JP6654532B2 - 設計支援装置および設計支援方法 - Google Patents
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図1は、本発明による設計支援装置100の構成について説明した図である。
設計支援装置100は、汎用の計算機上に構成することができて、そのハードウェア構成は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)などにより構成される演算部300、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリなどを用いたSSD(Solid State Drive)などにより構成される記憶部200、キーボードやマウス等の入力デバイスより構成される入力部410、CRTディスプレイ、LCD(Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイなどの表示装置、各種出力装置などにより構成される出力部420、CD−ROM、USBメモリなどの可搬性を有する可搬型記憶媒体の情報を読み出し・書き込みをするメディア入出力部440、NIC(Network Interface Card)などにより構成される通信部430、などを備える。
通信部430は、ネットワーク500を介して外部に接続する3次元CAD装置510などと接続されている。または、3次元CAD装置が、設計支援装置100が実装されている同じ計算機上に実装されている構成でもよい。
図5は、本実施例の設計支援装置100の動作フローについて説明した図である。ここでは、ロボットが把持・組立を行う部品に対して設計改良案を算出する場合を例にとって説明する。
なお、組立対象部品に対して複数種のツールを使用可能な場合は、最初はS104で選択したツールで部品把持位置を算出して、続いてS103で次のツールを選択した場合にはそのツールで部品把持位置を算出する。
また、部品把持面設計改良案を算出して、再び部品把持位置を算出する場合には、改良案を算出する前に最初に選択したハンドをそのまま選択して、最初の把持位置とは変えて、例えば改良した把持面の中央部、または改良した把持面の延長方向へずらせた把持位置を算出するようにする。
また、部品一体化案を算出して、再び部品把持位置を算出する場合には、一体化した新たな部品を把持することができるツールを選択して、その中の1つ(複数のツールが選択された場合)のツールを選択して、そのツールによる部品把持位置を算出する。
また、例えば吸着ハンドの場合には、把持位置とは、吸着パッドが吸着する部品上の面積のことを言い、その位置を算出する。
未選択のツールが残されていないならば、該当組立対象部品に対する処理は終了して、次の組立順序の組立対象部品が存在すればS103から処理を繰り返す。
S108で実行する部品把持面設計改良案算出処理について、図6乃至図9を用いて説明する。
図6は、本実施例の設計支援装置100における部品把持面設計改良案算出部350の処理フローについて説明した図である。ここでは、2つの爪を有するロボットハンドで組立対象部品を挟んで把持する場合を例にとって説明する。
ステップS202において、記憶部に記憶した製品・部品情報600のうちの組立対象部品の構成面および構成面の寸法の情報を取得する。
ただし、組立対象部品が既に把持面が改良された設計改良案である場合は、組立対象部品の構成面および構成面の寸法の情報は設計改良案の構成面および構成面の寸法の情報とする。
把持候補面の抽出方法について、図7(B)に示すロボットハンド10を用いて−Z方向へアプローチして図7(A)に示す組立位置に組み付けられるべき組立対象部品20を把持し、組み付ける場合を例にとって説明する。まず、ツール性能として記憶されているツールの把持部と構成面の情報から、図7(B)の斜線部で示したツールの把持部30の高さhを抽出する。次に、組立対象部品20を把持する際のアプローチ方向(−Z方向)と逆方向(+Z方向)に一致する法線ベクトルを持つ面を抽出し、該当面に隣接したアプローチ方向と直角方向の法線ベクトルを持つ面を抽出する。そして、抽出した該当面に隣接した直角方向の面のうち、図7(C)の斜線部で示したツールの把持部30の高さh分の面40および41を抽出し、これを把持候補面とする。
設計改良候補の選定方法について、図7(C)に示した組立対象部品20を例にとって説明する。まず、把持候補面が複数存在した場合について考える。把持候補面41を設計改良候補として選定する場合、把持候補面41のX方向の寸法と部品の最外周におけるX方向の寸法がともにLで一致し、把持候補面41のY方向の寸法と部品の最外周におけるY方向の寸法がともにBで一致している。すなわち、把持候補面41を設計改良して面を拡張しようとすると、部品の最外周の寸法を超えることになり、部品全体の寸法も変更になる。一方で、把持候補面40を設計改良候補として選定する場合、部品の最外周におけるX方向の寸法Lと把持候補面40のX方向の寸法Lhとの差L−Lh、および部品の最外周におけるY方向の寸法Bと把持候補面40のY方向の寸法Bhとの差B−Bhがともに0より大きくなるため、把持候補面40を設計改良して面を拡張しようとしたときに、部品全体の寸法を変更しなくて良い可能性がある。よって、把持候補面40を設計改良候補として優先的に選定する。さらに、把持候補面40においては、部品の最外周におけるX方向の寸法Lと把持候補面40のX方向の寸法Lhとの差L−Lhに対し、部品の最外周におけるY方向の寸法Bと把持候補面40のY方向の寸法Bhとの差B−Bhのほうが大きいとしたとき、把持候補面40を設計改良する際にはY方向のほうが改良の余地が大きい。よって、図7(C)に示した例においては、幅Bh、高さhで表される把持候補面42を設計改良候補として優先的に選定する。
ステップS206において、BhがBと改良済ならばS208へ移行し、改良済でなければS207へ移行する。
なお、把持面を伸ばす範囲は、使用するロボットハンドの把持部の幅方向の寸法bより大きければよいため、図8(B)に示すように必ずしも部品の最外周の寸法まで伸ばす必要はない。把持面の設計改良案の算出後、前述の図5のフローチャートで説明したとおり、設計改良案にて把持位置算出(S104)から再度処理を実施し、干渉が無くなるまで処理を繰り返す。
設計改良候補の選定の際に、優先される設計改良候補が既に改良済であった場合は、優先でない設計改良候補についても設計改良案を算出する。
ステップS211において、BhがBpと改良済ならばS213へ移行し、改良済でなければS212へ移行する。
ステップS213において、LhがLpと改良済ならば部品把持面設計改良案算出処理を終了し、改良済でなければS214へ移行する。
ステップS215において、伸ばした把持面が他の周辺部品と干渉する場合はS216へ移行し、干渉しなければ部品把持面設計改良案算出処理を終了する。
ステップS216において、該当把持面を干渉しない範囲に縮小する。
S110の部品一体化案算出処理について、図12、図13を用いて説明する。ここでいう一体化とは、2つ以上の部品を1つの部品に置き換えること、または2つ以上の部品を事前に組み立てておいたものを1つの部品とみなすことである。
図13(A)に示すように組立対象部品22の周囲が覆われている場合は、前述の部品把持面設計改良案算出において組立対象部品22に対する設計改良案が算出できず、その部品単体で設計変更を行っても自動機で組み立てることができない。そのため、図13(B)に示すように周辺に配置されている部品72と一体化した部品29とした場合に自動機で把持して組み立てることが可能か否か判定し、可能と判定した場合は一体化した部品を設計改良案として算出する。
ステップS305において、部品種別情報が締結部品ならばS308へ移行し、締結部品でなければS306へ移行する。これは、締結部品を一体化しても把持面の拡張の効果が期待できないためである。
ステップS307において、組立対象部品と組立順序がN部品後の部品が接触している場合はS309へ移行し、接触していない場合はS308へ移行する。
ステップS310において、組立対象部品と一体化の対象となった部品が締結部品で締結されている場合は、その締結部品も一体化して部品一体化案算出処理を完了する。
本実施例による設計支援装置100で算出した設計改良案の出力について、図14〜16を用いて説明する。
また、各ツールのタブ2a内には、設計改良案算出後のアプローチ方向から見た部品把持面の設計改良箇所の情報2d、および設計改良の部品モデル案が複数種表示2eされる。部品モデル案には「出力」のボタンが表示され、STEPやSTLなどの3次元図面形式やXMLなどのテキスト形式で設計改良後のモデル情報が出力できる。
図16の例では、まず図16(A)に示すように、組立対象部品25と図5に示したS108の部品把持面設計改良案算出により算出された改良把持面55を重ね合わせる。次に、図16(B)に示すように、対向する改良把持面55を2つの面とした直方体を構成する残りの4つの面を定義する。そして、元の組立対象部品25の構成面、改良把持面55および直方体構成面57の全てを重ね合わせて得られる図16(C)に示す3次元形状を部品モデル案27として生成する。
図19は、本実施例の設計支援装置100における部品把持面設計改良案算出部350の処理フローについて説明した図である。
ステップS402において、記憶部に記憶した製品・部品情報600のうちの組立対象部品の構成面および構成面の寸法の情報を取得する。
ただし、組立対象部品が既に把持面が改良された設計改良案である場合は、組立対象部品の構成面および構成面の寸法の情報は設計改良案の構成面および構成面の寸法の情報とする。
把持候補面の抽出方法について、図20(A)に示すロボットハンド13で図20(B)に示す組立対象部品23を把持する場合を例にとって説明する。この例では、組立対象部品23を把持する際のアプローチ方向(−Z方向)と逆方向(+Z方向)の法線ベクトルを有する該当面43および44を抽出し、これを把持候補面とする。
図22は、本実施例の設計支援装置100の動作フローについて説明した図である。
ステップS501において、製品設計者は自ら設計した製品の3次元CADデータを、3次元CAD装置510からネットワーク500、通信部430を介して、または、入力部410、メディア入出力部440を介して入力して、図2に示す形式の製品・部品情報に変換して、製品・部品情報記憶領域210に記憶する。また、製品設計者は工程割付情報700を作成して、工程割付記憶領域220に記憶する。また、製品製造部門で現状使用可能なツール性能情報、および自動機性能情報をそれぞれツール性能記憶領域230、および自動機性能記憶領域240に記憶する。本設計支援処理でシミュレーションに使用する自動機、ツールは、設計支援装置のユーザ(製品設計者など)が指定入力する。
なお、組立対象部品に対して複数種のツールを使用可能な場合は、最初はS504で選択したツールで部品把持位置を算出して、続いてS503で次のツールを選択した場合にはそのツールで部品把持位置を算出する。
また、例えば吸着ハンドの場合には、把持位置とは、吸着パッドが吸着する部品上の面積のことを言い、その位置を算出する。
ステップS511において、S504で該当組立対象部品を把持し得るツールが複数あると判定されて、その中の1つのツールが選択されてS505〜S510までの処理がなされ、未だ複数のツールの中に未選択のツールが残されている場合には、その中の1つのツールをS503で選択して、再びS503から該当組立対象部品に対する処理を繰り返す。
未選択のツールが残されていないならば、該当組立対象部品に対する処理は終了して、次の組立順序の組立対象部品が存在すればS503から処理を繰り返す。
S508の周辺部品設計改良案算出処理について、図23、図24を用いて説明する。
図23は、本実施例の設計支援装置100における周辺部品設計改良案算出の処理フローについて説明した図である。ここでは、2つの爪を有するロボットハンドで組立対象部品を挟んで把持する場合を例にとって説明する。
ステップS602において、記憶部に記憶した製品・部品情報600のうちの該当組立対象部品の構成面および構成面の寸法の情報を取得する。
ステップS604において、干渉判定部340の処理により得られた組立対象部品を組み立てる際に干渉する周辺部品を抽出する。ここで、抽出する周辺部品は、組立対象部品の組立順序よりも前の組立順序の部品に限定される。
周辺部品の設計改良案の算出方法について、図24に示したロボットハンド14、組立対象部品24および周辺部品64を例にとって説明する。ロボットハンド14で把持した組立対象部品24を周辺部品64に組み付ける際、図24(A)に示す寸法U、V、Wで表わされる斜線部分でロボットハンド14と周辺部品64が干渉する場合、図24(B)に示すように干渉領域84に裕度αを加えた寸法U+α、V+α、W+αの領域を切除領域94として生成する。この領域を干渉すると判定された周辺部品64のモデルから切除し、図24(C)に示すような干渉を回避する周辺部品の設計改良案が算出できる。なお、ここではロボットハンドと周辺部品が干渉する場合を例にとって説明したが、組立対象部品と周辺部品が干渉する場合においても同様に切除する領域を生成し、周辺部品の設計変更案を算出することも可能である。
200・・・記憶部
210・・・製品・部品情報記憶領域
220・・・工程割付記憶領域
230・・・ツール性能記憶領域
240・・・自動機性能記憶領域
250・・・部品把持位置記憶領域
260・・・自動機動作経路記憶領域
270・・・部品把持面設計改良案記憶領域
280・・・部品一体化案記憶領域
300・・・演算部
310・・・組立対象部品抽出部
320・・・部品把持位置算出部
330・・・自動機動作経路算出部
340・・・干渉判定部
350・・・部品把持面設計改良案算出部
360・・・部品一体化案算出部
370・・・周辺部品設計改良案算出部
410・・・入力部
420・・・出力部
430・・・通信部
440・・・メディア入出力部
500・・・ネットワーク
510・・・3次元CAD装置
600・・・製品・部品情報
700・・・工程割付情報
800・・・ツール性能情報
10、13、14・・・ロボットハンド
20、21、22、23、24、25、26、29・・・組立対象部品
30、33・・・ツールの把持部
40、41、42、43、44・・・組立対象部品の把持候補面
50、51、52、53、55、56・・・改良把持面
27、28・・・部品モデル案
57、58・・・直方体構成面
59・・・拡張改良把持面
60、61、62、64・・・周辺部品
72・・・周辺部品
84・・・干渉領域
94・・・切除領域
1、2、3・・・出力の表示画面
h・・・ロボットハンドの把持部の高さ
b・・・ロボットハンドの把持部の幅
L・・・組立対象部品の長さ
B・・・組立対象部品の幅
Lh・・・組立対象部品の把持部の長さ
Bh・・・組立対象部品の把持部の幅
B’・・・改良把持面の幅
Lp・・・製品の高さ
Bp・・・製品の幅
p・・・ロボットハンドの把持部のピッチ
d・・・ロボットハンドの把持部の直径
U、V、W・・・干渉領域の寸法
α・・・干渉領域に対する切除領域の裕度
Claims (11)
- 自動機による組立を想定した製品の設計支援装置であって、
製品・部品の3次元設計情報と、組立順序情報と、製品を組み立てる自動機およびツールの性能情報を記憶する記憶部と、
選択されたツールにより組立対象部品を把持して、前記自動機による組立動作のシミュレーションにより組立動作中の前記組立対象部品、前記ツール、および自動機稼動部と、既組立部品より構成される製品との間の干渉の有無を判定し、
干渉が生じた場合には、前記ツールにより前記組立対象部品を把持する把持候補面を所定の範囲まで拡張する設計改良を、拡張可能方向に従って優先順位を付けて順次、把持候補面を拡張した部品把持面設計改良案を作成し、
前記各部品把持面設計改良案に対して前記ツールによる把持位置を変えて、前記自動機による組立動作のシミュレーションにより再度製品との間の干渉の有無の判定を干渉が無くなるまで、または拡張可能範囲まで繰り返して、干渉の回避を確認した前記組立対象部品の部品把持面設計改良案を算出する演算部と、
前記演算部で算出した前記組立対象部品の部品把持面設計改良案を3次元の形状情報として出力する出力部と、
を備えたことを特徴とする設計支援装置。 - 請求項1に記載の設計支援装置において、
前記演算部では、
前記ツールで前記組立対象部品を把持する際のアプローチ方向に垂直な、または逆方向の法線ベクトルを有する前記組立対象部品の把持候補面を抽出し、
前記把持候補面の寸法を所定の範囲まで拡張した面を生成し、
前記拡張した面に対して拡張前の把持位置と変えた把持位置を算出し、
前記自動機による組立動作のシミュレーションにより組立動作中の干渉の有無を判定し、
干渉が無くなった場合の前記組立対象部品の部品把持面設計改良案を出力することを特徴とする設計支援装置。 - 請求項2に記載の設計支援装置において、
前記拡張した面は、前記組立対象部品の最外周の寸法を超えない範囲で生成されることを特徴とする設計支援装置。 - 請求項2に記載の設計支援装置において、
前記拡張した面は、前記製品の最外周の寸法を超えない範囲で、かつ前記組立対象部品の周囲に配置された部品と干渉しない範囲で生成されることを特徴とする設計支援装置。 - 請求項1に記載の設計支援装置において、
前記演算部は、
前記組立対象部品の組立動作のシミュレーション中に前記製品との間の干渉を起こす場合に、前記組立対象部品より後の組立順序であり、かつ前記組立対象部品と接触する部品を抽出し、
前記組立対象部品と前記接触する部品とを組み立てた状態の一体化部品を想定して、前記一体化部品を前記自動機の前記記憶部より選択したツールにより把持して、前記自動機による組立動作のシミュレーションを行って組立動作中の干渉の有無を判定し、
干渉が無いと判定した場合に、前記一体化部品を前記組立対象部品の設計改良案として算出することを特徴とする設計支援装置。 - 請求項5に記載の設計支援装置において、
前記出力部は、前記一体化部品を前記組立対象部品の設計改良案として出力すると共に、前記一体化部品の構成部品の材質、及び一体成型の可否判定を出力することを特徴とする設計支援装置。 - 請求項1に記載の設計支援装置において、
前記演算部は、
選択されたツールにより組立対象部品を把持して、前記自動機による組立動作のシミュレーションにより組立動作中の前記組立対象部品、前記ツール、および自動機稼動部と、既組立部品より構成される製品との間の干渉の有無を判定し、
干渉が生じた場合には、前記組立対象部品の部品把持面設計改良案の作成に代えて、干渉する周辺部品および干渉領域を抽出し、
前記干渉領域の周囲に裕度を加えた切除領域を生成して、前記周辺部品から前記切除領域を切除した3次元形状情報を前記周辺部品の設計改良案として算出し、
前記設計改良案を用いて前記自動機による組立動作のシミュレーションにより組立動作中の干渉の有無を判定し、
干渉が生じない前記周辺部品の前記設計改良案を算出することを特徴とする設計支援装置。 - 請求項7に記載の設計支援装置において、
前記3次元形状情報は、前記組立対象部品よりも前に組み立てられる前記周辺部品を対象に算出することを特徴とする設計支援装置。 - 自動機による組立を想定した製品の設計支援方法であって、
計算機が、
設計支援装置のユーザが設計した製品・部品の3次元設計情報と、前記製品を構成する各部品の組立順序情報と、ユーザが使用を指定した自動機およびツールの性能情報との入力を受付けて、記憶部に記憶する工程と、
選択されたツールにより組立対象部品を把持して、前記自動機による組立動作のシミュレーションにより組立動作中の前記組立対象部品、前記ツール、および自動機稼動部と、既組立部品より構成される製品との間の干渉の有無を判定する工程と、
干渉が生じた場合には、前記ツールにより前記組立対象部品を把持する把持候補面を所定の範囲まで拡張する設計改良を、拡張可能方向に従って優先順位を付けて順次、把持候補面を拡張した部品把持面設計改良案を作成する工程と、
前記各部品把持面設計改良案に対して前記ツールによる把持位置を変えて、前記自動機による組立動作のシミュレーションにより再度製品との間の干渉の有無の判定を干渉が無くなるまで、または拡張可能範囲まで繰り返して、干渉の回避を確認した前記組立対象部品の部品把持面設計改良案を算出する工程と、
算出した前記組立対象部品の部品把持面設計改良案を3次元の形状情報として出力する工程と、
を有することを特徴とする設計支援方法。 - 請求項9に記載の設計支援方法において、
計算機が、
前記組立対象部品の組立動作のシミュレーション中に前記製品との間の干渉を起こす場合に、前記組立対象部品より後の組立順序であり、かつ前記組立対象部品と接触する部品を抽出する工程と、
前記組立対象部品と前記接触する部品とを組み立てた状態の一体化部品を想定して、前記一体化部品を前記自動機の前記記憶部より選択したツールにより把持して、前記自動機による組立動作のシミュレーションを行って組立動作中の干渉の有無を判定する工程と、
干渉が無いと判定した場合に、前記一体化部品を前記組立対象部品の設計改良案として算出する工程と、
を更に有することを特徴とする設計支援方法。 - 請求項9に記載の設計支援方法において、
計算機が、
前記組立対象部品の組立動作のシミュレーション中に前記製品との間に干渉が生じた場合には、前記組立対象部品の部品把持面設計改良案の作成に代えて、干渉する周辺部品および干渉領域を抽出する工程と、
前記干渉領域の周囲に裕度を加えた切除領域を生成して、前記周辺部品から前記切除領域を切除した3次元形状情報を前記周辺部品の設計改良案として算出する工程と、
前記設計改良案を用いて前記自動機による組立動作のシミュレーションにより組立動作中の干渉の有無を判定し、干渉が生じない前記周辺部品の前記設計改良案を算出する工程と、
を更に有することを特徴とする設計支援方法。
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