JP6662010B2 - 光測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、試料に光を照射してその吸光度を測定する吸光度測定器や、試料に光を照射して当該試料からの蛍光を測定する蛍光測定器などに適用することができる光測定装置に関する。
従来、試料中の測定対象成分の濃度を測定する方法としては、吸光光度法やレーザ誘起蛍光法などが知られている。
而して、近年、ライフサイエンス分野においては、吸光光度法により測定対象成分の濃度を測定する吸光度測定器や、レーザ誘起蛍光法により測定対象成分の濃度を測定する蛍光測定器などの光測定装置に対する要請として、ポイントオブケア検査に用いることなどを目的に、小型で持ち運びが容易であることが求められている。
例えば特許文献1には、励起光を試料チューブ内の試料に照射する固体光源と、蛍光を検出する蛍光測定器と、測定試料から放出される蛍光を蛍光測定器に導光する蛍光収集光学系とが、励起光および蛍光を含む光に対して透明な樹脂内に埋設された構造を有する蛍光測定器が記載されている。この蛍光測定器においては、試料チューブは、シリコーン樹脂よりなるチューブホルダ内にセットされている。
このような光測定装置において、例えば測定対象成分としてDNAを含む試料の吸光度を測定する際には、DNAの融解温度以上の温度に試料を加熱することが必要である。このため、光測定装置には、チューブホルダを介して試料チューブを加熱する加熱機構が設けられている。
特開2014−032064号公報
しかしながら、加熱機構を有する光測定装置においては、測定終了直後には、チューブホルダおよび試料チューブが相当に高い温度に加熱されているため、作業者が火傷する虞れがある。また、チューブホルダの周辺には、光源部および受光部などが配置されているため、試料チューブおよびチューブホルダが十分に冷却されるまでに相当に長い時間を要する。そのため、検査の作業効率が低下すると共に、チューブホルダの周辺に配置されたセンサ等が長時間高温に曝されることにより、故障する虞れがある。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、その目的は、試料チューブおよびチューブホルダを効率よく冷却することができる光測定装置を提供することにある。
本発明の光測定装置は、試料チューブを受容するチューブ受容用凹所が形成されたチューブホルダ、前記試料チューブ内に収容された試料に光を照射する光源部、および前記試料からの光を検出する受光部を有する測定機構と、
前記チューブホルダを介して前記試料チューブを加熱する加熱機構と
を備えてなる光測定装置であって、
前記チューブホルダの周辺には、前記チューブ受容用凹所に受容された前記試料チューブの長手方向に沿って伸びる冷却風路が形成されており、前記冷却風路に冷却風を流通させる冷却機構が設けられており、
前記チューブホルダに前記試料チューブを着脱するためのチューブ着脱用開口が形成された、前記測定機構、前記加熱機構および前記冷却機構を収容する筐体と、この筐体のチューブ着脱用開口を開閉するリッド体とを備え、
前記リッド体には、閉状態において前記試料チューブの上面に対接する補助加熱機構が設けられており、
前記リッド体は、閉状態において前記筐体の内部に冷却風を導入するための吸気口を有し、
前記冷却機構が作動することによって、前記吸気口から導入された冷却風が、前記補助加熱機構に当たった後に、前記冷却風路を流通することを特徴とする。
また、本発明の光測定装置は、試料チューブを受容するチューブ受容用凹所が形成されたチューブホルダ、前記試料チューブ内に収容された試料に光を照射する光源部、および前記試料からの光を検出する受光部を有する測定機構と、
前記チューブホルダを介して前記試料チューブを加熱する加熱機構と
を備えてなる光測定装置であって、
前記チューブホルダの周辺には、前記チューブ受容用凹所に受容された前記試料チューブの長手方向に沿って伸びる冷却風路が形成されており、前記冷却風路に冷却風を流通させる冷却機構が設けられており、
前記光源部と前記チューブホルダとの間に設けられた、前記光源部からの光が通過する第1の光路を形成する第1の光路形成体と、前記チューブホルダと前記受光部との間に設けられた、前記試料チューブからの光が通過する第2の光路を形成する第2の光路形成体とを備え、
前記冷却風路は、前記チューブホルダの外面と前記第1の光路形成体および前記第2の光路形成体の少なくとも一方の外面との間に形成されており、
前記チューブホルダは、その外面に前記チューブ受容用凹所に受容された前記試料チューブの長手方向に沿って伸びる、前記冷却風路を形成するための溝を有することを特徴とする
本発明の光測定装置によれば、冷却機構によって、チューブホルダの周辺に形成された、試料チューブの長手方向に沿って伸びる冷却風路に冷却風が流通するため、試料チューブおよびチューブホルダを効率よく冷却することができる。従って、測定終了後に、作業者が火傷することを防止することができ、また、検査の作業効率の向上を図ることができると共に、チューブホルダの周辺に配置されたセンサ等が故障することを防止することができる。
本発明の光測定装置の一例における内部の構成を示す説明用断面図である。 図1に示す光測定装置に用いられる試料チューブの構成を示す説明用断面図である。 図1に示す光測定装置における測定機構および加熱機構を上方から見た平面図である。 図3に示す測定機構および加熱機構のA−A断面図である。 図3に示す測定機構および加熱機構のB−B断面図である。 図3に示す測定機構および加熱機構のC−C断面図である。 (a)は、チューブホルダの平面図、(b)は、チューブホルダの側面図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の光測定装置の一例における内部の構成を示す説明用断面図である。この光測定装置10は、試料チューブ内の試料に光を照射してその吸光度を測定することによって、当該試料中の測定対象成分の濃度などを測定する可搬式の吸光度測定器として構成されている。
図1に示す光測定装置10は、後述する測定機構20、加熱機構40および冷却機構50を収容する、外形が略直方体状の筐体11を有する。この例では、図1において筐体11の左面が正面、筐体11の右面が背面である。この筐体11の上面には、後述するチューブホルダ21に、図2に示す構成のマイクロチューブよりなる試料チューブ1を着脱するためのチューブ着脱用開口12が形成されている。筐体11の背面(図1において右面)には、後述する冷却機構50による冷却風を外部に排出するためのルーバーよりなる排気口13が設けられている。
試料チューブ1は、有底筒状のチューブ本体2と、チューブ本体2の開口に着脱自在に設けられた、当該チューブ本体2の開口を閉塞する蓋体3とを有する。蓋体3は、その周縁部から伸びる連結部4を介してチューブ本体2の開口縁部に一体に連結されている。この試料チューブ1は、例えば内容積が約0.2mL、全長が約21mm、チューブ本体2の最大径が約8mmである。
試料チューブ1内に収容される試料は、例えば大腸菌、タンパク質、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって増幅されて得られたDNA、色素などを、測定対象成分として含有するものである。
筺体11の内部には、チューブ着脱用開口12の直下位置に測定機構20が配置されている。測定機構20の直下位置には、チューブホルダ21を介して試料チューブ1を加熱する加熱機構40が設けられている。また、測定機構20と筐体11の排気口13との間には、冷却風によってチューブホルダ21を冷却する冷却機構50が設けられている。
筐体11には、下方に開口するカップ状のリッド体15が、開閉機構60によってチューブ着脱用開口12に対して開閉自在に設けられている。また、筐体11には、リッド体15を閉状態において固定するバックル14が設けられている。
図3は、図1に示す光測定装置における測定機構20および加熱機構40を、試料チューブをセットした状態で上方から見た平面図である。図4は、図3に示す測定機構20および加熱機構40のA−A断面図である。図5は、図3に示す測定機構20および加熱機構40のB−B断面図である。図6は、図3に示す測定機構20および加熱機構40のC−C断面図である。
この測定機構20は、試料チューブ1を保持するチューブホルダ21と、試料チューブ1内に収容された試料に測定用光を照射する光源部30と、試料チューブ1内に収容された試料からの検出用光を検出する受光部35とを備えてなる。
図7(a)は、チューブホルダ21の平面図、図7(b)は、チューブホルダ21の側面図である。
チューブホルダ21は、長尺な板状の基台部22上に、基台部22と同方向に伸びる直方体状の保持部23が基台部22から突出するよう一体に形成されて構成されている。保持部23の上面には、それぞれ試料チューブ1を受容する複数のチューブ受容用凹所24が、当該保持部23の長手方向に沿って互い離間して並ぶよう形成されている。チューブ受容用凹所24の各々は、試料チューブ1のチューブ本体2に適合する形状、すなわち上端の開口から下端の底部に向かって小径となるテーパ状の形状を有する。
チューブホルダ21には、試料チューブ1に測定用光を入射するための入射用孔25が、当該チューブホルダ21の一方の外側面21aからチューブ受容用凹所24に貫通するよう形成され、試料チューブ1から検出用光を出射するための出射用孔26が、チューブ受容用凹所24から当該チューブホルダ21の他方の外側面21bからチューブ受容用凹所24に貫通するよう形成されている。
また、チューブホルダ21の外側面には、隣接するチューブ受容用凹所24の間の位置に、後述する冷却風路Wを形成するための複数の溝27が、チューブ受容用凹所24に受容された試料チューブ1の長手方向に沿って伸びるよう形成されている。
また、チューブホルダ21には、隣接するチューブ受容用凹所24の間の部分を貫通する貫通孔28が形成されている。具体的には、貫通孔28は、一方の外側面21aに形成された溝27の底部から他方の外側面21bに形成された溝27の底部に貫通するよう形成されている。このような貫通孔28が形成されていることにより、チューブホルダ21の熱容量が小さくなると共に、チューブホルダ21の表面積が大きくなるため、チューブホルダ21の冷却効率を向上することができる。
チューブホルダ21を構成する材料としては、アルミニウム等の金属材料、シリコーン樹脂、ポリカーボネート樹脂等の耐熱性の樹脂材料を用いることができる。チューブホルダ21を構成する材料として金属材料を用いる場合には、表面がアルマイト処理等によって黒色化されたものを用いることが好ましい。また、チューブホルダ21を構成する材料として樹脂材料を用いる場合には、黒色顔料等によって黒色に着色されたものを用いることが好ましい。このような構成とすることにより、入射用孔25および出射用孔26において、光の反射や散乱を抑制することができる。
光源部30は、基板31と、この基板31上にチューブホルダ21のチューブ受容用凹所24に対応して配置された複数の発光素子32とにより構成されている。発光素子32としては、白色光を放射するLEDを用いることができる。
受光部35は、センサ基板36と、センサ基板36上にチューブホルダ21のチューブ受容用凹所24に対応して配置された複数の受光センサ37とにより構成されている。受光センサ37としては、例えばRGBカラーセンサなどのフォトダイオードを用いることができる。
そして、光源部30および受光部35は、発光素子32および受光センサ37が、チューブホルダ21の入射用孔25、チューブ受容用凹所24および出射用孔26を介して互いに対向するよう配置されている。
チューブホルダ21と光源部30との間には、第1の光路形成体33が設けられている。この第1の光路形成体33には、それぞれ光源部30における発光素子32の各々からの測定用光が通過する複数の第1の光路34が形成されている。そして、第1の光路形成体33は、第1の光路34がチューブホルダ21の入射用孔25に連通するよう配置されている。図示の例の第1の光路形成体33においては、光源部30側の外面に、それぞれ第1の光路34に通ずる複数の凹所33aが形成されており、光源部30の発光素子32が、凹所33a内に収容されるよう配置されている。
チューブホルダ21と受光部35との間には、第2の光路形成体38が設けられている。この第2の光路形成体38には、それぞれ各試料チューブ1内の試料からの検出用光が通過する複数の第2の光路39が形成されている。そして、第2の光路形成体38は、第2の光路39が出射用孔25に連通するよう配置されている。図示の例の第2の光路形成体38においては、受光部35側の外面に、それぞれ第2の光路39に通ずる複数の凹所38aが形成されており、受光部35の受光センサ37が、凹所38a内に収容されるよう配置されている。
第1の光路形成体33および第2の光路形成体38は、例えば光吸収性を有する材料により構成されていることが好ましく、弾性材料により構成されていることが好ましい。これにより、第1の光路34および第2の光路39において、光の反射や散乱を抑制することができる。
光吸収性を有する弾性材料としては、自家蛍光が小さい点で、光吸収性物質が分散された、ポリジメチルシロキサン(PDMS)などのシリコーン樹脂を用いることが好ましい。光吸収性物質としては、カーボンブラックやカーボンナノチューブなどの黒色粉末を用いることができる。
そして、チューブホルダ21の外面と第1の光路形成体33および第2の光路形成体38の各々との間には、試料チューブ1の長手方向に沿って伸びる冷却風路Wが形成されている。図示の例では、チューブホルダ21の外面における溝27を形成する壁面と、第1の光路形成体33および第2の光路形成体38の各々の外面とによって包囲された空間によって、冷却風路Wが形成されている。
加熱機構40は、断熱材料よりなる支持板41と、この支持板41上に支持された、例えばポリイミドフィルムにステンレス製の抵抗線が形成されてなるシートヒータ42とにより構成されている。支持板41を構成する断熱材料としては、セラミックス材料、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂などの耐熱性を有する樹脂材料などを用いることが好ましい。
加熱機構40は、筐体11に固定された板状の支持体55上にスペーサ56を介して配置され、チューブホルダ21は、加熱機構40におけるシートヒータ42上に配置されている。そして、チューブホルダ21および加熱機構40における支持板41は、ボルト57によって支持体55に固定されている。
冷却機構50は、ファンよりなり、吸気側が測定機構20に対向し、排気側が筐体11の排気口13に対向するよう配置されている。
リッド体15の開閉機構60は、当該リッド体15を、下方に開口する姿勢が維持されたまま、閉状態と開状態との間を略円軌道で自在に移動するものである。
具体的には、開閉機構60は、リッド体15の両側面に取り付けられた2本ずつ(合計4本)のリンクバー61を備えたリンク機構を有する。各リンクバー61の基端部は、筺体11の上面に上方に突出するよう設けられた突起板62に、枢支軸を介して揺動自在に取り付けられている。一方、各リンクバー61の先端部は、リッド体15内における天井面に下方に突出するよう設けられた突起板63に、枢支軸を介して揺動自在に取り付けられている。
この例の光測定装置10においては、カップ状のリッド体15の内部に、補助加熱機構45が、閉状態において試料チューブ1の上面に対接するよう設けられている。また、リッド体15には、補助加熱機構45の側方位置に、閉状態において筐体11の内部に冷却風を導入するためのルーバーよりなる吸気口16が設けられている。
補助加熱機構45は、測定中において、試料チューブ1における蓋体3の内面に結露が生じることを防止するためのものである。この例の補助加熱機構45は、断熱材料よりなる支持板46と、この支持板46上に支持された、例えばポリイミドフィルムにステンレス製の抵抗線が形成されてなるシートヒータ47と、このシートヒータ47の表面に設けられた、例えばアルミニウムよりなる伝熱板48とにより構成されている。この補助加熱機構45は、支持ロッド49によって、リッド体15内における天井面に固定されており、リッド体15が閉状態とされることにより、伝熱板48が試料チューブ1における蓋体3の上面に対接される。
また、この例の光測定装置10においては、筐体11の上面に、リッド体15の開状態において補助加熱機構45に外部の物体が接触することを防止する接触防止部材65が設けられている。この接触防止部材65は、リッド体15の開状態において、当該リッド体15の開口縁と筐体11の上面との間に位置するよう配置されている。
上記の光測定装置10においては、先ずリッド体15が開状態とされ、この状態で、筐体11のチューブ着脱用開口12から、試料チューブ1がチューブホルダ21のチューブ受容用凹所24にセットされる。次いで、リッド体15が開状態とされ、これにより、試料チューブ1における蓋体3の上面に、補助加熱機構45における伝熱板48が対接される。この状態で、バックル14によって、リッド体15が筐体11に固定される。
そして、光測定装置10を作動させると、加熱機構40および補助加熱機構45によって、試料チューブ1が所定の温度に加熱される。
この状態で、光源部30の発光素子32から出射された測定用光が、チューブホルダ21のチューブ受容用凹所24に受容された試料チューブ1内の試料に照射され、試料チューブ1内の試料を透過して当該試料から出射された検出用光が受光センサ37によって検出される。
以上において、例えば試料中の測定対象成分がDNAである場合には、加熱機構40による加熱温度は例えば60〜70℃であり、補助加熱機構45による加熱温度は例えば60〜70℃である。
また、加熱機構40および補助加熱機構45の作動中において、リッド体15が開けられたときに、加熱機構40および補助加熱機構45の作動を停止する安全機構が設けられていてもよい。
発光素子32から出射された測定用光は、試料中に含まれる測定対象成分の濃度に応じて吸収されるため、当該試料からの検出用光は、測定用光よりも光量が低下することとなる。具体的には、測定用光が試料を通過する際、その透過率が試料中の測定対象成分の濃度に応じて指数関数的に減衰する。従って、試料チューブ1内の試料を透過して出射される検出用光の光量を受光センサ37によって検出し、当該試料の吸光度を求めることにより、当該吸光度に応じた測定対象成分の濃度を測定することができる。測定対象成分の濃度は、例えば、予め既知の濃度の測定対象成分の標準溶液を基準試料として測定を行うことにより検量線を作成しておき、受光センサ37によって検出された検出用光の光量を当該検量線に対照することにより得ることができる。
このようにして、試料チューブ1内の試料に対する測定が終了すると、加熱機構40および補助加熱機構45が停止されると共に、冷却機構50が作動する。これにより、リッド体15に設けられた吸気口16から装置内部に冷却風が導入される。この冷却風は、先ず、吸気口16の正面に位置する補助加熱機構45に当たり、これにより、補助加熱機構45が冷却される。その後、冷却風は、補助加熱機構45の下方に向かって流れ、チューブホルダ21と第1の光路形成体33および第2の光路形成体38との間に形成された冷却風路Wを流通する。これにより、試料チューブ1、チューブホルダ21および加熱機構40が冷却される。その後、冷却風は、加熱機構40の側方に位置する冷却機構50に向かって流れ、当該冷却機構50を介して、排気口13から装置外部に排出される。
以上において、冷却機構50は、作動を開始してから所定の時間、例えば5分間が経過したときに作動を停止するよう制御されてもよく、チューブホルダ21の温度が所定の温度、例えば40℃に達したときに作動を停止するよう制御されてもよい。
また、冷却機構50の作動が停止するまで、リッド体15が開かないよう当該リッド体15の閉状態を維持する安全機構が設けられていてもよい。
上記の光測定装置10によれば、冷却機構50によって、チューブホルダ21の周辺に形成された、試料チューブ1の長手方向に沿って伸びる冷却風路Wに冷却風が流通するため、試料チューブ1およびチューブホルダ21を効率よく冷却することができる。従って、測定終了後に、作業者が火傷することを防止することができ、また、検査の作業効率の向上を図ることができると共に、チューブホルダ21の周辺に配置されたセンサ等が故障することを防止することができる。
以上、本発明の光測定装置の実施の形態について説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されず、種々の変更を加えることが可能である。
例えば上記の光測定装置10は、吸光度測定器として構成されたものであるが、試料に光を照射して当該試料からの蛍光の強度を測定することによって、当該試料中の測定対象成分の濃度を測定する蛍光測定器として構成されていてもよい。
1 試料チューブ
2 チューブ本体
3 蓋体
4 連結部
10 光測定装置
11 筐体
12 チューブ着脱用開口
13 排気口
14 バックル
15 リッド体
16 吸気口
20 測定機構
21 チューブホルダ
21a 一方の外側面
21b 他方の外側面
22 基台部
23 保持部
24 チューブ受容用凹所
25 入射用孔
26 出射用孔
27 溝
28 貫通孔
30 光源部
31 基板
32 発光素子
33 第1の光路形成体
33a 凹所
34 第1の光路
35 受光部
36 センサ基板
37 受光センサ
38 第2の光路形成体
38a 凹所
39 第2の光路
40 加熱機構
41 支持板
42 シートヒータ
45 補助加熱機構
46 支持板
47 シートヒータ
48 伝熱板
49 支持ロッド
50 冷却機構
55 支持体
56 スペーサ
57 ボルト
60 開閉機構
61 リンクバー
62 突起板
63 突起板
65 接触防止部材
W 冷却風路

Claims (2)

  1. 試料チューブを受容するチューブ受容用凹所が形成されたチューブホルダ、前記試料チューブ内に収容された試料に光を照射する光源部、および前記試料からの光を検出する受光部を有する測定機構と、
    前記チューブホルダを介して前記試料チューブを加熱する加熱機構と
    を備えてなる光測定装置であって、
    前記チューブホルダの周辺には、前記チューブ受容用凹所に受容された前記試料チューブの長手方向に沿って伸びる冷却風路が形成されており、前記冷却風路に冷却風を流通させる冷却機構が設けられており、
    前記チューブホルダに前記試料チューブを着脱するためのチューブ着脱用開口が形成された、前記測定機構、前記加熱機構および前記冷却機構を収容する筐体と、この筐体のチューブ着脱用開口を開閉するリッド体とを備え、
    前記リッド体には、閉状態において前記試料チューブの上面に対接する補助加熱機構が設けられており、
    前記リッド体は、閉状態において前記筐体の内部に冷却風を導入するための吸気口を有し、
    前記冷却機構が作動することによって、前記吸気口から導入された冷却風が、前記補助加熱機構に当たった後に、前記冷却風路を流通することを特徴とする光測定装置。
  2. 試料チューブを受容するチューブ受容用凹所が形成されたチューブホルダ、前記試料チューブ内に収容された試料に光を照射する光源部、および前記試料からの光を検出する受光部を有する測定機構と、
    前記チューブホルダを介して前記試料チューブを加熱する加熱機構と
    を備えてなる光測定装置であって、
    前記チューブホルダの周辺には、前記チューブ受容用凹所に受容された前記試料チューブの長手方向に沿って伸びる冷却風路が形成されており、前記冷却風路に冷却風を流通させる冷却機構が設けられており、
    前記光源部と前記チューブホルダとの間に設けられた、前記光源部からの光が通過する第1の光路を形成する第1の光路形成体と、前記チューブホルダと前記受光部との間に設けられた、前記試料チューブからの光が通過する第2の光路を形成する第2の光路形成体とを備え、
    前記冷却風路は、前記チューブホルダの外面と前記第1の光路形成体および前記第2の光路形成体の少なくとも一方の外面との間に形成されており、
    前記チューブホルダは、その外面に前記チューブ受容用凹所に受容された前記試料チューブの長手方向に沿って伸びる、前記冷却風路を形成するための溝を有することを特徴とする光測定装置。
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