JP6659033B2 - トイレシステム - Google Patents

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Description

本発明は、トイレシステムに関する。
駅や空港等の不特定多数の人が利用する場所では、不審物の置き去りを監視し、不審物が置かれた場合には、迅速に発見し、撤去することが望ましい。
このため、監視空間を監視カメラで撮像し、監視画像から不審物を特定する監視装置が提案されている(特許文献1)。
特開2011−49646号公報
駅のホームや空港のロビーなど、公開された場所であれば、監視カメラを設けて監視することができるが、トイレブースのように、他者から見えないように閉じて利用者が単独で利用する場所では、プライバシーを確保するため監視カメラを設けるわけにはいかず、トイレブース内に残された不審物を検出することが困難であった。同様に、トイレブース内で、便座装置等の設備が持ち去られたり、破壊されたりした場合でも、これを検出することが、困難であった。即ち、トイレブース内では、不審物の残留、設備の持ち去り、設備の破壊といった異常な事態を検出するシステムの構築が困難であった。
そこで、本発明は、トイレブース内の異常を検出する技術の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るトイレシステムは、
トイレブースへの利用者の入室及び前記トイレブースからの前記利用者の退室を検出する入退室検出部と、
前記トイレブース内の物体の存否を検出する物体検出部と、
前記物体の存否を前記利用者の入室前と前記利用者の退出後で比較し、前記利用者の入室前と退出後で異なっている場合に、異常と判定する異常判定部と、
前記異常と判定された場合に警報を出力する警報部と、
前記トイレブースへ入室する利用者又は前記トイレブースから退出した利用者を撮影する撮影部と、
を備える。
前記トイレシステムは、
前記異常と判定された場合に、前記異常が生じたトイレブースに入室した利用者又は前記異常が生じたトイレブースから出た利用者を撮影した撮影画像を抽出する画像抽出部を備えても良い。
前記トイレシステムは、
前記トイレブースを出た利用者の移動を検出する移動検出部と、
前記移動検出部の検出結果に基づき、前記異常が生じたトイレブースに入る前の利用者及び前記異常が生じたトイレブースを出た利用者が前記撮影部の撮影範囲に位置したと判
定した際に前記撮影部で撮影した撮影画像を抽出する画像抽出部と、
を備えても良い。
前記トイレシステムは、
複数の前記トイレブースを有するトイレ施設の外に撮影位置を定め、前記撮影部が、前記撮影位置を通ってトイレ施設に出入りする利用者を撮影し、
前記異常が生じたトイレブースから前記利用者が退出した後、前記異常が生じた前記トイレブースから前記撮影位置までの距離に基づく移動時間が経過したタイミングで前記撮影部に撮影された利用者を前記異常を生じさせた利用者として特定する利用者特定部を備えても良い。
前記トイレシステムは、
複数の前記トイレブースを有するトイレ施設の出入り口から前記トイレ施設へ入った利用者の人数と前記出入り口から出た利用者の人数を計数して、前記トイレ施設内に居る利用者の人数を利用者数として求める利用者計数部と、
前記トイレ施設へ入る際に前記撮影部で撮影された利用者のうち、前記異常が生じた時点から逆算して前記異常が生じた時点の利用者数の利用者を前記異常を生じさせた利用者の候補として特定する、又は前記トイレ施設を出た際に前記撮影部で撮影された利用者のうち、前記異常が生じた時点から計数して前記異常が生じた時点の利用者数の利用者を前記異常を生じさせた利用者の候補として特定する利用者特定部と、
を備えても良い。
上記課題を解決するため、本発明に係るトイレ管理方法は、
トイレブースへの利用者の入室及び前記トイレブースからの前記利用者の退室を検出するステップと、
前記トイレブース内の物体の存否を検出するステップと、
前記物体の存否を前記利用者の入室前と前記利用者の退出後で比較し、前記利用者の入室前と退出後で異なっている場合に、異常と判定するステップと、
前記異常と検出した場合に警報を発するステップと、
前記トイレブースから退出した利用者を撮影するステップと、
をコンピュータが実行する。
また、本発明は、上記トイレ管理方法をコンピュータに実行させるためのトイレ管理プログラムであっても良い。更に、前記匿名化プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記録されていても良い。
ここで、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータから読み取ることができる記憶媒体をいう。このような記憶媒体の内コンピュータから取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R/W、DVD(登録商標)、DAT、8mmテープ、メモリカード等がある。また、コンピュータに固定された記憶媒体としてハードディスクやROM(リードオンリーメモリ)等がある。
本発明によれば、利用者の利用後にトイレブース内の異常を検出する技術を提供できる。
トイレシステム全体の構成を示す図である。 トイレ施設の一例を示す図である。 トイレブースを示す斜視図である。 トイレブースを示す正面図である。 コントローラの一例を示す図である。 制御装置の構成を示す図である。 小便器等のトイレ設備を備えたトイレブースを示す図である。 管理サーバの構成を示す図である。 条件テーブルの一例を示す図である。 不審行動テーブルの一例を示す図である。 トイレ管理方法の説明図である。 トイレ管理方法の説明図である。 実施形態2にかかるトイレ施設の一例を示す図である。 移動検出部の説明図である。 実施形態2におけるトイレ管理方法の説明図である。 施設情報テーブルの一例を示す図である。 実施形態3におけるトイレ管理方法の説明図である。
〈実施形態1〉
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、実施の形態は本発明の一例であり、本発明の構成は以下の例には限られない。
図1は、本実施形態1に係るトイレシステム全体の構成を示す図である。本実施の形態に係るトイレシステム100は、トイレ設備1や、カメラ(撮影部)11、管理サーバ2を有し、これらがインターネットやLAN(Local Area Network)等の通信回線5を介して接続されている。トイレシステム100は、トイレ施設10に設けられたトイレブース14において利用者が残留物を残して退出した場合や、トイレ設備を破壊した場合、トイレ設備を持ち去った場合など、異常を生じさせた場合に、この異常を検出して警告を発すると共に、当該利用者をトイレブース外に備えたカメラ11で撮影し、異常を生じさせた利用者を撮影画像から特定できるようにする。また、この異常を通知する情報(異常通知情報)をトイレ施設を管理する管理者の用いる管理者端末3へ通知する。なお、図1では、トイレシステム100が管理者端末3を含まない例を示したが、トイレシステム100が、管理者端末3を含んでも良い。
トイレ施設10は、例えば百貨店等の商業施設や駅等における、不特定多数の利用者(公衆)が利用する公衆トイレであり、複数の建物の各々や、建物の複数のフロアの各々に備えられる。本実施形態のトイレ施設10は、複数のトイレブース14や、警報部106、移動検出部107を有している。
管理サーバ2は、トイレ設備1から異常の検出を示す情報(異常検出情報)を受信し、この異常検出情報に基づいて、トイレ施設10内の警報部106から警告を出力させて、トイレ施設10内の利用者に警告すると共に、管理者端末3に異常通知情報を送信する。
図2はトイレ施設10の一例を示す図である。図2に示すように、トイレ施設10は、例えば、女性用トイレ施設101、男性用トイレ施設102及び多目的トイレ施設103に区分されている。また、トイレ施設10は、入り口104を除いて周囲が壁面105で囲まれている。即ち、トイレ施設10を利用する利用者は、出入り口104を介してトイレ施設10に出入りする構成となっている。なお、出入り口104は、一カ所に限らず、複数箇所に備えられても良い。各トイレブース14のトイレ設備1は、異常を検出した場合、管理サーバ2へ通知する。女性用トイレ施設101には大便器41が設けられたトイ
レブース141が複数設けられ、男性用トイレ施設102には大便器41が設けられたトイレブース141と小便器49が設けられたトイレブース142がそれぞれ複数設けられている。図2の多目的トイレ施設103は、大便器41の他、オストメイト用設備や乳児用ベットが備えられた一つのトイレブースである。これに限らず、多目的トイレ施設103は、複数のトイレブースを有しても良い。このように本実施形態のトイレ施設10は、トイレブース14として、大便器41が設けられたトイレブース141と小便器49が設けられたトイレブース142と多目的トイレ施設103とを有している。ここで、トイレブースとは、ドアや壁等で囲まれた通常同時に一人だけが用を足すための便器41,42等のトイレ設備1が設けられた空間(室)である。なお、トイレブースは、一人で利用することに厳密に限定されるものではなく、介助者や乳幼児が利用者と同時に入室可能なものでも良い。また、トイレブースは、幼児用トイレや小便器49が備えられた空間のように完全に囲われていない空間であっても良い。
図3は、大便器41を備えたトイレブース141の一例を示す斜視図、図4はトイレブース141を示す正面図である。トイレブース141は、左右一対の側壁14L,14R及び後壁14Bにより三方が囲まれ、正面にトイレブース141の出入り口4を開閉する扉9を有する。これら側壁14L、14R、後壁14B、扉9によって囲繞されたトイレブース141の中に大便器41が設置されている。トイレブース14を囲繞する壁14L,14R,14B及び扉9は、床14Fから天井14Cに達する高さとしても良いが、本実施形態では、図4に示すように左右の側壁14L,14R及び扉9と天井14Cとの間に空間を設けて空気の流通を可能にしている。
ここで、左右とは、トイレブース141の外から出入り口4に正対した場合の左側及び右側をいい、前後とは便器41に着座したときの前方及び後方をいい、上下とは、天井14C側及び便器41の設置面(床)14F側をいう。
左右の側壁14L、14Rは、横断面(水平断面)がJ字形になるように、後端側が直線状で、前端側が左方へ湾曲した形状をなす板材であり(図2、図3参照)、隣接するトイレブース141がある場合、左側壁14Lは、左隣に位置する別のトイレブース141の右側壁14Rを兼ね、右側壁14Rは右隣に位置する別のトイレブース141の左側壁14Lを兼ねる。
右側壁14Rには、その内側上部にガイドレール8の一端が設置されている(図3参照)。この右側壁14Rに一端が保持されたガイドレール8は、出入り口4の上部を通り、他端が左側壁14Lに固設されている。なお、図3には省略したが左隣のトイレブース141の右側壁を兼ねる左側壁14Lのトイレブース内側にもガイドレール8は設置される。このガイドレール8に扉9が垂下された状態で設置され、扉9をガイドレール8に沿って移動させることで出入り口4を開閉する。なお、本実施形態では、扉9が湾曲し、ガイドレール8に沿ってスライドする例を示したが、これに限らず左右側壁及び扉を含む正面を平面とし、トイレブース141の水平断面形状(平面形状)を矩形としても良い。
扉9の左側端部には、錠91が設けられ、トイレブース内の利用者によって施錠及び開錠の操作が可能であり、施錠時に左側壁14Lの受け具(不図示)と係合して開扉を抑止する。錠91は、この左側壁14Lと係合する構成に限らず、扉9を閉止できればよく、右側壁1Rと係合する構成や、その他、ガイドレール8、床面14F、天井面14Cと係合して施錠する構成であっても良い。なお、扉9を自動で開閉するような場合で、利用者が開扉を指示するまで扉9の開動作が行われない構成であれば錠91を省略しても良い。また、扉9には、錠91が施錠されているか否か、或は扉9が閉じられているか否かを検出する開閉センサ92が備えられている。開閉センサ92は、本実施形態における入退室検出部の一形態である。本実施形態では、錠91の施錠や、扉9の開閉操作はトイレブー
ス内で行う構成としているため、錠91が施錠された状態、或は扉9が閉じられた状態を開閉センサ92が検出した場合、トイレブース内に利用者が入室した状態であることを示す。これに限らず、入退室検出部は、便座装置の着座センサにより利用者の有無を検出しても良いし、トイレブース内に人感センサ47を設けて、トイレブース内に利用者がいるか否かを検出する構成としても良い。更にこれらを組み合わせて、開閉センサ92が施錠状態を検出した場合、又は人感センサ47がトイレブース内に利用者がいることを検出した場合に、トイレブース内に利用者が入室した状態であることを検出し、開閉センサ92が開錠状態を検出し、人感センサがトイレブース内に利用者がいないことを検出した場合に、トイレブース内から利用者が退出した状態であることを検出する構成でも良い。
図3、図4に示すように、トイレブース141には、便器41、便座装置42、コントローラ43、制御装置44、警報部45、物体検出部46等のトイレ設備1が備えられている。
便座装置42は、洋式の便器41上に設けられ、利用者が着座する座面を加温する機能や温水を吐出して利用者の肛門や局部を洗浄する洗浄機能を有している。また、便座装置42は、利用者が着座しているか否かを検出する着座センサ421を備え、この着座センサ421の検出結果に基づき、利用者が着座しているときに温水の吐出ボタン(不図示)が押されると温水を吐出し、利用者が着座していないときに温水の吐出ボタン(不図示)が押されても温水を吐出しないように、吐出の可否を制御する。また、着座センサ421の検出結果に基づき、利用者が着座していない場合には座面の温度を低くして省電力モードとする制御等を行う。なお、便器41は、洋式に限らず和式であっても良く、和式の便器41が設けられた場合には便座装置42は省略される。
コントローラ43は、図5に示すように、便座装置42の温度設定や洗浄位置の設定などの操作を行う操作部431を有している。また、コントローラ43は、表示部432や、スピーカ433、洗浄ボタン434を有している。
表示部432は、便座の設定温度や洗浄用の温水の温度、洗浄位置の他、制御装置44から受信した情報等を表示する。
スピーカ433は、操作部431を操作した際の操作音や、後述の警告に係る音、便器を洗浄する洗浄水が流れる音を模擬する擬音等を出力する。
洗浄ボタン434は、便器41に洗浄水を放出する際に利用者によって操作される操作ボタンである。コントローラ43は、洗浄ボタン434が押されたことを検知すると、便器41のフラッシュ弁(不図示)を開放させて洗浄水を放出させる。
警報部45は、管理サーバ2から通知される警報に基づき、警報として音や光を出力する。警報部45は、例えば左右の側壁14L,14Rの上部であって、警報としての光やメッセージを表示する表示部451や音を出力するスピーカ452がトイレブース141の外側へ向けて設けられている。即ち、側壁14L,14Rの上部と天井14Cとの間の空間を介して警報が当該トイレブース内の利用者だけでなく周囲に報知する構成としており、どのトイレブースから警報が発せられているかが分かるようになっている。
物体検出部46は、トイレブース内の物体の存否を検出するためのセンサである。検出部46は、例えば赤外線や電波、超音波等の送信波を測定位置に送信し、この送信波が物体によって遮られたり反射されたりして変化した場合に、この変化を受信器で捉えることで測定位置に物体が存在するか否かを検出するアクティブ型のセンサである。また、物体検出部46は、測定対象とするトイレブース内の領域へレーザー光を照射して光走査し、
この光走査した各位置からの反射光を受光するまでの時間に基づいて各位置までの距離を求め、当該距離とレーザ光の照射位置から各位置の三次元座標を求める三次元スキャナであっても良い。本実施形態では、検出する対象領域の位置を異ならせた複数のセンサ461〜465が設けられている。例えば図4に示すように高さH1以下を検出対象領域とし、床の上等に置かれた物体の有無を検出するセンサ461や、高さH2以上を検出対象領域とし、上部の棚等に置かれた物体の有無を検出するするセンサ462、高さH1と高さH2の間を検出対象領域とし、便器41や便座装置42、手すり(不図示)等の上に置かれた物体の有無を検出するセンサ463を設けている。また、トイレブース141の左上から下方に向けて設けられ、トイレブース141の左側の床の上等に置かれた物体の有無を検出するセンサ464や、トイレブース141の右上から下方に向けて設けられ、トイレブース141の右側の床の上等に置かれた物体の有無を検出するセンサ465が設けられている。なお、物体検出部が入退室検出部を兼ねても良い。例えば、センサ463及びセンサ461が同時に物体(利用者)の存在を検出した場合、利用者が入室したと判定し、センサ463及びセンサ461の少なくとも一つが物体を検出しなくなったとき、利用者が退出したと判定しても良い。
制御装置44は、警報部45や、コントローラ43、便座装置42、物体検出部46、入退室検出部(開閉センサ)92等、他のトイレ設備1と電気的に接続し、物体検出部46や入退室検出部92で検出した情報に基づいて、警報部45やコントローラ43を制御する。制御装置44は、例えば図6に示すように、CPU441や主記憶装置442、補助記憶装置443、通信IF(Interface)444、入出力IF(Interface)445、通信バス446を備えている。
CPU441は、プログラムを実行することにより、本実施の形態で説明する処理を行う。例えばCPU441は、異常判定部411や送信制御部412、出力制御部413の機能を提供する。
異常判定部411は、物体検出部46及び入退室検出部92による検出結果を所定のタイミングで取得し、トイレブース141内の物体の検出結果を前記利用者の入室前と前記利用者の退出後で比較し、前記利用者の入室前と退出後で異なっている場合に、異常と判定する。また、異常の種別として、不審物の残留、設備の持ち去り、設備の破壊などを判別しても良い。例えば、利用者の入室前に存在しなかった物体が利用者の退出後に存在した場合に、当該物体を不審物の残留と判定する。また、利用者の入室前に存在していた物体が利用者の退出後に存在しなくなった場合に、設備の持ち去りと判定する。更に、利用者の入室前に存在していた物体が利用者の退出後に部分的に存在しなくなった場合や形状が変化した場合に、設備の破壊と判定する。なお、汚物入れや予備のトイレットペーパのように移動可能な設備は、移動可能な物体として、その位置を登録しておき、利用者の退出後、利用者の入室前の位置に存在しなくても、別の位置に存在していた場合には正常な移動と判定し、設備の持ち去りと判定しなくても良い。そして、当該移動可能な物体の位置をこの異動後の位置に更新する。この場合、物体の検出を利用者の入室前と退出後だけでなく、利用中にも行って、当該物体の移動による位置の変化をリアルタイムに検出し、当該物体の位置を追跡することで当該物体が移動したことを確実に検出できるようにしても良い。また、便器の蓋や便座のように所定範囲の移動(例えば開閉)が可能な設備は、所定範囲で移動可能な物体として、その移動可能な範囲を予め登録しておき、利用者の退出後、利用者の入室前の位置に存在しなくても、移動可能な範囲に存在していた場合には正常な移動と判定して設備の持ち去りや破壊と判定せず、移動可能な範囲を超えて移動(存在)していた場合に設備の破壊と判定しても良い。更に、トイレットペーパ等の消耗品の位置と消費量の閾値を予め登録しておき、利用者の入室前に存在していた消耗品(物体)が利用者の退出後に存在しなくなった場合でも、存在しなくなった消耗品の量が閾値(例えば1〜2個)の場合には、設備の持ち去りと判定せず、存在しなくなった消耗品の量
が閾値を超えた場合には、設備の持ち去りと判定しても良い。
送信制御部412は、異常判定部411の判定結果に基づいて、異常を検出したと判定された場合に、当該トイレブース141に異常の検出を示す情報(異常検出情報)を管理サーバ2へ送信する。なお、各トイレ施設10や各トイレブース141には、管理サーバ2が各トイレ施設10や各トイレブースを識別するための識別情報が割り当てられ、送信制御部412は、この識別情報を異常検出情報に含めて管理サーバ2へ送信しても良い。
出力制御部413は、異常が生じたと判定された場合に、コントローラ43及び警報部45から警報を出力させる。ここで警報とは、利用者に対して異常が発生していることを通知する情報であり、例えば「異常が発生しました。」のようにコントローラ43の表示部432に表示させる又はスピーカ433から音声出力させるメッセージであっても良い。また、単に警告を促す光や音を表示部432やスピーカ433から出力するものであっても良い。また、警報として出力するメッセージを異常の種別毎に登録しておき、不審物の残留の場合に「お忘れ物がございます。」、設備の持ち去りの場合に「設備が持ち出されました。持ち出した設備を元に戻して下さい。」のように、発生した異常の種別と対応するメッセージを出力させても良い。
主記憶装置442は、CPU441が読み出したプログラムやデータのキャッシュや、CPUの作業領域として用いられる。主記憶装置442は、具体的には、RAM(Random
Access Memory)やROM(Read Only Memory)等である。
補助記憶装置443は、CPU441により実行されるプログラムや、本実施の形態で用いる設定情報などを記憶する。補助記憶装置443は、具体的には、HDDやSSD、フラッシュメモリ等である。
通信IF444は、他のコンピュータ装置との間でデータを送受信する。通信IF444は、具体的には、有線又は無線のネットワークカード等である。入出力IF445は、入出力装置と接続され、コンピュータのユーザから入力を受け付けたり、ユーザへ情報を出力したりする。本実施形態の入出力IF445は、入出力装置としてコントローラ43が接続され、操作部431による入力を受けたり、表示部432への表示出力、スピーカへの音出力を行ったりする。以上のような構成要素が、通信バス446で接続されている。なお、これらの構成要素は複数設けられていても良いし、一部の構成要素を設けないようにしてもよい。例えば、制御装置44は、トイレブース141毎に設けられていても良いが、複数のトイレブース141に対して一つの制御装置44を設けて、複数のトイレブース141の異常を一つの制御装置で検出して管理サーバ2へ送信すると共に、警報を一つの制御装置44で各トイレブース141のコントローラ43や警報部45へ通知する構成としても良い。
また、図3,図4では、大便器41等のトイレ設備1を備えたトイレブース141について示したが、多目的トイレ施設103についても同様に大便器41等のトイレ設備1を備え、物体検出部46及び入退室検出部92の検出結果に基づいて異常の発生を判定し、この異常の検出を示す異常検出情報を管理サーバ2へ送信する。
図7は、男性用の小便器49等のトイレ設備1を備えたトイレブース142を示す図である。トイレブース142は、上下方向が天井14C及び床14Fによって仕切られ、水平方向の三方が、左右一対の仕切板24L,24R及び小便器49の設置面(壁)105により囲まれている。即ち、トイレブース142は、小便器49の正面に壁が無く、完全に囲繞された空間ではない。しかし利用時には、利用者が小便器49の正面に立ち、当該利用者の背面や仕切板24L,24Rによって他者からの視界が遮られた空間となるため
、この左右一対の仕切板24L,24R及び壁105に囲まれた空間をトイレブース142としている。図7において、左右とは、小便器49の正面に立ち、小便器49に向かって左側及び右側をいい、前後とは便器42の尿を受ける側を前方、壁105への取付面側を後方といい、上下とは、天井14C側及び便器41の設置面(床)14F側をいう。なお、隣接するトイレブース142がある場合、左側壁24Lは、左隣に位置する別のトイレブース142の右側壁24Rを兼ね、右側壁24Rは右隣に位置する別のトイレブース142の左側壁24Lを兼ねる。なお、左右の側壁24L,24Rは、省略してもよく、この左右の側壁24L,24Rを省略した場合には、例えば小便器49の周囲及び小便器49の正面の所定の範囲をトイレブース142として定める。
トイレブース142には、小便器49、制御装置44、警報部45、物体検出部46、人感センサ(入退室検出部)47等のトイレ設備1が備えられている。なお、トイレブース141とほぼ同じ機能を有する要素は、同じ符号を付す等して説明を省略する。壁105は、少なくとも下方が内部に空間を有した二重壁となっており、この空間内に給水管や排水管(不図示)が配設されている。
小便器49は、壁105に取り付けられ、壁105内部の給水管や排水管と接続されている。人感センサ47は、小便器49上方の壁105に埋設され、小便器49の前に立つ利用者から赤外線を受信した場合に利用中であることを検出し、この利用中であることを検出した後、利用者から赤外線を受信しなくなった場合に排便が完了して利用者が退出したことを検出する。人感センサは、利用者がトイレブース142に入室して小便器49に正対したことや、小便器49の前から退いてトイレブース142から退室したことを検出する入退室検出部の一形態である。
トイレブース142において警報部45は、小便器49の上方であって壁105に設けられ、警報としての光やメッセージを表示する表示部451、及び警報としての音を出力するスピーカ453を前方に向けて配置されている。
トイレブース142において物体検出部46は、トイレブース141のものと同様にトイレブース内の物体を検出するセンサであって、検出する対象領域の位置を異ならせた複数のセンサ466,467,468が設けられている。例えばセンサ466は、トイレブース142上部の壁105又は天井14Cに、下方へ向けて設けられ、壁105の小便器49より高い位置に形成された棚145の上等に置かれた物体を検出する。また、センサ467は、仕切板24Lの上部に、右斜め下へ向けて設けられ、壁105に形成されたフック151に吊り下げられている物体や床の上等に置かれた物体を検出する。センサ468は、仕切板24Rの上部に、左斜め下へ向けて設けられ、床の上等に置かれた物体を検出する。
制御装置44は、壁105内に設けられ、警報部45や、物体検出部46、入退室検出部(人感センサ)47等、他のトイレ設備1と電気的に接続されている。制御装置44は、例えば、人感センサ47の検出結果に基づき、利用者が小便器49の利用後、退出したことを検出した場合に、小便器49と接続されたフラッシュバルブ(不図示)を開放し、給水管から洗浄水を供給して小便器49内を洗浄する制御を行う。また、制御装置44は、図6に示すように、CPU441や主記憶装置442、補助記憶装置443、通信IF(Interface)444、入出力IF(Interface)445、通信バス446を備え、CPU441が、異常判定部や送信制御部、出力制御部の機能を提供する。
また、トイレ施設10内には、各トイレブース14のトイレ設備1とは別に、制御装置51、警報部52を備えている。制御装置51は、警報部52と電気的に接続され、通信回線を介し、管理サーバ2からの警報や各トイレブース14の制御装置44からの異常検
出情報を受信する。制御装置51のハードウェア構成は各トイレブース14の制御装置44と同様であり、図6に示すように、CPU441や主記憶装置442、補助記憶装置443、通信IF(Interface)444、入出力IF(Interface)445、通信バス446を備え、CPU441が、出力制御部413の機能を提供する。
出力制御部413は、各トイレブースの制御装置44から異常検出情報を受信した場合や、管理サーバ2から警報を受信した場合に、警報部106から警報を出力させる。ここで警報とは、利用者に対して異常が発生したことを通知する情報である。
カメラ11は、トイレブース14内に異常が発生した際に、異常を生じさせた利用者を特定できるように、トイレブース14へ入室する利用者やトイレブース14から退出した利用者を撮影し、撮影画像を管理サーバ2へ送信する。即ち、セキュリティを確保するために、トイレブース14の利用者を撮影するカメラ11を設置するが、利用者のプライバシーのため、トイレブース14内にはカメラ11を配置できないので、トイレブース141や多目的トイレ施設103の出入り口部分や、トイレブース142における小便器49の前方に位置する空間であって、仕切板24L,24R及び壁105で仕切られていない部分(以下、単に出入り口部分とも称す)が撮影画像内に入るように各カメラ11の撮影レンズをトイレブース14側に向けてカメラ11を配置している。本実施形態では、女性用トイレ施設101内に備えられた複数のトイレブース141の出入り口部分を撮影するカメラ11a、男性用トイレ施設102に備えられた複数のトイレブース141,142の出入り口部分を撮影するカメラ11b及び多目的トイレ施設103の出入り口部分を撮影するカメラ11cをカメラ11として備えている。
図8は管理サーバ2のハードウェア構成を示す図である。管理サーバ2は、CPU21や主記憶装置22、補助記憶装置23、通信IF(Interface)24、入出力IF(Interface)25、通信バス26を有する所謂コンピュータである。
主記憶装置22は、CPU21が読み出したプログラムやデータのキャッシュや、CPU21の作業領域として用いられる。主記憶装置22は、具体的には、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等である。
補助記憶装置23は、CPU21により実行されるプログラムや、本実施の形態で用いる設定情報などを記憶する。補助記憶装置23は、具体的には、HDDやSSD、フラッシュメモリ等である。
通信IF24は、他のコンピュータ装置との間でデータを送受信する。通信IF24は、具体的には、有線又は無線のネットワークカード等である。入出力IF25は、表示装置やプリンタ等の出力手段や、キーボードやポインティングデバイス等の入力手段、ドライブ装置等の入出力手段が適宜接続される。ドライブ装置は、着脱可能な記憶媒体の読み書き装置であり、例えば、フラッシュメモリカードの入出力装置、USBメモリを接続するUSBのアダプタ等である。また、着脱可能な記憶媒体は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(登録商標)等のディスク媒体であってもよい。ドライブ装置は、着脱可能な記憶媒体からプログラムを読み出し、記憶装置23に格納する。
補助記憶装置23は、CPU21により実行されるプログラムや、本実施の形態で用いる設定情報などを記憶する。補助記憶装置23は、具体的には、HDDやSSD、フラッシュメモリ等である。補助記憶装置23は、ドライブ装置との間で、データを授受する。例えば、補助記憶装置23は、ドライブ装置からインストールされるプログラム等を記憶する。また、補助記憶装置23は、プログラムを読み出し、主記憶装置22に引き渡す。更に補助記憶装置23は、施設情報テーブル、不審行動テーブルを格納する。
CPU21は、主記憶装置22に実行可能に展開されたプログラムを実行し、通知部213、警報指示部214、画像抽出部215の機能を提供する。
警報指示部214は、トイレブース14の送信制御部412から異常検出情報を受信し、警報部52から警報を出力させる。例えば「お忘れ物がございます」のように残留物の存在を通知するメッセージや「設備が持ち出されました。持ち出した設備を元に戻して下さい。」のように、異常の発生を通知するメッセージを表示出力或は音声出力させる。なお、各トイレブースの位置を示す情報(位置情報)を予め施設情報テーブルに記憶しておき、異常検出情報に識別情報が含まれていた場合、この識別情報と対応するトイレブース14の位置情報を施設情報テーブルから抽出し、「手前から○番目のブースに、お忘れものがございます」のようにトイレブース14の位置を説明する位置情報をメッセージに付加して出力させても良い。
図9は、施設情報テーブルの一例を示す図である。施設情報テーブルは、各トイレ施設10の識別情報と、各トイレブース14の識別情報と、各トイレブース14のトイレ施設内における位置を示す位置情報とを対応付けて記憶している。
トイレ施設10の識別情報は、管理サーバ2が複数のトイレ施設を管理する場合に各トイレ施設を一意に識別するための情報である。トイレブース14の識別情報は、管理サーバ2が管理する複数のトイレブース14のうち、各トイレブースを一意に識別するための情報である。トイレブース14の位置情報は、「手前から○番目のブース」「左奥から○番目のブース」のように、警報を発する際に何処のトイレブース14に異常が生じているのかを説明する情報である。なお、位置情報は、異常が生じたトイレブース14を示すことができれば良く、例えば、「上部の警告灯が光っているブース」「正面のパネルが点滅している小便器」など、警告部の表示形態を示すものであっても良い。
通知部213は、異常が検出された際、利用者検出部で検出した利用者の行動が不審行動テーブルの条件を満たしている場合に管理者端末3に異常通知情報を通知する。なお、管理サーバ2が複数のトイレ施設10を管理している場合には、トイレ施設10の識別情報と管理者端末3のアドレスを予め対応付けて記憶しておき、トイレ施設10の識別情報と対応する管理者端末3へ通知する。図10は、不審行動テーブルの一例を示す図である。不審行動テーブルは、利用者が不審な行動をした際に利用者検出部によって検出される情報を不審行動条件として記憶している。
例えば、警報後、再度異常が検出され、不審行動条件1を満たした場合、例えば、不審物の残留を検出した場合に警告を無視して残留物を置き去りにした場合、故意に不審物を置いた可能性が高いため、管理者端末3に異常通知情報を通知する。また、入退室検出部で利用者の入室を検出してから退室を検出するまでにコントローラ43の洗浄ボタン434が押されず、不審行動条件2を満たした場合、即ち、排便せずに残留物を残す、或は設備の持ち出しや破壊といった異常を生じさせた場合、排便が目的ではなく、不審物を置くことや設備の持ち出し又は破壊が目的であった可能性があるため、管理者端末3に異常通知情報を通知する。更に、物体検出部46で利用者の入室を検出してから退室を検出するまでに開閉センサ92が施錠を検知せず、不審行動条件3を満たした場合、即ち、ドアを締めずに残留物を残す、或は設備の持ち出しや破壊といった異常を生じさせた場合、排便が目的ではなく、不審物を置くことや設備の持ち出し又は破壊が目的であった可能性があるため、管理者端末3に異常通知情報を通知する。なお、本実施形態では、不審行動条件を満たした場合に異常通知情報を管理者端末3へ送信したが、これに限らず、異常と判定された場合には必ず異常通知情報を管理者端末3へ送信しても良い。
画像抽出部215は、カメラ11によって撮影した撮影画像を取得(受信)し、撮影画像のうち、異常を生じさせた利用者がトイレブース14に入退室した時間に撮影された撮影画像を抽出する。例えば異常と判定された場合、直前に当該トイレブース14に入退室した利用者が異常を生じさせた利用者であり、入退室検出部47,92の検出結果に基づき、この利用者が当該トイレブース14へ入室した時刻及び退室した時刻を含む所定時間帯に撮影された撮影画像を抽出する。抽出した画像は通知部213が、異常通知情報と共に管理者端末3へ送信する。なお、異常通知情報と共に撮影画像を送信することに限らず、撮影画像のリクエストを受けた場合に、撮影画像のファイルを送信或はストリーミング配信する構成でも良い。
〈トイレ管理方法〉
図11は、各トイレブース10の制御装置44が、異常を検出して警報を発する処理を示す図である。制御装置44は、周期的に或は所定のタイミングで図11の処理を繰り返し実行し、先ず物体検出部46によりトイレブース14内の物体の存否を検出して検出結果をメモリ等に格納する(ステップS10)。
次に制御装置44は、入退室検出部92により利用者が入室したか否かを判定し(ステップS20)、利用者がトイレブース14に入室していなければ図11の処理を終了する(ステップS20,No)。また、ステップS20で利用者が入室したと判定した場合(ステップS20,Yes)、制御装置44は、次に利用者がトイレブース14から退出したか否かを判定し(ステップS30)、退出していなければ(ステップS30、No)、このステップS30の判定を繰り返し、利用者が退出した場合(ステップS30,Yes)、物体検出部46によりトイレブース14内の物体の存否を検出する(ステップS40)。
そして、制御装置44の異常判定部411は、トイレブース14内の物体を利用者の入室前と利用者の退出後で比較し、利用者の入室前と退出後で異なっているか否か、即ち異常の有無を判定する(ステップS50)。
ステップS50で、異常が無いと判定した場合には図11の処理を終了し(ステップS50,No)、異常が有ると判定した場合には(ステップS50,Yes)、送信制御部412が、当該トイレブース14に異常を検出したことを示す異常検出情報を管理サーバ2へ送信する(ステップS60)。また、出力制御部413は、異常が生じたことを検出した場合に、コントローラ43及び警報部45から警報を出力させる(ステップS70)。なお、異常検出情報の送信(ステップS60)と警報の出力(ステップS70)の順番は逆であっても良い。
そして、制御装置44は、利用者検出部により検出した利用者の行動を示す利用者情報を取得し(ステップS80)、この利用者情報をサーバ2へ送信する(ステップS90)。利用者情報としては、例えば、異常が生じた場合、異常を生じさせた利用者の退室時刻や入室時刻、洗浄ボタンを押したか否か、扉を施錠したか否か、即ち扉を閉めたか否か、異常の検出又は警報の出力から所定時間後に異常が存在しているか否か、即ち利用者が警報に気付いて残留物を取りに戻ったか否かや、設備を元に戻したか否か等を取得する。
図12は、管理サーバ2が異常検出情報に基づいて警報を出力させ、異常通知情報を管理者端末へ送信する処理を示す図である。管理サーバ2は、周期的に或は所定のタイミングで図12の処理を繰り返し実行し、先ず、制御装置44が、前記ステップS60で送信する異常検出情報を受信したか否かを判定する(ステップS110)。管理サーバ2は、異常検出情報を受信していなければ(ステップS110,No)図12の処理を終了し、異常検出情報を受信した場合には(ステップS110,Yes)、当該異常検出情報の識別情報と対応するトイレ施設10の警報部106から警報を出力させる(ステップS12
0)。
警報の出力後、制御装置44から利用者情報を受信し(ステップS130)、通知部213は利用者情報が不審行動テーブルの不審行動条件を満たすか否かを判定する(ステップS140)。例えば、警報の出力又は異常と判定してから所定時間経過後に、異常の存否を再判定し、異常と判定した場合に不審行動条件1を満たすと判定する。また、異常を生じさせた利用者が入室して退室するまでに洗浄ボタン434が押されなかった場合、不審行動条件2を満たしたと判定する。更に、異常を生じさせた利用者が入室して退室するまでに開閉センサ92の施錠が検知されなかった場合、不審行動条件3を満たしたと判定する。この判定の結果、不審行動条件を満たしていなければ(ステップS140、No)、図12の処理を終了し、不審行動条件を満たしていれば(ステップS140、Yes)、画像抽出部215は、カメラ11によって撮影した撮影画像のうち、異常を生じさせた利用者がトイレブース14に入退室した時間に撮影された撮影画像を抽出し(ステップS150)、抽出した撮影画像を通知部213がステップS110で受信した異常検出情報に付加し、異常通知情報として管理者端末3へ送信する(ステップS160)。
このように本実施形態1のトイレシステムによれば、トイレブース14内に異常が生じた場合に、警告を発することができる。また、本実施形態1のトイレシステムによれば、異常を生じさせた利用者がトイレブース14に出入りした時間に撮影された撮影画像を抽出して管理者端末3へ通知するので、当該撮影画像で異常を生じさせた利用者を確認することができる。
また、本実施形態1のトイレシステムでは、異常と判定した場合に、利用者の行動が不審行動条件を満たした場合に異常通知情報を管理者端末3へ通知するので、無駄に管理者端末3への通知が行われず、適切に通知することができる。例えば、不審物の残留が検出され、警報の出力後に、残留物の存否を再判定し、警報後も残留物が存在していた場合に、管理者への通知を行う。このため、単に利用者が荷物を置き忘れたような場合には、警報で置き忘れに気付いて荷物を取りに戻るので、再判定で異常と検出されず管理者に通知されることが無い。そして、利用者が警報を無視して故意に異常を生じさせた場合には、管理者に通知されるので、異常の発生を適切に管理者へ通知することができる。また、利用者が洗浄ボタンを押さない場合や扉を締めない場合など、排便をせずに異常を生じさせた場合には、直ちに管理者に通知される。
〈実施形態2〉
前記実施形態1では、トイレブース14の出入り口付近に設置したカメラ11で異常を生じさせた利用者を撮影したが、本実施形態2では、トイレ施設10の出入り口付近に設置したカメラで異常を生じさせた利用者を撮影する構成としている。本実施形態2は、前述の実施形態1と比べ、この利用者を撮影する構成が異なり、その他の構成は同じであるため、同一の要素には同符号を付す等して、再度の説明を省略している。実施形態1のようにトイレブース14の外であってもトイレ施設10内を撮影するカメラを設けると、利用者が、トイレ施設10の利用に抵抗を感じることが考えられるため、本実施形態2では、トイレ施設10の外であって、トイレ施設10の出入り口付近が撮影範囲に入るようにカメラ11を設置した。なお、トイレ施設10内には複数のトイレブースが設けられているため、トイレ施設内での利用者の移動を検出し、異常を生じさせた利用者が撮影範囲内に移動したと判定した際の撮影画像を抽出することで、この撮影画像から異常を生じさせた利用者を特定できるようにしている。
図13は、本実施形態2にかかるトイレ施設10Aの一例を示す図である。トイレ施設10Aは複数の光電センサ510を移動検出部として備えている。図14は、移動検出部の説明図である。光電センサ510は、レーザ光など、直線状に信号光を照射する投光部
511と信号光を受光する受光部512とを有している。本実施形態2では、図13,図14に示すように信号光を水平に照射し、この信号光が網目状となるように複数の光電センサ510を所定の間隔で配置している。この光電センサを配置する間隔は、利用者の移動を検知できれば、任意に設定してよいが、例えば、10mm〜1000mm、好ましくは20mm〜500mm、更に好ましくは30mm〜150mmや100mm〜200mmである。なお、図13,図14は、模式的に示しているため、光電センサ510の間隔や位置は、実際に配置する間隔や位置と異なっている。
図14の例では、信号光sx0〜sx4と信号光sy0〜sy6とが直交する網目状となるように光電センサ510が配置されており、実線で示した利用者UEが、信号光sx1,sx2,sy2〜sy4を遮っている。この場合、信号光sx1,sx2と信号光sy2〜sy4の交点に利用者がいることが検出される。そして、利用者UEが二点鎖線の位置に移動すると、信号光sx2,sx3,sy1〜sy3が遮られ、信号光sx1,sy4が遮られなくなる。このため利用者UEが信号光sx2,sx3,sy1〜sy3の交点に移動したことが検知できる。このように利用者UEによって遮られる信号光に基づいて利用者の移動を検出する。この光電センサ510が検出した情報は管理サーバ2へ送信される。なお、移動検出部は、信号光が遮られたことで利用者UEを検出するセンサに限らず、信号光が物体に反射された反射光を受信部で受信し、利用者UEが存在しない場合の距離よりも短い距離で反射された場合に利用者UEが存在することを検出しても良い。また、移動検出部は、トイレ施設10の天井にマトリクス状にセンサを配置し、各センサの直下に利用者UEが存在するか否かを検知し、利用者の存在を検知したセンサの位置に応じて利用者UEの位置を検出するようにしても良い。更に、移動検出部は、光電センサ510に限らず、レーザ光でトイレ施設10内を光走査して利用者の位置を検出し、光走査毎の利用者の位置の変化によって利用者の移動を検出する三次元スキャナでも良い。
図15は、本実施形態2の管理サーバ2が異常検出情報に基づいて警報を出力させ、異常通知情報を管理者端末へ送信する処理を示す図である。なお、各トイレブース10の制御装置44が、異常を検出して警報を発する処理は、図11と同じである。また、管理サーバ2が制御装置44から異常検出情報を受信し、利用者情報が不審行動テーブルの不審行動条件を満たすか否かを判定するステップS110〜S140は、図12と同じである。なお、本実施形態では、移動検出部により、異常を生じさせた利用者が洗面所によらなかった場合、即ち手を洗わなかった場合や、所定速度以上で退出した場合、即ち走って逃げた場合に不審行動条件を満たしたと判定しても良い。
ステップS140で、不審行動条件を満たしたと判定した場合(ステップS140、Y
es)、移動検出部で検出した利用者の移動情報を取得し、異常と判定されたトイレブー
ス14に出入りした直近の利用者、即ち異常を生じさせた利用者の移動情報を求める(ス
テップS145)。
そして、画像抽出部215は、異常を生じさせた利用者の移動情報に基づき、カメラ11によって撮影した撮影画像のうち、異常を生じさせた利用者がトイレブース14に入室する前にトイレ施設10の入り口付近の撮影範囲に位置したタイミング及び、異常を生じさせた利用者がトイレブース14を出てトイレ施設10の入り口付近の撮影範囲に位置したタイミングで撮影された撮影画像を抽出する(ステップS155)。通知部213は、ステップS155で抽出された撮影画像をステップS110で受信した異常検出情報に付加し、異常通知情報として管理者端末3へ送信する(ステップS160)。
このように本実施形態2では、トイレ施設10内にカメラ11を設置しなくても異常を生じさせた利用者の移動情報に基づいて、異常を生じさせた利用者が撮影範囲に位置した際の撮影画像を抽出することで、撮影画像から異常を生じさせた利用者を確認できる。
〈実施形態3〉
前記実施形態2では、利用者の移動情報に基づいて異常を生じさせた利用者が撮影範囲に位置したことを検出したが、本実施形態3では、異常と判定されたトイレブース14と撮影位置との距離に応じて、異常を生じさせた利用者が撮影範囲に位置したことを判定する構成としている。本実施形態3は、前述の実施形態2と比べ、この利用者が撮影範囲に位置するタイミングを求める構成が異なり、その他の構成は同じであるため、同一の要素には同符号を付す等して、再度の説明を省略している。
図16は、施設情報テーブルの一例を示す図である。施設情報テーブルは、各トイレ施設10の識別情報と、各トイレブース14の識別情報と、各トイレブース14のトイレ施設内における位置を示す位置情報と、各トイレブース14から撮影位置までの移動距離とを対応付けて記憶している。移動距離は、トイレブース14から撮影位置に移動する場合の移動経路に沿った移動の距離を示す情報である。なお、移動距離は、トイレブース14に入る利用者又はトイレブース14を出た利用者が撮影範囲に位置するタイミングを求めるための情報であり、施設情報テーブルは、移動距離に代えて、トイレブース14から撮影位置108への移動に係る時間(移動時間)を記録するものであっても良い。
本実施形態3では、管理サーバ2のCPU21が、前述の通知部213、警報指示部214、画像抽出部215の機能に加え、利用者特定部211、利用者計数部212の機能を実現している。
利用者計数部212は、複数のトイレブース14を有するトイレ施設10の出入り口104を介してトイレ施設10へ入った利用者の人数と前記トイレ施設10の出入り口104から出た利用者の人数を計数し、前記トイレ施設内に居る利用者の人数を利用者数として求める。例えば、利用者計数部212は、カメラ11で撮影した撮影画像からパターンマッチングにより出入り口104付近に位置する人の画像を抽出し、この人の画像を含むフレームについて前後フレームを比較して人の移動方向を求め、出入り口104の外側から内側へ移動した人の数をトイレ施設10へ入った利用者の人数としてカウントし、出入り口104の内側から外側へ移動した人の数をトイレ施設10から出た利用者の人数としてカウントする。そして、利用者計数部212は、トイレ施設10へ入った利用者の人数とトイレ施設10から出た利用者の人数の差分を現時点でトイレ施設10内に居る利用者の人数(利用者数)として求める。なお、出入り口104の外側から内側へ移動した人の移動方向に基づき、女性用トイレ施設101、男性用トイレ施設102及び多目的トイレ施設103の何れに入ったのかを判別し、また、出入り口104の内側から外側へ移動した人の移動方向に基づき、女性用トイレ施設101、男性用トイレ施設102及び多目的トイレ施設103の何れから出たのかを判別し、これら施設101,102,103毎に利用者数を求めても良い。
また、利用者計数部212は、撮影画像から利用者数を求める構成に限らず、トイレ施設10の出入り口104又は、女性用トイレ施設101、男性用トイレ施設102及び多目的トイレ施設103の出入り口に、入退出する利用者を検知するセンサを設け、該センサにより各施設10,101,102,103から入退出した人数を検知し、利用者数を求めても良い。なお、入退出する利用者を検知するセンサは、例えば赤外線や電波、超音波等を送信し、この赤外線や電波、超音波が出入り口を通る利用者によって遮られたり反射されたりして変化した場合に、この変化を受信器で捉えることで利用者を検出するアクティブ型のセンサである。また、当該センサは、出入り口を通る利用者が発する赤外線を受信器で捉えることで利用者を検出するパッシブ型のセンサであっても良い。なお、これらのセンサを利用者が出入りする経路の複数箇所に設け、第一のセンサで利用者を検出した後、第一のセンサより外側に設けた第二のセンサで当該利用者を検出した場合に施設外へ出た利用者と検出し、第二のセンサで利用者を検出した後、第一のセンサで当該利用者を検出した場合に施設内へ入った利用者と検出する。更に当該センサは、レーザー光を照射して光走査し、この光走査した各位置からの反射光を受光するまでの時間に基づいて各
反射位置までの距離を求め、当該距離とレーザ光の照射位置から各位置の三次元座標を求める三次元スキャナであっても良い。
利用者特定部211は、カメラ11の撮影画像から例えばパターンマッチングにより利用者を特定する。また、利用者特定部211は、撮影画像中の利用者の移動方向を検出し、トイレの出入り口104に近づく方向へ移動する利用者をトイレへ入る利用者、トイレの出入り口104から離れる方向へ移動する利用者をトイレから出た利用者と特定しても良い。また、利用者特定部211は、異常が生じたトイレブースから前記利用者が退出した後、前記異常が生じた前記トイレブースから前記撮影位置までの距離に基づく移動時間が経過したタイミングでカメラ11に撮影された利用者を前記異常を生じさせた利用者として特定する。
更に、利用者特定部211は、前記トイレ施設へ入る際に前記撮影部で撮影された利用者のうち、前記異常が生じた時点から逆算して前記異常が生じた時点の利用者数の利用者を前記異常を生じさせた利用者の候補として特定する、又は前記トイレ施設を出た際に前記撮影部で撮影された利用者のうち、前記異常が生じた時点から計数して前記異常が生じた時点の利用者数の利用者を前記異常を生じさせた利用者の候補として特定する。
図17は、本実施形態3の管理サーバ2が異常検出情報に基づいて警報を出力させ、異常通知情報を管理者端末へ送信する処理を示す図である。なお、各トイレブース10の制御装置44が、異常を検出して警報を発する処理は、図11と同じである。また、管理サーバ2が制御装置44から異常検出情報を受信し、利用者情報が不審行動テーブルの不審行動条件を満たすか否かを判定するステップS110〜S140は、図12と同じである。
ステップS140で、不審行動条件を満たしたと判定した場合(ステップS140、Y
es)、異常検出情報の識別情報に基づいて、異常と判定されたトイレブース14から撮
影範囲までの移動距離を施設情報テーブルから取得し、異常を生じさせた利用者が撮影範囲に位置するまでの移動時間を求める(ステップ147)。
そして、利用者特定部211は、異常が生じたトイレブース14から利用者が退出した後、前記移動距離を移動するのに要する移動時間が経過したタイミングT1、及び異常が生じたトイレブース14に利用者が入室するよりも、前記移動距離を移動するのに要する移動時間だけ前のタイミングT2を求め、このタイミングT1,T2でカメラ11に撮影された利用者を異常を生じさせた利用者として特定し、画像抽出部215が、この異常を生じさせた利用者が撮影されている撮影画像、例えば当該利用者が撮影範囲に入ってから出るまでの撮影画像や前記タイミングT1,T2の前後所定期間に撮影された撮影画像を抽出する(ステップS157)。
また、利用者特定部211は、利用者計数部212によって検出したトイレ施設10の利用者数に応じて異常を生じさせた利用者の候補を特定する(ステップS150)。例えばトイレ施設10へ入る際にカメラ11に撮影された利用者のうち、現時点(異常が生じた時点)の利用者数の利用者を現時点から逆算して異常を生じさせた利用者の候補として特定する。即ち、現時点の利用者数が5名であれば、現時点までにトイレ施設10へ入った直近の5名の利用者を異常を生じさせた利用者の候補として特定する。また、利用者特定部211は、トイレ施設10を出た際にカメラ11で撮影された利用者のうち、異常が生じた時点から計数して現時点(異常が生じた時点)の利用者数の利用者を前記異常を生じさせた利用者の候補として特定する。即ち、現時点の利用者数が5名であれば、現時点以降にトイレ施設10からでる5名の利用者を異常を生じさせた利用者の候補として特定する。そして、画像抽出部215は、異常を生じさせた利用者の候補が撮影された撮影画
像を抽出する(ステップS158)。
通知部213は、ステップS157,158で抽出された撮影画像をステップS110で受信した異常検出情報に付加し、異常通知情報として管理者端末3へ送信する(ステップS160)。
このように本実施形態3では、トイレ施設10内に利用者検出部を設置しなくても異常を生じさせた利用者が撮影範囲に位置した際の撮影画像を抽出することで、撮影画像から異常を生じさせた利用者を確認できる。
〈その他〉
本発明は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 トイレ設備
2 管理サーバ
3 管理者端末
10 トイレ施設
11 カメラ
14 トイレブース
41 大便器
100 トイレシステム
101 女性用トイレ施設
102 男性用トイレ施設
103 多目的トイレ施設

Claims (4)

  1. トイレブースへの利用者の入室及び前記トイレブースからの前記利用者の退室を検出する入退室検出部と、
    前記トイレブース内の物体を検出する物体検出部と、
    前記物体の検出結果を前記利用者の入室前と前記利用者の退出後で比較し、前記利用者の入室前と退出後で異なっている場合に、異常と判定する異常判定部と、
    前記異常と判定された場合に警報を出力する警報部と、
    前記トイレブースへ入室する利用者又は前記トイレブースから退出した利用者を撮影する撮影部と、
    前記トイレブースを出た利用者の移動を検出する移動検出部と、
    前記移動検出部の検出結果に基づき、前記異常が生じたトイレブースに入る前の利用者及び前記異常が生じたトイレブースを出た利用者が前記撮影部の撮影範囲に位置したと判定した際に前記撮影部で撮影した撮影画像を抽出する画像抽出部と、
    を備えるトイレシステム。
  2. トイレブースへの利用者の入室及び前記トイレブースからの前記利用者の退室を検出する入退室検出部と、
    前記トイレブース内の物体を検出する物体検出部と、
    前記物体の検出結果を前記利用者の入室前と前記利用者の退出後で比較し、前記利用者の入室前と退出後で異なっている場合に、異常と判定する異常判定部と、
    前記異常と判定された場合に警報を出力する警報部と、
    複数の前記トイレブースを有するトイレ施設の外に撮影位置を定め、前記撮影位置を通ってトイレ施設に出入りする利用者を撮影する撮影部と、
    前記異常と判定された場合に、前記異常が生じたトイレブースに入室した利用者又は前記異常が生じたトイレブースから出た利用者を撮影した撮影画像を抽出する画像抽出部と、
    前記異常が生じたトイレブースから前記利用者が退出した後、前記異常が生じた前記トイレブースから前記撮影位置までの距離に基づく移動時間が経過したタイミングで前記撮影部に撮影された利用者を前記異常を生じさせた利用者として特定する利用者特定部と、を備えるトイレシステム。
  3. トイレブースへの利用者の入室及び前記トイレブースからの前記利用者の退室を検出する入退室検出部と、
    前記トイレブース内の物体を検出する物体検出部と、
    前記物体の検出結果を前記利用者の入室前と前記利用者の退出後で比較し、前記利用者の入室前と退出後で異なっている場合に、異常と判定する異常判定部と、
    前記異常と判定された場合に警報を出力する警報部と、
    前記トイレブースへ入室する利用者又は前記トイレブースから退出した利用者を撮影する撮影部と、
    前記異常と判定された場合に、前記異常が生じたトイレブースに入室した利用者又は前記異常が生じたトイレブースから出た利用者を撮影した撮影画像を抽出する画像抽出部と、
    複数の前記トイレブースを有するトイレ施設の出入り口から前記トイレ施設へ入った利用者の人数と前記出入り口から出た利用者の人数を計数して、前記トイレ施設内に居る利用者の人数を利用者数として求める利用者計数部と、
    前記トイレ施設へ入る際に前記撮影部で撮影された利用者のうち、前記異常が生じた時点から逆算して前記異常が生じた時点の利用者数の利用者を前記異常を生じさせた利用者の候補として特定する、又は前記トイレ施設を出た際に前記撮影部で撮影された利用者のうち、前記異常が生じた時点から計数して前記異常が生じた時点の利用者数の利用者を前記異常を生じさせた利用者の候補として特定する利用者特定部と、
    を備えるトイレシステム。
  4. トイレブースへの利用者の入室及び前記トイレブースからの前記利用者の退室を検出するステップと、
    前記トイレブース内の物体を検出した結果を前記利用者の入室前と前記利用者の退出後で比較し、前記利用者の入室前と退出後で異なっている場合に、異常と判定するステップと、
    前記異常と判定された場合に警報を出力するステップと、
    前記トイレブースへ入室する利用者又は前記トイレブースから退出した利用者を撮影部で撮影した撮影画像を取得するステップと、
    前記トイレブースを出た利用者の移動を検出するステップと、
    前記検出結果に基づき、前記異常が生じたトイレブースに入る前の利用者及び前記異常が生じたトイレブースを出た利用者が前記撮影部の撮影範囲に位置したと判定した際に前記撮影部で撮影した撮影画像を抽出するステップと、
    をコンピュータが実行するトイレ管理方法。
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