JP6658324B2 - X線発生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、X線を発生するX線発生装置に関する。
従来、X線は、医療用用途、工業用用途、研究用用途に用いられてきた。医療用分野においては、X線は、胸部X線写真撮影、歯科X線写真撮影や、CT(Computer Tomogram)といった用途に用いられる。また、工業用分野においては、X線は、構造物や溶接部などの物質内部を観察する非破壊検査、断層非破壊検査といった用途に用いられる。さらに、研究用分野においては、X線は、物質の結晶構造を解析するためのX線回折、物質の構成元素を分析するためのX線分光(蛍光X線分析)といった用途に用いられる。
X線は、X線管を用いて発生させることができる。X線管は、その内部に一対の電極(陽極、陰極)を有する。陰極フィラメントに電流を流して加熱しておき、陽極と陰極間に高電圧を印加すると、フィラメントから発生するマイナスの熱電子が陽極表面にあるターゲットに高速で衝突し、当該ターゲットからX線が発生する。
特許文献1には、X線管において、陽極側のターゲットを液体金属ジェットとし、このターゲットに電子ビームを照射することにより、高輝度のX線を取り出す点が開示されている。
特許第5694558号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、液体金属ジェットを得るための構造、電子ビームを当該ジェットに照射するための位置合わせなど、複雑な構成を要する。
そこで、本発明は、比較的簡易な構成で、高輝度のX線を得ることができるX線発生装置を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、本発明に係るX線発生装置の一態様は、チャンバと、前記チャンバ内に配置された円盤状の回転体と、前記チャンバ内に配置され、液体状のX線発生用のターゲット原料を貯留する第一の原料貯留槽と、前記回転体の一部が前記第一の原料貯留槽に貯留されたターゲット原料に浸漬した状態で前記回転体を回転させることにより、前記回転体の表面の少なくとも一部に前記ターゲット原料を塗布する原料供給機構と、前記チャンバの第一の開口部に設けられ、前記回転体の表面上の前記ターゲット原料に照射されるエネルギービームを透過させて前記チャンバの外部から前記チャンバの内部へ入射するエネルギービーム入射窓部と、前記チャンバの第二の開口部に設けられ、前記ターゲット原料への前記エネルギービームの照射により発生したX線を透過させて前記チャンバの外部に出射するX線出射窓部と、を備える。
このように、チャンバ内において回転体を回転させることで、回転体の表面にX線発生用のターゲット原料を塗布し、当該ターゲット原料が塗布された領域にエネルギービームを照射してX線を発生させる。したがって、比較的簡易な構成で高輝度のX線を得ることができる。また、チャンバの開口部に、エネルギービームを入射するための入射窓部やX線を出射するための出射窓部を設けるので、チャンバ内の処理雰囲気を維持しつつ、安定したX線発生動作が可能となる。
また、上記のX線発生装置において、前記ターゲット原料は、常温で液体状であってよい。このように、常温で液体状であるターゲット原料を用いることで、ターゲット原料を液体状に保つための加熱機構が必要ない。さらに、ターゲット原料が高温ではないため、当該ターゲット原料を貯留する第一の原料貯留槽や、ターゲット原料の飛散防止のための各種部材等に耐熱性をもたせる必要がない。したがって、より簡易な構成とすることができる。
また、上記のX線発生装置において、前記回転体と前記X線出射窓部との間に配置され、前記X線を透過し前記ターゲット原料を捕捉する第一の捕捉部材をさらに備えてもよい。この場合、第一の捕捉部材は、回転体から飛散し得るターゲット原料を、X線出射窓部に到達する手前で捕捉することができる。そのため、X線出射窓部にターゲット原料が付着することを防止することができる。
さらに、上記のX線発生装置において、前記第一の捕捉部材は、板状の回転部材であってもよい。この場合、第一の捕捉部材に表面に付着した液体状のターゲット原料を、回転により生じる遠心力によって第一の捕捉部材の表面から容易に除去することができる。
また、上記のX線発生装置において、前記回転体と前記エネルギービーム入射窓部との間に配置され、前記エネルギービームを透過し前記ターゲット原料を捕捉する第二の捕捉部材をさらに備えてもよい。この場合、第二の捕捉部材は、回転体から飛散し得るターゲット原料を、エネルギービーム入射窓部に到達する手前で捕捉することができる。そのため、エネルギービーム入射窓部にターゲット原料が付着することを防止することができる。
さらに、上記のX線発生装置において、前記第二の捕捉部材は、板状の回転部材であってもよい。この場合、第二の捕捉部材に表面に付着した液体状のターゲット原料を、回転により生じる遠心力によって第二の捕捉部材の表面から容易に除去することができる。
また、上記のX線発生装置において、前記回転体の表面上の前記ターゲット原料の膜厚が所定の膜厚となるよう調整する膜厚調整部をさらに備え、前記膜厚調整部は、前記回転体の表面に対して前記所定の膜厚に相当する所定の間隙を介して対向配置する膜厚調整部材を備えていてもよい。この場合、回転体の表面に塗布される液体状のターゲット原料の膜厚を適切な膜厚とすることができる。
さらに、前記膜厚調整部材は、前記回転体の前記エネルギービームが照射される領域における前記ターゲット原料の膜厚を調整可能な位置に配置されていてもよい。この場合、回転体の表面に塗布される液体状のターゲット原料の膜厚を、エネルギービームの照射によるX線放射に適した膜厚とすることができる。
また、上記のX線発生装置において、前記第一の原料貯留槽は、前記回転体を包囲するカバー状の構造体であって、前記回転体の前記エネルギービームが照射される領域に対応する位置に、前記エネルギービームが通過する開口部を有していてもよい。このように、第一の原料貯留槽をカバー状の構造体により構成することで、回転体の回転によって液体状のターゲット原料がチャンバ内に飛散することを抑制することができる。
さらに、上記のX線発生装置において、前記第一の原料貯留槽は、上方に開口を有するコンテナであってもよい。このように、第一の原料貯留槽を簡易な構成とすることもできる。この場合、回転体の回転によって液体状のターゲット原料がチャンバ内に飛散し得るが、ターゲット原料が腐食性のない原料である場合、チャンバの内壁に耐食性を持たせるといった施しは必要ない。
また、上記のX線発生装置において、前記チャンバの底部に設けられ、前記チャンバの底部に溜まった前記ターゲット原料を前記チャンバの外部へ排出可能な排出口をさらに備えてもよい。この場合、回転体の回転によって液体状のターゲット原料がチャンバ内に飛散した場合であっても、飛散したターゲット原料を適切に廃棄することができる。
さらにまた、上記のX線発生装置において、前記第一の原料貯留槽は、その側壁における前記チャンバの底部よりも上方に、前記チャンバの底部に溜まった前記ターゲット原料を当該第一の原料貯留槽に回収可能な原料回収孔を備えてもよい。この場合、回転体の回転によってチャンバ内に飛散した液体状のターゲット原料を、第一の原料貯留槽へ戻すことができる。
また、上記のX線発生装置において、前記チャンバは、前記エネルギービーム入射窓部と前記X線出射窓部との配置空間を含む第一空間と、前記回転体の配置空間を含む第二空間とを有し、前記第二空間は、前記第一空間と空間的に接続され、前記第一空間よりも減圧雰囲気に設定されていてもよい。
この場合、第二空間において、回転体の回転によって回転体の表面からターゲット原料が飛散した場合であっても、飛散したターゲット原料が第一空間に侵入することを抑制することができる。したがって、回転体から飛散したターゲット原料がエネルギービーム入射窓部やX線出射窓部に付着することを抑制することができる。
さらに、上記のX線発生装置において、前記第一の原料貯留槽内の前記ターゲット原料を冷却する冷却機構をさらに備えていてもよい。この場合、エネルギービームの照射による加熱により第一の原料貯留槽内のターゲット原料の温度が変化することを抑制することができる。その結果、ターゲット原料を回転体の表面に安定して付着させることができ、安定したX線発生動作が可能となる。
また、上記のX線発生装置において、前記チャンバの外部に配置され、前記ターゲット原料を貯留する第二の原料貯留槽と、前記第一の原料貯留槽と前記第二の原料貯留槽との間で前記ターゲット原料を循環させる循環機構と、をさらに備えていてもよい。
この場合、循環機構におけるターゲット原料の熱容量を大きくすることができ、第一の原料貯留槽内のターゲット原料の温度変化を抑制することができる。その結果、ターゲット原料を回転体の表面に安定して付着させることができ、安定したX線発生動作が可能となる。また、X線発生動作により消費された第一の原料貯留槽内のターゲット原料を、第二の原料貯留槽から補充することもできる。この場合、長期間の安定したX線発生動作を実現することができる。
さらにまた、上記のX線発生装置において、前記ターゲット原料は、ガリウム、または、ガリウム合金であってよい。これにより、適切にX線を発生させることができる。
本発明によれば、比較的簡易な構成で、高輝度のX線を得ることができる。
第一の実施形態におけるX線発生装置の概略構成図である。 図1のA−A矢視図である。 図2のB−B断面図である。 原料循環装置の構成例である。 第二の実施形態における原料貯留槽の構成図である。 原料貯留槽の別の例を示す構成図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第一の実施形態におけるX線発生装置100の概略構成図である。この図1は、X線発生装置100を上方から見た図である。
X線発生装置100は、例えば波長10nm以下の硬X線〜軟X線を放出する装置である。
図1に示すように、X線発生装置100は、チャンバ11を有する。チャンバ11は、隔壁11aによって大きく2つの空間に分割されている。一方の空間は、隔壁11bによってさらに2つの空間(エネルギービーム入射空間11dとX線出射空間11e)に分割される第一空間である。他方の空間は、第一空間と隔壁11aに形成された開口部11fおよび11gにより空間的に接続された第二空間11cである。
第二空間11c内は、排気口12を介して、不図示の真空ポンプ等により排気されている。また、第一空間(エネルギービーム入射空間11d、X線出射空間11e)内には、注入口13aおよび13bを介して、不図示のガス供給装置からガスが注入されている。ここで、上記ガスは、エネルギービームEbやX線(Xr)に対して透過率の高いガスであり、例えばアルゴン(Ar)やヘリウム(He)といった希ガス等を用いることができる。なお、エネルギービーム入射空間11dに注入されるガスとX線出射空間11eに注入されるガスとは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
このように、第二空間11c内は、第一空間11dおよび11eに対して減圧雰囲気となるように維持されている。なお、第二空間11c内は、第一空間11d、11eに対して減圧雰囲気であればよく、真空雰囲気である必要はない。また、第二空間11c内に不活性ガスが供給されていてもよい。
さらに、X線発生装置100は、原料供給部20と、エネルギービーム入射部30と、X線出射部40と、を備える。原料供給部20は、第二空間11cに設けられている。また、エネルギービーム入射部30は、エネルギービーム入射空間11dに設けられ、X線出射部40は、X線出射空間11eに設けられている。以下、各部について具体的に説明する。
(原料供給部20)
原料供給部20は、円盤状の回転体21を備える。回転体21は、例えばタングステン、モリブデン、タンタル等の高融点金属で構成することができる。回転体21は、その一部が、第一の原料貯留槽である原料貯留槽23によって貯留されたX線発生用のターゲット原料(以下、単に「原料」という。)22に浸漬されている。ここで、原料22は常温で液体状である金属であり、例えば、ガリウムや、ガリウム、インジウムおよびスズの共晶合金であるガリンスタン(登録商標)などのガリウム合金を用いることができる。
回転体21の略中心部には、モータ24の回転軸25が取り付けられている。すなわち、モータ24が回転軸25を回転させることにより、回転体21は回転する。モータ24は、不図示の制御部によって駆動制御される。回転軸25は、メカニカルシール26を介してチャンバ11内に導入される。メカニカルシール26は、チャンバ11内の雰囲気(第二空間11c内の減圧雰囲気)を維持しつつ、回転軸25の回転を許容する。
原料貯留槽23は、一部の領域を除き、回転体21を、当該回転体21の回転に干渉しないようなギャップを介して包囲する。具体的には、図1の矢印Aの方向から回転体21および原料貯留槽23を見た図2に示すように、原料貯留槽23は、開口部23aを有するカバー状構造体である。この開口部23aは、回転体21にエネルギービーム(例えば、電子ビーム)Ebが照射される領域に対応する位置に形成されている。
カバー状構造体である原料貯留槽23は、その下部に液体状の原料22を貯留する原料貯留部分を有する。原料貯留槽23の内部には、後述する原料循環装置27によって原料22が補充可能である。
回転体21の一部が原料貯留槽23に貯留された原料22に浸漬した状態で、回転体21が回転軸25を中心に回転すると、原料22は、回転体21表面との濡れ性により回転体21表面になじむように原料貯留槽23の原料貯留部分から引き上げられ、輸送される。すなわち、モータ24および回転軸25が、回転体21の表面の少なくとも一部に原料22を塗布する原料供給機構として機能する。
回転体21が回転すると、当該回転により生じる遠心力により、回転体21表面に付着した原料22は飛散する。しかしながら、上記のように回転体21は、カバー状構造体である原料貯留槽23により包囲されている。したがって、回転体21から飛散した原料22は、原料貯留槽23の開口部23aを除き、原料貯留槽23の内壁に付着する。そして、内壁に付着した原料23は、原料貯留槽23下部の原料貯留部分に移動する。すなわち、原料貯留槽23の外部であって、チャンバ11内部である空間には、原料22が飛散することは殆どない。
また、原料貯留槽23内部には、回転体21の表面上に乗った原料22の膜厚を所定の膜厚に調整するための膜厚調整部材(スキマー)28が設けられている。
図3は、図2におけるB−B断面図である。この図3に示すように、スキマー28は、原料貯留槽23の内壁に取り付けられ、回転体21の円盤状の表面との間に所定の間隙Dを設けるブロック状の構造体である。このスキマー28は、回転体21の円盤状の表面に塗布された原料22の一部を削ぎとるスクレーパーとして機能する。
上記間隙Dは、回転体21表面のエネルギービームが照射される領域における原料22の上記所定の膜厚に対応している。そして、スキマー28は、回転体21表面のエネルギービームが照射される領域における原料22の膜厚を、上記所定の膜厚に調整可能な位置に配置される。このような構成により、原料貯留部分において回転体21に塗布された液体状の原料22は、回転体21の回転によってスキマー28を通過する際に、回転体21上における膜厚が上記所定の膜厚となるように調整される。
なお、スキマー28自体の厚みは、原料貯留槽23の厚みよりも厚くてもよい。この場合、図3の破線で示したとおり、スキマーは、カバー状構造体から突出した構造となる。
スキマー28によって膜厚調整された回転体21上の原料22は、回転体21の回転とともに原料貯留槽23の開口部23aに対応する領域(エネルギービームEbが照射される領域)に輸送される。すなわち、回転体21の回転方向は、図2にて矢印で示すように、回転体21上の原料22がスキマー28を通過後、エネルギービームEbが照射される領域に輸送される方向(図2において反時計回りの方向)である。そして、原料貯留槽23の開口部23aに対応する領域において、回転体21上の原料22にエネルギービームEbが照射される。
次に、原料循環装置27の構成について説明する。
原料循環装置27は、X線発生動作により原料22が消費された場合に、適宜、原料貯留槽23に原料22を補充する。また、原料循環装置27は、原料22の温度調整機構(冷却機構)としても機能する。原料循環装置27の構成例を図4に示す。
原料循環装置27は、原料貯留槽23との間で原料22を循環するための原料流入管路27aと、原料流出管路27bとを備える。原料流入管路27aおよび原料流出管路27bは、原料貯留槽23の原料貯留部分に接続されている。さらに、原料循環装置27は、原料22を貯留する第二の原料貯留槽27cと、原料22を循環するための原料駆動部27dとを備える。ここで、原料駆動部27dは、例えば、磁力により液体金属を輸送する電磁ポンプを使用することができる。第二の原料貯留槽27cおよび原料駆動部27dは、チャンバ11の外部に設置されている。
回転体21の表面に塗布された原料22のうち、エネルギービームEbが照射された部分は消費される。そのため、X線発生動作を長期間安定して行うためには、大容量の原料22を原料貯留槽23に貯留する必要がある。しかしながら、X線発生装置100のチャンバ11の大きさとの兼ね合いから、チャンバ11内部に収容可能な原料貯留槽23の大きさには制約があり、大容量の原料22を原料貯留槽23に貯留することは困難である。
そこで、大容量の原料22を貯留可能な第二の原料貯留槽27cをチャンバ11の外部に設置し、原料流入管路27aを介して原料貯留槽23の原料貯留部分に原料22を補充可能に構成する。これにより、原料貯留槽23の原料貯留部分の原料22の量は長期間一定に保たれ、結果としてX線発生動作を長期間安定して行うことが可能となる。
すなわち、原料循環装置27は、原料貯留槽23の原料貯留部分の原料22の量が一定となるように、原料貯留槽23の原料貯留部分と第二の原料貯留槽27cとの間で原料22を循環する。
ところで、回転体21の表面に塗布された原料22にエネルギービームEbが照射されると、ターゲットよりX線が発生するが、同時に回転体21自体が加熱される。この加熱された回転体21は、原料22が貯留されている原料貯留槽23の原料貯留部分を通過する度に、原料貯留槽23内の原料22との間で熱交換を行う。そのため、そのままでは原料貯留槽23内の原料22の温度は徐々に変化してしまう。原料22の粘度が温度により変化する場合、原料22の温度が変化すると原料22に対する回転体21の濡れ性が変化し、回転体21への原料22の付着状態が変化する。その結果、X線の出力も変化するおそれがある。
上記の原料循環装置27は、比較的大型の第二の原料貯留槽27cをチャンバ11外部に備える。そのため、原料貯留槽23の原料貯留部分において温度変化した原料22が原料流出管路27bを介して第二の原料貯留槽27cに流入したとしても、第二の原料貯留槽27c内の原料22の温度はさほど変化せず、ほぼ一定に保たれる。そして、ほぼ一定に温度が保たれた原料22が、原料流入管路27aを介して原料貯留槽23に流入される。このように、原料循環装置27により原料22を循環させることで、原料貯留槽23内の原料22の温度はほぼ一定に保たれる。したがって、回転体21への原料22の付着状態も安定し、X線出力を安定させることができる。
さらに、第二の原料貯留槽27c内の原料22の温度は、第二の原料貯留槽27c内部に設けられた温度調整部27eによって調整されてもよい。第二の原料貯留槽27cは、チャンバ11の外部に設置されているため、チャンバ11のサイズに左右されない大容量の温度調整部27eを用いることができる。これにより、原料22の温度を短時間で確実に所定の温度に調整することが可能となる。
このように、温度調整部27eを有する原料循環装置27を用いることにより、常温液体金属(原料22)の温度を一定に保ったまま、原料貯留槽23の原料貯留部分に原料22を供給することが可能となる。つまり、上記の原料循環装置27を用いれば、液体状態における温度が常温よりも低い液体金属(原料22)の温度を、常温より低い温度に保ったまま、原料貯留槽23の原料貯留部分に原料22を供給することが可能となる。上記の原料循環装置27は、原料27を所定の温度に保つために当該原料27を冷却する冷却機構として機能する。
なお、冷却機構は図4の原料循環装置27を用いた構成に限定されない。例えば、原料貯留槽23に、原料22を冷却するための冷媒を循環させる配管とチラーとを含んで構成される冷却機構を設けてもよい。この場合、原料貯留槽23内の原料22を外部の貯留槽との間で循環させる必要がないため、より簡易な構成とすることができる。
また、原料貯留槽23内の原料22の温度変化が無視できる程度である場合、冷却機構は必要ない。
(エネルギービーム入射部30)
図1に戻り、エネルギービーム入射部30の構成について説明する。
エネルギービームEbは、例えば、電子ビームやレーザビームであり、チャンバ11外部に設置された不図示のエネルギービーム供給装置から放出される。エネルギービームEbは、図1に示すように、チャンバ11の開口部に設けられたエネルギービーム入射窓部31からチャンバ11内に入射する。そして、チャンバ11内に入射したエネルギービームEbは、原料貯留槽23の開口部23aを介して回転体21の円盤状の表面に塗布されている原料22に対して照射される。これにより、X線が発生する。
エネルギービーム入射窓部31は、エネルギービームEbが電子ビームの場合、例えば、チタンやアルミニウムといった金属の膜を用いることができる。また、エネルギービーム入射窓部31は、エネルギービームEbがレーザビームの場合、例えば、ガラス材料を用いることができる。なお、エネルギービーム入射窓部31は、エネルギービームEbを透過可能な材質であり、且つ、チャンバ11内外の圧力差に耐え得る厚さを有していればよい。
また、エネルギービーム入射部30は、回転体21とエネルギービーム入射窓部31との間、より具体的には原料貯留槽23の開口部23aとエネルギービーム入射窓部31との間に、原料22(デブリを含む)を捕捉するための捕捉機構を備えてもよい。本実施形態において、当該捕捉機構は、エネルギービームEbを透過し、原料22を捕捉する板状の回転部材である回転窓部32を備える。この回転窓部32が第一の捕捉部材に対応している。なお、この回転窓部32の形状は、例えば、円盤状であってもよい。
回転窓部32の略中心部には、モータ33の回転軸34が取り付けられている。すなわち、モータ33が回転軸34を回転させることにより、回転窓部32は回転する。モータ33は、不図示の制御部によって駆動制御される。回転軸34は、メカニカルシール35を介してチャンバ11内に導入される。メカニカルシール35は、チャンバ11内の雰囲気(エネルギービーム入射空間11dのガス雰囲気)を維持しつつ、回転窓部32の回転を許容する。
回転体21に付着した原料22は、回転体21の回転に伴う遠心力によりその一部が回転体21から飛散する。本実施形態では、上述したように、原料貯留槽23はカバー状構造体であるため、回転体21から飛散した原料22の殆どは原料貯留槽23内部に留まるが、それでも一部は開口部23aから外部(チャンバ11内部)に飛散する。
回転窓部32を配置しない場合、上記の飛散した原料22は、場合によってはエネルギービーム入射窓部31に付着してしまう。エネルギービームEbが例えばレーザビームである場合、エネルギービーム入射窓部31に付着した原料22により当該レーザビームの強度が減少し、X線の強度が減少してしまうおそれがある。
回転窓部32は、上記のように飛散した原料22を、エネルギービーム入射窓部31に到達させることなく捕捉する。原料22は、例えば常温で液体である液体金属であるので、回転窓部32に付着した原料22は、回転窓部32の回転にともなう遠心力により当該回転窓部32を離脱し、チャンバ11の内壁に衝突して、最終的にはチャンバ11の底部に移動する。
このように、回転窓部32は、原料貯留槽23の開口部23aから飛散する原料22がエネルギービーム入射窓部31に到達することを防止することができる。また、回転窓部32を回転可能に構成するので、捕捉した原料22を容易に回転窓部32から取り除くことができる。なお、回転窓部32に付着した原料22を取り除く方法は、回転窓部32の遠心力を用いた方法に限定されない。また、原料22に腐食性がない場合には、チャンバ11内壁に回転体21から飛散した原料22が付着しても問題ないため、チャンバ11内壁に耐蝕性を持たせるための施しは必要ない。
(X線出射部40)
次に、X線出射部40の構成について説明する。
上述したように、回転体21表面に付着された原料22にエネルギービームEbが照射されると、ターゲットからX線が放出される。放出されたX線は、図1に示すように、チャンバ11の開口部に設けられたX線出射窓部41からチャンバ11外に出射する。
X線出射窓部41は、X線を透過可能な材料から構成される。例えば、X線出射窓部41は、X線に対する透過率が非常に高いベリリウムにより構成された薄膜とすることができる。なお、X線出射窓部41は、X線を透過可能な材質であり、且つ、チャンバ11内外の圧力差に耐え得る厚さを有していればよい。
また、X線出射部40は、エネルギービーム入射部30と同様に、原料22(デブリを含む)を捕捉するための捕捉機構を備えてもよい。すなわち、X線出射部40における捕捉機構は、X線を透過し、原料22を捕捉する回転窓部42と、モータ43と、回転軸44と、メカニカルシール45とを備える。この回転窓部42が第二の捕捉部材に対応している。
回転窓部42を配置しない場合、回転体21から飛散した原料22は、エネルギービーム入射窓部31の場合と同様に、場合によってはX線出射窓部41に付着してしまう。回転窓部42は、原料貯留槽23の開口部23aから飛散する原料22がX線出射窓部41に到達することを防止することができる。
以上のように、本実施形態におけるX線発生装置100は、回転体21の一部が原料貯留槽23に貯留された原料22に浸漬した状態で当該回転体21を回転させ、回転体21の表面の少なくとも一部に原料22を塗布する。そして、X線発生装置100は、回転体21の表面に塗布された原料22に対してエネルギービームを照射し、X線を発生させる。したがって、比較的簡易な構成で、高輝度のX線を得ることができる。
ここで、上記原料22は、常温液体金属とする。そのため、X線発生用のターゲット原料を液体状にするための加熱機構が不要である。また、ターゲット原料が高温ではないため、当該ターゲット原料を貯留する原料貯留槽23や、ターゲット原料と接触し得る各種部材に耐熱性をもたせる必要がない。したがって、より簡易な構成とすることができる。
さらに、チャンバ11内にエネルギービームEbを入射するためのエネルギービーム入射窓部31、およびチャンバ11外にX線を出射するためのX線出射窓部41を設け、回転体21と上記各窓部との間に原料22を捕捉するための捕捉部材(回転窓部32および42)を配置する。したがって、エネルギービーム入射窓部3やX線出射窓部4に原料22が付着することを防止することができ、安定したX線出力を得ることができる。
また、本実施形態におけるX線発生装置100は、第二空間11cを第一空間(エネルギービーム入射空間11d、X線出射空間11e)と比較して減圧雰囲気としている。これにより、第二空間11cに位置する原料貯留槽23の開口部23aから飛散する原料22は、第一空間内に進入しにくくなり、結果として当該原料22のエネルギービーム入射窓部3やX線出射窓部4への到達を抑制することができる。
このように、比較的簡易な構成で、回転体21から飛散する原料22がエネルギービーム入射窓部32やX線出射窓部42に付着することを抑制することができる。さらに、上記捕捉部材を板状(例えば、円盤状)の回転部材により構成するので、簡易な構成で捕捉部材により捕捉された原料22を当該捕捉部材から離脱させることができる。
(第二の実施形態)
次に、本発明の第二の実施形態について説明する。
この第二の実施形態は、上述した第一の実施形態において第一の原料貯留槽である原料貯留槽23をカバー状構造体としているのに対し、第一の原料貯留槽をコンテナとしたものである。
図5は、第二の実施形態における第一の原料貯留槽である原料貯留槽23´の構成を示す図である。
本実施形態において、原料貯留槽23´は、上方に開口を有するコンテナである。回転体21は、その一部が原料貯留槽23´が貯留する原料22に浸漬するように配置される。なお、モータを使用した回転体21の駆動構造、およびメカニカルシールを使用したチャンバ11との接続構造は、図1に示すものと同等であるので、説明は省略する。
図5に示すように、回転体21のエネルギービーム照射部分Baを含む領域は、チャンバ11内にて開放されている。よって、回転体21の回転により生ずる遠心力により、回転体21に付着している原料22の一部は飛散し、チャンバ11内壁に付着しやすい。ここで、原料22が常温液体金属である場合、チャンバ11内壁に付着した原料22は、チャンバ11の底部に移動し、当該底部に溜まる。
本実施形態では、チャンバ11底部にはドレイン14aが設けられている。このドレイン14aは、回転体21から飛散した原料22のうちチャンバ11底部に溜まった原料22aを、チャンバ11外部へ排出可能な排出口である。ドレイン14aからチャンバ11外部へ排出された原料22は、リザーバ14bに溜まり、その後廃棄される。なお、チャンバ11底部に溜まった原料22aを排出する排出口は、原料22aを排出可能な位置および形状であればよく、例えばチャンバ11の側壁下部に形成された排出孔であってもよい。
このように、原料22を貯留する原料貯留槽は、第一の実施形態のようなカバー状構造体とする必要はなく、簡易な構成とすることができる。また、原料22が腐食性のない常温液体金属である場合、回転体21から飛散した原料22がチャンバ11内壁に付着しても問題ないため、チャンバ11内壁に耐蝕性を持たせるための施しも必要ない。
また、本実施形態のように、第一の原料貯留槽としてコンテナを用いる場合、第一の原料貯留槽としてカバー状構造体を用いる場合と比較して、チャンバ11内への原料22の飛散量が多くなる。そのため、回転窓部32および42による原料22の捕捉機構はより有効になる。
なお、本実施形態においては、チャンバ11底部に溜まった原料22aをチャンバ11外部へ排出し廃棄する場合について説明したが、上記原料22aを原料貯留槽23´へ戻すようにしてもよい。例えば、図6に示すように、原料貯留槽23´の側壁におけるチャンバ11の底部よりも上方に、原料回収用の原料回収孔部23bを設けてもよい。これにより、チャンバ11底部に溜まった原料22aを、原料回収孔部23bを介して、原料貯留槽23´内に回収することが可能となる。この場合、図5に示すドレイン14aおよびリザーバ14bが不要となる。
この図6では、原料貯留槽23´の底部がチャンバ11の底部から突出した構造となっているが、必ずしもこれに限るものではない。回転体21の直径や、原料貯留槽23´に貯留する原料22の量によっては、図5に示すように、原料貯留槽23´の底部とチャンバ11の底部とが一致することも有り得る。
(変形例)
なお、上記各実施形態においては、第1空間内に原料22を捕捉するための捕捉機構(回転窓部32、42)を設ける場合について説明したが、捕捉機構は必ずしも必要ではない。
また、上記各実施形態においては、エネルギービーム入射窓部31およびX線出射窓部41は、それぞれ複数設けられていてもよい。この場合、複数のエネルギービーム入射窓部に対応して、図1の原料貯留槽23の開口部23aは複数設けられていてもよい。
また、上記各実施形態においては、X線発生用のターゲット原料として、常温で液体状である金属を用いる場合について説明したが、ターゲット原料は液体状であればよく、常温で液体状である必要はない。ただし、常温で液体状である金属を用いることで、上述したように装置構成を簡易化することができるため、好ましい。
11…チャンバ、21…回転体、22…X線発生用ターゲット原料、23…原料貯留槽、23a…開口部、27…原料循環装置、31…エネルギービーム入射窓部、32…回転窓部、41…X線出射窓部、42…回転窓部

Claims (16)

  1. チャンバと、
    前記チャンバ内に配置された円盤状の回転体と、
    前記チャンバ内に配置され、液体状のX線発生用のターゲット原料を貯留する第一の原料貯留槽と、
    前記回転体の一部が前記第一の原料貯留槽に貯留されたターゲット原料に浸漬した状態で前記回転体を回転させることにより、前記回転体の表面の少なくとも一部に前記ターゲット原料を塗布する原料供給機構と、
    前記チャンバの第一の開口部に設けられ、前記回転体の表面上の前記ターゲット原料に照射されるエネルギービームを透過させて前記チャンバの外部から前記チャンバの内部へ入射するエネルギービーム入射窓部と、
    前記チャンバの第二の開口部に設けられ、前記ターゲット原料への前記エネルギービームの照射により発生したX線を透過させて前記チャンバの外部に出射するX線出射窓部と、を備えることを特徴とするX線発生装置。
  2. 前記ターゲット原料は、常温で液体状であることを特徴とする請求項1に記載のX線発生装置。
  3. 前記回転体と前記X線出射窓部との間に配置され、前記X線を透過し前記ターゲット原料を捕捉する第一の捕捉部材をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載のX線発生装置。
  4. 前記第一の捕捉部材は、板状の回転部材であることを特徴とする請求項3に記載のX線発生装置。
  5. 前記回転体と前記エネルギービーム入射窓部との間に配置され、前記エネルギービームを透過し前記ターゲット原料を捕捉する第二の捕捉部材をさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のX線発生装置。
  6. 前記第二の捕捉部材は、板状の回転部材であることを特徴とする請求項5に記載のX線発生装置。
  7. 前記回転体の表面上の前記ターゲット原料の膜厚が所定の膜厚となるよう調整する膜厚調整部をさらに備え、
    前記膜厚調整部は、前記回転体の表面に対して前記所定の膜厚に相当する所定の間隙を介して対向配置する膜厚調整部材を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のX線発生装置。
  8. 前記膜厚調整部材は、前記回転体の前記エネルギービームが照射される領域における前記ターゲット原料の膜厚を調整可能な位置に配置されていることを特徴とする請求項7に記載のX線発生装置。
  9. 前記第一の原料貯留槽は、前記回転体を包囲するカバー状の構造体であって、
    前記回転体の前記エネルギービームが照射される領域に対応する位置に、前記エネルギービームが通過する開口部を有することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のX線発生装置。
  10. 前記第一の原料貯留槽は、上方に開口を有するコンテナであることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のX線発生装置。
  11. 前記チャンバの下部に設けられ、前記チャンバの底部に溜まった前記ターゲット原料を前記チャンバの外部へ排出可能な排出口をさらに備えることを特徴とする請求項10に記載のX線発生装置。
  12. 前記第一の原料貯留槽は、その側壁における前記チャンバの底部よりも上方に、前記チャンバの底部に溜まった前記ターゲット原料を当該第一の原料貯留槽に回収可能な原料回収孔を備えることを特徴とする請求項10に記載のX線発生装置。
  13. 前記チャンバは、前記エネルギービーム入射窓部と前記X線出射窓部との配置空間を含む第一空間と、前記回転体の配置空間を含む第二空間とを有し、
    前記第二空間は、前記第一空間と空間的に接続され、前記第一空間よりも減圧雰囲気に設定されていることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載のX線発生装置。
  14. 前記第一の原料貯留槽内の前記ターゲット原料を冷却する冷却機構をさらに備えることを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載のX線発生装置。
  15. 前記チャンバの外部に配置され、前記ターゲット原料を貯留する第二の原料貯留槽と、
    前記第一の原料貯留槽と前記第二の原料貯留槽との間で前記ターゲット原料を循環させる循環機構と、をさらに備えることを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載のX線発生装置。
  16. 前記ターゲット原料は、ガリウム、または、ガリウム合金であることを特徴とする請求項1から15のいずれか1項に記載のX線発生装置。
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