JP6652266B2 - 充電装置 - Google Patents
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Description
本発明の第1実施形態として、陸上を走行可能とする飛行体について、図1〜4により説明する。ただしこれらの図は一例であり、説明の簡単のため、飛行体本体は4ロータ型小型ヘリコプタとし、飛行体本体に取り付ける2つのプロテクトフレームを半球体としたが、本発明では任意の飛行体を対象とし、プロテクトフレームは大きさとして飛行体本体を立体的(3次元的)に覆い、形状として回転可能であり、軽量である条件を満たせば、その他の要件は任意である。
図1には、本発明の第1実施形態の構成を示す。飛行体は、本体部1及び推進部2からなる飛行体本体と、2つの左右のプロテクトフレーム5及び6からなる。図2には、飛行体本体の構成を示す。本体部1及び推進部2からなる。本体部1は、制御部1-1とバッテリー部1-2からなる。制御部1-1は本体部1内に搭載される(図示せず)。バッテリー部1-2は本体部1内又は本体部1の下面に搭載される。制御部は陸上等飛行体とは別の場所から操作部からの指令により推進部2の制御を行う。推進部2はプロペラ2-1及びモータ2-2からなる(図示せず)。図2では4つの推進部からなるが個数は任意である。
例として、本体部を中心に十字形状の棒状のフレームを構成し、その端部に4つの推進部を固定する。4つのプロペラ部2−1は一つの平面上に配置される。4つのプロペラの回転数が同じ場合、飛行体本体は鉛直方向に飛行する。
飛行体本体の水平方向の移動は、4つのプロペラの内、移動したい方向の2つのプロペラの回転数を下げる。飛行体本体は移動方向の端部が下がるように傾き飛行する。左右方向へ曲がる際は、左右のプロペラの回転数を変化させることにより行う。この水平移動は陸上及び水上走行の基本的な動作となる。
プロテクトフレーム5及び6を取り付ける2つの固定軸3は、棒状の形態をしている。固定軸3は、4つの推進部に干渉しないように、一方の端部を本体部の左右に固定し、他方の端部に回転部4を有するように構成する。2つの固定部は同軸になるように2つの固定軸を本体部1に固定する。固定軸の取付け方向は、飛行体の陸上(および可能な場合は水上)での基本的な動作において主たる進行方向に対して垂直方向が望ましい。陸上又は水上をプロテクトフレーム5-1および6-1の輪郭部を車輪として走行する際、輪郭部の回転による進行方向と主たる進行方向が一致しエネルギー効率が良いからである。よって、図1〜4に示す4ロータ型小型ヘリコプタの場合、飛行体本体としての水平移動の基本的な動作より、車輪としての飛行体の主たる進行方向は前後2方向となる。また、飛行体本体が、通常のヘリコプタのように人が乗る本体部の上部に主たるプロペラを搭載する形態の場合、操縦席がある方向が水平移動時の進行方向となる。よって、固定軸は進行方向に垂直に本体部の左右に取り付けられる。この際プロペラは本体部の上部にあるので、固定軸はプロペラと干渉しない。
さらに、飛行体の本体部1と2つの固定軸3とは固定されており、2つの固定軸3の他方の端部には回転部4が同軸となるように構成される。当該回転部4と前記2つのプロテクトフレーム5又は6の回転中心である頂部はそれぞれ接続される。これによりプロテクトフレーム5又は6は固定軸3を中心に一軸自由回転できる。
本発明の飛行体の動作3として、転がりと飛行体の回転を利用した陸上移動の仕組みを図8及び図9(上からみた図)に示す。図8では、陸上において、推進部2を制御し飛行体を進みたい方向に傾ければ、プロテクトフレーム5及び6が回転し陸上を転がり、容易かつ安全に移動できる。陸上での転がり移動の際には、飛行体を持ち上げる力は不要であるため、従来の空中移動に比べてエネルギーは少なくてすむ。さらに左右2つのプロテクトフレーム5及び6が、進行方向に対して左右の幅を確保した2輪車両の車輪の役割を果たすため、陸上走行時に飛行体はロール方向の動きが抑えられ、直進安定性が高い。
この際、飛行体にヨー方向の回転力を与えた場合を図9に示す。(1)2輪車両の車輪のように、左右2つのプロテクトフレーム5及び6は互いに反対向きに回転するので、飛行体はその場でヨー方向に容易に回転できる。(2)さらに、飛行体に推力を与え、図4のように進みたい方向に傾けることにより、飛行体は陸上を安全かつあらゆる方向に移動できる。また、陸上での転がり移動の際には、飛行体を持ち上げる力は不要であるため、従来の空中移動に比べてエネルギーは少なくてすむ。即ち、陸上の転がり走行のエネルギーは、空中飛行のエネルギーの10〜20%で済む。
本発明の動作4として、転がりを利用した障害物の乗り越えによる自由な陸上移動の仕組みを図10(横からみた図)に示す。(1)陸上移動において、障害物があっても、飛行体に推力を与え進みたい方向に傾ければ、プロテクトフレーム5及び6は回転し障害物に対して上昇移動する。(2)障害物を下降移動する際には、4つのプロペラのそれぞれの回転数を上昇移動時に対して下げる。これにより重りの方向は上昇移動時と同じとなる。このように飛行体は、障害物を乗り越え、容易かつ安全に移動する。
本発明の第2実施形態として、水上も走行可能とする飛行体について、図14により説明する。これは新たな推進部等の追加をすることなく、左右のプロテクトフレーム5又は6の輪郭部5−1又は6−1の変更のみで、第1実施形態の飛行体を陸上及び水上を走行可能化する。図14は水上走行用の右プロテクトフレーム7の右側面図を示す。これは、陸上走行用のプロテクトフレームの輪郭部5−1及び骨格部5-2を用いて、輪郭部5−1の外側に水上走行用輪郭部7-1を付けたもので構成されている。外側輪郭部7-1は、断面図A-Aに示す様に、発砲ポリエチレン(見かけ密度0.0227g/cm3)等の樹脂材料で中空のチューブ状にしている。また、発砲スチロール(見かけ密度0.0169g/cm3)等の発砲樹脂で中実に成形しても良い。即ち、外側輪郭部7-1は浮力を得るために見かけ密度を水と比べて小さく設定する。ここで内外を入れ替えて、輪郭部5−1の内側に中空構造又は発砲材料の水上走行用輪郭部7-2を構成しても良い。即ち、浮力を得るための構造として、中空チューブ及び/又は発砲樹脂を用いて、外側輪郭部7−1及び/又は内側輪郭部7−2を構成する。また、浮力を得るための構造に、プロテクトフレーム及び車輪としての機械的強度があれば、浮力を得るための構造のみで輪郭部を構成しても良い。飛行体本体約380g、プロテクトフレーム(左右)約170gのプロト機では、プロテクトフレームの輪郭部(直径500mm)が約65mm沈んだ状態で水上を走行した。
本発明の第2実施形態によれば、飛行だけでなく、転がることにより安定かつ安全に、陸上だけでなく水上を自由に走行でき、陸上又は水上での転がり走行の際には、飛行体を持ち上げる力は不要で、状況により飛行と陸上又は水上の走行を使い分けられるため、従来の空中飛行に比べてエネルギーは少なくてすみ、高い省エネルギー性と多用途化や高機能化を可能とし、前記問題点4)6)、7)、12)及び13)も解決できるのである。
本発明の第3実施形態における、飛行体に種々の機能部品を搭載して、複数の飛行体が連動して機能する発明について、図15〜17を用いて示す。図15に、飛行体の制御部1-1に、位置情報検出装置11(図示せず)、本体部1の鉛直下方部に、カメラ9、環境測定装置10を搭載した構成を示す。環境測定装置10は、放射線やガスや温度の測定装置などである。地上コンピュータ12-1(陸上に設置した計測制御装置で、コンピュータや制御プログラムを書き込み可能なCPUボードなどで構成)および飛行体上の計算制御装置(同、制御部1-1に搭載)により、陸上より飛行体に搭載した機器を制御できる。よって、飛行体は自動操縦または手動による遠隔操縦で移動制御可能である。計測制御装置12として、複数の飛行体の各々に位置情報検出装置10、カメラ9、環境測定装置11を搭載し、飛行体上の制御部1-1と地上コンピュータ12-1を無線または有線で接続する。カメラ9は、飛行体の外部を撮影できるように、レンズの方向を2つのプロテクトフレームの間に設定して搭載する。更に、地上コンピュータ12−1が複数の飛行体を連動させることにより連携協調作業が可能となり、陸上および空中の様々な角度からの同時監視、同時観測、および重量物の協調搬送を実現できる。その仕組みを図16と17(横からみた図)に示す。
本発明の第4実施形態を図18に示す。第1実施形態でのプロテクトフレーム5及び6を一体にしている。このとき、飛行体は一輪車のようになるため、陸上走行時に安定性が悪くなり、その場でのヨー方向の回転の精度が悪くなり、カメラの搭載時にプロテクトフレームが映ってしまう等の弊害があるが、陸上走行時に安定性や正確なヨー方向の回転等が要求されず、カメラを不搭載での用途であれば、左右のプロテクトフレームが一体になることで輪郭部が共用でき、一方が不要となることで軽量化でき、プロテクトフレームが一体となることで剛性アップ、低コスト化等の効果がある。
本発明の第5実施形態は、第1実施形態から第3実施形態に係る飛行体において、充電端子イ(1−3)がバッテリー部(1−2)の下部に備えつけられている場合の自動充電装置である。充電装置には、充電部と誘導部がある。誘導部は、飛行体の左右のプロテクトフレームの外形形状を利用して、これに当接するガイド部を有する。飛行体は、ガイド部に誘導されて充電装置にセッティングされる。
第5実施形態の実施例を図19に示す。これは、飛行体のプロテクトフレームの輪郭部の形状を利用した誘導ガイドである。一対の誘導ガイド(14−1)は、その一方の端部を、飛行体が充電装置に向かって進行してくる方向に対して凸になるように互いに当接する。他方の端部は、もう一対の誘導ガイド(14−2)の一方の端部と当接する。一対の誘導ガイド(14−2)は、互いに平行に設定され、その間隔は、飛行体の左右のプロテクトフレームの輪郭部の間隔に、嵌合するように設定される。一対の誘導ガイド(14−2)の他方の端部は壁(ストッパー、14−3)に当接し、壁は飛行体の進行を止めるストッパーの役割を果たす。よって、壁の高さは飛行体のプロテクトフレームの輪郭部の半径よりも高く設定する。一方、誘導ガイド部(14―1、14−2)は、輪郭部に当接して飛行体を誘導するガイドレールの役割を果たす高さで良い。また、誘導ガイドの側面部の直線部と球状の輪郭部の円弧部は点接触しているので摩擦力は小さく、飛行体はスムーズに誘導される。
飛行体が充電装置に向かって進行する際、輪郭部の間隔範囲内に誘導ガイド(14−1)の凸部があれば、飛行体は誘導ガイド(14−1)に導かれ、誘導ガイド(14−2)の外側に導かれる。
図20にプロテクトフレームの骨格部と誘導ガイドが当接してセッティングを行う実施例を示す。誘導ガイド部(14−1)は、飛行体が進行してくる方向に対して凹、即ちハの字に開いて設置される。飛行体の充電装置への進行範囲が、誘導ガイド(14−1)のハの字に開いた両端の範囲内にあれば、飛行体は充電装置に誘導ガイドに沿って導かれる。具体的には、右側のプロテクトフレーム(5)で説明すると、輪郭部(5−1)が、誘導部の対応する側の誘導ガイド(14−1)のハの字に開いた端部より、内側の範囲にあれば、飛行体は充電装置に誘導される。また、誘導ガイドの上部の直線部と球状の骨格部の球面部は点接触しているので摩擦力は小さく、飛行体はスムーズに誘導される。
尚、実施形態4の一体式プロテクトフレームの場合は、図20の誘導部を用いる。図21により、第5実施形態による充電装置による飛行体への充電を説明する。尚、下記の行程における飛行体の制御は地上より遠隔操作で行う。(1)飛行体は、プロテクトフレームが誘導ガイド(14−1、14−2)に当接し回転しながら充電装置に近づく。(2)プロテクトフレームがストッパー(14−3)に当たり飛行体は停止する。飛行体の自重により、スイッチ(13−4)が押され、可動機構(13−3)により、充電電源部(13−1)が上昇する。(3)飛行体が持ち上げられ、飛行体の充電端子イ(1−3)と充電装置の充電端子ロ(13−2)が接続し、充電を開始する。この際、充電電源部(13−1)の周囲に設けられた調整ガイド(13−5)により、2つの充電端子が確実に接続するように誘導する。(4)充電が完了すると、可動機構(13−3)により、充電電源部(13−1)が下降する。飛行体は着地する。(5)飛行体本体に、上記(1)のときと逆方向の推力を与えることにより、プロテクトフレームが転がり、充電装置から離れる。
本発明の第6実施形態は、第1実施形態から第3実施形態にかかる飛行体と、第5実施形態に係る充電装置とにおいて、飛行体と充電装置に送信及び受信機能を持つ送受信機を搭載し、充電装置の位置と飛行体の位置を検出して、地上コンピュータにより、飛行体の推進器を制御して、充電端子イおよびロを確実に接続するシステムに関するものである。第6実施形態の実施例を図22に示す。図22の充電装置の誘導部は、図19の輪郭部にてガイドする場合である。飛行体のバッテリーの充電端子イ(1−3)は、進行方向前方のバッテリー部(1−2)の横に備えつけられている。充電装置の充電端子ロ(13−2)は、飛行体の充電端子イ(1−3)に対向する方向に備えられている。充電端子ロ(13−2)が取り付けられている充電電源部(13−1)は、可動機構(13−3)により、図22の左右方向即ち飛行体の進行の前後方向に可動する。また、飛行体がストッパー(14−3)に当接すると、スイッチ(13−4)が作動し、可動機構(13−3)と昇降部(13−7)が作動する。昇降部(13−7)は上昇して、飛行体の後部に当接し、充電装置に飛行体を前後方向で固定するストッパーの役割を果たす。図23により、第6実施形態による充電装置による飛行体への充電の行程を説明する。尚、下記の行程における飛行体の制御は自動操縦で行うことができる。(1)飛行体は、搭載した受信機により充電装置に設置した送信機からの充電装置の位置を知らせる信号を検知し、制御部で推進部を制御して充電装置に接近する。飛行体は、充電装置に到達すると、プロテクトフレームが誘導ガイド1、2(14−1、14−2)に当接し回転しながら移動する。(2)プロテクトフレームがストッパー(14−3)に当たり飛行体は停止する。飛行体の自重によりスイッチ(13−4)がオンし、昇降部(13−7)が上昇して、飛行体の本体部1後部に当接し飛行体を固定する。尚、本体部1後部には、搭載したカメラ、送受信機等の後ろ端部も含まれる。(3)充電電源部(13−1)が飛行体に向かって動き、充電端子イ(1−3)、充電端子ロ(13−2)が接続し、充電を開始する。(4)充電が完了すると、可動機構(13−3)により、充電電源部(13−1)が飛行体と反対方向に動き、充電端子イ(1−3)と充電端子ロ(13−2)が離れる。(5)昇降部(13−7)が下降し、飛行体の固定を解除する。(6)飛行体本体に、上記(1)のときと逆方向の推力を与えることにより、プロテクトフレームが転がり、充電装置から離れる。
ここで、従来技術の飛行体に関して説明する。従来技術の飛行体本体には以下の13件の問題がある。即ち、前記非特許文献1〜4で開示された推進器(プロペラ駆動装置やジェット型推進装置など)をもつ飛行体本体では、以下1)〜8)および13)の問題点がある。また、特許文献1で開示された飛行体本体には、6)および9)〜13)の問題点がある。
(問題点)1)着陸時に「風」などにより姿勢が不安定になり墜落しやすく、飛行体本体の破損や危険を伴う。2)着陸面が平坦でないと着陸時に転倒しやすく、飛行体本体の破損や危険を伴う。3)陸上からの離陸時において、地表面が平坦であることや周囲に人がいない安全な場所に限られる(地表面が平坦でないと飛行体本体が不安定化しやすく、周囲に人がいるとプロペラ等で危険である)。4)移動するためには常に飛行するしかないため、飛行体本体を持ち上げる力が常に必要である。そのため、多大なエネルギーを要し、飛行時間も制限される。5)一度墜落すると、自立的な復帰が困難であり、無人作業に不向きである。6)陸上を移動できない。7)低高度(陸上付近)や狭い場所(壁付近等)の飛行では、自身で起こす風などの外乱の影響を受けやすく、正確な移動が困難である。8)プロペラ駆動の場合、飛行時本体が障害物に触れると、プロペラなどが破損し、墜落の危険を伴う。9)飛行体本体を囲むフレームは平面上のみであるため、この平面以外の方向に出っ張りをもつ障害物に衝突した場合に飛行体本体が破損し、不安定化や墜落を引き起こしやすい。10)着陸時や墜落時に飛行体本体が裏返りやすく、地面に凹凸などがあると、飛行体本体は地面から直接ダメージを受けるため、飛行体本体や搭載装置が破損しやすい。11)着陸時や墜落時に飛行体本体が裏返ってしまったとき、離陸不可能となる。12)移動するには常に飛行するしかないため、浮上に多くのエネルギーを必要とするだけでなく、風などにより不安定化し衝突や墜落を引き起こしやすく、用途が限定される。13)水上を移動できない。
本開示は前記問題点を解決するものであり、既存の飛行体本体の必要な部分を保護する1つのまたは2つの独立したプロテクトフレームを飛行体本体に取り付けるだけで、3次元空間に存在する障害物に衝突しても飛行体本体の破損を生じず、着陸時や墜落時のダメージを軽減し、飛行体本体やこれに付加する搭載装置を保護する。また、いかなる姿勢で着陸や墜落をしても、飛行体の姿勢を再び離陸しやすい姿勢に自立的に回復し、さらに新たな推進器の追加なしで、飛行だけでなく、陸上(および可能な場合は水上)を全方位走行できる。なお、「飛行体」とは、飛行体本体とプロテクトフレームを含む形態をいう。よって本開示は、安全性、操作性、および省エネルギー性に優れた、陸上(および可能な場合は水上)の走行ができる飛行体を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため以下の手段がある。(1)推進力を発生する2つ以上の推進部と、前記2つ以上の推進部を制御する制御部およびバッテリー部からなる本体部と、前記本体部および前記2つ以上の推進部を立体的に包み込む一対のプロテクトフレームと、からなる回転翼機であって、2つの棒状の固定軸を更に備え、前記2つの棒状の固定軸は、主たる進行方向に垂直となるように、一方の端部が前記本体部の左右に固定され、他方の端部に互いに同軸となる回転部を有し、前記一対のプロテクトフレームは、転がり可能な形状であり、前記一対のプロテクトフレームの回転中心は、前記回転部にそれぞれ取り付けされ、前記一対のプロテクトフレームの回転中心の頂部の外側に突起部をそれぞれ有し、陸上を走行することを特徴とする回転翼機。(2)前記一対のプロテクトフレームは左右の車輪として用いられ、互いに反対方向に回転し方向転換することを特徴とする上述の(1)に記載の回転翼機。(3)前記本体部の鉛直下方部に固定された重りが取り付けられ自立的に鉛直上方向に向き、鉛直上方向に飛行することを特徴とする上述の(1)または(2)に記載の回転翼機。(4)前記プロテクトフレームは輪郭部と骨格部から構成され、前記輪郭部は、密度を水に対して小さくして浮力を得る構造であり、プロテクトフレームの下側の一部を水中に沈めて水上を走行することを特徴とする上述の(1)乃至(3)のいずれか1つに記載の回転翼機。(5)前記2つ以上の推進部は、前記2つの棒状の固定軸の同軸を挟むと共に前記2つの棒状の固定軸の同軸から離れて設置され、前記制御部は、前記主たる進行方向に前記陸上を転がり移動する際、前記2つの棒状の固定軸の同軸周りに前記2つ以上の推進部の傾きを制御する機能を有することを特徴とする上述の(1)乃至(4)のいずれか1つに記載の回転翼機。(6)前記制御部は、少なくとも前記推進力について、前記一対のプロテクトフレームを前記陸上に押し付け、前記陸上を転がり移動する制御をする機能を備えることを特徴とする上述の(1)乃至(5)のいずれか1つに記載の回転翼機。(7)推進力を発生する2つ以上の推進部と、前記2つ以上の推進部を制御する制御部を含む本体部と、前記本体部および前記2つ以上の推進部を囲む、転がり可能な形状である一対のプロテクトフレームと、前記本体部および前記2つ以上の推進部に対して前記一対のプロテクトフレームが回転可能なように、前記一対のプロテクトフレームを前記本体部に取り付ける固定軸と、を備え、前記一対のプロテクトフレームの回転中心の頂部の外側に突起部をそれぞれ有し、陸上を走行することを特徴とする回転翼機。(8)前記一対のプロテクトフレームは左右の車輪として用いられ、互いに反対方向に回転し方向転換することを特徴とする上述の(7)に記載の回転翼機。(9)前記本体部の鉛直下方部に固定された重りが取り付けられ自立的に鉛直上方向に向き、鉛直上方向に飛行することを特徴とする上述の(7)または(8)に記載の回転翼機。(10)前記プロテクトフレームは輪郭部と骨格部から構成され、前記輪郭部は、密度を水に対して小さくして浮力を得る構造であり、プロテクトフレームの下側の一部を水中に沈めて水上を走行することを特徴とする上述の(7)乃至(9)のいずれか1つに記載の回転翼機。(11)前記2つ以上の推進部は、前記固定軸を挟むと共に前記固定軸から離れて設置され、前記制御部は、前記陸上を転がり移動する際、前記固定軸周りに前記2つ以上の推進部の傾きを制御する機能を有することを特徴とする上述の(7)乃至(10)のいずれか1つに記載の回転翼機。(12)前記制御部は、少なくとも前記推進力について、前記一対のプロテクトフレームを前記陸上に押し付け、前記陸上を転がり移動する制御をする機能を備えることを特徴とする上述の(7)乃至(11)のいずれか1つに記載の回転翼機。上述の手段(1)乃至(12)には、以下の効果がある。手段(1)または(7)の構成によれば、前記プロテクトフレームは、飛行体本体を立体的(3次元的)に包み込んでおり、着陸時・離陸時・飛行時・墜落時に地表面や任意形状の障害物に当たっても、飛行体本体や搭載装置に傷を与えることがほとんどなく、かつ着陸時や墜落時においても飛行体本体や搭載装置は直接衝撃を受けずフレームにより保護されるため、前記問題点1)、2)、8)、9)、及び10)を解決できる。また、プロテクトフレームは、飛行体本体の全てを覆うのではなく、推進部(プロペラとモータ)など、保護すべき必要部分のみを覆えば、全てを覆うよりも全体の重量を軽量化でき、移動時に省力化などを達成する。また、本体に取り付けられたプロテクトフレームが、推進部に対して回転可能となっていることで、推進力のかかる方向が維持されながらプロテクトフレームが転がることが可能となる。
また、推進部が2つ以上あるので各推進部の推進力を制御することにより図8のように前後だけでなく、図9のように左右などあらゆる方向に自由に移動できる。その結果、陸上(および可能な場合は水上)を移動する際、2輪車両のように、前後進だけでなく、その場で回転もでき小回りがきくため、災害地の瓦礫などによる狭い場所での方向転換や、屋内の曲がりくねった迷路のような狭い場所での移動や、障害物を避けながら車庫入れするような位置と姿勢の制御なども可能となり、屋内や屋外などあらゆる場面での作業を実現できる。前記プロテクトフレームの輪郭部が転がり可能な形状である。 このような構成によれば、いかなる姿勢で着陸しても転がりやすい形状になり、かつ内部の飛行体本体の空気の流れを妨げないよう、プロテクトフレームに十分な隙間をもたせ、また、重量は飛行体本体のペイロード以下で十分に軽量とすれば、プロテクトフレームを含めた回転翼機が、離着陸を含め空中や陸上で自由に運動できる。このため前記問題点1)、2)、8)、9)及び10)に加え4)、6)、7)及び12)を解決できる。さらに、図1に示す効果がある。手段(2)または(8)は、停止時において左右のプロテクトフレームは互いに逆方向に回転することが可能になり容易に方向を変更することができる。手段(3)または(9)の構成によれば、重りにより無推力時には着陸時や墜落時を含め、いかなる姿勢で墜落や着陸をしても転がり、再び離陸しやすい望ましい姿勢を自立的に回復する。よって、優れた操縦性を保証し、地表面の形状とは無関係に回転翼機が真上を向き、離陸時に都合のよい姿勢に落ち着くため、前記問題点2)、3)、5)、及び11)を解消できる。手段(4)または(10)の構成によれば、陸上だけでなく水上も走行可能にできるため、前記問題点13)を解決できる。(5)、(6)、(11)または(12)の手段は、図10に示す効果がある。また、以下の特許請求の範囲には記載しない別途手段と効果がある。ここで、飛行体は回転翼機と同じである(以下、同じ)。(100)前記飛行体が自動操縦または手動による遠隔操縦で移動制御可能な飛行体である。手段(100)よれば、自動操縦または手動による遠隔操縦により、陸上(および可能な場合は水上)及び空中を自由に移動できるため、監視者や操縦者の安全を確保しつつ、遠隔地や災害地や人が行きにくい危険な場所で自由な移動や様々な作業を実現でき、応用範囲が広がる。 (101)前記飛行体にカメラ、および/または位置情報検出装置、および/または環境測定装置が備えられた飛行体である。手段(101)によれば、前記飛行体にカメラや位置情報検出装置や環境測定装置(放射線やガスや温度の測定装置など)のいずれか1つまたは2つまたは全部を備えることもできる。これらの装置を搭載することにより、空撮、観測、監視作業などが可能となる。 (102)前記飛行体が地上コンピュータまたは飛行体上の計算制御装置により自動操縦可能である飛行体である。手段(102)によれば、複数の飛行体を自動操縦の下で陸上(および可能な場合は水上)及び空中を自由に移動や作業ができる。その結果、あらかじめ必要な作業をプログラミングし実行するだけで、指定された遠隔地や災害地や人が行きにくい場所などへ、瓦礫や障害物があっても無人で安全かつ確実に移動し、複数の飛行体により様々な方向から同時に空撮、観測、監視などの作業を実施でき、自動充電装置と組み合わせれば、半永久的な自動観測・監視システムも実現できる。
この手段は、上述の(1)1乃至(12)に記載の飛行体を対象とした、誘導部と充電部とからなる充電装置であって、前記誘導部は、前記飛行体が陸上を転がり移動し、前記飛行体を前記充電部の位置で停止させ、前記充電部の充電端子ロと前記飛行体の充電端子イとが接続し、自動充電できることを特徴とする充電装置である。本開示では、充電部までの移動をプロテクトフレームによる陸上での転がり移動で行うため、従来法のような飛行によるアプローチは不要であり、風などの外乱を受けても不安定化は発生しにくく、充電部への正確なアプローチを可能にし、充電装置に飛行体が電気的に確実に接続できる。その結果、前記問題点14)と15)を解決できる。(201)この手段は、前記誘導部として、前記プロテクトフレームに当接する、誘導ガイドおよびストッパーが備えられていることを特徴とする上述の(200)に記載の充電装置である。プロテクトフレームの外形形状を誘導ガイドとして、飛行体を充電装置に確実にセッティングできる。(202)この手段は、前記飛行体の位置または質量により作動して可動台を起動させるスイッチを備え、前記可動台により前記充電端子ロと前記充電端子イを接続させることを特徴とする上述の(200)または(201)に記載の充電装置である。充電装置と飛行体を電気的に確実に接続することができる。(203)この手段は、前記飛行体および前記充電装置に送受信機を搭載し、一方の前記送受信機の送信機能と、他方の送受信機の受信信号により、前記飛行体を前記充電装置へ誘導する制御を行うことを特徴とする上述の(200)乃至(202)のいずれか1つに記載の充電装置である。充電装置と飛行体の正確な相対位置を検出するため、遠距離にあっても飛行体を充電装置へ誘導でき、飛行体の自動充電作業を確実に行うことができる。
1−1 制御部
1−2 バッテリー部
1−3 充電端子イ
2 推進部
2−1 プロペラ
2−2 モータ
3 固定軸
4 回転部
5 プロテクトフレームR
5−1 プロテクトフレームRの輪郭部
5−2 プロテクトフレームRの骨格部
6 プロテクトフレームL
6−1 プロテクトフレームLの輪郭部
6−2 プロテクトフレームLの骨格部
7 水上走行用プロテクトフレーム
7-1 水上走行用外側輪郭部
7-2 水上走行用内側輪郭部
8 重り
9 カメラ
10 環境測定装置
11 位置情報検出装置
12 計測制御装置
12-1 地上コンピュータ(陸上に設置する計測制御装置)
13 充電装置の充電部
13−1 充電電源部
13−2 充電端子ロ
13−3 可動機構
13−4 スイッチ
13−5 調整ガイド
13−6 無線標識(誘導センサ)
13−7 昇降部
14 充電装置の誘導部
14−1 誘導ガイド
114−2 誘導ガイド
214−3 ストッパー
15 送受信機
15−1 飛行体の送受信機
15−2 充電装置の送受信機
Claims (6)
- 制御部およびバッテリー部からなる本体部と、推力を発生する推進部と、前記本体部および前記推進部を囲むプロテクトフレームとを有し、前記推進部の推力によって飛行可能であると共に前記プロテクトフレームの回転により転がり可能な飛行体の前記バッテリー部に充電を行う充電装置であって、
前記飛行体に当接して前記飛行体の転がり移動を誘導する誘導ガイドを備え、
前記飛行体が転がり移動しながら当該充電装置に近づいて停止した後、前記バッテリー部への充電を開始することを特徴とする充電装置。 - 前記飛行体が当接することによって作動するスイッチと、
前記スイッチが作動することによって作動する可動機構と、
前記バッテリー部と接続可能な充電端子とを備え、
前記可動機構が作動することで前記充電端子と前記バッテリー部とが接続されることを特徴とする請求項1に記載の充電装置。 - 制御部およびバッテリー部からなる本体部と、推力を発生する推進部と、前記本体部および前記推進部を囲むプロテクトフレームとを有し、前記推進部の推力によって飛行可能であると共に前記プロテクトフレームの回転により転がり可能な飛行体の前記バッテリー部に充電を行う充電装置であって、
前記飛行体が当接することによって作動するスイッチと、
前記スイッチが作動することによって作動する可動機構と、
前記バッテリー部と接続可能な充電端子とを備え、
前記可動機構が作動することで前記充電端子と前記バッテリー部とが接続され、
前記飛行体が転がり移動しながら当該充電装置に近づいて停止した後、前記バッテリー部への充電を開始することを特徴とする充電装置。 - 前記飛行体に当接することで前記飛行体を停止させるストッパーを備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の充電装置。
- 制御部およびバッテリー部からなる本体部と、推力を発生する推進部と、前記本体部および前記推進部を囲むプロテクトフレームとを有し、前記推進部の推力によって飛行可能であると共に前記プロテクトフレームの回転により転がり可能な飛行体の前記バッテリー部に充電を行う充電装置であって、
前記飛行体に当接することで前記飛行体を停止させるストッパーを備え、
前記飛行体が転がり移動しながら当該充電装置に近づいて停止した後、前記バッテリー部への充電を開始することを特徴とする充電装置。 - 送信機と受信機のうち、一方を備え、他方は前記飛行体に搭載され、
前記送信機が発信して前記受信機が受けた信号に基づいて、前記飛行体が当該充電装置に接近するよう誘導されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の充電装置。
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