JP6663156B2 - 物体検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光を投受光して対象物を検出する物体検出装置に関し、特に光学系の故障の自己診断に関する。
車載用のレーザレーダのような物体検出装置は、発光部からの光を所定範囲に投光し、その反射光を受光部で受光した結果に基づいて対象物の有無を検出する(たとえば、特許文献1、2、および5〜7)。また、発光部が光を発してから対象物での反射光を受光部で受光するまでの時間に基づいて、対象物までの距離を検出する物体検出装置もある(たとえば、特許文献3、4)。
発光部としてはレーザダイオードなどの発光素子が用いられ、受光部としてはフォトダイオードなどの受光素子が用いられる。特許文献1、2、6、および7では、広範囲に光を投受光したり、物体検出装置を小型化したりするために、回転走査部を設けている。
そのため、発光部から投射された光は、投光レンズや鏡などの投光系の光学部品を経た後、回転走査部に備わる回転可能な鏡で反射して、対象物に照射される。この際、回転走査部の鏡が回転することにより、発光部からの光が鏡で偏向されて、対象物を検出する所定範囲に走査される。そして、対象物で反射された光は、回転走査部の鏡で反射して、鏡や受光レンズなどの受光系の光学部品を経た後、受光部で受光される。この際も、回転走査部の鏡が回転することにより、所定範囲にある対象物で反射した光が鏡で偏向されて、受光系の光学部品と受光部へ導かれる。
なお、特許文献1では、対象物で反射した光が、回転走査部を経ずに、受光部で受光される。回転走査部の鏡として、特許文献1ではポリゴンミラーが用いられ、特許文献2では凹面鏡が用いられている。また、特許文献6では四角柱状の多面鏡が用いられ、特許文献5では板状の鏡が用いられている。
光学系が故障していると、対象物の有無や対象物までの距離を正確に検出することができない。そこで、物体検出装置において、光学系の故障を自己診断する機能が提案されている。
たとえば、特許文献1、4、および5では、物体検出装置の内部に設けた導光部により、発光部からの光を受光部に導いている。詳しくは、特許文献1では、発光部が発光して回転走査部の鏡で反射した光の一部を、ケースの内側に設けた自己診断用光路を通して透明な窓板で反射させ、受光部に導いている。特許文献4では、発光部が発光した光の一部を、自己診断用の受光部に導いている。特許文献5では、発光部が発光して走査角度範囲外へ進む光を、装置の前部に設置された透光性窓板の内面で反射させて、対象物検出用の受光部または自己診断用の受光部に導いている。そして、特許文献1、4、および5では、自己診断時に、受光部から出力される電気信号に基づいて、故障検出部が発光部や受光部の故障の有無を検出している。
なお、特許文献2および3では、対象物までの距離の検出精度を向上させるために、物体検出装置の内部に設けた導光部により、発光部からの光を受光部に導いている。詳しくは、特許文献2では、発光部から回転走査部の鏡を経由して対象物側に進む光の光軸上に、光ファイバの光導入部を配置し、該光を光導入部から取り込んで、光ファイバにより受光部へ導いている。また、特許文献3では、発光部が発光した光の走査範囲の端部に基準反射板を配置し、該光を基準反射板で反射させて、受光部へ導いている。そして、特許文献2および3では、補正時などに、受光部から出力される電気信号に基づいて補正値を算出し、検出した対象物までの距離を補正値により補正している。
特許文献1および2では、回転走査部の上方に発光部が配置され、前方(対象物側)に導光部が配置されている。また、回転走査部の鏡の回転軸と平行な平面内に、発光部と導光部とが属している。
特開2002−31685号公報 特開2010−204015号公報 特開2012−93256号公報 特開平9−318736号公報 特開平10−31064号公報 特開2014−145744号公報 国際公開WO2016/012579号公報
回転走査部を備えた物体検出装置において、回転走査部の鏡の前方(対象物側)に導光部を配置すると、対象物を検出するために回転走査部が走査した光が導光部によって遮られ、該光の走査範囲を狭めてしまうおそれがある。
本発明は、回転走査部を備えた物体検出装置において、対象物検出用の光の走査範囲が狭まるのを抑制しつつ、光学系の故障の有無を自己診断することを課題とする。
本発明による物体検出装置は、発光素子を有する発光部と、受光素子を有する受光部と、鏡を有し、この鏡を回転させることにより、発光部からの光を鏡で反射して所定範囲に走査し、該所定範囲にある対象物で反射した光を鏡で反射して受光部へ導く回転走査部と、受光部から出力される受光信号に基づいて、対象物の有無を検出する物体検出部と、発光部からの光を受光部に導く導光部と、発光部の発光状態と導光部により導かれた光の受光部による受光状態とに基づいて、故障の有無を検出する故障検出部とを備える。そして、導光部は、鏡の回転軸の軸方向から見て、該導光部と鏡の回転中心とを結ぶ直線と、発光部と鏡の回転中心とを結ぶ直線とのなす角度が、鈍角または180°になる位置に配置されている。また、鏡は板状に形成されていて、発光部から鏡に入射する光の入射領域の径より、鏡の厚みの方が小さい。
上記によると、回転走査部の鏡の回転軸の軸方向から見て、導光部と鏡の回転中心とを結ぶ直線と、発光部と鏡の回転中心とを結ぶ直線とのなす角度が鈍角である場合には、たとえば、発光部からの光が鏡で反射して、導光部に入射し、該光が導光部から出射した後、鏡で反射して、受光部に導かれる。また、前記角度が180°である場合には、たとえば、発光部からの光が鏡で反射せずに、鏡に沿って進んだ後、導光部に入射し、該光が導光部から出射した後、鏡で反射せずに、鏡に沿って進んだ後、受光部に導かれる。つまり、発光部からの光が、回転走査部の鏡を経由し、または経由せずに、導光部で受光され、該光が導光部により、回転走査部の鏡を経由し、または経由せずに、受光部に導かれる。このため、そのときの発光部の発光状態と受光部による受光状態とに基づいて、故障検出部により発光部、受光部、回転走査部などの光学系の故障の有無を検出することができる。
また、鏡の回転中心と、発光部および導光部とを結ぶそれぞれの直線のなす角度が、180°以下の範囲で90°より大きくなるに連れて、対象物検出用に回転走査部が走査する光の走査中心から、導光部が離れて行くので、対象物側に走査された光を導光部により遮り難くすることができる。よって、回転走査部を備えた物体検出装置において、対象物検出用の光の走査範囲が狭まるのを抑制しつつ、光学系の故障の有無を自己診断することが可能となる。
また、本発明において、導光部は、回転走査部からの光が導入される導入面を有し、前記軸方向から見て、導入面と鏡の回転中心とを結ぶ直線と、発光部と鏡の回転中心とを結ぶ直線とのなす角度が、鈍角または180°であってもよい。
本発明において、導光部は、回転走査部へ光を導出する導出面を有し、前記軸方向から見て、導出面と鏡の回転中心とを結ぶ直線と、発光部と鏡の回転中心とを結ぶ直線とのなす角度が、鈍角または180°であってもよい。
また、本発明において、導光部は、前記角度が鈍角の場合は、鏡で反射した発光部からの光を受光部に導き、前記角度が180°の場合は、鏡で反射せずに該鏡に沿って進む発光部からの光を受光部に導いてもよい。
また、本発明において、導光部は、回転走査部により光を走査する範囲外に配置されていてもよい。
さらに、本発明において、導光部は、鏡に対して対象物と反対側に配置されていてもよい。
本発明によれば、回転走査部を備えた物体検出装置において、対象物検出用の光の走査範囲が狭まるのを抑制しつつ、光学系の故障の有無を自己診断することが可能となる。
本発明の実施形態による物体検出装置の電気的構成図である。 図1の物体検出装置の外観の斜視図である。 第1実施形態による物体検出装置の内部構造の斜視図である。 図3の内部構造を別の方向から見た斜視図である。 図3の内部構造の上面図である。 図1の物体検出装置の対象物検出時の走査範囲と故障診断時の投受光状態を示した上面図である。 本発明の第2実施形態による物体検出装置の対象物検出時の走査範囲と故障診断時の投受光状態を示した上面図である。 本発明の第3実施形態による物体検出装置の対象物検出時の走査範囲と故障診断時の投受光状態を示した上面図である。 本発明の第4実施形態による物体検出装置の対象物検出時の走査範囲と故障診断時の投受光状態を示した上面図である。 本発明の第5実施形態による物体検出装置の対象物検出時の走査範囲と故障診断時の投受光状態を示した上面図である。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照しながら説明する。各図において、同一の部分または対応する部分には、同一符号を付してある。
まず、実施形態の物体検出装置100の電気的構成を、図1を参照しながら説明する。
図1は、物体検出装置100の電気的構成図である。物体検出装置100は、車載用のレーザレーダである。制御部1は、CPUなどから成り、物体検出装置100の各部の動作を制御する。制御部1には、物体検出部1aと故障検出部1bとが備わっている。
LD(レーザダイオード)モジュール2はパッケージ化されている。LDモジュール2には、光源であるLD(レーザダイオード)が複数含まれている。(図1では、便宜上、LDのブロックを1つだけ示している。)各LDは、高出力光パルスを発する発光素子である。LDモジュール2は、本発明の「発光部」の一例である。
制御部1は、LDモジュール2の各LDの動作を制御する。詳しくは、たとえば制御部1は、各LDを発光させて、人や物体などの対象物に光を投射する。充電回路3は、LDモジュール2と接続されている。制御部1は、各LDの発光を停止させて、充電回路3により各LDを充電する。
モータ4cは、後述する回転走査部4(図3など)の駆動源である。モータ駆動回路5は、モータ4cを駆動させる。エンコーダ6は、モータ4cの回転状態(角度や回転数など)を検出する。制御部1は、モータ駆動回路5によりモータ4cを回転させて、回転走査部4の動作を制御する。また、制御部1は、エンコーダ6の出力に基づいて、回転走査部4の動作状態(動作量や動作位置など)を検出する。
PD(フォトダイオード)モジュール7はパッケージ化されている。PDモジュール7には、受光素子であるPD、TIA(トランスインピーダンスアンプ)、MUX(マルチプレクサ)、およびVGA(可変ゲインアンプ)が含まれている(詳細回路は図示省略)。PDモジュール7は、本発明の「受光部」の一例である。
PDは、PDモジュール7に複数設けられている。(図1では、便宜上、PDのブロックを1つだけ示している。)MUXは、TIAの出力信号をVGAに入力させる。昇圧回路9は、フォトダイオードの動作に必要な昇圧された電圧を、PDモジュール7の各PDに供給する。ADC(アナログデジタルコンバータ)8は、PDモジュール7から出力されるアナログ信号を、デジタル信号に変換する。
制御部1は、PDモジュール7の各部の動作を制御する。詳しくは、たとえば制御部1は、LDモジュール2のLDを発光させることにより、対象物で反射された光をPDモジュール7のPDにより受光する。そして、制御部1は、その受光状態に応じてPDから出力される受光信号を、PDモジュール7のTIAおよびVGAにより信号処理する。さらに、制御部1は、PDモジュール7から出力されるアナログの受光信号を、ADC8によりデジタルの受光信号に変換する。この変換後のデジタルの受光信号に基づいて、制御部1の物体検出部1aが対象物の有無を検出する。また、物体検出部1aは、LDが光を発してから対象物での反射光をPDで受光するまでの時間を算出し、該時間に基づいて対象物までの距離を検出する。
記憶部10は、揮発性や不揮発性のメモリから成る。記憶部10には、制御部1が物体検出装置100の各部を制御するための情報や、対象物を検出するための情報などが記憶されている。インタフェイス11は、車両に搭載されたECU(電子制御装置)と通信するための通信回路から成る。制御部1は、ECUに対して、インタフェイス11により対象物に関する情報を送受信したり、各種制御情報を送受信したりする。
次に、物体検出装置100の構造および機能について、図2〜図6を参照しながら説明する。
図2は、物体検出装置100の外観の斜視図である。なお、図2の外観図と図1の構成図とは、以降の各実施形態において共通である。
図3〜図6は、第1実施形態による物体検出装置100の内部構造を示した図である。詳しくは、図3および図4は、物体検出装置100の内部構造の斜視図である。図3では、物体検出装置100の内部構造を対象物側から見た状態を示し、図4では、物体検出装置100の内部構造を対象物と反対側から見た状態を示している。図5は、物体検出装置100の内部構造の上面図である。図6は、物体検出装置100の対象物検出時の走査範囲と故障診断時の投受光状態を示した上面図である。
図2に示すように、物体検出装置100のケース12は、正面視が矩形状の箱体である。ケース12の開口部12aは、透光カバー13で覆われている。透光カバー13は、所定の厚みのドーム状に形成されている。
ケース12と透光カバー13で囲まれた内部空間には、図3〜図5に示すような光学系と、図1に示した電気系などが収納されている。図2の透光カバー13は、ケース12の内外に対して光を透過させる。
物体検出装置100は、たとえば、透光カバー13が車両の前方、後方、または左右側方を向くように、車両の前部、後部、または左右側部に設置される。その際、図2に示すように、ケース12の短辺方向が上下方向Zとなるように、物体検出装置100は車両に設置される。
対象物を検出するための物体検出装置100の光学系は、図3などに示すように、LDモジュール2のLD、投光レンズ14、回転走査部4、受光レンズ16、反射鏡17、およびPDモジュール7のPDから成る。
そのうち、LDモジュール2のLD、投光レンズ14、および回転走査部4は、投光光学系である。また、回転走査部4、受光レンズ16、反射鏡17、およびPDモジュール7のPDは、受光光学系である。
LDモジュール2は、厚みの薄い直方体状に形成されている。LDモジュール2は、図3などに示すように、第1基板21の一方の実装面21aの端部に実装されている。そして、LDモジュール2は、物体検出装置100の中央部に配置されている。第1基板21は、実装面21aが対象物側を向くように、ケース12内に固定されている。
LDモジュール2に含まれる各LDは、物体検出装置100の中央側でかつ第1基板21の実装面21aに対して平行な方向Xを向いている。このため、各LDは、実装面21aに対して主に平行な方向Xに光を投射する。LDモジュール2の各LDから発せられた光は、基板21により遮られることはない。
LDモジュール2の発光方向X側には、投光レンズ14が配置されている。投光レンズ14は、LDモジュール2の各LDから発せられた光の拡がりを調整する。投光レンズ14は、ケース12内に固定されている。
PDモジュール7は、四角棒状に形成されている。PDモジュール7は、長辺が上下方向Zと平行になるように、第2基板22の一方の実装面22aに実装されている。第2基板22は、実装面22aが対象物側を向くように、ケース12内に固定されている。また、第2基板22は、第1基板21に対して、対象物と反対側に配置されている。なお、図4では、第2基板22の図示を省略している。
PDモジュール7に含まれる各PDは、対象物側でかつ第2基板22の実装面22a(図3など)に対して垂直な方向Yを向いている。このため、各PDは、実装面22aに対して主に垂直な方向(図3などで反Y方向)に向かって来る光を受光する。
第2基板22は、第1基板21より大きく形成されている。第1基板21には、LDモジュール2の他に、図1に示した充電回路3の一部が実装されている。第2基板22には、PDモジュール7の他に、図1に示したADC8、昇圧回路9、充電回路3の他部、モータ駆動回路5、制御部1、記憶部10、およびインタフェイス11などが実装されている。第1基板21と第2基板22とは、図示しないコネクタやFPC(Flexible Printed Circuits)により電気的に接続されている。
第2基板22より対象物側には、投光レンズ14、回転走査部4、受光レンズ16、および反射鏡17が配置されている。
回転走査部4は、回転鏡または光偏向器とも呼ばれていて、鏡4aとモータ4cなどから成る。鏡4aは、板状に形成された両面鏡から成る。すなわち、鏡4aの最も面積の広い両板面4bが反射面となっている。図5に示すように、鏡4aの厚み(板厚)tは、LDモジュール2のLDから投光レンズ14を経て鏡4aに入射する光の入射領域のY方向の径dより小さくなっている。また、図示していないが、LDモジュール2のLDから投光レンズ14を経て鏡4aに入射する光の入射領域の他の方向の径よりも、鏡4aの厚みtは小さくなっている。
モータ4cは第3基板23上に実装されている。第3基板23は、モータ4cの回転軸J(図5)がZ方向と平行になるように、ケース12内に固定されている。
第3基板23の板面は、第1基板21および第2基板22の各板面に対して垂直になっている。第3基板23と第2基板22は、図示しないコネクタやFPCにより電気的に接続されている。
モータ4cの回転軸Jの一端部(図3および図4で上側の端部)には、鏡4aが連結されている。モータ4cの回転軸Jに連動して、鏡4aは回転する。
図3および図4に示すように、受光レンズ16と反射鏡17は、第1基板21の上方に配置されている。受光レンズ16は、集光レンズから成る。受光レンズ16は、光の入射面(凸面)が回転走査部4と対向するように、ケース12内に固定されている。
反射鏡17は、受光レンズ16の回転走査部4と反対側に配置されている。反射鏡17は、受光レンズ16とPDモジュール7の各PDの受光部分とに対して所定の角度で傾斜するように、ケース12内に固定されている。
図3に1点鎖線の矢印で示すように、LDモジュール2のLDから発せられた光は、投光レンズ14により拡がりを調整された後、回転走査部4の鏡4aのいずれかの反射面4bの下半分の部分に当たる。この際、モータ4cが回転して、鏡4aの角度(向き)が変化し、いずれかの反射面4bが対象物側に面する。これにより、LDからの光が投光レンズ14を透過した後、反射面4bの下半分の部分で反射して、透光カバー13(図2)を透過し、外方にある所定範囲に走査される。つまり、回転走査部4は、LDモジュール2のLDからの光を第1基板21の対象物側に偏向する。
図6のハッチングで示す範囲Aは、対象物検出用に物体検出装置100が投射する光の走査範囲(上面視)である。(図6では、対象物検出用の光の走査範囲Aのうち、物体検出装置100の近傍部分を示している)。また、その光の走査範囲Aのうち、ケース12と透光カバー13の外方にある部分が、物体検出装置100による対象物の検出範囲である。
なお、図6では、LDモジュール2、投光レンズ14、回転走査部4の鏡4a、受光レンズ16、反射鏡17、PDモジュール7、および後述するライトガイド15以外の物体検出装置100の各部の図示を省略している。後述する図7〜図10の実施形態でも同様である。
上記のように、透光カバー13を透過した投射光は、人や物体などの対象物で反射される。その反射光は、透光カバー13を透過した後、図3に2点鎖線の矢印で示すように、回転走査部4の鏡4aのいずれかの反射面4bの上半分の部分に当たる。この際、モータ4cが回転して、鏡4aの反射面4bの角度(向き)が変化し、いずれかの反射面4bが対象物側に面する。これにより、対象物で反射した光が、透光カバー13を透過した後、反射面4bの上半分の部分で反射して、受光レンズ16に入射する。つまり、回転走査部4は、対象物からの反射光を受光レンズ16側へ偏向する。
回転走査部4を経由して受光レンズ16に入射した反射光は、受光レンズ16で集光された後、反射鏡17で反射して、PDモジュール7のPDにより受光される。つまり、反射鏡17は、回転走査部4で偏向された反射光をPDモジュール7側へ反射する。また、回転走査部4は、対象物からの反射光を鏡4aで反射して、受光レンズ16と反射鏡17を介してPDモジュール7のPDへ導く。
上記の反射光の受光状態に応じてPDから出力される受光信号は、PDモジュール7やADC8で信号処理される。そして、この処理後の受光信号に基づいて、制御部1の物体検出部1aが、対象物の有無を検出したり、対象物までの距離を算出したりする。
物体検出装置100のケース12内には、図3〜図6に示すように、ライトガイド15も設けられている。ライトガイド15は、導光性を有する材料で形成されている。ライトガイド15は、光学系の故障を診断するための光を導く部材である。ライトガイド15は、LDモジュール2のLDが発した光を、PDモジュール7のPDへ導く。ライトガイド15は、本発明の「導光部」の一例である。
ライトガイド15には、図3および図4に示すように、光を導入する導入面15aと、光を導出する導出面15bとが設けられている。導入面15aと導出面15bとが回転走査部4の鏡4a側でかつ基板21、22と平行な方向(図3および図4で反X方向)を向くように、ライトガイド15はケース12内に固定されている。導入面15aと導出面15bとは上下方向Zに並んでいる。導出面15bは、導入面15aより上方に配置されている。
図3〜図6に示すように、ライトガイド15は、回転走査部4の鏡4aに対して、LDモジュール2、PDモジュール7、レンズ14、16、および反射鏡17と反対側に配置されている。また、ライトガイド15は、鏡4aに対して対象物と反対側に配置されている。
また、ライトガイド15は、図6に示すように、対象物検出用の光の走査範囲A外に配置されている。さらに、ライトガイド15は、鏡4aの回転軸Jの軸方向から見て(図6では上面視)、ライトガイド15の導入面15aおよび導出面15bと鏡4aの回転中心Sとを結ぶ直線と、LDモジュール2と鏡4aの回転中心Sとを結ぶ直線とのなす角度θが、鈍角になる位置に配置されている。
図6において、1点鎖線の矢印で示すように、LDモジュール2のLDから鏡4aに入射する光の光路と、鏡4aで反射してライトガイド15の導入面15aへ向う光の光路とのなす角度は、鈍角になっている。また、2点鎖線の矢印で示すように、ライトガイド15の導出面15bから導出された光の光路と、鏡4aで反射してPDモジュール7へ向う光の光路(鏡4aから反射鏡17までの光路)とのなす角度も、鈍角になっている。なお、図6では便宜上、2点鎖線を1点鎖線から離して描いてある。
図4に1点鎖線の矢印で示すように、LDモジュール2のLDから発せられた光は、投光レンズ14により拡がりを調整された後、回転走査部4の鏡4aのいずれかの反射面4bの下半分の部分に当たる。この際、モータ4cが回転して、鏡4aの角度が変化し、いずれかの反射面4bが対象物と反対側に面する。これにより、LDからの光が投光レンズ14を透過した後、反射面4bの下半分の部分で反射して、ライトガイド15の導入面15aに入射する。つまり、ライトガイド15は、対象物と反対側の反射面4bから光を受光する。さらに別の言い方をすると、ライトガイド15は、LDからの光が鏡4aで反射した光のうち、対象物の検出範囲(図6の走査範囲A)外に進む光を受光する。
そして、導入面15aに導入された光は、ライトガイド15の内部を進んで、図4に2点鎖線の矢印で示すように、ライトガイド15の導出面15bから導出され、回転走査部4の鏡4aのいずれかの反射面4bの上半分の部分に当たる。この際、モータ4cが回転して、鏡4aの角度が変化し、いずれかの反射面4bが対象物と反対側に面する。これにより、ライトガイド15から出射した光が、反射面4bの上半分の部分で反射して、受光レンズ16に入射する。つまり、ライトガイド15は、対象物と反対側に面している鏡4aの反射面4bに対して光を投光する。
ライトガイド15から回転走査部4を経由して受光レンズ16に入射した光は、受光レンズ16で集光された後、反射鏡17で反射して、PDモジュール7のPDにより受光される。上記のように、ライトガイド15は、LDが発光して鏡4aで反射した光を受光し、該光を鏡4aで反射させてPDに導く。
図6にも、上述したLDモジュール2から回転走査部4の鏡4aを経由してライトガイド15に到る光の投光路を1点鎖線で示している。また、上述したライトガイド15から回転走査部4の鏡4aを経由してPDモジュール7に到る光の受光路を2点鎖線で示している。
上述したライトガイド15により導かれた光の受光状態に応じてPDから出力される受光信号は、図1のPDモジュール7やADC8で信号処理される。そして、この処理後の受光信号と、LDの発光状態とに基づいて、制御部1の故障検出部1bが、LDモジュール2、PDモジュール7、回転走査部4などの光学系の故障の有無を検出する。LDが発光しているにもかかわらず、受光信号が正常に出力されない場合、故障検出部1bは、光学系が故障していると判定する。
上記第1実施形態によると、回転走査部4の鏡4aの回転軸Jの軸方向から見て、ライトガイド15の導入面15aおよび導出面15bと鏡4aの回転中心Sとを結ぶ直線と、LDモジュール2と鏡4aの回転中心Sとを結ぶ直線とのなす角度θが、鈍角になっている。このため、LDモジュール2からの光が鏡4で反射して、ライトガイド15の導入面15aに入射する(図4および図6の1点鎖線の矢印)。そして、ライトガイド15内を進行した光が、ライトガイド15の導出面15bから導出された後、鏡4aで反射して、PDモジュール7に導かれる(図4および図6の2点鎖線の矢印)。つまり、LDモジュール2からの光が、回転走査部4の鏡4aを経由して、ライトガイド15へ導入され、該光がライトガイド15により、鏡4aを経由して、PDモジュール7に導かれる。そして、そのときのLDモジュール2の発光状態とPDモジュール7による受光状態とに基づいて、故障検出部1bにより光学系の故障の有無を検出することができる。
また、鏡4aの回転中心Sと、LDモジュール2およびライトガイド15とを結ぶそれぞれの直線のなす角度θが、180°以下の範囲で90°より大きくなるに連れて、対象物検出用に回転走査部4が走査する光の走査中心Ac(図6)から、ライトガイド15が側方へ離れて行くので、対象物側に走査された光をライトガイド15により遮り難くすることができる。
よって、回転走査部4を備えた物体検出装置100において、対象物検出用の光の走査範囲Aが狭まるのを抑制しつつ、光学系の故障の有無を自己診断することが可能となる。
また、上記第1実施形態では、図3や図4に示すように、LDモジュール2とライトガイド15とが、鏡4aの高さの範囲内に配置されているので、Z方向(ケース12の高さ方向)に物体検出装置100を小型化することができる。さらに、LDモジュール2とライトガイド15とが、鏡4aに対してY方向に接近しているので、当該Y方向(ケース12の奥行方向)にも物体検出装置100を小型化することができる。
また、上記第1実施形態では、鏡4aが板状に形成されていて、LDモジュール2から鏡4aに入射する光の入射領域の径d(図5)より、鏡4aの厚みtの方が小さくなっている。このため、LDモジュール2からの光が、鏡4aの反射面4b以外の部分(図5で鏡4aの短辺を含む両側面)で遮られ難くなるので、該光を効率良く対象物側やライトガイド15側へ偏向することができる。また、ライトガイド15から出射した光も、鏡4aの反射面4b以外の部分で遮られ難くなるので、該光を効率良く受光レンズ16側へ偏向して、PDモジュール7へ導くことができる。
また、上記第1実施形態では、LDモジュール2から鏡4aに入射する光の光路と、鏡4aで反射した光の光路とのなす角度、および、ライトガイド15の導出面15bから導出された光の光路と、鏡4aで反射した光の光路とのなす角度が、それぞれ鈍角になっている。このため、LDモジュール2からの光を、回転走査部4の鏡4aを経由して、ライトガイド15の導入面15aに導入することができる。また、ライトガイド15の導出面15bから導出された光を、鏡4aを経由して、PDモジュール7で受光させることができる。
また、上記第1実施形態では、対象物検出用の光の走査範囲A外に、ライトガイド15が配置されている。このため、LDモジュール2が発光して、対象物検出用に回転走査部4が走査した光がライトガイド15で遮られなくなるので、走査範囲Aが狭くなるのを防ぐことができる。
さらに、上記第1実施形態では、回転走査部4の鏡4aに対して対象物と反対側に、ライトガイド15が配置されている。このため、故障検出用の光の光路が鏡4aに対して対象物と反対側に形成されるので、対象物検出用に回転走査部4が走査した光が、ライトガイド15により遮られるおそれが皆無となり、対象物検出用の光の走査範囲Aが狭まるのを確実に防ぐことができる。また、鏡4aの対象物側の空きスペースを広くして、対象物検出用の光の走査範囲Aを広げるなど、該空きスペースを有効活用することもできる。
図7は、第2実施形態による物体検出装置100の対象物検出時の走査範囲と故障診断時の投受光状態を示した上面図である。
第2実施形態では、ライトガイド15は、回転走査部4の鏡4aの回転軸Jの軸方向から見て(図7では上面視)、ライトガイド15の導入面15aおよび導出面15bと鏡4aの回転中心Sとを結ぶ直線と、LDモジュール2と鏡4aの回転中心Sとを結ぶ直線とのなす角度が180°になる位置に配置されている。また、ライトガイド15は、回転走査部4の鏡4aに対して、LDモジュール2などと反対側で、かつ対象物検出用の光の走査範囲A外に配置されている。
ライトガイド15の導入面15aと導出面15bとは、上下方向Zに並んでいる。導出面15bは、導入面15aより上方に配置されている。なお、図7は故障診断時の状態を示しており、物体検出時には、走査のために鏡4aが回転して、LDモジュール2とライトガイド15との間の光路が、鏡4aによって遮られる。
上記第2実施形態のようにライトガイド15を配置すると、図7に示すように、板状の鏡4aの反射面4bがLDモジュール2からの光の光軸とほぼ平行になったとき(故障診断時)に、1点鎖線の矢印で示すように、LDモジュール2からの光が鏡4aで反射せずに、鏡4aに沿って進んだ後、ライトガイド15の導入面15aに入射する。そして、ライトガイド15内を進行した光は、図7に2点鎖線の矢印で示すように、導出面15bから導出された後、鏡4aで反射せずに、鏡4aに沿って進んだ後、受光レンズ16と反射鏡17を経由して、PDモジュール7に導かれる。つまり、LDモジュール2からの光が、回転走査部4の鏡4aを経由せずに、ライトガイド15に導入され、該光がライトガイド15により、鏡4aを経由せずに、PDモジュール7に導かれる。そして、そのときのLDモジュール2の発光状態とPDモジュール7による受光状態とに基づいて、故障検出部1bにより光学系の故障の有無を検出することができる。
また、対象物検出用の光の走査範囲Aからライトガイド15が離れているので、物体検出時に、対象物側に走査された光がライトガイド15により遮られることがなく、走査範囲Aが狭くなるのを防ぐことができる。よって、回転走査部4を備えた物体検出装置100において、対象物検出用の光の走査範囲Aが狭まるのを抑制しつつ、光学系の故障の有無を自己診断することが可能となる。
本発明は、上述した以外にも種々の実施形態を採用することができる。たとえば、以上の実施形態では、ライトガイド15の導入面15aと導出面15bとを上下方向Zに並べた例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば、図8に示す第3実施形態や、図9に示す第4実施形態のように、ライトガイド15の導入面15aと導出面15bの位置を、奥行き方向Yに対してずらしてもよい。
図8の第3実施形態では、ライトガイド15の導入面15aは、対象物側から見て、導出面15bより手前側でかつ鏡4aと反対側に配置されている。導出面15bは、導入面15aより奥側でかつ上方に配置されている。ライトガイド15は、鏡4aに対して、LDモジュール2などと反対側でかつ対象物と反対側に配置されている。また、ライトガイド15は、対象物検出用の光の走査範囲A外に配置されている。さらに、ライトガイド15は、鏡4aの回転軸Jの軸方向から見て(図8では上面視)、ライトガイド15と鏡4aの回転中心Sとを結ぶ直線と、LDモジュール2と鏡4aの回転中心Sとを結ぶ直線とのなす角度が、鈍角になる位置に配置されている。詳しくは、ライトガイド15の導入面15aと鏡4aの回転中心Sとを結ぶ直線と、LDモジュール2のLDと鏡4aの回転中心Sとを結ぶ直線とのなす角度θ1は、鈍角になっている。また、ライトガイド15の導出面15bと鏡4aの回転中心Sとを結ぶ直線と、LDモジュール2のLDと鏡4aの回転中心Sとを結ぶ直線とのなす角度θ2も、鈍角になっている。
図8において、1点鎖線の矢印で示すように、LDモジュール2のLDから鏡4aに入射する光の光路と、鏡4aで反射してライトガイド15の導入面15aへ向う光の光路とのなす角度は、鈍角になっている。また、2点鎖線の矢印で示すように、ライトガイド15の導出面15bから導出された光の光路と、鏡4aで反射してPDモジュール7へ向う光の光路(鏡4aから反射鏡17までの光路)とのなす角度も、鈍角になっている。
上記第3実施形態のようにライトガイド15を配置すると、図8に1点鎖線の矢印で示すように、LDモジュール2からの光が鏡4aで反射して、ライトガイド15の導入面15aに入射する。そして、ライトガイド15内を進行した光は、図8に2点鎖線の矢印で示すように、導出面15bから導出された後、鏡4aで反射して、受光レンズ16と反射鏡17を経由して、PDモジュール7に導かれる。つまり、LDモジュール2からの光が、回転走査部4の鏡4aを経由して、ライトガイド15へ導入され、該光がライトガイド15により、鏡4aを経由して、PDモジュール7に導かれる。
図9の第4実施形態では、ライトガイド15の導出面15bは、導入面15aより奥側の上方で、かつ鏡4aに対して対象物と反対側に配置されている。ライトガイド15は、鏡4aに対して、LDモジュール2などと反対側に配置されている。また、ライトガイド15は、対象物検出用の光の走査範囲A外に配置されている。
鏡4aの回転軸Jの軸方向から見て(図9では上面視)、ライトガイド15の導入面15aと鏡4aの回転中心Sとを結ぶ直線と、LDモジュール2と鏡4aの回転中心Sとを結ぶ直線とのなす角度は、180°になっている。ライトガイド15の導出面15bと鏡4aの回転中心Sとを結ぶ直線と、LDモジュール2と鏡4aの回転中心Sとを結ぶ直線とのなす角度θは、鈍角になっている。LDモジュール2から発せられ、ライトガイド15の導入面15aへ向う光の光路(1点鎖線)と、鏡4aの反射面4bとは、ほぼ平行になっている。導出面15bから導出され、受光レンズ16へ向う光の光路(2点鎖線)と、鏡4aの反射面4bも、ほぼ平行になっている。
上記第4実施形態のようにライトガイド15を配置すると、図9に1点鎖線の矢印で示すように、LDモジュール2からの光が鏡4aで反射せずに、鏡4aに沿って進んで、ライトガイド15の導入面15aに入射する。そして、ライトガイド15内を進行した光は、図9に2点鎖線の矢印で示すように、導出面15bから導出された後、鏡4aで反射せずに、受光レンズ16と反射鏡17を経由して、PDモジュール7に導かれる。つまり、LDモジュール2からの光が、回転走査部4の鏡4aを経由せずに、ライトガイド15に導入され、該光がライトガイド15により、鏡4aを経由せずに、PDモジュール7に導かれる。
さらに、他の例として、ライトガイド15の導入面15aを、導出面15bに対して、対象物と反対側に配置したり、鏡4a側に配置したり、上方に配置したりしてもよい。
また、ライトガイド15を鏡4aに対してLDモジュール2と反対側に配置し、導入面15aを鏡4aに対して対象物と反対側に配置し、導出面15bを鏡4aに対してX方向に並ぶように配置してもよい(たとえば図9で導入面15aと導出面15bとが逆の状態)。この場合、鏡4aの回転軸Jの軸方向から見て、導入面15aと鏡4aの回転中心Sとを結ぶ直線と、LDモジュール2と鏡4aの回転中心Sとを結ぶ直線とのなす角度は鈍角になり、導出面15bと鏡4aの回転中心Sとを結ぶ直線と、LDモジュール2と鏡4aの回転中心Sとを結ぶ直線とのなす角度は180°になる。
また、図10に示す第5実施形態のように、ライトガイド15を鏡4aに対して対象物側でかつ光の走査範囲A外に配置してもよい。第5実施形態では、鏡4aの回転軸Jの軸方向から見て(図10では上面視)、ライトガイド15の導入面15aおよび導出面15bと鏡4aの回転中心Sとを結ぶ直線と、LDモジュール2と鏡4aの回転中心Sとを結ぶ直線とのなす角度θが鈍角になっている。また、1点鎖線の矢印で示すように、LDモジュール2のLDから鏡4aに入射する光の光路と、鏡4aで反射してライトガイド15の導入面15aへ向う光の光路とのなす角度は、鈍角になっている。また、2点鎖線の矢印で示すように、ライトガイド15の導出面15bから導出された光の光路と、鏡4aで反射してPDモジュール7へ向う光の光路とのなす角度も、鈍角になっている。なお、図10では便宜上、2点鎖線を1点鎖線から離して描いてある。導入面15aと導出面15bとは上下方向Zと平行に並んでいる。また、導出面15bは、導入面15aより上方に配置されている。
上記第5実施形態のようにライトガイド15を配置すると、図10に1点鎖線の矢印で示すように、LDモジュール2からの光が鏡4aの対象物側に面した反射面4bで反射して、ライトガイド15の導入面15aに入射する。そして、ライトガイド15内を進行した光は、図10に2点鎖線の矢印で示すように、導出面15bから導出された後、鏡4aの対象物側に面した反射面4bで反射して、受光レンズ16と反射鏡17を経由して、PDモジュール7に導かれる。つまり、LDモジュール2からの光が、回転走査部4の鏡4aを経由して、ライトガイド15へ導入され、該光がライトガイド15により、鏡4aを経由して、PDモジュール7に導かれる。また、ライトガイド15が対象物検出用の走査範囲A外に配置されているため、対象物検出用に回転走査部4が走査した光がライトガイド15で遮られず、走査範囲Aが狭くなることはない。
また、以上の実施形態では、LDモジュール2からライトガイド15までの投光路と、ライトガイド15からPDモジュール7までの受光路の両方において、光が回転走査部4の鏡4aを経由した例(図6、図8、および図10)と、鏡4aを経由しない例(図7および図9)を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。たとえば、図6、図8、および図10のようにライトガイド15を配置した場合でも、鏡4aの角度によっては、LDモジュール2からライトガイド15までの投光路と、ライトガイド15からPDモジュール7までの受光路のうち、少なくとも一方で光が回転走査部4の鏡4aを経由しないこともある。また、たとえば、図7および図9のようにライトガイド15を配置した場合でも、鏡4aの角度によっては、LDモジュール2からライトガイド15までの投光路と、ライトガイド15からPDモジュール7までの受光路のうち、少なくとも一方で光が回転走査部4の鏡4aを経由することもある。つまり、投光路と受光路の両方において光が鏡4aを経由してもよいし、経由しなくてもよい。また、投光路と受光路の一方において光が鏡4aを経由し、他方において光が鏡4aを経由しなくてもよい。
また、以上の実施形態では、2つの反射面4bを有する板状の両面鏡により、回転走査部4の鏡4aを構成した例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば、1つまたは3つ以上の反射面を有する鏡を用いてもよい。
また、以上の実施形態では、ライトガイド15により導光部を構成した例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば鏡、反射板、光ファイバなどのような、光を受光して特定の方向へ投光させることができるような部材を、導光部として用いてもよい。
また、以上の実施形態では、複数のLDを有するLDモジュール2と、複数のPDを有するPDモジュール7をそれぞれ1つ設けた例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。LDモジュールやPDモジュールの設置数は、2つ以上でもよい。また、各モジュールにおけるLDやPDの数は、適宜選択すればよい。
また、以上の実施形態では、光の投光経路の上方に光の受光経路を設けた例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、光の投光経路の下方に光の受光経路を設けてもよい。
さらに、以上の実施形態では、車載用の物体検出装置100に本発明を適用した例を挙げたが、その他の用途の物体検出装置に対しても、本発明を適用することは可能である。
1a 物体検出部
1b 故障検出部
2 LDモジュール(発光部)
4 回転走査部
4a 鏡
7 PDモジュール(受光部)
15 ライトガイド(導光部)
15a 導入面
15b 導出面
100 物体検出装置
A 対象物を検出するために回転走査部により光を走査する範囲
d 発光部から鏡に入射する光の入射領域の径
J 回転軸
LD レーザダイオード(発光素子)
PD フォトダイオード(受光素子)
S 回転中心
t 鏡の厚み
θ、θ、θ 角度(鈍角)

Claims (6)

  1. 発光素子を有する発光部と、
    受光素子を有する受光部と、
    鏡を有し、前記鏡を回転させることにより、前記発光部からの光を前記鏡で反射して所定範囲に走査し、該所定範囲にある対象物で反射した光を前記鏡で反射して前記受光部へ導く回転走査部と、
    前記受光部から出力される受光信号に基づいて、対象物の有無を検出する物体検出部と、
    前記発光部からの光を前記受光部に導く導光部と、
    前記発光部の発光状態と前記導光部により導かれた前記光の前記受光部による受光状態に基づいて、故障の有無を検出する故障検出部と、を備えた物体検出装置において、
    前記導光部は、前記鏡の回転軸の軸方向から見て、該導光部と前記鏡の回転中心とを結ぶ直線と、前記発光部と前記鏡の回転中心とを結ぶ直線とのなす角度が、鈍角または180°になる位置に配置されており、
    前記鏡は、板状に形成されていて、
    前記発光部から前記鏡に入射する光の入射領域の径より、前記鏡の厚みの方が小さい、ことを特徴とする物体検出装置。
  2. 請求項1に記載の物体検出装置において、
    前記導光部は、前記回転走査部からの光が導入される導入面を有し、
    前記軸方向から見て、前記導入面と前記鏡の回転中心とを結ぶ直線と、前記発光部と前記鏡の回転中心とを結ぶ直線とのなす角度が、鈍角または180°である、ことを特徴とする物体検出装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の物体検出装置において、
    前記導光部は、前記回転走査部へ光を導出する導出面を有し、
    前記軸方向から見て、前記導出面と前記鏡の回転中心とを結ぶ直線と、前記発光部と前記鏡の回転中心とを結ぶ直線とのなす角度が、鈍角または180°である、ことを特徴とする物体検出装置。
  4. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載の物体検出装置において、
    前記導光部は、
    前記角度が鈍角の場合は、前記鏡で反射した前記発光部からの光を前記受光部に導き、
    前記角度が180°の場合は、前記鏡で反射せずに該鏡に沿って進む前記発光部からの光を前記受光部に導く、ことを特徴とする物体検出装置。
  5. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載の物体検出装置において、
    前記導光部は、前記回転走査部により光を走査する範囲外に配置されている、ことを特徴とする物体検出装置。
  6. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載の物体検出装置において、
    前記導光部は、前記鏡に対して前記対象物と反対側に配置されている、ことを特徴とする物体検出装置。
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