JP6660224B2 - 清掃用具 - Google Patents

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Description

本発明は、腰掛け便器において人体局部を洗浄する洗浄水を吐出するノズル、を洗浄するための清掃用具に関する。
近年、腰掛け便器(所謂洋式便器)には、人体局部を洗浄するための温水洗浄装置が設けられているものが多い。この温水洗浄装置は、前進後退するノズルが設けられており、人体局部の洗浄を行う場合には、ノズルが前進し、ノズルに設けられた吐出口から洗浄水を人体局部に向けて吐出する。このようなノズルは、外周面が汚れやすく、特に吐出口が形成された上面に汚れが付着しやすい。そこで、このようなノズルを清掃するための種々の清掃用具が提案されている。
例えば、特許文献1に係る清掃用具は、一端に開口を有し、ノズルを収容可能な長尺のケーシングを備えている。そして、ケーシングの内部の奥端部には、ブラシが設けられている。ノズルの清掃を行うには、ノズルをケーシングの内部に誘導し、手でケーシングを動かしながら、挿入されたノズルの先端をブラシによって擦り、ノズルの清掃を行う。このとき、ノズルからは洗浄水が吐出されるが、ノズルはケーシング内にあるため、洗浄水が便器外に飛び散るのが防止される。
一方、特許文献2に係る清掃用具は、ブラシと、その周囲を覆う円筒状又は円錐状のカバー部材とを備えており、ノズルの先端をカバー部材で覆いつつ、ブラシで清掃するようになっている。
実開平6−82990号公報 特開2004−19421号公報
しかしながら、上記各特許文献に開示された清掃用具には、次のような問題がある。まず、特許文献1の清掃用具は、ノズルの延びる方向とケーシングの延びる方向とを位置合わせした上で、ケーシング内に沿うようにしながらノズルを挿入させなければならない。また、ケーシングが長尺状であるため、ケーシングにノズルを収容した状態で、ブラシで擦るためにケーシングを移動させるのが難しいという問題がある。すなわち、ノズルの前進角度や前進長さによっては、ケーシングの可動範囲が狭くなるため、ブラシでノズルを擦りがたいという問題がある。また、ノズルの前進長さによっては、ノズルの先端にブラシが接触しない可能性もある。
一方、特許文献2の清掃用具は、カバー部材の長さが短いため、ノズルに対する清掃用具の可動範囲は広いが、ノズルが前進するタイミングに合わせて、素早くカバー部材でノズルの先端を覆わなければならず、タイミングを逸すると、洗浄水が便器外に飛び散るおそれがある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、ノズルからの洗浄水の飛び散りを防止するとともに、種々の角度、長さのノズルに対して柔軟に対応することが可能な清掃用具を提供することを目的とする。
本発明に係る清掃用具は、腰掛け便器において人体局部を洗浄する洗浄水を吐出するノズル、を洗浄するための洗浄装置であって、前記ノズルの移動範囲の上方を覆うように、前記便器に取り付けられ、可撓性を有する液不透過性のカバー部材と、前記カバー部材に取付けられるとともに、前記ノズルに接触して清掃を行うための清掃部と、を備えている。
この構成によれば、カバー部材がノズルの移動範囲の上方を覆うように便器に取り付けられるため、ノズルからの洗浄水の飛び散りを防止することができる。また、カバー部材は可撓性を有し変形可能であるため、これに連結された清掃部はカバー部材に拘束されることなく自由に移動することができる。したがって、ノズルの前進角度や前進距離にかかわらず、ノズルに対して清掃部を柔軟に接触させて清掃することができる。
上記清掃用具においては、前記カバー部材の一端部が、前記便器に取り付け可能となっており、前記カバー部材の他端部に、前記清掃部が取り付けられているものとすることができる。これにより、清掃部が、カバー部材における便器への取付部分から離れるため、清掃部を移動させやすくなる。
また、上記清掃用具において、前記カバー部材は、少なくとも一部に、前記一端部から他端部側にいくにしたがって、平面視における幅が狭くなる箇所を備えることができる。こうすることで、カバー部材において、清掃部が取り付けられている他端部の幅が狭くなるため、清掃部をカバー部材に対して移動させやすくなる。
上記各清掃用具においては、前記カバー部材の一端部に、当該カバー部材を前記便器に固定するための固定部材を取付けることができる。
上記各清掃用具において、前記カバー部材は、透明のシート状材料により形成することができる。これにより、カバー部材の下方にあるノズルの移動を視認することができ、これを見ながら、清掃部をノズルに対して容易に接触させることができる。
上記各清掃用具において、清掃部は種々の構成にすることが可能であるが、例えば、前記清掃部が、前記ノズルの延びる方向に延び、当該ノズルの外周面に接触可能な断面円弧状の接触面を有する清掃部材を備えているものとすることができる。
また、前記清掃部材は、前記ノズルから離れる方向にいくにしたがって内径が小さくなるように形成することができる。これにより、清掃部材に対してノズルが前進するにしたがって、ノズルが清掃部材に接触しやすくなり、その結果、ノズルの清掃をより容易にすることができる。
上記各清掃用具において、前記清掃部は、前記清掃部材の外周面を覆う、液不透過性の保護部材をさらに備えることができる。これにより、清掃部を手で把持するとき、清掃部材からの水や汚れが手に付着するのを防止することができる。
上記各清掃用具において、前記カバー部材と前記保護部材とを一体的に形成することができる。
上記各清掃用具において、前記清掃部は、少なくとも前記ノズルと対向する面から、突出する突起部を有することができる。
本発明に係る清掃用具によれば、ノズルからの洗浄水の飛び散りを防止するとともに、種々の角度、長さのノズルに対して柔軟に対応することが可能となる。
本発明に係る清掃用具が対象とする温水洗浄装置付き腰掛け便器の断面図である。 図1の平面図である。 本発明に係る清掃用具の一実施形態を示す平面図である。 図3の底面図である。 図3の側面図である。 図3の清掃用具の清掃部の分解図(a)、組み立て図(b)、及び正面図(c)である。 図3の清掃用具の使用方法を説明する断面図である。 図3の清掃用具の使用方法を説明する断面図である。 図3の清掃用具の使用方法を説明する断面図である。 図9の平面図である。 図3の清掃用具の清掃部の他の例を示す斜視図である。 図3の清掃用具の他の例を示す平面図である。 図3の清掃用具の他の例を示す斜視図である。 図3の清掃用具の他の例を示す平面図である。 図14の側面図である。 図14の清掃用具の使用方法を示す側面図である。 (a)はスポンジ200からなる清掃部材31の平面写真であり、(b)は(a)の拡大断面写真である。 (a)はブラシ300からなる清掃部材31の平面写真であり、(b)は(a)の拡大断面写真である。
以下、本発明に係る清掃用具の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態に係る清掃用具は、腰掛け便器(所謂洋式便器)に取付けられる温水洗浄装置のノズルを清掃するためのものである。
図1は温水洗浄装置が取り付けられた腰掛け便器の断面図、図2は図1の平面図である。これらの図に示すように、この腰掛け便器100に取り付けられた温水洗浄装置は、便座101の奥端部の下方に収容された洗浄用の円筒状のノズル102を備えており、このノズル102の上面には、上方に向かって洗浄水を吐出するための吐出口103が形成されている。そして、温水洗浄装置の洗浄スイッチ(図示省略)をオンにすると、ノズル102が前進し、便座101に座る利用者の局部に向けてノズル102の吐出口103から洗浄水が吐出される。そして、洗浄スイッチをオフにすると、洗浄水の吐出が停止するとともに、ノズル102が後退し便座の奥端部の下方に収容される。
このような温水洗浄装置では、ノズル102が汚れやすく、特に吐出口103が形成されたノズル102の上面が汚れやすい。本発明に係る清掃用具は、このようなノズル102の清掃を行うものである。
<1.清掃用具の構造>
まず、本実施形態に係る清掃用具の構造について説明する。図3はこの清掃用具を上側から見た平面図、図4は図3の清掃用具を下側から見た底面図、図5は図3の側面図である。以下では、清掃用具における説明の便宜上、図3の左側を前側または先端側、右側を後側または後端側と称し、図5の上側を上、下側を下と称することとする。但し、温水洗浄装置のノズルについては、突出方向を前側または先端側と称し、清掃用具の部位の方向とは反対の表示をすることがある。
図3〜図5に示すように、本実施形態に係る清掃用具は、矩形状のカバー部材1を備えており、カバー部材1の長手方向の先端側の端部(先端部)の下面には両面テープ2が設けられている。一方、カバー部材1の長手方向の後端側の端部(後端部)には、ノズル102を清掃するための清掃部3が設けられている。
カバー部材1は、液不透過性で可撓性のある材料で形成されており、例えば、樹脂素材よりなるシート状材料で形成することができる。カバー部材1は、後述するように、便器のノズル102の位置を確認できるようにするため、透明や半透明であることが好ましいが、特には限定されない。また、カバー部材1の長手方向の長さL(カバー部材1の先端部から清掃部材3までの長さ)は、例えば、15〜45cmであることが好ましく、30〜40cmであることがさらに好ましい。また、カバー部材1の幅Wは、例えば、18〜40cmであることが好ましく、22〜28cmであることがさらに好ましい。なお、この幅Wは、カバー部材1が矩形状以外である場合には、最も広い部分の幅を指す。
上記のように、カバー部材1の長手方向の先端部の下面には、この辺に沿って両面テープ2が設けられており、これにより、カバー部材1の先端部の下面を便座101に固定することができる。一方、カバー部材1の後端部の辺は、下方に向けて折り返されており、この折り返された部分11(以下、「折り返し部」という)の下側の面に清掃部3が取付けられている。
次に、清掃部3について、図6も参照しつつ説明する。図6は清掃部の分解図(a)、組み立て図(b)、及び先端側から見た正面図(c)である。同図に示すように、清掃部3は、スポンジなどで形成された清掃部材31と、この清掃部材31の外周面を覆う保護シート(保護部材)32とを備えている。清掃部材31は、例えば、図6(a)に示すような台形状に形成されており、これを湾曲させている。より詳細には、清掃部材31の長辺が先端部となり、両側部を下方に向けて湾曲させている。すなわち、下方が開放するように断面円弧状に湾曲させている。この下方を向く湾曲面が本発明の接触面に相当する。そして、この湾曲状態を維持すると共に使用者の手が汚れないようにするため、清掃部材31の周囲を覆うように、上述した保護シート32が取付けられている。
より詳細に説明すると、保護シート32は、先端部及び後端部が開放する筒状に形成されており、先端側の開口の径が大きく、後端側の開口の径が小さくなっている。そして、この保護シート32の内部空間に清掃部材31が収容される。このとき、保護シート32の先端部に清掃部材31の先端部が配置され、保護シート32の後端部に清掃部材31の後端部が配置される。そして、保護シート32の先端開口の径は、清掃部材31が湾曲を維持する程度の形状に形成されている。なお、保護シート32は、少なくとも先端部が開放されていれば良く、後端部は閉塞するように構成されていても良い。また、清掃部材31が保護シート32の内部で移動しないように、清掃部材31を接着剤、両面テープなどで保護シート32に固定することが好ましい。
こうして形成された保護シート32の先端部の上面、つまり清掃部材31の湾曲の凸側と対応する位置が、カバー部材1の折り返し部11に固定される。この状態で、清掃部材31は、保護シート32により湾曲状態が維持されているため、図6(c)に示すように、清掃部材31と保護シート32の下部とで、前方を向く半円状の開口が形成され、この開口に後述するようにノズルが挿入される。以下、この開口をノズル挿入用開口33と称することとする。
<2.清掃用具の使用方法>
次に、上記のように構成された清掃用具の使用方法について、図7〜図10を参照しつつ説明する。なお、以下の図面では、説明の便宜のため、清掃部3を把持する利用者の手を省略して示している。まず、図7に示すように、カバー部材1の先端部を、両面テープ2によって、便座101の奥端部に固定する。そして、清掃部3を手で把持し、ノズル102が前進後退する移動領域の上方をカバー部材1で覆うように、清掃部3を便座101の奥端部から離した位置に配置する。このとき、清掃部3は、前進したノズル102をノズル挿入用開口33に挿入できるような位置に配置する。
そして、図8に示すように、温水洗浄装置の洗浄スイッチをオンにすると、ノズル102が前進し、吐出口103から洗浄水が上方に向かって吐出される。このとき、ノズル102の上方は、カバー部材1で覆われているため、吐出される洗浄水は、カバー部材1ではね返って便鉢104の中に落ちていく。すなわち、洗浄水が腰掛け便器100から外部へ向かって噴射され、周囲に飛び散るのを防止することができる。そして、カバー部材1は透明であるため、カバー部材1の下方のノズル102の動作を観察しながら、前進してくるノズル102がノズル挿入用開口33に挿入されるように、清掃部3を前方に移動させる。これに続いて、図9及び図10に示すように、ノズル挿入用開口33に入ったノズル102を清掃部材31で掴むように、手で保護シート32を介して清掃部材31を握りしめつつ、手を前後に移動させたり回転させたりする。これにより、清掃部材31がノズル102の延びる方向に移動しつつ、ノズル102の表面を擦っていく。このとき、ノズル102からは洗浄水が吐出し続けているため、この洗浄水による効果も相俟って、ノズル102の表面が清掃される。
そして、清掃を終了する場合には、温水洗浄装置の洗浄スイッチをオフにする。これにより、ノズル102からの洗浄水の吐出が停止するとともに、ノズル102がノズル挿入用開口33から自動的に退出する。そして、ノズル102は、さらに後退しながら、便座101の奥端部の下方に収容される。その後、カバー部材1を便器から取り外せば、ノズル102の清掃が完了する。
<3.特徴>
以上のように、本実施形態によれば、次の特徴を有している。
<3−1>
まず、カバー部材1がノズル102の移動範囲の上方を覆うように腰掛け便器100に取り付けられるため、ノズル102からの洗浄水の飛び散りを防止することができる。また、カバー部材1は可撓性を有し変形可能であるため、これに連結された清掃部3はカバー部材1に拘束されることなく自由に移動することができる。したがって、ノズル102の前進角度や前進距離にかかわらず、ノズル102に対して清掃部3を柔軟に接触させて清掃することができる。
<3−2>
また、液不透過性の保護シート32により清掃部材31が覆われ、保護シート32を手で把持しながら清掃作業を行えるようにしているため、スポンジで形成された清掃部材31を介して洗浄水や汚れが手に付着するのを防止することができる。
<3−3>
清掃部材31は湾曲して円弧状に形成されており、さらに保護シート32によって湾曲状態が維持されている。そのため、清掃部材31の内面をノズル102の外周面に沿わせやすく、ノズル102の清掃を容易に行うことができる。さらには、汚れやすいノズル102の上面を集中的に清掃できると共に、清掃部材31がノズル102に引っかかり難くなり、容易に清掃作業を行うことができる。
<4.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。なお、以下の変形例は、適宜組み合わせ可能である。
<4−1>
保護シート32は種々の態様が可能であり、少なくとも清掃部材31を覆って、清掃部材31からの水や汚れが手に付着しないように構成されていればよい。したがって、シート材以外で構成することもできる。但し、清掃部材31を握りやすくするため、可撓性のある材料で形成することが好ましい。また、保護シート32は必ずしも必須ではなく、例えば、カバー部材1に清掃部材31を直接取り付けることもできる。但し、この場合には防水手袋を手に装着した後、清掃部材31を手で把持して清掃を行うことが好ましい。
<4−2>
上記実施形態では、清掃部材31を円弧状に形成しているが、これに限定されない。変形可能な平板状のものを用い、ノズル102に接触させるときに変形するようにしてもよい。また、図11に示すように、筒状の清掃部材31であってもよい。これにより、ノズルがより挿入されやすくなり、清掃が容易になる。このような清掃部材は、上記実施形態と同様に、後端側にいくにしたがって、径が小さくなるようにしてもよい。
上記実施形態では、清掃部材31をスポンジによって形成しているが、ノズル102に接触して汚れを擦ったり、拭き取ったりできるような材料であれば、特には限定されない。例えば、紙、不織布、織布またはブラシなどで形成することもできる。また、清掃部材31に予め洗剤などの洗浄成分を含有させておけば、清掃効果をさらに高めることができる。
清掃部材31は、例えば、次のように構成することができる。すなわち、清掃部材31におけるノズル102と接触する面に、複数の突起部を形成することができる。このような突起部は、例えば吐出口103及び部材間の隙間に入ることが可能な長さ、太さ及び強度等を備えていると好ましい。一般的には、吐出口103の直径及びノズル周辺の部材間の隙間は、例えば約0.1mm〜約2mmであるため、これに合わせて突起部を形成することが好ましい。
続いて、突起部を備える清掃部材31について、図17及び図18を用い、一例としてスポンジ及びブラシを例にあげて説明する。図17(a)はスポンジ200からなる清掃部材31の平面写真であり、図17(b)は図17(a)の拡大断面写真である。図18(a)はブラシ300からなる清掃部材31の平面写真であり、図18(b)は図18(a)の拡大断面写真である。
まず、図17を用いて、スポンジ200から形成される清掃部材31について説明する。同図に示すように、この清掃部材31は、所定のセル数を有するスポンジ200から形成されている。スポンジ200は、複数のスポンジ骨格210が複雑に絡みあうことにより形成されている。そして、スポンジの表面220からは、スポンジ骨格210の端部210aが突出している。したがって、このスポンジ骨格210の端部210aが、清掃部材31の突起部として、ノズル102の吐出口103及びノズル102の部材間の隙間に入り込み、清掃を行う。
スポンジ200は、例えば、セル数が約5〜約100個/25mmであるのが好ましく、約5〜約16個/25mmであるのがさらに好ましく、約10〜約16個/25mmであるのが特に好ましい。セル数が約5個/25mm以上であると、スポンジ骨格210及び端部210aが太く、汚れをしっかりと掻き取ることができるため、清掃効果が高いという利点がある。一方、セル数が約100個/25mm以下であると、スポンジ骨格210及び端部210aが、吐出口103及び部材間の隙間に入りやすくなり、吐出口103及び部材間の隙間の清掃を十分に達成することができる。
また、上述のようなセル数を有するスポンジ200を清掃部材31として用いることで、スポンジ200と吐出口103等との接触清掃によるざらざらとした使用感を感じ易い。このような効果は、スポンジ200が、吐出口103から吐出される水を保水し過ぎないことによっても高まる。よって、使用者は清掃部材31でノズル102が清掃されていることを感じることができる。
以上のようなスポンジ200の素材としては、例えばウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、熱可塑性エラストマー等の樹脂材料を発泡させた合成発泡樹脂等が挙げられる。この中でもウレタンのスポンジ200は、ABS(acrylonitrile butadiene styrene)樹脂製のノズル102に接触させて清掃しても、ノズル102を傷づけ難く好ましい。
次に、図18を用いて、ブラシ300から形成される清掃部材31について説明する。清掃部材31としてのブラシ300は、ブラシ本体310と、このブラシ本体310から突出するブラシ毛320とにより形成されている。このブラシ毛320が、清掃部材31の突起部として、ノズル102の吐出口103及びノズル102の部材間の隙間に入り込み、清掃を行う。
ブラシ毛320のブラシ本体310からの突出長さLaは、例えば約1〜約5mmであると好ましい。特に、ブラシ毛320の突出長さが約2〜約3mmである場合には、ブラシ毛320が短いため、吐出口103及び部材間の隙間へのブラシ毛320の入り込み効果が高く、使用者は力を入れて使用感を感じつつ清掃できる。一方、ブラシ毛320の突出長さが約4〜約5mmである場合には、ブラシ毛320が長くなるため、力を入れずにブラシ毛320を吐出口103及び部材間の隙間へ入り込ませることができ、吐出口103等の奥まで清掃が可能となる。
また、ブラシ毛320の直径は、約0.1〜約1.0mmが好ましく、約0.1〜約0.5mmがさらに好ましい。ブラシ毛320の直径が約0.1mm以上である場合には、ブラシ毛320の強度が強くなり、力を入れた清掃が可能となる。一方、ブラシ毛320の直径が約1.0mm以下である場合には、吐出口103及びノズル102の部材間の隙間への入り込みが容易となり、特に奥までの入り込みが可能となるため、清掃効果が高い。なお、ブラシ毛320の直径が約0.1〜約0.5mmの場合には、ブラシ毛320が吐出口103及びノズル102の部材間の隙間の奥まで到達可能な程度に強度が適切であり、清掃効果が高い。
また、ブラシ毛320は、清掃の際にブラシ300をノズル102に接触させた場合に、吐出口103及び部材間の隙間に入り込むことが可能な程度の本数が設けられていればよい。例えば、ブラシ300とノズル102との接触位置に、少なくとも数本のブラシ毛320が設けられていればよい。ただし、ブラシ毛320は清掃部材31全体に密に設けられていてもよい。
また、上述のようなブラシ300を清掃部材31として用いることで、図17のようなスポンジと同様に、ブラシ300と吐出口103等との接触清掃によるざらざらとした使用感を感じ易い。
ブラシ300の素材としては、例えばナイロン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリプロピレン等のポリオレフィン、エラストマー樹脂等が挙げられる。この中でもナイロン、ポリエステルのブラシ300は、ABS樹脂製のノズル102に接触させて清掃しても、ノズル102を傷づけ難く好ましい。
また、清掃部材31は、上記のようなスポンジ200やブラシ300を複数組み合わせることによって形成されてもよい。例えば、突起部の長さ、径、材質などが異なる複数のスポンジ200やブラシ300を適宜、組み合わせることができる。このとき、複数のスポンジ200のみ、あるいは、複数のブラシ300のみで清掃部材を構成することもできる。あるいは、清掃部材31の一部、特に、清掃対象となるノズル102等と対向する部位にのみ、上記のようなスポンジ200やブラシ300を配置することができる。その他、清掃部材31は、上記のスポンジ200やブラシ300と、紙、不織布及び織布の少なくとも一つとを組み合わせて形成してもよい。
<4−3>
カバー部材1の形状は特には限定されず、上記実施形態のような矩形状以外に、種々の形状にすることが可能である。例えば、図12(a)に示すように、先端側の幅を広く、後端側にいくにしたがって幅が狭くなるようにすることもできる。これにより、カバー部材1において、その幅を一定以上に確保しながらも、清掃部3が取り付けられる部分の幅が狭くなるため、清掃部3を移動させやすくなる。また、図12(b)に示すように、カバー部材をホームベース型にすることもできる。すなわち、カバー部材1の先端側から後端側にいく、少なくとも一部で幅が狭くなるようにすることができる。このとき、カバー部材1は、便座101の奥端部のみならず、便座101の両側部などに固定することもできる。
上記実施形態では、カバー部材1と清掃部3とを別体で構成しているが、例えば、図13に示すように、カバー部材1の後端部を筒状又は円弧状に形成し、この筒状の部分に清掃部材31を配置することもできる。この場合、筒状又は円弧状に形成されたカバー部材1の後端部が保護シート32の役割を果たす。
また、カバー部材と清掃部とを一体化した他の例を図14〜図16を参照しつつ説明する。図14はカバー部材と清掃部とを一体化した清掃用具の平面図、図15は図14の側面図、図16は図14の使用説明図である。図14及び図15に示すように、この清掃用具は、カバー部材1がホームベース型に形成されるとともに、後端部に、清掃部材31を収容する筒状の収容部19が一体的に設けられている。収容部19は、その先端部が開放されており、後端部が閉塞するように構成されている。そして、この収容部19に、図11で示したような円筒状の清掃部材31が収容されている。この清掃用具は、図16に示すように、手で収容部19の外周面を掴んだときに、収容部19の前端側の全周がカバー部材1と一体となっているため、ノズル102の外周面(特にノズル先端側の外周面)をカバー部材1で完全に覆うことができ、洗浄水や汚れが手に付着するのを確実に防止することができる。
上記実施形態では、カバー部材1の先端部に両面テープ2を設け、これによってカバー部材1を便座101に取り付けているが、これに限定されるものではない。両面テープ2以外のクリップ、クランプ、フックなどの固定部材を利用してカバー部材1を腰掛け便器100に固定することもできる。また、このような固定部材を設けず、例えば、カバー部材1の先端部を、便鉢104と便座101の間に挟んで固定することができる。すなわち、カバー部材1の端部が腰掛け便器100に固定できるように構成されていればよい。
1 :カバー部材
2 :両面テープ(固定部材)
3 :清掃部
31 :清掃部材
32 :保護シート(保護部材)
100 :腰掛け便器
102 :ノズル

Claims (10)

  1. 腰掛け便器において人体局部を洗浄する洗浄水を吐出するノズル、を清掃するための清掃用具であって、
    前記ノズルの移動範囲の上方を覆うように、前記便器に取り付けられ、可撓性を有する液不透過性のカバー部材と、
    前記カバー部材に取付けられ、前記ノズルに接触して清掃を行うための清掃部と、
    を備えている、清掃用具。
  2. 前記カバー部材の一端部が、前記便器に取り付け可能となっており、
    前記カバー部材の他端部に、前記清掃部が取り付けられている、請求項1に記載の清掃用具。
  3. 前記カバー部材は、少なくとも一部に、前記一端部から他端部側にいくにしたがって、平面視における幅が狭くなる箇所を備えている、請求項2に記載の清掃用具。
  4. 前記カバー部材の一端部に、当該カバー部材を前記便器に固定するための固定部材が取付けられている、請求項2または3に記載の清掃用具。
  5. 前記カバー部材は、透明のシート状材料により形成されている、請求項1から4のいずれかに記載の清掃用具。
  6. 前記清掃部は、前記ノズルの延びる方向に延び、当該ノズルの外周面に接触可能な断面円弧状の接触面を有する清掃部材を備えている、請求項1から5のいずれかに記載の清掃用具。
  7. 前記清掃部材は、前記ノズルから離れる方向にいくにしたがって内径が小さくなるように形成されている、請求項6に記載の清掃用具。
  8. 前記清掃部は、前記清掃部材の外周面を覆う、液不透過性の保護部材をさらに備えている、請求項6または7に記載の清掃用具。
  9. 前記カバー部材と前記保護部材とが一体的に形成されている、請求項8に記載の清掃用具。
  10. 前記清掃部は、少なくとも前記ノズルと対向する面から、突出する突起部を有している、請求項1から9のいずれかに記載の清掃用具。
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