JP6658242B2 - 熱交換器 - Google Patents

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Description

本発明は、熱交換器に関する。
従来、特許文献1に記載の熱交換器がある。特許文献1に記載の熱交換器は、冷凍サイクルの凝縮器として用いられる熱交換器である。特許文献1に記載の熱交換器は、コア部と、レシーバチューブと、2つのヘッダ部とを備えている。コア部は、冷媒チューブと放熱用フィンとが上下方向に交互に積層された構造を有している。レシーバチューブは、コア部の上下方向の途中に設けられている。コア部では、レシーバチューブよりも上方側に配置される領域が主コンデンサ部となっており、レシーバチューブよりも下方側に配置される領域が補コンデンサ部となっている。レシーバチューブの通路面積は、コア部の冷媒チューブの通路面積よりも大きい。2つのヘッダ部は、コア部の左右両側にそれぞれ連結されている。コア部の冷媒チューブ及びレシーバチューブは、ヘッダ部を介して連通されている。この熱交換器では、冷媒が、主コンデンサ部、レシーバチューブ、補コンデンサ部の順で流れる。この際、レシーバチューブは、主コンデンサ部を通過することにより生成される気液二相冷媒を気相冷媒と液相冷媒に分離するレシーバとして機能する。また、補コンデンサ部が、レシーバで分離された液相冷媒を過冷却するサブクーラとして機能する。
特開平5−10633号公報
ところで、特許文献1に記載の熱交換器では、主コンデンサ部とレシーバチューブとがフィンを介して隣り合っているため、それらの間で熱交換が行われる可能性がある。ここで、主コンデンサ部には、圧縮機により圧縮された高温の気相冷媒が流れている。この主コンデンサ部を流れる高温の気相冷媒と、レシーバチューブを流れる液相冷媒との間で熱交換が行われると、レシーバチューブ内の液相冷媒が気化する。この場合、気液二相冷媒が補コンデンサ部に流入するため、過冷却を取ることが困難となり、結果的に冷凍サイクルの冷却性能が低下する。このように、主コンデンサ部とレシーバチューブとの間で行われる熱交換が、熱交換器の熱交換性能を低下させる熱害となるおそれがある。
なお、このような課題は、蒸発器として機能する熱交換器において、アキュムレータとして機能する配管がコア部に設けられている場合にも、同様に生じる可能性がある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、熱害を抑制することのできる熱交換器を提供することにある。
上記課題を解決する熱交換器(10)は、コア部(21)と、横断配管(22)とを備える。コア部は、チューブ(214)及びフィン(215)が交互に積層された構造を有する。横断配管は、コア部においてフィンと隣り合うように配置され、チューブよりも大きい流路断面積を有する。横断配管の側壁部(220,225)には、隣接フィン(215a,215b,215c)が隣り合うように配置されている。横断配管の側壁部には、隣接フィンに向かって開口するように切り欠き(221,222,223)が設けられている。切り欠きにより、隣接フィンと横断配管の内部流路との間に空気層(25,26,29)が形成されている。横断配管の側壁部において切り欠きが形成されている部分を除く部分には、隣接フィンが接合されている。
また、上記課題を解決する他の熱交換器(10)は、コア部(21)と、横断配管(22)とを備える。コア部は、チューブ(214)及びフィン(215)が交互に積層された構造を有する。横断配管は、コア部においてフィンと隣り合うように配置され、チューブよりも大きい流路断面積を有する。横断配管の側壁部(220)には、隣接フィン(215b)が隣り合うように配置されている。隣接フィンには、横断配管の側壁部に向かって開口するように切り欠き(217)が設けられている。切り欠きにより、隣接フィンと横断配管の内部流路との間に空気層(26)が形成されている。隣接フィンにおいて切り欠きが形成されている部分を除く部分は、横断配管の側壁部に接合されている。
さらに、上記課題を解決する他の熱交換器(10)は、コア部(21)と、横断配管(22)とを備える。コア部は、チューブ(214)及びフィン(215)が交互に積層された構造を有する。横断配管は、コア部においてフィンと隣り合うように配置され、チューブよりも大きい流路断面積を有する。横断配管の側壁部(220)には、空気層(26)を形成する部材(27,28)が設けられている。空気層を形成する部材には、フィンが接合されている。
この構成によれば、横断配管の内部流路と隣接フィンとの間に形成された空気層により、隣接フィンから、横断配管の内部流路を流れる冷媒への熱伝達を抑制することができる。そのため、横断配管を有する熱交換器において、熱交換器の熱交換性能を低下させるような熱害を抑制することが可能となる。
なお、上記手段、及び特許請求の範囲に記載の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本発明によれば、熱害を抑制することのできる熱交換器を提供することができる。
第1実施形態の熱交換器の正面構造を示す正面図である。 第1実施形態の熱交換器のコア部の拡大構造を示す拡大図である。 図1のIII−IIIに沿った断面構造における横断配管周辺の拡大断面構造を示す断面図である。 第2実施形態の熱交換器の正面構造を示す正面図である。 図1のV−Vに沿った断面構造における横断配管周辺の拡大断面構造を示す断面図である。 他の実施形態の熱交換器における横断配管周辺の拡大断面構造を示す断面図である。 他の実施形態の熱交換器における横断配管周辺の拡大断面構造を示す断面図である。 他の実施形態の熱交換器における横断配管周辺の拡大断面構造を示す断面図である。 他の実施形態の熱交換器における横断配管周辺の拡大断面構造を示す断面図である。 他の実施形態の熱交換器における横断配管周辺の拡大断面構造を示す断面図である。 他の実施形態の熱交換器における横断配管周辺の拡大断面構造を示す断面図である。 他の実施形態の熱交換器における横断配管周辺の拡大断面構造を示す断面図である。 他の実施形態の熱交換器における横断配管周辺の拡大断面構造を示す断面図である。
<第1実施形態>
以下、熱交換器の一実施形態について説明する。
図1に示される本実施形態の熱交換器10は、車両用空調装置のヒートポンプ回路に用いられる室外熱交換器である。熱交換器10は、車両用空調装置の暖房運転時に、内部を流れる冷媒と外気との間で熱交換を行うことにより、冷媒を吸熱させて蒸発させる蒸発器として機能する。また、熱交換器10は、車両用空調装置の冷房運転時に、内部を流れる冷媒と外気との間で熱交換を行うことにより、冷媒を放熱させて凝縮させる凝縮器として機能する。
熱交換器10は、熱交換部20と、貯液器30とを備えている。
熱交換部20は、内部を流れる冷媒と外気との間で実際に熱交換を行う部分である。熱交換部20は、コア部21と、横断配管22と、ヘッダタンク23,24とを有している。
図2に示されるように、コア部21は、複数のチューブ214と、複数のフィン215とがZ方向に交互に積層された構造を有している。本実施形態では、Z方向が鉛直方向に相当する。以下では、Z方向のうち、鉛直方向下方に相当する方向をZ1方向で表し、鉛直方向上方に相当する方向をZ2方向で表す。
各チューブ214は、鉛直方向Zに直交するX方向に長手方向を有している。図3に示されるように、各チューブ214は、X方向に直交する断面形状が扁平状に形成された細長い管状の部材である。各チューブ214の内部には、冷媒の流れる流路216が形成されている。隣り合うチューブ214,214間には、X方向及びZ方向の双方に直交する方向、すなわち図1及び図2に示されるY方向に外気が流れる。コア部21では、チューブ214,214間を流れる外気と、チューブ214の内部流路216を流れる冷媒との間で熱交換が行われる。
図2に示されるように、フィン215は、薄い金属板を屈曲させることで形成される、いわゆるコルゲートフィンからなる。フィン215のY方向に直交する断面形状は波形状に形成されている。フィン215は、鉛直方向Zに隣接するチューブ214,214のそれぞれの側面にろう付けにより固定されている。フィン215は、チューブ214,214間を流れる外気との接触面積を増加させることにより、チューブ214の内部流路216を流れる冷媒と外気との間の熱交換を促進させる機能を有している。
図1に示されるように、コア部21には、複数のチューブ214により構成される第1冷媒パス211、第2冷媒パス212、及び第3冷媒パス213がこの順で設けられている。
横断配管22は、第3冷媒パス213に隣接するようにコア部21の鉛直方向下方Z1の一端部に配置されている。図3に示されるように、横断配管22は、チューブ214よりも大きい流路断面積を有している。横断配管22における鉛直方向上方Z2側の側壁部220には、フィン215aがろう付けにより接合されている。すなわち、横断配管22は、コア部21においてフィン215aと隣り合うように配置されている。以下、この横断配管22に隣り合うフィン215aを特に「隣接フィン」と称する。横断配管22の側壁部220には、凹状の切り欠き221が形成されている。この切り欠き221により、横断配管22の内部流路224と隣接フィン215aとの間に空気層25が形成されている。
図1に示されるように、ヘッダタンク23は、X方向におけるコア部21及び横断配管22のそれぞれの一端部に接続されている。ヘッダタンク24は、X方向におけるコア部21及び横断配管22のそれぞれの他端部に接続されている。各ヘッダタンク23,24は、鉛直方向Zに長手方向を有する筒状の部材からなる。各ヘッダタンク23,24の内部空間は、冷媒の流れる内部流路を構成している。
ヘッダタンク23の内部には、仕切部材235〜237が設けられている。仕切部材235〜237は、ヘッダタンク23の内部流路を第1〜第4内部流路231〜234に区画している。第1内部流路231は、コア部21の第1冷媒パス211に属する各チューブ214の一端部に接続されている。第2内部流路232は、コア部21の第2冷媒パス212に属する各チューブ214の一端部に接続されている。第3内部流路233は、コア部21の第3冷媒パス213に属する各チューブ214の一端部に接続されている。第4内部流路234は、横断配管22の一端部に接続されている。
ヘッダタンク23には、流入口238及び流出口239が形成されている。流入口238は、第1内部流路231に連通されている。流入口238は、冷媒が流入する部分である。流出口239は、ヘッダタンク23の第3内部流路233に連通されている。流出口239は、冷媒が流出する部分である。すなわち、熱交換器10では、流入口238を介して第1内部流路231に冷媒が流入するとともに、第3内部流路233から流出口239を介して冷媒が流出する。
ヘッダタンク24の内部には、仕切部材243が設けられている。仕切部材243は、ヘッダタンク24の内部流路を第1及び第2内部流路241,242に区画している。第1内部流路241は、コア部21の第1冷媒パス211及び第2冷媒パス212にそれぞれ属する各チューブ214の他端部に接続されている。第2内部流路242は、コア部21の第3冷媒パス213及び横断配管22のそれぞれの他端部に接続されている。
貯液器30は、本体部31と、接続配管32,33とを有している。
接続配管32は、ヘッダタンク23の第2内部流路232と本体部31とを接続している。接続配管33は、ヘッダタンク23の第4内部流路234と本体部31とを接続している。
本体部31は、ヘッダタンク23の第2内部流路232から接続配管32を介して流入する気液二相冷媒を液相冷媒と気相冷媒とに分離する機能、及び分離された液相冷媒を貯める機能を有している。本体部31の鉛直方向上方Z2の端部には、流出口34が形成されている。本体部31では、分離された気相冷媒が流出口34から流出する。また、本体部31に貯められた液相冷媒は、接続配管33を介してヘッダタンク23の第4内部流路234に流入する。
次に、熱交換器10の動作例について説明する。
車両用空調装置が冷房運転する場合、熱交換器10は凝縮器として機能する。この場合、ヒートポンプ回路において熱交換器10の前段に配置された圧縮機により圧縮された高圧の気相冷媒が流入口238を介してヘッダタンク23の第1内部流路231に流入する。第1内部流路231に流入した気相冷媒は、コア部21の第1冷媒パス211、及びヘッダタンク24の第1内部流路241を介して、コア部21の第2冷媒パス212に流入する。この際、第1冷媒パス211及び第2冷媒パス212のそれぞれの内部を流れる冷媒と、それらの外部を流れる外気との間で熱交換が行われることにより、冷媒が外気に放熱して冷却される。これにより、第2冷媒パス212からヘッダタンク23の第2内部流路232には、気液二相冷媒が流入することになる。ヘッダタンク23の第2内部流路232に流入した気液二相冷媒は、接続配管32を介して貯液器30に流入し、貯液器30において液相冷媒と気相冷媒とに分離される。この際、貯液器30は、液相冷媒を貯めるレシーバとして機能する。
貯液器30に貯められた液相冷媒は、接続配管33、ヘッダタンク23の第4内部流路234、横断配管22、ヘッダタンク24の第2内部流路242を介して、コア部21の第3冷媒パス213に流入する。この際、第3冷媒パス213の内部を流れる液相冷媒と、その外部を流れる外気との間で熱交換が行われることにより、第3冷媒パス213を流れる液相冷媒が外気に放熱して更に冷却される。すなわち、第3冷媒パス213は、過冷却部として機能する。第3冷媒パス213において過冷却された液相冷媒は、ヘッダタンク23の第3内部流路233及び流出口239を介して、ヒートポンプ回路において熱交換器10の後段に配置された減圧弁へと流れる。
なお、車両用空調装置が冷房運転する場合には、熱交換器10では、図示しないバルブにより流出口34が閉塞されている。これにより、貯液器30内の気相冷媒が流出口34を介して熱交換器10の後段に配置された減圧弁へと流れることが防止されている。
一方、車両用空調装置が暖房運転する場合、熱交換器10は蒸発器として機能する。この場合、ヒートポンプ回路において熱交換器10の前段に配置された減圧弁により減圧された低圧の液相冷媒が流入口238を介してヘッダタンク23の第1内部流路231に流入する。第1内部流路231に流入した液相冷媒は、コア部21の第1冷媒パス211、及びヘッダタンク24の第1内部流路241を介して、コア部21の第2冷媒パス212に流入する。この際、第1冷媒パス211及び第2冷媒パス212のそれぞれの内部を流れる冷媒と、それらの外部を流れる外気との間で熱交換が行われることにより、冷媒が外気から吸熱して加熱される。これにより、第2冷媒パス212からヘッダタンク23の第2内部流路232には、気液二相冷媒が流入することになる。ヘッダタンク23の第2内部流路232に流入した気液二相冷媒は、接続配管32を介して貯液器30に流入し、貯液器30において液相冷媒と気相冷媒とに分離される。
貯液器30に貯められた液相冷媒は、接続配管33、ヘッダタンク23の第4内部流路234、横断配管22、ヘッダタンク24の第2内部流路242を介して、コア部21の第3冷媒パス213に流入する。この際、第3冷媒パス213の内部を流れる液相冷媒と、その外部を流れる外気との間で熱交換が行われることにより、第3冷媒パス213を流れる液相冷媒が外気から吸熱して加熱される。これにより、第3冷媒パス213を流れる液相冷媒が気液二相冷媒となり、ヘッダタンク23の第3内部流路233に流入する。ヘッダタンク23の第3内部流路233に流入した気液二相冷媒は、流出口239から流出する。この流出口239から流出する気液二相冷媒と、貯液器30の流出口34から流出する気相冷媒とが混合され、ヒートポンプ回路において熱交換器10の後段に配置された圧縮機へと流れる。この際、気液二相冷媒の液相冷媒に含まれる潤滑オイルが圧縮機へと供給されることにより、圧縮機の動作を確保することの可能な適量の潤滑オイルが圧縮機に継続的に供給される。このように、車両用空調装置が暖房運転する場合、貯液器30は、圧縮機に主として気相冷媒が戻されるように気相冷媒と液相冷媒とを分離するアキュムレータとして機能する。
以上説明した本実施形態の熱交換器10によれば、以下の(1)〜(4)に示される作用及び効果を得ることができる。
(1)暖房運転時、横断配管22の内部流路224を流れる液相冷媒が隣接フィン215aを介して外気と熱交換すると、横断配管22の内部流路224を流れる液相冷媒が吸熱し、その一部が気相冷媒となる可能性がある。横断配管22内で気相冷媒が生成されると、横断配管22の内部流路224を流れる冷媒の圧力損失が増加する。これは、横断配管22及び第3冷媒パス213における冷媒の流れを阻害する要因となるため、熱交換器10の熱交換性能が低下し、結果としてヒートポンプ回路の暖房性能が低下する可能性がある。この点、本実施形態の熱交換器10では、横断配管22の内部流路224と隣接フィン215aとの間に形成された空気層25により、横断配管22と隣接フィン215aとの接合部分の面積が、チューブ214とフィン215との接合部分の面積よりも小さくなっているため、隣接フィン215aから、横断配管22の内部流路224を流れる冷媒への熱伝達が抑制されている。結果的に、横断配管22を有する熱交換器10において、熱交換器10の熱交換性能を低下させるような熱害を抑制することが可能となる。
(2)横断配管22における隣接フィン215aが接合される側壁部220には、空気層25を形成する切り欠き221が設けられている。これにより、横断配管22の内部流路224と隣接フィン215aとの間に空気層25を容易に形成することができる。
(3)横断配管22は、鉛直方向Z、すなわちチューブ214及びフィン215の積層方向におけるコア部21の端部に配置されている。このような構成によれば、横断配管22を利用することにより、熱交換器10が凝縮器として機能している場合には、コア部21の第3冷媒パス213を過冷却部として用いることができる。また、熱交換器10が蒸発器として機能している場合には、コア部21の第3冷媒パス213を圧縮機に潤滑オイルを戻すための機構として用いることができる。
(4)横断配管22には、暖房運転時及び冷房運転時のいずれの場合でも、貯液器30に貯められた液相冷媒が流れる。これにより、貯液器30を、冷房運転時にはレシーバとして機能させることができるとともに、暖房運転時にはアキュムレータとして機能させることができる。
<第2実施形態>
次に、熱交換装置の第2実施形態について説明する。
図4に示されるように、本実施形態の熱交換器10では、コア部21の第2冷媒パス212と第3冷媒パス213との間に横断配管22が配置されている。ヘッダタンク23の第3内部流路233は、横断配管22の一端部に接続されている。ヘッダタンク23の第4内部流路234は、コア部21の第3冷媒パス213に属する各チューブ214の一端部に接続されている。ヘッダタンク23の流出口239は、第4内部流路234に連通されている。
図5に示されるように、横断配管22における鉛直方向上方Z2側の側壁部220には、フィン215bがろう付けにより接合されている。横断配管22における鉛直方向下方Z1側の側壁部225には、フィン215cがろう付けにより接合されている。すなわち、横断配管22は、コア部21においてフィン215b,215cと隣り合うように配置されている。以下、これらのフィン215b,215cを「隣接フィン」と称する。横断配管22の側壁部220には、凹状の切り欠き222が形成されている。この切り欠き222により、横断配管22の内部流路224と隣接フィン215bとの間に空気層26が形成されている。
以上説明した本実施形態の熱交換器10によれば、第1実施形態の(3)及び(4)の作用及び効果に加え、以下の(5)〜(7)に示される作用及び効果を得ることができる。
(5)暖房運転時、横断配管22の内部流路224を流れる液相冷媒が隣接フィン215bを介して外気と熱交換すると、横断配管22の内部流路224を流れる液相冷媒が吸熱し、その一部が気相冷媒となる可能性がある。横断配管22内で気相冷媒が生成されると、横断配管22の内部流路224を流れる冷媒の圧力損失が増加する。これは、横断配管22及び第3冷媒パス213における冷媒の流れを阻害する要因となるため、熱交換器10の熱交換性能が低下し、結果としてヒートポンプ回路の暖房性能が低下する可能性がある。この点、本実施形態の熱交換器10では、横断配管22の内部流路224と隣接フィン215bとの間に形成された空気層26により、横断配管22と隣接フィン215bとの接合部分の面積が、チューブ214とフィン215との接合部分の面積よりも小さくなっているため、隣接フィン215bから、横断配管22の内部流路224を流れる冷媒への熱伝達が抑制されている。結果的に、横断配管22を有する熱交換器10において、熱交換器10の熱交換性能を低下させるような熱害を抑制することが可能となる。
(6)冷房運転時、第2冷媒パス212には、コア部21において温度の高い略気相冷媒が流れている。この第2冷媒パス212を流れる略気相冷媒と、横断配管22の内部流路224を流れる液相冷媒とが隣接フィン215bを介して熱交換すると、横断配管22の内部流路224を流れる液相冷媒の一部が気相冷媒となる可能性がある。この場合、気液二相冷媒が第3冷媒パス213に流入するため、第3冷媒パス213において冷媒の過冷却を行うことが困難となる。すなわち、熱交換器10の熱交換性能が低下するため、結果としてヒートポンプ回路の冷房性能が低下する可能性がある。この点、本実施形態の熱交換器10では、横断配管22と隣接フィン215bとの間に形成された空気層26により、隣接フィン215bから、横断配管22の内部流路224を流れる冷媒への熱伝達が抑制されている。結果的に、横断配管22を有する熱交換器10において、熱交換器10の熱交換性能を低下させるような熱害を抑制することが可能となる。
(7)横断配管22は、第2冷媒パス212と第3冷媒パス213との間に配置されている。第2冷媒パス212には、温度の高い気相冷媒が流れている。第3冷媒パス213には、第2冷媒パス212を流れる気相冷媒よりも温度の低い液相冷媒が流れている。すなわち、横断配管22は、温度の異なる2つの冷媒パス212,213の間に配置されている。このような構成の場合、温度の高い気相冷媒の流れる第2冷媒パス212から横断配管22に伝達される熱により、熱交換器10の熱交換性能を低下させる熱害が発生し易い。したがって、第2冷媒パス212に近い横断配管22の側壁部220に対応して空気層26が設けられていることで、より効果的に熱害を抑制することができる。
<他の実施形態>
なお、各実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・横断配管22の内部流路224と隣接フィン215a,215bとの間に空気層を形成するための方法は適宜変更可能である。例えば、第2実施形態の熱交換器10では、図6に示されるように、横断配管22の側壁部220に切り欠き222が複数形成されていてもよい。これにより、横断配管22の側壁部220と隣接フィン215bとを複数点で接合させることができるため、コア部21の組み立て時の剛性を向上させることができるとともに、振動による隣接フィン215bの破損を抑制することができる。同様の構造は、第1実施形態の熱交換器10に適用することも可能である。
・第2実施形態の熱交換器10では、切り欠き222の形状を適宜変更してもよい。例えば図7に示されるように、切り欠き222は、鉛直方向Zに直交する断面形状が三角形状をなすものであってもよい。また、図8に示されるように、切り欠き222は、鉛直方向Zに直交する断面形状が筒状をなすものであってもよい。同様の構造は、第1実施形態の熱交換器10に適用することも可能である。
・図9に示されるように、第2実施形態の熱交換器10では、隣接フィン215bにおける横断配管22との接合部分に、凹状の切り欠き217を形成してもよい。切り欠き217の形状は、図9に示される形状に限らず、例えば図10に示されるように、隣接フィン215bにおける横断配管22との接合部分からチューブ214との接合部分まで、隣接フィン215bを横断するような形状であってもよい。図9及び図10に示されるいずれの形状であっても、隣接フィン215aと横断配管22の内部流路224との間に空気層26を形成することができるため、第2実施形態の熱交換器10と同様又は類似の作用及び効果を得ることができる。同様の構造は、第1実施形態の熱交換器10に適用することも可能である。
・第2実施形態の熱交換器10では、横断配管22と隣接フィン215bとの間に、空気層26を形成する適宜の部材が配置されてもよい。例えば図11に示されるように、横断配管22と隣接フィン215bとの間に、筒状部材27を配置してもよい。このような構成によれば、筒状部材27の内部空間により空気層26を形成することができる。また、図12に示されるように、横断配管22と隣接フィン215bとの間に、鉛直方向Zに直交する断面形状が波形状に形成されたフィン部材28を配置してもよい。これにより、フィン部材28と隣接フィン215bとの間に形成される隙間、並びに横断配管22とフィン部材28との間に形成される隙間により空気層26を形成することができる。同様の構造は、第1実施形態の熱交換器10に適用することも可能である。
・図13に示されるように、第2実施形態の熱交換器10では、横断配管22の側壁部225に切り欠き223が更に形成されていてもよい。この場合、一方の隣接フィン215bが第1隣接フィンに相当し、他方の隣接フィン215cが第2隣接フィンに相当する。このような構成によれば、横断配管22と第1隣接フィン215bとの間に第1空気層26が形成されるとともに、横断配管22と第2隣接フィン215cとの間に第2空気層29が形成される。よって、第1隣接フィン215bから、横断配管22の内部流路224を流れる冷媒への熱伝達だけでなく、第2隣接フィン215cから、横断配管22の内部流路224を流れる冷媒への熱伝達も抑制することができるため、より的確に熱害を抑制することが可能となる。なお、切り欠き223の形状を、図6〜図8に示される切り欠き222のように変更してもよい。また、第2隣接フィン215cの形状を、図9及び図10に示される第1隣接フィン215bのように変更してもよい。さらに、横断配管22と第2隣接フィン215cとの間に、図11および図12に示されるような筒状部材27やフィン部材28を配置してもよい。
・各実施形態の熱交換器10は、凝縮器及び蒸発器のいずれか一方として機能するものであってもよい。したがって、貯液器30も、レシーバ及びアキュムレータのいずれか一方として機能するものであってもよい。
・本発明は上記の具体例に限定されるものではない。すなわち、上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素及びその配置、形状、サイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10:熱交換器
21:コア部
22:横断配管
25,26,29:空気層
27:筒状部材
28:フィン部材
30:貯液器
211,212,213:冷媒パス
214:チューブ
215:フィン
215a,215b,215c:隣接フィン
217,221,222,223:切り欠き
220,225:側壁部

Claims (9)

  1. チューブ(214)及びフィン(215)が交互に積層された構造を有するコア部(21)と、
    前記コア部において前記フィンと隣り合うように配置され、前記チューブよりも大きい流路断面積を有する横断配管(22)と、を備え、
    前記横断配管の側壁部(220,225)には、隣接フィン(215a,215b,215c)が隣り合うように配置され、
    前記横断配管の前記側壁部には、前記隣接フィンに向かって開口するように切り欠き(221,222,223)が設けられ、
    前記切り欠きにより、記隣接フィンと前記横断配管の内部流路との間に空気層(25,26,29)が形成され
    前記横断配管の前記側壁部において前記切り欠きが形成されている部分を除く部分には、前記隣接フィンが接合されている
    熱交換器。
  2. 前記横断配管における前記隣接フィンが接合される側壁部には、前記切り欠きが複数形成されている
    請求項に記載の熱交換器。
  3. チューブ(214)及びフィン(215)が交互に積層された構造を有するコア部(21)と、
    前記コア部において前記フィンと隣り合うように配置され、前記チューブよりも大きい流路断面積を有する横断配管(22)と、を備え、
    前記横断配管の側壁部(220)には、隣接フィン(215b)が隣り合うように配置され、
    前記隣接フィンには、前記横断配管の側壁部に向かって開口するように切り欠き(217)が設けられ
    前記切り欠きにより、前記隣接フィンと前記横断配管の内部流路との間に空気層(26)が形成され、
    前記隣接フィンにおいて前記切り欠きが形成されている部分を除く部分は、前記横断配管の前記側壁部に接合されている
    交換器。
  4. チューブ(214)及びフィン(215)が交互に積層された構造を有するコア部(21)と、
    前記コア部において前記フィンと隣り合うように配置され、前記チューブよりも大きい流路断面積を有する横断配管(22)と、を備え、
    前記横断配管の側壁部(220)には、空気層(26)を形成する部材(27,28)が設けられ
    前記空気層を形成する部材には、前記フィンが接合されている
    交換器。
  5. 前記横断配管は、前記チューブ及び前記フィンの積層方向における前記コア部の端部に配置されている
    請求項1〜のいずれか一項に記載の熱交換器。
  6. レシーバ及びアキュムレータの少なくとも一方として機能する貯液器(30)を更に備え、
    前記横断配管には、前記貯液器に貯められた液相冷媒が流れる
    請求項1〜のいずれか一項に記載の熱交換器。
  7. 前記コア部には、複数のチューブにより構成される複数の冷媒パス(211,212,213)が設けられ、
    前記横断配管は、複数の前記冷媒パスのうち、流れる冷媒の温度の異なる2つの冷媒パス(212,213)の間に配置されている
    請求項1〜のいずれか一項に記載の熱交換器。
  8. 前記2つの冷媒パスのうちの一方の冷媒パスと前記横断配管との間に配置されるフィンを第1隣接フィン(215b)とし、前記2つの冷媒パスのうちの他方の冷媒パスと前記横断配管との間に配置されるフィンを第2隣接フィン(215c)とするとき、
    前記横断配管と前記第1隣接フィンとの間には、第1空気層(26)が形成され、
    前記横断配管と前記第2隣接フィンとの間には、第2空気層(29)が形成されている
    請求項に記載の熱交換器。
  9. 前記空気層(26)は、前記2つの冷媒パスのうち、前記横断配管を流れる冷媒の温度よりも高い冷媒の流れる冷媒パスに近い前記横断配管の側壁部に対応して設けられている
    請求項に記載の熱交換器。
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