JP6667299B2 - 排水溝ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、道路や橋梁等の路肩に設置される排水溝ユニット、及びその排水溝ユニットを構成する接続部材に関する。
従来、例えば道路橋の路肩、つまり、道路の路面と道路の幅方向の両端に設けられる壁高欄との間には、排水溝ユニットが設けられている。排水溝ユニットは、主に道路の路面上に降った雨水を集めて、その雨水を道路の外部へ排水する。一般に、このような排水溝ユニットは、水路部を有する排水溝本体と、水路部に流れる水を道路の外部へ排出するための流末管と、を別体に構成している。排水溝本体と流末管とを一体に構成すると、排水溝ユニットの施工が困難になるからである。
すなわち、排水溝本体と流末管とを別体に構成した排水溝ユニットにおいては、まず、床版を施工する際に、予め流末管を床版の所定の位置に埋め込んでおく。その後、排水溝本体と流末管との位置を合わせた状態で排水溝本体を設置し、そして、床版上にアスファルト等を敷設して道路の路面となる舗装部を形成する。この場合、床版の施工と舗装部の施工とは異なる時期に行うことが一般的である。一方、排水溝本体と流末管とを一体に構成したものでは、流末管を床版に設けると、排水溝本体も同時に床版に取り付けられることになる。この場合、床版の施工において排水溝本体は邪魔な構造物となり、床版の施工がし難くなるといった問題が生じる。
また、排水溝本体と流末管とを一体に構成すると、例えば道路の完成後に排水溝本体を交換したい場合には、床版に埋め込まれた流末管も一緒に交換しなければならない。したがって、排水溝本体の交換に要する作業が大掛かりなものとなってしまい、容易に排水溝本体を交換することができない。
これに対し、排水溝本体と流末管とを別体に構成することで、床版に対する流末管の取り付けと、流末管に対する排水溝本体の取り付けと、を異なる時期に行うことができる。また、排水溝本体と流末管とを別体に構成することで、例えば道路の完成後に排水溝本体を交換したい場合においても、排水溝本体のみ交換することができる。そのため、上述した問題を解消することができる。
しかしながら、排水溝本体と流末管とを別体に構成したものにおいては、例えば泥やごみ等が流末管の内部に詰まってしまい流末管の排水能力が低下すると、排水溝本体と流末管との間から水が漏れ出してしまい、排水溝本体と流末管との間部分の周囲に水が溜まってしまう、といった懸念があった。
特開2012−229551号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、排水溝本体と流末管とを別体に構成した排水溝ユニットにおいて、排水溝本体と流末管との間から水が漏れ出すことを抑制することができる排水溝ユニット、及び排水溝ユニットの接続部材を提供することにある。
実施形態の排水溝ユニットは、道路や橋梁の路肩に設置される排水溝ユニットであって、水が流れる水路部と、前記水路部を貫いて形成されて前記水路部を流れる水を前記水路部の外部へ排出する排出部と、を有する排水溝本体と、前記排水溝本体と別体に構成されて、前記排出部の下方に位置しかつ前記排出部から離間して設けられ前記排出部から流出した水を受ける受け部と、前記受け部に接続されて前記受け部で受けた水を外部へ排出する流末管部と、を有する流末部材と、前記排水溝本体及び前記流末部材と別体に構成されて、前記排出部と前記受け部との間に形成される隙間を塞ぐ接続部材と、を備える。前記排出部は、前記水路部を貫いて形成された開口部と、筒状に形成されて前記開口部に繋がる筒状部と、を有している。前記接続部材は、筒状に形成されて前記開口部を通して前記筒状部の内側に嵌め込まれている。
実施形態の接続部材は、水が流れる水路部と、前記水路部を貫いて形成されて前記水路部を流れる水を前記水路部の外部へ排出する排出部と、を有する排水溝本体と、前記排水溝本体と別体に構成されて、前記排出部の下方に位置しかつ前記排出部から離間して設けられ前記排出部から流出した水を受ける受け部と、前記受け部に接続されて前記受け部で受けた水を外部へ排出する流末管部と、を有する流末部材と、を備える排水溝ユニットにおいて、前記排水溝本体及び前記流末部材と別体に構成されて、前記排出部と前記受け部との間に形成される隙間を塞ぐことが可能である。
一実施形態による排水溝ユニットを上方から見た斜視図 一実施形態による排水溝ユニットを分解して示す斜視図 一実施形態による排水溝ユニットの一部を拡大して示す正面図 一実施形態による排水溝ユニットについて、図3のX4−X4線に沿って示す断面図 一実施形態による排水溝ユニットについて、図3のX5部分を拡大して示す断面図
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1に示す排水溝ユニット1は、図4にも示すように、道路の路肩に設けられるものであり、道路の縁石と排水溝とを兼ねている。本実施形態の排水溝ユニット1は、道路の長手方向に沿って配置された図示しない複数の排水溝ユニットの流末部分に設けられるものである。排水溝ユニット1は、全体として道路の長手方向に沿って長尺状に形成されている。
排水溝ユニット1は、図2にも示すように、排水溝本体10、カバー部材20、流末部材30、及び接続部材40を備えている。排水溝本体10、カバー部材20、流末部材30、及び接続部材40は、いずれも例えば鋼板等の金属製の板を曲げ加工や溶接加工して形成されている。なお、以下の説明においては、排水溝本体10に対してカバー部材20側を排水溝ユニット1の上側とし、排水溝本体10に対して流末部材30側を排水溝ユニット1に下側とする。
排水溝本体10は、全体として道路の長手方向に沿った長尺状であって、その長尺状の幅方向を含む面で切断した切断形状が略L字形状に形成されている。具体的には、排水溝本体10は、図2に示すように、水路部11、第1側壁部121、第2側壁部122、端壁部13、及び排出部14を有している。水路部11は、図4に示すように、路面91に対して略平行となるように構成されており、上方へ開放した溝状に形成されている。水路部11は、排水溝本体10の長手方向に沿って形成されている。
第1側壁部121は、図2及び図4に示すように、排水溝本体10の幅方向における一方の側縁部つまり路面91とは反対側の縁部に設けられている。第1側壁部121は、図4に示すように、例えば道路橋の壁高欄93等に対して略平行となるように構成されている。第1側壁部121は、壁高欄93側へ突出した板状の固定部17を複数有している。各固定部17は、壁高欄93を構成する鉄筋931が通された状態で、壁高欄93内に埋め込まれている。これにより、排水溝本体10は、例えば道路橋の壁高欄93等に固定されている。
第2側壁部122は、排水溝本体10の幅方向における他方の側縁部つまり路面91側の縁部に設けられている。各側壁部121、122は、水路部11に対して略直角方向に立ち上がるように設けられている。すなわち、各側壁部121、122は、路面91に対して略直角となる壁を構成している。
第1側壁部121の上下方向の寸法つまり水路部11の面に対して直角方向の寸法は、第2側壁部122の上下方向の寸法よりも大きい。この場合、排水溝ユニット1が道路に取り付けられた状態について見ると、第1側壁部121の上端部は、図4に示すように、路面91よりも上方に位置している。一方、第2側壁部122の上端部は、路面91と同程度の高さ位置か又は路面91よりも下方に位置している。
端壁部13は、図2に示すように、排水溝本体10の長手方向の一方の端部に設けられている。端壁部13も、水路部11に対して略直角方向に立ち上がるように設けられている。すなわち、端壁部13も、路面91に対して略直角となる壁を構成している。この場合、水路部11の長手方向において端壁部13が設けられている側の端部は、水路部11の下流側の端つまり終端となる。これに対し、水路部11の長手方向において端壁部13が設けられていない側の端部は、水路部11の上流側となる。水路部11の上流側は、詳細は図示しないが、排出部14及び流末部材30等を備えていない他の排水溝ユニットの下流側に接続される。
排出部14は、排水溝本体10の長手方向の一方側の端部、つまり、排水溝本体10の長手方向における端壁部13側の端部に設けられている。排出部14は、水路部11を流れる水を、水路部11の外部へ排出するためのものである。具体的には、排出部14は、開口部141と筒状部142とを有している。開口部141は、水路部11を矩形状に貫いて形成された穴である。なお、開口部141の形状は矩形状に限られず、例えば円形であってもよい。
筒状部142は、例えば開口部141の内形に沿った矩形の筒状に形成され、その上端部が開口部141に接続されている。筒状部142は、水路部11に対して下方へ突出している。すなわち、筒状部142は、開口部141の下側に接続されている。筒状部142の内側の面144は、水路部11に対して略直角面、つまり水平方向に対して略垂直面に形成されている。この場合、筒状部142の内側面144は、開口部141に連続している。なお、筒状部142の外形は、開口部141の周囲を囲むように開口部141の内形よりも大きく形成されていてもよい。
排水溝本体10は、第1本体側リブ15と、突出部16と、を有している。本体側リブ15は、第1側壁部121において上下方向の中央部分にあって、排水溝本体10の長手方向に複数個並んで設けられている。本体側リブ15は、第1側壁部121から排水溝本体10の幅方向の中央部分へ向かって突出している。この場合、本体側リブ15は、排水溝本体10の正面から見た形状がL字形状を上下反転させたような形状となっている。
突出部16は、第1側壁部121及び第2側壁部122の上端付近にあって、排水溝本体10の長手方向に複数個並んで設けられている。突出部16は、第1側壁部121及び第2側壁部122から排水溝本体10の幅方向の中央部へ向かって突出している。突出部16は、例えば頭部を有する棒状の部材で構成されている。
カバー部材20は、排水溝本体10の水路部11の上部を覆うようにして、排水溝本体10に着脱可能に取り付けられている。カバー部材20は、排水溝本体10の長手方向に沿って長尺状であって、幅方向を含む面で切断した切断形状が、排水溝本体10の水路部11及び第1側壁部121に沿った略L字形状に形成されている。具体的には、カバー部材20は、誘導面部21と、側面部22と、上面部23と、を一体に有している。
誘導面部21は、図4にも示すように、水路部11の上方に位置し、水路部11及び路面91に対して略平行であって路面91と略同一面に形成されている。側面部22は、カバー部材20の幅方向の中央部分にあって、誘導面部21に対して略直角方向に立ち上がるように設けられている。側面部22は、排水溝本体10の第1側壁部121から離間し、第1側壁部121に対して略平行となるように形成されている。上面部23は、側面部22の上端部を、路面91とは反対側へ折り曲げるように形成されている。上面部23は、誘導面部21と略平行となるように形成されている。排水溝本体10の水路部11及び側壁部121と、カバー部材20の誘導面部21、側面部22、及び上面部23との間には水路となる空間51が形成されている。
カバー部材20は、図1及び図2に示すように、第1孔部241、第2孔部242、第3孔部243、及び第4孔部244を有している。これら孔部241〜244は、水路となる空間51の内部と外部とを連通している。具体的には、第1孔部241は、誘導面部21を矩形状に貫いて形成されている。第1穴部241は、誘導面部21の長手方向に沿って複数個設けられている。第2孔部242は、誘導面部21と側面部22との境界付近を矩形状に貫いて形成されている。第2孔部242は、カバー部材20の長手方向の両端付近に設けられている。
第3孔部243は、側面部22の上側部分にあってかつ側面部22の長手方向の両端付近に設けられており、側面部22を矩形状に貫いて形成されている。第4孔部244は、上面部23の第1側壁部121側でかつ上面部23の長手方向の両端付近に設けられており、上面部23を矩形状に貫いて形成されている。カバー部材20に降りかかった雨水等は、これら孔部241〜244を通って水路となる空間51内に導かれる。
また、カバー部材20は、図3及び図4に示すように、被係止部25及びカバー側リブ26を有している。被係止部25は、図3に示すように、排水溝本体10の突出部16に対応する位置に設けられている。被係止部25は、カバー部材20の幅方向の両端部を切り欠いて形成されており、排水溝本体10の突出部16を係止する。すなわち、カバー部材20は、被係止部25で突出部16を受けることによって、突出部16に支持されている。これにより、カバー部材20が、排水溝本体10の上面部分に取り付けられる。
カバー側リブ26は、排水溝本体10の本体側リブ15に対応する位置に設けられている。カバー側リブ26は、垂直方向の面を有する板状に形成されている。図4に示すように、カバー側リブ26は、本体側リブ15及び第1側壁部121に接触可能に構成されている。カバー側リブ26が本体側リブ15に接触することによって、カバー部材20の下方への移動が規制される。また、カバー側リブ26が第1側壁部121に接触することによって、カバー部材20の第1側壁部121側への移動が規制される。すなわち、カバー側リブ26が第1側壁部121に接触することで、側面部22と第1側壁部121との距離が一定に保持される。
流末部材30は、排水溝本体10及びカバー部材20とは別体つまり別部材で構成されている。流末部材30は、排水溝本体10の排出部14の下方に設けられている。流末部材30と排水溝本体10とは離間している。つまり、流末部材30と排水溝本体10とは、接触していない。流末部材30は、受け部31と、流末管部32と、を有している。受け部31と流末管部32とは一体に形成されている。
受け部31は、排出部14の下方に位置しかつ排出部14から離間して設けられている。受け部31は、排出部14から流出した水を受けるためのものである。受け部31は、上側が開口した矩形の容器状であって、筒状部142の外形よりも大きい容器状に形成されている。すなわち、筒状部142の下側の一部は、受け部31の容器状の内側に位置している。この場合、筒状部142の下端部143と受け部31の受け面311とは離間している。そのため、筒状部142の下端部143と受け部31の受け面311との間には隙間52が形成されている。
受け部31は、受け面311と周壁部312とを有している。受け面311は、受け部31の容器状の底部を形成する部分であり、略平坦な面に形成されている。周壁部312は、受け面311の周囲に設けられており、受け面311に対して略直角の壁となるように形成されている。この場合、筒状部142の下側部分の周囲は、周壁部312によって囲まれている。そして、筒状部142の下端部143は、受け面311から離間しており、筒状部142の下端部143と受け部31の受け面311との間に隙間52が形成されている。
流末管部32は、受け部31に接続されており、受け部31で受けた水を、道路の外部へ排出するためのものである。流末管部32は、例えば円筒形の管であって、受け部31の平面方向における中心部でかつ受け部31の下側面に接続されている。この場合、流末管部32の上端部は、受け面311を貫くようにして受け面311に設けられている。すなわち、流末管部32は、受け面311を上下方向つまり垂直方向へ連通している。流末管部32の下端部は、図示しない排水管等に繋がっている。
接続部材40は、排水溝本体10、カバー部材20、及び流末部材30と別体つまり別部材に構成されている。接続部材40は、詳細は図示しないが、上方から見た平面視において、排出部14の内側つまり筒状部142の内側面144に沿った矩形の筒状に形成されている。図3及び図4に示すように、接続部材40は、筒状部142の内側に設けられている。そして、接続部材40は、筒状部142の下端部143と受け部31の受け面311との間に形成された隙間52を塞いでいる。
この場合、接続部材40は、下方から見た底面視において、水路部11の長手方向における寸法が筒状部142よりも小さい矩形状に形成されている。すなわち、接続部材40は、図3に示すように正面から見て上側の辺が長い台形状であり、かつ図4に示すように側面から見て略矩形状に形成されている。そして、接続部材40の上端部401は、筒状部142の内側面144に接触している。また、接続部材40の下端部402は、受け部31の受け面311に接触している。なお、接続部材40の上端部401は、必ずしも筒状部142の内側面144に接触している必要はなく、若干離れていてもよい。同様に、接続部材40の下端部402は、必ずしも受け部31の受け面311に接触している必要はなく、若干離れていてもよい。
排水溝ユニット1は、図3〜図5に示すように、例えばシリコーン樹脂等のシール部材61、62を備えている。シール部材61は、接続部材40の上端部401と筒状部142の内側面144との間部分に設けられており、接続部材40の上端部401と排出部14の内側面144との間部分を水密に塞いでいる。これにより、接続部材40の上端部401と筒状部142の内側面144との隙間から水が漏れ出ることを抑制している。
また、シール部材62は、接続部材40の下端部402の内周部分と受け部31の受け面311との間部分に設けられており、接続部材40の下端部402の内周部分と受け部31の受け面311との間部分を水密に塞いでいる。これにより、接続部材40の下端部402の内周囲部分と受け部31の受け面311との隙間から水が漏れ出ることを抑制している。
ここで、図2に示すように、接続部材40の矩形の筒状を構成する4つの壁部41〜44のうち、水路部11の長手方向に並ぶ2つの壁部つまり水路部11の長手方向に対して直角方向の面を含んだ壁部を第1壁部41及び第2壁部42とする。また、接続部材40の矩形の筒状を構成する4つの壁部41〜44のうち、第1壁部41及び第2壁部42以外の残りの2つの壁部、つまり水路部11の長手方向に対して平行に設けられた壁部をそれぞれ第3壁部43及び第4壁部44とする。この場合、第1壁部41及び第2壁部42は、相互に対向している。また、第3壁部43及び第4壁部44も相互に対向している。
この構成において、接続部材40の少なくとも一部は、筒状部142の内側面144に対して流末管部32側へ向かって傾斜している。すなわち、本実施形態の場合、接続部材40を構成する4つの壁部41〜44のうち、少なくとも水路部11の長手方向に並んだ第1壁部41及び第2壁部42は、筒状部142の内側面144に対して流末管部32側へ向かって傾斜している。つまり、第1壁部41及び第2壁部42は、水路部11に対して0°より大きくかつ90°未満の角度で傾斜している。本実施形態の場合、第1壁部41及び第2壁部42は、水路部11に対して約70°の角度を有して傾斜している。つまり、本実施形態の場合、図5に示すように、水路部11と各壁部41、42との成す角度αは、約70°となっている。
また、図5に示すように、排出部14を形成する面144つまり筒状部142の内側面144と水路部11との成す角度βは、各壁部41、42との成す角度αよりも大きい角度に設定されている。この場合、筒状部142の内側面144と水路部11との成す角度βは、約90°つまり略直角に設定されている。なお、接続部材40は、4つの壁部41〜44のうち少なくとも1つが、筒状部142の内側面144に対して流末管部32側へ向かって傾斜していればよい。したがって、接続部材40は、4つの壁部41〜44全てが、筒状部142の内側面144に対して流末管部32側へ向かって傾斜していてもよい。
接続部材40は、図2〜図4に示すように、連通部45を有している。連通部45は、隙間52に相当する位置に設けられており、接続部材40における路面91側つまり第3壁部43の下側部分を貫いて形成されている。本実施形態の場合、連通部45は、水路部11の長手方向に沿って延びた長穴の上半分の形状に形成されている。なお、連通部45は、複数の円形の穴又は半円穴、若しくは矩形状の切欠きであってもよい。また、連通部45は、接続部材40における路面91側以外の部分つまり第1壁部41、第2壁部42、又は第4壁部44に設けられていてもよい。
次に、上述した排水溝ユニット1の施工方法の一例について説明する。
作業者は、図4に示すように、まず、床版92を施工する際に、流末部材30を床版92に埋め込む。次に、作業者は、床版92に対して壁高欄93を設置する。その後、作業者は、排水溝本体10を壁高欄93に固定する。そして、作業者は、接続部材40を、排水溝本体10の排出部14内に挿入する。すなわち、接続部材40が、開口部141を通して筒状部142の内側に嵌め込まれる。これにより、筒状部142の下端部143と受け部31の受け面311との間の隙間52が、接続部材40によって塞がれる。
その後、作業者は、接続部材40と排出部14との間部分及び接続部材40と排出部14との間部分にそれぞれシール部材61、62を塗布する。これにより、接続部材40と排出部14との間部分及び接続部材40と排出部14との接触部分とが、それぞれ水密に塞がれる。そして、作業者は、カバー部材20を排水溝本体10に取り付けて、その後、アスファルト等によって舗装部94を施工する。このようにして、排水溝ユニット1は、道路橋等の路肩に設けられる。
このように、本実施形態によれば、排水溝ユニット1は、排水溝本体10及び流末部材30と別体に構成された接続部材40を備えている。そして、接続部材40は、排出部14と受け部31との間に形成される隙間52を塞いでいる。これによれば、接続部材40によって、排出部14と受け部31との間に形成される隙間52から水が漏れ出ることを抑制することができる。すなわち、排水溝本体10と流末部材30とを別体に構成した排水溝ユニット1において、排水溝本体10と流末部材30との間から水が漏れ出すことを抑制することができる。
接続部材40は、排出部14の筒状部142の内側面144に沿った筒状に形成されている。そして、接続部材40は、排出部14の筒状部142の内側に設けられている。これによれば、作業者は、排水溝ユニット1の施工を次のように行うことができる。すなわち、作業者は、予め流末部材30が埋め込まれた床版92を所定位置に配置した後、床版92に対して壁高欄93を構成する鉄筋931を組み立てる。その際、作業者は、流末部材30に対して排水溝本体10の位置を合せながら鉄筋931の一部を固定部17に通して、排水溝本体10を配置する。そして、固定部17及び鉄筋931の周囲をコンクリートで固めることで壁高欄93を形成する。これにより、排水溝本体10が、壁高欄93に固定される。
その後、作業者は、接続部材40を排出部14の筒状部142に挿入する。そして、作業者は、接続部材40と排出部14との境界部分、及び接続部材40と受け部31との境界部分に、それぞれシール部材61、62を設ける。これにより、排水溝本体10と流末部材30とが接続される。これによれば、流末部材30及び排水溝本体10の施工の時期を異なる時期に行い易くなり、その結果、排水溝ユニット1の施工がし易くなる。
接続部材40の上端部401は筒状部142の内側面144に接触しているとともに、接続部材40の下端部402は受け部31の受け面311に接触している。これによれば、接続部材40と排出部14の内側面144との隙間、及び接続部材40と受け面311との隙間を極力小さくすることができる。したがって、接続部材40の内側を通る水が、接続部材40と排出部14の内側面144との隙間、及び接続部材40と受け面311との隙間から接続部材40の外側へ漏れ出ることを極力低減することができる。
ここで、例えば接続部材40の上端部401が開口部141から水路部11の上方に突出していると、その突出した上端部401によって、水路部11から開口部141を通る水の流れが妨げられる。その結果、円滑な排水を行うことが阻害される。一方、本実施形態によれば、接続部材40の上端部401は筒状部142の内側面144に接触していることから、接続部材40の上端部401は、開口部141の下方つまり水路部11の下方に位置している。すなわち、接続部材40の上端部401は、開口部141から水路部11の上方へ突出していない。これによれば、接続部材40が、水路部11から開口部141を通る水の流れを妨げることを防ぐことができる。したがって、水路部11に流れた水を、排出部14を通して円滑に道路外に排出することができる。
また、例えば路面91から舗装部94に染み込んだ雨水等が受け部31の受け面311上に流れ込むことが考えられるが、この場合に何ら対策を取っていないと、受け面311に流れ込んだ水は、流末管部32から排出されずに、受け部31の周壁部312と接続部材40との間に溜まって受け部31から溢れ出てしまう。これに対し、本実施形態によれば、接続部材40は、接続部材40の内側と外側とを連通する連通部45を有している。これによれば、受け面311上に流れ落ちた水は、連通部45を通って接続部材40の内側に流れ込み、その後、流末管部32を通って道路の外部へ排出される。したがって、受け面311上に流れ落ちた水が、受け部31の周壁部312と接続部材40との間に溜まって受け部31から溢れ出てしまうことを抑制することができる。
接続部材40の少なくとも一部は、筒状部142の内側面144に対して流末管部32側へ向かって傾斜している。本実施形態の場合、接続部材40を構成する4つの壁部41〜44のうち、水路部11の長手方向に並んだ第1壁部41及び第2壁部42が、筒状部142の内側面144に対して流末管部32側へ向かって傾斜している。これによれば、少なくとも第1壁部41及び第2壁部42については、筒状部142の内側面144に対して第1壁部41及び第2壁部42の上端部401の外周部分で線接触することになり、内側面144との接触面積を低減することができる。したがって、接続部材40を筒状部142の内側に挿入する際に、筒状部142の内側面144と接続部材40との接触によって生じる摩擦を低減することができる。これにより、接続部材40を筒状部142の内側に容易に挿入することができ、その結果、排水溝ユニット1を組み立てる際の作業性の向上を図ることができる。
接続部材40と排出部14との間、及び接続部材40と受け部31との間は、それぞれシール部材61、62によって塞がれている。すなわち、接続部材40の上端部401の外周部分と排出部14の内側面144との接触部分、及び接続部材40の下端部402の内周囲部分と受け部31の受け面311との接触部分は、それぞれシール部材61、62によって水密に塞がれている。これによれば、排出部14の筒状部142内を通る水が、接続部材40の筒状の外側に漏れ出ることを抑制することができる。
また、排水溝本体と流末部材とが分離した既存の排水溝ユニットに対して、上述した接続部材40を用いることで、既存の排水溝ユニットに本実施形態の排水溝ユニット1と同等の作用効果を付加することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の実施形態は、上記し又図面に記載した態様に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形や拡張をすることができる。
例えば排水溝ユニット1は、金属製に限られず、その一部又は全部を樹脂等で構成してもよい。
図面中、1は排水溝ユニット、10は排水溝本体、14は排出部、141は開口部、142は筒状部、144は筒状部の内側面、30は流末部材、31は受け部、32は流末管部、40は接続部材、401は接続部材の上端部、402は接続部材の下端部、45は連通部、61、62はシール部材を示す。

Claims (5)

  1. 道路や橋梁の路肩に設置される排水溝ユニットであって、
    水が流れる水路部と、前記水路部を貫いて形成されて前記水路部を流れる水を前記水路部の外部へ排出する排出部と、を有する排水溝本体と、
    前記排水溝本体と別体に構成されて、前記排出部の下方に位置しかつ前記排出部から離間して設けられ前記排出部から流出した水を受ける受け部と、前記受け部に接続されて前記受け部で受けた水を外部へ排出する流末管部と、を有する流末部材と、
    前記排水溝本体及び前記流末部材と別体に構成されて、前記排出部と前記受け部との間に形成される隙間を塞ぐ接続部材と、
    を備え
    前記排出部は、前記水路部を貫いて形成された開口部と、筒状に形成されて前記開口部に繋がる筒状部と、を有し、
    前記接続部材は、筒状に形成されて前記開口部を通して前記筒状部の内側に嵌め込まれている、
    排水溝ユニット。
  2. 前記接続部材の上端部は前記筒状部の内側面に接触しているとともに、前記接続部材の下端部は前記受け部に接触している、
    請求項1に記載の排水溝ユニット。
  3. 前記接続部材は、前記接続部材の内側と外側とを連通する連通部を有している、
    請求項1又は2に記載の排水溝ユニット。
  4. 前記接続部材の少なくとも一部は、前記筒状部の内側面に対して前記流末管部側へ向かって傾斜している、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の排水溝ユニット。
  5. 前記接続部材と前記排出部との間、及び前記接続部材と前記受け部との間は、それぞれシール部材によって塞がれている、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の排水溝ユニット。
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