JP6665670B2 - 入力装置 - Google Patents

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本開示は、入力装置に関する。
磁石の磁力を作用させて操作部の位置を規制する入力装置が知られている。
特開2007‐305492号公報 特開平8‐315670号公報
しかしながら、上記のような従来技術では、操作部の回転を規制することが難しい。操作部が正規の角度から回転すると、周辺部位への操作部の引っ掛かりによる操作性の悪化や見栄えの悪化などの不都合が生じる虞がある。
そこで、1つの側面では、本発明は、操作部の回転を規制できる入力装置の提供を目的とする。
一局面によれば、軸方向に変位可能な操作部と、
前記操作部に対して、前記軸方向に沿った軸まわりの回転が拘束される第1ヨークと、
前記第1ヨークの周囲に配置され、前記軸まわりの前記第1ヨークの回転に起因してギャップ長が変化するギャップを、前記第1ヨークとの間に形成する第2ヨークと、
前記ギャップを通る磁束を形成する磁石とを含む、入力装置が提供される。
操作部の回転を規制できる入力装置が得られる。
一実施例による電子機器の外観を示す斜視図である。 電子機器のX1部の側面図である。 電子機器のX1部の斜視図である。 入力装置の分解斜視図である。 入力装置の組み立て状態を示す斜視図である。 入力装置が組み付けられた状態の電子機器の内部を示す斜視図である。 入力装置を内側から見た斜視図である。 入力装置の断面構造を示す斜視図である。 磁気バネ機能の説明図である。 磁気バネ機能の原理の説明図である。 磁気バネ機能の原理の説明図である。 磁気バネ機能の原理の説明図である。 サイドキーが正規角度から回転した状態を示す図である。 サイドキーの軸方向の戻り特性の説明図である。 実施例2による入力装置の説明図である。 実施例2による磁気バネ機能の説明図である。 実施例3による入力装置の説明図である。
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。
[実施例1]
図1は、実施例1による電子機器1の外観を示す斜視図である。以下では、説明上、電子機器1の長手方向を、Y方向と定義する。
電子機器1は、携帯型であるが、固定型であってもよい。携帯型の電子機器1は、携帯電話、PDA(personal digital assistant)、タブレットのような携帯型情報端末、携帯ゲーム機、携帯音楽プレーヤ等であってもよい。
電子機器1は、各種機能を実現する処理装置4(図1にて点線で模式的に図示)を内部に含む。処理装置4は、例えば基板(図示せず)上に実装されるLSI(Large-Scale Integration)などのIC(Integrated Circuit)パッケージにより実現されてもよい。
電子機器1は、側面にサイドキー10を備える。サイドキー10は、ユーザにより操作される機械的なスイッチの操作部の一例である。サイドキー10は、押し込む操作(押圧操作)が可能である。サイドキー10の操作により実現される機能は、任意であるが、以下の実施例1では、一例として、電子機器1の電源のオン/オフ機能である。サイドキー10の操作により実現される機能は、その他、音量の増加機能、音量の低減機能等であってもよい。また、複数のサイドキー10が、1つの電子機器1に設けられてもよい。
図2は、電子機器1のX1部(図1参照)の側面図であり、図3は、電子機器1のX1部の斜視図である。
電子機器1は、サイドキー10と、ケース20とを含む。実施例1では、一例として、ケース20は、裏側の下ケース(リアケース)21と、表側の上ケース(フロントケース)22とを含む。ケース20には、サイドキー10を露出させるための開口部24が形成される。開口部24の形状(開口形状)は、サイドキー10の露出部12(後述)の形状と略同じである。即ち、サイドキー10は、開口部24の開口形状に対応した形状を有する。但し、サイドキー10の操作性や組み付け性、部品公差等の観点から、開口部24とサイドキー10との間には僅かな隙間(クリアランス)が設定される。
次に、図4乃至図8を参照して、電子機器1に組み込まれる入力装置100の構成について説明する。尚、以下の図4等においては、電子機器1のケース20の一部が併せて図示されている。また、以下において、外側とは、電子機器1の外部側を指し、内側とは、電子機器1の内部側を指す。
図4は、入力装置100の分解斜視図であり、図5は、入力装置100の組み立て状態を示す斜視図である。図6は、入力装置100が組み付けられた状態の電子機器1の内部を示す斜視図であり、図7は、入力装置100を内側から見た斜視図である。図8は、入力装置100の断面構造を示す斜視図である。
入力装置100は、サイドキー10(操作部の一例)と、シャフト40(軸部の一例)と、タクトスイッチ50(信号発生部の一例)と、第1ヨーク60と、第2ヨーク70と、磁石80とを含む。入力装置100は、サイドキー10の一部(露出部12)を除き、ケース20の表面よりも内側に配置される。
以下では、シャフト40の中心軸I(図8参照)を基準として、軸方向、径方向、及び周方向を定義する。軸方向とは、中心軸Iの延在方向であり、径方向は、中心軸Iに垂直な方向である。軸方向外側とは、軸方向で相対的に外側(電子機器1の外部側)を指し、軸方向内側とは、軸方向で相対的に内側(電子機器1の内部側)を指す。また、径方向外側とは、中心軸Iから相対的に遠い側を指し、径方向内側とは、中心軸Iに相対的に近い側を指す。
サイドキー10は、露出部12と、土台部14とを含む。サイドキー10は、例えば樹脂により形成される。露出部12及び土台部14は、一体に形成されてよい。露出部12は、上述及び図8に示すように、ケース20の開口部24を介して露出する。従って、露出部12は、開口部24よりも僅かに小さい外形を有する。土台部14は、図8に示すように、開口部24よりも外形が大きく、ケース20の内側表面に当接することで、サイドキー10の軸方向外側の変位を拘束する(即ちケース20からのサイドキー10の離脱を防止する)。サイドキー10は、上述のように、ユーザにより押圧操作されると、軸方向内側に変位する。
シャフト40は、中心軸Iを有し、軸方向に延在する。シャフト40は、サイドキー10の内側に設けられる。シャフト40は、外側の端部がサイドキー10の内側の表面の所定位置(例えば軸方向に視たときのサイドキー10の中心又は図心)に対して軸方向に当接される。従って、シャフト40は、サイドキー10と共に軸方向に変位可能である。具体的には、シャフト40は、サイドキー10の軸方向の操作ストローク(タクトスイッチ50の軸方向のストロークに相当)分、軸方向に変位可能である。シャフト40は、サイドキー10に直接固定されてもよいし、他の部材(後述の第1ヨーク60)を介してサイドキー10に固定されてもよい。或いは、シャフト40は、サイドキー10に対して中心軸Iまわりの回転が許容される態様で支持されてもよい。
シャフト40は、中空の円筒状のシャフトスリーブ42を通って軸受部210で支持される。軸受部210は、ケース20に固定される。軸受部210は、例えば、図4に示すように、下ケース21と一体に形成されてもよい。シャフトスリーブ42は、ゴム等のような弾性体により形成される。シャフトスリーブ42は、シャフト40の外径に対応した内径を有し、シャフト40が通される。シャフトスリーブ42は、軸受部210の軸方向の穴212に嵌め込まれる。シャフトスリーブ42は、フランジ部(鍔部)421を有し、軸受部210の軸方向外側の表面211に軸方向で当接する。このようにして軸受部210は、シャフトスリーブ42を介してシャフト40の径方向及び軸方向を支持する。シャフトスリーブ42は、軸受部210の穴212を介して水等が軸方向内側に侵入することを抑制する機能を持つ。尚、実施例1では、一例として、シャフトスリーブ42が設けられるが、シャフトスリーブ42は省略されてもよい。この場合、シャフト40は、直接的に軸受部210で支持される。
タクトスイッチ50は、スイッチ支持部220で支持される。スイッチ支持部220は、ケース20に固定される。スイッチ支持部220は、例えば図4に示すように、下ケース21と一体に形成されてもよい。スイッチ支持部220は、軸受部210よりも内側に形成され、穴212と連通する。タクトスイッチ50は、穴212を通るシャフト40の軸方向端部(内側の端部)に対して軸方向で対向する。タクトスイッチ50は、サイドキー10の軸方向の変位に伴うシャフト40の軸方向の変位に応じて信号を発生する。タクトスイッチ50は、FPC(Flexible Printed Circuit)51及びコネクタ52を介して、電子機器1の処理装置4(図1参照)に電気的に接続される。タクトスイッチ50からの信号は、処理装置4(図1参照)で処理される。
外力(例えばユーザの操作力)に起因してサイドキー10が軸方向内側に変位すると、サイドキー10と一体のシャフト40が軸方向内側に変位する。シャフト40が軸方向内側に変位すると、シャフト40の軸方向内側の端部がシャフトスリーブ42を介してタクトスイッチ50を軸方向内側に押し、タクトスイッチ50の状態を変化させる。例えば、タクトスイッチ50がオンし、オン信号が処理装置4(図1参照)に与えられる。尚、この際、シャフトスリーブ42は弾性変形し、シャフト40の軸方向内側への変位を可能とする。ユーザの操作力が無くなると、サイドキー10が軸方向外側に変位し(戻り)、シャフト40の軸方向内側の端部がタクトスイッチ50から離れ、タクトスイッチ50の状態を変化させる(例えばタクトスイッチ50がオフする)。
第1ヨーク60は、軟磁性体により形成される。第1ヨーク60は、シャフト40まわりに設けられる。第1ヨーク60は、サイドキー10に対する中心軸Iまわりの回転が拘束される。従って、第1ヨーク60は、サイドキー10と一体に中心軸Iまわりに回転される。第1ヨーク60は、サイドキー10に直接固定されてもよい。或いは、第1ヨーク60は、サイドキー10に間接的に固定されてもよい。例えば、第1ヨーク60は、サイドキー10と一体であるシャフト40に固定されることでサイドキー10に間接的に固定されてもよい。実施例1では、一例として、第1ヨーク60は、シャフト40と一体に形成され、サイドキー10の内側の表面に、テープや接着剤等により固定される。例えば、第1ヨーク60は、ステンレス鋼によりシャフト40と一体に形成されてもよい。
実施例1では、一例として、第1ヨーク60は、Y方向(図1)を長手方向とする略矩形の形状であって、軸方向に視たときに中心軸Iを中心として点対称な形状であり、重心が中心軸I上に位置する。第1ヨーク60は、重心に、シャフト40が通る中心穴61を有する。
第2ヨーク70は、軟磁性体により形成される。第2ヨーク70は、ケース20に対する中心軸Iまわりの回転が拘束される。例えば、第2ヨーク70は、ケース20に固定される。例えば、第2ヨーク70は、下ケース21の内側の表面にテープや接着剤等により固定されてもよい。或いは、第2ヨーク70は、ケース20に対して回転不能な態様でケース20に支持されてもよい。即ち、第2ヨーク70は、軸方向にガタを有する態様で、ケース20の被嵌合部(図示せず)に嵌合されてもよい。
第2ヨーク70は、第1ヨーク60の周囲に配置される。即ち、第2ヨーク70は、第1ヨーク60の径方向外側に配置される。第2ヨーク70は、軸方向で第1ヨーク60に対してオフセットして配置されてもよいし、軸方向で第1ヨーク60に対してオフセットせずに配置されてもよい。実施例1では、図8に示すように、第2ヨーク70は、第1ヨーク60に対して軸方向外側にオフセットして配置される。尚、第1ヨーク60と第2ヨーク70の軸方向のオフセット量d(図8参照)は、後述の磁気バネ機能が実現される範囲内で任意である。
また、第2ヨーク70は、中心軸Iまわりの第1ヨーク60の回転に起因してギャップ長が変化するギャップG1〜G4(図9参照)を、第1ヨーク60との間に形成する。これに関する構成については、磁気バネ機能に関連し、後述する。尚、中心軸Iまわりの第1ヨーク60の回転は、開口部24とサイドキー10との間の隙間(クリアランス)に起因して生じる(図12参照)。
磁石80は、永久磁石である。磁石80は、後述の磁気バネ機能を実現するための磁束(図9の閉磁路M参照)を形成する。磁石80の機能(閉磁路)については、後に詳説する。磁石80は、ケース20に支持される。例えば、磁石80は、下ケース21の内側の表面にテープや接着剤等により固定されてもよい。或いは、磁石80は、ケース20の被嵌合部(図示せず)に嵌合されてもよい。実施例1では、一例として、磁石80は、図7や図8に示すように、第2ヨーク70に接する態様(ギャップなしで隣り合う態様)で設けられる。
次に、図9乃至図11A及び図11Bを参照して、第1ヨーク60、第2ヨーク70、及び磁石80により実現される磁気バネ機能について説明する。
図9及び図10は、磁気バネ機能の説明図であり、第1ヨーク60、第2ヨーク70、及び磁石80を軸方向に視た図である。図9は、平衡(ノミナル)状態を示し、図10は、戻りトルクが発生している状態を示す。図9及び図10には、磁石80により形成される閉磁路(磁束の流れ)Mが、点線で模式的に示される。また、図9には、磁気バネ機能に係る仮想的なバネSが示されている。
第1ヨーク60は、第2ヨーク70に向かって突出する第1突起部62を有する。実施例1では、一例として、第1ヨーク60は、4つの第1突起部62を含む。尚、実施例1では、第1突起部62は、軸方向に視たとき、先端が鋭角の三角状の形状であるが、台形形状や、矩形形状、半円状のような他の形状であってもよい。
第2ヨーク70は、第1ヨーク60に向かって突出する第2突起部72を有する。実施例1では、一例として、第2ヨーク70は、4つの第1突起部62のそれぞれと組をなす態様で、4つの第2突起部72を含む。尚、実施例1では、第2突起部72は、軸方向に視たとき、先端が鋭角の三角状の形状であるが、台形形状や、矩形形状、半円状のような他の形状であってもよい。
第2ヨーク70の第2突起部72は、図9に示すように、第1ヨーク60の第1突起部62に径方向で対向する。即ち、平衡状態において、各組の第1突起部62及第2突起部72は、中心軸Iまわりの同一の角度に配置される。平衡状態において、軸方向に視たとき、第2ヨーク70と第1ヨーク60との間の径方向の距離(中心軸Iを通る方向での径方向の距離)は、第1突起部62と第2突起部72との間で最小となる。従って、閉磁路Mは、各組の第1突起部62及び第2突起部72間のギャップG1〜G4を通る。以下では、説明上、4組の第1突起部62及び第2突起部72間の4つのギャップG1〜G4を区別するとき、閉磁路Mの上流から下流に向かう方向で「k番目(k=1、2、3、4)のギャップ」と称する。
実施例1では、一例として、第1突起部62及び第2突起部72の各組は、中心軸Iまわりで対称に配置される。この場合、各ギャップで発生する径方向の吸引力Fr(後述)が打ち消し合う関係となり、第1ヨーク60の、シャフト40に対する並進方向の位置ずれを低減できる。
第1ヨーク60は、2番目と3番目のギャップG2、G3間、及び、4番目と1番目のギャップG4、G1間において、中心軸Iを通る面で切断したときの断面積が所定面積S1よりも小さい低断面積部65(第1部位の一例)を含む。第1ヨーク60において、低断面積部65は、1番目と2番目のギャップG1、G2間や、3番目と4番目のギャップG3、G4間においては、形成されない。所定面積S1は、他の範囲(例えば1番目と2番目のギャップG1、G2間、及び3番目と4番目のギャップG3、G4間)における同断面積の最小値よりも小さく、第1ヨーク60の必要な剛性を確保できる最小限の面積であってよい。低断面積部65は、断面積が小さいが故に、磁束が通過できる磁束量が小さい。低断面積部65は、その上流側のギャップを通る磁束量を増加し、閉磁路Mを通る磁束量を増加させる機能を果たす。即ち、低断面積部65は、自身を通る磁束量を減らすことで、閉磁路Mを通る磁束量を増加させる機能を果たす。例えば、2番目と3番目のギャップG2、G3間の低断面積部65は、2番目のギャップG2を介した第1ヨーク60から第2ヨーク70への磁束量を増加させる。これにより、磁石80の磁力(起磁力)が同じであるときは、低断面積部65が形成されない場合に比べて、閉磁路Mを通る磁束量を増加させることができる。
実施例1では、一例として、図9に示すように、低断面積部65は、第1ヨーク60の磁路幅L1(軸方向及び磁束Mの流れる方向の双方に垂直な方向の長さ)を、2番目と3番目のギャップG2、G3間、及び、4番目と1番目のギャップG4、G1間において局所的に小さくすることで形成される。尚、磁路幅L1(後述の磁路幅L2も同様)は、中心軸Iを通る方向での径方向の距離である。この場合、第1ヨーク60の厚みを一定としつつ、低断面積部65を形成できる。但し、低断面積部65は、第1ヨーク60の厚み(軸方向の寸法)を、2番目と3番目のギャップG2、G3間、及び、4番目と1番目のギャップG4、G1間において、局所的に小さくすることで形成されてもよい。
第2ヨーク70は、1番目と2番目のギャップ間G1、G2、及び、3番目と4番目のギャップG3、G4間において、中心軸Iを通る面で切断したときの断面積が所定面積S2よりも小さい低断面積部75(第2部位の一例)を含む。第2ヨーク70において、低断面積部75は、2番目と3番目のギャップG2、G3間、及び、4番目のギャップG4と磁石80のS極間には形成されない。所定面積S2は、他の範囲(例えば2番目と3番目のギャップG2、G3間)における同断面積の最小値よりも小さく、第2ヨーク70の必要な剛性を確保できる最小限の面積であってよい。低断面積部75は、断面積が小さいが故に、磁束が通過できる磁束量が小さい。低断面積部75は、自身を通る磁束量を減らすことで、閉磁路Mを通る磁束量を増加させる機能を果たす。例えば、1番目と2番目のギャップG1、G2間の低断面積部75は、1番目のギャップG1を介した第2ヨーク70から第1ヨーク60への磁束量を増加させる。これにより、磁石80の磁力(起磁力)が同じであるときは、低断面積部75が形成されない場合に比べて、閉磁路Mを通る磁束量を増加させることができる。
実施例1では、一例として、図9に示すように、低断面積部75は、第2ヨーク70の磁路幅L2を、1番目と2番目のギャップG1、G2間、及び、3番目と4番目のギャップG3、G4間において局所的に小さくすることで形成される。この場合、第2ヨーク70の厚みを一定としつつ、低断面積部75を形成できる。但し、低断面積部75は、第2ヨーク70の厚み(軸方向の寸法)を、1番目と2番目のギャップG1、G2間、及び、3番目と4番目のギャップG3、G4間において、局所的に小さくすることで形成されてもよい。
第2ヨーク70は、磁石80のS極に接する部位とN極に接する部位との間において、中心軸Iを通る面で切断したときの断面積が所定面積S2よりも小さい低断面積部76を含む。低断面積部76は、自身を通る磁束量を減らすことで、閉磁路Mを通る磁束量を増加させる機能を果たす。尚、低断面積部76に代えて、切欠き部(図14の切欠き部77A)が設けられてもよい。
第1ヨーク60は、上述のように、サイドキー10と一体に回転する。図9に示す平衡状態は、第1ヨーク60の角度が正規角度である状態であり、サイドキー10の角度が正規角度である状態に対応する。平衡状態では、サイドキー10の長手方向はY方向に平行である。尚、各ギャップG1〜G4でのギャップ長は、上述のように、中心軸Iまわりの第1ヨーク60の回転に起因して変化するが、平衡状態では、各ギャップG1〜G4でのギャップ長は、第1ヨーク60が実質的に回転できる範囲内で、それぞれ最小値となる。尚、第1ヨーク60が実質的に回転できる範囲は、開口部24とサイドキー10との間の隙間の大きさによって決まる。このような平衡状態から、図12に示すようにサイドキー10が回転する場合を想定する。図12は、サイドキー10が正規角度から時計回りに回転した状態を示す図である。サイドキー10が正規角度から回転すると、図12に示すように、サイドキー10の長手方向がY方向に対して平行でない状態となる。尚、このような回転は、開口部24とサイドキー10との間の隙間に起因して生じる。かかるサイドキー10の回転が生じると、第1ヨーク60が、図10に示すように、内側から視て反時計回りに回転する。第1ヨーク60が反時計回りに回転すると、磁気バネ機能により戻りトルクが発生する。具体的には、図10に示すように、各ギャップG1〜G4でのギャップ長が大きくなるため、ギャップ長が小さくなる方向(磁気抵抗が低くなる方向)に吸引力Fmが発生する。吸引力Fmは、中心軸Iまわりのトルクを生み、該トルクは、第1ヨーク60を平衡状態に戻そうとする方向(時計回り)に発生する。この結果、サイドキー10が正規角度から回転しても、第1ヨーク60が平衡状態に戻り、サイドキー10も平衡状態に戻ることができる。これは、サイドキー10が正規角度から反時計回りに回転した場合も同様である。このようにして、サイドキー10に、サイドキー10を回転させるような外力が付与されて、サイドキー10が正規角度から回転されても、磁気バネ機能により元の正規角度に戻すことができる。
ここで、図11A及び図11Bを参照して、磁気バネ機能の原理をより詳細に説明する。図11A及び図11Bは、磁気バネ機能の原理の説明図である。
図11Aは、磁気バネ機能が利用する基本原理の説明図であり、吸引磁気回路モデルを示す。図11Aでは、2つの対向するヨークA,Bには、ギャップGを介して磁石から磁束が流れている。このとき、ヨークA,B間に発生する磁気吸引力|Fm|は、以下のとおりである。
|Fm|=Kg/(G+G0)2∝1/G2
ここで、Kg、G0は形状依存の定数である。従って、平衡状態において、吸引力Fmは、ヨークA,B間のギャップGの長さの二乗に反比例して大きくなる。
図11Bは、実施例1における磁気バネ機能の説明図である。図11Bにおいて、P1は、第1ヨーク60の第1突起部62の頂部とし、P2は、第2ヨーク70の第2突起部72の頂部とする。頂部P1の径方向の距離を「r」とする。このとき、戻りトルク|Tm|の基本式は、以下のとおりである。
|Tm|=r・|Fm|
平衡状態から角度θ(θ>0)だけ反時計回りに回転した状態では、回転方向の吸引力Fmが発生する。即ち、頂部P1と頂部P2との間の周方向のギャップGが発生し、ギャップに応じた吸引力Fmが発生する。このとき、頂部P1と頂部P2との間の周方向の距離を、「r・θ」と近似すると、回転方向の吸引力Fmは、例えば、以下の通りで表すことができる。
|Fm|∝1/(r・θ)2(但し、θ>0)
従って、回転方向の吸引力Fmは、頂部P1と頂部P2との間の周方向の距離の二乗に反比例して大きくなる。上述の戻りトルクは、回転方向の吸引力Fmに起因して発生する。吸引力Fmは、1/θ2に比例するので、θが0になる方向に1/θ2の急峻な戻りトルクが得られることが分かる。
このようにして、実施例1によれば、第1ヨーク60と第2ヨーク70との間には、中心軸Iまわりの第1ヨーク60の回転(サイドキー10の回転)に起因してギャップ長が変化するギャップG1〜G4が形成される(磁気バネ機能が実現される)。これにより、サイドキー10が正規角度から角度θだけ回転されても、磁気バネ機能により角度θが0になる方向に戻りトルクが発生するので、サイドキー10が回転された状態のままとなってしまう可能性を低減できる。サイドキー10が回転された状態のまま正規角度に戻らない場合は、開口部24でのサイドキー10の引っ掛かりによるサイドキー10の操作性の悪化や、開口部24とサイドキー10の間の隙間の不均一に起因した見栄えの悪化などの不都合が生じる虞がある。実施例1によれば、かかる不都合が生じる可能性を低減できる。
また、実施例1によれば、上述のように、第1ヨーク60は、Y方向に長い形状を有するので、電子機器1の厚さを増加させることなく、上述の磁気バネ機能の所望の戻りトルクの発生に必要なモーメント長を確保できる。吸引力Fmの大きさが同じであるとき、モーメント長を長くすれば、戻りトルクが大きくなる。モーメント長は、中心軸Iから第1突起部62までの径方向の距離に相当する。この点、第1ヨーク60は、Y方向に長い形状を有するので、1番目と3番目のギャップで発生する吸引力Fmに係るモーメント長を効率的に大きくすることができる。中心軸Iから1番目又は3番目のギャップに係る第1突起部62までの径方向の距離は、Y方向の距離であり、電子機器1の厚み方向には直接的に影響しない。従って、実施例1によれば、電子機器1の厚さを増加させることなく、所望の戻りトルクの発生に必要なモーメント長を効率的に確保できる。
ところで、シャフト40とシャフトスリーブ42との間、及び/又は、シャフトスリーブ42と軸受部210の穴212との間には、部品公差等に起因して径方向のガタが生じうる。これは、シャフトスリーブ42が省略される構成であっても同様である。また、上述のように、閉磁路M中の各ギャップでは、回転方向の吸引力Fmのほか、径方向の吸引力Frが発生する。このような各ギャップで発生する吸引力Frが釣り合い関係とならない場合は、上述の径方向のガタに起因して、開口部24に対するサイドキー10の位置ずれ(正規の位置からの並進方向の位置ずれ)が維持される可能性がある。
この点、実施例1によれば、上述のように、第1突起部62及び第2突起部72の各組は、中心軸Iまわりで対称に配置される。各ギャップで発生する径方向の吸引力Fr(後述)が打ち消し合う関係となり、開口部24に対するサイドキー10の並進方向の位置ずれを低減できる。
また、実施例1によれば、サイドキー10の軸方向の戻り特性や操作性が良好となる。図13は、サイドキー10の軸方向の戻り特性の説明図である。
ここで、閉磁路M内の各ギャップにおいては、軸方向の吸引力Faは、第1突起部62及び第2突起部72間の軸方向の距離の二乗に反比例して大きくなる。実施例1では、上述のように、サイドキー10が操作されていない状態(非操作状態)において、第1ヨーク60と第2ヨーク70との間には軸方向のオフセットが設定されている(図8のオフセット量d参照)。従って、非操作状態において、図13に模式的に示すように、第1ヨーク60には軸方向外側へ吸引力Faが働く。従って、ユーザは、吸引力Faより大きい力Rで軸方向にサイドキー10を押すことで、サイドキー10を軸方向に押し下げることができる。サイドキー10が軸方向に押し下げられると、第1突起部62及び第2突起部72間の軸方向の距離が増加し、軸方向の吸引力Faが小さくなる(即ち並進方向の吸引力の軸方向成分が小さくなる)。尚、この際、ユーザの指には、依然としてサイドキー10を押し戻そうとする力が作用する。サイドキー10からユーザが手を離すと、軸方向の吸引力Fでサイドキー10が軸方向外側に変位して元の軸方向位置(操作前の軸方向位置)に戻る。この軸方向の吸引力Fは、サイドキー10が元の軸方向位置に近づくほど大きくなるので、開口部24付近でのサイドキー10の引っ掛かりを抑制できる。
[実施例2]
実施例2による入力装置は、上述した実施例1による入力装置100に対して、第1ヨーク60及び第2ヨーク70が、第1ヨーク60A及び第2ヨーク70Aで置換された点が異なる。以下では、第1ヨーク60A及び第2ヨーク70Aについて主に説明するが、他の構成は、上述した実施例1と同様であってよく、以下の説明では、上述した実施例1の説明で用いた参照符号と同一の参照符号を用いる。また、実施例2による入力装置は、上述した電子機器1の入力装置として同様に使用できる。
図14は、第1ヨーク60A、第2ヨーク70A、及び磁石80を軸方向に視た概略図である。図14には、磁石80により形成される閉磁路(磁束の流れ)Mが、点線で模式的に示される。
第1ヨーク60Aは、上述した実施例1による第1ヨーク60と同様、4つの第1突起部62Aを含む。同様に、第2ヨーク70Aは、4つの第2突起部72Aを含む。従って、実施例2では、閉磁路Mは、4組の第1突起部62A及び第2突起部72A間の各ギャップG1〜G4を通る。以下では、説明上、4組の第1突起部62及び第2突起部72間の4つのギャップG1〜G4を区別するとき、閉磁路Mの上流から下流に向かう方向で「k番目(k=1〜4)のギャップ」と称する。
第1ヨーク60Aは、2n番目と2n+1番目のギャップ間、及び、m番目と1番目のギャップ間において、中心軸Iを通る面で切断したときの断面積が所定面積S1よりも小さい低断面積部65Aを含む。ここで、mは、組数であり、実施例2ではm=4である。また、nは、(m/2−1)以下の自然数であり、実施例2では、m=4であるので、n=1である。
第2ヨーク70Aは、2j−1番目と2j番目のギャップ間において、中心軸Iを通る面で切断したときの断面積が所定面積S2よりも小さい低断面積部75Aを含む。jは、(m/2)以下の自然数であり、ここでは、j=1、2である。尚、第2ヨーク70Aは、磁石80のN極とS極との間(4番目と1番目のギャップ間)において、切欠き部77Aを備える。切欠き部77Aは、低断面積部75Aと実質的に同様の機能を持つ。即ち、切欠き部77Aは、1番目のギャップを介した第2ヨーク70Aから第1ヨーク60Aへの磁束量を増加させる機能を持つ。
実施例2によっても、第1ヨーク60Aと第2ヨーク70Aとの間には、中心軸Iまわりの第1ヨーク60Aの回転に起因してギャップ長が変化するギャップG1〜G4が形成される(磁気バネ機能が実現される)ので、上述した実施例1と同様の効果が得られる。尚、図15には、サイドキー10が正規角度から回転した状態において発生する1〜4番目のギャップでの吸引力Fmが模式的に示されている。
[実施例3]
実施例3による入力装置は、上述した実施例1による入力装置100に対して、第1ヨーク60及び第2ヨーク70が、第1ヨーク60B及び第2ヨーク70Bで置換された点が異なる。以下では、第1ヨーク60B及び第2ヨーク70Bについて主に説明するが、他の構成は、上述した実施例1と同様であってよく、以下の説明では、上述した実施例1の説明で用いた参照符号と同一の参照符号を用いる。また、実施例3による入力装置は、上述した電子機器1の入力装置として同様に使用できる。
図15は、第1ヨーク60B、第2ヨーク70B、及び磁石80を軸方向に視た概略図である。図15には、磁石80により形成される閉磁路(磁束の流れ)Mが、点線で模式的に示される。
第1ヨーク60Bは、2つの第1突起部62Bを含む点が、上述した実施例1による第1ヨーク60と異なる。同様に、第2ヨーク70Bは、2つの第2突起部72Bを含む点が、上述した実施例1による第2ヨーク70Bと異なる。従って、実施例3では、閉磁路Mは、2組の第1突起部62B及び第2突起部72B間の各ギャップG1〜G2を通る。
実施例3によっても、第1ヨーク60Bと第2ヨーク70Bとの間には、中心軸Iまわりの第1ヨーク60Bの回転に起因してギャップ長が変化するギャップG1〜G2が形成される(磁気バネ機能が実現される)ので、上述した実施例1と同様の効果が得られる。
実施例2や実施例3で示すように、第1突起部及び第2突起部の組数は任意である。また、第1突起部及び第2突起部の組数は偶数である必要はなく、第1突起部及び第2突起部の組数は奇数(1を含む)であってもよい。但し、第1突起部及び第2突起部の組数が偶数である場合は、上述のように対称に配置することで並進方向の位置ずれを低減できる点で有利となる。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
例えば、上述した実施例1(実施例2及び実施例3についても同様)は、サイドキー10に関するものであるが、他のキーに関しても適用できる。他のキーとしては、例えば携帯電話のフロント側に設けられる各種キーなどでありうる。
また、上述した実施例1(実施例2及び実施例3についても同様)では、入力装置100は電子機器1に組み込まれているが、他の装置(例えば車載操作装置)に組み込まれてもよい。この場合、他の装置は、ケース20に相当する部材としてパネル部材などを備えてもよいし、ケース20に相当する部材を備えていなくてもよい。後者の場合、第2ヨーク70が正規角度を規定する基準となる部材となる。
なお、以上の実施例に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
軸方向に変位可能な操作部と、
前記操作部に対して、前記軸方向に沿った軸まわりの回転が拘束される第1ヨークと、
前記第1ヨークの周囲に配置され、前記軸まわりの前記第1ヨークの回転に起因してギャップ長が変化するギャップを、前記第1ヨークとの間に形成する第2ヨークと、
前記ギャップを通る磁束を形成する磁石とを含む、入力装置。
(付記2)
前記第1ヨークは、前記第2ヨークに向かって突出する第1突起部を有し、
前記第2ヨークは、前記第1ヨークに向かって突出する第2突起部を有し、
前記ギャップは、前記第1突起部及び前記第2突起部間に形成される、付記1に記載の入力装置。
(付記3)
前記第1突起部及び前記第2突起部は、前記軸方向に垂直な方向で互いに対向する、付記2に記載の入力装置。
(付記4)
前記第1突起部及び前記第2突起部は、複数組設けられ、
前記磁束は、前記複数組のそれぞれに係る前記ギャップを通る、付記2又は3に記載の入力装置。
(付記5)
前記複数組は、前記軸まわりで対称に配置される、付記4に記載の入力装置。
(付記6)
前記複数組は、m組(mは4以上の偶数)であり、
複数の前記ギャップのそれぞれを、前記磁束の流れる方向の上流側からn番目(n≦m/2−1)として区別して表すとき、
前記第1ヨークは、2n番目と2n+1番目の前記ギャップ間、及び、m番目と1番目の前記ギャップ間において、前記軸を通る面で切断したときの断面積が、2n−1番目と2n番目の前記ギャップ間における最小の前記断面積よりも小さい第1部位を有する、付記4又は5に記載の入力装置。
(付記7)
前記第1ヨークは、一定の厚さを有し、
前記第1部位は、前記軸方向及び前記磁束の流れる方向の双方に垂直な方向の長さが、2n−1番目と2n番目の前記ギャップ間における最小の前記長さよりも小さい部位である、付記6に記載の入力装置。
(付記8)
前記複数組は、m組(mは4以上の偶数)であり、
複数の前記ギャップのそれぞれを、前記磁束の流れる方向の上流側からj番目(j≦m/2−1)として区別して表すとき、
前記第2ヨークは、2j−1番目と2j番目の前記ギャップ間、及び、m−1番目とm番目の前記ギャップ間において、前記軸を通る面で切断したときの断面積が、2j番目と2j+1番目の前記ギャップ間における最小の前記断面積よりも小さい第2部位を有する、付記4〜7のうちのいずれか1項に記載の入力装置。
(付記9)
前記第2ヨークは、一定の厚さを有し、
前記第2部位は、前記軸方向及び前記磁束の流れる方向の双方に垂直な方向の長さが、2j番目と2j+1番目の前記ギャップ間における最小の前記長さよりも小さい部位である、付記8に記載の入力装置。
(付記10)
前記第1ヨークは、前記軸上に重心が位置し、前記軸方向に垂直な方向に長手方向を有し、前記長手方向の両端部に、前記第1突起部を有する、付記4〜9のうちのいずれか1項に記載の入力装置。
(付記11)
前記第1ヨーク及び前記第2ヨークは、前記軸方向で互いにオフセットして配置される、付記1〜10のうちのいずれか1項に記載の入力装置。
(付記12)
前記第1ヨークは、前記軸方向に視たとき、前記軸を中心として点対称な形状を有する、付記1〜11のうちのいずれか1項に記載の入力装置。
(付記13)
前記ギャップ長は、前記操作部が正規角度にあるときに、最小値を取る、付記1〜12のうちのいずれか1項に記載の入力装置。
(付記14)
前記操作部が正規角度にあるときの前記第1ヨークの前記軸まわりの角度を、基準角度とした場合に、前記ギャップ長は、前記基準角度からの前記第1ヨークの回転に起因して増加する、付記1〜12のうちのいずれか1項に記載の入力装置。
(付記15)
前記軸を形成し、前記軸方向に前記操作部と共に変位可能である軸部と、
前記軸部の前記軸方向の変位に応じて信号を発生する信号発生部と、
前記第1ヨークは、前記軸部まわりに設けられる、付記1〜14のうちのいずれか1項に記載の入力装置。
(付記16)
前記操作部は、ケースの開口部を介して露出し、
前記第2ヨークは、前記ケースに対する前記軸まわりの回転が拘束される、付記1〜15のうちのいずれか1項に記載の入力装置。
(付記17)
前記磁束は、閉磁路を形成する、付記1〜16のうちのいずれか1項に記載の入力装置。
(付記18)
前記磁石は、前記第2ヨークに隣接して設けられる、付記1〜17のうちのいずれか1項に記載の入力装置。
(付記19)
開口部を有するケースと、
前記開口部の開口形状に対応した形状を有し、前記開口部を介して露出する操作部と、
軸を有し、前記軸が延在する軸方向に前記操作部と共に変位可能である軸部と、
前記軸部の前記軸方向の変位に応じて信号を発生する信号発生部と、
前記軸部まわりに設けられ、前記操作部に対する前記軸まわりの回転が拘束される第1ヨークと、
前記ケースに対する前記軸まわりの回転が拘束され、前記第1ヨークの周囲に配置され、前記軸まわりの前記第1ヨークの回転に起因してギャップ長が変化するギャップを、前記第1ヨークとの間に形成する第2ヨークと、
前記ギャップを通る磁束を形成する磁石と、
前記信号発生部からの前記信号に基づいて処理を行う処理装置とを含む、電子機器。
1 電子機器
4 処理装置
10 サイドキー
12 露出部
14 土台部
20 ケース
21 下ケース
22 上ケース
24 開口部
40 シャフト
42 シャフトスリーブ
50 タクトスイッチ
52 コネクタ
60、60A、60B 第1ヨーク
61 中心穴
62、62A、62B 第1突起部
65、65A 低断面積部
70、70A、70B 第2ヨーク
72、72A、72B 第2突起部
75、75A 低断面積部
76 低断面積部
80 磁石
100 入力装置
210 軸受部
211 表面
212 穴
220 スイッチ支持部
421 フランジ部

Claims (9)

  1. 軸方向に変位可能な操作部と、
    前記操作部に対して、前記軸方向に沿った軸まわりの回転が拘束される第1ヨークと、
    前記第1ヨークの周囲に配置され、前記軸まわりの前記第1ヨークの回転に起因してギャップ長が変化するギャップを、前記第1ヨークとの間に形成する第2ヨークと、
    前記ギャップを通る磁束を形成する磁石とを含み、
    m(mは4以上の偶数)個の前記ギャップが形成され、
    複数の前記ギャップのそれぞれを、前記磁束の流れる方向の上流側からn番目(n≦m/2−1)として区別して表すとき、
    前記第1ヨークは、2n番目と2n+1番目の前記ギャップ間、及び、m番目と1番目の前記ギャップ間において、前記軸を通る面で切断したときの断面積が、2n−1番目と2n番目の前記ギャップ間における最小の前記断面積よりも小さい第1部位を有する、入力装置。
  2. 前記第1ヨークは、前記第2ヨークに向かって突出する第1突起部を有し、
    前記第2ヨークは、前記第1ヨークに向かって突出する第2突起部を有し、
    前記ギャップは、前記第1突起部及び前記第2突起部間に形成される、請求項1に記載の入力装置。
  3. 前記第1突起部及び前記第2突起部は、前記軸方向に垂直な方向で互いに対向する、請求項2に記載の入力装置。
  4. 前記第1突起部及び前記第2突起部は、複数組設けられ、
    前記複数組は、前記m組であり、
    前記磁束は、前記複数組のそれぞれに係る前記ギャップを通る、請求項2又は3に記載の入力装置。
  5. 前記複数組は、前記軸まわりで対称に配置される、請求項4に記載の入力装置。
  6. 複数の前記ギャップのそれぞれを、前記磁束の流れる方向の上流側からj番目(j≦m
    /2−1)として区別して表すとき、
    前記第2ヨークは、2j−1番目と2j番目の前記ギャップ間、及び、m−1番目とm番目の前記ギャップ間において、前記軸を通る面で切断したときの断面積が、2j番目と2j+1番目の前記ギャップ間における最小の前記断面積よりも小さい第2部位を有する、請求項4又は5に記載の入力装置。
  7. 前記第1ヨークは、前記軸上に重心が位置し、前記軸方向に垂直な方向に長手方向を有し、前記長手方向の両端部に、前記第1突起部を有する、請求項4〜のうちのいずれか1項に記載の入力装置。
  8. 前記ギャップ長は、前記操作部が正規角度にあるときに、最小値を取る、請求項1〜のうちのいずれか1項に記載の入力装置。
  9. 前記軸を形成し、前記軸方向に前記操作部と共に変位可能である軸部と、
    前記軸部の前記軸方向の変位に応じて信号を発生する信号発生部とを更に含み、
    前記第1ヨークは、前記軸部まわりに設けられる、請求項1〜のうちのいずれか1項に記載の入力装置。
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