JP6656029B2 - 加熱装置操作システム - Google Patents

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本発明は、無線通信可能に接続設定された加熱装置と携帯通信端末とを備えた加熱装置操作システムに関する。
加熱装置の一例であるガスファンヒータや石油ファンヒータなどの暖房装置においては、例えば、振動検知手段及び制御部などを備えて、振動検知手段が振動を検出すると、その検出に基づいて、制御部が暖房装置を緊急停止させることが考えられている(例えば特許文献1参照)。
特開2000−337630号公報
近年では、例えば、コンピュータとその周辺機器との接続、又は、AV機器とスマートフォンやタブレットなどの携帯通信端末との接続、などを、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、Wi−Fi通信、又は、赤外線通信、などの無線通信システムを使用して接続することが普及してきている。
一方、例えば、災害に関する緊急警報の一例である緊急地震速報に関しては、地震計が、地震の発生を検知して地震に関する情報を気象庁に送信すると、気象庁の情報処理システムにおいて、震源地や予想震度などが自動的に求められて、それらが地震情報として各通信事業者の基地局などの特定の通信センタに配信され、予想震度が設定震度以上である場合に、特定の通信センタから、地震による強い揺れや津波などが伝わると予想される地域のテレビやスマートフォンなどに緊急地震速報を配信することで、強い揺れなどが伝わると予想される地域の人々に、強い揺れなどが生じるおそれのあることを、強い揺れなどが伝わる前に通報する警報システムが確立されている。
そこで、上記の警報システム及び無線通信システムを利用して、地震などの災害発生時に加熱装置を好適に緊急停止させることのできる加熱装置操作システムの開発が望まれている。
上記の課題を解決するための構成として、
本発明に係る加熱装置操作システムは、無線通信可能に接続設定された加熱装置と携帯通信端末とを備え、
前記加熱装置は、使用者による直接的な運転操作を可能にする運転操作部と、加熱対象を加熱する加熱手段と、前記携帯通信端末との無線通信を可能にする装置側通信手段と、前記加熱装置の作動を制御する装置側制御手段とを備え、
前記携帯通信端末は、無線通信を可能にする端末側通信手段と、前記携帯通信端末の作動を制御する端末側制御手段とを備え、
前記端末側制御手段は、前記加熱装置との通信接続中に前記端末側通信手段が特定の通信センタから送信された災害に関する緊急警報を受信すると、緊急停止信号を前記端末側通信手段から前記装置側通信手段に送信し、
前記装置側制御手段は、
前記加熱装置の運転中に使用者による前記運転操作部の停止操作を検知すると、前記加熱装置の運転を停止させる通常停止制御を実行し、
前記加熱装置の運転中に前記装置側通信手段が前記緊急停止信号を受信すると、前記加熱装置の運転を緊急停止させる緊急停止制御を実行し、
前記加熱装置は、前記加熱手段に向けて空気を流動させる送風ファンを備え、
前記装置側制御手段は、
前記通常停止制御では、前記加熱手段を停止させる加熱停止処理を行った後、前記送風ファンを第1回転速度で第1設定時間のあいだ作動させて前記加熱手段を冷却する通常冷却処理を行い、
前記緊急停止制御では、前記加熱停止処理を行った後、前記送風ファンを前記第1回転速度よりも高速の第2回転速度で、前記第1設定時間よりも短い第2設定時間のあいだ作動させて前記加熱手段を冷却する急速冷却処理を行う
この構成によると、特定の通信センタから、災害による被害が及ぶおそれのある地域に緊急警報が配信されると、その緊急警報を携帯通信端末の端末側通信手段が受信し、この受信に基づいて、携帯通信端末の端末側制御手段が、緊急停止信号を、無線通信可能に接続設定された加熱装置の装置側通信手段に送信する。そして、加熱装置の装置側通信手段が緊急停止信号を受信すると、この受信に基づいて、加熱装置の装置側制御手段が緊急停止制御を実行して加熱装置の運転を緊急停止させる。
その結果、地震などの災害が発生したときには、災害による被害が及ぶおそれのある地域の人々が所有している加熱装置を、災害による被害が及ぶ前において自動的に緊急停止させることができる。
この構成によると、加熱装置の装置側制御手段が、特定の通信センタからの緊急警報に基づいて緊急停止制御を実行した場合には、急速冷却処理が行われることから、通常冷却処理で加熱手段を冷却するときよりも、加熱手段を短時間で効率良く冷却することができる。
これにより、例えば、災害による被害を受けて商用電源が短時間で喪失される事態に至ったとしても、商用電源が喪失されるまでの間において加熱手段を急速に冷却することができる。
その結果、例えば、加熱装置が災害による被害を受けて損傷することにより、加熱手段が露出される状態に至ったとしても、加熱手段が高温状態で他物に接触する不都合の発生を防止することができる。
本発明をより好適にするための構成の一つとして、
前記装置側制御手段は、
前回の前記加熱装置の運転停止が前記通常停止制御に基づくときは、前記運転操作部又は前記携帯通信端末において通常の運転開始操作が行われたときに前記運転操作部又は前記携帯通信端末から出力される通常運転開始指令を受け取った場合に前記加熱装置の運転を開始させ、
前回の前記加熱装置の運転停止が前記緊急停止制御に基づくときは、前記加熱装置において特殊な運転開始操作が行われたときに前記運転操作部から出力される特殊運転開始指令を受け取った場合に前記加熱装置の運転を開始させる。
例えば、加熱装置が緊急停止制御で運転停止している状態においても、運転操作部に備えられた運転/停止スイッチの単純な押圧操作、又は、商用電源のコンセントへの電源プラグの挿し込み操作などの通常の運転開始操作で加熱装置の運転が開始されるようにすると、緊急警報に基づく緊急停止制御の実行で加熱装置を緊急停止させることができたとしても、災害時の落下物などによって運転/停止スイッチの押圧操作が行われたとき、又は、喪失されていた商用電源の復旧によって商用電源のコンセントへの電源プラグの挿し込み操作と同様の給電開始が行われたとき、などにおいて、加熱装置が不測に運転を開始するおそれがある。
又、例えば、加熱装置が緊急停止制御で運転停止している状態においても、携帯通信端末に備えた運転/停止スイッチの押圧操作などの通常の運転開始操作で加熱装置の運転が開始されるようにすると、加熱装置が災害による被害を受けて損傷している状態であったとしても、使用者が、その状態を確認せずに、携帯通信端末を使用した遠隔操作で加熱装置の運転を開始させるおそれがある。
そこで、この構成では、加熱装置が緊急停止制御で運転停止している状態においては、加熱装置において特殊な運転開始操作が行われたときに、加熱装置が運転を開始するようにしているのであり、これにより、災害時の落下物、又は、商用電源の復旧、などによって加熱装置が不測に運転を開始する不都合の発生、及び、加熱装置が損傷している状態での運転開始、などを防止することができる。
ちなみに、特殊な運転開始操作としては、例えば、運転操作部に備えられた運転/停止スイッチを押圧操作した状態で、商用電源のコンセントへの電源プラグの挿し込み操作を行った後、運転/停止スイッチの押圧操作を複数回繰り返す、又は、運転操作部に備えられた運転/停止スイッチと他のスイッチの同時操作を複数回繰り返す、などの操作が考えられる。
本発明をより好適にするための構成の一つとして、前記装置側制御手段は、前記加熱停止処理を行うと、前記加熱停止処理の実行を知らせる報知信号を前記端末側通信手段に送信する。
加熱装置操作システムの概念図である。 加熱装置操作システムでの制御構成を示すブロック図である。 ガスファンヒータの概略的な内部構造を示すガスファンヒータの概略正面図である。 ガスファンヒータの概略的な内部構造を示すガスファンヒータの縦断左側面図である。 ガスファンヒータの運転操作部を示す平面図である。 表示部にリモコン設定画面が表示されたスマートフォンの正面図である。 表示部にペアリング前のペアリング画面が表示されたスマートフォンの正面図である。 表示部にペアリング後のペアリング画面が表示されたスマートフォンの正面図である。 表示部にリモコン画面が表示されたスマートフォンの正面図である。 ペアリング後の通信状態を示す加熱装置操作システムの概念図である。 緊急地震速報受信後の通信状態を示す加熱装置操作システムの概念図である。 緊急地震速報受信後のリモコン画面での表示状態を示すスマートフォンの正面図である。 緊急停止信号受信後のガスファンヒータの運転操作部を示す平面図である。
以下、本発明を実施するための形態の一例を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態で例示する加熱装置操作システム1は、無線通信可能に接続設定されたガスファンヒータ(加熱装置の一例)10と、スマートフォン(携帯通信端末の一例)20とを備えている。
図1〜4に示すように、ガスファンヒータ10は、使用者による直接的な運転操作を可能にする運転操作部11、燃料を燃焼させて加熱対象の流動空気を加熱する燃焼手段(加熱手段の一例)12、燃焼手段12に向けて空気を流動させる送風ファン13、スマートフォン20との無線通信を可能にする装置側通信手段14、ガスファンヒータ10の作動を制御する装置側制御手段15、燃焼手段12や送風ファン13などを収納する筐体16、及び、商用電源のコンセント40に抜き差しされる電源プラグ17、などを備えている。
図2及び図5に示すように、運転操作部11は、筐体16の天面に配備されている。運転操作部11は、使用者により操作されるスイッチ類として、使用者によるガスファンヒータ10の運転開始操作と運転停止操作とを可能にする運転/停止スイッチ11A、使用者によるおはようタイマー機能の選択を可能にするおはようタイマースイッチ11B、使用者によるおやすみタイマー機能の選択を可能にするおやすみタイマースイッチ11C、使用者によるエコ運転機能の選択を可能にするエコ運転スイッチ11D、使用者によるスマートフォン20との無線通信の接続設定を可能にする接続設定スイッチ11E、及び、使用者による設定温度と設定時間の変更を可能にする第1設定スイッチ11Fと第2設定スイッチ11G、を備えている。運転操作部11は、ガスファンヒータ10の状態を知らせる報知器類として、ガスファンヒータ10の運転開始に伴って点灯する運転ランプ11a、おはようタイマー機能の選択に伴って点灯するおはようタイマーランプ11b、おやすみタイマー機能の選択に伴って点灯するおやすみタイマーランプ11c、エコ運転機能の選択に伴って点灯するエコ運転ランプ11d、スマートフォン20との通信接続に伴って点灯する通信ランプ11e、及び、設定温度と現在室温又はタイマー設定時間などを文字表示又は記号表示する表示部11f、を備えている。
図2〜3に示すように、燃焼手段12は、燃料ガスと燃焼用空気との混合気を燃焼させる燃焼器12A、燃焼器12Aに向けて燃料ガスを噴射することで燃料ガスと燃焼用空気とを混合させる噴射ノズル12B、噴射ノズル12Bに燃料ガスを案内するガス管12C、ガス管12Cを開閉する第1電磁弁12Dと第2電磁弁12E、及び、設定温度などに応じた燃料ガスの流量調節を可能にする比例弁12F、を備えている。燃焼器12Aは、その燃焼室12aに案内された燃料に点火する点火器12b、及び、着火による火炎を検出して火炎の立ち消え検知を可能にする火炎センサ12c、を備えている。
送風ファン13は、クロスフローファン13A、及び、クロスフローファン13Aを周方向に回転させる電動式のファンモータ13B、を備えている。送風ファン13は、ファンモータ13Bの作動でクロスフローファン13Aが回転することにより、筐体16の吸込口16Aから外気を吸い込み、吸い込んだ外気を、燃焼器12Aに向けて流動させた後、筐体16の吹出口16Bから吹き出させる。
これにより、吸込口16Aから吸い込まれた空気の一部は、燃焼用空気として燃料ガスと混合されて燃焼室12aに供給される。残りの空気は、燃焼器12Aを迂回し、燃焼室12aからの燃焼排ガスと混合されて昇温した後、吹出口16Bから吹き出される。
つまり、このガスファンヒータ10は、筐体16の吸込口16Aから吸い込んだ流動空気に、燃焼室12aからの燃焼排ガスを混合して流動空気を加熱した後、この加熱で昇温した流動空気を吹出口16Bから吹き出させることで、暖房対象の室内を温めるように構成されている。
図1及び図4に示すように、筐体16は、その背面に吸込口16Aが形成され、かつ、その前面に吹出口16Bが形成されている。筐体16の背部には、吸込口16Aから吸い込まれる空気から塵埃を取り除く塵埃捕捉用のエアフィルタ18、及び、吸込口16Aから吸い込まれる空気の温度を現在室温として検出する温度センサ19、が配備されている。
図2に示すように、装置側通信手段14は、ブルートゥースによる無線通信を可能にするブルートゥースモジュール(以下、BTモジュールと称する)14Aを備えている。
装置側制御手段15は、演算処理機能及び情報記憶機能などを有するマイクロプロセッサなどから構成されている。装置側制御手段15は、運転操作部11、燃焼手段12、送風ファン13、及び、装置側通信手段14、に通信線や電力線などを介して通信可能又は通電可能に接続されている。
図2〜5に示すように、装置側制御手段15は、ガスファンヒータ10の運転停止中に、運転/停止スイッチ11Aからのオン信号を受信すると、運転操作部11において使用者による運転開始操作が行われたことを検知する。そして、この検知に基づいて、ガスファンヒータ10の運転を開始させる運転開始制御を実行する。この運転開始制御では、装置側制御手段15は、燃焼手段12及び送風ファン13を始動させて燃焼手段12による流動空気の加熱を開始させる加熱開始処理、及び、運転ランプ11aを点灯させる運転ランプ点灯処理を行う。燃焼手段12は、装置側制御手段15の加熱開始処理により、第1電磁弁12D及び第2電磁弁12Eが開弁され、点火器12bが点火作動することで燃焼作動を開始する。
装置側制御手段15は、運転開始制御の実行後は、通常、使用者により設定された設定温度を制御目標温度に設定して、温度センサ19で検出される現在室温を制御目標温度に維持する通常運転モードで燃焼手段12を作動させる。
装置側制御手段15は、ガスファンヒータ10の運転中に、運転/停止スイッチ11Aからのオン信号を受信すると、運転操作部11において使用者による通常停止操作が行われたことを検知する。そして、この検知に基づいて、ガスファンヒータ10の運転を停止させる通常停止制御を実行する。この通常停止制御では、装置側制御手段15は、燃焼手段12による流動空気の加熱を停止させる加熱停止処理、及び、運転ランプ11aを消灯させる運転ランプ消灯処理を行った後、送風ファン13を第1回転速度で作動させて燃焼手段12を冷却する通常冷却処理を行う。燃焼手段12は、装置側制御手段15の加熱停止処理により、第1電磁弁12D及び第2電磁弁12Eが閉弁されることで燃焼作動を停止する。送風ファン13は、装置側制御手段15の通常冷却処理により、通常冷却処理が開始されてから第1設定時間の経過後に作動を停止する。
ちなみに、送風ファン13の第1回転速度は、通常冷却処理時に筐体16の吹出口16Bから吹き出される流動空気の風速が、使用者に寒さを感じさせ難い遅い風速になるように設定されている。
装置側制御手段15は、おはようタイマー機能の作動停止状態において、おはようタイマースイッチ11Bからのオン信号を受信すると、運転操作部11において使用者によるおはようタイマー機能の選択操作が行われたことを検知する。そして、この検知に基づいて、運転開始予定時刻に運転開始制御を実行するおはようタイマー機能を作動させる。おはようタイマー機能の作動状態では、おはようタイマーランプ11bを点灯させるとともに、表示部11fにおいて運転開始予定時刻を表示させ、第1設定スイッチ11F又は第2設定スイッチ11Gの操作に応じて運転開始予定時刻を変更する。そして、運転開始予定時刻になると運転開始制御を実行し、運転開始制御の実行から設定時間(例えば60分)が経過すると、通常停止制御を実行するとともにおはようタイマーランプ11bを消灯させる。
装置側制御手段15は、おやすみタイマー機能の作動停止状態において、おやすみタイマースイッチ11Cからのオン信号を受信すると、運転操作部11において使用者によるおやすみタイマー機能の選択操作が行われたことを検知する。そして、この検知に基づいて、設定時間の経過後に通常停止制御を実行するおやすみタイマー機能を作動させる。おやすみタイマー機能の作動状態では、おやすみタイマーランプ11cを点灯させるとともに、おやすみタイマースイッチ11Cからのオン信号の受信回数に応じて、複数の設定時間(例えば15分、30分、45分、60分)の中から設定時間を変更し、変更後の設定時間を表示部11fに表示させる。そして、設定時間の経過後に、通常停止制御を実行するとともにおやすみタイマーランプ11cを消灯させる。
装置側制御手段15は、おはようタイマー機能及びおやすみタイマー機能の作動停止状態では、表示部11fにおいて、使用者によって設定された設定温度と温度センサ19で検出された現在室温とを表示させる。そして、第1設定スイッチ11F又は第2設定スイッチ11Gの操作に応じて設定温度を変更するとともに、表示部11fに表示される設定温度を変更する。
装置側制御手段15は、エコ運転機能の作動停止状態において、エコ運転スイッチ11Dからのオン信号を受信すると、運転操作部11において使用者によるエコ運転機能の選択操作が行われたことを検知する。そして、この検知に基づいて、エコ運転ランプ11dを点灯させるとともにエコ運転機能を作動させる。エコ運転機能では、装置側制御手段15は、例えば、現在室温が設定温度に達するまでの間は、使用者により設定された設定温度を制御目標温度とする通常運転モードで燃焼手段12を作動させ、現在室温が設定温度に達すると、30分間は通常運転モードを継続し、30分が経過すると、設定温度から1度下げた温度を制御目標温度とするエコ運転モードで燃焼手段12を作動させる。
装置側制御手段15は、エコ運転機能の作動状態において、エコ運転スイッチ11Dからのオン信号を受信すると、運転操作部11において使用者によるエコ運転機能の選択解除操作が行われたことを検知する。そして、この検知に基づいて、エコ運転ランプ11dを消灯させるとともにエコ運転機能を停止させて通常運転モードで燃焼手段12を作動させる。
装置側制御手段15は、接続設定スイッチ11Eからのオン信号を受信すると、運転操作部11において使用者によるペアリングモード(ブルートゥース接続待機状態)への切り替え操作が行われたことを検知する。そして、この検知に基づいて、通信ランプ11eを点滅させるとともに、制御モードを通常モードからペアリングモードに切り替える。
図1及び図2に示すように、スマートフォン20は、使用者による入力操作を可能にする入力部21、音声を出力する音声出力部22、種々の画像や情報などを表示する表示部23、他の通話機との通話などを可能にする通話機能部24、無線通信を可能にする端末側通信手段25、スマートフォン20の作動を制御する端末側制御手段26、及び、端末側制御手段26などを収納する筐体27、などを備えている。
入力部21は、筐体27に取り付けられた各種の操作スイッチ、音声の入力を可能にするマイクロフォン、及び、表示部23の表面に取り付けられたタッチパネル、などを備えている。
通話機能部24は、端末側通信手段25を介して公衆無線回線網に接続された通話機との入力部21のマイクロフォン及び音声出力部22のスピーカなどを使用した通話などを可能にする。
端末側通信手段25は、外部のネットワークとのデータ通信や公衆無線回線網を介しての通話機との通信などを可能にする移動通信モジュール25A、及び、ブルートゥースによる無線通信を可能にするブルートゥースモジュール(以下、BTモジュールと称する)25B、を備えている。
端末側制御手段26は、演算処理機能及び情報記憶機能などを有するマイクロプロセッサなどから構成されている。端末側制御手段26は、入力部21、通話機能部24、及び、端末側通信手段25、にバスを介して接続されている。
ガスファンヒータ10及びスマートフォン20は、それぞれBTモジュール14A,25Bを備えることから、使用者は、ブルートゥースを使用したスマートフォン20によるガスファンヒータ10の無線遠隔操作を可能にする専用のリモコン用アプリケーションを、このアプリケーションの提供元からスマートフォン20にダウンロードしてインストールした後、ガスファンヒータ10とスマートフォン20とのペアリング(接続設定)を行うことにより、ブルートゥースを使用したスマートフォン20によるガスファンヒータ10の無線遠隔操作を可能にすることができる。
以下、図5及び図6〜8に基づいて、ガスファンヒータ10とスマートフォン20とのペアリングを行うときの手順について説明する。
使用者は、先ず、スマートフォン20の入力部21を操作してリモコン用アプリケーションを起動させる。すると、スマートフォン20の端末側制御手段26が、制御モードをペアリングモードに切り替えて、表示部23にリモコン設定画面30を表示させる。リモコン設定画面30では、リモコン用アプリケーションが起動されたことを示す「リモコン」の文字、及び、ブルートゥース対応機器との通信不能を知らせる「非接続」の文字、などとともに、設定ボタン30Aが表示される(図6参照)。
設定ボタン30Aが表示されると、使用者は、次の操作として設定ボタン30Aの押圧操作を行う。すると、この操作に基づいて、スマートフォン20の端末側制御手段26が、表示部23において、ペアリング対象機器の選択を可能にする選択画面(図示せず)を表示させる。選択画面では、ペアリングが可能なブルートゥース対応機器の一覧、及び、それらの選択を可能にする選択ボタン、などが表示される。
ブルートゥース対応機器の一覧及び各選択ボタンが表示されると、使用者は、次の操作として、ペアリング対象機器であるガスファンヒータ10の選択ボタンの押圧操作を行う。すると、この操作に基づいて、スマートフォン20の端末側制御手段26が、表示部23において、ガスファンヒータ10とのペアリングを可能するペアリング画面31を表示させる。ペアリング画面31では、選択された機器名である「ガスファンヒータ」、及び、ガスファンヒータ10との通信不能を知らせる「非接続」の文字が表示されるとともに、ガスファンヒータ10とのペアリングを可能にするペアリングボタン31Aが表示される(図7参照)。
ペアリングボタン31Aが表示されると、使用者は、次の操作として、ガスファンヒータ10の接続設定スイッチ11E(図5参照)を押圧操作して、ガスファンヒータ10の装置側制御手段15をペアリングモードに切り替える。すると、この操作に基づいて、ガスファンヒータ10の装置側制御手段15が、通信ランプ11eを点滅させて、制御モードがペアリングモードに切り替わったことを使用者に知らせる。
通信ランプ11eが点滅すると、使用者は、次の操作として、スマートフォン20をガスファンヒータ10に近づけて、スマートフォン20の表示部23に表示されているペアリングボタン31Aを押圧操作する。すると、この操作に基づいて、ペアリングするガスファンヒータ10の装置側制御手段15とスマートフォン20の端末側制御手段26とのそれぞれにパスキー(PINコード)が自動登録されてペアリングが完了する。ペアリングが完了すると、ガスファンヒータ10の装置側制御手段15が、通信ランプ11eを点滅状態から点灯状態に切り替え、又、スマートフォン20の端末側制御手段26が、ペアリング画面31において、ガスファンヒータ10との通信可能を知らせる「接続」の文字を表示させることで、ガスファンヒータ10とスマートフォン20とのペアリングが完了したことを使用者に知らせる。又、スマートフォン20の端末側制御手段26が、ガスファンヒータ10の装置側制御手段15から送信されるガスファンヒータ10の機種名や適用燃料ガスなどの基本情報を受信してペアリング画面31に表示させる(図8参照)。
ペアリングの完了後は、ガスファンヒータ10の装置側制御手段15に通電されている状態において、スマートフォン20のリモコン用アプリケーションを起動させると、ガスファンヒータ10のBTモジュール14Aとスマートフォン20のBTモジュール25Bとが自動的にブルートゥースを介して通信可能に接続される。
図2及び図9に示すように、スマートフォン20の端末側制御手段26は、ガスファンヒータ10とのペアリング完了後に、入力部21において使用者によるリモコン用アプリケーションの起動操作が行われると、リモコン用アプリケーションを起動させて、表示部23にリモコン画面32を表示させる。リモコン画面32では、使用者により操作されるボタン類として、使用者によるガスファンヒータ10の運転開始操作と運転停止操作とを可能にする運転/停止ボタン32A、使用者によるおはようタイマー機能の選択を可能にするおはようタイマーボタン32B、使用者によるおやすみタイマー機能の選択を可能にするおやすみタイマーボタン32C、使用者によるエコ運転機能の選択を可能にするエコ運転ボタン32D、及び、使用者による設定温度と設定時間の変更を可能にする設定ボタン32E、が表示される。又、リモコン画面32には、各種の情報を表示する表示領域として、運転/停止ボタン32Aの操作状態を表示する運転操作表示領域32a、おはようタイマー機能の選択の有無を表示する第1選択情報表示領域32b、おやすみタイマー機能の選択の有無を表示する第2選択情報表示領域32c、エコ運転機能の選択の有無を表示する第3選択情報表示領域32d、現在室温を表示する室温表示領域32e、設定温度又は設定時間を表示する設定情報表示領域32f、緊急地震速報(災害に関する緊急警報の一例)の受信の有無を表示する緊急情報受信表示領域32g、及び、ガスファンヒータ10の状態を表示する状態表示領域32h、が備えられている。
図2、図9及び図10に示すように、スマートフォン20の端末側制御手段26は、リモコン用アプリケーションの起動後においては、一定時間ごと(例えば1秒ごと)に、ガスファンヒータ10の運転状況を確認するために、運転状況に関する情報の取得要求信号を、端末側通信手段25のBTモジュール25Bから装置側通信手段14のBTモジュール14Aに送信する。ガスファンヒータ10の装置側制御手段15は、装置側通信手段14のBTモジュール14Aが端末側通信手段25のBTモジュール25Bからの運転状況に関する情報の取得要求信号を受信するごとに、運転時間、設定温度、及び、現在室温、などの運転状況に関する情報を、装置側通信手段14のBTモジュール14Aから端末側通信手段25のBTモジュール25Bに返信する。スマートフォン20の端末側制御手段26は、端末側通信手段25のBTモジュール25Bが装置側通信手段14のBTモジュール14Aから返信された運転状況に関する情報に基づいて、リモコン画面32において、設定温度及び現在室温などの表示対象の運転状況に関する情報を表示させる。
図2、図5及び図9に示すように、スマートフォン20の端末側制御手段26は、使用者による運転/停止ボタン32Aの押圧操作を検知すると、運転/停止信号を端末側通信手段25のBTモジュール25Bから装置側通信手段14のBTモジュール14Aに送信する。又、運転操作表示領域32aでの表示が「OFF」であれば「ON」に変更し、「ON」であれば「OFF」に変更する。ガスファンヒータ10の装置側制御手段15は、ガスファンヒータ10の運転停止中に、装置側通信手段14のBTモジュール14Aが端末側通信手段25のBTモジュール25Bからの運転/停止信号を受信すると、スマートフォン20において使用者による運転開始操作が行われたことを検知する。そして、この検知に基づいて前述した運転開始制御を実行する。又、装置側制御手段15は、ガスファンヒータ10の運転中に、装置側通信手段14のBTモジュール14Aが端末側通信手段25のBTモジュール25Bからの運転/停止信号を受信すると、スマートフォン20において使用者による通常停止操作が行われたことを検知する。そして、この検知に基づいて前述した通常停止制御を実行する。
スマートフォン20の端末側制御手段26は、使用者によるおはようタイマーボタン32Bの押圧操作を検知すると、おはようタイマー選択信号を端末側通信手段25のBTモジュール25Bから装置側通信手段14のBTモジュール14Aに送信する。又、第1選択情報表示領域32bでの表示を「OFF」から「ON」に変更し、設定情報表示領域32fでの表示を設定温度から運転開始予定時刻に変更する。ガスファンヒータ10の装置側制御手段15は、おはようタイマー機能の作動停止状態において、装置側通信手段14のBTモジュール14Aが端末側通信手段25のBTモジュール25Bからのおはようタイマー選択信号を受信すると、スマートフォン20において使用者によるおはようタイマー機能の選択操作が行われたことを検知する。そして、この検知に基づいておはようタイマー機能を作動させる。
スマートフォン20の端末側制御手段26は、おはようタイマー機能の作動状態において、使用者による設定ボタン32Eの押圧操作を検知すると、設定変更信号を端末側通信手段25のBTモジュール25Bから装置側通信手段14のBTモジュール14Aに送信する。又、設定ボタン32Eの押圧操作に応じて、設定情報表示領域32fに表示される運転開始予定時刻を変更する。ガスファンヒータ10の装置側制御手段15は、おはようタイマー機能の作動状態において、装置側通信手段14のBTモジュール14Aが端末側通信手段25のBTモジュール25Bからの設定変更信号を受信すると、設定変更信号に応じて運転開始予定時刻を変更するとともに、変更後の運転開始予定時刻を表示部11fに表示させる。
スマートフォン20の端末側制御手段26は、使用者によるおやすみタイマーボタン32Cの押圧操作を検知すると、おやすみタイマー選択信号を端末側通信手段25のBTモジュール25Bから装置側通信手段14のBTモジュール14Aに送信する。又、第2選択情報表示領域32cでの表示を「OFF」から「ON」に変更し、設定情報表示領域32fでの表示を設定温度からおやすみタイマー機能での設定時間に変更する。ガスファンヒータ10の装置側制御手段15は、おやすみタイマー機能の作動停止状態において、装置側通信手段14のBTモジュール14Aが端末側通信手段25のBTモジュール25Bからのおやすみタイマー選択信号を受信すると、スマートフォン20において使用者によるおやすみタイマー機能の選択操作が行われたことを検知する。そして、この検知に基づいておやすみタイマー機能を作動させる。
スマートフォン20の端末側制御手段26は、おやすみタイマー機能の作動状態において、使用者による設定ボタン32Eの押圧操作を検知すると、設定変更信号を端末側通信手段25のBTモジュール25Bから装置側通信手段14のBTモジュール14Aに送信する。又、設定ボタン32Eの操作回数に応じて、設定情報表示領域32fに表示されるおやすみタイマー機能での設定時間を、複数の設定時間(例えば15分、30分、45分、60分)の中から変更する。ガスファンヒータ10の装置側制御手段15は、おやすみタイマー機能の作動状態において、装置側通信手段14のBTモジュール14Aが端末側通信手段25のBTモジュール25Bからの設定変更信号を受信すると、設定変更信号の受信回数に応じて、複数の設定時間の中から設定時間を変更するとともに、変更後の設定時間を表示部11fに表示させる。
スマートフォン20の端末側制御手段26は、おはようタイマー機能及びおやすみタイマー機能の作動停止状態において、使用者による設定ボタン32Eの押圧操作を検知すると、設定変更信号を端末側通信手段25のBTモジュール25Bから装置側通信手段14のBTモジュール14Aに送信する。又、設定ボタン32Eの押圧操作に応じて、設定情報表示領域32fに表示される設定温度を変更する。ガスファンヒータ10の装置側制御手段15は、おはようタイマー機能及びおやすみタイマー機能の作動停止状態において、装置側通信手段14のBTモジュール14Aが端末側通信手段25のBTモジュール25Bからの設定変更信号を受信すると、設定変更信号に応じて設定温度を変更するとともに、表示部11fに表示される設定温度を変更する。
スマートフォン20の端末側制御手段26は、使用者によるエコ運転ボタン32Dの押圧操作を検知すると、エコ運転選択信号を端末側通信手段25のBTモジュール25Bから装置側通信手段14のBTモジュール14Aに送信する。又、第3選択情報表示領域32dでの表示を「OFF」から「ON」に変更する。ガスファンヒータ10の装置側制御手段15は、エコ運転機能の作動停止状態において、装置側通信手段14のBTモジュール14Aが端末側通信手段25のBTモジュール25Bからのエコ運転選択信号を受信すると、スマートフォン20において使用者によるエコ運転機能の選択操作が行われたことを検知する。そして、この検知に基づいて、エコ運転ランプ11dを点灯させるとともにエコ運転機能を作動させる。又、装置側制御手段15は、エコ運転機能の作動状態において、装置側通信手段14のBTモジュール14Aが端末側通信手段25のBTモジュール25Bからのエコ運転選択信号を受信すると、スマートフォン20において使用者によるエコ運転機能の選択解除操作が行われたことを検知する。そして、この検知に基づいて、エコ運転ランプ11dを消灯させるとともにエコ運転機能を停止させて通常運転モードで燃焼手段12を作動させる。
図1、図2及び図11〜13に示すように、スマートフォン20の端末側制御手段26は、リモコン用アプリケーションの起動によってガスファンヒータ10の装置側制御手段15と通信接続されている状態において、端末側通信手段25の移動通信モジュール25Aが、通信事業者の基地局などの特定の通信センタ2から送信された緊急地震速報を受信すると、リモコン画面32の緊急情報受信表示領域32gにおいて「受信」の文字を表示させるとともに、状態表示領域32hにおいて「緊急停止」の文字を表示させる。又、それと同時に、端末側制御手段26は、緊急停止信号を端末側通信手段25のBTモジュール25Bから装置側通信手段14のBTモジュール14Aに送信する。
ガスファンヒータ10の装置側制御手段15は、ガスファンヒータ10の運転中に、装置側通信手段14のBTモジュール14Aが端末側通信手段25のBTモジュール25Bからの緊急停止信号を受信すると、運転操作部11の表示部11fにおいて緊急停止を示す例えば「05」などのコード番号を表示させるとともに、ガスファンヒータ10の運転を緊急停止させる緊急停止制御を実行する。又、装置側制御手段15は、緊急停止制御の実行を知らせる緊急停止報知信号を、装置側通信手段14のBTモジュール14Aから端末側通信手段25のBTモジュール25Bに送信する。
これにより、特定の通信センタ2から地震による被害が及ぶおそれのある地域に緊急地震速報が配信されると、その緊急地震速報をスマートフォン20の端末側通信手段25が受信し、この受信に基づいて、スマートフォン20の端末側制御手段26が、緊急停止信号を、ブルートゥースによる無線通信可能に接続設定されたスマートフォン20の端末側通信手段25からガスファンヒータ10の装置側通信手段14に送信する。そして、その緊急停止信号をガスファンヒータ10の装置側通信手段14が受信すると、この受信に基づいて、ガスファンヒータ10の装置側制御手段15が緊急停止制御を実行してガスファンヒータ10の運転を緊急停止させる。
その結果、地震が発生したときには、地震による被害が及ぶおそれのある地域の人々が所有しているガスファンヒータ10を、地震による被害が及ぶ前において自動的に緊急停止させることができる。
図2〜4及び図11に示すように、ガスファンヒータ10の装置側制御手段15は、前述した緊急停止制御では、燃焼手段12による流動空気の加熱を停止させる前述した加熱停止処理を行った後、送風ファン13を前述した第1回転速度(前述した通常冷却処理での送風ファン13の回転速度)よりも高速の第2回転速度で作動させて燃焼手段12を冷却する急速冷却処理を行う。送風ファン13は、装置側制御手段15の急速冷却処理により、急速冷却処理が開始されてから前述した第1設定時間(前述した通常冷却処理での設定時間)よりも短い第2設定時間の経過後に作動を停止する。
つまり、ガスファンヒータ10の装置側制御手段15が、特定の通信センタ2からの緊急地震速報に基づいて緊急停止制御を実行した場合には、急速冷却処理が行われることから、通常冷却処理で燃焼手段12を冷却するときよりも、燃焼手段12を短時間で効率良く冷却することができる。
これにより、例えば、地震による被害を受けて商用電源が短時間で喪失される事態に至ったとしても、商用電源が喪失されるまでの間において燃焼手段12を急速に冷却することができる。
その結果、例えば、燃焼手段12が地震による被害を受けて損傷することにより、燃焼手段12が露出される状態に至ったとしても、燃焼手段12が高温状態で他物に接触する不都合の発生を防止することができる。
図1、図2、図4、図5及び図9に示すように、ガスファンヒータ10の装置側制御手段15は、前回のガスファンヒータ10の運転停止が前述した通常停止制御に基づくときは、ガスファンヒータ10の運転操作部11での運転/停止スイッチ11Aの押圧操作、又は、スマートフォン20の入力部21での運転/停止ボタン32Aの押圧操作、などの、使用者による通常の運転開始操作が行われたときに運転操作部11又はスマートフォン20の端末側通信手段25から出力される通常運転開始指令を受け取った場合に、ガスファンヒータ10の運転を開始させる。
又、ガスファンヒータ10の装置側制御手段15は、前回のガスファンヒータ10の運転停止が前述した緊急停止制御に基づくときは、ガスファンヒータ10において、例えば、運転/停止スイッチ11Aの押圧操作が行われた状態で、商用電源のコンセント40への電源プラグ17の挿し込み操作が行われた後、運転/停止スイッチ11Aの押圧操作が3回繰り返される、といった、使用者による特殊な運転開始操作が行われたときに運転操作部11から出力される特殊運転開始指令を受け取った場合に、ガスファンヒータ10の運転を開始させる。
これは、ガスファンヒータ10が緊急停止制御で運転停止している状態においても、例えば、運転操作部11での運転/停止スイッチ11Aの単純な押圧操作、又は、商用電源のコンセント40への電源プラグ17の挿し込み操作などの通常の運転開始操作でガスファンヒータ10の運転が開始されるようにすると、緊急地震速報に基づく緊急停止制御の実行でガスファンヒータ10を緊急停止させることができたとしても、地震発生時の落下物などによって運転/停止スイッチ11Aの押圧操作が行われたとき、又は、喪失されていた商用電源の復旧によって商用電源のコンセント40への電源プラグ17の挿し込み操作と同様の給電開始が行われたとき、などにおいて、ガスファンヒータ10が不測に運転を開始するおそれがあるためである。
又、ガスファンヒータ10が緊急停止制御で運転停止している状態においても、例えば、スマートフォン20での運転/停止ボタン32Aの押圧操作といった通常の運転開始操作でガスファンヒータ10の運転が開始されるようにすると、ガスファンヒータ10が地震による被害を受けて損傷している状態であったとしても、使用者が、その状態を確認せずに、スマートフォン20を使用した遠隔操作でガスファンヒータ10の運転を開始させるおそれがあるためである。
つまり、この加熱装置操作システム1では、ガスファンヒータ10が緊急停止制御で運転停止している状態においては、ガスファンヒータ10において前述したような特殊な運転開始操作が行われたときに、ガスファンヒータ10が運転を開始するようにしているのであり、これにより、地震発生時の落下物、又は、商用電源の復旧、などによってガスファンヒータ10が不測に運転を開始する不都合の発生、及び、ガスファンヒータ10が損傷している状態での運転開始、などを防止することができる。
〔別実施形態〕
〔1〕加熱装置10は、送風ファン13を備える加熱装置10である、石油ファンヒータや電気ファンヒータなどの温風暖房装置、又は、給湯装置、などでもよく、又、送風ファン13を備えていない加熱装置10であるオイルヒータやハロゲンヒータなどの輻射式暖房装置などでもよい。
〔2〕携帯通信端末20はタブレットなどでもよい。又、携帯通信端末20は、複数の加熱装置10と接続設定されていてもよい。
〔3〕無線通信システムは、Wi−Fi通信や赤外線通信などでもよい。
〔4〕災害に関する緊急警報は、竜巻に関する緊急警報、津波に関する緊急警報、又は、噴火に関する緊急警報、などでもよい。
〔5〕緊急停止制御においては、加熱装置10の装置側制御手段15が、急速冷却処理の開始から前述した第2設定時間よりも長い第1設定時間(通常冷却処理での設定時間)の経過後、又は、第1設定時間よりも長い第3設定時間の経過後に、送風ファン13の作動を停止させるように構成して、加熱手段12の冷却をより確実に行えるようにしてもよい。
〔6〕加熱装置10が緊急停止制御に基づいて運転停止した後に加熱装置10の運転を開始させる特殊な運転開始操作としては、例えば、運転操作部11に備えられた運転/停止スイッチ11Aとエコ運転スイッチ11Dの同時操作を3回繰り返す、又は、運転/停止スイッチ11Aを押圧操作した状態で、商用電源のコンセント40への電源プラグ17の挿し込み操作を行った後、運転/停止スイッチ11Aとおはようタイマースイッチ11Bの同時操作を2回繰り返す、などの操作が考えられる。
〔7〕携帯通信端末20の端末側制御手段26は、リモコン用アプリケーションの起動停止によってガスファンヒータ10の装置側制御手段15との通信が断たれている状態において、端末側通信手段25が、通信事業者の基地局などの特定の通信センタ2から送信された緊急地震速報を受信すると、リモコン用アプリケーションを自動的に起動させて、接続設定されている加熱装置10を探索し、接続設定されている加熱装置10が無線通信範囲内に存在し、かつ、運転中であれば、その加熱装置10の装置側通信手段14に緊急停止信号を端末側通信手段25から送信するように構成されていてもよい。
なお、上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、又、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
本発明は、ガスファンヒータなどの加熱装置と、災害に関する緊急警報の受信が可能なスマートフォンなどの携帯通信端末とが、ブルートゥースなどの無線通信システムを介して無線通信可能に接続設定された加熱装置操作システムに適用することができる。
2 通信センタ
10 加熱装置
11 運転操作部
12 加熱手段
13 送風ファン
14 装置側通信手段
15 装置側制御手段
20 携帯通信端末
25 端末側通信手段
26 端末側制御手段

Claims (3)

  1. 無線通信可能に接続設定された加熱装置と携帯通信端末とを備え、
    前記加熱装置は、使用者による直接的な運転操作を可能にする運転操作部と、加熱対象を加熱する加熱手段と、前記携帯通信端末との無線通信を可能にする装置側通信手段と、前記加熱装置の作動を制御する装置側制御手段とを備え、
    前記携帯通信端末は、無線通信を可能にする端末側通信手段と、前記携帯通信端末の作動を制御する端末側制御手段とを備え、
    前記端末側制御手段は、前記加熱装置との通信接続中に前記端末側通信手段が特定の通信センタから送信された災害に関する緊急警報を受信すると、緊急停止信号を前記端末側通信手段から前記装置側通信手段に送信し、
    前記装置側制御手段は、
    前記加熱装置の運転中に使用者による前記運転操作部の停止操作を検知すると、前記加熱装置の運転を停止させる通常停止制御を実行し、
    前記加熱装置の運転中に前記装置側通信手段が前記緊急停止信号を受信すると、前記加熱装置の運転を緊急停止させる緊急停止制御を実行し、
    前記加熱装置は、前記加熱手段に向けて空気を流動させる送風ファンを備え、
    前記装置側制御手段は、
    前記通常停止制御では、前記加熱手段を停止させる加熱停止処理を行った後、前記送風ファンを第1回転速度で第1設定時間のあいだ作動させて前記加熱手段を冷却する通常冷却処理を行い、
    前記緊急停止制御では、前記加熱停止処理を行った後、前記送風ファンを前記第1回転速度よりも高速の第2回転速度で、前記第1設定時間よりも短い第2設定時間のあいだ作動させて前記加熱手段を冷却する急速冷却処理を行う加熱装置操作システム。
  2. 前記装置側制御手段は、
    前回の前記加熱装置の運転停止が前記通常停止制御に基づくときは、前記運転操作部又は前記携帯通信端末において通常の運転開始操作が行われたときに前記運転操作部又は前記携帯通信端末から出力される通常運転開始指令を受け取った場合に前記加熱装置の運転を開始させ、
    前回の前記加熱装置の運転停止が前記緊急停止制御に基づくときは、前記運転操作部において特殊な運転開始操作が行われたときに前記運転操作部から出力される特殊運転開始指令を受け取った場合に前記加熱装置の運転を開始させる請求項に記載の加熱装置操作システム。
  3. 前記装置側制御手段は、前記加熱停止処理を行うと、前記加熱停止処理の実行を知らせる報知信号を前記端末側通信手段に送信する請求項1又は2に記載の加熱装置操作システム。
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