JP6654080B2 - 木質系化粧材の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、木質系板材の端面に被覆された被覆材に、印刷模様を有した木質系化粧材の製造方法に関する。
従来から、木目模様などの模様が、表面にインクジェット印刷された木質系化粧材が利用されている。このようなインクジェット印刷の技術として、例えば、特許文献1には、木質系板材の表面にインクを吹き付けて、所望の印刷模様を付与する木質系化粧材の製造方法が提案されている。
この製造方法では、木質系板材の端面を印刷する際に、端面用の転写ロールの外周面にインクジェット印刷によりインクを吹き付けながら、この転写ロールのインクを木質系化粧材の端面に転写することにより、その端面に印刷模様を付与している。
特開2014−008458号公報
しかしながら、特許文献1に係る木質系化粧材の製造方法では、木質系板材の端面に印刷される印刷模様は、まず転写ロールに印刷されるため、転写ロールの外周面の周長に応じて規則的な印刷模様が、木質系板材の端面に印刷される。このため、複数の木質系板材の端面を印刷する際に、その端面に不規則な印刷模様や、異なる種類の印刷模様を連続して印刷することは難しく、木質系化粧材の端面に意匠性の高い印刷模様を付与することは難しい。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、木質系化粧材の端面に、不規則な印刷模様、異なる種類の印刷模様等の印刷模様を簡単に付与すことができる、意匠性の高い表面を有した木質系化粧材の製造方法を提供することにある。
前記課題を鑑みて、本明細書では、以下の第1および第2発明を開示する。第1発明に係る木質系化粧材の製造方法は、木質系板材の端面に被覆された被覆材に印刷模様を有した木質系化粧材の製造方法であって、帯状の前記被覆材の表面を上方に向けた状態で、前記被覆材を前記被覆材の長手方向に搬送しながら、前記被覆材の表面にインクジェット印刷で前記印刷模様を付与することにより印刷面を形成する工程と、前記印刷面を形成する工程で前記長手方向に沿って搬送された被覆材を、連続して前記長手方向に沿って搬送しながら、上方に向けた前記印刷面が水平方向に向くように前記長手方向に沿って前記被覆材をひねり、前記印刷面が前記木質系板材の外側に向くように前記被覆材を前記木質系板材の端面に貼着する工程と、を少なくとも含むことを特徴とする。
第1発明によれば、まず、木質系板材の端面に被覆される被覆材を準備し、この被覆材の表面を上方に向けた状態で搬送するので、被覆材の表面に、インクジェット印刷で不規則な印刷模様、異なる種類の木目模様などの印刷模様を簡単に付与することができる。表面に、このような印刷模様が付与された被覆材は、そのまま長手方向に沿って搬送されながら上方に向けた印刷面が水平方向に向くように長手方向に沿ってひねられる。これにより、安定した姿勢の木質系板材の端面に、印刷模様が付与された被覆材を簡単に貼り付けることができる。
このようにして、第1発明では、インクジェット印刷で直接的に被覆材の表面に印刷模様が付与され、この印刷模様が付与された被覆材を木質系板材の端面に連続して貼り付けることができる。また、不規則な印刷模様、異なる種類の印刷模様等の印刷模様であっても、インクジェット印刷により簡単にその印刷模様を変更することができ、意匠性の高い表面を有した木質系化粧材を簡単に製造することができる。これにより、調色工程を廃止でき、生産性の向上を期待することができる。このようにして、木質系板材の端面にも、木質系板材の表面と同様に意匠を施すことができる。さらに、木質系板材毎に被覆材の表面に付与する印刷模様の色が変更することがあっても、インクジェット印刷により連続して変更された色の印刷模様を被覆材に付与し、これを木質系板材の端面に貼着することができる。
第1発明のより好ましい態様としては、前記貼着する工程後に、前記長手方向に沿って、前記被覆材の縁部を削り取る工程と、削り取られることにより露出した前記被覆材の縁部表面と、前記縁部表面に連続した前記木質系板材の表面とに、連続した印刷模様が形成されるように、インジェット印刷で前記縁部表面と前記木質系板材の表面とに前記印刷模様を付与する工程とを含む。ここで、本明細書でいう「連続した印刷模様が形成されるように」とは、実際に印刷された印刷模様が連続していなくても、全体として、印刷模様が1つの模様として統一感があり、印刷模様が連続しているように見える場合も含む。
この態様よれば、被覆材の縁部を削り取ることにより被覆材の縁部表面が露出する。しかしながら、この露出した縁部表面とこれに連続した木質系板材の表面とに連続した印刷模様が形成されるように、インクジェット印刷でこれらの表面に印刷模様を付与するので、露出した縁部表面が目立たなくなり、木質系化粧材の意匠性を高めることができる。
第2発明に係る木質系化粧材の製造方法は、木質系板材の端面に被覆された被覆材に印刷模様を有した木質系化粧材の製造方法であって、前記木質系板材の端面に帯状の被覆材を貼着する工程と、前記被覆材の表面が上方を向くように、複数の木質系板材を板厚方向に重ねて配列する工程と、前記複数の木質系板材に対して、重ねて配列した前記木質系板材の両側の木質系板材間に亘るインクジェットヘッドの前記厚さ方向の相対的な移動と、前記木質系板材の長手方向に沿ったインクジェットヘッドの相対的な移動と、を交互に繰り返しながら、複数の前記木質系板材に貼着された被覆材にインクジェット印刷で印刷模様を付与する工程と、を含むことを特徴とする。
第2発明によれば、木質系板材の端面に貼着された被覆材が上方を向くように、複数の木質系板材を重ねて配列する。この配列状態の複数の木質系板材に対して、重ねて配列された両側の木質系板材の間に亘り、インクジェットヘッドを厚さ方向に沿って相対的に移動させ、次に、木質系板材の長手方向に沿ってインクジェットヘッドを相対的に移動させる一連の相対的な移動を繰り返す。この相対的な移動において、インクジェットヘッドから被覆材にインクを吹き付けることにより、複数の木質系板材に貼着された被覆材に同時に(一度に)インクジェット印刷で印刷模様を付与することができる。
また、第2発明も、第1発明と同様の、調色工程を廃止でき、生産性の向上を期待することができる。このようにして、木質系板材の端面にも、木質系板材の表面と同様に意匠を施すことができる。また、木質系板材の表面に印刷模様を付与する場合には、別途、表面を印刷するためのインクジェットヘッドを含む印刷設備を増やすことにより、生産性を高めてもよい。
特に、前記複数の木質系板材に対して、重ねて配列した木質系板材の両側の木質系板材間に亘るインクジェットヘッドの相対的な移動に合わせて、上述したインクジェット印刷を行うので、より多くの木質系板材に印刷模様を効率的に付与することができる。
また、印刷模様は、インクジェット印刷により被覆材に付与されるので、木質系板材の表面の模様に応じた、または、これから木質系板材の表面に印刷される模様に応じた、印刷模様を木質系化粧材の端面に有することができる。
本発明によれば、木質系化粧材の端面に、不規則な印刷模様、異なる種類の印刷模様等の印刷模様を簡単に付与することができ、意匠性の高い表面を有した木質系化粧材を得ることができる。
本実施形態に係る第1発明に係る木質系化粧材の製造方法を説明するためのフロー図である。 (a)は、第1発明に係る木質系化粧材の端面に印刷模様を付与する装置を説明するための模式的斜視図であり、(b)は、第1発明に係る木質系板材の表面に印刷模様を付与する装置を説明するための模式的斜視図であり、(c)は、第1発明に係る木質系化粧材の製造方法で製造された木質系化粧材の模式的斜視図である。 (a)〜(d)は、図1に示す製造方法の各工程を説明するための図である。 本実施形態に係る第2発明に係る木質系化粧材の製造方法を説明するためのフロー図である。 (a)は、第2発明に係る木質系化粧材の端面に印刷模様を付与する装置を説明するための模式的斜視図であり、(b)は、第2発明に係る木質系板材の表面に印刷模様を付与する装置を説明するための図である。 (a)〜(d)は、図4に示す製造方法の各工程を説明するための図である。
以下に、図面を参照して、第1および第2発明の実施形態に係る木質系化粧材の製造方法を説明する。
〔第1発明について〕
第1発明の本実施形態に係る木質系化粧材1は、階段の踏板、床材、建具、収納扉、キッチン扉、またはカウンタなどに用いられる部材であり、少なくとも、端面(木口)に印刷模様が付与された部材である。以下に、図1〜図3を参照して、第1発明に係る木質系化粧材の製造方法を説明する。
まず、図1のステップS11で、本実施形態では、インクジェット印刷で印刷模様が付与される素材として、図2(a)に示す木質系板材2を準備する。本実施形態では、木質系板材2は、複数プライの合板からなるベース部材21の表面に、4枚の突板23が貼着された板材である。木質系板材2の表面24は、突板23に由来した木目模様が形成された表面を有する。なお、本明細書中でいう「木質系板材」とは、少なくとも表面の一部に木質表面を有した板材のことをいう。本実施形態では、4枚の突板23がベース部材21に貼着されているが、ベース材21の表面を覆うことができれば、突板の枚数は特に限定されず、例えば1枚であってもよい。
ここで、本実施形態では、ベース部材21を構成する木材の一例として合板を挙げたが、例えば、パーティクルボード(PB)、木質繊維板(MDF・インシュレーションボード・ハードボードなど)、配向性ストランドボード(OSB)、LVL、集成材、または無垢材などの木質材料を挙げることができる。木質系化粧材1の剛性および強度を確保することができるのであれば、その材料および厚さは特に限定されるものではない。
さらに、ベース部材21は、合板からなるベース部材であったが、突板23を表面に貼着し、木質系板材2の表面を木材の表面にすることができるのであれば、その材質は限定されるものではない。たとえば、ベース部材21が、樹脂と木材を混合した複合型のベース部材であってもよく、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンビニルアセテート、ポリビニルアルコールなど)の樹脂製のベース部材であってもよい。さらに、ベース部材21は、ロックウールボードなどの無機繊維のベース部材、または、炭素繊維からなる炭素繊維のベース部材であってもよい。
突板23は、その表面に、突板23(木材)に由来した天然の木目模様が形成された単板であり、ベース部材21の表面を化粧する表面化粧材として用いられる単板である。突板の材料としては、例えば、ビーチ、オーク、メイプル、ケヤキ、ウォールナット、シナ、ナラ、ヤチダモ、キリ、ヒノキ、スギ、マホガニー、チーク、ローズウッド、トチ、クロガキ、シオジ、ニレ、カバ、シタン、またはコクタンなどを挙げることができる。突板23の厚さは、0.1〜1.0mmの範囲にあることが好ましい。
本実施形態では、その表面に木材に由来した天然の木目模様が形成された表面化粧材として突板23を用いた。しかしながら、例えば、突板23の代わりに、ベース部材21の表面を化粧する表面化粧材として上述した材料からなる(表面に天然の木目模様が形成された)挽板を用いてもよい。その場合には、挽板の厚さは、1mm〜3mmの範囲にあることが好ましい。
突板23をベース部材21に貼着するにあたって、ベース部材21の表面または突板23の裏面の少なくとも一方に粘着剤を塗布し、接着剤を硬化させることにより、ベース部材21の表面に突板23を接着する。ベース部材21に貼着された突板23のうち、ベース部材21の表面からはみ出した部分はトリミングにより除去される。
さらに、突板23をベース部材21に貼着する前、または貼着した後に、突板23の表面をロールコーター等により着色剤で着色してもよい。このような着色を行うことにより、突板23の木質感を強調し、後述する木材の表面模様を強調することもできる。着色剤としては、染料着色剤、顔料着色剤、または薬品着色剤などを挙げることができる。
次に、図1のステップS12で、被覆材3の表面31へのインクジェット印刷を行う。まず、木質系板材2の端面25を被覆する被覆材3として、帯状(テープ状)の突板を準備する。被覆材3である突板の素材としては、上述した突板23の素材を挙げることができ、意匠性を高めるため、被覆材3の素材は、突板23の素材と同じであることが好ましい。
また、被覆材3は、インクジェット印刷により、その表面31に印刷模様が付与することが可能であり、後述する如く長手方向に沿ってひねっても亀裂等が発生せず、木質系板材2の端面25に貼着可能であれば、特にその素材は限定されるものではない。たとえば、被覆材3としては、帯状の挽き板、樹脂テープまたはこれらが積層したテープなどであってもよい。
また、被覆材3の木質系板材2の端面25に貼着される側の表面に、織物繊維などの布地、または、クラフト紙などの紙など可撓性を有した補強シートがさらに積層されていてもよい。これにより、後述する長手方向に沿ったひねりに対する被覆材3の強度を高めることができる。
次に、図2(a)に示すように、帯状の被覆材3の表面31を上方に向けた状態で、被覆材3を被覆材3の長手方向に搬送しながら、被覆材3の表面31にインクジェット印刷で印刷模様を付与する。被覆材3は、一対の水平ローラ61,61により挟み込まれており、この水平ローラ61の駆動により、搬送される。これにより、図3(a)に示すように、被覆材3の表面31には、インク層32による印刷面33が連続して形成される。
ここで、被覆材3である突板の表面には、天然の木目模様が形成されているので、この天然の木目模様に応じて形成された突板の表面の凹凸形状を残しつつ、天然の木目模様が視認できるように、突板の表面の天然の木目模様とは異なる木目模様を印刷することが好ましい。これにより、印刷された被覆材3の突板の木質感を維持しつつ、印刷模様により意匠性を高めることができる。
より具体的には、本実施形態では、従来技術とは異なり、微細な粒径の紫外線硬化型のインクを、被覆材3の表面31に吹き付ける。具体的には、被覆材3の表面31に吹き付けられるインクの液滴は、1〜20plの範囲にあることが好ましく、より好ましくは、3〜14plの範囲にある。このようにして、被覆材3の表面31には、未硬化のインク粒子が離間して付着し、インク粒子同士の間に、インク粒子から表面31が露出した印刷面33が形成される。その後、印刷面33に、紫外線を照射することで、インク粒子を硬化させる。
本実施形態では、後述する被覆材3が貼着された木質系板材2の表面24の印刷模様と連続するような印刷模様を、被覆材3の表面に付与する。具体的には、木質系板材2の表面24に付与される印刷模様は木目模様であり、被覆材3に付与される印刷模様も、木目模様であり、両者の木目模様が連続して形成されるように、これらの表面に印刷模様を付与する。
本実施形態では、インク層32により形成される木目模様は、突板23の表面とは異なる1枚の板材の表面および端面を画像として撮影し、撮影した画像に応じた模様(木材の表面模様)を、印刷することで得ることができる。木材の木目模様の印刷はインクジェットプリンタを用いて行われる。
本実施形態では、インクジェットプリンタのインクは、例えばイエロー、マゼンダ、シアン、およびブラックの4色で構成され、これらのインクを用いて、木質系板材2の表面24にインク層32を形成することで木目模様を印刷する。ここで、インクジェット印刷に用いられるインクは、水性インク、油性インク、または紫外線硬化型のインクのいずれのインクであってもよい。被覆材3が突板である場合、印刷用のインクに、紫外線硬化型のインクを用いれば、印刷したインクが、被覆材3に殆ど含浸されず、鮮明な表面模様を得ることができる。
インクジェットプリンタは、図2(a)に示すように、上述したインクを収容し、上述した画像に基づいて印刷すべき木目模様に合わせて各インクを個別に噴射するインクジェットヘッド51を備えている。インクジェットヘッド51は、被覆材3の上方に配置され、インクを下方に向かって噴射することにより、被覆材3の上方に向いた表面31を印刷することができる。
次に、図1のステップS13で、木質系板材2の端面25への被覆材3の貼着を行う。具体的には、一対の水平ローラ61,61で搬送された被覆材3を、図2(a)に示すように、さらに、一対の鉛直ローラ62,62で挟み込んで、被覆材3を連続して長手方向に沿って搬送する。これにより、一対の水平ローラ61,61と一対の鉛直ローラ62,62との間で、上方に向けた印刷面33が水平方向に向くように長手方向に沿って被覆材3をひねる(捩じる)ことができる。
一方、図1のステップS11で準備された木質系板材2を、図2(a)に示すように、被覆材3の搬送速度と同じ搬送速度で搬送させ、木質系板材2の端面25に、糊等の接着剤が外周面に塗られた接着ローラ63を接触させながら、接着ローラ63を回転させ、木質系板材2の端面25に接着剤を塗布する。なお、本実施形態では、木質系板材2の端面25に、接着剤を塗布したが、例えば、被覆材3の裏面に、接着剤を塗布してもよい。
そして、搬送されている木質系板材2の接着剤が塗布された端面25に、同じ搬送速度で被覆材3を搬送し、被覆材3の印刷面33が木質系板材2の外側に向くように、押さえローラ65で、被覆材3を木質系板材2の端面25に向かって押さえながら、端面25に被覆材3を貼着する(図3(b)参照)。
このようにして、インクジェット印刷で直接的に被覆材3の表面31に印刷模様が付与され、印刷模様が付与された被覆材3を木質系板材2の端面25に連続して貼り付けることができる。これにより、図2(c)に示すように、不規則な印刷模様、異なる種類の印刷模様等の印刷模様であっても、調色することなくインクジェット印刷により、木質系化粧材1の端面15の印刷模様を簡単に変更することができる。
次に、図1のステップS14で、被覆材3の縁部35の削り取りを行う。具体的には、木質系板材2の端面25に被覆材3を貼着した後に、この木質系板材2を長手方向に沿って搬送し、長手方向に沿って一対の回転刃66,66で、木質系板材2からはみ出した被覆材3の縁部35を連続して削り取る。この縁部35の削り取りにより、図3(c)に示すように、被覆材3の縁部表面36が露出する。ここで、木質系板材2からはみ出した被覆材3の縁部35を削り取ることができるのであれば、被覆材3の縁部35の削り取りは、面取り加工、ラウンド加工等、特に限定されない。
次に、図1のステップS15で、被覆材3の切断を行う。具体的には、被覆材3が貼着された木質系板材2の端面25の末端25aが、丸刃のエンドカッタ67の前に移動した時点で、エンドカッタ67を被覆材3に向かって前進させ、エンドカッタ67で被覆材3を切断する。ここで、木質系板材2および被覆材3の搬送気孔、接着ローラ63からエンドカッタ67の機構は、いわゆるエッジバインダー装置に備えられた機構であってもよい。
次に、図1のステップS16で、木質系板材2の表面24および被覆材3の縁部表面36へのインクジェット印刷工程を行う。具体的には、図2(b)に示すように、被覆材3が貼着された木質系板材2を長手方向に搬送しながら、木質系板材2をインクジェットヘッド52の下方に通過させる。
本実施形態では、木質系板材2の幅方向に沿って支持梁53が固定されており、インクジェットヘッド52は、支持梁53に沿って移動自在に取り付けられている。インクジェットヘッド52を木質系板材2の幅方向に移動させながら、被覆材3の縁部表面36と、縁部表面36に連続した木質系板材2の表面24とに、インクジェット印刷で連続した印刷模様を付与する(図3(d)参照)。
より具体的には、木質系板材2を長手方向にステップ的に搬送し、木質系板材2の搬送が停止しているタイミングで、インクジェットヘッド52を木質系板材2の幅方向に亘って移動しながら、木質系板材2の表面24および被覆材3の縁部表面36の印刷を行う。この一連の動作を繰り返す。これにより、これらの表面には、インク層27により、印刷面28が形成される。なお、本実施形態では、木質系板材2を長手方向に沿って搬送したが、例えば、印刷時に、支持梁53を木質系板材2の長手方向に沿って移動することにより、木質系板材2に対して、長手方向に沿ってインクジェットヘッド52を相対的に移動してもよい。
本実施形態では、これらの表面に、印刷模様として木目模様を印刷する。具体的には、木質系板材2の表面24および被覆材3の縁部表面36に印刷される木目模様は、被覆材3の表面に印刷された木目模様に連続するように形成された木目模様である。これにより、図2(c)に示すように、製造された木質系化粧材1の表面14と端面15とは、1枚の木材から切り出した板材(無垢材)の如き木目模様を有することになる。
ここで、木質系板材2の表面24である突板23の表面には、被覆材3の印刷と同様に、天然の木目模様が形成されているので、この天然の木目模様に応じて形成された突板の表面の凹凸形状を残しつつ、天然の木目模様が視認できるように、突板の表面の天然の木目模様とは異なる木目模様を印刷することが好ましい。これにより、印刷された木質系板材2の表面24に、突板の木質感を維持することができる。
さらに、木質系板材2の表面24と被覆材3の表面31とに、印刷される木目模様に、従来木材の模様としては良好とされない、割れ、やに、杢、入り皮、金筋、シュガー筋、偽芯、アテ、色ムラ、てりの模様など、木材固有の模様を含めてもよい。さらに、木材を切断加工したときに形成されるノコギリの傷跡(ラフソーン)の模様、釘孔の跡の模様、を含めてもよい。これにより、これらの印刷された模様と同様の模様を有した天然の木材と、違和感なく組み合わせて利用することができる。
本実施形態では、ステップS14で被覆材3の縁部35を削り取ることにより被覆材3の縁部表面36が露出する。しかしながら、露出した縁部表面36とこれに連続した木質系板材2の表面24とに、連続した印刷模様が形成されるように、これらの表面に木目模様を付与するので、露出した縁部表面36が目立たなくなり、木質系化粧材1の意匠性を高めることができる。
〔第2発明について〕
以下に、図4〜図6を参照して、第2発明の実施形態に係る木質系化粧材1の製造方法を説明する。なお、第2発明に係る実施形態で付与される印刷模様は、第1発明の実施形態で例示したものであるので、その詳細な説明は省略する。さらに、第1発明に係る実施形態と同じ構成については、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
まず、図4に示すように、ステップS41で、第1発明と同様に、木質系板材2の準備をする。次に、ステップS42で、木質系板材2の端面25への被覆材3の貼着を行う(図6(a)参照)。この実施形態では、この時点では、木質系板材2の端面25に貼着される被覆材3の表面31には、印刷模様が付与されていない。
次に、ステップS43で、被覆材3の縁部35の削り取りを行う。具体的には、木質系板材2の端面25に被覆材3を貼着した後に、木質系板材2からはみ出した被覆材3の縁部35を削り取る。この縁部35の削り取りにより、図6(b)に示すように、被覆材3の縁部表面36が露出する。ステップS42およびステップS43に示した一連の工程は、例えば、図1(a)に示した装置により行うことができる。
次に、ステップS44で、図5(a)に示すように、複数の木質系板材2,2,…をその板厚方向に重ね合わせる。具体的には、被覆材3の表面31が上方を向くように、複数の木質系板材2,2…を重ねて配列する。
次にステップS45で、木質系板材2の端面25に貼着された被覆材3へのインクジェット印刷を行う。具体的には、複数の木質系板材2に対して、重ねて配列した状態の両側の木質系板材間に亘るインクジェットヘッド52の相対的な移動と、木質系板材2の長手方向に沿ったインクジェットヘッド52の相対的な移動と、を交互に繰り返す。この移動に合わせて、インクジェットヘッド52からインクを吹き付けて、複数の木質系板材2に貼着された被覆材3にインクジェット印刷で印刷模様を付与する。
より具体的には、本実施形態では、図5(a)に示すように、配列した複数の木質系板材2,2,…を木質系板材2の長手方向に搬送させ、インクジェットヘッド55の下方を通過させる。
本実施形態では、木質系板材2の厚さ方向に沿って支持梁56が固定されており、インクジェットヘッド55は、支持梁56に沿って移動自在に取り付けられている。木質系板材2の長手方向の搬送と、インクジェットヘッド55の木質系板材2の厚さ方向への移動とを、繰り返し行いながら、縁部表面36を含む被覆材3の表面31に、インクジェット印刷で印刷模様を付与する(図6(c)参照)。これにより、被覆材3の表面31に、インク層32により印刷面33が形成される。
より具体的には、木質系板材2を長手方向にステップ的に搬送し、木質系板材2の搬送が停止しているタイミングで、インクジェットヘッド55を木質系板材2の幅方向に亘って移動させながら、被覆材3の表面31の印刷を行う。この一連の動作を繰り返す。これにより、被覆材3の表面31に、インク層32により印刷面33が形成される。なお、本実施形態では、木質系板材2を長手方向に沿って搬送したが、例えば、印刷時に、支持梁56を木質系板材2の長手方向に沿って移動することにより、木質系板材2に対して、インクジェットヘッド52を長手方向に沿って相対的に移動してもよい。
このように、木質系板材2を重ね合わせて配列した状態で印刷を行ったので、複数の木質系板材2の端面25に貼着された被覆材3に、同時に(一度に)印刷模様を付与することができる。本実施形態では、被覆材3の表面31に付与される印刷模様は、第1発明で説明した場合と同様に、木目模様である。
また、重ねわせた木質系板材2の長手方向に搬送しつつ、複数の木質系板材2に対して、木質系板材2の厚さ方向に沿ってインクジェットヘッド55を移動させながら、上述したインクジェット印刷を行うので、より多くの木質系板材2に対して印刷模様を効率的に付与することができる。
次にステップS46で、複数の木質系板材2の幅方向への重ね合わせを行う。具体的には、図5(b)に示すように、木質系板材2の表面24が上方を向くように、複数の木質系板材2,2…を重ねて配列する。
次にステップS46で、木質系板材2の表面24へのインクジェット印刷を行う。具体的には、配列した複数の木質系板材2,2,…を木質系板材2の長手方向に搬送させ、インクジェットヘッド57の下方を通過させる。
本実施形態では、木質系板材2の幅方向に沿って支持梁58が固定されており、インクジェットヘッド57は、支持梁58に沿って移動自在に取り付けられている。第1発明で説明した方法と同様の方法で、インクジェットヘッド55の木質系板材2の幅方向に亘る移動と、木質系板材2の長手方向に沿った搬送とを繰り返しながら、縁部表面36を含む被覆材3の表面31に、インクジェット印刷で印刷模様を付与する(図6(d)参照)。被覆材3の表面31に付与される印刷模様は、第1発明で説明した場合と同様に、木目模様である。
本発明によれば、印刷模様は、インクジェット印刷により被覆材3に付与され、その後、木質系板材2の表面24にも、被覆材3に連続するよう形成された印刷模様が付与されるので、製造された木質系化粧材1を、1枚の木材から切り出した板材(無垢材)の如く視認することができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
本実施形態では、木質系板材の表面に突板を貼着することにより、木質系化粧材とした。しかしながら、木質系板材に合板の代わりに無垢材を用いた場合には、無垢材の表面に、木材に由来した天然の木目模様が形成されているので、突板を省略してもよい。
1:木質系化粧材、2:木質系板材、21ベース部材、23:突板、25:端面、28:印刷面、3:被覆材、33:印刷面、35:縁部、36:縁部表面

Claims (2)

  1. 木質系板材の端面に被覆された被覆材に印刷模様を有した木質系化粧材の製造方法であって、
    前記木質系板材の端面に帯状の被覆材を貼着する工程と、
    前記被覆材の表面が上方を向くように、複数の木質系板材を板厚方向に重ねて配列する工程と、
    前記複数の木質系板材に対して、重ねて配列した前記木質系板材の両側の木質系板材間に亘るインクジェットヘッドの前記板厚方向の相対的な移動と、前記木質系板材の長手方向に沿ったインクジェットヘッドの相対的な移動と、を交互に繰り返しながら、前記複数の質系板材に貼着された被覆材にインクジェット印刷で印刷模様を付与する工程と、を含むことを特徴とする木質系化粧材の製造方法。
  2. 前記印刷模様を付与する工程後、前記複数の木質系板材の表面が上を向くように、前記複数の木質系基材を幅方向に重ねて配列する工程と、
    前記複数の木質系基材に対して、重ねて配列した前記木質系板材の両側の木質系板材間に亘るインクジェットヘッドの前記幅方向の相対的な移動と、前記木質系板材の長手方向に沿ったインクジェットヘッドの相対的な移動と、を交互に繰り返しながら、前記複数の木質系板材の表面に、前記被覆材の前記印刷模様に連続するようにインクジェット印刷で印刷模様をさらに付与する工程と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の木質系化粧材の製造方法。
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