JP6665887B2 - ブラシ装置、ブラシ装置付き電動機、ブラシ装置の製造方法 - Google Patents
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Description
ブラシ保持器は、プラス側接続プレートとマイナス側接続プレートとの間に配置されて、両接続プレートに対し径方向の内周側から組み付けられる。
1)プラス側接続プレートと全てのブラシ保持器およびマイナス側プレートが組み付いた状態で、内径側からブラシスプリングおよびブラシを順番にブラシ保持器に挿入していく。その後、ブラシが内周側へ飛び出てこないように中心部に治具を挿入する。
2)プラス側接続プレートと全てのブラシ保持器が組み付いた状態で、内径側からブラシスプリングおよびブラシを順番にブラシ保持器に挿入していく。その後、ブラシが内周側へ飛び出てこないように中心部に治具を配置した状態で全てのブラシ保持器をマイナス側プレートに固定する。
本発明は、上記の課題を解決するために成されたものであり、その目的は、ブラシASSYの組み付けが容易であり、生産性を向上できることにある。
整流子に給電するプラス側ブラシ、前記プラス側ブラシを保持するプラス側ブラシ保持器、および前記プラス側ブラシ保持器が取り付けられるプラス側プレートを有するプラス側ブラシサブアッセンブリと、
前記整流子に給電するマイナス側ブラシ、前記マイナス側ブラシを保持するマイナス側ブラシ保持器、および前記マイナス側ブラシ保持器が取り付けられるマイナス側プレートを有するマイナス側ブラシサブアッセンブリとを備える。
前記マイナス側ブラシ保持器は、前記プラス側プレートと組み合わされるマイナス凸状部を有し、
前記プラス側プレートは、前記マイナス凸状部と組み合わされるプラススリットを有し、
前記マイナス側プレートは、前記プラス凸状部と組み合わされるマイナススリットを有する。
実施例1では、本発明の直流モータをエンジン始動用のスタータに用いた事例を説明する。スタータ1は、図4に示すように、モータ2に駆動されて回転する出力軸3の軸上にピニオン4を配置し、ソレノイドを内蔵する電磁スイッチ5の吸引力を利用してピニオン4を出力軸3の反モータ方向(図示左方向)へ押し出すことによりエンジンのリングギヤ6に噛み合わせる方式(一般にピニオン飛込み式と呼ばれる方式)である。なお、スタータ1の基本構造および動作は周知であるため、詳細な説明は省略して、以下、本発明に係るモータ2について詳述する。
モータ2は、界磁極に永久磁石7を使用する4極以上(例えば6極)の直流モータであり、界磁極の内周にエアギャップを有して配置される電機子8と、この電機子8の軸上に構成される円筒型コンミュテータ9と、このコンミュテータ9の外周上に配置されるブラシ10等を備える。
ブラシ10は、コンミュテータ9の周方向に交互に配置される3個のプラス側ブラシ10aと3個のマイナス側ブラシ10bとを有し、以下に説明するブラシ保持器14、ブラシ押圧部材15、および一対の接続プレート16、17と共に、図1に示すブラシASSYを構成している。
ブラシ押圧部材15は、例えばコイルスプリングであり、ブラシ保持器14の内部に収容されて、外径方向の位置がブラシ保持器14の壁面14aに規制され、ブラシ10をコンミュテータ9に押圧している。
一対の接続プレート16、17は、共に金属製であり、径方向の中央部にコンミュテータ9の外径より大きな丸孔が開口するリング形状を有する。この一対の接続プレート16、17は、軸方向のコア側に配置されるコア側接続プレート16(本発明のプラス側プレート、第1接続プレート)と、軸方向の反コア側に配置される反コア側接続プレート17(本発明のマイナス側プレート、第2接続プレート)とを有する。なお、軸方向のコア側とは、電機子コア12に近い側(図4の左側)であり、軸方向の反コア側とは、電機子コア12から遠い側(図4の右側)を言う。
また、コア側接続プレート16には、プラス側ブラシ10aを保持するブラシ保持器14が配置される周方向位置に第1スリット16aが形成され、マイナス側ブラシ10bを保持するブラシ保持器14が配置される周方向位置に第2スリット16b(本発明のプラススリット)が形成される。
以下、プラス側ブラシ10aを保持するブラシ保持器14を第1ブラシ保持器14A(本発明のプラス側ブラシ保持器)と呼び、マイナス側ブラシ10bを保持するブラシ保持器14を第2ブラシ保持器14B(本発明のマイナス側ブラシ保持器)と呼ぶ。なお、第1ブラシ保持器14Aと第2ブラシ保持器14Bとに共通する機能および形状には同一番号を付して説明する。
コア側接続プレートすなわちプラス側プレート16の周方向に並ぶ複数のスリット16a,16b間にはそれぞれ平板部が設けられ、平板部には、3つのプラス側ブラシ10aのそれぞれのピグテール18を接続するプラス側接続平板部と、ピグテール18を接続しないプラス側非接続平板部とが周方向に交互に設けられる。また、反コア側接続プレートすなわちマイナス側プレート17の周方向に並ぶ複数のスリット17a,17b間にはそれぞれ平板部が設けられ、平板部にはマイナス側ブラシ10bのピグテール18を接続するマイナス側接続平板部とピグテール18を接続しないマイナス側非接続平板部が交互に設けられる。プラス側ブラシサブアッセンブリとマイナス側ブラシサブアッセンブリは、プラス側接続平板部とマイナス側非接続平板部が軸方向に対向するとともに、プラス側非接続平板部とマイナス側接続平板部とが軸方向に対向して組み付けられる。
コア側組付け部は、コア側接続プレート16の第1スリット16a内に挿入されるスリット挿入部19と、このスリット挿入部19のコア側に形成される押さえ部20とを有する。スリット挿入部19は、第1ブラシ保持器14Aのコア側端面より立設してコア側接続プレート16の板厚と略同じ軸方向高さを有する。押さえ部20は、スリット挿入部19の周方向側面より周方向の両側へ延設される板状に設けられ、その周方向寸法が第1スリット16aの周方向幅より大きく形成される。
反コア側組付け部は、反コア側接続プレート17に形成される第2スリット17b内へ圧入可能な凸状部22と、この凸状部22の内周側に設けられる径方向規制部23とを有する。径方向規制部23は、凸状部22より周方向の両側へ円弧状に湾曲して設けられ、反コア側接続プレート17に対して第1ブラシ保持器14Aの外径方向の位置を規制する機能を持たせている。
上記の第1ブラシ保持器14Aおよび第2ブラシ保持器14Bには、それぞれ周方向の側面にピグテール18を取り出すためのU字溝24が形成されている。
ブラシASSYは、図2に示すように、3個のプラス側ブラシ10aをそれぞれブラシ押圧部材15と共に第1ブラシ保持器14Aに収納して構成されるコア側サブASSY(本発明のプラス側ブラシサブアッセンブリ)と、3個のマイナス側ブラシ10bをそれぞれブラシ押圧部材15と共に第2ブラシ保持器14Bに収納して構成される反コア側サブASSY(本発明のマイナス側ブラシサブアッセンブリ)とを組み合わせて構成される。
コア側サブASSYおよび反コア側サブASSYは、図3に示すように、径方向の中央部にプラス側ブラシ10aおよびマイナス側ブラシ10bの内径側位置を規制する円筒形状の治具25を配置して組み立てられる。
第1ブラシ保持器14Aは、スリット挿入部19の内周端が第1スリット16aの内周端に当接することでコア側接続プレート16に対する内径方向の位置が規制される。また、スリット挿入部19を第1スリット16a内へ挿入する際に、第1スリット16aの周方向両辺部がコア側組付け部に形成される一対のガイド溝21に挿入される。つまり、ガイド溝21を形成する第1ブラシ保持器14Aのコア側端面と押さえ部20の内側面との間に第1スリット16aの周方向両辺部が挟み込まれることで、コア側接続プレート16に対する第1ブラシ保持器14Aの軸方向位置が規制される(図2参照)。
この後、コア側サブASSYと反コア側サブASSYとを組み合わせてブラシASSYを構成する。すなわち、第1ブラシ保持器14Aの反コア側に設けられる凸状部22を反コア側接続プレート17に形成される第2スリット17b内へ軸方向より圧入し、同様に、第2ブラシ保持器14Bのコア側に設けられる凸状部22をコア側接続プレート16に形成される第2スリット16b内へ軸方向より圧入する。
ブラシASSYは、コア側接続プレート16が導電性のリード部材26を介して電磁スイッチ5のM端子ボルト27(図4参照)と電気的に接続され、反コア側接続プレート17がアース回路の一部を形成するモータ2のエンドフレーム28(モータケース)にボルト29により固定されてエンドフレーム28と電気的に接続される。
なお、コア側接続プレート16と反コア側接続プレート17は、互いに電気的に接触することなく、絶縁部材で構成される第1ブラシ保持器14Aおよび第2ブラシ保持器14Bを挟んで軸方向に並列に配置される。
1)実施例1に記載したブラシASSYは、第1ブラシ保持器14Aをコア側接続プレート16の外周側から組み付けることができ、同様に、第2ブラシ保持器14Bを反コア側接続プレート17の外周側から組み付けることができる。このため、第1ブラシ保持器14Aおよび第2ブラシ保持器14Bを組み付ける際に、径方向の中央部に配置される治具25によってプラス側ブラシ10aおよびマイナス側ブラシ10bの飛び出しを防止できるので、組付け性が向上する。
なお、実施例1と共通する部品および構成を示すものは、実施例1と同一の符号を付与して詳細な説明は省略する。
この実施例2は、反コア側接続プレート17に対する第1ブラシ保持器14Aの組付け構造およびコア側接続プレート16に対する第2ブラシ保持器14Bの組付け構造が、実施例1に記載した圧入構造(凸状部22を第2スリット16b、17b内へ圧入する構造)とは異なる事例である。
位置規制部31は、反コア側接続プレート17に対し第1ブラシ保持器14Aの軸方向位置を規制する機能と外径方向の位置を規制する機能とを有する。この位置規制部31は、第2スリット挿入部30より内径側に設けられて、外径方向に向かって開口する嵌合溝32が形成されている。
第2ブラシ保持器14Bは、コア側に第2スリット挿入部30と位置規制部31とを有し、第1ブラシ保持器14Aに設けられる第2スリット挿入部30および位置規制部31と同様の機能を有する。
第1ブラシ保持器14Aは、コア側接続プレート16に対しスリット挿入部19を第1スリット16a内へ挿入する際に、図6に示すように、ASSY状態の位置(図中に二点鎖線で示す位置)より更に内周側へスライド可能に組付けることができる。なお、ASSY状態の位置とは、全てのブラシ保持器14にブラシ押圧部材15およびブラシ10を組み込んでコア側接続プレート16および反コア側接続プレート17に組み付けた状態、つまり図5に示すブラシASSYの状態におけるブラシ保持器14の外径方向の位置を言う。
第1ブラシ保持器14Aおよび第2ブラシ保持器14Bは、実施例1と同様に、径方向の中央部にプラス側ブラシ10aおよびマイナス側ブラシ10bの内径側位置を規制する治具25(図7参照)を配置して、それぞれコア側接続プレート16および反コア側接続プレート17に組み付けられる。
第2スリット挿入部30が第2スリット17b内を内周側から外周側へスライドする際に、位置規制部31に形成される嵌合溝32に反コア側接続プレート17の内周側が嵌合する。これにより、反コア側接続プレート17に対する第1ブラシ保持器14Aの軸方向位置が規制される。また、嵌合溝32に嵌合する反コア側接続プレート17の内周端が嵌合溝32の溝底に当接することで第1ブラシ保持器14AがASSY状態の位置に規制される。あるいは、第2スリット挿入部30の外周端が第2スリット17bの外周端に当接することで第1ブラシ保持器14AのASSY状態の位置を規制することもできる。
この実施例2の構成においても、第1ブラシ保持器14Aをコア側接続プレート16の外周側より組み付けて反コア側接続プレート17により外径方向の位置を規制し、第2ブラシ保持器14Bを反コア側接続プレート17の外周側より組み付けてコア側接続プレート16により外径方向の位置を規制するので、実施例1と同様の効果を得ることができる。
実施例3は、電磁石界磁を有するモータ2の事例1である。
実施例3のモータ2は、図8に示すように、界磁コイル33に通電して界磁極を形成する電磁石界磁と、電機子コイル13を波巻きとした電機子8とを有し、界磁コイル33が電機子コイル13と直列に接続される直巻式である。
また、コア側接続プレート16にピグテール18を介して接続されるプラス側ブラシ10aの数が界磁極の数の1/2より少ない構成(図8は2個)であり、且つ、界磁コイル33とコア側接続プレート16が1本のリード線34を介して電気的に接続されている。
なお、図8は直巻式モータ2の事例を示しているが、界磁コイル33と電機子コイル13とを直並列に接続する複巻式モータでも良い。また、図9に示すように、電機子8に対し界磁コイル33をアース側に接続する構成でも良い。この場合、コア側接続プレート16にマイナス側ブラシ10bが接続され、反コア側接続プレート17にプラス側ブラシ10aが接続される。
実施例4は、電磁石界磁を有するモータ2の事例2である。
実施例4のモータ2は、全極の界磁コイル33が直列に結線あるいは2並列に結線されることを特徴とする。図10に示す電磁石界磁は6極−3直列−2並列の事例である。
電磁石界磁を有する従来公知の直流モータでは、図12に示すように、個々のプラス側ブラシ10aがそれぞれリード線34を介して界磁コイル33と接続される。このため、リード線34の本数がプラス側ブラシ10aの数だけ必要となる(図12では2本)。
これに対し、実施例4のモータ2では、図10に示すように、プラス側ブラシ10aの数に関係なく、界磁コイル33とコア側接続プレート16とを1本のリード線34で接続できるので、最小限の部品点数で低コストのモータ2を実現できる。なお、実施例4のモータ2は、図11に示すように、電機子8に対し界磁コイル33をアース側に接続する構成でも良い。この場合、コア側接続プレート16にマイナス側ブラシ10bが接続され、反コア側接続プレート17にプラス側ブラシ10aが接続される。
実施例1、2では、プラス側ブラシ10aがコア側接続プレート16に接続され、マイナス側ブラシ10bが反コア側接続プレート17に接続される構成を記載したが、プラス側ブラシ10aを反コア側接続プレート17に接続し、マイナス側ブラシ10bをコア側接続プレート16に接続する構成でも良い。
実施例1では、コア側接続プレート16および反コア側接続プレート17に対し円弧状の径方向規制部23によって第1ブラシ保持器14Aおよび第2ブラシ保持器14Bの外径方向の位置を規制しているが、凸状部22の端部(反径方向規制部側の端部)を第2スリット16b、17bの端部に当接させて外径方向の位置を規制することも可能である。
実施例1では、第1ブラシ保持器14Aの凸状部22を反コア側接続プレート17に形成される第2スリット17b内へ圧入し、第2ブラシ保持器14Bの凸状部22をコア側接続プレート16に形成される第2スリット16b内へ圧入する構造であるが、コア側と反コア側のどちらか一方のみ圧入構造を採用しても良い。
実施例2では、コア側接続プレート16に対し第1ブラシ保持器14AをASYY状態の位置から更に内周側へスライドさせた後、ASSY状態の位置へ戻す際に、第2スリット挿入部30を反コア側接続プレート17の第2スリット17b内へ挿入して反コア側接続プレート17に組み付ける構成を有し、第2ブラシ保持器14Bも同様であるが、第1ブラシ保持器14Aと第2ブラシ保持器14Bのどちらか一方のみ上記の構成(ASYY状態の位置から更に内周側へスライドさせた後、ASSY状態の位置へ戻す構成)を採用しても良い。
8 電機子
9 コンミュテータ
10 ブラシ
10a プラス側ブラシ
10b マイナス側ブラシ
12 電機子コア
14 ブラシ保持器
14A 第1ブラシ保持器、プラス側ブラシ保持器
14B 第2ブラシ保持器、マイナス側ブラシ保持器
15 ブラシ押圧部材
16 コア側接続プレート(第1接続プレート、一つの第2規制部材、プラス側プレート)
16a コア側接続プレートに形成される第1スリット
16b プラススリット
16c コア側接続プレートに形成される渡り形状部
17 反コア側接続プレート(第2接続プレート、一つの第1規制部材、マイナス側プレート)
17a 反コア側接続プレートに形成される第1スリット
17b マイナススリット
18 ピグテール
19 ブラシ保持器のスリット挿入部
Claims (13)
- 整流子に給電するプラス側ブラシ(10a)、プラス側ブラシを保持するプラス側ブラシ保持器(14A)、およびプラス側ブラシ保持器(14A)が取り付けられるプラス側プレート(16)を有するプラス側ブラシサブアッセンブリと、
整流子に給電するマイナス側ブラシ(10b)、マイナス側ブラシ(10b)を保持するマイナス側ブラシ保持器(14B)、およびマイナス側ブラシ保持器(14B)が取り付けられるマイナス側プレート(17)を有するマイナス側ブラシサブアッセンブリとを備え、
前記プラス側ブラシ保持器(14A)は、前記マイナス側プレート(17)と係合するプラス凸状部(22)を有し、
前記マイナス側ブラシ保持器は、前記プラス側プレート(16)と係合するマイナス凸状部(22)を有し、
前記プラス側プレート(16)は、前記マイナス凸状部(22)と係合するプラススリット(16a)を有し、
前記マイナス側プレート(17)は、前記プラス凸状部と係合するマイナススリット(17a)を有し、
前記プラス側ブラシサブアッセンブリと前記マイナス側ブラシサブアッセンブリとは、前記プラス凸状部(22)と前記マイナススリット(17a)とが係合し、前記マイナス凸状部(22)と前記プラススリット(16a)とが組み付けられることで互いに組み合わされるブラシ装置。 - 整流子に給電するプラス側ブラシ(10a)、プラス側ブラシを保持するプラス側ブラシ保持器(14A)、およびプラス側ブラシ保持器(14A)が取り付けられるプラス側プレート(16)を有するプラス側ブラシサブアッセンブリと、
整流子に給電するマイナス側ブラシ(10b)、マイナス側ブラシ(10b)を保持するマイナス側ブラシ保持器(14B)、およびマイナス側ブラシ保持器(14B)が取り付けられるマイナス側プレート(17)を有するマイナス側ブラシサブアッセンブリとを備え、
プラス側ブラシサブアッセンブリとマイナス側ブラシサブアッセンブリとは、互いに組み合わされ、
前記プラス側ブラシ保持器(14A)は、前記プラス側プレート(16)の一方の面に取り付けられ、
前記マイナス側ブラシ保持器(14B)は、前記マイナス側プレート(17)の一方の面に取り付けられ、
前記プラス側ブラシサブアッセンブリと前記マイナス側ブラシサブアッセンブリとが互いに組み合わされると、前記プラス側プレート(16)の前記一方の面と前記マイナス側プレート(17)の前記一方の面とが対向し、
前記プラス側プレート(16)、前記マイナス側プレート(17)は導電性であり、
前記プラス側プレート(16)の前記一方の面と前記マイナス側プレート(17)の前記一方の面とは、互いに電気的に接触することなく、絶縁部材で構成される前記プラス側ブラシ保持器(14A)および前記マイナス側ブラシ保持器(14B)を挟んで軸方向に並列に配置されるブラシ装置。 - 整流子に給電するプラス側ブラシ(10a)、プラス側ブラシを保持するプラス側ブラシ保持器(14A)、およびプラス側ブラシ保持器(14A)が取り付けられるプラス側プレート(16)を有するプラス側ブラシサブアッセンブリと、
整流子に給電するマイナス側ブラシ(10b)、マイナス側ブラシ(10b)を保持するマイナス側ブラシ保持器(14B)、およびマイナス側ブラシ保持器(14B)が取り付けられるマイナス側プレート(17)を有するマイナス側ブラシサブアッセンブリとを備え、
プラス側ブラシサブアッセンブリとマイナス側ブラシサブアッセンブリとは、互いに組み合わされ、
前記プラス側プレート(16)、前記マイナス側プレート(17)は導電性であり、
前記プラス側プレート(16)と前記マイナス側プレート(17)とは、互いに電気的に接触することなく、絶縁部材で構成される前記プラス側ブラシ保持器(14A)および前記マイナス側ブラシ保持器(14B)を挟んで軸方向に並列に配置されるブラシ装置。 - 請求項2または請求項3に記載のブラシ装置において、
プラス側プレート(16)の周方向に並ぶ複数のスリット(16a、16b)間にはそれぞれ平板部が設けられ、該平板部にはプラス側ブラシ(10a)のピグテール(18)を接続するプラス側接続平板部とピグテール(18)を接続しないプラス側非接続平板部が交互に設けられ、
マイナス側プレート(17)の周方向に並ぶ複数のスリット(17a、17b)間にはそれぞれ平板部が設けられ、該平板部にはマイナス側ブラシ(10b)のピグテール(18)を接続するマイナス側接続平板部とピグテール(18)を接続しないマイナス側非接続平板部が交互に設けられ、
前記プラス側接続平板部とマイナス側非接続平板部が軸方向に対向するとともに、前記プラス側非接続平板部と前記マイナス側接続平板部とが軸方向に対向して組み付けられるブラシ装置。 - 請求項1〜4いずれか1項に記載のブラシ装置を備えるブラシ装置付き電動機。
- プラス側ブラシサブアッセンブリと、マイナス側ブラシサブアッセンブリのブラシ内径側にプラス側ブラシ(10a)、マイナス側ブラシ(10b)の内径側位置を規制する円筒形状治具(25)を配置させ、前記円筒形状治具(25)の軸方向にプラス側ブラシサブアッセンブリと、マイナス側ブラシサブアッセンブリとを移動させ近づけることで組み付けるブラシ装置の製造方法。
- ブラシ保持器として、整流子に給電するプラス側ブラシ(10a)を保持するプラス側ブラシ保持器(14A)ならびに整流子に給電するマイナス側ブラシ(10b)を保持するマイナス側ブラシ保持器(14B)を含むブラシ装置の製造方法であって、
前記プラス側ブラシ(10a)、前記プラス側ブラシを保持するプラス側ブラシ保持器(14A)、および前記ブラシ保持器のうちプラス側ブラシ保持器(14A)のみが取り付けられるプラス側プレート(16)を有するプラス側ブラシサブアッセンブリのプラス側組立工程と、
前記マイナス側ブラシ(10b)、前記マイナス側ブラシ(10b)を保持するマイナス側ブラシ保持器(14B)、および前記ブラシ保持器のうちマイナス側ブラシ保持器(14B)のみが取り付けられるマイナス側プレート(17)を有するマイナス側ブラシサブアッセンブリのマイナス側組立工程と、
前記プラス側組立工程で組み立てられたプラス側ブラシサブアッセンブリと前記マイナス側組立工程で組み立てられたマイナス側ブラシサブアッセンブリとを、互いに近づけて組み合わせるASSY組付工程とを有するブラシ装置の製造方法。 - 請求項7に記載のブラシ装置の製造方法において、
前記プラス側ブラシ保持器(14A)は、前記マイナス側プレート(17)と係合するプラス凸状部(22)を有し、
前記マイナス側ブラシ保持器は、前記プラス側プレート(16)と係合するマイナス凸状部(22)を有し、
前記プラス側プレート(16)は、前記マイナス凸状部(22)と係合するプラススリット(16a)を有し、
前記マイナス側プレート(17)は、前記プラス凸状部と係合するマイナススリット(17a)を有しており、
前記ASSY組付工程では、前記プラス凸状部(22)と前記マイナススリット(17a)とを係合するとともに、前記マイナス凸状部(22)と前記プラススリット(16a)とを組み付けるブラシ装置の製造方法。 - 請求項7または請求項8に記載のブラシ装置の製造方法において、
前記プラス側ブラシサブアッセンブリの組立工程では、前記プラス側ブラシ保持器(14A)を、前記プラス側プレート(16)の一方の面に取り付け、
前記マイナス側ブラシサブアッセンブリの組立工程では、前記マイナス側ブラシ保持器(14B)を、前記マイナス側プレート(17)の一方の面に取り付け、
前記ASSY組付工程では、前記プラス側プレート(16)の前記一方の面と前記マイナス側プレート(17)の前記一方の面とが対向するように、前記プラス側ブラシサブアッセンブリと前記マイナス側ブラシサブアッセンブリとを互いに組み合わせるブラシ装置の製造方法。 - 整流子(8)に給電するブラシ(10)と、
このブラシ(10)を保持するブラシ保持器(14)と、
前記ブラシ(10)がピグテール(18)を介して電気的に接続される環状の第1接続プレート(16)と、
前記ブラシ保持器(14)を挟んで前記第1接続プレート(16)と反対側に設けられる環状の第2接続プレート(17)とを有するブラシ装置の製造方法であって、
前記第1接続プレート(16)に軸方向位置が規制された前記ブラシ保持器(14A)は、前記第1接続プレート(16)に対して内周側の第一位置から、外周側の第二位置へ移動させることで、前記第2接続プレートに対してその軸方向位置が規制されることを特徴とするブラシ装置の製造方法。 - 整流子(8)に給電する周方向に設けられた複数のプラス側ブラシ(10a)と、
これらのプラス側ブラシ(10a)をそれぞれ保持する複数のプラス側ブラシ保持器(14A)と、
前記複数のプラス側ブラシ(10a)がピグテール(18)を介してそれぞれ電気的に接続される環状の第1接続プレート(16)と、
整流子(8)に給電する周方向に設けられた複数のマイナス側ブラシ(10b)と、
これらのマイナス側ブラシ(10b)をそれぞれ保持する複数のマイナス側ブラシ保持器(14B)と、
前記複数のマイナス側ブラシ(10b)がピグテール(18)を介してそれぞれ電気的に接続され、前記マイナス側ブラシ保持器(14B)を挟んで前記第1接続プレート(16)と反対側に設けられる環状の第2接続プレート(17)と、を有するブラシ装置の製造方法であって、
前記プラス側ブラシ保持器(14A)もしくはマイナス側ブラシ保持器(14B)のうち少なくともいずれか一方を前記第1接続プレート(16)もしくは第2接続プレート(17)に軸方向位置を規制する第一規制工程と、
前記少なくともいずれか一方を前記第1接続プレート(16)もしくは第2接続プレート(17)に対して内周側の第一位置から、外周側の第二位置へ移動させることで、前記第2接続プレートもしくは前記第1接続プレートに対してその軸方向位置を規制する第二規制工程とを有することを特徴とするブラシ装置の製造方法。 - 整流子(8)に給電するブラシ(10)と、
このブラシ(10)を保持するブラシ保持器(14)と、
前記ブラシ(10)がピグテール(18)を介して電気的に接続される環状の第1接続プレート(16)と、
前記ブラシ保持器(14)を挟んで前記第1接続プレート(16)と反対側に設けられる環状の第2接続プレート(17)とを有するブラシ装置の製造方法であって、
前記第1接続プレート(16)に軸方向位置が規制された前記ブラシ保持器(14A)は、前記第2接続プレート(17)に対して軸方向に移動し固定されることを特徴とするブラシ装置の製造方法。 - 整流子(8)に給電する周方向に設けられた複数のプラス側ブラシ(10a)と、
これらのプラス側ブラシ(10a)をそれぞれ保持する複数のプラス側ブラシ保持器(14A)と、
前記複数のプラス側ブラシ(10a)がピグテール(18)を介してそれぞれ電気的に接続される環状の第1接続プレート(16)と、
整流子(8)に給電する周方向に設けられた複数のマイナス側ブラシ(10b)と、
これらのマイナス側ブラシ(10b)をそれぞれ保持する複数のマイナス側ブラシ保持器(14B)と、
前記複数のマイナス側ブラシ(10b)がピグテール(18)を介してそれぞれ電気的に接続され、前記マイナス側ブラシ保持器(14B)を挟んで前記第1接続プレート(16)と反対側に設けられる環状の第2接続プレート(17)と、を有するブラシ装置の製造方法であって、
前記プラス側ブラシ保持器(14A)もしくはマイナス側ブラシ保持器(14B)のうち少なくともいずれか一方を前記第1接続プレート(16)もしくは第2接続プレート(17)に軸方向位置を規制する規制工程と、
前記第2接続プレートもしくは前記第1接続プレートに対して前記少なくともいずれか一方を軸方向に移動し固定する固定工程とを有することを特徴とするブラシ装置の製造方法。
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