JP6658591B2 - 太陽光発電制御装置 - Google Patents

太陽光発電制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6658591B2
JP6658591B2 JP2017024084A JP2017024084A JP6658591B2 JP 6658591 B2 JP6658591 B2 JP 6658591B2 JP 2017024084 A JP2017024084 A JP 2017024084A JP 2017024084 A JP2017024084 A JP 2017024084A JP 6658591 B2 JP6658591 B2 JP 6658591B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solar panel
power
illuminance
predicted
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017024084A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018132815A (ja
Inventor
祐太 小玉
祐太 小玉
啓志 岡田
啓志 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2017024084A priority Critical patent/JP6658591B2/ja
Publication of JP2018132815A publication Critical patent/JP2018132815A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6658591B2 publication Critical patent/JP6658591B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Photovoltaic Devices (AREA)
  • Control Of Electrical Variables (AREA)

Description

本発明は、車両などの移動体に搭載されるソーラーパネルによる発電電力を、最大電力点追従手法を用いて制御する太陽光発電制御装置に関する。
例えば、特許文献1に、最大電力点追従(MPPT)制御を用いた太陽光発電システムが開示されている。
特開平06−035555号公報
ソーラーパネルは、パネル面に照射される光の状態に応じて、発電できる最大電力およびその最大電力となる出力電圧(最大電力点)が変動する。よって、パネル面に照射される光の状態を適切に判断して、可能な限り最大電力が得られるようにソーラーパネルの出力電圧を制御することが望ましい。
ところで、ソーラーパネルのパネル面が受ける光は、太陽からの直接光だけでなく、例えばビルの窓ガラスや周辺車両の車体で反射した反射光なども含まれる場合がある。このような場合、ソーラーパネルのパネル面に過剰に光が照射されて、ソーラーパネルの発電電力が太陽光発電システムによって許容される電力(以下「システム許容電力」という)を超えてしまうことも考えられる。ソーラーパネルの発電電力がシステム許容電力を越えてしまうと、過電流が流れてシステムが損傷する虞がある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、ソーラーパネルで発電される電力がシステム許容電力を越えてしまう光がパネル面に照射されることによるシステムの損傷を防ぐことができる、太陽光発電制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、車両に搭載されるソーラーパネルの発電電力を、最大電力点追従手法を用いて制御する太陽光発電制御装置であって、ソーラーパネルのパネル面の照度ごとに、ソーラーパネルで発電される最大電力およびソーラーパネルの発電電力が所定の許容電力を越えてしまう出力電圧を記憶する記憶部と、車両周辺の所定範囲の照度を表す情報および車両の走行速度を取得する取得部と、照度を表す情報および走行速度に基づいて、現時刻から所定時間の経過後にソーラーパネルが受けると予測される日射に応じたパネル面の予測照度を演算する演算部と、記憶部を参照し、予測照度におけるソーラーパネルの最大電力が所定の許容電力を越えると判断した場合は、ソーラーパネルの発電電力が許容電力を越えないようにソーラーパネルの出力電圧を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
この本態様では、所定時間が経過した車両の移動先で予測される照度におけるソーラーパネルの最大電力が所定の許容電力(システム許容電力)を越えると判断した場合、ソーラーパネルの発電電力がこの許容電力を越えないようにソーラーパネルの出力電圧を制御する。
この制御によって、ソーラーパネルのパネル面の照度が過剰に大きくなっても、ソーラーパネルの発電電力が所定の許容電力(システム許容電力)を越えることがない。これにより、例えば、ソーラーパネルからシステムへ過電流が流れてシステムが損傷してしまうことを回避できる。
上述した太陽光発電制御装置によれば、ソーラーパネルで発電される電力がシステム許容電力を越えてしまう光がパネル面に照射されることによるシステムの損傷を防ぐことができる。
本発明の一実施形態に係る太陽光発電制御装置を含む太陽光発電システムの概略構成を示す図 図1の記憶部に記憶されている情報の一例を示す図 本太陽光発電制御装置が実行する制御を説明するフローチャート 変形例による太陽光発電制御装置が実行する制御を説明するフローチャート ソーラーパネルに過剰に光が照射される例を示す図
[概要]
本発明の太陽光発電制御装置は、日射状態の変化など車両の移動に伴うソーラーパネルの発電量の変化を予測する。この予測に基づいて、ソーラーパネルの最大発電電力が許容される電力を越える車両移動が生じる場合には、ソーラーパネルの発電電力が許容電力を越えないようにソーラーパネルの出力電圧を制御する。これにより、システムの損傷を防ぐことができる。
[システムの構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る太陽光発電制御装置20を含む太陽光発電システム1の概略構成を示す図である。図1に例示した太陽光発電システム1は、外界情報取得部11と、車両情報取得部12と、本実施形態に係る太陽光発電制御装置20と、ソーラーパネル31と、表示部32と、を備えて構成されている。本太陽光発電システム1は、例えば車両などの移動体に搭載される。
外界情報取得部11は、車両の外界に関する情報(以下「外界情報」という)を取得するための手段である。外界情報は、主に車両周辺の所定範囲の照度に関する情報である。この外界情報取得部11には、例えば、車両の前部、後部、側部に設置され、外界情報を画像として出力することができるCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などのイメージセンサを搭載したカメラなどを用いることができる。外界情報取得部11で取得された外界情報である車両周辺の所定範囲の画像は、太陽光発電制御装置20に出力される。
車両情報取得部12は、車両の状態に関する情報を取得するための手段である。車両の状態に関する情報の1つは、車両の走行速度である。この走行速度を取得するための車両情報取得部12には、例えば、トランスミッション(図示せず)の出力軸の回転数を検出するセンサなどを用いることができる。なお、車速情報を取得できる手段であれば、GPS(global positioning system)受信機などであってもよい。
また、車両の状態に関する情報の他の1つは、ソーラーパネル31が現在受けている日射に応じたパネル面における照度である。この照度を取得するための車両情報取得部12には、例えば、ソーラーパネル31に設けられた照度センサ(図示せず)などを用いることができる。車両情報取得部12によって取得された車両の走行速度およびソーラーパネル31のパネル面の照度は、太陽光発電制御装置20に出力される。
ソーラーパネル31は、太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換する部品、例えば太陽電池モジュールであり、太陽光の照射を受けて発電を行う。このソーラーパネル31は、例えば車両のルーフなどに設置することができる。ソーラーパネル31で発電された電力は、太陽光発電制御装置20に出力される。
表示部32は、太陽光発電制御装置20から出力される指示に従って、ソーラーパネル31で発電している電力量などの情報を表示することが可能な手段である。この表示部32には、例えば、ヘッドアップディスプレイ(HUD)、ナビゲーションシステムのモニタ、およびメーターパネルなどのデバイス(図示せず)を用いることができる。
太陽光発電制御装置20は、外界情報取得部11、車両情報取得部12、ソーラーパネル31、および表示部32に接続されており、最大電力点追従手法を用いたソーラーパネル31における発電電力を制御するための手段である。
この太陽光発電制御装置20は、典型的には、中央演算処理装置(CPU:Central Processing Unit)、メモリ、および入出力インタフェースを含んだ電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)として構成され、メモリに格納されたプログラムをCPUが読み出して実行することによって、以下に説明する記憶部21、取得部22、演算部23、および制御部24の各機能を実現できるように構成されている。
記憶部21には、ソーラーパネル31のパネル面の照度ごとに、ソーラーパネル31で発電できる最大電力、その最大電力となるときの出力電圧(最大電力点)、およびソーラーパネル31の発電電力が所定のシステム許容電力を越えてしまう出力電圧が示された情報が、予め記憶されている。図2に、パネル面における照度と、最大電力、最大電力となる電圧、および許容電力を越える電圧とを、対応付けたテーブルの一例を示す。なお、図2のテーブルで示した数値は、ソーラーパネル31の仕様に応じて異なる。
取得部22は、外界情報取得部11から車両周辺の所定範囲の画像を取得する。また、取得部22は、車両情報取得部12から車両の走行速度を取得する。また、取得部22は、車両情報取得部12から、ソーラーパネル31が現在受けている日射に応じたパネル面における照度(以下「パネル面の現在照度」という)を取得する。
演算部23は、取得部22が取得した車両周辺の所定範囲の画像を解析し、日射量の差などによって生じる画像の明暗情報などに基づいて、画像内の各位置における照度を定量的に数値化して求める。そして、演算部23は、上記求めた画像内の各位置における照度と、取得部22が取得した車両の走行速度とに基づいて、画像内の所定の位置における照度を演算する。
所定の位置は、走行によって車両が移動していると予測される地点をいう。この所定の位置は、例えば、外界情報取得部11で所定範囲の画像が取得された時刻から経過する時間によって定めることができる。よって、演算部23は、現時刻から所定時間の経過後にソーラーパネル31のパネル面が受けると予測される日射に応じた照度(以下「パネル面の予測照度」という)を演算することとなる。なお、所定時間については、後述する。
なお、上記所定の位置は、経過時間に代えて、外界情報取得部11で所定範囲の画像が取得されたときの車両位置から走行によって車両が移動する移動距離によって定められてもよい。
制御部24は、記憶部21に記憶されている情報に基づいて、パネル面の現在照度に対応したソーラーパネル31の出力電圧、およびパネル面の予測照度に対応したソーラーパネル31の最大電力と出力電圧を、それぞれ抽出する。そして、制御部24は、抽出した双方の出力電圧の差分と所定の閾値とを比較した結果、および予測照度におけるソーラーパネルの最大電力とシステム許容電力とを比較した結果に基づいて、最大電力点追従の動作を制御する。なお、所定の閾値および最大電力点追従の動作制御については、後述する。
また、この制御部24は、ソーラーパネル31で現在発電している電力量を監視して、必要に応じて、ソーラーパネル31の発電量に関する情報などを画面表示する指示を表示部32に対して行うことが可能なように、構成されている。
[太陽光発電制御装置による制御]
次に、図3をさらに参照して、本発明の一実施形態に係る太陽光発電制御装置20で実行されるソーラーパネルの発電電力制御について説明する。図3は、発電電力制御の処理手順を説明するフローチャートである。
図3に示した処理は、例えば電源オンなどによって太陽光発電システム1が稼働すると開始され、例えば電源オフなどによって太陽光発電システム1が停止するまで、所定の時間ごとに繰り返し実行される。
ステップS301:この処理では、取得部22によって、外界情報取得部11から車両周辺の所定範囲の画像が取得される。また、取得部22によって、車両情報取得部12から車両の走行速度が取得される。また、取得部22によって、車両情報取得部12からソーラーパネル31のパネル面における現在照度Lnが取得される。車両周辺の所定範囲の画像、車両の走行速度、およびパネル面の現在照度Lnが取得されると、ステップS302に処理が進む。
ステップS302:この処理では、演算部23によって、車両周辺の所定範囲の画像が解析されて、画像内の各位置における照度が演算される。この照度は、上述したように画像の明暗情報などに基づいて求められる。画像内の各位置における照度が演算されると、ステップS303に処理が進む。
ステップS303:この処理では、車両の走行速度と画像内の各位置における照度とに基づいて、現時刻から所定時間tの経過後におけるソーラーパネル31のパネル面における予測照度Lpが演算される。
この演算は、例えば次のようにして行うことができる。まず、車両の走行速度と画像領域における予め定められた縮尺距離の情報とから、現時刻から所定時間tが経過した後に車両が移動していると推定される画像内の位置(座標)が決定される。画像内の位置が決定されると、その位置における照度が抽出される。この抽出された照度が、所定時間tだけ移動した車両がソーラーパネル31のパネル面で受けると予測される予測照度Lpとして求められる。
例えば、所定時間t=1秒および走行速度=40km/hとした場合、1秒後に車両が移動していると予想できる約14m先の場所に対応した画像内の位置の照度が抽出され、この抽出された照度が1秒経過後にソーラーパネル31がパネル面で受けると予測される予測照度Lpとして求められる。
所定時間tは、任意に設定可能であるが、ソーラーパネル31の発電効率を向上させるという点で、本発電電力制御(ステップS301〜S309)が繰り返し実行される周期(制御周期)と同じ長さに設定することが望ましい。
上記ステップS303で、パネル面の予測照度Lpが演算されると、ステップS304に処理が進む。
ステップS304:この処理では、制御部24によって、パネル面の現在照度Lnによって最大電力点が得られるソーラーパネル31の出力電圧である現在出力電圧Vnと、パネル面の予測照度Lpによって得られるソーラーパネル31の予測最大電力Ppおよびそのときの出力電圧である予測出力電圧Vpとが、記憶部21に記憶された情報に基づいて抽出される。現在出力電圧Vn、予測最大電力Pp、および予測出力電圧Vpが抽出されると、ステップS305に処理が進む。
ステップS305:この処理では、制御部24によって、現在出力電圧Vnと予測出力電圧Vpとの差分の絶対値(|Vn−Vp|)が、所定の閾値Vthを越えるか否か(|Vn−Vp|>Vth)が判断される。
所定の閾値Vthは、例えば、制御部24が最大電力点追従手法を用いてソーラーパネル31の出力電圧を制御することができる最小電圧幅(制御電圧ステップ幅)以上に設定することができる。例えば、最小電圧幅が0.2Vであった場合、所定の閾値Vthを0.2V以上に設定することができる。
上記ステップS305で、現在出力電圧Vnと予測出力電圧Vpとの差分の絶対値が、所定の閾値Vthを越えると判断された場合(S305、Yes)、ステップS306に処理が進む。一方、現在出力電圧Vnと予測出力電圧Vpとの差分の絶対値が、所定の閾値Vthを越えないと判断された場合(S305、No)、ステップS309に処理が進む。
ステップS306:この処理では、制御部24によって、予測照度Lpにおいてソーラーパネル31で発電できる予測最大電力Ppが、システム許容電力Ps以下であるか否かが判断される。予測最大電力Ppがシステム許容電力Ps以下であると判断された場合(S306、Yes)、ステップS307に処理が進む。一方、予測最大電力Ppがシステム許容電力Psを越えると判断された場合(S306、No)、ステップS308に処理が進む。
ステップS307:この処理では、予測最大電力Ppがシステム許容電力Psを越えず、かつ、予測された日射の変動に伴う現在出力電圧Vnから予測出力電圧Vpへの変化が大きいと判断されて、制御部24によって、ソーラーパネル31の出力電圧が、現在照度Lnによって最大電力点が得られる現在出力電圧Vnから予測照度Lpによって最大電力点が得られる予測出力電圧Vpに補正される。そして、ソーラーパネル31の出力電圧が予測出力電圧Vpに補正されると、ソーラーパネルの発電電力制御の1フロー処理(1周期)が終了し、最初の処理に戻る。
ステップS308:この処理では、予測最大電力Ppがシステム許容電力Psを越えると判断されるため、ソーラーパネル31で発電される電力がシステム許容電力Psを越えないように、ソーラーパネル31の出力電圧が制御される。
このステップS308による制御は、例えば、記憶部21に記憶されたシステム許容電力Psを越える出力電圧の情報に基づいて、ソーラーパネル31の実際の出力電圧がこのシステム許容電力Psを越える出力電圧とならないように制御することで実施可能である。図5の例では、車両が日なたからビルの反射光を受ける場所に進入すると、ソーラーパネル31の出力電圧が、予測出力電圧Vpではなく電圧Va以上または電圧Vb以下に制御される。
上記ステップS308でソーラーパネル31の出力電圧が制御されると、ソーラーパネルの発電電力制御の1フロー処理(1周期)が終了し、ステップS301の処理に戻る。
ステップS309:この処理では、予測された日射の変動に伴う現在出力電圧Vnから予測出力電圧Vpへの変化が小さいと判断されて、制御部24によって、最大電力点追従制御(MPPT制御)が1ステップ実行される。これにより、ソーラーパネルの発電電力制御の1フロー処理(1周期)が終了し、ステップS301の処理に戻る。
例えば、所定の閾値Vth=0.7V、かつ、システム許容電力Ps=35Wの場合、パネル面の現在照度Ln=3によるソーラーパネル31の現在出力電圧Vn=8.2Vに対して、予測されたパネル面の予測照度Lp=14によるソーラーパネル31の予測最大電力Pp=30Wおよび予測出力電圧Vp=9.3Vであれば、上記ステップS305およびS306の条件を満足する。よって、上記ステップS307において、現在出力電圧Vn=8.2Vが予測出力電圧Vp=9.3Vに補正される。なお、この予測出力電圧Vp=9.3Vに対する最大電力点追従制御は、次のフロー処理で実行される。
また、例えば、所定の閾値Vth=0.7V、かつ、システム許容電力Ps=35Wの場合、パネル面の現在照度Ln=3によるソーラーパネル31の現在出力電圧Vn=8.2Vに対して、予測されたパネル面の予測照度Lp=18によるソーラーパネル31の予測最大電力Pp=38Wおよび予測出力電圧Vp=9.7Vであれば、上記ステップS305の条件は満足するが上記ステップS306の条件を満足しない。よって、上記ステップS308において、現在出力電圧Vn=8.2が10.1V以上または電圧8.9V以下に制御される。
また、例えば、所定の閾値Vth=0.7V、かつ、システム許容電力Ps=35Wの場合、パネル面の現在照度Ln=3によるソーラーパネル31の現在出力電圧Vn=8.2Vに対して、予測されたパネル面の予測照度Lp=4によるソーラーパネル31の予測出力電圧Vp=8.3Vであれば、上記ステップS305の条件を満足しない。よって、上記ステップS309において、現在出力電圧Vn=8.2に対して最大電力点追従制御が実行される。
このように、本実施形態によるソーラーパネルの発電電力制御では、車両周辺の所定範囲の画像および車両の走行速度に基づいて、車両移動後のソーラーパネル31のパネル面における予測照度Lpを予測する。そして、パネル面の現在照度Lpによって最大電力点が得られる現在出力電圧Vnから予測照度Lpによって最大電力点が得られる予測出力電圧Vpへの変動が大きく、かつ、予測照度Lpで得られる予測最大電力Ppがシステム許容電力Psを越えないと判断されれば、ソーラーパネル31の出力電圧を予測出力電圧Vpに補正する。これにより、ソーラーパネル31の出力電圧が最大電力点へ到達するまでの時間を短縮することができる。
また、本実施形態によるソーラーパネルの発電電力制御では、パネル面の現在照度Lpによって最大電力点が得られる現在出力電圧Vnから予測照度Lpによって最大電力点が得られる予測出力電圧Vpへの変動は大きいが、予測照度Lpで得られる予測最大電力Ppがシステム許容電力Psを越えてしまうと判断されれば、ソーラーパネル31の出力電圧をシステム許容電力Psを越える出力電圧とならないように制御する。これにより、ソーラーパネル31から太陽光発電制御装置20へ過電流が流れて太陽光発電システム1が損傷してしまうことを防ぐことができる。
[本実施形態における作用・効果]
上述した本発明の一実施形態に係る太陽光発電制御装置20によれば、所定時間tが経過した車両の移動先で予測される予測照度Lpにおいて最大電力点となる予測出力電圧Vpが、現在の車両位置での現在照度Lnにおいて最大電力点となる現在出力電圧Vnから所定の閾値Vthを越えて大幅に変動するような場合、所定時間tの経過時に(車両の移動地点で)ソーラーパネル31の出力電圧を予測出力電圧Vpに補正する。
この制御によって、電圧制御が追従できないほど最大電力点が大幅に変動するような場合には、ソーラーパネル31の出力電圧を、現在照度Lnによって最大電力点が得られる現在出力電圧Vnから予測照度Lpによって最大電力点が得られる予測出力電圧Vpまで、最大電力点追従制御に従って1ステップずつ近付けて行かなくてもよくなる。従って、ソーラーパネル31の出力電圧を変動後の最大電力点の出力電圧へ到達させるまでの時間を短縮することができる。よって、ソーラーパネル31の発電効率が向上する。
また、この制御によって、日射状態の大きな変化に伴うソーラーパネル31の電圧−電力特性の変動によって、変動前まで制御していた出力電圧が電圧−電力特性の範囲外となって急に制御ができなくなってしまうことを回避できる。
また、本実施形態に係る太陽光発電制御装置20では、所定の閾値Vthを制御部24がソーラーパネル31の出力電圧が制御可能な最小電圧幅以上に設定することができる。
これにより、最大電力点追従制御を1ステップ行うだけで最大電力点に到達するような変動の場合には、ソーラーパネル31の出力電圧の補正を行わない。よって、不必要な制御が実行されることを防止できるので、ソーラーパネルの発電効率が向上する。
また、本実施形態に係る太陽光発電制御装置20では、所定時間tを装置が最大電力点追従制御を繰り返して実行するときの制御周期に設定することができる。
これにより、パネル面の予測照度を演算する周期が、ソーラーパネルの出力電圧を制御する周期に一致するので、照度の変動に応じてソーラーパネルの出力電圧を補正する本処理を、最大電力点追従制御のアルゴリズムに容易に組み込むことができる。
また、本実施形態に係る太陽光発電制御装置20では、所定時間tが経過した車両の移動先で予測される予測照度Lpによってソーラーパネル31で得られる予測最大電力Ppが、システム許容電力Psを越えてしまうような場合、ソーラーパネルの発電電力がこのシステム許容電力Psを越えないようにソーラーパネルの出力電圧を制御する。
この制御によって、例えばビルの窓ガラスや周辺車両の車体からの反射光などによってソーラーパネル31のパネル面の照度が過剰に大きくなっても、ソーラーパネル31で発電される電力がシステム許容電力Psを越えることがない。これにより、例えば、ソーラーパネル31から太陽光発電制御装置20へ過電流が流れて太陽光発電システム1が損傷してしまうことを回避できる。
また、本実施形態に係る太陽光発電制御装置20を含む太陽光発電システム1において、車両に既に搭載されている安全走行用などのカメラ装置を外界情報取得部11として利用すれば、新たなハードウエアを設置することなくソフトウエアでの対応で太陽光発電制御装置20の機能を実現することができる。よって、太陽光発電制御装置20の搭載コストが削減できる。
さらに、本実施形態に係る太陽光発電制御装置20では、日射状態が大きく変化した後でも、パネル面の照度が過剰に大きくなければ、素早くソーラーパネル31を最大電力点で発電させることができる(最大電力点追従の早期化)。一方、安全を確保しつつ、パネル面の照度が過剰に大きくても、太陽光発電システム1において最大電力を意味するシステム許容電力Psで発電されることができる。よって、ソーラーパネル31の発電量を表示部32でリアルタイム表示させる太陽光発電システム1である場合には、日射状態からドライバーが想定する発電量と表示部32で表示される実際の発電量との乖離が低減され、ドライバーに与える違和感を軽減させることができる。
[変形例]
上記実施形態に係る太陽光発電システム1では、太陽光発電制御装置20の演算部23が、取得部22で取得された車両周辺の所定範囲の画像を解析して画像内の各位置における照度を演算するように説明した。しかし、この画像内の各位置における照度を演算する機能を、外界情報取得部11に持たせて、演算部23が演算を行わないようにしてもよい。すなわち、外界情報取得部11は、車両周辺の所定範囲の画像を撮影し、この撮影した画像内の各位置における照度を求めて、求めた照度の情報を太陽光発電制御装置20に出力してもよい。この変形例による太陽光発電システム1の構成は、図1と同様である。
この変形例による太陽光発電システム1の太陽光発電制御装置20で実行される発電電力制御の処理手順を説明するフローチャートを、図4に示す。この図4に示した変形例では、上述した発電電力制御と、ステップS401が異なり、またステップS302が削除されている。
ステップS401:この処理では、取得部22によって、外界情報取得部11から車両周辺の所定範囲の画像内の各位置における照度が取得される。また、取得部22によって、車両情報取得部12から車両の走行速度が取得される。また、取得部22によって、車両情報取得部12からソーラーパネル31のパネル面における現在照度Lnが取得される。車両周辺の所定範囲の画像、車両の走行速度、およびパネル面の現在照度Lnが取得されると、ステップS303に処理が進む。
この変形例による太陽光発電制御装置20を含む太陽光発電システム1においても、上述した一実施形態に係る太陽光発電制御装置20を含む太陽光発電システム1と同様の作用および効果を奏することができる。
本発明の太陽光発電制御装置は、車両などの移動体に利用可能であり、特にソーラーパネルの最大電力点が大幅に変動する環境下にある場合でもソーラーパネルの発電効率を向上させたい場合などに有用である。
1 太陽光発電システム
11 外界情報取得部
12 車両情報取得部
20 太陽光発電制御装置
21 記憶部
22 取得部
23 演算部
24 制御部
31 ソーラーパネル
32 表示部

Claims (1)

  1. 車両に搭載されるソーラーパネルの発電電力を、最大電力点追従手法を用いて制御する太陽光発電制御装置であって、
    前記ソーラーパネルのパネル面の照度ごとに、前記ソーラーパネルで発電される最大電力および前記ソーラーパネルの発電電力が所定の許容電力を越えてしまう出力電圧を記憶する記憶部と、
    車両周辺の所定範囲の照度を表す情報および車両の走行速度を取得する取得部と、
    前記照度を表す情報および前記走行速度に基づいて、現時刻から所定時間の経過後に前記ソーラーパネルが受けると予測される日射に応じたパネル面の予測照度を演算する演算部と、
    前記記憶部を参照し、前記予測照度における前記ソーラーパネルの最大電力が所定の許容電力を越えると判断した場合は、前記ソーラーパネルの発電電力が当該許容電力を越えないように前記ソーラーパネルの出力電圧を制御する制御部と、を備える、
    太陽光発電制御装置。
JP2017024084A 2017-02-13 2017-02-13 太陽光発電制御装置 Active JP6658591B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017024084A JP6658591B2 (ja) 2017-02-13 2017-02-13 太陽光発電制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017024084A JP6658591B2 (ja) 2017-02-13 2017-02-13 太陽光発電制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018132815A JP2018132815A (ja) 2018-08-23
JP6658591B2 true JP6658591B2 (ja) 2020-03-04

Family

ID=63249636

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017024084A Active JP6658591B2 (ja) 2017-02-13 2017-02-13 太陽光発電制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6658591B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2024033260A (ja) * 2022-08-30 2024-03-13 トヨタ自動車株式会社 エネルギ利用情報システム、エネルギ利用情報処理方法およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018132815A (ja) 2018-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6551433B2 (ja) 太陽光発電制御装置
EP2645135A1 (en) Method and system for predicting cloud movement
US20190047382A1 (en) Dynamic anti-glare system for a windshield of a vehicle
KR102207964B1 (ko) 자동주차 시스템의 주차궤적 생성방법 및 그 장치
JP6471936B2 (ja) 電力変換装置及び電力変換装置の制御方法
JP2013168935A (ja) 表示装置の輝度調整システム及びその方法
KR20160136722A (ko) 헤드램프 눈부심 방지 장치 및 이를 이용한 눈부심 방지 방법
EP4113193A1 (en) Head-up display device
WO2014178291A1 (ja) 発電量出力装置、光発電システム
JP5958448B2 (ja) 太陽電池制御装置
JP6658591B2 (ja) 太陽光発電制御装置
US20150183327A1 (en) Apparatus and method for controlling power generation type solar shutter
JP6434337B2 (ja) 太陽光発電の開始判定装置
DE102020216372A1 (de) Ladevorrichtung, Elektrofahrzeug und Verfahren zur Steuerung eines Ladevorgangs für ein Elektrofahrzeug
JP2018121395A (ja) 車載用太陽光発電システム
JP4932067B1 (ja) 表示装置、表示方法及び表示プログラム
KR20120055824A (ko) 차량용 카메라 시스템의 영상 획득 방법
JP6894219B2 (ja) 太陽光発電制御装置
US9411036B2 (en) Light source position detection apparatus, light source tracking apparatus, control method and program
JP5969438B2 (ja) 太陽光発電システム及び太陽光発電制御方法
JP4244361B1 (ja) 映像補正装置、映像補正方法、及び映像補正プログラム
JP2015225501A (ja) 電力変換装置及びその制御方法並びに電源システム
JP2016090848A (ja) 表示制御装置
CN113619513A (zh) 一种避阳系统的控制方法、装置、车辆及存储介质
KR20210006708A (ko) 차량의 디스플레이 제어 장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200120

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6658591

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151