JP6666417B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明による実施形態は、半導体装置に関する。
窒化ガリウム(GaN)系半導体素子等の窒化物半導体素子では、オン電流が低下する電流コラプスが問題となっている。さらに、耐圧の向上、クラックの低減、シリコン基板の反りの抑制も要求されている。このような特性や問題を改善するために、シリコン基板とチャネル部(GaN層)との間にバッファ層を用いることがある。
バッファ層は厚いほど、耐圧を向上させ、電流コラプスの抑制につながる。しかし、バッファ層にはピット(窪みまたは孔)やクラックが発生しやすく、かつ、バッファ層を厚くするほど、ピットやクラックは拡大する。従って、耐圧を向上させるためにバッファ層を厚くしようとすると、ピットやクラックにより、バッファ層およびチャネル部の表面状態が悪化する。これにより、リーク電流の増加等の半導体素子の電気的特性を劣化させるという問題が発生していた。
国際公開第2015/152411号公報
ピットやクラックが少なくかつ厚いバッファ層を備えた半導体装置を提供する。
本実施形態による半導体装置は、基板を備える。第1超格子膜は、基板の上方に設けられ、アルミニウムを含有する第1窒化物半導体層と炭素を含有する第2窒化物半導体層とを含む。窒化ガリウム層は、第1超格子膜上に設けられ、炭素を含有する。窒化ガリウム層は、炭素濃度が第2窒化物半導体層の炭素濃度よりも低い。第2超格子膜は、窒化ガリウム層上に設けられ、アルミニウムを含有する第4窒化物半導体層と炭素を含有し炭素濃度が窒化ガリウム層の炭素濃度よりも高い第5窒化物半導体層とを含む。第6窒化物半導体層は、第2超格子膜上方に設けられている。第7窒化物半導体層は、第6窒化物半導体層上に設けられ、アルミニウムを含有する。第1電極は、第7窒化物半導体層上に設けられている。
本実施形態に従った半導体装置1の構成の一例を示す断面図。 第2バッファ層100の構成の一例を示す断面図。 本実施形態の変形例1に従った半導体装置2の構成の一例を示す断面図。 本実施形態の変形例2に従った半導体装置3の構成の一例を示す断面図。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。以下の実施形態において、基板の上下方向は、半導体素子が設けられる面を上とした場合の相対方向を示し、重力加速度に従った上下方向と異なる場合がある。
図1は、本実施形態に従った半導体装置1の構成の一例を示す断面図である。半導体装置1は、基板10と、第1バッファ層20と、第2バッファ層100と、アンドープトGaN(ud−GaN)層60と、AlGaN層70と、ゲート絶縁膜80と、層間絶縁膜90と、ドレイン電極Dと、ソース電極Sと、ゲート電極Gとを備えている。半導体装置1は、例えば、MIS(Metal Insulator Semiconductor)型GaN−HEMT(High Electron Mobility Transistor)である。尚、層間絶縁膜90内またはその上に設けられた配線やコンタクト等の図示は省略している。
基板10は、サファイア、ダイアモンド、SiC、GaN、BN、Si、Geのいずれか1つ以上を含む基板であり、例えば、シリコン基板、GaN基板またはSiC基板等である。基板10の導電型は特に限定しない。
第1バッファ層20は、基板10の表面上に設けられている。第1バッファ層20には、例えば、AlN層またはAlGaN層、あるいは、AlN層またはAlGaN層の両方を含む積層を用いている。第1バッファ層20が基板10と第2バッファ層100(30、40および50)との間に介在することによって、基板10と第2バッファ層100との格子定数の相違に基づく大きな応力変化を抑制し、基板10の反りやクラック等を抑制する。また、第1バッファ層20は、半導体装置1の耐圧を向上させる。尚、基板10がGaN基板等である場合、第1バッファ層20は不要となる場合もある。
第2バッファ層100は、基板10および第1バッファ層20の上方に設けられている。第2バッファ層100は、第1積層部30と、窒化物半導体層40と、第2積層部50とを備えている。第2バッファ層100は、第1バッファ層20とud−GaN層60との間に介在することによって、第1バッファ層20とud−GaN層60との格子定数の相違に基づく大きな応力変化を抑制する。また、第2バッファ層100は、半導体装置1の耐圧を向上させる。
第1積層部30は、基板10および第1バッファ層20の上方に設けられている。第1積層部30は、図2に示すように、アルミニウムを含有するAlN層31(第1窒化物半導体層)と炭素を含有するC−GaN層32(第2窒化物半導体層)との積層構造を有する。尚、第1積層部30は、AlN層31とC−GaN層32とを含む超格子膜であってもよい。
第3窒化物半導体層としてのC−GaN層40は、第1積層部30上に設けられており、炭素を含有するGaN層である。C−GaN層40の厚みは、AlN層31の厚みおよびC−GaN層32の厚みよりも厚い。例えば、C−GaN層40の厚みは、0.5μm〜1.5μmである。しかし、C−GaN層40の炭素濃度は、C−GaN層32の炭素濃度よりも低い。例えば、C−GaN層40の炭素濃度は、1×1017/cm〜1×1019/cmである。C−GaN層40が炭素を含有することによって、半導体装置1の耐圧が向上する。一方、C−GaN層40の炭素濃度が高すぎると、半導体装置1の動作においてオン電流が低下する問題(電流コラプス)が生じる。従って、上述のように、C−GaN層40は、炭素を含有するが、C−GaN層32よりも低い炭素濃度を有する。
第2積層部50は、C−GaN層40上に設けられ、アルミニウムを含有するAlN層51(第4窒化物半導体層)と炭素を含有するC−GaN層52(第5窒化物半導体)との積層構造を有する。尚、第2積層部50は、AlN層51とC−GaN層52とを含む超格子構造膜であってもよい。
第2バッファ層100は、第1積層部30と第2積層部50との間にC−GaN層40が介在したバッファ層であり、第1積層部30と、C−GaN層40と、第2積層部50との積層体である。AlN層51およびC−GaN層52は、それぞれAlN層31およびC−GaN層32と同一の材質および同一の厚みを有する膜(同一膜)であってもよい。即ち、第2積層部50は、第1積層部30と基本的に同一構造であってもよい。第1積層部30、第2積層部50およびC−GaN層40については、図2を参照して後でさらに説明する。
第6窒化物半導体層としてのud−GaN層60は、第2バッファ層100上方に設けられている。ud−GaN層60には、炭素等の不純物を意図的には導入していないアンドープドGaN層を用いている。
第7窒化物半導体層としてのAlGaN層70は、ud−GaN層60上に設けられている。ここで、ud−GaN層60とAlGaN層70とをヘテロ構造にすることによってud−GaN層60とAlGaN層70との界面には、2次元電子ガス(以下、2DEG(2 Dimensional Electron Gas)ともいう)層95が発生する。
第1電極としてのソース電極Sおよび第2電極としてのドレイン電極Dは、AlGaN層70上に設けられており、AlGaN層70を介して2DEG層95と電気的に接続されている。ゲート電極Gは、ソース電極Sとドレイン電極Dとの間においてAlGaN層70上方に設けられている。ゲート電極Gは、ゲート絶縁膜80を介してAlGaN層70上に設けられている。ゲート絶縁膜80を省略して、ゲート電極GをAlGaN層70上に直接接触させてもよい。ソース電極S、ドレイン電極Dおよびゲート電極Gには、金属等の導電性材料が用いられる。
層間絶縁膜90は、ソース電極S、ドレイン電極Dおよびゲート電極G等を被覆し、これらを保護する。
上述の通り、ud−GaN層60とAlGaN層70との界面には、2DEG層95が発生する。2DEG層95は、ドレイン電極Dとソース電極Sとの間の電気抵抗を低下させ、半導体装置1のオン抵抗を低下させる役目を果たす。
ゲート電圧が印加されていないときに、ゲート電極Gの下方のチャネル部CHに2DEG層95が生じている場合、半導体装置1は、ノーマリオン構造のGaN-HEMTとなる。この場合、半導体装置1は、ゲート電圧が負に印加されることによってオフ状態となる。一方、ゲート電圧が印加されていないときに、ゲート電極Gの下方のチャネル部CHに2DEG層95が生じていない場合、半導体装置1は、ノーマリオフ構造のGaN-HEMTとなる。この場合、半導体装置1は、ゲート電圧が正に印加されることによってオン状態となる。ノーマリオン構造およびノーマリオフ構造のいずれであっても、ドレイン電極Dとチャネル部CHとの間の電流経路およびソース電極Sとチャネル部CHとの間の電流経路には、2DEG層95が維持される。従って、半導体装置1がオン状態となると、電流は、ドレイン電極Dからソース電極Sへ2DEG層95およびチャネル部CHを介して低いオン抵抗で流れる。
図2は、第2バッファ層100の構成の一例を示す断面図である。第1積層部30は、窒化アルミニウム(AlN)層31と炭素を含有する窒化ガリウム(C−GaN)層32との積層構造を有する。AlN層31の膜厚は、例えば、3nm〜6nmであり、C−GaN層32の膜厚は、例えば、10nm〜50nmである。AlN層31およびC−GaN層32は、例えば、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法またはMBE(Molecular Beam Epitaxy)法を用いて交互に積層される。第1積層部30の全体の厚みは、例えば、0.5μm〜1.5μmである。従って、第1積層部30は、例えば、数nmのAlN層31およびC−GaN層32を、例えば、0.5μm〜1.5μmの厚みになるまで繰り返し積層することによって形成される。
ここで、C−GaN層32は、炭素を導入しながら形成される。C−GaN層32の炭素濃度は、例えば、1×1018/cm〜3×1019/cmであり、かつ、C−GaN層40の炭素濃度よりも高い。もし、ud−GaN層とAlN層とを積層すると、AlN層とud−GaN層との間の格子定数が大きく相違するため、AlN層とud−GaN層との界面の結晶構造に歪みが生じ、ピエゾ電界によってud−GaN層の表面に2DEGが発生し易くなる。この場合、第1積層部30のリーク電流が増大し、半導体装置1の耐圧が低下するおそれがある。そこで、本実施形態では、比較的高い炭素濃度を有するC−GaN層32とAlN層31とを積層する。これにより、C−GaN層32に発生する電荷が炭素によって補償(キャンセル)される。従って、第1積層部30は、高抵抗状態を維持し、リーク電流を抑制する。その結果、半導体装置1の耐圧の低下を抑制することができる。
一方、C−GaN層32のように炭素を導入しながらGaN層を形成すると、GaN結晶の品質が低下し、ピットやクラックが形成される要因となる。従って、半導体装置1の耐圧を向上させるために、第1積層部30を単純に厚くすると、ピットやクラックが第1積層部30に生じ易くなる。ピットやクラックは、第1積層部30の上に設けられる他の膜(C−GaN層40、第2積層部50、ud−GaN層60、AlGaN層70等)にも伝播し、さらに大きなピットやクラックになることもある。そこで、本実施形態では、C−GaN層40を設けることによって、第1積層部30の厚みを薄くして、ピットやクラックの発生を抑制している。
C−GaN層40は、第1積層部30上に設けられており、炭素を含有するGaN層である。C−GaN層40の厚みは、AlN層31の厚みおよびC−GaN層32の厚みよりも厚く、例えば、0.5μm〜1.5μmである。即ち、C−GaN層40は、AlN層31およびC−GaN層32と比べて桁違いに厚く、かつ、第1積層部30と同等の厚みを有する。ただし、C−GaN層40の厚みは、第1積層部30の厚みと必ずしも同じでなくてもよく、相違していてもよい。また、C−GaN層40の炭素濃度は、C−GaN層32の炭素濃度よりも低い。例えば、C−GaN層40の炭素濃度は、1×1017〜1×1019/cmである。これにより、C−GaN層40は、半導体装置1の耐圧を向上させ、かつ、電流コラプスを抑制させることができる。C−GaN層40は、アルミニウムを含んでいてもよく、例えば、炭素を含有するC−AlGa(1−x)N(0≦x<1)層でもよい。
炭素濃度の比較的低いC−GaN層40を第1積層部30上に設けることによって、C−GaN層40が第1積層部30において発生したピットやクラックを埋め込む効果が得られる。これにより、ピットやクラックの形成や伝播を抑制することができる。即ち、本実施形態による構造を用いることによって、ピットやクラックの発生を抑制しつつ、第2バッファ層100を、例えば、1.0μm以上の厚みにすることができる。
第2積層部50は、第1積層部30と同様に、AlN層51とC−GaN層52との積層構造を有する。AlN層51およびC−GaN層52の膜厚は、それぞれ、数nmであり、MOCVD法またはMEB法を用いて交互に積層される。第2積層部50の全体の厚みは、例えば、0.5μm〜1.5μmである。従って、第2積層部50は、例えば、数nmのAlN層51およびC−GaN層52を、例えば、0.5μm〜1.5μmの厚みになるまで繰り返し積層することによって形成される。
ここで、C−GaN層52は、炭素を導入しながら形成される。C−GaN層52の炭素濃度は、例えば、1×1018/cm〜3×1019/cmであり、かつ、C−GaN層40の炭素濃度よりも高い。これにより、C−GaN層52に発生する電荷が炭素によって補償(キャンセル)される。従って、第2積層部50も、第1積層部30と同様に、高抵抗状態を維持し、リーク電流を抑制することができる。その結果、半導体装置1の耐圧の低下を抑制することができる。
一方、C−GaN層52のように炭素を導入しながらGaN層を形成すると、GaN結晶の品質が低下し、ピットやクラックが形成される要因となる。従って、半導体装置1の耐圧を向上させるために、第2積層部50を単純に厚くすると、ピットやクラックが第2積層部50に生じ易くなる。ピットやクラックは、第2積層部50の上に形成される他の膜(ud−GaN層60、AlGaN層70等)にも伝播し、さらに大きなピットやクラックになることもある。そこで、本実施形態では、C−GaN層40を設けることによって、第2積層部50の厚みも薄くして、ピットやクラックの発生を抑制している。上述の通り、第2積層部50の構造は、第1積層部30の構造と同様でもよい。
C−GaN層40は、第2積層部50についても、第1積層部30と同様のことが言える。即ち、C−GaN層40の厚みは、AlN層51の厚みおよびC−GaN層52の厚みよりも桁違いに厚い。また、C−GaN層40の炭素濃度は、C−GaN層52の炭素濃度よりも低い。
このように、第2バッファ層100は、第1積層部30と第2積層部50との間に介在するC−GaN層40を備えている。第1積層部30および第2積層部50のそれぞれは、ピットやクラックが発生しない程度の厚みとする。即ち、第1積層部30および第2積層部50の厚みの総和は、約1μm〜3μmと厚いにも関わらず、第1積層部30と第2積層部50との間に炭素濃度の比較的低いC−GaN層40が介在するため、ピットやクラックの発生が抑制される。換言すると、C−GaN層40が全体として厚い積層部を第1積層部30と第2積層部50とに分割し、それによりピットやクラックの発生を抑制している。また、C−GaN層40は、第1および第2積層部30、50と同等の厚みを有するが、C−GaN層32、52の炭素濃度よりも低い炭素濃度を有する。これにより、C−GaN層40は、半導体装置1の耐圧を向上させ、かつ、電流コラプスを抑制させることができる。
第1積層部30および第2積層部50の厚みの総和が厚いことは、半導体装置1の耐圧が向上し、バッファとしての機能が向上することを意味する。従って、本実施形態によれば、第1積層部30と第2積層部50との間にC−GaN層40を設けることによって、ピットやクラックの発生を抑制し、半導体装置1の耐圧を向上させ、かつ、基板10の反り等を抑制することができる。C−GaN層40が第2バッファ層100全体の厚みをさらに厚く(約1.5μm〜4μm)している。これにより、ピットやクラックの発生を抑制しつつ、さらに半導体装置1の耐圧を向上させることができる。
もし、C−GaN層40を設けることなく、AlN層31(または51)とC−GaN層32(または52)とを単に繰り返して厚い第2バッファ層100を形成しようとすると、第2バッファ層100にピットやクラックが発生しやすく、かつ、バッファ層を厚くするほど、ピットやクラックは拡大して伝播する。従って、半導体装置1の耐圧向上のために、単純にバッファ層を厚くすると、第2バッファ層100や、その上方に形成されるud−GaN層60、AlGaN層70の表面状態が悪化してしまう。
これに対し、本実施形態による半導体装置1は、第2バッファ層100は、第1積層部30と第2積層部50との間にC−GaN層40が設けられている。これより、第1積層部30および第2積層部50のそれぞれを、ピットやクラックが発生しない程度の厚みとすることができ、かつ、第2バッファ層100全体の厚みを増大させることができる。その結果、ud−GaN層60およびAlGaN層70にピットやクラックの発生を抑制しつつ、半導体装置1の耐圧を向上させることができる。
(変形例1)
図3は、本実施形態の変形例1に従った半導体装置2の構成の一例を示す断面図である。変形例1による第2バッファ層100は、C−GaN層25と、C−GaN層55とをさらに備えている。変形例1による半導体装置2のその他の構成は、上記半導体装置1の対応する構成と同様でよい。
第8窒化物半導体層としてのC−GaN層25は、第1バッファ層20と第1積層部30との間に設けられている。C−GaN層25は、C−GaN層40と同様に、AlN層31、51の厚みおよびC−GaN層32、52の厚みよりも厚い。例えば、C−GaN層25の厚みは、0.5μm〜1.5μmである。しかし、C−GaN層25の炭素濃度は、C−GaN層32、52の炭素濃度よりも低い。例えば、C−GaN層25の炭素濃度は、1×1017/cm〜1×1019/cmである。これにより、C−GaN層25は、C−GaN層40と同様に、半導体装置1の耐圧を向上させ、かつ、電流コラプスを抑制させることができる。また、第1バッファ層20の結晶品質が良好でなく、その表面にピットやクラックがある場合、C−GaN層25は、第1バッファ層20の表面上のピットやクラックを埋め込むことができる。従って、第1バッファ層20の表面状態が良好でない場合に、C−GaN層25を設けることは効果的である。
第9窒化物半導体層としてのC−GaN層55は、第2積層部50とud−GaN層60との間に設けられている。C−GaN層55は、C−GaN層40と同様に、AlN層31、51の厚みおよびC−GaN層32、52の厚みよりも厚い。例えば、C−GaN層55の厚みは、0.5μm〜1.5μmである。しかし、C−GaN層55の炭素濃度は、C−GaN層32、52の炭素濃度よりも低い。例えば、C−GaN層55の炭素濃度は、1×1017/cm〜1×1019/cmである。これにより、C−GaN層55は、C−GaN層40と同様に、半導体装置1の耐圧を向上させ、かつ、電流コラプスを抑制させることができる。
このように、第1積層部30の下にC−GaN層25をさらに設け、第2積層部50上にC−GaN層55をさらに設けることによって、第2バッファ層100の厚みがさらに厚くなり、半導体装置2の耐圧はさらに向上する。また、C−GaN層25、55は、半導体装置1の耐圧を向上させ、かつ、電流コラプスを抑制させることができる。従って、変形例1による半導体装置2は、ud−GaN層60およびAlGaN層70にピットやクラックの発生を抑制しつつ、半導体装置2の耐圧をさらに向上させ、電流コラプスを抑制することができる。さらに、変形例1は上記実施形態の効果を得ることができる。
(変形例2)
図4は、本実施形態の変形例2に従った半導体装置3の構成の一例を示す断面図である。変形例2による第2バッファ層100は、ud−GaN層22をさらに備えている。この場合、第11窒化物半導体膜としての第1バッファ層20は、基板10とud−GaN層22との間に介在する。変形例2による半導体装置2のその他の構成は、変形例2による半導体装置2の対応する構成と同様でよい。
第10窒化物半導体層としてのud−GaN層22は、第1バッファ層20とC−GaN層25との間に設けられている。ud−GaN層22は、ud−GaN層60と同様に、炭素等の不純物を導入していないアンドープドGaN層を用いている。従って、ud−GaN層22の炭素濃度は、C−GaN層25、32、40、52、55のそれよりも低い。また、ud−GaN層22の厚みは、任意でよい。ud−GaN層22は、半導体装置2の耐圧をさらに向上させ、第1バッファ層20に形成されるピットやクラックを低減し、第1バッファ層20の表面を平坦にする。これにより、ud−GaN層22は、第1バッファ層20のピットやクラックが第2バッファ層100、ud−GaN層60およびAlGaN層70に伝播することを抑制し、第2バッファ層100、ud−GaN層60およびAlGaN層70の表面状態を良好にすることができる。さらに、変形例2は、変形例1の効果を得ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1・・・半導体装置、10・・・基板、20・・・第1バッファ層、100・・・第2バッファ層、30・・・第1積層部、40・・・窒化物半導体層、50・・・第2積層部、60・・・アンドープトGaN層、70・・・AlGaN層、80・・・ゲート絶縁膜、90・・・層間絶縁膜、D・・・ドレイン電極、S・・・ソース電極、G・・・ゲート電極

Claims (8)

  1. 基板と、
    前記基板の上方に設けられ、アルミニウムを含有する第1窒化物半導体層と炭素を含有する第2窒化物半導体層とを含む第1超格子膜と、
    前記第1超格子膜上に設けられ、炭素を含有する窒化ガリウム層であって、炭素濃度が前記第2窒化物半導体層の炭素濃度よりも低い窒化ガリウム層と、
    前記窒化ガリウム層上に設けられ、アルミニウムを含有する第4窒化物半導体層と炭素を含有し炭素濃度が前記窒化ガリウム層の炭素濃度よりも高い第5窒化物半導体層とを含む第2超格子膜と、
    前記第2超格子膜上方に設けられた第6窒化物半導体層と、
    前記第6窒化物半導体層上に設けられ、アルミニウムを含有する第7窒化物半導体層と、
    前記第7窒化物半導体層上に設けられた第1電極と、
    前記基板と前記第1超格子膜との間に設けられ、前記第1、第2、第4および第5窒化物半導体層よりも厚くかつ炭素濃度が前記第2および第5窒化物半導体層の炭素濃度よりも低い第8窒化物半導体層と、
    前記第2超格子膜と前記第6窒化物半導体層との間に設けられ、前記第1、前記第2、前記第4および前記第5窒化物半導体層よりも厚くかつ炭素濃度が前記第2および第5窒化物半導体層の炭素濃度よりも低い第9窒化物半導体層とを備えた半導体装置。
  2. 前記第7窒化物半導体層上に設けられた第2電極と、
    前記第1電極と前記第2電極との間において前記第7窒化物半導体層の上方に設けられた第3電極とを備えた、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1窒化物半導体層は、窒化アルミニウムであり、
    前記第2窒化物半導体層は、炭素を含有する窒化ガリウムである、請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第4窒化物半導体層は、窒化アルミニウムであり、
    前記第5窒化物半導体層は、炭素を含有する窒化ガリウムである、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 前記窒化ガリウム層は、前記第4および第5窒化物半導体層よりも厚い、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. 前記窒化ガリウム層の厚みは、前記第1、第2、第4、第5窒化物半導体層の厚みよりも厚い、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の半導体装置。
  7. 前記窒化ガリウム層は、前記第1および第2窒化物半導体層よりも厚い、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の半導体装置。
  8. 基板と、
    前記基板の上方に設けられ、アルミニウムを含有する第1窒化物半導体層と炭素を含有する第2窒化物半導体層とを含む第1超格子膜と、
    前記第1超格子膜上に設けられ、炭素を含有する窒化ガリウム層であって、炭素濃度が前記第2窒化物半導体層の炭素濃度よりも低い窒化ガリウム層と、
    前記窒化ガリウム層上に設けられ、アルミニウムを含有する第4窒化物半導体層と炭素を含有し炭素濃度が前記窒化ガリウム層の炭素濃度よりも高い第5窒化物半導体層とを含む第2超格子膜と、
    前記第2超格子膜上方に設けられた第6窒化物半導体層と、
    前記第6窒化物半導体層上に設けられ、アルミニウムを含有する第7窒化物半導体層と、
    前記第7窒化物半導体層上に設けられた第1電極とを備え、
    前記窒化ガリウム層の炭素濃度は、1017/cm〜1019/cmである、半導体装置。
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