JP6658765B2 - バランスフィルタ - Google Patents

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Description

本発明は、バランスフィルタに関し、更に詳しくは、1つの不平衡端子と2対の平衡端子とを備えた、小型で、信号の挿入損失が小さいバランスフィルタに関する。
通信機器のRF(Radio Frequency)回路およびその周辺回路においては、外部からのノイズの影響を小さくするため、信号線路に平衡線路を用いる場合がある。たとえば、アンテナからRF回路へのRx信号の入力や、RF回路からアンテナへのTx信号の出力を、平衡線路によりおこなう場合がある。
従来、この場合において、Tx信号の送信とRx信号の受信とを1つのアンテナで共用したい場合、アンテナからの不平衡線路を、ディバイダにより2つの不平衡線路に分岐し、それぞれの不平衡線路に、それぞれ、たとえば先行文献1(特開2013-138410号公報)に開示されたようなバランスフィルタを接続し、更に、それぞれのバランスフィルタを平衡線路によりRF回路に接続する必要があった。
図6に、特許文献1に開示されたバランスフィルタ(積層バランスフィルタ)200を示す。バランスフィルタ200は、1つの不平衡端子UBと、第1端子B1と第2端子B2とからなる平衡端子Bとを有する。バランスフィルタ200は、不平衡端子UBに入力された不平衡信号を平衡端子B(第1端子B1、第2端子B2)から平衡信号として出力し、平衡端子B(第1端子B1、第2端子B2)に入力された平衡信号を不平衡端子UBから不平衡信号として出力する。なお、特許文献1のバランスフィルタ200は、複数の誘電体層が積層された積層体の内部に、インダクタ電極(インダクタ電極パターン)、キャパシタ電極(キャパシタ電極パターン)、グランド電極(グランド電極パターン)、ビア電極などを形成して作製されている。また、バランスフィルタ200は、不平衡端子UBと平衡端子Bとの間に、LC並列共振器により構成されたバンドパスフィルタが挿入されている。
図7に、1つのディバイダ300と、2つのバランスフィルタ200とを接続して構成した平衡不平衡変換回路の一例を示す。
ディバイダ300は、第1端子101、第2端子102、第3端子103を備え、第1端子101に入力された信号を分配して第2端子102、第3端子103から出力し、第2端子102、第3端子103に入力された信号を合成して第1端子から出力する。
この平衡不平衡変換回路においては、アンテナAntとディバイダ300の第1端子101とが不平衡線路により接続されている。また、ディバイダ300の第2端子102と一方のバランスフィルタ200の不平衡端子UBとが不平衡線路により接続されるとともに、ディバイダ300の第3端子103と他方のバランスフィルタ200の不平衡端子UBとが不平衡線路により接続されている。更に、一方のバランスフィルタ200の平衡端子B(第1端子B1、第2端子B2)にTx側の平衡線路が接続され、他方のバランスフィルタ200の平衡端子B(第1端子B1、第2端子B2)にRx側の平衡線路が接続されている。
特開2013-138410号公報
図7に示した平衡不平衡変換回路のように、Tx信号のRF回路からの出力とRx信号のRF回路への入力とを平衡線路によりおこない、かつ、Tx信号の送信とRx信号の受信とを1つのアンテナAntで共用するために、1つのディバイダ300と2つのバランスフィルタ200とを使用する従来の方法には、次のような問題があった。
まず、アンテナAntに接続された信号線路をディバイダ300により分岐しているため、信号に挿入損失が発生するという問題があった。たとえば、アンテナAntからRF回路に送られるRx信号は、ディバイダを通過することにより、約3dB減衰してしまっていた。更に、各バランスフィルタ200においても挿入損失が発生するため、総合的な挿入損失が大きくなってしまうという問題があった。
また、1つのディバイダ300と2つのバランスフィルタ200を使用しなければならず、部品点数が多いため、通信機器内に大きな実装スペースを必要とし、通信機器が大きくなってしまうという問題があった。更に、部品点数が多いため、製造が煩雑化してしまうという問題があった。
本発明は、上述した従来の問題を解決するためになされたものであり、その手段として本発明のバランスフィルタは、1つの不平衡端子と、第1端子と第2端子とを備えた第1平衡端子と、第1端子と第2端子とを備えた第2平衡端子と、を備え、不平衡端子とグランドとの間に、不平衡側インダクタが挿入され、第1平衡端子の第1端子と第2端子との間に、第1平衡側インダクタが挿入され、第2平衡端子の第1端子と第2端子との間に、第2平衡側インダクタが挿入され、不平衡側インダクタが、第1平衡側インダクタおよび第2平衡側インダクタの双方と、それぞれ電磁界結合され、第1平衡側インダクタが、順に直列に接続された、第1インダクタ部、第2インダクタ部、第3インダクタ部を備え、第2平衡側インダクタが、順に直列に接続された、第1インダクタ部、第2インダクタ部、第3インダクタ部を備え、複数の誘電体層が積層された積層体と、誘電体層の層間に積層された複数のインダクタ電極と、誘電体層を貫通して形成された複数のビア電極と、を備え、インダクタ電極により、または、インダクタ電極とビア電極とにより、不平衡側インダクタ、第1平衡側インダクタ、第2平衡側インダクタがそれぞれ形成され、積層体内において、不平衡側インダクタを形成する前記インダクタ電極が、少なくとも、下側インダクタ電極と、上側インダクタ電極とに分割して形成され、誘電体層の積層方向において、第1平衡側インダクタの第2インダクタ部を形成するインダクタ電極と、第2平衡側インダクタの第2インダクタ部を形成するインダクタ電極とが、不平衡側インダクタの下側インダクタ電極と上側インダクタ電極との間に挟み込まれて配置されたものとした。
また、不平衡端子と不平衡側インダクタとの間に、ローパスフィルタが挿入されたものとし、そのローパスフィルタは、第1インダクタと、第1インダクタの一端とグランドとの間に挿入された第1キャパシタと、第1インダクタの他端とグランドとの間に挿入された第2キャパシタとを備え、不平衡側インダクタが第2キャパシタと並列に接続されたものとすることが好ましい。この場合には、ローパスフィルタにより、不平衡端子と第1平衡端子との間を通過する信号の周波数帯、および、不平衡端子と第2平衡端子との間を通過する信号の周波数帯を調整することができる。また、別途、並列に接続された不平衡側インダクタと第2キャパシタとでLC並列共振器が構成されるが、このLC並列共振器の機能については後述する。
この場合において、ローパスフィルタの第1インダクタと並列に、第3キャパシタが接続されたものとすることが好ましい。この場合には、ローパスフィルタの通過帯域外の高周波側にトラップを形成することができ、ローパスフィルタの機能を向上させることができる。
また、第1平衡端子の第1端子と第2端子との間に、更に、第4キャパシタが挿入され、第2平衡端子の第1端子と第2端子との間に、更に、第5キャパシタが挿入されたものとすることが好ましい。この場合には、第1平衡側インダクタと第4キャパシタとでLC並列共振器が構成される。また、第2平衡側インダクタと第5キャパシタとでLC並列共振器が構成される。そして、第1平衡側インダクタと第4キャパシタとで構成されたLC並列共振器は、上述した不平衡側インダクタと第2キャパシタとでLC並列共振器が構成されている場合はそのLC並列共振器と共働で、第2キャパシタが省略されていてそのLC並列共振器が構成されていない場合は独自に、第1バンドパスフィルタを構成し、その第1バンドパスフィルタは、任意に選択した周波数帯の信号のみを不平衡端子と第1平衡端子との間に通過させる。また、第2平衡側インダクタと第5キャパシタとで構成されたLC並列共振器は、上述した不平衡側インダクタと第2キャパシタとでLC並列共振器が構成されている場合はそのLC並列共振器と共働で、第2キャパシタが省略されていてそのLC並列共振器が構成されていない場合は独自に、第2バンドパスフィルタを構成し、その第2バンドパスフィルタは、任意に選択した周波数帯の信号のみを不平衡端子と第2平衡端子との間に通過させる。なお、第4キャパシタと第5キャパシタとが挿入されていない場合においても、上述した不平衡側インダクタと第2キャパシタとで構成されるLC並列共振器は、バンドパスフィルタとして、あるいはバンドパスフィルタの一部として機能する。
第1平衡側インダクタが、順に直列に接続された、第1インダクタ部、第2インダクタ部、第3インダクタ部を備え、不平衡側インダクタが、主に、第1平衡側インダクタの第2インダクタ部と電磁界結合され、第2平衡側インダクタが、順に直列に接続された、第1インダクタ部、第2インダクタ部、第3インダクタ部を備え、不平衡側インダクタが、主に、第2平衡側インダクタの第2インダクタ部と電磁界結合されたものとすることが好ましい。この場合には、不平衡側インダクタと第1平衡側インダクタとの電磁界結合の強さの調整が容易になるとともに、不平衡側インダクタと第2平衡側インダクタとの電磁界結合の強さの調整が容易になる。すなわち、第1平衡側インダクタおよび第2平衡側インダクタにおいて、それぞれ、主に第2インダクタ部が、不平衡側インダクタとの電磁界結合の調整に用いられる。一方、第1平衡側インダクタおよび第2平衡側インダクタにおいて、それぞれ、主に第1インダクタ部および第3インダクタ部が、第1平衡端子または第2平衡端子のインピーダンスの調整に用いられる。
また、第1平衡側インダクタの中間部分に、DCフィード端子が接続されたものとすることが好ましい。この場合には、DCフィード端子に直流電力を供給することにより、たとえば、アンテナから送信されるTx信号の強度を高めることができる。
第1平衡端子のインピーダンスと、第2平衡端子のインピーダンスとは、異なったものとすることが好ましい。この場合には、たとえば、接続されるRF回路のRx側のインピーダンスとTx側のインピーダンスとが異なっていても、本発明のバランスフィルタをそのまま接続することができる。また、第1平衡端子のインピーダンスと第2平衡端子のインピーダンスとを、相互に独立して設計することができる。
また、不平衡端子と第1平衡端子との間に形成される通過帯域の周波数と、不平衡端子と第2平衡端子との間に形成される通過帯域の周波数とは、異なっていても良い。
あるいは、不平衡端子と第1平衡端子との間に形成される通過帯域の周波数と、不平衡端子と第2平衡端子との間に形成される通過帯域の周波数とは、同じであっても良い。この場合には、たとえば、TDD(Time Division Duplex)方式の通信に、本発明のバランスフィルタを使用することができる。
更に、誘電体層の層間に積層された複数のキャパシタ電極を備え、複数のキャパシタ電極間に形成される容量により、第1キャパシタ、第2キャパシタ、第3キャパシタ、第4キャパシタ、第5キャパシタの少なくとも1つが形成されたものとして構成することが好ましい。
積層体内において、不平衡側インダクタを形成するインダクタ電極が、少なくとも、下側インダクタ電極と、上側インダクタ電極とに分割して形成され、下側インダクタ電極と上側インダクタ電極とが、ビア電極により接続されたものとすることが好ましい。この場合において、更に、誘電体層の積層方向において、第1平衡側インダクタの第2インダクタ部を形成するインダクタ電極と、第2平衡側インダクタの第2インダクタ部を形成するインダクタ電極とが、不平衡側インダクタの下側インダクタ電極と上側インダクタ電極との間に挟み込まれて配置されたものとすることができる。この場合には、不平衡側インダクタと第1平衡側インダクタとを電磁界結合させ、同時に、不平衡側インダクタと第2平衡側インダクタとを電磁界結合させることができる。また、下側インダクタ電極の下側、および/または、上側インダクタの上側に、更に、不平衡側インダクタを構成するインダクタ電極を追加することにより、これらの電磁界結合の強さを高めることができる。
上記構成において、第1平衡側インダクタを構成するインダクタ電極と、第2平衡側インダクタを構成するインダクタ電極とを、それぞれ環状に形成し、不平衡側インダクタの下側インダクタ電極と上側インダクタ電極とを接続するビア電極が、第1平衡側インダクタの第2インダクタ部のインダクタ電極の環状部分の内側と、第2平衡側インダクタの第2インダクタ部のインダクタ電極の環状部分の内側とを、貫通して配置されたものとすることが好ましい。この場合には、不平衡側インダクタの下側インダクタ電極と上側インダクタ電極とを接続するビア電極が形成する磁束と、第1平衡側インダクタの第2インダクタ部のインダクタ電極が形成する磁束とが、相互に直交し、両者の干渉が抑制されるため、不平衡側インダクタおよび第1平衡側インダクタの双方においてQの低下を抑制することができる。また、不平衡側インダクタの下側インダクタ電極と上側インダクタ電極とを接続するビア電極が形成する磁束と、第2平衡側インダクタの第2インダクタ部のインダクタ電極が形成する磁束とが、相互に直交し、両者の干渉が抑制されるため、不平衡側インダクタおよび第2平衡側インダクタの双方においてQの低下を抑制することができる。
本発明のバランスフィルタは、1つの不平衡端子と2対の平衡端子とを備えているが、ディバイダを使用していないため、ディバイダを通過することによる信号の挿入損失がなく、総合的な挿入損失が小さい。
また、本発明のバランスフィルタは、従来、1つのディバイダと2つのバランスフィルタを使用して果たしていた機能を、1つのバランスフィルタで果たすようにしたものであり、部品点数の削減が図られており、実質上、小型化が図られている。したがって、本発明のバランスフィルタが実装される通信機器においては、実装に要するスペースを小さくすることができる。
実施形態にかかるバランスフィルタ100の等価回路図である。 バランスフィルタ100の斜視図である。 バランスフィルタ100の分解斜視図である。 図4(A)は、バランスフィルタ100の不平衡端子UBと第1平衡端子Tx(Tx1、Tx2)との間の周波数特性図である。図4(B)は、バランスフィルタ100の不平衡端子UBと第2平衡端子Rx(Rx1、Rx2)との間の周波数特性図である。 図5(A)は、バランスフィルタ100の第1平衡端子Tx(Tx1、Tx2)側のスミスチャートである。図5(B)は、バランスフィルタ100の第2平衡端子Rx(Rx1、Rx2)側のスミスチャートである。 特許文献1に記載されたバランスフィルタ(積層バランスフィルタ)200を示す等価回路図である。 1つのディバイダ300と2つのバランスフィルタ200とを接続して構成した平衡不平衡変換回路の一例を示す等価回路図である。
以下、図面とともに、本発明を実施するための形態について説明する。
なお、各実施形態は、本発明の実施の形態を例示的に示したものであり、本発明が実施形態の内容に限定されることはない。また、異なる実施形態に記載された内容を組合せて実施することも可能であり、その場合の実施内容も本発明に含まれる。また、図面は、実施形態の理解を助けるためのものであり、必ずしも厳密に描画されていない場合がある。たとえば、描画された構成要素ないし構成要素間の寸法の比率が、明細書に記載されたそれらの寸法の比率と一致していない場合がある。また、明細書に記載されている構成要素が、図面において省略されている場合や、個数を省略して描画されている場合などがある。
図1〜図3に、本発明の実施形態にかかるバランスフィルタ100を示す。ただし、図1は、バランスフィルタ100の等価回路図である。図2は、バランスフィルタ100を、誘電体層を積層した積層体により構成した場合における斜視図である。図3は、バランスフィルタ100を、誘電体層を積層した積層体により構成した場合における分解斜視図である。
まず、図1を参照して、バランスフィルタ100の等価回路について説明する。
バランスフィルタ100は、1つの不平衡端子UBを備える。
また、バランスフィルタ100は、第1端子Tx1と第2端子Tx2とを備えた第1平衡端子Txと、第1端子Rx1と第2端子Rx2とを備えた第2平衡端子Rxとを備える。なお、本実施形態においては、2対の平衡端子を、便宜上、第1平衡端子Txと第2平衡端子Rxとして示しているが、各平衡端子の用途は任意であり、第1平衡端子をTx端子として、第2平衡端子をRx端子として使用することに限定されるものではない。
バランスフィルタ100は、ローパスフィルタを備える。ローパスフィルタは、第1インダクタL1と、第1インダクタL1の一端とグランドとの間に挿入された第1キャパシタC1と、第1インダクタL1の他端とグランドとの間に挿入された第2キャパシタC2とで構成されている。そして第1インダクタL1の一端(第1キャパシタC1の一端)が、不平衡端子UBに接続されている。このローパスフィルタにより、バランスフィルタ100は、任意に選択した周波数帯の信号のみを通過させることができる。
なお、本実施形態においては、ローパスフィルタとしてπ型のローパスフィルタを採用したが、ローパスフィルタの種類はπ型には限られず、他の種類のものであっても良い。
バランスフィルタ100は、ローパスフィルタの第1インダクタL1と並列に、第3キャパシタC3が接続されている。第3キャパシタC3は、ローパスフィルタの通過帯域外の高周波側にトラップを形成するためのものであり、ローパスフィルタの機能を向上させるためのものである。
バランスフィルタ100は、不平衡側インダクタL2を備える。不平衡側インダクタL2は、ローパスフィルタの第2キャパシタC2と並列に接続されている。そして、並列に接続された不平衡側インダクタL2と第2キャパシタC2とは、LC並列共振器を構成する。
バランスフィルタ100は、第1インダクタ部L31、第2インダクタ部L32、第3インダクタ部L33が直列に接続された、第1平衡側インダクタを備える。第1平衡側インダクタは、第1平衡端子Txの第1端子Tx1と第2端子Tx2との間に接続されている。なお、本実施形態においては、第2インダクタ部L32の中間部分に、DCフィード端子DCfeedが接続されている。
また、バランスフィルタ100は、第1インダクタ部L41、第2インダクタ部L42、第3インダクタ部L43が直列に接続された、第2平衡側インダクタを備える。第2平衡側インダクタは、第2平衡端子Rxの第1端子Rx1と第2端子Rx2との間に接続されている。
バランスフィルタ100は、不平衡側インダクタL2が、第1平衡側インダクタと電磁界結合している。不平衡側インダクタL2は、主に、第1平衡側インダクタの第2インダクタ部L32と電磁界結合している。
また、バランスフィルタ100は、不平衡側インダクタL2が、第2平衡側インダクタと電磁界結合している。不平衡側インダクタL2は、主に、第2平衡側インダクタの第2インダクタ部L42と電磁界結合している。
バランスフィルタ100は、更に、第1平衡端子Txの第1端子Tx1と第2端子Tx2との間に、第4キャパシタC4が挿入されている。
第4キャパシタC4は、第1平衡側インダクタ(L31、L32、L33)とでLC並列共振器を構成し、上述した不平衡側インダクタL2と第2キャパシタC2とで構成されたLC並列共振器と共働して、第1バンドパスフィルタを構成している。第1バンドパスフィルタは、任意に選択した周波数帯の信号のみを、不平衡端子UBと第1平衡端子Txとの間に通過させる。
なお、バランスフィルタ100においては、第1平衡側インダクタ(L31、L32、L33)および第4キャパシタC4の定数を選定することにより、第1平衡端子Tx(Tx1、Tx2)側のインピーダンスを調整することができる。
バランスフィルタ100は、更に、第2平衡端子Rxの第1端子Rx1と第2端子Rx2との間に、第5キャパシタC5が挿入されている。第5キャパシタC5は、第2平衡側インダクタ(L41、L42、L43)とでLC並列共振器を構成し、上述した不平衡側インダクタL2と第2キャパシタC2とで構成されたLC並列共振器と共働して、第2バンドパスフィルタを構成している。第2バンドパスフィルタは、任意に選択した周波数帯の信号のみを、不平衡端子UBと第2平衡端子Rxとの間に通過させる。
なお、バランスフィルタ100においては、第2平衡側インダクタ(L41、L42、L43)および第5キャパシタC5の定数を選定することにより、第2平衡端子Rx(Rx1、Rx2)側のインピーダンスを調整することができる。
以上の等価回路からなるバランスフィルタ100は、第1平衡端子Txに入力された平衡信号を、不平衡端子UBから不平衡信号として出力することができる。なお、DCフィード端子DCfeedに直流電力を供給すれば、不平衡端子UBから出力される不平衡信号の強度を高めることができる。また、不平衡端子UBに入力された不平衡信号を、第2平衡端子Rxから平衡信号として出力することができる。
なお、第1平衡端子Txの第1端子Tx1と第2端子Tx2とには、相互に位相が180度異なり、振幅がほぼ等しい平衡信号が入力される。また、第2平衡端子Rxの第1端子Rx1と第2端子Rx2からは、相互に位相が180度異なり、振幅がほぼ等しい平衡信号が出力される。
以上の等価回路からなるバランスフィルタ100は、たとえば、図2および図3に示す積層体1により構成することができる。
積層体1は、下から順に、たとえばセラミックからなる誘電体層1a〜1qが積層されたものからなる。
図2に示すように、積層体1の表面には、不平衡端子UB、第1平衡端子Txの第1端子Tx1および第2端子Tx2、第2平衡端子Rxの第1端子Rx1および第2端子Rx2、第1グランド端子G1、第2グランド端子G2、DCフィード端子DCfeed、第1浮遊端子F1、第2浮遊端子F2が形成されている。具体的には、図2における積層体1の手前側の側面に、時計回り方向に見て、順に、第1浮遊端子F1、第2浮遊端子F2、第1グランド端子G1、不平衡端子UBが形成されている。図2における積層体1の左側の側面に第2グランド端子G2が形成されている。図2における積層体1の奥側の側面に、時計回り方向に見て、順に、第1平衡端子Txの第1端子Tx1、第2端子Tx2、第2平衡端子Rxの第1端子Rx1、第2端子Rx2が形成されている。図2における積層体1の右側の側面にDCフィード端子DCfeedが形成されている。なお、各端子の両端は、積層体1の下側の主面および上側の主面に、それぞれ延出して形成されている。
第1浮遊端子F1、第2浮遊端子F2は、積層体1の内部において回路には接続されておらず、バランスフィルタ100を実装する際に、基板などのランド電極に接合され、実装強度を高めるために利用される。
不平衡端子UB、第1平衡端子Txの第1端子Tx1および第2端子Tx2、第2平衡端子Rxの第1端子Rx1および第2端子Rx2、第1グランド端子G1、第2グランド端子G2、DCフィード端子DCfeed、第1浮遊端子F1、第2浮遊端子F2は、それぞれ、たとえば、Ag、Cuや、これらの合金などを主成分とする金属により形成することができる。これらの端子の表面には、必要に応じて、Ni、Sn、Auなどを主成分にするめっき層を、1層または複数層にわたって形成しても良い。
図3に示すように、積層体1を構成する誘電体層1a〜1qの層間には、キャパシタ電極2a〜2q、接続電極3a、インダクタ電極4a〜4qが形成されている。また、積層体1の内部には、誘電体層1a〜1qの積層方向に、ビア電極5a〜5pが形成されている。
具体的には、誘電体層1bの上側の主面には、キャパシタ電極2aと、接続電極3aとが形成されている。そして、キャパシタ電極2aは、第2グランド端子G2に接続されている。また、接続電極3aは、DCフィード端子DCfeedに接続されている。
誘電体層1cの上側の主面には、キャパシタ電極2bが形成されている。そして、キャパシタ電極2bは、不平衡端子UBに接続されている。
誘電体層1dの上側の主面には、4つのキャパシタ電極2c、2d、2e、2fが形成されている。そして、キャパシタ電極2cは第1平衡端子Txの第1端子Tx1に、キャパシタ電極2dは第1平衡端子Txの第2端子Tx2に、キャパシタ電極2eは第2平衡端子Rxの第1端子Rx1に、キャパシタ電極2fは第2平衡端子Rxの第2端子Rx2に、それぞれ接続されている。
誘電体層1eの上側の主面には、2つのキャパシタ電極2g、2hが形成されている。
誘電体層1fの上側の主面には、4つのキャパシタ電極2i、2j、2k、2lが形成されている。そして、キャパシタ電極2iは第1平衡端子Txの第1端子Tx1に、キャパシタ電極2jは第1平衡端子Txの第2端子Tx2に、キャパシタ電極2kは第2平衡端子Rxの第1端子Rx1に、キャパシタ電極2lは第2平衡端子Rxの第2端子Rx2に、それぞれ接続されている。
誘電体層1gの上側の主面には、3つのキャパシタ電極2m、2n、2oが形成されている。そして、キャパシタ電極2mは、第1グランド端子G1に接続されている。
誘電体層1hの上側の主面には、キャパシタ電極2pが形成されている。
誘電体層1iの上側の主面には、キャパシタ電極2qが形成されている。そして、キャパシタ電極2qは、不平衡端子UBに接続されている。
誘電体層1jの上側の主面には、2つのインダクタ電極4a、4bが形成されている。そして、インダクタ電極4aの一端が第1平衡端子Txの第1端子Tx1に、インダクタ電極4bの一端が第2平衡端子Rxの第2端子Rx2に、それぞれ接続されている。
誘電体層1kの上側の主面には、3つのインダクタ電極4c、4d、4eが形成されている。そして、インダクタ電極4dの一端が第1グランド端子G1に接続されている。
誘電体層1lの上側の主面には、2つのインダクタ電極4f、4gが形成されている。なお、インダクタ電極4gの中間部分には、中間部4gxが設けられている。
誘電体層1mの上側の主面には、2つのインダクタ電極4h、4iが形成されている。
誘電体層1nの上側の主面には、4つのインダクタ電極4j、4k、4l、4mが形成されている。
誘電体層1oの上側の主面には、3つのインダクタ電極4n、4o、4pが形成されている。そして、インダクタ電極4oの一端が第1平衡端子Txの第2端子Tx2に、インダクタ電極4oの一端が第2平衡端子Rxの第1端子Rx1に、それぞれ接続されている。
誘電体層1pの上側の主面には、インダクタ電極4qが形成されている。そして、インダクタ電極4qの一端が不平衡端子UBに接続されている。
積層体1内において、ビア電極5aが、キャパシタ電極2pとインダクタ電極4cの一端とを接続している。なお、ビア電極5aは、後述するビア電極5iと連続して一体的に形成されているが、接続関係を説明する便宜上、当該ビア電極の下側部分を符号5aにより示し、上側部分を符号5iにより示している。
ビア電極5bが、インダクタ電極4bの他端とインダクタ電極4eの一端とを接続している。
ビア電極5cが、インダクタ電極4cの他端とインダクタ電極4fの一端とを接続している。
ビア電極5dが、接続電極3aとインダクタ電極4gの中間部4gxとを接続している。
ビア電極5eが、インダクタ電極4aの他端とインダクタ電極4gの一端とを接続している。
ビア電極5fが、インダクタ電極4fの他端とインダクタ電極4hの一端とを接続している。
ビア電極5gが、インダクタ電極4eの他端とインダクタ電極4iの一端とを接続している。
ビア電極5hが、インダクタ電極4hの他端とインダクタ電極4jの一端とを接続している。
ビア電極5iが、インダクタ電極4cの一端とインダクタ電極4kの一端とを接続している。
ビア電極5jが、インダクタ電極4dの他端とインダクタ電極4kの他端とを接続している。
ビア電極5kが、インダクタ電極4gの他端とインダクタ電極4lの一端とを接続している。
ビア電極5lが、インダクタ電極4iの他端とインダクタ電極4mの一端とを接続している。
ビア電極5mが、インダクタ電極4jの他端とインダクタ電極4nの一端とを接続している。
ビア電極5nが、インダクタ電極4lの他端とインダクタ電極4oの他端とを接続している。
ビア電極5oが、インダクタ電極4mの他端とインダクタ電極4pの他端とを接続している。
ビア電極5pが、インダクタ電極4nの他端とインダクタ電極4qの他端とを接続している。
上述した、キャパシタ電極2a〜2q、接続電極3a、インダクタ電極4a〜4q、ビア電極5a〜5nには、たとえば、Ag、Cuや、これらの合金を主成分とする金属により形成することができる。
以上の構成からなる、誘電体層が積層された積層体により構成された本実施形態のバランスフィルタ100は、従来から、積層体により構成されたバランスフィルタを製造するのに使用されている一般的な製造方法により、製造することができる。
次に、図1と図3とを対比しながら、バランスフィルタ100の等価回路と、積層体1内における構成との関係について説明する。
ローパスフィルタは、第1インダクタL1と第1キャパシタC1と第2キャパシタC2とで構成されているが、そのうちの第1インダクタL1は、不平衡端子UBを起点にして、インダクタ電極4q、ビア電極5p、インダクタ電極4n、ビア電極5m、インダクタ電極4j、ビア電極5h、インダクタ電極4h、ビア電極5f、インダクタ電極4f、ビア電極5c、インダクタ電極4cを経由し、インダクタ電極4cの一端を終点とする線路により形成されている。
ローパスフィルタの第1キャパシタC1は、不平衡端子UBに接続されたキャパシタ電極2bと、第2グランド端子G2に接続されたキャパシタ電極2aとの間に形成される容量により形成されている。
ローパスフィルタの第2キャパシタC2は、ビア電極5aにより第1インダクタL1の終点であるインダクタ電極4cの一端と接続されたキャパシタ電極2pと、第1グランド端子G1に接続されたキャパシタ電極2mとの間に形成される容量により形成されている。
また、ローパスフィルタの第1インダクタL1と並列に接続された第3キャパシタC3は、不平衡端子UBに接続されたキャパシタ電極2qと、ビア電極5aにより第1インダクタL1の終点であるインダクタ電極4cの一端と接続されたキャパシタ電極2pとの間に形成される容量により形成されている。
不平衡側インダクタL2は、第1インダクタL1の終点であるインダクタ電極4cの一端を起点にして、ビア電極5i、インダクタ電極4k、ビア電極5j、インダクタ電極4dを経由し、第1グランド端子G1を終点とする線路により形成されている。
なお、不平衡側インダクタL2において、インダクタ電極4dが下側インダクタ電極に該当し、インダクタ電極4kが上側インダクタ電極に該当する。そして、下側インダクタ電極であるインダクタ電極4dと、上側インダクタ電極であるインダクタ電極4kとが、ビア電極5jにより接続されている。
第1平衡側インダクタは、第1平衡端子Txの第1端子Tx1を起点として、インダクタ電極4a、ビア電極5e、インダクタ電極4g、ビア電極5k、インダクタ電極4l、ビア電極5n、インダクタ電極4oを経由し、第1平衡端子Txの第2端子Tx2を終点とする線路により形成されている。これらのうち、主に、インダクタ電極4a、ビア電極5eが、第1平衡側インダクタの第1インダクタ部L31を構成している。また、主に、インダクタ電極4gが、第1平衡側インダクタの第2インダクタ部L32を構成している。そして、主に、ビア電極5k、インダクタ電極4l、ビア電極5n、インダクタ電極4oが、第1平衡側インダクタの第3インダクタ部L33を構成している。
なお、第1平衡側インダクタの第2インダクタ部L32の中間部4gxが、ビア電極5d、接続電極3aを経由して、DCフィード端子DCfeedに接続されている。
第2平衡側インダクタは、第2平衡端子Rxの第1端子Rx1を起点として、インダクタ電極4p、ビア電極5o、インダクタ電極4m、ビア電極5l、インダクタ電極4i、ビア電極5g、インダクタ電極4e、ビア電極5b、インダクタ電極4bを経由し、第2平衡端子Rxの第2端子Rx2を終点とする線路により形成されている。これらのうち、主に、インダクタ電極4p、ビア電極5o、インダクタ電極4m、ビア電極5lが、第2平衡側インダクタの第1インダクタ部L41を構成している。また、主に、インダクタ電極4iが、第2平衡側インダクタの第2インダクタ部L42を構成している。そして、ビア電極5g、インダクタ電極4e、ビア電極5b、インダクタ電極4bが、第2平衡側インダクタの第3インダクタ部L43を構成している。
第4キャパシタC4は、主に、端子には接続されず浮き電極となったキャパシタ電極2g、2nを介して、第1平衡端子Txの第1端子Tx1と接続されたキャパシタ電極2c、2iと、第1平衡端子Txの第2端子Tx2と接続されたキャパシタ電極2d、2jと間に形成される容量により形成されている。
第5キャパシタC5は、主に、端子には接続されず浮き電極となったキャパシタ電極2h、2oを介して、第2平衡端子Rxの第1端子Rx1と接続されたキャパシタ電極2e、2kと、第2平衡端子Rxの第2端子Rx2と接続されたキャパシタ電極2f、2lと間に形成される容量により形成されている。
以上の等価回路および構成からなる本実施形態のバランスフィルタ100においては、誘電体層1a〜1qの積層方向において、2つに分割された不平衡側インダクタL2の下側インダクタ電極を構成するインダクタ電極4dと上側インダクタ電極を構成するインダクタ電極4kとの間に、第1平衡側インダクタの第2インダクタ部L32を構成するインダクタ電極4gと、第2平衡側インダクタの第2インダクタ部L42を構成するインダクタ電極4iとが挟み込まれて配置されている。
この結果、バランスフィルタ100の使用時には、不平衡側インダクタL2と、第1平衡側インダクタの第2インダクタ部L32とが電磁界結合する。また、不平衡側インダクタL2と、第2平衡側インダクタの第2インダクタ部L42とが電磁界結合する。
また、本実施形態のバランスフィルタ100においては、第1平衡側インダクタの第2インダクタ部L32を構成するインダクタ電極4gが環状に形成されるとともに、第2平衡側インダクタの第2インダクタ部L42を構成するインダクタ電極4iが環状に形成され、2つに分割された不平衡側インダクタL2の下側インダクタ電極を構成するインダクタ電極4dと上側インダクタ電極を構成するインダクタ電極4kとを接続するビア電極5jが、ビア電極5iとともに、インダクタ電極4gの環状部分の内側、および、インダクタ電極4iの環状部分の内側を貫通するように配置されている。
この結果、バランスフィルタ100においては、不平衡側インダクタL2の下側インダクタ電極を構成するインダクタ電極4dと上側インダクタ電極を構成するインダクタ電極4kとを接続するビア電極5jが形成する磁束と、第1平衡側インダクタの第2インダクタ部L32のインダクタ電極4gが形成する磁束とが、相互に直交し、両者の干渉が抑制されるため、不平衡側インダクタL2および第1平衡側インダクタ(第2インダクタ部L32)の双方においてQの低下が抑制されている。また、不平衡側インダクタL2の下側インダクタ電極を構成するインダクタ電極4dと上側インダクタ電極を構成するインダクタ電極4kとを接続するビア電極5jが形成する磁束と、第2平衡側インダクタの第2インダクタ部L42のインダクタ電極4iが形成する磁束とが、相互に直交し、両者の干渉が抑制されるため、不平衡側インダクタL2および第2平衡側インダクタ(第2インダクタ部L42)の双方においてQの低下が抑制されている。
図4(A)に、バランスフィルタ100の不平衡端子UBと第1平衡端子Tx(Tx1、Tx2)との間の周波数特性を示す。また、図4(B)に、不平衡端子UBと第2平衡端子Rx(Rx1、Rx2)との間の周波数特性を示す。図4(A)と図4(B)とを比較して分かるように、両者は、ほぼ同じ周波数の通過帯域を備える。したがって、本実施形態のバランスフィルタ100は、TDD(Time Division Duplex)方式の通信に使用するのに適している。ただし、第1平衡端子Tx(Tx1、Tx2)と不平衡端子UBとの間に形成される通過帯域の周波数と、不平衡端子UBと第2平衡端子Rx(Rx1、Rx2)との間に形成される通過帯域の周波数とは同じである必要はなく、異なっていても良い。
図5(A)に、バランスフィルタ100の第1平衡端子Tx(Tx1、Tx2)側のスミスチャートを示す。また、図5(B)に、第2平衡端子Rx(Rx1、Rx2)側のスミスチャートを示す。図5(A)のスミスチャートは、規格化インピーダンスの値(スミスチャートの中心)を35−j45とし、図5(B)のスミスチャートは、規格化インピーダンスの値(スミスチャートの中心)を30−j35としている。図5(A)、(B)から分かるように、両方のスミスチャートとも、インピーダンスが規格化インピーダンスである中央に集まっている。したがって、第1平衡端子Txと第2平衡端子Rxは、異なるインピーダンスとなっている 。
以上、本発明の実施形態にかかるバランスフィルタ100について説明した。しかしながら、本発明が上述した内容に限定されることはなく、種々の変更をなすことができる。たとえば、バランスフィルタ100は、誘電体層1a〜1qが積層された積層体1を使用して構成しているが、これに代えて、基板上にいわゆるディスクリート部品を実装して本発明のバランスフィルタを構成しても良い。
また、バランスフィルタ100においては、便宜上、第1平衡端子をTx端子、第2平衡端子をRx端子として構成したが、既に述べたように、バランスフィルタの使用方法も任意であり、このような使用方法には限定されない。
1・・・積層体
1a〜1q・・・誘電体層
2a〜2q・・・キャパシタ電極
3a・・・接続電極
4a〜4q・・・インダクタ電極
5a〜5p・・・ビア電極
UB・・・不平衡端子
Tx・・・第1平衡端子(Tx端子)
Tx1・・・第1端子
Tx2・・・第2端子
Rx・・・第2平衡端子(Rx端子)
Rx1・・・第1端子
Rx2・・・第2端子
G1・・・第1グランド端子
G2・・・第2グランド端子
F1・・・第1浮遊電極
F2・・・第2浮遊電極
DC feed・・・DCフィード端子
[ローパスフィルタ]
L1・・・第1インダクタ
C1・・・第1キャパシタ
C2・・・第2キャパシタ
L2・・・不平衡側インダクタ
[第1平衡側インダクタ]
L31・・・第1インダクタ部
L32・・・第2インダクタ部
L33・・・第3インダクタ部
[第2平衡側インダクタ]
L41・・・第1インダクタ部
L42・・・第2インダクタ部
L43・・・第3インダクタ部
C3・・・第3キャパシタ
C4・・・第4キャパシタ
C5・・・第5キャパシタ
100・・・バランスフィルタ

Claims (12)

  1. 1つの不平衡端子と、
    第1端子と第2端子とを備えた第1平衡端子と、
    第1端子と第2端子とを備えた第2平衡端子と、を備え、
    前記不平衡端子とグランドとの間に、不平衡側インダクタが挿入され、
    前記第1平衡端子の前記第1端子と前記第2端子との間に、第1平衡側インダクタが挿入され、
    前記第2平衡端子の前記第1端子と前記第2端子との間に、第2平衡側インダクタが挿入され、
    前記不平衡側インダクタが、前記第1平衡側インダクタおよび前記第2平衡側インダクタの双方と、それぞれ電磁界結合され
    前記第1平衡側インダクタが、順に直列に接続された、第1インダクタ部、第2インダクタ部、第3インダクタ部を備え、
    前記第2平衡側インダクタが、順に直列に接続された、第1インダクタ部、第2インダクタ部、第3インダクタ部を備え、
    複数の誘電体層が積層された積層体と、
    前記誘電体層の層間に積層された複数のインダクタ電極と、
    前記誘電体層を貫通して形成された複数のビア電極と、を備え、
    前記インダクタ電極により、または、前記インダクタ電極と前記ビア電極とにより、前記不平衡側インダクタ、前記第1平衡側インダクタ、前記第2平衡側インダクタがそれぞれ形成され、
    前記積層体内において、前記不平衡側インダクタを形成する前記インダクタ電極が、少なくとも、下側インダクタ電極と、上側インダクタ電極とに分割して形成され、
    前記誘電体層の積層方向において、前記第1平衡側インダクタの前記第2インダクタ部を形成する前記インダクタ電極と、前記第2平衡側インダクタの前記第2インダクタ部を形成する前記インダクタ電極とが、前記不平衡側インダクタの前記下側インダクタ電極と前記上側インダクタ電極との間に挟み込まれて配置されたバランスフィルタ。
  2. 前記不平衡端子と前記不平衡側インダクタとの間に、ローパスフィルタが挿入され、
    前記ローパスフィルタは、第1インダクタと、前記第1インダクタの一端とグランドとの間に挿入された第1キャパシタと、前記第1インダクタの他端とグランドとの間に挿入された第2キャパシタとを備え、
    前記不平衡側インダクタが前記第2キャパシタと並列に接続された、請求項1に記載されたバランスフィルタ。
  3. 前記ローパスフィルタの前記第1インダクタと並列に、第3キャパシタが接続された、請求項2に記載されたバランスフィルタ。
  4. 前記第1平衡端子の前記第1端子と前記第2端子との間に、更に、第4キャパシタが挿入され、
    前記第2平衡端子の前記第1端子と前記第2端子との間に、更に、第5キャパシタが挿入された、請求項1ないし3のいずれか1項に記載されたバランスフィルタ。
  5. 記不平衡側インダクタが、主に、前記第1平衡側インダクタの前記第2インダクタ部と電磁界結合され
    記不平衡側インダクタが、主に、前記第2平衡側インダクタの前記第2インダクタ部と電磁界結合された、請求項1ないし4のいずれか1項に記載されたバランスフィルタ。
  6. 前記第1平衡側インダクタの中間部分に、DCフィード端子が接続された、請求項1ないし5のいずれか1項に記載されたバランスフィルタ。
  7. 前記第1平衡端子のインピーダンスと、前記第2平衡端子のインピーダンスとが異なる、請求項1ないし6のいずれか1項に記載されたバランスフィルタ。
  8. 前記不平衡端子と前記第1平衡端子との間に形成される通過帯域の周波数と、前記不平衡端子と前記第2平衡端子との間に形成される通過帯域の周波数とが異なる、請求項1ないし7のいずれか1項に記載されたバランスフィルタ。
  9. 前記不平衡端子と前記第1平衡端子との間に形成される通過帯域の周波数と、前記不平衡端子と前記第2平衡端子との間に形成される通過帯域の周波数とが同じである、請求項1ないしのいずれか1項に記載されたバランスフィルタ。
  10. 更に、前記誘電体層の層間に積層された複数のキャパシタ電極を備え、
    複数の前記キャパシタ電極間に形成される容量により、前記第1キャパシタ、前記第2キャパシタ、前記第3キャパシタ、前記第4キャパシタ、前記第5キャパシタの少なくとも1つが形成された、請求項2ないし4のいずれか1項に記載されたバランスフィルタ。
  11. 記下側インダクタ電極と前記上側インダクタ電極とが、前記ビア電極により接続された、請求項1ないし10のいずれか1項に記載されたバランスフィルタ。
  12. 前記第1平衡側インダクタを形成する前記インダクタ電極と、前記第2平衡側インダクタを形成する前記インダクタ電極とが、それぞれ環状に形成され、
    前記不平衡側インダクタの前記下側インダクタ電極と前記上側インダクタ電極とを接続する前記ビア電極が、前記第1平衡側インダクタの前記第2インダクタ部の前記インダクタ電極の前記環状部分の内側と、前記第2平衡側インダクタの前記第2インダクタ部の前記インダクタ電極の前記環状部分の内側とを、貫通して配置された、請求項1ないし11のいずれか1項に記載されたバランスフィルタ。
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