41と同一又は同種の通信装置である。従って、端末装置42,43,44,45は、端末装置41と同じ構成を備える。端末装置41,42,43,44,45の説明は、端末装置41を例に行い、端末装置42,43,44,45については省略する。
CPU47は、演算処理を実行する。記憶装置48は、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体により構成される。例えば、記憶装置48は、ハードディスク及び/又はフラッシュメモリにより構成される。この他、記憶装置48は、ROMを含むものであってもよい。記憶装置48には、各種のプログラムが記憶される。例えば、OSと各種のアプリケーションが記憶装置48に記憶される。記憶装置48に記憶されるアプリケーションには、端末装置41で実行される後述の各処理(図4〜図10、図12及び図13参照)のプログラムとチャット用のプログラムが含まれる。但し、記憶装置48に記憶されるアプリケーションは、端末装置41に対して設定される権限に応じたプログラムとされる。
例えば、端末装置41に設定された権限が、参加者であるとする。この場合、図4、図7及び図8の各処理のプログラムとチャット用のプログラムが、記憶装置48に記憶される。端末装置41に設定された権限が、発表者であるとする。この場合、図5、図7及び図8の各処理のプログラムが、記憶装置48に記憶される。端末装置41に設定された権限が、議長であるとする。この場合、図6〜図10、図12及び図13の各処理のプログラムとチャット用のプログラムが、記憶装置48に記憶される。このような各処理のプログラムは、参加者と発表者と議長の各権限に応じた各プログラムモジュールとチャット用のプログラムモジュールを全て含む1個のプログラムであってもよい。記憶装置48には、端末装置41に設定された権限に関わらず、前述した1個のプログラムが記憶される。端末装置41では、権限に応じたプログラムモジュールが、適宜実行される。
これら各処理のプログラムは、記憶装置48に事前にインストールされていてもよいが、遠隔会議への接続に際し、端末装置41がサーバ装置20にアクセスした場合に、サーバ装置20からネットワーク90を介して伝送信号として端末装置41に送信され、そのタイミングで、記憶装置48にインストールされるようにしてもよい。この場合、プログラムは、RAM49に記憶されてもよい。事前のインストールは、例えば、半導体メモリ等のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶されたプログラムが、端末装置41の読取部(不図示)により読み取られることで行われる。端末装置41が、例えば、光学ドライブ(不図示)を備えている場合、事前のインストールは、光学メディアに記憶されたプログラムが、光学ドライブにより読み取られることで行われるようにしてもよい。この他、事前のインストールは、ネットワーク90を介して端末装置41に接続されるサーバ装置(サーバ装置20又は不図示のサーバ装置)のハードディスク等のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶されたプログラムが、端末装置41の通信部53で伝送信号として受信されることで行われるようにしてもよい。何れの形態とするかは、諸事情を考慮して適宜決定される。コンピュータが読み取り可能な記憶媒体は、一時的な記憶媒体(例えば、伝送信号)を含まない、非一時的な記憶媒体であってもよい。非一時的な記憶媒体は、情報を記憶する期間に関わらず、情報を記憶可能な記憶媒体であればよい。
RAM49は、CPU47が各種のプログラムを実行する際に利用される記憶領域となる。RAM49には、処理の実行途中に、処理で利用される所定のデータ及び情報が記憶される。端末装置41では、CPU47が記憶装置48に記憶されたOSと図4〜図10、図12及び図13に示す各処理のプログラムを実行する等して、端末装置41を制御する。これにより、端末装置41では、各種の処理が実行され、各種の機能手段が実現される。
表示部50は、例えば液晶ディスプレイである。表示部50には、各種の情報が表示される。表示部50には、遠隔会議画面60が表示される。操作部51は、端末装置41に対する各種の指示等の入力を受け付ける。操作部51は、キーボード及びマウスを含む。詳細は省略するが、キーボード及びマウスへの各操作に対応する操作情報を生成する処理は、公知のパーソナルコンピュータで採用されている技術であり、端末装置41でも採用される。
スピーカ52は、音を出力する音出力部である。スピーカ52での出力対象は、例えば、上述したサーバ装置20から送信される音データに対応する音である。通信部53は、端末装置41をネットワーク90に接続し、ネットワーク90を介したデータ通信を行う。端末装置41では、通信部53を介してサーバ装置20との間で各種のデータが送受信される。通信部53は、例えば、イーサネット(登録商標)規格に適合するインターフェース回路等である。通信部53によるネットワーク90への接続は、無線接続又は有線接続の何れであってもよい。
接続I/F54は、端末装置41に所定の装置を接続するインターフェースである。接続I/F54は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポートを含むインターフェースである。接続I/F54に接続されたマイク56は、外界音を集音する集音部である。例えば、マイク56は、端末装置41を操作するユーザが発した音声を集音する。接続I/F54に接続されたカメラ57は、外界像を撮影する。端末装置41は、カメラを内蔵する構成であってもよい。
端末装置41は、後述する各処理(図4〜図10、図12及び図13参照)のプログラムが記憶装置48又はRAM49に記憶される点が、公知の通信装置と相違する。但し、端末装置41は、ハードウェア的には、公知の通信装置と同一の通信装置である。
<端末装置で実行される処理>
端末装置41,42,43,44,45による遠隔会議が実行される場合に、端末装置41,42,43,44,45で実行される各処理について説明する。図4に示す参加者処理と図5に示す発表者処理と図6に示す議長処理は、サーバ装置20とのセッションが確立され、サーバ装置20との間で遠隔会議に関するデータ通信が開始されている状態で行われる。端末装置41,42,43,44,45では、サーバ装置20との間でセッションを確立する際、公知の遠隔会議システムにおいて実施される手順と同様の手順が実行される。そのため、サーバ装置20との間でセッションを確立する際、端末装置41,42,43,44,45で実行される手順に関する説明は省略する。端末装置41,42,43,44,45では、セッションの確立に際し、又はセッションが確立された後、遠隔会議画面60が表示される。遠隔会議画面60では、同じ会議IDによって識別される遠隔会議において、サーバ装置20との間でセッションが確立された他の端末装置の拠点画像65が表示される。
図4に示す参加者処理は、端末装置41,42,43,44,45のうち、権限が参加者に設定された端末装置で実行される。図5に示す発表者処理は、端末装置41,42,43,44,45のうち、権限が発表者に設定された端末装置で実行される。図6に示す議長処理は、端末装置41,42,43,44,45のうち、権限が議長に設定された端末装置で実行される。端末装置41,42,43,44,45では、セッション確立の手順の中で、自装置に設定された権限を示す情報が取得される。端末装置41,42,43,44,45では、参加者処理、発表者処理又は議長処理のうち、取得された権限を示す情報に対応する処理のプログラムが起動され、起動された処理が開始される。
以下では、図2に示すデータベースの登録状態(端末ID「USER A」に対して権限「参加者」が登録)に関わらず、図4〜図10、図12及び図13に示す各処理が、端末装置41で実行される場合を例に説明する。端末装置42,43,44,45でも、端末装置41を例に説明する処理が、端末装置41の場合と同様に実行される。
<参加者処理>
参加者処理について、図4を参照して説明する。参加者処理を開始させたCPU47は、終了指示を取得したかを判断する(S11)。ユーザは、操作部51を操作し、終了ボタン63を押下する。CPU47は、終了ボタン63の押下が操作部51で受け付けられた場合、終了指示を取得する。終了指示が取得された場合(S11:Yes)、CPU47は、参加者処理を終了する。この場合、CPU47は、サーバ装置20との間のセッションを切断する手順を、サーバ装置20との間で実行する。これに伴い、端末装置41での遠隔会議は、終了する。
終了指示が取得されていない場合(S11:No)、CPU47は、挙手指示を取得したかを判断する(S13)。ユーザは、操作部51を操作し、挙手ボタン61を押下する。CPU47は、挙手ボタン61の押下が操作部51で受け付けられた場合、挙手指示を取得する。挙手指示が取得された場合(S13:Yes)、CPU47は、挙手通知の送信を制御する(S15)。挙手通知は、挙手機能の利用を申請する指示である。挙手通知には、会議IDと自装置の端末IDが含められる。送信先は、サーバ装置20に設定される。CPU47は、挙手通知の送信指令を通信部53に出力する。これに伴い、挙手通知が通信部53からサーバ装置20へと送信される。
挙手指示が取得されていない場合(S13:No)、又はS15を実行した後、CPU47は、SOS指示を取得したかを判断する(S17)。ユーザは、操作部51を操作し、SOSボタン62を押下する。CPU47は、SOSボタン62の押下が操作部51で受け付けられた場合、SOS指示を取得する。SOS指示が取得された場合(S17:Yes)、CPU47は、SOS通知の送信を制御する(S19)。SOS通知は、SOS機能の利用を申請する指示である。SOS通知には、会議IDと自装置の端末IDが含められる。送信先は、サーバ装置20に設定される。CPU47は、SOS通知の送信指令を通信部53に出力する。これに伴い、SOS通知が通信部53からサーバ装置20へと送信される。
次に、SOS指示が取得されていない場合(S17:No)、又はS19を実行した後、CPU47は、挙手通知を取得したかを判断する(S21)。挙手通知は、図14のS157でサーバ装置20から送信され、通信部53で受信される。CPU47は、通信部53を介して挙手通知を取得する。挙手通知が取得された場合(S21:Yes)、CPU47は、挙手表示処理を実行する(S23)。挙手表示処理については後述する。取得された挙手通知は、RAM49に記憶される。
挙手通知が取得されていない場合(S21:No)、又はS23を実行した後、CPU47は、挙手表示更新処理を実行する(S25)。挙手表示更新処理については後述する。S25を実行した後、CPU47は、処理をS11に戻す。その後、CPU47は、S11以降の処理を繰り返して実行する。
<発表者処理>
発表者処理について、図5を参照して説明する。発表者処理を開始させたCPU47は、S31〜S37の各処理を適宜実行する。ここで、S31は、図4のS11に対応する処理である。S33は、図4のS21に対応する処理である。S33が肯定された場合(S33:Yes)、取得された挙手通知は、上記同様、RAM49に記憶される。S33が否定された場合(S33:No)、CPU47は、処理をS37に移行する。S35は、図4のS23に対応する処理である。S37は、図4のS25に対応する処理である。CPU47は、S31〜S37を、上記同様に実行する。
S37を実行した後、CPU47は、処理をS31に戻す。その後、CPU47は、S31以降の処理を繰り返して実行する。終了指示が取得された場合(S31:Yes)、CPU47は、発表者処理を終了する。この場合、上記同様、CPU47は、サーバ装置20との間のセッションを切断する。これに伴い、端末装置41での遠隔会議は、終了する。
発表者処理では、図4のS13〜S19に対応する処理は含まれていない。これは、発表者処理では、挙手指示とSOS指示が取得されないためである。従って、権限が「発表者」に設定された端末装置に表示される遠隔会議画面では、挙手ボタン61とSOSボタン62は、省略するようにしてもよい。図2に基づけば、権限が「発表者」に設定された端末装置は、端末IDが「USER D」である端末装置44である。
<議長処理>
議長処理について、図6を参照して説明する。議長処理を開始させたCPU47は、終了指示を取得したかを判断する(S41)。CPU47は、終了指示を上記同様にして取得する(図4のS11参照)。そのため、終了指示の取得に関する説明は省略する。終了指示が取得された場合(S41:Yes)、CPU47は、議長処理を終了する。この場合、上記同様、CPU47は、サーバ装置20との間のセッションを切断する。これに伴い、端末装置41での遠隔会議は、終了する。
終了指示が取得されていない場合(S41:No)、CPU47は、議長挙手応答処理を実行する(S43)。議長挙手応答処理については後述する。S43を実行した後、CPU47は、議長SOS応答処理を実行する(S45)。議長SOS応答処理については後述する。S45を実行した後、CPU47は、S47〜S51の各処理を適宜実行する。ここで、S47は、図4のS21に対応する処理である。S47が肯定された場合(S47:Yes)、取得された挙手通知は、上記同様、RAM49に記憶される。S47が否定された場合(S47:No)、CPU47は、処理をS51に移行する。S49は、図4のS23に対応する処理である。S51は、図4のS25に対応する処理である。CPU47は、S47〜S51を、上記同様に実行する。
S51を実行した後、CPU47は、SOS通知を取得したかを判断する(S53)。SOS通知は、図14のS163でサーバ装置20から送信され、通信部53で受信される。CPU47は、通信部53を介してSOS通知を取得する。SOS通知が取得された場合(S53:Yes)、CPU47は、SOS表示処理を実行する(S55)。SOS表示処理については後述する。取得されたSOS通知は、RAM49に記憶される。
SOS通知が取得されていない場合(S53:No)、又はS55を実行した後、CPU47は、SOS表示更新処理を実行する(S57)。SOS表示更新処理については後述する。S57を実行した後、CPU47は、処理をS41に戻す。その後、CPU47は、S41以降の処理を繰り返して実行する。
議長処理では、図4のS13〜S19に対応する処理は含まれていない。これは、議長処理では、挙手指示とSOS指示が取得されないためである。従って、権限が「議長」に設定された端末装置に表示される遠隔会議画面では、挙手ボタン61とSOSボタン62は、省略するようにしてもよい。図2に基づけば、権限が「議長」に設定された端末装置は、端末IDが「USER E」である端末装置45である。
<挙手表示処理>
図4のS23、図5のS35又は図6のS49で実行される挙手表示処理について、図7を参照して説明する。挙手表示処理を開始させたCPU47は、次に記載の拠点画像65が、遠隔会議画面60に表示されているかを判断する(S61)。判断対象となる拠点画像65は、次に記載の端末IDに一致する端末IDを含む映像データに対応する拠点画像である。前述の端末IDは、挙手表示処理の開始に先立ち取得された挙手通知(図4のS21、図5のS33、図6のS47:Yes参照)に含まれる端末IDである。挙手通知は、上述した通り、RAM49に記憶されている(図4のS21、図5のS33、図6のS47:Yes参照)。S61でCPU47は、前述の拠点画像65に対する表示の設定が、表示又は非表示の何れであるかを判断する。CPU47は、判断対象となる拠点画像65の設定が表示である場合、S61を肯定し(S61:Yes)、判断対象となる拠点画像65の設定が非表示である場合、S61を否定する(S61:No)。
S61が肯定された場合(S61:Yes)、CPU47は、S61の判断対象とされた拠点画像65から挙手画像66への切替表示を制御する(S63)。即ち、CPU47は、前述の拠点画像65が表示されている位置の表示を、挙手画像66とする表示指令を表示部50に出力する。これに伴い、表示部50では、表示中の遠隔会議画面60における表示が、図3上段の状態から図3下段の状態に切り替わる。
S61が否定される場合(S61:No)、CPU47は、挙手画像66のポップアップ表示を制御する(S65)。即ち、CPU47は、挙手画像66を所定の位置に表示する表示指令を表示部50に出力する。これに伴い、表示部50では、挙手画像66が、所定の位置にポップアップ表示される。挙手画像66がポップアップ表示される所定の位置は、表示されている拠点画像65に重ならない位置に適宜設定される。図3では、このようにポップアップ表示される挙手画像66の図示は省略されている。S63又はS65では、挙手画像66の表示に合わせて、挙手通知に含まれる端末IDに対応する情報を表示するようにしてもよい。例えば、挙手通知に端末ID「USER B」が含まれていたとする。この場合、「USER B」が付与された挙手画像66を表示するようにしてもよい。S63又はS65を実行した後、CPU47は、挙手表示処理を終了する。
<挙手表示更新処理>
図4のS25、図5のS37又は図6のS51で実行される挙手表示更新処理について、図8を参照して説明する。挙手表示更新処理を開始させたCPU47は、遠隔会議画面60に表示されている挙手画像66の中に、未処理の挙手画像66があるかを判断する(S71)。未処理の挙手画像66は、S75〜S81の処理対象とされていない挙手画像である。未処理の挙手画像66がない場合(S71:No)、CPU47は、挙手表示更新処理を終了する。挙手画像66が表示されていない場合、未処理の挙手画像66はなく、S71は否定(S71:No)される。
未処理の挙手画像66がある場合(S71:Yes)、CPU47は、未処理の挙手画像66の1個を処理対象として選択する(S73)。続けて、CPU47は、挙手状態要求の送信を制御する(S75)。挙手状態要求は、サーバ装置20で管理されている挙手状態の送信を要求する指示である。挙手状態要求は、処理対象の挙手画像66に対応する端末IDと、自装置の端末IDを含む。挙手画像66に対応する端末IDは、図4のS23、図5のS35又は図6のS49で実行される挙手表示処理(図7参照)のS63又はS65で、処理対象の挙手画像66が表示されることとなった挙手通知に含まれる端末IDに一致する。送信先は、サーバ装置20に設定される。CPU47は、前述した端末IDを含む挙手状態要求の送信指令を通信部53に出力する。これに伴い、挙手状態要求が通信部53からサーバ装置20へと送信される。
次に、CPU47は、挙手状態結果を取得する(S77)。挙手状態結果は、挙手状態要求に含められた端末IDに対応する挙手状態を含む。前述の端末IDは、上述した2個の端末IDのうち、処理対象の挙手画像66に対応する端末IDである。挙手状態結果は、図15のS177でサーバ装置20から送信され、通信部53で受信される。CPU47は、通信部53を介して挙手状態結果を取得する。続けて、CPU47は、取得された挙手状態結果に含まれる挙手状態が「OFF」であるかを判断する(S79)。挙手状態が「OFF」である場合(S79:Yes)、CPU47は、処理対象の挙手画像66の消去を制御する(S81)。即ち、CPU47は、処理対象の挙手画像66の消去指令を表示部50に出力する。これに伴い、表示部50では、処理対象の挙手画像66が、非表示とされる。S81での挙手画像66の消去に基づけば、挙手状態が「OFF」を含む挙手状態結果は、挙手通知に応じた挙手機能の解除を示す通知といえる。
挙手状態が「ON」であって、「OFF」でなかった場合(S79:No)、又はS81を実行した後、CPU47は、処理をS71に戻す。その後、CPU47は、S71以降の処理を繰り返して実行する。
<議長挙手応答処理>
図6のS43で実行される議長挙手応答処理について、図9を参照して説明する。議長挙手応答処理を開始させたCPU47は、遠隔会議画面60に表示されている挙手画像66に対応する挙手の中に、未処理の挙手があるかを判断する(S91)。未処理の挙手は、S95及びS97の処理対象とされていない挙手である。未処理の挙手がない場合(S91:No)、CPU47は、議長挙手応答処理を終了する。挙手画像66が表示されていない場合、未処理の挙手はなく、S91は否定(S91:No)される。
未処理の挙手がある場合(S91:Yes)、CPU47は、未処理の挙手の1個を処理対象として選択する(S93)。続けて、CPU47は、処理対象とされた挙手に対する挙手応答指示を取得したかを判断する(S95)。議長挙手応答処理が端末装置41で実行されているとする。この場合、端末装置41を操作するユーザ(議長ユーザ)は、挙手機能の利用申請(図4のS13:Yes及びS15参照)に応じて、挙手通知を送信した端末装置を操作するユーザ(申請ユーザ)に発言を許可し、又は不許可とすることができる。議長ユーザは、操作部51を操作し、図6のS49で実行される挙手表示処理で表示された挙手画像66を押下する。議長挙手応答処理が端末装置41で実行される場合、図4に示す参加者処理は、端末装置42,43,44,45の何れかで実行される。この場合、申請ユーザは、挙手通知を送信した端末装置42,43,44,45の何れかを操作するユーザである。
例えば、議長ユーザは、発言を許可する場合、挙手画像66を1回押下し、発言を不許可とする場合、挙手画像66を2回連続して押下する。発言の許可又は不許可は、押下動作とは異なる要素によって指定されるようにしてもよい。例えば、許可に関連付けられた挙手画像と不許可に関連付けられた挙手画像をそれぞれ表示し、何れが押下されたかに従い、発言の許可又は不許可を指定するようにしてもよい。CPU47は、処理対象とされた挙手画像66の押下が操作部51で受け付けられた場合、その挙手画像66に対応する挙手に対する挙手応答指示を取得する。
処理対象の挙手の挙手応答指示が取得された場合(S95:Yes)、CPU47は、挙手応答通知の送信を制御する(S97)。挙手応答通知は、発言が許可された又は不許可とされたことを示す通知である。挙手画像66の押下回数が1回であった場合、挙手応答通知は、発言が許可されたことを示す情報を含む。挙手画像66の押下回数が連続した2回であった場合、挙手応答通知は、発言が不許可とされたことを示す情報を含む。更に、挙手応答通知は、処理対象の挙手に対応する端末IDを含む。挙手に対応する端末IDは、図6のS49で実行される挙手表示処理(図7参照)のS63又はS65で、処理対象の挙手に対応する挙手画像66が表示されることとなった挙手通知に含まれる端末IDに一致する。送信先は、サーバ装置20に設定される。CPU47は、前述した端末IDを含む挙手応答通知の送信指令を通信部53に出力する。これに伴い、挙手応答通知が通信部53からサーバ装置20へと送信される。S97を実行した後、CPU47は、処理をS91に戻す。その後、CPU47は、S91以降の処理を繰り返して実行する。
<SOS表示処理>
図6のS55で実行されるSOS表示処理について、図10を参照して説明する。SOS表示処理を開始させたCPU47は、次に記載の拠点画像65が、遠隔会議画面60に表示されているかを判断する(S111)。判断対象となる拠点画像65は、次に記載の端末IDに一致する端末IDを含む映像データに対応する拠点画像である。前述の端末IDは、SOS表示処理の開始に先立ち取得されたSOS通知(図6のS53:Yes参照)に含まれる端末IDである。SOS通知は、上述した通り、RAM49に記憶されている(図6のS53:Yes参照)。S111でCPU47は、前述の拠点画像65に対する表示の設定が、表示又は非表示の何れであるかを判断する。CPU47は、判断対象となる拠点画像65の設定が表示である場合、S111を肯定し(S111:Yes)、判断対象となる拠点画像65の設定が非表示である場合、S111を否定する(S111:No)。
S111が肯定された場合(S111:Yes)、CPU47は、S111の判断対象とされた拠点画像65からSOS画像67への切替表示を制御する(S113)。即ち、CPU47は、前述の拠点画像65が表示されている位置の表示を、SOS画像67とする表示指令を表示部50に出力する。これに伴い、表示部50では、表示中の遠隔会議画面60における表示が、図3上段の状態から図11の状態に切り替わる。
S111が否定される場合(S111:No)、CPU47は、SOS画像67のポップアップ表示を制御する(S115)。即ち、CPU47は、SOS画像67を所定の位置に表示する表示指令を表示部50に出力する。これに伴い、表示部50では、SOS画像67が、所定の位置にポップアップ表示される。SOS画像67がポップアップ表示される所定の位置は、表示されている拠点画像65に重ならない位置に適宜設定される。図11では、このようにポップアップ表示されるSOS画像67の図示は省略されている。S113又はS115では、SOS画像67の表示に合わせて、挙手通知に含まれる端末IDに対応する情報を表示するようにしてもよい。例えば、挙手通知に端末ID「USER B」が含まれていたとする。この場合、「USER B」が付与されたSOS画像67を表示するようにしてもよい。S113又はS115を実行した後、CPU47は、SOS表示処理を終了する。
<SOS表示更新処理>
図6のS57で実行されるSOS表示更新処理について、図12を参照して説明する。SOS表示更新処理を開始させたCPU47は、遠隔会議画面60に表示されているSOS画像67の中に、未処理のSOS画像67があるかを判断する(S121)。未処理のSOS画像67は、S125〜S131の処理対象とされていないSOS画像である。未処理のSOS画像67がない場合(S121:No)、CPU47は、SOS表示更新処理を終了する。SOS画像67が表示されていない場合、未処理のSOS画像67はなく、S121は否定(S121:No)される。
未処理のSOS画像67がある場合(S121:Yes)、CPU47は、未処理のSOS画像67の1個を処理対象として選択する(S123)。続けて、CPU47は、SOS状態要求の送信を制御する(S125)。SOS状態要求は、サーバ装置20で管理されているSOS状態の送信を要求する指示である。SOS状態要求は、処理対象のSOS画像67に対応する端末IDと、自装置の端末IDを含む。SOS画像67に対応する端末IDは、図6のS55で実行されるSOS表示処理(図7参照)のS113又はS115で、処理対象のSOS画像67が表示されることとなったSOS通知に含まれていた端末IDに一致する。送信先は、サーバ装置20に設定される。CPU47は、前述した端末IDを含むSOS状態要求の送信指令を通信部53に出力する。これに伴い、SOS状態要求が通信部53からサーバ装置20へと送信される。
次に、CPU47は、SOS状態結果を取得する(S127)。SOS状態結果は、SOS状態要求に含められた端末IDに対応するSOS状態を含む。前述の端末IDは、上述した2個の端末IDのうち、処理対象のSOS画像67に対応する端末IDである。SOS状態結果は、図15のS183でサーバ装置20から送信され、通信部53で受信される。CPU47は、通信部53を介してSOS状態結果を取得する。続けて、CPU47は、取得されたSOS状態結果に含まれるSOS状態が「OFF」であるかを判断する(S129)。SOS状態が「OFF」である場合(S129:Yes)、CPU47は、処理対象のSOS画像67の消去を制御する(S131)。即ち、CPU47は、処理対象のSOS画像67の消去指令を表示部50に出力する。これに伴い、表示部50では、処理対象のSOS画像67が、非表示とされる。S131でのSOS画像67の消去に基づけば、SOS状態が「OFF」を含むSOS状態結果は、SOS通知に応じたSOS機能の解除を示す通知といえる。
SOS状態が「ON」であって、「OFF」でなかった場合(S129:No)、又はS131を実行した後、CPU47は、処理をS121に戻す。その後、CPU47は、S121以降の処理を繰り返して実行する。
<議長SOS応答処理>
図6のS45で実行される議長SOS応答処理について、図13を参照して説明する。議長SOS応答処理を開始させたCPU47は、遠隔会議画面60に表示されているSOS画像67に対応するSOSの中に、未処理のSOSがあるかを判断する(S141)。未処理のSOSは、S145及びS147の処理対象とされていないSOSである。未処理のSOSがない場合(S141:No)、CPU47は、議長SOS応答処理を終了する。SOS画像67が表示されていない場合、未処理のSOSはなく、S141は否定(S141:No)される。
未処理のSOSがある場合(S141:Yes)、CPU47は、未処理のSOSの1個を処理対象として選択する(S143)。続けて、CPU47は、処理対象とされたSOSに対するSOS応答指示を取得したかを判断する(S145)。議長SOS応答処理が端末装置41で実行されているとする。端末装置41を操作するユーザ(議長ユーザ)は、SOS機能の利用申請に応答する場合、操作部51を操作し、図6のS55で実行されるSOS表示処理で表示されたSOS画像67を押下する。議長ユーザは、この操作に応じて、SOS通知を送信(図4のS17:Yes及びS19参照)した端末装置を操作するユーザ(申請ユーザ)との間で、チャットを開始させることができる。議長SOS応答処理が端末装置41で実行される場合、図4に示す参加者処理は、端末装置42,43,44,45の何れかで実行される。従って、前述の申請ユーザは、SOS通知を送信した端末装置42,43,44,45の何れかを操作するユーザである。CPU47は、処理対象とされたSOS画像67の押下が操作部51で受け付けられた場合、そのSOS画像67に対応するSOSに対するSOS応答指示を取得する。
処理対象のSOSに対するSOS応答指示が取得された場合(S145:Yes)、CPU47は、SOS応答通知の送信を制御する(S147)。SOS応答通知は、SOS機能の利用申請への応答を示す通知である。SOS応答通知は、2個の端末IDを含む。2個の端末IDのうちの1個は、SOS応答通知の送信元となる自装置の端末IDである。2個の端末IDのうちの他の1個は、処理対象のSOSに対応する端末IDである。SOSに対応する端末IDは、図6のS55で実行されるSOS表示処理(図10参照)のS113又はS115で、処理対象のSOSに対応するSOS画像67が表示されることとなったSOS通知に含まれていた端末IDに一致する。送信先は、サーバ装置20に設定される。CPU47は、前述した端末IDを含むSOS応答通知の送信指令を通信部53に出力する。これに伴い、SOS応答通知が通信部53からサーバ装置20へと送信される。S147を実行した後、CPU47は、処理をS141に戻す。その後、CPU47は、S141以降の処理を繰り返して実行する。
<サーバ装置で実行される処理>
端末装置41,42,43,44,45による遠隔会議が実行される場合に、サーバ装置20で実行される各処理について説明する。上述した通り、端末装置41,42,43,44,45の各端末装置は、会議IDによって識別される遠隔会議への接続に際し、サーバ装置20との間でセッションを確立する。サーバ装置20では、セッションが確立された端末装置との間で、遠隔会議を実行する。
実施形態において、遠隔会議の実行とは、端末装置41,42,43,44,45による遠隔会議を実現する所定の処理の実行を意味する。例えば、遠隔会議の実行によって、サーバ装置20では、データベースに登録された音設定に従い音データが送受信され、映像設定に従い映像データが送受信される。サーバ装置20では、遠隔会議の実行の開始に合わせて、又は遠隔会議の実行後、所定のタイミングで、図14に示すサーバ処理が開始される。サーバ処理は、遠隔会議と並列して実行される。サーバ装置20で実行される処理の説明では、端末装置41,42,43,44,45を区別せず、所定の1台又は所定の複数台を例とする場合、単に「端末装置」ということもある。
<サーバ処理>
サーバ処理について、図14及び図15を参照して説明する。サーバ処理を開始させたCPU21は、端末装置41,42,43,44,45による端末IDで識別された遠隔会議は終了しているかを判断する(S151)。S151でCPU21は、端末装置41,42,43,44,45のそれぞれとの間で確立されたセッションが全て切断されているかを判断する。全てのセッションが切断されている場合、CPU21は、遠隔会議は終了していると判断する。CPU21は、端末装置41,42,43,44,45のうちの1台以上の端末装置との間で、セッションが確立されている場合、遠隔会議は終了していないと判断する。CPU21は、遠隔会議の実行におけるメインのプログラムによるプロセスに対して、セッションの確立状態を要求する。CPU21は、この要求に対する応答を、前述のプロセスから取得する。CPU21は、この応答に応じて、セッションの確立状態を判断する。遠隔会議が終了している場合、(S151:Yes)、CPU21は、サーバ処理を終了する。
遠隔会議が終了していない場合(S151:No)、CPU21は、挙手通知を取得したかを判断する(S153)。挙手通知は、図4のS15で送信される。挙手通知は、通信部24で受信される。CPU21は、通信部24を介して挙手通知を取得する。挙手通知が取得された場合(S153:Yes)、CPU21は、挙手決定処理を実行する(S155)。挙手決定処理については後述する。続けて、CPU21は、挙手通知の送信を制御する(S157)。CPU21は、データベースにアクセスする。CPU21は、データベースで、取得された挙手通知に含まれる端末IDに関連付けられた挙手通知先を取得する。挙手通知先は、挙手通知の送信先となる端末装置の端末IDである。送信先は、挙手通知先として取得された端末IDの端末装置に設定される。
例えば、取得された挙手通知に含まれる端末IDが「USER A」で、データベースが図2に示す登録状態であるとする。この場合、送信先は、端末ID「USER A」に関連付けられた挙手通知先である、端末ID「USER B」、「USER C」、「USER D」及び「USER E」の端末装置42,43,44,45に設定される。CPU21は、挙手通知の送信指令を通信部24に出力する。これに伴い、挙手通知が、通信部24から、挙手通知先として取得された端末IDの端末装置へと送信される。
S157を実行した後、CPU21は、データベースに登録された挙手状態を「ON」に更新する(S158)。更新対象の挙手状態は、取得された挙手通知に含まれる端末IDに関連付けて、データベースに登録された挙手状態である。挙手状態は、挙手機能の利用申請がされているか、又は挙手機能が解除されているかを示す状態情報である。挙手機能の利用申請がされている場合、即ち、特定の端末装置からの挙手通知が取得されている場合、前述した通り、その端末装置の端末IDに対する挙手状態は「ON」とされる。挙手機能の解除に応じて、挙手状態は「OFF」とされる(後述する図18のS235参照)。
挙手通知が取得されていない場合(S153:No)、又はS157を実行した後、CPU21は、SOS通知を取得したかを判断する(S159)。SOS通知は、図4のS19で送信される。SOS通知は、通信部24で受信される。CPU21は、通信部24を介してSOS通知を取得する。SOS通知が取得された場合(S159:Yes)、CPU21は、SOS決定処理を実行する(S161)。SOS決定処理については後述する。
続けて、CPU21は、SOS通知の送信を制御する(S163)。CPU21は、データベースにアクセスする。CPU21は、データベースで、取得されたSOS通知に含まれる端末IDに関連付けられたSOS通知先を取得する。SOS通知先は、SOS通知の送信先となる端末装置の端末IDである。送信先は、SOS通知先として取得された端末IDの端末装置と、SOS通知に含まれる端末IDの端末装置に設定される。例えば、取得された挙手通知に含まれる端末IDが「USER B」で、データベースが図2に示す登録状態であるとする。この場合、送信先は、端末ID「USER B」に関連付けられたSOS通知先である端末ID「USER E」に設定される。CPU21は、挙手通知の送信指令を通信部24に出力する。これに伴い、SOS通知が、通信部24から、SOS通知先として取得された端末IDの端末装置へと送信される。
S163を実行した後、CPU21は、データベースに登録されたSOS状態を「ON」に更新する(S164)。更新対象のSOS状態は、取得されたSOS通知に含まれる端末IDに関連付けられて、データベースに登録されたSOS状態である。SOS状態は、SOS機能の利用申請がされているか、又はSOS機能が解除されているかを示す状態情報である。SOS機能の利用申請がされている場合、即ち、特定の端末装置からのSOS通知が取得されている場合、前述した通り、その端末装置の端末IDに対するSOS状態は「ON」とされる。SOS機能の解除に応じて、SOS状態は「OFF」とされる(後述する図19のS245参照)。その後、CPU21は、処理を図15のS165に移行する。
S165でCPU21は、挙手応答通知を取得したかを判断する。挙手応答通知は、図9のS97で送信される。挙手応答通知は、通信部24で受信される。CPU21は、通信部24を介して挙手応答通知を取得する。挙手応答通知が取得された場合(S165:Yes)、CPU21は、サーバ挙手応答処理を実行する(S167)。サーバ挙手応答処理については後述する。挙手応答通知が取得されていない場合(S165:No)、又はS167を実行した後、CPU21は、SOS応答通知を取得したかを判断する(S169)。SOS応答通知は、図13のS147で送信される。SOS応答通知は、通信部24で受信される。CPU21は、通信部24を介してSOS応答通知を取得する。SOS応答通知が取得された場合(S169:Yes)、CPU21は、サーバ挙手応答処理を実行する(S171)。サーバSOS応答処理については後述する。
SOS応答通知が取得されていない場合(S169:No)、又はS171を実行した後、CPU21は、挙手状態要求を取得したかを判断する(S173)。挙手状態要求は、図8のS75で送信される。挙手状態要求は、通信部24で受信される。CPU21は、通信部24を介して挙手状態要求を取得する。挙手状態要求が取得された場合(S173:Yes)、CPU21は、挙手状態を取得する(S175)。取得対象の挙手状態は、挙手状態要求に含まれる端末IDに一致する端末IDに関連付けて、データベースに登録された挙手状態である。挙手状態要求には、上述した通り、2個の端末IDが含まれる。前述した挙手状態要求に含まれる端末IDは、挙手状態要求に含まれる2個の端末IDのうち、挙手状態要求の送信元の端末装置の端末IDとは異なる端末IDである。サーバ処理の説明では、挙手状態要求の送信元の端末装置の端末IDとは異なる端末IDを、「挙手状態要求の対象端末ID」という。換言すれば、挙手状態要求の対象端末IDは、図8のS73で処理対象とされた挙手画像66に対応する端末IDである。CPU21は、データベースにアクセスし、挙手状態要求の対象端末IDに関連付けられた挙手状態を取得する。
CPU21は、挙手状態結果の送信を制御する(S177)。挙手状態結果は、S175で取得された挙手状態と、挙手状態要求の対象端末IDを含む。送信先は、挙手状態要求の送信元を示す端末IDの端末装置に設定される。CPU21は、挙手状態結果の送信指令を通信部24に出力する。これに伴い、挙手状態要求が、通信部24から、挙手状態要求の送信元の端末装置に送信される。
挙手状態要求が取得されていない場合(S173:No)、又はS177を実行した後、CPU21は、SOS状態要求を取得したかを判断する(S179)。SOS状態要求は、図12のS125で送信される。SOS状態要求は、通信部24で受信される。CPU21は、通信部24を介してSOS状態要求を取得する。SOS状態要求が取得された場合(S179:Yes)、CPU21は、SOS状態を取得する(S181)。取得対象のSOS状態は、SOS状態要求に含まれる端末IDに一致する端末IDに関連付けて、データベースに登録されたSOS状態である。SOS状態要求には、上述した通り、2個の端末IDが含まれる。前述したSOS状態要求に含まれる端末IDは、SOS状態要求に含まれる2個の端末IDのうち、SOS状態要求の送信元の端末装置の端末IDとは異なる端末IDである。サーバ処理の説明では、SOS状態要求の送信元の端末装置の端末IDとは異なる端末IDを、「SOS状態要求の対象端末ID」という。換言すれば、SOS状態要求の対象端末IDは、図12のS123で処理対象とされたSOS画像67に対応する端末IDである。CPU21は、データベースにアクセスし、SOS状態要求の対象端末IDに関連付けられたSOS状態を取得する。
CPU21は、SOS状態結果の送信を制御する(S183)。SOS状態結果は、S181で取得されたSOS状態と、SOS状態要求の対象端末IDを含む。送信先は、SOS状態要求の送信元を示す端末IDの端末装置に設定される。CPU21は、SOS状態結果の送信指令を通信部24に出力する。これに伴い、SOS状態要求が、通信部24から、SOS状態要求の送信元の端末装置に送信される。SOS状態要求が取得されていない場合(S179:No)、又はS183を実行した後、CPU21は、処理を図14のS151に戻す。その後、CPU21は、S151以降の処理を繰り返して実行する。
<挙手決定処理>
図14のS155で実行される挙手決定処理について、図16を参照して説明する。挙手決定処理を開始させたCPU21は、端末IDの総数が第一値より少ないかを判断する(S191)。CPU21は、データベースにアクセスし、登録された端末IDの総数を取得する。取得された端末IDは、RAM49に記憶される。端末装置41,42,43,44,45による遠隔会議に基づく実施形態では、CPU21は、データベースから端末IDの総数として、「5」を取得する。第一値は、諸事情を考慮して適宜決定される。例えば、第一値は「6」に決定される。第一値は、挙手決定処理のプログラムに登録されている。CPU21は、取得された端末IDの総数と、第一値を比較する。
端末IDの総数が第一値より少ない場合(S191:Yes)、CPU21は、挙手決定処理の開始に先立ち取得された挙手通知(図14のS153:Yes参照)に含まれる端末IDに関連付けられた挙手通知先として、権限が「議長」である端末IDと、権限が「発表者」である端末IDと、権限が「参加者」である端末IDをデータベースに登録する(S193)。挙手通知に含まれる、この通知の送信元の端末装置の端末IDは、挙手通知先から除外される。例えば、挙手通知に端末ID「USER A」が含まれていたとする。この場合、端末ID「USER A」に関連付けて、挙手通知先として、「USER B」及び「USER C」(権限:参加者)と、「USER D」(権限:発表者)と、「USER E」(権限:議長)が登録される。
端末IDの総数が第一値以上である場合(S191:No)、CPU21は、端末IDの総数が第二値より少ないかを判断する(S195)。第二値は、第一値より大きな所定の値に決定される。例えば、第二値は「10」に決定される。第二値は、挙手決定処理のプログラムに登録されている。CPU21は、RAM49に記憶された端末IDの総数と、第二値とを比較する。
端末IDの総数が第二値より少ない場合(S195:Yes)、CPU21は、挙手決定処理の開始に先立ち取得された挙手通知に含まれる端末IDに関連付けられた挙手通知先として、権限「議長」である端末IDと、権限「発表者」である端末IDをデータベースに登録する(S197)。
端末IDの総数が第二値以上である場合(S195:Yes)、CPU21は、次の2種の端末IDを特定する(S199)。第一種の端末IDは、権限が「議長」である端末IDである。第二種の端末IDは、権限が「発表者」で、且つ発話状態が「発話中」である端末IDである。第一種の端末IDと第二種の端末IDを特定するに際し、CPU21は、データベースにアクセスし、前述した各条件を満たす端末IDを抽出する。続けて、CPU21は、挙手決定処理の開始に先立ち取得された挙手通知に含まれる端末IDに関連付けられた挙手通知先として、前述した第一種の端末IDと第二種の端末IDをデータベースに登録する(S201)。
S193、S197又はS201を実行した後、CPU21は、挙手決定処理を終了する。
<SOS決定処理>
図14のS161で実行されるSOS決定処理について、図17を参照して説明する。SOS決定処理を開始させたCPU21は、データベースにアクセスし、権限が「議長」である端末IDに関連付けられた発話状態を取得する(S211)。続けて、CPU21は、取得された発話状態として「非発話」があるかを判断する(S213)。
発話状態として「非発話」がある場合(S213:Yes)、CPU21は、SOS決定処理の開始に先立ち取得されたSOS通知(図14のS159:Yes参照)に含まれる端末IDに関連付けられたSOS通知先として、権限が「議長」で、且つ発話状態が「非発話」である端末IDをデータベースに登録する(S215)。発話状態として「非発話」がない場合(S213:No)、CPU21は、SOS決定処理の開始に先立ち取得されたSOS通知に含まれる端末IDに関連付けられたSOS通知先として、権限が「議長」である端末IDをデータベースに登録する(S217)。S215又はS217を実行した後、CPU21は、SOS決定処理を終了する。
<サーバ挙手応答処理>
図15のS167で実行されるサーバ挙手応答処理について、図18を参照して説明する。サーバ挙手応答処理を開始させたCPU21は、サーバ挙手応答処理の開始に先立ち取得された挙手応答通知(図15のS165:Yes参照)が発言が許可されたことを示す情報を含むかを判断する(S221)。挙手応答通知が発言が不許可とされたことを示す情報を含み、発言が許可されたことを示す情報を含まない場合(S221:No)、CPU21は、処理をS229に移行する。
挙手応答通知が発言が許可されたことを示す情報を含む場合(S221:Yes)、CPU21は、次に記載の端末IDに関連付けられた音声設定が「Mute」であるかを判断する(S223)。前述の端末IDは、発言が許可されたことを示す情報と共に、挙手応答通知に含まれる端末IDに一致する端末IDである。S223でCPU21は、データベースにアクセスし、前述した判断を行う。
音声設定が「Mute」である場合(S223:Yes)、CPU21は、アンミュート表示指示の送信を制御する(S225)。アンミュート表示指示は、挙手応答通知に含まれる端末IDを含む。アンミュート表示指示は、前述の端末IDの端末装置の拠点画像65に対応させて表示されているミュート画像70を、アンミュート画像69に切り替える切替指示である。送信先は、データベースに登録された全ての端末IDの端末装置41,42,43,44,45に設定される。但し、挙手応答通知に含まれる端末ID、即ち、アンミュート表示指示に含まれる端末IDの端末装置は、送信先から除外するようにしてもよい。CPU21は、アンミュート表示指示の送信指令を通信部24に出力する。これに伴い、アンミュート表示指示が、通信部24から、送信先として設定された、端末装置41,42,43,44,45の全部又は一部へと送信される。
詳細は省略するが、アンミュート表示指示を受信した端末装置では、アンミュート表示指示に応じた表示が制御される。即ち、この端末装置では、表示指令が、表示部50に出力される。表示指令は、アンミュート表示指示に含まれる端末IDの端末装置の拠点画像65に対応させて表示されているミュート画像70をアンミュート画像69に切り替える指令である。これに伴い、表示部50では、表示中の遠隔会議画面60における、前述の拠点画像65に対応させて表示されているミュート画像70が、アンミュート画像69に切り替わる。前述の拠点画像65が非表示である場合、このような表示の制御は、実行されない。
音声設定が「Unmute」であって、「Mute」でない場合(S223:No)、又はS225を実行した後、CPU21は、音声ミュート解除指示の送信を制御する(S227)。音声ミュート解除指示は、この指示の送信先の端末装置で集音された音に対応する音データの送信を許可する指示である。送信先は、S221の判断対象とされた挙手応答通知に含まれる端末IDの端末装置に設定される。CPU21は、音声ミュート解除指示の送信指令を通信部24に出力する。これに伴い、音声ミュート解除指示が、通信部24から、前述した端末装置へと送信される。その後、CPU21は、処理をS235に移行する。
詳細は省略するが、音声ミュート解除指示を受信した端末装置では、例えば、送信が許可された旨の情報を含む画面が、遠隔会議画面60においてポップアップ表示される。実施形態では、前述した画面の図示は省略されている。この端末装置では、確立中のセッションを介したサーバ装置20への音データ(音パケット)の送信が開始される。
S229でCPU21は、音声ミュート指示の送信を制御する。音声ミュート指示は、この指示の送信先の端末装置で集音された音に対応する音データの送信を許可しない指示である。送信先は、S221の判断対象とされた挙手応答通知に含まれる端末IDの端末装置に設定される。CPU21は、音声ミュート指示の送信指令を通信部24に出力する。これに伴い、音声ミュート指示が、通信部24から、前述した端末装置へと送信される。詳細は省略するが、音声ミュート指示を受信した端末装置では、例えば、送信が不許可とされた旨の情報を含む画面が、遠隔会議画面60においてポップアップ表示される。実施形態では、前述した画面の図示は省略されている。この端末装置では、確立中のセッションを介したサーバ装置20への音データ(音パケット)の送信は実行されない。
S229を実行した後、CPU21は、次に記載の端末IDに関連付けられた音声設定が「Mute」であるかを判断する(S231)。前述の端末IDは、発言が不許可とされたことを示す情報と共に、挙手応答通知に含まれる端末IDに一致する端末IDである。S231でCPU21は、データベースにアクセスし、前述した判断を行う。
音声設定が「Unmute」であって、「Mute」でない場合(S231:No)、CPU21は、ミュート表示指示の送信を制御する(S233)。ミュート表示指示は、挙手応答通知に含まれる端末IDを含む。ミュート表示指示は、前述の端末IDの端末装置の拠点画像65に対応させて表示されているアンミュート画像69を、ミュート画像70に切り替える切替指示である。送信先は、データベースに登録された全ての端末IDの端末装置41,42,43,44,45に設定される。但し、挙手応答通知に含まれる端末ID、即ち、ミュート表示指示に含まれる端末IDの端末装置は、送信先から除外するようにしてもよい。CPU21は、ミュート表示指示の送信指令を通信部24に出力する。これに伴い、ミュート表示指示が、通信部24から、送信先として設定された、端末装置41,42,43,44,45の全部又は一部へと送信される。
詳細は省略するが、ミュート表示指示を受信した端末装置では、ミュート表示指示に応じた表示が制御される。即ち、この端末装置では、表示指令が、表示部50に出力される。表示指令は、ミュート表示指示に含まれる端末IDの端末装置の拠点画像65に対応させて表示されているアンミュート画像69をミュート画像70に切り替える指令である。これに伴い、表示部50では、表示中の遠隔会議画面60における、前述の拠点画像65に対応させて表示されているアンミュート画像69が、ミュート画像70に切り替わる。前述の拠点画像65が非表示である場合、このような表示の制御は、実行されない。
音声設定が「Mute」である場合(S231:Yes)、又はS233を実行した後、CPU21は、処理をS235に移行する。S235でCPU21は、データベースに登録された音声設定と挙手状態を更新する。更新対象の音声設定と挙手状態は、S221の判断対象とされた挙手応答通知に含まれる端末IDに関連付けられた音声設定と挙手状態である。即ち、挙手応答通知が発言が許可されたことを示す情報を含む場合、前述した音声設定を「Unmute」に更新する。既に、「Unmute」が登録されていた場合、この更新は、省略するようにしてもよい。一方、挙手応答通知が発言が不許可とされたことを示す情報を含む場合、前述した音声設定を「Mute」に更新する。既に、「Mute」が登録されていた場合、この更新は、省略するようにしてもよい。挙手状態は、「OFF」に更新される。その後、CPU21は、サーバ挙手応答処理を終了する。
<サーバSOS応答処理>
図15のS171で実行されるサーバSOS応答処理について、図19を参照して説明する。サーバSOS応答処理を開始させたCPU21は、チャット処理を開始する(S241)。CPU21は、記憶装置22に記憶されたチャット処理のプログラムを起動する。これによって、サーバ装置20では、チャット処理のプロセスが開始される。チャットの対象は、サーバSOS応答処理の開始に先立ち取得されたSOS応答通知(図15のS169:Yes参照)に含まれる2個の端末IDの各端末装置である。続けて、CPU21は、チャット開始指示の送信を制御する(S243)。チャット開始指示は、この指示の送信先の各端末装置で、チャットを開始させる指示である。送信先は、前述した2個の端末IDの各端末装置に設定される。
詳細は省略するが、各端末装置では、チャット開始指示が受信される。これに応じて、各端末装置で表示されている遠隔会議画面60には、チャット画面68が表示される。各端末装置では、操作部が操作され、文字の入力が操作部で受け付けられる。受け付けられた文字に対応する文字データは、上述した通り、サーバ装置20で実行中のチャット処理のプロセスによって、各端末装置の間を送受信される。
次に、CPU21は、データベースに登録されたSOS状態を「OFF」に更新する(S245)。更新対象は、上述した2個の端末IDのうち、SOS応答通知の送信元の端末装置(権限:議長)ではない、端末装置(権限:参加者)の端末装置の端末IDに関連付けられたSOS状態である。その後、CPU21は、サーバSOS応答処理を終了する。
<実施形態の効果>
上述した実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)会議IDによって識別される端末装置41,42,43,44,45による遠隔会議において、サーバ装置20では、図14及び図15に示すサーバ処理が実行される。サーバ処理では、権限が「参加者」に設定された端末装置から送信(図4のS15参照)された挙手通知が取得され(図14のS153:Yes参照)、挙手決定処理が実行される(図14のS155参照)。図16に示す挙手決定処理では、端末IDの総数が第一値より小さい場合(図16のS191:Yes参照)、挙手通知に含まれる端末IDに関連付けられた挙手通知先として、権限が「議長」である端末IDと、権限が「発表者」である端末IDと、権限が「参加者」である端末IDが、データベースに登録される(図16のS193参照)。端末IDの総数が第一値より多い場合(図16のS191:No参照)、挙手通知に含まれる端末IDに関連付けられた挙手通知先として、権限が「議長」である端末IDと、権限が「発表者」である端末IDがデータベースに登録される(図16のS197又はS199参照)。この場合(図16のS191:No参照)、挙手通知先として、権限が「参加者」である端末IDは登録されない。
そのため、会議IDによって識別される遠隔会議において、データベースに登録された端末IDの数に応じて、挙手通知の送信先を、端末装置41,42,43,44,45の中から、「議長」、「発表者」及び「参加者」の各端末装置、又は「議長」及び「発表者」の各端末装置に適宜決定することができる。挙手通知の送信先を、遠隔会議のシチュエーションに応じて柔軟に決定することができる。
(2)挙手決定処理では、端末IDの総数が第一値より多く(図16のS191:No参照)、且つ第二値(第二値>第一値)より多い場合(図16のS195:Yes参照)、挙手通知先は、権限が「発表者」で、且つ発話状態が「発話中」である端末IDに限定される(図16のS201参照)。そのため、大規模な遠隔会議では、挙手通知を、権限が「発表者」に設定された端末装置のうち、発言中のユーザが操作している端末装置に送信することができる。例えば、発言中のユーザ(発表者)に、その発表内容に対して質問等を有し、発言を求めているユーザがいることを、報知することが可能となる(図5のS35及び図7のS63又はS65参照)。
(3)サーバ処理では、権限が「参加者」に設定された端末装置から送信(図4のS19参照)されたSOS通知が取得され(図14のS159:Yes参照)、SOS決定処理が実行される(図14のS161参照)。図17に示すSOS決定処理では、SOS通知に含まれる端末IDに関連付けられたSOS通知先として、権限が「議長」である端末IDが、データベースに登録される(図17のS215又はS217参照)。ここで、SOS決定処理では、発話状態が「非発話」である端末IDの登録が優先される。即ち、権限が「議長」で、且つ発話状態が「非発話」である端末IDがある場合、その端末IDのみが、SOS通知先として、データベースに登録される(図17のS215参照)。但し、権限が「議長」である端末IDの全てが「発話中」であることも想定される。このような場合には、SOS通知先として、権限が「議長」である全ての端末IDがデータベースに登録される(図17のS217参照)。SOS決定処理では、挙手通知先として、権限が「発表者」又は「参加者」である端末IDは登録されない。
そのため、SOS機能の利用申請に対して、権限が「議長」である端末装置を操作するユーザのうち、発言していないユーザを優先させて、SOS機能の利用を申請するユーザがいることを報知することが可能となる(図10のS113又はS115参照)。遠隔会議における議長としての役割を担うユーザを、チャット対応者とすることができる。権限が「議長」である端末装置を操作するユーザが発言している場合、このユーザは、遠隔会議の進行を行っている可能性が高い。発言していない権限が「議長」である端末装置を操作するユーザを優先させて、前述の報知を行うことで、遠隔会議の進行を妨げることなく、権限が「参加者」である端末装置を操作するユーザをサポートすることが可能となる。権限が「議長」である端末装置を操作するユーザに発言していない者がいない場合、権限が「議長」である端末装置の全てにSOS通知を送信することができる。遠隔会議における議長としての役割を担うユーザに、SOS機能の利用を申請するユーザの存在を報知することが可能となる(図10のS113又はS115参照)。
(4)サーバ処理では、権限が「議長」である端末IDの端末装置から挙手応答通知が取得された場合(図9のS97及び図15のS165:Yes参照)、サーバ挙手応答処理が実行される(図15のS167参照)。図18に示すサーバ挙手応答処理では、取得された挙手応答通知が発言が許可されたことを示す情報を含む場合(図18のS221:Yes参照)、音声ミュート解除指示が、S221の判断対象とされた挙手応答通知に含まれる端末IDの端末装置へと送信される(図18のS227参照)。取得された挙手応答通知が前述した情報を含まず、発言が不許可とされたことを示す情報を含む場合(図18のS221:No参照)、音声ミュート指示が、前述した端末装置へと送信される(図18のS229参照)。そのため、挙手通知の送信元の端末装置(権限:参加者 図4のS15参照)に対して、発言の可否を通知することができる。この端末装置では、送信が許可された旨の情報を含む画面、又は送信が不許可とされた旨の情報を含む画面を、遠隔会議画面60に表示させることが可能となる。
サーバ挙手応答処理では、音声ミュート解除指示又は音声ミュート指示が送信された後、データベースに登録された挙手状態が「OFF」に更新される(図18のS235参照)。更新対象の挙手状態は、S221の判断対象とされた挙手応答通知に含まれる端末IDに関連付けられた挙手状態である。サーバ処理では、更新された挙手状態「OFF」が端末装置41,42,43,44,45に送信される(図15のS177参照)。そのため、各端末装置において表示されている挙手画像66を、非表示とすることが可能となる(図4のS25、図5のS37又は図6のS57、及び図8のS79:Yes及びS81参照)。
(5)サーバ装置20の記憶装置22には、チャット処理のプログラムが記憶される。サーバ処理では、サーバSOS応答処理が実行される(図15のS171参照)。図19に示すサーバSOS応答処理では、チャット処理が開始され(図19のS241参照)、データベースに登録されたSOS状態が「OFF」に更新される(図19のS245参照)。更新対象は、SOS応答通知に含まれる2個の端末IDのうち、権限が「参加者」である端末IDに関連付けられたSOS状態である。サーバ処理では、更新された挙手状態「OFF」を含むSOS状態結果が、権限が「議長」である端末装置に送信される(図15のS183参照)。そのため、権限が「議長」である端末装置において表示されているSOS画像67を、非表示とすることが可能となる(図12のS129:Yes及びS131参照)。
<変形例>
上述した実施形態は、次のようにすることもできる。以下に示す変形例のうちの幾つかの構成は、適宜組み合わせて採用することもできる。以下では、上記とは異なる点を説明することとし、同様の点についての説明は適宜省略する。
(1)上記では、データベース(図2参照)に登録される発話状態について、発話中であるかの判断は、音パケットが、音声データを含むか、ヘッダ部にブランク情報を含むかに従い行われる。発話中であるかの判断は、例えば、次のように行うようにしてもよい。この場合、端末装置41,42,43,44,45では、集音された音のレベルに関わらず、音データが生成され、これを含む音パケットがサーバ装置20に送信される。サーバ装置20では、例えば、端末装置41,42,43,44,45からの各音データについて、音データに対応する音のレベルが検出される。続けて、検出された音のレベルが閾値より大きいかが判断される。音のレベルが閾値より大きい場合、発話中であると判断される。この場合、データベースには、判断対象の音データに含まれる端末IDに関連付けて、発話中が登録される。
音データは、端末装置41,42,43,44,45で集音された音を所定のサンプリング周波数(例えば11.025kHz又は44.1kHz)でA/D変換されたデータである。音データは、波形データを含む概念である。レベルの検出は、音データに対応する音の波形のレベルを検出することで決定される。音データに対応する音は、複数のサンプリング点を含むため、例えば、所定時間内に含まれる複数のサンプリング点の平均レベルが音のレベルとして検出される。複数のサンプリング点の最大レベルを音のレベルとして検出してもよい。判断基準となる閾値は、端末装置41,42,43,44,45を操作する各ユーザが遠隔会議において発話中であると判断できる場合の音声のレベルを考慮して予め決定される。閾値は、発話中であるかを判断するプログラムに登録されている。閾値は、例えば、集音環境における背景のノイズレベル等に応じて、適宜変更されてもよい。
(2)上記では、図16に示す挙手決定処理のS193において、挙手通知に含まれる、この通知の送信元の端末装置の端末IDは、挙手通知先から除外される。S193では、挙手通知の送信元の端末装置の端末IDも、挙手通知先として、自装置の端末IDに関連付けて登録するようにしてもよい。この場合、図14及び図15に示すサーバ処理のS157では、取得された挙手通知(図14のS153:Yes参照)の送信元の端末装置に対しても、挙手通知が送信される。この端末装置では、サーバ装置20からの挙手通知に従い、挙手表示処理が実行され(図4のS21:Yes及びS23参照)、挙手画像66が表示される(図7のS63又はS65参照)。
(3)上記では、図8に示す挙手表示更新処理のS79の判断条件を「挙手状態=OFF」とした。この判断条件は、「挙手状態=ON」としてもよい。この判断条件が否定される場合、処理はS81に移行する。この判断条件が肯定される場合、処理はS71に戻る。図12に示すSOS表示更新処理のS129の判断条件を「SOS状態=OFF」とした。この判断条件は、「SOS状態=ON」としてもよい。この判断条件が否定される場合、処理はS131に移行する。この判断条件が肯定される場合、処理はS121に戻る。図16に示す挙手決定処理のS191の判断条件「端末IDの総数<第一値」と、S195の判断条件「端末IDの総数<第二値」について、端末IDの総数が第一値又は第二値に等しい場合、各判断を肯定(S191又はS195:Yes参照)するようにしてもよい。図18に示すサーバ挙手応答処理のS223及びS231の判断条件を「音声設定=Mute」とした。この判断条件は、「音声設定=Unmute」としてもよい。S223では、この判断条件が否定される場合、処理はS225に移行し、この判断条件が肯定される場合、処理はS227に移行する。S231では、この判断条件が肯定される場合、処理はS233に移行し、この判断条件が否定される場合、処理はS235に移行する。
(4)上記では、サーバ装置20に送信される、所定の通知若しくは所定の指示、又は所定のデータには、送信元の端末装置の端末IDが含められる。例えば、図4に示す参加者処理のS15で送信される挙手通知とS19で送信されるSOS通知は、自装置の端末IDを含む。この他、図8に示す挙手表示更新処理のS75で送信される挙手状態要求と、図12に示すSOS表示更新処理のS125で送信されるSOS状態要求は、自装置の端末IDを含む。更に、図14に示す議長SOS応答処理のS147で送信されるSOS応答通知は、自装置の端末IDを含む。送信元の端末装置の端末IDの追加は、省略するようにしてもよい。サーバ装置20と端末装置41,42,43,44,45の間でそれぞれ確立されるセッションは、端末装置41,42,43,44,45のそれぞれに固有である。従って、サーバ装置20では、前述したような通知若しくは指示、又はデータが通信部24で受信された場合、通信に用いられたセッションを特定することで、送信元の端末装置の端末IDを特定することができる。詳細は省略するが、サーバ装置20では、特定された端末IDが管理され、これに従った制御が適宜実行される。これによって、サーバ装置20では、上記同様の各処理が実行される。
(5)上記では、図16に示す挙手決定処理において、端末IDの総数を、第一値又は第二値と比較し、挙手通知先が、データベースに適宜登録される(図16のS193、S197又はS201参照)。遠隔会議システム10では、遠隔会議のシチュエーションに応じた、会議モードを設定するようにし、図16のS191とS193では、会議モードを判断するようにしてもよい。会議モードは、会議IDに関連付けられ、会議IDによって、遠隔会議に設定された会議モードが特定される。会議モードとしては、例えば、グループディスカッションモードとプレゼンテーションモードと通常モードが挙げられる。グループディスカッションモードは、前述した各モードの中で、最も小規模な遠隔会議に対応するモードである。グループディスカッションモードでは、例えば、権限が「議長」と「発表者」と「参加者」に設定された全ての端末装置に対する音声設定と映像設定が「Unmute」と「ON」にそれぞれ設定された状態で、遠隔会議が開始される。上記では詳細な説明は省略したが、資料の共有に関する設定は、例えば、遠隔会議の開始時、権限が「議長」に設定された端末装置に対してのみ許可される。
プレゼンテーションモードは、上述した各モードの中で、最も大規模な遠隔会議に対応するモードである。プレゼンテーションモードでは、例えば、権限が「議長」と「発表者」に設定された端末装置に対する音声設定と映像設定が「Unmute」と「ON」にそれぞれ設定され、権限が「参加者」に設定された端末装置に対する音声設定と映像設定は「Mute」と「OFF」に設定された状態で、遠隔会議が開始される。資料の共有に関する設定は、例えば、遠隔会議の開始時、権限が「議長」に設定された端末装置に対してのみ許可される。通常モードは、グループディスカッションモードとプレゼンテーションモードの間の規模の遠隔会議に対するモードである。通常モードでは、例えば、権限が「議長」と「発表者」と「参加者」に設定された全ての端末装置に対する音声設定と映像設定が「Unmute」と「ON」にそれぞれ設定された状態で、遠隔会議が開始される。資料の共有に関する設定の初期値は、例えば、遠隔会議の開始時、権限が「議長」に設定された端末装置に対してのみ許可される。
図16のS191では、会議モードがグループディスカッションモードであるかが判断される。会議モードがグループディスカッションモードであり、この判断が肯定される場合(S191:Yes参照)、処理は、S193に移行される。会議モードがグループディスカッションモードでなく、この判断が否定される場合(S191:No参照)、処理は、S195に移行される。会議モードがプレゼンテーションモード又は通常モードである場合、S191は否定(S191:No参照)される。S195では、会議モードが通常モードであるかが判断される。会議モードが通常モードであり、この判断が肯定される場合(S195:Yes参照)、処理は、S197に移行される。会議モードが通常モードでなく、この判断が否定される場合(S195:No参照)、処理は、S199に移行される。会議モードが通常モードでない場合は、会議モードは、プレゼンテーションモードである。
図17に示すSOS決定処理についても、SOS通知先を、会議モードに従い決定するようにしてもよい。例えば、会議モードが、上述した3個のモードのうちの特定のモードであるかを判断し、特定のモードである場合、図17のS211〜S217を実行するようにしてもよい。一方、会議モードが特定のモードでない場合、例えば、直接、S217と同様の処理を実行するようにしてもよい。
(6)上記では、遠隔会議画面60を、図3及び図11に示すような形態とした。遠隔会議画面は、図20に示すような形態とするようにしてもよい。図20では、図3及び図11に示す遠隔会議画面60との対応を明らかにするため、同一の構成又は対応する構成には、上記で用いた符号を付している。即ち、図20に示す遠隔会議画面60では、図3及び図11に示す遠隔会議画面60の各構成に加え、リスト71が表示される。リスト71には、会議IDによって識別される遠隔会議に接続する端末装置の端末IDに対応する情報が、権限に関連付けられた状態で含められる。リスト71では、挙手画像66に対応する挙手画像72が、端末IDに対応する情報に関連付けて表示される。図20では、図示が省略されているが、リスト71では、SOS画像67に対応するSOS画像も、端末IDに対応する情報に関連付けて表示される。
更に、リスト71では、音声設定に応じたアンミュート画像69又はミュート画像70が、端末IDに対応する情報に関連付けて表示される。端末装置では、サーバ装置20からのアンミュート表示指示(図18のS225参照)又はミュート表示指示(図18のS233参照)に応じた、拠点画像65に対応させて表示されているアンミュート画像69又はミュート画像70の切り替えに合わせて、リスト71におけるアンミュート画像69又はミュート画像70の表示が切り替えられる。リスト71に表示される挙手画像72では、挙手画像66に付与された端末IDに対応する情報は省略される。リスト71に表示されるSOS画像では、SOS画像67に付与された端末IDに対応する情報(図11参照)は省略される。
図9に示す議長挙手応答処理では、挙手応答指示が、挙手画像66又は挙手画像72の押下に応じて取得される(図9のS95:Yes参照)。即ち、議長ユーザは、発言を許可する場合、挙手画像66又は挙手画像72を1回押下し、発言を不許可とする場合、挙手画像66又は挙手画像72を2回連続して押下する。発言の許可又は不許可は、上記同様、押下動作とは異なる要素によって指定されるようにしてもよい。CPU47は、処理対象とされた挙手画像66又は挙手画像72の押下が操作部51で受け付けられた場合、その挙手画像66及び挙手画像72の両挙手画像に対応する挙手に対する挙手応答指示を取得する。
図13に示す議長SOS応答処理では、SOS応答指示が、SOS画像67又はリスト71のSOS画像の押下に応じて取得される(図13のS145:Yes参照)。即ち、議長ユーザは、SOS機能の利用申請に応答する場合、SOS画像67又はリスト71のSOS画像を押下する。CPU47は、処理対象とされたSOS画像67又はリスト71のSOS画像の押下が操作部51で受け付けられた場合、そのSOS画像67及びリスト71のSOS画像の両SOS画像に対応するSOSに対するSOS応答指示を取得する。
遠隔会議画面60がリスト71を含む場合、図7に示す挙手表示処理において、CPU47は、例えば、挙手表示処理を開始させた直後に、挙手画像72の表示を制御する。挙手画像72を表示させる端末IDは、挙手表示処理の開始に先立ち取得された挙手通知(図4のS21、図5のS33又は図6のS47:Yes参照)に含まれる端末IDである。CPU47は、挙手画像72を前述した端末IDに対応する所定の位置に表示する表示指令を表示部50に出力する。これに伴い、表示部50では、挙手画像72が、所定の位置に表示される。前述の所定の位置は、例えば、リスト71における端末IDに対応する情報の隣の位置とされる(図20参照)。
遠隔会議画面60がリスト71を含む場合、図10に示すSOS表示処理において、CPU47は、例えば、SOS表示処理を開始させた直後に、リスト71におけるSOS画像の表示を制御する。リスト71で、SOS画像を表示させる端末IDは、SOS表示処理の開始に先立ち取得されたSOS通知(図6のS53:Yes参照)に含まれる端末IDである。CPU47は、このSOS画像を前述した端末IDに対応する所定の位置に表示する表示指令を表示部50に出力する。これに伴い、表示部50では、SOS画像が、リスト71の所定の位置に表示される。前述の所定の位置は、例えば、リスト71における端末IDに対応する情報の隣の位置とされる。リスト71で、挙手画像72とSOS画像が共に表示される場合、挙手画像72とSOS画像は隣り合った状態で、端末IDに対応する情報と並んで表示される。
詳細は省略するが、遠隔会議画面60がリスト71を含む場合、図8に示す挙手表示更新処理のS81で、消去対象の挙手画像66に対応する挙手画像72も、前述の挙手画像66と共に消去される。同様に、図12に示すSOS表示更新処理のS131で、消去対象のSOS画像67に対応するリスト71のSOS画像も、前述のSOS画像67と共に消去される。
10 遠隔会議システム
20 サーバ装置
21 CPU
22 記憶装置
23 RAM
24 通信部
25 バス
41,42,43,44,45 端末装置
47 CPU
48 記憶装置
49 RAM
50 表示部
51 操作部
52 スピーカ
53 通信部
54 接続インターフェース(接続I/F)
55 バス
56 マイク
57 カメラ
60 遠隔会議画面
61 挙手ボタン
62 SOSボタン
63 終了ボタン
64 共有資料
65 拠点画像
66,72 挙手画像
67 SOS画像
68 チャット画面
69 アンミュート画像
70 ミュート画像
71 リスト
90 ネットワーク

Claims (12)

  1. ネットワークに接続された複数の端末装置による遠隔会議を実行する前記ネットワークに接続されたサーバ装置を制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記遠隔会議において予め設定される権限が第一権限に設定された、前記複数の端末装置のうちの第一端末装置からの第一通知を、前記ネットワークに接続された前記サーバ装置の通信部を介して取得する第一取得手段と、
    前記遠隔会議に接続する前記端末装置の総数に対応する会議形態情報に応じて、前記複数の端末装置から、前記第一取得手段によって取得された前記第一通知の送信先を決定する第一決定手段と、
    前記第一通知を、前記通信部から、前記第一決定手段によって決定された送信先に送信する第一送信手段と、して機能させるプログラム。
  2. 前記第一決定手段は、
    前記遠隔会議に接続する前記複数の端末装置の総数が第一値より少ない場合、前記遠隔会議において予め設定される権限が前記第一権限に設定された、前記第一端末装置を除く第二端末装置と、前記遠隔会議において予め設定される権限が前記第一権限より上位の第二権限に設定された、前記複数の端末装置のうちの第三端末装置と、を前記第一通知の送信先として決定し、
    前記遠隔会議に接続する前記複数の端末装置の総数が前記第一値より多い場合、前記第二端末装置を前記第一通知の送信先として決定せずに、前記第三端末装置を前記第一通知の送信先として決定する、機能を含む、請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記第一決定手段は、前記遠隔会議に接続する前記複数の端末装置の総数が、前記第一値より大きい第二値より多い場合、前記第三端末装置と、前記遠隔会議において予め設定される権限が前記第一権限より上位で且つ前記第二権限より下位の第三権限に設定された、前記複数の端末装置のうちの第四端末装置と、を前記第一通知の送信先として決定する機能を含む、請求項2に記載のプログラム。
  4. 前記コンピュータを、前記通信部を介して前記サーバ装置で取得される、前記第四端末装置からの前記第四端末装置で集音された音に対応する音データに従い、前記第四端末装置を操作するユーザの発話状態を検出する第一検出手段として機能させ、
    前記第一決定手段は、前記第一検出手段によって検出された発話状態が発話中である前記第四端末装置を、前記第一通知の送信先として決定する機能を含む、請求項3に記載のプログラム。
  5. 前記コンピュータを、
    前記第一端末装置からの、前記第一通知と異なる第二通知を、前記通信部を介して取得する第二取得手段と、
    前記遠隔会議において予め設定される権限が前記第一権限に設定された、前記第一端末装置を除く第二端末装置を、前記第二取得手段によって取得された前記第二通知の送信先として決定せずに、前記遠隔会議において予め設定される権限が前記第一権限より上位の第二権限に設定された、前記複数の端末装置のうちの第三端末装置を、前記第二取得手段によって取得された前記第二通知の送信先として決定する第二決定手段と、
    前記第二通知を、前記通信部から、前記第二決定手段によって決定された送信先に送信する第二送信手段と、して機能させる、請求項1から請求項4の何れか1項に記載のプログラム。
  6. 前記コンピュータを、前記通信部を介して前記サーバ装置で取得される、前記第三端末装置からの前記第三端末装置で集音された音に対応する音データに従い、前記第三端末装置を操作するユーザの発話状態を検出する第二検出手段として機能させ、
    前記第二決定手段は、前記第二検出手段によって検出された発話状態が発話中ではない前記第三端末装置を、前記第二通知の送信先として決定する機能を含む、請求項5に記載のプログラム。
  7. 前記第二決定手段は、前記複数の端末装置に含まれる全ての前記第三端末装置について、前記第二検出手段によって検出された発話状態が全て発話中である場合、前記全ての第三端末装置を、前記第二通知の送信先として決定する機能を含む、請求項6に記載のプログラム。
  8. 前記コンピュータを、
    前記第一通知に対する応答である前記第三端末装置からの、前記第一通知と異なる第三通知を、前記通信部を介して取得する第三取得手段と、
    前記第三取得手段によって前記第三通知が取得された場合、前記第一端末装置で集音された音に対応する音データに対する音声設定を更新する更新手段と、して機能させる請求項2に記載のプログラム。
  9. 前記第三取得手段は、前記第三通知として、前記第一端末装置で集音された音に対応する音データの送信を許可する通知と、前記第一端末装置で集音された音に対応する音データの送信を許可しない通知と、を取得する機能を含み、
    前記更新手段は、
    前記第三取得手段によって前記第一端末装置で集音された音に対応する音データの送信を許可する前記第三通知が取得された場合、前記音声設定を、前記第一端末装置で集音された音に対応する音データの送信を許可する状態とし、
    前記第三取得手段によって前記第一端末装置で集音された音に対応する音データの送信を許可しない前記第三通知が取得された場合、前記音声設定を、前記第一端末装置で集音された音に対応する音データの送信を許可しない状態とする、機能を含む、請求項8に記載のプログラム。
  10. 前記コンピュータを、前記音声設定が更新された場合、前記第一通知に応じた処理の解除を示す第四通知を、前記通信部から、前記第一決定手段によって決定された送信先に送信する第三送信手段として機能させる、請求項8に記載のプログラム。
  11. 前記コンピュータを、
    前記第二通知に対する応答である前記第三端末装置からの第五通知を、前記通信部を介して取得する第四取得手段と、
    前記第四取得手段によって前記第五通知が取得された場合、前記第一端末装置と、前記第五通知の送信元である前記第三端末装置と、の間で実行される文字データのリアルタイム通信を伴うチャット処理を、前記通信部を介して実行するチャット手段と、
    前記チャット手段によってチャット処理が開始された場合、前記第二通知に応じた処理の解除を示す第六通知を、前記通信部から、前記第二決定手段によって決定された送信先に送信する第四送信手段と、して機能させる請求項5に記載のプログラム。
  12. ネットワークに接続された複数の端末装置による遠隔会議を実行する前記ネットワークに接続されたサーバ装置であって、
    前記遠隔会議において予め設定される権限が第一権限に設定された、前記複数の端末装置のうちの第一端末装置からの第一通知を、前記ネットワークに接続された前記サーバ装置の通信部を介して取得する第一取得手段と、
    前記遠隔会議に接続する前記端末装置の総数に対応する会議形態情報に応じて、前記複数の端末装置から、前記第一取得手段によって取得された前記第一通知の送信先を決定する第一決定手段と、
    前記第一通知を、前記通信部から、前記第一決定手段によって決定された送信先に送信する第一送信手段と、を備えるサーバ装置。
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