JP6658662B2 - キャスタブル耐火物およびキャスタブル耐火物の製造方法 - Google Patents

キャスタブル耐火物およびキャスタブル耐火物の製造方法 Download PDF

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本発明は、使用後の高炉樋スラグライン材を使用したキャスタブル耐火物およびキャスタブル耐火物の製造方法に関する。
製鉄所において使用された各種耐火物は、使用後に解体されて再利用または廃棄されている。近年、埋め立て地の減少などの問題もあり、使用後耐火物の再利用の需要が高まっている。使用後耐火物を、耐火物が設置された設備や部位別、または、耐火物の材質別に選別することができれば、再び耐火物原料として再利用できる可能性がある。特許文献1には、使用後のアルミナ、ロー石、炭化珪素、カーボン質耐火物を粉砕し、不焼成れんがの原料とする技術が開示されている。
特許第5366560号公報 特許第4856772号公報
炭化珪素−カーボンを含有する高炉樋耐火物は、耐火物の使用量が多い割にそのほとんどが廃棄処分されている。その理由の一つは、高炉樋耐火物は、短時間で現地施工を行う必要があり、キャスタブル耐火物を流し込み施工されているからであると考えられる。使用済みの高炉樋耐火物は、アルミナ、炭化珪素、カーボンその他の組成物が混合しているが、これを粉砕して再使用しようとすると、バージン原料を用いた場合と比べて、混水量が多くなる傾向がある。キャスタブル耐火物において混水量が増えると、施工後の耐火物の見かけ気孔率が高くなり、耐食性が悪化するという問題が発生する。
このため、高炉樋耐火物のうち、スラグライン部に使用されるスラグライン材は、耐火物原料としては高価な炭化珪素を50質量%以上含んでいるが、ほとんど再利用されていない。スラグライン材に比べて高炉樋耐火物の内のメタルライン材は、炭化珪素の含有量が低いので、使用されたスラグライン材をメタルライン材へ再利用できれば、非常に有用な技術になる。
高炉樋耐火物は、アルミナ、スピネルなどの酸化物、炭化物、ピッチ、カーボンブラックの他、金属、アルミナセメント、分散剤などで構成されている。このうち、分散剤としては、特許文献2によれば、ヘキサメタリン酸ナトリウム、βナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物が用いられている。また、最近では、高炉樋耐火物のメタルライン材用にカルボキシル基含有ポリエーテル系分散剤も使用されている。
これらの従来から用いられている分散剤を使用した場合、使用後高炉樋スラグライン材の粒径が2mm以下になるように粉砕してキャスタブル耐火物の原料の一部として使用すると、バージン原料を用いた場合と比較して、分散剤の使用量を増加させないと流動性が悪化して混練不良が発生する。これは、高炉樋耐火物におけるピッチおよびカーボンブラックといった疎水性の原料に含まれるOやHが、高温の高炉スラグによって加熱されることによって分離・消失し、これら原料の疎水性がさらに高められたことによると考えられる。
また、混練不良を避けるために分散剤の量を増やすと、施工後の硬化時間が長くなり、高炉樋として使用できるまでの時間が長くなる。さらに、流動性を高める目的で混水量を増やすと、施工後のメタルライン材の見かけ気孔率が上昇し耐食性が低下する。本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、使用後高炉樋スラグライン材を含むキャスタブル耐火物であっても、バージン原料を用いた場合と比較して混水量を増やすことなく施工できるキャスタブル耐火物を提供することを目的とする。
このような課題を解決するための本発明の特徴は、以下の通りである。
(1)粒径2mm以下の使用後の高炉樋スラグライン材を10質量%以上50質量%以下で含有し、粒径20μm以下の易焼結性アルミナおよび仮焼アルミナの少なくとも1つを8質量%以上25質量%以下で含有する、キャスタブル耐火物。
(2)粒径2mm以下の使用後の高炉樋スラグライン材を10質量%以上50質量%以下と、粒径20μm以下の易焼結性アルミナおよび仮焼アルミナの少なくとも1つを8質量%以上25質量%以下と、電融アルミナおよび電融スピネルの少なくとも1つを20質量%以上80質量%以下と、残部炭化珪素、カーボンブラックおよびピッチの少なくとも1つと、分散剤と、を混合する、キャスタブル耐火物の製造方法。
(3)使用後の高炉樋部を最大粒径5mm以上40mm以下に粉砕し、0.30テスラ未満の磁束密度で磁力選鉱し、さらに、0.30テスラ以上の磁束密度で磁力選鉱し、さらに、密度分離して、前記使用後の高炉樋スラグライン材を製造する、(2)に記載のキャスタブル耐火物の製造方法。
本発明の使用後の高炉樋スラグライン材を原料として含むキャスタブル耐火物は、混水量を増やすことなく高炉樋耐火物のメタルライン材として施工できる。これにより、施工後のメタルライン材の見かけ気孔率が高くなることを抑制でき、耐食性の低下を抑制できる。
高炉樋耐火物の断面図を示す。 高炉樋耐火物の斜視図を示す。
本発明者らは、使用後の高炉樋スラグライン材を、高炉樋メタルライン材のキャスタブル耐火物として使用する場合に、使用後の高炉樋スラグライン材の粒径を2mm以下とした上で、10質量%以上50質量%以下で含有させ、粒径20μm以下の易焼結性アルミナおよび粒径20μm以下の仮焼アルミナの少なくとも1つを8質量%以上25質量%以下含有させると、混水量を増やすことなく高炉樋耐火物のメタルライン材として施工できることを見出した。さらに、本発明者らは、使用後の高炉樋部を解体し、最大粒径5mm以上40mm以下に粉砕した上で磁力選鉱を2回行い、1回目の磁力選鉱を0.3テスラ未満の磁束密度で、2回目の磁力選鉱を0.3テスラ以上の磁束密度で行い、さらに密度分離して使用後の高炉樋スラグライン材を製造する。この高炉樋スラグライン材を含有するキャスタブル耐火物を用いて施工された高炉樋のメタルライン材の耐食性を高められることを見出して本発明を完成させた。以下に本発明の実施形態を通じて本発明を説明する。
図1は、高炉樋耐火物10の断面図を示す。また、図2は、高炉樋耐火物10の斜視図を示す。高炉樋耐火物10は、メタルライン材12と、スラグライン材14とから構成される。高炉から出銑された溶銑16および高炉スラグ18は、高炉樋耐火物10を通って溶銑搬送容器(不図示)へ移送される。また、メタルライン材12とスラグライン材14の背面には永久張りキャスタブル19がある。
高炉樋耐火物10において、メタルライン材12は、図1および図2に示すように、溶銑16と高炉スラグ18との界面が接するように高炉樋耐火物10の下側に設けられる。また、スラグライン材14は、高炉スラグ18と空気との界面が接するように、高炉樋耐火物10の上側に設けられる。メタルライン材12およびスラグライン材14は、キャスタブル耐火物を流し込み施工されることで形成される。スラグライン材14は、通常、炭化珪素を50質量%以上含有する。
メタルライン材12の成分は、通常Al=60〜74質量%、MgO=3.0〜17.5質量%、SiC=10〜25質量%、SiO=0.2〜1.0質量%、C=3.5〜6.0質量%である。また、スラグライン材14の成分は、通常Al=11〜30質量%、SiC=64〜82質量%、SiO=1〜2質量%、C=2〜5質量%である。
高炉樋耐火物10は、予め定められた通銑量の溶銑が通った後に解体される。解体された使用後の高炉樋耐火物10は、回収された後に最大粒径5mm以上40mm以下に破砕される。破砕された使用後の高炉樋耐火物10は、0.30テスラ未満の磁束密度で磁力選鉱され、さらに、0.30テスラ以上の磁束密度で磁力選鉱される。これにより、高炉樋耐火物10に含まれるスラグ量を高炉樋耐火物10の質量に対して10質量%以下にできる。磁力選鉱された高炉樋耐火物10は、密度差を利用して、メタルライン材と、スラグライン材とに分離される。メタルライン材とスラグライン材との分離は、例えば、メタルライン材の密度とスラグライン材の密度の中間の密度の砂や液体を用いて行われたり、エアテーブルを使用して行われる。なお、最大粒径5mm以上40mm以下に粉砕するとは、高炉樋耐火物10を粉砕し、目開き5mm以上40mm以下の篩の篩下に篩分けられた高炉樋耐火物10を用いることを意味する。また、予め高炉耐火物10をスラグライン部とメタルライン部に分離し、当該スラグライン部を粉砕、磁力選鉱してもよい。高炉樋耐火物10を解体したときに、背面の永久張りキャスタブル19が混入する場合があるが、永久張りキャスタブル19はスラグライン材14より密度が低いので、上述した密度差を利用した分離を行う際に分離することができる。
分離されたスラグライン材を、さらに粒径が2mm以下になるように粉砕して、本実施形態に係るキャスタブル耐火物の原料として用いる。なお、粒径が2mm以下とは、目開き2mmの篩いでふるい、篩下に篩分けされる粒径である。スラグライン材の粒径を2mmより大きくすると、炭化珪素の粒径が大きくなり、炭化珪素の酸化防止剤としての性能が低下するので好ましくない。
本実施形態に係るキャスタブル耐火物は、粒径を2mm以下にされた使用後の高炉樋スラグライン材を10質量%以上50質量%以下で含有する。使用後の高炉樋スラグライン材の含有量を10質量%未満にすると、炭化珪素の添加量が少なくなり、酸化防止効果が低下するので好ましくない。また、使用後の高炉樋スラグライン材の含有量を50質量%より多くすると、炭化珪素の添加量が多くなりすぎて、溶銑に対する耐食性が低下するので好ましくない。
高炉樋耐火物10におけるスラグライン材14に含まれるピッチやカーボンブラックは、高炉スラグ18によって加熱され、疎水性の高い炭素になる。使用後の高炉樋スラグライン材を粉砕すると、強度の低い炭素を含む部分から破砕されるので、炭化珪素の表面が炭素で覆われた構造になる。このため、使用後の高炉樋スラグライン材は、水との濡れ性が低下し、流動性が悪化して混練不良が発生しやすくなる。混練不良を避けるために分散剤の量を増やすと、施工後の硬化時間が長くなり、施工性が悪化する。また、流動性を高める目的で混水量を増やすと、施工後のメタルライン材の見かけ気孔率が上昇し耐食性が低下する。なお、混水量とは、耐火物の原料を混練する際に添加する水量である。
このため、本実施形態におけるキャスタブル耐火物は、粒径20μm以下の易焼結性アルミナおよび粒径20μm以下の仮焼アルミナの少なくとも1つを8質量%以上25質量%以下含有させている。これにより、キャスタブル耐火物は、良好な施工性と耐食性を得ることができる。ここで、易焼結性アルミナとは、低温領域で高密度に焼結できるアルミナであり、仮焼アルミナとは、ボーキサイトから水酸化アルミニウムを析出させ、ロータリーキルンで1200℃から1300℃で焼成したアルミナである。また、粒径20μm以下の易焼結性アルミナおよび粒径20μm以下の仮焼アルミナの少なくとも1つを8質量%以上25質量%以下含有させるとは、キャスタブル耐火物が、易焼結性アルミナと仮焼アルミナとを含む場合には、キャスタブル耐火物の質量に対し易焼結性アルミナと仮焼アルミナとの含有量の合計が8質量%以上25質量%以下になるように含有させることを意味する。
なお、粒径20μm以下の易焼結性アルミナおよび粒径20μm以下の仮焼アルミナの少なくとも1つの含有量を8質量%より少なくすると、微粉中のアルミナ濃度が低く、使用後の高炉樋スラグライン屑中に存在する炭素や炭化珪素によって疎水性が高まるので良好な流動性が得られない。また、粒径20μm以下の易焼結性アルミナおよび粒径20μm以下の仮焼アルミナの少なくとも1つの含有量を25質量%よりも多くすると、混水量は、原料の比表面積に比例して増やすので、混水量が増えることによって緻密な施工体が得られない。なお、粒径20μm以下の易焼結性アルミナおよび粒径20μm以下の仮焼アルミナの少なくとも1つの含有量を8質量%以上16質量%以下にすることが好ましく、12質量%以上14質量%以下にすることがより好ましい。
また、本実施形態においては、易焼結性アルミナおよび仮焼アルミナの粒径を20μm以下にしている。これにより、易焼結性アルミナおよび仮焼アルミナと他の分散剤との接触面積を増やすことができ、流動性を高められる。さらに、易焼結性アルミナおよび仮焼アルミナの粒径を20μm以下にすることでアルミナセメントと反応しやすくなり、熱処理後の強度を高くできる。このため、粒径20μmより大きい易焼結性アルミナおよび仮焼アルミナを用いると、流動性および熱処理後の強度が低下し、さらには、耐火物の気孔径の増大などの問題が生じる。
また、本実施形態におけるキャスタブル耐火物は、さらに分散剤を含有する。キャスタブル耐火物に含有させる分散剤として、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテルを外掛けで0.01質量%以上0.50質量%以下含有させている。なお、ポリオキシエチレンアルキルエーテルの含有量を0.01質量%より少なくすると、十分な流動性が得られないので好ましくない。また、ポリオキシエチレンアルキルエーテルの含有量を0.50質量%より多くすると、ポリオキシエチレンアルキルエーテルが有する発泡性により、施工後のメタルライン材の見かけ気孔率が上昇し耐食性が低下するので好ましくない。ポリオキシエチレンアルキルエーテルとして、例えば、ポリオキシエチレンオレイルセチルエーテルである第一工業製薬株式会社製のノイゲン(登録商標)を用いることができる。
本実施形態に係るキャスタブル耐火物は、分散剤として、さらに、カルボキシル基含有ポリエーテル系分散剤を外掛けで0.1質量%以上0.3質量%以下含有させている。なお、カルボキシル基含有ポリエーテル系分散剤の含有量を0.1質量%より少なくすると、アルミナ微粉、アルミナセメントの濡れ性の改善が不十分になるので好ましくない。また、カルボキシル基含有ポリエーテル系分散剤の含有量を0.3質量%より多くすると施工後の硬化時間が長くなるので好ましくない。カルボキシル基含有ポリエーテル系分散剤としては、例えば、花王株式会社製のタイトロック(登録商標)または、花王株式会社製のマイティ(登録商標)を用いることができる。なお、本実施形態において、外掛けとは、ポリオキシエチレンアルキルエーテルおよびカルボキシル基含有ポリエーテル系分散剤を除く、他の原料の質量の合計を100とした含有割合である。
また、本実施形態におけるキャスタブル耐火物は、使用後の高炉樋スラグライン材以外の骨材として、20質量%以上80質量%以下の電融アルミナおよび電融スピネルの少なくとも1つを用いている。さらに、金属Si、金属Al、炭化ホウ素などの炭化物、残部炭化珪素、ピッチ、カーボンブラックなどを用いてもよい。
このように、本実施形態に係るキャスタブル耐火物は、粒径が2mm以下の使用後高炉樋スラグライン材を10質量%以上50質量%以下で含有し、粒径20μm以下の易焼結性アルミナおよび粒径20μm以下の仮焼アルミナの少なくとも1つを8質量%以上25質量%以下で含有し、分散剤として、例えば、カルボキシル基含有ポリエーテル系分散剤を外掛けで0.1質量%以上0.3質量%以下含有し、ポリオキシエチレンアルキルエーテルを外掛けで0.01質量%以上0.50質量%以下含有する。このような原料を含有するキャスタブル耐火物は、バージン原料を用いた場合と比較して、混水量を増やすことなく高炉樋耐火物のメタルライン材として施工できる。これにより、施工後のメタルライン材の見かけ気孔率が高くなることを抑制でき、耐食性の低下を抑制できる。
なお、本実施形態において、使用後の高炉樋スラグライン材の粒径を2mm以下に粉砕した例を示したが、これに限らない。例えば、使用後の高炉樋スラグライン材の粒径を1mm以下に粉砕してもよい。粒径が1mm以下になるように粉砕することで、使用後の高炉樋スラグライン材に含まれる炭化珪素の酸化防止能を向上させることができる。
また、本実施形態においては、高炉樋耐火物10を最大粒径5mm以上40mm以下に破砕した後、異なる磁束密度で2回磁力選鉱する例を示したが、これに限らず、磁力選鉱しなくてもよい。但し、上述したように、0.30テスラ未満の磁束密度で磁力選鉱し、さらに、0.30テスラ以上の磁束密度で磁力選鉱することで、スラグ混入量を10質量%以下にできる。スラグ混入量を少なくすることで、施工後のメタルライン材の耐食性を向上できることから、高炉樋耐火物10を最大粒径5mm以上40mm以下に破砕し、0.30テスラ未満の磁束密度で磁力選鉱し、さらに、0.30テスラ以上の磁束密度で磁力選鉱することがより好ましい。
次に、本発明の実施例について説明する。表1は、発明例1〜12のキャスタブル耐火物の原料成分と、混水量と、溶損指数とを示す。表2は、参考例1と、比較例1〜6のキャスタブル耐火物の原料成分と、混水量と、溶損指数とを示す。なお、表1および表2で用いた使用後の高炉樋スラグライン材は、Alを32.0質量%、SiCを52.0質量%、Cを2.7質量%、SiOを7.0質量%、MgOを1.0質量%で含むものである。
表1に示した発明例1〜10は、いずれも粒径2mm以下に粉砕した使用後の高炉樋スラグライン材を10質量%以上50質量%以下含有するキャスタブル耐火物であり、粒径20μm以下の易焼結性アルミナを8質量%以上25質量%以下含有する。また、分散剤としては、一般的に使用されるカルボキシル基含有ポリエーテル系分散剤であるタイトロック(登録商標)を外掛けで0.1質量%以上0.3質量%以下含有し、ポリオキシエチレンオレイルセチルエーテルであるノイゲン(登録商標)を外掛けで0.010質量%以上0.500質量%以下含有する。
表1に示した発明例11、12は、粒径1mm以下に粉砕した使用後の高炉樋スラグライン材を22質量%含有するキャスタブル耐火物であり、粒径10μm以下の仮焼アルミナを12質量%以上14質量%以下含有する。また、分散剤としては、一般的に使用されるカルボキシル基含有ポリエーテル系分散剤であるタイトロック(登録商標)を外掛けで0.1質量%含有し、ポリオキシエチレンオレイルセチルエーテルであるノイゲン(登録商標)を外掛けで0.100質量%含有する。
表2に示した参考例1は、使用後の高炉樋スラグライン材を含有せずに、粒径75μm以下の炭化珪素を10.0質量%含有するキャスタブル耐火物であり、粒径10μm以下の易焼結性アルミナを8質量%含有する。また、分散剤としてタイトロック(登録商標)を外掛けで0.1質量%含有し、ノイゲン(登録商標)を外掛けで0.100質量%含有する。
比較例1は、粒径1mm以下に粉砕した使用後の高炉樋スラグライン材を22質量%含有するキャスタブル耐火物であり、粒径が10μm以下の易焼結性アルミナを6.0質量%含有する。また、分散剤としてノイゲン(登録商標)を外掛けで0.100質量%含有し、タイトロック(登録商標)を外掛けで0.1質量%含有する。
比較例2は、粒径1mm以下に粉砕した使用後の高炉樋スラグライン材を22質量%含有するキャスタブル耐火物であり、粒径10μm以下の易焼結性アルミナを30.0質量%含有する。また、分散剤としてノイゲン(登録商標)を外掛けで0.100質量%含有し、タイトロック(登録商標)を外掛けで0.1質量%含有する。
比較例3は、粒径3mm以下に粉砕した使用後の高炉樋スラグライン材を22質量%含有するキャスタブル耐火物であり、粒径10μm以下の易焼結性アルミナを8.0質量%含有する。また、分散剤としてノイゲン(登録商標)を外掛けで0.100質量%含有し、タイトロック(登録商標)を外掛けで0.1質量%含有する。
比較例4は、粒径1mm以下に粉砕した使用後の高炉樋スラグライン材を22質量%含有するキャスタブル耐火物であり、粒径10μm以下の易焼結性アルミナを8.0質量%含有する。また、分散剤としてノイゲン(登録商標)を外掛けで0.004質量%含有し、タイトロック(登録商標)を外掛けで0.1質量%含有する。
比較例5は、粒径1mm以下に粉砕した使用後の高炉樋スラグライン材を22質量%含有するキャスタブル耐火物であり、粒径10μm以下の易焼結性アルミナを8.0質量%含有する。また、分散剤としてノイゲン(登録商標)を外掛けで0.100質量%含有し、タイトロック(登録商標)を外掛けで0.4質量%含有する。
比較例6は、粒径1mm以下に粉砕した使用後の高炉樋スラグライン材を22質量%含有するキャスタブル耐火物であり、粒径が30μm以下の易焼結性アルミナを8.0質量%含有する。また、分散剤としてノイゲン(登録商標)を外掛けで0.100質量%、タイトロック(登録商標)を外掛けで0.1質量%含有する。
発明例1〜12、参考例1、比較例1〜6のいずれも、2.5kgとなるように原料を秤量し、水を添加して万能混合機で3分間混練した。その後、(53/78)×35×160mmの台形柱の型枠に鋳込んで卓上バイブレータにて20秒間加振した。その後、1日放置したのち脱枠し、110℃×24時間乾燥した。
(53/78)×35×160mmのサンプルは、耐食性の評価として、コークスブリーズ中にて1400℃×3時間の還元焼成を行った後、8本1組にして高周波誘導炉内に設置した。その中に銑鉄6.8kgを溶解して1600℃×3時間保持した。1600℃に到達したら高炉スラグを200g投入し、1時間毎にスラグを入れ替えた。そして、試験前後の寸法変化が最も大きかった部位を測定し、バージン原料を用いた参考例1の試験前後の寸法変化を100とし、発明例および比較例の寸法変化を規格化した溶損指数で耐食性を評価した。
発明例1〜12は、いずれもバージン原料を用いた参考例1と同程度の混水量で原料を流し込み施工できた。また、施工後のキャスタブル耐火物の溶損指数は、いずれも参考例1と同等以上に小さかった。
一方、比較例1は、粒径10μm以下の易焼結性アルミナの含有量が6.0質量%と少ない。このため、流動性が高められず、混水量を8.0質量%とすることで施工できたが、施工後のキャスタブル耐火物の溶損指数は参考例1よりも大きくなり、耐食性が低下した。
比較例2は、粒径10μm以下の易焼結性アルミナの含有量が30.0質量%と多い。混水量は、原料の比表面積に比例するので、比較例2の混水量は8.0質量%になった。これにより、施工後のキャスタブル耐火物の溶損指数は参考例1よりも大きくなり、耐食性が低下した。
比較例3は、使用後の高炉樋スラグライン材の粒径が3mm以下と大きい。使用後の高炉樋スラグライン材の粒径が大きいと原料の流動性は向上するので、参考例1に対して混水量を増やすことなく施工できた。しかしながら、使用後の高炉樋スラグライン材の粒径が大きいと炭化珪素の酸化防止能が低下するので、施工後のキャスタブル耐火物の溶損指数は参考例1よりも大きくなり、耐食性が低下した。
比較例4は、分散剤のノイゲン(登録商標)の添加量が0.004質量%と少ない。比較例4においては、参考例1に対して混水量が増え、流動性が悪化し、施工後のキャスタブル耐火物の溶損指数は参考例1よりも大きくなり、耐食性が低下した。
比較例5は、分散剤のタイトロック(登録商標)の添加量が0.4質量%と多い。このため、参考例1に対して混水量を増やすことなく施工できたが、施工して硬化するまでの時間が長くなり、キャスタブル耐火物の施工性は参考例1よりも悪化した。
比較例6は、易焼結性アルミナの粒径が30μm以下と大きい。比較例6においては、参考例1に対して混水量を増やすことなく施工できたが、施工後のキャスタブル耐火物の溶損指数は参考例1よりも大きくなり、耐食性が低下した。
このように、粒径2mm以下の使用後の高炉樋スラグライン材を10質量%以上50質量%以下で含有し、粒径20μm以下の易焼結性アルミナおよび粒径20μm以下の仮焼アルミナの少なくとも1つを8質量%以上25質量%以下で含有し、分散剤としてカルボキシル基含有ポリエーテル系分散剤を外掛けで0.1質量%以上0.3質量%以下含有し、ポリオキシエチレンアルキルエーテルを外掛けで0.01質量%以上0.50質量%以下含有するキャスタブル耐火物は、混水量を増やすことなく高炉樋耐火物のメタルライン材として流し込み施工でき、バージン材を用いた場合よりも耐食性を向上できることが確認された。
次に、表3および表4を用いて、使用後の高炉樋スラグライン材の粒径を1mm以下にした場合の実施例について説明する。表3は、発明例13〜19のキャスタブル耐火物の原料成分と、混水量と、見かけ気孔率と、溶損指数とを示す。表4は、参考例2と、比較例7〜11のキャスタブル耐火物の成分と、混水量と、見かけ気孔率と、溶損指数とを示す。なお、表3および表4で用いた使用後スラグライン材は、Alを32.0質量%、SiCを52.0質量%、Cを2.7質量%、SiOを7.0質量%、MgOを1.0質量%で含むものである。
表3に示した発明例13〜19は、使用後の高炉樋スラグライン材を10〜50質量%で含有するキャスタブル耐火物である。分散剤としては、一般的に使用されるカルボキシル基含有ポリエーテル系分散剤であるタイトロック(登録商標)のほかに、ポリオキシエチレンオレイルセチルエーテルであるノイゲン(登録商標)を含有する。
発明例13は、使用後のスラグライン材を20.0質量%含有し、分散剤としてノイゲン(登録商標)を外掛けで0.010質量%、タイトロック(登録商標)を外掛けで0.20質量%含有するキャスタブル耐火物である。
発明例14は、使用後の高炉樋スラグライン材を20.0質量%含有し、分散剤としてノイゲン(登録商標)を外掛けで0.200質量%、タイトロック(登録商標)を外掛けで0.20質量%含有するキャスタブル耐火物である。
発明例15は、使用後の高炉樋スラグライン材を20.0質量%含有し、分散剤としてノイゲン(登録商標)を外掛けで0.500質量%、タイトロック(登録商標)を外掛けで0.20質量%含有するキャスタブル耐火物である。
発明例16は、使用後の高炉樋スラグライン材を10.0質量%含有し、分散剤としてノイゲン(登録商標)を外掛けで0.200質量%、タイトロック(登録商標)を外掛けで0.20質量%含有するキャスタブル耐火物である。
発明例17は、使用後の高炉樋スラグライン材を50.0質量%含有し、分散剤としてノイゲン(登録商標)を外掛けで0.200質量%、タイトロック(登録商標)を外掛けで0.20質量%含有するキャスタブル耐火物である。
発明例18は、使用後の高炉樋スラグライン材を20.0質量%含有し、分散剤としてノイゲン(登録商標)を外掛けで0.200質量%、タイトロック(登録商標)を外掛けで0.10質量%含有するキャスタブル耐火物である。
発明例19は、使用後の高炉樋スラグライン材を40.0質量%含有し、分散剤としてノイゲン(登録商標)を外掛けで0.20質量%、タイトロック(登録商標)を外掛けで0.30質量%含有するキャスタブル耐火物である。
参考例2は、使用後の高炉樋スラグライン材を含有せずに、粒径が0.075mm以下の炭化珪素を10.0質量%で含有し、分散剤としてタイトロック(登録商標)を外掛けで0.20質量%含有するキャスタブル耐火物である。
比較例7は、使用後の高炉樋スラグライン材を20.0質量%含有し、分散剤としてノイゲン(登録商標)を外掛けで0.004質量%含有し、タイトロック(登録商標)を外掛けで0.20質量%含有するキャスタブル耐火物である。
比較例8は、使用後の高炉樋スラグライン材を20.0質量%含有し、分散剤としてノイゲン(登録商標)を外掛けで0.600質量%含有し、タイトロック(登録商標)を外掛けで0.20質量%含有するキャスタブル耐火物である。
比較例9は、使用後の高炉樋スラグライン材を20.0質量%含有し、分散剤としてタイトロック(登録商標)のみを外掛けで0.50質量%含有し、ノイゲン(登録商標)を含有しないキャスタブル耐火物である。
比較例10は、使用後の高炉樋スラグライン材を20.0質量%含有し、分散剤としてノイゲン(登録商標)のみを外掛けで0.200質量%含有し、タイトロック(登録商標)を含有しないキャスタブル耐火物である。
比較例11は、使用後の高炉樋スラグライン材を含有せず、分散剤としてノイゲン(登録商標)を外掛けで0.200質量%含有し、タイトロック(登録商標)を外掛けで0.2質量%含有するキャスタブル耐火物である。
発明例13〜19、参考例2、比較例7〜11においても、2.5kgとなるように原料を秤量し、水を添加して万能混合機で3分間混練した。その後、(53/78)×35×160mmの台形柱および40×40×160mmの直方体の型枠に鋳込んで卓上バイブレータにて20秒間加振した。その後、1日放置したのち脱枠し、110℃×24時間乾燥した。
40×40×160mmのサンプルは、水を用いたアルキメデス法を用いて見かけ気孔率を測定した。(53/78)×35×160mmのサンプルは、耐食性の評価としてもちいた。耐食性の評価は、表1、2で説明した手順で行い、バージン原料を用いた参考例2の試験前後の寸法変化を100とし、発明例および比較例の寸法変化を規格化した溶損指数で耐食性を評価した。
発明例13〜19は、いずれもバージン原料を用いた参考例2と同程度の混水量で原料を流し込み施工できた。また、施工後のキャスタブル耐火物の見かけ気孔率および溶損指数は、いずれも参考例2と同等以上に小さかった。
一方、比較例7は、分散剤のノイゲン(登録商標)の添加量を0.004質量%と少ない。このため、混水量を8.0質量%としたが混練不良が発生し、原料を流し込み施工することができなかった。また、比較例8は、分散剤のノイゲン(登録商標)の添加量を0.600質量%と多い。このため、参考例2と同程度の混水量で原料を流し込み施工できたが、分散剤の発泡が多くなり、施工後のキャスタブル耐火物の見かけ気孔率は参考例2よりも高くなった。これにより、比較例8の溶損指数は参考例2よりも大きくなり、耐食性が低下した。
また、比較例9は、分散剤のノイゲン(登録商標)を添加せずに、タイトロック(登録商標)の添加量を0.5質量%と多くしている。比較例9においては、参考例2と同等の混水量で原料を流し込み施工できたが、施工して硬化するまでの時間が長く、キャスタブル耐火物の施工性は参考例2よりも悪化した。また、比較例10は、分散剤としてノイゲン(登録商標)のみを用いている。これらはいずれも混水量を8.0質量%にしても混練不良が発生し、原料を流し込み施工することができなかった。
比較例11は、使用後スラグライン材を含有せず、ノイゲン(登録商標)とタイトロック(登録商標)を用いている。このため、参考例2と比較して混水量は少ないものの、ノイゲン(登録商標)の発泡効果により、見かけ気孔率が大きくなり、溶損指数も大きくなった。
このように、粒径1mm以下の使用後の高炉樋スラグライン材を10質量%以上50質量%以下で含有し、粒径20μm以下の易焼結性アルミナおよび粒径20μm以下の仮焼アルミナの少なくとも1つを8質量%以上25質量%以下で含有し、分散剤としてカルボキシル基含有ポリエーテル系分散剤を外掛けで0.1質量%以上0.3質量%以下含有し、ポリオキシエチレンアルキルエーテルを外掛けで0.01質量%以上0.50質量%以下含有するキャスタブル耐火物は、混水量を増やすことなく、高炉樋耐火物のメタルライン材に流し込み施工できる。そして、流し込み施工によって施工されたメタルライン材の硬化時間が長くなることを抑制できるとともに、施工後のキャスタブル耐火物の見かけ気孔率が高くなることを抑制でき、バージン材を用いた場合に対して耐食性を同等以上にできることが確認された。
次に、表5および表6を用いて使用後の高炉樋スラグライン材を磁力選鉱した場合の実施例について説明する。表5は、使用後の高炉樋スラグライン材を磁力選鉱した回数と、磁束密度と、使用後の高炉樋材に混入したスラグ混入量とを示す。
使用後の高炉樋スラグライン材を粒径40mm以下になるように破砕した後、磁束密度0.15テスラで磁力選鉱を行った。磁力選鉱後に当該スラグライン材に含まれるスラグ量を測定した所、11.3質量%であった。その後、磁束密度0.30テスラで2回目の磁力選鉱を行った。2回目の磁力選鉱後にスラグライン材に含まれるスラグ量を測定した所、8.4質量%であった。このように、1回目に0.30テスラ未満である0.15テスラの磁束密度で磁力選鉱し、さらに、0.30テスラ以上の磁束密度で磁力選鉱することで、使用後の高炉樋材に混入するスラグ混入量を10質量%以下にできることが確認された。
表6は、参考例3と、発明例20〜24のキャスタブル耐火物の原料成分と、混水量と、溶損指数とを示す。なお、発明例20〜24は、スラグを2〜12質量%混入するように調整された使用後の高炉樋スラグライン材を用意し、表1〜4と同様の評価を実施した。
参考例3は、使用後のスラグライン材を含まないキャスタブル耐火物である。また、発明例20は、スラグが混入されていない使用後のスラグライン材を20質量%含有するキャスタブル耐火物である。
発明例21は、スラグが2質量%混入された使用後のスラグライン材を20質量%含有するキャスタブル耐火物である。発明例22は、スラグが6質量%混入された使用後のスラグライン材を20質量%含有するキャスタブル耐火物である。
発明例23は、スラグが10質量%混入された使用後のスラグライン材を20質量%含有するキャスタブル耐火物である。発明例24は、スラグが12質量%混入された使用後のスラグライン材を20質量%含有するキャスタブル耐火物である。
発明例20〜24は、参考例3と比較していずれも溶損指数がほぼ同等であったが、その中でもスラグの混入量が少ない使用後のスラグライン材を用いると溶損指数が小さくなり、耐食性が向上することがわかる。このように、使用後の高炉樋スラグライン材を2回の磁力選鉱し、1回目に0.30テスラ未満の磁束密度で磁力選鉱し、2回目に0.30テスラ以上の磁束密度で磁力選鉱することで、使用後のスラグライン材のスラグ混入量を10質量%以下にできることが確認された。さらに、キャスタブル耐火物にスラグ混入量を10質量%以下にした使用後のスラグライン材を用いることで、施工後のメタルライン材の耐食性を向上できることが確認された。
10 高炉樋耐火物
12 メタルライン材
14 スラグライン材
16 溶銑
18 高炉スラグ
19 永久張りキャスタブル

Claims (3)

  1. 粒径2mm以下であって、かつ、使用によりバージン原料よりも疎水性が高められた高炉樋スラグライン材を10質量%以上50質量%以下で含有し、粒径20μm以下の易焼結性アルミナおよび仮焼アルミナの少なくとも1つを10質量%以上16質量%以下で含有し、ポリオキシエチレンアルキルエーテル系分散剤を外掛けで0.01質量%以上0.50質量%以下含有し、カルボキシル基含有ポリエーテル系分散剤を外掛けで0.1質量%以上0.3質量%以下含有する、キャスタブル耐火物。
  2. 粒径2mm以下であって、かつ、使用によりバージン原料よりも疎水性が高められた高炉樋スラグライン材を10質量%以上50質量%以下と、
    粒径20μm以下の易焼結性アルミナおよび仮焼アルミナの少なくとも1つを10質量%以上16質量%以下と、
    電融アルミナおよび電融スピネルの少なくとも1つを20質量%以上80質量%以下と、
    残部炭化珪素、カーボンブラックおよびピッチの少なくとも1つと、
    ポリオキシエチレンアルキルエーテル系分散剤を外掛けで0.01質量%以上0.50質量%以下と、
    カルボキシル基含有ポリエーテル系分散剤を外掛けで0.1質量%以上0.3質量%以下と、を混合する、キャスタブル耐火物の製造方法。
  3. 使用後の高炉樋部を最大粒径5mm以上40mm以下に粉砕し、
    0.30テスラ未満の磁束密度で磁力選鉱し、
    さらに、0.30テスラ以上の磁束密度で磁力選鉱し、
    さらに、密度分離して、前記使用によりバージン原料よりも疎水性が高められた高炉樋スラグライン材を製造する、請求項2に記載のキャスタブル耐火物の製造方法。
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