JP6665631B2 - 景品取得ゲーム装置 - Google Patents

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Description

本発明は、景品取得ゲーム装置に関する。
景品が展示される展示部材の配置換えをサービス提供者(例えば店員)が行なうことで、展示部において開口領域及び展示領域のレイアウトを変更できる景品取得ゲーム装置が知られている(たとえば、特許文献1)。
特開2015−144743号公報
サービス提供者は、このようにして展示部材の配置換えを行なった後に、その展示部材の配置換えによって展示部における開口領域及び展示領域のレイアウトが変更されたことに伴い、その変更後のレイアウトに応じた複雑な設定操作を更に行なう必要があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、サービス提供者が行う設定操作の手間を軽減することにある。
上記課題を解決するための本発明の主たる発明は、
景品を展示可能な展示部材の配置換えによって開口領域及び展示領域のレイアウトを変更可能に構成された展示部と、
前記展示部材の配置を検出するための配置検出部と、
前記展示部に展示された景品を取得する取得部と、
前記展示部の上方で前記取得部を移動させる移動部と、
サービス提供者が設定操作を行なう際に利用する設定部と、
前記配置検出部からの検出信号に基づいて、前記展示部材の配置に応じた開口領域及び展示領域のレイアウトが変更されたか否かを判定する処理、及び、前記レイアウトが変更されたと判定された場合に、オペレーターに対して前記レイアウトの設定操作に関する通知を前記設定部により行なう処理を実行する制御部と、
を備えたことを特徴とする景品取得ゲーム装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本実施形態に係る景品取得ゲーム装置の構成を示す外観図である。 本実施形態に係る景品取得ゲーム装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る移動部の構成を示す概略図である。 本実施形態に係る取得部20の構成を示す概略図である。 本実施形態に係る取得部20の構成を示す断面図である。 本実施形態に係る展示部60の構成を示す概略図である。 本実施形態に係るパネル62の配置について説明する図である。 本実施形態に係る配置座標情報のデータ構成について説明する図である。 本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1の設定動作を説明するフローチャートである。 本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1のレイアウト設定処理を説明するフローチャートである。 レイアウト設定情報の構成を説明する図である。 レイアウトの設定操作に関する通知画面の第1具体例を示す図である。 レイアウトの設定操作に関する通知画面の第2具体例を示す図である。 レイアウトの設定操作に関する通知画面の第3具体例を示す図である。 本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1のゲーム動作を説明するフローチャートである。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
即ち、景品を展示可能な展示部材の配置換えによって開口領域及び展示領域のレイアウトを変更可能に構成された展示部と、
前記展示部材の配置を検出するための配置検出部と、
前記展示部に展示された景品を取得する取得部と、
前記展示部の上方で前記取得部を移動させる移動部と、
サービス提供者が設定操作を行なう際に利用する設定部と、
前記配置検出部からの検出信号に基づいて、前記展示部材の配置に応じた開口領域及び展示領域のレイアウトが変更されたか否かを判定する処理、及び、前記レイアウトが変更されたと判定された場合に、サービス提供者に対して前記レイアウトの設定操作に関する通知を前記設定部により行なう処理を実行する制御部と、
を備えたことを特徴とする景品取得ゲーム装置である。
このような景品取得ゲーム装置によれば、サービス提供者が展示部材の配置換えを行なうだけで、展示部材の配置に応じた開口領域及び展示領域のレイアウト変更が自動的に検出され、その設定操作に関する通知が行われる。これにより、この通知に従って簡単に設定操作が行なえるようになるため、サービス提供者の手間を軽減することが可能となる。
また、かかる景品取得ゲーム装置であって、
前記制御部は、サービス提供者の設定操作に応答して、前記展示部材の配置に応じた開口領域及び展示領域のいずれかを、前記取得部が景品を落下させる落下領域として設定する処理を実行することとしても良い。
このような景品取得ゲーム装置によれば、展示部材の配置に応じた開口領域及び展示領域のレイアウト変更が自動的に検出されることで、サービス提供者は落下領域の設定操作を簡単に行なうことができる。
また、かかる景品取得ゲーム装置であって、
前記制御部は、前記展示部材の配置に応じた開口領域及び展示領域のうち、展示領域が落下領域として設定された場合に、その設定された落下領域と開口領域とのずれ量に基づいて、サービス提供者に対して落下領域の設定操作に関する通知を前記設定部により行なう処理を実行することとしても良い。
このような景品取得ゲーム装置によれば、サービス提供者は落下領域の設定操作を適切に行なうことができる。
また、かかる景品取得ゲーム装置であって、
前記制御部は、サービス提供者の設定操作に応答して、落下領域と開口領域とのずれ量の閾値を予め設定する処理、及び、その設定された落下領域と開口領域とのずれ量が、その予め設定された閾値を超えたか否かを判定し、その閾値を超えたと判定された場合に、サービス提供者に対して落下領域の設定操作に関する通知を前記設定部により行なう処理を実行することとしても良い。
このような景品取得ゲーム装置によれば、展示部材の配置に応じたレイアウトの自由度を高めることができる。
また、かかる景品取得ゲーム装置であって、
前記設定部は、表示部と、設定入力を受け付ける設定操作部とを有し、
前記制御部は、前記展示部材の配置に応じた開口領域及び展示領域のレイアウトに対応するレイアウト画像を前記表示部に表示させることによって、サービス提供者に対して前記レイアウトの設定操作に関する通知を行ない、
前記レイアウト画像は、前記開口領域に対応する開口領域画像、及び、前記展示領域に対応する展示領域画像を含み、前記開口領域画像及び前記展示領域画像が互いに異なる表示態様で表示されていることとしても良い。
このような景品取得ゲーム装置によれば、展示部材の配置に応じた開口領域及び展示領域のレイアウトが変更されると、それがレイアウト画像に反映されることになるため、サービス提供者は簡単に設定操作を行なうことができる。
また、かかる景品取得ゲーム装置であって、
前記制御部は、前記レイアウト画像が前記表示部に表示されている際に、サービス提供者が開口領域画像及び展示領域画像のうちのいずれかを選択する操作を前記設定操作部により行なったことに応答して、その選択された開口領域画像又は展示領域画像に対応する開口領域又は展示領域を、前記取得部が景品を落下させる落下領域に設定することとしても良い。
このような景品取得ゲーム装置によれば、サービス提供者はレイアウト画像を見ながら落下領域の設定操作を簡単に行なうことができる。
また、かかる景品取得ゲーム装置であって、
前記制御部は、落下領域が展示領域に設定された場合に、落下領域が開口領域に設定されていないことをサービス提供者に対して通知する通知画像を前記表示部に表示させることとしても良い。
このような景品取得ゲーム装置によれば、落下領域の設定についてサービス提供者に確認させることができる。
===実施形態===
<<景品取得ゲーム装置1の構成>>
本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1の構成例について、図1乃至図3を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1の構成を示す外観図である。図2は、本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1の構成を示すブロック図である。図3は、本実施形態に係る移動部50の構成を示す概略図である。
以下の説明では、図1に示すように各方向を定義する。すなわち、鉛直方向を「上下方向」とし、重力に従って「上」と「下」を定義する。また、景品取得ゲーム装置1に対峙する遊戯者側から見たときを基準にして、手前側を「前」とし、奥側を「後」として「前後方向」定義する。また、上下方向及び前後方向に垂直な方向を「左右方向」とし、遊戯者側から見たときを基準にして、「右」と「左」を定義する。
本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1は、遊戯者が景品取得ゲームをプレイする際に用いられるものであり、1又は複数の景品を収容する収容部10と、収容部10の下方に設けられた基台となるベース部80を備えている。
収容部10は、図1に示すように、その領域内に収容された景品を遊戯者が視認できるように前面及び左右側面が透明部材(例えば、ガラス等)によって形成されている。収容部10の前面には、開閉扉11が設けられており、サービス提供者(例えば、店員等)が景品の陳列や補充等を行なうことができる。
収容部10によって囲われた空間領域は、遊戯者が景品取得ゲームを行なうためのプレイフィールドとして用いられる。
本実施形態における収容部10は、図1及び図2に示すように、景品を取得するための取得部20と、取得部20を移動させるための移動部50と、景品を展示するための展示部60を有している。
なお本実施形態では、図1に示すように、プレイフィールドを左右に区分した各プレイエリアに対応させて取得部20を配置し、各々の取得部20が各プレイエリア内で移動できるように構成されている。
取得部20は、収容部10に収容された景品(展示部60に展示された景品)を複数アームの開閉動作によって取得するものである。本実施形態における取得部20の具体的な構成については、追って詳述する。
移動部50は、収容部10によって形成されたプレイフィールド内で取得部20を移動させるものである。本実施形態における移動部50は、図2に示すように、水平移動部51と鉛直移動部52を有している。
水平移動部51は、プレイフィールドにおいて水平方向(つまり、前後方向及び左右方向)に取得部20を移動させるものである。本実施形態における水平移動部51は、図3に示すように、左右移動部53と前後移動部54を有している。
左右移動部53は、プレイフィールドにおいて左右方向に取得部20を移動させるものである。
本実施形態における左右移動部53は、図3に示すように、左右方向に沿って延在する一対の固定レール53aと、左右移動用モーター53bと、不図示のエンコーダーと、不図示のリミットセンサーを有している。
一対の固定レール53aは、左右方向に沿って互いに平行となるように収容部10の上部に固定されている。この一対の固定レール53aには、前後移動部54が左右方向に沿ってスライド自在に取付けられている。左右移動用モーター53bの駆動により、前後移動部54を固定レール53aに沿って左右方向に移動させることができる。
エンコーダーは、左右移動用モーター53bの回転数を検出するものである。このエンコーダーの出力に基づき前後移動部54の左右方向における位置(つまり、取得部20の左右方向における位置)を検出することができる。
リミットセンサーは、前後移動部54が左右方向における限界位置に到達したこと(つまり、取得部20が左右方向における限界位置に到達したこと)を検出するためのものである。
前後移動部54は、プレイフィールドにおいて前後方向に取得部20を移動させるものである。
本実施形態における前後移動部54は、図3に示すように、前後方向に沿って延在する可動レール54aと、前後移動用モーター54bと、不図示のエンコーダーと、不図示のリミットセンサーを有している。
可動レール54aには、鉛直移動部52が前後方向に沿ってスライド自在に取付けられている。前後移動用モーター54bの駆動により、鉛直移動部52を可動レール54aに沿って前後方向に移動させることができる。
エンコーダーは、前後移動用モーター54bの回転数を検出するものである。このエンコーダーの出力に基づき鉛直移動部52の前後方向における位置(つまり、取得部20の前後方向における位置)を検出することができる。
リミットセンサーは、鉛直移動部52が前後方向における限界位置に到達したこと(つまり、取得部20が前後方向における限界位置に到達したこと)を検出するためのものである。
なお、取得部20を水平方向に移動させる構成は、上述した水平移動部51の構成に限られるものではない。例えば、水平面を有する走行板上を充電池で給電しながらモーター駆動によって自由に走行移動する台車に、その走行板を挟んで下側に磁石等によって鉛直移動部52を接続させ、台車及び鉛直移動部52が一体となって水平移動できるように構成してもよい。
鉛直移動部52は、プレイフィールドにおいて鉛直方向(つまり、上下方向)に取得部20を移動させるものである。
本実施形態における鉛直移動部52は、図3に示すように、上下方向に沿って伸縮自在に構成された昇降部材52aと、不図示のワイヤー巻取部と、不図示の上下移動用モーターと、不図示の上限センサーと、不図示の下限センサーを有している。
昇降部材52aは、順次小径となる複数のパイプを入子式に摺動自在に嵌合させて構成されている。昇降部材52aの下端部には、パイプの内側を通過するワイヤーに接続された状態で取得部20が取付けられている。
ワイヤー巻取部は、上下移動用モーターの駆動により、ワイヤーを巻き上げることによって上位のパイプに下位のパイプを順次収納しつつ取得部20を上昇させ、又は、ワイヤーを巻き戻すことによって上位のパイプから下位のパイプを順次送出させつつ取得部20を下降させる。
上限センサーは、取得部20に接続されたワイヤーの巻き上げにより、取得部20の上昇が止まった状態か否かを検出するものである。
下限センサーは、取得部20に接続されたワイヤーの張力変化に基づき、取得部20の下降が止まった状態か否かを検出するものである。
展示部60は、収容部10において景品を展示するためのものであって、図1に示すようにプレイフィールドの底面を形成している。展示部60の開口領域から落下した景品は、光学センサーによって検出され、景品落下経路に沿って移動して行き、景品取出口96に誘導される。光学センサーは、景品落下経路上に取付けられている発光部と受光部によって落下した景品の有無を検出する。なお、本実施形態における展示部60の具体的な構成については、追って詳述する。
ベース部80は、収容部10の下方に設けられた基台であって、遊戯者が起立した状態で正面を向いたままゲームプレイができるよう収容部10を高い位置に保持するものである。
本実施形態におけるベース部80は、図1及び図2に示すように、操作部90と、プレイ料金検出部93と、景品取出口96と、設定部100と、制御部110、記憶部120を有している。
操作部90は、遊戯者がゲーム操作を行なうためのものである。本実施形態における操作部90は、図1に示すように、少なくとも第1ボタン91と、第2ボタン92を有している。
第1ボタン91は、取得部20を左右方向に移動させるために遊戯者が用いる操作ボタンである。第2ボタン92は、取得部20を前後方向に移動させるために遊戯者が用いる操作ボタンである。
プレイ料金検出部93は、遊戯者によるプレイ料金の支払いを検出するためのものである。本実施形態におけるプレイ料金検出部93は、コイン投入口94と、不図示のコイン検出センサーと、不図示のコイン通過経路、不図示のコインボックスを有している。
本実施形態では、遊戯者によって所定枚数のコインがコイン投入口94から投入されることにより、景品取得ゲームが開始される。コイン投入口94から投入されたコインは、コイン検出センサーによって検出される。
コイン検出センサーは、例えば光学式のセンサーであって、コイン通貨経路上に取付けられている発光部と受光部により、コイン投入口94から投入されたコインの有無を検出する。このようにしてコイン通貨経路を通過したコインは、コインボックスに収容される。
景品取出口96は、ベース部80の前面に設けられており、取得部20によって取得された景品が展示部60における開口領域から落下した際に、その落下した景品を取り出すためのものである。
設定部100は、サービス提供者が設定操作を行なう際に利用するためのものである。本実施形態における設定部100は、図1及び図2に示すように、設定操作部101と、表示部102を有している。
設定操作部101は、サービス提供者が設定操作を行なうためのものである。本実施形態における設定操作部101は、タッチパネルによって構成されており、その押圧位置からサービス提供者の入力指示を受け付ける。
タッチパネルは、表示部102の上に積層されており、サービス提供者が画面に対してタッチ操作を行なうと、その指先と導電膜との間での静電容量の変化に基づき押圧位置(接触位置)を検出することができる。
表示部102は、設定操作を行なうサービス提供者に対して、各種画面を表示するものである。本実施形態における表示部102は、液晶ディスプレイによって構成されている。
本実施形態では、サービス提供者が設定作業を行なう際には、展示部60における開口領域及び展示領域のレイアウトに対応するレイアウト画像を含む設定画面が表示部102に表示される。
制御部110は、ベース部80の内部に設けられており、景品取得ゲーム装置1の各種制御を行うための制御ユニットである。制御部110は、図2に示すように、CPU111と、メモリー112を少なくとも有する。
CPU111は、ゲーム装置全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリー112は、CPU111のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM等の記憶素子を有する。
記憶部120は、制御部110が各種処理を実行するためのプログラムやデータを格納するユニットである。本実施形態では、読み取り専用の記憶領域であるROM等の記憶素子を有する。
<取得部20の構成>
本実施形態に係る取得部20の構成例について、図4及び図5を用いて説明する。図4は、本実施形態に係る取得部20の構成を示す概略図である。図5は、本実施形態に係る取得部20の構成を示す断面図である。
本実施形態における取得部20は、図4及び図5に示すように、昇降部材52aの下端に連結されるベース部材21と、ベース部材21に摺動可能に支持された軸部材22と、軸部材22の軸方向に積層された複数の環状部材25と、環状部材25のそれぞれに連結されたアーム部26と、アーム部26に開閉動作を行なわせるための開閉駆動部40を有する。
図5に示すように、ベース部材21の上部には軸受21aが固着され、下部には軸受21bが固着されている。軸受21a及び軸受21bには、軸部材22が軸方向(上下方向)に摺動可能に軸通される穴が設けられている。
軸部材22は、軸受21a及び軸受21bの穴に挿通されることにより、ベース部材21に対し鉛直軸に沿って摺動可能に保持される。図5に示すように、軸部材22の上端には、カムフォロア23が取付けられ、下端には係合部材24が取付けられている。そのため、カムフォロア23及び係合部材24は、軸部材22と一体となって鉛直方向に移動することができる。
環状部材25は、図5に示すように、ベース部材21の内部において軸部材22の軸方向に積層された状態で複数設けられており、円筒状に形成された円筒部25aと、円筒部25aの下端に取付けられたアーム取付部25cと、中心軸に沿う貫通孔25dを有している。
本実施形態では、貫通孔25dの大きさが順次小径となる複数の環状部材25を入子式に回動可能に嵌合させて、円筒部25aが軸部材22を中心として同心状に積層された構成になっている。そして、アーム取付部25cは、軸部材22の径方向に延出して設けられた延出部25eを有している。延出部25eには、アーム部26が取付けられている。本実施形態における取得部20は、4つの環状部材25を備えているため、4本のアーム部26によって景品を把持することが可能である。
なお、取得部20は、4本のアーム部26によって景品を把持する構成に限定されるものではない。例えば、2つの環状部材25を用いることで、2本のアーム部26によって景品を把持する取得部20を構成することも可能である。また、アーム部26を4本以上に増やしてもよい。
アーム部26は、図5に示すように、アーム取付部25cの延出部25eに取付けられており、ブラケット27と、ブラケット27に取付けられたアーム連結部28と、アーム連結部28に取付けられたアーム29と、アーム29に取付けられた爪30を有している。
ブラケット27は、回動ピン27aと、バネ部材(不図示)を有している。アーム連結部28は、回動ピン27aによってブラケット27に回動自在に取付けられている。アーム連結部28の先端には、アーム係合部28aが設けられ、後端にはアーム嵌合部28bが設けられている。
アーム係合部28aは、ブラケット27のバネ部材によって係合部材24に常に当接するように付勢されている。つまり、このバネ部材の付勢力によって、アームの把持力が設定されることになる。アーム嵌合部28bは、アーム29を着脱可能に嵌め込むことができる。
開閉駆動部40は、図5に示すように、ベース部材21の上部に取付けられており、アーム開閉用モーター(不図示)と、アーム開閉用モーターに連結されたギアボックス(不図示)と、ギアボックスの出力軸に嵌着された偏心カム36を有している。
偏心カム36は、カムフォロア23にその外周面を接触させている。コイルバネ37は、上端がカムフォロア23に当接され、下端が軸受21aに当接されており、両者間に縮んだ状態で挟まれている。そのため、カムフォロア23は、コイルバネ37により偏心カム36に押し当てる方向に常に付勢される。
したがって、アーム開閉用モーターの駆動により偏心カム36が回転した際、カムフォロア23が上方向に移動すると、これに伴い、このカムフォロア23と一体となって軸部材22及び係合部材24が上方向に移動する。
そして、係合部材24が上方向に移動すると、アーム係合部28aが押し上げられて回動ピン27aを中心としてアーム29が内側に回動して閉じた状態となる。
この状態で、アーム開閉用モーターの駆動により偏心カム36がさらに回転すると、カムフォロア23が下方向に移動する。これに伴い、このカムフォロア23と一体となって軸部材22及び係合部材24が下方向に移動する。
そして、係合部材24が下方向に移動すると、ブラケット27のバネ部材によってアーム係合部28aが押し下げられて回動ピン27aを中心としてアーム29が外側に回動して開いた状態に戻る。
<展示部60の構成>
本実施形態に係る展示部60の構成例について、図6乃至図8を用いて説明する。図6は、本実施形態に係る展示部60の構成を示す概略図である。図7は、本実施形態に係るパネル62の配置について説明する図である。図8は、本実施形態に係る配置座標情報のデータ構成について説明する図である。
本実施形態における展示部60は、図6に示すように、支持部材の一例としてのフレーム61と、展示部材の一例としてのパネル62と、配置検出部の一例としてのパネル検出センサー63を有している。
パネル62は、その上面において景品を展示可能に構成されており、フレーム61に対して着脱可能に支持される。
フレーム61は、ベース部80の内部にて支持されており、複数のパネル62を支持可能に構成されている。本実施形態におけるフレーム61は、外側フレーム61Aと、内側フレーム61Bを有している。
外側フレーム61Aは、展示部60の外枠を形成するものであって、その枠内において複数の内側フレーム61Bが前後方向に沿って互いに平行となるように支持している。内側フレーム61Bは、外側フレーム61Aの内側において、左右方向に等間隔となるように並べて配置されている。
そして、外側フレーム61A及び内側フレーム61Bの双方は、パネル62を下から支持しつつ、その位置に固定できるように構成されている。
本実施形態では、このように外側フレーム61A及び内側フレーム61Bによってフレーム61を構成することで、複数のパネル62をフレーム61上に3行3列の格子状に並べて配置させるための配置領域を形成することができる。
本実施形態における配置領域は、図7に示すように、フレーム61の形状に合わせて3行3列の格子状に複数形成されており、それぞれに領域番号(No.1〜No.9)が対応付けられている。
そして、図8に示すような配置座標情報が記憶部120に予め格納されており、各領域番号の配置領域には、その中心座標が対応付けて設定されている。ここでは、左右方向に沿う方向をX軸方向とし、前後方向に沿う方向をY軸方向としたときのXY座標が、座標データとしてそれぞれ設定されている。
このため、サービス提供者は、最大で9個のパネル62を配置領域に合わせてフレーム61上に配置することができる。そして、パネル62が配置された配置領域は、景品を展示できる展示領域となる一方で、パネル62が配置されていない配置領域は、景品を通過させることのできる開口領域となる。
このように、サービス提供者は、パネル62の配置換えを行ない、それぞれの配置領域に対してパネル62を配置させるか否かによって、展示部60における展示領域及び開口領域のレイアウトを変更することが可能となる。
パネル検出センサー63は、フレーム61上にパネル62が配置されているか否かを検出するためのものである。本実施形態におけるパネル検出センサー63には、光学式のセンサーが用いられている。
本実施形態では、図6に示すように、フレーム61上における各々の配置領域に対応させて、外側フレーム61A及び内側フレーム61Bのそれぞれに複数のパネル検出センサー63が取り付けられている。
そのため、複数の配置領域のうちの展示領域では、パネル62が載置されて配置領域を覆うと、パネル検出センサー63がそれを検出することで、パネル62が配置されていることが認識されることになる。
これに対し、複数の配置領域のうちの開口領域では、パネル62が配置領域に載置されていないため、パネル検出センサー63が感知できずに、パネル62が配置されていないことが認識されることになる。
<<景品取得ゲーム装置1の動作>>
ここでは、本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1の動作例について説明する。以下では、展示部60のレイアウトに関する設定動作について説明した後に、景品取得ゲームに関するゲーム動作について説明する。
<設定動作>
図9は、本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1の設定動作を説明するフローチャートである。
制御部110は、サービス提供者によってパネル62の配置換えが行われ、展示部60における展示領域及び開口領域のレイアウトが変更されか否かを判定するためのレイアウト変更判定処理を実行する(ステップS11)。
具体的には、制御部110は、パネル検出センサー63からの検出信号に基づき、パネル62の配置に応じた開口領域及び展示領域のレイアウトが変更されたか否かについて、判定を行なう。
例えば、サービス提供者がフレーム61上からパネル62を取り除いた場合に、パネル検出センサー63はこれまで検出されていたパネル62が検出できなくなる。これにより、制御部110は展示部60においてレイアウトが変更されたことを特定できる。
また例えば、サービス提供者がフレーム61上にパネル62を載置した場合には、そのパネル62がパネル検出センサー63によって新たに検出されることになるため、制御部110は展示部60においてレイアウトが変更されたことを特定できる。
つまり、制御部110は、このようにしてパネル検出センサー63の検出結果において変化があれば、パネル62の配置換えによって開口領域又は展示領域のレイアウト変更されたことを認識できることになる。
これに対して、パネル検出センサー63の検出結果において何ら変化がなければ、制御部110は展示部60においてレイアウトが変更されていないことを特定できる。
このようにしてステップS11の判定処理が実行された結果、展示部60においてレイアウトが変更されなかったと判定された場合には、そのレイアウトが変更されるまでこの判定処理を繰り返し行なう。その一方で、展示部60においてレイアウトが変更されたと判定された場合には、次のステップS12の処理に進む。
次いで、制御部110は、パネル62の配置に応じた開口領域及び展示領域のレイアウトが変更されたと判定された場合には、レイアウト設定処理を実行する(ステップS12)。以下では、このレイアウト設定処理について具体的に説明する。
図10は、本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1のレイアウト設定処理を説明するフローチャートである。
先ず、制御部110は、パネル62の配置に基づいて、各領域番号の配置領域(図7参照)が展示領域であるか又は開口領域であるかを判定するための領域判定処理を実行する(ステップS21)。
具体的には、制御部110は、パネル検出センサー63の検出結果に基づいて、各領域番号の配置領域が展示領域であるか又は開口領域であるかを判定する。
例えば、或る配置領域にパネル62が配置されている場合には、そのパネル62をパネル検出センサー63が検出するため、制御部110はその配置領域が展示領域であることを特定できる。
これに対して、或る配置領域にパネル62が配置されていない場合には、パネル検出センサー63がパネル62を検出することができないため、制御部110はその配置領域が開口領域であることを特定できる。
次に、制御部110は、このようにして各領域番号の配置領域それぞれについての領域判定が終了すると、記憶部120が記憶するレイアウト設定情報を更新することによって設定登録処理を実行する(ステップS22)。
図11は、レイアウト設定情報の構成を説明する図である。図11に示すレイアウト設定情報には、配置領域を識別するための領域番号に対応付けて領域データが設定されている。
ここでは、その領域番号の配置領域が展示領域である場合には、その旨を示すフラグ情報が領域データとして設定されている(例えばNo.1、2、8)。また、その領域番号の配置領域が開口領域である場合には、その旨を示すフラグ情報が領域データとして設定されている(例えばNo.9)。また、その領域番号の配置領域が落下領域である場合には、その旨を示すフラグ情報が領域データとして設定されている(例えばNo.9)。なお、落下領域については追って詳述する。
すなわち、制御部110は、上述したステップS21における領域判定の結果に基づき、各領域番号の配置領域が展示領域であるか又は開口領域であるかに応じて、図11に示すレイアウト設定情報に領域データを設定登録する。
次に、制御部110は、このようにして各配置領域が展示領域又は開口領域として設定登録されると、そのレイアウトの設定操作に関する通知をサービス提供者に対して行なうための通知処理を実行する(ステップS23)。
本実施形態では、図12乃至図14に示すような通知画面によって通知が行われる。そのため、制御部110は、記憶部120が記憶するレイアウト設定情報に基づき通知画面を生成し、設定部100に設けられた表示部102に表示させる制御を行なう。
図12は、レイアウトの設定操作に関する通知画面の第1具体例を示す図である。この通知画面500には、パネル62の配置に応じたレイアウト画像501と、レイアウト設定を確定させるための操作ボタン502が含まれている。
すなわち、サービス提供者がパネル62の配置換えを行なうだけで、そのパネル62の配置に応じたレイアウトの通知画面(設定画面)が自動的に表示されることになる。そのため、サービス提供者は簡単に設定操作が行なえるようになる。
このレイアウト画像501には、図11に示すレイアウト設定情報に従って、開口領域に対応する開口領域画像、展示領域に対応する展示領域画像、及び、落下領域に対応する落下領域画像がそれぞれ配置されている。
ここでは、図12に示すように、灰色部分が開口領域画像であることが示され、白色部分が展示領域であることが示され、黒枠部分が落下領域であることが示されている。このように、開口領域画像、展示領域画像、及び、落下領域画像が互いに異なる表示態様で表示されている。
落下領域は、取得部20がアーム29を開放させることによってこれまで把持していた景品を落下させる領域である。サービス提供者は、展示領域及び開口領域のいずれかを落下領域に設定することができる。
具体的には、サービス提供者は、表示部102に通知画面500が表示されている際に、レイアウト画像501に含まれる展示領域画像及び開口領域画像のいずれかを、設定操作部101(タッチパネル)を用いて選択する。その選択された展示領域画像又は開口領域画像には、落下領域画像が重畳して表示される。
図12では、サービス提供者によって選択された「9」番(No.9)の開口領域に対して落下領域が設定される場合が示されている。ここでは、灰色部分の開口領域画像に対して黒枠部分の落下領域画像を重ねた状態で表示されている。
図13は、レイアウトの設定操作に関する通知画面の第2具体例を示す図である。この通知画面510に含まれるレイアウト画像には、図12に示す通知画像500とは異なり、サービス提供者によって選択された「5」番(No.5)の展示領域に対して落下領域が設定される場合が示されている。ここでは、白色部分の展示領域画像に対して黒枠部分の落下領域画像を重ねた状態で表示されている。
なお、制御部110は、落下領域が展示領域に設定された場合に、落下領域が開口領域に設定されていないことをサービス提供者に対して通知する通知画面を表示部102に表示させることも可能である。
図14は、レイアウトの設定操作に関する通知画面の第3具体例を示す図である。この通知画面520に含まれるレイアウト画像には、図12に示す通知画像500とは異なり、レイアウト画像501に複数の開口領域が含まれており(「1」番と「9」番)、サービス提供者によって選択された「1」番の開口領域に対して落下領域が設定される場合が示されている。ここでは、灰色部分の展示領域画像に対して黒枠部分の落下領域画像を重ねた状態で表示されている。
そして、設定操作部101は、サービス提供者のタッチ操作によって落下領域画像が指定された上で操作ボタン502が選択されると、レイアウト設定を確定させるための設定操作をサービス提供者から受け付ける。
次に、制御部110は、サービス提供者による設定操作に基づき、設定操作部101から設定内容を受け付けたか否かを判定する(ステップS24)。かかる判定が否定された場合には、サービス提供者によって操作ボタン502が選択されるまで待機する。その一方で、かかる判定が肯定された場合には、次のステップS25の処理に進む。
次に、制御部110は、サービス提供者による設定操作を受け付けた場合には、記憶部120が記憶するレイアウト設定情報を更新することによって設定登録処理を実行する(ステップS25)。
すなわち、制御部110は、上述したステップS24における設定内容に基づき、展示領域又は開口領域のそれぞれがサービス提供者に落下領域として選択されたか否かに応じて、図11に示すレイアウト設定情報に落下領域である旨を示すフラグ情報を設定登録する。
以上のように、サービス提供者がパネル62の配置換えを行なうだけで、パネル62の配置に応じた開口領域及び展示領域のレイアウト変更が自動的に検出され、レイアウト画像が画面表示される。そして、サービス提供者は、開口領域や展示領域の設定操作を行なうことなく、レイアウト画像を見ながら落下領域のみについて簡単に設定操作を行なうことができる。そのため、設定操作の手間を軽減することが可能となる。
<ゲーム動作>
図15は、本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1のゲーム動作を説明するフローチャートである。
先ず、制御部110は、プレイ料金検出部93のコイン検出センサー95からの検出信号に基づいて、遊戯者によるプレイ料金の支払いがあるか否かを判定する(ステップS31)。
プレイ料金の支払いがない場合は(ステップS31:NO)、プレイ料金の支払いがあるまで待機する。その一方で、プレイ料金の支払いがある場合は(ステップS31:YES)、次のステップS32の処理に進む。
次に、制御部110は、ステップS31の処理においてプレイ料金の支払いがあると判定された場合には、CPUの内部クロック等に基づきタイマーによるカウントを開始させる(ステップS32)。
次に、制御部110は、タイマーによるカウントを開始してから所定期間が経過したか否かを判定する(ステップS33)。本実施形態では、タイマーによるカウントを開始してから3分が経過したか否かが判定される。
タイマーによるカウントを開始してから3分が経過したと判定された場合は(ステップS33:YES)、この処理を終了させる。一方で、タイマーによるカウントを開始してから3分が経過していないと判定された場合は(ステップS33:NO)、次のステップS34の処理に進む。
次に、制御部110は、タイマーによるカウントを開始してから3分が経過していないと判定された場合には、遊戯者によって入力操作が行われたか否かを判定する(ステップS34)。具体的には、遊戯者が操作部90の第1ボタン91又は第2ボタン92を操作したか否かを判定する。
遊戯者によって入力操作が行われない場合は(ステップS34:NO)、上述したステップS33の処理に戻り、所定時間が経過したか否かが再び判定される。一方で、遊戯者によって入力操作が行われた場合は(ステップS34:YES)、次のステップS35へ処理を進める。
次に、制御部110は、遊戯者が操作部90の第1ボタン91又は第2ボタン92を操作すると、その操作信号を受信して第1動作の制御を行なう(ステップS35)。第1動作は、遊戯者の入力操作に応答して展示部60上で取得部20を移動させる動作である。
具体的には、制御部110は、遊戯者が操作部90の第1ボタン91を操作したときには、その操作信号に応答して、左右移動部53の移動動作により取得部20を左右方向に移動させる。また、制御部110は、遊戯者が操作部90の第2ボタン92を操作したときには、その操作信号に応答して、前後移動部54の移動動作により取得部20を前後方向に移動させる。
次に、制御部110は、このようにして第1動作が行われると、遊戯者による操作が完了したか否かを判定する(ステップS36)。具体的には、遊戯者が操作部90の第1ボタン91及び第2ボタン92をそれぞれ1回ずつ操作し終えたか否かを判定する。
遊戯者による操作が完了していないと判定された場合は(ステップS36:NO)、ステップS34の処理に戻り、それ以降の処理を繰り返し行なう。一方で、遊戯者による操作が完了したと判定された場合は(ステップS36:YES)、次のステップS37へ処理を進める。
次に、制御部110は、遊戯者による操作が完了して第1動作が終了すると、第2動作の制御を行なう(ステップS37)。第2動作は、展示部60上で取得部20に景品取得動作を行なわせるための動作である。
具体的には、制御部110は、鉛直移動部52の移動動作により取得部20を下降移動させる。そして、制御部110は、取得部20が下降動作を行なった際に下限センサーからの検出信号を受信すると、取得部20の下降を停止させ、アーム開閉用モーターの駆動により複数のアーム29を内側に回動させて閉じた状態にさせる。
次に、制御部110は、このようにして第2動作が終了すると、第3動作の制御を行なう(ステップS38)。第3動作は、展示部60における落下領域上に取得部20を移動させる動作である。
具体的には、制御部110は、鉛直移動部52の移動動作により取得部20を上昇移動させた際に上限センサーからの検出信号を受信すると、水平移動部51の移動動作により取得部20を展示部60における落下領域に向けて搬送する。その後、制御部110は、エンコーダーから検出信号に基づき取得部20を落下領域の真上で停止させる。
この際、制御部110は、図11に示すレイアウト設定情報を参照して、落下領域として設定されている領域番号の配置領域を特定する。そして、制御部110は、落下領域となる領域番号の配置領域を特定すると、図8に示す配置座標情報から、その落下領域の座標データを取得する。これにより、展示部60における落下領域の位置を特定することができる。
次に、制御部110は、このようにして第3動作が終了すると、第4動作の制御を行なう(ステップS39)。第4動作は、展示部60における落下領域上で取得部20に景品開放動作を行なわせるための動作である。
具体的には、制御部110は、取得部20が展示部60における落下領域の真上に到達すると、アーム開閉用モーターの駆動により複数のアーム29を外側に回動させて開いた状態にさせる。
その後、制御部110は、水平移動部51の移動動作により、取得部20を初期位置に戻らせて待機させる。
以上のように、サービス提供者が展示部60のレイアウト変更を行なった後に、景品取得ゲームが開始されても、取得部20は、レイアウト設定情報に基づき設定された展示部60の落下領域上に移動して停止し、景品開放動作を行なうことができる。
===その他の実施形態===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<景品>
前述の実施形態では、収容部10に収容される景品には、遊戯者が直接的に獲得し得る物品(例えば、ぬいぐるみ等)に限らず、ゲームでの取得対象として収容された物品であって取得後に他の景品と交換可能な物品や、物品自体の提供は行わず得点や順位を競うために用いるものが含まれる。
<配置検出部>
前述の実施形態では、パネル検出センサー63を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、マイクロスイッチやイメージセンサー等を用いてもよい。
イメージセンサーを用いる場合には、展示部60における展示領域及び開口領域(パネル62の配置)が所定時間毎に(例えば1/30秒毎に)撮像されることによって画像データが生成される。そして、制御部110は、イメージセンサーによって生成された時間的に前後となる画像データを比較することにより、パネル62の配置に応じた開口領域及び展示領域のレイアウトが変更されたか否かを判定する処理、及び、レイアウトが変更されたと判定された場合に、オペレーターに対してレイアウトの設定操作に関する通知を設定部100により行なう処理を実行する。
<誘導部>
前述の実施形態では、展示部60における展示領域に、展示部60における開口領域に景品を誘導する誘導部を設けてもよい。
例えば、誘導部の一例として、展示部60における開口領域に向かって景品が転がるようにした傾斜面を有する傾斜台を設けてもよい。
サービス提供者は、展示部60における展示領域を落下領域として設定したときに、このような誘導部を展示部60設けることによってレイアウトのバリエーションを増やすことが可能となる。
つまり、制御部110は、開口領域上で取得部20に景品開放動作を行なわせるのではなく、誘導部が載置されている展示領域上で取得部20に景品開放動作を行なわせることができる。換言すれば、取得部20によって取得された景品を、開口領域に直接落下させるのではなく、誘導部を介して開口領域に間接的に落下させることが可能となる。
<落下領域と開口領域のずれ量に基づく通知>
前述の実施形態では、サービス提供者が、表示部102に通知画面500が表示されている際に、レイアウト画像501に含まれる展示領域画像及び開口領域画像のいずれかを選択すると、その選択された展示領域画像又は開口領域画像に対応する展示領域又は開口領域が落下領域として設定される場合を例に挙げて説明した。
この際、制御部110は、パネル62の配置に応じた開口領域及び展示領域のうち、展示領域が落下領域として設定された場合に、その設定された落下領域と開口領域とのずれ量に基づいて、サービス提供者に対して落下領域の設定操作に関する通知を設定部100により行なう処理を実行することも可能である。
具体的には、制御部110は、図11に示すレイアウト設定情報を参照して、落下領域となる配置領域の領域番号と、開口領域となる配置領域の領域番号を特定する。そして、制御部110は、図8に示す配置座標情報から、それぞれ特定された領域番号の配置領域に対応付けられた座標データを取得する。
そして、制御部110は、それぞれ取得した座標データを用いて中心座標の2点間距離を算出することによって、落下領域と開口領域とのずれ量を求める。その後、制御部110は、落下領域と開口領域とのずれ量が或る閾値を超えたか否かを判定する。
その結果、そのずれ量が或る閾値を超えたと判定された場合には、サービス提供者に対して落下領域の設定操作に関する通知を行なう。これにより、サービス提供者は落下領域と開口領域が離れすぎないように再設定することができる。
なお、この閾値については、サービス提供者が設定部100を用いて個別に設定できるようにしてもよい。すなわち、制御部110は、サービス提供者の設定操作に応答して、落下領域と開口領域とのずれ量の閾値を予め設定する処理を実行してもよい。
<展示部の構成>
前述の実施形態では、フレーム61が外側フレーム61A及び内側フレーム61Bを有する場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、フレーム61が外側フレーム61Aのみを有する構成とし、パネル62が互いに連結されるようにして外側フレーム61Aに支持されるように構成してもよい。
また、前述の実施形態では、フレーム61が各々のパネル62を下から支える際に、さらに落下防止用の支持部を補助的に設けてもよい。
1 景品取得ゲーム装置、10 収容部、11 開閉扉、20 取得部、21 ベース部材、21a 軸受、21b 軸受、22 軸部材、23 カムフォロア、25 環状部材、25c アーム取付部、25e 延出部、26 アーム部、27 ブラケット、27a 回動ピン、28 アーム連結部、28a アーム係合部、28b アーム嵌合部、29 アーム、30 爪、36 偏心カム、37 コイルバネ、40 開閉駆動部、50 移動部、51 水平移動部、52 鉛直移動部、52a 昇降部材、53 左右移動部、53a 固定レール、53b 左右移動用モーター、54 前後移動部、54a 可動レール、54b 前後移動用モーター、60 展示部、61 フレーム、61A 外側フレーム、61B 内側フレーム、62 パネル、63 パネル検出センサー、80 ベース部、90 操作部、91 第1ボタン、92 第2ボタン、93 プレイ料金検出部、94 コイン投入口、96 景品取出口、100 設定部、101 設定操作部、102 表示部、110 制御部、111 CPU、112 メモリー、120 記憶部、500 通知画面、501 レイアウト画像、502 操作ボタン、510 通知画面、520 通知画面

Claims (7)

  1. 景品を展示可能な展示部材の配置換えによって開口領域及び展示領域のレイアウトを変更可能に構成された展示部と、
    前記展示部材の配置を検出するための配置検出部と、
    前記展示部に展示された景品を取得する取得部と、
    前記展示部の上方で前記取得部を移動させる移動部と、
    サービス提供者が設定操作を行なう際に利用する設定部と、
    前記配置検出部からの検出信号に変化があった場合に、前記展示部材の配置に応じた開口領域及び展示領域のレイアウトが変更されたことを判定する処理、及び、前記レイアウトが変更されたと判定された場合に、サービス提供者に対して前記レイアウトの設定操作に関する通知を前記設定部により行なう処理を実行する制御部と、
    を備えたことを特徴とする景品取得ゲーム装置。
  2. 請求項1に記載の景品取得ゲーム装置であって、
    前記制御部は、サービス提供者の設定操作に応答して、前記展示部材の配置に応じた開口領域及び展示領域のいずれかを、前記取得部が景品を落下させる落下領域として設定する処理を実行する、ことを特徴とする景品取得ゲーム装置。
  3. 請求項2に記載の景品取得ゲーム装置であって、
    前記制御部は、前記展示部材の配置に応じた開口領域及び展示領域のうち、展示領域が落下領域として設定された場合に、その設定された落下領域と開口領域とのずれ量に基づいて、サービス提供者に対して落下領域の設定操作に関する通知を前記設定部により行なう処理を実行する、ことを特徴とする景品取得ゲーム装置。
  4. 請求項3に記載の景品取得ゲーム装置であって、
    前記制御部は、サービス提供者の設定操作に応答して、落下領域と開口領域とのずれ量の閾値を予め設定する処理、及び、その設定された落下領域と開口領域とのずれ量が、その予め設定された閾値を超えたか否かを判定し、その閾値を超えたと判定された場合に、サービス提供者に対して落下領域の設定操作に関する通知を前記設定部により行なう処理を実行する、ことを特徴とする景品取得ゲーム装置。
  5. 請求項1に記載の景品取得ゲーム装置であって、
    前記設定部は、表示部と、設定入力を受け付ける設定操作部とを有し、
    前記制御部は、前記展示部材の配置に応じた開口領域及び展示領域のレイアウトに対応するレイアウト画像を前記表示部に表示させることによって、サービス提供者に対して前記レイアウトの設定操作に関する通知を行ない、
    前記レイアウト画像は、前記開口領域に対応する開口領域画像、及び、前記展示領域に対応する展示領域画像を含み、前記開口領域画像及び前記展示領域画像が互いに異なる表示態様で表示されている、
    ことを特徴とする景品取得ゲーム装置。
  6. 請求項5に記載の景品取得ゲーム装置であって、
    前記制御部は、前記レイアウト画像が前記表示部に表示されている際に、サービス提供者が開口領域画像及び展示領域画像のうちのいずれかを選択する操作を前記設定操作部により行なったことに応答して、その選択された開口領域画像又は展示領域画像に対応する開口領域又は展示領域を、前記取得部が景品を落下させる落下領域に設定する、ことを特徴とする景品取得ゲーム装置。
  7. 請求項6に記載の景品取得ゲーム装置であって、
    前記制御部は、落下領域が展示領域に設定された場合に、落下領域が開口領域に設定されていないことをサービス提供者に対して通知する通知画像を前記表示部に表示させる、ことを特徴とする景品取得ゲーム装置。
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