JP6658751B2 - 信号処理装置 - Google Patents

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    • H04B1/40Circuits
    • H04B1/44Transmit/receive switching

Description

本開示は、信号処理装置に関し、特に、アンテナから信号を送受信する際の回路規模を削減することができるようにした信号処理装置に関する。
従来の無線送受信機は、送信経路と受信経路の間でアンテナのみを共有し、アンテナからRF(Radio Frequency)信号を送受信する。このような無線送受信機では、アンテナに対して、送信信号用のフィルタ、整合回路などの調整回路と、受信信号用のフィルタ、整合回路などの調整回路が接続される(例えば、特許文献1乃至3参照)。
従って、送信時に送信信号用の調整回路の動作をオフからオンに切り替えるとともに、受信信号用の調整回路の動作をオンからオフに切り替える必要がある。同様に、受信時に受信信号用の調整回路の動作をオフからオンに切り替えるとともに、送信信号用の調整回路の動作をオンからオフに切り替える必要がある。
よって、送信信号用の調整回路と受信信号用の調整回路は、それぞれ、動作のオン/オフを切り替える切り替えスイッチと、その切り替えスイッチを制御する制御信号を供給する制御配線とを有している。
特表2004-520775号公報 米国特許出願公開第2008/0279262号 特開平11-205188号公報
以上のように、従来の無線送受信機は、2つの切り替えスイッチと制御配線を有しているため、回路規模が大きかった。
本開示は、このような状況に鑑みてなされたものであり、アンテナから信号を送受信する際の回路規模を削減することができるようにするものである。
本開示の一側面の信号処理装置は、アンテナから送信する送信信号を増幅する第1のトランジスタと、前記アンテナから受信する受信信号を受信回路に供給する第2のトランジスタとを備え、前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタは、前記アンテナに直列に接続され、前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタの接点には、前記受信回路が接続されるように構成された信号処理装置である。
本開示の一側面においては、アンテナから送信する送信信号を増幅する第1のトランジスタと、前記アンテナから受信する受信信号を受信回路に供給する第2のトランジスタとが備えられ、前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタは、前記アンテナに直列に接続され、前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタの接点には、前記受信回路が接続される。
本開示の一側面によれば、アンテナから信号を送受信することができる。また、本開示の一側面によれば、アンテナから信号を送受信する際の回路規模を削減することができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
無線送受信機の構成の一例を示す図である。 図1の無線送受信機の送受信時の動作を説明する図である。 本開示を適用した信号処理装置としての無線送受信機の一実施の形態の構成例を示す図である。 図3の無線送受信機の送受信時の動作を説明する図である。 送信時の無線送受信機の等化回路を示す図である。 受信時の無線送受信機の等化回路を示す図である。 ランプアップ回路の構成例を示す図である。 図7の制御端子によるp型MOSトランジスタのゲートの電位の制御の例を示す図である。 無線送受信機から送信される送信信号のスペクトラムの例を示す図である。
以下、本開示の前提および本開示を実施するための形態(以下、実施の形態という)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
0.本開示の前提(図1および図2)
1.一実施の形態:無線送受信機(図3乃至図9)
<本開示の前提>
(無線送受信機の構成の一例)
図1は、アンテナに対して送信回路と受信回路が並列に接続される無線送受信機の構成の一例を示す図である。
図1の無線送受信機10は、アンテナ11の給電点Xに並列に接続される送信回路12と受信回路13、および、送信回路12と受信回路13を制御する制御回路14により構成される。無線送受信機10は、アンテナ11からRF信号を送受信する。
具体的には、無線送受信機10の送信回路12は、RFチョークコイル31、パワーアンプ回路32、および切り替えスイッチ付き調整回路33により構成される。パワーアンプ回路32は、アンプ41とn型MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ42により構成される。
RFチョークコイル31の一端には、制御回路14が接続され、制御回路14から所定の電位が入力される。また、RFチョークコイル31の他端には、n型MOSトランジスタ42のドレインおよび切り替えスイッチ付き調整回路33の入力端が接続される。n型MOSトランジスタ42のソースはGNDに接続され、n型MOSトランジスタ42のゲートは、アンプ41の出力端と制御回路14に接続される。切り替えスイッチ付き調整回路33の出力端は、アンテナ11の給電点Xに接続される。アンプ41の入力端は、例えば、RF信号である送信信号を生成する送信信号生成回路(図示せず)に接続される。
また、受信回路13は、切り替えスイッチ付き調整回路51とLNA(Low Noise Amplifier)52により構成される。切り替えスイッチ付き調整回路51の入力端は、アンテナ11の給電点Xに接続され、出力端はLNA52に接続される。LNA52の出力端は、例えば、RF信号である受信信号を処理する受信信号処理回路(図示せず)に接続される。
切り替えスイッチ付き調整回路33および切り替えスイッチ付き調整回路51は、それぞれ、切り替えスイッチと制御回路14からの制御信号を供給する制御配線とを有する調整回路である。調整回路は、例えば、SAW(Surface Acoustic Wave)フィルタ、インピーダンス等を調整する整合回路などにより構成される。切り替えスイッチ付き調整回路33と切り替えスイッチ付き調整回路51は、制御配線により供給される制御信号にしたがって切り替えスイッチを切り替えることにより、調整回路の動作(以下、調整動作という)をオンまたはオフする。
制御回路14は、RFチョークコイル31に所定の電位を入力する。また、制御回路14は、制御信号を切り替えスイッチ付き調整回路33と切り替えスイッチ付き調整回路51に供給する。制御回路14は、n型MOSトランジスタ42に所定の電位を入力する。
(無線送受信機の送受信時の動作)
図2は、図1の無線送受信機10の送受信時の動作を説明する図である。
図2に示すように、送信信号の送信時、送信回路12では、制御回路14からRFチョークコイル31に所定の電位が入力され、n型MOSトランジスタ42は、その電位を用いて、アンプ41により増幅された送信信号を増幅する増幅動作を行う。n型MOSトランジスタ42により増幅された送信信号は、切り替えスイッチ付き調整回路33に入力される。
また、制御回路14から調整動作をオンにする制御信号が切り替えスイッチ付き調整回路33に供給される。これにより、切り替えスイッチ付き調整回路33は、調整動作をオンにし、入力された送信信号に対して調整動作を行う。調整動作が行われた送信信号は、アンテナ11を介して送信される。
さらに、受信回路13では、制御回路14から調整動作をオフにする制御信号が切り替えスイッチ付き調整回路51に供給される。これにより、切り替えスイッチ付き調整回路51は、調整動作をオフにし、高インピーダンス(Hi-Z)として機能する。その結果、アンテナ11と受信回路13の接続は遮断される。
一方、受信信号の受信時、送信回路12では、制御回路14からn型MOSトランジスタ42に所定の電位が入力され、n型MOSトランジスタ42は、導通状態または非導通状態になる。また、制御回路14から調整動作をオフにする制御信号が切り替えスイッチ付き調整回路33に供給される。これにより、切り替えスイッチ付き調整回路33は、調整動作をオフにし、高インピーダンス(Hi-Z)として機能する。その結果、アンテナ11と送信回路12の接続は遮断される。
また、受信回路13では、制御回路14から調整動作をオンにする制御信号が切り替えスイッチ付き調整回路51に供給される。これにより、切り替えスイッチ付き調整回路51は、調整動作をオンにし、アンテナ11から受信された受信信号に対して調整動作を行う。LNA52は、調整動作後の受信信号を増幅して出力する。
以上のように、無線送受信機10は、送信時、送信信号用の切り替えスイッチ付き調整回路33の調整動作をオンにして受信信号用の切り替えスイッチ付き調整回路51の調整動作をオフにする。また、無線送受信機10は、受信時、受信信号用の切り替えスイッチ付き調整回路51の調整動作をオンにして送信信号用の切り替えスイッチ付き調整回路33の調整動作をオフにする。これにより、アンテナ11を送信回路12と受信回路13の間で共有することによる性能劣化を抑制することができる。
しかしながら、切り替えスイッチ付き調整回路33と切り替えスイッチ付き調整回路51は、それぞれ、切り替えスイッチと制御配線を有するため、無線送受信機10の回路規模が大きくなる。
また、一般的に、パワーアンプ回路32、LNA52、および制御回路14は、トランジスタをベースに構成されるため、比較的容易にIC(Integrated Circuit)へ集積化することができる。しかしながら、切り替えスイッチ付き調整回路33と切り替えスイッチ付き調整回路51は、素子値の大きなキャパシタンスやインダクタンスを使用することが想定されるため、ICへ集積化することが困難である場合が多い。
この場合、ICの外付け回路として、切り替えスイッチと制御配線をそれぞれ含む切り替えスイッチ付き調整回路33と切り替えスイッチ付き調整回路51が、モジュール基板上に実装される。従って、調整回路のみがモジュール基板上に実装される場合に比べて、モジュール基板の部品コストと面積が増加する。
以上により、本技術では、切り替えスイッチおよび制御配線を削減する。これにより、無線送受信機の回路規模を削減することができる。また、調整回路がICの外付け回路として形成される場合、ICの外付け回路が実装されるモジュール基板の部品コストと面積を削減することができる。
<一実施の形態>
(無線送受信機の一実施の形態の構成例)
図3は、本開示を適用した信号処理装置としての無線送受信機の一実施の形態の構成例を示す図である。
図3に示す構成のうち、図1の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図3の無線送受信機100は、アンテナ11、調整回路101、送信回路102、受信回路103、制御回路104、n型MOSトランジスタ106、およびn型MOSトランジスタ107により構成される。無線送受信機100では、アンテナ11、調整回路101、n型MOSトランジスタ106、およびn型MOSトランジスタ107が、送信回路102と受信回路103の間で共有される。
具体的には、無線送受信機100の調整回路101の一端はアンテナ11に接続され、他端は、送信回路102とパワーアンプ回路111の接点Zに接続されている。調整回路101は、送信信号と受信信号に共通の調整回路であり、SAWフィルタ、インピーダンス等を調整する整合回路等により構成される。調整回路101は、送信信号および受信信号に対して調整動作を行う。
送信回路102は、RFチョークコイル31とアンプ41により構成される。アンプ41、n型MOSトランジスタ106、およびn型MOSトランジスタ107は、パワーアンプ回路111を構成する。
RFチョークコイル31の一端には、制御回路104が接続され、制御回路104から電位Vdが入力される。また、RFチョークコイル31の他端は、接点Zにおいて、n型MOSトランジスタ106(第1のトランジスタ)のドレインおよび調整回路101の一端と接続される。
アンプ41の出力端には、n型MOSトランジスタ106のゲートが接続される。アンプ41は、入力端から入力された送信信号を増幅し、n型MOSトランジスタ106のゲートに入力する。
n型MOSトランジスタ106のゲートにはまた、制御回路104が接続され、電位Vg1が入力される。また、n型MOSトランジスタ106のソースは、パワーアンプ回路111内の分岐点Yにおいて、n型MOSトランジスタ107(第2のトランジスタ)のドレインと受信回路103に分岐(接続)される。n型MOSトランジスタ107のソースはGNDに接続される(接地される)。n型MOSトランジスタ107のゲートは、制御回路104に接続され、電位Vg2が入力される。
即ち、n型MOSトランジスタ106とn型MOSトランジスタ107は、調整回路101を介してアンテナ11に直列に接続され、n型MOSトランジスタ106とn型MOSトランジスタ107の分岐点(接点)Yには、受信回路103が接続される。
また、受信回路103は、調整回路131とLNA52により構成される。調整回路131の入力端は、分岐点Yに接続され、出力端は、LNA52に接続される。調整回路131は、受信信号用の調整回路であり、妨害波等を除去するSAWフィルタ、インピーダンス等を調整する整合回路等により構成される。調整回路131は、受信信号に対して調整動作を行う。
制御回路104は、RFチョークコイル31、n型MOSトランジスタ106、およびn型MOSトランジスタ107に、それぞれ、電位Vd、電位Vg1、電位Vg2を入力する。
なお、調整回路101が送信信号と受信信号の両方に適した調整動作を行うことができる場合、無線送受信機100は、調整回路131を備える必要はない。この場合、無線送受信機100の部品点数を削減し、製造コストを削減することができる。
また、RFチョークコイル31、調整回路101、制御回路104、調整回路131、およびLNA52は、パワーアンプ回路111と同一のICに集積化されてもよいし、パワーアンプ回路111とは異なるICに集積化されてもよい。
(無線送受信機の送受信時の動作)
図4は、図3の無線送受信機100の送受信時の動作を説明する図である。また、図5は、送信時の無線送受信機100の等化回路を示す図であり、図6は、受信時の無線送受信機100の等化回路を示す図である。
送信信号の送信時、制御回路104は、n型MOSトランジスタ107のゲートに入力する電位Vg2を電位VDDにする。これにより、図4に示すように、n型MOSトランジスタ107は導通状態になる。また、制御回路104は、RFチョークコイル31に入力する電位Vdを電位VDDにし、n型MOSトランジスタ106のゲートに入力する電位Vg1を電位Vbにする。以上により、無線送受信機100は、図5に示す回路と等化になる。
その結果、図4に示すように、n型MOSトランジスタ106は、電位VDDを用いて、アンプ41により増幅された送信信号を増幅する増幅動作を行う。n型MOSトランジスタ106により増幅された送信信号は、調整回路101に入力される。
ここで、調整回路101と調整回路131は、調整動作のオン/オフを切り替える切り替えスイッチおよび切り替えスイッチを制御する制御信号を供給する制御配線を有していない。従って、図4に示すように、調整回路101と調整回路131の調整動作は常にオンにされる。よって、調整回路101は、入力された送信信号に対して調整動作を行い、アンテナ11を介して送信する。
また、n型MOSトランジスタ107が導通状態になることにより、分岐点YはGNDに接続されるため、n型MOSトランジスタ106と調整回路131は分断され、調整回路131には何らの信号も供給されない。従って、調整回路131はオンにされているが、調整回路131による調整動作は行われず、LNA52には何らの信号も供給されない。
これにより、送信信号の送信時にLNA52に対してパワーアンプ回路111からの振幅の大きい信号が入力されなくなり、LNA52の入力に歪み成分が発生することを防止することができる。
一方、受信信号の受信時、制御回路104は、n型MOSトランジスタ107のゲートに入力する電位Vg2をGNDにする。これにより、図4に示すように、n型MOSトランジスタ107は非導通状態になる。また、制御回路104は、RFチョークコイル31に入力する電位VdをGNDにし、n型MOSトランジスタ106に入力する電位Vg1を電位VDDにする。以上により、無線送受信機100は、図6に示す回路と等化になる。
その結果、図4に示すように、n型MOSトランジスタ106は、導通状態になり、分岐点Yと接点Zを接続する。これにより、調整回路131には、アンテナ11を介して受信され、調整回路101により調整動作が行われた受信信号が入力される。そして、調整回路131は、入力された受信信号に対して調整動作を行い、LNA52は、調整動作が行われた受信信号を増幅する。
また、n型MOSトランジスタ106は、導通状態になり、電位VdはGNDであるので、調整回路101にはパワーアンプ回路111からの送信信号は供給されない。従って、調整回路101は、受信信号に対してのみ調整動作を行う。
以上のように、無線送受信機100は、n型MOSトランジスタ106とn型MOSトランジスタ107をアンテナに直列に接続し、n型MOSトランジスタ106とn型MOSトランジスタ107の接点である分岐点Yに受信回路103を接続する。
従って、例えば、送信信号の送信時、n型MOSトランジスタ106に増幅動作を行わせ、n型MOSトランジスタ107を導通状態にさせることにより、送信信号のみを調整回路101に供給し、調整回路131の調整動作をオフにすることができる。
また、受信信号の受信時、n型MOSトランジスタ106を導通状態にさせ、n型MOSトランジスタ107を非導通状態にさせることにより、受信信号のみを調整回路101に供給し、調整回路131の調整動作をオンにすることができる。
よって、送信回路102と受信回路103の間で調整回路101を共有することができる。また、調整回路101および調整回路131は、送受信に応じて調整動作のオン/オフを切り替える切り替えスイッチおよび制御配線を有する必要がない。その結果、送信回路と受信回路の間で調整回路を共有せず、各調整回路が切り替えスイッチと制御配線を有する場合に比べて、無線送受信機100の回路規模を削減することができる。
また、図1の無線送受信機10に対して追加されるn型MOSトランジスタ107は、パワーアンプ回路111の一部として実装されるため、比較的容易にICへ集積化することができる。従って、調整回路101と調整回路131のICへの集積化が困難である場合、ICの外付け回路としては調整回路101と調整回路131のみをモジュール基板上に実装すればよい。よって、無線送受信機10に比べて、モジュール基板の部品コストと面積を削減することができる。
さらに、送信信号の送信時、パワーアンプ回路111からアンテナ11までの経路に直列スイッチを含まないため、直列スイッチによる抵抗性の損失を低減することができる。また、分岐点YがGNDに接続(ショート)されるため、受信回路103がパワーアンプ回路111の負荷回路とならず、送信時の特性を向上させることができる。
また、受信信号の受信時、アンテナ11からLNA52までの経路に、直列スイッチとしてn型MOSトランジスタ106を1つ含むため、n型MOSトランジスタ106による抵抗性の損失が発生する。しかしながら、調整回路131の実装を自由に選択することができる。
(ランプアップ回路の構成例)
図7は、図3の制御回路104内部の電位VdをRFチョークコイル31に入力するランプアップ回路の構成例を示す図である。
図7のランプアップ回路150では、電源151とRFチョークコイル31(図3)に接続される出力端子152との間に、N個(Nは1より大きい整数)のp型MOSトランジスタ153−1乃至153−Nが並列に接続される。
具体的には、電源151に、p型MOSトランジスタ153−1乃至153−Nのソースが接続され、出力端子152に、p型MOSトランジスタ153−1乃至153−Nのドレインが接続される。
p型MOSトランジスタ153−1乃至153−Nのドレインにはまた、容量154が接続される。p型MOSトランジスタ153−1乃至153−Nのゲートには、それぞれ、制御端子155−1乃至155−Nが接続され、独立に電位が供給される。即ち、p型MOSトランジスタ153−1乃至153−Nはそれぞれ独立に制御される。
ランプアップ回路150が、以上のように構成されることにより、無線送受信機100から送信される送信信号のスペクトラム拡がり量を低減することができる。
即ち、スイッチングパワーアンプであるパワーアンプ回路111(図3)から出力される送信信号の電圧の振幅は、RFチョークコイル31の電位Vdに比例する。従って、電位Vdの波形が、電位0Vから有限値に立ち上がる矩形波である場合、パワーアンプ回路111から出力される送信信号のスペクトラムは、矩形波成分とアンプ41から出力される送信信号の搬送波成分との掛け算となる。
矩形波は、高次高調波の次数をNとすると、基本波に対して1/Nの振幅を持つ正弦波の高次高調波の加算として表現されるため、矩形波成分と搬送波成分の掛け算により、無視できない程度のスペクトラム拡がりが発生する。その結果、無線送受信機100から送信される送信信号が、電波法により定められたスペクトラムマスクに違反する場合がある。
従って、ランプアップ回路150では、電源151と出力端子152の間にp型MOSトランジスタ153−1乃至153−Nを並列に接続し、p型MOSトランジスタ153−1乃至153−Nのそれぞれを独立に制御する。これにより、出力端子152の電位が瞬時に立ち上がらないようにし、スペクトラム拡がりを低減することができる。
これに対して、パワーアンプ回路において複数個のアンプを並列に接続し、アンプから出力される送信信号の振幅を段階的に増減させることにより、スペクトラム拡がりを低減する場合、複数個のパワーアンプを接続する配線の容量や抵抗により、パワーアンプ回路の性能が低下する。
また、ランプアップ回路150では、p型MOSトランジスタ153−1乃至153−Nをオフにすることで、電位Vdを0V近傍にすることが可能である。
なお、p型MOSトランジスタ153−1乃至153−Nのサイズは、十分に大きいことが望ましい。p型MOSトランジスタ153−1乃至153−Nのサイズが十分に大きい場合、p型MOSトランジスタ153−1乃至153−Nのオン抵抗を低減することができる。従って、送信時にp型MOSトランジスタ153−1乃至153−Nに直流電流が流れることにより発生する、p型MOSトランジスタ153−1乃至153−Nのオン抵抗に起因する電位VDDに対する電位Vdの低下を抑制することができる。その結果、無線送受信機100から送信される送信信号の振幅の低下、および、p型MOSトランジスタ153−1乃至153−Nのジュール熱による損失を抑制することができる。
(制御端子によるゲートの電位の制御の例)
図8は、図7の制御端子155−1乃至155−Nによるp型MOSトランジスタ153−1乃至153−Nのゲートの電位の制御の例を示す図である。
図8において、横軸は時間を表し、縦軸は、制御端子155−1乃至155−Nの電位を表す。
図8の点線は、制御端子155−1の電位を表し、一点鎖線は、制御端子155−2の電位を表し、実線は、制御端子155−Nのゲートの電位を表す。また、図示は省略するが、制御端子155−3乃至155−(N−1)のゲートの電位は、点線と実線の立ち下がり時刻の間で順に立ち下がる。
図8の例では、制御端子155−1乃至155−Nの電位は、順に、任意の時間だけ遅延して、電位VDDから0(GND)にされる。従って、p型MOSトランジスタ153−1乃至153−Nは、順にオンにされる。その結果、出力端子152の電位は瞬時に立ち上がらない。
(送信信号のスペクトラムの例)
図9は、無線送受信機100から送信される送信信号のスペクトラムの例を示す図である。
図9において、横軸は、周波数[Hz]を表し、縦軸は、無線送受信機100から送信される送信信号のパワー[dBm]を表す。また、実線は、ランプアップ回路150を備える無線送受信機100から送信される送信信号のスペクトラムを表し、点線は、電位Vdが瞬時に立ち上がる場合に無線送受信機100から送信される送信信号のスペクトラムを表す。
図9の実線が示すように、ランプアップ回路150を備える無線送受信機100から送信される送信信号のスペクトラムの拡がりは、図9の点線が示す、電位Vdが瞬時に立ち上がる場合に無線送受信機100から送信される送信信号のスペクトラムの拡がりに比べて小さい。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、他の効果があってもよい。
また、本開示の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
なお、本開示は、以下のような構成もとることができる。
(1)
アンテナから送信する送信信号を増幅する第1のトランジスタと、
前記アンテナから受信する受信信号を受信回路に供給する第2のトランジスタと
を備え、
前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタは、前記アンテナに直列に接続され、
前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタの接点には、前記受信回路が接続される
ように構成された
信号処理装置。
(2)
前記アンテナと前記第1のトランジスタの間には、前記送信信号および前記受信信号に対してフィルタ処理を行うフィルタが設けられる
ように構成された
前記(1)に記載の信号処理装置。
(3)
前記アンテナと前記第1のトランジスタの間には、前記送信信号および前記受信信号に対する整合回路が設けられる
ように構成された
前記(1)または(2)に記載の信号処理装置。
(4)
前記アンテナと前記第1のトランジスタの接点には、チョークコイルが接続される
ように構成された
前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の信号処理装置。
(5)
前記チョークコイルと電源の間には、複数のトランジスタが並列に接続され、
前記複数のトランジスタはそれぞれ独立に制御される
ように構成された
前記(4)に記載の信号処理装置。
(6)
前記電源には前記複数のトランジスタのソースが接続され、
前記チョークコイルには前記複数のトランジスタのドレインが接続され、
前記複数のトランジスタのドレインには容量が接続される
ように構成された
前記(5)に記載の信号処理装置。
(7)
前記複数のトランジスタは、順にオンにされる
ように構成された
前記(5)または(6)に記載の信号処理装置。
(8)
前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタの接点には、前記受信回路のうちの前記受信信号に対してフィルタ処理を行うフィルタが接続される
ように構成された
前記(1)乃至(7)のいずれかに記載の信号処理装置。
(9)
前記フィルタは、SAW(Surface Acoustic Wave)フィルタである
ように構成された
前記(8)に記載の信号処理装置。
(10)
前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタの接点には、前記受信回路のうちの前記受信信号に対する整合回路が接続される
ように構成された
前記(1)乃至(9)のいずれかに記載の信号処理装置。
(11)
前記第1のトランジスタのドレインは、前記アンテナに接続し、
前記第1のトランジスタのソースは、前記第2のトランジスタのドレインに接続し、
前記第2のトランジスタのソースは接地される
ように構成された
前記(1)乃至(10)のいずれかに記載の信号処理装置。
(12)
前記送信信号の送信時、前記第1のトランジスタが増幅動作を行うとともに、前記第2のトランジスタが導通状態になり、
前記受信信号の受信時、前記第1のトランジスタが導通状態になるとともに、前記第2のトランジスタが非導通状態になる
ように構成された
前記(11)に記載の信号処理装置。
11 アンテナ, 31 RFチョークコイル, 100 無線送受信機, 101 調整回路, 103 受信回路, 106,107 n型MOSトランジスタ, 131 調整回路, 151 電源, 153−1乃至153−N p型MOSトランジスタ, 154 容量

Claims (12)

  1. アンテナから送信する送信信号を増幅する第1のトランジスタと、
    前記アンテナから受信する受信信号を受信回路に供給する第2のトランジスタと
    を備え、
    前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタは、前記アンテナに直列に接続され、
    前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタの接点には、前記受信回路が接続される
    ように構成された
    信号処理装置。
  2. 前記アンテナと前記第1のトランジスタの間には、前記送信信号および前記受信信号に対してフィルタ処理を行うフィルタが設けられる
    ように構成された
    請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 前記アンテナと前記第1のトランジスタの間には、前記送信信号および前記受信信号に対する整合回路が設けられる
    ように構成された
    請求項1に記載の信号処理装置。
  4. 前記アンテナと前記第1のトランジスタの接点には、チョークコイルが接続される
    ように構成された
    請求項1に記載の信号処理装置。
  5. 前記チョークコイルと電源の間には、複数のトランジスタが並列に接続され、
    前記複数のトランジスタはそれぞれ独立に制御される
    ように構成された
    請求項4に記載の信号処理装置。
  6. 前記電源には前記複数のトランジスタのソースが接続され、
    前記チョークコイルには前記複数のトランジスタのドレインが接続され、
    前記複数のトランジスタのドレインには容量が接続される
    ように構成された
    請求項5に記載の信号処理装置。
  7. 前記複数のトランジスタは、順にオンにされる
    ように構成された
    請求項5に記載の信号処理装置。
  8. 前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタの接点には、前記受信回路のうちの前記受信信号に対してフィルタ処理を行うフィルタが接続される
    ように構成された
    請求項1に記載の信号処理装置。
  9. 前記フィルタは、SAW(Surface Acoustic Wave)フィルタである
    ように構成された
    請求項8に記載の信号処理装置。
  10. 前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタの接点には、前記受信回路のうちの前記受信信号に対する整合回路が接続される
    ように構成された
    請求項1に記載の信号処理装置。
  11. 前記第1のトランジスタのドレインは、前記アンテナに接続し、
    前記第1のトランジスタのソースは、前記第2のトランジスタのドレインに接続し、
    前記第2のトランジスタのソースは接地される
    ように構成された
    請求項1に記載の信号処理装置。
  12. 前記送信信号の送信時、前記第1のトランジスタが増幅動作を行うとともに、前記第2のトランジスタが導通状態になり、
    前記受信信号の受信時、前記第1のトランジスタが導通状態になるとともに、前記第2のトランジスタが非導通状態になる
    ように構成された
    請求項11に記載の信号処理装置。
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