JP6667086B2 - カート - Google Patents

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JP6667086B2
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    • B62B5/04Braking mechanisms; Locking devices against movement

Description

本発明は,カートに係り,さらに詳しくは,前腕支持台を有し,これに前腕や肘を載せて歩行訓練やショッピングなどをするのに好適なカートに関する。
本出願人の一方は,従前,ショッピングセンター等で買い物をしながら歩行訓練を行うことができるショッピングカートを開発し,その発明について特許出願しており(下記特許文献1参照),既に特許査定(特許5843553号)されている。
この特許出願に係る発明のショッピングカート1は,図8に示したように,進行方向側に配置される前輪2a及びこの前輪の反対側に配置される後輪2bをそれぞれ一対ずつ有する台車2と,この台車に固定された少なくとも1本の支柱3と,この支柱に取り付けられた買い物カゴを載置させるカゴ置き台5及び使用者が操作するハンドル部6とを備え,ハンドル部6は,支柱3の上端部から後輪2b側に屈曲されて形成されたハンドルフレーム7を有し,このハンドルフレーム7には,使用者の肘又は前腕を支持するための前腕支持台8と,前輪2aが設けられた方向に突出した把持部7aが設けられ,台車2の両側面には少なくとも後輪の外側の側面を覆うように形成された巻き込み抑制機構9を設けた構成となっている。
また,このショッピングカートは,図8に図示されていないが,支柱3は,ハンドル部6及びカゴ置き台5を有する上部と台車を有する下部とに分割され,上部の支柱が下部の支柱に対し上下動自在にする高さ調節手段が設けられている。この調節手段は,支柱の側面に貫通孔を形成し,その貫通孔に結合部材を挿入するもの,或いは,上部と下部との間にはシリンダーを設けたものとなっている。
このショッピングカートによると,前腕支持台に肘や前腕を当てて体重を支えることができるので,何らかの疾患で歩行が困難となった使用者であっても,容易に買い物に使用することができ,また,買い物のときにリハビリとしての歩行訓練を行うこともできる。例えば,ショッピングセンター等の施設において,このショッピングカートを利用して肘或いは前腕を前腕支持台にもたれさせ,把持部を手でつかみながらショッピングセンター等の施設内を歩行することで,足腰が弱ったり,骨折等の怪我をしたりした歩行困難な使用者であっても,自身で買い物をすることができるようになると共に,買い物をしながらリハビリとしての歩行訓練を行うことができる。
また,このショッピングカートには,台車の両側に巻き込み抑制機構9が後輪2bの外側の側面を覆うように設けられているので,直進及びカーブを走行中に後輪が通路上に置いてある商品や棚等を引っ掛けたり巻き込んだりすることを抑制できる。さらに,高さ調節装置が設けてあるので,使用者の体格に応じてショッピングカートの高さを調節することもできる。
また,本出願人の一方は,他の出願人と共同で上記ショッピングカートに関連した意匠登録出願を行い,この意匠登録出願も意匠登録第1474834号(特許文献2)として登録されている。
この意匠登録に係る意匠は,物品の名称を「カゴ置き台付き歩行補助車」として,前腕を支持する前腕支持台と,前輪が設けられた方向に突出した把持部とを設けることで,歩行困難者のリハビリとしての歩行訓練と買い物支援とを同時に実現させることができ,また,支柱の側面に調節固定部を設けることで,使用者の体格に応じて車体の高さを調節した位置で固定するものとなっている。
特開2013−078965号公報 意匠登録第1474834号
これらのショッピングカート或いはカゴ置き台付き歩行補助車は,その後,様々な使用状況及び態様に適合できるように製品化の開発を進めてきたところ,以下の改善点が見つかった。
(a)前腕支持台に前腕や肘を載せて体重を掛けているときは,何ら不都合なく快適,楽しく歩行訓練やショッピングができるが,前腕支持台に体重を掛けていないで,大量の買い物などでカゴ置き台に重い重量が掛かり,前輪が高低さのある段差などに衝突したときに,カートが進行方向の前方へ倒れてしまう恐れがあること,この前倒は,利用者が前腕支持台付きのものであることに気付かず,或いはその使用方法を知らないで,これまでのスーパーマーケットなどに常備されているカートと同じものと思って使用したときにも発生する恐れがあること,
(b)買い物カゴをカゴ置き台から取り出すときに,買い物カゴがハンドルフレームの把持部に衝突してしまい,うまく取り出せず,この衝突を避けようとして斜めにして取り出そうとすると,カゴ内の品物がカゴから外へ飛び出してしまう恐れがあること,
(c)大量の買い物をすると重量が重く,例えば8kg程度になると,カゴ置き台はこの重量に耐えるものにしなければならないこと,
(d)高さ調節手段は,支柱の側面に貫通孔を形成し,その貫通孔に結合部材を挿入するもの,或いは,上部と下部との間にはシリンダーを設けたものであるため,貫通孔及び結合部材支柱の加工が面倒でしかも結合部材が必要となり,またシリンダーを使用すると大型になり高価になること,
(e)歩行訓練にはブレーキ装置が必要となるが,この装置がないこと,
などである。
本発明は,上記の改善点(課題)を解決するためになされたものであって,本発明の目的は,前腕支持台を有し,前腕支持台に体重を掛けていないときに,前輪が段差に当たって,進行方向前方へ倒れるのを抑制乃至防止して,安心,安全に歩行訓練やショッピングなどができるカートを提供することにある。
上記課題を解決するために,本発明の第1の態様のカートは,一対の前輪及び後輪と,前記前輪と前記後輪とを左右及び前後にそれぞれ所定距離離間して固定した支持フレームと,水平方向から上方に90度より大きい角度θで傾斜させて前記支持フレームに配設した支柱フレームと,前記支柱フレームから延設され、前腕支持台及び該支持台より前方側に位置する把持部を設けたハンドルフレームと,前記支柱フレームまたは前記ハンドルフレームのいずれか一方の前方に配設したバスケット台を備え,前記バスケット台は、底面が水平方向から上方に角度θ傾斜し、底面後辺が前記把持部より前方となるように配置され、前記後輪の軸は、前記前腕支持台の前後方向の中心より後方となるように配置され、前記前輪の軸は、前記バスケット台の略中心点を通って垂下する仮想垂下線より前方となるように配置されることを特徴とする。
本発明の第2の態様のカートは,第1の態様のカートにおいて,前記角度θは100°〜110°,前記角度θは10°〜20°にあることを特徴とする。
本発明の第3の態様のカートは,第1の態様のカートにおいて,前記支持フレームに結合された前記各前輪及び各後輪間の間隔は,前記各後輪間が前記各前輪間よりも広くされていることを特徴とする。
本発明の第4の態様のカートは,第1の態様のカートにおいて,前記支持フレームは、前記前輪を固定する対向した一対の前輪支持アームを有し、前記前輪支持アーム間は物が載置される物載置台となっていることを特徴とする。
本発明の第5の態様のカートは,第1の態様のカートにおいて,前記支持フレームは、前記後輪を固定する対向した一対の輪支持アームを有し、前記後輪支持アーム間はネスティング桟で連結されていることを特徴とする。
本発明の第6の態様のカートは,第1の態様のカートにおいて,前記バスケット台は,立方体形状のカゴが載置され,このカゴを前後で位置決めする載置フレームと,前記カゴの横ずれ抑えるサイドフレームを有し、前記サイドフレームの一部が誤載置防止アームで形成されていることを特徴とする。
本発明の第7の態様のカートは,第1の態様のカートにおいて,前記ハンドルフレームは,前記支持フレームのそれぞれの上方の端部に伸縮自在な連結手段により結合されていることを特徴とする。
本発明の第8の態様のカートは,第1の態様のカートにおいて,前記前輪及び前記後輪の少なくとも一方を制動するブレーキ装置が付設されていることを特徴とする。
本発明の第9の態様のカートは,第1〜8のいずれかの態様のカートにおいて,前記支持フレーム,前記支柱フレーム及び前記ハンドルフレームは,いずれも中空なパイプで形成されていることを特徴とする。
本発明の第1の態様のカートは,支柱フレームは、支持フレームに,水平方向から上方に90度より大きい角度θとなるように傾斜させて立設されているので,前腕支持台を後輪の真上を含む進行方向の前方に設けることができる。これにより,前腕支持台に前腕或いは肘を置いて,例えば全体重を掛けても前輪が浮き上がって後方へカート及び人が後方へ転倒する恐れがなくなる。また,各支柱フレームの角度θを所定の角度にすることによりバスケット台の角度θ2を最適な角度に選定できるので,バスケット台に物が載ったときカートの重心が後方へ移動し,進行方向の前方へ前倒れするのを抑制乃至防止できる。
さらに,前輪はバスケット台の中心部を通って垂下する仮想垂下線より進行方向の前方に取付けられているので,前腕支持台に体重が掛かっていないでときに,前輪が段差に衝突しても前倒れするのを抑制乃至防止できる。また,このような前倒は,利用者が前腕支持台付きのものであることに気付かず,或いはその使用方法を知らないで,これまでのスーパーマーケットなどに常備されているカートと同じものと思って使用したときにも発生しがちであるが,このような不都合も回避でき,安心,安全に歩行訓練やショッピングができる。そして、バスケット台に載せたカゴを把持部に衝突させないで,持ち上げ取り出すことができる。
第2の態様のカートは,角度θは100°〜110°にあるので,背高にでき,高くしても前腕支持台を真上に収めることができ,しかも,角度θは10°〜20°の範囲にあるのでバスケット台に載せたカゴ内の商品を、商品の偏りを少なくした上でカゴ後方から見やすくすることができる。
第3の態様のカートによれば,一対の前輪と後輪とは,後輪間が前輪間よりも広くされているので,後輪の略真上の前輪支持台に,例えば全体重が掛かっても,最も安定した状態が維持され,後方への転倒を抑制乃至防止できる。
第4の態様のカートは,前輪が一対の前輪支持アームに固定されるので,支持フレームと支柱フレームが立設する湾曲部との間に比較的広いスペースができ,この広いスペースを利用して物を置く物載置台として使用できる。
第5の態様のカートは,一対の支持フレーム間を繋ぐ桟フレームを利用して,ネスティング桟として,ネスティング(nesting)時のストッパー及び支持フレームがぶれるのを防止することができる。ネスティングの時のストッパーを設けることにより,複数のカートを整然とネスティングができる一方でまた,個々のカートの引き離しが容易になる。
第6の態様のカートは,サイドフレームの後方アームを誤載置防止アームとして利用し,買い物カゴが誤って縦方向に載せられるのを防止,すなわち,載せようとしようとしても,他のアーチアームとの間に収まらないようにして買い物カゴが誤って縦方向に載せられるのを防止できる。
第7の態様のカートは,ハンドルフレームは,各支持フレームのそれぞれの上方の端部に伸縮自在な連結手段により結合されているので,高さ調節して使用できる。
第8の態様のカートは,ブレーキ装置が付設されているので,自由自在の停止乃至走行させることができる。
第9の態様のカートは,支持フレーム,支柱フレーム及びハンドルフレームは,いずれも中空なパイプで形成さているので,軽量になると共に,デザイン性が向上する。
本発明の実施形態に係るカートを示し,図1Aは側面図,図1Bは図1のカートの特徴を説明する側面図である。 図2Aは図1のカートの正面図,図2Bは背面図である。 複数のカートをネスティングした状態の側面図である。 図4はハンドルフレームを示し,図4Aは側面図,図4Bは正面図である。 図5は前腕支持台を示し,図5Aは上面図,図5Bは側面図である。 バスケット台の斜視図である。 図7はバスケット台を示し,図7Aは真上から見た上面図,図7Bは真上から角度かえてみた上面図,図7Cは側面図である。 図8は従来技術のショッピングカートを示し,図8Aは上面図,図8Bは側面図である。
以下,図面を参照して,本発明の実施形態を説明する。但し,以下に示す実施形態は,本発明の技術思想を具体化するためのカートを例示するものであって,本発明をこれに特定することを意図するものではなく,特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも等しく適応し得るものである。
本明細書では用語「カート」は英語「cart」をカタカナ表記したものであり,また,寸法は例示であって,本発明はこれに限定されるものではない。
以下,図1を参照して,本発明の実施形態に係るカートの概要を説明する。なお,図1は本発明の実施形態に係るカートを示し,図1Aは側面図,図1Bは図1のカートの特徴を説明する側面図である。
本発明の実施形態に係るカート10は,一対の前輪11及び後輪12と,これらの前輪と後輪とを左右及び前後にそれぞれ所定距離離間して各前輪と各後輪とを固定した所定長さの対向する一対の支持フレーム13,14と,各支持フレームに固定されこれらの支持フレームから後輪側へ角度θで傾斜させた所定長さの対向する一対の支柱フレーム15と,各支柱フレームからそれぞれ延設されて両支柱フレーム間を橋渡しし前腕支持台19及び把持部を設けたハンドルフレーム(以下,ハンドルクリップとも言うことがある。)16と,各支柱フレーム15またはハンドルフレーム16のいずれか一方に固定されて角度θで上向きに前輪側へ突き出したバスケット台20を備えている。
対向する一対の支柱フレーム15は,一方の各支持フレーム13に,その中間位置より進行方向の前方から立設され,前腕支持台19が各後輪12の真上を含む進行方向の前方(図1Aの仮想垂下線P3参照)に設けられ,且つ前輪11はバスケット台20の略中心点を通って垂下する仮想垂下線P1より進行方向の前方に取付けられている。
このカート10によれば,以下の効果を奏する。すなわち,対向する一対の支柱フレーム15は一対の支持フレーム13に,前輪11及び後輪12の各車軸11,12間の中間位置Oより進行方向の前方から後輪側へ傾斜(角度θ)立設されているので,高い位置で前腕支持台19を後輪12の真上を含む進行方向の前方に設けることができる。これにより,前腕支持台20に前腕或いは肘を置いて,仮に全体重を掛けても前輪が浮き上がって後方へカート及び人が後方へ転倒する恐れがない。
また,各支柱フレーム15の角度θを所定の角度にすることによりバスケット台の角度θを最適な角度に選定できるので,バスケット台20に物が載せられときカートの重心が後方へ移動し,進行方向の前方へ前倒れするのを抑制乃至防止するのをサポートできる。さらに,前輪11はバスケット台20の中心部を通って垂下する仮想垂下線P1より進行方向の前方に取付けられているので,前腕支持台に体重が掛かっていないでときに,前輪が段差に衝突しても前倒れするのを抑制乃至防止できる。
また,このような前倒は,利用者が前腕支持台付きのものであることに気付かず,或いはその使用方法を知らないで,これまでのスーパーマーケットなどに常備されているカートと同じものと思って使用したときに発生しがちであるが,このような不都合も回避できる。
以上により,このカートによれば,安心,安全に歩行訓練やショッピングができる。
以下,図1〜図5を参照して,本発明の実施形態に係るカートを構成する個々の部品を説明する。
図1〜図3を参照して,前輪,後輪並びに支持フレーム,支柱フレームの各部品を説明する。なお,図1は本発明の実施形態に係るカートを示し,図1Aは側面図,図1Bは図1のカートの特徴を説明する側面図,図2Aは図1のカートの正面図,図2Bは背面図,図3は複数のカートをネスティングした状態の側面図である。
一対の前輪11は,図1,図2に示したように,それぞれ所定の直径及び幅を有し,対向する一対の支持フレーム13に回転自在な固定支持具11aにより固定されている。この前輪11は,車軸11を有する円形のフレームとこのフレームの外周囲に装着したゴム製のタイヤで構成されている。なお,この前輪はキャスターとも称されている。この前輪11は,固定支持具11aの支持軸を中心に回転可能に取り付けて,カーブを曲がったり方向転換させたりする際に,前輪11がこの支持軸を中心に回転するようになっている。また,一対の支持フレーム13は,前輪11を取付けた状態で床面からの高さH3が後記する後輪12の車軸12より高くなっている。この高さにより,前倒を抑制できる。なお,この前輪11の寸法は,例えば,直径は18cm,幅は2.5cmである。また,前輪11を取付けた支持フレーム13の高さH3(図1A参照)は,床面から25cmの高さになっている。
また,一対の後輪12は,それぞれ所定の直径及び幅を有し,一対の支持フレーム14に固定されている。この後輪12は,車軸12を有する円形のフレームとこのフレームの外周囲に装着したゴム製のタイヤからなり,前輪と同じ構成のものとなっている。また,この後輪12は前輪11と異なり前後方向のみに移動できるものとなっている。この後輪の寸法は,例えば,直径は18cm,幅は2.5cmであり,前輪11と同じ寸法である。
対向する一対の支持フレームは,図1,図2に示したように,2種類の一対の支持フレーム13,14で構成されている。これらの支持フレームのうち,一方の支持フレーム13は前輪11が取付けられる前輪支持フレーム,他方の支持フレーム14は後輪12が取付けられる後輪支持フレームとなっている。
一方の支持フレーム13,すなわち,前輪支持フレームは,左右に所定の間隔をあけて略平行なフレーム部13b(図1A参照)と,これらのフレーム部の先端(進行方向)を繋いだ湾曲部13a(図1A,図2参照)とからなり,略水平U字状をなし,所定の太さ及び長さの中空なパイプで形成されている。
なお,この中空パイプは,金属材乃至樹脂材であってもよい。
それぞれのフレーム部13bには,前輪11を固定する取付け部13(図1A参照)が設けてある。この前輪11は,取付け部13を軸にして前方或いは後方へ回転するが,前輪11の車軸11は,仮想垂下線P2より進行方向の前方(図1B参照)に位置している。
また,この支持フレーム13には,前輪11が固定され,この前輪が仮想垂下線P2より進行方向の前方に固定されるので,先端の湾曲部13aと支柱フレーム15が立設する湾曲部abとの間に比較的広いスペースができる。そこで,この広いスペースは物を置く物載置台13dとして利用することができる。すなわち,この物載置台13dには,所定形状の物,例えば,スーツケースなどを載せることが可能になる。この場合,物が大型になるとバスケット台20に当たるので,バスケット台20を着脱自在に取り付けるのが好ましい。
これら支持フレーム13の寸法は,例えば,両フレーム部13b間の隙間L22(図2A参照)28cm,先端湾曲部13aから支柱フレームの円弧を描き始める部分15までの長さLは25.63cm,先端湾曲部13aから取付け部13までの距離Lは13cm,太さ(直径d)は3cmである。
一対の後輪支持フレーム14は,図1,図2に示したように,それぞれ一対の下部フレーム14aと,上部フレーム14bとで構成されている。
下部フレーム14aは,一端が支柱フレーム15に固定され,他端に後輪12を取付ける固定部14a'(図1A参照)を有し,略弓形に湾曲した所定長さ及び太さのパイプで形成されている。上部フレーム14bも,下部フレームと略同じ形状にして,その上方に所定の間隔をあけて取付けるもので,一端が支柱フレーム15に固定され,他端に後輪12を取付ける固定部14b'(図1A参照)を有し,略弓形に湾曲した所定長さ及び太さのパイプで形成されている。両固定部14a'と固定部14b'間には車輪取付け具14cが固定される。この車輪取付け具14cは,図1Aに示したように,両固定部14a',14b'から車輪が装着される幅の隙間あけて対向する一対の略横U字状片14,14(図2B参照)で形成されている。
これらの後輪支持フレーム14は,輪取付け具14cを固定した後に,上下部フレーム14b,14aの一端を支柱フレーム15に,輪取付け具14c間の間隔が外側へ開く,すなわち,対向する輪取付け具14cの間隔を広くして固定されている。また,一対の上部フレーム14bの間には,これらのフレーム間を橋渡しする桟フレーム14dが各支柱フレーム15の固定箇所15(図1A参照)から所定距離離れた箇所に取付けてある(図2B参照)。なお,符号14dはこの取付け箇所を示している。この桟フレーム14dは,後輪支持フレーム14間の間隔を保持し,且つ上部フレーム14bがぶれるのを防止するとともに,ネスティング(nesting)する時のストッパーともなる。なお,この桟フレームは下部フレーム14aに取付けてもよい。
図3は複数のカート10A〜10Cをネスティングした状態を示している。この図から分るように,桟フレーム14dにより,複数のカートを整然とネスティングすることができる,一方でまた個々のカートの引き離しが容易になる。なお,桟フレーム14dはその担う機能から命名してネスティング桟ともいい,また,符号15,15は固定箇所を示している。その後,後輪12は,車輪取付け具14cに車軸12により回転自在に固定する。
以上の構成により,各支持フレームに結合した後輪と前輪のそれぞれの間隔は前輪が狭く,後輪間が広くなる。したがって,支持フレームに固定された前輪と後輪とは最も安定した形状となり,前腕支持台19に全体重が掛かっても強度が維持され安全性が確保される。また,後輪12は輪取付け具14cの隙間間に固定されているにで,裾等が巻き込まれることがなく,さらに,弓形に湾曲しているので,デザイン性が向上する。なお、一対の前輪11の中心間の寸法は、30.5cm、一対の後輪12の中心間の寸法は、45cmである。
後輪支持フレーム14の寸法は,例えば,固定部15と15の隙間は13cm,固定部14a'と固定部14b'間の隙間は4.5cm,支持フレームの長さ(固定部15と固定部14a'との間)は44cm,太さ(直径)は2.5cm,固定部15と15を設けた箇所における各支柱フレーム15の間隔L33は28cm,両固定部15と固定部14b'間の間隔は42cmである。
一対の支柱フレーム15は,各支持フレーム13から所定長さ延びた屈曲部abを経て上方へ延設され,支持フレーム13と連続した1本のフレームで形成されている。屈曲部abは,前輪11と後輪12との間,すなわち,前輪11の車軸11と後輪の車軸12間の中間点O(図1B参照),すなわち両車軸間の距離の二分の一の長さLの距離にある点,より前輪11側に位置している(図1B参照)。なお,長さLは,前輪11が進行方向の前後に方向転換するので,例えば,前方を向いているときの2Lは76cm,後方を向いているときは65.7cmとなる。
この屈曲部abの角度θは重要である。すなわち、この角度を90°にするとデザイン性が劣り,前倒し易くなるので,その範囲は100°〜110°が好ましく,最適値は105°である。この角度θの設定に連携して、ハンドルフレーム16を最も高くしたときに,前腕支持台19の中心軸(P3図1B参照)を後輪12の車軸12より前方になるように支持フレームに配置し、前輪支持台19の中心から平均的に最も握り易い位置に把持部16fを配置し、(それらの長さ,角度の決定),さらに前腕支持台19に買い物カゴが当たらないようにバスケット台20を取付ける位置を決定することになる。なお,車高(地上から把持部16fまでの高さ)は,ハンドルフレーム16の高さを調節することにより、例えば94cm〜116cmの範囲とすることができる。
一対の支持フレーと各支柱フレームとは,1本のフレームからなり,これらのフレームがなだらかに湾曲した屈曲部abを経て,側面視で略弓形状乃至三日月状となっている。この形状により,直線状のものに比べてデザイン性が向上する。なお,支持フレームと支柱フレームは分離し,別々のフレームで作製してもよい。
一対の支柱フレーム15は,それぞれの上方端部を長さ方向に所定長さ及び隙間で切り欠いて細溝(図示省略)を形成し,外周面から締め付けることによってパイプ中空孔の径が縮径されるようになっている。この縮径は,外周面に締め付け具17を装着して行う。この締め付け具は高さ調節具となっている。
各支柱フレーム15は,それらの上方端部の中空孔にハンドルフレーム16の連結・伸張部16aを差し込んで,ハンドフレーム16を連結する。
ハンドフレーム16の高さ調節は,このフレームを上下方向へ移動し,位置決めした後に高さ調節具17で外周面を締め付けて固定する。この調節具17による調節手段によれば,カートの使用時に適宜高さを調節して使用ができ,一方で高さ調節は細溝の形成及び締め付け具だけできるので,従来技術のものと比べて,簡単且つ安価になる。なお,このカートは前腕支持台19の高さを概ね床面から95cm程度で使用される。以上により,上記改善点(d)が解決される。
支柱フレーム15の寸法は,例えば支持フレームの屈曲部abから端部15までの長さは36cm,太さは支持フレームの径と同じであり,各支柱フレーム15の端部15間の間隔L33は28cmである。
図1A,図2及び図4を参照して,ハンドルフレームを説明する。なお,図4はハンドルフレームを示し,図4Aは側面図,図4Bは正面図である。
ハンドルフレーム16は,図1A及び図4に示したように,一対の支柱フレーム15に連結され,高さ調節される所定長さの対向する一対の連結・伸長部16aと,これらの連結・伸長部から延びて後輪12側へ所定角度で折曲した所定長さの対向する一対のカゴ取付け部16bと,これらのカゴ取付け部から延びて前輪11側へ折り返えされた対向する一対の連結部16cと,これらの連結部から延びてカゴ取付け部との間で所定の隙間をあけて前輪11側へ折り曲げた対向する一対の台取付け部16dと,これらの台取付け部から延びた延長部16eと,これらの延長部間を橋渡しした把持部16fとからなり,所定長さ及び太さのパイプで形成されている。
このハンドルフレーム16は,一対の連結・伸長部16aから上方へ延びるにしたがって徐々に,両フレーム間の間隔が拡がっている。なお,符号cd,ef,gh,ijはそれぞれ屈曲部を示している。屈曲部ijの角度は135°〜145°で,θは(図1B参照)35°〜45°の範囲にある。
連結・伸長部16aは,支柱フレーム15の端部に差し込まれて,連結し,伸長される。屈曲部cdの角度θはθと同じになっている。カゴ取付け部16bと台取付け部16dは略平行である。一対のカゴ取付け部と台取付け部間の隙間は,手元カゴが挿入される大きさにして,対向する一対のカゴ取付け部16b間には,手元カゴが載置,固定される。なお,手元カゴは,図示を省略したが,小物,例えば財布,鍵などを入れることができる大きさの箱体である。また,対向する一対の台取付け台の間には,前腕支持台19が載置,固定される。
把持部16fは,前腕支持台19の両端部から進行方向側に向かって突出して取り付けられ半楕円形状に屈曲された棒状部で形成されている。この把持部16fは人が手で掴みカートを操作する部分であり,この把持部を人が掴むことで,力をこめることができカートを容易にかつ安全に移動させることができるようになる。このハンドルフレーム寸法は,例えば,連結・伸長部16aの長さは37cm,台取付け部16dの長さは21cmである。
図5を参照して,前腕支持台を説明する。なお,図5は前腕支持台を示し,図5Aは上面図,図5Bは側面図である。
前腕支持台19は,所定大きさ広さの表裏面19a,19bと,所定長さの前後側壁19c,19dと,左右側壁19e,19fを有し,表面19aは長さ方向の両端に略半円形の突起部19a',19a'が設けられ,所定肉厚の略直方体からなり,上面視で略鞍状をなし,所定色の樹脂成型体で形成されている。また,裏面19bには,ハンドルフレーム16の台取付け部16dに固定するネジ孔19が設けられている。この前腕支持台19は,後輪12の真上乃至前輪11側の位置に取り付けられる。図1Aの仮想垂下線P3は後輪12の車軸12より前輪11側に寄った位置にあり,前腕支持台19の長さ方向の中心を通った線となっている。
このような位置に前腕支持台を設けることで,人が前腕支持台にもたれかかったとしても,後輪が前腕支持台の後方に位置することで使用者の体重を支えることができるので,人及びカートが前倒することを抑制することができる。また,両サイドの突起部19a',19a'は,使用者の肘等がずれ落ちるのを防ぐものとなっている。
図1A,図6及び図7を参照して,バスケット台を説明する。なお,図6はバスケット台の斜視図,図7はバスケット台を示し,図7Aは真上から見た上面図,図7Bは真上から角度かえてみた上面図,図7Cは側面図である。
バスケット台20は,所定大きさの買い物カゴ23などが載置され,この買い物カゴ23を前後で位置決めする載置フレーム21と,買い物カゴ23の横ずれ抑えるサイドフレーム22とで構成されている。載置フレーム21は,両端にハンドルフレーム16の連結・伸長部16aに固定される所定長さの対向した一対の第1の突出アーム21aと,これらの突出フレームの先端から所定長さ垂下し対向した一対の垂下アーム21bと,これらの垂下アームの先端から前方へ所定長さ延びた対向した一対の第2の突出フレーム21cと,これらの突出アームの先端から上方へ所定高さ立設し繋いだアーチアーム21dを有し,所定長さ及び太さのパイプ,すなわち,買い物カゴ23が満杯になって重量が増大しても変形しない太さのパイプで形成されている。なお,この載置フレーム21は後記するサイドフレーム22より太いものが使用されている。
第1の突出アーム21aと垂下アーム21bとは略直角に折曲され,この突出アーム21aは支持アーム21b'で支えられている。第1の突出アーム21aの長さ,すなわちハンドルフレーム16の連結・伸長部16aから外方向へ突出した長さは,短長(例えば5〜6cm)にし,堅固なアームで形成されている。このアームを短長,堅固にすることによって,重心が後輪12方向へ移動される。なお,第1の突出アーム21aの端部は連結部21を介して,垂下アームと反対側へ延設されて,延設部分に雄ネジが刻設された延設ボルト21a'となっている。ハンドルフレーム16の連結・伸長部16aとの結合は,連結・伸長部16aに貫通孔を設け,この貫通孔に延設ボルト21a'を挿通してナットで固定される。また,垂下アーム21bは,ハンドルフレーム16の連結・伸長部16aと平行になっている。
垂下アーム21bと第2の突出アーム21c間は角度θ(図1B参照)に屈曲されている。対向する一対の第2の突出アーム21c間に,買い物カゴ23が載置され,また,アーチアーム21dにより,買い物カゴ23の前方向へのずれ落下が防止される。
この載置フレームの寸法は,例えば,第1の突出アーム21aの長さは11cm,垂下アーム21bの長さは10.5cm,第2の突出アーム21cの長さは18cm,アーチアーム21dの高さは6cm,パイプの外形直径は1.5cm,角度θは90°である。
サイドフレーム22は,第1の突出アーム21aと垂下アーム21bの繋ぎ箇所に固定されて,幅方向へ所定長さ延びた後方アーム22aと,このアームの先端から湾曲に延びたサイドアーム22bと,このアームから延びて第2の突出アーム21cに結合される結合アーム22cとで形成されている。これらのアームのうち,後方アーム22aは,買い物カゴ23が誤って縦方向に載せられるのを防止,すなわち,載せようとしようとしても,アーチアーム21dとの間に収まらないようにし,また,買い物カゴ23の横方向へのずれ落下を防止する。なお,後方アーム22aはその担う機能から命名し,誤載置防止アームともいう。さらに,一対のサイドアーム22b及び結合アーム22cは,いずれも湾曲し曲線状に形成することにより,デザイン性が向上する。
このサイドフレーム22の寸法は,例えば,後方アーム22aの長さは40cm,サイドアーム22bの長さは12cm,結合アーム22cの長さは7cm,太さ8mmである。
バスケット台20は,ハンドルフレーム16の連結・伸長部16aに着脱自在に取付けられる。すなわち,連結・伸長部16a貫通孔に延設ボルト21a'を挿通してナットで固定される。この取付けにより,第2の突出アーム21cは水平線H1に対して角度θ上方へ傾斜される。この角度は,買い物カゴ23内の中身が見易く,且つ重心移動を考慮して10°〜20°が好ましい。
この重心移動は,バスケット台20に買い物カゴ23が載置され,満杯になったとき,重心が後輪12側へ移動されて,カートの前倒を抑制乃至防止機能を果たすために重要となる。
すなわち,バスケット台20は,載置フレーム21に所定サイズの買い物カゴ23(図1A参照)が載せられと,図1Bに示したように,買い物カゴ23の中心点が略重心位置となる。この買い物カゴ23の中心点は,また,載置フレーム21の載置面に対応させると,この載置面は略矩形状となるので,この矩形状載置面の互いの対角線が交差する点が中心点となる。この中心点を通る仮想垂下線をP2とし,前輪11の車軸11を通る仮想垂直線をP4,支持フレーム13と支柱フレーム15との交点を通る仮想垂直線をP4とすると,仮想垂下線P2は,仮想垂直線P4と仮想垂直線P4間の中間点に位置され,中間点までの長さL,L4'が同じか,略同じにあり,この線上に中心点が位置することになる。なお,載置面が矩形状以外,例えば楕円形状であっても同じ中心点があり,この点が重心位置に対応している。また,買い物カゴ23のサイズは,例えば横幅538mm,奥行358mm,高さ252mm,容積30.1リットル,ポリプロピレン製である。


また,買い物カゴ23は,持ち上げられるとき,買い物カゴがハンドルフレーム16の把持部16fに衝突してしまい,うまく取り出せなくなるので,この対策が必要になる。
この対策は,台取付け部16dから延びた延長部16eの角度θを前記ししたように,35°〜45°の範囲(図1B参照)にする一方でまた,把持部16fの先端と買い物カゴ23の一方の側面を延長した垂直線間の隙間をL
としたとき,この隙間LをH4tanθより0.5cm〜2cm程度大きく設定する。この隙間Lを開けることによって,買い物カゴ23を把持部16fに衝突させずに持ち上げることができる。なお,H4は買い物カゴ23の高さ,θはカゴの垂直線とカゴ側面との角度で,この角度はバスケット台20の角度と同じである。少なくとも、買い物カゴ23を把持部16fに衝突させずに持ち上げるためには、バスケット台20の底面後辺は、把持部16fの前端より前方に位置することが必要である。
以上の説明から,バスケット台20は,載置フレーム21と,サイドフレーム22とで構成し,載置フレーム21をサイドフレーム22より太くし,載置フレームを支柱フレーム15に堅固に固定するので,重い荷重を支えることが可能になり,従来技術のものと比べて強固になる。これにより,上記の改善点(c)が解決される。
図1〜図5を参照して,カートの組立てを説明する。
まず,支持フレーム13,14及び支柱フレーム15を組立てる。この組立ては,本実施形態では,支持フレーム13と支柱フレーム15とは1本のフレームで構成したので,支持フレーム14を支柱フレーム15に固定する。
この固定は,支柱フレーム15の2か箇所15,15に溶接により固定する。
一対の支持フレーム13,14に,前輪11及び後輪12を固定する。
一方,ハンドルフレーム16に,バスケット台20及び前腕支持台19を固定する。このハンドルフレーム16を支柱フレームに装着し,組立てを終了する。
なお,バスケット台20は,ハンドルフレーム16に固定したが,支柱フレーム15に固定してもよい。
このカート10は,前述したように、車高を94cm〜116cmの範囲に調節し使用でき、使用者の背丈に合せてハンドルフレーム16の高さを調節し、使用することになる。
このカート10は,以下の条件で実験を行い,結果を得た。
(f)条件
改善前(従来のカート)
バスケット台に買い物カゴを載せた際に,その重心が前輪の車軸より進行方向の前方に位置する構成のカート。
バスケット台に15kgの荷物を載せ,前腕支持台の横から40Nの力を加え,前輪が厚さ5mmの段差に当たったときの状態を観察。
改善後(本願のカート)
バスケット台に18kgの荷物を載せ,前腕支持台の横から50Nの力を加え,前輪が厚さ5mmの段差に当たったときの状態を観察。
(g)結果
荷物の重量(kg) 横から加える力(N) 段差乗越え
改善前 15 40 後輪が浮いた。
改善後 18 50 後輪が浮かずに乗越えた。
(h)考察
改善前のカートは荷物の重量を15kgに減らし,40Nの力を加えたときに後輪が浮いた。一方,改善後のカートは荷物の重量を18kgにし,50Nの力を加えたとき後輪は浮くことなく段差を乗り越えた。
以上から,本願のカートは,改善前,すなわち,従来のカートと比べて,前倒を抑制乃至防止できることが確認できた。
図1を参照して,角度θ〜θの関係を説明する。
支持アーム13は,そのフレーム部13bは床面から所定の高さで平行,ハンドフレーム16のカゴ取付け部16bはフレーム部13bと平行,この条件において,角度θ〜θ間の関係は,以下のようになる。
θ=θ・・・・・・・・・(1)
θ=θ+θ・・・・・・(2)
上記(2)からθは,以下になる。
θ=θ−θ・・・・・・(3)
まず,θを設定する。この設定は,前輪11が仮想垂下線P2より進行方向の前方に固定,支持フレーム13と支柱フレーム15の結合部が仮想垂下線
P1より前輪側に置いて,前腕支持台19が後輪12の真上乃至これより前輪側にして,決定する。
そうすると,以下が好ましい範囲となる。最適値は105°。
θ=100°〜110・・・・(4)
なお,この角度θが110°を超えると,ハンドルフレーム16をトップまで上昇させると,前腕支持台19が後輪12より後方に位置し,カート乃至人が後方へ転倒する恐れがあり一方で,100°より小さくすると,重心が進行方向へ移動し,前倒する恐れがある。
上記(4)のθ1の範囲で,上記(2)式からθを設定する。なお,θ=90°で一定である。
θ=θ−θ=(100°−110°)−90°=10°〜20°
以上から,θは10°〜20°が好ましい範囲となる。
なお,この角度θが10°未満であると,重心が前進方向へ移動し難くなり,また,20°を超えると,カゴ載置面に載せた買物カゴが把持部に衝突して,持ち上げ難くなる。
また,θはθに対応させて,カゴ載置面に載せた買物カゴが把持部に衝突しない角度に設定する。この角度は,35°〜45°である。
以上により,上記改善点(a)及び(b)が解決されて,このカートは前腕支持台に体重が掛っていないで,バスケット台に重い物が載せられて重量が増大し,前輪が高低さのある段差などに衝突した状況下であっても,進行方向の前方へ倒れることがないようになり,安心,安全に歩行訓練やショッピングなどができる。すなわち,一対の支柱フレームは一対の支持フレームに,その中間位置より進行方向の前方から後輪側へ傾斜(角度θ)立設されているので,高い位置で前腕支持台を後輪の真上を含む前方進行方向に設けることができる。これにより,前腕支持台に前腕或いは肘を置いて全体重を掛けても前輪が浮き上がって後方へカート及び人が後方へ転倒する恐れがない。
また,各支柱フレームの角度θを所定の角度にすることによりバスケット台の角度θを最適な角度に選定できるので,バスケット台に物が載せられときカートの重心が後方へ移動し,前方進行方向へ前倒れするのを抑制乃至防止するのをサポートできる。さらに,前輪はバスケット台の中心部を通って垂下する仮想垂下線より前方進行方向に取付けられているので,前腕支持台に体重が掛かっていないでとき,前輪が段差に衝突しても前倒れするのを防止できる。
また,上記改善点(e),すなわち,カート10は,歩行訓練するにはブレーキ装置が必要となるので,ブレーキ装置を付設する。このブレーキ装置は,図示を省略したが,前輪及び後輪の少なく一方の輪と接触させて摩擦力で回転を止めるブレーキ片と,ハンドルフレームの把持部付近に設けた操作ハンドルと,ブレーキ片と操作ハンドルとを繋ぐワイヤーとで構成して,支持フレーム及びハンドルフレームなどに付設する。このブレーキ装置の付設により,カート10を自由自在に走行及び停止させることができる。
10,10A,10B,10C カート
11 前輪
11 車軸
12 後輪
12 車軸
13,14 支持フレーム
13c 物載置台
14d 桟フレーム(ネスティング桟)
15 支柱フレーム
16 ハンドルフレーム
17 高さ調節具
19 前腕支持台
20 バスケット台
22a 後方アーム(誤載置防止アーム)
P1,P2 仮想垂下線
H1,H1 水平線

Claims (9)

  1. 一対の前輪及び後輪と,前記前輪と前記後輪とを左右及び前後にそれぞれ所定距離離間して固定した支持フレームと,水平方向から上方に90度より大きい角度θで傾斜させて前記支持フレームに配設した支柱フレームと,前記支柱フレームから延設され、前腕支持台及び該支持台より前方側に位置する把持部を設けたハンドルフレームと,前記支柱フレームまたは前記ハンドルフレームのいずれか一方の前方に配設したバスケット台を備え,
    前記バスケット台は、底面が水平方向から上方に角度θ傾斜し、底面後辺が前記把持部より前方となるように配置され、前記後輪の軸は、前記前腕支持台の前後方向の中心より後方となるように配置され、前記前輪の軸は、前記バスケット台の略中心点を通って垂下する仮想垂下線より前方となるように配置されることを特徴とするカート。
  2. 前記角度θは100°〜110°,前記角度θは10°〜20°にあることを特徴とする請求項1に記載のカート。
  3. 前記支持フレームに結合された前記各前輪及び各後輪間の間隔は,前記各後輪間が前記各前輪間よりも広くされていることを特徴とする請求項1に記載のカート。
  4. 前記支持フレームは、前記前輪を固定する対向した一対の前輪支持アームを有し、前記前輪支持アーム間は物が載置される物載置台となっていることを特徴とする請求項1に記載のカート。
  5. 前記支持フレームは、前記後輪を固定する対向した一対の輪支持アームを有し、前記後輪支持アーム間はネスティング桟で連結されていることを特徴とする請求項1に記載のカート。
  6. 前記バスケット台は,立方体形状のカゴが載置され,このカゴを前後で位置決めする載置フレームと,前記カゴの横ずれ抑えるサイドフレームを有し、前記サイドフレームの一部が誤載置防止アームで形成されていることを特徴とする請求項1に記載のカート。
  7. 前記ハンドルフレームは,前記支持フレームのそれぞれの上方の端部に伸縮自在な連結手段により結合されていることを特徴とする請求項1に記載のカート。
  8. 前記前輪及び前記後輪の少なくとも一方を制動するブレーキ装置が付設されていることを特徴とする請求項1に記載のカート。
  9. 前記支持フレーム,前記支柱フレーム及び前記ハンドルフレームは,いずれも中空なパイプで形成さていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のカート。
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