JP6657803B2 - ロータコアの製造方法、ロータの製造方法、ロータ、およびモータ - Google Patents

ロータコアの製造方法、ロータの製造方法、ロータ、およびモータ Download PDF

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Description

本発明は、ロータコアの製造方法、ロータの製造方法、ロータおよびモータに関する。
従来、スポーク型のモータが知られている。例えば、特許文献1では、回転子が複数の嵌入式小歯を備えるモータが記載されている。
特開2004−215474号公報
上記のようなモータにおいては、複数の嵌入式小歯を樹脂によって一体成形することで固定することが望ましい。しかし、この場合、嵌入式小歯のそれぞれを、金型あるいは治具等によって保持しつつ、金型内に樹脂を流し込む必要がある。そのため、作業性が悪く、回転子を製造する際の手間が大きくなる問題があった。
上記問題点に鑑みて、本発明の一つの態様は、複数のコアピースを有するロータコアの製造方法であって、製造する際の手間を小さくできるロータコアの製造方法、およびそのようなロータコアを有するロータの製造方法を提供することを目的の一つとする。また、製造工程を簡易化できる構造を有するロータ、およびそのようなロータを備えるモータを提供することを目的の一つとする。
本発明の一つの態様のロータコアの製造方法は、上下方向に伸びる中心軸に沿って配置されるシャフト、前記シャフトの径方向外側に周方向に沿って互いに分離されて配置される複数のコアピース、および前記コアピースの少なくとも一部を覆う充填部を有するロータコアの製造方法であって、軸方向に貫通する中心孔を有する略環状のスクラップ部と、前記スクラップ部の径方向内側において前記スクラップ部と連続して配置され前記コアピースの一部を構成するコア板部と、を有する板部材を形成する工程S1と、前記板部材を積層して前記コアピースを有する積層体を形成する工程S2と、前記積層体と前記シャフトとを金型に設置する工程S3と、前記金型内に溶融した樹脂または非磁性材料を流し込み、少なくとも一部が前記コアピースの間に位置する前記充填部を形成し、成形体を形成する工程S4と、前記スクラップ部と前記コア板部とを分離する工程S5と、を含み、工程S1において形成される板部材において、スクラップ部は、径方向に凹となる凹部および径方向に凸となる凸部のうち一方である第1連結部を有し、かつ、コア板部は、径方向に凹となる凹部および径方向に凸となる凸部のうち他方である第2連結部を有し、工程S1は、第1連結部および第2連結部を形成する工程S1aと、第1連結部と第2連結部とを嵌め合わせる工程S1bと、を含み、工程S5においては、第1連結部と第2連結部との嵌め合いを外して、スクラップ部とコア板部とを分離する。
本発明の一つの態様のロータの製造方法は、上記のロータコアの製造方法で製造されるロータコアと、前記コアピースを励磁する複数の永久磁石と、前記シャフトに直接的または間接的に固定されるセンサマグネットと、を有するロータの製造方法であって、前記工程S4よりも後に設けられ、前記シャフトの外周面から径方向内側に窪む第2溝を形成する工程S6と、前記工程S6よりも後に設けられ、前記シャフトにおける前記第2溝が形成された箇所に前記センサマグネットを取り付ける工程S7と、を含む。
本発明の一つの態様のロータは、上下方向に伸びる中心軸に沿って配置されるシャフト、前記シャフトの径方向外側に周方向に沿って互いに分離されて配置される複数のコアピース、および前記コアピースの少なくとも一部を覆う充填部を有するロータコアと、前記コアピースを励磁する複数の永久磁石と、を備え、前記コアピースは、軸方向に積層された複数の板状のコア板部を有し、前記コア板部は、径方向外端から径方向内側に凹となる凹部を有し、凹部は、凹部の径方向外端よりも径方向内側に、周方向の寸法が凹部の径方向外端よりも大きい部分を有する。
本発明の一つの態様のモータは、ステータと、前記ステータに対して、前記中心軸を中心として相対的に回転可能な上記のロータと、を備える。
本発明の一つの態様によれば、複数のコアピースを有するロータコアを製造する際の手間を小さくできる。
図1は、本実施形態のモータを示す断面図である。 図2は、本実施形態のロータを示す斜視図である。 図3は、本実施形態のロータを示す斜視図である。 図4は、本実施形態のロータを示す図であって、図2におけるIV−IV断面図である。 図5は、本実施形態のシャフトを示す斜視図である。 図6は、本実施形態のコアピースを示す平面図である。 図7は、本実施形態の板部材を示す平面図である。 図8は、本実施形態のロータコアの製造方法における板部材形成工程S1の一部を示す平面図である。 図9は、本実施形態のロータコアの製造方法における板部材形成工程S1の一部を示す平面図である。 図10は、本実施形態のロータコアの製造方法における積層体形成工程S2の一部を示す断面図である。 図11は、本実施形態のロータコアの製造方法における設置工程S3および成形体形成工程S4の一部を示す平面図である。 図12は、本実施形態の成形体を示す斜視図である。 図13は、本実施形態のコアピースの他の一例を示す平面図である。 図14は、本実施形態のコアピースの他の一例を示す平面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態に係るモータについて説明する。図1から図3に示すように、モータ10は、ロータ30と、ステータ40と、複数のベアリング51,52と、ハウジング20と、を備える。また、モータ10は、ロータ30の回転位置を検出する回転センサ64を備える。
ロータ30は、いわゆるスポーク型のロータである。ロータ30は、ステータ40に対して、上下方向に伸びる中心軸Jを中心として相対的に回転可能である。ロータ30は、ロータコア32と、複数の永久磁石33A,33Bと、センサアセンブリ60と、を有する。センサアセンブリ60は、センサヨーク61と、センサマグネット62と、センサマグネット62を覆うマグネットカバー63と、を有する。なお、図3においては、センサアセンブリ60の図示を省略している。
図4に示すように、ロータコア32は、シャフト31と、充填部35と、複数のコアピース34N,34Sと、を有する。ロータコア32は、例えば、金型にコアピース34N,34Sを配置して樹脂または非磁性材料を流し込むモールド成形によって作られる。
シャフト31は、中心軸Jに沿って配置される。この好ましい実施形態においては、シャフト31は、円柱状の部材である。シャフト31は、中実であってもよく、中空の円筒状の部材であってもよい。図5に示すように、シャフト31は、外周面に径方向内側に窪む第1溝38を有する。第1溝38は、軸方向に延びる。第1溝38は、周方向に沿って複数配置される。第1溝38は、例えば、ステーキング加工により形成される。
図3に示すように、シャフト31は、外周面に径方向内側に窪む第2溝39を有する。第2溝39は、軸方向に延びる。第2溝39は、周方向に沿って複数配置される。第2溝39は、充填部35よりも上側に配置される。第2溝39は、例えば、ステーキング加工により形成される。
図4に示すように、充填部35は、シャフト31の径方向外側に配置される。本実施形態において充填部35は、シャフト31の外周面に固定される。より詳細には、充填部35は、シャフト31の外周面における第1溝38が設けられた箇所に固定される。言い換えると、第1溝38は、充填部35と接触する箇所に配置される。
充填部35の少なくとも一部は、複数のコアピース34N,34Sの間に配置される。充填部35は、コアピース34N,34Sの少なくとも一部を覆う。充填部35の材質は、樹脂または非磁性材料である。本実施形態において、充填部35は樹脂である。なお、充填部35の材質は、特に限定されず、例えば、非磁性材料であってもよい。非磁性材料は、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼(SUS)等である。本実施形態において充填部35は、複数のコアピース34N,34Sを保持する。
なお、本明細書において、「充填部の少なくとも一部が複数のコアピースの間に位置する」とは、複数のコアピースのうちのいずれか2つのコアピースを結んだ線上に、充填部の少なくとも一部が位置することを含む。複数のコアピースのうちのいずれか2つのコアピースとは、特に限定されず、周方向に隣り合う2つのコアピースであってもよいし、シャフト31を介して、径方向に対向する2つのコアピースであってもよい。図4では、充填部35の一部は、周方向に隣り合うコアピース34N,34Sの間に位置する。
図示は省略するが、充填部35の下面には、永久磁石33A,33Bが挿入される複数の磁石挿入穴が設けられる。複数の磁石挿入穴は、周方向において、コアピース34Nとコアピース34Sとの間に配置される。
図2および図3に示すように、充填部35は、コアピース34N,34Sの上側を覆う蓋部35bを有する。蓋部35bの平面視形状は、例えば、中心に中心軸Jが通る円形状である。蓋部35bの上面には、少なくとも一つのゲート痕35cが配置される。図2および図3では、ゲート痕35cは、蓋部35bの上面に複数設けられ、周方向に等間隔に配置される。ゲート痕35cは、例えば、7つ配置される。ゲート痕35cの数は、後述するゲートGの数と同じである。ゲート痕35cは、例えば、周方向に隣り合う磁石挿入孔の間に配置される。ゲート痕35cは、コアピース34N,34Sの上方に配置される。
図4に示すように、コアピース34N,34Sは、シャフト31の径方向外側に周方向に沿って互いに分離されて配置される。コアピース34Nとコアピース34Sとは、周方向に沿って交互に配置される。コアピース34Nは、永久磁石33A,33BによってN極に励磁される。コアピース34Sは、永久磁石33A,33BによってS極に励磁される。
本実施形態においてコアピース34N,34Sは、充填部35によってのみ互いに接続される。すなわち、本実施形態のロータ30においては、コアピース34N,34Sの間には、互いに接続する充填部35以外の部分がなく、コアピース34N,34Sは、互いに分離される。そのため、例えば、ロータコア32をモールド成形によって作る場合、樹脂または非磁性材料がコアピース34N,34Sの間に流れやすい。
ここで、一般に、スポーク型のロータは、コアピースとシャフトとを接続する接続部、あるいは複数のコアピース同士とを接続する接続部を有する場合が多い。しかし、この好ましい実施形態にかかるロータ30では、このような接続部が存在していない。そのため、永久磁石33A,33Bから流れ出る磁束が、コアピース34N,34Sよりも径方向内側へと流れにくい。これにより、永久磁石33A,33Bから流れ出る磁束の多くがコアピース34N,34Sの径方向外側へ流れる。その結果、モータ10のトルクに寄与する磁束の割合を増やすことができ、モータ10のトルクを大きくすることができる。
本実施形態においては、コアピース34Nは、例えば、7つ設けられる。コアピース34Sは、例えば、7つ設けられる。すなわち、コアピース34Nの数は、コアピース34Sの数と、同じである。
コアピース34Nとコアピース34Sとは、永久磁石33A,33Bによって励磁される磁極が異なる点を除いて同様の構成である。そのため、以下の説明においては、代表してコアピース34Nについてのみ説明し、コアピース34Sに関する説明を省略する場合がある。
コアピース34Nは、径方向内側から径方向外側に向かうに従って周方向の寸法が大きくなる略扇形である。コアピース34Nの径方向外側の角部は、例えば、周方向両側とも面取りされる。コアピース34Nの角部における面取りは、角面取りであっても、丸面取りであってもよい。図4の例では、コアピース34Nの径方向外側の角部は、角面取りされる。
図1に示すように、この好ましい実施形態において、コアピース34Nは、軸方向に積層された複数の板状のコア板部37を有する。すなわち、コア板部37は、コアピース34Nの一部を構成する。コア板部37は、磁性材料の一種である電磁鋼板である。
図6に示すように、コア板部37は、径方向に凹となる凹部である第2連結部37aを有する。より詳細には、第2連結部37aは、コア板部37の径方向外端から径方向内側に凹となる凹部である。これにより、後述するロータコア32の製造方法、およびロータ30の製造方法を採用しやすい。すなわち、本実施形態のロータ30およびモータ10は、製造工程を簡易化できる構造を有する。
第2連結部37aの径方向外端における周方向の寸法aは、第2連結部37aの径方向内端における周方向の寸法bよりも小さい。すなわち、第2連結部37aは、第2連結部37aの径方向外端よりも径方向内側に、周方向の寸法が第2連結部37aの径方向外端よりも大きい部分を有する。図6では、平面視において、第2連結部37aの内側面の外形は、略矩形を構成する辺のうちの3辺を構成する形状である。第2連結部37aの内側面は、径方向外側から径方内側に向かって、第2連結部37aの周方向の寸法が大きくなる向きに傾く。
コア板部37が積層されることで、各コア板部37の第2連結部37aが積層される。これにより、図2および図3に示すように、コアピース34Nの径方向外端に、軸方向に延びるコア凹部34aが配置される。
図6に示すように、コア板部37は、コア板部37を軸方向に貫通するコア板部貫通孔37cを有する。コア板部貫通孔37cの平面視形状は、円形状である。なお、コア板部貫通孔37cの平面視形状は、特に限定されず、楕円形状であっても、多角形状であってもよい。
図1に示すように、コアピース34Nは、コアピース34Nを軸方向に貫通するコアピース貫通孔37bを有する。コアピース貫通孔37bは、複数のコア板部貫通孔37cが軸方向に連結される。コアピース貫通孔37bには、充填部35の一部が配置される。そのため、充填部35によってコア板部37同士を固定することができる。
図6に示すように、コアピース貫通孔37bの平面視形状は、円形状である。なお、コアピース貫通孔37bの平面視形状は、特に限定されず、楕円形状であっても、多角形状であってもよい。コアピース貫通孔37bは、ゲート痕35cよりも径方向外側に配置される。すなわち、ゲート痕35cは、径方向において、コアピース貫通孔37bと異なる位置に配置される。
図4に示す永久磁石33A,33Bは、コアピース34N,34Sを励磁する。永久磁石33A,33Bは、径方向に延びる直方体形状である。永久磁石33Aと永久磁石33Bとは、周方向に沿って交互に配置される。永久磁石33A,33Bは、コアピース34N,34S同士の周方向の間にそれぞれ配置される。
永久磁石33A,33Bは、それぞれ、周方向に沿って配置される2つの磁極を有する。永久磁石33Aは、例えば、周方向一方側にN極を有し、周方向他方側にS極を有する。永久磁石33Bは、例えば、周方向一方側にS極を有し、周方向他方側にN極を有する。これにより、周方向に隣り合う永久磁石33A,33Bの磁極は、周方向において互いに同極が向かい合う。
永久磁石33AのN極と永久磁石33BのN極との間には、コアピース34Nが配置される。これにより、コアピース34Nは、N極に励磁される。永久磁石33AのS極と永久磁石33BのS極との間には、コアピース34Sが配置される。これにより、コアピース34Sは、S極に励磁される。
永久磁石33Aと永久磁石33Bとは、周方向における磁極の配置が異なる点を除いて同様の構成である。そのため、以下の説明においては、代表して永久磁石33Aについてのみ説明し、永久磁石33Bに関する説明を省略する場合がある。
永久磁石33Aは、例えば、周方向両側に位置するコアピース34Nとコアピース34Sとに直接的に接触する。そのため、永久磁石33Aは、コアピース34Nおよびコアピース34Sに磁力により強固に貼り付く。なお、永久磁石33Aは、充填部35の一部を介してコアピース34N,34Sと間接的に接触してもよい。
永久磁石33Aは、径方向に延びる。永久磁石33Aの軸方向と直交する断面の形状は、例えば、矩形状である。本実施形態においては、永久磁石33Aは、7つ設けられる。永久磁石33Bは、7つ設けられる。すなわち、永久磁石33Aの数は、永久磁石33Bの数と同じである。この好ましい実施形態では、永久磁石33A,33Bの数は、コアピース34N,34Sの数と同じである。なお、コアピース34N,34Sの数は、永久磁石33A,33Bの数に合わせて、適宜変更されてもよい。また、永久磁石33A,33Bの数は、モータの仕様によって適宜変更されてもよい。
図1および図2に示すように、センサヨーク61は略円筒状の部材である。センサヨーク61は、磁性材料からなる。センサヨーク61は、略環状の内壁部61aと、略環状の外壁部61bと、天板部61cと、を有する。センサヨーク61は、内壁部61aの内側面がシャフト31の外周面に固定されることによって、シャフト31に固定される。より詳細には、内壁部61aの内側面は、シャフト31の外周面における第2溝39が設けられた箇所に固定される。シャフト31は、内壁部61aによって構成される貫通孔に圧入される。本実施形態において、内壁部61aと外壁部61bは、略円環状である。
第2溝39が設けられることで、図3に示す第2溝39同士の周方向の間の部分は、シャフト31の外径が第2溝39の部分よりも大きくなる。そのため、第2溝39同士の周方向の間の部分が圧入しろの役割を果たす。これにより、センサヨーク61をシャフト31に、より強固に固定できる。
図1に示すように、外壁部61bは、内壁部61aの径方向外側に位置し、内壁部61aを周方向に囲う。すなわち、センサヨーク61は、二重円筒形状である。天板部61cは、内壁部61aの上端部と外壁部61bの上端部とを接続する略円環状である。
センサマグネット62は、円環状である。センサマグネット62は、センサヨーク61に保持される。より詳細には、センサマグネット62は、径方向外側から外壁部61bに嵌め合わされる。これにより、センサマグネット62は、センサヨーク61を介して間接的にシャフト31に固定される。なお、センサマグネット62は、シャフト31に直接的に固定されてもよい。
回転センサ64は、センサマグネット62と隙間を介して径方向に対向する。回転センサ64は、例えば、ホールICであり、複数設けられる。回転センサ64は、センサマグネット62の磁束を検出する。検出された磁束に基づいて、ロータ30の回転位置がモータ10を制御する制御装置等(図示省略)において算出される。なお、回転センサ64は、センサマグネット62と隙間を介して軸方向に対向してもよい。
本実施形態のロータ30の製造方法は、第1溝形成工程S0と、板部材形成工程S1と、積層体形成工程S2と、設置工程S3と、成形体形成工程S4と、分離工程S5と、第2溝形成工程S6と、センサマグネット取付工程S7と、永久磁石配置工程S8と、を含む。本実施形態のロータ30の製造方法は、ロータコア32の製造方法を含み、ロータコア32の製造方法は、第1溝形成工程S0から第2溝形成工程S6までを含む。
図5に示すように、第1溝形成工程S0は、シャフト31a(図5左図)の外周面に第1溝38を形成する工程である。例えば、シャフト31aの外周面に切削加工を施すことで第1溝38を形成する。
板部材形成工程S1は、図7に示す板部材70aを形成する工程である。板部材70aは、板状の部材である。板部材70aの平面視形状は、略正方形状である。平面視において、板部材70aの四隅は、面取りされる。板部材70aは、スクラップ部71と、コア板部37と、を有する。スクラップ部71は、軸方向に貫通する中心孔71aを有する略環状である。
なお、本明細書において、「ある部材が環状である」とは、ある部材が一周全体に亘って連続する形状であることを含む。すなわち、環状とは、円環状、楕円環状、角環状、矩形環状等を含む。また、「ある部材が略環状である」とは、ある部材が一周全体に亘って連続する形状であること、またはある部材が一周のうちの一部において不連続となる形状であることを含む。
スクラップ部71は、スクラップ部本体71bと、延伸部72と、第1連結部72bと、固定部73と、を有する。スクラップ部本体71bは、中心孔71aを規定する環状の部分である。延伸部72は、中心孔71aの内縁から径方向内側に延びる。延伸部72は、延伸部本体72aと、第1連結部72bと、を有する。延伸部本体72aは、スクラップ部本体71bと接続され、径方向に延びる。
図7では、第1連結部72bは、径方向に凸となる凸部である。より詳細には、第1連結部72bは、延伸部本体72aから径方向内側に凸となる凸部である。第1連結部72bの平面視形状は、略矩形状である。第1連結部72bの形状は、第2連結部37aの形状に沿った形状である。
板部材70aにおいて、コア板部37は、スクラップ部71の径方向内側においてスクラップ部71と連続して配置される。コア板部37は、凹部である第2連結部37aが、凸部である第1連結部72bと嵌め合わされることで、スクラップ部71に連結される。上述したように、第2連結部37aは、第2連結部37aの径方向外端よりも径方向内側に、周方向の寸法が第2連結部37aの径方向外端よりも大きい部分を有する。そのため、第1連結部72bが径方向に移動することを抑制できる。これにより、コア板部37がスクラップ部71に対して径方向に動いて外れることを抑制できる。また、連結部を支点としてコア板部37が軸方向に動く場合、第1連結部72bの径方向内端面と第2連結部37aの径方向外端面とが干渉して、コア板部37の軸方向への移動が抑制される。これにより、コア板部37が軸方向に動いて、スクラップ部71から外れることを抑制できる。
また、上述したように、第2連結部37aの内側面は、径方向外側から径方内側に向かって、第2連結部37aの周方向の寸法が大きくなる周方向の向きに傾く。そのため、連結部を支点としてコア板部37が軸方向に動く場合、第1連結部72bの側面と第2連結部37aの内側面とが干渉して、コア板部37の軸方向への移動が抑制される。これにより、コア板部37が軸方向に動いて、スクラップ部71から外れることをより抑制できる。
固定部73は、スクラップ部本体71bに複数(図7では8つ)配置される。各固定部73は、中心軸Jを中心として、点対称に配置されることが望ましい。固定部73の平面視形状は、例えば、長方形状である。図10に示すように、固定部73は、下側に窪む陥没部73aと、下側に突出する突出部73bと、を有する。陥没部73aと突出部73bとは、軸方向に重なる。
図7に示すように、スクラップ部本体71bの四隅のうち、中心軸Jを対称に向かい合う2つの位置には、それぞれ、ピン孔75が設けられる。この実施形態では、ピン孔75の数は2つである。ピン孔75は、板部材70aを軸方向に貫通する。
板部材形成工程S1は、連結部形成工程S1aと、嵌合工程S1bと、外形形成工程S1cと、固定部形成工程S1dと、を含む。
図8に示す連結部形成工程S1aは、第1連結部72bおよび第2連結部37aを形成する工程である。図8に示す連結部形成工程S1aにおいては、帯状の電磁鋼板80を打ち抜いて、円板部81と、貫通孔82と、を形成する。円板部81の平面視形状は、円形である。円板部81は、外縁に複数の第2連結部37aを有する。複数の第2連結部37aは、円板部81の外縁において周方向に等間隔に配置される。
貫通孔82は、円板部81が電磁鋼板80から打ち抜かれることで形成される。貫通孔82は、内縁に複数の第1連結部72bを有する。複数の第1連結部72bは、貫通孔82の内縁において周方向に等間隔に配置される。第1連結部72bは、第2連結部37aに沿って電磁鋼板80が打ち抜かれることで形成される。
嵌合工程S1bは、第1連結部72bと第2連結部37aとを嵌め合わせる工程である。図8に示す嵌合工程S1bにおいては、貫通孔82に円板部81を嵌め合わせる。これにより、第1連結部72bと第2連結部37aとが嵌め合わされる。嵌合工程S1bによれば、円板部81を貫通孔82に嵌め合わせることで、複数の第1連結部72bと複数の第2連結部37aとをまとめて嵌め合わせることができる。そのため、第1連結部72bと第2連結部37aとを嵌め合わせることが容易である。
図9に示す外形形成工程S1cは、電磁鋼板80の一部を打ち抜いて、コア板部37の外形と、延伸部本体72aの外形とを形成する工程である。具体的には、円板部81のうちコア板部37となる部分以外の部分を打ち抜いて分離する。外形形成工程S1cによって、コア板部37、延伸部72、および中心孔71aが形成される。コア板部37は、延伸部72と連結された状態で形成される。すなわち、板部材形成工程S1において、コア板部37は、第1連結部72bが第2連結部37aと嵌め合わされることで、延伸部72と連結される。
ロータコア32が比較的小さい中型モータ、または小型モータでは、大型モータに比べて、コア板部37の外形を形成した後に、第1連結部72bおよび第2連結部37aを形成すると、積層された複数のコア板部37がばらけやすい。その結果、複数の第1連結部72bと複数の第2連結部37aとを嵌め合わせにくい。そのため、外形形成工程S1cよりも前に、連結部形成工程S1aおよび嵌合工程S1bを行う方法は、比較的小さい中型モータ、または小型モータにおいて、特に有用である。
固定部形成工程S1dは、固定部73を形成する工程である。具体的には、電磁鋼板80の一部をプレス加工によって軸方向にカシメて、固定部73を形成する。固定部73は、積層体形成工程S2において軸方向に重なる板部材70aを固定する部分である。固定部73が形成される箇所は、スクラップ部71となる部分である。そのため、固定部73をコア板部37に設ける必要が無い。これにより、コアピース34N,34Sを通る磁束が歪むことを抑制でき、モータ10の磁気特性が低下することを抑制できる。
固定部形成工程S1dの後、電磁鋼板80を、図7に示す板部材70aの外形に沿って打ち抜く。これにより、板部材70aが形成される。
なお、板部材形成工程S1は、コア板部貫通孔37cを形成する工程およびピン孔75を形成する工程を含む。コア板部貫通孔37cを形成する工程およびピン孔75を形成する工程は、板部材形成工程S1のいずれの位置に設けられてもよい。コア板部貫通孔37cを形成する工程は、例えば、外形形成工程S1cよりも前に設けられる。
図10に示すように、積層体形成工程S2は、板部材70aを積層して積層体70を形成する工程である。積層された板部材70aの上に、順次、板部材70aを積層する。このとき、積層される板部材70aの突出部73bは、すでに積層された板部材70aの陥没部73aに嵌め合わされる。これにより、軸方向に重なる板部材70a同士が固定される。
本実施形態においては、板部材形成工程S1において打ち抜かれた板部材70aは、そのまま落下して順次積層される。すなわち、板部材形成工程S1と積層体形成工程S2とは、並行して進められる。これにより、効率よく積層体70を形成することができる。なお、板部材形成工程S1によって積層体70を構成する板部材70aをすべて形成した後に、積層体形成工程S2を行ってもよい。
積層体70を構成する板部材70aのうち、最も下側に配置される板部材74は、固定部として、板部材74を軸方向に貫通する板部材貫通孔74aを有する。板部材貫通孔74aには、板部材74の上側に積層される板部材70aの突出部73bが嵌め合わされる。板部材74が設けられることで、例えば、積層体70を複数積み重ねて形成する場合に、隣り合う積層体70同士が固定部73によって固定されることを防止できる。
板部材70aが積層されることで、コア板部37が積層される。これにより、コアピース34N,34Sが形成される。すなわち、積層体70は、コアピース34N,34Sを有する。
図11に示すように、設置工程S3は、積層体70とシャフト31とを金型D内に設置する工程である。金型D内に設置する順番は特に限定されず、積層体70を先に設置してもよいし、シャフト31を先に設置してもよいし、積層体70とシャフト31とを同時に設置してもよい。
一例として、まず金型D内に積層体70を設置する。このとき、図7に示すように、スクラップ部71が延伸部72を有するため、周方向に隣り合う延伸部72同士の隙間に金型Dの一部、あるいは治具を配置できる。これにより、金型D内に積層体70を安定して保持しやすい。
次に、金型D内に設置された積層体70の中心孔71aに、シャフト31を挿入し、治具等により金型Dに対してシャフト31を位置決めする。好ましくは、金型Dは、シャフト31と軸方向に対向する位置に、シャフト31の先端部が挿入される凹部、あるいは孔を有する。シャフト31は、この凹部内、あるいは孔内に配置されることにより、金型Dに対して位置決めされる。
成形体形成工程S4は、金型D内に溶融した樹脂または非磁性材料を流し込み、充填部35を形成し、図12に示す成形体90を形成する工程である。成形体90は、積層体70とシャフト31とが充填部35によって連結されて構成される。以下の説明においては、充填部35が樹脂製であり、金型D内に溶融した樹脂35aを流し込む場合について説明する。
図11に示すように、成形体形成工程S4においては、積層体70とシャフト31とが設置された金型D内に、ゲートGを介して樹脂35aを流し込む。ゲートGは、コアピース34Nと隙間を介して軸方向に対向する。そのため、ゲートGから流し込まれる樹脂35aをコアピース34Nの上面に当てることができる。これにより、ゲートGから射出される樹脂35aの射出圧によってコアピース34Nに上側から圧力を加えて、積層されたコア板部37同士を密着させることができる。したがって、コア板部37同士の間に樹脂35aが入り込むことを抑制でき、コア板部37同士の間隔が拡がることを抑制できる。その結果、コアピース34N,34Sの寸法精度を向上できる。
図11では、ゲートGは、コアピース34Nの上方に配置される。ゲートGは、径方向において、コアピース貫通孔37bと異なる位置に配置される。そのため、ゲートGから金型D内に流し込まれる樹脂35aによって、コアピース34Nの上面に圧力を加えることができる。図11では、ゲートGは、コアピース貫通孔37bよりも径方向内側に配置される。
例えば、ゲートGがコアピース貫通孔37bよりも径方向外側に配置される場合、コアピース貫通孔37bを介してコアピース34Nの下側に流れ込んだ樹脂35aが、コアピース34Nの径方向内側に流れ込む。これにより、コアピース34Nの径方向内側において、樹脂35aが下側から上側に向かって充填される場合がある。その結果、下側から上側に移動する樹脂35aによって、コア板部37同士の間に樹脂35aが入り込み、積層されたコア板部37同士が上下方向に離れる虞がある。
これに対して、ゲートGがコアピース貫通孔37bよりも径方向内側に配置されることで、ゲートGから流れ込む樹脂35aは、コアピース貫通孔37bに上側から流れ込む樹脂35aとコアピース34Nの径方向内側に上側から流れ込む樹脂35aとに分かれる。これにより、コアピース34Nに接する樹脂35aが下側から上側に移動することを抑制でき、積層されたコア板部37同士が上下方向に離れることを抑制できる。これにより、コアピース34N,34Sの寸法精度をより向上できる。
また、積層体70において複数の板部材70aは、固定部73によって固定される。すなわち、板部材70a同士は、板部材70aにおける径方向外側の部分で固定される。また、板部材70aは、板部材70aにおける径方向内側の部分に樹脂35aによる射出圧が加えられる。そのため、板部材70a同士は、径方向両端側で押さえられる。その結果、積層された板部材70a同士が上下方向に離れることをより抑制できる。
成形体形成工程S4において、コアピース貫通孔37bに樹脂35aを流し込むことで、充填部35の一部をコアピース貫通孔37b内に配置できる。これにより、上述したように、充填部35によってコア板部37同士を固定できる。
ゲートGは、金型Dに複数設けられる。複数のゲートGは、周方向に等間隔に配置される。そのため、金型D内における樹脂35aの流れを周方向の全体において均等にすることができ、充填部35の寸法精度を向上できる。充填部35のゲート痕35cは、成形体形成工程S4において、充填部35の上面におけるゲートGが配置された箇所に形成される。
本実施形態によれば、第1溝形成工程S0が、設置工程S3よりも前に設けられる。そのため、成形体形成工程S4において金型D内に流し込まれる樹脂35aは、第1溝38内に流れ込む。これにより、充填部35の一部が第1溝38内に配置される。したがって、シャフト31と充填部35との固定をより強固にできる。
分離工程S5は、スクラップ部71とコア板部37とを分離する工程である。分離工程S5においては、第1連結部72bと第2連結部37aとの嵌め合いを外して、スクラップ部71とコア板部37とを分離する。そのため、スクラップ部71とコア板部37とを分離することが容易である。
具体的には、成形体90を金型Dから取り外し、プレス機に設置する。そして、スクラップ部71とコア板部37との境界に沿って、プレス機で成形体90から、シャフト31、充填部35、およびコアピース34N,34Sを含む部分を打ち抜く。打ち抜かれたシャフト31、充填部35、およびコアピース34N,34Sを含む部分は、例えば、第2溝39が設けられていない点においてのみ、図3に示すロータコア32と異なる。
なお、本明細書において、「スクラップ部とコア板部とを分離する」とは、スクラップ部とコア板部とを分けて離すことができればよく、その手段は特に限定されない。例えば、「スクラップ部とコア板部とを分離する」とは、スクラップ部とコア板部との間を切断すること、スクラップ部とコア板部との間を折り割ること等も含む。
成形体90のうちシャフト31、充填部35、およびコアピース34N,34Sを除く部分、すなわちスクラップ部71は除去される。上述したように、本実施形態では、板部材70a同士を固定する固定部73がスクラップ部71に設けられる。成形体形成工程S4の後では、コア板部37同士は充填部35によって互いに固定される。そのため、スクラップ部71を除去しても、コア板部37同士が分離せず、コアピース34N,34Sの形状が保持される。
第2溝形成工程S6は、第2溝39を形成する工程である。分離工程S5で打ち抜いたシャフト31、充填部35、およびコアピース34N,34Sを含む部分のシャフト31に第2溝39を加工する。
ここで、例えば、第2溝39が、金型Dによってシャフト31を保持する箇所に設けられたとする。成形体形成工程S4よりも前に第2溝39が形成される場合、樹脂35aが第2溝39に流れ込む虞がある。そのため、センサヨーク61をシャフト31に強固に固定できない虞がある。
これに対して、本実施形態によれば、第2溝形成工程S6は、成形体形成工程S4よりも後に設けられるため、成形体形成工程S4において樹脂35aが第2溝39に流れ込むことがない。これにより、センサヨーク61をシャフト31に強固に固定できる。
周方向に沿って複数の第2溝39を形成すると、第2溝39同士の周方向の間の部分が第2溝39を形成する加工によって変形し、外径が大きくなる場合がある。例えば、金型Dでシャフト31における第2溝39よりも下側の部分を保持する場合、金型Dが有する孔にシャフト31を通す。このとき、シャフト31の上部に外径が大きくなった部分があると、金型Dの孔とシャフト31とが干渉して、金型D内にシャフト31を適切に設置できない虞がある。第2溝39が形成される箇所のシャフト31の外径を他の部分に比べて小さくする場合にはシャフト31を製造するコストが増大する問題がある。
これに対して、本実施形態によれば、第2溝形成工程S6は、成形体形成工程S4よりも後に設けられるため、シャフト31の外径を軸方向の全体に亘って略均一にしつつ、金型Dがシャフト31と干渉することを抑制できる。したがって、シャフト31の製造コストの増大を抑制しつつ、かつ、金型D内にシャフト31を適切に設置することができる。
本実施形態によれば、充填部35を形成する際に、複数のコアピース34N,34Sのそれぞれを金型D、あるいは治具等によって保持する必要がない。そのため、金型D内に複数のコアピース34N,34Sを設置することが容易である。これにより、ロータコア32を製造する工程を簡易にすることができ、ロータコア32の製造を容易にできる。
センサマグネット取付工程S7は、シャフト31における第2溝39が形成された箇所にセンサマグネット62を取り付ける工程である。具体的には、シャフト31における第2溝39が形成された箇所にセンサヨーク61を圧入する。センサマグネット取付工程S7は、第2溝形成工程S6よりも後に設けられる。
なお、本明細書において、「シャフト31における第2溝39が形成された箇所にセンサマグネット62を取り付ける」、とは、センサマグネット62を第2溝39が形成された箇所に直接固定する場合と、センサマグネット62を保持する部材を第2溝39が形成された箇所に固定する場合と、を含む。
永久磁石配置工程S8は、永久磁石33A,33Bを配置する工程である。永久磁石33A,33Bを、充填部35の下面に設けられた図示しない磁石挿入穴に挿入する。
上記工程に加えて、上述したロータ30、ステータ40、およびベアリング51,52をハウジング20内に収容する。これにより、上述のロータ30を備えるモータ10を製造することができる。
本発明は上述の実施形態に限られず、他の構成を採用することもできる。以下の説明において上記説明と同様の構成については、適宜同一の符号を付す等により説明を省略する場合がある。
連結部形成工程S1aおよび嵌合工程S1bは、外形形成工程S1cよりも後に設けられてもよい。すなわち、コア板部37の外形と延伸部72の外形とが形成された後に、第1連結部72bおよび第2連結部37aを形成し、第1連結部72bと第2連結部37aとを嵌め合わせてもよい。ロータコア32が比較的大きい大型モータでは、円板部81の撓みが大きくなり、複数の第1連結部72bと複数の第2連結部37aとを安定して嵌め合わせにくい。そのため、この方法は、ロータコア32が比較的大きい大型モータにおいて特に有効である。
板部材形成工程S1において、連結部形成工程S1aおよび嵌合工程S1bは、設けられなくてもよい。すなわち、第1連結部72bおよび第2連結部37aは設けられなくてもよい。この場合、分離工程S5においては、スクラップ部71とコア板部37との間を切断することによって、スクラップ部71とコア板部37とを分離してもよい。
スクラップ部71は、延伸部72を有していなくてもよい。この場合、スクラップ部本体71bの内縁に第1連結部72bが設けられる。
固定部形成工程S1dは、板部材形成工程S1におけるいずれの位置に設けられてもよい。また、板部材形成工程S1は、固定部形成工程S1dを含まなくてもよい。この場合、例えば、積層体形成工程S2と設置工程S3との間に、積層された板部材70aをレーザー溶接等によって互いに固定する工程を設けてもよい。また、固定部73の構成は、板部材70a同士を固定できるならば、特に限定されない。
分離工程S5は、成形体形成工程S4の後、成形体90を金型D内から取り出さずに行ってもよい。この場合、金型D内において形成された成形体90から、直接、シャフト31、充填部35、およびコアピース34N,34Sを含む部分を分離する。この方法によれば、ロータコア32の製造工数を少なくできる。
第1溝形成工程S0は、成形体形成工程S4よりも前であれば、いずれの位置に設けられてもよい。具体的には、例えば、板部材形成工程S1と積層体形成工程S2との間に設けられてもよいし、積層体形成工程S2と設置工程S3との間に設けられてもよい。また、本実施形態のロータコア32の製造方法は、第1溝形成工程S0を含まなくてもよい。この場合においては、予め第1溝38が形成されたシャフト31を用いてもよい。
第2溝形成工程S6の代わりに、シャフト31の外周面から径方向外側に突出する突起を形成する工程を設けてもよい。この場合においては、その突起が圧入しろとしての役割を果たし、圧入によりセンサヨーク61をシャフト31に強固に固定できる。
第2溝形成工程S6は、成形体形成工程S4よりも前に設けられてもよい。この場合においては、金型Dの形状を変更する、治具を配置する等によって、第2溝39に樹脂35aが流れ込むことを抑制することが望ましい。
永久磁石配置工程S8は、成形体形成工程S4よりも後のいずれの位置に設けられてもよい。また、永久磁石配置工程S8は、設置工程S3と同時に設けられてもよい。すなわち、設置工程S3において、金型D内に永久磁石33A,33Bを配置して、積層体70と共にモールドしてもよい。
第2連結部37aの形状は、第2連結部37aの径方向外端よりも径方向内側に、周方向の寸法が径方向内端よりも大きい部分が設けられるならば、特に限定されない。第2連結部37aの形状は、例えば、図13および図14に示す形状であってもよい。
図13に示すコアピース134において、凹部である第2連結部137aの内側面は曲面であり、少なくとも一部の平面視形状が円弧状である。寸法bは、例えば、第2連結部137aの径方向略中央における周方向の寸法である。第2連結部137aの径方向外端における周方向の寸法aは、寸法bよりも小さい。
図14に示すコアピース234において、凹部である第2連結部237aは、径方向内端において、周方向両側に拡がる。第2連結部237aの径方向外端における周方向の寸法aは、第2連結部237aの径方向内端における周方向の寸法bよりも小さい。
第2連結部37aの形状は、上記の他、三角フラスコの様な形状であってもよいし、丸フラスコの様な形状であってもよいし、錨形状であってもよい。第2連結部37aの形状は、平面視において第2連結部37aの内側面の外形が、多角形、円形等の一部であってもよい。
第1連結部72bは、径方向外側に凹となる凹部であってもよい。その場合、第2連結部37aは、径方向外側に凸となる凸部である。すなわち、板部材形成工程S1において形成される板部材70aにおいて、スクラップ部71は、径方向に凹となる凹部である第1連結部72bを有し、かつ、コア板部37は、径方向に凸となる凸部である第2連結部37aを有してもよい。
上記の各構成は、相互に矛盾しない範囲内において、適宜組み合わせることができる。
10…モータ、30…ロータ、31,31a…シャフト、32…ロータコア、33A,33B…永久磁石、34N,34S,134,234…コアピース、35…充填部、35a…樹脂、35b…蓋部、35c…ゲート痕、37…コア板部、37a,137a,237a…第2連結部、37b…コアピース貫通孔、38…第1溝、39…第2溝、40…ステータ、62…センサマグネット、70…積層体、70a,74…板部材、71…スクラップ部、71a…中心孔、72…延伸部、72b…第1連結部、73…固定部、80…電磁鋼板、81…円板部、82…貫通孔、90…成形体、D…金型、G…ゲート、J…中心軸、S1…板部材形成工程(工程S1)、S1a…連結部形成工程(工程S1a)、S1b…嵌合工程(工程S1b)、S1c…外形形成工程(工程S1c)、S1d…固定部形成工程(工程S1d)、S2…積層体形成工程(工程S2)、S3…設置工程(工程S3)、S4…成形体形成工程(工程S4)、S5…分離工程(工程S5)、S6…第2溝形成工程(工程S6)、S7…センサマグネット取付工程(工程S7)

Claims (14)

  1. 上下方向に伸びる中心軸に沿って配置されるシャフト、前記シャフトの径方向外側に周方向に沿って互いに分離されて配置される複数のコアピース、および前記コアピースの少なくとも一部を覆う充填部を有するロータコアの製造方法であって、
    軸方向に貫通する中心孔を有する略環状のスクラップ部と、前記スクラップ部の径方向内側において前記スクラップ部と連続して配置され前記コアピースの一部を構成するコア板部と、を有する板部材を形成する工程S1と、
    前記板部材を積層して前記コアピースを有する積層体を形成する工程S2と、
    前記積層体と前記シャフトとを金型内に設置する工程S3と、
    前記金型内に溶融した樹脂または非磁性材料を流し込み、少なくとも一部が前記コアピースの間に位置する前記充填部を形成し、成形体を形成する工程S4と、
    前記スクラップ部と前記コア板部とを分離する工程S5と、
    を含み、
    前記工程S1において形成される板部材において、前記スクラップ部は、径方向に凹となる凹部および径方向に凸となる凸部のうち一方である第1連結部を有し、かつ、前記コア板部は、径方向に凹となる凹部および径方向に凸となる凸部のうち他方である第2連結部を有し、
    前記工程S1は、
    前記第1連結部および前記第2連結部を形成する工程S1aと、
    前記第1連結部と前記第2連結部とを嵌め合わせる工程S1bと、
    を含み、
    前記工程S5においては、前記第1連結部と前記第2連結部との嵌め合いを外して、前記スクラップ部と前記コア板部とを分離する、ロータコアの製造方法。
  2. 前記第1連結部は、径方向内側に凸となる凸部であり、
    前記第2連結部は、径方向内側に凹となる凹部であり、
    前記第2連結部は、前記第2連結部の径方向外端よりも径方向内側に、周方向の寸法が前記第2連結部の径方向外端よりも大きい部分を有する、請求項に記載のロータコアの製造方法。
  3. 前記工程S1aにおいては、電磁鋼板を打ち抜いて、外縁に前記第2連結部を有する円板部と、内縁に前記第1連結部を有する貫通孔と、を形成し、
    前記工程S1bにおいては、前記貫通孔に前記円板部を嵌め合わせ、
    前記工程S1は、前記円板部の一部を打ち抜いて前記コア板部の外形を形成する工程S1cを含む、請求項に記載のロータコアの製造方法。
  4. 前記スクラップ部は、前記中心孔の内縁から径方向内側に伸びる延伸部を有し、
    前記延伸部は、前記第1連結部を有し、
    前記工程S1において、前記コア板部は、前記第1連結部が前記第2連結部と嵌め合わされることで、前記延伸部と連結される、請求項からのいずれか一項に記載のロータコアの製造方法。
  5. 前記スクラップ部は、前記工程S2において軸方向に重なる前記板部材を固定する固定部を有し、
    前記工程S1は、前記固定部を形成する工程S1dを含む、請求項からのいずれか一項に記載のロータコアの製造方法。
  6. 前記工程S3よりも前に設けられ、前記シャフトの外周面に径方向内側に窪む第1溝を形成する工程を含み、
    前記第1溝は、前記充填部と接触する箇所に配置される、請求項1からのいずれか一項に記載のロータコアの製造方法。
  7. 前記工程S4においては、前記金型内に、前記コアピースと隙間を介して軸方向に対向するゲートを介して前記樹脂を流し込む、請求項1からのいずれか一項に記載のロータコアの製造方法。
  8. 前記コアピースは、前記コアピースを軸方向に貫通するコアピース貫通孔を有し、
    前記ゲートは、径方向において、前記コアピース貫通孔と異なる位置に配置され、
    前記工程S4において、前記コアピース貫通孔に前記樹脂を流し込む、請求項に記載のロータコアの製造方法。
  9. 請求項1からのいずれか一項に記載のロータコアの製造方法で製造されるロータコアと、
    前記コアピースを励磁する複数の永久磁石と、
    前記シャフトに直接的または間接的に固定されるセンサマグネットと、
    を有するロータの製造方法であって、
    前記工程S4よりも後に設けられ、前記シャフトの外周面から径方向内側に窪む第2溝を形成する工程S6と、
    前記工程S6よりも後に設けられ、前記シャフトにおける前記第2溝が形成された箇所に前記センサマグネットを取り付ける工程S7と、
    を含む、ロータの製造方法。
  10. 上下方向に伸びる中心軸に沿って配置されるシャフト、前記シャフトの径方向外側に周方向に沿って互いに分離されて配置される複数のコアピース、および前記コアピースの少なくとも一部を覆う充填部を有するロータコアと、
    前記コアピースを励磁する複数の永久磁石と、
    を備え、
    前記コアピースは、軸方向に積層された複数の板状のコア板部を有し、
    前記コア板部は、径方向外端から径方向内側に凹となる凹部を有し、
    前記凹部は、前記凹部の径方向外端よりも径方向内側に、周方向の寸法が前記凹部の径方向外端よりも大きい部分を有する、ロータ。
  11. 前記充填部は、前記コアピースの上側を覆う蓋部を有し、
    前記蓋部の上面には、少なくとも一つのゲート痕が配置される、請求項10に記載のロータ。
  12. 前記コアピースは、前記コアピースを軸方向に貫通するコアピース貫通孔を有し、
    前記ゲート痕は、径方向において、前記コアピース貫通孔と異なる位置に配置され、
    前記コアピース貫通孔には、前記充填部の一部が配置される、請求項11に記載のロータ。
  13. 前記ゲート痕は、複数設けられ、周方向に等間隔に配置される、請求項11または12に記載のロータ。
  14. ステータと、
    前記ステータに対して、前記中心軸を中心として相対的に回転可能な請求項10から13のいずれか一項に記載のロータと、
    を備える、モータ。
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