JP6652422B2 - 工具保管装置および回転作業用工具 - Google Patents

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Description

本発明は、マンホール蓋などの開閉作業に用いられる回転作業用工具を保管可能とする工具保管装置、および該工具保管装置に保管される該回転作業用工具に関する。
水槽や油槽等の点検口、共同溝、電気配線ボックス点検口等の防水性が要求されるマンホールの開口部を遮蔽する密閉型のマンホール蓋が知られている。こうした密閉型のマンホール蓋をマンホールの開口部に固定する固定装置として、例えば特許文献1の構成が提案されている。かかる固定装置は、図12,13に示すように、マンホール101の開口縁に円環状の蓋受枠102が配設され、該蓋受枠102内に支持アーム104を着脱可能に横架させる。この蓋受枠102の上部に形成された受縁111に、外周部の下面に止水パッキン112を備えたマンホール蓋105が乗載され、前記支持アーム104の中央部位に立設された螺子杆113を、該マンホール蓋105の中央部位に形成された操作用凹陥部115の挿通孔116に下方から挿通させる。そして、操作用凹陥部115内で螺子杆113に緊締ナット114を螺着し、該緊締ナット114の緊締作用によってマンホール蓋105を止水パッキン112を介して蓋受枠102の受縁111に密閉状に圧着させて固定させる。さらに、操作用凹陥部115内で、緊締ナット114の上部に突出する螺子杆113に南京錠108を施錠することにより、緊締ナット114の弛緩回動操作を不能として、いたずら等によるマンホール蓋105の無用開放を防止している。さらに、操作用凹陥部115の上方開口部は、螺子杆113の上端部に螺着される小蓋121によって遮蔽される。この小蓋121は、その外周部の下面に止水パッキン122が配設されており、該止水パッキン122を、螺子杆113に対する小蓋121の螺合操作を介して操作用凹陥部115の蓋受縁119に圧着させることにより、マンホール蓋105に固定される。
こうした密閉型のマンホール蓋105を開閉するためには、小蓋121を開閉する作業が必須である。ここで、小蓋121は、上述したように、螺子杆113に螺着されて操作用凹陥部115の蓋受縁119に圧着されるものであることから、その開閉には、小蓋121を回転させる専用の回転作業用工具を必要とする。かかる回転作業用工具51として、図13に示すように、回動板部56に操作軸部55が接合された略T字形の工具本体52と、該操作軸部55に形成された一対の挿通孔59に挿通されるハンドル杆53とから構成されるものが知られている(図3,4参照)。ここで、工具本体52は、筒状の操作軸部55の一端が、帯板状の回動板部56の中央部位に接合されてなり、該回動板部56の両端部に爪部57,57が夫々設けられている。この回動板部56の爪部57,57を、小蓋121の外周部に設けられた一対の係合穴131,131に嵌め込んで係止し、操作軸部55の挿通孔59に挿通したハンドル杆53を回転させることにより、回動板部56を介して小蓋121を回動させ、該小蓋121を脱着させることができる。
特開2001−271369号公報
ところで、上記した密閉型のマンホール蓋105を開閉するために用いる回転作業用工具51は、該密閉型のマンホール蓋105の専用工具であることから、他の作業で使用されることはほとんど無い。そして、通常は、回転作業用工具51を、密閉型のマンホール蓋105を開閉作業する現場に持ち運び、該開閉作業に用いている。しかし、回転作業用工具51を忘れた場合には、取りに戻ったり、他の者に持ってきてもらう等の対応作業が必要となる。また、この回転作業用工具51は、スチールなどの金属製であることから、比較的サイズが大きく且つ重量もある。そのため、回転作業用工具51を持ち運ぶために、比較的大きな労力を要する。また、もし仮に、運搬の忘れを防ぐために、回転作業用工具51を常に持ち運ぶようにすると、非効率的である。こうしたことから、回転作業用工具51は、現場に運搬するのではなく、密閉型のマンホール蓋105の設置現場に保管されることが求められていた。
本発明は、回転作業用工具を、使用する現場に保管し得る工具保管装置と、該工具保管装置に保管される回転作業用工具とを提案するものである。
本発明は、被操作物に係止される帯板状の回動板部と、径方向で対向する少なくとも一対の挿通孔を備え、該回動板部の一側面の略中央部位に接合された筒状の操作軸部とからなる略T字形の工具本体と、一端から前記挿通孔に挿通されるものであって、かつ他端部に該挿通孔に挿入不能な非挿通部を備えてなる長尺状のハンドル杆とを備えた回転作業用工具を、保管可能とする工具保管装置であって、壁面に取り付けられる背板部と、前記工具本体の操作軸部を挿通可能な間隙をおいて該背板部の下縁から二股状に設けられ、該工具本体の回動板部の両側部を夫々支持する左右一対の吊下片部とを備え、さらに、少なくとも一方の吊下片部に、前記ハンドル杆を一端から挿通可能とし且つ非挿通部を挿通不能とする杆保持孔が、上下方向に開口形成されてなるものであることを特徴とする工具保管装置である。
ここで、上述した密閉型のマンホールは、一般的に、屋内や、屋外であっても建造物に隣接する位置に設けられる。そのため、密閉型のマンホールに近接する壁の壁面に、本発明の工具保管装置を取り付けることによって、該マンホール蓋の開閉作業に用いる回転作業用工具を保管できる。
かかる本発明の構成にあっては、回転作業用工具のハンドル杆を、吊下片部の杆保持孔に上方から挿通させて、該ハンドル杆の非挿通部を該杆保持孔の孔縁部で支持することによって保管できると共に、工具本体の操作軸部を両吊下片部の間隙に挿し入れて、回動板部の両側部を両吊下片部で支持することによって、該工具本体を保管できる。したがって、本発明の工具保管装置を、上述したようにマンホールに近接する壁に設置して、マンホール蓋の開閉に要する回転作業用工具を保管することにより、該回転作業用工具を運搬する必要が無く、運搬に要する作業負担を削減できる。さらに、回転作業用工具の現場への持ち運びを忘れてしまうことも無いから、忘れた場合に必要となる上記の対応作業を行うことも無い。
また、回転作業用工具を使用する際には、工具本体を両吊下片部から取り外し、さらにハンドル杆を吊下片部の杆保持孔から取り外して、該ハンドル杆を操作軸部の挿通孔に挿通させることによって、使用可能な状態となる。このように本構成によれば、回転作業用工具を保管するために要する作業が容易であり、かつ該保管された状態から使用状態にするために要する作業も容易である。
上述した本発明の工具保管装置にあって、左右一対の吊下片部は、背板部の下端縁から前方に連成された底片部と、該底片部の前端縁から斜め上方に連成された傾斜片部とにより夫々構成され、少なくとも一方の底片部に杆保持孔が形成されてなり、前記傾斜片部の内側面と前記背板部の表面とにより、工具本体の回動板部の両側部位を夫々支持すると共に、該支持した回動板部と前記底片部との間に、該底片部の杆保持孔の孔縁部で支持されたハンドル杆の非挿通部を収容する収容空隙が形成される構成が提案される。
かかる構成にあっては、工具本体の回動板部を吊下片部の傾斜片部と背板部とで支持した状態で、該回動板部と底片部との間の収容空隙内に、杆保持孔の孔縁部に支持されたハンドル杆の非挿通部を収容することから、該回動板部の両側部を両吊下片部により平衡に支持できる。そのため、回動板部の支持安定性が向上し、工具本体の保管状態を一層安定させることができる。さらに、このように回動板部を平衡に支持した状態では、操作軸部を両吊下片部の間隙内で略垂直方向に沿って保持できることから、回転作業用工具を使用する際に、両吊下片部の間隙から該工具本体の操作軸部を取り外し易いという利点もある。
尚仮に、回動板部を底片部で支持するような、前記収容空隙が形成されない構成の場合には、杆保持孔の孔縁部に支持されたハンドル杆の非挿通部に、回動板部の一側部位が支持されてしまうことから、該回動板部が傾斜した状態で保管される。これに対して、本構成では、回動板部の一側部位がハンドル杆の非挿通部に支持されることが無く、前記のように、該回動板部の両側部を両吊下片部の傾斜片部と背板部とで平衡に支持できる。
一方、本発明は、上述した本発明の工具保管装置で保管される回転作業用工具であって、工具本体の回動板部は、操作軸部の接合部位よりも一側方に、ハンドル杆の非挿通部を挿通可能な貫通孔が形成されてなり、前記工具保管装置の吊下片部で支持される場合に、一方の吊下片部で支持されたハンドル杆の非挿通部を、前記貫通孔に挿通させることを特徴とする回転作業用工具である。
かかる構成にあって、上述した工具保管装置に保管される際に、一方の吊下片部の杆保持孔の孔縁部に支持されたハンドル杆の非挿通部が、回動板部の貫通孔に挿通されることにより、該非挿通部の上端に該回動板部の一側部位が支持されることが無く、該回動板部が両吊下片部に平衡に支持され得る。そのため、工具保管装置に安定して保管できる。さらに、上述したように、回動板部を平衡に支持できることにより、操作軸部を両吊下片部の間隙内で略垂直方向に沿って保持できるから、使用の際に、該操作軸部を該間隙から取り外し易い。
本発明の工具保管装置は、マンホールに近接する壁の壁面に設置することで、該マンホール蓋の開閉に要する回転作業用工具を保管できることから、該回転作業用工具を運搬する必要が無く、運搬に要する作業負担を削減できる。さらに、運搬する場合には、回転作業用工具の持ち運びを忘れてしまうこともあり得るが、本構成によれば、この運搬忘れも生じないことから、忘れた場合に必要となる対応作業も無くなる。
また、本発明の回転作業用工具は、上記の工具保管装置に保管される際に、吊下片部の杆保持孔に支持されたハンドル杆の非挿通部を、回動板部の貫通孔に挿通させることで、該回動板部を平衡に支持できる。これにより、工具保管装置に一層安定して保管できる。
実施例1の工具保管装置1の(A)正面図と、(B)平面図である。 工具保管装置1の、(A)側面図と、(B)図1中のM−M線断面図である。 回転作業用工具51の、(A)正面図と、(B)平面図である。 回転作業用工具51の工具本体52とハンドル杆53との分解図である。 工具保管装置1に、ハンドル杆53を支持する過程を示す説明図である。 工具保管装置1に、工具本体52を支持する過程を示す説明図である。 工具保管装置1に回転作業用工具51を支持した状態を示す、(A)正面図と、(B)平面図である。 工具保管装置1に、他の工具を保管した状態を示す正面図である。 実施例2の工具保管装置31の、(A)側面図と、(B)回転作業用工具51を支持した状態を示す正面図である。 実施例3の回転作業用工具81の平面図である。 実施例2の工具保管装置31に回転作業用工具81を支持した状態を示す、(A)正面図と、(B)縦断面図である。 密閉型のマンホール蓋105の施工状態を示す縦断面図である。 マンホール蓋105の小蓋121と、該小蓋121の脱着に用いる回転作業用工具51とを示す説明図である。
本発明にかかる実施例1〜3を添付図面に従って説明する。
図1,2に示すように、工具保管装置1は、図示しない密閉型のマンホール101(図12参照)に近接する壁の壁面91に取り付けられる。ここで、本実施例にあって、図1を正面視した状態で、上下方向と左右方向とを定めると共に、壁面91の表方を前方とし、該壁面91の裏方を後方として、説明する。
先ず、工具保管装置1で保管可能な回転作業用工具51について説明する。回転作業用工具51は、密閉型のマンホール蓋105を開閉するための専用工具であり、さらに言えば、上述したように該マンホール蓋105の中央部分に設けられた小蓋121の開閉作業に使用される(図12,13参照)。この回転作業用工具51は、図3,4に示すように、略T字形の工具本体52とハンドル杆53とから構成される。工具本体52は、円筒状の操作軸部55と、帯板状の回動板部56とから構成されてなり、回動板部56の表側面の、左右方向の略中央部分に、該操作軸部55の一端が溶接等により接合されて、該操作軸部55と回動板部56とが一体化されたものである。ここで、回動板部56は、その板面方向が、操作軸部55の中心軸線方向と直交する方向となるように、該操作軸部55に接合されている。回動板部56の裏面には、左右方向の両側端部に、裏方に突出する爪部57,57が設けられている。この爪部57,57は、マンホール蓋105の小蓋121を開閉する際に、該小蓋121に設けられた係合穴131,131に嵌め込まれて使用されるものであり(図13参照)、該係合穴131,131の寸法サイズや離間距離等に合わせて設定される。一方、操作軸部55は、その他端部がレンチ部58となっていると共に、長手方向の中央部よりも該レンチ部58寄りの部位に、径方向で対向する一対の第一挿通孔59,59が形成されている。さらに、この第一挿通孔59,59よりも回動板部56寄りの部位にも、径方向で対向する一対の第二挿通孔60,60が形成されている。ここで、第一挿通孔59,59の対向方向(径方向)と第二挿通孔60,60の対向方向(径方向)とは、同じ方向(平行)であり、回動板部56の長手方向と略直角状に交差する。
また、ハンドル杆53は、細長い円柱形状をなし、上記した第一挿通孔59および第二挿通孔60の孔径よりも若干小さな外径寸法で形成されている。このハンドル杆53は、その一方の端部から、第一挿通孔59,59または第二挿通孔60,60に挿通可能となっている。さらに、ハンドル杆53の他端部には、第一挿通孔59および第二挿通孔60に挿通不能な非挿通部61が設けられている。そのため、ハンドル杆53は、一端から第一挿通孔59,59または第二挿通孔60,60に挿し入れていくと、非挿通部61が第一挿通孔59または第二挿通孔60の各孔縁部に係止されるため、通り抜けることができない。
こうした回転作業用工具51は、上記のマンホール蓋105の小蓋121を開閉する際には、図13のように、工具本体52の回動板部56の爪部57,57を、該小蓋121の係合穴131,131に夫々嵌め合わせる。そして、操作軸部55の第一挿通孔59,59に挿通したハンドル杆53を介して工具本体52を回転させることにより、小蓋121の開閉を行い得る。この第一挿通孔59,59が、本発明にかかる挿通孔に相当する。
一方、工具保管装置1は、図1,2に示すように、壁面91に固定される略矩形板状の背板部2と、該背板部2の下端から二股状に設けられた左右一対の吊下片部3a,3bとから構成される。本実施例では、所定形状に形成された金属製の平板材を折り曲げ加工することによって成形されてなるものである。背板部2には、壁面91に固定するための螺子(図示せず)を挿通するネジ孔11が複数設けられており、各ネジ孔11を介して螺子により壁面91に取り付けられる。背板部2の下端には、左右の吊下片部3a,3bが左右方向に所定間隔をおいて前方へ連成されている。ここで、左右の吊下片部3a,3b間の間隙5は、上記した工具本体52の操作軸部55を挿通可能とするように、該操作軸部55の外径寸法よりも少し広い間隔に設定されている。
左右の吊下片部3a,3bは、背板部2の下端から前方へ夫々延成された底片部13a,13bと、各底片部13a,13bの前端から斜め上方へ夫々延成された傾斜片部14a,14bとから構成される。ここで、底片部13a,13bは、その前後方向の幅寸法が、上記した工具本体52の回動板部56の短手方向幅よりも狭くなっている。そして、傾斜片部14a,14bは、底片部13a,13bから所定高さ位置における背板部2との離間距離(前後方向の間隔)が前記回動板部56の短手方向幅と等しくなるように、その傾斜角度が設定されている。この所定高さ位置は、底片部13a,13bからの高さ寸法が、上記したハンドル杆53の非挿通部61の長さ寸法と等しい寸法又は該非挿通部61よりも若干長い寸法となるように設定される。これにより、左右の吊下片部3a,3bでは、前記所定高さ位置で、該吊下片部3a,3bの内側面と該内側面に対向する背板部2の表面とによって工具本体52の回動板部56を支持することができ、かつ、この支持した状態で、回動板部56と底片部13a,13bとの間に、ハンドル杆53の非挿通部61を収容する収容空隙17が形成される(図6参照)。
さらに、一方の吊下片部3aの底片部13aには、上記したハンドル杆53を挿通可能な杆保持孔18が上下方向に貫通するように開口形成されている。この杆保持孔18は、ハンドル杆53の非挿通部61を挿通不能とするように設けられている。そのため、ハンドル杆53を、非挿通部61を上にして、杆保持孔18の上方から挿し入れると、該非挿通部61が該杆保持孔18の孔縁部で係止されて、該ハンドル杆53が吊下片部3aの底片部13aにより支持される(図5参照)。
こうした工具保管装置1に、上記の回転作業用工具51を保管する態様について説明する。回転作業用工具51を保管する際には、工具本体52とハンドル杆53とを分離する(図4参照)。そして、図5に示すように、ハンドル杆53を、一方の吊下片部3aの底片部13aに形成された杆保持孔18に、上方から挿し入れて、該ハンドル杆53の非挿通部61を、該底片部13aの杆保持孔18の孔縁部で係止させる。これにより、ハンドル杆53を吊下片部3aの底片部13aにより支持する。次に、図6に示すように、工具本体52を、その回動板部56を上にして、左右の吊下片部3a,3bによって支持する。すなわち、操作軸部55を、両吊下片部3a,3b間の間隙5に挿し入れて、回動板部56を、両吊下片部3a,3b上から嵌め入れることにより、該回動板部56の、操作軸部55との接合部位の両側方部位を、両吊下片部3a,3bの内側面と背板部2の表面とにより支持する。これにより、工具本体52が、両吊下片部3a,3bにより支持される。ここで、両吊下片部3a,3bに回動板部56が支持された状態では、吊下片部3aの底片部13aとの間に収容空隙17が形成され、該収容空隙17内に、前記したハンドル杆53の非挿通部61が収容される。これにより、図7に示すように、回動板部56は、ハンドル杆53の非挿通部61に支持されず、左右の吊下片部3a,3bにより略平衡に支持される。そのため、工具本体52は、工具保管装置1に保管された状態で、回動板部56が略水平方向に保たれ、且つ操作軸部55が略垂直方向に沿って保たれる。
さらに、工具保管装置1に保管される回転作業用工具51を使用する際には、両吊下片部3a,3bに支持されている工具本体52を、少し上方に持ち上げるようにして取り外し、次に、吊下片部3aの杆保持孔18からハンドル杆53を引き上げて取り外す。そして、ハンドル杆53を、工具本体52の第一挿通孔59,59に挿し入れることで、上記のようにマンホール蓋105の開閉作業に使用できる。ここで、保管状態の工具本体52は、操作軸部55が両吊下片部3a,3b間の間隙5内で略垂直方向に沿って保たれ且つ吊下片部3a,3bに直接支持されていないことから、該吊下片部3a,3bから取り外し易い。
このように本実施例1の工具保管装置1によれば、密閉型のマンホール101の近傍の壁面91に設置することにより、該マンホール蓋105の開閉専用の回転作業用工具51を保管することができる。そのため、現場に回転作業用工具51を運搬する手間を省くことができると共に、該回転作業用工具51の現場への持ち運びを忘れてしまうことも無い。ここで、回転作業用工具51は、スチール等の金属製であり、比較的サイズが大きく且つ重量もあることから、この運搬を省略できることは、作業用工具類の運搬作業に要する負担の軽減に大きく寄与する。さらに、回転作業用工具51を現場に持って行くことを忘れてしまうと、取りに戻ったり、他の人に持って来てもう等の対応作業を必要とし、該対応作業に手間と時間が掛かってしまうが、こうした対応作業を必要としなくなることから、作業性の改善効果が高い。
また、本実施例1の工具保管装置1は、回転作業用工具51の工具本体52を、その回動板部56を略平衡とした状態で保管できることから、保管中の安定性に優れる。そして、保管状態で、工具本体52の操作軸部55が両吊下片部3a,3b間の間隙5内で略垂直方向に沿って保たれていることから、工具本体52を取り外す際には、該操作軸部55を該間隙5から取り出し易いという利点も有する。
本実施例1の工具保管装置1は、上述したように回転作業用工具51を保管できるものであるが、該回転作業用工具51の他の工具を保管することにも転用可能である。例えば。マンホール蓋には、その用途に応じて複数種類のタイプがあり、各タイプに応じて開閉作業に適した工具が使用される。こうした異なるタイプの工具についても、保管できる。具体的には、図8(A)に示すように、略十字形のバール97を保管することもできる。ここで、バール97は、長尺状の主杆部97aと、該主杆部97aから左右側方に夫々突成された持ち手部97b,97bとを備える。そして、主杆部97aを、両吊下片部3a,3b間の間隙5に挿し入れて、持ち手部97b,97bを吊下片部3a,3bで支持することにより、バール97を保管できる。また、図8(B)に示すように、楕円形の持ち手部98bを備えたハンドル98を保管することもできる。このハンドル98にあっても、主杆部98aを、両吊下片部3a,3b間の間隙5に挿し入れて、該主杆部98aの一端部に設けられた持ち手部98bを両吊下片部3a,3bに支持することにより、保管できる。さらにまた、図8(C)に示すように、特殊ハンドル99,99を前後に並べて保管することもできる。このように本実施例1の工具保管装置1は、回転作業用工具51以外の様々な工具の保管にも適用でき、汎用性に優れている。
本実施例2の工具保管装置31にあっては、図9(A)に示すように、吊下片部33a,33bを構成する底片部43a,43bの前後方向幅を、工具本体52の回動板部56の短手方向幅よりも若干短くしたものである。そして、傾斜片部44a,44bは、その下端部で、背板部2との離間距離が前記回動板部56の短手方向幅と等しくなるように形成されている。そのため、仮に、工具本体52のみを保管した場合には、回動板部56の両側部が、底片部43a,43bと僅かな隙間をおいて、両吊下片部33a,33bの傾斜片部44a,44bの内側面と背板部2の表面とにより支持される。そして、この支持状態では、上述した実施例1のように収容空隙が形成されない。
尚、本実施例2の構成にあっては、両吊下片部33a,33bの底片部43a,43bの前後方向幅が異なる以外は、上述した実施例1と同じ構成であることから、同じ構成要素には同じ符号を記し、その説明を省略した。
実施例2の工具保管装置31に回転作業用工具51を保管する際には、上述した実施例1と同様に、ハンドル杆53を、一方の吊下片部33aの底片部43aに形成された杆保持孔18に、上方から挿し入れる。そして、ハンドル杆53の非挿通部61を、底片部43aの杆保持孔18の孔縁部に係止させて、該ハンドル杆53を吊下片部33aの該底片部43aにより支持する。次に、工具本体52は、その操作軸部55を両吊下片部33a,33bの間隙5に挿し入れて、回動板部56の両側部位を、両吊下片部33a,33b上から嵌め入れる。ここで、図9(B)に示すように、ハンドル杆53を支持する吊下片部33a側では、回動板部56の一方の側部が、該ハンドル杆53の非挿通部61の上端に支持されると共に、他方の吊下片部33b側では、回動板部56の他方の側部が、当該吊下片部33bで支持される。これにより、工具本体52は、その回動板部56が傾斜した状態で、両吊下片部33a,33bに支持される。尚、工具保管装置31に保管される回転作業用工具51を使用する際には、上述した実施例1と同様に、工具本体52を取り外し、ハンドル杆53を引き上げる。そして、ハンドル杆53を工具本体52の第一挿通孔59,59に挿し入れることで、使用できる。
このように本実施例2の工具保管装置31によれば、密閉型のマンホール蓋105を開閉するための回転作業用工具51を保管できることから、現場への運搬を必要とせず、上述した実施例1と同様の作用効果を生じ得る。尚、本実施例2の場合には、工具本体52の保管状態で、回動板部56が傾斜して保管されることから、上述した実施例1に比して安定性が劣るものの、比較的長期亘って該保管状態を十分に保ち得る。
さらに、本実施例2の工具保管装置31にあっても、上述した実施例1と同様に、他の工具97〜99についても保管することが可能である(図8参照)。
実施例3は、上述した実施例2の工具保管装置31に保管される回転作業用工具81である。本実施例3の回転作業用工具81は、図10に示すように、工具本体82の回動板部86の、一方の側部に、ハンドル杆53の非挿通部61を挿通可能な貫通孔88が開口形成されたものである。ここで、貫通孔88は、図11に示すように、工具本体82を工具保管装置31の吊下片部33a,33bに支持した状態で、一方の吊下片部33aの底片部43aに形成された杆保持孔18と重なるように、回動板部86の一方の側部に形成されている。
尚、本実施例3の回転作業用工具81は、上述した実施例1,2で示した構成に貫通孔88を形成してなるものであり、該貫通孔88以外の構成は該実施例1,2と同じであることから、同じ構成要素には同じ符号を記し、その説明を適宜省略した。
本実施例3の回転作業用工具81を、上述した実施例2の工具保管装置31に保管する際には、実施例2と同様に、該回転作業用工具81のハンドル杆53を、一方の吊下片部33aの底片部43aに形成された杆保持孔18に、上方から挿し入れて、非挿通部61を該底片部43aの杆保持孔18の孔縁部で支持する。次に、工具本体52は、一方の吊下片部33aに支持されたハンドル杆53の非挿通部61上に回動板部86の貫通孔88が位置するようにして、操作軸部55を両吊下片部33a,33bの間隙5に挿し入れて、回動板部86の両側部位を、両吊下片部33a,33b上から嵌め入れる。この際に、一方の吊下片部33aに支持されたハンドル杆53の非挿通部61に、回動板部86の貫通孔88を外嵌させる。これにより、回動板部86の、貫通孔88が形成された側部が、吊下片部33aの傾斜片部44aの内側面と背板部2の表面で支持されると共に、当該回動板部86の他方の側部も、吊下片部33bの傾斜片部44bの内側面と背板部2の表面で支持される。そして、回動板部86は、左右の吊下片部33a,33bにより略平衡に支持される。
このように本実施例3の回転作業用工具81によれば、上述した実施例2の工具保管装置31に保管される場合にあっても、工具本体82を、その回動板部86を略平衡にして保管することができることから、保管の安定性に優れる。また、保管状態で、工具本体82の操作軸部55が両吊下片部33a,33b間の間隙5内で略垂直方向に沿って保たれていることから、該間隙5から工具本体82を取り外し易い。
本発明にあっては、上述した実施例に限定されるものではなく、これら実施例以外の構成についても本発明の趣旨の範囲内で適宜変更して実施可能である。
1,31 工具保管装置
2 背板部
3a,3b,33a,33b 吊下片部
5 間隙
13a,13b,43a,43b 底片部
14a,14b,44a,44b 傾斜片部
17 収容空隙
18 杆保持孔
51,81 回転作業用工具
52,82 工具本体
53 ハンドル杆
55 操作軸部
56,86 回動板部
59,59 第一挿通孔(挿通孔)
61 非挿通部
88 貫通孔

Claims (3)

  1. 被操作物に係止される帯板状の回動板部と、径方向で対向する少なくとも一対の挿通孔を備え、該回動板部の一側面の略中央部位に接合された筒状の操作軸部とからなる略T字形の工具本体と、
    一端から前記挿通孔に挿通されるものであって、かつ他端部に該挿通孔に挿入不能な非挿通部を備えてなる長尺状のハンドル杆と
    を備えた回転作業用工具を、保管可能とする工具保管装置であって、
    壁面に取り付けられる背板部と、
    前記工具本体の操作軸部を挿通可能な間隙をおいて該背板部の下縁から二股状に設けられ、該工具本体の回動板部の両側部を夫々支持する左右一対の吊下片部と
    を備え、
    さらに、少なくとも一方の吊下片部に、前記ハンドル杆を一端から挿通可能とし且つ非挿通部を挿通不能とする杆保持孔が、上下方向に開口形成されてなるものであることを特徴とする工具保管装置。
  2. 左右一対の吊下片部は、
    背板部の下端縁から前方に連成された底片部と、該底片部の前端縁から斜め上方に連成された傾斜片部とにより夫々構成され、少なくとも一方の底片部に杆保持孔が形成されてなり、
    前記傾斜片部の内側面と前記背板部の表面とにより、工具本体の回動板部の両側部位を夫々支持すると共に、該支持した回動板部と前記底片部との間に、該底片部の杆保持孔の孔縁部で支持されたハンドル杆の非挿通部を収容する収容空隙が形成されることを特徴とする請求項1に記載の工具保管装置。
  3. 請求項1に記載の工具保管装置で保管される回転作業用工具であって、
    工具本体の回動板部は、操作軸部の接合部位よりも一側方に、ハンドル杆の非挿通部を挿通可能な貫通孔が形成されてなり、
    前記工具保管装置の吊下片部で支持される場合に、一方の吊下片部で支持されたハンドル杆の非挿通部を、前記貫通孔に挿通させることを特徴とする回転作業用工具。
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