JP6655990B2 - 防水パン及び浴室の床構造 - Google Patents

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Description

本発明は、防水パン及び浴室の床構造に関する。
従来、躯体上に配置されたフレーム上に防水パンが載置され、フレームに防水パンを固定させる浴室の床構造が知られている。浴室の床構造においては、防水パンの裏面側に保温材シートを取り付けて、浴室の保温性を高める必要がある。
そこで、特許文献1の浴室の床構造では、リブを設けた防水パンの裏面側に保温材シートを全面に亘って貼り付け、その保温材シートの裏面側にフレームを配置する。そして、フレームに装着したL字状の取付金具により、保温材シートの裏側からリブに固定ビスを打入して取り付ける方法が採用されている。
特許第3876660号公報
しかしながら、特許文献1のような従来の浴室の床構造では、保温材シートを取り付ける際に、ネジ等の固定部品を使用して、防水パンの裏面に保温材シートを取り付ける必要があった。また、保温材シートの取り付けのために、予めフレームと防水パンを一体にする必要があり、その後、排水トラップ取り付け作業や配管接続作業において、防水パンが邪魔になり、施工作業全体の効率が悪い。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、フレームを取り付ける前に、ネジ等の固定部品を使用することなく、保温材シートを容易に取り付け可能な防水パン及びこの防水パンを用いた浴室の床構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明は、浴室(例えば、後述する浴室1)の床を構成する防水パン(例えば、後述する防水パン30)であって、防水パン本体(例えば、後述する防水パン本体31)と、該防水パン本体の裏面(例えば、後述する裏面35)側に配置される保温材シート(例えば、後述する保温材シート41)と、を備え、該保温材シートは、その裏側から順に、樹脂シート(例えば、後述する樹脂シート45)と、該樹脂シートの表側の全面にわたり形成された第1接着層(例えば、後述する第1接着層46)と、該第1接着層の周縁部(例えば、後述する貼付部43)を除く少なくとも一部(例えば、後述する保温材配置部421)に配置された保温材(例えば、後述する保温材47)と、を有し、該保温材シートは、前記第1接着層により前記樹脂シートの周縁部が前記防水パン本体に接着されることで、前記防水パン本体の裏面側に保持される防水パンを提供する。
また、上記目的を達成するため本発明は、躯体(例えば、後述する躯体100)上に配置されるフレーム(例えば、後述するフレーム20)と、該フレーム上に載置される上述の防水パンと、を備え、前記防水パン本体の裏面には、前記フレーム側に突出する複数のリブ(例えば、後述するリブ36)が設けられ、前記保温材シートは、前記リブと前記フレームとの間で挟持される浴室の床構造(例えば、後述する浴室の床構造10)を提供する。
また、前記保温材シートは、前記フレームの形状に対応した位置(例えば、後述するフレーム配置部422)には前記保温材が配置されておらず、該保温材が配置されていない部分が前記リブと前記フレームとの間で挟持されることが好ましい。
また、前記保温材シートは、施工者の手が挿入可能な大きさの開口部(例えば、手掛け用開口部424)を有することが好ましい
また、前記保温材シートは、前記保温材上の一部に形成された第2接着層(例えば、後述する第2接着層48)をさらに有しかつ該第2接着層により前記リブに接着されることが好ましい。
本発明によれば、フレームを取り付ける前に、ネジ等の固定部品を使用することなく、保温材シートを容易に取り付け可能な防水パン及びこの防水パンを用いた浴室の床構造を提供できる。
本発明の一実施形態に係る浴室の床構造を有する浴室を示す平面図である。 本実施形態に係る浴室の床構造が備えるフレームと防水パンの斜視図である。 本実施形態に係る保温材シートの平面図である。 図3におけるA−A線断面図である。 本実施形態に係る樹脂シートの平面図である。 本実施形態に係る防水パンの裏面側の平面図である。 本実施形態に係る防水パンのコーナー部の拡大斜視図である。 本実施形態に係る浴室の床構造の裏面側の平面図である。 図8におけるA−A線断面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る床構造10を有する浴室1を示す平面図であり、図2は、本実施形態に係る浴室の床構造10が備えるフレーム20と防水パン30の斜視図であり、図3は、本実施形態に係る保温材シート41の平面図であり、図4は、図3におけるA−A線断面図であり、図5は、本実施形態に係る樹脂シート45の平面図である。
図1に示すように本実施形態の浴室の床構造10(洗い場2)は、マンションや戸建て住宅の浴室1を構成する。浴室1は、洗い場2と、浴槽3と、カウンター4と、収納棚5と、鏡6と、水栓7と、シャワー部8と、ドア部9と、を有している。図1に示すように、浴槽3は洗い場2に隣接して設けられ、カウンター4、収納棚5、鏡6、水栓7、シャワー部8及びドア部9は、洗い場2の上部に設けられる。
図2に示す浴室の床構造10は、フレーム20と、防水パン30と、排水トラップ50と、を備えている。
フレーム20は、外周部21と、支持脚部22と、桟部23と、取付部24と、被係合部25と、を備えている。
外周部21は、一対の長辺梁及び一対の短辺梁により、矩形状に形成される。一方の長辺梁の長手方向中央には、長辺梁の側面部及び底面部により構成される排水トラップ50の取付部24が設けられており、この取付部24を備える長辺梁には浴槽3が隣接する。
桟部23は、中空状の3つの桟、第1桟23A、第2桟23B及び第3桟23Cを有している。第1桟23Aの一端は、一方の短辺梁の下面に接続され、第1桟23Aの他端は、他方の短辺梁の下面に接続されている。また、第2桟23B及び第3桟23Cの一端は、それぞれ取付部24を備える長辺梁の一端に接続されており、第2桟23B及び第3桟23Cの他端はそれぞれ第1桟23Aの側面に接続されている。桟部23は外周部21に比べて一段下方に設けられている。これら第1桟23A、第2桟23B及び第3桟23Cの上面に防水パン30が支持される。
支持脚部22は、4つの支持脚を有し、それぞれの支持脚に高さ(長さ)調整機構を設けている。本実施形態においては、4つの支持脚を用いて、フレーム20の高さ調整が行われる。4つの支持脚のうち2つの支持脚は、取付部24を備える長辺梁の下端に設置され、下方に向けて延び、また、残りの2つの支持脚は、第1桟23Aの下端に設置され、下方に向けて延びる。これら支持脚部22による外周部21の高さ調整が終わった後は、躯体100上に載置され、それぞれの下端が接着剤等により躯体100に固定される。
被係合部25は第2桟23B及び第3桟23Cの上面に形成される開口部である。この被係合部25には、後述する防水パン本体31の裏面35に設けられる係合部37を挿通させた後、所定方向にスライドさせることで、係合部37が係合される。これにより、防水パン30はフレーム20に対して固定される。
排水トラップ50は、上面に開口する洗い場用流入口51と、上面に開口する浴槽用流入口52と、浴槽側とは反対方向に開口する流出口53と、この流出口53に接続する排水パイプ54と、を有する。洗い場用流入口51は、後述の防水パン本体31の排水口部32に接続され、浴槽用流入口52は、浴槽3中の排水口3A(図1参照)に接続される。流出口53は、排水パイプ54に接続され、浴室1内の排水はこの排水パイプ54を経由して、浴室外部へ送られる。
続いて、防水パン30について説明する。防水パン30は、防水パン本体31と、保温材シート41と(図3参照)、を備える。保温材シート41については、後述する。
以下、防水パン本体31の構造について説明する。防水パン本体31は全体として一枚の板状をなし、排水口部32と、収容凹部33と、裏面35と、リブ36と(図6参照)、係合部37と、を備える。この防水パン本体31は、洗い場2の領域全体をカバーする。この防水パン本体31に保温材シート41の周縁部が取り付けられる。
排水口部32は、防水パン本体31の外周近傍に設けられており、表面から裏面35へ連通する貫通形態の円形に形成される。排水口部32は、表面の4つの隅からこの排水口部32に向かって、それぞれ下り勾配で傾斜している。
収容凹部33は、排水口部32の周辺を浅く凹ませた形態で形成される。この収容凹部33には、収容凹部33の形状にほぼ整合し、取り外し可能な目皿が収容される。
裏面35は、防水パン本体31に作用する負荷がかかる部位である。この負荷に対する剛性を高める手段として、この裏面35には、防水パン本体31に略直角に下方へ突出する後述のリブ36が裏面35の全域に亘って形成されている。
リブ36は、裏面35の各辺に沿って、フレーム20側に突出し、格子状に設けられる。リブ36の高さは、周縁部と中央部とで異なる。具体的には該周縁部でのリブ36の突出高さは低く、それに比べて、該中央部のリブ36の突出高さは高い。該周縁部の突出高さと、該中央部の突出高さとの差によって形成される段差は、上記フレーム20の外周部21と、桟部23によって形成される段差と一致する。そのため、該周縁部のリブ36の下端が該外周部21の上端に当接すると同時に、該中央部のリブ36の下端は桟部23の上面に当接し、支持される。従って、防水パン本体31はリブ36を介して、桟部23により補強される。また、本実施形態では上記周縁部のリブ36と、中央部のリブ36との段差において外周面38(図7参照)が形成され、該外周面38に後述する保温材シート41の貼付部43が取り付けられる。
係合部37は、防水パン本体31の裏面35に設けられる。係合部37は、第2桟23B及び第3桟の上面に設けられる被係合部25に上方から挿通し、所定方向にスライドさせることで、この被係合部25に係合される。これにより、フレーム20の桟部23と防水パン本体31の裏面35と、が締結され、フレーム20の桟部23と、防水パン本体31の裏面35と、の接触による音鳴りを抑制できる。
続いて、防水パン30が備える保温材シート41について説明する。
図3に示すように保温材シート41は、本体部42と、貼付部43と、排水口設置用切欠き部44と、から構成される。保温材シート41は、略矩形状に形成される。この保温材シート41は、後述する一枚の樹脂シート45の一方側の全面にわたり形成された第1接着層46を有し、この第1接着層46の周縁部を除く少なくとも一部に保温材47が配置されることで構成される。
なお、本実施形態の第1接着層46は、例えばドット状または横筋状、縦筋状に塗布して形成することができる。また、本実施形態の保温材47には、例えばポリオレフィンフォーム材等を用いることができる。
本体部42は、防水パン本体31の裏面35に配置され、貼付部43は、防水パン本体31の周壁部に配置される。即ち、保温材シート41は、全体として裏面35よりも広い面積を有し、裏面35全体を覆うように配置される。また、排水口設置用切欠き部44は、保温材シート41の外周側の中央部に配置される。
本体部42は、保温材シート41の中央部において略矩形状に形成される。本体部42は、保温材配置部421と、フレーム配置部422と、第2接着層部423と、手掛け用開口部424と、係合用開口部425と、から構成される。
保温材配置部421には、発泡樹脂等の保温材が配置される。本実施形態においては、本体部42上の4つの領域に、第1〜第4保温材配置部421A〜421Dがそれぞれ設けられる。
第1保温材配置部421Aは、保温材シート41の中央部に配置される。第2保温材配置部421B及び第3保温材配置部421Cは、保温材シート41の長手方向において第1保温材配置部421Aの両側に設けられる。第4保温材配置部421Dは、保温材シート41の短手方向において、排水口設置用切欠き部44とは逆側に設けられる。
フレーム配置部422は、本体部42において第1〜第4保温材配置部421A〜421Dを除いた部分に形成される。このフレーム配置部422の裏側に、フレーム20の桟部23の上面が当接され、このフレーム配置部422を介して防水パン本体31の裏面35が支持される。なお、本実施形態においては、桟部23の被係合部25と防水パン本体31の係合部37との安定した係合等に鑑み、このフレーム配置部422には保温材47が設けられていない。
また、フレーム配置部422の一部には、手掛け用開口部424及び係合用開口部425が、それぞれ一対設けられる。手掛け用開口部424は、施工者の手が挿入可能な大きさの開口部であり、施工者はこの手掛け用開口部424から手を挿入して防水パン本体31の裏面35に設けられたリブ36等を把持することで、防水パン30を持ち運び可能となっている。また、係合用開口部425は、防水パン本体31の係合部37が挿通可能な大きさの開口部である。
第2接着層部423は、第1保温材配置部421A内に一対設けられ、面積の大きい第1保温材配置部421Aの裏面35に対する保温材の配置を補助する。
図4に示すように、第1保温材配置部421A及び第3保温材配置部421Cは、裏側(図4において上側)から順に、樹脂シート45、第1接着層46、保温材47が積層されて構成される。図4では不図示の第2保温材配置部421B及び第4保温材配置部421Dも同様の構成である。フレーム配置部422は、裏側(図4において上側)から順に、樹脂シート45、第1接着層46が積層されて構成される。第2接着層部423は、第1〜第4保温材配置部421A〜Dの表側(図4において下側)にさらに第2接着層48が積層されて構成される。
なお、第1接着層46及び第2接着層48の形成には、従来公知の接着剤が用いられる。
図5に示すように、樹脂シート45は、保温材シート41の外形を構成する一枚のシートである。樹脂シート45としては、例えば厚さ120μmのポリエチレンシートが用いられる。
図3に戻って、貼付部43は、本体部42の四周に設けられる。ここで、貼付部43は、貼付面43A〜43Fと、貼付カバー431A〜431Dと、を備えている。貼付部43は、上述したフレーム配置部422と同様に、裏側から順に、樹脂シート45、第1接着層46が積層されて構成される。これら貼付面43A〜43Fは、上記中央部に設けられるリブ36と、周縁部に設けられるリブ36との境部分で折り曲げられて、上記リブ36の外周面38に接着される。また、貼付カバー431A〜431Dは、それぞれ隣接する貼付面の外側面に接着されることで、防水パン本体31に対する保温材シート41の周縁部の接着をより強固なものとする。
排水口設置用切欠き部44は、防水パン30の排水口部32及び収容凹部33に対応した位置に設けられ、排水トラップ50の設置を可能とする。
保温材シート41は、例えば次のようにして製造される。
先ず、樹脂シートを上述の形状を有する樹脂シート45に成形加工した後、その一方側に接着剤をドット状または横筋状、縦筋状に、ほぼ全面にわたり塗布することで、第1接着層46を形成する。
次いで、第1接着層46上に第1〜第4保温材配置部421A〜421Dの形状に合わせた保温材を貼り付ける。また、第1保温材配置部421Aの保温材上の所定の位置に、接着剤を塗布して第2接着層48を形成する。これにより、保温材シート41が製造される。
以上説明した保温材シート41を備える防水パン30について、図6及び図7を参照してさらに詳しく説明する。
ここで、図6は、本実施形態に係る防水パン30の裏面側の平面図である。図7は、本実施形態に係る防水パン30のコーナー部の拡大斜視図である。
図6に示すように、上述の構成を備える保温材シート41は、防水パン本体31の裏面35をその本体部42(第1〜第4保温材配置部421A〜421D)で覆うようにして配置される。保温材シート41の係合用開口部425には、係合部37が挿通される。
貼付部43を構成する貼付面43A〜43Fは、上記中央部に設けられるリブ36と、周縁部に設けられるリブ36との境部分で折り曲げられて、上記リブ36の外周面38に接着されている。これにより、保温材シート41の周縁部(貼付部43)が防水パン本体31に対して接着されることで、保温材シート41は防水パン本体31の裏面35に保持される。
より詳しくは、図7に示すように防水パン30のコーナー部では、保温材シート41の貼付面43A〜43F(図7では貼付面43B、43C)が中央部に設けられるリブ36と、周縁部に設けられるリブ36との境部分で折り曲げられるとともに、折り曲げられた貼付面43Cの外側面に向かって貼付カバー431Bが折り曲げられ、該外側面に接着される。他の貼付カバー431A〜431Dも同様である。これにより、貼付カバー431A〜431Dがそれぞれ隣接する貼付面の外側面に接着されることで、保温材シート41の周縁部(貼付部43)が防水パン本体31に対してより強固に接着される。ひいては、保温材シート41が防水パン本体31の裏面35により確実に保持される。
次に、防水パン30を備える浴室1の床構造10について、図8及び図9を参照してさらに詳しく説明する。
ここで、図8は、本実施形態に係る浴室の床構造10の裏面側の平面図である。図9は、図8におけるA−A線断面図である。
本実施形態の保温材シート41を裏面35側に保持する防水パン30は、予め躯体上に配置されたフレーム20上に載置される。図8に示すように、フレーム20の桟部23が保温材シート41のフレーム配置部422に位置するように、防水パン30はフレーム20上に配置される。
具体的には、保温材シート41の係合用開口部425を挿通する防水パン本体31に設けられた係合部37と、フレーム20の被係合部25との位置合わせをしながら、防水パン30を水平方向にスライド移動させることにより、防水パン30をフレーム20の外周部21の枠内に配置する。このとき、係合部37と被係合部25とが互いに係合されることで、防水パン30はフレーム20に固定される。
フレーム20上に防水パン30が配置された本実施形態に係る浴室の床構造10の断面構造は、図9に示す通りである。図9に示すように、防水パン本体31の裏面35側に保持される保温材シート41は、防水パン本体31の裏面35に設けられたリブ36と、フレーム20の桟部23の上端面との間に挟持された状態となる。即ち、保温材47が配置されていないフレーム配置部422における保温材シート41の上面は、リブ36の下端面に当接し、その下面は、桟部23の上端面に当接している。これにより、保温材シート41は、防水パン本体31の裏面35から垂れ下がることなく、該裏面35に近接した状態で保持される。
本実施形態によれば、以下の効果が奏される。
本実施形態では、防水パン本体31と、防水パン本体31の裏面35側に配置される保温材シート41と、を備える防水パン30において、保温材シート41の裏側から順に、樹脂シート45と、樹脂シート45の表側の全面にわたり形成された第1接着層46と、第1接着層46の周縁部を除く少なくとも一部に配置された保温材47と、を設け、第1接着層46により樹脂シート45の周縁部を防水パン本体31に接着することで、保温材シート41が防水パン本体31の裏面35側に保持される構成とした。
これにより、防水パン本体31の裏面35よりも大きな樹脂シート45の周縁部に位置する第1接着層46を防水パン本体31に接着でき、樹脂シート45の一部に配置された保温材47を防水パン本体31の裏面35に確実に保持できる。そのため、フレーム20を取り付ける前に、ネジ等の固定部品を使用することなく、保温材シート41を防水パン30に容易に取り付けることができる。
また本実施形態によれば、ネジ等の固定部品を使用しないため、保温材に穴を空ける必要がなく、従来と比べて保温性能が向上する。
また本実施形態では、躯体100上に配置されるフレーム20と、フレーム20上に載置される上記防水パン30と、を備える浴室の床構造10において、防水パン本体31の裏面35にフレーム20側に突出する複数のリブ36を設け、保温材シート41をリブ36とフレーム20との間で挟持する構成とした。
これにより、保温材シート41の周縁部を防水パン本体31に接着できることに加えて、リブ36とフレーム20との間で挟持できるため、保温材シート41を防水パン本体31の裏面35により確実に保持できる。また、防水パン本体31の裏面35から垂れ下がることなく該裏面35に近接した状態で保温材シート41を保持でき、保温性能が向上する。
また本実施形態では、保温材シート41に対して、フレーム20の形状に対応した位置に保温材47を配置しないフレーム配置部422を設け、該フレーム配置部422をリブ36とフレーム20との間で挟持する構成とした。
これにより、フレーム20と、防水パン本体31のリブ36との間に保温材47が介在することがなく、より安定して防水パン30をフレーム20上に配置することができる。また、フレーム20の被係合部25と防水パン本体31の係合部37との係合をよりスムーズかつ確実に行うことができる。
また本実施形態では、保温材シート41に対して、施工者の手が挿入可能な大きさの手掛け用開口部424を設けた。
これにより、防水パン本体31の裏面35に保温材シート41が取り付けられた防水パン30を浴室に搬送する際に、施工者が手掛け用開口部424から手を挿入して防水パン本体31の裏面35に設けられたリブ36等を把持することができ、防水パン30を容易に持ち運びできる。
また本実施形態では、保温材シート41に対して、保温材47上の一部に第2接着層48を形成し、この第2接着層48により保温材シート41がリブ36に接着される構成とした。
これにより、保温材シート41の自重により撓んで垂れ下がる部位において、該垂れ下がりを解消して防水パン本体31の裏面35に近接した状態で、保温材シート41をより確実に保持できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
上記実施形態では、フレーム配置部の第1接着層上には、保温材を設けない例で説明したが、別段これに限られず、フレームを配置する部分の第1接着層上に保温材を設けてもよい。
また、保温材シートにおける保温材の配置は、フレームの形状にあわせて適宜変更可能である。保温材上に第2接着層を設けることは必須ではなく、第2接着層を設けなくてもよい。
10…浴室の床構造
20…フレーム
21…外周部
23…桟部
25…被係合部
30…防水パン
31…防水パン本体
32…排水口部
35…裏面
36…リブ
41…保温材シート
42…本体部
421…保温材配置部
421A〜D…第1〜第4保温材配置部
422…フレーム配置部
424…手掛け用開口部
43…貼付部(保温材シートの周縁部)
43A〜F…貼付面
45…樹脂シート
46…第1接着層
47…保温材
48…第2接着層

Claims (3)

  1. 躯体上に配置されるフレームと、
    該フレーム上に載置され、浴室の床を構成する防水パンであって、
    防水パン本体と、
    該防水パン本体の裏面側に配置される保温材シートと、を備え、
    該保温材シートは、その裏側から順に、
    樹脂シートと、
    該樹脂シートの表側の全面にわたり形成された第1接着層と、
    該第1接着層の周縁部を除く少なくとも一部に配置された保温材と、を有し、
    該保温材シートは、前記第1接着層により前記樹脂シートの周縁部が前記防水パン本体に接着されることで、前記防水パン本体の裏面側に保持される防水パンと、を備え、
    前記防水パン本体の裏面には、前記フレーム側に突出する複数のリブが設けられ、
    前記保温材シートは、前記リブと前記フレームとの間で挟持され、
    前記保温材シートは、前記保温材上の一部に形成された第2接着層をさらに有しかつ該第2接着層により前記リブに接着される浴室の床構造
  2. 前記保温材シートは、前記フレームの形状に対応した位置には前記保温材が配置されておらず、該保温材が配置されていない部分が前記リブと前記フレームとの間で挟持される請求項に記載の浴室の床構造。
  3. 前記保温材シートは、施工者の手が挿入可能な大きさの開口部を有する請求項1又は2に記載の浴室の床構造。
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