JP6664116B2 - 保冷庫 - Google Patents

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Description

本発明は、保冷庫に係り、特に、蓄冷剤を用いて保冷室を低温に保つ保冷庫に関するものである。
従来から、この種の保冷庫は、例えば、低温物品輸送を行う物流システムにおいて用いられる。この物流システムにおいて、保冷庫の輸送中は交流電源が使用できないため、保冷庫にバッテリを搭載し、保冷庫の断熱箱体内には蓄冷剤が配設され、この蓄冷剤の融解潜熱により冷却された冷気をバッテリから給電される送風機によって保冷室に循環し、冷却している。
このような従来の保冷庫として、例えば、保冷室と、扉と、蓄冷室と、ダクトと、ファンとを備え、ダクトは、開口部の開口面に沿って保冷室内に冷気を供給する第1供給口を備え、扉が開いた場合にダクトに空気を通しエアカーテンを作り外部への冷気漏れを防ぐようにした技術が開示されている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2015−230158号公報
しかしながら、前記従来の技術においては、蓄冷剤を冷却した状態で、蓄冷剤の温度は、−20℃以下に冷却されるため、保冷庫の保冷室を冷蔵で使用する場合、保冷室の内部が過剰に冷却されるおそれがある。特に、蓄冷剤は、保冷室の下方に配置されるのが一般的であり、しかも、冷気は保冷室の下方に滞留しやすいことから、保冷室の下方に収容した荷物が凍結するなどして損傷してしまうおそれがある。
本発明は、前記した点に鑑みてなされたものであり、保冷室の下方における過剰冷却を防止し、保冷室における均一な保冷を行うことのできる保冷庫を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明の保冷庫は、物品を収容する保冷室と、蓄冷剤が収容された蓄冷室からの冷却された空気を前記保冷室に循環させて前記保冷室内の冷却を行う保冷庫において、前記蓄冷剤を通過しない空気が流れる非冷却流路と、前記蓄冷室および前記非冷却流路からの空気を保冷室に吹出すためのファンと、前記保冷室から、前記非冷却流路または前記蓄冷室に流れる空気の流量を調整する流量調整機構と、前記保冷室の床面付近の温度を検出する床面温度センサと、前記床面温度センサによる検出温度に基づいて、前記ファンの回転量および前記流量調整機構の流量を制御する制御部と、を備えていることを特徴とする。
これによれば、制御部により、床面温度センサによる検出温度に基づいて、ファンの回転量および流量調整機構の流量を制御するようにしているので、保冷室の床面付近が過剰に冷却されることを防止することができる。
本発明によれば、保冷室の床面付近が過剰に冷却されることを防止することができ、保冷室における均一な保冷を行うことができるとともに、保冷室の下方に収容した荷物の凍結などを確実に防止することができる。
本発明の保冷庫の第1実施形態を示す概略構成図。 図2(a)、(b)は、流量調整機構の実施形態を示す概略図。 流量調整機構の他の実施形態を示す概略図。 第1実施形態の制御構成を示すブロック図。 第1実施形態のデータテーブルの一例を示す説明図。 第1実施形態の動作を示すフローチャート。 第1実施形態の風量設定取得処理の動作を示すフローチャート。 第2実施形態の制御構成を示すブロック図。 図9(a),(b)は、第2実施形態におけるデータテーブルの一例を示す説明図。 第2実施形態の風量設定取得処理の動作を示すフローチャート。
第1の発明は、物品を収容する保冷室と、蓄冷剤が収容された蓄冷室からの冷却された空気を前記保冷室に循環させて前記保冷室内の冷却を行う保冷庫において、前記蓄冷剤を通過しない空気が流れる非冷却流路と、前記蓄冷室および前記非冷却流路からの空気を保冷室に吹出すためのファンと、前記保冷室から、前記非冷却流路または前記蓄冷室に流れる空気の流量を調整する流量調整機構と、前記保冷室の床面付近の温度を検出する床面温度センサと、前記床面温度センサによる検出温度に基づいて、前記ファンの回転量および前記流量調整機構の流量を制御する制御部と、を備えている。
これにより、制御部により、床面温度センサによる検出温度に基づいて、ファンの回転量および流量調整機構の流量を制御するようにしているので、保冷室の床面付近が過剰に冷却されることを防止することができ、保冷室における均一な保冷を行うことができるとともに、保冷室の下方に収容した荷物の凍結などを確実に防止することができる。
第2の発明は、前記ファンの吹出し付近の温度を検出する吹出温度センサを備え、前記制御部は、前記吹出温度センサによる検出温度に基づいて、前記ファンの回転量を制御する。
これにより、制御部により、吹出温度センサによる検出温度に基づいて、ファンの回転量および流量調整機構の流量を制御するようにしているので、保冷室における均一な保冷を行うことができ、保冷室の下方に収容した荷物の凍結などを確実に防止することができる。
第3の発明は、前記制御部は、蓄冷剤の現在の状態から蓄冷量を検出する蓄冷量算出部を備え、前記制御部は、前記蓄冷量算出部による前記蓄冷剤の蓄冷量に基づいて、前記ファンの回転量および前記流量調整機構の流量を制御する。
これにより、制御部により、蓄冷量算出部による蓄冷剤の蓄冷量に基づいて、ファンの回転量および流量調整機構の流量を制御するようにしているので、蓄冷剤の蓄冷量に応じた制御を行うことができる。
第4の発明は、前記ファンおよび前記流量調整機構を駆動するためのバッテリを備え、前記制御部は、前記バッテリの残量を検出するバッテリ残量検出部を備え、前記制御部は、前記バッテリ残量検出部による前記バッテリの残量に基づいて、前記ファンの回転量および前記流量調整機構の流量を制御する。
これにより、制御部により、バッテリ残量検出部によるバッテリの残量に基づいて、ファンの回転量および流量調整機構の流量を制御するようにしているので、バッテリ残量検出部によるバッテリに残量に応じた制御を行うことができる。
第5の発明は、前記制御部は、前記床面温度センサによる検出温度、前記吹出温度センサによる検出温度、前記蓄冷量算出部による前記蓄冷剤の蓄冷量、または前記バッテリ残量検出部による前記バッテリの残量のいずれかに基づく、前記ファンの回転量および前記流量調整機構の流量をあらかじめ定めたデータテーブルを備え、前記制御部は、前記データテーブルを参照して、前記ファンの回転量および前記流量調整機構の流量を制御する。
これにより、制御部は、データテーブルを参照することで、容易に床面温度センサによる検出温度、吹出温度センサによる検出温度、蓄冷量算出部による蓄冷剤の蓄冷量およびバッテリの残量に基づいて、制御すべきファンの回転量および流量調整機構の流量を取得することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る保冷庫の第1実施形態を示す概略構成図である。なお、本発明が適用される保冷庫としては、これに限定されるものではなく、種々の保冷庫が適用可能である。
図1に示すように、保冷庫1は、箱型の本体10を備えている。本体10の内部には、床板11が設置されており、床板11の上方には、本体10の内面と側壁で仕切られた保冷室12が設けられている。
床板11の下方には、所定間隔をもって2枚の仕切り板13,14が設けられている。
床板と上方の仕切り板13との間の空間は、床板11に沿って延在する非冷却流路15とされており、上方の仕切り板13と下方の仕切り板14との間の空間は、蓄冷剤16が収容される蓄冷室17とされている。さらに、下方の仕切り板14の下方の空間は、機械室30とされている。
また、本体10の内面と保冷室12の側壁との間には、非冷却流路15および蓄冷室17に連通する通風路18が形成されている。通風路18は、蓄冷室17から上方に延在するように形成されている。
保冷室12には、通風路18の空気を保冷室12に導入するためのファン20が設置されており、このファン20は図示しないバッテリの電源により駆動されるように構成されている。
床板11の通風路18と反対側には、保冷室12の内部の空気を非冷却流路15および蓄冷室17に戻すための戻り用開口19が形成されている。
非冷却流路15および蓄冷室17の入口側には、流量調整機構21が設けられている。
図2(a)、(b)は、流量調整機構の実施形態を示す概略図である。
図2に示すように、本実施形態においては、流量調整機構21は、非冷却流路15と蓄冷室17との仕切り板13の端部に取り付けられた開閉板22により構成されている。この開閉板22は、例えば、モータなどの図示しない駆動装置により、仕切り板13の端辺を中心として上下方向に回動自在とされている。そして、流量調整機構21は、開閉板22を回動動作させることで、図2(a)に示すように、蓄冷室17の入口側を閉塞した状態、または、図2(b)に示すように、非冷却流路15の入口側を閉塞した状態に切り替えることができるように構成されている。
この場合においては、流量調整機構21は、戻り用開口19から流入する空気を非冷却流路15または蓄冷室17に選択的に流すことができるものである。
また、図3は、流量調整機構21の他の実施形態を示す概略図である。
図3に示すように、流量調整機構21は、ルーバ状の開閉機構23により構成されている。開閉機構23は、複数枚の羽板24から構成されており、これら各羽板24を図示しない駆動装置により回動させることで、開閉機構23の開口面積を可変することができるように構成されている。
この場合においては、流量調整機構21は、戻り用開口19から流入して非冷却流路15または蓄冷室17に流れる空気の流量を調節することができるものである。すなわち、羽板24の回動量を調整することにより、例えば、非冷却流路15に50%、蓄冷室17に50%や、非冷却流路15に20%、蓄冷室17に80%といった任意の流量で空気を流すことが可能となっている。
保冷室12の内部には、保冷室12におけるファン20の吹き出し温度を検出する吹出温度センサ25が設けられており、保冷室12の床板11の近傍には、保冷室12の床面温度を検出する床面温度センサ26が設けられている。
そして、吹出温度センサ25および床面温度センサ26により検出される保冷室12のファン20の吹出温度および床面温度に基づいて、ファン20の動作および流量調整機構21の動作を行うことで、保冷室12を所定の温度に保持するように構成されている。
なお、図2および図3では、機械室30の図示を省略している。
また、蓄冷剤16は、例えば、蓄冷剤16の材料がフィルム製の容器に密閉されて構成されている。蓄冷剤16は、例えば、液状の蓄冷剤16の材料が冷却されて固化することにより潜熱の形態で冷熱を蓄えることができる。
蓄冷剤16の材料としては、例えば、所定の濃度で塩化ナトリウムが添加された塩化ナトリウム及び水を含む混合物である。蓄冷剤16の材料の結晶開始温度と蓄冷剤16の材料の結晶終了温度との差の絶対値は、例えば、2℃以下である。容器を形成するフィルムは、例えば、アルミニウム層と、アルミニウム層の厚さ方向の両側に配置された2つ以上の樹脂層とを備えた、積層フィルムである。
蓄冷剤16は、細長い直方体状に形成された図示しない箱体の内部に収納されており、蓄冷室17には、蓄冷剤16を収納した複数の箱体が所定の方向に沿って配列されている。箱体の配列方向は、例えば、蓄冷室17を流れる空気の流れに沿った方向に配置される。これにより、蓄冷室17の内部において、空気の流れを妨げることを防止して、蓄冷剤16と空気との効率のよい熱交換を行うことができる。
箱体を形成する材料としては、例えば、伝熱性に優れたアルミニウムなどの金属または合金が用いられる。箱体をこのような材料で形成することで、蓄冷剤16に蓄えられた冷熱を箱体の近くを流れる空気に伝達しやすくなる。
蓄冷室17に配列された箱体の数は、例えば、保冷庫1の冷却に必要な冷熱量、蓄冷剤16の寸法あるいは蓄冷室17の容積など条件に基づいて適切に定められる。蓄冷室17に配列された複数の箱体の数は、箱体同士の間に形成された空気の流路において空気の流れに生じる圧力損失が適切な大きさに保たれるように定めることが好ましい。
また、機械室30には、圧縮機31、凝縮器32、凝縮器ファン33、膨張弁34および蓄冷剤16を冷媒配管35で順次接続してなる冷凍回路が設けられている。
圧縮機31で圧縮された冷媒は、凝縮器32で熱交換した後、膨張弁34で膨張されて、低温冷媒となって蓄冷剤16に送られる。冷媒は、蓄冷剤16と熱交換を行い、蓄冷剤16の冷却が行われる。この蓄冷剤16の冷却により、蓄冷剤16の内部に収納された液体状態の蓄冷剤16の材料が固化して蓄冷剤16に冷熱が蓄えられる。
冷凍回路は、保冷室12で物品を保冷する前に、蓄冷剤16に冷熱を蓄えるために使用され、冷凍回路は、保冷室12で物品を保冷している期間は停止している。
なお、冷凍回路は、本体10の内部の機械室30に設置するようにしたが、これに限定されるものではなく、本体10とは別個に設置してもよい。
冷凍回路を本体10の外部に設置する場合には、蓄冷剤16を着脱自在に構成し、外部の冷凍回路により蓄冷剤16に冷熱を蓄え、冷熱が蓄えられた蓄冷剤16を蓄冷室17に設置するようにすればよい。
また、機械室30は、例えば、本体10の外部上方あるいは本体10の外部側面など、他の箇所に設置するようにしてもよい。
次に、本実施形態の制御構成について説明する。
図4は、本実施形態における制御構成を示すブロック図である。
図4に示すように、本実施形態においては、保冷庫1の制御を行う制御部40を備えている。制御部40は、保冷庫1の各部を中枢的に制御するものであり、演算実行部としてのCPU、このCPUによって実行可能な基本制御プログラムや所定のデータ等を不揮発的に記憶するROM、RAMなどのメモリ、その他の周辺回路などを備えている。
また、制御部40は、蓄冷剤16の蓄冷量を算出する蓄冷量算出部41および記憶部42を備えている。制御部40には、吹出温度センサ25および床面温度センサ26により検出された温度情報が入力されるように構成されている。
さらに、制御部40には、表示部44が接続されている。表示部44は、例えば、タッチパネル機能を備えた液晶表示パネルなどで構成され、制御部40からの画像情報に基づいて所定の表示を行うとともに、表示部44を操作することで、所定の入力操作を行うことができるように構成されている。
表示部44の操作としては、例えば、保冷室12を冷凍または冷蔵で使用するといった保冷室12の温度帯設定操作などがある。
制御部40は、吹出温度センサ25および床面温度センサ26による保冷室12の検出温度を入力し、表示部44により入力された温度帯設定に基づいて、ファン20の駆動制御を行うことで、保冷室12の内部温度を一定に保持するように制御する。
なお、冷蔵時の設定温度は、例えば、5℃とされ、冷凍時の設定温度は、例えば、−20℃とされる。
蓄冷量算出部41は、蓄冷剤16の蓄冷量に基づいて保冷庫1の保冷能力を検出する。保冷能力は、例えば、蓄冷剤16の現在の蓄冷量から保冷庫1を所定の温度帯に保つことができる保冷可能時間として表すこともできるし、完全蓄冷された場合の蓄冷量に対する現在の蓄冷量の割合として表すこともできる。
蓄冷剤16の蓄冷量の算出手段としては、例えば、本出願人による特願2015−198441に記載の技術が用いられる。
すなわち、蓄冷量算出部41は、蓄冷剤16の複数箇所において、表面温度または内部温度を検出し、蓄冷剤16の表面温度または内部温度に基づいて、蓄冷剤16の空間的な温度分布を推定し、推定した温度分布の全体における所定のしきい値を超えている部分の割合に基づいて、蓄冷量を算出する。
制御部40は、蓄冷量算出部41が算出した蓄冷量に基づいて、ファン20の回転量および流量調整機構21による非冷却流路15または蓄冷室17への空気の流量を制御する。
この蓄冷量に基づく制御には、あらかじめ作成したデータテーブルを利用し、制御部40は、データテーブルに基づいてファン20の回転量および流量調整機構21の流量の制御を行う。データテーブルは、記憶部42にあらかじめ記録されている。
図5はデータテーブルの一例を示す説明図である。
図5に示すように、データテーブル50は、蓄冷剤16の蓄冷量に応じた3つの区分を設定し、これら各区分ごとに、吹出温度センサ25による検出温度、床面温度センサ26による検出温度に応じた、ファン20の回転量および流量調整機構21の流量をあらかじめ設定したものである。
具体的には、データテーブル50は、蓄冷剤16の蓄冷量が70〜100%の場合、30〜69%の場合、0〜29%の場合に区分されている。そして、各区分において、吹出温度センサ25による検出温度および床面温度センサ26による検出温度が設定値より高いか低いかにより、ファン20の回転量および流量調整機構21の流量があらかじめ設定されている。
図5に示すように、吹出温度センサ25による検出温度が上限温度以上であって、床面温度センサ26による検出温度が設定値以上の場合は、保冷室12の温度が高く、かつ、底面の温度が高い状態であり、過剰冷却な状態ではないと判断することができる。
そのため、蓄冷剤16の蓄冷量が70〜100%の場合は、流量調整機構21を調整して蓄冷剤16が収容された蓄冷室17に対する流量が100%となるように制御するとともに、ファン20の回転量を100%に制御する。
また、蓄冷剤16の蓄冷量が30〜69%の場合は、蓄冷剤16の蓄冷量が減少していることから、流量調整機構21を調整して蓄冷剤16が収容された蓄冷室17に対する流量が100%となるように制御するとともに、ファン20の回転量を75%に制御する。
さらに、蓄冷剤16の蓄冷量が0〜29%の場合は、蓄冷剤16の蓄冷量がさらに減少していることから、流量調整機構21を調整して蓄冷剤16が収容された蓄冷室17に対する流量が100%となるように制御するとともに、ファン20の回転量を50%に制御する。
また、吹出温度センサ25による検出温度が上限温度以上であって、床面温度センサ26による検出温度が設定値未満の場合は、保冷室12の温度が高く、床面の温度が低い状態であり、保冷庫の冷却は必要だが過剰冷却の可能性があると判断することができる。
そのため、蓄冷剤16の蓄冷量が70〜100%の場合は、流量調整機構21を調整して蓄冷剤16が収容された蓄冷室17に対する流量が50%となるように制御するとともに、ファン20の回転量を100%に制御する。
また、蓄冷剤16の蓄冷量が30〜69%の場合は、蓄冷剤16の蓄冷量が減少していることから、流量調整機構21を調整して蓄冷剤16が収容された蓄冷室17に対する流量が50%となるように制御するとともに、ファン20の回転量を75%に制御する。
さらに、蓄冷剤16の蓄冷量が0〜29%の場合は、蓄冷剤16の蓄冷量がさらに減少していることから、流量調整機構21を調整して蓄冷剤16が収容された蓄冷室17に対する流量が50%となるように制御するとともに、ファン20の回転量を50%に制御する。
また、吹出温度センサ25による検出温度が上限温度未満であって、床面温度センサ26による検出温度が設定値以上の場合および床面温度センサ26による検出温度が設定値未満の場合は、保冷室12の温度が低く、床面の温度が低い状態であり、過剰冷却の可能性があると判断することができる。
そのため、蓄冷剤16の蓄冷量が70〜100%の場合は、流量調整機構21を調整して蓄冷剤16が収容された蓄冷室17に対する流量が25%となるように制御するとともに、ファン20の回転量を25%に制御する。すなわち、蓄冷室17に対する流量を低減させて非冷却流路15に対する空気の流量を増加させることにより、蓄冷剤16との熱交換を行わない空気を保冷室12に流すようになっている。
また、蓄冷剤16の蓄冷量が30〜69%の場合および蓄冷剤16の蓄冷量が0〜29%の場合も、流量調整機構21を調整して蓄冷剤16が収容された蓄冷室17に対する流量が25%となるように制御するとともに、ファン20の回転量を25%に制御する。
ここで、ファン20の回転量を25%にしているのは、蓄冷量算出部41による蓄冷剤16の蓄冷量を算出する際に、蓄冷室17にある程度空気を流すことが要求されるため、蓄冷剤16の蓄冷量を正確に算出するために、少量の空気の流れを作り出すためである。
そして、制御部40は、データテーブル50に基づいて、ファン20の回転量および流量調整機構21の流量を制御する。
この場合において、前述の流量調整機構21による流量の制御は、図3に示す開閉機構23による流量調整機構21を用いた場合は、各羽板24を駆動して開口面積を調整することにより、非冷却流路15および蓄冷室17への空気の流量を調整することが可能である。
一方、図2に示す開閉板22による流量調整機構21を用いた場合には、周期時間当たりの非冷却流路15を閉塞する時間と蓄冷室17を閉塞する時間との比を調整することにより、周期時間当たりにおける非冷却流路15および蓄冷室17への空気の流量を調整することが可能である。さらに、開閉板22による流量調整機構21を用いた場合、開閉板22の開閉角度を調整して、非冷却流路15および蓄冷室17に対する戻り用開口19の開口面積を調整することにより、非冷却流路15および蓄冷室17への空気の流量を調整することも可能である。
また、ファン20がインバータ制御が可能なモータで駆動される場合は、インバータ周波数を制御することにより、ファン20の回転量を調整することが可能である。
一方、ファン20がインバータ制御されておらず、一定の回転量で駆動される場合は、周期時間当たりのファン20のON・OFF時間の比を調整することにより、周期時間当たりにおけるファン20の回転量を調整することが可能である。
次に、本実施形態の作用について、図6に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、保冷庫の冷却が行われている場合に、制御部40は、一定の周期時間が経過したか否かを判断する(ST1)。この周期時間としては、例えば、1分とされる。
周期時間が経過したと判断した場合は、制御部40は、風量設定取得処理を行う(ST2)。
図7は、制御部40による風量設定取得処理の動作を示すフローチャートである。
図7に示すように、制御部40は、吹出温度センサ25および床面温度センサ26による検出温度を取得する(ST11)。続いて、蓄冷量算出部41により、現在の蓄冷剤16の蓄冷量を算出する(ST12)。
そして、制御部40は、吹出温度センサ25、床面温度センサ26による検出温度および蓄冷量算出部41により算出された蓄冷剤16の蓄冷量に基づいて、データテーブル50を参照する(ST13)。
流量調整機構21が、図3に示すような流量を調整することできる流量調整機構21である場合には(ST14:YES)、データテーブル50から対応する流量調整機構21の流量を設定する(ST15)。
一方、流量調整機構21が、図2に示すような、流量を調整することができない流量調整機構21である場合は(ST14:NO)、周期時間当たりの非冷却流路15を閉塞する時間と蓄冷室17を閉塞する時間との比を設定する(ST18)。
続いて、ファン20がインバータ制御可能なファン20の場合は(ST16:YES)、データテーブル50から対応するファン20のインバータ周波数を設定する(ST17)。
一方、ファン20がインバータ制御ができないファン20の場合は(ST16:NO)、周期時間当たりのファン20のON・OFF時間の比を設定する(ST19)。
流量調整機構21による流量およびファン20による回転量の設定が完了したら、図6に戻り、制御部40は、設定された流量調整量およびファン20による回転量に基づいて、流量調整機構21による流量制御およびファン20による回転制御を行う(ST3)。
なお、前述の制御においては、1つのプログラムにより、流量調整機構21が流量調整可能であるか否か、ファン20がインバータ制御可能であるか否かをそれぞれ判断して、最適な設定を行う例を用いて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、流量調整機構21による流量調整およびファン20による回転動作があらかじめ分かっている場合には、このような判断を行わず、データテーブル50を直ちに参照するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、蓄冷剤16を通過しない空気が流れる非冷却流路15と、蓄冷室17および非冷却流路15からの空気を保冷室12に吹出すためのファン20と、保冷室12から、非冷却流路15または蓄冷室17に流れる空気の流量を調整する流量調整機構21と、保冷室12の床面付近の温度を検出する床面温度センサ26と、床面温度センサ26による検出温度に基づいて、ファン20の回転量および流量調整機構21の流量を制御する制御部40と、を備えている。
これにより、制御部40により、床面温度センサ26による検出温度に基づいて、ファン20の回転量および流量調整機構21の流量を制御するようにしているので、保冷室12の床面付近が過剰に冷却されることを防止することができ、保冷室12における均一な保冷を行うことができるとともに、保冷室12の下方に収容した荷物の凍結などを確実に防止することができる。
本実施形態によれば、ファン20の吹出し付近の温度を検出する吹出温度センサ25を備え、制御部40は、吹出温度センサ25による検出温度に基づいて、ファン20の回転量を制御する。
これにより、制御部40により、吹出温度センサ25による検出温度に基づいて、ファン20の回転量および流量調整機構21の流量を制御するようにしているので、保冷室12における均一な保冷を行うことができ、保冷室12の下方に収容した荷物の凍結などを確実に防止することができる。
本実施形態によれば、制御部40は、蓄冷剤16の現在の状態から蓄冷量を検出する蓄冷量算出部41を備え、制御部40は、蓄冷量算出部41による蓄冷剤16の蓄冷量に基づいて、ファン20の回転量および流量調整機構21の流量を制御する。
これにより、制御部40により、蓄冷量算出部41による蓄冷剤16の蓄冷量に基づいて、ファン20の回転量および流量調整機構21の流量を制御するようにしているので、蓄冷剤16の蓄冷量に応じた制御を行うことができる。
本実施形態によれば、制御部40は、床面温度センサ26による検出温度、吹出温度センサ25による検出温度、蓄冷量算出部41による蓄冷剤16の蓄冷量に基づく、ファン20の回転量および流量調整機構21の流量をあらかじめ定めたデータテーブル50を備え、制御部40は、データテーブル50を参照して、ファン20の回転量および流量調整機構21の流量を制御する。
これにより、制御部40は、データテーブル50を参照することで、容易に床面温度センサ26による検出温度、吹出温度センサ25による検出温度、蓄冷量算出部41による蓄冷剤16の蓄冷量に基づいて、制御すべきファン20の回転量および流量調整機構21の流量を取得することができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図8は、本発明の第2実施形態の制御構成を示すブロック図である。
本実施形態においては、制御部40は、バッテリ27の残量を検出するためのバッテリ残量検出部45を備えている。その他の構成は、前記第1実施形態と同様であるため、同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態においては、制御部40は、吹出温度センサ25による検出温度および床面温度センサ26による検出温度を取得し、蓄冷量算出部41による蓄冷剤16の蓄冷量およびバッテリ残量検出部45によるバッテリ27の残量に基づいて、制御すべきファン20の回転量および流量調整機構21の流量を設定するように構成されている。
図9(a),(b)は、本実施形態におけるデータテーブル51の一例を示す説明図である。
図9に示すように、データテーブル51は、図5に示すデータテーブル51と同様に、蓄冷剤16の蓄冷量に応じた3つの区分を設定し、これら各区分ごとに、吹出温度センサ25による検出温度、床面温度センサ26による検出温度に応じた、ファン20の回転量および流量調整機構21の流量調整量をあらかじめ設定したものである。
図9(a)に示すように、バッテリ27の残量が十分な場合(例えば、残量が50%以上)、吹出温度センサ25による検出温度が上限温度以上であって、床面温度センサ26による検出温度が設定値以上の場合、蓄冷剤16の蓄冷量が70〜100%の場合は、蓄冷剤16が収容された蓄冷室17に対する流量が100%となるように制御するとともに、ファン20の回転量を100%に制御する。
また、蓄冷剤16の蓄冷量が30〜69%の場合は、流量調整機構21を調整して蓄冷剤16が収容された蓄冷室17に対する流量が100%となるように制御するとともに、ファン20の回転量を75%に制御する。
さらに、蓄冷剤16の蓄冷量が0〜29%の場合は、蓄冷剤16が収容された蓄冷室17に対する流量が100%となるように制御するとともに、ファン20の回転量を50%に制御する。
また、吹出温度センサ25による検出温度が上限温度以上であって、床面温度センサ26による検出温度が設定値未満の場合、蓄冷剤16の蓄冷量が70〜100%の場合は、蓄冷剤16が収容された蓄冷室17に対する流量が50%となるように制御するとともに、ファン20の回転量を100%に制御する。
また、蓄冷剤16の蓄冷量が30〜69%の場合は、蓄冷剤16が収容された蓄冷室17に対する流量が50%となるように制御するとともに、ファン20の回転量を75%に制御する。
さらに、蓄冷剤16の蓄冷量が0〜29%の場合は、蓄冷剤16が収容された蓄冷室17に対する流量が50%となるように制御するとともに、ファン20の回転量を50%に制御する。
また、吹出温度センサ25による検出温度が上限温度未満であって、床面温度センサ26による検出温度が設定値以上の場合および床面温度センサ26による検出温度が設定値未満の場合、蓄冷剤16の蓄冷量が70〜100%の場合は、蓄冷剤16が収容された蓄冷室17に対する流量が25%となるように制御するとともに、ファン20の回転量を25%に制御する。また、蓄冷剤16の蓄冷量が30〜69%の場合および蓄冷剤16の蓄冷量が0〜29%の場合も、蓄冷剤16が収容された蓄冷室17に対する流量が25%となるように制御するとともに、ファン20の回転量を25%に制御する。
また、図9(b)に示すように、バッテリ27の残量が少ない場合(例えば、残量が50%未満)、吹出温度センサ25による検出温度が上限温度以上であって、床面温度センサ26による検出温度が設定値未満の場合、蓄冷剤16の蓄冷量が70〜100%の場合は、蓄冷剤16が収容された蓄冷室17に対する流量が100%となるように制御するとともに、ファン20の回転量を75%に制御する。
また、蓄冷剤16の蓄冷量が30〜69%の場合は、流量調整機構21を調整して蓄冷剤16が収容された蓄冷室17に対する流量が100%となるように制御するとともに、ファン20の回転量を50%に制御する。
さらに、蓄冷剤16の蓄冷量が0〜29%の場合は、蓄冷剤16が収容された蓄冷室17に対する流量が100%となるように制御するとともに、ファン20の回転量を25%に制御する。
また、吹出温度センサ25による検出温度が上限温度以上であって、床面温度センサ26による検出温度が設定値未満の場合、蓄冷剤16の蓄冷量が70〜100%の場合は、蓄冷剤16が収容された蓄冷室17に対する流量が75%となるように制御するとともに、ファン20の回転量を75%に制御する。
また、蓄冷剤16の蓄冷量が30〜69%の場合は、蓄冷剤16が収容された蓄冷室17に対する流量が75%となるように制御するとともに、ファン20の回転量を50%に制御する。
さらに、蓄冷剤16の蓄冷量が0〜29%の場合は、蓄冷剤16が収容された蓄冷室17に対する流量が75%となるように制御するとともに、ファン20の回転量を25%に制御する。
また、吹出温度センサ25による検出温度が上限温度未満であって、床面温度センサ26による検出温度が設定値以上の場合および床面温度センサ26による検出温度が設定値未満の場合、蓄冷剤16の蓄冷量が70〜100%の場合は、蓄冷剤16が収容された蓄冷室17に対する流量が50%となるように制御するとともに、ファン20の回転量を12%に制御する。また、蓄冷剤16の蓄冷量が30〜69%の場合および蓄冷剤16の蓄冷量が0〜29%の場合も、蓄冷剤16が収容された蓄冷室17に対する流量が50%となるように制御するとともに、ファン20の回転量を12%に制御する。
そして、制御部40は、データテーブル51に基づいて、ファン20の回転量および流量調整機構21の流量を制御する。
次に、本実施形態の作用について、図10に示すフローチャートを参照して説明する。
なお、図10に示すフローチャートは、制御部40による風量設定取得処理の動作を示すフローチャートである。
図10に示すように、制御部40は、吹出温度センサ25および床面温度センサ26による検出温度を取得する(ST21)。続いて、蓄冷量算出部41により、現在の蓄冷剤16の蓄冷量を算出し(ST22)、バッテリ残量検出部45により、現在のバッテリ27の残量を検出する(ST23)。
そして、制御部40は、吹出温度センサ25、床面温度センサ26による検出温度および蓄冷量算出部41により算出された蓄冷剤16の蓄冷量に基づいて、データテーブル51を参照する(ST24)。
流量調整機構21が、図3に示すような流量を調整することができる流量調整機構21である場合には(ST25:YES)、データテーブル51から対応する流量調整機構21の流量を設定する(ST26)。
一方、流量調整機構21が、図2に示すような、流量を調整することができない流量調整機構21である場合は(ST25:NO)、周期時間当たりの非冷却流路15を閉塞する時間と蓄冷室17を閉塞する時間との比を設定する(ST29)。
続いて、ファン20がインバータ制御可能なファン20の場合は(ST27:YES)、データテーブル51から対応するファン20のインバータ周波数を設定する(ST28)。
一方、ファン20がインバータ制御ができないファン20の場合は(ST27:NO)、周期時間当たりのファン20のON・OFF時間の比を設定する(ST30)。
流量調整機構21による流量およびファン20のインバータによる回転量の設定が完了したら、制御部40は、設定された流量調整量およびファン20の回転量に基づいて、流量調整機構21による流量制御およびファン20による回転量制御を行う。
以上説明したように、本実施形態によれば、ファン20および流量調整機構21を駆動するためのバッテリ27を備え、制御部40は、バッテリ27の残量を検出するバッテリ残量検出部45を備え、制御部40は、バッテリ残量検出部45によるバッテリ27の残量に基づいて、ファン20の回転量および流量調整機構21の流量を制御する。
これにより、制御部40により、床面温度センサ26による検出温度および吹出温度センサ25による検出温度に基づいて、ファン20の回転量および流量調整機構21の流量を制御するようにしているので、保冷室12の床面付近が過剰に冷却されることを防止することができ、保冷室12における均一な保冷を行うことができるとともに、保冷室12の下方に収容した荷物の凍結などを確実に防止することができる。しかも、バッテリ残量検出部45によるバッテリ27に残量に応じた制御を行うことができる。
本実施形態によれば、制御部40は、床面温度センサ26による検出温度、吹出温度センサ25による検出温度、蓄冷量算出部41による蓄冷剤16の蓄冷量、またはバッテリ残量検出部45によるバッテリ27の残量のいずれかに基づく、ファン20の回転量および流量調整機構21の流量をあらかじめ定めたデータテーブル51を備え、制御部40は、データテーブル51を参照して、ファン20の回転量および流量調整機構21の流量を制御する。
これにより、制御部40は、データテーブル51を参照することで、容易に床面温度センサ26による検出温度、吹出温度センサ25による検出温度、蓄冷量算出部41による蓄冷剤16の蓄冷量およびバッテリ27の残量に基づいて、制御すべきファン20の回転量および流量調整機構21の流量を取得することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々変更が可能である。
以上のように、本発明に係る保冷庫は、蓄冷剤16を用いた冷却を行う場合に、床面付近における過剰な冷却を防止することができ、保冷室12に収容された商品に損傷を与えることのない保冷庫として好適に利用可能である。
1 保冷庫
10 本体
11 床板
12 保冷室
13,14 仕切り板
15 非冷却流路
16 蓄冷剤
17 蓄冷室
18 通風路
20 ファン
21 流量調整機構
22 開閉板
23 開閉機構
24 羽板
25 吹出温度センサ
26 床面温度センサ
27 バッテリ
30 機械室
40 制御部
41 蓄冷量算出部
42 記憶部
44 表示部
45 バッテリ残量検出部
50,51 データテーブル

Claims (5)

  1. 物品を収容する保冷室と、蓄冷剤が収容された蓄冷室からの冷却された空気を前記保冷室に循環させて前記保冷室内の冷却を行う保冷庫において、
    前記蓄冷剤を通過しない空気が流れる非冷却流路と、
    前記蓄冷室および前記非冷却流路からの空気を保冷室に吹出すためのファンと、
    前記保冷室から、前記非冷却流路または前記蓄冷室に流れる空気の流量を調整する流量調整機構と、
    前記保冷室の床面付近の温度を検出する床面温度センサと、
    前記床面温度センサによる検出温度に基づいて、前記ファンの回転量および前記流量調整機構の流量を制御する制御部と、を備えていることを特徴とする保冷庫。
  2. 前記ファンの吹出し付近の温度を検出する吹出温度センサを備え、
    前記制御部は、前記吹出温度センサによる検出温度に基づいて、前記ファンの回転量を制御することを特徴とする請求項1に記載の保冷庫。
  3. 前記制御部は、蓄冷剤の現在の状態から蓄冷量を検出する蓄冷量算出部を備え、
    前記制御部は、前記蓄冷量算出部による前記蓄冷剤の蓄冷量に基づいて、前記ファンの回転量および前記流量調整機構の流量を制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の保冷庫。
  4. 前記ファンおよび前記流量調整機構を駆動するためのバッテリを備え、
    前記制御部は、前記バッテリの残量を検出するバッテリ残量検出部を備え、前記制御部は、前記バッテリ残量検出部による前記バッテリの残量に基づいて、前記ファンの回転量および前記流量調整機構の流量を制御することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の保冷庫。
  5. 前記制御部は、前記床面温度センサによる検出温度、前記吹出温度センサによる検出温度、前記蓄冷量算出部による前記蓄冷剤の蓄冷量、または前記バッテリ残量検出部による前記バッテリの残量のいずれかに基づく、前記ファンの回転量および前記流量調整機構の流量をあらかじめ定めたデータテーブルを備え、
    前記制御部は、前記データテーブルを参照して、前記ファンの回転量および前記流量調整機構の流量を制御することを特徴とする請求項4に記載の保冷庫。
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