JP6664903B2 - 電動ブレーキ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、電動ブレーキ装置に関し、ブレーキ力を精度良く制御することができ、また冗長性を高めることができる技術に関する。
電動モータを用いた電動ブレーキ装置として、以下の技術が提案されている。
1.電動モータでブレーキ力を制御する電動ブレーキ装置(特許文献1)。
2.モータ電流を用いて制動力を制御する電動ブレーキシステム(特許文献2)。
3.摩擦パッドの押圧力を検出するセンサを設けたディスクブレーキ(特許文献3)。
特開2003−247576号公報 特許第3740005号公報 特開2010−270788号公報
特許文献1,2のような電動ブレーキ装置において、ブレーキ力を精度良く制御するために、ブレーキ力の推定が課題となる。
特許文献2において、モータ電流により制動力を制御する機能を持つ電動ブレーキシステムが提案されている。しかしながら、モータ電流とモータトルクを相関付ける上で、トルクリプルや温度変化、モータ固体差による電流・トルク特性変動が誤差として発生する。このため、モータ電流による正確な制動力の推定および制御は困難な場合がある。
特許文献3において、摩擦パッドの押圧力を検出するセンサの異常時の冗長機能として、あるいは電動ブレーキのコスト削減要求の対策として、前記センサに代表されるブレーキ力センサを用いない制御法が求められる場合がある。
この発明の目的は、ブレーキ力を精度良く制御することができ、またセンサの異常時等において冗長性を高めることができる電動ブレーキ装置を提供することである。
この発明の電動ブレーキ装置DBは、ブレーキロータ8と、このブレーキロータ8に接触させる摩擦部材9と、この摩擦部材9を前記ブレーキロータ8に接触させる摩擦部材操作手段6と、この摩擦部材操作手段6を駆動する電動モータ4と、この電動モータ4の回転角度,角速度,および角加速度の少なくともいずれか一つを求める回転推定手段と、前記電動モータ4によりブレーキ力を制御する制御装置2とを備える電動ブレーキ装置において、
前記制御装置2は、
前記ブレーキ力を制御するとき、前記電動モータ4のトルク発生に寄与する電流を一時的に零にする電流遮断機能部20と、
この電流遮断機能部20で前記電動モータ4の電流を一時的に零にしているとき、前記回転推定手段で求められた前記回転角度,角速度,および角加速度の少なくともいずれか一つと前記ブレーキ力との定められた関係に基づいて、前記ブレーキ力の推定値である推定ブレーキ力を求めるブレーキ力推定手段19(19A)と、
を有することを特徴とする。
前記「一時的に」とは、例えば、数ミリ秒〜数十ミリ秒程度の瞬間的な時間を表す。
前記「零」とは、モータ電流を遮断した電流「零」だけでなく、例えば、モータ電流が零に近い状態で推移している場合や、モータ電流が正から負または負から正に推移する概ね零の状態も含む。前記モータ電流が「零に近い状態」、前記「概ね零の状態」は、例えば、運転者に違和感を感じさせず、且つ、推定ブレーキ力を精度良く求めることができる値であり、この値は試験やシミュレーション等の結果により定められる。
前記定められた関係は、試験やシミュレーション等の結果により定められる。
前記トルク発生に寄与する電流とは、例えば、電動モータ4がベクトル制御可能なモータにおいては、前記電流によってトルクが発生する電気角位相における電流値を示し、特にインダクタンス突極比を持たない表面磁石式同期モータ(SPM)においてはq軸電流を表す。一方、前記に相当しないトルク発生に寄与しない電流とは、前記電流によるトルクが概ね零となる電気角位相における電流値を示し、特にSPMにおいてはd軸電流を表す。よって、前記トルク発生に寄与する電流を一時的に零にするとは、例えばSPMにおいては少なくともq軸電流を一時的に零とし、d軸電流は零でも印加しても良い。
この構成によると、電流遮断機能部20は、電動モータ4によりブレーキ力を制御するとき、電動モータ4のトルク発生に寄与する電流を一時的に零にする。ブレーキ力推定手段19(19A)は、電流遮断機能部20でモータ電流を一時的に零にしているとき、推定された前記回転角度,角速度,および角加速度の少なくともいずれか一つと前記ブレーキ力との定められた関係に基づいて、推定ブレーキ力を求める。前述のように、電流遮断機能部20でモータ電流を意図的に零にすることで、前記回転角度を微分等して得られる角加速度にアクチュエータ慣性を乗じて得られる反力トルクの運動方程式を適用して、推定ブレーキ力を精度良く求めることができる。つまりモータ電流を零にしているため、モータトルク特性変動の影響を受けずに推定ブレーキ力を精度良く求め得る。前記運動方程式を適用して推定ブレーキ力を求める場合、従来のモータ電流とモータトルクとの関係からブレーキ力を推定する技術に対して、トルクリプル等に起因する誤差の影響を排除できて推定ブレーキ力を精度良く求めることが可能となる。またモータ電流を零にすることで前記運動方程式をそのまま適用できるため、推定ブレーキ力の演算が容易に行える。
換言すれば、ブレーキ力推定手段19(19A)は、電流遮断機能部20の機能が実行されている際の電動モータ角度,角速度,および角加速度の少なくともいずれか一つを用いて導出される摩擦部材9の押圧力の反力による負荷に基づいて、ブレーキ力を推定する。電動モータ4によりブレーキ力を制御するとき、電動モータ4を増速させる状態から減速させる状態への推移、ないしはその逆が必然的に生じる。前記のモータ電流を一時的に零とする処理をこの状態において実施すれば、比較的違和感や応答劣化を発生させることなく、ブレーキ力を推定することが可能となる。したがって、モータトルク特性変動の影響を受けずにブレーキ力を精度良く推定することが可能となる。これによりブレーキ力を検出するセンサが不要となる。あるいは、ブレーキ力センサを使用するシステムのセンサ異常時の冗長性を高めることができる。
前記制御装置2は、前記推定ブレーキ力を目標ブレーキ力に追従制御するものであり、この追従制御するときの、前記電動モータ4の駆動トルクの向きが反転するときにおいて、前記ブレーキ力推定手段19(19A)により前記推定ブレーキ力を求めるものとしても良い。
推定ブレーキ力を目標ブレーキ力に追従制御するとき、電動モータ4の駆動トルクの向きが反転するとき、モータ電流が必然的に零となる。このようにモータ電流が必然的に零となる状態を捉えて推定ブレーキ力を求めることで、違和感や応答劣化を発生させることなく推定ブレーキ力を求めることができる。
前記制御装置2は、前記推定ブレーキ力を目標ブレーキ力に追従制御するものであり、前記目標ブレーキ力の変化量の絶対値が定められた値以下であるときに、前記ブレーキ力推定手段19(19A)により前記推定ブレーキ力を求めるものとしても良い。
前記定められた値は、試験やシミュレーションの結果により定められる。
この構成によると、モータ電流が比較的零に近い状態において、目標ブレーキ力の変化量の絶対値が定められた値以下で推移している状況であれば、制御への影響を低減することができる。
前記電動モータ4がd軸電流およびq軸電流の制御により駆動されるブラシレスDCモータであり、前記制御装置2は、前記電流遮断機能部20で前記電動モータ4のトルク発生に寄与する電流を一時的に零にするとき、前記電動モータ4のトルク発生に寄与せずかつ界磁磁束を弱める電流を印加するものとしても良い。
これにより、電動モータ4のコギングトルクや鉄損の影響が低減され、より正確なブレーキ力の推定を行うことができる。
この発明の電動ブレーキ装置は、ブレーキロータと、このブレーキロータに接触させる摩擦部材と、この摩擦部材を前記ブレーキロータに接触させる摩擦部材操作手段と、この摩擦部材操作手段を駆動する電動モータと、この電動モータの回転角度,角速度,および角加速度の少なくともいずれか一つを求める回転推定手段と、前記電動モータによりブレーキ力を制御する制御装置とを備える電動ブレーキ装置において、前記制御装置は、前記ブレーキ力を制御するとき、前記電動モータのトルク発生に寄与する電流を一時的に零にする電流遮断機能部と、この電流遮断機能部で前記電動モータの電流を一時的に零にしているとき、前記回転推定手段で求められた前記回転角度,角速度,および角加速度の少なくともいずれか一つと前記ブレーキ力との定められた関係に基づいて、前記ブレーキ力の推定値である推定ブレーキ力を求めるブレーキ力推定手段とを有する。このため、ブレーキ力を精度良く制御することができ、またセンサの異常時等において冗長性を高めることができる。
この発明の実施形態に係る電動ブレーキ装置の概略構造を示す図である。 同電動ブレーキ装置のシステム構成の一例を示すブロック図である。 同電動ブレーキ装置のブレーキ力推定器の構成例を示す図である。 同電動ブレーキ装置における摩擦部材の押圧力の反力トルクと、ブレーキ力との関係を示す図である。 同電動ブレーキ装置の動作例を示す図である。 同電動ブレーキ装置のモータ角度とブレーキ力との関係を示す図である。 同電動ブレーキ装置のブレーキ力制御を実行するフローチャートである。 この発明の他の実施形態に係るブレーキ力推定器の構成例を示す図である。
この発明の実施形態に係る電動ブレーキ装置を図1ないし図7と共に説明する。
図1に示すように、電動ブレーキ装置DBは、電動ブレーキアクチュエータ1と、制御装置2とを有する。先ず、電動ブレーキアクチュエータ1について説明する。
電動ブレーキアクチュエータ1は、電動モータ4と、この電動モータ4の回転を減速する減速機構5と、摩擦部材操作手段である直動機構6と、駐車ブレーキであるパーキングブレーキ機構7と、ブレーキロータ8と、摩擦部材9とを有する。電動モータ4、減速機構5、および直動機構6は、例えば、図示外のハウジング等に組込まれる。なおブレーキロータ8は、ディスク型であっても、ドラム型であっても良い。摩擦部材9は、ブレーキパッドまたはブレーキシュー等からなる。直動機構6は、ボールねじ機構や遊星ローラねじ機構などの送りねじ機構からなる。
電動モータ4は、例えば、励磁コイル(図示せず)、モータ角度センサ (図2)、および、永久磁石(図示せず)を有するロータ(図示せず)を備えた、トルク密度の高いブラシレスDCモータを用いることが好ましい。減速機構5は、電動モータ4の回転を、回転軸10に固定された三次歯車11に減速して伝える機構であり、一次歯車12、中間歯車13、および三次歯車11を含む。この例では、減速機構5は、電動モータ4のロータ軸4aに取り付けられた一次歯車12の回転を、中間歯車13により減速して、回転軸10の端部に固定された三次歯車11に伝達可能としている。
直動機構6は、減速機構5で出力される回転運動を送りねじ機構により直動部14の直線運動に変換して、ブレーキロータ8に対して摩擦部材9を当接離隔させる機構である。直動部14は、回り止めされ且つ軸方向A1に移動自在に支持されている。直動部14のアウトボード側端に摩擦部材9が設けられる。電動モータ4の回転を減速機構5を介して直動機構6に伝達することで、回転運動が直線運動に変換され、それが摩擦部材9の押圧力に変換されることによりブレーキ力を発生させる。なお、アウトボード側とは電動ブレーキ装置DBを車両に搭載した状態で、車両の車幅方向外側をアウトボード側といい、車両の車幅方向中央側をインボード側という。
パーキングブレーキ機構7は、ロック部材15とアクチュエータ16とを有する。中間歯車13のアウトボード側端面には、複数の係止孔(図示せず)が円周方向一定間隔おきに形成される。これら係止孔のいずれか一つにロック部材15が係止可能に構成される。アクチュエータ16として例えばソレノイドが適用される。アクチュエータ16によりロック部材(ソレノイドピン)15を進出させて中間歯車13に形成された前記係止孔に嵌まり込ませることで係止し、中間歯車13の回転を禁止することで、パーキングロック状態にする。ロック部材15をアクチュエータ16に退避させて前記係止孔から離脱させることで中間歯車13の回転を許容し、アンロック状態にする。
制御装置2等について説明する。
図2に示すように、制御装置2に、電源装置3と、制御装置2の上位制御手段である上位ECU17とが接続されている。上位ECU17として、例えば、車両全般を制御する電気制御ユニットが適用される。また上位ECU17は、各電動ブレーキ装置DBの統合制御機能を有する。上位ECU17から例えばブレーキ力等の目標値指令(目標ブレーキ力)が、制御装置2の制御演算器18に入力される。
電源装置3は、電動ブレーキ装置DBにおける電動モータ4および制御装置2にそれぞれ電力を供給する。
制御装置2は、制御演算器18、ブレーキ力推定手段であるブレーキ力推定器19、電流遮断機能部である電流遮断器20、およびモータドライバ21等を有する。制御演算器18は、目標モータ角度生成手段18aと、目標モータ角度補正部18bとを有する。
目標モータ角度生成手段18aは、上位ECU17から与えられる目標ブレーキ力から目標モータ角度を生成する。目標モータ角度補正部18bは、モータ角度センサ22で求められこのモータ角度センサ22から与えられる現在のモータ角度と、ブレーキ力推定器19で推定される推定ブレーキ力とから目標モータ角度の補正量を導出し、前記目標モータ角度を目標角度補正量で補正する。制御演算器18は、この補正した目標モータ角度となるように電動モータ4を制御する。制御演算器18およびブレーキ力推定器19は、例えば、マイクロコンピュータ等のプロセッサ、またはFPGA,ASIC,DSP等のハードウェアモジュールで実装しても良く、前記のうち同一の半導体内に実装しても良い。
電流遮断器20は、ブレーキ力を制御するとき、電動モータ4のトルク発生に寄与する電流を概ね零にするものである。この電流遮断器20は、例えば、一時的に電流を零にする電流制御を用いて前記半導体の機能として実装することが好ましい。その場合、例えば、表面磁石式ブラシレスDCモータにおいて、q軸電流を零とする際に、d軸電流によって磁界を弱めることで、コギングトルクの影響を低減する処理を用いても良い。電流遮断器20は、上記の他に、モータ動力線や電源装置等を物理的に切り離すスイッチを備えることでも実現できる。
モータドライバ21は、電源装置3の直流電力を電動モータ4の駆動に用いる三相の交流電力に変換する。このモータドライバ21は、例えば、MOSFETのようなスイッチ素子を用いたハーフブリッジ回路等を構成しても良い。またモータドライバ21は、前記スイッチ素子を瞬時に駆動するようなプリドライバを含んでも良い。
前記モータ角度センサ22として、例えば、レゾルバや磁気エンコーダ等のようなセンサを電動モータ4に搭載しても良い。上位ECU17は、例えば、四輪車両において「VCU」としても良く、電源装置3は12Vバッテリ等の低圧電源としても良い。
なお図2の電動ブレーキシステムは、本提案を示すうえでの最小構成を示すものであり、例えば、図示外の補助電源や、その他冗長回路等の構成を同時に備えても良い。
図3は、この電動ブレーキ装置DB(図2)のブレーキ力推定器19の構成例を示す図である。このブレーキ力推定器19は、角加速度演算部23、アクチュエータ慣性項24、相関関数設定手段25、角速度演算部26、回転方向判定器27、および関数選択手段28等を有する。同図において、θは電動モータ4(図2)の回転角度(「モータ角度」と称す)、τは反力トルク、Fは推定ブレーキ力、Jはこの電動ブレーキアクチュエータ1(図2)のアクチュエータ慣性、f,fはそれぞれ正効率・逆効率における反力トルクと推定ブレーキ力との相関関数を示す。
このブレーキ力推定器19は、電流遮断器20(図2)でモータ電流を一時的に零にしているとき、モータ角度センサ22で検出されて求まるモータ角度θを、角加速度演算部23で微分して角加速度を算出して求め、アクチュエータ慣性Jから反力トルクτを算出する。また回転方向判定器27は、角速度演算部26で演算されて求まるモータ角速度の向きを判定する。この判定されたモータ角速度の向きから、関数選択手段28は正効率、逆効率いずれかの相関関数を用いるかを選択する。この関数選択手段28で選択されたいずれかの相関関数に基づいて、ブレーキ力に相当する摩擦部材9(図1)の押圧力を推定する。モータ角度センサ22、角速度演算部26、および角加速度演算部23が、回転推定手段に相当する。
ここで図4は、この電動ブレーキ装置DB(図1)における摩擦部材9(図1)の押圧力の反力トルクと、ブレーキ力との関係を示す図である。以後図1,2,3も適宜参照しつつ説明する。主に電動ブレーキアクチュエータ1(図1)に作用する摩擦力によって、電動モータ4(図1)の回転方向の変化に対する摩擦抗力の向きが変化することから、図4のようなヒステリシス特性が生じる。このヒステリシス特性は、電動モータ4(図1)のブレーキ力が増加する方向に回転させるときの正効率に基づく反力負荷(反力トルク)と、電動モータ4(図1)のブレーキ力が減少する方向に回転させるときの逆効率に基づく反力負荷(反力トルク)とを有する。
回転方向判定器27(図3)がモータ角速度の向きが正であると判定すると、関数選択手段28(図3)は、図4のブレーキ力が増加する方向に回転させるときの正効率の相関関数を用いるように選択する。回転方向判定器27(図3)がモータ角速度の向きが負であると判定すると、関数選択手段28(図3)は、図4のブレーキ力が減少する方向に回転させるときの逆効率の相関関数を用いるように選択する。
図5は、この電動ブレーキ装置DB(図1)の動作例を示す図である。
図5(a)は、目標値(目標ブレーキ力)に対するブレーキ力の推移を示し、図5(b)は、図5(a)のブレーキ力制御を実施する際のモータ電流の推移の一例を示す。図5(b)において、モータ電流が零になっている状態において、電動ブレーキアクチュエータ1(図2)の運動方程式は以下の等式が成り立つ。
Figure 0006664903
この式(1)において、θはモータ角度、Jはこの電動ブレーキアクチュエータ1(図2)のアクチュエータ慣性、τは摩擦部材の押圧力の反力トルクを示す。なお前記モータ電流とは、電動モータ4(図2)のトルク発生に寄与する電流を示し、具体例として、電動モータ4(図1)に表面磁石式ブラシレスDCモータを用いる場合は、q軸電流を示す。基本的にアクチュエータ慣性は、温度や経年等の条件変化によって大きく変動することは無い。このため、式(1)に基づいて反力トルクτが求まれば、摩擦部材9(図1)の押圧力と反力トルクとの相関に基づいて、ブレーキ力に相当する摩擦部材9(図1)の押圧力を推定する(推定ブレーキ力を求める)ことができる。
図5(a)に示すように、ブレーキ力が所定の目標値に接近する際、電動モータ4(図1)を増速させる状態から減速させる状態への推移、ないしはその逆が必然的に生じる。電流遮断器20(図2)が、図5(b)に示すように、前述のモータ電流を零とする処理をこの状態において実施すれば、比較的違和感や応答劣化を発生させることなく、ブレーキ力推定器20(図2)により推定ブレーキ力を求めることが可能となる。
また、例えば、摩擦部材9(図1)の押圧力の推定が所定時間行われなかった場合などにおいて、図2に示すように、電流遮断器20は一時的にモータ電流を零として、ブレーキ力推定器19により推定ブレーキ力を求めても良い。この場合、ブレーキ力が減少する電動ブレーキアクチュエータ1の減圧時であれば、推定ブレーキ力を目標ブレーキ力に追従制御するブレーキ力制御に比較的支障をきたさずに実施することが可能である。またモータ電流が比較的零に近い状態で推移している状況であれば、さらにブレーキ力制御への影響を低減できる。但し、推定ブレーキ力の推定精度を向上させるために、ブレーキ力が増加する電動ブレーキアクチュエータ1の増圧時に推定ブレーキ力を求めてブレーキ力制御を実施しても良い。図5(b)では、電動モータ4(図1)の駆動トルクの向きが反転する近傍状況および前記押圧力の推定が所定時間行われなかった場合(点線丸印内)において、推定ブレーキ力を求めている。
電動モータ4が、d軸電流およびq軸電流の制御により駆動されるブラシレスDCモータである場合、電流遮断器20でモータ電流を零とする処理を実行する際、電動モータ4のトルクに寄与せずかつ磁束を弱める電流を印加しても良い。電動モータ4が特に表面磁石式ブラシレスDCモータである場合、制御演算器18は、q軸電流を零とした上でd軸電流を印加すれば良い。これによって、電動モータ4のコギングトルクや鉄損の影響が低減され、より正確なブレーキ力推定を行うことができる。
図6は、この電動ブレーキ装置DB(図1)のモータ角度とブレーキ力との関係を示す図である。
同図6の関係は、電動ブレーキアクチュエータ1(図2)の剛性や、減速機構5(図2)の減速比、等価リード等に基づいて決定される。理想状態においては、本図6の特性に従えば、モータ角度の制御によってブレーキ力が制御できる。
しかしながら、実際には、摩擦部材9(図1)の摩耗状況、電動ブレーキ装置各部の温度変化、等によって本図6の関係は変化する場合がある。また、例えば、ねじ機構に代表される、回転部(図示せず)と直動部14を持つ直動機構6(図1)において、直動部14の回転により回転運動と直進運動の相関にずれが生じる場合がある。
上記のように誤差を生じる場合において、制御演算器18(図2)は、例えば、本図6の関係に基づく結果つまり現在のモータ角度と、図5に示すブレーキ力の推定結果つまりブレーキ力推定器19(図2)で推定した推定ブレーキ力との誤差を記憶し、本図6の関係に対してバイアスを持つ目標モータ角度とすることで、制御装置2(図2)は、誤差を是正したブレーキ力制御が可能となる。このとき、ブレーキ力推定を実施する推定頻度が多いほど推定精度は向上し、この推定精度の向上は、モータ電流が零となることによる制御性の悪化や演算負荷の増加に対しトレードオフの関係となる。
図7は、この電動ブレーキ装置DB(図1)のブレーキ力制御を実行するフローチャートである。
本処理開始後、回転方向判定器27(図3)により、電動モータ4(図2)の駆動トルクの向きが反転したか否かを判定する(ステップS1)。駆動トルクの向きが反転していないとき(ステップS1:no)、制御演算器18(図2)は時間を計時するカウンタを加算し(ステップS2)、カウンタが所定値を超過したか否かを判定する(ステップS3)。前記所定値は、例えば、試験やシミュレーション等の結果により定められる。
カウンタが所定値を超過したと判定されると(ステップS3:yes)、ステップS7に移行する。カウンタが所定値を超過していないと判定されると(ステップS3:no)、制御演算器18(図2)は、上位ECU17(図2)より与えられた目標ブレーキ力から、この目標ブレーキ力に対応する目標モータ角度を取得する(ステップS4)。制御演算器18(図2)は、この目標モータ角度を、ステップS11にて導出した目標角度補正量θOfsで補正する(ステップS5)。制御演算器18(図2)は、この補正した目標モータ角度となるように電動モータ4(図2)を制御する(ステップS6)。その後本処理を終了する。
電動モータ4(図2)の駆動トルクの向きが反転したと判定されると(ステップS1:yes)、制御演算器18(図2)は目標モータ電流を零にし(ステップS7)、電流制御を実施する(ステップS8)。次に、電流遮断器20(図2)によりモータ電流を概ね零にすると(ステップS9:yes)、ブレーキ力推定器19(図2)により推定ブレーキ力を求める(ステップS10)。その後、制御演算器18(図2)は、モータ角度センサ22(図2)から与えられる現在のモータ角度と、ブレーキ力推定器19(図2)で推定されるブレーキ力の推定結果とから、目標角度補正量θDfsを導出する(ステップS11)。その後本処理を終了する。
以上説明した電動ブレーキ装置DBによると、ブレーキ力推定器19は、電流遮断器20の機能が実行されている際のモータ角度、角速度、および角加速度を用いて導出される摩擦部材9の押圧力の反力による負荷に基づいて、ブレーキ力を推定する。電流遮断機能部20でモータ電流を意図的に零にすることで、前記回転角度を微分等して得られる角加速度にアクチュエータ慣性を乗じて得られる反力トルクの運動方程式を適用して、推定ブレーキ力を精度良く求めることができる。つまりモータ電流を零にしているため、モータトルク特性変動の影響を受けずに推定ブレーキ力を精度良く求め得る。モータ電流を零にすることで前記運動方程式をそのまま適用できるため、推定ブレーキ力の演算が容易に行える。
電動モータ4によりブレーキ力を制御するとき、電動モータ4を増速させる状態から減速させる状態への推移、ないしはその逆が必然的に生じる。前記のモータ電流を零とする処理をこの状態において実施すれば、比較的違和感や応答劣化を発生させることなく、ブレーキ力を推定することが可能となる。したがって、モータトルク特性変動の影響を受けずにブレーキ力を精度良く推定することが可能となる。これによりブレーキ力を検出するセンサが不要となる。あるいは、ブレーキ力センサを使用するシステムのセンサ異常時の冗長性を高めることができる。
また推定ブレーキ力を目標ブレーキ力に追従制御するとき、電動モータ4の駆動トルクの向きが反転するときには、モータ電流が必然的に零となる。このようにモータ電流が必然的に零となる状況近傍を捉えて推定ブレーキ力を求めることで、違和感や応答劣化を発生させることなく推定ブレーキ力を求めることができる。
他の実施形態について説明する。
以下の説明においては、各形態で先行する形態で説明している事項に対応している部分には同一の参照符号を付し、重複する説明を略する。構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分は、特に記載のない限り先行して説明している形態と同様とする。同一の構成から同一の作用効果を奏する。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組合せることも可能である。
図8は、ブレーキ力推定器19Aについて、状態推定オブザーバによる構成例を示す。このブレーキ力推定器19Aでは、定められた運動方程式29に基づく推定結果と、モータ角度の実測結果との差分に、所定のオブザーバゲイン30を乗算して反力トルクτを補正して推定ブレーキ力Fを求めている。なおこの例では、モータ角度センサ22および角速度演算部26が、回転推定手段に相当する。
この場合、図3のブレーキ力推定器19と比較して、推定ブレーキ力の演算に微分演算を用いないことで、耐ノイズ性の向上および離散化の際の条件緩和が可能となる。その他、前述の実施形態と同様に、モータトルク特性変動の影響を受けずにブレーキ力を精度良く推定し得る。
センサは、モータ角度センサ22の他、摩擦部材9の押圧力を直接測定する荷重センサや、電動モータ4の温度を検出する温度センサ等を設けても良い。前記荷重センサを設けた場合、荷重センサの正常時には、この荷重センサを用いて推定ブレーキ力を検出し得る。荷重センサの異常時には、本実施形態のブレーキ力推定器19(19A)を含む制御装置2により推定ブレーキ力を求め得る。荷重センサが正常か異常かは、例えば、図6に示したモータ角度とブレーキ力との関係から閾値判断により判断し得る。
電動モータ4は、ブラシDCモータや誘導モータを用いても良い。
直動機構6は、ボールランプ等の機構を用いても良い。
減速機構5は、平行歯車や遊星歯車を用いても良い。
この電動ブレーキ装置DBを搭載した車両は、駆動輪をモータで駆動する電気自動車であっても良いし、前後輪の一方をエンジンで駆動し、他方をモータで駆動するハイブリッド自動車あっても良い。また車両に、エンジンのみで駆動輪を駆動するエンジン車を適用しても良い。
以上、実施形態に基づいてこの発明を実施するための形態を説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2…制御装置
4…電動モータ
6…直動機構(摩擦部材操作手段)
8…ブレーキロータ
9…摩擦部材
19,19A…ブレーキ力推定器(ブレーキ力推定手段)
20…電流遮断器(電流遮断機能部)
DB…電動ブレーキ装置

Claims (5)

  1. ブレーキロータと、このブレーキロータに接触させる摩擦部材と、この摩擦部材を前記ブレーキロータに接触させる摩擦部材操作手段と、この摩擦部材操作手段を駆動する電動モータと、この電動モータの回転角度,角速度,および角加速度の少なくともいずれか一つを求める回転推定手段と、前記電動モータによりブレーキ力を制御する制御装置とを備える電動ブレーキ装置において、
    前記制御装置は、
    前記ブレーキ力を制御するとき、前記電動モータのトルク発生に寄与する電流を一時的に零にする電流遮断機能部と、
    この電流遮断機能部で前記電動モータの電流を一時的に零にしているとき、前記回転推定手段で求められた前記回転角度,角速度,および角加速度の少なくともいずれか一つと前記ブレーキ力との定められた関係に基づいて、前記ブレーキ力の推定値である推定ブレーキ力を求めるブレーキ力推定手段と、
    を有することを特徴とする電動ブレーキ装置。
  2. 請求項1に記載の電動ブレーキ装置において、前記ブレーキ力推定手段は、前記電動モータをブレーキ力が増加する方向に回転させるときの正効率に基づく前記摩擦部材の押圧力と反力負荷との関係と、前記電動モータをブレーキ力が減少する方向に回転させるときの逆効率に基づく前記摩擦部材の押圧力と反力負荷との関係の少なくともいずれかの関係を用いて、現在の前記電動モータの回転角度における前記摩擦部材の押圧力を推定する電動ブレーキ装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電動ブレーキ装置において、前記制御装置は、前記推定ブレーキ力を目標ブレーキ力に追従制御するものであり、この追従制御するときの、前記電動モータの駆動トルクの向きが反転するときにおいて、前記ブレーキ力推定手段により前記推定ブレーキ力を求める電動ブレーキ装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の電動ブレーキ装置において、前記制御装置は、前記推定ブレーキ力を目標ブレーキ力に追従制御するものであり、前記目標ブレーキ力の変化量の絶対値が定められた値以下であるときに、前記ブレーキ力推定手段により前記推定ブレーキ力を求める電動ブレーキ装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の電動ブレーキ装置において、前記電動モータがd軸電流およびq軸電流の制御により駆動されるブラシレスDCモータであり、前記制御装置は、前記電流遮断機能部で前記電動モータのトルク発生に寄与する電流を一時的に零にするとき、前記電動モータのトルク発生に寄与せず、かつ界磁磁束を弱める電流を印加する電動ブレーキ装置。
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