JP6659405B2 - 門扉の配線構造 - Google Patents

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Description

本発明は、門扉の配線構造に関する。
従来、住宅と道路との境界に設けられた門扉の防犯性を向上させるために、電気錠を設けた門扉が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の門扉では、以下に示す配線構造により、当該門扉に取り付けられた電気錠と当該門扉の外部に設けられた配線ユニット(門柱配線カバー)との間をケーブルにて配線している。
すなわち、門扉の下端面にカバー材取付部を設けるとともに、当該カバー材取付部に対して、配線カバーと、当該配線カバーの吊元側の端に連続するように吊元側カバーとを設け、カバー材取付部と、配線カバー及び吊元側カバーとの間を配線経路とする。そして、当該配線経路にケーブルを配線し、吊元側カバーの側方(持ち出し口)から外部に向けてケーブルを引き出し、外部の配線ユニットに接続している。
特開2013−213325号公報
しかしながら、特許文献1に記載の配線構造では、ケーブルを配線するための専用部品(カバー材取付部、配線カバー、及び吊元側カバー)が別途、必要となり、部品点数が増加してしまう、という問題がある。
本発明は、上記実情に鑑みて、部品点数を増加させることなくケーブルを配線することができる門扉の配線構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る門扉の配線構造は、門扉の戸先側縦框に取り付けられた電気錠にケーブルを配線するための当該門扉の配線構造であって、前記門扉は、中空状の形材でそれぞれ構成された前記戸先側縦框、下框、及び戸尻側縦框を備え、前記下框の両端は、前記戸先側縦框及び前記戸尻側縦框にそれぞれ連結し、前記戸先側縦框には、当該戸先側縦框の内部及び前記下框の内部を連通し、前記ケーブルを挿通可能とする第1挿通部が設けられ、前記戸尻側縦框には、当該戸尻側縦框の内部及び前記下框の内部を連通し、前記ケーブルを挿通可能とする第2挿通部が設けられ、前記戸尻側縦框の下方の小口には、当該小口を閉塞するキャップが取り付けられ、前記キャップには、前記戸尻側縦框の内外を上下方向に連通したケーブル挿通部が設けられ、前記戸先側縦框の内部、前記第1挿通部、前記下框の内部、前記第2挿通部、前記戸尻側縦框の内部、及び前記ケーブル挿通部は、前記ケーブルの配線経路となることを特徴とする。
本発明に係る門扉の配線構造では、門扉の構成として一般的に用いられる戸先側縦框、下框、戸尻側縦框、及びキャップを利用し、戸先側縦框及び戸尻側縦框に上述した第1,第2挿通部をそれぞれ形成するとともに、キャップに上述したケーブル挿通部を設けることで、ケーブルの配線経路を構成している。すなわち、ケーブルを配線するための専用部品を不要とする構造である。
したがって、本発明に係る門扉の配線構造によれば、部品点数を増加させることなくケーブルを配線することができる、という効果を奏する。
特に、キャップには戸尻側縦框の内外を上下方向に連通するケーブル挿通部が設けられているため、戸尻側縦框の内部に浸入した雨水等をケーブル挿通部から戸尻側縦框の外部に排出することができる。このため、ケーブルの配線経路に雨水等が溜まることがない。したがって、ケーブルが劣化した場合であっても、当該ケーブルからの漏電を防止することができる。
また、本発明は、上述した門扉の配線構造において、前記ケーブル挿通部は、前記キャップに形成された溝部で構成されていることを特徴とする。
ところで、上述したケーブルとしては、端部にコネクタを有する複数のワイヤーハーネスが当該コネクタにて繋げられた構成が多用される。そして、例えば、ケーブル挿通部をキャップに形成した孔で構成した場合、当該孔には、ワイヤーハーネスのコネクタを挿通可能とする径寸法が必要とされる。すなわち、当該孔の径寸法を考慮してキャップを比較的に大きく形成する必要がある。
これに対して、本発明に係る門扉の配線構造では、ケーブル挿通部をキャップに形成した溝部で構成している。このため、溝部を形成する際にワイヤーハーネスのコネクタの大きさを考慮する必要がない。したがって、キャップが大型化することがない。また、ケーブル挿通部をキャップに形成した溝部で構成することで、ケーブル挿通部を上述した孔で構成する場合と比較して、容易に加工することができる。
また、本発明は、上述した門扉の配線構造において、前記キャップには、当該キャップとで前記ケーブルを挟持し、当該ケーブルの上下方向の移動を規制する保持具が取り付けられることを特徴とする。
ところで、ケーブルにおいて、ケーブル挿通部を介して門扉の外部に引き出された部分(以下、外部露出部分と記載)は、一般的に、当該外部露出部分を保護するために、当該外部露出部分と略同一の長さ寸法を有する曲折可能な配線保護管にて覆われる。すなわち、ケーブルを配線した後に、外部露出部分に外力が加わり、当該ケーブルが門扉の外部にさらに引き出された場合には、外部露出部分の長さが配線保護管の長さよりも長くなり、配線保護管にて保護されない部位が存在してしまう。
これに対して、本発明に係る門扉の配線構造では、ケーブルは、キャップ及び保持具にて挟持され、上下方向の移動が規制される。このため、外部露出部分に外力が加わった場合であっても、外部露出部分の長さを常時、一定とし、配線保護管にて外部露出部分を適切に保護することができる。
本発明に係る門扉の配線構造によれば、部品点数を増加させることなくケーブルを配線することができる、という効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態に係る門扉を道路側から見た図である。 図2は、図1に示した第1扉体の構成を道路側から見た分解斜視図である。 図3Aは、図2に示したキャップを戸尻側から見た斜視図である。 図3Bは、図2に示したキャップを戸先側から見た斜視図である。 図4は、図2に示した骨組体の下端面にキャップ及びカバー材が取り付けられる状態を示した分解斜視図である。 図5Aは、図1及び図2に示したケーブルの配線手順を示す図である。 図5Bは、図1及び図2に示したケーブルの配線手順を示す図である。 図5Cは、図1及び図2に示したケーブルの配線手順を示す図である。
以下に、図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施の形態)について説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。さらに、図面の記載において、同一の部分には同一の符号を付している。
〔門扉の概略構成〕
図1は、本発明の実施の形態に係る門扉1を道路側から見た図である。
門扉1は、第1,第2扉体2A,2Bを備えた両開きタイプで構成され、住宅と道路との境界に沿って並設された第1,第2門柱3A,3Bに対して上下の2つのヒンジHgを介してそれぞれ回動可能に支持されている。なお、本実施の形態では、両開きタイプの門扉1を例示するが、本発明に係る門扉は、片開きタイプの構成としても構わない。
第1,第2扉体2A,2Bには、利用者により把持されて第1,第2扉体2A,2Bを開閉するための把手部100A,100Bがそれぞれ設けられている。また、第1,第2扉体2A,2Bには、戸先に設けられた操作部201の操作に応じて落とし棒202が上下に移動し(棒受け部300に係合した係合状態、または非係合状態となり)、当該落とし棒202にて第1,第2扉体2A,2Bの施錠及び解錠を可能とする落とし錠200が設けられている(図2参照)。さらに、第1扉体2A(道路側から見て右側の扉体)には、リモートコントローラ(図示略)の操作に応じてデッドボルト401を戸先から突没させ、施錠及び解錠を可能とする電気錠400が設けられている(図2参照)。
この電気錠400は、第1扉体2Aの内部に設けられた配線経路WP(図2参照)を介して配線されたケーブル500(図2参照)により、第1扉体2Aの外部(道路側から見て右側の第1門柱3Aに近接した位置)で住宅の敷地内に設けられた配線ユニット600に電気的に接続される。そして、電気錠400には、ケーブル500を介して、例えば、内部に設けられたモータ(デッドボルト401を突没させるモータ(図示略))の駆動用電力が供給されるとともに、リモートコントローラ(図示略)の操作に応じて施錠または解錠を指示する制御信号等が入力される。
〔第1扉体の構成〕
なお、第2扉体2Bは、電気錠400が設けられていない点、ケーブル500が配線されていない点以外は、第1扉体2Aと同様の構成を有する。このため、以下では、第1扉体2Aの構成のみを説明し、第2扉体2Bの構成については、第1扉体2Aの構成と同一の符号を付して説明を省略する。
図2は、第1扉体2Aの構成を道路側から見た分解斜視図である。なお、図2では、説明の便宜上、住宅側及び道路側にそれぞれ設けられる表面材4の図示を省略している。
なお、以下で記載する「見込み方向」は、図2の矢印Arで示すように、門扉1の奥行き(第1,第2扉体2A,2Bの厚み)に沿った方向である。見込み方向に沿った平面については、見込み面と称し、見込み方向に直交する平面については見付け面と称する場合がある。
第1扉体2Aは、矩形板状の面材5と、面材5の四周に装着される骨組体6と、骨組体6における住宅側及び道路側の各見付け面にそれぞれ設けられる表面材4とを備える。
骨組体6は、上框61、下框62、戸先側縦框63、及び戸尻側縦框64を四周枠組みすることによって構成されている。これら框部材61〜64は、アルミニウム合金によって成形した押し出し形材であり、全長に亘って略一様な断面形状をそれぞれ有する。
なお、以下で記載する各框部材61〜64の「長手方向」は、押し出し成形する場合の押し出し方向に一致する。また、以下で記載する「内周側」及び「外周側」は、各框部材61〜64を四周枠組みした場合での当該枠の内周側及び外周側をそれぞれ意味する。
上框61及び下框62は、長手方向に延びるホロー61A,62Aをそれぞれ有する角筒状に形成され、当該長手方向が左右方向に向くようにそれぞれ配設される。
上框61において、内周側の見込み面を構成する見込み壁部611には、住宅側及び道路側の各見付け面に沿って下方にそれぞれ突出するとともに先端部分が互いに近接する方向に略直角に屈曲した一対の面材保持部612が形成されている。また、下框62も同様に、内周側の見込み面を構成する見込み壁部621には、一対の面材保持部622が形成されている。そして、面材5は、上下両端部が一対の面材保持部612間及び一対の面材保持部621間にそれぞれ挿入されて保持される。
各縦框63,64は、長手方向に延びるホロー63A,64Aをそれぞれ有する角筒状に形成され、当該長手方向が上下方向に向くようにそれぞれ配設される。
戸尻側縦框64において、内周側の見込み面を構成する内周側見込み壁部641には、住宅側及び道路側の各見付け面に沿って内周側にそれぞれ突出する一対の突出部642と、一対の突出部642の各先端部分から互いに近接する方向にそれぞれ突出した一対の面材保持部643とが形成されている。また、戸先側縦框63も同様に、内周側の見込み面を構成する内周側見込み壁部631には、一対の突出部632と、一対の面材保持部(図示略)とが形成されている。そして、面材5は、左右両端部が戸先側縦框63の一対の面材保持部(図示略)間、及び戸尻側縦框64の一対の面材保持部643間にそれぞれ挿入されて保持される。
なお、一対の面材保持部643において、上下両側部分は、上框61及び下框62の端部を一対の突出部642間に挿入することができるように、切り欠かれている。以下、当該切り欠かれた部分をインロウ用切欠き644と記載する。なお、戸先側縦框63も同様に、インロウ用切欠き(図示略)が形成されている。そして、上框61及び下框62は、以下に示すように、各縦框63,64にそれぞれ連結される。
すなわち、作業者は、戸先側縦框63のインロウ用切欠き(図示略)、及び戸尻側縦框64のインロウ用切欠き644を介して上框61及び下框62の各両端部を一対の突出部632間、及び一対の突出部642間にそれぞれ挿入し、各ホロー61A,62Aをそれぞれ閉塞するように当該各両端部を各見込み壁部631,641にそれぞれ当接させる。そして、各縦框63,64を介して、上框61及び下框62に設けられたビスホール(図示略)に框固定ネジ(図示略)をそれぞれ螺合させる。
また、内周側見込み壁部631には、下框62のホロー62Aに対向する位置に、当該ホロー62Aとホロー63Aとを連通し、ケーブル500を挿通可能とする第1挿通部633が形成されている。戸尻側縦框64も同様に、内周側見込み壁部641には、ホロー62Aとホロー64Aとを連通し、ケーブル500を挿通可能とする第2挿通部645が形成されている。なお、本実施の形態では、第1,第2挿通部633,645は、内周側見込み壁部631,641を貫通する孔で構成されているが、これに限られず、例えば、内周側見込み壁部631,641の下端縁に形成された切り欠きで構成しても構わない。
また、戸先側縦框63において、外周側の見込み面を構成する外周側見込み壁部634には、ホロー63Aと戸先側縦框63の外部とを連通する第1開口部635が形成されている。そして、電気錠400は、デッドボルト401が外周側に向く姿勢で第1開口部635に挿入され、一対のネジSc1にて外周側見込み壁部634に取り付けられる。
また、外周側見込み壁部634において、第1開口部635の下方には、ホロー63Aと戸先側縦框63の外部とを連通する第2開口部636が形成されている。そして、落とし錠200は、戸先側縦框63における下側の小口63Dからホロー63Aに挿入され、操作部201が第2開口部636を介して外部に露出した状態で、一対のネジSc2にて外周側見込み壁部634に取り付けられる。すなわち、落とし棒202は、操作部201への操作に応じて、ホロー63Aを上下に移動し、戸先側縦框63における下側の小口63Dから突没することとなる。
以上説明した骨組体6の上端面(各縦框63,64における上側の各小口63U,64U、及び上框61における外周側の見込み面を構成する外周側見込み壁部)及び下端面(各縦框63,64における下側の各小口63D,64D、及び下框62における外周側の見込み面を構成する外周側見込み壁部)には、一対のキャップ7A,7B及びカバー材8がそれぞれ取り付けられる。
なお、図2では、説明の便宜上、骨組体6の下端面に取り付けられる一対のキャップ7A,7B及びカバー材8のみを図示しているが、骨組体6の上端面にも同様の構成が取り付けられるものである。
以下、骨組体6の下端面に取り付けられる一対のキャップ7A,7B及びカバー材8の構成について説明する。
〔キャップ及びカバー材の構成〕
図3Aは、キャップ7Aを戸尻側から見た斜視図である。図3Bは、キャップ7Aを戸先側から見た斜視図である。図4は、骨組体6の下端面にキャップ7A及びカバー材8が取り付けられる状態を示した分解斜視図である。なお、図4は、戸尻側縦框64と下框62との連結部分を住宅側から見た図である。
一対のキャップ7A,7Bは、各縦框63,64における下側の各小口63D,64Dにそれぞれ取り付けられる。なお、一対のキャップ7A,7Bは、同一の形状を有し、左右対称となる姿勢で取り付けられる(図2)。このため、以下では、小口64Dに取り付けられるキャップ7Aの構成のみを説明し、小口63Dに取り付けられるキャップ7Bの構成については、キャップ7Aの構成と同一の符号を付して説明を省略する。
キャップ7Aは、閉塞部71と、挿入部72とを備える。
閉塞部71は、一辺の寸法が戸尻側縦框64の見込み寸法と略同一となる平面視略正方形状の板体で構成されている。そして、閉塞部71は、キャップ7Aが小口64Dに取り付けられた状態で、板面(上面)にて当該小口64Dにおける一部の領域(戸尻側の領域)を閉塞する。
この閉塞部71において、戸先側の側端部711には、当該閉塞部71の表裏面(上下の板面)に貫通し、ホロー64Aと戸尻側縦框64の外部とを連通する溝状のケーブル挿通部712が形成されている。
そして、上述したホロー63A〜第1挿通部633〜ホロー62A〜第2挿通部645〜ホロー64A〜キャップ7Aのケーブル挿通部712は、電気錠400と配線ユニット600との間を電気的に接続するケーブル500の配線経路WPとなる。
なお、ケーブル500の配線手順については、後述する。
挿入部72は、閉塞部71における上面の略中央部分に立設され、キャップ7Aが小口64Dに取り付けられた状態で、ホロー64Aに挿入される部分である。この挿入部72は、第1,第2挿入部721,722を備える。
第1挿入部721は、略直方体形状を有し、閉塞部71の上面において、第2挿入部722に対して戸尻側に立設されている。そして、第1挿入部721において、戸尻側の側面には、キャップ7Aを戸尻側縦框64に取り付けるための一対の固定用孔721Aが形成されている。すなわち、キャップ7Aは、挿入部72を小口64Dからホロー64Aに挿入した状態で、戸尻側縦框64における外周側の見込み面を構成する外周側見込み壁部646を介して一対のネジSc3を一対の固定用孔721Aにそれぞれ螺合することにより、戸尻側縦框64に取り付けられる。
第2挿入部722は、第1挿入部721よりも高さ寸法が小さい略直方体形状を有し、第1挿入部721の戸先側の側面に一体となるように閉塞部71の上面に立設されている。そして、第2挿入部722において、戸先側の側面には、後述する保持具9(図5A参照)をキャップ7Aに取り付けるための一対の固定用孔722Aが形成されている。
また、キャップ7Aには、第1,第2挿入部721,722を跨ぐように、挿入部72の上端部から閉塞部71の下面まで貫通するガイド孔73が形成されている。このガイド孔73は、落とし棒202が挿通され、当該落とし棒202の上下の移動を案内する部分である。
さらに、キャップ7Aには、第1,第2挿入部721,722の上端部から閉塞部71の下面までそれぞれ貫通する複数(本実施の形態では4つ)の水抜き孔74が形成されている。
カバー材8は、左右方向に延びる長尺状の板体で構成されている。このカバー材8における左右方向の長さ寸法は、小口63D,64Dに一対のキャップ7A,7Bがそれぞれ取り付けられた状態で互いに対向する各側端部711の離間寸法と略同一の寸法を有する。また、カバー材8における幅寸法は、各縦框64,64の見込み寸法と略同一の寸法を有する。さらに、カバー材8における厚み寸法は、閉塞部71の厚み寸法と略同一の寸法を有する。
このカバー材8において、一方の板面(上面)には、上側にそれぞれ突出し、左右方向にそれぞれ延在する一対の係合用突条部81が形成されている。そして、カバー材8は、一対の係合用突条部81が下框62における外周側の見込み面を構成する外周側見込み壁部に形成された凹条部(図示略)に係合することにより、骨組体6の下端面に取り付けられる。この状態では、カバー材8は、両端部が一対のキャップ7A,7Bの各閉塞部71における各側端部711にそれぞれ当接し、小口63D,64Dにおけるキャップ7A,7Bにて閉塞されていない領域を閉塞する。すなわち、小口64Dは、キャップ7Aとカバー材8とにより閉塞される。小口63Dも同様に、キャップ7Bとカバー材8とにより閉塞される。
〔ケーブルの配線手順〕
次に、ケーブル500の配線手順について説明する。
図5Aないし図5Cは、ケーブル500の配線手順を示す図である。なお、図5Aないし図5Cは、各構成を住宅側から見た図である。
本実施の形態に係るケーブル500は、端部にコネクタCNを有する複数(本実施の形態では、2つ)のワイヤーハーネスWH1、WH2が当該コネクタCNで繋げられた構成を有する。
先ず、作業者は、図5Aに示すように、一端が配線ユニット600に電気的に接続されたワイヤーハーネスWH1の他端側をキャップ7Aにおけるケーブル挿通部712にあてがう。そして、作業者は、保持具9を用いて、当該ワイヤーハーネスWH1の他端側をキャップ7Aに取り付ける。
ここで、保持具9は、ワイヤーハーネスWH1における外周面の形状に応じた曲面状の湾曲部91を有する板体で構成されている。また、保持具9において、湾曲部91を挟む両側には、表裏をそれぞれ貫通し、一対のネジSc4がそれぞれ挿通される一対のネジ用孔92が形成されている。すなわち、保持具9は、湾曲部91をワイヤーハーネスWH1の外周面に当接した状態で、一対のネジ用孔92を介して一対の固定用孔722Aに一対のネジSc4をそれぞれ螺合することで、キャップ7Aとの間でワイヤーハーネスWH1を挟持する。この状態では、ワイヤーハーネスWH1は、キャップ7A及び保持具9により、上下の移動が規制される。
次に、作業者は、図5Bに示すように、ワイヤーハーネスWH1の他端に設けられたコネクタCNと、ワイヤーハーネスWH2の一端に設けられたコネクタCNとを接続する。また、作業者は、ワイヤーハーネスWH1,WH2のコネクタCN同士の接続部分に対し、ワイヤーハーネスWH1,WH2の各保護チューブ(内部の電線を被覆するチューブ)間を跨いで各コネクタCNを覆うように、防水テープ(図示略)を巻き付ける。
ここで、ワイヤーハーネスWH2は、他端が電気錠400に電気的に接続されており、ホロー63A〜第1挿通部633〜ホロー62A〜第2挿通部645〜ホロー64A〜小口64Dの配線経路を辿って、一端側が戸尻側縦框64の下側に予め引き出されている。
そして、作業者は、図5Cに示すように、ワイヤーハーネスWH1,WH2のコネクタCN同士の接続部分をホロー64Aに挿入するとともに、側端部711が戸先側を向く姿勢で挿入部72をホロー64Aに挿入し、キャップ7Aを戸尻側縦框64に取り付ける。
以上の手順により、電気錠400と配線ユニット600との間は、ケーブル500にて配線される。
なお、具体的な図示は省略したが、ワイヤーハーネスWH1において、第1扉体2Aの外部に引き出された部分(以下、外部露出部分と記載)には、配線保護管が取り付けられている。この配線保護管は、当該外部露出部分と略同一の長さ寸法を有する曲折可能な管状部材であり、当該外部露出部分を覆うことにより当該外部露出部分を保護する。
以上説明した本実施の形態に係る門扉1の配線構造では、門扉1の構成として一般的に用いられる戸先側縦框63、下框62、戸尻側縦框64、及びキャップ7Aを利用し、各縦框63,64に第1,第2挿通部633,645をそれぞれ形成するとともに、キャップ7Aにケーブル挿通部712を設けることで、ケーブル500の配線経路WPを構成している。すなわち、ケーブル500を配線するための専用部品を不要とする構造である。
したがって、本実施の形態に係る門扉1の配線構造によれば、部品点数を増加させることなくケーブル500を配線することができる、という効果を奏する。
特に、キャップ7Aには戸先側縦框64の内外を上下方向に連通するケーブル挿通部712が設けられているため、戸尻側縦框64のホロー64Aに侵入した雨水等をケーブル挿通部712から戸尻側縦框64の外部に排出することができる。このため、ケーブル500の配線経路WPに雨水等が溜まることがない。したがって、ケーブル500が劣化した場合であっても、当該ケーブル500からの漏電を防止することができる。
また、キャップ7Aには戸先側縦框64の内外を上下方向に連通する複数の水抜き孔74も形成されているため、上述した漏電防止の効果を好適に図ることができる。
また、本実施の形態に係る門扉1の配線構造では、ケーブル挿通部712をキャップ7Aに形成した溝部で構成している。このため、溝部を形成する際にワイヤーハーネスWH1のコネクタCNの大きさを考慮する必要がない。したがって、キャップ7Aが大型化することがない。また、ケーブル挿通部712をキャップ7Aに形成した溝部で構成することで、ケーブル挿通部712をガイド孔73等の孔で構成する場合と比較して、容易に加工することができる。
また、本実施の形態に係る門扉1の配線構造では、ケーブル500は、キャップ7A及び保持具9にて挟持され、上下方向の移動が規制される。このため、ワイヤーハーネスWH1における第1扉体2Aの外部に引き出された外部露出部分に外力が加わった場合であっても、当該外部露出部分の長さを常時、一定とし、配線保護管(図示略)にて当該外部露出部分を適切に保護することができる。
1 門扉、7A キャップ、9 保持具、62 下框、62A ホロー、63 戸先側縦框、63A ホロー、64 戸尻側縦框、64A ホロー、64D 小口、400 電気錠、500 ケーブル、633 第1挿通部、645 第2挿通部、712 ケーブル挿通部、WP 配線経路

Claims (3)

  1. 門扉の戸先側縦框に取り付けられた電気錠にケーブルを配線するための当該門扉の配線構造であって、
    前記門扉は、中空状の形材でそれぞれ構成された前記戸先側縦框、下框、及び戸尻側縦框を備え、
    前記下框の両端は、前記戸先側縦框及び前記戸尻側縦框にそれぞれ連結し、
    前記戸先側縦框には、当該戸先側縦框の内部及び前記下框の内部を連通し、前記ケーブルを挿通可能とする第1挿通部が設けられ、
    前記戸尻側縦框には、当該戸尻側縦框の内部及び前記下框の内部を連通し、前記ケーブルを挿通可能とする第2挿通部が設けられ、
    前記戸尻側縦框の下方の小口には、当該小口を閉塞するキャップが取り付けられ、
    前記キャップには、前記戸尻側縦框の内外を上下方向に連通したケーブル挿通部が設けられ、
    前記戸先側縦框の内部、前記第1挿通部、前記下框の内部、前記第2挿通部、前記戸尻側縦框の内部、及び前記ケーブル挿通部は、前記ケーブルの配線経路となる
    ことを特徴とする門扉の配線構造。
  2. 前記ケーブル挿通部は、前記キャップに形成された溝部で構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の門扉の配線構造。
  3. 前記キャップには、当該キャップとで前記ケーブルを挟持し、前記ケーブルの上下方向の移動を規制する保持具が取り付けられる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の門扉の配線構造。
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