JP5958448B2 - 太陽電池制御装置 - Google Patents

太陽電池制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5958448B2
JP5958448B2 JP2013230667A JP2013230667A JP5958448B2 JP 5958448 B2 JP5958448 B2 JP 5958448B2 JP 2013230667 A JP2013230667 A JP 2013230667A JP 2013230667 A JP2013230667 A JP 2013230667A JP 5958448 B2 JP5958448 B2 JP 5958448B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solar cell
light amount
light
detection means
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013230667A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015090621A (ja
Inventor
大典 佐藤
大典 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2013230667A priority Critical patent/JP5958448B2/ja
Priority to US15/034,396 priority patent/US9979226B2/en
Priority to CN201480060482.8A priority patent/CN105706327B/zh
Priority to PCT/IB2014/002349 priority patent/WO2015068021A1/en
Priority to EP14809508.6A priority patent/EP3066736B1/en
Publication of JP2015090621A publication Critical patent/JP2015090621A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5958448B2 publication Critical patent/JP5958448B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J7/00Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries
    • H02J7/34Parallel operation in networks using both storage and other dc sources, e.g. providing buffering
    • H02J7/35Parallel operation in networks using both storage and other dc sources, e.g. providing buffering with light sensitive cells
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05FSYSTEMS FOR REGULATING ELECTRIC OR MAGNETIC VARIABLES
    • G05F1/00Automatic systems in which deviations of an electric quantity from one or more predetermined values are detected at the output of the system and fed back to a device within the system to restore the detected quantity to its predetermined value or values, i.e. retroactive systems
    • G05F1/66Regulating electric power
    • G05F1/67Regulating electric power to the maximum power available from a generator, e.g. from solar cell
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02SGENERATION OF ELECTRIC POWER BY CONVERSION OF INFRARED RADIATION, VISIBLE LIGHT OR ULTRAVIOLET LIGHT, e.g. USING PHOTOVOLTAIC [PV] MODULES
    • H02S40/00Components or accessories in combination with PV modules, not provided for in groups H02S10/00 - H02S30/00
    • H02S40/30Electrical components
    • H02S40/36Electrical components characterised by special electrical interconnection means between two or more PV modules, e.g. electrical module-to-module connection
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02SGENERATION OF ELECTRIC POWER BY CONVERSION OF INFRARED RADIATION, VISIBLE LIGHT OR ULTRAVIOLET LIGHT, e.g. USING PHOTOVOLTAIC [PV] MODULES
    • H02S50/00Monitoring or testing of PV systems, e.g. load balancing or fault identification
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J2310/00The network for supplying or distributing electric power characterised by its spatial reach or by the load
    • H02J2310/40The network being an on-board power network, i.e. within a vehicle
    • H02J2310/48The network being an on-board power network, i.e. within a vehicle for electric vehicles [EV] or hybrid vehicles [HEV]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/56Power conversion systems, e.g. maximum power point trackers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Control Of Electrical Variables (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Description

本発明は、太陽電池制御装置に関する。
複数の太陽電池セルを直列に接続して出力電圧を上げた太陽電池モジュールを備えた太陽電池制御装置が知られている。このような太陽電池制御装置において、影等の影響により、太陽電池モジュールの一部の太陽電池セルに照射される光量が減少した場合、照射される光量が減少した太陽電池セルが供給し得る電流は小さくなる。そのため、他の太陽電池セルに流れる電流も、照射される光量が減少した太陽電池セルが流せる電流に減少し、太陽電池モジュール全体の発電量が低下する。そこで、発電能力の低下した太陽電池セルをバイパスすることにより、太陽電池モジュール全体の発電量を高く保っている。
又、太陽電池モジュールの最大出力点は気象条件等で変動するため、太陽電池モジュールによる発電電力を最大化するMPPT(Maximum Power Point Tracking)という制御が行われている。MPPTでは、例えば、山登り法により、PV特性曲線(電力電圧特性曲線)の最大出力点を探す。MPPTでは、最大出力点を捉えるのに、通常、数秒から数十秒程度の時間を要する。
特開2011−186583号公報
ところで、太陽電池モジュールが移動体に設置されている場合には、移動体の移動により日射量が早い周期(例えば、数十ms程度)で変化する。又、上記のように発電能力の低下した太陽電池セルをバイパスすることでPV特性曲線が大きく変動した場合には、MPPTで最大出力点を捉えるのに通常以上の時間を要するか、もしくは最大出力点を発見できないおそれがある。
すなわち、太陽電池モジュールが移動体に設置されている場合には、発電能力の低下した太陽電池セルをバイパスする方法とMPPTとを組み合わせても、早い周期での日射量の変化には追従できない。その結果、移動体の移動中に太陽電池モジュールの発電量が著しく低下する場合がある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、太陽電池モジュールへの日射量が変化した場合の最大出力点への追従性を向上した太陽電池制御装置を提供することを課題とする。
本太陽電池制御装置は、移動体の進行方向と交差する方向に並置され、直列に接続された複数の太陽電池クラスタ、及び、照射される光量が減少した太陽電池クラスタをバイパスするバイパス手段、を備えた太陽電池モジュールと、夫々の前記太陽電池クラスタの前記進行方向の前方に配置され、夫々の前記太陽電池クラスタに照射される光量を検出する光量検出手段と、前記太陽電池モジュールの最大電力点を決定する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記移動体の移動に伴って生じる前記光量検出手段の出力の変化に基づいてバイパスされる太陽電池クラスタの個数の変化を把握し、変化後の個数に対応する開始電圧に移動し、移動後の開始電圧から電圧を変化させながら電力を計算して前記太陽電池モジュールの最大電力点を決定することを要件とする。
開示の技術によれば、太陽電池モジュールへの日射量が変化した場合の最大出力点への追従性を向上した太陽電池制御装置を提供できる。
第1の実施の形態に係る太陽光発電システムを例示するブロック図である。 第1の実施の形態に係る太陽電池制御装置を構成する太陽電池モジュール及び光量検出手段を例示する模式図である。 自動車に設置した太陽電池モジュール110の一部を影が通過する様子を例示する図である。 太陽電池モジュール110のIV特性曲線を例示する図である。 制御手段150の動作を示すフローチャートの例(その1)である。 制御手段150の動作を示すフローチャートの例(その2)である。 制御手段150の動作を示すフローチャートの例(その3)である。 制御手段150の動作を示すフローチャートの例(その4)である。 制御手段150の動作を示すフローチャートの例(その5)である。 第2の実施の形態に係る太陽電池制御装置を構成する太陽電池モジュール及び光量検出手段を例示する模式図である。 制御手段150の動作を示すフローチャートの例(その6)である。 自動車に設置した太陽電池モジュール110Aの一部を影が通過する様子を例示する図である。 第2の実施の形態の変形例に係る太陽電池制御装置を構成する太陽電池モジュール及び光量検出手段を例示する模式図(その1)である。 第2の実施の形態の変形例に係る太陽電池制御装置を構成する太陽電池モジュール及び光量検出手段を例示する模式図(その2)である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。なお、各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
〈第1の実施の形態〉
図1は、第1の実施の形態に係る太陽光発電システムを例示するブロック図である。図1を参照するに、太陽光発電システム10は、太陽電池制御装置100と、発電電圧安定化装置200と、負荷制御装置300とを有する。太陽電池制御装置100は、太陽光を受光し、所定電圧で発電する装置である。
発電電圧安定化装置200及び負荷制御装置300は、太陽電池制御装置100を構成する太陽電池モジュール110の負荷を制御する装置である。具体的には、発電電圧安定化装置200は、太陽電池モジュール110の発電電圧が所定電圧と一致するように負荷制御装置300の負荷を調整する。
負荷制御装置300は、例えば、昇圧回路や降圧回路(DC−DCコンバータ)を有する。負荷制御装置300は、等価的に太陽電池モジュール110のIV特性(電圧電流特性)やPV特性(電圧電力特性)を変化させる機能を有し、太陽電池モジュール110の発生する電力が最大となるように太陽電池モジュール110の出力電圧を制御する。なお、電池400は、太陽電池モジュール110から負荷制御装置300を介して電力を供給される対象物である。電池400に代えて、キャパシタや他の装置等に電力を供給してもよい。
図2は、第1の実施の形態に係る太陽電池制御装置を構成する太陽電池モジュール及び光量検出手段を例示する模式図である。図1及び図2を参照しながら、第1の実施の形態に係る太陽電池制御装置100について説明する。太陽電池制御装置100は、太陽電池モジュール110と、光量検出手段120と、電圧測定手段130と、電流測定手段140と、制御手段150とを有する。
太陽電池モジュール110は、移動体に設置される太陽電池モジュールであり、太陽電池クラスタ112、太陽電池クラスタ112、及び太陽電池クラスタ112と、バイパスダイオード113、バイパスダイオード113、及びバイパスダイオード113とを備えている。
太陽電池クラスタ112〜112は、移動体の進行方向と交差する方向(例えば、進行方向と大よそ直交する方向)に並置され、直列に接続されている。太陽電池クラスタ112〜112は、夫々複数の太陽電池セル111が直列に接続されたものである。太陽電池セル111は、例えば、単結晶シリコン等により構成できるが、特に限定されるものではない。太陽電池クラスタ112〜112を特に区別する必要がない場合には、太陽電池クラスタ112と称する。
なお、本実施の形態では、3つの太陽電池クラスタ112が直列に接続されている場合を例にして説明をするが、太陽電池モジュール110の備える太陽電池クラスタ112は2つ以上が直列に接続されたものあればよい。又、各太陽電池クラスタ112は1つ以上の太陽電池セル111を備えていればよい。又、本実施の形態では、移動体として自動車を例に挙げて以下の説明をするが、移動体は自動車には限定されず、例えば、オートバイや電車等であってもよい。
太陽電池クラスタ112には、バイパスダイオード113が並列に接続されている。同様に、太陽電池クラスタ112にはバイパスダイオード113が、太陽電池クラスタ112にはバイパスダイオード113が並列に接続されている。なお、バイパスダイオード113〜113を特に区別する必要がない場合には、バイパスダイオード113と称する。
バイパスダイオード113は、照射される光量が減少した太陽電池クラスタ112をバイパスするバイパス手段である。例えば、影等の影響により所定の太陽電池クラスタ112の出力が低下した場合に、出力が低下した所定の太陽電池クラスタ112をバイパスする。バイパスダイオード113を設け、出力が低下した所定の太陽電池クラスタ112をバイパスすることにより、太陽電池モジュール110全体の出力の低下を最小限に抑えることができる。
太陽電池クラスタ112の移動体の進行方向の前方には、光量検出手段120が配置されている。同様に、太陽電池クラスタ112の移動体の進行方向の前方には光量検出手段120が、太陽電池クラスタ112の移動体の進行方向の前方には光量検出手段120が配置されている。光量検出手段120〜120としては、例えば、フォトダイオードやフォトトランジスタ等を用いることができる。光量検出手段120〜120として、CCD(Charge Coupled Device)や太陽電池セル(太陽電池セルの小片)を用いてもよい。なお、光量検出手段120〜120を特に区別する必要がない場合には、光量検出手段120と称する。
夫々の太陽電池クラスタ112の移動体の進行方向の前方に光量検出手段120を配置することにより、夫々の太陽電池クラスタ112に照射される光量を検出できる。具体的には、太陽電池クラスタ112を遮光する影が移動体の進行方向から進入することを検出できる。光量検出手段120による光量検出結果は、制御手段150に送信される。
電圧測定手段130は、太陽電池モジュール110の発電した電圧を測定する機能を有する。電圧測定手段130としては、例えば、太陽電池モジュール110に並列接続された抵抗分圧回路とADコンバータとを組み合わせたもの等を用いることができる。電圧測定手段130による電圧測定結果は、制御手段150に送信される。
電流測定手段140は、太陽電池モジュール110の発電した電流を測定する機能を有する。電流測定手段140としては、例えば、太陽電池モジュール110に直列接続されたシャント抵抗とADコンバータとを組み合わせたものや電流プローブ等を用いることができる。電流測定手段140による電流測定結果は、制御手段150に送信される。
制御手段150は、光量検出手段120による光量検出結果、電圧測定手段130による電圧測定結果、電流測定手段140による電流測定結果等の情報に基づいて、太陽電池モジュール110の最大電力点(MPP:Maximum Power Point)を決定する機能等を有する。
制御手段150は、例えばCPU、ROM、メインメモリ等を含み、制御手段150の各種機能は、ROM等に記録されたプログラムがメインメモリに読み出されてCPUにより実行されることにより実現される。但し、制御手段150の一部又は全部は、ハードウェアのみにより実現されてもよい。又、制御手段150は、物理的に複数の装置により構成されてもよい。
次に、太陽電池モジュール110に対する影の影響について説明する。太陽電池制御装置100は移動体に設置されるため、移動中に遮光物の影響を受ける。移動体が自動車である場合には、遮光物としては、例えば、道路標識や電柱、歩道橋、街路樹、他の大型の自動車等を挙げることができる。
図3は、自動車500に設置した太陽電池制御装置100の太陽電池モジュール110の一部を影が通過する様子を例示している。図3の例では、太陽電池モジュール110の太陽電池クラスタ112を影が通過している。すなわち、自動車500が走行するに従って、影が600→600→600→600の順に進行し、太陽電池クラスタ112を遮光する。
図4は、太陽電池モジュール110のIV特性曲線を例示している。Aは、3つの太陽電池クラスタ112〜112の全てが遮光されていない場合の特性の例である。Bは、3つの太陽電池クラスタ112〜112のうちの何れか1つが遮光されている場合(バイパスされている場合)の特性の例である。Cは、3つの太陽電池クラスタ112〜112のうちの何れか2つが遮光されている場合(バイパスされている場合)の特性の例である。
図4において、MPP3は、有効な太陽電池クラスタ112が3個の場合(全ての太陽電池クラスタ112がバイパスされていない場合)の最大電力点を示している。又、MPP2は、有効な太陽電池クラスタ112が2個の場合(1つの太陽電池クラスタ112がバイパスされており、他の2つの太陽電池クラスタ112がバイパスされていない場合)の最大電力点を示している。
図3のように、太陽電池クラスタ112が遮光された場合には、バイパスダイオード113が導通して太陽電池クラスタ112をバイパスする。その結果、図4のIV特性曲線がAからBにシフトする。なお、この場合、光量検出手段120により太陽電池クラスタ112に照射される光量が減少することを検出できる。又、その結果は制御手段150に送信されるため、制御手段150は太陽電池クラスタ112がバイパスされることを知り得る。
なお、仮に、バイパスダイオード113が設けられていなければ、IV特性曲線はAからB'にシフトし最大電力点がMPP2'となるため、太陽電池モジュール110全体として大きな発電量低下を生じる。言い換えれば、太陽電池モジュール110には太陽電池クラスタ112にバイパスダイオード113が設けられているため、太陽電池クラスタ112が遮光されてもバイパスダイオード113が導通してバイパスする。そのため、IV特性曲線はAからBにシフトしB'にシフトすることはない。その結果、太陽電池モジュール110全体としての大きな発電量低下(効率低下)を回避できる。
なお、バイパスダイオード113は太陽電池クラスタ112ごとに設けられている。そのため、他の太陽電池クラスタ112が遮光された場合にも対応するバイパスダイオード113が導通し、効率低下の要因となる(遮光された)太陽電池クラスタ112をバイパスするので、太陽電池モジュール110全体としての大きな発電量低下(効率低下)を回避できる。
ところで、従来は、最大電力点を探すのには、例えば、PV特性曲線を利用した山登り法が用いられていた。山登り法では、まず開始時点での動作電圧がV、電力がPであったとすると、動作電圧をΔV増加させてV+ΔV=Vとし、そのときの電力Pを計算し、Pと比較する。PよりもPの方が大きければΔVの符号を変更せず、動作電圧をΔV増加させてV+ΔV=Vとし、そのときの電力Pを計算し、Pと比較する。
これをPn−1よりもPの方が小さくなるまで繰り返し、Pn−1よりもPの方が小さくなるとΔVの符号を反転し、V−ΔV=Vn−1とし、そのときの電力Pn−1を計算する(nは自然数、以降同様)。これにより、動作電圧Vn−1とVとの間に最大電力点が存在することがわかったので、この後は、日射量の変動等によりPV特性曲線の変化が起きるまで動作電圧Vn−1とVとの間で行き来する。
しかしながら、このようなアルゴリズムの山登り法では、PV特性曲線の急激な変化に瞬時に追従することができない。例えば、最大電力点が図3のMPP3から影の影響でMPP2に変化すると、上記のように電圧をΔVずつ変えながらMPP2を探すので、MPP2を捉えるまでに数分程度の時間を要する。
本実施の形態では、割り込み制御を行うことにより、PV特性曲線が急激に変化した場合の最大出力点への追従性を向上する。これに関して、図5〜図9を参照しながら説明をする。太陽電池制御装置100の制御手段150は、図5に示すフローチャート1、図6に示すフローチャート2、図7に示すフローチャート3、図8に示すフローチャート4、及び図9に示すフローチャート5を実行可能に構成されている。
まず、図5に示すフローチャート1について説明する。フローチャート1は、太陽電池クラスタ112、112、112の何れも遮光されていない場合(何れもバイパスされていない場合)のフローチャートである。なお、制御手段150は、太陽電池クラスタ112、112、112の何れも遮光されていないこと(何れもバイパスされていないこと)を、光量検出手段120、120、120による光量検出結果から知ることができる。
まず、ステップS11では、制御手段150は、開始電圧を設定する。太陽電池クラスタが3個直列に接続されている場合の最大電力点の大よその値(MPP近傍値)は設計的に決まるので、その値を電圧V3_1(開始電圧)とする。次に、ステップS12では、制御手段150は、電圧V3_1、電流I3_1を記憶し、電力P3_1を計算する。制御手段150は、電圧測定手段130から電圧の値を、電流測定手段140から電流の値を入手できる(以降の電圧及び電流についても同様)。
なお、制御手段150は、バイパスされていない太陽電池クラスタ112の個数に対応する複数の開始電圧を予め記憶している。すなわち、太陽電池クラスタ112の何れもバイパスされていない場合の開始電圧(上記の電圧V3_1)、太陽電池クラスタ112の何れか1つが遮光された場合の開始電圧(後述の電圧V2_1)、太陽電池クラスタ112の何れか2つが遮光された場合の開始電圧(後述の電圧V1_1)を予め記憶している。制御手段150は、太陽電池クラスタ112がn個であれば、n個の開始電圧を予め記憶している。
次に、ステップS13では、制御手段150は、電圧V3_1(開始電圧)を−ΔV変化させた電圧V3_0及びそのときの電流I3_0を記憶し、電力P3_0を計算する。又、電圧V3_1(開始電圧)を+ΔV変化させた電圧V3_2及びそのときの電流I3_2を記憶し、電力P3_2を計算する。
次に、ステップS14では、制御手段150は、電力P3_0、電力P3_1、及び電力P3_2を比較し、最大値を選定する。次に、ステップS15では、制御手段150は、電力P3_1の値をステップS14で選定した最大値に置き換える。その後、ステップS12〜S15を繰り返し実行することで、最大電力点に追従できる。
次に、図6に示すフローチャート2について説明する。フローチャート2は、太陽電池クラスタ112、112、112の何れか1つが遮光されてバイパスされた場合のフローチャートである。つまり、2つの太陽電池クラスタのみが動作している場合のフローチャートである。なお、制御手段150は、太陽電池クラスタ112、112、112の何れか1つが遮光されてバイパスされたことを、光量検出手段120、120、120による光量検出結果から知ることができる。
まず、ステップS21では、制御手段150は、開始電圧を設定する。太陽電池クラスタが2個直列に接続されている場合の最大電力点の大よその値(MPP近傍値)は設計的に決まるので、その値を電圧V2_1(開始電圧)とする。次に、ステップS22では、制御手段150は、電圧V2_1、電流I2_1を記憶し、電力P2_1を計算する。
次に、ステップS23では、制御手段150は、電圧V2_1(開始電圧)を−ΔV変化させた電圧V2_0及びそのときの電流I2_0を記憶し、電力P2_0を計算する。又、電圧V2_1(開始電圧)を+ΔV変化させた電圧V2_2及びそのときの電流I2_2を記憶し、電力P2_2を計算する。
次に、ステップS24では、制御手段150は、電力P2_0、電力P2_1、及び電力P2_2を比較し、最大値を選定する。次に、ステップS25では、制御手段150は、電力P2_1の値をステップS24で選定した最大値に置き換える。その後、ステップS22〜S25を繰り返し実行することで、最大電力点に追従できる。
次に、図7に示すフローチャート3について説明する。フローチャート3は、太陽電池クラスタ112、112、112の何れか2つが遮光されてバイパスされた場合のフローチャートである。つまり、1つの太陽電池クラスタのみが動作している場合のフローチャートである。なお、制御手段150は、太陽電池クラスタ112、112、112の何れか2つが遮光されてバイパスされたことを、光量検出手段120、120、120による光量検出結果から知ることができる。
まず、ステップS31では、制御手段150は、開始電圧を設定する。太陽電池クラスタが1個の場合の最大電力点の大よその値(MPP近傍値)は設計的に決まるので、その値を電圧V1_1(開始電圧)とする。次に、ステップS32では、制御手段150は、電圧V1_1、電流I1_1を記憶し、電力P1_1を計算する。
次に、ステップS33では、制御手段150は、電圧V1_1(開始電圧)を−ΔV変化させた電圧V1_0及びそのときの電流I1_0を記憶し、電力P1_0を計算する。又、電圧V1_1(開始電圧)を+ΔV変化させた電圧V1_2及びそのときの電流I1_2を記憶し、電力P1_2を計算する。
次に、ステップS34では、制御手段150は、電力P1_0、電力P1_1、及び電力P1_2を比較し、最大値を選定する。次に、ステップS35では、制御手段150は、電力P1_1の値をステップS34で選定した最大値に置き換える。その後、ステップS32〜S35を繰り返し実行することで、最大電力点に追従できる。
次に、図8に示すフローチャート4について説明する。フローチャート4は、太陽電池クラスタ112、112、112の全てが遮光されてバイパスされた場合のフローチャートである。つまり、1つの太陽電池クラスタも動作していない場合のフローチャートである。なお、制御手段150は、太陽電池クラスタ112、112、112の全てが遮光されてバイパスされたことを、光量検出手段120、120、120による光量検出結果から知ることができる。
図1に示すように、太陽電池制御装置100は、太陽電池モジュール110の出力部に、太陽電池モジュール110の負荷を制御する負荷制御装置300を接続可能に構成されている。ステップS41では、制御手段150は、負荷制御装置300(図1参照)をオープン(開放:負荷のない状態)にする指令を出す。具体的には、制御手段150は、例えば、負荷制御装置300の有する昇圧回路や降圧回路(DC−DCコンバータ)のデューティ比をゼロ%にする指令を出す。この指令により、負荷制御装置300はオープンになる。なお、指令は、例えば、制御手段150から発電電圧安定化装置200を介して負荷制御装置300に伝達できる。
次に、図9に示すフローチャート5について説明する。フローチャート5は、割り込み制御のフローチャートである。制御手段150は、光量検出手段120の出力の変化に基づいてバイパスされる太陽電池クラスタ112の個数の変化を把握し、変化後の個数に対応する開始電圧に移動(シフト)する。但し、制御手段150は、光量検出手段120の出力の変化に基づいて全ての太陽電池クラスタ112がパイパスされたことを把握した場合には、負荷制御装置300をオープン(開放)にする指令を出す。
なお、制御手段150は、光量検出手段120、120、120による光量検出結果から、出力が1である光量検出手段120の個数を知ることができる。ここでは、遮光されていない場合を出力1、遮光されている場合を出力0とするが、これには限定されない。以下、具体的なステップについて説明する。
まず、ステップS51では、制御手段150は、図5に示すフローチャート1を実行する。光量検出手段120の出力が変化すると、それが割り込みのトリガになり、ステップS81及びS82に移行する。ステップS81で、制御手段150は出力が1の光量検出手段120の個数を確認し、ステップS82で、制御手段150は出力が1の光量検出手段120の個数変化量がマイナスか否かを判定する。
ステップS82で、出力が1の光量検出手段120の個数変化量がマイナスであると判定した場合(Yesの場合)には、ステップS52に移行し、出力が1の光量検出手段120の個数(変化後の個数)に対応する開始電圧にシフトし、対応するフローチャート(フローチャート1〜3の何れか)を実行する。但し、出力が1の光量検出手段120の個数がゼロである場合には、フローチャート4を実行し、負荷制御装置をオープンにする指令を出す。
ここで、光量検出手段120の出力が変化すると、それが割り込みのトリガになり、ステップS83及びS84に移行する。ステップS83で、制御手段150は出力が1の光量検出手段120の個数を確認し、ステップS84で、制御手段150は出力が1の光量検出手段120の個数変化量がマイナスか否かを判定する。ステップS84で、出力が1の光量検出手段120の個数変化量がマイナスであると判定した場合(Yesの場合)には、ステップS52を実行する。
ステップS84で、出力が1の光量検出手段120の個数変化量がマイナスでないと判定した場合(Noの場合)には、ステップS53に移行し、影の通過待ちをする(ここでは、実行するフローチャートは変化しない)。具体的には、影が太陽電池クラスタを通過するまで所定時間だけ待つ。影が通過する所定時間は、自動車の速度や太陽電池モジュール110の自動車の進行する方向の長さから計算で求めることができる。所定時間経過後、ステップS85に移行し、制御手段150は出力が1の光量検出手段120の個数を確認してステップS51又はS52に移行し、出力が1の光量検出手段120の個数に対応するフローチャートを実行する。
ここで、図3を参照しながら、割り込み制御について更に詳しく説明する。例えば、出力が1である光量検出手段120が3個の状態で、開始電圧を電圧V3_1として図5のフローチャート1が実行されているとする(フローチャート5のステップS51)。ここで、太陽電池モジュール110を設置した自動車500が移動したことにより太陽電池モジュール110に影が生じ、例えば、図3の600の状態になったとする。この場合、光量検出手段120の出力が1から0に変化するので、これがトリガとなり、フローチャート5のステップS81及びS82が実行される。
制御手段150は、各光量検出手段120からの情報に基づいて出力1の光量検出手段120が2個であることがわかるため、ステップS82では個数変化量がマイナスであると判定され、フローチャート5のステップS52に移行する。そして、ステップS52により、開始電圧を図6のフローチャート2の電圧V2_1の値にシフトし、図6のフローチャート2を実行する。開始電圧をシフトするには、制御手段150は、例えば、発電電圧安定化装置200を介して負荷制御装置300の有する昇圧回路や降圧回路(DC−DCコンバータ)のデューティ比を変化させればよい。開始電圧のシフトに要する時間は、例えば、1ms程度である。
次に、影が図3の600の状態になると、光量検出手段120の出力が0から1に変化するので、これがトリガとなり、フローチャート5のステップS83及びS84が実行される。図3の場合には、出力が1の光量検出手段120の個数変化量がマイナスにはならないので、フローチャート5のステップS53に移行して影が太陽電池クラスタを通過するまで所定時間だけ待つ。つまり、影が図3の600の状態から図3の600の状態になるまで待つ。
所定時間経過後(影が図3の600の状態)、フローチャート5のステップS85に移行する。すなわち、制御手段150は、各光量検出手段120からの情報に基づいて出力1の光量検出手段120が3個であることがわかるため、フローチャート5のステップS51に移行して、図5のフローチャート1を実行する。
このような割り込み制御を行うことにより、例えば影の影響でPV特性曲線が急激に変化した場合でも、最大電力点の近傍であると想定される開始電圧にシフトしてからMPP制御を再開するので、従来よりも短い時間で最大電力点を捉えることができる。すなわち、太陽電池モジュール110への日射量が急激に変化した場合の最大出力点への追従性を従来よりも向上した太陽電池制御装置100を実現できる。その結果、影の影響による太陽電池モジュール110の発電効率の低下を抑制可能な太陽電池制御装置100を実現できる。
なお、上記の例では、図5のフローチャート1を実行中に図6のフローチャート2の開始電圧にシフトする例を示したが、各光量検出手段120からの情報に基づいて、図5のフローチャート1を実行中に図7のフローチャート3の開始電圧にシフトしたり、図8のフローチャート4の負荷制御装置オープンの状態にシフトすることもできる。同様に、各光量検出手段120からの情報に基づいて、図6のフローチャート2を実行中に図5のフローチャート1や図7のフローチャート3の開始電圧にシフトしたり、図8のフローチャート4の負荷制御装置オープンの状態にシフトすることもできる。
又、光量検出手段120からの情報に基づいて、図7のフローチャート3を実行中に図5のフローチャート1や図6のフローチャート2の開始電圧にシフトしたり、図8のフローチャート4の負荷制御装置オープンの状態にシフトすることもできる。又、光量検出手段120からの情報に基づいて、図8のフローチャート4の負荷制御装置オープンの状態から図5のフローチャート1や図6のフローチャート2や図7のフローチャート3の開始電圧にシフトすることもできる。
なお、太陽電池モジュールがn個の太陽電池クラスタを有する場合には、図5から図7に相当するn個のフローチャートと図8のフローチャートが存在し、図9の割り込み制御により、光量検出手段120からの情報に対応するフローチャートに移行できる。
〈第2の実施の形態〉
第2の実施の形態では、移動体の進行方向の後方にも光量検出手段を設ける例を示す。なお、第2の実施の形態において、既に説明した実施の形態と同一構成部についての説明は省略する。
図10は、第2の実施の形態に係る太陽電池制御装置を構成する太陽電池モジュール及び光量検出手段を例示する模式図である。図10を参照するに、第2の実施の形態に係る太陽電池モジュール110Aは、光量検出手段125〜125が追加された点が、第1の実施の形態に係る太陽電池モジュール110(図2参照)と相違する。
太陽電池クラスタ112の移動体の進行方向の後方には、光量検出手段125が配置されている。同様に、太陽電池クラスタ112の移動体の進行方向の後方には光量検出手段125が、太陽電池クラスタ112の移動体の進行方向の後方には光量検出手段125が配置されている。光量検出手段125〜125としては、例えば、フォトダイオードやフォトトランジスタ等を用いることができる。光量検出手段125〜125として、CCD(Charge Coupled Device)や太陽電池セル(太陽電池セルの小片)を用いてもよい。なお、光量検出手段125〜125を特に区別する必要がない場合には、光量検出手段125と称する。光量検出手段125は、本発明に係る第2の光量検出手段の代表的な一例である。
夫々の太陽電池クラスタ112の移動体の進行方向の後方に光量検出手段125を配置することにより、夫々の太陽電池クラスタ112に照射される光量を検出できる。具体的には、太陽電池クラスタ112を遮光する影が移動体の進行方向の後方に通過したことを検出できる。光量検出手段125による光量検出結果は、制御手段150に送信される。
次に、図11に示すフローチャート6について説明する。フローチャート6は、割り込み制御のフローチャートである。制御手段150は、光量検出手段125の出力の変化に基づいてバイパスされる太陽電池クラスタ112の個数の変化を把握し、変化後の個数に対応する開始電圧に移動(シフト)する。以下、具体的なステップについて説明する。
まず、ステップS61では、制御手段150は、図5に示すフローチャート1を実行する。移動体の進行方向の前方に配置した光量検出手段120の出力が変化すると、それが割り込みのトリガになり、ステップS91及びS92に移行する。ステップS91で、制御手段150は出力が1の光量検出手段120の個数を確認し、ステップS92で、制御手段150は出力が1の光量検出手段120の個数変化量がマイナスか否かを判定する。
ステップS92で、出力が1の光量検出手段120の個数変化量がマイナスであると判定した場合(Yesの場合)には、ステップS62に移行し、出力が1の光量検出手段120の個数(変化後の個数)に対応する開始電圧にシフトし、対応するフローチャート(フローチャート1〜3の何れか)を実行する。但し、出力が1の光量検出手段120の個数がゼロである場合には、フローチャート4を実行し、負荷制御装置をオープンにする指令を出す。
ここで、移動体の進行方向の前方に配置した光量検出手段120の出力が変化すると、それが割り込みのトリガになり、ステップS93及びS94に移行する。ステップS93で、制御手段150は出力が1の光量検出手段120の個数を確認し、ステップS94で、制御手段150は出力が1の光量検出手段120の個数変化量がマイナスか否かを判定する。ステップS94で、出力が1の光量検出手段120の個数変化量がマイナスであると判定した場合(Yesの場合)には、ステップS62を実行する。
ステップS94で、出力が1の光量検出手段120の個数変化量がマイナスでないと判定した場合(Noの場合)には、ステップS63に移行し、影の通過待ちをする(ここでは、実行するフローチャートは変化しない)。
ここで、移動体の進行方向の後方に配置した光量検出手段125の出力が変化すると、それが割り込みのトリガになり、ステップS95及びS96に移行する。ステップS95で、制御手段150は出力が1の光量検出手段125の個数を確認し、ステップS96で、制御手段150は出力が1の光量検出手段125の個数変化量がマイナスか否かを判定する。ステップS96で、出力が1の光量検出手段125の個数変化量がマイナスであると判定した場合(Yesの場合)には、ステップS63を実行する。
ステップS96で、出力が1の光量検出手段125の個数変化量がマイナスでないと判定した場合(Noの場合)には、ステップS97に移行し、制御手段150は出力が1の光量検出手段120(移動体の進行方向の前方に配置した光量検出手段)の個数を確認してステップS61又はS62に移行し、出力が1の光量検出手段120の個数に対応するフローチャートを実行する。なお、光量検出手段125の出力が1から0に変化し、その後0から1に変化することは、光量検出手段125が影で遮光され、その後、影が光量検出手段125の位置を通過したことを意味する。
ここで、図12を参照しながら、割り込み制御について更に詳しく説明する。例えば、出力が1である光量検出手段が3個の状態で、開始電圧を電圧V3_1として図5のフローチャート1が実行されているとする(フローチャート6のステップS61)。ここで、太陽電池モジュール110Aを設置した自動車500が移動したことにより太陽電池モジュール110Aに影が生じ、例えば、図12の600の状態になったものとする。この場合、移動体の進行方向の前方に配置した光量検出手段120の出力が1から0に変化するので、これがトリガとなり、フローチャート6のステップS91及びS92が実行される。
制御手段150は、各光量検出手段120からの情報に基づいて出力1の光量検出手段120が2個であることがわかるため、ステップS92では個数変化量がマイナスであると判定され、フローチャート6のステップS62に移行する。そして、ステップS62により、開始電圧を図6のフローチャート2の電圧V2_1の値にシフトし、図6のフローチャート2を実行する。開始電圧をシフトする方法等は、前述の通りである。
次に、影が図12の600の状態になると、移動体の進行方向の前方に配置した光量検出手段120の出力が0から1に変化するので、これがトリガとなり、フローチャート6のステップS93及びS94が実行される。図12の場合には、出力が1の光量検出手段120の個数変化量がマイナスにはならないので、フローチャート6のステップS63に移行して影が太陽電池クラスタを通過するまで待つ。
次に、影が図12の600の状態になると、移動体の進行方向の後方に配置した光量検出手段125の出力が1から0に変化するので、これがトリガとなり、フローチャート6のステップS95及びS96が実行される。600が光量検出手段125を通過するまでは光量検出手段125の出力が0であるためステップS96では個数変化量がマイナスであると判定され、ステップS63に移行して影の通過待ち状態が継続する。
次に、影が図12の600の状態になると、移動体の進行方向の後方に配置した光量検出手段125の出力が0から1に変化するので、これがトリガとなり、フローチャート6のステップS95及びS96が再び実行される。ここでは光量検出手段125の出力が1であるためステップS96では個数変化量がマイナスでないと判定され、フローチャート6のステップS97に移行する。
すなわち、制御手段150は、太陽電池クラスタ112を遮光する影が移動体の進行方向の後方に通過したことを把握し(出力1の光量検出手段が3個であることを把握し)、フローチャート6のステップS61に移行して、図5のフローチャート1を実行する。
このような割り込み制御を行うことにより、第1の実施の形態と同様に、例えば影の影響でPV特性曲線が急激に変化した場合でも、最大電力点の近傍であると想定される開始電圧にシフトしてからMPP制御を再開するので、従来よりも短い時間で最大電力点を捉えることができる。その結果、影の影響による太陽電池モジュール110Aの発電効率の低下を抑制できる。
又、第1の実施の形態とは異なり、夫々の太陽電池クラスタ112の移動体の進行方向の後方に光量検出手段125を配置することにより、制御手段150が太陽電池クラスタ112を遮光する影が移動体の進行方向の後方に通過したことを把握できるため、より精度のよいタイミングで開始電圧をシフトできる。
〈第2の実施の形態の変形例〉
第2の実施の形態では、光量検出手段を夫々の太陽電池クラスタの前方及び後方に1つずつ配置する例を示した。第2の実施の形態の変形例では、光量検出手段を前方及び後方に夫々複数個設けた太陽電池クラスタを備えた太陽電池モジュールの例を示す。なお、第2の実施の形態の変形例において、既に説明した実施の形態と同一構成部についての説明は省略する。
図13は、第2の実施の形態の変形例に係る太陽電池制御装置を構成する太陽電池モジュール及び光量検出手段を例示する模式図である。図13を参照するに、第2の実施の形態の変形例に係る太陽電池モジュール110Bは、光量検出手段120〜120及び125〜125が追加された点が、第2の実施の形態に係る太陽電池モジュール110A(図10参照)と相違する。
太陽電池クラスタ112の1列目の移動体の進行方向の前方には光量検出手段120が配置されており、後方には光量検出手段125が配置されている。又、太陽電池クラスタ112の2列目の移動体の進行方向の前方には光量検出手段120が配置されており、後方には光量検出手段125が配置されている。
同様に、太陽電池クラスタ112の1列目の移動体の進行方向の前方には光量検出手段120が配置されており、後方には光量検出手段125が配置されている。又、太陽電池クラスタ112の2列目の移動体の進行方向の前方には光量検出手段120が配置されており、後方には光量検出手段125が配置されている。
同様に、太陽電池クラスタ112の1列目の移動体の進行方向の前方には光量検出手段120が配置されており、後方には光量検出手段125が配置されている。又、太陽電池クラスタ112の2列目の移動体の進行方向の前方には光量検出手段120が配置されており、後方には光量検出手段125が配置されている。
夫々の太陽電池クラスタ112の各列の移動体の進行方向の前方に光量検出手段120を配置することにより、太陽電池クラスタ112を遮光する影が移動体の進行方向から進入することを列ごとに検出できるため、影の検出精度を向上できる。又、夫々の太陽電池クラスタ112の各列の移動体の進行方向の後方に光量検出手段125を配置することにより、太陽電池クラスタ112を遮光する影が移動体の進行方向の後方に通過したことを列ごとに検出できるため、影の検出精度を向上できる。
このように、太陽電池クラスタ112の列ごとに光量検出手段120及び125を配置して、影の検出精度を向上してもよい。なお、太陽電池クラスタ112の列ごとに複数個の光量検出手段120及び125を配置して、更に影の検出精度を向上してもよい。
但し、全ての太陽電池クラスタ112において、列ごとに光量検出手段120及び125を配置せずに、図14に示すように、特定の太陽電池クラスタ112において、列ごとに光量検出手段120及び125を配置してもよい。物理的に1つずつの光量検出手段120及び125しか配置するスペースがないような場合に有効である。
又、太陽電池クラスタ112の列ごとに光量検出手段120のみを配置して、影の検出精度を向上してもよい。つまり、第1の実施の形態のように、移動体の進行方向の後方には光量検出手段を設けないようにしてもよい。
以上、好ましい実施の形態及びその変形例について詳説したが、上述した実施の形態及びその変形例に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態及びその変形例に種々の変形及び置換を加えることができる。
10 太陽光発電システム
100 太陽電池制御装置
110、110A、110B 太陽電池モジュール
111 太陽電池セル
112〜112 太陽電池クラスタ
113〜113 バイパスダイオード
120、120〜120、125〜125 光量検出手段
130 電圧測定手段
140 電流測定手段
150 制御手段
200 発電電圧安定化装置
300 負荷制御装置
400 電池

Claims (5)

  1. 移動体の進行方向と交差する方向に並置され、直列に接続された複数の太陽電池クラスタ、及び、照射される光量が減少した太陽電池クラスタをバイパスするバイパス手段、を備えた太陽電池モジュールと、
    夫々の前記太陽電池クラスタの前記進行方向の前方に配置され、夫々の前記太陽電池クラスタに照射される光量を検出する光量検出手段と、
    前記太陽電池モジュールの最大電力点を決定する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記移動体の移動に伴って生じる前記光量検出手段の出力の変化に基づいてバイパスされる太陽電池クラスタの個数の変化を把握し、変化後の個数に対応する開始電圧に移動し、移動後の開始電圧から電圧を変化させながら電力を計算して前記太陽電池モジュールの最大電力点を決定する太陽電池制御装置。
  2. 夫々の前記太陽電池クラスタの前記進行方向の後方に配置され、夫々の前記太陽電池クラスタに照射される光量を検出する第2の光量検出手段を有し、
    前記光量検出手段が所定の太陽電池クラスタの光量の減少を検出後光量の増加を検出し、更に、前記第2の光量検出手段が前記所定の太陽電池クラスタの光量の減少を検出後光量の増加を検出した場合に、
    前記制御手段は、前記第2の光量検出手段の出力の変化に基づいてバイパスされていない太陽電池クラスタの個数の変化を把握し、前記個数に対応する第2の開始電圧に移動し、移動後の前記第2の開始電圧から電圧を変化させながら電力を計算して前記太陽電池モジュールの最大電力点を決定する請求項1記載の太陽電池制御装置。
  3. 前記太陽電池モジュールの負荷を制御する負荷制御装置を接続可能に構成されており、
    前記制御手段は、前記光量検出手段の出力に基づいて全ての太陽電池クラスタがイパスされたことを把握した場合には、前記負荷制御装置を開放にする指令を出す請求項1又は2記載の太陽電池制御装置。
  4. 前記制御手段は、バイパスされていない太陽電池クラスタの個数に対応する複数の開始電圧を予め記憶している請求項1乃至3の何れか一項記載の太陽電池制御装置。
  5. 複数の前記光量検出手段が設けられた太陽電池クラスタを備えた請求項1乃至4の何れか一項記載の太陽電池制御装置。
JP2013230667A 2013-11-06 2013-11-06 太陽電池制御装置 Active JP5958448B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013230667A JP5958448B2 (ja) 2013-11-06 2013-11-06 太陽電池制御装置
US15/034,396 US9979226B2 (en) 2013-11-06 2014-11-06 Solar battery controller
CN201480060482.8A CN105706327B (zh) 2013-11-06 2014-11-06 太阳能电池控制器
PCT/IB2014/002349 WO2015068021A1 (en) 2013-11-06 2014-11-06 Solar battery controller
EP14809508.6A EP3066736B1 (en) 2013-11-06 2014-11-06 Solar battery controller

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013230667A JP5958448B2 (ja) 2013-11-06 2013-11-06 太陽電池制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015090621A JP2015090621A (ja) 2015-05-11
JP5958448B2 true JP5958448B2 (ja) 2016-08-02

Family

ID=52016114

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013230667A Active JP5958448B2 (ja) 2013-11-06 2013-11-06 太陽電池制御装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9979226B2 (ja)
EP (1) EP3066736B1 (ja)
JP (1) JP5958448B2 (ja)
CN (1) CN105706327B (ja)
WO (1) WO2015068021A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017153284A (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 京セラ株式会社 太陽光発電システム、その制御方法及び太陽光発電システムを搭載した移動体
JP6380435B2 (ja) * 2016-03-16 2018-08-29 トヨタ自動車株式会社 車両用太陽電池システム
JP6551433B2 (ja) * 2017-02-10 2019-07-31 トヨタ自動車株式会社 太陽光発電制御装置
CN108565296A (zh) * 2018-01-14 2018-09-21 宁波山迪光能技术有限公司 一种太阳能电池装置及其制造和测试方法
JP7012552B2 (ja) * 2018-02-09 2022-02-14 シャープ株式会社 太陽電池モジュール及び太陽光発電システム
CN110380681A (zh) * 2019-06-10 2019-10-25 江苏理工学院 一种光伏组件
US20230173936A1 (en) * 2021-12-06 2023-06-08 Sustainable Energy Technologies, Inc. Charging electric vehicle supercapacitors using solar energy

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08123563A (ja) 1994-10-28 1996-05-17 Canon Inc 太陽光発電システムならびにその電力制御装置および方法
US9263895B2 (en) * 2007-12-21 2016-02-16 Sunpower Corporation Distributed energy conversion systems
JP4962792B2 (ja) * 2008-01-16 2012-06-27 アイシン精機株式会社 色素増感太陽電池を用いた太陽光発電装置
JP5204691B2 (ja) * 2009-02-26 2013-06-05 大成建設株式会社 太陽光発電システムおよび発電方法
US8263920B2 (en) * 2009-09-30 2012-09-11 The Boeing Company Diodeless terrestrial photovoltaic solar power array
JP2011186583A (ja) 2010-03-05 2011-09-22 Seiko Epson Corp 回路装置および電子機器
JP2012069922A (ja) * 2010-08-26 2012-04-05 Sharp Corp 太陽電池モジュールおよび太陽電池モジュールの制御方法
JP5659240B2 (ja) * 2010-11-08 2015-01-28 株式会社日立製作所 太陽光発電システム
WO2012153477A1 (ja) * 2011-05-12 2012-11-15 シャープ株式会社 充電制御装置
US20120319489A1 (en) * 2011-06-15 2012-12-20 Mccaslin Shawn R Power Shuffling Solar String Equalization System
EP2546947B1 (en) * 2011-07-14 2020-07-01 Solaredge Technologies Ltd. Distributed power harvesting systems using DC power sources
EP2774243B1 (en) * 2011-11-01 2018-05-16 SolarCity Corporation Photovoltaic power conditioning units

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015090621A (ja) 2015-05-11
US20160301246A1 (en) 2016-10-13
US9979226B2 (en) 2018-05-22
EP3066736B1 (en) 2019-07-24
EP3066736A1 (en) 2016-09-14
CN105706327B (zh) 2019-03-15
CN105706327A (zh) 2016-06-22
WO2015068021A1 (en) 2015-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5958448B2 (ja) 太陽電池制御装置
CN102594211B (zh) 遮挡条件下光伏发电系统输出功率优化方法及跟踪装置
KR101452776B1 (ko) 태양광 시스템
US8901860B2 (en) Photovoltaic apparatus, maximum power point tracking control method and computer program in the same, and moving body including the same
US8450883B2 (en) Maximum power point tracking control apparatus for solar battery
JP6173099B2 (ja) 太陽光電源の最大電力点を検出するための電力曲線測定の発生を制御する装置及び方法
Zhou et al. Study on maximum power point tracking of photovoltaic array in irregular shadow
JP5862639B2 (ja) 太陽電池制御装置
CN102130631B (zh) 用于光伏并网发电的最大功率点跟踪控制方法
EP1911101A4 (en) PHOTOVOLTAIC ELECTRICITY OUTPUT DEVICE
TW201211724A (en) Ar power system and control system
Murtaza et al. MPPT technique based on improved evaluation of photovoltaic parameters for uniformly irradiated photovoltaic array
CN103226373B (zh) 与包括串联的光伏模块的光伏发电装置有关的方法和设备
CN103592992A (zh) 一种阴影条件下光伏阵列最大功率点快速寻优系统及方法
JP2011228598A (ja) 太陽光発電システムおよび太陽光発電制御装置
JP2018129978A (ja) 太陽光発電制御装置
Wu et al. Maximum power point tracking on stand-alone solar power system: Three-point-weighting method incorporating mid-point tracking
Labeeb et al. Hybrid MPPT controller for accurate and quick tracking
Raj et al. A two stage successive estimation based maximum power point tracking technique for photovoltaic modules
US9733660B2 (en) Control device for in-vehicle solar cell
Xu et al. Proposal for an active PV array to improve system efficiency during partial shading
KR102265080B1 (ko) 태양광 인버터의 최대 전력점 추종 장치 및 그 방법
Egiziano et al. Experimental characterization of the photovoltaic generator for a hybrid solar vehicle
JP2013206352A (ja) 最大電力点検出方法、および最大電力点検出装置
CN117614061A (zh) 充电控制方法、装置、设备、储能系统和计算机设备

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150513

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151027

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160524

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160606

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5958448

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151