JP6660012B2 - 内燃機関の点火装置 - Google Patents

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本発明は、内燃機関の点火制御に関する。
ガソリンエンジンのように点火装置を備えた内燃機関において、当該内燃機関の運転中に失火をした気筒を判定する装置が提案されている。
内燃機関の点火装置は、例えば点火コイルと点火プラグにより構成されており、点火コイルの一次側にパルス電流を流して、二次側に高電圧のパルス波を発生させて点火プラグの電極間で火花放電させる。
更に、特許文献1には、点火プラグの電極間に印加される二次電圧を検出し、当該二次電圧の減衰特性に基づいて失火を判定する装置が開示されている。特許文献1においては、二次電圧の減衰時間が比較的短く急速に降下する場合には正常に着火しており、二次電圧の減衰時間が比較的長く緩やかな場合には失火していると判定する。
特許第2535699号公報
ところで、近年では、リーンバーンエンジンやEGR導入エンジン等において急速燃焼を実現すべく筒内流動が強化された内燃機関が開発されている。更にこのような筒内流動が強化された内燃機関等において、点火放電の吹き消えに対応して着火性能が向上するように、一つのプラグに二つのコイルで交互に電力を供給し、放電回数を増加させた多重点火システムが検討されている。
しかしながら、多重点火システムにおいては、一回の始動において点火回数が増加するので、点火プラグの電極が早く消耗してしまうといった問題点がある。特に筒内の混合気が着火した後でも点火が繰り返されると、高温状況下での放電となるので電極の温度が上昇し、更に消耗し易くなってしまう。
本発明は、上述した課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、着火性能を向上させるとともに点火プラグの消耗を抑えた内燃機関の点火装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1の点火装置では、1回のサイクルにおいて1つの点火プラグで複数回点火する多重点火システムを備えた内燃機関に備えられ、前記内燃機関の運転状態に基づいて1回のサイクルにおける点火回数を設定する点火回数設定部と、前記内燃機関の筒内での着火を判定する着火判定部と、前記着火判定部により着火判定した際の1回のサイクルにおける点火回数より多くの点火を抑制する点火制御部と、を有し、前記点火回数設定部は、前記内燃機関の運転状態に基づいて、1回のサイクルにおける点火回数を前記着火判定に基づいて抑制する多重点火と、前記着火判定を行なわず所定回数に固定する固定点火に切換えることを特徴とする。
好ましくは、前記点火制御部は、前記内燃機関の筒内流動が所定以上となる所定の運転領域において、前記着火判定した際の前記点火の抑制を実行するとよい
好ましくは、前記点火回数設定部は、前記筒内が所定の高温領域となる運転状態では、前記点火回数を前記所定回数に固定するとよい。
好ましくは、前記点火制御部は、前記着火判定して所定回多く点火してから前記点火を抑制するとよい。
好ましくは、前記着火判定部において前記着火判定した際の点火回数を、次回以降のサイクルにおいて前記点火回数設定部において設定する前記点火回数に反映させる学習制御を実行する学習制御部を備えるとよい。
本発明の内燃機関の点火装置では、着火判定した際の1回のサイクルにおける点火回数より多くの点火を抑制するので、着火した以降での点火を抑制することができる。これにより、1回のサイクルにおいて1つの点火プラグで複数回点火する多重点火システムによって着火性能を向上しつつ、着火した以降の無駄な点火を抑制して点火プラグの保護を図ることができる。
また、内燃機関の運転状態に基づいて、1回のサイクルにおける点火回数を着火判定に基づいて抑制する多重点火と、着火判定を行なわず所定回数に固定する固定点火に切換えられるので、固定点火が行われる内燃機関の運転状態において制御負荷を軽減させることができる。
本発明の一実施形態の点火装置の構成図である。 第1の実施形態の点火回数制御要領を示すフローチャートである。 点火回数設定用マップの一例である。 着火判定時の二次電圧及び二次電流の推移の一例を示すグラフである。 第2の実施形態の点火回数制御要領を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態の点火装置の構成図である。図1は、1つの気筒における点火装置の構成を示している。
本発明の一実施形態である点火装置1を備えたエンジンは、例えば自動車の走行駆動用の多気筒のガソリンエンジンである。
図1は、1つの気筒における点火装置1の構成を示している。
図1に示すように、本実施形態に係る点火装置1は、各気筒に設けられた点火プラグ2(点火器)と、各気筒に2つずつ設けられた点火コイル3a、3bと、点火コイル3a、3bを制御するエンジンコントロールユニット10を備えている。
点火コイル3a、3bは、一次電流を断続的に遮断するスイッチング素子としてのトランジスタ4a、4bを備えている。点火コイル3a、3bの一次コイル5a、5bの一端には車載バッテリ6が接続され、他端はトランジスタ4a、4bのコレクタに接続されている。トランジスタ4a、4bのベースは、エンジンコントロールユニット10に接続され、エミッタは接地されている。
点火コイル3a、3bの二次コイル7a、7bの一端は、ダイオード8a、8bを介して点火プラグ2に接続されている。二次コイル7a、7bの他端は接地されている。
そして、エンジンコントロールユニット10よりトランジスタ4a、4bのベースに点火信号として印加された電圧によって、トランジスタ4a、4bのコレクタに接続された一次コイル5a、5bに一次電流が流れる。点火時期においては、トランジスタ4a、4bに印加した電圧が急激に遮断されることで一次コイル5a、5bに流れていた一次電流が急激に低下するため、この電流の変化を妨げる方向に自己誘導起電力が発生する。すると、相互誘導作用により二次コイル7a、7bに高電圧が生成されて、点火プラグ2の電極に火花放電が生じる。ここで、点火プラグ2を流れる二次電流は時間と共に減衰し、三角波状のパルス電流となる。
点火コイル3a、3bは、一つの点火プラグ2に対して2つ接続されており、夫々の二次コイル7a、7bから電力が供給される構成となっている。ダイオード8a、8bは、1つの点火コイル(3a、3bのいずれか一方)から流れる電流が他の点火コイル(3a、3bの他方)に流れないように設けられている。
そして、エンジンコントロールユニット10は、2つの点火コイル3a、3bに対し、交互に点火信号を印加、遮断することで、点火コイル3a、3bから交互に点火プラグ2に高電圧が印加され、1つの点火コイルしか有しない点火装置と比較して、同一の時間で2倍の回数の火花放電が得られる。
エンジンコントロールユニット10は、入出力装置、記憶装置(ROM、RAM、不揮発性RAM等)、タイマ及び中央演算処理装置(CPU)等を含んで構成され、エンジン回転速度センサ11により検出したエンジン回転速度やアクセル開度センサ12により検出したアクセル操作量等のその他の情報を入力する。そして、エンジンコントロールユニット10は、当該各種情報に基づいて、各気筒の各点火コイル3a、3bに点火信号を出力して、点火プラグ2による点火を制御する。
また、エンジンコントロールユニット10は、当該各種情報に基づいて、図示しない燃料噴射弁の燃料噴射量及び燃料噴射時期、電子制御スロットルバルブ、EGRバルブ等のその他のエンジンの各種機器の作動制御を行うことで、エンジンの運転制御を行う。
更に、エンジンコントロールユニット10は、エンジンの運転状態に基づいて多重点火回数Nignを設定する点火回数設定部13と、エンジンの筒内での着火を判定する着火判定部14と、点火を制御する点火制御部15と、多重点火回数Nignを学習制御する学習制御部16を備えている。
図2は、エンジンコントロールユニット10において実行される第1の実施形態の点火回数制御要領を示すフローチャートである。図3は、点火回数設定用マップの一例である。図4は、着火判定時の二次電圧及び二次電流の推移の一例を示すグラフである。なお、図4では、1回の点火の間での二次電圧及び二次電流の推移を示している。
エンジンコントロールユニット10は、エンジン運転中において、図2に示す点火回数制御を気筒毎に実施する。
エンジンコントロールユニット10は、始めにステップS10では、エンジン回転速度センサ11からエンジン回転速度Neと、アクセル開度センサ12からアクセル開度θapsを入力し、エンジンの目標トルクTobjを算出する。そして、ステップS20に進む。
ステップS20では、エンジン回転速度センサ11からのエンジン回転速度Ne及びステップS10で算出した目標トルクTobjに基づいて、多重点火回数Nignを求める。多重点火回数Nignは、1回のサイクルにおいて点火する回数であって、二次コイル7a、7b側に発生する三角波状のパルスの回数である。多重点火回数Nignは、あらかじめ記憶装置に記憶した図3に示すようなマップを読み込んで求められる。
図3に示すように、低回転低負荷(図3中の破線より低回転低負荷の領域)において多重点火回数Nignが2回以上の多重点火となり、高回転または高負荷では多重点火回数Nignが1回となる。また、多重点火の領域においても、多重点火回数Nignが2回から5回の間で低回転低負荷になるに伴って段階的に増加するように設定されている。そして、ステップS30に進む。
ステップS30では、ステップS20で求めた多重点火回数Nignが1より大きいか否かを判別する。多重点火回数Nignが1より大きい場合には、ステップS40に進む。多重点火回数Nignが1以下の場合には、ステップS90に進む。
ステップS40では、多重点火回数Nignでの点火を実施する。なお、本実施形態では、2つの点火コイル3a、3bで交互に電力を供給して点火する構成であるので、1回のサイクルにおいて2つの点火コイル3a、3bに送る合計の点火信号の回数が多重点火回数Nignとなるように設定される。そして、ステップS50に進む。
ステップS50では、着火判定を実施する。着火判定は、点火コイル3a、3bから点火プラグ2に流れる二次電流、または点火プラグ2に付加される二次電圧で判定する。図4に示すように、点火プラグ2に高電圧の二次電圧が付加され、点火プラグ2の電極間で火花放電すると、三角波状に二次電流が流れるが、その際に筒内で着火、すなわち混合気が燃焼すると電極間に燃焼によって生じたイオンが発生する。このイオンの発生、運動により二次電流が一時的に変動する。また、これに伴い、二次電圧も急激に変動する。したがって、二次電流または二次電圧を監視して、その変動に基づき着火の有無を判定する。そして、ステップS60に進む。
ステップS60では、S50において着火有りと判定したときの点火回数を、そのときの運転点(目標トルクTobj及びエンジン回転速度Ne)と関連付けて点火回数Mignとして記憶装置に記憶する。なお。運転点は、エンジンの目標トルクTobj及びエンジン回転速度Neに基づく運転領域を適宜分割した範囲で設定すればよい。そして、ステップS70に進む。
ステップS70では、ステップS60で記憶した点火回数Mignが、ステップS20で求めた多重点火回数Nign未満であることが、所定連続回数n回連続したか否かを判別する。所定連続回数nは、例えば数回であって、エンジンの運転変動や誤差を考慮して適宜な回数に設定される。点火回数Mignが多重点火回数Nign未満であることが所定連続回数n回連続した場合には、ステップS80に進む。点火回数Mignが多重点火回数Nign未満であることが所定連続回数n回連続しない場合には、本ルーチンをリターンする。
ステップS80では、ステップS70において点火回数Mignが多重点火回数Nign未満であることを所定連続回数n回連続したと判定した際の運転点における多重点火回数Nignを1回少なくして記憶装置に書き換える。即ち、図3に示すようなマップにおいて、破線より内側の多重点火の領域での多重点火回数Nignを書き換える。なお、本ステップは、本発明の学習制御部16における制御に該当する。そして、本ルーチンを終了する。
ステップS90では、1回点火を実施する。1回点火は、1回のサイクルで1回(所定回数)の点火を行なう固定点火である。そして、ステップS100に進む。
ステップS100では、ステップS90において1回点火を行なった気筒の着火判定を未実施とする。そして、本ルーチンを終了する。
以上のように、本発明の第1の実施形態に係るエンジンは、1回のサイクルでの点火回数を複数回行なう多重点火システムを備えている。更に、この点火回数である多重点火回数Nignを2回〜5回に切換えることが可能となっており、1回のみ点火することも可能となっている。多重点火回数Nignは、エンジン回転速度Ne及び目標トルクTobjといったエンジン運転点に基づいて設定される。更に、エンジンコントロールユニット10は、多重点火を行なった際に着火判定を行ない、何回目の点火で着火したのかを判定する。
そして、エンジンコントロールユニット10は、着火判定した点火回数Mignがエンジン運転点に基づいて設定される多重点火回数Nignより少ないことがn回連続した場合には、そのエンジン運転点における多重点火回数Nignを記憶しているNignより1回少なくするようにマップを書き換える。したがって、エンジン運転点に基づいて設定される多重点火回数Nignよりも少ない回数で着火した場合に、多重点火回数Nignが1回ずつ少なく設定されていく。これにより、着火した後の点火が抑制されるようになり、点火プラグ2の電極の消耗が抑制される。よって本実施形態では、多重点火システムにより着火性能を確保しつつ、着火後の無駄な点火を抑制して点火プラグ2の保護を図ることができる。
特に、着火判定した点火回数Mignが、マップに記憶されている多重点火回数Nignと比較して少ない場合に、多重点火回数Nignを書き換える学習制御を行なうので、次回のサイクルからあらかじめ点火回数を少なく設定することができ、無駄な点火を更に抑制することができる。
次に、図5を用いて第2の実施形態の点火回数制御要領を説明する。以下、第1の実施形態の図2に示す制御と異なる箇所のみ説明する。
図5に示すように、第2の実施形態の点火回数制御は、ステップS60からステップS110に進む。
ステップS110では、ステップS60で記憶した点火回数Mignが1であることが所定連続回数m回連続したか否かを判別する。所定連続回数mは、所定連続回数nと同様に例えば数回であって、エンジンの運転変動や誤差を考慮して適宜な回数に設定される。点火回数Mignが1であることが所定連続回数m回連続した場合には、ステップS120に進む。点火回数Mignが1であることが所定連続回数m回連続しない場合には、本ルーチンをリターンする。
ステップS120では、ステップS110において点火回数Mignが1であることを所定連続回数m回連続したと判定した際の運転点における多重点火回数Nignを1に書き換える。即ち、図3に示すようなマップにおいて、多重点火と1回点火との境界線である破線を書き換える。そして、本ルーチンを終了する。
以上のように本発明の第2の実施形態では、着火判定した点火回数Mignが1回であることがm回連続した場合には、そのエンジン運転点における多重点火回数Nignを1にマップを書き換える。したがって、本実施形態では、多重点火と1回点火を切換える領域を変化させる制御が行なわれ、1回点火により着火しているにも拘わらず多重点火を行なうような制御が抑制され、点火プラグ2の電極の消耗を抑制することができる。
更に、上記実施形態における着火判定により点火回数を抑制する点火回数制御については、筒内流動が所定以上となるような領域(所定の運転領域)でのみ行なうとよい。例えばリーンバーンや、EGR導入機構を有しているエンジンにおいては、低回転低負荷時の燃費を向上すべく、混合気の空燃比(空気量に混合する燃料量の割合)を理論混合比よりも薄く設定したり、EGRを多く導入したりする制御が採用されており、この領域での燃焼性を向上すべく筒内流動が大きくなるものがある。このように空燃比が薄く、EGRが多い領域では混合気が着火し難く、さらに、筒内流動の大きい領域では、点火プラグ2の電極間の火花が流れて点火し難い状態であるので、確実に着火すべく、多重点火回数Nignがあらかじめ多くの回数にマップに設定されている。したがって、点火回数が多く設定されている領域において、本実施形態のように着火判定による点火回数の抑制制御を行なうことで、着火を確保しつつ多重点火回数Nignを効果的に低減させることができる。
また、以上の実施形態では、図3に示すように、高回転または高負荷領域で1回点火に設定されている。このように高回転または高負荷領域では、混合気の空燃比が理論混合比あるいは理論混合比よりも濃く、またはEGRが少なく導入されている制御が採用されており、筒内の電極近辺が高温状態でもあるので、着火し易い状態である。このように着火し易い高温領域では、1回点火に固定することで、着火判定及び点火回数制御を行なわず、制御負荷を軽減させることができる。以上の実施例では、多重点火回数Nignを2回〜5回に設定したが、5回を超えて設定しても良い。
また、着火判定して求めた点火回数Mignについて、多重点火回数Nign未満であることがn回、または1回であることがm回連続した場合には、点火回数を減少させる学習制御を行なうので、エンジンの運転変動や誤差によって過度に点火回数を減少させることを抑え、点火回数の減少による着火性能の低下を抑制することができる。
多重点火回数Nignについては、着火判定して設定された多重点火回数Nignにそのまま設定するのではなく、数回(所定回)多く設定するとよい。これにより着火を確実に行なうことができ、エンジンの出力性能を確保することができる。
なお、上記第1の実施形態及び第2の実施形態については、いずれか一方を行なうだけもよいが、両方を行うようにすると更に無駄な点火を抑制することができる。また、以上の実施例では着火判定して求めた点火回数Mignが、多重点火回数Nign未満であることが所定回数連続した場合に、点火回数を減少させる学習制御のみを行っているが、多重点火回数Nignの間に着火判定されなかった場合(失火した場合)には次サイクルから点火回数を増やす制御を行うとなお良い。また、1回点火の実施領域においても着火判定を行って、着火判定されなかった場合(失火した場合)には次サイクルから多重点火を行う制御としても良い。
また、本発明は上記実施形態に限定するものではない。例えば、多重点火回数Nignを設定するマップについてはエンジンの構造、形式等によって適宜変更すればよく、例えば、エンジン回転数と空燃比や、EGR導入割合に応じて設定しても良い。多重点火回数Nignについては、学習制御せずに着火判定後の後の着火を規制するだけでもよい。
また、以上の実施形態では、エンジン運転点に基づいて設定される多重点火回数Nignを、着火判定した点火回数Mignに基づいて書き換えることで、次回のサイクルから点火回数を抑制することができるが、着火判定した当該サイクルでの以降の点火を抑制してもよい。詳しくは、着火判定した点火回数Mignの次(Mign回数の点火実施時に、Mign+1回目の点火準備を行っているため)まで点火を行い、当該サイクルでの点火を終了するよう制御すればよい。このように制御することで、着火後の点火を抑制して、点火プラグ2の電極の消耗を抑制することができる。
本発明は、多重点火システムを搭載したエンジンのように、1回のサイクルで複数回点火可能な内燃機関に対して広く適用することができる。
1 点火装置
2 点火プラグ(点火器)
10 エンジンコントロールユニット
13 点火回数設定部
14 着火判定部
15 点火制御部
16 学習制御部

Claims (5)

  1. 1回のサイクルにおいて1つの点火プラグで複数回点火する多重点火システムを備えた内燃機関に備えられ、
    前記内燃機関の運転状態に基づいて1回のサイクルにおける点火回数を設定する点火回数設定部と、
    前記内燃機関の筒内での着火を判定する着火判定部と、
    前記着火判定部により着火判定した際の前記点火回数に基づいて、以降の点火回数を抑制する点火制御部と、
    を有し、
    前記点火回数設定部は、前記内燃機関の運転状態に基づいて、1回のサイクルにおける点火回数を前記着火判定に基づいて抑制する多重点火と、前記着火判定を行なわず所定回数に固定する固定点火に切換えることを特徴とする内燃機関の点火装置。
  2. 前記点火制御部は、前記内燃機関の筒内流動が所定以上となる所定の運転領域において、前記着火判定した際の前記点火回数の抑制を実行することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の点火装置。
  3. 前記点火回数設定部は、前記筒内が所定の高温領域となる運転状態では、前記点火回数を前記所定回数に固定することを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の点火装置。
  4. 前記点火制御部は、前記着火判定して所定回多く点火してから前記点火を抑制することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の内燃機関の点火装置。
  5. 前記着火判定部において前記着火判定した際の点火回数を、次回以降のサイクルにおいて前記点火回数設定部において設定する前記点火回数に反映させる学習制御を実行する学習制御部を備えたことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の内燃機関の点火装置。
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