JP6664535B1 - 焙煎機 - Google Patents

焙煎機 Download PDF

Info

Publication number
JP6664535B1
JP6664535B1 JP2019123858A JP2019123858A JP6664535B1 JP 6664535 B1 JP6664535 B1 JP 6664535B1 JP 2019123858 A JP2019123858 A JP 2019123858A JP 2019123858 A JP2019123858 A JP 2019123858A JP 6664535 B1 JP6664535 B1 JP 6664535B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roasting
hot air
coffee
coffee beans
direct heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019123858A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021007361A (ja
Inventor
一郎 磴
一郎 磴
則之 山宮
則之 山宮
剛 杉田
剛 杉田
Original Assignee
テクノワールド株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by テクノワールド株式会社 filed Critical テクノワールド株式会社
Priority to JP2019123858A priority Critical patent/JP6664535B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6664535B1 publication Critical patent/JP6664535B1/ja
Publication of JP2021007361A publication Critical patent/JP2021007361A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、珈琲の焙煎において、誰でも手軽に、コーヒー豆を煎る際に均等に加熱して美味しい珈琲のできる小型焙煎機の提供を課題とするものである。【解決手段】本発明は、珈琲豆の焙煎を行う焙煎機であって、焙煎部において、直加熱焙煎機構と熱風焙煎機構とを含み、前記直加熱焙煎機構は、ヒーター及びファンにより発生した熱風で直加熱焙煎皿を加熱し、該直加熱焙煎皿から前記珈琲豆へ直接熱を伝えて焙煎する直加熱焙煎手段から構成され、前記熱風焙煎機構は、ヒーター及びファンにより発生した熱風を案内部を介して前記珈琲豆へ伝えて焙煎する熱風焙煎手段から構成され、前記直加熱焙煎手段と前記熱風焙煎手段を併用して焙煎を行う構成手段を採用した。【選択図】図1

Description

本発明は、珈琲焙煎機の技術に関し、詳しくは、ヒーターで加熱した熱風を、焙煎皿を介して珈琲豆へ伝達する手段と、熱風を当てて伝熱する手段とを併用する焙煎機の技術に関する。
美味しい珈琲を淹れるためには、一般的に珈琲豆の選択から始まり、焙煎の仕方、挽き方、淹れ方が問題となる。特に焙煎においては加熱の方法や時間などの加減で苦みや酸味が変わりこのみの味を出すのに重要な工程といえる。しかしながら、従来は大型の焙煎機を有する業者等に焙煎工程は任せているという現状があり、特に焙煎してからの時間の経過は味や風味が損なわれるという問題があるが、この点についてはあまり重要視されない傾向にあるといえる。そこで、煎り立てのブレンド珈琲を提供できる小型の焙煎機が求められている。
また、焙煎機は直火式と熱風式に大別でき、その熱源にはバーナーを用いた燃焼から焙煎するものと電気ヒーターを用いた発熱から焙煎するものがあり、直火式では1500度近くになる炎の外炎部を珈琲豆に向けるため、生豆の芯から焼いていくことが可能で、珈琲の種類ごとに有する個性(香り、コク、甘みなど)といったメリハリのある独自の味わいを出すことができるといわれている。しかし、係る構成では均一な加熱に問題があり、煎りムラや味のぶれが出やすい。このため、最近では回転ドラムの直下にあるバーナーを遠ざけて直接火が当たらないようにしたものも多く提供されるようになった。但し、これらの構成では、熱効率が低下するのでバーナーの増強を並行して行うことが必要となり、より焙煎機本体が大型化する傾向にある。焙煎機には、焙煎部と吸入部、並びに排気部の構成が必要であり、特に直火式の焙煎機における焙煎部を小型化することは極めて困難であるといえる。
他方、バーナーを用いずに、電気ヒーターとファンの組み合わせによって熱風を発生させ珈琲豆を加熱する熱風焙煎機も提供されるようになっている。係る熱風焙煎機は熱風で焙煎するので、珈琲豆の脱水力が強く、むらなく短時間で大量の焙煎ができるという特徴がある。しかしながら、珈琲豆の種類毎における個性的な味の表現がしにくく、深い焙煎でなければ珈琲豆の芯まで煎ることが難しいため、どうしても深い焙煎になりがちである。
このように、焙煎方法の加熱手段が異なると、それぞれの長所や短所を有している為、これらの長所を生かした小型の焙煎機の提供が望まれている。
そこで、従来より、種々の技術提案がなされている。例えば、発明の名称を「焙煎装置」とする技術が開示されている(特許文献1参照)。
具体的には、「焙煎装置において、焙煎過程でのコーヒー豆全体を均等に加熱できるようにし、焙煎仕上がりを向上できるようにすること。」を課題とし、解決手段を「焙煎装置において、回転中における焙煎 容器内でのコーヒー豆の挙動を考慮して、熱風をコーヒー豆が存在しない領域に吹き付けるようにし、焙煎容器そのものの温度や焙煎容器内の雰囲気温度を高めてコーヒー豆を間接的に加熱する形態にしている。これにより、焙煎容器内のコーヒー豆を全体的にほぼ均等に加熱できるようになる。」というものである。
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、熱風焙煎手段を採用するものの、直加熱焙煎手段を採用しておらず、熱風焙煎手段特有の課題を解決するに至っていない。
また、発明の名称を「業務用小型珈琲焙煎機」とする技術が開示されている(特許文献2参照)。
具体的には、「従来のコーヒー焙煎機で問題となっている、熱量の消費が大きく、焙煎時の温度を安定に保つことが困難であり、生豆の含有水分の除去が不十分で安定した品質が保証されないと言う問題を、比較的簡単な装置で解決する。」ことを課題とし、解決手段を側面に熱風の入る間隙を有するように複数の平板を重ね合わせて成る回転ドラムを覆う片開きするドーム状蓋を有する底部が開口するカーバーとで構成し、回転ドラムの一端側を多数の小孔が開口するテーパー面とし、その中央部には原料の導入管を設けると共に逆面側には回転軸を配し、前記蓋の頂部にダンパー付き排気管を設けたことを特徴とする小型の業務用珈琲焙煎機とするものである。
しかしながら、特許文献2に記載の技術は、焙煎部のドラムを回転させるものであり、本体部が大型化する問題があるため、本発明において焙煎機の小型化を図るという課題を解決するに至っていない。
また、発明の名称を「熱風式焙煎機」とする技術が開示されている(特許文献3参照)。
具体的には、「熱交換を効率よく行うことが可能な焙煎機を提
供する。」ことを課題とし、解決手段としては「熱風式焙煎機は、筐体と、筐体内に空気を吸い込むファンユニットと、空気流入口および焙煎室を有する、内部が中空の焙煎筒と、焙煎筒内の空気流入口から焙煎室までの間に配置され、空気流入口から流れ込んだ空気を加熱するヒータユニットと、焙煎筒の外周壁の一部を覆い、焙煎筒の外周壁の一部から間隙を設けて配置された焙煎筒カバーとを備えている。焙煎筒は、所定以上の熱伝導率を有する材料で形成されている。焙煎筒カバーの内周壁および焙煎筒の外周壁の一部は、ファンユニットによって吸い込まれた空気を焙煎筒の空気流入口に導く間隙風路を形成する」。というものである。
しかしながら、特許文献3に記載の技術は、小型化された熱風焙煎機であるが、前述のとおり熱風焙煎手段特有の課題を解決するに至っていない。
特開2000−279150号 特開2004−357667号 特開2018−88908号
本発明は、珈琲の焙煎において、誰でも手軽に、コーヒー豆を煎る際に均等な加熱と珈琲豆の個性を生かした美味しい珈琲のできる、小型の焙煎機の提供を課題とするものである。
本発明は、珈琲豆の焙煎を行う焙煎機であって、焙煎部において、直加熱焙煎機構と熱風焙煎機構とを含み、前記直加熱焙煎機構は、ヒーター及びファンにより発生した熱風で直加熱焙煎皿を加熱し、該直加熱焙煎皿から前記珈琲豆へ直接熱を伝えて焙煎する直加熱焙煎手段から構成され、前記熱風焙煎機構は、ヒーター及びファンにより発生した熱風を案内部を介して前記珈琲豆へ伝えて焙煎する熱風焙煎手段から構成され、前記直加熱焙煎手段と前記熱風焙煎手段を併用して焙煎を行う構成を採用する。
また、本発明は、前記案内部が、前記直加熱焙煎皿の外周縁側から中心側へと前記熱風を案内する縁側案内部を介して、前記珈琲豆を焙煎する熱風焙煎手段である構成を採用することもできる。
また、本発明は、前記案内部が、前記直加熱焙煎皿の中心側から外周縁側へと熱風を案内する中央案内部を介して、前記珈琲豆を焙煎する熱風焙煎手段である構成を採用することもできる。
また、本発明は、前記案内部が、前記直加熱焙煎皿の外周縁側から中心側へと前記熱風を案内する縁側案内部と前記直加熱焙煎皿の中心側から外周縁側へと熱風を案内する中央案内部とを介して、前記珈琲豆を焙煎する熱風焙煎手段である構成を採用することもできる。
また、本発明は、前記熱風を、前記直加熱焙煎皿の上方側からも送るための熱風送風ノズルを備えた構成を採用することもできる。
また、本発明は、前記直加熱焙煎皿に載置された前記珈琲豆を攪拌する攪拌機構を備えた構成を採用することもできる。
また、本発明は、前記直加熱焙煎皿が鋳鉄製である構成を採用することもできる。
また、本発明は、静電排気フィルターを備えた構成を採用することもできる。
また、本発明は、有線又は無線による通信システムと、操作用及び表示用の端末を備えた構成を採用することもできる。
本発明に係る焙煎機によれば、直加熱焙煎手段と熱風焙煎手段の二つの焙煎手段を併用した構成を採用していることから、一粒一粒の珈琲豆に対して均一な加熱ができるというという優れた効果を発揮する。
また、本発明に係る焙煎機によれば、直加熱焙煎手段と熱風焙煎手段の二つの焙煎手段を併用した構成を採用していることから、熱の伝達効率が良く焙煎時間を短縮できるという優れた効果を発揮する。
また、本発明に係る焙煎機によれば、熱風の流路が短いため焙煎機本体を小型化できるという優れた効果を発揮するものである。
本発明に係る珈琲焙煎機の基本構成を説明する基本構成説明図である。 本発明に係る珈琲焙煎機の直加熱焙煎手段と熱風焙煎手段の二つの焙煎手段の併用状態を示す第一の実施例説明図である。 本発明に係る珈琲焙煎機の直加熱焙煎手段と熱風焙煎手段の二つの焙煎手段の別の併用状態を示す第二の実施例説明図である。 本発明に係る珈琲焙煎機の直加熱焙煎手段と熱風焙煎手段の二つの焙煎手段の別の併用状態を示す第三の実施例説明図である。 本発明に係る珈琲焙煎機に必要な各機能を本体に備えた状態をそれぞれ示す各機能構成説明図である。 本発明に係る珈琲焙煎機に各機能を本体に備えた状態を示す組み立て構成図である。
本発明に係る珈琲焙煎機1は、直加熱焙煎皿30を加熱して珈琲豆Cへ直接熱を伝えて焙煎する直加熱焙煎手段11と、直加熱焙煎皿30の外周縁側から熱風70を案内して前記珈琲豆Cを焙煎する熱風焙煎手段21との二つの手段を併用して焙煎する構成を採用したことを最大の特徴とするものである。以下、図面に基づいて説明する。但し、係る図面に記載された形状や構成に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の創作として発揮する効果の得られる範囲内で変更可能である。
図2から図4は、本発明に係る珈琲焙煎機の直加熱焙煎手段11と熱風焙煎手段21の二つの焙煎手段の併用状態を示す併用状態説明図であり、図2から図4は何れも、直加熱焙煎手段11と、熱風焙煎手段21の二つの手段を併用したものを示すものであり、直加熱焙煎手段11は何れもヒーター40から発生された熱をファン50で送風し、直加熱焙煎皿30を熱している点においては共通する。異なるのは熱風焙煎手段21であり、図2では直加熱焙煎皿30の外側縁部から中心側に向かって熱風70による珈琲豆Cを加熱する構成を示し、図3では、直加熱焙煎皿30の中心からも外周縁部に向かう熱風70によって珈琲豆Cを加熱する構成を示し、図4では、直加熱焙煎皿30の外側縁部から中心側に向かう熱風70と、中心から外周縁部に向かう熱風70と、更に、上方から熱風70が放出される構成を採用したものを示す。なお、図面に示していないが、直加熱焙煎皿30の外周縁部から中心に向かう熱風70と、中心から外周縁部へ向かう熱風70との組み合わせや、これら何方か一方と、上方からの熱風70との組み合わせも有効である。次に、焙煎機の各構成について説明する。
珈琲焙煎機1は、外気を取り込む吸気部、珈琲豆Cを煎るための焙煎部2、焙煎後の熱風70を処理する排気部など、珈琲焙煎機として通常備える構成を含むものであるが、吸気部と排気部については、特に特徴的なものを除き省略し、本発明において最も特徴的な焙煎部2について詳細に説明する。
焙煎部2は、ヒーター40から発生した熱を直加熱焙煎皿30を加熱する直加熱焙煎機構10と、ヒーター40から発生した熱をファン50及び案内部60によって、前記珈琲豆Cへ伝えて焙煎する熱風焙煎機構20とを構成する構成部である。
本体5は、焙煎機を構成する各部材を備える基台となる部分であり、図1に示したものは、一つの実施例であってこれに限定されるものではなく、小型化、熱影響、及びデザイン的なものを考慮して決定すればよい。
直加熱焙煎機構10は、直加熱焙煎手段11を備え、該直加熱焙煎手段11は、ヒーター40から発生した熱をファン50によって直加熱焙煎皿30を加熱し、該直加熱焙煎皿30から前記珈琲豆Cへ直接熱を伝えて焙煎する手段を採用したものである。
珈琲豆投入口13は、焙煎前の生豆を焙煎部2へ投入するために設けられる投入口である。
煙排出口14は、焙煎後の熱風70を排出するための排出口であり、図1では静電排気フィルターを介して排煙処理され、係る煙排出口14から排出される構成を採用したものを示している。
熱風焙煎機構20は、熱風焙煎手段21を備え、該熱風焙煎手段21は、ヒーター40から発生した熱を、ファン50及び案内部60によって、前記珈琲豆Cへ伝えて焙煎する手段を採用したものである。
熱風焙煎手段21は、前記案内部60が、前記直加熱焙煎皿30の外周縁側から中心側へと前記熱風70を案内する縁側案内部61を介して、前記珈琲豆Cを焙煎する熱風焙煎手段21であるか、前記案内部60が、前記直加熱焙煎皿30の中心側から外周縁側へと熱風70を案内する中央案内部材62を介して、前記珈琲豆Cを焙煎する熱風焙煎手段21であるか、若しくは、前記案内部60が、前記直加熱焙煎皿30の外周縁側から中心側へと前記熱風70を案内する縁側案内部61と前記直加熱焙煎皿30の中心側から外周縁側へと熱風70を案内する中央案内部材62とを介して、前記珈琲豆Cを焙煎する熱風焙煎手段21である。
直加熱焙煎皿30は、ヒーター40からの熱風70を受け加熱されて、珈琲豆Cに直接熱を伝える役割と、熱風70を案内部60により導いて珈琲豆Cに熱風70を当てる役割を果たすものである。形状については図2、図3、及び図4に示すような逆円錐台型の受け皿であればよく、素材には熱伝導率の高い鋳鉄を用いることが望ましい。鋳鉄製で薄型に成形された直加熱焙煎皿30とすれば、高熱伝導性、低熱膨張係数、熱膨張係数、低ヤング率の特性、並びに遠赤外線効果も期待でき、ムラなく珈琲豆Cの焙煎が可能となる。また、厚みを薄型とすることについては、冷却時の放熱性を確保しておくことも必要だからである。なお、係る素材としてコスト高となるものの銅製とすることも有効である。銅製であれば、鋳鉄と比較してより高い熱伝導性を有し、見た目にも美しい金属色を放ち、焙煎中の利用者に対する視覚的効果を得られるからである。但し、銅製とする場合は、食品である珈琲豆Cと直接触れることとなるため、錫メッキ、又はフッ素系コーティングを受け皿面に施す必要がある。
ヒーター40は、通常の熱風式焙煎機では、焙煎室内に入り込む前の温度が450度程度であるので、これを超える熱容量を有するヒーター40を用いる。可能な限り100Vの家庭用コンセントから電源を供給できるものが望ましい。
ファン50は、モーターによって回転する送風機であって、プロペラファンのような軸流ファンや、シロッコファン、ターボファン、又はブロワー等の遠心ファン等でもよい。但し、排圧が掛かるため、高い静圧が得られるシロッコファン等が望ましい。図面には図6において、ブロワーで表している。
案内部60は、ヒーター40によって発生した熱をファン50によって送風された熱風70を珈琲豆Cへと案内する流路を定める部材であり、本発明においては、縁側案内部61と、中央案内部62とがあるため、以下それぞれに分けて説明する。
縁側案内部61は、直加熱焙煎皿30の外周縁部から中心側に向かって、熱風70を送るための案内であり、直加熱焙煎皿30の下側から回り込むようにして熱風70を珈琲豆Cに当てるとともに直加熱焙煎皿30の上に載置された珈琲豆Cを攪拌する役割を果たすものである。
中央案内部62は、直加熱焙煎皿30の中心側から外周縁部に向かって、熱風70を送るための案内であり、直加熱焙煎皿30の中心から上側へ送り込まれた熱風70を周方向へと送り、珈琲豆Cに当てるとともに直加熱焙煎皿30の上に載置された珈琲豆Cを攪拌する役割を果たすものである。
熱風70は、ヒーター40によって加熱された空気をファン50によって送風された焙煎のための熱源となり、珈琲豆Cの種類や焙煎時間などによって、好みの風合いを得られるよう、適宜温度や送風量が調整される。なお、図面には示していないが、焙煎部2における温度や風量については各種センサーを用いて計測し、加熱温度調整や送風量調整を行うことが望ましい。
熱風送風ノズル71は、熱風70を、直加熱焙煎皿30の上方側からも送るためのノズルであり、直加熱焙煎皿30の下側から上側へと回り込み、上側から下側に向かって、やや傾斜して熱風70を送り、珈琲豆Cに当てるとともに直加熱焙煎皿30の上に載置された珈琲豆Cを攪拌する役割を果たすものである。
攪拌機構80は、直加熱焙煎皿30の上に載置された珈琲豆Cを攪拌させるための機構であり、熱風70によって珈琲豆Cが移動する回転方向に対して同方向、或いは逆方向へと回転させ適宜良好な攪拌状態となるように制御することが望ましい。
静電排気フィルター90は、焙煎後に珈琲豆Cから焙煎により生じたチャフ等の排出物を静電気により付着させて空気中に含まれる異物の混入を防ぐ役割を果たすものである。静電排気フィルター90を用いることで、焙煎機の本体5をコンパクトに小型化することができ、また、複数設けることでよりクリーンな排気が可能となる。なお、静電排気フィルター90に代えて従来から存在する多孔質等の濾過フィルターやアフターバーナー式フィルターとする構成でもよい。
通信システム100は、ブルートゥース(登録商標)やWi−Fi(登録商標)を利用して操作用端末と通信し、操作指令や動作状況の情報による制御を可能とするものである。なお、係る通信システム100を利用せず、有線によるインターフェースを介して操作又は表示機能を備えたリモコン等や、簡易な操作指令用の実施用スイッチ等を本体5に設けて稼働させる構成も備えることが有用である。
制御部101は、各種の動作を電子的に制御するものであり、記憶部と、演算部と、通信部と、信号処理部等を少なくとも備えて構成される。具体的には、例えば焙煎の温度やファン50からの風量をセンサーから入力される信号に基づき、ファン50の回転数やヒーター40への電圧等を制御する。
表示用の端末110は、通信システム100を利用して焙煎機の動作指令や動作状況を表示するための表示部であり、タッチパネル式の端末を備えることが望ましい。なお、スマートフォン等の携帯電話機や、タブレット等を利用する構成でもよい。
珈琲豆Cは、原産地エチオピアから広がり、今では世界60数カ国で生産されている珈琲の木から採取される種子のことで、加熱加工されていない焙煎前の生豆をいう。
北緯25度から赤道をはさんで南緯25度、すなわち北回帰線と南回帰線の間のコーヒーベルトと呼ばれる地域で栽培されており、その世界60数カ国、それぞれの土地の気候、風土にあった栽培法がとられており、生産地によって、形、味、香りなどが微妙に違い、何れも個性的である。本発明に係る珈琲豆Cブレンド装置1は、この数多い珈琲豆Cからユニークな風味を楽しめることができるものである。
図2は、本発明に係る珈琲焙煎機1の第一の実施形態を示す実施例説明図であり、詳しくは、直加熱焙煎皿30の外側縁部から中心側に向かって熱風70による珈琲豆Cを加熱する構成を示している。係る構成では、直加熱焙煎手段11により直加熱焙煎皿30の中心からの加熱と熱風焙煎手段21による直加熱焙煎皿30の外周縁部からの加熱により直加熱焙煎皿30が満遍なく加熱され、珈琲豆Cに対して均一に熱を伝えることが可能となる。また、直加熱焙煎皿30の外側から中心に向かう熱風70より珈琲豆Cが攪拌されるという効果も発揮する。
図3は、本発明に係る珈琲焙煎機1の第二の実施形態を示す実施例説明図であり、詳しくは、前記第一の実施形態の構成に加え、直加熱焙煎皿30の中心から外周縁部に向かう熱風70による珈琲豆Cを加熱する構成も含めた実施例を示している。係る構成では、直加熱焙煎手段11により直加熱焙煎皿30の中心からの加熱と、熱風焙煎手段21による直加熱焙煎皿30の外周縁部からの加熱と、中心から外周縁部からの熱風70とが向かい合う方向に放出され、直加熱焙煎皿30が満遍なく加熱されるとともに、ぶつかり合った熱風70がスワールを発生させ、このスワールに沿って珈琲豆Cが攪拌されることから、均一に熱を伝えることが可能となる。
図4は、本発明に係る珈琲焙煎機1の第三の実施形態を示す実施例説明図であり、詳しくは、前記第二の実施形態の構成に加え、直加熱焙煎皿30の外側縁部から中心側に向かう熱風70と、中心から外周縁部に向かう熱風70と、更にまた、上方から熱風70が放出される構成を採用したものを示す。係る構成を採用した場合には、多方向の熱風70がぶつかり合い、これによって熱風70の流路が不規則に変化し、良好な攪拌を行い得るとともに、直加熱焙煎皿30からも均一な加熱により珈琲豆Cを良好に焙煎することが可能となる。
図5は、本発明に係る珈琲焙煎機1に必要な各機能を本体5に備えた状態をそれぞれ示す各機能構成説明図である。
図5(a)は、本体5にチャフ処理機構120を備えた状態を示し、図5(b)は、本体5に珈琲豆排出機構130を備えた状態を示し、図5(c)は、本体5に排気フィルター機構を備えた状態をそれぞれ示している。
図5(a)に示したチャフ処理機構120は、一般的な熱風焙煎機に使用されているサイクロン方式で排気煙中に含まれるチャフを分離処理する機構である。具体的にはチャフが混入した排気煙を円柱状の中で渦巻き状に回転させるとチャフは遠心力によって壁に当たり足後が低下し落下する。これに対して期待は、中心付近から吸い上げることで、個体であるチャフと分離する。
図5(b)に示した珈琲豆排出機構130は、焙煎後の珈琲豆Cをバキュームにより焙煎部2から吸い上げて取り出しカップ等へ送り出す機構である。具体的にはファン50による送風を用いてサーキュレーター構造によって、負圧を作りだし焙煎部2の直加熱焙煎皿30に載置された焙煎後の珈琲豆Cを引っ張り上げて取り出すものである。
図5(C)に示した排気フィルター機構は、焙煎に伴い排出される排出煙からチャフ等の個体や、油分をフィルターに付着させ取り除く機構である。図5(c)に示したのは、静電フィルターを二つ連結した例である。係る構成に限定されるものではなく、物理的な濾過フィルターを用いてもよく、更にはアフターバーナー方式を用いてもよい。但し、排気経路の施工や、小型化ということを考慮すると静電フィルターを用いることが望ましいといえる。
図6は、本発明に係る珈琲焙煎機に各機能を本体に備えた状態を示す組み立て構成図であり、図6に示すような焙煎部2を取り巻く各構成部材となるファン50、珈琲豆排出機構130、チャフ処理機構120、ヒーター40、排気処理機構140、通信システム100等の配置構成例を表したものである。係る構成を採用すれば、直加熱焙煎機構10、及び熱風焙煎機構20の双方を、珈琲焙煎機1の本体5へコンパクトに配置することが可能となる。
なお、図面には示していないが、本発明に係る珈琲焙煎機1に機械的な攪拌機構80を備えた構成も有効である。係る構成を採用した場合には、熱風70による攪拌のみならず、機械的に攪拌も行うことができ、モーターの回転方向を制御することによって、正転逆転が可能となるため、熱風70による珈琲豆Cの移動方向に対して同方向若しくは逆方向へと回転方向を制御することができ、より良好な攪拌が可能となる。
また、本発明に係る珈琲焙煎機1に通信システム100を備える構成も好適である。具体的には、本発明に係る珈琲焙煎機1の本体5を制御する制御部101を備えた通信システム100により、本発明に係る珈琲焙煎機1の動作指令や稼働状態等を、有線又は無線による通信機能を設け、該通信機能に対し、操作指令及び動作の表示を行う端末を備える構成を示している。係る端末については、専用装置のみならず、ブルートゥース(登録商標)やWi−Fi(登録商標)といった通信機能を活用できるものが望ましく、スマートフォン等の携帯電話機でもよい。係るシステムを利用することにより、利用者の利用状況やメンテナンス情報などを収集し、経営情報に活用することができる。
本発明に係る焙煎機によれば、珈琲豆の一粒一粒を均一に焙煎できる装置が小型化されていることから多くの店舗、並びに一般家庭でも利用できることから産業上利用可能性は高いと思慮されるものである。
1 珈琲焙煎機
2 焙煎部
5 本体
10 直加熱焙煎機構
11 直加熱焙煎手段
13 珈琲豆投入口
14 煙排出口
20 熱風焙煎機構
21 熱風焙煎手段
30 直加熱焙煎皿
40 ヒーター
50 ファン
60 案内部
61 縁側案内部
62 中央案内部
70 熱風
71 熱風送風ノズル
80 攪拌機構
90 静電排気フィルター
100 通信システム
101 制御部
110 表示用の端末
120 チャフ処理機構
130 珈琲豆排出機構
140 排気処理機構
C 珈琲豆

Claims (8)

  1. 珈琲豆(C)の焙煎を行う焙煎機であって、
    焙煎部(2)において、直加熱焙煎機構(10)と熱風焙煎機構(20)とを含み、
    前記直加熱焙煎機構(10)は、ヒーター(40)及びファン(50)により発生した熱風(70)で直加熱焙煎皿(30)を加熱し、該直加熱焙煎皿(30)から前記珈琲豆(C)へ直接熱を伝えて焙煎する直加熱焙煎手段(11)から構成され、
    前記熱風焙煎機構(20)は、ヒーター(40)及びファン(50)により発生した熱風(70)案内部(60)を介して前記珈琲豆(C)へ伝えられて焙煎する熱風焙煎手段(21)から構成され、
    前記案内部(60)、前記直加熱焙煎皿(30)の外周縁側から中心側へと前記熱風(70)を案内する縁側案内部(61)を通じて、前記ヒーター(40)及びファン(50)により発生した熱風(70)を前記珈琲豆(C)へ案内するものであり、
    前記直加熱焙煎手段(11)と前記熱風焙煎手段(21)を併用して焙煎を行うことを特徴とする珈琲焙煎機(1)。
  2. 珈琲豆(C)の焙煎を行う焙煎機であって、
    焙煎部(2)において、直加熱焙煎機構(10)と熱風焙煎機構(20)とを含み、
    前記直加熱焙煎機構(10)は、ヒーター(40)及びファン(50)により発生した熱風(70)で直加熱焙煎皿(30)を加熱し、該直加熱焙煎皿(30)から前記珈琲豆(C)へ直接熱を伝えて焙煎する直加熱焙煎手段(11)から構成され、
    前記熱風焙煎機構(20)は、ヒーター(40)及びファン(50)により発生した熱風(70)を案内部(60)を介して前記珈琲豆(C)へ伝えて焙煎する熱風焙煎手段(21)から構成され、
    前記案内部(60)は、前記直加熱焙煎皿(30)の中心側から外周縁側へと熱風(70)を案内する中央案内部(62)を通じて、前記ヒーター(40)及びファン(50)により発生した熱風(70)を前記珈琲豆(C)へ案内するものであり、
    前記直加熱焙煎手段(11)と前記熱風焙煎手段(21)を併用して焙煎を行うことを特徴とする珈琲焙煎機(1)。
  3. 珈琲豆(C)の焙煎を行う焙煎機であって、
    焙煎部(2)において、直加熱焙煎機構(10)と熱風焙煎機構(20)とを含み、
    前記直加熱焙煎機構(10)は、ヒーター(40)及びファン(50)により発生した熱風(70)で直加熱焙煎皿(30)を加熱し、該直加熱焙煎皿(30)から前記珈琲豆(C)へ直接熱を伝えて焙煎する直加熱焙煎手段(11)から構成され、
    前記熱風焙煎機構(20)は、ヒーター(40)及びファン(50)により発生した熱風(70)を案内部(60)を介して前記珈琲豆(C)へ伝えて焙煎する熱風焙煎手段(21)から構成され、
    前記案内部(60)が、前記直加熱焙煎皿(30)の外周縁側から中心側へと前記熱風(70)を案内する縁側案内部(61)と前記直加熱焙煎皿(30)の中心側から外周縁側へと熱風(70)を案内する中央案内部(62)とを通じて、前記ヒーター(40)及びファン(50)により発生した熱風(70)を前記珈琲豆(C)へ案内するものであり、
    前記直加熱焙煎手段(11)と前記熱風焙煎手段(21)を併用して焙煎を行うことを特徴とする珈琲焙煎機(1)。
  4. 前記熱風(70)を、前記直加熱焙煎皿(30)の上方側からも送るための熱風送風ノズル(71)を備えたことを特徴とする請求項1から請求項の何れかに記載の珈琲焙煎機(1)。
  5. 前記直加熱焙煎皿(30)に載置された前記珈琲豆(C)を攪拌する攪拌機構(80)を備えたことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の珈琲焙煎機(1)。
  6. 前記直加熱焙煎皿(30)が鋳鉄製であることを特徴とする請求項1から請求項の何れかに記載の珈琲焙煎機(1)。
  7. 静電排気フィルター(90)を備えることにより排煙処理を行う排気フィルター機構(140)を備えたことを特徴とする請求項1から請求項の何れかに記載の珈琲焙煎機(1)。
  8. 有線又は無線による通信システム(100)と、操作用及び表示用の端末(110)を備えたことを特徴とする請求項1から請求項の何れかに記載の珈琲焙煎機(1)。
JP2019123858A 2019-07-02 2019-07-02 焙煎機 Active JP6664535B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019123858A JP6664535B1 (ja) 2019-07-02 2019-07-02 焙煎機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019123858A JP6664535B1 (ja) 2019-07-02 2019-07-02 焙煎機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6664535B1 true JP6664535B1 (ja) 2020-03-13
JP2021007361A JP2021007361A (ja) 2021-01-28

Family

ID=70000377

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019123858A Active JP6664535B1 (ja) 2019-07-02 2019-07-02 焙煎機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6664535B1 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05308945A (ja) * 1992-05-01 1993-11-22 Michimasa Kubo 穀物等の焙煎器
JP2005110557A (ja) * 2003-10-07 2005-04-28 Nippon Support System Kk 珈琲豆焙煎装置
JP2006149204A (ja) * 2004-10-27 2006-06-15 Yodogawa Engineering Kk コーヒー豆の焙煎装置
CN2855104Y (zh) * 2005-11-21 2007-01-10 慈霖机械股份有限公司 无烟咖啡豆烘焙机
JP6719055B2 (ja) * 2016-12-05 2020-07-08 パナソニックIpマネジメント株式会社 熱風式焙煎機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021007361A (ja) 2021-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101036997B1 (ko) 커피볶음기
KR101073072B1 (ko) 커피 로스터
KR101626517B1 (ko) 커피 배전기
US20160016181A1 (en) Bean roaster with controllable fluid loft and electrostatic collector
KR101370195B1 (ko) 인덕션 커피 로스터 및 이를 이용한 커피 로스팅 방법
CN101223930B (zh) 咖啡豆煎焙机
KR100583386B1 (ko) 원두커피 배전방법 및 원두커피 배전기
JP2003523165A (ja) コーヒー豆炒り装置
JP6664535B1 (ja) 焙煎機
EP3957189A1 (en) Roaster/roasting device and roasting method
CN201199881Y (zh) 多功能烤馕装置
KR101456933B1 (ko) 무쇠솥 타입의 직화형 커피 로스터
TWM527217U (zh) 遠紅外線豆類烘焙桶
CN207285933U (zh) 一种对流式食物烹饪器
CN218185096U (zh) 咖啡豆烘烤设备
JP7247406B1 (ja) 焙煎機用螺旋羽根とこれを利用した焙煎機
KR20150144156A (ko) 커피 로스터
CN217161821U (zh) 烹饪设备及其熏烤装置
CN215914207U (zh) 一种带有间歇鼓风式烤炉的空气炸锅
CN114224194A (zh) 烹饪设备及其活动式模块化熏烤装置
TWM409712U (en) Coffee bean roaster
KR20130000073U (ko) 커피 로스터
CN114158953A (zh) 烹饪设备及其熏烤装置
KR20220000863U (ko) 원두 로스팅 장치
CN114343441A (zh) 烹饪设备及其可变更式熏烤装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190702

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20190717

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190912

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190924

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6664535

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250