以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
<ネットワークシステムの全体構成>
まず、図1を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成について説明する。なお、図1は、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。
図1(a)を参照して、ネットワークシステム1の全体構成について簡単に説明する。ネットワークシステム1は、主に、サーバ100と、テレビやエアコンなどの機器300A,300Bと、スマートフォンなどの通信端末200を含む。なお、機器300A,300Bは、テレビやエアコンに限らず、冷蔵庫、洗濯機、自走式掃除機などの家電、ハードディスクレコーダ、音楽プレーヤー、プロジェクタなどのAV(オーディオ・ビジュアル)機器、太陽光発電機、インターホン、給湯器などの住宅設備、などであってもよい。また、通信端末200は、スマートフォンに限らず、タブレット、パーソナルコンピュータ、ゲーム機、電子書籍端末などであってもよい。
<ネットワークシステムの動作概要>
本実施の形態にかかるネットワークシステム1においては、サーバ100は、複数の機器のグループ関係を管理する。たとえば、サーバ100は、1つの家に配置される複数の機器を同じグループとして管理したり、1人のユーザに配置される複数の機器を同じグループとして管理したり、1つの会社や1つの部署に属する複数の機器を同じグループとして管理したりする。
そして、本実施の形態においては、エアコンやテレビなどの機器300A、300Bには、出荷時などに、当該機器300A,300Bを識別するための情報、たとえばMACアドレスなど、を示すQRコード(登録商標)のシールが貼られている。
以下では、図1(A)から(C)を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1における第2の機器300Bを第1の機器300Aのグループに加入させるための動作概要について説明する。図1(A)を参照して、まず、第1の機器300Aのユーザは、通信端末200のカメラを利用して、第1の機器300Aに貼られているQRコード(登録商標)を撮影する。次に、図1(B)を参照して、ユーザは、通信端末200のカメラを利用して、第2の機器300Bに貼られているQRコード(登録商標)を撮影する。
図1(C)を参照して、ユーザは、通信端末200を利用して、第1の機器300AのQRコード(登録商標)から取得できたMACアドレスと第2の機器300BのQRコード(登録商標)から取得できたMACアドレスとをサーバ100に送信する。サーバ100は、通信端末200からのデータに基づいて、第1の機器300Aおよび第2の機器300Bを同じグループに登録する。より詳細には、一方の機器が予めいずれかのグループに属している場合は、サーバ100は、他方の機器を当該グループに加入させる。いずれの機器も未だグループにも属していない場合は、新たなグループを作成し、両者を当該グループに加入させる。
このように、本実施の形態にかかるネットワークシステム1では、ユーザは、第1の機器300AのQRコード(登録商標)と第2の機器300BのQRコード(登録商標)とを撮影するだけで第1の機器300Aと第2の機器300Bとを同じグループに入れることができるため、従来よりも簡単あるいは安全に、機器同士を同じグループに属させることが可能になる。以下では、このような機能を実現するためのネットワークシステム1について詳細に説明する。
<サーバ100のハードウェア構成>
まず、ネットワークシステム1を構成するサーバ100のハードウェア構成の一態様について説明する。なお、図2は、本実施の形態にかかるサーバ100のハードウェア構成を表わすブロック図である。
図2を参照して、サーバ100は、主たる構成要素として、CPU(Central Processing Unit)110と、メモリ120と、通信インターフェイス160とを含む。
CPU110は、メモリ120に記憶されているプログラムを実行することによって、サーバ100の各部を制御する。たとえば、CPU110は、メモリ120に格納されているプログラムを実行し、各種のデータを参照することによって、後述する各種の処理を実行する。
メモリ120は、各種のRAM(Random Access Memory)、各種のROM(Read-Only Memory)などによって実現され、サーバ100に内包されているものであってもよいし、サーバ100の各種インターフェイスに着脱可能なものであってもよいし、サーバ100からアクセス可能な他の装置の記録媒体であってもよい。メモリ120は、CPU110によって実行されるプログラムや、CPU110によるプログラムの実行により生成されたデータ、ユーザとグループとの関係を示すユーザデータベース121と、機器とグループとの関係を示す機器データベース122、その他の本実施の形態にかかるサービスに利用されるデータベースなどを記憶する。
ここで、図3は、本実施の形態にかかるユーザデータベース121のデータ構造を示すイメージ図である。図3を参照して、ユーザデータベース121は、グループIDと、ユーザIDと、ユーザ名と、住所との対応関係を格納する。
図4は、本実施の形態にかかる機器データベース122のデータ構造を示すイメージ図である。図4を参照して、機器データベース122は、グループIDと機器の識別情報との対応関係を格納する。なお、機器の識別情報は、たとえばMACアドレスのように、機器300A,300Bを特定するための情報である。本実施の形態においでは、出荷時に機器300A,300Bに貼られるシールにMACアドレスを示すQRコード(登録商標)が記載されている。
図2に戻って、通信インターフェイス160は、CPU110からのデータを、インターネット、キャリア網、ルータなどを介して通信端末200および機器300A,300Bなどの他の装置に送信する。逆に、通信インターフェイス160は、インターネット、キャリア網、ルータなどを介して他の装置からのデータを受信して、CPU110に受け渡す。
本実施の形態においては、サーバ100は、機器300A,300Bのグループ関係やペアリング関係などを管理するものであって、通信端末200からの命令に応じて当該グループ関係を参照して機器300A,300Bを制御する機器制御サーバは別に準備されているものとするが、サーバ100自体がグループ関係を参照して機器300A,300Bを制御する機器制御サーバであってもよい。
<サーバ100における情報処理>
次に、図5を参照しながら、本実施の形態にかかるサーバ100の情報処理について説明する。サーバ100は、通信端末200からデータを受け付けると以下の処理を実行する。
サーバ100のCPU110は、受信データから1つ目の機器300AのMACアドレスを取得する(ステップS102)。CPU110は、機器データベース122を参照して、1つ目の機器300Aが属しているグループを検索する(ステップS104)。1つ目の機器300Aが属しているグループが見つかった場合(ステップS106においてYESである場合)、CPU110は、受信したデータから2つ目の機器300BのMACアドレスを取得する(ステップS112)。
CPU110は、2つ目の機器300BのMACアドレスを1つ目の機器と同じグループに登録する(ステップS114)。なお、このとき、CPU110は、通信インターフェイス160を介して正常にグループに登録されたことを示す情報を通信端末200に送信してもよい。サーバ100は、次の通信端末200からのデータを待ち受ける。
1つ目の機器300Aが属しているグループが見つからなかった場合(ステップS106においてNOである場合)、CPU110は、受信したデータから2つ目の機器300BのMACアドレスを取得する(ステップS122)。CPU110は、機器データベース122を参照して、2つ目の機器300Bが属しているグループを検索する(ステップS124)。2つ目の機器300Bが属しているグループが見つかった場合(ステップS126においてYESである場合)、CPU110は、1つ目の機器300AのMACアドレスを2つ目の機器と同じグループに登録する(ステップS128)。なお、このとき、CPU110は、通信インターフェイス160を介して正常にグループに登録されたことを示す情報を通信端末200に送信してもよい。サーバ100は、次の通信端末200からのデータを待ち受ける。
2つ目の機器300Bが属しているグループが見つからなかった場合(ステップS126においてNOである場合)、CPU110は、機器データベース122に新たにグループを作成する(ステップS132)。CPU110は、1つ目の機器300AのMACアドレスと2つ目の機器300BのMACアドレスとを当該新たなグループに登録する(ステップS134)。CPU110は、通信インターフェイス160を介して仮のグループに登録されたことを示す情報を通信端末200に送信してもよい。サーバ100は、次の通信端末200からのデータを待ち受ける。
なお、ステップS132およびステップS134においては、まだ、新たなグループがユーザデータベース121にも登録されていない。そのため、たとえば、サーバ100は、このタイミングで、通信端末200を介して、ユーザに当該新たなグループに加入するように促してもよい。あるいは、ステップS132およびステップS134の代わりに、サーバ100は、通信端末200を介して、1つ目の機器300Aと2つ目の機器300Bとを加入させるグループの指定を受け付けてもよい。
<通信端末200のハードウェア構成>
次に、通信端末200のハードウェア構成の一態様について説明する。図6を参照して、通信端末200は、主たる構成要素として、CPU210と、メモリ220と、タッチパネル250(ディスプレイ230とポインティングデバイス240)と、通信インターフェイス260と、カメラ280とを含む。
CPU210は、メモリ220あるいは外部の記憶媒体に記憶されているプログラムを実行することによって、通信端末200の各部を制御する。すなわち、CPU210は、メモリ220に格納されているプログラムを実行することによって、後述する各種の処理を実行する。
メモリ220は、各種のRAMや各種のROMなどによって実現され、通信端末200に内包されているものであってもよいし、通信端末200の各種インターフェイスに着脱可能なものであってもよいし、通信端末200からアクセス可能な他の装置の記録媒体であってもよい。メモリ220は、CPU210によって実行される各種プログラム、CPU210によるプログラムの実行により生成されたデータ、タッチパネル250から入力されたデータ、その他の本実施の形態にかかるサービスに利用されるデータなどを記憶する。
ディスプレイ230は、CPU210からの信号に基づいて、文字や画像を出力する。ポインティングデバイス240は、ユーザからの命令を受け付けて、当該命令をCPU210に入力する。なお、本実施の形態においては、通信端末200は、ディスプレイ230とポインティングデバイス240とが組み合わされたタッチパネル250を有する。
通信インターフェイス260は、アンテナやコネクタによって実現され、他の装置との間でデータをやり取りする。CPU210は、通信インターフェイス260を介して、プログラム、制御命令、テキストデータ、画像データなどを、サーバ100などの他の装置に送信する。また、CPU210は、通信インターフェイス260を介して、プログラム、制御命令、画像データ、テキストデータなどを他の装置から受信する。
カメラ280は、CPU210からの信号に基づいてQRコード(登録商標)などの静止画像や動画像を撮影して、当該画像データをメモリ220に格納する。
<通信端末200における情報処理>
次に、図7を参照しながら、本実施の形態にかかる通信端末200の情報処理について説明する。通信端末200のCPU210は、ユーザからのグループ登録命令を受け付けると、以下の処理を実行する。
CPU210は、図8に示すように、ディスプレイ230に、1つ目の機器300AのQRコード(登録商標)をカメラ280で撮影するための画面を表示させる(ステップS202)。CPU210は、1つ目のQRコード(登録商標)を正常に読み込んでMACアドレスを取得できると(ステップS204においてYESである場合)、図9に示すように、ディスプレイ230に、2つ目の機器300BのQRコード(登録商標)をカメラ280で撮影するための画面を表示させる(ステップS206)。なお、ステップS204において、QRコード(登録商標)が正常に読み込めなかった際には、CPU210は、再度の撮影を促す音声または映像を出力することが好ましい。
CPU210は、2つ目のQRコード(登録商標)を正常に読み込んでMACアドレスを取得できると(ステップS208においてYESである場合)、通信インターフェイス260を介して、2つのQRコード(登録商標)に基づく2つのMACアドレスをサーバ100に送信する(ステップS210)。なお、ステップS208において、QRコード(登録商標)が正常に読み込めなかった際には、CPU210は、再度の撮影を促す音声または映像を出力することが好ましい。CPU110は、今回のグループ登録処理を終了する。
<機器300A,300Bと通信端末200とのペアリングにおける情報処理>
ここで、通信端末200によって機器300A,300Bを制御するための、通信端末200と機器300A,300Bとのペアリングについて説明する。まずは、図10に示すように、通信端末200と第1の機器300Aとを同じグループに登録して、通信端末200と第1の機器300Aとをペアリングしてから、第2の機器300Bを当該グループに追加する場合について説明する。
図11を参照して、まずユーザが、通信端末200を介して、サーバ100に対してユーザ登録を行う(ステップS1102)。たとえば、ユーザは、サーバ100にユーザIDとパスワードとユーザ名やグループを登録したり、サーバ100からユーザIDとパスワードとを取得したりする。これによって、サーバ100は、ユーザデータベース121に新たなグループと新たなユーザとを登録したり、新たなユーザを既存のグループに登録したりする。
その後、ユーザ宅に第1の機器300Aが設置される。第1の機器300Aは、たとえば無線LANおよびインターネットなどを介して、サーバ100と通信を開始する(ステップS1104)。このとき、サーバ100は、通信用の識別情報を第1の機器300Aに付与する。サーバ100は、第1の機器300Aから取得したMACアドレスと付与した識別情報との対応関係を記憶しておく。
そして、ユーザが通信端末200の機器制御アプリケーションを起動して、第1の機器300Aとのペアリング処理を開始する。たとえば、通信端末200のCPU210は、通信インターフェイス260を利用して、WiFi(登録商標)やBluetooth(登録商標)などの無線通信可能な機器を探す(ステップS1106)。CPU210は、通信できた機器からの情報に基づいて、機器の種類または名称などの情報を選択可能にタッチパネル250に表示させる。
通信端末200のCPU210は、通信インターフェイス260を介して、第1の機器300Aからの情報とユーザからの情報とをサーバ100に送信することによって第1の機器300Aとのペアリングを要求する(ステップS1108)。たとえば、通信端末200のCPU210は、通信インターフェイス260を介して無線通信によって、第1の機器300Aからサーバ100が付与した識別情報を受信する。CPU210は、通信インターフェイス260を介して、当該識別情報とユーザIDとをサーバ100に送信する。
本実施の形態においては、サーバ100のCPU110は、識別情報やユーザIDなどに基づいて認証を行う(ステップS1110)。認証に成功すると、通信端末200と第1の機器300Aとのペアリングを許可する(ステップS1112)。このとき、サーバ100のCPU110は、第1の機器300AのMACアドレスをグループIDに対応づけて機器データベース122に記憶させる。
これによって、通信端末200のCPU210は、第1の機器300Aとのペアリングを完了する(ステップS1114)。たとえばユーザは通信端末200を介して第1の機器300Aをリモートコントロールすることが可能になる。
その後、図1に示したように、第2の機器300Bを第1の機器300Aと同じグループに簡単に加入させることができる。これによって自動的に、第1の機器300Aと同じグループの第2の機器300Bも通信端末200が制御できるようになることが好ましい。
なお、図5のステップS134の仮グループの作成のように、先に第2の機器300Bと第1の機器300Aとを同じ仮グループに加入させてもよい。その後に、図10や図12に示すように、第1または第2の機器300A,300Bと通信端末200とをペアリングさせてもよい。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態においては、通信端末200によって機器300A,300BのQRコード(登録商標)を撮影することによって機器300A,300Bの識別情報を取得するものであった。しかしながら、以下のように、ユーザは通信端末200に機器300A,300Bの識別情報を直接入力するものであってもよい。
以下では、図13(A)から(C)を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1における第2の機器300Bを第1の機器300Aのグループに加入させるための動作概要について説明する。図13(A)を参照して、まず、第1の機器300Aのユーザは、通信端末200に、第1の機器300Aが表示するMACアドレスや筐体に貼られているシールのMACアドレスを通信端末200に入力する。次に、図13(B)を参照して、ユーザは、通信端末200に、第2の機器300Bの筐体に貼られているシールのMACアドレスや表示されるMACアドレスを通信端末200に入力する。
図13(C)を参照して、ユーザは、通信端末200を利用して、第1の機器300AのMACアドレスと第2の機器300BのMACアドレスをサーバ100に送信する。サーバ100は、通信端末200からのデータに基づいて、第1の機器300Aおよび第2の機器300Bを同じグループに登録する。
本実施の形態においては、図14に示すように、通信端末200は、第1の機器300AのMACアドレスの入力欄と第2の機器300BのMACアドレスの入力欄とを同時に表示することができる。ただし、第1の機器300AのMACアドレスの入力を受け付けてから、第2の機器300BのMACアドレスの入力欄を表示してもよい。
<第3の実施の形態>
第1および第2の実施の形態においては、2つの機器300A,300Bを紐づけるものであった。しかしながら、3つ以上の機器を同じグループに紐づけるものであってもよい。
すなわち、通信端末200のCPU210は、図9の画面の後に、ディスプレイ230とカメラ280を介して、図15に示すように、さらに次の機器のQRコード(登録商標)の撮影を促してもよい。
あるいは、図14の代わりに、図16に示すように、第1の機器300AのMACアドレスの入力欄と第2の機器300BのMACアドレスの入力欄と第3の機器のMACアドレスの入力欄とを同時に表示することができる。ただし、第1の機器300AのMACアドレスの入力を受け付けて、第2の機器300BのMACアドレスの入力を受け付けてから、第3の機器のMACアドレスの入力欄を表示してもよい。
<第4の実施の形態>
セキュリティーを向上させるために、複数の機器の識別情報をサーバ100に送信した後に、いずれかの機器または両方の機器に対する直接的な操作を受け付けた場合に、当該複数の機器を同じグループに加入させてもよい。
以下では、図17(A)から(D)を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1における第2の機器300Bを第1の機器300Aのグループに加入させるための動作概要について説明する。図17(A)を参照して、まず、第1の機器300Aのユーザは、通信端末200のカメラを利用して、第1の機器300Aに貼られているQRコード(登録商標)を撮影する。次に、図17(B)を参照して、ユーザは、通信端末200のカメラを利用して、第2の機器300Bに貼られているQRコード(登録商標)を撮影する。
図17(C)を参照して、ユーザは、通信端末200を利用して、第1の機器300AのQRコード(登録商標)から取得できるMACアドレスと第2の機器300BのQRコード(登録商標)から取得できるMACアドレスとをサーバ100に送信する。
そして、本実施の形態においては、サーバ100は、通信端末200からのデータに基づいて、第1の機器300Aまたは第2の機器300Bの一方または両方に、ユーザからの直接的な操作を促すための音声を出力させる。サーバ100は、第1の機器300Aまたは第2の機器300Bの一方または両方への直接的な操作を確認できると、第1の機器300Aおよび第2の機器300Bを同じグループに登録する。
次に、図18を参照しながら、本実施の形態にかかるサーバ100の情報処理について説明する。サーバ100は、通信端末200からデータを受け付けると以下の処理を実行する。
サーバ100のCPU110は、受信データから1つ目の機器300AのMACアドレスを取得する(ステップS102)。CPU110は、機器データベース122を参照して、1つ目の機器300Aが属しているグループを検索する(ステップS104)。1つ目の機器300Aが属しているグループが見つかった場合(ステップS106においてYESである場合)、CPU110は、受信したデータから2つ目の機器300BのMACアドレスを取得する(ステップS112)。
CPU110は、通信インターフェイス160を介して、1つ目の機器300Aに、または2つ目の機器300Bに、または2つの機器300A,300Bに、ボタン操作を要求するメッセージを音声出力させる(ステップS152)。CPU110は、通信インターフェイス160を介して、1つ目の機器300Aが、または2つ目の機器300Bが、または2つの機器300A,300Bが、ボタン操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS154)。
ボタン操作が確認されると(ステップS154においてYESである場合)、CPU110は、2つ目の機器300BのMACアドレスを1つ目の機器300Aと同じグループに登録する(ステップS114)。なお、このとき、CPU110は、通信インターフェイス160を介して正常にグループに登録されたことを示す情報を通信端末200に送信してもよい。サーバ100は、次の通信端末200からのデータを待ち受ける。一方、ボタン操作がされなかった場合(ステップS154においてNOである場合)、CPU110は、通信インターフェイス160を介してグループ登録が失敗したことを示す情報を通信端末200に送信してもよい。サーバ100は、次の通信端末200からのデータを待ち受ける。
1つ目の機器300Aが属しているグループが見つからなかった場合(ステップS106においてNOである場合)、CPU110は、受信したデータから2つ目の機器300BのMACアドレスを取得する(ステップS122)。CPU110は、機器データベース122を参照して、2つ目の機器300Bが属しているグループを検索する(ステップS124)。2つ目の機器300Bが属しているグループが見つかった場合(ステップS126においてYESである場合)、CPU110は、通信インターフェイス160を介して、2つ目の機器300Bに、または1つ目の機器300Aに、または2つの機器300A,300Bに、ボタン操作を要求するメッセージを音声出力させる(ステップS162)。CPU110は、通信インターフェイス160を介して、2つ目の機器300Bが、または1つ目の機器300Aが、または2つの機器300A,300Bが、ボタン操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS164)。
ボタン操作がされると(ステップS164においてYESである場合)、CPU110は、1つ目の機器300AのMACアドレスを2つ目の機器300Bと同じグループに登録する(ステップS128)。なお、このとき、CPU110は、通信インターフェイス160を介して正常にグループに登録されたことを示す情報を通信端末200に送信してもよい。サーバ100は、次の通信端末200からのデータを待ち受ける。ボタン操作がされなかった場合(ステップS164においてNOである場合)、CPU110は、通信インターフェイス160を介してグループ登録が失敗したことを示す情報を通信端末200に送信する(ステップS156)。サーバ100は、次の通信端末200からのデータを待ち受ける。
2つ目の機器300Bが属しているグループが見つからなかった場合(ステップS126においてNOである場合)、CPU110は、機器データベース122に新たにグループを作成する(ステップS132)。CPU110は、1つ目の機器300AのMACアドレスと2つ目の機器300BのMACアドレスとを当該新たなグループに登録する(ステップS134)。なお、この場合も、機器300A,300Bに対するボタン操作を待ち受けてもよい。そして、CPU110は、通信インターフェイス160を介して仮のグループに登録されたことを示す情報を通信端末200に送信してもよい。
<第5の実施の形態>
あるいは、セキュリティーを向上させるために、複数の機器の識別情報をサーバ100に送信するだけでなく、機器をグループに登録しようとする通信端末200の位置情報と予めグループに加入しているユーザまたは機器の住所とに基づいて、当該複数の機器を同じグループに加入させてもよい。なお、機器の住所を利用する場合には、機器データベース122に、グループに既に属している機器の住所が登録されることが好ましい。
次に、図19を参照しながら、本実施の形態にかかるサーバ100の情報処理について説明する。サーバ100は、通信端末200からデータを受け付けると以下の処理を実行する。
サーバ100のCPU110は、受信データから1つ目の機器300AのMACアドレスを取得する(ステップS102)。CPU110は、機器データベース122を参照して、1つ目の機器300Aが属しているグループを検索する(ステップS104)。1つ目の機器300Aが属しているグループが見つかった場合(ステップS106においてYESである場合)、CPU110は、受信したデータから2つ目の機器300BのMACアドレスを取得する(ステップS112)。
CPU110は、通信インターフェイス160を介して、通信端末200から通信端末200の現在位置を取得する(ステップS172)。CPU110は、ユーザデータベース121を参照して、ユーザまたは1つ目の機器300Aの登録住所を取得する(ステップS173)。通信端末200の現在位置がユーザまたは1つ目の機器300Aの登録住所の近傍であるか否かを判断する(ステップS174)。
通信端末200の現在位置がユーザの登録住所の近傍である場合(ステップS174においてYESである場合)、CPU110は、2つ目の機器300BのMACアドレスを1つ目の機器300Aと同じグループに登録する(ステップS114)。なお、このとき、CPU110は、通信インターフェイス160を介して正常にグループに登録されたことを示す情報を通信端末200に送信してもよい。サーバ100は、次の通信端末200からのデータを待ち受ける。
通信端末200の現在位置がユーザの登録住所の近傍でない場合(ステップS174においてNOである場合)、CPU110は、通信インターフェイス160を介してグループ登録が失敗したことを示す情報を通信端末200に送信する(ステップS156)。サーバ100は、次の通信端末200からのデータを待ち受ける。
1つ目の機器300Aが属しているグループが見つからなかった場合(ステップS106においてNOである場合)、CPU110は、受信したデータから2つ目の機器300BのMACアドレスを取得する(ステップS122)。CPU110は、機器データベース122を参照して、2つ目の機器300Bが属しているグループを検索する(ステップS124)。2つ目の機器300Bが属しているグループが見つかった場合(ステップS126においてYESである場合)、CPU110は、通信インターフェイス160を介して、通信端末200から通信端末200の現在位置を取得する(ステップS182)。CPU110は、ユーザデータベース121を参照して、ユーザまたは2つ目の機器300Aの登録住所を取得する(ステップS183)。通信端末200の現在位置がユーザまたは2つ目の機器300Bの登録住所の近傍であるか否かを判断する(ステップS184)。
通信端末200の現在位置がユーザまたは1つ目の機器300Aの登録住所の近傍である場合(ステップS184においてYESである場合)、CPU110は、1つ目の機器300AのMACアドレスを2つ目の機器300Bと同じグループに登録する(ステップS128)。なお、このとき、CPU110は、通信インターフェイス160を介して正常にグループに登録されたことを示す情報を通信端末200に送信してもよい。サーバ100は、次の通信端末200からのデータを待ち受ける。
通信端末200の現在位置がユーザまたは2つ目の機器300Bの登録住所の近傍でない場合(ステップS184においてNOである場合)、CPU110は、通信インターフェイス160を介してグループ登録が失敗したことを示す情報を通信端末200に送信する(ステップS156)。サーバ100は、次の通信端末200からのデータを待ち受ける。
2つ目の機器300Bが属しているグループが見つからなかった場合(ステップS126においてNOである場合)、CPU110は、機器データベース122に新たにグループを作成する(ステップS132)。CPU110は、1つ目の機器300AのMACアドレスと2つ目の機器300BのMACアドレスとを当該新たなグループに登録する(ステップS134)。CPU110は、通信インターフェイス160を介して仮のグループに登録されたことを示す情報を通信端末200に送信してもよい。
<第6の実施の形態>
第1から第5の実施の形態のネットワークシステム1の各装置の役割の一部または全部を他の装置が実行してもよい。たとえば、サーバ100や通信端末200や機器300A,300Bの各々の役割の一部または全部を別の装置が担ったり、サーバ100や通信端末200や機器300A,300Bの各々の役割の一部または全部を複数の装置で担ったり、サーバ100や通信端末200や機器300A,300Bのいずれかがサーバ100や通信端末200や機器300A,300Bのいずれかの役割の一部または全部を担ったりしてもよい。また、サーバ100の役割の一部または全部を、家電制御サーバが担ってもよい。
また、上記の実施の形態においては、機器を識別するためにMACアドレスを利用しているが、機器を識別できる情報であれば他の種類の情報を利用してもよい。
<まとめ>
上記の第1から第6の実施の形態においては、第1および第2の機器300A,300Bの識別情報を取得するための少なくとも1つの通信端末200と、複数の機器300A,300Bのグループ関係を管理するためのサーバ100と備えるネットワークシステム1が提供される。サーバ100は、通信端末200から第1および第2の機器300A,300Bの識別情報を受け付けて、第2の機器を第1の機器と同じグループに追加する。
好ましくは、サーバ100は、第1または第2の機器300A,300Bへの操作に基づいて、第2の機器を第1の機器と同じグループに追加する。
好ましくは、サーバ100は、第1または第2の機器300A,300Bの位置またはユーザの住所と、通信端末200の現在位置と、に基づいて第2の機器を第1の機器と同じグループに追加する。
好ましくは、通信端末200は、QRコード(登録商標)を撮影することによって、第1の機器の識別情報および第2の機器の識別情報を取得する。
好ましくは、通信端末200は、さらに第3の機器の識別情報も取得する。サーバ100は、通信端末200から第1と第2と第3の機器の識別情報を受け付けて、第2の機器および第3の機器を第1の機器と同じグループに追加する。
好ましくは、サーバ100は、第1の機器と通信端末200とのペアリングの後で、第2の機器を第1の機器と同じグループに追加する。
好ましくは、サーバ100は、第1の機器と通信端末200とのペアリングの前に、第2の機器を第1の機器と同じグループに追加する。
上記の第1から第6の実施の形態においては、複数の機器300A,300Bと通信端末200とサーバ100とを含むネットワークシステム1における情報処理が提供される。情報処理方法は、通信端末200が、第1および第2の機器300A,300Bの識別情報を取得するステップと、通信端末200が、第1および第2の機器300A,300Bの識別情報をサーバ100に送信するステップと、サーバ100が、通信端末200からの第1および第2の機器300A,300Bの識別情報に基づいて、第2の機器を第1の機器と同じグループに追加するステップとを備える。
上記の第1から第6の実施の形態においては、複数の機器のグループ関係を記憶するメモリ120と、通信端末200と通信するための通信インターフェイス160と、通信端末200からの第1および第2の機器300A,300Bの識別情報に基づいて、第2の機器を第1の機器と同じグループに追加するためのプロセッサ110と、を備える、サーバ100が提供される。
上記の第1から第6の実施の形態においては、複数の機器のグループ関係を記憶するメモリ120と、通信端末200と通信するための通信インターフェイス160と、プロセッサ110とを含むサーバ100における情報処理方法が提供される。情報処理方法は、プロセッサ110が、通信インターフェイス160を介して、通信端末200からの第1および第2の機器300A,300Bの識別情報を受信するステップと、プロセッサ110が、第2の機器を第1の機器と同じグループに追加するステップと、を備える。
上記の第1から第6の実施の形態においては、サーバ100と通信するための通信インターフェイス260と、入力部280と、入力部280を介して第1および第2の機器300A,300Bの識別情報を取得して、通信インターフェイス260を介して第1および第2の機器300A,300Bの識別情報を関連付けてサーバ100へ送信するためのプロセッサ210とを備える通信端末200が提供される。
上記の第1から第6の実施の形態においては、通信インターフェイス260と入力部280とプロセッサ210とを含む通信端末200のためのプログラムが提供される。プログラムは、入力部280を介して第1および第2の機器300A,300Bの識別情報を取得するステップと、通信インターフェイス260を介して第1および第2の機器300A,300Bの識別情報を関連付けてサーバ100へ送信するステップと、をプロセッサ210に実行させる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。