JP6665741B2 - 建設機械の排気管取付用治具及び排気管取付方法 - Google Patents

建設機械の排気管取付用治具及び排気管取付方法 Download PDF

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Description

本発明は、途中にベローズ管が設けられた排気管を建設機械に取付ける排気管取付用治具及び排気管の取付方法に関する。
従来より、例えば油圧ショベル等の建設機械に搭載されたエンジンと排気ガス後処理装置とを接続する排気管において、エンジンの振動が排気ガス後処理装置に伝わることを抑制するために、途中にベローズ管を設けたものが知られている。このように排気管の途中にベローズ管を設けることで、エンジンの振動を吸収したり、取付誤差を吸収したりすることができる一方、排気管を建設機械に取付ける時にベローズ管が変形するため、エンジンまたは排気ガス後処理装置との相対的な位置合わせがし難く、所定の位置に取付け難いという問題がある。
そのための対策として、例えば特許文献1では、建設機械のアッパーフレーム上に位置調整手段を備えた架台を設け、その架台に排気ガス後処理装置(マフラー)を取付けて架台の位置を調整することで、排気管とエンジンと排気ガス後処理装置との相対的な位置合わせを可能とした取付構造が開示されている。
特開2010−121562号公報
しかし、エンジンと排気ガス後処理装置との配置間隔が比較的短く、それらを接続する排気管の長さが短くて済む場合には、上記特許文献1に示された構成による相対的な位置合わせが有用であると考えられるところ、エンジンと排気ガス後処理装置との配置間隔が長かったり、これらが高さを異にして配置されたりする場合には、排気管を建設機械に取付けるに際して、排気管とエンジンや排気ガス後処理装置等との位置合わせが難しいという問題が依然として生じるおそれがある。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、途中にベローズ管が設けられた排気管を建設機械に取付けるに際して、排気管を建設機械の所定位置に取付け易くすることにある。
上記の目的を達成するために、本発明では、排気管取付用治具によってベローズ管の変形を抑制した状態で排気管を建設機械に取付け、取付後はこの排気管取付用治具を排気管から取外してベローズ管の変形を許容するようにした。
具体的には、第1の発明では、第1ブラケットを有する第1配管と、第2ブラケットを有する第2配管とがベローズ管で接続される排気管を、建設機械に取付けるために用いる建設機械の排気管取付用治具であって、上記ベローズ管の軸方向の長さよりも長く形成された治具本体部と、上記治具本体部の長手方向両端部にそれぞれ設けられ、該治具本体部が上記ベローズ管に跨がった状態で上記第1ブラケット及び上記第2ブラケットに係合可能な係合部と、操作に応じて上記第1ブラケット及び上記第2ブラケットと上記係合部とが係合した係合状態に、またはその係合状態が解除された非係合状態に変位させる操作部と、を備える。
第2の発明は、第1の発明において、上記係合部に設けられて、上記第1ブラケット及び上記第2ブラケットのそれぞれに設けられた係合孔に係合可能な係合ピンと、該係合ピンと上記操作部とを連結して、相互に連動させるリンク部材を備え、上記操作部の操作に応じて、上記リンク部材を介して上記係合ピンが上記係合孔に挿入された係合状態に、または該リンク部材を介して該係合孔から該係合ピンが脱した非係合状態に変位させることができる。
第3の発明は、第2の発明において、上記治具本体部の長手方向中間部に、回転可能な回転部材を備え、上記係合部は、上記治具本体部の長手方向に摺動可能に設けられた摺動部材と、該摺動部材における上記治具本体部の長手方向外側に設けられ、上記係合ピンを支持する支持プレートと、を備え、上記係合ピンは、上記支持プレートに上記治具本体部の長手方向内側に突出して設けられ、上記リンク部材は、一端が上記摺動部材に接続されるとともに、他端が上記回転部材に接続され、上記操作部の操作に応じた上記回転部材の回転に連動して上記リンク部材が動き上記摺動部材が摺動し、上記係合ピンが上記係合孔に対して挿入された係合状態に、または該係合ピンが該係合孔から脱した非係合状態に変位させる。
第4の発明は、第1〜3の発明のいずれか1つに記載された排気管取付用治具を用いて建設機械に排気管を取付ける建設機械の排気管取付方法において、上記排気管取付用治具本体を上記ベローズ管に跨がるように位置付けて、上記操作部を操作して上記第1ブラケット及び上記第2ブラケットに上記係合部を係合させた係合状態としてから上記排気管を上記建設機械に取付け、上記取付後に、上記操作部を操作して上記係合部が上記第1ブラケット及び上記第2ブラケットから脱した非係合状態として、上記排気管取付用治具を上記排気管から取外すようにした。
以上説明したように、第1の発明によると、ベローズ管の長さよりも長く形成された排気管取付用治具を、排気管の第1及び第2ブラケットに係合させることができるので、建設機械に排気管を取付ける時に、排気管取付用治具によってベローズ管の変形を抑制することができる。また、排気管取付用治具の操作部を操作することで、排気管取付用治具を排気管に係合している状態または係合していない状態に変位させることができるので、簡単に排気管取付用治具の着脱作業を行うことができる。
第2の発明によると、リンク部材を備えているので、操作部の操作に応じて係合ピンが連動して、係合状態または非係合状態に変位させることができ、排気管取付用治具の排気管に対する着脱作業がより簡単にできる。
第3の発明によると、排気管取付用治具の操作部を操作することで、回転部材及びリンク部材を介して係合ピンを摺動させることができるので、排気管取付用治具を排気管に対して、より簡単に着脱することができる。
第4の発明によると、排気管を建設機械に取付ける時に、排気管取付用治具を第1及び第2ブラケットに係合させてベローズ管の変形が抑制された状態にすることができるので、所定位置に排気管を取付け易く、取付後は、この排気管取付用治具を排気管から取外してベローズ管の変形が許容された状態とすることができる。特に、操作部を操作することで、排気管取付用治具を排気管に対して簡単に係合状態または非係合状態にできるので、作業性に優れる。
本発明の実施形態1に係る油圧ショベルの構成を示す概略斜視図である。 本発明の実施形態1に係る油圧ショベルの要部を前方から見た斜視図である。 本発明の実施形態1に係る排気管取付用治具と排気管との係合状態を示す部分拡大斜視図である。 本発明の実施形態1に係る排気管取付用治具と排気管との係合状態を示す平面図である。 本発明の実施形態1に係る排気管取付用治具と排気管との非係合状態を示す平面図である。 図5における部分概略斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。各図においては、上下や前後左右の方向を矢印で示してある。特に言及しない限り、上下等の方向についてはこれら矢印で示す方向に従って説明する。
(実施形態)
図1に示すように、建設機械としての油圧ショベル1は、クローラ式の下部走行体11と、下部走行体11上に旋回自在に搭載された上部旋回体12とを備えている。上部旋回体12には、アタッチメント13、キャブ14、機械室15等が備えられている。
なお、本実施形態の油圧ショベル1は小旋回型であり、旋回半径が小さくなるように上部旋回体12は相対的に小さく構成され、上部旋回体12の後部の外郭線は、平面視で円弧状に形成されているが、それに限定されるものではない。
アタッチメント13は、上部旋回体12の前部に設置され、ブーム13a、アーム13b、及びバケット13c等で構成されている。ブーム13a等のそれぞれは、油圧制御された油圧シリンダ13dの伸縮に連動して動作し、掘削等の作業を行う。これらブーム13a等の操作は、通常はキャブ14において行われる。
キャブ14は、例えば矩形箱形の運転室であり、アタッチメント13に隣接して上部旋回体12の左前部に設置されている。上部旋回体12の右前部には、燃料タンク等(図示省略)を収容する収容室16が設けられている。機械室15は、上部旋回体12の後部に設けられている。機械室15の内部には、エンジン4や油圧ポンプ5等が密集した状態で収容されている。機械室15の周囲は、カウンタウエイト17や機械室カバー18で覆われている。
図1に示すように、機械室15の内部には、エンジン4の他にも、例えば、ラジエター2、送風ファン3、油圧ポンプ5、排気ガス後処理装置6等が収容されている。油圧ポンプ5はエンジン4の側方に横並びで配置されている。この油圧ポンプ5の上方に排気ガス後処理装置6が配置されている。
次に、図1及び図2に基づいて、本実施形態の要部であるエンジン4、排気ガス後処理装置6、及びエンジン4と排気ガス後処理装置6とを接続する排気管7に関して説明する。なお、図2においては、説明の簡素化のために、油圧ポンプ5やラジエター2等のエンジン4周りの周辺機器やアッパーフレーム12aを省略して示す。
図1及び図2に示すように、エンジン4は、複数の防振マウント41を介して、上部旋回体12のアッパーフレーム12aに取付けられている。エンジン4の下部にはオイルパン42が取付けられている。
図2に示すように、排気ガス後処理装置6は、エンジン4からの高温の排気ガスを処理するものであり、排ガス中からNOx(窒素酸化物)やPM(Particulate Matter:粒子状物質)を除去する排ガス浄化装置やマフラー等(図示省略)を有している。エンジン4及び排気ガス後処理装置6の前方に、エンジン4と排気ガス後処理装置6とを接続する排気管7が設けられている。図1及び図2に示すように、エンジン4から排出される排気ガスは、排気管7、排気ガス後処理装置6及び排気筒19を経て、油圧ショベル1の外部へ排出される。
図2に示すように、排気ガス後処理装置6は、支持台座8を介して、架台9の上に取付けられている。架台9は、エンジン4の側方に設けられ、支持台座8を受ける平板状のベースプレート91と、ベースプレート91の下面に固定され、油圧ポンプ5を跨ぐように設けられた三本の脚柱92,93,94とを備えている。図示は省略するが、これらの脚柱92,93,94の下端部がそれぞれ、ボルト等でアッパーフレーム12aに取付けられている。脚柱92,93,94は、その中の少なくとも2本がアッパーフレーム12aに対して取付位置を微調整できるようになっている。
排気管7の途中には金属製のベローズ管71が設けられている。このベローズ管71は、蛇腹状で伸縮性及び可撓性を有し、エンジン4と排気管7との共振を抑制してエンジン4の振動が排気ガス後処理装置6に伝わることを防止したり、取付誤差を吸収したりする機能を備えている。
ベローズ管71は、排気ガスの流れ方向に見て上流側に設けられた第1ベローズ管72と、下流側に設けられた第2ベローズ管73と、第1ベローズ管72及び第2ベローズ管73を接続する金属製の接続管74とを備えている。接続管74は剛性を有している。
このように、ベローズ管71を第1ベローズ管72と第2ベローズ管73とに分け、剛性を有する接続管74で接続することで、これらを1本のベローズ管で構成した場合と比較して、油圧ショベル1に取付ける時や取付後における排気管7の変形(伸縮や撓み)をより抑制し易くなる。
排気ガスの流れ方向に見てベローズ管71よりも上流側に接続される排気管7を第1配管75とし、ベローズ管71よりも下流側に接続される排気管7を第2配管76とする。
図2に示すように、エンジン4の排気ガス排出口43に第1配管75の上流側端部75aが接続され、下流側端部75bに第1ベローズ管72の上流側端部72aが接続されている。第1ベローズ管72の下流側端部72bと第2ベローズ管73の上流側端部73aとが接続管74で接続され、第2ベローズ管73の下流側端部73bに第2配管76の上流側端部76aが接続されている。そして、第2配管76の下流側端部76bが排気ガス後処理装置6の排気ガス導入口62に接続されている。
この時、エンジン4はアッパーフレーム12a上に取付けられ、排気ガス後処理装置6は架台9の上に取付けられているため、排気ガス後処理装置6の方がエンジン4よりも高い位置に配置されている。そのため、相対的にエンジン4の排気ガス排出口43が低く位置し、排気ガス後処理装置6の排気ガス導入口62が高く位置している。また、エンジン4の排気ガス排出口43は右側方に向けて開口していて、排気ガス後処理装置6の排気ガス導入口62は右側方かつ僅かに前方に向けて開口している。このように、エンジン4と排気ガス後処理装置6の配置される高さが大きく異なっていて、さらにエンジン4及び排気ガス後処理装置6それぞれにおける排気管7との接続部の開口が対向していないため、これらを接続する排気管7は、エンジン4の排気ガス排出口43から斜め上に延びて、排気ガス後処理装置6の排気ガス導入口62に繋がるように大きく曲げられている。
図2及び図3に示すように、第1配管75には後述する排気管取付用治具20を着脱可能とするブラケットとして、第1ブラケット31が設けられている。また、第2配管76には、第1ブラケット31と同様に第2ブラケット32が設けられている。第1ブラケット31及び第2ブラケット32は同形状で、金属製の板状部材からなる。
第1ブラケット31は、第1配管75においてエンジン4との接続部である上流側端部75aよりも第1ベローズ管72との接続部である下流側端部75bに近接して、立ち上がるように第1配管75の上面に溶接されている。
第2ブラケット32は、第2配管76において排気ガス後処理装置6との接続部である下流側端部76bよりも第2ベローズ管73との接続部である上流側端部76aに近接して、立ち上がるように第2配管76の上面に溶接されている。
第1ブラケット31及び第2ブラケット32は、後述する排気管取付用治具20が排気管7に取付けられる時に、排気管取付用治具20が係合する係合孔33を、それぞれ2つずつ備えている。
図3〜図6に示すように、排気管取付用治具20は、金属製の板状部材で長箱形状に形成された治具本体部21と、治具本体部21の長手方向両端部にそれぞれ設けられた係合部22とを備える。治具本体部21は、短手方向両側部に横板21a及び横板21bと、これらの下面同士を接続する下板21cと、上面同士を接続する上板21dとを備える。横板21a及び21b、下板21c、上板21dとに囲まれて空洞21eが形成されている。なお、図4及び図5においては、説明の便宜のために上板21dを省略して示す。また、以下の説明において、この治具本体部の長手方向を単に長手方向とし、治具本体部の短手方向を単に短手方向とする。
係合部22は、治具本体部21内を長手方向に摺動可能に設けられて金属製のブロック体からなる摺動部材24と、摺動部材24の長手方向外側に溶接された金属製の支持プレート25と、支持プレート25から長手方向内側に突出する係合ピン23とを備える。
排気管取付用治具20は、治具本体部21の下板21cの下面で第1ブラケット31及び第2ブラケット32の長手方向内側に相当する位置に、金属製の補強ブロック26を備えている。この補強ブロック26は、詳細は後述するが、板状の第1ブラケット31及び第2ブラケット32の変形を抑制するためのものである。補強ブロック26には、第1ブラケット31及び第2ブラケット32の係合孔33に対応するように、係合ピン23が挿入可能なブロック孔27が設けられている。
係合ピン23は、各々支持プレート25に2つずつ設けられ、第1ブラケット31及び第2ブラケット32の係合孔33に挿入されて係合状態になる、或いは係合孔33から脱して非係合状態になるように長手方向内側に突出して延びている。係合ピン23が、係合孔33に挿入されて係合状態になる時に、第1ブラケット31及び第2ブラケット32に対して長手方向内向きに力が加わるところ、両ブラケット31、32の内側に位置するように補強ブロック26が設けられているため、支持プレート25と補強ブロック26とで、第1ブラケット31及び第2ブラケット32を挟んで支持する構成になっている。この構成によって、排気管取付用治具20が排気管7に安定して支持され、ベローズ管71の変形(伸縮や撓み)が抑制された状態にできる。
排気管取付用治具20は、治具本体部21の長手方向中間部の下板21c上に、回転可能に設けられた円板部材51を備える。円板部材51は排気管7の軸方向と直交する方向に延びる軸部材53を備え、この軸部材53によって軸支されて回転可能となっている。軸部材53の先端は上板21dから飛び出すように設けられ、この軸部材53の先端に操作部としてのレバー50が接続されている。
リンク部材52はそれぞれ、その一端部が摺動部材24に接続され、他端部が円板部材51に接続されている。リンク部材52の一端部及び他端部はそれぞれ、摺動部材24及び円板部材51に対して回転可能に接続されている。そして、レバー50を移動させる(回す)ことで円板部材51が回転して、円板部材51に接続されたリンク部材52が、円板部材51の回転に伴って動く。このリンク部材52の動きに連動して摺動部材24が摺動して、係合ピン23が係合孔33に対して挿入されて係合状態になる、或いは係合孔33から脱して非係合状態になる。
排気管取付用治具20を第1ブラケット31及び第2ブラケット32に取付ける時には、治具本体部21がベローズ管71に跨がり、支持プレート25が第1ブラケット31及び第2ブラケット32の長手方向外側に位置付けられるようにセットして、係合ピン23の位置を係合孔33の位置に合わせる。そして、レバー50を回して、リンク部材52を介して摺動部材24を長手方向内側に摺動させて、係合ピン23を係合孔33に係合させる(係合状態)。
次に、図1及び図2に基づいて、排気管7を油圧ショベル1に取付ける時の手順を説明する。
予め、排気ガス後処理装置6を支持台座8に仮固定して架台9に載置し、ボルト等(図示省略)で仮固定する。そして、排気管7に設けられた第1ブラケット31及び第2ブラケット32に排気管取付用治具20を係合させた状態として、排気管7の第2配管76の下流側端部76bを排気ガス後処理装置6の排気ガス導入口62に接続する。この状態で上部旋回体12のアッパーフレーム12aに載置して、上部旋回体12のアッパーフレーム12a上に仮固定されたエンジン4に取付ける。
排気管取付用治具20が取付けられた排気管7、支持台座8及び架台9を、上部旋回体12のアッパーフレーム12aに載置した時に、アッパーフレーム12a、架台9や支持台座8等の寸法誤差や取付け誤差等によって、エンジン4に接続される第1配管75の上流側端部75aとエンジン4の排気ガス排出口43との位置にずれが生じることがある。このずれを補正するために、架台9をアッパーフレーム12aに対して動かして、第1配管75の上流側端部75aとエンジン4の排気ガス排出口43との位置を微調整して取付ける。
このように、排気管7をエンジン4に接続して、排気ガス後処理装置6及びエンジン4を所定位置に取付けた後で、排気管取付用治具20を排気管7から取外す。そうすると、ベローズ管71の伸縮や撓みといった変形が許容される状態となる。排気管取付用治具20は、取付けと逆の手順、すなわちレバー50を逆に回転させるという簡単な作業で係合ピン23を係合孔33から離間させることができ(非係合状態)、排気管7から容易に取外すことができる。
このように、排気管7に第1及び第2ブラケット31、32を設け、ベローズ管71を跨いで排気管取付用治具20を両ブラケット31、32に係合させた係合状態として油圧ショベル1(エンジン4)に取付けることによって、排気管取付時のベローズ管71の撓みや伸縮といった変形を抑制できるので、第1配管75の上流側端部75aとエンジン4の排気ガス排出口43との位置合わせが容易となり、この位置合わせが容易となることで、第2配管76の下流側端部76bが接続された排気ガス後処理装置6の所定位置への位置合わせが容易となる。
なお、この取付手順は単に一例を示したに過ぎず、本発明は、この取付手順に限られるものではない。例えば、エンジン4に排気管7を接続した状態で、排気ガス後処理装置6が仮固定された油圧ショベル1に取付ける、或いはエンジン4及び排気ガス後処理装置6が仮固定された油圧ショベル1に排気管7を取付ける、といった順序でもよい。
ここで、エンジン4、排気ガス後処理装置6やそれを搭載した架台9は、図1に示すようにキャブ14や収容室16等の後方に密集してレイアウトされているため、取付作業は目視し難い状況かつ狭いスペースで行うこととなる。また、エンジン4及び排気ガス後処理装置6はともに重量であるとともに、機械室15内において相当範囲を占めることから、他の部品と干渉しないように、所定位置に効率よく取付作業を行うことが求められる。
特に、本実施形態のようにエンジン4及び排気ガス後処理装置6の排気管7と接続部の開口の向きや高さが異なっていて位置合わせが困難な場合においては、排気管7に第1ブラケット31及び第2ブラケット32を設けることで、排気管7の油圧ショベル1への取付時に、この両ブラケット31、32に排気管取付用治具20を係合させてベローズ管71の変形(撓みや伸縮)を抑制して、排気ガス後処理装置6と排気管7とを1つの剛体のように取扱うことが可能となるので、作業性が向上する。また、排気管取付用治具20と両ブラケット31、32とはレバー50を回転させることで、係合状態或いは非係合状態にできる構造となっており、簡単に着脱作業を行うことができる。特に、油圧ショベル1の所定位置にエンジン4及び排気ガス後処理装置6を配置して排気管7を取付けた後においては、油圧ショベル1のエンジン4の前方の狭いスペースで、排気管取付用治具20の係合状態を解除して排気管取付用治具20の取外し作業を行うこととなるが、レバー50を回転させるだけで、排気管取付用治具20と両ブラケット31、32とを非係合状態に変位させて排気管取付用治具20を排気管7から取外すことができる。また、1つのレバー50で両ブラケット31、32と排気管取付用治具20との係合状態を解除できるので、上述した狭いスペースでの操作性に優れる。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、排気管取付用治具は、排気管の油圧ショベル1への取付時においてはベローズ管の変形を抑制でき、取付後においては排気管取付用治具を取外してベローズ管の変形を許容することができればよいものであり、この形状に限られない。例えば、上記実施形態では、レバー50を回転させることで、係合ピン23が係合孔33に係合する、或いは係合が解除されるような構成としたが、レバーをスライドさせて係合ピンが係合孔に係合する、或いは係合が解除されるような構成としてもよい。
また、上記実施形態では、係合孔33及び係合ピン23をそれぞれ2つずつ設けたものであるが、この数には限られない。また、係合孔を丸孔でなく楕円孔とし、係合ピンを楕円形のピンとしてもよい。
また、上記実施形態では、排気管取付用治具20に係合ピン23を設け、第1及び第2ブラケット31、32に係合孔33を設けたが、この構造に限られるものではなく、治具に係合孔を設け、ブラケットに係合ピンを設けてもよい。
また、上記実施形態では、係合ピン23が長手方向内向きにスライドして係合するようになっているが、長手方向外向きにスライドして係合するようにしてもよい。
また、排気管取付用治具とブラケットとを係合させる構成として、係合ピンと係合孔以外の係合可能な構成としてもよい。
また、上記実施形態のように、エンジン4の排気ガス排出口43及び排気ガス後処理装置6の排気ガス導入口62の開口の向きや高さが異なっていて位置合わせが困難な場合において、本発明は特に有用であるが、エンジン4の排気ガス排出口及び排気ガス後処理装置6の排気ガス導入口の向きが異なっていて高さは同じである場合、或いは高さが異なっていて開口は向かい合っている場合であっても有用である。さらには、エンジン4の排気ガス排出口及び排気ガス後処理装置6の排気ガス導入口の開口が向かい合っていて高さが同じ場合であっても、お互いの位置合わせを目視で確認し難い状況においては有用である。
また、上記実施形態では、建設機械として油圧ショベルを例に挙げて説明したが、これに限られるものではなく、他の建設機械、例えばクレーンや杭打機等でもよい。
1 油圧ショベル(建設機械)
12 上部旋回体
12a アッパーフレーム
15 機械室
4 エンジン
43 排気ガス排出口
6 排気ガス後処理装置
62 排気ガス導入口
7 排気管
71 ベローズ管
72 第1ベローズ管
73 第2ベローズ管
74 接続管
75 第1配管
76 第2配管
9 架台
20 排気管取付用治具
21 治具本体部
22 係合部
23 係合ピン
24 摺動部材
25 支持プレート
26 補強ブロック
31 第1ブラケット
32 第2ブラケット
33 係合孔
50 レバー(操作部)
51 円板部材
52 リンク部材
53 軸部材

Claims (3)

  1. 第1ブラケットを有する第1配管と、第2ブラケットを有する第2配管とがベローズ管で接続される排気管を、建設機械に取付けるために用いる建設機械の排気管取付用治具であって、
    上記ベローズ管の軸方向の長さよりも長く形成された治具本体部と、
    上記治具本体部の長手方向両端部にそれぞれ設けられ、該治具本体部が上記ベローズ管に跨がった状態で上記第1ブラケット及び上記第2ブラケットに係合可能な係合部と、
    操作に応じて上記第1ブラケット及び上記第2ブラケットと上記係合部とが係合した係合状態に、またはその係合状態が解除された非係合状態に変位させる操作部と、を備え 上記係合部に設けられて、上記第1ブラケット及び上記第2ブラケットのそれぞれに設けられた係合孔に係合可能な係合ピンと、該係合ピンと上記操作部とを連結して、相互に連動させるリンク部材を備え、
    上記操作部の操作に応じて、上記リンク部材を介して上記係合ピンが上記係合孔に挿入された係合状態に、または該リンク部材を介して該係合孔から該係合ピンが脱した非係合状態に変位させることができる
    ことを特徴とする建設機械の排気管取付用治具。
  2. 請求項において、
    上記治具本体部の長手方向中間部に、回転可能な回転部材を備え、
    上記係合部は、上記治具本体部の長手方向に摺動可能に設けられた摺動部材と、該摺動部材における上記治具本体部の長手方向外側に設けられ、上記係合ピンを支持する支持プレートと、を備え、
    上記係合ピンは、上記支持プレートに上記治具本体部の長手方向内側に突出して設けられ、
    上記リンク部材は、一端が上記摺動部材に接続されるとともに、他端が上記回転部材に接続され、
    上記操作部の操作に応じた上記回転部材の回転に連動して上記リンク部材が動き上記摺動部材が摺動し、上記係合ピンが上記係合孔に対して挿入された係合状態に、または該係合ピンが該係合孔から脱した非係合状態に変位させることを特徴とする建設機械の排気管取付用治具。
  3. 請求項1又は2に記載された排気管取付用治具を用いて建設機械に排気管を取付ける建設機械の排気管取付方法において、
    上記排気管取付用治を上記ベローズ管に跨がるように位置付けて、上記操作部を操作して上記リンク部材を介して上記係合ピンが上記係合孔に挿入されて上記第1ブラケット及び上記第2ブラケットに上記係合部を係合させた係合状態としてから上記排気管を上記建設機械に取付け、
    上記取付後に、上記操作部を操作して該リンク部材を介して該係合孔から該係合ピンが脱して上記係合部が上記第1ブラケット及び上記第2ブラケットから離れた非係合状態として、上記排気管取付用治具を上記排気管から取外
    ことを特徴とする建設機械の排気管取付方法。
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